JP4955432B2 - 波形表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は信号アクイジション・システム(信号取込み装置)及び方法並びに波形表示方法に関し、特にデジタル・オシロスコープ等の電気信号測定における波形圧縮及び表示方法に関する。
デスプレイ・オシロスコープでは、波形データは高速でサンプリングされメモリにストレージ(又は蓄積)される。長時間に亘り観測するとき、データ量は利用可能なメモリ容量を超えるかも知れない。これが生じると、何れかの情報を廃棄する必要がある。従って、メモリのストレージされる前にサンプリングされたデータの圧縮が必要となる。データは極めて高速で到来するので、使用可能な圧縮スキーム(又は方式)は制限される。
最も一般的な圧縮スキームは次のとおりである。
デシメーション:この圧縮スキームは、高周波情報をエイリアスし且つ狭いパルスを失う。
ピーク検出:高周波信号がある場合には、低周波信号が失われる。
HiResフィルタリング:高周波情報の幾らかはエイリアスされ、狭いパルスはフィルタで除去される。
これら各圧縮スキームは、以下に詳述する如く重大な欠陥乃至課題を有する。
デジタル・オシロスコープでは、高周波信号の試験が好ましい。リアルタイム(実時間)でこれを行うには、サンプリング・レート(サンプリング速度)を被試験信号の最高周波数成分の2倍で行わなくてはならない。これは超高速のアナログ・デジタル変換(以下、AD変換又はADCという))技術を使用し且つ複数のADCを並列配置し、同じアナログ入力チャネルを、各ADCが同じサンプリングクロック帰還の異なる時簡易データをデジタイズ(デジタル化)することにより達成される。極めて高いサンプリング・レートが達成可能であるが、極めて短期間に生成された多数のデータを如何に処理するかという課題を生じる。
サンプリングされたデータは、典型的には必要に応じて多くのメモリを並列接続した超高速メモリに書き込まれる。これは、試験期間が短期間であり且つデータ量がメモリ・デプス(深さ)内に収まる場合には有効である。しかし、オシロスコープのユーザは、長時間にわたる電気信号を試験したい場合があり且つメモリ・デプスの大きさにも拘らずデータ量はメモリ・デプスを大幅に超過する。長時間にわたる試験を可能にするために、圧縮スキームによりメモリにストレージされるデータ量を低減する必要がある。極めて長時間にわたり試験する場合には、圧縮スキームはきわめて高い圧縮が可能なものでなければならない。また、データはADCから高速で到着しているので、圧縮スキームは極めて高速でなければならない。
デシメーションは、最も簡単な圧縮フォームである。例えば10倍で圧縮するには、10個のサンプルのうち9個を廃棄する。しかし、例えば極めて重要である狭いパルスが多くの場合に廃止されてしまうので、デシメーションは優れた圧縮スキームとはいえない。また、高周波信号成分は、低周波でエイリアスされる。これは、重要な低周波情報を不明瞭にする。また、現実には存在しない低周波信号が見えるので、それは「不正直」な圧縮フォームである。「低周波信号サンプリング用アンチエイリアシング・ディザー方法及び装置」のタイトルが付された米国特許第5115189号には、Nでデシメートするとき、Nグループのサンプルからランダムに1個のサンプルを選択することにより、低周波信号がエイリアスとして現れるのを阻止して高周波成分を安定化する方法が開示されている。高周波成分は、まだ低周波でエイリアスされるが、このサンプリング・レートの周波数変調により、静止した高周波信号は多くの低周波数にエイリアスされる。また、「高周波信号サンプリング用にエイリアス信号を適切に表すディザー装置」のタイトルが付された米国特許第6388595号は、これと同じスキームをカバーするが、異なる実施バリエーションで行っている。
デシメーションの他のバリエーションが「波形メモリ回路」のタイトルが付された米国特許第4586022号に開示されており、サンプリングされたデータはメモリ内に最後にストレージされた値と比較されている。これら2個のサンプルの差が限界を超えたとき、新しい値がデジメートされたサンプル数と共にメモリ内にストレージされる。この技法により、原理的に低周波成分よりなる信号は、高周波成分を有する信号よりもはるかに高い圧縮比を有する。しかし、これは汎用デジタル・オシロスコープではうまく動作しない。その理由は、高周波成分を有する信号を含め全ての信号は、メモリ・デプス内に収まるように圧縮されなければならないからである。
ピーク検出スキームは、時間を等間隔の多数の期間に分割し、各期間内の最大及び最小信号電圧を求めることを含んでいる。最初には、アナログ回路を使用して最大及び最小電圧を求めていた。これらの電圧をデジタイズしてメモリ内にストレージされる。最近では、デジタル信号をデジタル・ピーク検出回路で検査して同じ結果を得ている。アナログ・ピーク検出は常にエラーを伴うが、デジタル・ピーク検出は、正確にピーク位置でサンプリングされなければ、ピーク電圧をレジスタ(又は登録)できない。しかしながら、この問題はサンプリング・レートを信号の最高周波数成分よりも十分に高くすることにより小さくなる。ピーク検出は、アナログ信号の「正直な」表示方法と考えられるが、それはピーク・ノイズを表示するので、信号はノイジーに見える。また、高周波成分が存在すると、それは低周波数成分を不明瞭にする。
通常、各時間間隔中の最大値及び最小値の両方がメモリ内に書き込まれる。しかし、「ピーク・デビエーション・サンプリング」のタイトルが付された米国特許第4183087号には、先に選択された値からより大きく変化した最大又は最小の何れかのみがメモリ内に保存される技法が開示されている。しかし、この技法は、一般にデータのうちの半分のみしか保存されないことにより引き起こされる不正確さでその価値を損なう。最近一般的に使用されているスキームは、「波形ストレージ・システム」のタイトルが付された米国特許第4271486号に記載されている。各期間中にデジタイズされた最大値及び最小値がデジタル・ロジックで検出され、メモリ内に保存される。「波形データ圧縮回路」のタイトルが付された米国特許第4755960号には、基本ピーク検出スキームの僅かな変形が開示されている。1つの変形では、グラフ化した際に垂直線が前の垂直線にタッチするように、各ピーク検出ペア(対)が変形される。他の変形例には、オーバーレンジ及びアンダーレンジ・コードのトラッキング(追従)、各値に定数を加えること及びピーク検出することなくデータを通過させることを含んでいる。
「エイリアス・ディスプレイ指示付きデジタル・オシロスコープ」のタイトルが付された米国特許第5115404号は、ピーク検出の他のバリエーションを開示している。ある期間中の最大及び最小値を検出することに加えて、信号変化のスロープの回数を検出し且つ最大又は最小の何れが先であったかを追跡する回路を開示している。最大及び最小値を、それらが生じた順序と共にメモリ内にストレージされる。また、2以上のスロープの変化が起きたインジケータも含まれている。次に、このデータは最大及び最小値のバー(帯又は棒)で表示される。他方、スロープの変化が2回未満のときには、データは2点間に延びる線で表示して順序を保存する。
