JP4959492B2 - 放射線画像情報撮影装置 - Google Patents

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本発明は、被写体の放射線画像を検知し、前記放射線画像を電気信号として出力する放射線検出器と、前記放射線検出器を動作させるための機器類とが、筐体内に収容される放射線画像情報撮影装置に関する。
放射線画像情報撮影装置、例えば、X線乳房撮影装置(マンモグラフィ装置)においては、放射線の照射により被写体(マンモ)の放射線画像を記録する一方、読取光の走査によって前記放射線画像に応じた情報を発する放射線画像記録部(放射線固体検出器)に対し、前記読取光を照射する読取光源部を相対的に移動させて、前記放射線画像情報の読み取りを行っている。
放射線画像記録部としては、複数の光電変換素子及び薄膜トランジスタ(TFT)が配設される方式や光読み出し方式の他、光変換方式又は直接変換方式の放射線固体検出器等が使用されている。
この種の放射線画像情報撮影装置では、光電変換素子の温度特性の制約や電気回路の熱ノイズ等の影響により、適切な温度範囲に維持する必要がある。このため、冷却風や冷却水等を利用した冷却装置が採用されている。
例えば、特許文献1に開示されている平面検出器では、図7に示すように、X線平面検出器のガラス支持体1には、前記X線平面検出器の温度を調整する手段として、熱発生領域2に冷却機構3が取り付けられている。冷却機構3は、ペルチェ素子4、放熱フィン5及び強制空冷ファン6から構成されている。ペルチェ素子4とガラス支持体1との間、及び放熱フィン5と前記ペルチェ素子4との間には熱伝導体であるシリコンゴム7a、7bが設けられている。
ペルチェ素子4及び強制空冷ファン6は、独立して駆動制御されている。そして、ペルチェ素子4が作動することにより、熱発生領域2からの熱は、シリコンゴム7a、7bを介して放熱フィン5側に伝導する一方、強制空冷ファン6が作動することにより、前記熱発生領域2及び放熱フィン5間が強制的に冷却されている。
特開平11−271456号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、ガラス支持体1の熱発生領域2に冷却機構3を直接接触しているため、前記冷却機構3による冷却箇所とその周囲では温度勾配が生じてしまう。これにより、X線平面検出器全体を均一に冷却することができないという問題がある。しかも、X線平面検出器の周囲にも電気回路等の発熱源が存在する場合に、この発熱源を含めたX線平面検出器全体の温調が良好に遂行されないおそれがある。
さらに、X線平面検出器では、特にアモルファスセレン(a−Se)が用いられる際、セレンの結晶化を避けるために、X線平面検出器の温度を、例えば30℃以下に抑える必要がある。ここで、冷却機構3による熱発生領域2を外気温以下に冷却する際、前記外気温とに大きな温度差が発生すると、前記熱発生領域2に結露が発生して機能低下が惹起されるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、筐体内の発熱源を経済的且つ効率的に冷却するとともに、放射線検出器に結露が発生することを可及的に阻止することが可能な放射線画像情報撮影装置を提供することを目的とする。
本発明は、被写体の放射線画像を検知し、前記放射線画像を電気信号として出力する放射線検出器と、前記放射線検出器を動作させるための機器類とが、筐体内に収容される放射線画像情報撮影装置に関するものである。
放射線画像情報撮影装置は、筐体内の温度を外気温度以下に制御可能な温度制御機構を備え、前記温度制御機構は、冷風を少なくとも放射線検出器に供給する冷風供給ユニットと、冷却液を前記放射線検出器以外の発熱源のいずれかに供給する冷却液供給ユニットと備えるとともに、前記冷風供給ユニットは、前記冷却液供給ユニットにより外気温度以下に冷却された冷却液が、前記冷風を得るための冷却媒体として供給されている。
ここで、冷風とは、放射線検出器を冷却するために、外気温度以下に冷却された低温の空気をいう。
さらに、冷却液供給ユニットは、冷却液を循環路に沿って循環させるポンプと、前記ポンプの下流に配置されるペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の下流に配置される熱交換手段とを備えることが好ましい。
