JP4958127B2 - ビスフェノールアセトンの貯蔵および/または輸送方法ならびに芳香族ポリカルボナートの製造方法 - Google Patents

ビスフェノールアセトンの貯蔵および/または輸送方法ならびに芳香族ポリカルボナートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ビスフェノールアセトン(BPAまたはビスフェノールA)、即ち2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの貯蔵および/または輸送方法に関する。さらに、本発明は、芳香族ポリカルボナートの製造方法に関する。
ビスフェノールアセトンは、芳香族ポリカルボナート(以下、単にポリカルボナートと称する場合がある。)の製造において出発材料として広く使用される。ポリカルボナートは、多くの異なる製造部門に広く使用される原料である。ポリカルボナートは、材料の高い硬度および良好な透明性のために、自動車の窓および光学レンズといった多用な用途に適用され得る。ポリカルボナートの需要は、向こう数年内に大きく増大すると考えられており、ポリカルボナートの製造には、効率および環境影響の点において改善が求められる。
ポリカルボナートの既知の製造プロセスの1つは、ビスフェノールアセトンのジアリールカルボナートとのエステル交換に基づくものである。ジアリールカルボナート、特にジフェニルカルボナート(DPC)の使用は、ポリカルボナートを形成するためのジフェニルカルボナートとビスフェノールアセトンとの反応においてフェノールを遊離するという利点を有する。このフェノールは、順にビスフェノールアセトンまたはジフェニルカルボナートの製造にリサイクルできるので、主要な原料である。
出発材料としてビスフェノールアセトンを使用するポリカルボナートの製造プロセスにおいて、溶融状態でビスフェノールアセトンを保持するためには、160℃を超える温度を使用しなければならない。ビスフェノールアセトンは、158℃の高い融点を有する。しかし、ビスフェノールアセトンは、高温で数時間溶融状態で保持される場合、着色し始め、ポリカルボナートを製造するための出発材料として使用される場合、得られた製品は、その色調が損なわれる傾向にあり、通常のポリカルボナート製品として使用することができない。従って、ビスフェノールアセトンは、通常、単一物質として固化粉末として保持されている。
しかし、固化ビスフェノールアセトンは粉末として取り扱う必要があり、粉末は、例えば装置の配管を閉塞させ易い傾向にあり、または例えばアルカリ水溶液中への溶解が損なわれる場合があるように、種々の影響があることがわかっている。従って、閉塞を生じ難くし、容易に溶解するような小球形状を維持するように工夫されている。それでもなお、1年間の連続操作を継続させるのは困難であり、コンベヤなどの装置を洗浄するために数ヶ月毎に操作を停止させなければならず、そのため多大な製造損失を生じる。
固体のビスフェノールアセトンの取り扱いおよび輸送は、一般に固体を取り扱う際に共通する欠点を有する。例えば、固体粒子は、それらの後続用途に従って適切なサイズおよびサイズ分布を有していなければならず、そうでなければその材料は、閉塞のために自由に流動できない。このサイズおよびサイズ分布は、粒子が、それ程高くない温度および/または圧力に曝される場合でも焼結する傾向があるため、維持するのが困難である。粒子はまた、取り扱い時に静電荷を蓄積する場合があり、それが爆発および火災の危険を増す。さらに、冷却、破砕または輸送中の塵の混入を避けるのは困難である。このことは、ポリカルボナートの汚染につながり、特に光学装置に使用される場合にポリカルボナート製品の特性を劣化させる。
この問題を解決するための最良の手段は、ビスフェノールアセトンを固化させることなく溶融状態で保持しながら重合に供することである。しかし、上述したように、ビスフェノールアセトンは高い融点(即ち単一物質として)を有し、溶融状態を保持するためにはより高温を使用する必要がある。しかし、高温で溶融状態に保持される場合、4−イソプロペニルフェノール(次式(I)の化合物)が数時間内に形成され、ビスフェノールアセトンは着色し始め、それを出発材料として使用して製造されたポリカルボナートは、色調が劣り、製品としての必須要件を満たさない。従って、ポリカルボナート出発材料としてビスフェノールアセトンの熱安定性を改善することが強く望まれている。
Figure 0004958127
