JP4957418B2 - 橋脚とフーチングとの接合構造及び方法 - Google Patents

橋脚とフーチングとの接合構造及び方法 Download PDF

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本発明は、鋼製橋脚の下端をRC製フーチングに接合する際に用いられる橋脚とフーチングとの接合構造及び方法に関する。
鋼製橋脚の下端を基礎に接合するにあたっては、アンカーフレームと呼ばれる鋼製フレームを予め製作した上、これを鉄筋コンクリート基礎であるフーチング内に埋設し、次いで、アンカーフレームから延びるアンカーボルトを利用して鋼製橋脚の下端をアンカーフレームにボルト接合する方法が従来から広く用いられている。
最近では、かかる方法に加えて、地盤内に構築された基礎にソケット鋼管と呼ばれる太径の鋼管を設置し、次いで、該ソケット鋼管内に鋼製橋脚の下端を挿入した後、鋼製橋脚の外面とソケット鋼管の内面との間にコンクリートを充填することによって、鋼製橋脚の下端、ソケット鋼管及び基礎を一体化する方法も知られており、かかる方法によれば、急速施工が可能であることから、交通量の多い場所で短工期に工事を進めることが可能となる。
特開平9−13320号公報 特開平9−209308号公報
しかしながら、アンカーフレームを用いた接合工法は、本来的にアンカーフレームの製作費が高いため、橋梁の規模が大きくなると、アンカーフレームの大型化や鋼材の高強度化によって、その製作費用がますます高くなるという問題を生じるとともに、ソケット鋼管を用いたいわゆる二重管工法は、鋼管を二重に用いることから必然的に施工費用が高くなるという問題も生じていた。
このような状況下、コスト低減可能な工法がさまざまな観点から研究開発されており、例えば橋脚を構成する鋼管の内面にリブを設けるとともに該リブと対向する位置に鉄筋を配筋してコンクリートを打設する工法(特許文献1,2)もあるが、鋼管内面のリブ加工には相応のコストがかかるため、合理的なコストで十分な品質を確保できる接合工法が未だ存在しないのが現状である。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、合理的なコストで十分な品質を確保することが可能な橋脚とフーチングとの接合構造及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合構造は請求項1に記載したように、鋼管で構成された橋脚を鉄筋コンクリートで形成されたフーチングに接合してなる橋脚とフーチングとの接合構造において、
前記鋼管の下端と前記フーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるように前記鋼管を鉛直姿勢にて前記フーチングの上方に配置するとともに、前記フーチングに一端が埋設定着された鋼管接合用鉄筋と前記鋼管内に充填され前記鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるコンクリートとで構成された鉄筋コンクリート体を前記鋼管内に形成してなり、前記鋼管の内面であって該鋼管内に充填されたコンクリートと接触する内面のうち、前記鋼管接合用鉄筋と対向する内面を平滑仕上げとし、前記鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に突起を設けたものである。
また、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合構造は、前記鋼管接合用鉄筋との間で重ね継手を形成する重ね筋を前記突起と対向するようにかつ水平断面位置が前記鋼管接合用鉄筋よりも前記鋼管の中心側となるように前記鋼管内に充填されるコンクリートに埋設したものである。
また、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合方法は請求項3に記載したように、鋼管で構成された橋脚を鉄筋コンクリートで形成されたフーチングに接合する橋脚とフーチングとの接合方法において、