さらにまた、熱交換手段は、ペルチェ素子に近接して配置され、冷却液を冷却媒体として空気を冷却するラジエータと、前記ラジエータの下流に配置され、少なくとも機器類のいずれかを冷却する冷却ジャケットとを備えることが好ましい。
また、冷風供給ユニットは、ラジエータと、前記ラジエータに連結され、外気温度以下に冷却された冷風を、少なくとも放射線検出器に吹き付ける空冷ファンとを備えることが好ましい。
さらに、筐体は、少なくとも放射線検出器が収容される第1室と、前記第1室とは分割され、機器類のいずれかが収容される第2室とを有するとともに、前記第1室内の温度制御を行う温度制御機構と、外気により前記第2室内の温度制御を行う空気供給ユニットとが独立して設けられることが好ましい。
さらにまた、放射線画像情報撮影装置は、放射線検出器の雰囲気温度を検出するための内部温度検出手段と、外気温度を検出するための外気温度検出手段とを備えることが好ましい。
本発明では、少なくとも放射線検出器が、冷風により冷却されるとともに、前記放射線検出器以外の発熱源のいずれかが、冷却液により冷却されている。このため、比較的大きな発熱源は、冷却液によって迅速且つ効率的に冷却される一方、放射線検出器は、結露の発生が良好に抑制される。筐体内に大きな温度差が発生することを阻止することができるからである。これにより、効率的且つ経済的な冷却が遂行可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る放射線画像情報撮影装置であるマンモグラフィ装置10の斜視説明図である。
マンモグラフィ装置10は、立設状態に設置される基台16と、この基台16の略中央部に配設される旋回軸18に固定されるアーム部材20と、被写体22に対して放射線を照射する放射線源を収納し、前記アーム部材20の一端部に固定される放射線源収納部24と、前記被写体22を透過した放射線を検出して放射線画像情報を取得する固体検出器40(後述する)を収納し、前記アーム部材20の他端部に固定される撮影台26と、この撮影台26に対して前記被写体22の撮影部位を押圧して保持する押圧板28とを備える。
放射線源収納部24及び撮影台26が固定されたアーム部材20は、旋回軸18を中心として矢印A方向に旋回することで、被写体22の撮影部位に対する撮影方向が調整可能に構成される。押圧板28は、アーム部材20に連結された状態で放射線源収納部24及び撮影台26間に配設されており、矢印B方向に変位可能に構成される。
基台16には、マンモグラフィ装置10によって検出された被写体22の撮影部位、撮影方向等の撮影情報、前記被写体22のID情報等を表示するとともに、必要に応じてこれらの情報を設定可能な表示操作部30が配設される。
図2は、マンモグラフィ装置10における撮影台26の一部構成図であり、撮影台26及び押圧板28間に被写体22の撮影部位であるマンモ34を設定した状態を示す。
図3に示すように、撮影台26を構成する筐体36の内部は、仕切り板38を介して第1室36aと第2室36bとに分割される。第1室36aには、放射線源収納部24に内蔵された放射線源から出力された放射線Xに基づく放射線画像情報を蓄積し、電気信号として出力する固体検出器40と、前記固体検出器40に蓄積記録された放射線画像情報を読み取るために、前記固体検出器40に読取光を照射する読取光源部42と、前記読取光源部42を前記固体検出器40の読取光走査面に略平行な矢印Y方向(図1参照)に移動させる走査部44(図2参照)と、前記固体検出器40に蓄積されている不要電荷を除去するために、前記固体検出器40に消去光を照射する消去光源部(消去基板)45とが設けられる。
固体検出器40は、直接変換方式且つ光読出方式の放射線固体検出器(変換部)であって、マンモ34を透過した放射線Xからなる放射線画像情報を静電潜像として蓄積し、読取光源部42からの読取光により走査されることで、静電潜像に応じた電流を発生する。
固体検出器40は、具体的には、ガラス基板上に形成され、放射線Xを透過する第1導電層と、放射線Xが照射されることで電荷を発生する記録用光導電層と、前記第1導電層に帯電される潜像極性電荷に対して略絶縁体として作用する一方、潜像極性電荷と逆極性の輸送極性電荷に対して略導電体として作用する電荷輸送層と、読取光が照射されることで電荷を発生して導電性を呈する読取用光導電層と、放射線Xを透過する第2導電層とを、順に積層して構成される。記録用光導電層と電荷輸送層との界面には、蓄電部が形成される。
