JP4951442B2 - フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料等の流体の濾過に用いられるフィルタに関する。
従来の技術として、軽油、灯油、ガソリン等を燃料(液体)として作動する動力機械の
一部のエンジンには、燃料を噴射システムに供給する供給ポンプが備えられている。この供給ポンプは、エンジンから駆動力を得ることで稼動し、その負圧によって燃料タンクの燃料がフィルタに搬送され、その後フィルタから供給ポンプに搬送されて、噴射システムに供給される構成となっている。このフィルタは、そのケース内にエレメントが配設されており、そのエレメント表面において燃料中に含まれるごみ等を分離捕捉し、一方で燃料を通過させることで濾過を行い、ごみ等が除去された清浄な燃料が流出路から供給ポンプに搬送される。
そのため、長期間にわたって使用されたエレメントは、その表面にごみ等が付着した状態となって濾過性能が低下するため、その場合にはエレメントを交換することで濾過性能を維持する。ところで、エレメント交換時には、ケース内に配設されたエレメントを取り外して交換するため、エレメント交換直後にはケース内に空気が混入することになるが、この空気を放置しておくと燃料と一緒に供給ポンプに搬送されて、エンジンにおけるノッキングやエンスト等の不具合の原因となる。また、初めてエンジンを始動する際には、エンジンの駆動力によって供給ポンプが稼動するため、燃料を供給ポンプおよび噴射システムに供給できない。
上記の問題点を解決するために、例えば特許文献1において、ケース内部の空気を排出するとともに燃料を供給ポンプに搬送する、手動操作によって稼動可能なプライミングポンプを取り付ける手法が開示されている。図15に、プライミングポンプを備えたフィルタ300の断面を示す。ここで、プライミングポンプ(図示せず)は、バイパス路320と連通して、紙面手前に設置されている。図15において、通常の使用時には実線315に示すように、燃料は流入路310を上から下へと進み、ケース内のエレメントが配設された流入空間330へと進む。一方、プライミングポンプを手動で稼動させることで点線325に示すように、燃料は流入路310に連通したバイパス路320を経由して流入空間330へと進む。
特開2006−46142号公報
ところで、上記のフィルタ300において、流入路310から流入空間330への流入口にチェックバルブ(逆止弁)311を設置することで、プライミングポンプを手動で稼動させて流入空間330に流入させた燃料が、流入空間330から流入路310へ逆流することを防止している。よって、通常の使用時において、燃料は圧力損失を生じやすいチェックバルブ311を通過して、流入路310から流入空間330へ進む構成となっている。そのため、供給ポンプの駆動効率が低下するとともにエンジンの燃費が低下するという課題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、供給ポンプの駆動効率を向上させるとともにエンジンの燃費を向上させるフィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルタは、内部にエレメント配設空間を有し、前記エレメント配設空間と外部を連通させる流入路および流出路が形成されたフィルタケースと、前記エレメント配設空間を前記流入路に繋がる流入空間と前記流出路に繋がる流出空間とに二分させて、前記エレメント配設空間内に取り付けられるフィルタエレメントとを備えている。そして、外部から前記流入路を通って前記流入空間内に導入された液体を、前記フィルタエレメントを通過させて、前記流出空間から前記流出路を通って外部に流出させるように構成されている。このとき、前記流入路は、前記エレメント配設空間と外部を連通させる第1流入路と、前記第1流入路と前記エレメント配設空間を連通させる第2流入路とから構成されており、前記第1流入路には、前記第1流入路を開閉する流路開閉装置が取り付けられ、さらに、前記第2流入路の一端が、前記第1流入路の外部側端部と前記流路開閉装置の間において前記第1流入路と連通するとともに、他端が前記エレメント配設空間と連通しており、前記第2流入路は、前記第1流入路と連通する上流側流路、前記上流側流路と連通する中間室、および一端が前記中間室と連通するとともに他端が前記エレメント配設空間と連通する下流側流路から構成され、前記上流側流路と前記中間室との連通部、および前記下流側流路と前記エレメント配設空間との連通部にはそれぞれ、前記第1流入路から前記エレメント配設空間へ向かう流れのみを許容するチェック弁が取り付けられて、前記中間室に、外部から前記第1流入路に導入された液体を前記上流側流路、前記中間室および前記下流側流路を通過させて前記エレメント配設空間に導くプライミングポンプが取り付けられている。
