図1は、本発明の動画表示装置が用いられるシステムの一例を示すブロック線図である。本発明の動画表示装置としてのクライアントPC(以下、「PC」という。)100は、いわゆるパーソナルコンピュータなどのコンピュータであって、記憶装置としてのRAM、ROM、ハードディスク装置、その記憶装置に記憶された情報や命令に基づいて演算を行なう演算装置としてのCPU、PC100に対して入力操作を行なう入力装置(入力手段)としてのキーボードやマウス、PC100の出力を行なうための出力装置(出力手段)としてのCRTなど、インターネットなどのネットワークと通信可能にする通信インタフェースとしてのネットワークカードなどを備えている。また、ウェブアプリケーションとして提供されるプログラムを実行するための実行環境として、ウェブブラウザを実行可能に備えている。
PC100は例えばインターネットなどのコンピュータネットワークを介してサーバ200と情報交換可能にネットワーク接続されている。サーバによって提供されるアプリケーションは、例えばウェブブラウザ上で作動するウェブアプリケーションとしてPC100に提供される。サーバ200は各機能毎に設けられたサーバプログラムとして、アプリケーションサーバ202、コンテンツ検索サーバ206、動画ストリーミングサーバ210、サムネイル画像配信サーバ208、サムネイル画像生成サーバ212、音声解析サーバ214を含み、また、情報を取り出し可能に格納するとともに、格納された情報を検索や抽出することのできるデータベースとして、格納される情報ごとに、動画データベース222、サムネイル画像関連付けデータベース224、動画関連付けデータベース226を含む。なお、これらのサーバプログラムは単一のハードウェアとしてのサーバにおいて実行されてもよいし、サーバプログラムごとのように複数のサーバマシンにおいて分散して実行されてもよい。言い換えれば、サーバ200はハードウェアとしてのサーバとして見た場合において、単一のサーバであっても良いし、複数のサーバ群によって構成されてもよい。また同様に、前記データベース222、224、226は同一(単一)のハードウェアとしてのデータベースとして存在してもよいし、複数のハードウェアとしてのデータベースとして存在してもよい。
図2は、前記クライアントPC100とサーバ200の有する制御機能の要部を説明するためのブロック図である。まず、サーバ200について説明する。動画データベース222は、動画が記録された動画ファイルとその動画の識別のための符号である動画IDを組として、取り出し可能に格納する。動画関連付けデータベース226は、後述するコンテンツ検索サーバ206によって、前記動画データベース222に格納された動画ファイルから所望の動画ファイルを検索するために必要となる情報を、前記動画データベース222に格納された各動画ファイルに関連付けて格納する。図3は、動画関連付けデータベース226に格納される情報の例を示した図である。図3に示すように動画関連付けデータベース226には、動画データベース222に格納された動画ファイルのそれぞれについて、動画ID、インターネットを介して動画ファイルを再生等をするためのURLである動画URL、動画ファイルに記録された動画のタイトル、動画を検索するために動画に付された情報である動画検索用テキストが1組のデータとして検索可能に格納されている。この動画関連付けデータベース226に格納される情報は、例えば、動画を動画データベース222に格納する際に操作者によって付されたり、あるいは、その動画の制作者によって動画の制作時に付されたりする。
サムネイル画像生成サーバ212は、動画データベース222に格納された動画ファイルのそれぞれについて、サムネイル画像を生成する。このサムネイル画像は、例えば動画ファイルの所定時間間隔ごとのフレーム画像である。また、前記所定時間とは例えば、後述する短間隔サムネイル画像表示部162によって第1の時間間隔として設定されうる最も短い時間間隔であり、例えば1秒である。サムネイル画像データベース228は、サムネイル画像生成サーバ212によって生成されたサムネイル画像が、例えばサムネイル画像のそれぞれを識別するためのサムネイル画像IDなどとともに取り出し可能に格納される。
音声解析サーバ214は、前記サムネイル画像生成サーバ212によって生成されるサムネイル画像のそれぞれに対応して、すなわち、前記サムネイル画像生成サーバ212がサムネイル画像を生成する動画中のシーンごとに、その動画中の音声を解析し、例えば、音声の周波数成分ごとの音圧レベルを表す音声波形情報を算出する。
サムネイル画像関連付けデータベース224は、サムネイル画像生成サーバ212が生成したサムネイル画像のそれぞれについて、そのサムネイル画像に関する情報と、前記音声解析サーバ214が解析したそのサムネイル画像を生成した動画中のシーンに対応する音声波形情報とを関連付けて格納する。図4は、サムネイル画像関連付けデータベース224に格納されるデータの例を示した図である。図4に示すようにサムネイル画像関連付けデータベース224には、サムネイル画像生成サーバ212によって生成されたサムネイル画像のそれぞれについて、サムネイル画像ID、サムネイル画像の元となった動画ファイルの動画ID、動画中のサムネイル画像の生成時点を例えば動画の開始時点からの経過時間で表す動画シーン時刻情報、インターネット上においてサムネイル画像ファイルにアクセスするためのURLである動画URL、サムネイル画像を生成したシーンに対応する音声波形情報が一組のデータとして取り出し可能に格納されている。
アプリケーションサーバ202は、PC100が実行するアプリケーションをPC100に送信するものであって、ウェブページ生成部204を含んで構成される。ウェブページ生成部204は、前記PC100が実行するアプリケーションをウェブブラウザ上で実行可能にするためのウェブページを生成する。言い換えれば、アプリケーションサーバ202が提供するアプリケーションはPC100がウェブブラウザ上で実行可能なウェブアプリケーションである。具体的には、後述する動画表示部156などをPC100上で実行可能とするためのアプリケーションを含むウェブページが生成され、送信される。
コンテンツ検索サーバ206は、PC100によって設定された検索条件に合致する動画が、動画データベース222に格納されている動画中に存在するかを検索する。この検索は、動画関連付けデータベース226に格納された情報と前記検索条件とが一致するか否かに基づいて行なわれ、検索条件を満たす動画について、検索結果としてその動画についての情報、例えば動画ID、動画URL、タイトルなどを出力する。
サムネイル画像配信サーバ208は、サムネイル画像生成サーバ212によって生成され、サムネイル画像データベース228に格納されたサムネイル画像を、例えば前記サムネイル画像URLを用いたPC100からの要求に応じて配信する。
動画ストリーミングサーバ210は、動画データベース222に格納された動画データを、PC100からの要求に応じて配信する。このとき、PC100からのサムネイル画像および動画の配信の要求は、前記サムネイル画像URLおよび動画URLに基づいて行なわれる。動画ストリーミングサーバ210によるストリーミング配信としては、例えば一般にインターネットにおいてストリーミングに用いられている方式、具体的には、Windows Media(登録商標) Video、Flash(登録商標) Video、RealVideo(登録商標)などの方式によって配信が行なわれる。
一方、前記サーバ200と例えばインターネットなどのネットワークにより接続されるPC100は、動画指定部152、動画表示部156、時点特定部176、出力部178などを含む。また、操作者による入力に用いられるキーボードやマウスなどの入力手段180や、操作者への操作結果の出力に用いられる画像表示装置(CRTなど)の表示画面(出力手段)182が接続されている。
まず、動画指定部152は、動画表示装置としてのPC100が対象とする動画ファイルを指定するものであって、例えば、前記動画データベース222に含まれる動画の中から希望の検索条件に合致する動画をコンテンツ検索サーバ206に検索させるためのインタフェースとしての動画検索部154を含んで構成される。具体的には、動画検索部154は、操作者によって入力された検索条件、例えば動画のタイトルやキーワード等を前記コンテンツ検索サーバ206に送信し、コンテンツ検索サーバ206からその送信した検索条件に合致する動画ファイルについてのリストを得る。そして、得られたリストを表示画面182の所定の領域に表示するとともに、このリストから操作者に動画ファイルを選択させることによって対象とする動画ファイルを決定する。
動画表示部156は、表示画面182に動画やその動画のサムネイル画像などを表示するものであって、前記アプリケーションサーバ202によって提供されるアプリケーションによって実現される。動画表示部156は、前記動画指定部152によって対象として複数の動画が指定された場合には、指定された動画のそれぞれに対応して、複数の動画表示部を有するが、本実施例においては、動画指定部152によって1つの動画ファイルが指定された場合、すなわち動画表示部156は第1動画表示部158からなる場合について説明する。
動画表示部156を構成する第1動画表示部158は、1つの動画およびそのサムネイル画像等を表示するためのものであって、同期部160、短間隔サムネイル画像表示部162、長間隔サムネイル画像表示部166、動画再生部172などからなる。
このうち、動画再生部172は、動画指定部152が指定した動画、すなわち第1動画表示部158に対応する動画を再生する。具体的には、動画指定部152が指定した動画について、コンテンツ検索サーバ206から得られる情報の1つである動画URLに基づいて動画ストリーミングサーバ210に対して動画の配信要求を行ない、動画ストリーミングサーバ210を介して動画データベース222に格納された動画の配信を受け、その動画ファイルをストリーミング再生する。この動画再生部172は、前記動画のストリーミング再生プログラム機能を有するものであって、この再生プログラム機能は前記動画ストリーミングサーバ210が動画ファイルをストリーミング配信する方式に対応したものが用いられる。また、動画再生部172が表示画面182において動画ファイルを再生するのに使用する動画再生領域は、表示画面182の四隅のうち予め決定されたいずれかの隅、例えば右上の角を含む部分に位置するように設けられる。
図5は、本発明の動画表示装置がPC100のウェブブラウザ上にウェブアプリケーションとして実装される場合の、画像表示装置としての表示画面182の画面表示例を示したものである。表示画面182としてのウェブブラウザ28の表示可能領域30があり、その四隅の一つである右上の角を含む部分に動画再生領域32が設けられている。また、動画再生領域32には、動画のストリーミングプログラムに対応する表示部分44および操作部分46が設けられており、操作部分46が操作されることにより、動画が再生され、表示部分44に表示される。このほか、操作部分46は動画の再生に関する制御、例えば再生の停止、一時停止、音量の調節などの制御を行なうことができる。