鋼管接合用鉄筋の一端が前記フーチングに埋設定着されるように該フーチングを形成し、前記鋼管の下端と前記フーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるようにかつ前記鋼管接合用鉄筋の他端が前記鋼管内に配置されるように該鋼管を鉛直姿勢にて前記フーチングの上方に位置決めし、前記隙間を所定の型枠材で塞ぎ、前記鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるように前記鋼管内にコンクリートを充填する各工程からなり、前記鋼管の内面であって該鋼管内に充填されたコンクリートと接触する内面のうち、前記鋼管接合用鉄筋と対向する内面を平滑仕上げとし、前記鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に突起を設けたものである。
また、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合方法は、前記鋼管の鉛直荷重を仮受けできるように前記型枠材を構成するとともに、前記鋼管内に充填したコンクリートが硬化した後、前記型枠材を取り外すものである。
また、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合方法は、前記鋼管接合用鉄筋との間で重ね継手を形成する重ね筋を前記突起と対向するようにかつ水平断面位置が前記鋼管接合用鉄筋よりも前記鋼管の中心側となるように前記鋼管内に充填されるコンクリートに埋設したものである。
従来の接合構造(特許文献1,2)は上述したように、フーチングに定着された鉄筋を鋼管内面に形成されたリブと対向するように鋼管内に延設した上、該鋼管内にコンクリートを充填するものである。
かかる従来技術によれば、鋼管によるコンクリートの拘束効果を期待できるとともに、コンクリート打設の際の型枠設置や脱型作業を不要とするものであって、それまでのRC橋脚に比べ、きわめて有用な工法であると言える。
しかしながら、充填コンクリートによる被りを確保しなければならない関係上、鋼管内面に形成されたリブと対向するように鉄筋を配置するにあたっては、鉄筋の配筋位置を、リブの突設分だけ、鋼管内側に後退させる必要がある。
これは、鋼管内の鉄筋及び充填コンクリートを、曲げモーメントに抵抗する鉄筋コンクリート体として考えた場合、水平方向に沿った鉄筋間距離が短くなって曲げ抵抗力が小さくなることを意味する。
本出願人は、かかる点をいかに解決すべきか、研究開発を積み重ねた結果、前記鋼管の下端と前記フーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるように前記鋼管を鉛直姿勢にて前記フーチングの上方に配置するとともに、前記フーチングに一端が埋設定着された鋼管接合用鉄筋と前記鋼管内に充填され前記鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるコンクリートとで構成された鉄筋コンクリート体を前記鋼管内に形成してなり、前記鋼管の内面であって該鋼管内に充填されたコンクリートと接触する内面のうち、前記鋼管接合用鉄筋と対向する内面を平滑仕上げとし、前記鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に突起を設けてなる新規な発明をなすに至ったものである。
このようにすれば、鋼管内面に設けられた突起と鉄筋コンクリート体との噛合作用によって、橋脚上方からの圧縮荷重を鉄筋コンクリート体を介してフーチングに伝達させることが可能になるとともに、鋼管接合用鉄筋と対向する内面については突起をなくして平滑仕上げとしたので、鋼管接合用鉄筋を鋼管内面に近づけることが可能となり、水平方向に沿った鉄筋間距離を従来よりも大きくとることが可能となる。
本発明が対象とする鋼管は、断面形状を任意とすることが可能であり、例えば円形、角形、多角形等の断面形状が考えられる。また、例えば山間部に橋梁を建設する場合、橋脚が高くなることがあり、その際には、鋼管を溶接等で継ぎ足していくことになる。
橋脚が複数の鋼管で構成される場合、本発明の鋼管を単一の鋼管で構成することができるほか、複数の鋼管で構成することも可能であり、具体的には、内面が平滑仕上げとされた最下段の鋼管と、該最下段の上方に配置され内面に突起が設けられてなる鋼管とで構成することが可能である。また、複数の鋼管で本発明の鋼管を構成する場合、上方に配置された鋼管は、最下段の鋼管の直上に接合された鋼管である必要はなく、いくつかの鋼管が間に介在してもかまわない。
なお、橋脚を構成する鋼管を鋼殻と称することも多いが、本発明では、便宜上、鋼殻も含める概念として鋼管と呼ぶこととする。