第1導電層及び第2導電層は、それぞれ電極を構成する。第1導電層の電極は、二次元状の平坦な平板電極とされ、第2導電層の電極は、記録される放射線画像情報を画像信号として検出するための所定の画素ピッチからなる多数の線状電極として構成される。線状電極の配列方向が主走査方向に対応する一方、前記線状電極の延在する方向が副走査方向(矢印Y方向)に対応する。
読取光源部42は、例えば、複数のLEDチップを一列に並べて構成されるライン光源と、ライン光源から出力された読取光を固体検出器40上に線状に照射させる光学系とを有する。固体検出器40の第2導電層を構成する線状電極の延在方向と直交する方向にLEDチップが配列されたライン光源を、前記線状電極の延在方向に移動させることで、前記固体検出器の全面が露光走査される。
消去光源部45は、短時間で発光/消光し、且つ、残光の非常に小さい光源が好適であり、例えば、読取光源部42を構成するLEDチップの配列方向と直交する方向に延在し、且つ、前記配列方向に配列される複数の外部電極型希ガス蛍光ランプを使用することができる(図2参照)。
図4及び図5に示すように、固体検出器40の各線状電極毎にフレキシブル基板46が接続される。各フレキシブル基板46には、線状電極に近接して増幅器等のASIC48が設けられるとともに、前記フレキシブル基板46は、図示しないA/D変換器を介して各種基板に接続されている。
図3に示すように、第2室36bには、複数の基板50a、50b及び50c等を有する基板類(機器類)50が収容される。基板類50は、大気により冷却される種々の機器を含む。
筐体36には、第1室36a内の温度を外気温度以下に制御可能な温度制御機構52と、外気により第2室36b内の温度制御を行う空気供給ユニット54とが独立して設けられる。
図3〜図5に示すように、温度制御機構52は、冷風を少なくとも固体検出器40に供給する冷風供給ユニット56と、LLC(ロングライフクーラント)等の冷却液を前記固体検出器40以外の発熱源のいずれか、例えば、ASIC48等に供給する冷却液供給ユニット58とを備える。
冷却液供給ユニット58は、アーム部材20に対し、旋回軸18の近傍に装着されるケーシング60を備える。ケーシング60内には、図5に示すように、ペルチェ素子62がヒートシンク64及びペルチェファン66と一体に収容されるとともに、このペルチェ素子62には、水冷ジャケット68が装着される。ヒートシンク64及びペルチェファン66の上方には、水循環用ポンプ70とリザーブタンク72とが配置される。
図5及び図6に示すように、冷却液供給ユニット58は、冷却液を循環路74に沿って循環させるポンプ70と、前記ポンプ70の下流に配置されるペルチェ素子62及び水冷ジャケット68と、前記ペルチェ素子62の下流に配置される熱交換手段、すなわち、前記ペルチェ素子62に近接して配置され、前記冷却液を冷却媒体として空気を冷却するラジエータ76と、前記ラジエータ76の下流に第1分岐路74aを介して配置され、ASIC48を冷却する冷却ジャケット78a、78bとを備える。
冷風供給ユニット56は、筐体36の第1室36a内に配置されているラジエータ76と、このラジエータ76に連結されるシロッコファン80とを備える。ラジエータ76の下流には、冷却ジャケット78a、78bが並列に接続される。冷却ジャケット78a、78bの内部には、長手方向に延在するとともに、先端側で折り返して略U字状に構成される水通路(図示せず)が形成される。
冷却ジャケット78a、78bの下流には、第2分岐路74bが循環路74に合流した後、リザーブタンク72が接続される。このリザーブタンク72の出口側(下流側)にポンプ70が接続されるとともに、前記ポンプ70の出口側は、水冷ジャケット68の入口側に接続される。
図3及び図5に示すように、ラジエータ76には、シロッコファン80の冷風噴出口近傍に位置し、第1室36a内の空気温度を検出することにより固体検出器40の雰囲気温度を検出するための温度センサ(内部温度検出手段)86が取り付けられる。