図2に戻って、短間隔サムネイル画像表示部162は、第1動画表示部158に対応する動画の第1の時間間隔ごとのサムネイル画像である短間隔サムネイル画像を表示する。具体的には、短間隔サムネイル画像表示部162は、所定の短間隔サムネイル画像表示領域において、予め定められた第1の時間間隔ごとの動画のフレーム画像からなる短間隔サムネイル画像をスクロール表示させる。このとき、短間隔サムネイル画像表示部162によるサムネイル画像の生成は、例えば次のように行なわれる。例えば、まず、短間隔サムネイル画像表示部162は、動画指定部152が指定した動画についてコンテンツ検索サーバ206から得られるサムネイル画像についての情報に含まれる動画シーン時刻情報や、サムネイル画像URL、などの情報を得て、図示しないPC100の記憶装置などに記憶する。一方、前記第1の時間間隔に基づいて、短間隔サムネイル画像となるフレーム画像の動画中の時刻を算出する。具体的には、第1の時間間隔が1秒と設定されている場合には、動画中の時刻が0秒、1秒、2秒、…におけるフレーム画像を短間隔サムネイル画像とすることが算出される。そして、コンテンツ検索サーバ206から得られた複数のサムネイル画像についての情報から、この短間隔サムネイル画像となるフレーム画像の動画中の時刻と前記動画シーン時刻情報とが一致するサムネイル画像IDを抽出するとともに、抽出されたサムネイル画像IDに対応するサムネイル画像URLに基づいてサムネイル画像配信サーバ208に対してサムネイル画像の配信要求を行い、サムネイル画像配信サーバ208を介してサムネイル画像データベース228に格納されたサムネイル画像の配信を受ける。このようにして得られた短間隔サムネイル画像がスクロール表示される。
短間隔サムネイル画像表示部162による短間隔サムネイル画像のスクロール表示について、図5を用いて説明する。まず、短間隔サムネイル画像のスクロール表示が行なわれる短間隔サムネイル画像表示領域34は、前記動画再生領域32において直交する2本の直線、すなわち図5における表示可能領域30の上端を表す直線30aおよび30bのいずれか一方である直線30aに沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられる。このとき、前記短間隔サムネイル画像表示領域32の大きさは、縦方向がサムネイル画像40a乃至40f(以下、特に区別しない場合には単に「40」と記す。)の縦方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、横方向が表示画面182(表示可能領域30)において許容される最大の大きさとされている。
また、短間隔サムネイル画像表示部162による短間隔サムネイル画像のスクロール表示は、例えば次のように行なわれる。まず、前記短間隔サムネイル画像表示領域34に対し、図示しない短間隔サムネイル画像移動方向が設定される。この短間隔サムネイル画像移動方向は短間隔サムネイル画像40がスクロール表示される際のスクロールの向きを決定するものであり、前記動画再生領域32と接する短間隔サムネイル画像表示領域34において、前記短間隔サムネイル画像移動方向は前記動画再生領域32から離れる方向に設定される。すなわち、図5においては、短間隔サムネイル表示領域34の短間隔サムネイル画像移動方向は図中左向きに設定される。したがって、短間隔サムネイル表示領域34に表示される短間隔サムネイル画像40は時間の経過と共に左に移動するようにスクロール表示される。
また、前記短間隔サムネイル画像表示領域34が図5のように動画表示領域の左右の端のいずれかに接するように設けられる場合には、前記短間隔サムネイル画像40は、短間隔サムネイル画像表示領域34内に、前記短間隔サムネイル画像移動方向と逆の方向、すなわち図5においては左から右の順に、サムネイル画像に関連付けられた動画シーン時刻情報すなわち動画中の時刻の経過順に連ねられる。図5においても、第1の時間間隔である1秒ごとのサムネイル画像40が動画中の時刻の経過順に左から右へ、すなわち右へ行くほどサムネイル画像に対応する動画の再生時刻が後になるように連ねられている。そして、このように連ねられたサムネイル画像40は、これらのサムネイル画像が1枚のサムネイル画像40の横幅分に相当する距離を前記第1の時間間隔に相当する時間すなわち1秒で移動する速度で移動させられる。すなわち、例えばある時刻において40fの位置にあった短間隔サムネイル画像は、その1秒後には40eの位置まで移動するとともに、40fの位置には、40fよりも第1の時間間隔である1秒後のサムネイル画像である(図示しない)40gが短間隔サムネイル画像表示領域34の右端から移動して表示される。
なお、短間隔サムネイル画像表示部162は、前記短間隔サムネイル画像40に加えて、サムネイル画像に関連する情報を同時にスクロール表示するようにしてもよい。例えば、図5に示すように、各短間隔サムネイル画像40に対し関連付けられた情報として、サムネイル画像関連付けデータベース224に格納された音声波形情報が図示されてもよい。すなわち、図5においては、短間隔サムネイル画像表示領域34が、短間隔サムネイル画像の表示のための領域34aと、各短間隔サムネイル画像に対応する音声波形情報を図示するための領域34bに分割され、領域34aに短間隔サムネイル画像40が表示されるとともに、領域34bには、領域34aに表示された短間隔サムネイル画像のそれぞれに対応する音声波形情報が図示されている。このようにすれば、動画の視聴時において音声を聞くことなく、動画のシーン切換などを把握することができる。
図2に戻って、長間隔サムネイル画像表示部166は、第1動画表示部158に対応する動画の第2の時間間隔ごとのサムネイル画像である長間隔サムネイル画像を表示する。具体的には、長間隔サムネイル画像表示部166は、所定の長間隔サムネイル画像表示領域において、予め定められた第2の時間間隔ごとの動画のフレーム画像からなる長間隔サムネイル画像をスクロール表示させる。この長間隔サムネイル画像は、短間隔サムネイル画像表示部162が短間隔サムネイル画像を生成したのと同様に、動画指定部152が指定した動画について、コンテンツ検索サーバ206から得られるサムネイル画像についての情報に含まれる動画シーン時刻情報に基づいて、すなわち、動画シーン時刻情報が前記第2の時間間隔毎に対応するサムネイル画像IDを抽出し、抽出されたサムネイル画像IDに対応するサムネイル画像URLに基づいてサムネイル画像配信サーバ208に対してサムネイル画像の配信要求を行い、サムネイル画像配信サーバ208を介してサムネイル画像データベース228に格納されたサムネイル画像の配信を受けることによって得られる。そしてこの長間隔サムネイル画像をスクロール表示する。
長間隔サムネイル画像表示部166による長間隔サムネイル画像のスクロール表示について、図5を用いて説明する。まず、長間隔サムネイル画像のスクロール表示が行なわれる長間隔サムネイル画像表示領域36は、前記動画再生領域32において直交する2本の直線、すなわち図5における表示可能領域30の上端を表す直線30aおよび30bのうち、前記短間隔サムネイル画像表示領域34の長手方向と平行な直線30aと直交する直線30bに沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられる。このとき、前記短間隔サムネイル画像表示領域32の大きさは、横方向がサムネイル画像42a乃至42g(以下、特に区別しない場合には単に「42」と記す。)の横方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、縦方向が表示画面182(表示可能領域30)において許容される最大の大きさとされている。
また、長間隔サムネイル画像表示部166による長間隔サムネイル画像のスクロール表示については、前述の短間隔サムネイル画像表示部による短間隔サムネイル画像のスクロール表示と同様に行なわれる。まず、前記長間隔サムネイル画像表示領域36に対し、図示しない長間隔サムネイル画像移動方向が設定される。この長間隔サムネイル画像移動方向は長間隔サムネイル画像42がスクロール表示される際のスクロールの向きを決定するものであり、前記動画再生領域32と接する長間隔サムネイル画像表示領域36において、前記長間隔サムネイル画像移動方向は前記動画再生領域32から離れる方向に設定される。すなわち、図5においては、長間隔サムネイル表示領域36の長間隔サムネイル画像移動方向は図中下向きに設定される。したがって、長間隔サムネイル表示領域36に表示される長間隔サムネイル画像42は時間の経過と共に下に移動するようにスクロール表示される。
また、前記長間隔サムネイル画像表示領域36が図5のように動画表示領域の上下の端のいずれかに接するように設けられる場合には、前記長間隔サムネイル画像42は、長間隔サムネイル画像表示領域36内に、前記長間隔サムネイル画像移動方向と逆の方向、すなわち図5においては下から上の順に、サムネイル画像に関連付けられた動画シーン時刻情報すなわち動画中の時刻の経過順に連ねられる。図5においても、第2の時間間隔、例えば10秒ごとのサムネイル画像42が動画中の時刻の経過順に下から上へ、すなわち上へ行くほどサムネイル画像に対応する動画の再生時刻が後になるように連ねられている。そして、このように連ねられたサムネイル画像42は、これらのサムネイル画像が1枚のサムネイル画像42の高さ分に相当する距離を前記第2の時間間隔に相当する時間すなわち10秒で移動する速度で移動させられる。すなわち、例えばある時刻において42gの位置にあった長間隔サムネイル画像は、その10秒後には42fの位置まで移動するとともに、42gの位置には、42gよりも第2の時間間隔である10秒後のサムネイル画像である(図示しない)42hが長間隔サムネイル画像表示領域36の上端から移動して表示される。
図2に戻って、表示同期部160は、動画再生部172による動画の再生と、短間隔サムネイル画像表示部162による短間隔サムネイル画像のスクロール表示、および長間隔サムネイル画像表示部166による長間隔サムネイル画像のスクロール表示とを相互に同期させる。この同期とは、例えば短間隔サムネイル画像表示領域34中の所定の位置に表示される短間隔サムネイル画像に対応する前記動画シーン時刻情報と、長間隔サムネイル画像表示領域36中の所定の位置に表示される長間隔サムネイル画像に対応する前記動画シーン時刻情報と、動画再生領域32において再生される動画の再生位置、すなわち動画の開始からの経過時間とが相互に一致することをいう。
具体的には例えば、表示同期部160は、図5において、短間隔サムネイル画像表示領域34に次に表示される短間隔サムネイル画像40gが短間隔サムネイル画像表示領域34の所定位置、例えば、短間隔サムネイル画像40gの左端が短間隔サムネイル画像表示領域34の右端に位置するのと同時に、長間隔サムネイル画像表示領域36に次に表示される長間隔サムネイル画像42gが長間隔サムネイル画像表示領域36の所定位置、例えば、長間隔サムネイル画像42gの下端が長間隔サムネイル画像表示領域36の上端に位置するとともに、かつ、その短間隔サムネイル画像40gの動画シーン時刻情報と、長間隔サムネイル画像42gの動画シーン時刻情報と、動画再生領域32において再生されている動画の再生位置とが相互に一致するようにする。
