JP4958284B2 - アドホックネットワークにおけるパケットを中継制御する無線局及びプログラム - Google Patents

アドホックネットワークにおけるパケットを中継制御する無線局及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アドホックネットワークにおける無線局及びプログラムに関する。特に、パケットの優先度に応じて中継制御する技術に関する。
近年、高速無線通信の需要増大に伴って、高い周波数帯が用いられる傾向にある。低い周波数帯は、既に様々な無線通信用途に割り当てられており、十分な帯域幅を確保することが難しいためである。しかしながら、高周波数は直進性が強いために、ビル等の遮蔽物の多い環境では、見通し外通信時の通信距離が短い。そこで、ネットワーク層レベルでの送信元無線局と宛先無線局との間に、複数の中継無線局を介して中継させる技術が必要となる。
無線局間を簡易に接続する技術として、無線LAN(Local Area Network)のアドホックネットワークがある。アドホックネットワークは、特定のアクセスポイントを介することなく、直接的に且つ相互(マルチホップ)に、無線局間を接続することができる。しかしながら、無線局が移動可能である場合、無線局間で確立された経路は、常に安定的に通信できるとは限らない。従って、そのような環境であっても、優先度の高いパケットについては到達性を確保する技術が必要となる。
図1は、従来技術におけるシステム構成図である。
図1によれば、無線局Aは、リンク層レベルでの宛先無線局Cへデータパケットを送信しており、無線局A−無線局Cで経路が確立している。このとき、無線局Bは、無線局Cのアドレスを宛先とするパケットを傾聴して受信できた場合であっても、そのデータパケットを無視する。
無線局A−無線局Cの経路に加えて、無線局A−無線局B−無線局Cの経路も冗長的に確立する方が、パケットの到達性確保の観点からは好ましい。宛先無線局Cとしては、無線局Aから受信したパケットと、無線局Bを中継して受信したパケットとは、同一のパケットであるので、空間ダイバーシチの効果を得ることもできる。
図2は、従来技術における無線局間のシーケンス図である。
(S201)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信する。無線局Bは、このデータパケットを傾聴して受信できたとしても無視する。無線局Cは、データパケットを有効に受信すると、ACKを無線局Aへ返信する。そして、無線局Bは、そのACKも無視する。
(S202)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信したが、そのデータパケットが誤ったとする。無線局Bは、このデータパケットを傾聴して受信できたとしても無視する。無線局Aは、ACKを受信できるまでの所定時間(再送タイマ)だけ待つ。無線局Aは、再送タイマがタイムアウトした場合、再度、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信する。無線局Bは、このデータパケットも無視する。無線局Cは、データパケットを有効に受信すると、ACKを無線局Aへ返信する。無線局Bは、そのACKも無視する。
尚、図2によれば、無線局Aが再送タイマのタイムアウトによってデータパケットを再送するように記載しているが、無線局Aが、無線局CからのACKを受信できないことによってデータパケットを再送する場合もある。
ここで、無線局A−無線局Cのデータパケットの到達性を高めるために、無線マルチホップネットワークとして、無線局A−無線局B−無線局Cの経路を確立することもできる(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、無線局Aは、無線局Cとの間に2つの経路を確保する。無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、2つの経路に同時に送信する。無線局Cは、無線局Aからデータパケットを受信すると共に、同じデータパケットを無線局Bからも受信する。これによって、アドホックネットワークにおけるパケットの到達性を高めることができる。
特開2005−184285号公報
しかしながら、全てのデータパケットに対して、2つのパスを確立することは、無線リンクに輻輳を発生させる一因となり、中継による効果を減少させるだけでなく、他のデータパケットに対しても影響を及ぼす場合もある。送信するパケットの内容に関わらず、全てデータパケットを中継した場合、更に輻輳を助長することとなる。また、中継する無線局にとっては、不必要に電力を消費することとなり、バッテリ残量の低下を招く。