「波形ピーク値検出/ストレージ方法及び装置」のタイトルが付された米国特許第5547232号は、データが高速で生成され単一の最大及び最小回路の製造が高価になるので、データを、恐らくはパラレル・データ・ストリームとしてグループ分けし、各グループ内の最大値及び最小値を検出するスキームを開示しているようである。「インターリーブされたデジタル・ピーク検出器」のタイトルが付された米国特許第6121799号は、データが複数のパイプ又はパスに分割され、各パスのピーク値が検出されるピーク検出回路を開示している。
「波形観測器用サンプリング技法」のタイトルが付された米国特許第5740064号は、ピーク検出されたデータ及びデシメートされたデータのミックス(混合データ)の取得方法を開示している。ピーク検出されたデータはピーク値が限界値より大きい場合にはメモリ内にストレージされ、それ以外の場合にはデシメートされたデータがストレージされる。これにより、ノイズを含んだ低周波信号のノイズを軽減して見せることが可能である。表示されたデータはよく見えるが、これはピーク検出モードを「不正直」にするという効果(弊害)を有する。「改良されたピーク検出モードを有するデジタル・オシロスコープ」のタイトルが付された米国特許第6344844号は、ピーク検出データ及びデシメート・データの両方が取得メモリに保存されることを示している。デシメート・データは通常どおりに表示されるが、ピーク検出データは多くの条件により異なる方法で表示される。最も顕著なことは、ピーク検出データの垂直の高さが小さければ、ピーク検出データは低輝度で表示されることである。これにより、低ノイズの低周波数を主としてデシメート・データを使用することにより、ピーク・ノイズが強調されないようにすることを可能にする。しかし、狭いパルスの如く前後のデータから大幅に異なるピーク検出データが高い輝度で表示されるという機能が存在する。
「オシロスコープ用アンチエイリアシング・フィルタ回路」のタイトルが付された米国特許第4621217号に開示される如く、一般に、フィルタリングはデシメーションの前にエイリアシングが起きるのを阻止する方法であると見なされている。このスキームは、デシメーションを実行する前に高周波信号成分を除去することによりエイリアシングを防止する。フィルタリングは、信号をデジタイズする前に行う。「デジタル・バンドパス・オシロスコープ」のタイトルが付された米国特許第4802098号は、選択的に周波数成分を除去して、所望帯域の周波数成分のみが残るようにして、所望期間にわたる利用可能なメモリの圧縮を行っている。
「周波数ドメイン測定器用アンチエイリアス・フィルタリング装置」のタイトルが付された米国特許第5233546号は、FIR(有限インパルス応答)ローパス・フィルタでデータをデジタル・フィルタリングする技法を開示している。高サンプリング・レートで、先ずデータをメモリに取り込み、その後にフィルタリングする。しかし、圧縮は行われない。十分に低サンプリング・レートで、デジタイズされたデータは、メモリ内にストレージされる前にフィルタリング及びデシメートできる。米国オレゴン州ビーバートンのテクトロニクス社製のTDS400、TDS500B及びTDS700A型デジタル・オシロスコープの如き多くの最新オシロスコープは、「HiRes」と呼ばれているモードを有する。このアクイジション(取得)モードは、デシメーションの後で移動平均フィルタを使用してデータ圧縮する。低周波信号の観測に使用すると、「HiRes」フィルタは高周波のイズを大幅に低減する。しかしながら、「HiRes」移動平均フィルタは、優れたローパス・フィルタではない。それは高周波信号を多量に通過させ、エイリアスされて低周波信号のように見える。
米国特許第5115189号明細書 米国特許第6388595号明細書 米国特許第4586022号明細書 米国特許第4183087号明細書 米国特許第4271486号明細書 米国特許第4755960号明細書 米国特許第5115404号明細書 米国特許第5547232号明細書 米国特許第6121799号明細書 米国特許第5740064号明細書 米国特許第6344844号明細書 米国特許第4621217号明細書 米国特許第4802098号明細書 米国特許第5233546号明細書
上述の如き従来技術では、サンプリングされた波形データの圧縮を十分効率的に行うことができない。また、被観測信号波形を「正直」又は十分に忠実に表示することができない等の解決すべき課題を有する。
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、斯かる課題を解決又は軽減する改善された波形表示装置を提供することを目的とする。
本発明の信号アクイジション・システム及び方法並びに波形表示方法は、次の如き特徴的な構成を採用している。
本発明の1つのアスペクトである信号アクイジション・システムは、電気信号を高いサンプリング・レートでデジタイズして複数のサンプリング・データ・ストリームを生成するデジタイズ手段と、複数のサンプリング・データ・ストリームを同時並列に少なくともローパス・フィルタリング・スキームを含む複数の圧縮スキームにより圧縮して圧縮スキーム毎の圧縮サンプリング・データ・ストリームを生成する圧縮手段と、圧縮サンプリング・データ・ストリームを圧縮スキーム毎に取得されたサンプリング・データとしてストレージするストレージ手段とを備え、サンプリング・データをストレージ前に圧縮することを特徴とする。
また、本発明の他のアスペクトである信号アクイジション方法は、電気信号を高いサンプリング・レートでサンプリングしてサンプリング・クロック・サイクル毎に複数のサンプリング・データ・ストリームを生成する電気信号のデジタイジング・ステップと、複数のサンプリング・データ・ストリームを少なくともローパス・フィルタリング・スキームを含む複数の圧縮スキームで同時並列に圧縮して圧縮ストリーム毎に圧縮サンプリング・データ・ストリームを生成する圧縮ステップと、圧縮スキーム毎に圧縮サンプリング・データ・ストリームをアクイジション・サンプリング・データとしてストレージするストレージ・ステップとを備え、サンプリング・データをストレージ前に圧縮することを特徴とする。
本発明の更に別のアスペクトである波形表示方法は、サンプリングされた電気信号をピーク検出圧縮スキームを使用して圧縮してサンプリングされた電気信号の背景バージョンを生成するステップと、サンプリングされた電気信号をデシメーション/ローパス・フィルタリング・スキームを使用して圧縮してサンプリングされた電気信号の前景バージョンを生成するステップと、デフォルト輝度レベルで電気信号の前景バージョンを表示するステップと、可変輝度レベルで電気信号の背景バージョンを表示するステップとを備え、サンプリングされた電気信号を重ねて表示することを特長とする。
本発明の信号アクイジション・システム及び方法並びに波形表示方法によると、次の如き実用上の特有の効果を奏する。即ち、デジタイズされた入力アナログ信号は、デシメーション/ローパス・フィルタリングとピーク検出によりサンプリング・データを圧縮してそれぞれメイン・アクイジション・メモリ及びピーク・データ・アクイジション・メモリにストレージされるので、長い時間のサンプリング・データのストレージが可能である。また、これらメイン・アクイジション・メモリ及びピーク・データ・アクイジション・メモリのデータを適宜読み出して、背景及び前景バージョンとしてディスプレイに表示されるので、エイリアシングを排除又は大幅に軽減してより正確な波形表示を得ることが可能である。更にまた、ディスプレイに表示される背景及び前景バージョンは異なる輝度や色で重ねて表示されるので、相互に不明瞭にすることなく表示することが可能である。
