JP4953057B2 - プラスチック製容器 - Google Patents

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本発明は、減圧吸収パネルを用いることなく減圧吸収機能を有し、強度に優れ、かつ意匠性に優れたプラスチック製容器に関する。
プラスチック製容器は、炭酸飲料、果汁飲料、ミネラルウォーター、ウーロン茶、日本茶等の飲料容器として使用されている。このようなプラスチック製容器としては、例えば容量が500ミリリットル程度のプラスチック製容器も大量に使用されている。
このようなプラスチック製容器のうち、とりわけ非炭酸飲料用のPETボトルは、内容液をプラスチック製容器に注入する工程において、高温の内容液が充填された後閉栓される。その後、プラスチック製容器ごと内容液が冷却され、この際内容液の体積は収縮する。また、プラスチック製容器内に低温の内容液を無菌充填した場合、一定時間経過後に容器内の酸素により内容液が酸化される。このように、プラスチック製容器の閉栓後、プラスチック製容器内部の圧力が低下してプラスチック製容器内部が減圧される場合がある。
次に、図13を用いて、内部が減圧された場合における従来のプラスチック製容器について説明する。ここで、図13は、従来のプラスチック製容器を示す正面図であり、図14は、図13のA−A線断面図である。
図13において、プラスチック製容器31は、胴部32と、胴部32上方に設けられた口部33と、胴部32下方に設けられた底部34とを有している。このうち胴部32は、肩部40と、肩部40の下方に上方部から下方部に向けて順次設けられた4つの溝部38と、各溝部38間に配置された円筒部35とを有している。また、この溝部38は、プラスチック製容器31の側面方向に加えられる外力に対してプラスチック製容器31を補強する目的で設けられている。図14に示すように、プラスチック製容器31は断面が円形状を有しており、プラスチック製容器31内部が減圧されると、図14の仮想線に示すように、プラスチック製容器31の断面は楕円形状に歪んで変形する。なお、図14において、プラスチック製容器31の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
上述したように、内部の減圧によりプラスチック製容器が変形することを防止するため、従来より、胴部側面に凹凸形状の減圧吸収パネルが設けられたプラスチック製容器が用いられている。また、このような凹凸形状の減圧吸収パネルが設けられていることにより、減圧吸収パネルが柱や梁として作用し、プラスチック製容器の強度を向上させる役割も果たしている。
次に、図15を用いて胴部側面に凹凸形状の減圧吸収パネルが設けられたプラスチック製容器について説明する。ここで、図15は、従来の減圧吸収パネルが設けられたプラスチック製容器を示す正面図であり、図16は、図15のA−A線断面図である。
図15において、プラスチック製容器41は、胴部42と、胴部42上方に設けられた口部43と、胴部42下方に設けられた底部44とを有している。このうち胴部42は、肩部50と、肩部50の下方において全周に設けられた6つの縦長の平面部45と、各平面部45間に設けられた6つの角部46とを有している。このうち各平面部45は、それぞれ中央部分に凹形状の減圧吸収パネル47を有している。したがって、図16に示すように、プラスチック製容器41の断面は、六角形形状からなっている。
この場合において、プラスチック製容器41内部が減圧されると、減圧吸収パネル47がプラスチック製容器41内面側に変形してプラスチック製容器41内部の体積を減少させようとする作用と、プラスチック製容器41全体が横方向に潰れるように変形してプラスチック製容器41内部の体積を減少させようとする作用とが働く。この場合、仮に減圧吸収パネル47の大きさや形状が不適切であると、プラスチック製容器41は横方向に大きく潰れ、図16の仮想線に示すように、プラスチック製容器41の断面は一定の方向に歪んで変形する。なお、図16において、プラスチック製容器41の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
特開2004−262500号公報 特表平11−513639号公報 実開昭58−3415号公報
図14に示すように、プラスチック製容器31内部に生じた減圧作用によりプラスチック製容器31断面が楕円形状に変形すると、目視によるプラスチック製容器31の品位が悪化し、またプラスチック製容器31を手で持った際の触感が損なわれる。一方、図15に示すように、プラスチック製容器41の胴部42に凹凸形状の減圧吸収パネル47が設けられていると、プラスチック製容器41の美感が損なわれる。
また、プラスチック製容器41の胴部42に凹凸形状の減圧吸収パネル47が設けられている場合、プラスチック製容器41の胴部42にラベルを巻いた際、胴部42の減圧吸収パネル47に対応する部分においてラベルにしわが発生して美感が損なわれる。さらに、この場合、プラスチック製容器41の胴部42に巻かれているラベルと減圧吸収パネル47との間に隙間が生じ、これにより、プラスチック製容器41を手で触れた際の触感が損なわれる。
このため、プラスチック製容器41の胴部42側面には極力減圧吸収パネル47を設けないのが望ましく、仮に減圧吸収パネル47が設けられていても、その大きさをできるだけ小さくすることが求められる。