本発明に係るフィルタによれば、流入路は、エレメント配設空間と外部を連通させる第1流入路と、第1流入路とエレメント配設空間を連通させる第2流入路とから構成されており、第1流入路には、第1流入路を開閉する流路開閉装置が取り付けられている。そのため、第1流入路において、チェックバルブを通過させることなく液体をエレメント配設空間に導入することが可能となり、よって、供給ポンプの駆動効率を向上させるとともにエンジンの燃費を向上させることが可能となる。
また、流路開閉装置は、第1流入路を開閉可能に構成されているため、流路開閉装置を閉じることによって、第1流入路からエレメント配設空間への液体の流入を規制するとともに、エレメント配設空間から第1流入路への液体の逆流を防止することが可能である。さらにこのとき、液体は、第2流入路を経由することによって、エレメント配設空間に流入することが可能である。
さらに、第2流入路に、プライミングポンプおよび逆流を防止するチェック弁が取り付けられており、流路開閉装置によって第1流入路を閉じてプライミングポンプを手動操作することで、燃料を第2流入路からエレメント配設空間に流入させる構成となっている。よって、ケース内部の空気を外部に排出することできるとともに、燃料が供給ポンプに搬送されてエンジンを始動させることが可能となる。
以下において、本発明の好ましい実施形態について、図1から図14を参照しながら説明する。ここで説明の便宜上、図1に示す矢印方向を前後、左右および上下と定義する。本発明に係るフィルタ1は、ガソリンおよび軽油等を燃料として使用するエンジンを搭載する車両に取り付けられている。例えば図1に示すように、エンジンから駆動力を得て稼動する供給ポンプ210が稼動することで、発生した負圧により燃料タンク200内の燃料が、フィルタ1を介して供給ポンプ210に搬送されて、そして噴射システム220に供給されるように構成されている。まず、フィルタ1の構成について説明する。
フィルタ1は、図2に示すように、フィルタケース2とフィルタエレメント3とを主体に構成され、さらにフィルタケース2は、上部ケース半体10と下部ケース半体80とから構成されている。上部ケース半体10は、例えば金属材料を用いて下方に向けて開口した有底円筒状に形成され、雌ねじ10a、流入路20、開閉コック開口30、開閉コック40、流出路50、バイパス路60およびプライミングポンプ70を有して構成されている。ここで、流路開閉装置90は、上部ケース半体10と開閉コック40とから構成される。雌ねじ10aは、図2に示すように、上部ケース半体10の下端内周面に形成され、後述する下部ケース半体80の雄ねじ80aと螺合可能に形成されている。流入路20は、図1および図2に示すように、上部ケース半体10に設けられた断面視円形の油路であり、その上端部で開口して下方に延びるとともに下端部において流入空間4aと連通している。
開閉コック開口30は、図5に示すように、上部ケース半体10に設けられた有底開口部で、前方から後方へと延びて開口している。その開口部において、後方側から順にそれぞれ開口径の異なった後方真円部31、楕円部32および前方真円部33が形成されており、楕円部32において前述の流入路20が上下方向に連通している。後方真円部31は、図6に示すように断面視円形に開口しており、また前方真円部33は、図8に示すように断面視円形に開口している。一方、楕円部32は、図7に示すように断面視略円形に開口し、左側下方で形成された逃がし部32cにおいて、左側下方に向けてさらに大きく開口しており、ここで、楕円部32の中心線を32a、32bとしておく。
