JP4954320B2 - チェーンテンショナ装置 - Google Patents

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本発明は、駆動軸に設けられた駆動スプロケットと従動軸に設けられた従動スプロケットとに巻き掛けられた無端チェーンに所定の張力を付与すべく、上端を第1支軸に揺動自在に枢支されて前記無端チェーンに摺接するメインアームと、前記メインアームを前記無端チェーンに向けて付勢する付勢力を発生するテンショナリフタと、下端を第2支軸に揺動自在に枢支されて前記テンショナリフタの付勢力を前記メインア−ムに伝達するサブアームとを備えるチェーンテンショナ装置に関する。
エンジンのクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンの弛み側に当接するテンショナアームに可撓性を持たせるとともに、テンショナリフタのプランジャとテンショナアームとの間に制御アームを介在させることで、可撓性を有するテンショナアームの振動がテンショナリフタに伝達されるのを制御アームにより抑制し、テンショナリフタの伸縮応答性および耐久性の向上を図るものが、下記特許文献1により公知である。
特開2004−100886号公報
ところで、油圧式のテンショナリフタのプランジャは、油圧およびスプリングの付勢力で突出方向に付勢されてテンショナアームをタイミングチェーンに押圧すべく前進し、タイミングチェーンからの反力を受けると油圧およびスプリングの付勢力に抗して後退するようになっている。従って、プランジャのストロークが大きくなると伸縮の応答性が低くなり、タイミングチェーンが短い周期での張力変動すると、プランジャの伸縮が追従できなくなる問題があった。プランジャの伸縮の応答性を高めるには、プランジャのストロークを小さく抑えれば良いが、テンショナアームの必要ストロークを確保するには、プランジャのストロークをむやみに小さくすることは困難である。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、チェーンテンショナ装置のテンショナアームのストロークを確保しながら、テンショナリフタのプランジャのストロークを小さく抑えて伸縮の応答性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、駆動軸に設けられた駆動スプロケットと、その駆動スプロケットよりも上方で従動軸に設けられた従動スプロケットとに巻き掛けられた無端チェーンに所定の張力を付与するチェーンテンショナ装置であって、従動スプロケットの近傍に位置する第1支軸に上端を揺動自在に枢支されて前記無端チェーンの緩み側に摺接するメインアームと、前記メインアームを前記無端チェーンに向けて付勢する付勢力を発生するテンショナリフタと、下端を第2支軸に揺動自在に枢支されて前記テンショナリフタの付勢力を前記メインア−ムに伝達するサブアームとを備えるものにおいて、前記メインアームの下端を前記駆動スプロケットの近傍まで延ばすと共に、そのメインアームの下端側に設けた第1摺動面と前記サブアームの上端側に設けた第2摺動面とを、該メインアームの下端近傍において相互に摺動可能に当接させることで、前記テンショナリフタのストロークを拡大して前記メインアームに伝達することを特徴とするチェーンテンショナ装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記テンショナリフタは油圧式であり、そのプランジャはテンショナハウジングから上向きに突出してエンジンのシリンダ軸線と略平行に伸縮することを特徴とするチェーンテンショナ装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記第1摺動面と前記第2摺動面とが、前記プランジャの延長軸線上で互いに当接可能であることを特徴とするチェーンテンショナ装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3の何れかの構成に加えて、前記メインアームの前記第1支軸から前記第1摺動面までの長さは、前記サブアームの前記第2支軸から前記第2摺動面までの長さの2倍以上であることを特徴とするチェーンテンショナ装置が提案される。
尚、実施の形態のクランクシャフト13は本発明の駆動軸に対応し、実施の形態の吸気カムシャフト16及び従動スプロケット19は本発明の従動軸及び従動スプロケットに対応し、実施の形態のタイミングチェーン21は本発明の無端チェーンに対応する。