US 6,750,314 B2には、溶融状態のビスフェノールアセトンの熱安定性を改善するために、保持温度を下げること、即ちビスフェノールアセトンの融点を低下させることが最も有効であると開示されている。より詳細には、US 6,750,314 B2には、ビスフェノールアセトンおよびフェノールを含む組成物は、単一物質としてのビスフェノールアセトンよりも低い融解温度を有することが開示されている。US 6,750,314 B2によれば、ビスフェノールアセトンおよびフェノールを7/3の重量比で含む付加物結晶は120℃の融解温度を有する。
さらに、US 6,750,314 B2は、こうしたビスフェノールアセトン/フェノール組成物を使用し、次を含むポリカルボナートを製造するプロセスを開示している。
(1)酸性触媒の存在下、フェノールをアセトンと反応させ、フェノールの一部をビスフェノールアセトンに転位させ、ビスフェノールアセトン/フェノール組成物を得る工程、
(2)溶融状態で保持されているビスフェノールアセトン/フェノール組成物を液体形態でポリカルボナート製造工程に供給する工程、および
(3)ビスフェノールアセトンおよびカルボナート材料を重合に供して芳香族ポリカルボナートを製造する工程。
ビスフェノールアセトンの融点を低下させる際にフェノールを使用する欠点としては、フェノール自体の融点が室温を超える、即ち43℃であることである。そのため、US 6,750,314 B2に開示されているようにビスフェノールアセトン/フェノール組成物を製造するためには、比較的高温での加熱が適用されることになる。これは、以下の比較例でさらに示す。
さらに、フェノールと組み合わせた場合のビスフェノールアセトンの熱安定性が比較的低いこともわかった。この低い安定性は、上述したようなビスフェノールアセトンの4−イソプロペニルフェノールへの熱分解と関連する。これも以下の比較例でさらに示す。
故に、エネルギー要件、即ちビスフェノールアセトンの固化のための従来の冷却およびその溶融のための加熱に必要なエネルギーを実質的に低減しながらビスフェノールアセトンの融点を低下させることと、ビスフェノールアセトンの熱安定性をさらに改善することとの両方が必要されていた。
さらに、ポリカルボナートの製造プロセスは全て、共通して、それぞれの原料を多量に製造、輸送および貯蔵する必要があり、幾つかの大型の製造ユニットを単一製造サイトに合わせ持たなければならず、それは通常環境上および経済的な理由から実現不可能である。
より詳細には、ビスフェノールアセトンおよびポリカルボナートの製造を組み合わせたポリカルボナート製造プロセスは、原料として、アセトン、フェノールおよびジフェニルカルボナートが必要である。後者の2つは周囲温度で固体であり、このことは、こうした材料が多量に輸送される場合に、プロセス全体の安全性および経済性の両方に影響を及ぼす問題が多数発生することを意味する。
ビスフェノールアセトンは158℃の融点を有し、US 6,750,314 B2に開示されたように、ビスフェノールアセトンおよびフェノールを7/3の重量比で含む組成物は120℃の融解温度を有するが、それでは、液体材料の最も標準的な容器が70℃を越える温度を維持するようには装備されていないので、ビスフェノールアセトン単独またはフェノールと組み合わせた場合に溶融状態での輸送が実施不可能である。しかし、溶融製品の安全な輸送および取り扱い(例えば、槽洗浄による廃棄物を最小にする。)には、融点を約15から20℃超える温度にて製品を維持する必要がある。こうした温度での液体材料の輸送は多量のエネルギーを必要とすることになり、適切に取り扱われない場合に材料が固化する問題を生じ得る。限られた数の容器だけが、非常に小さい槽サイズでのみ、こうした温度で適切に取り扱うことができる。
さらに一方で、固体状態のビスフェノールアセトンの輸送は、ビスフェノールアセトンを、場合によりフェノールと組み合わせて、その製造後に固化する必要がある。これは通常、ビスフェノールアセトンを場合によりフェノールと組み合わせて冷却し、適切な粒子に成形することにより達成され、次いでその粒子を固体材料として袋に詰め、輸送することができる。一般に、冷却および粒子成形には、冷却バンドおよび/またはプリルタワー等の大型の複雑な設備が必要である。こうした設備は、資本投資を不必要に増大させ、高価であり、操作にエネルギーを消費する。
米国特許第6,750,314号
故に、一般にビスフェノールアセトンを固体状態で貯蔵および輸送する必要をなくすことが目的である。
上述の目的は、US 6,750,314 B2に教示されるようなフェノールではなく、アセトンとの液体混合物としてビスフェノールアセトンをポリカルボナート製造プラントに輸送することによって達成され得る。こうしたビスフェノールアセトン/アセトン液体混合物を用いて製造されたポリカルボナートは、それを製造するために使用されたビスフェノールアセトンに由来する着色がない。