図2に戻って、表示同期部160は、後述する短間隔ドラッグ操作検出部164や長間隔ドラッグ操作検出部168によって操作者によるドラッグ操作が検出され、動画再生部172における動画の再生位置が変更させられる場合において、短間隔サムネイル画像表示部162による短間隔サムネイル画像のスクロール表示、および長間隔サムネイル画像表示部166による長間隔サムネイル画像のスクロール表示を変更後の動画の再生位置に同期させる。
また、短間隔サムネイル画像表示部162は、短間隔ドラッグ操作検出部164を有する。短間隔ドラッグ操作検出部164は、短間隔サムネイル画像表示領域34において操作者によるマウス(入力手段)180のドラッグ操作が行なわれたか否かを検出するとともに、ドラッグ操作を検出した場合にはその操作量を検出する。具体的には例えば、前記ドラッグ操作が行なわれた場合には、そのドラッグ操作によるマウスポインタの移動量や加速度を検出すると共に、前記短周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度を算出する。
また、長間隔サムネイル画像表示部166は、長間隔ドラッグ操作検出部168を有する。長間隔ドラッグ操作検出部168は、長間隔サムネイル画像表示領域36において操作者によるマウス(入力手段)180のドラッグ操作が行なわれたか否かを検出するとともに、ドラッグ操作を検出した場合にはその操作量を検出する。具体的には例えば、前記ドラッグ操作が行なわれた場合には、そのドラッグ操作によるマウスポインタの移動量や加速度を検出すると共に、前記長周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度を算出する。
一方、動画再生部172は再生時点変更部173を有する。再生時点変更部173は、例えば前記短間隔ドラッグ操作検出部164が検出したドラッグ操作の短周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度あるいは長間隔ドラッグ操作検出部168が検出したドラッグ操作の長周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度に基づいて再生時刻の変更量を算出すると共に、算出された変更量だけ動画の再生時刻を変更し、変更後の再生時刻から動画の再生を行なう。
具体的には、短間隔サムネイル画像表示領域34におけるドラッグ操作に基づく前記再生時刻の変更量の算出について、例えば次のように行なわれる。短間隔ドラッグ操作検出部164によって検出されたドラッグ操作の短間隔サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向成分の移動量と、短間隔サムネイル画像表示部162によって表示される短間隔サムネイル画像の短間隔サムネイル画像移動方向の大きさとの比を算出し、この比の値に短間隔サムネイル画像を生成する際の前記第1の時間間隔を乗じることによって決定される。また、長間隔サムネイル画像表示領域36におけるドラッグ操作に基づく前記再生時刻の変更量の算出も同様に、例えば次のように行なわれる。長間隔ドラッグ操作検出部168によって検出されたドラッグ操作の長間隔サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向成分の移動量と、長間隔サムネイル画像表示部166によって表示される長間隔サムネイル画像の長間隔サムネイル画像移動方向の大きさとの比を算出し、この比の値に長間隔サムネイル画像を生成する際の前記第2の時間間隔を乗じることによって決定される。
図18はこのときの様子を示す図であって、図5の短間隔サムネイル画像領域34を表している。図18において、矢印Dは短間隔サムネイル画像表示領域34において行なわれたドラッグ操作の軌跡であって、丸印が始点で矢印の先が終点を表している。また、短間隔サムネイル画像表示領域34における短間隔サムネイル画像移動方向は前述のように図の左向きである。図18に示すように、ドラッグ操作Dは短間隔サムネイル画像方向と逆向きに行なわれており、ドラッグ操作Dの操作量であるドラッグによるマウスポインタの移動量の短間隔サムネイル画像方向成分はdである。また、短間隔サムネイル画像40のそれぞれの短間隔サムネイル画像移動方向の大きさ、すなわち横幅はwである。このとき、動画の再生時刻の変更量tsft は、前記第1の時間間隔をt1とすると、例えば次のように算出される。
tsft =t1×(−d)/w
なお、dに負号が付されているのは、短間隔サムネイル画像移動方向と逆向きであるためである。
なお、前述のように、再生時点変更部173による動画の再生時点の変更が行なわれた場合には、同期部160によって、短間隔サムネイル画像表示部162による短間隔サムネイル画像のスクロール表示および長間隔サムネイル画像表示部166による長間隔サムネイル画像のスクロール表示は、変更後の新たな動画の再生時点に同期した表示となるようにされる。
また、長間隔サムネイル画像表示部166は間隔設定部170を有する。間隔設定部170は、操作者の操作に基づいて、長間隔サムネイル画像を生成する際の第2の時間間隔を変更する。そして、この間隔設定部170によって第2の時間間隔が変更された場合には、前記長間隔サムネイル画像表示部166は、変更後の新たな第2の時間間隔に基づいて長間隔サムネイル画像を再度生成するとともに、生成された新たな長間隔サムネイル画像をスクロール表示する。
時点特定部176は、短間隔サムネイル画像表示部162によってスクロール表示される短間隔サムネイル画像の1つに基づいて動画中の任意の時点を特定するものであって、特定ドラッグ操作検出部177を有する。具体的には、特定ドラッグ操作検出部177は、ウェブブラウザ28の表示可能領域30において、動画再生領域32、短周期サムネイル画像表示領域34、長周期サムネイル画像表示領域36のいずれでもない領域38に設けられた特定領域50を設定するとともに、短周期サムネイル画像表示領域34においてスクロール表示される短周期サムネイル画像40のいずれかが特定領域50にドラッグ操作されたことを検出する。また、時点特定部は、特定ドラッグ操作検出部177によりドラッグ操作が検出された場合には、ドラッグ操作の対象となった短周期サムネイル画像に関連付けられた情報である、動画ID、動画シーン時刻情報を読み出すことにより、その短周期サムネイル画像に対応する動画中の時点を特定する。具体的には例えば、短周期サムネイル画像表示部162や長周期サムネイル画像表示部166がコンテンツ検索サーバ206からサムネイル画像に関する情報を受けた際にPC100の図示しない記憶装置に記憶されていた、各サムネイル画像に対応する動画シーン時刻情報などに基づいて動画中の時点が特定される。
また、時点特定部176は、2つの異なる短間隔サムネイル画像がそれぞれ特定領域50にドラッグ操作された場合には、これらの2つの短間隔サムネイル画像に対応する動画シーン時刻情報を始点および終点とする時間区間として特定することもできる。このとき、2つの異なる短間隔サムネイル画像がそれぞれ特定領域50にドラッグ操作された場合に、何れを始点とするかは、例えば、両者のうち、動画中の前寄り、すなわち、開始時点に近い方を始点とし、他方を終点とすればよい。また、2つ以上の異なる短間隔サムネイル画像がそれぞれ特定領域50へのドラッグ操作が行なわれた場合も、同様に複数の区間を特定することができる。
なお、図5に例示するように、特定領域50に短間隔サムネイル画像をドラッグ操作した場合において、そのドラッグ操作を取り消すための削除ボタン62や、複数の短間隔サムネイル画像をドラッグ操作した場合において、時点を特定するにあたり、その順序を変更するための前へボタン64、後へボタン66や、あるいは短間隔サムネイル画像のドラッグ操作を完了し後述する出力部178による出力操作を実行するための選択完了ボタン52が設けられてもよい。
出力部178は、時点特定部176によって特定された動画の時点あるいは区間について、その動画が含まれる動画ファイルが存在する場所に関する情報と、前記時点特定部により特定された時点もしくは区間に関する情報とを含む動画特定情報を出力する。具体的には例えば、出力部178は、HTMLによって記述された前記動画特定情報を出力する。出力部178による動画特定情報の出力は、例えば、表示画面182上に、コピーアンドペーストなど文字情報としての利用が可能な態様で表示されるものであってもよいし、あるいはテキストデータとしてファイルに出力がされてもよいし、あるいは図示しないネットワーク上のホームページやブログ、電子掲示板などに自動的に投稿が行なわれるようにされてもよい。
なお、図5に例示するように、表示可能領域30内の前記領域38には、タイトル入力欄70、ヘッダ入力欄72、コメント入力欄56、フッタ入力欄74等がそれぞれ設けられ、出力部178により前記動画特定情報がHTMLによって記述されて出力される場合において、前記各入力欄に入力されたタイトル、ヘッダ、コメントおよびフッタ等の内容が前記動画特定情報と併せてHTMLにより出力されてもよい。
このとき、出力部178によって出力されるHTMLによって記述される動画特定情報は、時点特定部176によって特定された動画の時点あるいは区間の始点へのリンクを含むようにすることができる。このリンクにより、前記動画を視聴する場合には、その動画を当初から視聴する必要がなく、前記特定された時点あるいは区間の始点から視聴することができる。
図6は、本発明の動画表示装置の実施形態の一例を説明する図である。サーバ200の動画データベース222に格納された動画について、本発明の動画表示装置としてのPC100によって動画の表示がされるとともに、動画中の時点あるいは区間の特定が行なわれる(1)。そして、その結果である動画特定情報がHTMLにより出力される(2)。続いて、(2)で出力されたHTMLによって記述された動画特定情報が、webサーバ300において記事302に投稿されることにより、前記動画特定情報がネットワーク上に公開される(3)。この記事302を他のPC304から閲覧した(4)ユーザが、記事302中の前記動画特定情報に含まれるリンクをたどって動画を視聴しようとすると、このリンクにより、動画を当初から視聴する必要がなく、前記特定された時点あるいは区間の始点から視聴することができる(5)。
図7は、本発明の動画表示装置としてのPC100の制御作動の概要を示すフローチャートである。まず、動画指定部152に対応するステップ(以下「ステップ」を省略する。)SA1においては、対象とする動画を指定するための動画指定ルーチンが実行される。図8はこの動画指定ルーチンを説明するフローチャートであって、SB1およびSB2は動画検索部154に対応する。まず、SB1においては、操作者により例えば検索キーワードなどの動画の検索を行なうための検索条件の入力を受け付けると共に、コンテンツ検索サーバ206に対し、入力された検索条件を満たす動画を検索させる。続くSB2においては、コンテンツ検索サーバ206から検索の結果を受け取り、リスト表示する。そしてSB3においては、操作者により表示したリストの中から動画が選択されることにより、対象とする動画が決定される。