以下、本発明によるデジタル・アクイジション・システム、電気信号アクイジション方法及び信号表示方法の好適な実施の形態の構成及び動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1を参照して説明する。図1は、本発明による信号アクイジション・システム及び方法並びに信号表示方法を使用する好適な実施の形態であるデジタル・オシロスコープの全体構成を示すブロック図である。
図1に示すデジタル・オシロスコープ10は、入力ポート12、減衰増幅器14、帯域幅リミタ16、ADC18、デシメータ20、ローパス・フィルタ22、ピーク検出器24、メモリ26、28、データ・バス30、RAM(ランダムアクセスメモリ)32、グラフィックス・エンジン34、ディスプレイ・ロジック(表示ロジック回路)36、ディスプレイ(表示器)38及びプロセッサ40により構成されている。
入力ポート12は、減衰増幅器14、帯域幅リミタ16およびADC18を介して並列接続されたデシメータ20、ローパス・フィルタ22及びピーク検出器24に入力される。デシメータ20、ローパス・フィルタ22及びピーク検出器24は、3種類の異なる圧縮モジュールを構成する。
メモリは、メイン・アクイジション・メモリ26及びピーク・データ・アクイジション・メモリ28により構成される。デシメータ20及びローパス・フィルタ22の出力は、メイン・アクイジション・メモリ26に入力される。一方、ピーク検出器24の出力は、ピーク・データ・アクイジション・メモリ28に入力される。
メイン・アクイジション・メモリ26及びピーク・データ・アクイジション・メモリ28の出力は、データ・バス30を介してRAM32、グラフィック・エンジン34及びディスプレイ・ロジック36に入力される。ディスプレイ・ロジック36には、ディスプレイ38が接続されている。
被観測電気信号(アナログ信号)が入力ポート12に入力される。入力ポート12から入力された電気信号は、従属接続された減衰増幅器14、帯域幅リミタ(制限器)16及び1以上のADC18に入力される。そして、被観測アナログ入力信号は、ADC18によりデジタイズ又はアナログ・デジタル変換されてデジタル・データに変換される。
ADC18でデジタイズされたデータ・サンプル状の電気信号は、3種類の並列接続された異なる圧縮モジュール、即ち従来のデシメータ20、ローパス・フィルタ22及びピーク検出器24に入力される。デシメータ20及びローパス・フィルタ22から出力される、それぞれデシメートされローパス・フィルタされたサンプルは、メイン・アクイジション・メモリ26にストレージされ、ピーク検出器24から出力されるピーク検出されたデータ・サンプルは、ピーク・データ・アクイジション・メモリ28にストレージされる。メイン・アクイジション・メモリ26及びピーク・データ・アクイジション・メモリ28は、周知の如く物理的に同じメモリの一部分であってもよい。また、ピーク・データ・アクイジション・メモリ28は、メイン・アクイジション・メモリ26より短い長さであってもよい。アクイジション・メモリ26、28からのデータ・サンプルは、デジタル・データ・バス30を介して更なる処理のためにアクセスされる。上述の如く、データ・バス30にはRAM32、グラフィック・エンジン34及びディスプレイ・ロジック36が接続されている。ディスプレイ・ロジック36の出力は、ディスプレイ38に送られて表示観測に供される。デジタル・オシロスコープ10を構成する上述した各構成要素は、プロセッサ(例えば、CPU)40に制御される。
以下の説明は、ピーク検出、ローパス・フィルタリング及びディスプレイのセクションに分けて行う。ここで、各セクションは、1例として200MHzの帯域幅及び2GS/S(毎秒2Gサンプル)のサンプリング・レートを有するデジタル・オシロスコープ10について説明する。尚、単一チャンネル回路について説明するが、デジタル・オシロスコープ10は最大4チャンネルを有してもよい。各チャンネルは、ADC18の前に減衰増幅器14及び帯域幅リミタ16を有する。ADC18は、全体として帯域幅リミタ16からの調整されたアナログ信号を2GS/Sのサンプリング・レートでサンプリングして、8ビットのデジタイズされたデータ・サンプルを出力する。データ・サンプルは、4ns毎にクロックされる8データ・ストリーム(流れ)にオーガナイズされる。このデータ・ストリームは、デシメータ20、ローパス・フィルタ22及びピーク検出器24に送られる。データ・バイトは、以下の説明では、S(n)、S(n+1)、・・・、S(n+7)とする。ここで、S(n)は最後にサンプリングされ、S(n+1)は0.5ns前にサンプリングされる。以下、同様である。前の4nsにおいて、データ・バイトはS(n+8)〜S(n+15)であり、以下同様である。
ピーク検出器24は、従来方法で連続する一定期間内の最大値及び最小値を求め、それらの値をピーク・データ・アクイジション・メモリ28内にストレージする。ローパス・フィルタ22は、高周波成分を除去し、デシメートし、そしてこれらの値をメイン・アクイジション・メモリ26内にストレージする。デシメータ20は、全てのデータ・サンプルを通過させるか又はそれらをデシメートし、その結果得られた値もメイン・アクイジション・メモリ26内にストレージされる。デシメータ20及びローパス・フィルタ22は個別の回路として図示されているが、それらは単一のユニットとしてもよく、また適用されるローパス・フィルタリングは、0から最大所望レベルに調節可能である。また、上述の如く、メイン及びピーク・データ・アクイジション・メモリ26、28は合体してもよい。アクイジション・メモリ26、28の内容は、デジタル・データ・バス30を介してRAM32へ転送され、そしてピーク検出データはバックグランド(背景)データとして「タグ」して表示され、またデシメート/ローパス・フィルタされたデータはフォアグランド(前景)データとして表示のために「タグ」してもよい。ラスタライザとも呼ばれているグラフィック・エンジン34は、RAM32から取得されたデータ・サンプルをとり、波形画像(ピクチャ)を生成して、RAM32内にストレージされる。ディスプレイ・ロジック36は、RAM32から波形画像を取り出し、他のグラフィック情報と併合して、得られたイメージをディスプレイ38へ送る。1個以上のマイクロプロセッサであるプロセッサ40は、これらの動作を制御する。デジタル・オシロスコープ10のその他の処理、即ちトリガリング、測定の実施及びインタフェースを介するプリンタやコンピュータへの転送等は、ここでは説明していないが、当業者には周知事項である。