従って、本発明は、次の工程を含む、芳香族ポリカルボナートを製造する方法に関する。
(1)アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物をポリカルボナート製造プラントに輸送する工程;
(2)アセトンからビスフェノールアセトンを分離する工程;
(3)ビスフェノールアセトンとジフェニルカルボナートとを反応させ、ポリカルボナートを製造する工程。
好ましくは、本発明の方法は、次の更なる工程を含む統合された方法である。
(4)工程(3)にて遊離したフェノールをアセトン、場合により工程(2)のアセトンと反応させ、ビスフェノールアセトンを製造する工程;
(5)工程(4)のビスフェノールアセトンおよびアセトン、場合により工程(2)のアセトンを、アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物の製造に使用する工程。
工程(2)のアセトンは、フェノール、場合により工程(3)で遊離したフェノールと反応させてビスフェノールアセトンを製造してもよく、および/またはアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を製造する際にビスフェノールアセトンと組み合わせて使用してもよい。
主題の方法は、溶融および固体両方のビスフェノールアセトンの、単独またはフェノールと組み合わせた輸送に関する上記の欠点および問題を、ビスフェノールアセトンをアセトン中に溶解することによって回避できるという知見に基づく。フェノールと同様に、アセトンは、ビスフェノールアセトンの製造に使用され、それが順にポリカルボナートの原料になる。理論的には、ビスフェノールアセトン1モルを形成するためにアセトン1モルがフェノール2モルと共に必要である。順に、ポリカルボナートを得るためにビスフェノールアセトンと反応するジフェニルカルボナート1モルあたりフェノール2モルが遊離する。一般に、ビスフェノールアセトンの製造を統合させたポリカルボナートの製造には、ポリカルボナート工場に約等モル量のアセトンおよびジフェニルカルボナートが存在する必要がある。
今般、アセトンが、ビスフェノールアセトンの適切な溶媒であり、輸送および取り扱いに適切な温度範囲として一般に考えられる15から90℃の温度範囲にて必要な粘度低下を与えることを見出した。故に、好ましくは本発明の方法の工程(1)中の温度は、15から90℃、より好ましくは15から55℃の範囲である。さらに、ビスフェノールアセトンは、周囲温度またはわずかに高温にて、ビスフェノールアセトンを溶解するのに必要なアセトンの量が、遊離したフェノールからビスフェノールアセトンを製造するのに必要なモル範囲となるように、アセトンに溶解することを見出した。故に、ビスフェノールアセトンの溶媒としてアセトンを使用することによって、主題の方法により、消費した溶媒を回収する必要なく、上記プロセスの2つの重要な原料を組み合わせることが可能となる。さらに、この手法によって、ビスフェノールアセトン単独またはフェノールと組み合わせた場合の固化、および固体の取り扱いに関連する問題を回避する。
さらに、2つの重要な原料を液体混合物に組み合わせることにより、そうでなければ別個の容器および槽にて輸送および貯蔵されるが、アセトンおよびビスフェノールアセトン槽を別個に必要とせず、輸送中の貯蔵容量および顧客側の貯蔵容量の必要性が低下する。
液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとの正確な比は、輸送および取り扱い要件、およびポリカルボナート製造サイトにて必要とされる量によって決定される。好ましくは、液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比は、0.5;1から15:1の範囲である。しかし、ポリカルボナート製造サイトにて別にアセトンを使用する場合、より多量のアセトンが液体混合物に使用されてもよい。さらに、WO2005/026235に開示されるように、アセトンがまたジフェニルカルボナートの溶媒として使用される場合、より低量のアセトンがビスフェノールアセトン/アセトン液体混合物に使用されてもよい。溶媒としてのアセトンのこうした共有使用により、統合的なポリカルボナート製造プロセスにおける柔軟性が高まる。さらに、アセトンがビスフェノールアセトンおよびジフェニルカルボナート両方の溶媒として使用される場合、両方の混合物は、適切な比にて組み合わせることができ、ビスフェノールアセトンおよびジフェニルカルボナートの得られた混合物を、両方の成分が最終的に互いに反応するポリカルボナート製造ユニットに供給する前に、単一のユニットにてアセトン除去に供されることができる。この反応成分両方について唯一の溶媒としてアセトンを使用することにより、統合的なポリカルボナート製造プロセスは、大きく簡便化され得、より柔軟性を高めることができる。