図7に戻って、動画再生部172に対応するSA2においては、SA1において選択された動画の再生が画面30上の動画再生領域32において開始される。前述のように、この動画の再生は、動画ストリーミングサーバ210からの配信を受けて実行するストリーミング再生である。
続くSA3においては、画面30上において、SA2において動画再生領域32が決定されたことにもとづいて、短周期サムネイル画像表示領域34および長周期サムネイル画像表示領域36が設定される。短間隔サムネイル画像表示領域34は、前記動画再生領域32において直交する2本の直線、すなわち図5における表示可能領域30の上端を表す直線30aおよび30bのいずれか一方である直線30aに沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられる。このとき、前記短間隔サムネイル画像表示領域32の大きさは、縦方向がサムネイル画像40a乃至40f(以下、特に区別しない場合には単に「40」と記す。)の縦方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、横方向が表示画面182(表示可能領域30)において許容される最大の大きさとされている。また、長間隔サムネイル画像表示領域36は、前記動画再生領域32において直交する2本の直線、すなわち図5における表示可能領域30の上端を表す直線30aおよび30bのうち、前記短間隔サムネイル画像表示領域34の長手方向と平行な直線30aと直交する直線30bに沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられる。このとき、前記短間隔サムネイル画像表示領域32の大きさは、横方向がサムネイル画像42a乃至42g(以下、特に区別しない場合には単に「42」と記す。)の横方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、縦方向が表示画面182(表示可能領域30)において許容される最大の大きさとされている。
なお、前述のように動画再生領域32と、短周期サムネイル画像表示領域34および長周期サムネイル画像表示領域36とが設定されることにより、そのいずれでもない領域38についても確定される。そして、その領域38に特定領域50などが配置される。
動画再生部172に対応するSA4においては、SA2において開始された動画の再生が引き続き実行される。そして続くSA5において、SA4で再生される動画に同期した、短間隔サムネイル画像および長間隔サムネイル画像のスクロール表示の実行のためのサムネイル画像スクロール表示ルーチンが実行される。
図9は、SA5のサムネイル画像スクロール表示ルーチンの一例を説明するフローチャートである。まず、表示同期部160に対応するSC1においては、SA4において再生した動画の再生時刻、すなわち動画の当初からの経過時間が取得される。
続くSC2乃至SC5は短間隔サムネイル画像表示部162に対応する。まず、SC2においては、表示に必要となる短間隔サムネイル画像がサムネイル画像URLなどに基づいてサムネイル画像配信サーバ208から取得される。続いてSC3において、SC1において取得された動画の再生時刻と同期するようにSC2で取得された短間隔サムネイル画像がスクロール表示される。
また、SC4においては、操作者により音声波形情報の表示要求の有無が判断される。そして、操作者による音声波形情報の表示要求があった場合には、SC4の判断が肯定され、続くSC5において、SC3で行なわれる短間隔サムネイル画像のスクロール表示に併せて、これらの短間隔サムネイル画像のそれぞれに対応する音声波形情報の表示が行なわれる。一方、操作者による音声波形情報の表示要求がなかった場合には、SC4の判断が実行され、SC5が実行されない。
SC6乃至SC7は長間隔サムネイル画像表示部166に対応する。まず、SC6においては、表示に必要となる長間隔サムネイル画像がサムネイル画像URLなどに基づいてサムネイル画像配信サーバ208から取得される。続いてSC7において、SC1において取得された動画の再生時刻と同期するようにSC6で取得された長間隔サムネイル画像がスクロール表示される。
図10は、動画再生部172における動画の再生に関する操作が行なわれた場合の制御作動の概要を示すフローチャートであり、図7のフローチャートの実行時に割り込んで実行されるものである。まず、SD1においては操作者による操作部分46の操作が行なわれたかが検出される。そして、操作部分46の操作が検出された場合には、その操作に対応する動画の処理が行なわれるとともに、本ステップの判断が肯定され、続くSD2が実行される。表示同期部160、短間隔サムネイル画像表示部162および長間隔サムネイル画像表示部166に対応するSD2においては、SD1で検出された操作に対応して短間隔サムネイル画像の表示を再実行する。例えば、SD1において、動画の再生の一時停止操作が検出された場合には、SD2において、スクロール表示されていた短間隔サムネイル画像および長間隔サムネイル画像のスクロールが停止させられる。また、動画の再生時刻を変更する操作が検出された場合には、その変更後の再生時刻に同期させて短間隔サムネイル画像および長間隔サムネイル画像がスクロール表示された後、図7のAに戻ってフローチャートが実行される。一方、SD1において操作が検出されなかった場合には、割り込みが実行されず、引き続き図7のフローチャートが実行される。
図11は、短間隔ドラッグ操作検出部164に対応する動画の再生位置の変更操作が行なわれた場合の制御作動の概要を示すフローチャートであり、図10と同様に、図7のフローチャートの実行時に割り込んで実行されるものである。SE1乃至SE3は、短間隔ドラッグ操作検出部164に対応する。このうち、SE1においては、短間隔サムネイル画像表示領域34において操作者によるマウス等のドラッグ操作が行なわれたか否かが判断される。そして、ドラッグ操作が検出された場合には本ステップの判断が肯定され、SE2以降が実行される。一方、ドラッグ操作が検出されなかった場合には、割り込みが実行されず引き続き図7のフローチャートが実行される。SE2においては、SE1で検出されたドラッグ操作の操作量が検出されるとともに、その操作量の短間隔サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向成分を算出する。この操作量は、例えばマウスポイントの移動量や加速度であり、続くSE3において再生時刻補正量の算出において必要とされるものが算出される。SE3においては、SE2で算出されたドラッグ操作の短間隔サムネイル画像移動方向若しくはその逆方向成分の操作量に基づいて、動画の再生時刻の補正量を算出する。この補正量は、例えばSE2で算出されたドラッグ操作の短間隔サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向成分の操作量と、短間隔サムネイル画像の1個当たりの大きさに基づいて決定される。そして、再生時点変更部173に対応するSE4においては、SE3において算出された動画の再生時刻の補正量に基づいて、動画の再生時刻が変更される。そして、変更後の再生時刻から動画が再生されるよう、図7のAに戻ってフローチャートが実行される。
なお、長間隔ドラッグ操作検出部168に対応する動画の再生位置の変更操作が行なわれた場合の作動は、図11に示す短間隔ドラッグ操作検出部164の場合と同様であるので、説明を省略する。
図12は、間隔設定部170に対応する第2の時間間隔の変更操作が行なわれた場合の制御作動の概要を示すフローチャートであり、図10と同様に、図7のフローチャートの実行時に割り込んで実行されるものである。SF1乃至SF3は間隔設定部170に対応する。まず、SF1においては、長間隔サムネイル画像表示領域36において第2の時間間隔の変更操作が行なわれたかが検出される。この第2の時間間隔の変更操作は例えば、長間隔サムネイル画像表示領域36におけるマウス180の右クリック操作である。そして、この右クリック操作が検出された場合には、本ステップの判断が肯定され、SF2以降が実行される。一方、右クリック操作が検出されない場合には、割り込みが実行されず、引き続き図7のフローチャートが実行される。SF2においては、変更後の第2の時間間隔の値が操作者により入力される。そして、SF3においては、SF2で入力された値に第2の時間間隔が設定され、変更後の第2の時間間隔に基づいて長間隔サムネイル画像が表示されるよう、図7のAに戻ってフローチャートが実行される。
図13は、時点特定部176に対応する短間隔サムネイル画像に基づく動画中の時点の特定が行なわれた場合の制御作動の概要を示すフローチャートであり、図10と同様に、図7のフローチャートの実行時に割り込んで実行されるものである。SG1は特定ドラッグ操作検出部177に対応するものであって、短間隔サムネイル画像表示領域34に表示された短間隔サムネイル画像40のいずれかが、領域38に設けられた特定領域50へドラッグ操作されたか否かが検出される。そして、このドラッグ操作が検出された場合には本ステップの判断が肯定され、SG2が実行される。一方、ドラッグ操作が検出されない場合には本ステップの判断が否定され、割り込みが実行されず、引き続き図7のフローチャートが実行される。SG2においては、SG1で検出されたドラッグ操作の対象となった短間隔サムネイル画像に対応づけられた動画シーン時刻情報に基づいて、動画の再生位置が特定され、記憶される。また、動画の再生位置が複数特定される場合には、それらのいずれが区間の始点と終点に対応するかについても併せて記憶される。そして、SG2の実行後は再び図7のフローチャートが実行される。
図14は、出力部178に対応する動画特定情報の出力操作が行なわれた場合の制御作動の概要を示すフローチャートであり、図10と同様に、図7のフローチャートの実行時に割り込んで実行されるものである。SH1およびSH2は出力部178に対応する。SH1においては、操作者による出力の実行要求が行なわれたか否かが判断される。操作者による出力操作は、例えば前記選択完了ボタン52がクリックされたか否かに基づいて判断され、出力の実行要求が行なわれた場合には本ステップの判断が肯定され、続くSH2が実行される。一方、一方、出力の実行要求が検出されない場合には本ステップの判断が否定され、割り込みが実行されず、引き続き図7のフローチャートが実行される。SH2においては、動画特定情報の出力が行なわれるとともに、実行後は再び図7のフローチャートが実行される。この動画特定情報の出力は、たとえば表示画面上にコピーアンドペーストなどにより利用可能な状態で文字情報が表示されても良いし、前記動画特定情報が記載されたテキストファイルが生成されてもよい。