そこで、本発明は、アドホックネットワークにマルチパスを確立することなく、データパケットを中継させることができる無線局及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、無線通信のアドホックネットワークに接続され、送信元無線局から宛先無線局へ送信すべきパケットを傾聴することができる無線局において、
パケットのヘッダは、サービス品質に応じた優先度を含んでおり、
パケットを傾聴して受信することができる傾聴手段と、
パケットの優先度が、基準優先度より高い優先度か否かを判定する優先度判定手段と、
優先度判定手段によって真と判定された場合、パケットを宛先無線局へ送信するパケット中継送信手段と
パケット中継送信手段におけるバックオフ回数をカウントするバックオフ回数測定手段と、
バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて基準優先度を決定し、該基準優先度を優先度判定手段へ出力する基準優先度決定手段と
を有することを特徴とする。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、基準優先度決定手段は、バックオフ回数が多くなるほど、基準優先度を高くすることも好ましい。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、
優先度判定手段によって真と判定されたパケットを、バッファに蓄積するキューバッファ手段を更に有し、
基準優先度決定手段は、キューバッファ手段のキュー長に応じて第1の基準優先度を決定し、バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて第2の基準優先度を決定し、いずれか高い方の基準優先度を優先度判定手段へ出力すことも好ましい。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、基準優先度決定手段は、キュー長が長くなるほど、第1の基準優先度を高くすることも好ましい。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、送信元無線局から優先度を含む中継開始要求RS(Relaying-Start)を受信し、優先度判定手段が真と判定した場合、送信元無線局へ中継確認応答RA(Relay-Acknowledgement)を送信し、送信元無線局から中継同報RB(Relay-Broadcasting)を受信し、宛先無線局から送信開始TS(Transmission-Start)を受信するシーケンス実行し、協調中継の中継局となるか否かを選択する中継選択制御手段を更に有することも好ましい。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、IP(Internet Protocol)パケットについて、優先度は、IPヘッダのDiff-Servフィールドに含まれていることも好ましい。
本発明の無線局における他の実施形態によれば、パケットが、MPEG(Moving Picture Experts Group)に基づくものである場合、Iピクチャに基づくパケットには高い優先度が付加され、Pピクチャに基づくパケットには低い優先度が付加されていることも好ましい。
本発明によれば、無線通信のアドホックネットワークに接続され、送信元無線局から宛先無線局へ送信すべきパケットを傾聴することができる無線局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
パケットのヘッダは、サービス品質に応じた優先度を含んでおり、
パケットを傾聴して受信することができる傾聴手段と、
パケットの優先度が、基準優先度より高い優先度か否かを判定する優先度判定手段と、
優先度判定手段によって真と判定された場合、パケットを宛先無線局へ送信するパケット中継送信手段と
パケット中継送信手段におけるバックオフ回数をカウントするバックオフ回数測定手段と、
バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて基準優先度を決定し、該基準優先度を優先度判定手段へ出力する基準優先度決定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明における無線局及びプログラムによれば、他の無線局間で転送されるパケットを傾聴して受信し、そのパケットの優先度に応じて中継送信するために、アドホックネットワークにマルチパスを確立することなく、データパケットを中継させることができる。また、パケットの(リンク層レベルの)宛先無線局にとっては、全く同一のパケットを複数の無線局から受信することができるので、空間ダイバーシチの効果を得ることもできる。更に、傾聴したパケットを中継する無線局は、そのパケットの優先度が低いか、又は、無線リンクに輻輳が生じている場合、そのパケットを送信しない。そのために、中継する無線局は、不必要に電力を消費することなく、バッテリ残量の低下を軽減することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図3は、本発明における第1のシーケンス図である。