好都合なことに、アセトンとビスフェノールアセトンとのモル比は、少なくとも、取り扱いが容易になる所望の貯蔵および輸送温度にて液体混合物を得るのに必要なモル範囲にあり、例えば約3:1である。この比にて、液体混合物は、槽輸送装置およびタンクシップにて液体を輸送する際の通常の温度であると考えられる約35℃にて取り扱いおよび貯蔵を行なうことができる。こうした温度は、US 6,750,314 B2に開示されるような、7/3の重量比にてビスフェノールアセトンおよびフェノールを含む好ましい組成物に関する融解温度である120℃の温度よりも顕著に低い。安定なビスフェノールアセトン/フェノール組成および溶融状態でビスフェノールアセトンを保持する保持温度に関して、US 6,750,314 B2は、より安定な組成が7/3から4/6であり、保持温度が130から100℃であると開示している。
本発明によれば、アセトンとビスフェノールアセトンとのモル比はまた、液体混合物の取り扱いおよび貯蔵中の低粘度要件によって決定され得る。適切な低い粘度を達成するために、アセトンとジフェニルカルボナートとのモル比は、好ましくは少なくとも0.5:1、より好ましくは少なくとも0.6:1、同様により好ましくは少なくとも0.8:1、さらにより好ましくは少なくとも0.9:1である。一方で、アセトンとビスフェノールアセトンとの液体混合物中のモル比は、十分低い粘度およびプロセス全体における両方の成分の必要量の良好なバランスを達成するために、好ましくは最大12:1、より好ましくは最大10:1、さらにより好ましくは最大5:1、同様により好ましくは最大3.5:1、最も好ましくは最大3:1である。
本発明の方法に従って、アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物をポリカルボナート製造プラントに輸送する第1の工程は、こうした液体混合物を製造する工程の後である。アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を製造する工程は、好ましくはビスフェノールアセトンがビスフェノールアセトン製造サイトにおいてなおも液体である状態で、例えば所望のアセトン/ビスフェノールアセトン比が得られるまで、液体ビスフェノールアセトンを含有する攪拌容器にアセトンを添加することによって、または液体ビスフェノールアセトンをアセトンに添加することによって行なうことができる。故に、熱い製造直後の液体ビスフェノールアセトンは、好ましくは直ちにアセトンに溶解させ、そうすることで熱い状態でのビスフェノールアセトンの貯蔵を避ける。液体混合物は次いで、実質的な熱損失を避けるために輸送槽および配管の慣例的な断熱だけを必要とする適度な追加加熱を行なって、または行なうことなく、貯蔵または輸送、および搬送できる。
試験により、貯蔵温度範囲での長期間の貯蔵時に、ビスフェノールアセトンおよび溶液特性は変化しないままであることが明らかになった。
本発明によれば、ビスフェノールアセトンおよび/またはジフェニルカルボナートは、非置換フェノール生成物、および置換フェノール生成物を含む。特に、臭素化フェノールは、ポリカルボナートの耐火性を改善することがわかった。従って、本発明に使用されるビスフェノールアセトンおよび/またはジフェニルカルボナートは、置換フェノール、特に臭素化フェノール生成物を含んでいてもよい。
主題方法の工程(1)において、アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物は、ポリカルボナート製造プラントに輸送される。この輸送は、バルク輸送における液体化学製品に一般に適用されるように行われてもよい。輸送という用語は、適切な輸送容器中に貯蔵して、移動させることを意味する。
適切な貯蔵および輸送容器としては、ロードタンカーおよびレールタンカー、バルクコンテナー、タンクバージおよびタンクシップ、貯蔵槽、ドラムおよびパイプライン等の容器が挙げられる。
輸送容器の材料は、無論、使用される液体混合物および温度に対して耐性であるべきである。好ましい材料はステンレススチールである。