開閉コック40は、図9に示すように、例えば金属材料を用いて前後方向に延びる略円柱状に形成されており、後方側から順に後方部41、中間部42、前方部43および切換ツマミ49を主体に構成される。後方部41は、図6に示すように、断面視円形でその径は後方真円部31と略同一となっている。さらに、その外周部に沿ってリング溝が形成されており、そのリング溝に埋め込むようにして弾性変形可能な樹脂製のОリング41cが周着されている。ここで、後方部41の中心線を41a、41bとしておく。
中間部42は、図7および図9に示すように、断面視略円形に形成されており、その外周部は、例えば弾性変形可能な樹脂材料を用いて形成された、ガスケット45によって覆われている。また、中間部42には、上下方向に円形に貫通したコック流路47が形成され、ここで、後方部41および中間部42には、コック流路47に連通して後方側に延びて開口した円形の後方流路44が形成されている。さらに、ガスケット45の外周部には封止突起46が形成されており、その封止突起46は上下方向に貫通したコック流路47に対して左方側に形成されている。ここで、封止突起46は、ガスケット45と同材料で形成されており、また、楕円部32の上方で開口した流入路20部分よりも大きな面積を有している。なお、図7に示すように、中間部42の中心線を42a、42bとしておく。
前方部43は、図8に示すように、断面視円形でその径は前方真円部33と略同一となっている。前方部43の後方側外周部には、その外周部に沿ってリング溝が形成されて、そのリング溝に埋め込むようにして弾性変形可能な樹脂製のОリング43cが周着されている。また、前方部43の前方側外周部には、例えば90度の角度範囲(左方から上方に至る範囲)において所定深さに形成された押止溝48を有している。なお、前方部43の前端部には、リング状に突出したリング部43dが形成されている。切換ツマミ49は、開閉コック40の前端部において、左方側に板状に延びて形成されている。
ここで、開閉コック40の各部位の位置関係をまとめると、図9に示すように、開閉コック40の左方側に封止突起46および切換ツマミ49が形成され、上下方向にコック流路47が貫通している。また、後方部41、中間部42および前方部43の前後方向における中心軸は一致しており、つまり、中心線41a、41bの交点、中心線42a、42bの交点および中心線43a、43bの交点とは、左右上下平面において同一座標となっている。そして、左方から上方の90度の範囲で押止溝48が形成されている。
流出路50は、図3に示すように、上部ケース半体10に設けられた断面視円形の油路であり、その上端部で開口して下方に延びるとともに下端部において流出空間4bと連通している。なお、図3に示すように、流出路50の前方側には、流入空間4aと連通して上方に開口した上下エア抜き孔14、さらに、上下エア抜き孔14と連通して前後方向に延びて前方側で開口した左右エア抜き孔15が形成され、上下エア抜き孔14には上方から封止ネジ16が締結されている。
バイパス路60は、図2に示すように、左右流路61、中間室62、上下流路63およびチェックバルブ61a、63aを主体に構成される。左右流路61は、開閉コック開口30よりも上方において流入路20と連通して右方に延びるとともに中間室62と連通した油路であり、中間室62との連通部分である左右流路61の右端部には、一方向(左右流路61から中間室62の方向)のみに流れを規制するチェックバルブ61aが設置されている。中間室62は、その前方において後述するプライミングポンプ70のポンプ室71aと連通している。上下流路63は、中間室62から下方に延びて流入空間4aに連通した油路であり、流入空間4aとの連通部分である上下流路63の下端部には、上記のチャックバルブ61aと同一機能を有し、上下流路63から流入空間4aの方向のみに流れを規制するチェックバルブ63aが設置されている。
プライミングポンプ70は、図14に示すように往復動ポンプであり、シリンダ71、ポンプ室71a、ハンドル72、プランジャ73、ピストン部74、ロッド部75およびシール部材76を主体に構成されている。シリンダ71には、その後端部において、バイパス路60の中間室62に連通するポンプ室71aが形成され、また、シリンダ71には、前方から後方に向けてプランジャ73が挿入されており、プランジャ73はシリンダ71内において前後方向に往復自在となっている。さらに、プランジャ73は、シリンダ71内を往復するピストン部74と、ピストン部74と手動操作されるハンドル72とを連結するロッド部75と、ピストン部74に設けられシリンダ71との摺動部を液密に保持するシール部材76とから構成されている。