前述の実施例によれば、動画再生部172(SA4など)によって、動画ファイル中の動画が画像表示装置182の画面(ウェブブラウザ28の表示領域30)上に設けられた動画再生領域32において再生され、短間隔サムネイル画像表示部162(SC2〜SC5)によって、前記画面上に設けられた短間隔サムネイル画像表示領域34において、前記動画の第1の時間間隔ごとの複数のフレーム画像である短間隔サムネイル画像が連ねられて、該短間隔サムネイル画像表示領域34中に設定された短間隔サムネイル画像移動方向に移動させるスクロール表示がされ、前記長間隔サムネイル画像表示部166によって、前記画面上に設けられた長間隔サムネイル画像表示領域36において、前記動画の前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔ごとの複数のフレーム画像である長間隔サムネイル画像が連ねられて、該長間隔サムネイル画像表示領域36中に設定された長間隔サムネイル画像移動方向に移動させるスクロール表示がされ、前記表示同期部160によって、前記短間隔サムネイル画像表示部162による前記短間隔サムネイル画像のスクロール表示と、前記長間隔サムネイル画像表示部166による前記長間隔サムネイル画像のスクロール表示と、前記動画再生部172によって再生される動画の再生とが相互に同期させられるので、再生される動画と同期してスクロール表示される短間隔サムネイル画像を閲覧することにより動画の内容を詳細に把握することが可能であり、同時に再生される動画ファイルと同期してスクロール表示される長間隔サムネイル画像を閲覧することにより動画の内容を概略的に把握することが可能となる。
また、前述の実施例によれば、前記動画再生部172は、前記画面30上の四隅のいずれか、例えば右上に位置するように設けられた前記動画再生領域32において動画を再生し、前記短間隔サムネイル画像表示部162は、前記動画再生領域34において直交する2本の直線(30a、30b)のいずれか一方に沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられた短間隔サムネイル画像表示領域34においてスクロール表示を行ない、前記長間隔サムネイル画像表示部166は、前記2本の直線(30a、30b)の他方に沿って、前記動画再生領域32に接するように設けられた長間隔サムネイル画像表示領域36においてスクロール表示を行なうので、前記動画再生領域32と前記短間隔サムネイル画像表示領域34と前記長間隔サムネイル表示領域36とによって占有される前記画面30上の領域は略L字状もしくはこれを回転させた形状となるので、画面上で他の用途に用いることのできる領域38が長方形状になって、前記画面30を有効に利用できる。
また、前述の実施例によれば、前記短間隔サムネイル画像表示部34および前記長間隔サムネイル画像表示部36はそれぞれ、短間隔サムネイル画像移動方向および長間隔サムネイル画像移動方向を前記動画再生領域32から離れる方向に設定するので、前記動画再生領域32から離れる程、動画再生領域32において再生されている動画ファイルの再生時点から時間的に過去に離れた対応するサムネイル画像が表示され、前記短間隔サムネイル画像表示部34および前記長間隔サムネイル画像表示部36によってそれぞれスクロール表示されるサムネイル画像(40、42)は、前記動画再生領域32において再生されている動画を含めて時系列的に表示されている状態となり、動画の内容の把握が容易となる。
また、前述の実施例によれば、前記短間隔サムネイル画像表示領域34において行なわれたドラッグ操作の操作量を検出する短間隔ドラッグ操作検出部164を有し、前記動画再生部172は、前記短間隔ドラッグ操作検出部164において検出された操作量に基づいて動画の再生時点を変更する再生時点変更部173を有するので、動画の再生に同期して短間隔サムネイル画像40がスクロール表示される前記短間隔サムネイル画像表示領域34における直感的な操作であるドラッグ操作の操作量に基づいて、すなわち具体的な再生時点の変更のための具体的な時間を数値として意識することなく動画の再生時点を変更することができ、また、前記第1の時間間隔は前記第2の時間間隔よりも短く設定されているので、動画の再生時点を細かく調整することができる。
また、前述の実施例によれば、前記長間隔サムネイル画像表示領域36において行なわれたドラッグ操作の操作量を検出する長間隔ドラッグ操作検出部168を有し、前記動画再生部172は、前記長間隔ドラッグ操作検出部168において検出された操作量に基づいて動画の再生時点を変更する再生時点変更部173を有するので、動画の再生に同期して前記長間隔サムネイル画像42がスクロール表示される前記長間隔サムネイル画像表示領域36における直感的な操作であるドラッグ操作の操作量に基づいて、すなわち具体的な再生時点の変更のための具体的な時間を数値として意識することなく動画の再生時点を変更することができ、また、前記第2の時間間隔は前記第1の時間間隔よりも長く設定されているので、動画の再生時点を大きく変更することができる。
また、前述の実施例によれば、前記第2の時間間隔を変更する間隔設定部170を有し、前記第2の時間間隔が変更され、前記長間隔サムネイル画像表示部166によってスクロール表示されるサムネイル画像42の生成される間隔が任意に変更されるので、例えば前記第2の時間間隔を大きくすることにより表示されるサムネイル画像に基づいて動画全体の内容を把握したり、あるいは前記第2の時間間隔を小さくすることによりより詳細な内容を把握したりすることが適宜変更できる。
また、前述の実施例によれば、前記短間隔サムネイル画像表示部162によってスクロール表示される短間隔サムネイル画像40に基づいて動画中の任意の時点を特定するための時点特定部176を有するので、操作者にとって直感的に動画中の場面を特定することができるとともに、前記短間隔サムネイル画像40は動画の前記第1の時間間隔ごとに生成されているため、前記短間隔サムネイル画像40と動画ファイル中の時点との関係が関連付けられ、時点特定部176による時点の特定を容易に行なうことができる。
また、前述の実施例によれば、前記短間隔サムネイル画像表示領域34にスクロール表示される短間隔サムネイル画像40のいずれか1つが、前記画面30上に設けられる特定領域50へドラッグ操作が行なわれたことを検出する特定ドラッグ操作検出部177を有し、前記時点特定部176は、前記特定ドラッグ操作検出部177によりドラッグ操作が検出された場合に、該検出されたドラッグ操作が行なわれた短間隔サムネイル画像40のいずれかに対応する動画中の時点を特定するので、特定したいシーンに対応する短間隔サムネイル画像40を前記特定領域50にドラッグ操作することによって、ドラッグ操作されたサムネイル画像40に対応する動画中の時点が特定されるので、直感的にかつ単純な動作により動画中の時点の特定を行なうことができる。
また、前述の実施例によれば、前記時点特定部176は、前記動画中における時間区間の始点および終点となる2つの時点をそれぞれ特定することにより、これらを始点および終点とする時間区間を特定するので、動画中において、単に時点のみならず、2つの時点からなる時間区間を特定することができる。
また、前述の実施例によれば、前記動画が含まれる動画ファイルが存在する場所に関する情報と、前記時点特定部により特定された時点もしくは区間に関する情報とを含む動画特定情報を出力する出力部178を有するので、その出力された動画特定情報を用いることにより前記動画ファイルの特定された時点もしくは区間を直接再生することができるなど、前記時点特定部176による特定の結果を二次的に利用できる。
また、前述の実施例によれば、前記出力部178は、HTMLによって記述された前記動画特定情報を出力するので、出力された動画特定情報をホームページやブログなどのweb上の記事に記載することにより、この記事から前記動画特定情報によって特定される動画ファイルの特定された時点もしくは区間へのリンクが行なわれ、前記記事の読者が単にその動画ファイルを再生することができるのみならず、特定された時点からもしくは特定された区間を直接再生することができる。
また、前述の実施例によれば、前記動画再生部172は、コンピュータネットワークを介して配信される動画をストリーミング再生するので、前記動画表示装置としてのPC100は自ら動画ファイルを蓄積することなく、動画を再生することができる。また、動画ファイル自体はサーバ200にあり、また、動画ファイルそのものには手を加えていないことから、図1に示すようにサーバ200に複数のPC100が同時にアクセスし、同一の動画に対して時点や区間の特定を行なうことができる。
続いて、本発明の別の実施例について説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、動画指定部152によって対象とする動画が複数指定された際の例であって、2つの動画が指定された場合の本発明の動画表示装置としてのPC100の制御機能の概要を表すブロック線図である。図2と比較すると、動画表示部156が第1動画表示部158に加えて第2動画表示部174を有する点において異なる。また、第1動画表示部158および第2動画表示部174は、それぞれ実施例1の第1動画表示部158と同様の構成を有する。すなわち、表示同期部として第1表示同期部160および第2表示同期部260を、短間隔サムネイル画像表示部として第1短間隔サムネイル画像表示部162および第2短間隔サムネイル画像表示部262を、長間隔サムネイル画像表示部として第1長間隔サムネイル画像表示部166および第2長間隔サムネイル画像表示部266を、動画再生部として第1動画再生部172および第2動画再生部272をそれぞれ有する。また、第1短間隔サムネイル画像表示部162および第2短間隔サムネイル画像表示部262はそれぞれ第1短間隔ドラッグ操作検出部164および第2短間隔ドラッグ操作検出部264を有し、第1長間隔サムネイル画像表示部166および第2長間隔サムネイル画像表示部266はそれぞれ第1長間隔ドラッグ操作検出部168、第1間隔設定部170および第2長間隔ドラッグ操作検出部268、第2間隔設定部270を有する。
なお、本実施例においては、第1動画についての短間隔サムネイル画像を第1動画短間隔サムネイル画像、第2動画についての短間隔サムネイル画像を第2動画短間隔サムネイル画像、のように記す。すなわち、このように、用語の前に「第1動画」あるいは「第1」を付した場合には「第1の動画についての」を意図するものであり、「第2動画」あるいは「第2」を付した場合には「第2の動画についての」を意図するものである。
また、第1動画表示部158が有する第1表示同期部160、第1短間隔サムネイル画像表示部162、第1短間隔ドラッグ操作検出部164、第1長間隔サムネイル画像表示部166、第1長間隔ドラッグ操作検出部168、第1間隔設定部170、第1動画再生部172、および第1再生時点変更部173は、前述の実施例1における表示同期部160、短間隔サムネイル画像表示部162、短間隔ドラッグ操作検出部164、長間隔サムネイル画像表示部166、長間隔ドラッグ操作検出部168、間隔設定部170、動画再生部172、および第2再生時点変更部273のそれぞれについて、実施例1において指定された1つの動画を本実施例における第1の動画とした場合に同一の機能を有するものであるので、説明を省略する。