図3に示すように、空気供給ユニット54は、第2室36b内に筐体36の旋回軸18側端部下部に対応して配置されるファン90を備える。このファン90は、第2室36b内の空気を下方向に噴き出す機能を有する。筐体36の先端側下部には、第2室36bと外部とを連通するフィルタ(ルーバ)92が装着される。第2室36b内には、例えば、フィルタ92に近接して第2室36b内の温度(外気温度)を検出するための温度センサ(外気温度検出手段)94が装着される。
このように構成されるマンモグラフィ装置10の動作について、以下に説明する。
先ず、図示しないコンソール、IDカード等を用いて、被写体22に係るID情報、撮影方法等の設定を行う。この場合、ID情報には、被写体22の氏名、年齢、性別等の情報がある。また、撮影方法には、医師によって指示された撮影部位、撮影方向等の情報があり、コンソールから技師が入力することが可能である。これらの情報は、マンモグラフィ装置10の表示操作部30に表示して確認することができる。
次いで、技師は、指定された撮影方法に従ってマンモグラフィ装置10を所定の状態に設定する。例えば、マンモ34の撮影方法としては、上部から放射線Xを照射して撮影を行う頭尾方向(CC)撮影(図2参照)、側面から放射線Xを照射して撮影を行う側面方向(ML)撮影、斜め方向から放射線Xを照射して撮影を行う内外側斜位(MLO)撮影があり、これらの撮影方法に応じてアーム部材20を旋回軸18を中心に旋回させる。
次に、マンモグラフィ装置10に対して被写体22を指定された撮影状態に設定する。例えば、被写体22の左のマンモ34に対する頭尾方向(CC)撮影を行う場合、図2に示すように、左のマンモ34を撮影台26に載置した後、押圧板28を押し下げ、撮影台26及び押圧板28間にマンモ34を保持させる。
そこで、放射線源収納部24に収納されている放射線源を駆動し、放射線画像情報の撮影を行う。押圧板28及び撮影台26間に保持されたマンモ34を透過した放射線Xは、撮影台26に収納されている固体検出器40に照射される。なお、固体検出器40は、撮影に先立ち、消去光源部45からの消去光が全面に照射されて不要電荷が除去されている。
次いで、第1導電層及び第2導電層間に高電圧を印加した状態において、放射線画像情報を担持した放射線Xが固体検出器40に照射されると、この固体検出器40の記録用光導電層内で正負の電荷対が発生し、その負電荷が前記記録用光導電層と電荷輸送層との界面に形成された蓄電部に蓄積される。この蓄積された負電荷、すなわち、潜像極性電荷の量は、マンモ34を透過した放射線Xの線量に略比例している。なお、記録用光導電層で発生した正電荷は、第1導電層に引き寄せられ、高電圧供給部から供給された負電荷と結合して消滅する。
放射線画像情報の撮影が行われた後、読取光源部42は、走査部44の作用下に、矢印Y方向に移動しながら、固体検出器40に向かって読取光を照射する。このため、読取用光導電層に正負の電荷対が発生し、その正電荷が蓄電部に蓄積されている負電荷(潜像極性電荷)に引きつけられるようにして電荷輸送層内を移動し、蓄電部の負電荷と結合して消滅する。一方、読取用光導電層で発生した負電荷は、第2導電層に供給される正電荷と結合して消滅する。
このように、固体検出器40に蓄積されている負電荷が電荷結合によって消滅し、この電荷結合の際の電荷の移動による電流が固体検出器40内に発生する。第2導電層を構成する複数の線状電極に発生した微少な電荷は、各線状電極にフレキシブル基板46に搭載された各ASIC48等により増幅される。増幅されたアナログ電気信号は、A/D変換器に送られてデジタル電気信号に変換された後、各種の基板類50に送られて所望の信号処理が行われ、マンモ34の放射線画像情報が得られる。
この場合、本実施形態では、図5に示すように、固体検出器40が冷風供給ユニット56を介して冷風により冷却されるとともに、ASIC48が冷却液供給ユニット58を介して冷却液により冷却されている。このため、大きな発熱源であるASIC48は、冷却液によって迅速且つ効率的に冷却される一方、固体検出器40は、結露の発生が良好に抑制される。筐体36内に大きな温度差が発生することを阻止することができるからである。これにより、効率的且つ経済的な冷却が遂行可能になるという効果が得られる。
なお、温度センサ86により検出される固体検出器40の雰囲気温度と、温度センサ94により検出される外気温度とに基づいて、前記固体検出器40に結露が発生しない温度範囲内で、冷風供給ユニット56及び冷却液供給ユニット58を駆動させることができる。