下部ケース半体80は、例えば透明樹脂材料を用いて上方に向けて開口した有底円筒状に形成され、雄ねじ80aおよびリブ80bを有して形成されている。雄ねじ80aは、下部ケース半体80の上端外周面に形成され、上述の上部ケース半体10の雌ねじ10aと螺合可能となっている。リブ80bは、下部ケース半体80の円筒底部において複数形成されており、それらは上下方向を中心に放射状に配設されるとともに、上下に延びて形成されている。また、複数のリブ80bの上端面は、互いに水平となってエレメント載置部80cが形成されている。なお、本実施例において流路開閉装置90は、上述の上部ケース半体10と開閉コック40とを構成部材として構成されているが、より詳細には、開閉コック40を囲むようにして形成された上部ケース半体10の一部および開閉コック40から構成されている。
フィルタエレメント3は、上下に延びた薄肉円筒状に形成され、格子状に形成された内筒3aの周囲に蛇腹状に折り曲げられた濾材3bが巻き付けられている。さらに、フィルタエレメント3の上端部には、円盤状に形成されて中央に開口部を有した上部プレート3cが固着され、フィルタエレメント3の下端部には円盤状の下部プレート3dが固着されている。
以上ここまでは、フィルタ1の構成について説明したが、以下において、フィルタ1の組立手順について説明する。
まず、フィルタエレメント3の下部プレート3dの下面が、下部ケース半体80のエレメント載置部80cに当接するように、フィルタエレメント3を下部ケース半体80内に載置する。このとき、フィルタエレメント3は、下部ケース半体80に設けられた保持部材81によって保持されている。次に、フィルタエレメント3の上端部に設けられた、上部プレート3cの開口部に上部ケース半体10の流出路50を挿通させつつ、フィルタエレメント3を保持した下部ケース半体80を、上部ケース半体10に向かって下方より押し上げる。
次に、下部ケース半体80の雄ねじ80aと、上部ケース半体10の雌ねじ10aとが螺合するように、下部ケース半体80を上部ケース半体10にねじ込む。そして、下部ケース半体80の上部ケース半体10へのねじ込みが完了すると、フィルタエレメント3は、上部及び下部ケース半体10,80により挟持された状態でエレメント配設空間4内に収容保持される。なお、このとき、上部ケース半体10とフィルタエレメント3との間は、リング状のシール部材82によりしっかりとシールされて液密状態となっている。
次に、上部ケース半体10の開閉コック開口30に、開閉コック40を取り付ける。ここで、開閉コック開口30に対して、開閉コック40を前方から後方へと挿入していくことにより、リング部43dが上部ケース半体10の対向面13と当接する位置まで挿入する。また、切換ツマミ49が左方側に位置するように挿入することで、流入路20とコック流路47とが上下方向に連通するようになっている(図5を参照)。このとき、開閉コック40の後方部41と、開閉コック開口30の後方真円部31とは近接して回転自在となっており、同様に、前方部43も前方真円部33と近接して回転自在となっている。
さらにこのとき、図7に示すように、楕円部32の逃がし部32cと中間部42の封止突起46とは所定間隔を有して離れており、一方、逃がし部32c以外の部分で、楕円部32と中間部42とが近接して回転自在となっている。また、この挿入状態において、Оリング41cが後方真円部31に当接して変形することでシールされて液密状態となり、同様に、Оリング43cが前方真円部33に当接して変形することでシールされて液密状態となっている。よって、開閉コック開口30は、Оリング41cとОリング43cとによって挟まれた領域において、前後方向にシールされて液密状態となっている。
そして、開閉コック40の押止溝48と対向する位置において、上部ケース半体10に上下方向に開口した止めネジ用穴11に、止めネジ12を挿入して締結することで、開閉コック40の移動を規制することが可能となる。またこのとき、図7に示すように、楕円部32の中心線32a、32bは、中間部42の中心線42a、42bよりも左側下方に位置しており、さらに、中間部42の左右方向の中心線42aと流入路20の左右方向の中心線とは一致している。