また、プラスチック製容器41の胴部42側面に減圧吸収パネル47が設けられている場合、図16に示すようにプラスチック製容器41が大きく変形するおそれがある。このような変形を生じさせないような減圧吸収パネル47を設計するためには、試作と実験を繰り返す必要がある。このため、プラスチック製容器41の開発には、長期の日程と多くの費用とが必要とされる。
さらに、プラスチック製容器41の胴部42側面に減圧吸収パネル47が設けられていることにより、プラスチック製容器41の表面積が増加し、これによりプラスチック製容器41の肉厚が薄くなる。このようにプラスチック製容器41の肉厚が薄くなることにより、プラスチック製容器41の酸素や水蒸気などのバリア性を悪化させ、プラスチック製容器41の内容物が劣化しやすくなるという問題が生じている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、減圧吸収パネルによらずに減圧吸収機能を有し、強度に優れ、かつ意匠性に優れたプラスチック製容器を提供することを目的とする。
本発明は、胴部と、胴部上方に設けられた口部と、胴部下方に設けられた底部とを有するプラスチック製容器において、胴部に胴部の周方向に所定間隔をおいて奇数個の変形誘発箇所を設け、この変形誘発箇所は、プラスチック製容器が減圧された際、プラスチック製容器の変形を誘発し、胴部は、その水平断面が略正奇数多角形状となるように変形することを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、胴部は、胴部の全周に形成された環状溝部を有し、変形誘発箇所は、環状溝部内に設けられ、周方向に沿って所定間隔をおいて、外方へ突出する突起部からなることを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、胴部は、外方へ突出する環状突部を有し、変形誘発箇所は、環状突部に設けられ、周方向に沿って所定間隔をおいて、内方へ引込む凹部からなることを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、胴部は、周方向に並んで設けられた面部を有し、変形誘発箇所は、各面部間に設けられた稜線部からなることを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、各面部は、鉛直断面が内方へ屈曲する曲面部からなり、各稜線部は、内方へ屈曲する弧状形状を有することを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、変形誘発箇所は、胴部の周方向に沿って所定間隔をおいて設けられた曲率半径増大面からなり、曲率半径増大面は、水平断面が胴部の曲率半径増大面以外の部分の水平断面の曲率半径より大きい曲率半径を有することを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、二軸延伸ブロー成形方法により製作されることを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明は、材質がポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とするプラスチック製容器である。
本発明によれば、プラスチック製容器内部が減圧されたり、プラスチック製容器に外力が加えられた際における、プラスチック製容器の形状の変形量を小さくすることができ、これにより、プラスチック製容器の変形を目視や触感により判別しにくくすることができる。
また、本発明によれば、プラスチック製容器が凹凸形状の減圧吸収パネルを有していないことにより、プラスチック製容器の意匠性を優れたものとすることができる。
第1の実施の形態
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の第1の実施の形態を示す正面図であり、図2は、図1のA−A線断面図(B−B線断面図)であり、図3は、図1のC−C線断面図である。
まず、図1乃至図3により、本実施の形態によるプラスチック製容器の概略について説明する。
図1に示すように、プラスチック製容器1は、円筒形状の胴部2と、胴部2上方に設けられた口部3と、胴部2下方に設けられた底部4とを有している。このプラスチック製容器1は、ポリエチレンテレフタレート製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形して製作される。
図1において、プラスチック製容器1の胴部2は、肩部10と、肩部10の下方に上方部から下方部に向けて順次設けられた内方へ窪む4つの環状溝部8a、8b、8c、8dと、各環状溝部8a、8b、8c、8d間にそれぞれ設けられた3つの円筒部6とを有している。このうち胴部2の環状溝部8a、8b、8c、8dは、胴部2の全周に略一定の深さで形成され、プラスチック製容器1に側面方向から加わる外力に耐え得る補強の役割を果たす。
また、胴部2に設けられた環状溝部8a、8b、8c、8dのうち、中央部に位置する環状溝部8b、8c内に、それぞれ周方向に沿って所定間隔をおいて、3個の外方へ突出する突起部5(変形誘発箇所)が形成されている。なお、突起部5は、各環状溝部8b、8c内にそれぞれ奇数個形成されており、とりわけ、突起部5が各環状溝部8b、8c内に3個、5個、7個または9個形成されていることが好ましい。一方、突起部5が11個以上形成されていると、各環状溝部8a、8b、8c、8d間にそれぞれ設けられた3つの円筒部6が減圧吸収機能を十分に発揮できないおそれがある。なお、各環状溝部8b、8c内に突起部5が偶数個形成されていると、プラスチック製容器1内を減圧した際、胴部2の円筒部6の断面が楕円形状に変形するため、後述するような効果が得られない。