貯蔵温度は一般に、周囲温度から約100℃までの範囲であり、輸送温度は一般に、ビスフェノールアセトンおよびアセトンの相対量に依存して、周囲温度から約70℃の範囲である。
液体混合物は高温にて輸送される場合、輸送および貯蔵容器は、熱損失を低減するために慣例的に断熱され、必要とされる必須安全装置を備えている。
製造サイトにおいて、液体混合物は、ビスフェノールアセトンおよびアセトンに容易に分離でき、ビスフェノールアセトンを、本発明の方法の工程(3)にて直接使用できる。分離したアセトンは、フェノール、場合により工程(3)で遊離するフェノールと反応させてビスフェノールアセトンを製造できる、および/またはアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を製造する際にビスフェノールアセトンと組み合わせて使用できる。
アセトンは、輸送または取り扱いのいずれかの段階において、必要に応じて添加または部分的に除去されてもよい。例えば、大型荷船への積み込み中に過剰のアセトンが除去されてもよく、適切な輸送粘度を達成するために荷船から積み降ろす際に再びアセトンを添加してもよい。
工程(2)において、ビスフェノールアセトンは、液体混合物中のアセトンから分離される。この分離は、好都合なことに蒸留処理によって行なうことができる。こうした蒸留処理は、フラッシュユニットによって、または連続蒸留カラムにて行なってもよく、ここでアセトンは上部生成物として除去される一方で、ビスフェノールアセトンは底部留分として残留する。別の方法として、連続フィルム蒸発ユニットを使用して、ビスフェノールアセトンの長期間の高温曝露を避けてもよい。
US 6,750,314 B2と比較した場合、ビスフェノールアセトンから沸点が182℃のフェノールを分離するよりも、沸点が57℃程度のアセトンを分離する方が容易である。故に、ビスフェノールアセトンからフェノールを分離するには多量のエネルギーが必要である。さらに、こうした高温下では、ビスフェノールアセトンが熱分解し易いので、4−イソプロペニルフェノール等の望ましくない副生成物を導く。
さらに、アセトンおよびビスフェノールアセトンの沸点は非常に離れているので、得られたアセトンは追加精製しなくともさらなる使用にとって十分純粋である。しかし、所望により別個の精製ユニット、例えば蒸留カラムを加えて、アセトンをさらに精製してもよい。
蒸留ユニットにて底部留分は、主にビスフェノールアセトンからなる。しかし、アセトンの全てを除去する必要はない。ビスフェノールアセトン留分に残留する少量のアセトンが、次の工程に有益な効果をもたらすことさえあり、この分離工程(2)のエネルギー消費を抑えることもできる。
工程(3)において、ビスフェノールアセトンは、例えばUS−A−6,277,945に記載されるように、ジフェニルカルボナートと反応してポリカルボナートを製造する。ジフェニルカルボナートは、フェノールのホスゲン化またはフェノールの酸化カルボニル化といった多数の方法で製造できるが、それらは両方とも厄介な反応工程を含み、不必要な量の廃棄物を生じる。
さらに統合的な原料サイクルのためにより有効なプロセスは、例えばUS−A−5,543,546に記載されるように、(i)オレフィン(例えばプロピレン)および酸化体を反応させて対応するアルキレンオキシド(例えばプロピレンオキシド)を得る工程、次いで(ii)得られたアルキレンオキシドと二酸化炭素とを反応させて、環状アルキレンカルボナート(例えばプロピレンカルボナート)を得る工程、次いで(iii)得られた環状アルキレンカルボナートとアルコール(例えば、メタノール、エタノールおよびイソプロパノール)とを反応させてジアルキルカルボナートおよび対応するアルキレングリコール(例えばプロピレングリコール)を得る工程、および(iv)得られたジアルキルカルボナートとフェノールとを反応させて、ジフェニルカルボナートを得る工程を含む。
この工程(3)にて製造されたポリカルボナートは、依然としてある程度のアセトンを含む場合がある。こうしたポリカルボナートの最終用途に依存して、この残存アセトンは、後続段階で除去しなければならない場合がある。通常、実質的に全てのアセトンが、ポリカルボナートの製造反応中および/または反応後にフェノールと共に除去される。フェノールは、こうした反応の反応生成物であり、それは約1のKeq定数を有する。US 6,750,314 B2のビスフェノールアセトン組成物に使用されるフェノールと比較した場合、アセトンは、例えば蒸発分離により簡便に、ポリカルボナートからより容易に分離できる。特定の最終用途に関して、最終ポリカルボナートにフェノールが残留するのは望ましくないが、ある程度のアセトン(あれば)の存在は比較的無害である。