第2動画再生部272は、動画指定部152が指定し、第2動画表示部166に対応する第2の動画を再生する。なお、具体的な作動は、前記第1動画表示部158の第1動画再生部172と同様であるので、説明を省略する。また、第2動画再生部272が表示画面182において第2の動画の動画ファイルを再生するのに使用する第2動画再生領域は、表示画面182のうち前記第1動画表示部によって用いられなかった領域である第1動画非表示領域の四隅のうち、予め決定されたいずれかの隅、例えば右上の角を含む部分に位置するように設けられる。
図15に戻って、第2短間隔サムネイル画像表示部262は、第2動画表示部174に対応する第2の動画の第1の時間間隔ごとのサムネイル画像である第2短間隔サムネイル画像をスクロール表示するものである。具体的な作動は第1動画表示部の第1短間隔サムネイル画像表示部162と同様であるため、説明を省略する。なお、第1動画表示部158の第1短間隔サムネイル画像表示部162と、第2動画表示部172の第2短間隔サムネイル画像表示部262のそれぞれにおいて短間隔サムネイル画像を生成する基準となる第1の時間間隔は、同一であってもよいし、異なってもよい。
また、第2長間隔サムネイル画像表示部266は、第2動画表示部174に対応する第2の動画の第2の時間間隔ごとのサムネイル画像である第2動画長間隔サムネイル画像をスクロール表示する。具体的な作動は第1動画表示部158の第1長間隔サムネイル画像表示部166と同様であるため、説明を省略する。なお、第1動画表示部158の第1長間隔サムネイル画像表示部166における第2の時間間隔と、第2動画表示部174の第2長間隔サムネイル画像表示部266における第2の時間間隔とは、同一であっても良いし、異なってもよい。
第2表示同期部260は、第2動画再生部272による第2の動画の再生と、第2短間隔サムネイル画像表示部262による第2動画短間隔サムネイル画像のスクロール表示、および第2長間隔サムネイル画像表示部266による第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示とを相互に同期させるとともに、後述する第2短間隔ドラッグ操作検出部264や第2長間隔ドラッグ操作検出部268によって操作者によるドラッグ操作が検出され、第2動画再生部272における第2の動画の再生位置が変更させられる場合において、第2短間隔サムネイル画像表示部262による第2動画短間隔サムネイル画像のスクロール表示、および第2長間隔サムネイル画像表示部266による第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示を変更後の第2の動画の再生位置に同期させる。具体的な作動は第1動画表示部158の第1表示同期部160と同様であるため、説明を省略する。
第2短間隔サムネイル画像表示部262は、第2短間隔ドラッグ操作検出部264を有し、また、第2長間隔サムネイル画像表示部266は、第2長間隔ドラッグ操作検出部268をそれぞれ有する。第2短間隔ドラッグ操作検出部264および第2長間隔ドラッグ操作検出部268は、それぞれ、第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134および第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136において操作者によるマウス(入力手段)180のドラッグ操作が行なわれたか否かとともに、ドラッグ操作を検出した場合にはその操作量を検出する。第2短間隔ドラッグ操作検出部264および第2長間隔ドラッグ操作検出部268の具体的な作動は第1動画表示部158の第1短間隔ドラッグ操作検出部164および第1長間隔ドラッグ操作検出部168と同様であるので、説明を省略する。
一方、第2動画再生部272は第2再生時点変更部273を有する。第2再生時点変更部273は、例えば前記第2短間隔ドラッグ操作検出部264が検出したドラッグ操作の第2動画短周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度あるいは第2長間隔ドラッグ操作検出部268が検出したドラッグ操作の第2動画長周期サムネイル画像移動方向もしくはその逆方向の成分の移動量や加速度に基づいて再生時刻の変更量を算出すると共に、算出された変更量だけ第2の動画の再生時刻を変更し、変更後の再生時刻から第2の動画の再生を行なう。第2再生時点変更部273の具体的な作動は第1動画表示部158の第1再生時点変更部173と同様であるので、説明を省略する。
なお、前述のように、第2再生時点変更部273による第2の動画の再生時点の変更が行なわれた場合には、第2表示同期部260によって、第2短間隔サムネイル画像表示部262による第2動画短間隔サムネイル画像のスクロール表示および第2長間隔サムネイル画像表示部266による第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示は、第2の動画の変更後の新たな再生時点に同期した表示となるようにされる。この点についても、第1動画表示部158の第1再生時点変更部173と同様である。
また、第2長間隔サムネイル画像表示部266は第2間隔設定部270を有する。第2間隔設定部270は、操作者の操作に基づいて、第2動画長間隔サムネイル画像を生成する際の第2の時間間隔を変更する。そして、この第2間隔設定部270によって第2の時間間隔が変更された場合には、前記第2長間隔サムネイル画像表示部266は、変更後の新たな第2の時間間隔に基づいて第2動画長間隔サムネイル画像を再度生成するとともに、生成された新たな第2動画長間隔サムネイル画像をスクロール表示する。
時点特定部176は、第1動画表示部158の第1短間隔サムネイル画像表示部162によってスクロール表示される第1動画短間隔サムネイル画像、もしくは第2動画表示部174の第2短間隔サムネイル画像表示部262によってスクロール表示される第2動画短間隔サムネイル画像のいずれか1つに基づいて動画中の任意の時点を特定するものであって、特定ドラッグ操作検出部177を有する。具体的には、特定ドラッグ操作検出部177は、ウェブブラウザ28の表示可能領域30において、第1動画動画再生領域32、第1動画短周期サムネイル画像表示領域34、第1長周期サムネイル画像表示領域36、および第2動画動画再生領域132、第2動画短周期サムネイル画像表示領域134、第2長周期サムネイル画像表示領域136のいずれでもない領域138に設けられた特定領域50を設定するとともに、第1動画短周期サムネイル画像表示領域34においてスクロール表示される第1動画短周期サムネイル画像40のいずれかもしくは第2動画短周期サムネイル画像表示領域134においてスクロール表示される第2動画短周期サムネイル画像140のいずれかが特定領域50にドラッグ操作されたことを検出する。また、時点特定部176は、特定ドラッグ操作検出部177によりドラッグ操作が検出された場合には、ドラッグ操作の対象となった短周期サムネイル画像に関連付けられた情報である、動画ID、動画シーン時刻情報を読み出すことにより、その第1動画短周期サムネイル画像もしくは第2動画短周期サムネイル画像に対応する動画中の時点を特定する。
図16は、本実施例の動画表示装置がPC100のウェブブラウザ上にウェブアプリケーションとして実装される場合の、画像表示装置としての表示画面182の画面表示例を示したものである。図5と同様に、表示画面182としてのウェブブラウザ28の表示可能領域30があり、実施例1に説明したように第1の動画の動画再生領域32、第1動画短間隔サムネイル画像表示領域34、および第1動画長間隔サムネイル画像表示領域36が設けられている。そして、前記第2動画の動画再生領域132は、表示可能領域30のうち前記第1動画表示部158によって用いられなかった領域である第1動画非表示領域、すなわち、表示画面182に対応する表示可能領域30において前記第1動画表示部158に用いられなかった領域、すなわち、前記動画再生領域32、短間隔サムネイル画像表示領域34、長間隔サムネイル画像表示領域36のいずれでもない領域38の四隅のうち、予め決定されたいずれかの隅、例えば右上の角を含む部分に位置するように設けられる。なお、第2の動画の動画再生領域132には、第1の動画の動画再生領域32と同様に動画のストリーミングプログラムに対応する表示部分144および操作部分146が設けられており、操作部分146が操作されることにより、動画が再生され、表示部分44に表示される。このほか、操作部分146は動画の再生に関する制御、例えば再生の停止、一時停止、音量の調節などの制御を行なうことができる。
第2短間隔サムネイル画像表示部262による第2動画短間隔サムネイル画像のスクロール表示については、第1短間隔サムネイル画像表示部162のそれとほぼ同様であって、次のように行なわれる。すなわち、第2動画短間隔サムネイル画像のスクロール表示が行なわれる第1短間隔サムネイル画像表示領域134は、前記第2動画の動画再生領域132において直交する2本の直線、すなわち図16における領域38の上端を表す直線38aおよび38bのいずれか一方である直線38aに沿って、前記動画再生領域132に接するように設けられる。このとき、前記短間隔サムネイル画像表示領域132の大きさは、縦方向がサムネイル画像140a乃至140e(以下、特に区別しない場合には単に「140」と記す。)の縦方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、横方向が領域38において許容される最大の大きさとされている。
また、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134が図16のように動画表示領域の左右の端のいずれかに接するように設けられる場合には、前記第2動画短間隔サムネイル画像140は、第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134内に、前記第2動画短間隔サムネイル画像移動方向と逆の方向、すなわち図16においては左から右の順に、各第2動画サムネイル画像に関連付けられた動画シーン時刻情報すなわち動画中の時刻の経過順に連ねられる。図16においても、第1の時間間隔である1秒ごとの第2動画サムネイル画像140が動画中の時刻の経過順に左から右へ、すなわち右へ行くほどサムネイル画像に対応する動画の再生時刻が後になるように連ねられている。そして、このように連ねられた第2動画サムネイル画像140は、これらの第2動画サムネイル画像が1枚の第2動画サムネイル画像40の横幅分に相当する距離を前記第1の時間間隔に相当する時間すなわち1秒で移動する速度で移動させられる。すなわち、例えばある時刻において140eの位置にあった第2動画短間隔サムネイル画像は、その1秒後には140dの位置まで移動するとともに、140eの位置には、図示しない、140eよりも第1の時間間隔である1秒後の第2動画サムネイル画像である140fが第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134の右端から移動して表示される。