図3のシーケンスは、中継局となる無線局Bのみによって、中継送信の要否を判定することができる。
(S301)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信する。データパケットのヘッダには、優先度が含まれている。
Ethernet(登録商標)フレームの場合、優先度は、例えばCoSフィールドに含まれる。また、IPヘッダの場合、優先度は、例えばDiff-Servフィールドに含まれる。Diff-Servフィールドは、以下のように規定されている。
Figure 0004958284
Diff-Servフィールドは、IPv4の場合はTOS(Type Of Service)フィールドに含まれ、IPv6の場合はFlow-IDに含まれる。前述の表1によれば、高優先転送且つ低破棄のタイプが最も優先度が高く、低優先転送且つ高廃棄のタイプが最も優先度が低い。
(S302)このデータパケットは、無線局Bによって傾聴して受信される。このデータパケットの宛先MACアドレスは、無線局CのMACアドレスを表している。
(S303)無線局Bは、データパケットを傾聴して受信した際に、そのデータパケットに含まれる優先度と、基準優先度とを比較して、中継送信の要否を判定する。無線局Bは、最初に、キューバッファ部におけるキュー長を判定する。ここで、送信待ちのパケットが多く蓄積され、キュー長が長いほど、無線リンクにおける送信機会が得られにくいと判定される。また、無線局Bは、パケット中継送信部におけるバックオフ回数を判定する。ここで、送信しようとしているパケットが何度も遅延させられ、バックオフ回数が多いほど、無線リンクが輻輳していると判定される。
バックオフとは、無線リンクを監視することによって、パケットの送信タイミングを遅延させる技術である。次に送信しようとしているパケットが、他のパケットと衝突する可能性がある場合に、そのパケットの送信タイミングを一定時間だけ遅延させ、バックオフ回数を1とする。遅延させた後、そのパケットを送信しようとすると、更に他のパケットと衝突する可能性がある場合、更にそのパケットの送信タイミングを一定時間だけ遅延させ、バックオフ回数を2とする。バックオフ回数が増加するほど、無線リンクが輻輳を生じていると判断できる。
図4は、キュー長に応じて基準優先度を決定したグラフである。
図4によれば、キュー長が長くなるほど、基準優先度が高くなっている。データパケットの優先度が、基準優先度よりも高い場合、中継して送信すべきと判断される。
無線局Bは、データパケットに付与された優先度が、キュー長に基づく基準優先度よりも高いか否かを判定する。例えば、データパケットに付与された優先度が「3」であり、キュー長に基づく優先度が「3」である場合、そのデータパケットは、中継対象とならない。
図5は、バックオフ回数に応じて優先度を決定したグラフである。
図5によれば、バックオフ回数が多くなるほど、基準優先度が高くなっている。データパケットの優先度が、基準優先度よりも高い場合、中継して送信すべきと判断される。
無線局Bは、データパケットに付与された優先度が、バックオフ回数に基づく基準優先度よりも高いか否かを判定する。例えば、データパケットに付与された優先度が「3」であり、バックオフ回数に基づく優先度が「4」である場合、そのデータパケットは、中継対象となる。
S303について、無線局Bは、キュー長に基づく第1の基準優先度と、バックオフ回数に基づく第2の基準優先度とについて、いずれか高い方の基準優先度に決定することも好ましい。これにより、例えば、キュー長に基づく優先度が「3」であり、バックオフ回数に基づく優先度が「4」である場合、基準優先度は「3」に決定される。このとき、データパケットに付与された優先度が「3」である場合、そのデータパケットは、中継対象とならない。尚、基準優先度は、予め設定されたものであってもよい。その場合、基準優先度を決定する必要もない。
(S304)無線局Bは、傾聴して受信したデータパケットが中継対象であると判定された場合、そのデータパケットをそのまま、無線局Cへ送信する。このとき、データパケットは、ヘッダも含めて全く変更することなくそのまま、無線局Cへ送信される。
無線局Cにとっては、同一のデータパケットが、マルチパスによって受信されたように見える。これにより、無線局Cは、空間ダイバーシチの効果を得ることができ、フェージングや干渉に強くなり、通信距離の広域化や、通信の安定化、高速化が実現される。
(S305)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信する。このとき、無線局Cは、そのデータパケットが受信できなかったとする。
