JP4949784B2 - 配送情報処理端末及びその情報処理プログラム - Google Patents
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Description
しかし、通常、海外へ送る書類以外の配送荷物では、海外配送ネットワークを有する配送業者の受付窓口に荷物を持ち込んで委託手続きを行っている。
第2に送り先の国で荷物にかかる関税を含む諸費用(関税等諸費用)を予め荷主が支払う場合に、それらの費用を受付窓口で算出する必要があることがあげられる。すなわち、関税等諸費用の料率は荷物の品目別に各国毎で異なるため、送り先の国で規定された料率を参照しながら、荷主がインボイスに記載した品目を逐次照合して費用を算出しなければならず、受付窓口の机上で作業する必要があるからである。
しかし、通常、荷物の重量はそのサイズ(体積)に比例しており、サイズから荷物の重量を特定することも可能である。荷物の重量ではなく、荷物のサイズを基に運賃を規定したとしても、荷主の側では何ら不都合はなく、また、荷受時に重量を計らなくとも、その後に配送業者において計量し、荷物の重量を把握しておけば輸送や配送に何ら支障はない。
また、関税等諸費用の算出手続きは、荷主がインボイスを作成しており、諸費用の算出に必要な情報が明らかであれば、荷主宅においても可能である。
前記入力部はバーコードリーダと文字及び数字の操作キーからなり、
前記記憶部には荷物配送が可能な外国名からなる国名データ、各国の荷物品目別の関税率データ、各国の荷物サイズ別の運賃データ、各国への配送が禁じられている品目毎の禁制品データの各データが記録されているとともに、
バーコードリーダによる荷物配送伝票の識別コードの読み取り入力を受け付け、読み取った識別コードを表示部に表示するコード入力手段と、
操作キーから荷物を配送する国名の入力を受け付けるとともに、入力された国名と記憶部に記録された国名データとを照合し、該当の国名を表示部に表示する国名入力手段と、
操作キーから荷物サイズの入力を受け付けるとともに、入力された荷物サイズを表示部に表示するサイズ入力手段と、
前記入力されたサイズと記憶部に記録された該当国の荷物サイズ別の運賃データとを照合し、該当の運賃を表示部に表示する運賃表示手段と、
操作キーから荷物の品目とその品代金の入力を受け付け、入力された品目と品代金を表示部に表示する品代金入力手段と、
前記入力された荷物の品目が該当国の禁制品データの品目に該当する場合は禁制品である旨を表示部に表示する禁制品通知手段と、
前記入力された品代金に記憶部に記録された該当国の関税率データとを演算部で積算して関税を含む諸費用を算出し、算出された費用を表示部に表示する諸費用算出手段と、
前記入力された荷物配送先の国名、荷物サイズ、運賃、関税を含む諸費用の各データを伝票の識別コードに関連付けて記憶部に登録する配送情報登録手段と、
登録された配送情報を通信部からラベルプリンタに出力してラベル印字させる配送情報印字出力手段とを備えて構成されたことを特徴とする。
また、配送情報印字出力手段は、配送情報をラベルに文字で印字する機能に加え、バーコードや2次元コードなどの識別コードに変換してラベルに印字する機能を具備していてもよい。なお、登録された配送情報は、集荷した荷物をドライバが営業所に持ち帰った際に、通信部から営業所に設置されたコンピュータ端末へと送信され、コンピュータ端末から通信回線を介して管理サーバに入力される。
すなわち、本発明の配送情報処理プログラムは、
データの入力部、記憶部、演算部、表示部及び通信部の各データ処理部を備え、
前記入力部はバーコードリーダと文字及び数字の操作キーからなり、
前記記憶部には荷物配送が可能な外国名からなる国名データ、各国の荷物品目別の関税率データ、各国の荷物サイズ別の運賃データ、各国への配送が禁じられている品目毎の禁制品データの各データが記録された携帯式の配送情報処理端末のプログラムであって、
バーコードリーダによる荷物配送伝票の識別コードの読み取り入力を受け付け、読み取った識別コードを表示部に表示するコード入力処理と、
操作キーから荷物を配送する国名の入力を受け付けるとともに、入力された国名と記憶部に記録された国名データとを照合し、該当の国名を表示部に表示する国名入力処理と、
操作キーから荷物サイズの入力を受け付けるとともに、入力された荷物サイズを表示部に表示するサイズ入力処理と、
前記入力されたサイズと記憶部に記録された該当国の荷物サイズ別の運賃データとを照合し、該当の運賃を表示部に表示する運賃表示処理と、
操作キーから荷物の品目とその品代金の入力を受け付け、入力された品目と品代金を表示部に表示する品代金入力処理と、