さらに、図3に示すように、筐体36内にそれぞれ分割形成される第1室36aと第2室36bとは、温度制御機構52及び空気供給ユニット54を介して独立して温度制御されている。
温度制御機構52では、図5及び図6に示すように、ポンプ70が駆動されて循環路74に沿って冷却液が循環されるとともに、ペルチェ素子62が駆動される。従って、水冷ジャケット68に供給された冷却液は、ペルチェ素子62を介して外気温度以下に冷却された後、ラジエータ76に送られる。なお、ペルチェ素子62には、ヒートシンク64及びペルチェファン66が配設されており、このペルチェファン66が必要に応じて運転される。
ラジエータ76には、シロッコファン80が連結されており、このシロッコファン80が駆動される。このため、ラジエータ76により熱交換されて外気温度以下に冷却された冷風は、シロッコファン80に吸引されて固体検出器40に吹き付けられる。従って、固体検出器40は、所望の温度、例えば、30℃以下の温度に温度調整され、良好な機能を維持することができる。しかも、固体検出器40全面に対して冷風を吹き付けることにより、この固体検出器40に温度分布が発生することを阻止することができるという効果が得られる。
ラジエータ76で冷風を得るための冷却媒体として機能した冷却液は、第1分岐路74aを通って左右一対の冷却ジャケット78a、78bに供給される。このため、冷却ジャケット78a、78bに近接して配置されている各ASIC48は、冷却液を介して直接冷却される。その際、ASIC48は相当に大きな発熱源であり、前記ASIC48を冷却液により直接冷却(水冷)することによって、冷却効率が有効に向上し、少ない温度差で装置全体を冷却することが可能になるため、結露の発生を阻止することができるという効果が得られる。
冷却ジャケット78a、78bを通ってASIC48を冷却した冷却液は、第2分岐路74bから循環路74に合流した後、リザーブタンク72に供給される。
このリザーブタンク72は、冷却液中に含まれるエアを除去して気泡のない冷却液をポンプ70に供給するとともに、樹脂部分から透過する冷却液を補う機能を有している。これにより、ポンプ70には、気泡のない冷却液が供給されるため、エア噛みによる出力低下を回避することができる。
また、ポンプ70は、発熱体であるため、このポンプ70を通過した冷却液の温度が上昇し易い。従って、ポンプ70をペルチェ素子62の上流側に配置することにより、このペルチェ素子62によって所望の温度に冷却された冷却液を、ラジエータ76に供給することができる。
さらにまた、冷却液は、ペルチェ素子62から下流に向かうに従って熱を吸収するために、温度が上昇している。このため、温度制約が最も厳しい固体検出器40を冷却するための冷風を得るラジエータ76を最上流に配置し、このラジエータ76の下流側に冷却ジャケット78a、78bを配置している。
これにより、固体検出器40を所望の温度範囲内に確実に冷却することができるとともに、冷却効率の向上を図ることが可能になる。なお、冷却ジャケット78a、78bは、第1及び第2分岐路74a、74bを介して並列に設けられているが、これに限定されるものではなく、前記冷却ジャケット78a、78bを直列に構成してもよい。
さらにまた、本実施形態では、筐体36の内部を第1室36aと第2室36bとに分割し、この第1室36aに配置されている固体検出器40及びASIC48等の比較的高温の発熱源が、温度制御機構52を構成する冷風供給ユニット56及び冷却液供給ユニット58によって冷却されている。このため、外気冷却で冷却可能な基板類50を第2室36bに配置することができ、温度制御機構52の負荷を有効に削減することが可能になるという効果が得られる。
一方、第2室36bでは、空気供給ユニット54を構成するファン90が駆動されることにより、フィルタ92を介して外気が第2室36bに導入されている。この外気は、基板類50を冷却(空冷)した後、ファン90から外部に排気されている。
このように、本実施形態では、筐体36内を第1室36aと第2室36bとに分割するとともに、前記第1室36aと前記第2室36bとが、温度制御機構52と空気供給ユニット54とにより独立して温度制御されている。このため、特に、温度制御機構52の小型化を図ることができ、撮影台26全体の小型化が可能になる。しかも、撮影台26の内部レイアウトの自由度が有効に向上するという効果がある。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