なお、第2短間隔サムネイル画像表示部262は、前記第2動画短間隔サムネイル画像140に加えて、第2動画サムネイル画像に関連する情報を同時にスクロール表示するようにしてもよい。例えば、図16に示すように、各第2動画短間隔サムネイル画像140に対し関連付けられた情報として、サムネイル画像関連付けデータベース224に格納された音声波形情報が図示されてもよい。すなわち、図16においては、第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134が、第2動画短間隔サムネイル画像の表示のための領域134aと、各第2動画短間隔サムネイル画像に対応する音声波形情報を図示するための領域134bに分割され、領域134aに第2動画短間隔サムネイル画像140が表示されるとともに、領域134bには、領域134aに表示された第2動画短間隔サムネイル画像のそれぞれに対応する音声波形情報が図示されている。このようにすれば、動画の視聴時において音声を聞くことなく、動画のシーン切換などを把握することができる。
第2長間隔サムネイル画像表示部266による第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示について説明する。まず、第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示が行なわれる第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136は、前記第2動画動画再生領域132において直交する2本の直線、すなわち図16における領域38の上端を表す直線38aおよび38bのうち、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134の長手方向と平行な直線38aと直交する直線38bに沿って、前記第2動画動画再生領域132に接するように設けられる。このとき、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域132の大きさは、横方向がサムネイル画像142a乃至142d(以下、特に区別しない場合には単に「142」と記す。)の横方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、縦方向が表示可能領域38において許容される最大の大きさとされている。
また、第2長間隔サムネイル画像表示部266による第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示については、前述の第2動画短間隔サムネイル画像表示部による第2の動画の短間隔サムネイル画像のスクロール表示と同様に行なわれる。まず、前記第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136に対し、図示しない第2動画長間隔サムネイル画像移動方向が設定される。この第2動画長間隔サムネイル画像移動方向は第2動画長間隔サムネイル画像142がスクロール表示される際のスクロールの向きを決定するものであり、前記第2動画動画再生領域132と接する長間隔サムネイル画像表示領域136において、前記第2動画長間隔サムネイル画像移動方向は前記第2動画動画再生領域132から離れる方向に設定される。すなわち、図16においては、第2動画長間隔サムネイル表示領域136の第2動画長間隔サムネイル画像移動方向は図中下向きに設定される。したがって、第2動画長間隔サムネイル表示領域136に表示される長間隔サムネイル画第2動画像142は時間の経過と共に下に移動するようにスクロール表示される。
また、前記第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136が図16のように第2動画動画表示領域132の上下の端のいずれかに接するように設けられる場合には、前記第2動画長間隔サムネイル画像142は、第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136内に、前記第2動画長間隔サムネイル画像移動方向と逆の方向、すなわち図16においては下から上の順に、各第2動画サムネイル画像に関連付けられた動画シーン時刻情報すなわち動画中の時刻の経過順に連ねられる。図5においても、第2の時間間隔、例えば10秒ごとの第2動画サムネイル画像142が動画中の時刻の経過順に下から上へ、すなわち上へ行くほどサムネイル画像に対応する動画の再生時刻が後になるように連ねられている。そして、このように連ねられた第2動画サムネイル画像142は、これらの第2動画サムネイル画像が1枚の第2動画サムネイル画像142の高さ分に相当する距離を前記第2の時間間隔に相当する時間すなわち10秒で移動する速度で移動させられる。すなわち、例えばある時刻において142dの位置にあった第2動画長間隔サムネイル画像は、その10秒後には142cの位置まで移動するとともに、142dの位置には、図示しない、142dよりも第2の時間間隔である10秒後のサムネイル画像である142eが長間隔サムネイル画像表示領域136の上端から移動して表示される。
具体的には例えば、第2表示同期部260は、図16において、第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134に次に表示される第2動画短間隔サムネイル画像140fが第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134の所定位置、例えば、第2動画短間隔サムネイル画像140fの左端が第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134の右端に位置するのと同時に、第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136に次に表示される第2動画長間隔サムネイル画像142eが第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136の所定位置、例えば、第2動画長間隔サムネイル画像142eの下端が第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136の上端に位置するとともに、かつ、その第2動画短間隔サムネイル画像140gの動画シーン時刻情報と、第2動画長間隔サムネイル画像142eの動画シーン時刻情報と、第2動画動画再生領域132において再生されている動画の再生位置とが相互に一致するようにする。
図17は、本実施例の動画表示装置の制御作動の一例を示すフローチャートである。本実施例は、動画指定部152によって複数の動画が指定された場合に対応するものであるが、複数の動画が指定された場合とは、まず1つめの動画が指定され、続いて2つめ以降の動画が指定された場合と考えることができる。すなわち、1つめの動画が指定され図7に示すフローチャートに従って1つの動画を表示するための制御作動が実行される。続いて2つめ以降の動画が指定され、図17に示すフローチャートが図7のフローチャートに割り込んで実行される。
まず動画指定部152に対応するSI1においては、2つめ以降の動画が指定されたか否かが判断される。例えば、図8の動画指定ルーチンにおいて、既に実行された検索に基づいてSB2で表示された検索結果のリストや、図8の動画指定ルーチンが再度別の検索条件に基づいて実行されて表示された検索結果のリストから、2つめの動画が選択された(SB3)か否か、に基づいて判断が行なわれる。そして、2つめ以降の動画が指定されたと判断された場合には、SI2以降のステップが図7のフローチャートと並行して実行される。一方、2つめ以降の動画が指定されていないと判断された場合には、本フローチャートは終了する。なお、以降のステップの説明においては、2つめの動画として第2の動画が選択された場合を例として説明するが、3つめ以降の動画が指定された場合も同様である。
第2動画表示部174の第2動画再生部272に対応するSI2においては、SI1において選択された第2の動画の再生が画面30上の領域38に設けられた第2の動画の動画再生領域132において開始される。前述のように、この動画の再生は、動画ストリーミングサーバ210からの配信を受けて実行するストリーミング再生である。
続くSI3においては、領域38において、SI2において第2動画動画再生領域132が決定されたことにもとづいて、第2動画短周期サムネイル画像表示領域134および第2動画長周期サムネイル画像表示領域136が設定される。第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134は、前記第2動画動画再生領域132において直交する2本の直線、すなわち図16における領域38の上端を表す直線38aおよび38bのいずれか一方である直線38aに沿って、前記第2動画動画再生領域132に接するように設けられる。このとき、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域132の大きさは、縦方向が第2動画サムネイル画像140a乃至140eの縦方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、横方向が領域38において許容される最大の大きさとされている。また、第2動画長間隔サムネイル画像表示領域136は、前記第2動画動画再生領域132において直交する2本の直線、すなわち図5における領域38の上端を表す直線38aおよび38bのうち、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域134の長手方向と平行な直線38aと直交する直線38bに沿って、前記第2動画動画再生領域132に接するように設けられる。このとき、前記第2動画短間隔サムネイル画像表示領域132の大きさは、横方向が第2動画サムネイル画像142a乃至142dの横方向の大きさと同じもしくはそれよりも大きくされ、縦方向が領域38において許容される最大の大きさとされている。
なお、前述のように第2動画動画再生領域132と、第2動画短周期サムネイル画像表示領域134および第2動画長周期サムネイル画像表示領域136とが設定されることにより、そのいずれでもない領域138についても確定される。そして、その領域138に特定領域50などが配置される。
第2動画表示部174の動画再生部272に対応するSI4においては、SI2において開始された第2の動画の再生が引き続き実行される。そして続くSI5において、SI4で再生される第2の動画に同期した、第2動画短間隔サムネイル画像および第2動画長間隔サムネイル画像のスクロール表示の実行のためのサムネイル画像スクロール表示ルーチンが実行される。なお、サムネイル画像スクロールルーチンは図9に示すものであり、第2の動画について実行される場合においては、SC1は表示同期部260に、SC2乃至SC5は第2動画表示部174の第2短間隔サムネイル画像表示部262に、SC6乃至SC7は第2動画表示部174の第2長間隔サムネイル画像表示部266にそれぞれ対応するものとされ他は、各ステップにおける作動は前述のものと同様である。