さらに、ポリカルボナート製造の溶融プロセスにて、ビスフェノールアセトン中に一部のフェノールが残留するのを容認できたとしても、フェノールの残存量は少量でも、溶融ポリカルボナートおよびフェノールへのジフェニルカルボナートおよびビスフェノールアセトンの反応に影響し、その反応ではフェノールの存在が逆反応に有利に働き、その結果ポリカルボナートを製造するのに必要な反応時間が長くなる。また、溶融ポリカルボナートは熱感応性材料であるので、追加の反応時間は、おそらくポリカルボナートのさらなる分解を意味することになる。
主題の方法のこの工程(3)において、フェノールが遊離する。反応条件下にて、遊離したフェノールは、混合物から直ちに除去でき、その結果追加の除去工程は必要でない。
さらに、この工程(3)において、少量のアセトンが、ビスフェノールアセトン中に存在する場合、ビスフェノールアセトンの粘度および融点を下げるのに役立ち、それによって溶融ビスフェノールアセトンの取り扱いを改善する。結果として、溶融プロセスは、低温で行なうことができる。一方で、アセトンが関与する一部の望ましくない副反応が生じる可能性があるが、使用される特定の重合触媒に強く依存するものである。
少量のアセトンの存在はまた、反応全体に次の有益な効果をもたらす。
成分の混合を改善し、ポリカルボナート生成物の分子量分布を良好に制御できる。
さらに、フェノールおよびアセトンを含有する除去された混合物は、さらに精製することなくビスフェノールアセトンの製造に直接使用できる。
従って、工程(2)にて得られ、工程(3)にて使用されるビスフェノールアセトン留分は、好ましくは最大3重量%のアセトン、より好ましくは最大2重量%、同様により好ましくは最大1.5重量%、さらにより好ましくは最大1重量%、最も好ましくは最大0.5重量%のアセトンを依然として含有する。
任意工程(4)において、工程(3)のフェノールは、アセトン、場合により工程(2)のアセトンと反応して、ビスフェノールアセトンを製造する。
任意工程(5)において、こうして得られたビスフェノールアセトンおよびアセトン、場合により工程(2)のアセトンは、アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を製造する際に使用される。こうしたビスフェノールアセトンの製造および使用により、プロセスのサイクル全体をまとめ、これまで知られていないレベルまで統合でき、それによってこうしたプロセスは極めてエネルギー効率が高くなり、使用される全ての原料を効率良く使用でき、さらにまたプロセス全体の原料を別々に輸送、取り扱いおよび貯蔵する必要性を低減できる。
最後に、本発明は、
芳香族ポリカルボナートを製造するのに使用するためのアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物であって、ここで液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が、0.5:1から15:1の範囲である液体混合物;
芳香族ポリカルボナートの製造におけるアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物の使用であって、ここでアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が、0.5:1から15:1の範囲である使用;
芳香族ポリカルボナートの製造に使用するためのビスフェノールアセトンの貯蔵および/または輸送方法であって、貯蔵および/または輸送されるべき最終液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲であるような量のアセトンをビスフェノールアセトンに添加することを含む方法;および
芳香族ポリカルボナートの製造に使用するためのアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を含む貯蔵および/または輸送容器であって、ここでアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比は、0.5:1から15:1の範囲である容器
に関する。
芳香族ポリカルボナートの製造における上述した使用はまた、ポリカルボナートが、ジフェニルカルボナートおよびビスフェノールアセトンではなくホスゲンから製造されるようなプロセスにおいての使用も含む。
実施例および比較例