請求項1の構成によれば、第1支軸に上端を揺動自在に枢支されたメインアームの下端側に設けた第1摺動面と、第2支軸に下端を揺動自在に枢支されたサブアームの上端側に設けた第2摺動面とを相互に摺動自在に当接させ、テンショナリフタの付勢力でサブアームを介してメインアームを無端チェーンに向けて付勢する際に、テンショナリフタのストロークを拡大してメインアームに伝達するので、無端チェーンの張力変動が大きい場合であっても、テンショナリフタは少ないストロークを発生するだけでメインアームを応答性良く無端チェーンに追従させ、無端チェーンの張力を安定させて動力伝達性能の向上や耐久性の向上を図ることができる。
また請求項2の構成によれば、テンショナリフタは油圧式であり、そのプランジャはテンショナハウジングから上向きに突出してエンジンのシリンダ軸線と略平行に伸縮するので、エンジンの搭載姿勢が変化しても、テンショナハウジング内の作動油がプランジャの外周面との隙間を通過して外部に漏れるのを最小限に抑えることができ、しかもテンショナリフタがシリンダ軸線に対して直角方向に張り出すことがない。
エンジンのチェーンカバーを外した状態での部分正面図(第1の実施の形態) 図1の要部拡大図(第1の実施の形態) プランジャの先端部とサブアームの背面との接触状態を示す図(第1の実施の形態) エンジンのチェーンカバーを外した状態での部分正面図(参考例) エンジンのチェーンカバーを外した状態での部分正面図(第2の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1はエンジンのチェーンカバーを外した状態での部分正面図、図2は図1の要部拡大図、図3はプランジャの先端部とサブアームの背面との接触状態を示す図である。
図1に示すように、エンジンEのシリンダブロック11と、その下面に結合されたクランクケース12との間にクランクシャフト13が回転自在に支持される。またシリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘッド14と、その上面に結合されたヘッドカバー15との間に吸気カムシャフト16および排気カムシャフト17が回転自在に支持される。クランクシャフト13の軸端に設けた駆動スプロケット18と、吸気カムシャフト16および排気カムシャフト17の軸端にそれぞれ設けた2個の従動スプロケット19,20とに無端チェーンよりなるタイミングチェーン21が巻き掛けられており、吸気カムシャフト16および排気カムシャフト17はクランクシャフト13の回転数の2分の1の回転数で駆動される。
駆動スプロケット18と排気カムシャフト17の従動スプロケット20との間に位置するタイミングチェーン21の張り側の弦に摺接する第1固定チェーンガイド22が、シリンダブロック11およびシリンダヘッド14に跨がるように複数のボルト23…で固定される。また吸気カムシャフト16および排気カムシャフト17の2個の従動スプロケット19,20の間に位置するタイミングチェーン21の弦に摺接する第2固定チェーンガイド24が、ヘッドカバー15に複数本のボルト25…で固定される。
駆動スプロケット18と吸気カムシャフト16の従動スプロケット19との間に位置するタイミングチェーン21の緩み側の弦に摺接するメインアーム26は、その上端がシリンダヘッド14に、従動スプロケット19の近傍に位置する第1支軸27を介して揺動自在に枢支されるとともに、そのメインアーム26の下端は、図1に示されるように駆動スプロケット18の近傍まで延びている。またシリンダブロック11に第2支軸28を介してサブアーム29の下端が揺動自在に枢支される。シリンダブロック11に2本のボルト30,30で固定された油圧式のテンショナリフタ31は、サブアーム29を介してメインアーム26をタイミングチェーン21に押し付け、その弛みを防止すべく所定の張力を付与する。
図2から明らかなように、テンショナリフタ31はボルト30,30でシリンダブロック11に固定されるテンショナハウジング32と、テンショナハウジング32に形成されたシリンダ32aに摺動自在に嵌合するプランジャ33と、プランジャ33をシリンダ32aから突出する方向に付勢するコイルスプリング34と、シリンダ32aに作動油を供給するチェックバルブ35と、シリンダ32aから作動油を排出するリリーフバルブ36とを備える。プランジャ33が発生する付勢力は、作動油の油圧の大きさやコイルスプリング34の弾発力の大きさを調整することで増減することができる。