ピーク検出されたデータは、デシメータ20及びローパス・フィルタ22からのデータよりも一般に低いサンプリング・レートを有する。しかし、グラフィック・エンジン34は、異なるサンプリング・レートにも拘らず、ピーク検出されたデータ及びローパス・フィルタ/デシメートされたデータを合体させる。ピーク・データ・アクイジション・メモリ28の情報は、ピーク・ピーク信号振幅に関する情報の提供に加えて、警告情報として観測してもよい。それは次のような警告を提供する。
狭いパルスの発生
高周波信号の存在
ADC18のダイナミック・レンジの超過
ピーク検出されたデータはペアで来る。各ペアは、所定期間内の最大値及び最小値を有する。勿論、期間が2サンプルに過ぎない場合には圧縮は起こらない。しかし、回路設計を簡単にするため、期間の長さを好ましくは8データ・サンプルの倍数とする。
次に、図2は、ピーク検出器24の詳細構成を示すブロック図である。理解を助けるために、回路が高速動作するようにするパイプライン・ステージは図示していない。ADC18からの8個の8ビット値は、ピーク検出システム・クロック(4ns)毎にピーク検出器24に到着する。これらの値S(n)〜S(n+7)は、それぞれの入力レジスタ(REG)42内にクロックされる。入力レジスタ42の出力は、最大/最小回路44へ進む。各最大/最小回路44は、デジタル比較器(コンパレータ)46を有し、2入力のうち大きい方を見つける。比較器46の出力は、マルチプレクサ48を制御し、大きい値を「最大(MAX)」出力へ、そして小さい値を「最小(MIN)」出力へ回す。第1ランクの4個の最大/最小回路44は、入力レジスタ42のペア間の最大及び最小値を求める。第2ランクの4個の最大/最小回路50は、最大値のみを探す上の2つと最小値のみを探す下の2つに分割される。第3ランクの2個の最大/最小回路52は、8個の入力レジスタ42の全ての最大値を探す上最大/最小回路および8個の入力レジスタ42の全ての最小値を探す下最大/最小回路を有する。
最終ランクの2個の最大/最小回路54は、長期間にわたる最大値及び最小値を求める。最終ランクの最大/最小回路54の上部を参照すると、期間の初めにマルチプレクサ(MUX)53が、この最大/最小回路一方の入力へ入力される128を選択し、他の入力を第3ランクの最大/最小回路52から最大値レジスタ56へ通過させる。これにより、最大値レジスタ56はS(n)〜S(n+7)のうちの最大値を有することとなる。ピーク検出システム・クロックの後続する全てのサイクルで、最後の最大/最小回路54は、最大値レジスタ56からの前の最大値を第3ランクの最大/最小回路52からの新たな最大値と比較し、それらのうちの大きい方が最大値レジスタ56の新たな内容となるようにする。同様にして、最小レジスタ58は、各期間の最小値を求め、下側のマルチプレクサ55は最初に最後の最大/最小回路54の下側入力として127の値を選択する。期間中の最後のピーク検出システム・クロックの後、最大及び最小レジスタ56、58からの最大値及び最小値が、ピーク・データ・アクイジション・メモリ28に書き込まれる。
ローパス・フィルタ22は、データ・サンプル値をメイン・アクイジション・メモリ26に書き込む前に、ローパス・フィルタリング及びその後のデシメーションを行う。ローパス・フィルタ22は、デシメーションの前に高周波信号成分のフィルタリングを行い、低周波信号の再生を不可能にし得るエイリアシングを最小にする。また、ローパス・フィルタ22は、ノイズ及びその他の信号の希望しない高周波成分を低減する。ローパス・フィルタ22は、高速で到来するデータ・サンプルとリアルタイムで協働しなければならない。アナログ信号が十分にオーバーサンプリングされると、少しのデシメーションは、顕著な信号成分にエイリアシングを生じさせることはない。例えば、アナログ帯域幅が200MHzでサンプリング・レートが2GS/Sの場合には、デシメーションが2であればサンプリング・レートは1GS/Sとなる。200MHzのアナログ帯域幅は500MHzのナイキスト周波数を超える信号成分を大幅に低減するので、エイリアシングを防止するためにデジタル・ローパス・フィルタリングは必要ない。この例でデシメーションレートが2の場合には、高速デジタル・ローパス・フィルタは必要ないので、ローパス・フィルタ22はデシメーション・レートが4以上の場合のみに作用するように設計してもよい。
ローパス・フィルタ22は最も簡単な種類のローパス・フィルタの特性を見て設計し得る。これら最も簡単なフィルタは、移動平均フィルタのクラスであり、少数の連続するサンプルを加算する。これらのフィルタは、一連の重みで説明できる。最初の重みは最初のサンプルに「掛け」、2番目の重みは2番目のサンプルに掛けられ、以下同様に行われ、これらの掛け算値を加算してフィルタ出力を得る。例えば、2つの連続したサンプルを加算するフィルタが(11)である。このフィルタは、DCでゲイン2を有するが、サンプリング・レートの半分でのゲインが0である。このフィルタは(0.50.5)と記述するのが一般的であり、ゲインはDCで1であるが、マルチプレクサを除去するために、フィルタ係数を「1」に制限する。これら簡単なフィルタの全ては、DCでフルゲインを有し、以下のテーブルにリストされた所定の周波数で0ゲインを有する。

フィルタ係数: 0周波数(ナイキストに対し)
11: 1
101: 1/2
111: 2/3
1001: 1/3,1
1111: 1/2,1
10001: 1/4,3/4
10101: 1/3,2/3
11111: 2/5,4/5
100001: 1/5,3/5,1
111111: 1/3,2/3,1
1000001: 1/6,3/1,5/6
1001001: 2/9,4/9,8/9
1010101: 1/4,1/2,3/4
1111111: 2/7,4/7,6/7
10000001: 1/7,3/7,5/7,1
11111111: 1/4,1/2,3/4,1
これらのフィルタを直列に配置すると、各フィルタの0が組み合わされ、即ち(111)を(1001)と直列接続すると、ナイキストの1/3、2/3及び1倍の位置に0を有する。これら多くのフィルタを直列配置し且つ希望しない周波数位置に0来るようにフィルタを選択することにより、ローパス・フィルタ22は所望の特性を有することになる。また、デシメーションを含めて、8個のパラレル(並列)データ・ストリームから1個のデータ・ストリームに変換する。従って、低周波数領域でエイリアスが起きる周波数がデシメーションの前に除去されるようにフィルタリング及びデシメーションが行われる。
ローパス・フィルタ22の一般的なアウトライン(概要)を図3に示す(IEEE Transactions on Acoustics, Speech and Signal Processing, ASSP 29(2):155-162,1981のE.B.ホーゲノイアー著「デシメーション及びインタポレーション用デジタルフィルタの経済的なクラス」参照)。ADC18からの8個のデータ・ストリーム又はパイプは、第1フィルタ・ステージ(段)60へ進む。この第1フィルタ・ステージ60の出力は、2でデシメートされ且つ第2フィルタ・ステージ70へ進む。再度、信号は2でデシメートされ、第2フィルタ・ステージ70からは2つのデータ・ストリームが出力される。次に、信号は第3及び第4フィルタ・ステージ80、90へ進む。第4フィルタ・ステージ90の出力において、信号はメイン・アクイジション・メモリ26にストレージされるか又は2でデシメートされて、Matthew P.ドナディオ著の記事「CICフィルタ入門」(http://users.snip.net/~donadio/cic.pdf) に解説されている如き付加フィルタ・ステージ100へ進む。この付加フィルタ・ステージ100により、広い周波数レンジにわたるフィルタリングが可能になる。付加フィルタ100の出力は、M(120)により更にデシメートしてもよい。最後に、マルチプライヤ122は、データをメイン・アクイジション・メモリ26に書き込む前にDCにおけるゲインを1に調節する。