(S306)このとき、無線局Bは、このデータパケットを傾聴して受信することができたとする。このデータパケットの宛先MACアドレスは、無線局CのMACアドレスを表している。
(S307)無線局Bは、前述したS303と同様に、データパケットに付与された優先度と、キュー長及びバックオフ回数に基づく基準優先度とを比較し、中継対象であるか否かを判定する。
(S308)S307によって中継対象であると判定された場合、無線局Bは、このデータパケットをそのまま、無線局Cへ送信する。
図6は、本発明における第2のシーケンス図である。
図6によれば、図3のシーケンスを協調中継技術に適用した実施形態を表す。協調中継技術は、例えば、A. Azgin, Y. Altunbasak and G. AlRegib, “Cooperative MAC and Routing Protocols for Wireless Ad Hoc Networks,” IEEE Globecom 2005, Nov. 2005.に詳述されている。
協調中継技術は、例えばIEEE802.11のMAC(Media Access Control)シーケンスを拡張したものであり、RTS(Request To Send)/CTS(Clear To Send)の交換の後に、4つのメッセージを用いることによって、協調中継する無線局を特定する。協調中継は、時間ダイバーシチ、周波数ダイバーシチ、空間ダイバーシチを用いて実現される。
RS(Relaying-Start):送信局がブロードキャストによって送信し、協調中継の開始を通知する。
RA(Relay-Acknowledgement):RSを受信した中継候補となる無線局が、協調中継可能である場合に送信局へ返信する。
RB(Relay-Broadcasting):RAを受信した送信局が、中継候補となる無線局を選択し、その中継局が用いるべき情報(送信電力等)を含めてブロードキャストで送信する。
TS(Transmission-Start):RBを受信した宛先局が、協調中継を開始する際に、ブロードキャストで送信する。
(S601)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを送信する前に、RTSをブロードキャストで送信する。
(S602)宛先局である無線局Cは、RTSを受信すると、CTSを送信する。無線局Aは、RTSの送信に対してCTSが受信できない場合、技術仕様に応じて、RTSの再送の動作をする。
(S603)CTSを受信した無線局Aは、中継開始要求RS(Relaying-Start)をブロードキャストによって送信する。RSには、無線局Cへ送信すべきデータパケットに対する優先度が含まれる。
(S604)前述した図3のS303と同様に、無線局Bは、RSに含まれた優先度と、キュー長及びバックオフ回数に基づく基準優先度とを比較し、中継対象であるか否かを判定する。
(S605)無線局Bは、中継対象であると判定した際に、中継確認RA(Relay-Acknowledgement)を無線局Aへ返信する。
(S606)無線局Aは、中継局候補となる無線局から複数のRAを受信する。そして、無線局Aは、中継対象となる無線局Bの中継時のパラメータを付した、中継同報RB(Relay-Broadcasting)をブロードキャストで送信する。
(S607)RBを受信した無線局Cは、送信開始TS(Transmission-Start)をブロードキャストで送信する。このTSを受信した無線局Bは、無線局Aから無線局Cへ送信されたデータパケットを傾聴して受信し、そのパケットを送信するように動作する。
(S608)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信する。
(S609)無線局Bは、このデータパケットを傾聴して受信する。そして、このデータパケットはそのまま、無線局Cへ中継送信される。
(S610)無線局Aは、無線局Cを宛先とするデータパケットを、無線局Cへ送信したが、無線局Cによって受信できなかったとする。
(S611)無線局Bは、このデータパケットを傾聴して受信する。そして、このデータパケットはそのまま、無線局Cへ中継送信される。
図7は、本発明におけるシステム構成図である。
図7によれば、無線局1は、傾聴部101と、優先度判定部102と、パケット中継送信部103と、基準優先度決定部104と、キューバッファ部105と、バックオフ回数測定部106と、中継選択制御部107とを有する。これら機能構成部は、無線局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによっても実現できる。