チェックバルブ35は、バルブハウジング37に収納されたチェックボール38と、チェックボール38をバルブシート39に着座する方向に付勢するバルブスプリング40とを備えており、図示せぬオイルポンプから供給される作動油がテンショナハウジング32に形成された油路32bを介してバルブシート39の背部に供給される。リリーフバルブ36は、テンショナハウジング32を貫通する開口32cに配置されたバルブボディ41と、バルブボディ41を閉弁方向に付勢するバルブスプリング42とで構成される。
テンショナリフタ31のプランジャ33の部分球状の先端部33aが、サブアーム29の円弧状の背面29aに当接する。プランジャ33の先端部33aの曲率は、サブアーム29の背面29aの曲率よりも大きく設定されており、これによりプランジャ33の先端部33aおよびサブアーム29の背面29aは点接触することができる。
合成樹脂製のメインアーム26は、その一側面にタイミングチェーン21に摺接する合成樹脂製のライナー26aが設けられ、その他側面の第1支軸27から最も遠い位置に第1隆起部26bが突設される。また合成樹脂製のサブアーム29は、前記背面29aと反対側であって、第2支軸28から最も遠い位置に第2隆起部29bが突設される。メインアーム26の第1隆起部26bの上側の第1摺動面26cと、サブアーム29の第2隆起部29bの下側の第2摺動面29cとが、メインアーム26の下端近傍で相互に摺接する。このとき、メインアーム26の第1摺動面26cは、その隆起部26bよりも第1支軸27側に位置し、サブアーム29の第2摺動面29cは、その隆起部29bよりも第2支軸28側に位置している。尚、図2にも示されるように第1摺動面26cと第2摺動面29cとは、プランジャ33の延長軸線上で互いに当接可能である。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
エンジンEの運転に伴って、駆動スプロケット18および2個の従動スプロケット19,20に巻き掛けたタイミングチェーン21が回転するとき、クランクシャフト13の回転速度の変動等の原因によりタイミングチェーン21の張力が変動すると、動力伝達性能が低下したりタイミングチェーン21の耐久性が低下する可能性がある。
これを防止するために、駆動スプロケット18および従動スプロケット19に挟まれたタイミングチェーン21の緩み側の弦の張力が減少し、メインアーム26およびタイミングチェーン21の接触面圧が低下すると、コイルスプリング34の弾発力でプランジャ33がシリンダ32aから突出する方向に移動し、それに伴ってテンショナリフタ31の油路32bから供給された高圧の作動油がチェックバルブ35のチェックボール38を押し開いてシリンダ32a内に流入する。その結果、プランジャ33に背面29aを押圧されたサブアーム29が第2支軸28まわりに時計方向に揺動し、その第2摺動面29cでメインアーム26の第1摺動面26cを押圧することで、メインアーム26は第1支軸27まわりに反時計方向に揺動し、タイミングチェーン21の緩み側の弦を押圧して張力を増加させる。
逆に、駆動スプロケット18および従動スプロケット19に挟まれたタイミングチェーン21の緩み側の弦の張力が増加すると、タイミングチェーン21からメインアーム26およびサブアーム29を介して伝達される荷重によりプランジャ33が圧縮され、シリンダ32aの内圧が高まることでチェックバルブ35が閉弁してリリーフバルブ36が開弁し、プランジャ33はコイルスプリング34を圧縮しながらシリンダ32aの内部に没する方向に後退する。
ストロークの開始時に、プランジャ33の先端部33aおよびサブアーム29の背面29bは点a1で当接し、サブアーム29の第2摺動面29cとメインアーム26の第1摺動面26cとは点b1で当接しているが、ストロークの終了時には前記点a1および点b1は、それぞれ点a2および点b2へと移動する。
このように、タイミングチェーン21の張力の増減に応じてテンショナリフタ31のプランジャ33がテンショナハウジング32から出没することで、タイミングチェーン21の張力を安定させることができ、これにより無端チェーン21の動力伝達性能の向上や耐久性の向上を図ることができる。
ところで、テンショナリフタ31のプランジャ33の伸縮ストロークが大きいと、タイミングチェーン21の張力の急激な増減にプランジャ33の伸縮が追従できなくなり、テンショナリフタ31がタイミングチェーン21の張力の変動を抑制することができなくなる虞がある。しかしながら、本実施の形態によれば、プランジャ33の小さい伸縮ストロークを拡大してメインアーム26に伝達することで、メインアーム26の必要なストロークに対するプランジャ33のストロークを小さくし、プランジャ33の伸縮をタイミングチェーン21の張力の急激な増減に追従させることができる。