第1フィルタ・ステージ60は、プログラム可能であり、(10000001)又は(1001)の何れかである。図4に示す如く、ADC18からの8個のパイプは、4ns毎にそれぞれのパイプライン・レジスタ62へクロックされ且つS0〜S7にラベル付けされる。前のデータS1、S3およびS5は、付加パイプライン・レジスタ64へクロックされ、データS9、S11及びS13になる。データS0は最も古く、データS1は500ps早くサンプリングされ、データS9はS0より4.5ns前にサンプリングされている。高周波サンプリング・モードでは、マルチプレクサ66は上側の入力を選択し、加算器68によりT0をS0及びS3の和、即ち(S0S1S2S3)の(1001)倍とする。このフィルタは、ナイキストの1/3位置、即ち333MHz及び1GHzでゲイン0を有する。低周波数モードでは、マルチプレクサ66は下側の入力を選択し、加算器68によりT0をS0およびS7の和、即ち(S0S1S2S3S4S5S6S7)の(10000001)倍とする。このフィルタは、ナイキストの1/7、3/7、5/7及び1、即ち143MHz、429MHz、714MHz及び1GHzにおいてゲイン0を有する。第1フィルタ・ステージ60は、2でデシメーションを行い且つ8個の入力を全て使用する。
図5に示す如く、各ストリームのデータT0〜T3は、今1ns離れており、ナイキスト周波数は500MHzである。高周波モードでは、第2フィルタ・ステージ70は(11)であり、500MHzでのゲインは0である。低周波モードでは、第2フィルタ・ステージ70は(1001)であり、167MHz及び500MHzでゲインは0である。入力レジスタ72は第1フィルタ・ステージ60からの出力T0〜T3を受けて、U0〜U3がラベル付けされている。信号U1ha,他のレジスタ74に入力され、出力U5を生成する。U0はマルチプレクサ76を介して加算器78により、高周波モードではU1と加算され、低周波モードではU3と加算される。一方、U2はマルチプレクサ76を介して加算器78により、高周波モードではU3と加算され、低周波モードではU5と加算される。第2フィルタ・ステージ70は、2のデシメーションが行われ、入力T0〜T3の全てを使用してデータ・ストリームV0及びV1を生成する。
第3フィルタ・ステージ80において、図6に詳細に示す如く、データV0およびV1は、今や2ns離れており、ナイキスト周波数は250MHzである。これらのデータV0及びV1はレジスタ81に入力され、W0及びW1がラベル付けされている。これらは中間レジスタ82に入力され、W2及びW3がラベル付けされている。W2は第3レジスタ83に入力され、W4を生成する。高周波モードでは、ANDゲート88が加算器86による和W0+W3及びW1+W4を阻止し、加算器89からの出力X0及びX1は、加算器85による和W1+W2及びW2+W3の2倍をリフレクトし、第3フィルタ・ステージ80は250MHzでのゲインが0の(22)である。低周波モードでは、加算器86による和W0+W3及びW1+W4がANDゲートを通過し、(1221)のフィルタとなり、これはフィルタ(11)及び(111)の組み合わせである。第3フィルタ・ステージ80は、今や167MHz及び250MHzでゲイン0である。デシメーションにより、333MHzが167MHzにエイリアスされ、除去される。
第4フィルタ・ステージ90は図7に示され、入力レジスタ91が入力X0及びX1を受け、Y0およびY1がラベル付けされ、これらは後続のレジスタ93により受けられ且つY2及びY3がラベル付けされる。Y0+Y1、Y1+Y2及びY2+Y3の組み合わせが加算器95によりそれぞれ加算される。和Y1+Y2は1つの出力Z1となる。他方、高周波モードでは、ANDゲート97がY2+Y3を阻止するので、Y0+Y1が出力Z0となる。Z0及びZ1のデータは、4ns毎にメイン・アクイジション・メモリ26へ送られ、500MS/Sのレートでデータがストレージされるようにする。高周波モードでの全てのフィルタ・ステージ60、70、80及び90と200MHzフロント・エンドの帯域幅は、約80MHzである。高周波モードにおける各フィルタのDCゲインは32である。これは、これらをメイン・アクイジション・メモリ26に書き込むとき、Z0およびZ1をシフトすることによりゲイン1に変換される。ナイキストを超える最大ゲインは約0.01であるので、信号のエイリアスは極めて少ない。低周波モードでは、信号Y2+Y3はANDゲート97を通過し、加算器99により加算されY0+Y1となり、出力Z0を生成する。即ち、Z0はY0、Y1、Y2及びY3の和である。第3フィルタ・ステージ80のこのモードにおけるゲインは、250MHz及び500MHzで0であり、Z0出力のみが2でのデシメーションに使用される。ナイキスト周波数は125MHzになる。低周波モードでの全てのフィルタ・ステージ60、70、80及び90のゲインは125MHz、143MHz、167MHz、250MHz、333MHz、375MHz、429MHzおよび500MHzで0である。200MHzフロント・エンドでのこれらフィルタの帯域幅は6MHzである。これらフィルタのDCゲインは2×2×6×4、即ち96であり、このゲインは後で訂正される。ナイキストを超える最大ゲインは、DCゲインの約0.0008倍であり、信号のエイリアスは極めて少ない。
図8に示す如く、付加CICフィルタ・ステージ100は、Z0を入力とする3個のプログラム可能な移動平均フィルタを有する。これらの移動平均フィルタは、フィルタリングすることなく信号を通過させるか又は極めて低周波数にフィルタする。新しいデータは入力に4ns毎に到着し、第1レジジスタ102において加算器101により累積される。第1レジスタ102は20のMSBを有してもよいが、ついにはオーバーフフローを生じることになる。第1レジスタ102からの出力は、データK1を右へシフトさせる第1シフタ回路103へ入力される。ここで、K1は0乃至20の範囲でよく、0の場合にはシフトは生じない。第1シフタ103の出力は、キャリーを第2レジスタ105を含む第2アキュムレータ(累算器)の一部を構成する次段の加算器104へ入力することにより丸められる。第2アキュムレータ105の出力は、第2シフト・ファクタK2を有する第2シフタ106に入力される。第2シフタ106の出力は、第3アキュムレータ107、108およびシフト・ファクタK3を有するシフタ109に入力される。これら3つのアキュムレータに続いて、3つの差分(又はディファレンス)回路110A〜110Cがある。尚、これらの回路110A〜110Cは、同様構成であるので、便宜上、対応する回路部分には同じ参照符号を使用する。アキュムレータは4ns毎にクロックされるが、これらの差分回路110A〜110Cはデシメートされたクロック、即ち、8ns、12ns等、又は4ns毎にクロックされてもよいが、4ns、8ns、12ns等毎に新しい値をとる。各差分回路110A〜110Cのマルチプレクサ112は、シフトレジスタ114のタップを選択する。もし第1タップが選択されると、各回路110A〜110Cは、前のアキュムレータの1つでなされた累算を反転し、データは付加CICフィルタ・ステージ100へ変更されることなく通過する。