フーチングは、鉄筋コンクリートで形成されたものであって、一般的には杭を伴う場合が多いが、本発明においては、フーチングだけで基礎構造が構成されるのか、杭とその頭部に接合されたフーチングとで基礎構造が構成されるのかは問わない。
鋼管接合用鉄筋は、一端がフーチングに埋設定着され、他端が鋼管内に充填形成されたコンクリート内に埋設定着されるものであり、例えば異形鉄筋で構成することができる。
鋼管内面における平滑仕上げとは、鋼管接合用鉄筋と鋼管内面との離間距離を必要最小限にとどめる、すなわちコンクリートの充填性との関係で必要とされるコンクリート被り厚さだけ鋼管内面から鋼管接合用鉄筋を離間させれば足りるようにすることが目的であって、鋼管接合用鉄筋の断面寸法の例えば1/10程度以下の凹凸まで排除する主旨ではない。
一方、鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に設けられた突起は、鋼管内に充填されたコンクリートとの噛合作用を目的としたものであって、かかる噛合作用によって、橋脚上方からの圧縮荷重をフーチングに伝達させることが可能となるが、鋼管接合用鉄筋は、突起と対面しないため、水平方向に沿った鉄筋間距離が短くなる懸念はない。
なお、鋼管内面を平滑仕上げとした箇所において充填コンクリートとの間で付着力が発生し、該付着力により、平滑仕上げとした箇所を介して圧縮荷重の一部がフーチングに伝達してもかまわない。
鋼管接合用鉄筋は、これを突起と対面させない構成により、最小限の距離まで鋼管内面に近づけることが可能となるものであるが、かかる鋼管接合用鉄筋との間で重ね継手を形成する重ね筋を別途設け、該重ね筋を突起と対向させるようにしてもかまわない。
この場合、充填コンクリートによる被りが重ね筋に必要となるため、重ね筋の水平断面位置は、鋼管接合用鉄筋よりも鋼管の中心側となるようにする必要があるが、曲げ抵抗力は、鉄筋間距離が拡がった鋼管接合用鉄筋で十分に確保することが可能であるとともに、重ね筋が鋼管接合用鉄筋及び突起との間で重ね継手を形成することにより、鋼管に作用する引抜き力をフーチングで支持することが可能となる。
本発明に係る橋脚とフーチングとの接合構造を構築するには、まず、鋼管接合用鉄筋の一端がフーチングに埋設定着されるように該フーチングを形成し、次いで、鋼管の下端とフーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるようにかつ鋼管接合用鉄筋の他端が鋼管内に配置されるように該鋼管を鉛直姿勢にてフーチングの上方に位置決めし、次いで、隙間を所定の型枠材で塞ぎ、しかる後、鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるように、鋼管内にコンクリートを充填すればよい。
ここで、鋼管の鉛直荷重を仮受けできるように型枠材を構成すれば、コンクリート充填打設の前における鋼管の仮受けを容易に行うことが可能となる。なお、かかる場合には、鋼管内に充填したコンクリートが硬化した後、型枠材を取り外す。
以下、本発明に係る橋脚とフーチングとの接合構造及び方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造を示した図である。同図でわかるように、本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造1は、鋼管2で構成された橋脚3を鉄筋コンクリートで形成されたフーチング4に接合してなる。
鋼管2の下端とフーチング4の上面との間には、隙間hが形成されるように鋼管2を鉛直姿勢にてフーチング4の上方に配置してある。
フーチング4には、鋼管接合用鉄筋としての異形鉄筋6の一端を埋設定着してあり、該異形鉄筋の他端は、鋼管2内に充填されたコンクリート7に埋設定着してある。
異形鉄筋6は、それぞれ直棒状に構成してあり、鋼管2の内面から所定距離dだけ離間した位置にて該内面に沿って複数本配置すればよく、図1(b)に示すように鋼管2が角形鋼管であれば所定ピッチで矩形状に配置すればよいし、円形鋼管であれば円形に配置すればよい。
ここで、異形鉄筋6は、鋼管2内に充填されたコンクリート7とともに鉄筋コンクリート体8を形成しており、該鉄筋コンクリート体8は後述するように、橋脚3の頭部に水平力が作用したとき、該水平力による鋼管2の回転変形に対して曲げ抵抗し、該水平力をフーチング4に伝達する役目を果たす。
鋼管2は、その内面のうち、異形鉄筋6と対向する内面9を平滑仕上げとしてあり、異形鉄筋6を最小限距離まで鋼管2の内面に近づけることができるようになっている。
