JP4949822B2 - ブレーキ機構 - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、低コストのブレーキ機構を提供することにある。
ここで、スライドドアが移動し、スライドドアにより、移動体が押され、移動体は、付勢手段の付勢力に抗して移動する。
請求項2に係る発明は、前記移動体は、前記ロータリダンパのロータに設けられ、前記ロータの半径方向に延びるダンパアームと、前記スライドドアのスライド軌跡に沿って移動可能に設けられ、前記スライドドアによって押される当接部材と、中間部が前記当接部材に回転可能に取り付けられ、一方の回転端部が前記ロータリダンパのダンパアームに回転可能に取り付けられたアームとからなることを特徴とする請求項1記載のブレーキ機構である。
ここで、スライドドアが移動し、スライドドアにより、移動体の当接部材が押され、当接部材は、付勢手段の付勢力に抗してスライドドアの移動軌跡に沿って移動する。
最初に、図4を用いて、本形態例のブレーキ機構が設けられた車両全体を説明する。車体(ボデー)1には、開口3が形成されている。開口3に沿って、スライドドア5を案内するガイドレール7が設けら、スライドドア5がこのガイドレール7に沿って移動することにより、開口3が開閉されるようになっている。そして、スライドドア5の制動を行うブレーキ機構が設けられている。
アーム27の一方の回転端部は、ロータリダンパ31のロータ本体31bに設けられたアーム部31dにピン33を用いて回転可能に取り付けられている。
スライドドア5が移動体21のローラ23に当接していない状態では、スプリング41の付勢力により、移動体21のアーム27はストッパ30に当接し、移動体21は、スライドドア5の制動を始める初期位置にある。ここで、スライドドア5が閉じる方向に移動し、スライドドア5の制動を始める初期位置を過ぎると、スライドドア5のローラ17により、移動体21のローラ23が押され、ローラ23は、スプリング41の付勢力に抗して、ガイドレール(スライドドアの移動軌跡)7に沿って移動する。
[第2の実施の形態例]
第1の実施の形態例と、第2の実施の形態例との相違点は、ロータリダンパであり、他の部分は第1の実施の形態例と同一であるので、第1の実施の形態例と同一部分にはどいつ符号を付し、重複する説明は省略する。
更に、本形態例では、スライドドア5が全開位置へ向かって移動し、スライドア5が全開位置の近傍に至ると、ロータ本体55(シャフト56、ダンパアーム63)は、一方向の回転から他方向への回転へ変わるように、ロータリダンパ51の取り付け位置、ロータリダンパ51のロータ(ロータ本体55、シャフト56、ダンパアーム63)、アーム27の形状が設定されている。
(1)ロータリダンパ51は、ロータ55が一方の方向(図6において矢印G方向)に回転した時に発生するトルクの方が、ロータ55が他方の方向(図6において矢印G方向と反対方向)に回転した時に発生するトルクより大きくなるので、移動体が21が初期位置に戻る際のロータリダンパ51に発生するトルクは、スライドドア5が移動体21の当接部材であるローラ23を押す場合のトルクよりも小さいので、スプリング41の付勢力を小さくでき、スプリング41のコストダウンを図ることができる。
(2)スライドドア5を閉める際、閉まる直前にスライドドア5にはウエザーストリップに押圧し、スライドドア5には、ウエザーストリップの弾性反発力が作用するので、スライドドア5が閉める直前に、ウエザーストリップの弾性反発力とロータリダンパ51による制動力が作用すると、スライドドア5の閉方向への操作力が大きくなるので、ロータリダンパ51の制動力は小さくなることが望ましい。
[第3の実施の形態例]
最初に、第3の実施の形態例のブレーキ機構を図10を用いて説明する。本形態例と第1の形態例との大きな相違点は、第1の形態例は、スライドドアのスライド軌跡に沿って移動可能に設けられ、スライドドアによって押される当接部材,中間部が前記当接部材に回転可能に取り付けられ、一方の回転端部が前記ロータリダンパのロータの回転中心以外の部分に回転可能に取り付けられたアームからなる移動体を有していたが、本形態例は移動体を有していない点である。よって、第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本形態例のロータリダンパ71の基本的な構成は第1の形態例と同じである。そして、ロータリダンパ71のロータ71bには、移動体としてのアーム部(ダンパアーム)71fがロータ71bと一体となるように設けられている。このアーム部71fには、スライドドア5のスライダブラケット15のピン72に押されて、アーム71fが回転する押圧部71gが形成されている。
スライドドア5がアームに当接していない状態では、スプリング75により、アーム部71fのストッパ当接部71hはストッパ73に当接し、アーム部71fは、スライドドア5に当接可能な位置に位置している(図10参照)。
(1)ブレーキ機構の移動体は、ロータリダンパ71のロータ71bに設けられ、ロータ71bの半径方向に延び、スライドドアに押されて回転するアーム部(ダンパアーム)71fであることにより低コストである。
(2)スライドドア5を閉める際、閉まる直前にスライドドア5にはウエザーストリップに押圧し、スライドドア5には、ウエザーストリップの弾性反発力が作用するので、スライドドア5が閉める直前に、ウエザーストリップの弾性反発力とロータリダンパ51による制動力が作用すると、スライドドア5の閉方向への操作力が大きくなるので、ロータリダンパ51の制動力は小さくなることが望ましい。
21 移動体
31 ロータリダンパ
41 スプリング
Claims (2)
- 車体に設けられた開口を開閉するスライドドアの制動を行うブレーキ機構において、
車体側に取り付けられ、ロータが回転するとトルクが発生するロータリダンパと、
前記スライドドアに押されて移動し、この移動を前記ロータリダンパのロータに伝達する移動体と、
前記移動体が当接可能で、前記移動体が前記スライドドアの制動を始める位置で、前記スライドドアに押される方向と反対方向の前記移動体の移動を禁止するストッパと、
該ストッパに当接する方向に前記移動体を付勢する付勢手段と、
を有し、
前記スライドドアが全閉位置へ向かって移動し、前記スライドアが全閉位置の近傍に至ると、前記ロータリダンパに発生するトルクが小さくなるように、
前記ロータリダンパの位置、移動体の形状、付勢手段の取付位置を設定したことを特徴とするブレーキ機構。 - 前記移動体は、
前記ロータリダンパのロータに設けられ、前記ロータの半径方向に延びるダンパアームと、
前記スライドドアのスライド軌跡に沿って移動可能に設けられ、前記スライドドアによって押される当接部材と、
中間部が前記当接部材に回転可能に取り付けられ、一方の回転端部が前記ロータリダンパのダンパアームに回転可能に取り付けられたアームとからなることを特徴とする請求項1記載のブレーキ機構。
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