これらアキュムレータ及び差分回路の動作は、単一のアキュムレータの後段の単一の差分回路の場合について述べるとよく理解できよう。これら両回路が一緒にクロックされると、これらのペアは簡単な移動平均フィルタとして動作する。差分回路110のマルチプレクサ112は、移動平均の期間数を選択する。第1タップが選択されると、1期間の移動平均が選択され、このフィルタは入力を変更することなく通過させる。アキュムレータ回路及び差分回路の両方は、モジュロアリスメティックを使用すると見なすことができ、出力加算器116のオーバーフローは出力にエラーを生じさせない。第2タップが選択されると、差分回路はアキュムレータ101−109により累算された2つの連続した値の和である出力を生成する。8個のタップのうち最後のタップを選択すると、8期間の移動平均が生成される。しかし、出力はデシメーションされていない。付加CICフィルタ・ステージ100は、クロック毎に正しい出力を生成する。
差分クロック・レートがアキュムレータ・クロックの1/2であれば、差分回路110により見られる入力は常に2つの累算された値をリフレクトし、移動平均シーケンスの長さを倍にする。また、出力は2でデシメーションされる。もしクロック比がNであれば、移動平均シーケンスの長さはN倍になり、出力はNでデシメーションされる。3個のアキュムレータ101〜109を直列接続してその後段に差分回路110A〜110Cを設けると、出力はこれら3つの差分回路により規定された3つの移動平均シーケンスによりフィルタされる。
クロック・レートNが大きくなると、Nの3乗で出力が大きくなる。各フィルタのゲインは、Nのネガティブパス内のレジスタ数倍である。3個のフィルタが直列接続されているので、付加CICフィルタ・ステージ100の3個のフィルタのゲインは、A×B×C×N×N×Nである。ここで、A、BおよびCは、それぞれ第1、第2及び第3差分回路110A、110B及び110Cのネガティブパス内のレジスタ数である。フィルタ周波数を略1kHzまで下げるには、Nは略100万であり、総合ゲインは略1E20(1の20乗)であり、最誤の差分回路110Cは厄5ビットを含むレジスタを有する必要がある。しかし、3個のシフタ回路103、106及び109により回避可能である。Nが大きくなるにつれて、これらのシフタ回路はLSBを破棄し、最後の差分回路110Cが16ビットのレジスタを使用可能にする。3つの差分回路110A〜110Cのマルチプレクサ112は、広範囲のフィルタをプログラム可能にする。便宜上、幾つかの組み合わせについて説明する。5、6及び8期間の移動平均は、1%以下の高周波信号成分のエイリアシングを有する4のデシメーションが後続するフィルタを生成する。3、4及び5期間、4、5及び6期間又は5,6及び7期間の移動平均も良好なローパス・フィルタを生成する。
付加CICフィルタ・ステージ100の後段に、÷Mのプログラマブル(プログラム可能な)デシメータ120が設けられている。Mの値はデシメーションが行われない1から4個のうちの1アイテムを選択する4の範囲であってあってもよい。マルチプライヤ回路122がデシメータ120の後段に設けられており、全てのフィルタ・ステージ60〜100を通して累算されたゲイン・エラーを訂正する。これに代えて、生のデータをメイン・アクイジション・メモリ26内に書き込み、グラフィックス・エンジン34内でゲインを訂正し、データをユーザに対してディスプレイ38に提供してもよい。
図3乃至図7において説明されたローパス・フィルタリングはCICフィルタ・ステージ100の前に4つのローパス・フィルタ・ステージ60〜90を使用しているが、最初の4つのローパス・フィルタ・ステージと代替可能なローパス・フィルタ130を図9に示す。この代替ローパス・フィルタ・ステージ130は、データを8以下のデシメーション比でフィルタするが、8を超えるデシメーション比にはCICフィルタ・ステージ100が使用される。前の如く、全てのデシメーションレートで、ナイキストを超える全ての周波数は、1%未満に除去される。各システム・クロックで8つの8ビットサンプルが上部レジスタ132にロードされる。サンプルデータのオーダー(順序)は、D0が最も早いサンプルであり、D7が最後にアクイジションされた(又は取り込まれた)サンプルである。次に、データは8層のフィルタ・エレメント134〜148へと通過する。各層で、他のビットの精度が維持される。データがこれらの層134〜148の底(最後)に到達するまでに、データはフィルタされる。図示の如く、64個のフィルタ・エレメントが存在し、各フィルタ・エレメントF(n)は、オリジナルのD(n)入力サンプルに関連付けされている。各フィルタ・エレメント152は、加算器154により2つの値を加算し、加算結果をレジスタ156に入力する。1つの値は直ぐ上の層のエレメントから来ると共に他の値はマルチプレクサ158により選択され、これらの値のうちの1つがパスダウン(下へ通過)される。パスダウンされる値が選択されると、データは2倍にされた後にフィルタ・エレメントを通過する。残りのマルチプレクサ入力は、同じ層にある更に右のフィルタ・エレメントの入力から来る。フィルタ・ブロックの各層は、2ターム(項)よりなる簡単なフィルタにアプライすることが可能である。マルチプレクサがD(0)を選択すると、自分自身と同じタームが加算されることを示す。マルチプレクサがD(1)を選択すると、隣のフィルタ・エレメントが加算されることを示す。また、マルチプレクサがD(2)を選択すると、2サンプル右のフィルタ・エレメントの値が加算されることを示す。以下同様である。このタイプのフィルタ・エレメントは多くの異なるフィルタを生成する。
あらゆる層のマルチプレクサ158は全て同じであり、TapSelect0コントロールは、第1層(層0)の全てのフィルタ・エレメント152を制御し隣のサンプル値を選択するようにしてもよい。TapSelect1コントロールは直ぐ下の層(層1)の全てのフィルタ・エレメントを制御して5つ右のデータ値を選択するようにしてもよい。以下同様である。マルチプレクサ・タップの幾つかはフィルタ層のエッジを越えて延びてもよく、実際にはフィルタ層の右に付加回路(図示せず)がある。各システム・クロックで、新たなデータが右へ8つシフトされ、フィルタ・エレメント152のレジスタ156の内容もまた8つ右へシフトされる。論理的にはフィルタ・ブロック130の右に配置される付加レジスタは、図示していない。トップレジスタ132もまた右へ延びる。
全ての場合において、ローパス・フィルタ130の出力は、8つの加算結果であり、8ビット・データがトップに挿入されると、ボトムのデータは16ビットのデータである。フィルタ動作が適用される順序は、フィルタ実施のオプションがその層に支持される限り問題ではない。デシメーションの前にエイリアシングを阻止するために使用可能な1セット(組)のローパス・フィルタを以下のテーブルに示す。