即ち、図2から明らかなように、サブアーム29の第2摺動面29cとメインアーム26の第1摺動面26cとを摺動自在に当接させたことにより、実線で示す状態から鎖線で示す状態にプランジャ33がストロークS1だけ前進したとき、メインアームの下端は前記ストロークS1よりも大きいストロークS2だけ前進し、プランジャ33の伸縮ストロークを拡大してメインアーム26に伝達することができる。
またメインアーム26の第1摺動面26cが第1支軸27から最も遠く離れた位置に設けられているので、タイミングチェーン21からメインアーム26が受ける荷重は増幅されることなくサブアーム29からテンショナリフタ31に伝達されることになり、テンショナリフタ31が受ける荷重を軽減して該テンショナリフタ31の小型化を図ることができる。
図3(A)は、プランジャ33の先端部33aの半径を25mmに設定し、サブアーム29の背面29aの半径を無限大(直線)に設定した場合を示している。この場合、プランジャ33が10mmストロークすると、サブアーム29は14.7°揺動する。
図3(B)は、プランジャ33の先端部33aの半径を25mmに設定し、サブアーム29の背面29aの半径を60mmに設定した場合を示している。この場合、プランジャ33が10mmストロークすると、サブアーム29は15.8°揺動する。
このように、サブアーム29の背面29aの半径を小さくするほど、サブアーム29の揺動角を大きくしてメインアーム26のストロークを増加させることができる。しかしながら、背面29aの半径を小さくし過ぎると、プランジャ33のストロークの末期に、その先端部33aのエッジがサブアーム29の背面29aに接触してコジリを発生する可能性があるため(図3(B)参照)、サブアーム29の背面29aの半径は前記コジリが発生しない範囲で小さくすることが望ましい。
次に、図4に基づいて本発明の参考例を説明する。
第1の実施の形態は、第2支軸28がサブアーム29の下端に設けられているのに対し、参考例は第2支軸28がサブアーム29の上端に設けられている点で異なっている。そしてメインアーム26の隆起部26bの下側に設けられた第1摺動面26cが、サブアーム29の隆起部29bの上側に設けられた第2摺動面29cに摺動自在に当接する。メインアーム26の第1摺動面26cが、サブアーム29の第2摺動面29cに該サブアーム29の第2支軸側28で当接することは、第1の実施の形態と同じである。
この参考例によっても、テンショナリフタ31のプランジャ33のストロークに対して、メインアーム26の下端のストロークを大きくし、第1の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
次に、図5に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態および参考例は、テンショナリフタ31がシリンダ軸線に対して大きく交差する角度に配置されているが、第2の実施の形態では、テンショナリフタ31がシリンダ軸線に対して略平行に配置されている。サブアーム29はL字状の部材であり、その屈曲部が第2支軸28によってシリンダブロック11に枢支され、その短辺の先端の当接部29dがテンショナリフタ31のプランジャ33の先端部33aに当接するとともに、その長辺の先端の第2摺動面29cがメインアーム26の下端の第1摺動面26cに当接する。サブアーム29の短辺はシリンダ軸線に対して略直角に配置され、サブアーム29の長辺はシリンダ軸線に対して略平行に配置される。
サブアーム29の短辺の長さaに対して長辺の長さbは2倍以上にすることが望ましく、かつメインアーム26の第1支軸27から第1摺動面26cまでの長さcは、サブアーム29の長辺の長さbの2倍以上(従ってサブアーム29の第2支軸28から第2摺動面29cまでの長さの2倍以上)であって3倍程度であることが望ましい。尚、メインアーム26を合成樹脂製とし、サブアーム29をアルミニウム製とすることで、耐焼きつき性を高めることができる。
第2の実施の形態において、プランジャ33の伸縮ストロークを拡大してメインアーム26に伝達する原理は、第1の実施の形態および参考例と異なっている。即ち、サブアーム29の短辺の長さaに対して長辺の長さbを2倍以上に設定したことで、プランジャ33の伸縮ストロークをb/a倍に拡大してメインアーム26に伝達することができ、タイミングチェーン21が劣化により伸びても張力を適切に維持することができる。