傾聴部101は、他の無線局へ送信されたパケットを傾聴して受信する。即ち、傾聴されたパケットのMACアドレスは、当該無線局1のMACアドレス以外のものである。傾聴されたデータパケットは、優先度判定部102へ出力される。
中継選択制御部107は、図6におけるS603、S605〜S607の動作をする。即ち、送信元となる無線局との交信によって、当該無線局が中継局として機能するか否かを選択する。当該無線局が、中継局として機能する場合、RSに含まれる優先度が、基準優先度決定部104へ出力される。
キューバッファ部105は、優先度判定部102によって中継送信すべきと判定されたパケットを、キューに蓄積する。そして、キュー長を、基準優先度決定部104へ出力する。また、キューバッファ部105は、蓄積したパケットを、パケット中継送信部103へ出力する。
バックオフ回数測定部106は、パケット中継送信部103におけるバックオフ回数をカウントする。そして、バックオフ回数を、基準優先度決定部104へ出力する。
基準優先度決定部104は、キュー長及び/又はバックオフ回数に応じて、基準優先度を決定する。前述した図3のS303と同様の動作をする。例えば、キュー長に基づく第1の基準優先度と、バックオフ回数に基づく第2の基準優先度とについて、いずれか高い方の基準優先度に決定する。決定された基準優先度は、優先度判定部102へ出力される。
優先度判定部102は、傾聴部101から出力されたパケットについて、そのパケットを中継送信するか否かを判定する。また、優先度判定部102は、基準優先度決定部104から基準優先度を入力する。ここで、そのパケットにおける優先度が、基準優先度よりも高いか否かを判定する。その判定が真の場合、即ち、パケットの優先度が基準優先度よりも高い場合、そのパケットはキューバッファ部105へ出力され、中継送信されるまで待たされる。
パケット中継送信部103は、キューバッファ部105からパケットを取り出し、宛先無線局へ送信する。このとき、バックオフ制御が実行される毎に、その旨がバックオフ回数測定部106へ通知される。
以下では、パケットに付与される優先度について、映像データに基づく具体的な実施形態について説明する。
マルチメディア符号化規格の1つとしてMPEG規格がある。MPEGは、時間領域の冗長度を削減することによる画像圧縮のフレーム間符号化技術を用いる。フレーム間符号化では、ビデオ信号における隣接フレーム間の相関が非常に高いことを利用して、データ量の異なるI,P,Bの3種類のピクチャを用いて符号化する。フレーム内符号化を行うIピクチャが最もデータ量が多く、片方向予測を行うPピクチャが次いでデータ量が多い。Pピクチャは、過去のフレームから片方向のフレーム間予測を行い、差分を符号化するものである。両方向予測で用いるBピクチャは、最もデータ量が少ない。しかし、未来のフレームを予測に用いることから、符号化時にフレームを並べ替え、まず未来のフレームを符号化してから両方向予測での符号化を行う必要がある。遅延が問題となるテレビ電話のような双方向のリアルタイムアプリケーションには、I,Pの2種類のピクチャを用いるIP予測も用いられる。
Iピクチャは、フレーム内で符号化するために、それ自身で復号できる。しかし、P,Bピクチャは、フレーム間予測をするために、それ自身では復号できない。そこで、Iピクチャを構成するパケットには高い優先度を付与する。パケット廃棄が発生した際、Bピクチャ、Pピクチャ、Iピクチャの順で廃棄する。これにより、パケット廃棄による映像品質の劣化を最小限に留めている。
本発明によれば、MPEG方式に基づく映像データのエンコード時に、そのピクチャ種別に応じた優先度を、そのパケットにおける下位レイヤのヘッダに含める。例えば、IPヘッダのDiff-Servフィールドに含められる。これにより、本発明によれば、映像データの種別に応じた優先度を用いて、中継送信の判定をすることができる。
以上、詳細に説明したように、本発明における無線局及びプログラムによれば、他の無線局間で転送されるパケットを傾聴した上で、そのパケットに優先度に応じて送信するために、アドホックネットワークにマルチパスを確立することなく、且つ、データパケットを中継させることができる。また、転送されるパケットの(リンク層レベルの)宛先無線局にとっては、全く同一のパケットを複数の無線局から受信することができるので、空間ダイバーシチの効果を得ることができる。更に、傾聴したパケットを中継する無線局は、そのパケットの優先度が低いか、又は、無線リンクが輻輳を生じている場合、そのパケットを送信しない。そのために、中継する無線局は、不必要に電力を消費することなく、バッテリ残量の低下を軽減することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術におけるシステム構成図である。 従来技術における無線局間のシーケンス図である。 本発明における第1のシーケンス図である。 キュー長に応じて基準優先度を決定したグラフである。 バックオフ回数に応じて優先度を決定したグラフである。 本発明における第2のシーケンス図である。 本発明におけるシステム構成図である。