デシメーション
TapSelectx 1 2 4 8
TapSelect0 0 2 4 8
TapSelect1 0 2 3 6
TapSelect2 0 2 2 5
TapSelect3 0 1 2 4
TapSelect4 0 1 2 3
TapSelect5 0 1 1 2
TapSelect6 0 1 1 2
TapSelect7 0 0 1 1
帯域幅(MHz) 200 160 80 40
上記テーブルの例えばデシメーション4の欄は、帯域幅が80MHzであるローパス・フィルタを作るのに使用可能な種々のフィルタを示している。このフィルタは、4のデシメーションを行う前に使用され、エイリアシングを防止する。マルチプレクサ158は、D(0)、D(1)及びD(2)を選択する上部マルチプレクサとD(0)、D(5)及びD(8)を選択する下部マルチプレクサの2つのマルチプレクサに分離し、これらのマルチプレクサの出力が加算器154に入力されるようにしてもよい。これによりフィルタ・エレメントを減少させるが、典型的なフィルタの群遅延に加えて付加実施遅延を有する。
ローパス・フィルタ130の最終ステージは、4個のパス/ラウンド・ブロック162よりなるパス/ラウンド層160である。低分解能の場合には、16ビットのローパス・フィルタリングされたデータが8ビットの精度にラウンド(丸め込み)されてメモリ12にストレージされ、高分解能の場合には、16ビット・データがデシメーションされてメモリにストレージされてもよい。データをフィルタリングしない場合には、パス/ラウンドブロック162はサンプリングされたデータを変更することなく通過(パス)可能にする。データがフィルタリングされるが丸め込みされない場合には、16ビットの入力は2つの8ビット出力に丸め込みされる。データがフィルタリングされ且つ丸め込みされる場合には、丸め込まれた入力がd0に0×0080を加算し、その結果をy(0)に出力する。8ビット出力を有することにより、パス/ラウンド・ブロック162は次のブロックで使用されるルーティングチャンネル数を半分にカットする。デシメーション中に、デシメーション・モード及びレートによりフィルタ・ブロック130の出力の幾つかのみが使用される。
メイン・アクイジション・メモリ26のデシメーション/ローパス・フィルタされたサンプル及びピーク・データ・アクイジション・メモリ28のピーク検出されたサンプルの両方を有することにより、ディスプレイ・ロジック36はユーザに対してディスプレイ38上に直感的に認識可能で且つ美しいイメージ(波形)を提供しなければならない。表示される波形は、オリジナルの信号にない信号を表示してユーザに誤解を与え又はオリジナル信号中に存在する重要な信号成分を隠すことがあってはならない。波形信号のピーク検出バージョン及びデシメーション/ローパス・フィルタ・バージョンの両方をフル輝度(明るい輝度)で表示すると、波形信号のピーク検出バージョンがデシメーション/ローパス・フィルタ信号バージョンを不明瞭にしかねない。そこで、これらの両バージョンに何らかのコントラストを付すのが好ましい。
上述した両波形バージョンを相互に相手を不明瞭にすることなく表示する1つの方法は、ピーク検出バージョン(背景バージョン)の波形を通常の方法で描き、その後にデシメーション/ローパス・フィルタ波形バージョンを、先に描いたピーク検出波形バージョンの近傍にローパス・フィルタ波形バージョン(前景バージョン)として明るさを落として(低輝度で)描くことである。図10は、通常方法によりピーク検出バージョンの信号を表示する場合(従来技術)を示す。他方、図11は、同じ信号をピーク検出バージョンおよびローパス・フィルタ・バージョンの両方で表示する本発明の好適実施の形態による表示例を示す。ピーク検出バージョンの輝度は、ローパス・フィルタ・バージョンの近傍で低減され、ローパス・フィルタ・バージョンの信号の観測を可能にしている。ピーク検出バージョンの輝度は、ローパス・フィルタ・バージョンから離間すると増加される。輝度が変化される背景及び前景バージョンのピクセル(画素)数は、1又は2ピクセルから特定最大数まで調節可能である。
ピーク検出バージョンをフル輝度で描きその後に(ローパス・フィルタ・バージョンを)低減した輝度で描く必要はない。ディスプレイ・ロジック36は、両バージョンの波形を同時に生成してもよい。ディスプレイ・ロジック36は、各ピーク・データ・ピクセルのローパス・フィルタ信号からの距離を決定し、ピーク・データ・ピクセルを適当な輝度で描く。ピーク検出バージョンの輝度を低減するとき、最後、最新及び次のローパス・フィルタ信号点を考慮すると、ディスプレイ38(の表示波形)は一層よくなる。ここで、輝度は異なるグレイスケール(濃淡の度合い)であって、明るい度合いとは背景からの目立つことを意味する。グレイスケールの代わりに異なる色を使用することも可能であり、また異なる色飽和度を使用してもよい。
2つのバージョンのディスプレイにコントラストを与える他の方法は、ユーザ「インテンシティ」コントロールを提供し、両バージョンを異なる方法で取扱可能にすることである。例えば、ユーザ・コントロールにより、背景バージョンのピクセルの輝度を0から特定の最大値までの第1レンジに調節し、その後前景バージョンのピクセルの輝度をデフォルトレベルから最大値である飽和値までの第2レンジの輝度に調節する。この方法により、前景バージョンのピクセルのみが見え、又は背景バージョンのピクセルの輝度を前景バージョンのピクセルに対して調節し、或いは最後に前景バージョンのピクセル背景バージョンのピクセルに対して強調し、サンプリングされた信号波形をユーザが最大のフレキシビリティで観測可能にする。
コントラストは両バージョンに対して異なる色又は飽和度レベルのみを使用しても与えることも勿論可能である。ユーザは、サンプリングされた信号波形を何れの方法を使用して表示するか自由に選択可能である。
ADC18がそのレンジの最後に来ると、これらのコードをピーク検出バージョンの信号に入れられる。リミット(限界)コードが見つかると、ローパス・フィルタ・バージョンの信号は、正確でないかもしれない。この情報を表示して、ユーザに対してこのフィルタ・バージョンの信号を信用しないように通知する。ローパス・フィルタ・バージョンの輝度や色を変更して、それが正確ではないことを指示してもよい。その場合の輝度は、信号が見えない(その部分が表示されない)ものであってもよい。また、ピーク検出バージョンの色又は輝度を変化させてもよい。警告メッセージやアイコンをスクリーン(表示画面)上に表示してもよい。