一方、鋼管接合用鉄筋6より上方に位置する鋼管2の内面には突起10を設けてあり、充填コンクリート7との噛合作用により、橋脚3からの圧縮荷重を鉄筋コンクリート体8を介してフーチング4に伝達できるようになっている。
本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造1を構築するには、まず図2に示すように、杭11を地盤(図示せず)に打ち込んだ後、該杭の頭部にフーチング4を形成するが、かかる基礎工事の際には、異形鉄筋6の一端がフーチング4内に埋設定着されるように該フーチングを形成する。
異形鉄筋6は、上述したように、後工程で立設する鋼管2の内面から所定距離dだけ離間した位置にて該内面に沿って複数本配置されるように、フーチング4内に埋設すればよい。
次に図3に示すように、型枠材12をフーチング4の上面に載置する。型枠材12は、L状断面を有する矩形フレームで構成してあり、内周側に形成された肩部13に鋼管2の下端を載せることにより、該鋼管の下端とフーチング4の上面との間の隙間hを塞ぐとともに、鋼管2の荷重を仮受けすることができるようになっている。
型枠材12は、次工程で異形鉄筋6の他端が鋼管2内に配置されるよう、異形鉄筋6を取り囲むようにしてフーチング4の上面に取り付けておく。
次に、型枠材12の肩部13に鋼管2の下端を載せるようにして、鋼管2をフーチング4の上方に鉛直姿勢で吊り込み、鋼管2を型枠材12で仮受けする。
次に、鋼管内面に形成された突起10が埋設される高さまで、鋼管2内にコンクリート7を打設充填する。
打設したコンクリート7が硬化したならば、最後に型枠材12を撤去する。
このように構築された橋脚とフーチングとの接合構造1においては、図4に示すように、橋脚3上方から圧縮荷重が作用するが、かかる圧縮荷重は、鋼管2内に形成された鉄筋コンクリート体8を介してフーチング4に伝達し、該フーチングによって圧縮荷重が支持される。
また、図5に示すように、橋脚3の頭部に水平力Pが右方向に作用する場合を想定すると、鋼管2は該水平力によって時計回りに回転しようとする。
そのため、鉄筋コンクリート体8には、鋼管2からの支圧力が側面に作用するとともに、左側に位置する異形鉄筋6からの引張力Tが左側底面に、右側に位置する異形鉄筋6からの圧縮力C1とフーチング4の右上面からの圧縮力C2が右側底面に作用するが、鉄筋コンクリート体8は、異形鉄筋6及び充填コンクリート7からなるRC部材としてこれらの力に曲げ抵抗し、かくして橋脚3に作用する水平力Pは、鉄筋コンクリート体8を介してフーチング4に伝達し、該フーチングで支持される。
以上説明したように、本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造1及び方法によれば、鋼管2の内面に設けられた突起10と鉄筋コンクリート体8との噛合作用によって、橋脚3上方からの圧縮荷重を鉄筋コンクリート体8を介してフーチング4に伝達させることができるとともに、鋼管接合用鉄筋6と対向する鋼管2の内面9については突起をなくして平滑仕上げとしたので、異形鉄筋6を、必要最小限寸法であるコンクリート被り厚さまで鋼管2の内面に近づけることが可能となり、異形鉄筋6,6の水平方向距離である鉄筋間距離を大きくとることができる。
そのため、鉄筋コンクリート体8の曲げ耐力が大きくなるとともに、異形鉄筋6,6の鉄筋間距離が拡がった分、フーチング4に埋設される異形鉄筋6の定着長をそれほど長くしなくても、十分な曲げ耐力をもたせることが可能となる。
本実施形態では特に言及しなかったが、橋脚3が長い場合、鋼管2の上に該鋼管と同様の鋼管を溶接等で順次継ぎ足していくことが可能であり、その場合、内面を平滑仕上げとした鋼管と内面に突起を設けた鋼管とを別々の鋼管で構成することが可能である。
また、本実施形態では、型枠材12に鋼管2の自重を仮受けする機能を持たせたが、鋼管2を別の公知手段で仮受けし、型枠材12は、型枠の機能だけを持たせるようにしてもかまわない。この場合、コンクリート硬化後に型枠材12を撤去するかどうかは任意である。
また、本実施形態では、異形鉄筋6を突起10と対向させないようにすることにより、異形鉄筋6を最小限の距離まで鋼管2の内面に近づけることが可能な構成としたが、図6に示すように、異形鉄筋6との間で重ね継手を形成する重ね筋61を別途設け、該重ね筋を突起10と対向させるようにしてもかまわない。