符号の説明
1 無線局
101 傾聴部
102 優先度判定部
103 パケット中継送信部
104 基準優先度決定部
105 キューバッファ部
106 バックオフ回数測定部
107 中継選択制御部
2 サーバ
3 基地局

Claims (8)

  1. 無線通信のアドホックネットワークに接続され、送信元無線局から宛先無線局へ送信すべきパケットを傾聴することができる無線局において、
    前記パケットのヘッダは、サービス品質に応じた優先度を含んでおり、
    前記パケットを傾聴して受信することができる傾聴手段と、
    前記パケットの前記優先度が、基準優先度より高い優先度か否かを判定する優先度判定手段と、
    前記優先度判定手段によって真と判定された場合、前記パケットを宛先無線局へ送信するパケット中継送信手段と
    前記パケット中継送信手段におけるバックオフ回数をカウントするバックオフ回数測定手段と、
    前記バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて前記基準優先度を決定し、該基準優先度を前記優先度判定手段へ出力する基準優先度決定手段と
    を有することを特徴とする無線局。
  2. 前記基準優先度決定手段は、前記バックオフ回数が多くなるほど、前記基準優先度を高くすることを特徴とする請求項に記載の無線局。
  3. 前記優先度判定手段によって真と判定されたパケットを、バッファに蓄積するキューバッファ手段を更に有し、
    前記基準優先度決定手段は、前記キューバッファ手段のキュー長に応じて第1の基準優先度を決定し、前記バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて第2の基準優先度を決定し、いずれか高い方の基準優先度を前記優先度判定手段へ出力す
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線局。
  4. 前記基準優先度決定手段は、前記キュー長が長くなるほど、第1の基準優先度を高くすることを特徴とする請求項に記載の無線局。
  5. 送信元無線局から前記優先度を含む中継開始要求RS(Relaying-Start)を受信し、前記優先度判定手段が真と判定した場合、前記送信元無線局へ中継確認応答RA(Relay-Acknowledgement)を送信し、前記送信元無線局から中継同報RB(Relay-Broadcasting)を受信し、宛先無線局から送信開始TS(Transmission-Start)を受信するシーケンス実行し、協調中継の中継局となるか否かを選択する中継選択制御手段を更に有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の無線局。
  6. IP(Internet Protocol)パケットについて、前記優先度は、IPヘッダのDiff-Servフィールドに含まれていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の無線局。
  7. 前記パケットが、MPEG(Moving Picture Experts Group)に基づくものである場合、Iピクチャに基づくパケットには高い優先度が付加され、Pピクチャに基づくパケットには低い優先度が付加されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の無線局。
  8. 無線通信のアドホックネットワークに接続され、送信元無線局から宛先無線局へ送信すべきパケットを傾聴することができる無線局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記パケットのヘッダは、サービス品質に応じた優先度を含んでおり、
    前記パケットを傾聴して受信することができる傾聴手段と、
    前記パケットの前記優先度が、基準優先度より高い優先度か否かを判定する優先度判定手段と、
    前記優先度判定手段によって真と判定された場合、前記パケットを宛先無線局へ送信するパケット中継送信手段と
    前記パケット中継送信手段におけるバックオフ回数をカウントするバックオフ回数測定手段と、
    前記バックオフ回数測定手段のバックオフ回数に応じて前記基準優先度を決定し、該基準優先度を前記優先度判定手段へ出力する基準優先度決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする無線局用のプログラム。
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