以上ここまでは、フィルタ1の組立手順について説明したが、以下において、上記のようにして組立てられたフィルタ1内部での、燃料の流れについて説明する。まず、通常時(プライミングポンプ70を稼動させていないとき)の燃料の流れについて説明する。
外部(燃料タンク200)から流入路20に流入した燃料は、図4の実線20aに示す方向に進み、開閉コック40のコック流路47を通過することで、バイパス路60を経由することなく流入空間4aに流入する。そして、流入空間4aに流入した燃料は、フィルタエレメント3を通過して流出空間4bに進み、さらに流出空間4bから流出路50を通り、外部(供給ポンプ210)に搬送されるように構成されている。なおこのとき、流入路20に流入した燃料の一部は、図4の鎖線20bに示す方向に進むことで、左右流路61、中間室62および上下流路63を経由して流入空間4aに流入する。
次に、エレメント配設空間4内の空気抜き作業、または初めてエンジンを始動させる場合において、プライミングポンプ70を手動で稼動させたときの燃料の流れについて、図11から図14を参照しながら説明する。
まず、プライミングポンプ70を稼動させる前段階として、上記の通常時の状態において、止めネジ12を緩めて開閉コック40を上下左右方向に回転自在とした後、上方向に90度回転させることにより、図13に示すように、コック流路47が左右方向に向ける。このとき、開閉コック40は、円柱状の後方部41および前方部43の中心軸を回転中心として回転する。そして、楕円部32の上方側おける流入路20と連通する部分に、封止突起46が当接して変形することによって、封止突起46が流入路20を完全に封止することが可能となっている。ここで、封止突起46は、ガスケット45の外周面からの高さ分(径方向長さ)だけ当接して変形している。
そして、この状態において、図14に示すプライミングポンプ70のハンドル72を前後方向に往復動させる。まず、ハンドル72を前方に引くことで燃料が左右流路61からチェックバルブ61aを通過して中間室62に流入し、このとき、チェックバルブ63aは閉じている。次に、ハンドル72を後方に押すことで、中間室62内の燃料が上下流路63およびチェックバルブ63aを通過して流入空間4aに流入し、このとき、チェックバルブ61aは閉じている。よって、手動操作により燃料をバイパス路60内において逆流させることなく、流入空間4aに流入させることが可能である。
このようにして、ハンドル72を往復させることにより、図11の実線20cに示す方向に、外部から流入路20に流入した燃料は、全てバイパス路60を経由して流入空間4a内に流入する。このとき、封止ネジ16を緩めて、上下エア抜き孔14と左右エア抜き孔15とを連通させておくことで、エレメント配設空間4内にある空気を、左右エア抜き孔15から外部に排出可能となっている。そして、流入空間4a内の燃料は、フィルタエレメント3を通過して流出空間4bに進み、さらに流出空間4bから流出路50を通り、供給ポンプ210に搬送されるように構成されている。
ここで、本発明に係るフィルタ1の効果について簡単にまとめると、第1に、流入路20に流路開閉装置90を設けて、コック流路47と流入路20とを連通させて流入路20を開いた状態とし、一方で、開閉コック40を90度回転操作することにより、流入路20を閉じた状態とすることが可能に構成されている。そのため、燃料が流入路20から流入空間4aに流入する際に流路の大きな変化がないため圧力損失を低減することでき、供給ポンプの駆動効率を向上させて、エンジンの燃費を向上させることが可能となる。
第2に、封止突起46は、流入路20を閉じる時のみ楕円部32の上方側と当接し、一方で、通常の使用状態である流入路20を開いた状態においては、楕円部32(逃がし部32c)に当接せず離れて位置している。このことにより、流入路20を開いた状態において、開閉コック40の外周部に余計な外力が働くことがなく、また、封止突起46は樹脂の劣化が低減されて封止性能の低下が抑えられる。よって、開閉コック40の封止性能を長期間にわたって安定して維持することが可能である。