この場合、充填コンクリート7による被りが重ね筋61に必要となるため、重ね筋61の水平断面位置を異形鉄筋6よりも鋼管2の中心側となるようにする必要があるが、曲げ抵抗力は、鉄筋間距離が拡がった異形鉄筋6,6で十分に確保することが可能であるとともに、重ね筋61が異形鉄筋6及び突起10との間で重ね継手を形成することにより、鋼管2に作用する引抜き力をフーチング4で支持することが可能となる。
本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造1を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)はA−A線に沿う断面図。 本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合方法の手順を示した施工手順図。 引き続き本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合方法の手順を示した施工手順図。 本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造及び方法の作用を示した図。 同じく本実施形態に係る橋脚とフーチングとの接合構造及び方法の作用を示した図。 変形例に係る橋脚とフーチングとの接合構造を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
符号の説明
1 橋脚とフーチングとの接合構造
2 鋼管
3 橋脚
4 フーチング
6 異形鉄筋(鋼管接合用鉄筋)
7 充填コンクリート
8 鉄筋コンクリート体
9 鋼管内面
10 突起
12 型枠材
61 重ね筋

Claims (5)

  1. 鋼管で構成された橋脚を鉄筋コンクリートで形成されたフーチングに接合してなる橋脚とフーチングとの接合構造において、
    前記鋼管の下端と前記フーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるように前記鋼管を鉛直姿勢にて前記フーチングの上方に配置するとともに、前記フーチングに一端が埋設定着された鋼管接合用鉄筋と前記鋼管内に充填され前記鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるコンクリートとで構成された鉄筋コンクリート体を前記鋼管内に形成してなり、前記鋼管の内面であって該鋼管内に充填されたコンクリートと接触する内面のうち、前記鋼管接合用鉄筋と対向する内面を平滑仕上げとし、前記鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に突起を設けたことを特徴とする橋脚とフーチングとの接合構造。
  2. 前記鋼管接合用鉄筋との間で重ね継手を形成する重ね筋を前記突起と対向するようにかつ水平断面位置が前記鋼管接合用鉄筋よりも前記鋼管の中心側となるように前記鋼管内に充填されるコンクリートに埋設した請求項1記載の橋脚とフーチングとの接合構造。
  3. 鋼管で構成された橋脚を鉄筋コンクリートで形成されたフーチングに接合する橋脚とフーチングとの接合方法において、
    鋼管接合用鉄筋の一端が前記フーチングに埋設定着されるように該フーチングを形成し、前記鋼管の下端と前記フーチングの上面との間に所定の隙間が形成されるようにかつ前記鋼管接合用鉄筋の他端が前記鋼管内に配置されるように該鋼管を鉛直姿勢にて前記フーチングの上方に位置決めし、前記隙間を所定の型枠材で塞ぎ、前記鋼管接合用鉄筋の他端が埋設定着されるように前記鋼管内にコンクリートを充填する各工程からなり、前記鋼管の内面であって該鋼管内に充填されたコンクリートと接触する内面のうち、前記鋼管接合用鉄筋と対向する内面を平滑仕上げとし、前記鋼管接合用鉄筋より上方に位置する内面に突起を設けたことを特徴とする橋脚とフーチングとの接合方法。
  4. 前記鋼管の鉛直荷重を仮受けできるように前記型枠材を構成するとともに、前記鋼管内に充填したコンクリートが硬化した後、前記型枠材を取り外す請求項3記載の橋脚とフーチングとの接合方法。
  5. 前記鋼管接合用鉄筋との間で重ね継手を形成する重ね筋を前記突起と対向するようにかつ水平断面位置が前記鋼管接合用鉄筋よりも前記鋼管の中心側となるように前記鋼管内に充填されるコンクリートに埋設した請求項3記載の橋脚とフーチングとの接合方法。
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