ところで、本実施の形態において、円筒部6表面から突起部5先端までの距離(以下、突起部5の深さともいう)は、円筒部6表面からの環状溝部8b、8cの深さの50%である。しかしながら、突起部5の深さは、環状溝部8b、8cの深さの0%乃至80%であれば同様の効果が得られる。なお、突起部5の深さが0%であるとは、突起部5の先端が、円筒部6表面からの延長面状に位置することを意味する。また、突起部5の深さが環状溝部8b、8cの深さの10%乃至70%となることが最も好ましい。
なお、本実施の形態において、プラスチック製容器1の胴部2には減圧吸収パネルが設けられていないが、プラスチック製容器1の胴部2に、補助的に減圧吸収パネルが設けられていても良い。
本実施の形態において、上述したようにプラスチック製容器1を形成する材料としては、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。なお、これ以外にもポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、又はこれらの共重合体等の熱可塑性ポリエステル、これらの樹脂をブレンドしたもの、或いはこれらの樹脂と他の樹脂とブレンドしたものを用いることもできる。また、アクリロニトリル樹脂、ポリプロピレン、プロピレンーエチレン共重合体、ポリエチレン等を用いることもできる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
図1において、プラスチック製容器1内に内容液を充填して口部3を閉栓した後、プラスチック製容器1が冷却されたり内容液が酸化されたりすることにより、プラスチック製容器1内が減圧される。
プラスチック製容器1内が減圧されると、プラスチック製容器1内部の体積を減少させようとして、プラスチック製容器1が内方に向って収縮変形する。この際、図2に示すように、各突起部5が屈曲変形の契機となって変形を誘発する。この場合、胴部2の環状溝部8b、8cの断面は、各突起部5を頂点とする略三角形状に変形する(仮想線)。これに伴い、図3に示すように、胴部2の円筒部6の断面も略三角形状となる(仮想線)。このようにして、プラスチック製容器1の容量が減少し、各円筒部6がプラスチック製容器1内の減圧を吸収する。なお、図2および図3において、プラスチック製容器1の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
図3に示すように、プラスチック製容器1内が減圧された場合における、胴部2の円筒部6断面の変形量は、三角形の辺に相当する部分6aにおいてL、三角形の頂点に相当する部分6bにおいてLである。
一方、比較例として、上述したように、従来のプラスチック製容器31の胴部32の円筒部35の断面形状を図14に示す。図3に示すプラスチック製容器1を減圧したのと同一の条件下でプラスチック製容器31内部を減圧すると、図14に示すように、胴部32の円筒部35は楕円形状に歪んで変形する。この際、円筒部35のうち外方に突出する部分35aの変形量はLであり、円筒部35のうち内方に引込む部分35bの変形量はLである。この場合において、LおよびLの値はいずれも、LおよびLの小さい方の値より小さい。このため、プラスチック製容器1の形状の変形量は、従来のプラスチック製容器31の形状の変形量より小さくなる。
このように、本実施の形態によれば、プラスチック製容器1内部が減圧されたり、プラスチック製容器1に外力が加えられた際における、プラスチック製容器1の形状の変形量を小さくすることができ、これにより、プラスチック製容器1の変形を目視や触感により判別しにくくすることができる。すなわち、プラスチック製容器1が変形した際、プラスチック製容器1の断面形状が楕円形状となって歪んでいると、プラスチック製容器1の変形を目視で認識しやすいが、プラスチック製容器1の断面形状が三角形状となっていると、プラスチック製容器1の変形を目視で認識しにくい。
また、本実施の形態によれば、プラスチック製容器1が凹凸形状の減圧吸収パネルを有していないことにより、プラスチック製容器1の意匠性を優れたものとすることができる。
次に、本実施の形態についての具体的実施例を説明する。
図1において、プラスチック製容器1の胴部2に形成された4つの環状溝部8a、8b、8c、8dの円筒部6表面からの深さは、それぞれ1.5mmである。このうち環状溝部8b、8c内に形成された円筒部6表面からの突起部5の深さは、それぞれ0.75mmである。
一方、図3において、プラスチック製容器1内を減圧した場合における、円筒部6断面の部分6aと部分6bとにおける変形量は、それぞれL=3.1mm、L=1.8mmである。これに対し、比較例の図14において、同一条件下でプラスチック製容器31内を減圧した場合における、円筒部35断面の部分35aと部分35bとにおける変形量は、それぞれL=4.0mm、L=4.2mmである。したがって、図3に示す本実施の形態によるプラスチック製容器1の変形量は、図14に示す従来のプラスチック製容器31の変形量より小さい。