しかも上記ストロークの拡大によりテンショナリフタ31を小型化できるだけでなく、メインアーム26が大きく振動しても、その振幅はa/b倍に縮小してプランジャ33に伝達されることになり、プランジャ33の伸縮が最小限に抑えられてテンショナリフタ31の追従性が向上する。またメインアーム26の第1支軸27から第1摺動面26cまでの長さcを、サブアーム29の長辺の長さbの2倍以上であって3倍程度にすることで、テンショナリフタ31を大型化することなく、メインアーム26を充分な荷重で付勢することができる。
またテンショナリフタ31はシリンダ軸線と略平行に配置されており、かつプランジャ33が上向きに突出しているため、エンジンEの搭載姿勢が変化しても、テンショナリフタ31内の作動油がプランジャ33の外周面との隙間を通過して外部に漏れるのを最小限に抑えることができる。しかもテンショナリフタ31がシリンダ軸線に対して直角方向に張り出すことがないので、シリンダブロック11の全幅を小さく抑えることができる。
尚、本実施の形態ではテンショナリフタ31はシリンダブロック11に設けられているが、その下方に結合されるクランクケース12やロアブロックに跨がるように設けられていても良い。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態のテンショナリフタ31は油圧式であるが、本発明は油圧を用いずにプランジャをスプリングだけで付勢する機械式のテンショナリフタに対しても適用することができる。
また実施の形態では従動スプロケット19,20の個数は2個であるが、1個であっても良い。
またメインアーム26は剛体である必要はなく、板ばねから成るいわゆるブレードテンショナであっても良い。
また実施の形態ではメインアーム26を合成樹脂製としているが、それを金属製とすることができる。この場合、メインアーム26とサブアーム29とが異なる材料となるため、摺動性が良好となる。
13 クランクシャフト(駆動軸)
16 吸気カムシャフト(従動軸
18 駆動スプロケット
19 従動スプロケッ
21 タイミングチェーン(無端チェーン)
26 メインアーム
26c 第1摺動面
27 第1支軸
28 第2支軸
29 サブアーム
29c 第2摺動面
31 テンショナリフタ
32 テンショナハウジング
33 プランジャ

Claims (4)

  1. 駆動軸(13)に設けられた駆動スプロケット(18)と、その駆動スプロケット(18)よりも上方で従動軸(1)に設けられた従動スプロケット(1)とに巻き掛けられた無端チェーン(21)に所定の張力を付与するチェーンテンショナ装置であって、
    従動スプロケット(19)の近傍に位置する第1支軸(27)に上端を揺動自在に枢支されて前記無端チェーン(21)の緩み側に摺接するメインアーム(26)と、前記メインアーム(26)を前記無端チェーン(21)に向けて付勢する付勢力を発生するテンショナリフタ(31)と、下端を第2支軸(28)に揺動自在に枢支されて前記テンショナリフタ(31)の付勢力を前記メインア−ム(26)に伝達するサブアーム(29)とを備えるものにおいて、
    前記メインアーム(26)の下端を前記駆動スプロケット(18)の近傍まで延ばすと共に、そのメインアーム(26)の下端側に設けた第1摺動面(26c)と前記サブアーム(29)の上端側に設けた第2摺動面(29c)とを、該メインアーム(26)の下端近傍において相互に摺動可能に当接させることで、前記テンショナリフタ(31)のストロークを拡大して前記メインアーム(26)に伝達することを特徴とするチェーンテンショナ装置。
  2. 前記テンショナリフタ(31)は油圧式であり、そのプランジャ(33)はテンショナハウジング(32)から上向きに突出してエンジン(E)のシリンダ軸線と略平行に伸縮することを特徴とする、請求項1に記載のチェーンテンショナ装置。
  3. 前記第1摺動面(26c)と前記第2摺動面(29c)とが、前記プランジャ(33)の延長軸線上で互いに当接可能であることを特徴とする、請求項2に記載のチェーンテンショナ装置。
  4. 前記メインアーム(26)の前記第1支軸(27)から前記第1摺動面(26c)までの長さは、前記サブアーム(29)の前記第2支軸(28)から前記第2摺動面(29c)までの長さの2倍以上であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のチェーンテンショナ装置。
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