A.溶解度実験
ビスフェノールアセトン(BPA)粉末0.6mgを、スレッドシールを備えた10ml目盛り付き管に入れた。実験の前に、BPAフレークをその粉末に粉砕し、管の底部での均一な充填密度を確実にするようにようにした。次いで溶媒0.2グラムをBPAに添加した。溶媒はアセトン(本発明)またはフェノール(比較例)のいずれかであった。即ち、BPAと溶媒との重量比は7.5/2.5であった。次いで管をオイルバスに特定の温度で浸し、完全な平衡まで混合した。
オイルバスの温度を異なる値に設定する以外、前述の操作を繰り返した。表1は、30から110℃の範囲の温度にてアセトンまたはフェノールのいずれかに溶解したBPAの量を示す。溶解したBPAの量は、管の底部での固体層からのBPAの損失を元に計算した。
Figure 0004958127
表1から、アセトンではなく、フェノール中にビスフェノールアセトンを溶解するのには高温が必要であると結論付けることができる。
B.安定性実験
BPAおよび溶媒を混合して、BPAと溶媒との重量比が6:4の溶液(固体は含まない。)を生成させた。溶媒は、アセトン(本発明)またはフェノール(比較例)のいずれかであった。溶媒がアセトンの場合、溶液は、35℃の温度で得られ、次いでその温度を維持した。しかし、上記溶解度実験の観点から、溶媒がフェノールの場合、溶液は、120℃の温度でのみ得ることができ、次いでその温度を維持した。
溶液を、特定の期間(3、7または14日間)35℃(アセトン)または120℃(フェノール)に加熱した。各期間の終わりに、4−イソプロペニルフェノール(IPP)の量を、GC−MSによって測定した。表2は、この温度処理に供されていない標準BPAサンプルに対して、m/z=134でのGC−MSシグナル強度を示すが、そのシグナルは、IPPについて特徴的なものである。
Figure 0004958127
表2から、フェノールがBPAの溶媒として使用され、得られた溶液を120℃に維持する場合、BPAはIPPに熱分解されることを結論付けることができる。一方で、アセトン中のBPAの溶液は35℃で貯蔵でき、その温度ではBPAの実質的な熱分解が生じない。

Claims (7)

  1. 芳香族ポリカルボナートを製造する方法であって、
    (1)アセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物をポリカルボナート製造プラントに輸送する工程;
    (2)アセトンからビスフェノールアセトンを分離する工程;
    (3)ビスフェノールアセトンとジフェニルカルボナートとを反応させ、ポリカルボナートを製造する工程
    を含む方法。
  2. 工程(1)にて輸送される液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲である、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(1)中の温度が15から90℃の範囲である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 芳香族ポリカルボナートの製造に使用するためのアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物であって、アセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲である液体混合物。
  5. 芳香族ポリカルボナートの製造におけるアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物の使用であって、液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲である使用。
  6. 芳香族ポリカルボナートの製造に使用するためのビスフェノールアセトンの貯蔵および/または輸送方法であって、貯蔵および/または輸送されるべき最終液体混合物中のアセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲であるような量のアセトンをビスフェノールアセトンに添加することを含む方法。
  7. 芳香族ポリカルボナートの製造に使用するためのアセトンおよびビスフェノールアセトンの液体混合物を含む貯蔵および/または輸送容器であって、アセトンとビスフェノールアセトンとのモル比が0.5:1から15:1の範囲である容器。
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