第2の実施の形態
次に、本発明によるプラスチック製容器の第2の実施の形態について図4乃至図6を参照して説明する。
ここで、図4は、本発明の第2の実施の形態を示す正面図であり、図5は、図4のA−A線断面図であり、図6は、図4のB−B線断面図(C−C線断面図)である。図4乃至図6に示す第2の実施の形態は、胴部2の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態と略同一である。図4乃至図6において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の部号を付して詳細な説明は省略する。
まず、図4乃至図6により本実施の形態によるプラスチック製容器の概略について説明する。
図4に示すように、プラスチック製容器1の胴部2は、上方部から下方部に向けて順次設けられた内方へ窪む4つの環状溝部8a、8b、8c、8dと、環状溝部8a、8b間、および環状溝部8c、8d間にそれぞれ設けられた2つの円筒部6とを有している。また、胴部2の環状溝部8b、8c間には、外方へ突出する環状突部9が設けられている。さらに、環状突部9には、周方向に沿って所定間隔をおいて、5個の内方へ引込むDカット状の凹部11(変形誘発箇所)が形成されている。なお、凹部11は、環状突部9にそれぞれ奇数個形成されていれば良く、とりわけ凹部11が環状突部9に3個、5個、7個または9個形成されていることが好ましい。
なお、本実施の形態において、環状溝部8b、8cと凹部11の先端面との間の距離は、環状溝部8b、8cと環状突部9との間の距離の0%乃至80%となることが好ましく、10%乃至70%となることが更に好ましい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
プラスチック製容器1内が減圧されると、プラスチック製容器1内部の体積を減少させようとして、プラスチック製容器1が内方に向って収縮変形する。この際、図5に示すように、各凹部9が屈曲変形の契機となって変形を誘発する。この場合、胴部2の環状突部9の断面は、各凹部11を頂点とする略五角形状に変形する(仮想線)。これに伴い、図6に示すように、胴部2の円筒部6の断面も略五角形状となる(仮想線)。このようにして、プラスチック製容器1の容量が減少し、各円筒部6がプラスチック製容器1内の減圧を吸収する。なお、図5および図6において、プラスチック製容器1の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
第3の実施の形態
次に、本発明によるプラスチック製容器の第3の実施の形態について図7乃至図9を参照して説明する。
ここで、図7は、本発明の第3の実施の形態を示す正面図であり、図8は、図7のA−A線断面図であり、図9は、図7のB−B線断面図である。図7乃至図9に示す第3の実施の形態は、胴部2の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態と略同一である。図7乃至図9において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の部号を付して詳細な説明は省略する。
まず、図7乃至図9により本実施の形態によるプラスチック製容器の概略について説明する。
図7に示すように、プラスチック製容器1の胴部2は、周方向に均等に並んで設けられ、鉛直断面が内方へ屈曲する7個の曲面部12を有している。また、このプラスチック製容器1の胴部2は、上端2a付近及び下端2b付近における横断面形状が略円形状となっている。胴部2の各曲面部12は、上端2a付近から下端2b付近に向けて縦に細長い形状を有しており、また、各曲面部12は、その位置により曲率半径が異なる自由曲面からなっている。さらに、これら各曲面部12間には、それぞれ内方へ屈曲する7個の弧状の稜線部13(変形誘発箇所)が設けられており、これら各稜線部13は、外面に面取りRが形成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
プラスチック製容器1内が減圧されると、プラスチック製容器1内部の体積を減少させようとして、プラスチック製容器1が内方に向って収縮変形する。この際、図8に示すように、各稜線部13が屈曲変形の契機となって変形を誘発する。この場合、胴部2の中心部における断面は、図8の仮想線のように変形する。同様に、胴部2の上端2a付近または下端2b付近における断面は、図9の仮想線に示すように、略七角形状に変形する。このようにして、プラスチック製容器1の容量が減少し、各曲面部12がプラスチック製容器1内の減圧を吸収する。なお、図8および図9において、プラスチック製容器1の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
ところで、本実施の形態において、プラスチック製容器1の胴部2は、7個の曲面部12に代えて、7個の鉛直平面を有していても良い。この場合、プラスチック製容器1の胴部2は、略七角柱形状からなる。
第4の実施の形態
次に、本発明によるプラスチック製容器の第4の実施の形態について図10乃至図12を参照して説明する。