前述の実施例によれば、前記第1動画再生領域32は、前記画面30上の四隅のいずれか、例えば右上に位置するように設けられ、前記第1短間隔サムネイル画像表示領域34は、前記第1動画再生領域32において直交する2本の直線(30a、30b)のいずれか一方に沿って、前記第1動画再生領域32に接するように設けられ、前記第1長間隔サムネイル画像表示領域36は、前記2本の直線)30a、30b)の他方に沿って、前記第1動画再生領域32に接するように設けられるとともに、前記第2動画表示部174の動画再生部272により、前記画面30上の前記第1動画再生領域32、前記第1短間隔サムネイル画像表示領域34、および前記第1長間隔サムネイル画像表示領域36以外の領域38である第1動画非表示領域の四隅のいずれか、例えば右上に位置するように第2動画再生領域132が設けられ、前記第2短間隔サムネイル画像表示領域134は、前記第2動画再生領域132において直交する2本の直線(38a、38b)のいずれか一方に沿って、前記第2動画再生領域132に接するように設けられ、前記第2長間隔サムネイル画像表示部136は、前記2本の直線(38a、38b)の他方に沿って、前記第2動画再生領域132に接するように設けられるので、前記画面上の前記第1動画再生領域32、前記第1短間隔サムネイル画像表示領域34、および前記第1長間隔サムネイル画像表示領域36以外の領域38である第1動画非表示領域に前記第2動画再生領域132、前記第2短間隔サムネイル画像表示領域134、および前記第2長間隔サムネイル画像表示領域136が設けられ、画面上の領域を有効に利用することにより複数の動画を扱うことができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例においては、短間隔サムネイル画像および長間隔サムネイル画像は、それぞれ所定の時間間隔である第1の時間間隔および第2の時間間隔ごとのサムネイル画像であるとされたが、これに限られない。例えば、動画の内容に応じた区切りやシーンの構成についての情報が存在する場合には、その区切りやシーンごとのサムネイル画像を短周期サムネイル画像および長周期サムネイル画像としてもよい。このとき、サムネイル画像生成サーバ212は前記区切りやシーンごとにサムネイル画像するようにすればよい。
また、前述の実施例においては、サムネイル画像は動画のフレーム画像が用いられたが、これに限られず、例えば、フレーム画像に縮小あるいは拡大、その他の画像処理が行なわれた画像であってもよい。
また、前述の実施例においては、PC100はサムネイル画像配信サーバ208からサムネイル画像をxmlファイルとともに配信されるものとされたが、これに限られず他の方法でもよい。例えば、単に画像ファイルを配信されるようにしてもよい。
また、前述の実施例においては、動画指定部152は、動画検索部154により検索を行なうことによって動画を指定したが、これに限られず、例えば、例えば、目的とする動画の動画URLが予めわかっているような場合は、それを直接指定することにより動画ファイルを選択してもよい。すなわち、動画検索部154は本発明の動画表示装置に必須の要件ではない。
また、前述の実施例においては、動画表示装置としてのPC100とサーバ200とが接続されるネットワークはインターネットであったが、これに限られず、LAN、WAN、無線ネットワークなどであってもよい。また、サーバ200を実現するサーバプログラムがPC100上で動作する場合には、ネットワークは必要とされない。
また、前述の実施例においては、時点特定部176は、短周期サムネイル画像表示部162によって表示された短周期サムネイル画像40のいずれかを画面上の特定領域50にドラッグすることにより動画中の時点を特定するものであったが、このような態様に限られず、例えば、前記短周期サムネイル画像40のいずれかをクリックなどすることによって特定するものであってもよい。すなわち、短周期サムネイル画像として表示されているサムネイル画像のいずれか1つを特定することにより、動画中の一時点を特定することができる方法であれば、特に限定されるものではない。
また、前述の実施例においては、第1動画表示部158の第1動画表示部172および第2動画表示部174の第2動画再生部272は、第1の動画の動画再生領域32および第2の動画の動画再生領域132を設ける際に、それぞれ表示領域30および第1動画非表示領域38のいずれも右上に設けたが、表示領域30および第1動画非表示領域38の四隅のいずれかであれば右上に限られない。また、動画再生領域32および132がそれぞれ表示領域30および第1動画非表示領域38の四隅の同じ隅に位置する必要もない。同様に第1動画短間隔サムネイル表示領域34、第1動画長間隔サムネイル表示領域36、第2動画短間隔サムネイル表示領域134、第2動画長間隔サムネイル表示領域136についても、それぞれ前述の要件を満たすように設定される限り、前述の実施例の配置に限られない。
また、前述の実施例においては、音声解析サーバ214が生成する音声波形情報は、音声の周波数成分ごとの音圧レベルを表したものであるとされたが、これに限られない。例えば特定の周波数成分の音圧レベルのみを表示するものであっても良いし、所定の周波数成分の音圧レベルを平均して表示するものであってもよい。
また、前述の実施例においては、動画処理のためのプログラムはウェブアプリケーションであり、アプリケーションサーバ202によってこのウェブアプリケーションを含むウェブページが生成され配信されるとしたが、これに限られない。すなわち、ウェブブラウザで作動するウェブアプリケーションではなく、一般的にOS上で動作するアプリケーションであってもよいし、また、アプリケーションはネットワークを介して入手される必要はなく、他の記憶媒体によって入手されてもよい。
また、前述の実施例においては、短間隔サムネイル画像表示部164が短間隔ドラッグ操作検出部164を、長間隔サムネイル画像表示部166が長間隔サムネイル画像検出部168を、時点特定部176が特定ドラッグ操作検出部177を、それぞれ有するものとされたが、このような態様に限られない。すなわち、短間隔ドラッグ操作検出部164、長間隔サムネイル画像検出部168、特定ドラッグ操作検出部177がそれぞれ独立した機能として存在してもよい。
また、前述の実施例においては、表示同期部160は、動画再生部において再生される動画との同期の基準として、短間隔サムネイル画像表示領域の動画再生領域側の端部に表示される短周期サムネイル画像と、長間隔サムネイル画像表示領域の動画再生領域側の端部に表示される長周期サムネイル画像とを基準としたが、このような態様に限られず、短周期サムネイル画像表示領域および長周期サムネイル画像表示領域の特定された箇所に表示された画像であればよい。
また、前述の実施例においては、再生時点変更部173による再生時刻の補正量は、単にドラッグ量のサムネイル画像移動方向成分とサムネイル画像の幅もしくは高さとの比に時間間隔を乗じることによって算出されたが、これに限られず、例えばこれに所定の係数を乗ずるなどの計算を行なっても良いし、あるいはドラッグ操作における加速度を考慮して、例えば加速度が高いドラッグであるほど前記係数を高くするなどの算出方法を行なってもよい。このようにすれば、ドラッグ操作において小さな操作量であっても、動画の再生時刻を大きく変更することができる。
また、前述の実施例においては、出力部178による出力は画面表示やテキストファイル出力であるとされたが、これに限られず、例えば、所定のホームページ・ブログ・インターネット上に設けられたBBS(掲示板)などに書き込みを自動的に行なうようにしてもよい。
また、前述の実施例においては、短間隔サムネイル画像表示部162は、サムネイル画像に関連した情報として音声波形情報を表示したがこれに限られず、例えばサムネイル画像関連付けデータベースにサムネイル画像と関連付けて格納される情報であれば、前記音声波形情報に代えてあるいは加えて前記情報を表示するようにしてもよい。前記情報とは、例えばサムネイル画像に付されたコメントなどがある。
また、前述の実施例2においては、動画指定部152により2つの動画が指定された場合の例が示されたが、3以上の動画が指定された場合であっても同様に適用可能である。
また、前述の実施例2においては、第1動画表示部158の第1表示同期部160と第2動画表示部174の第2表示同期部260は、それぞれ第1動画再生部172、第2動画再生部272と、第1短間隔サムネイル画像表示部162、第2短間隔サムネイル画像表示部262、第1長間隔サムネイル画像表示部166、第2長間隔サムネイル画像表示部266のそれぞれの表示を相互に同期させるものであったが、これに限られず、例えば、第1動画再生部172による第1の動画の再生と第2動画再生部272による第2の動画の再生とを同期させるようにしてもよい。具体的には、例えば、再生時点変更部173によって第1の動画の再生時点が変更された場合には、その変更分だけ第2の動画の再生時点を変更するようにしてもよい。
また、前述の実施例2においては、第1動画表示部158の第1間隔設定部170と、第2動画表示部174の第2間隔設定部270とは、それぞれ別個に独立して設定が行なわれたが、これに限られず、例えば、いずれか一方の間隔設定部により第2の時間間隔が変更された場合には他方の間隔設定部においても同様に第2の時間間隔が変更されるようにしてもよい。
また、前記動画表示装置は同時に実行される複数の機能に対応する画面表示を画面上の所定の領域に交互に切り換えて表示可能にする画面表示切換部を有するようにしてもよい。すなわち、動画指定部152による動画の指定と、時点特定部176による動画中の時点の特定とは同時に行なうものではないため、これらに関する画面表示を、例えば複数の画面表示のそれぞれについて標題の一覧を表示することができ、かつ容易に前記複数の画面表示を切り換えることができる仕組みであるタブを用いた方式により、共通する1つの表示領域において、切り換えて表示を行なうようにすることができる。このようにすれば、前記画面上の所定の領域に、同時に実行される複数の機能に対応する画面表示を交互に切り換えて表示することができるので、その時々に必要とされる機能に対応する画面を切り換えて表示することができ、画面を有効に利用できる。
また、動画の再生に合わせて、動画に含まれる音声が出力されるスピーカなど設けられる場合であって、前述の実施例2のように、動画指定部152によって複数の動画が指定され、それぞれの動画に対応する動画再生部によってそれぞれの動画が同時に再生される場合において、前記複数の動画のいずれか1つの音声を切り換えて出力することのできる音声切換手段を設けてもよい。このようにすれば、複数の動画が同時に再生された場合において前記複数の動画のそれぞれに対応する音声が同時にスピーカなどから出力されることがなく、音声の内容を聞き分けることができる。
また、時点特定部176によって、2つの異なる区間が特定された場合において、前記出力部178は、これらの2つの異なる区間を同時に対比させつつ視聴できるように出力を行なうことができる。このようにすれば、出力部178の出力に基づいて、異なる動画を同時に対比しつつ視聴することが可能となる。また、上述の方法は2つの区間が特定された場合に限られず、3以上の区間が特定された場合においても同様に適用することができる。