波形データは、場合によっては、特に高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを使用してスペクトラムデ表示してもよい。周波数領域情報で表示する場合には、ローパス・フィルタ・バージョンの信号のみが使用される。この情報の表示が正確であることを確認するために幾つかのストラテジィが採用可能である。第1に、表示スペクトラム中の信用できない部分を見えないようにする、即ち、ナイキスト周波数までの(全ての)スペクトラムを示す理由はない。それは、フィルタリングにより除去されてナイキスト周波数近傍には信号がないか又はフィルタリングが不十分のためにナイキスト周波数付近ではエイリアシングが生じるかもしれない。フィルタは完全ではないので、僅かな量のエイリアシング信号が常に存在する可能性がある。FFT表示を強い信号のみに制限することにより、弱いエイリアス信号は隠される。これに代わって、エイリアス信号を含んでいるかもしれないFFT表示部分には、その旨を示し、ユーザが斯かる領域の信号には注意を払うようにしてもよい。これらの領域は表示にシェーディングし又は異なる背景色を使用してもよい。
信号のローパス・フィルタ・バージョンは、メイン・アクイジション・メモリ26にストレージされた後に更にフィルタリングしてもよい。この付加フィルタリングは、マイクロプロセッサ又はグラフィック・エンジン34により実行し得る。このフィルタリングにより、帯域幅を更に低減する。この帯域幅低減プロセスにおいて、エイリアシング低減程度は改善される。前のフィルタリングにより減衰された特定周波数のゲインをブーストすることにより、帯域幅も僅かに増加可能である。サンプリング・レートの増加のためにインタポレーション(補間)を使用してもよい。ディスプレイ38の水平分解能は、高周波情報の表示限界を決める。ローパス・フィルタデータを、波形イメージの形成前に再フィルタリングし、ディスプレイの水平分解能により決められるナイキスト周波数を超える高周波情報を除去する。これにより、波形イメージはレコード(記録)長に無関係となる。その理由は、レコード長はローパス・フィルタのカットオフ(遮断)周波数の関数であり、これは更にデシメーション後のサンプリング・レートの関数、即ちさもなければレコード長の関数である波形イメージに見られるノイズ量の関数であるからである。また、高周波のイズはローパス・フィルタリングされた波形から排除され、トレース(表示波形)をシャープにする。
ローパス・フィルタリングの代替手段は、波形平均化により生成される波形を使用することである。波形平均化するとき、デジタル・オシロスコープ10は、多くの波形を取得する、そして平均化された波形イメージを表示する。平均化された波形イメージは、各波形の第1ポイントを平均化して平均化された波形イメージの第1点を得、次に各波形の第2点平均化して平均化波形イメージの第2ポイントとする。以下、同様動作を繰り返す。実際上、波形平均化法は多くの場合連続して行われるので、一度にメモリ内に多くの波形を保持する必要はない。波形平均化の特定の利点乃至効果は、トリガに同期していないノイズ等の全ての信号を除去することである。このノイズ低減により、平均化された波形はしばしばローパス・フィルタ波形と極めて類似する。
また、ピーク検出波形の代わりにエンベロープ(包絡線)波形を使用可能である。エンベロープ波形は、波形平均化の場合に行われたのと同様に多くの波形を取得して形成される。エンベロープ波形の第1点のペアは、取得された波形の全ての第1点の最大値と最小値求めることにより得る。エンベロープ波形の第2点のペアは、全ての波形の第2点の最大値及び最小値を求めることにより得る。以下、同様に行われる。この平均化又はエンベロープ波形は、デシメーションなしで取得された多くの波形を圧縮する別の形態を示し、多くの波形からのデータを表す単一の波形を生成する。波形平均化の主要な利点乃至効果は、それがトリガに無関係のノイズを減少させ、しかもトリガに同期した信号の帯域幅を減少することがないことである。
波形平均化は複数のローパス・フィルタリングされた波形について実施し、また波形エンベロープ処理はピーク検出された波形について行ってもよい。従って、最終的な波形表示は次の態様のうちの何れかにより行うことが可能である。
ピーク検出波形と共にローパス・フィルタリング波形
エンベロープ波形と共に平均化処理波形
複数のローパス・フィルタリング波形及び多くのピーク検出波形のエンベロープ波形
上述した圧縮及び表示スキームの効果を全ての種類の信号が享受できるとは限らない。例えば、ビデオ波形は一般にアナログ・オシロスコープで見られる表示と同様方法で表示される。これには、ローパス・フィルタリングを行わないデシメーションを使用するのがベストである。次に、デシメーションされたデータは、信号が特定電圧である時間の関数としての輝度を示すスキームを使用して表示される。
特に好ましくはないが、背景技術で上述したHiResフィルタの如き低品質のフィルタを高品質ローパス・フィルタの代わりに使用して、上述の如き表示を生成してもよい。斯かる低品質のフィルタは実施が容易であり且つノイズを大幅に低減すると共にエイリアシングを減少することも可能である。
よって、本発明は入力信号からローパス・フィルタリングされた波形及びピーク検出された波形を提供し、ノイズを低減すると共に大部分のエイリアシングを排除する圧縮及び表示技術を提供する。同時に表示される2つの波形がそれぞれに含まれる情報を不明瞭にしないような方法で表示される。
本発明を採用するデジタル・オシロスコープの全体構成を示すブロック図である。 図1中のピーク器検出回路24の詳細構成を示すブロック図である。 図1中のローパス・フィルタ22の詳細構成を示すブロック図である。 図3中の第1フィルタ・ステージ60の詳細構成を示すブロック図である。 図3中の第2フィルタ・ステージ70の詳細構成を示すブロック図である。 図3中の第3フィルタ・ステージ80の主催構成を示すブロック図である。 図3中の第4フィルタ・ステージ90の詳細構成を示すブロック図である。 図3中の付加フィルタ・ステージ100の詳細構成を示すブロック図である。 図4−図7に示すフィルタ・ステージと置換可能なローパス・フィルタ・ステージの構成を示すブロック図である。 従来技術による表示波形の1例を示す図である。 本発明による波形データの表示例を示す図である。
符号の説明
10 デジタル・オシロスコープ
12 入力ポート
18 ADC(デジタイザ)
20 デシメータ
22 ローパス・フィルタ
24 ピーク検出器
26 メイン・アクイジション・メモリ
28 ピーク・データ・アクイジション・メモリ
34 グラフィック・エンジン
36 ディスプレイ・ロジック
38 表示部(ディスプレイ)
40 プロセッサ

Claims (1)

  1. 電気信号を所望最高周波数の2倍以上のサンプリング・レートでデジタイズしてサンプリング・データ・ストリームを生成するデジタイズ手段と、
    上記サンプリング・データ・ストリームの所定期間毎のピーク・データを検出するピーク検出手段と、
    上記サンプリング・データ・ストリームをデシメートすると共に、前記デシメートによるエイリアシングを低減するために上記サンプリング・データ・ストリームをローパス・フィルタ処理し、デシメート・データを供給するデシメート手段と、
    上記ピーク検出手段から上記ピーク・データをストレージする第1ストレージ手段と、
    上記デシメート手段からの上記デシメート・データをストレージする第2ストレージ手段と、
    上記ピーク・データ及び上記デシメート・データを互いに異なる輝度又は色で重ねて表示する表示手段と
    を具える波形表示装置
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