上述の実施例において、封止突起46は楕円部32の上方側と当接して変形することで、流入路20を閉じる構成となっていることから、封止突起46の材質は、例えば弾性変形可能であって耐油性を有した樹脂で形成されていることが好ましい。
上述の実施例において、流入路20を閉じる構成は、上記のような楕円部32の上方側おける流入路20と連通する部分に、封止突起46が当接して変形することによって、封止突起46が流入路20を封止する構成に限定されず、例えば一般的に用いられている開閉バルブを用いても良い。
また、上述の実施例において、フィルタエレメント3の形状や材質は、上記のように(格子状に形成された内筒の周囲に)蛇腹状に折り曲げられた濾材が巻き付けられているが、例えば、所定の厚さを有したグラスファイバー、不織布等によって円筒状に形成されたものを用いても良い。さらに、これらの素材を組み合わせて形成されたもの、もしくは、円筒状に形成された焼結品でも良く、濾過する液体や除去する固形物等に合わせて、最適な素材及び形状を選択することが可能である。
本発明に係るフィルタを示した斜視図である。 図1中のII−II部分を示す断面図である。 図1中のIII−III部分を示す断面図である。 図2の流入路部分を拡大した拡大断面図である。 図1中のV−V部分を示す断面図である。 図5中のVI−VI部分を示す断面図である。 図5中のVII−VII部分を示す断面図である。 図5中のVIII−VIII部分を示す断面図である。 開閉コックを示した斜視図である。 (a)は開閉コックを上方から見た平面図で、(b)は(a)の後方側面図で、(c)は(a)の前方側面図で、(d)は(a)の左方側面図である。 開閉コックを閉じた時の流入路部分を示す拡大断面図である。 開閉コックを閉じた時の図1中のV−V部分を示す断面図である。 図12中のXIII−XIII部分を示す断面図である。 図1中のXIV−XIV部分を示す断面図である。 従来のフィルタを示した断面図である。
符号の説明
1 フィルタ
2 フィルタケース
3 フィルタエレメント
4 エレメント配設空間
4a 流入空間
4b 流出空間
20 流入路(第1流入路)
50 流出路
60 バイパス路(第2流入路)
61 左右流路
61a チェック弁
62 中間室
63 上下流路
63a チェック弁
70 プライミングポンプ
90 流路開閉装置

Claims (1)

  1. 内部にエレメント配設空間を有し、前記エレメント配設空間と外部を連通させる流入路および流出路が形成されたフィルタケースと、
    前記エレメント配設空間を前記流入路に繋がる流入空間と前記流出路に繋がる流出空間とに二分させて、前記エレメント配設空間内に取り付けられるフィルタエレメントとからなり、
    外部から前記流入路を通って前記流入空間内に導入された液体を、前記フィルタエレメントを通過させて、前記流出空間から前記流出路を通って外部に流出させるように構成したフィルタにおいて、
    前記流入路は、前記エレメント配設空間と外部を連通させる第1流入路と、前記第1流入路と前記エレメント配設空間を連通させる第2流入路とから構成され、
    前記第1流入路には、前記第1流入路を開閉する流路開閉装置が取り付けられ、
    前記第2流入路の一端が、前記第1流入路の外部側端部と前記流路開閉装置との間において前記第1流入路と連通するとともに、他端が前記エレメント配設空間と連通しており、
    前記第2流入路は、前記第1流入路と連通する上流側流路、前記上流側流路と連通する中間室、および一端が前記中間室と連通するとともに他端が前記エレメント配設空間と連通する下流側流路から構成され、
    前記上流側流路と前記中間室との連通部、および前記下流側流路と前記エレメント配設空間との連通部にはそれぞれ、前記第1流入路から前記エレメント配設空間へ向かう流れのみを許容するチェック弁が取り付けられて、
    前記中間室に、外部から前記第1流入路に導入された液体を前記上流側流路、前記中間室および前記下流側流路を通過させて前記エレメント配設空間に導くプライミングポンプが取り付けられていることを特徴とするフィルタ。
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