本発明の実施形態に係るマンモグラフィ装置の斜視説明図である。 前記マンモグラフィ装置における撮影台の一部説明図である。 前記撮影台の内部構成説明図である。 前記撮影台を構成する温度制御機構の斜視説明図である。 前記温度制御機構の内部斜視説明図である。 前記温度制御機構の概略構成説明図である。 特許文献1の冷却機構の分解斜視図である。
符号の説明
10…マンモグラフィ装置 16…基台
20…アーム部材 22…被写体
24…放射線源収納部 26…撮影台
30…表示操作部 34…マンモ
36…筐体 36a、36b…室
40…固体検出器 42…読取光源部
44…走査部 45…消去光源部
48…ASIC 50…基板類
52…温度制御機構 54…空気供給ユニット
56…冷風供給ユニット 58…冷却液供給ユニット
60…ケーシング 62…ペルチェ素子
64…ヒートシンク 66…ペルチェファン
68…水冷ジャケット 70…ポンプ
72…リザーブタンク 74…循環路
76…ラジエータ 78a、78b…冷却ジャケット
80…シロッコファン 86、94…温度センサ
90…ファン

Claims (6)

  1. 被写体の放射線画像を検知し、前記放射線画像を電気信号として出力する放射線検出器と、前記放射線検出器を動作させるための機器類とが、筐体内に収容される放射線画像情報撮影装置であって、
    前記筐体内の温度を外気温度以下に制御可能な温度制御機構を備え、
    前記温度制御機構は、冷風を少なくとも前記放射線検出器に供給する冷風供給ユニットと、
    冷却液を前記放射線検出器以外の発熱源のいずれかに供給する冷却液供給ユニットと、
    備えるとともに、
    前記冷風供給ユニットは、前記冷却液供給ユニットにより外気温度以下に冷却された冷却液が、前記冷風を得るための冷却媒体として供給されることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
  2. 請求項1記載の放射線画像情報撮影装置において、前記冷却液供給ユニットは、前記冷却液を循環路に沿って循環させるポンプと、
    前記ポンプの下流に配置されるペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の下流に配置される熱交換手段と、
    を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
  3. 請求項記載の放射線画像情報撮影装置において、前記熱交換手段は、前記ペルチェ素子に近接して配置され、前記冷却液を冷却媒体として空気を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータの下流に配置され、少なくとも前記機器類のいずれかを冷却する冷却ジャケットと、
    を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
  4. 請求項記載の放射線画像情報撮影装置において、前記冷風供給ユニットは、前記ラジエータと、
    前記ラジエータに連結され、外気温度以下に冷却された前記冷風を、少なくとも前記放射線検出器に吹き付ける空冷ファンと、
    を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線画像情報撮影装置において、前記筐体は、少なくとも前記放射線検出器が収容される第1室と、
    前記第1室とは分割され、前記機器類のいずれかが収容される第2室と、
    を有するとともに、
    前記第1室内の温度制御を行う温度制御機構と、
    外気により前記第2室内の温度制御を行う空気供給ユニットと、
    が独立して設けられることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の放射線画像情報撮影装置において、前記放射線検出器の雰囲気温度を検出するための内部温度検出手段と、
    外気温度を検出するための外気温度検出手段と、
    を備えることを特徴とする放射線画像情報撮影装置。
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