ここで、図10は、本発明の第4の実施の形態を示す正面図であり、図11は、図10のA−A線断面図であり、図12は、図10のB−B線断面図(C−C線断面図)である。図10乃至図12に示す第4の実施の形態は、胴部2の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態と略同一である。図10乃至図12において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の部号を付して詳細な説明は省略する。
まず、図10乃至図12により本実施の形態によるプラスチック製容器の概略について説明する。
図10に示すように、プラスチック製容器1の胴部2は、円筒形状を有しており、周方向に沿って所定間隔をおいて3個の曲率半径増大面14(変形誘発箇所)を有している。この各曲率半径増大面14は、水平断面が胴部2の曲率半径増大面14以外の部分20の水平断面の曲率より大きい曲率半径を有している。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
プラスチック製容器1内が減圧されると、プラスチック製容器1内部の体積を減少させようとして、プラスチック製容器1が内方に向って収縮変形する。この際、図11に示すように、各曲率半径増大面14が屈曲変形の契機となって変形を誘発する。この場合、胴部2の断面は、各曲率半径増大面14を頂点とする略三角形状に変形する(仮想線)。これに伴い、図12に示すように、胴部2の曲率半径増大面14以外の部分20の断面も略三角形状となる(仮想線)。このようにして、プラスチック製容器1の容量が減少し、胴部2の曲率半径増大面14以外の部分20がプラスチック製容器1内の減圧を吸収する。なお、図11および図12において、プラスチック製容器1の変形後の断面形状(仮想線)は誇張して描かれている。
本発明によるプラスチック製容器の第1の実施の形態を示す正面図。 図1のA−A線断面図(B−B線断面図)。 図1のC−C線断面図。 本発明によるプラスチック製容器の第2の実施の形態を示す正面図。 図4のA−A線断面図。 図4のB−B線断面図(C−C線断面図)。 本発明によるプラスチック製容器の第3の実施の形態を示す正面図。 図7のA−A線断面図。 図7のB−B線断面図。 本発明によるプラスチック製容器の第4の実施の形態を示す正面図。 図10のA−A線断面図。 図10のB−B線断面図(C−C線断面図)。 従来のプラスチック製容器を示す正面図。 図13のA−A線断面図。 従来の減圧吸収パネルが設けられたプラスチック製容器を示す正面図。 図15のA−A線断面図。
符号の説明
1 プラスチック製容器
2 胴部
3 口部
4 底部
5 突起部
6 円筒部
8 環状溝部
9 環状突部
10 肩部
11 凹部
12 曲面部
13 稜線部
14 曲率半径増大面
20 胴部の曲率半径増大面以外の部分
31 プラスチック製容器
32 胴部
33 口部
34 底部
35 円筒部
38 溝部
40 肩部
41 プラスチック製容器
42 胴部
43 口部
44 底部
45 平面部
46 角部
47 減圧吸収パネル
50 肩部

Claims (8)

  1. 胴部と、胴部上方に設けられた口部と、胴部下方に設けられた底部とを有するプラスチック製容器において、
    胴部に胴部の周方向に所定間隔をおいて奇数個の変形誘発箇所を設け、
    この変形誘発箇所は、プラスチック製容器が減圧された際、プラスチック製容器の変形を誘発し、胴部は、その水平断面が略正奇数多角形状となるように変形することを特徴とするプラスチック製容器。
  2. 胴部は、胴部の全周に形成された環状溝部を有し、
    変形誘発箇所は、環状溝部内に設けられ、周方向に沿って所定間隔をおいて、外方へ突出する突起部からなることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製容器。
  3. 胴部は、外方へ突出する環状突部を有し、
    変形誘発箇所は、環状突部に設けられ、周方向に沿って所定間隔をおいて、内方へ引込む凹部からなることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製容器。
  4. 胴部は、周方向に並んで設けられた面部を有し、
    変形誘発箇所は、各面部間に設けられた稜線部からなることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製容器。
  5. 各面部は、鉛直断面が内方へ屈曲する曲面部からなり、各稜線部は、内方へ屈曲する弧状形状を有することを特徴とする請求項4に記載のプラスチック製容器。
  6. 変形誘発箇所は、胴部の周方向に沿って所定間隔をおいて設けられた曲率半径増大面からなり、
    曲率半径増大面は、水平断面が胴部の曲率半径増大面以外の部分の水平断面の曲率半径より大きい曲率半径を有することを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製容器。
  7. 二軸延伸ブロー成形方法により製作されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプラスチック製容器。
  8. 材質がポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプラスチック製容器。
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