前記入力された荷物の品目が該当国の禁制品データの品目に該当する場合は禁制品である旨を表示部に表示する禁制品通知処理と、
前記入力された品代金に記憶部に記録された該当国の関税率データとを演算部で積算して関税を含む諸費用を算出し、算出された費用を表示部に表示する諸費用算出処理と、
前記入力された荷物配送先の国名、荷物サイズ、運賃、関税を含む諸費用の各データを伝票の識別コードに関連付けて記憶部に登録する配送情報登録処理と、
登録された配送情報を通信部からラベルプリンタに出力してラベル印字させる配送情報印字出力処理とを、実行させるためのものである。
図1は本発明の配送情報入力端末を用いた配送情報処理システムの一例の構成を示しており、図中、符号1は配送業者の管理サーバ、2は顧客の情報処理端末、3は配送業者の発店のコンピュータ端末、4は配送ドライバなどの集荷担当者が携帯する配送情報処理端末をそれぞれ示している。
ここで、配送情報ファイルは、荷物に貼られる配送伝票の番号、荷物の所在地、配送処理の種別、処理がされた時間などのデータからなり、これらのデータはコンピュータ端末3を介して配送情報処理端末4から入力される。また、顧客情報ファイルは、荷主(依頼主)や受取主の氏名、住所、電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先などのデータからなり、コンピュータ端末3や顧客の情報処理端末2から入力される。
また、管理サーバ1は、インターネットINにWeb情報を発信するWebサーバとしての機能を備えており、電子メールの送受信により、又はWeb閲覧機能を備えた顧客の情報処理端末2とインターネットINを介して接続し、同ネットを介した荷物配送の依頼や顧客情報の登録の受け付け処理により、顧客の情報処理端末2から管理サーバ1へと送信出力された各種データをデータベースDBのデータファイルに登録し、或いは荷物の配送状況の問い合わせを受け付けて、配送情報ファイルから該当の荷物の配送情報を読み出し、これを情報処理端末2へ送信出力することができるように設けてある。
演算部42は後述する荷物の関税等諸費用の算出などに用いられるデータの演算処理を担う部位、表示部43は入力部41から入力されたデータや記憶部45に記録されたデータを表示出力する部位である。通信部44は外部機器と接続してデータを送受するインターフェイスであり、前記コンピュータ端末3や後述するラベルプリンタ5、或いはインターネットINに接続可能な携帯電話(図示せず)などと、有線又は無線で接続して、これら機器との間でデータを送受信することができるように設けてある。
ここで、記憶部45に記録された各データファイルは、図3に示されるように、国名データ45aは当該配送業者の海外配送ネットワークを通じて荷物の配送が可能な外国名を登録したデータ、関税率データ45bは各国の荷物品目別(衣料品、食品、書籍、雑貨・その他)の関税率を登録したデータ、禁制品データ45dは各国への配送が禁じられている品目を前記衣料品、食品、書籍、雑貨・その他の品目毎に登録したデータによりそれぞれ構成されている。運賃データ45cは各国へ送る荷物のサイズ別(60、80、100、120、140、160のサイズ)の運賃を登録したデータにより構成されている。
この配送伝票は、荷主や受取主に関する情報を記入する配送伝票61に荷物の品名や単価などを記載するインボイス62を一体にして構成したものである。図示した伝票は、領収書と請求書を兼用した依頼主控えであり、この他に同一構成の売上票や貼付票、国際作業票、通関用伝票とインボイス等の複数枚の複写式伝票(何れも図示せず)を依頼主控えの下側に切除可能に綴じ合わせた構成となっている。
同図に示されるように、配送伝票61は、伝票番号61aとその識別コード61bが記載され、受取主(お届け先)と荷主(ご依頼主)に関する情報の記入欄61c、荷物に危険品が含まれていないことを荷主が保障する荷主の署名欄61d、品区分記入欄61e、関税等諸費用の支払い方法選択欄61f、品名とその価格の記入欄61gなどの配送処理に必要な各種情報記入欄を配して構成してある。また、インボイス62は、衣料品、食品、書籍、雑貨・その他に区分した品名と数量の記入欄62a、各品の単価記入欄62b、原産国などの記入欄62c、荷主の署名欄62dなどの各情報記入欄を配して構成してある。
先ず、荷主において荷物を梱包し、前記配送伝票6に必要事項を記入する。荷物を送る準備が整ったならば、配送業者に対して集荷依頼をする。
集荷依頼は、荷主が配送業者へ電話連絡により依頼し、或いはインターネットINに接続した荷主の情報処理端末2から配送業者の管理サーバ1へ集荷依頼通知を送信して行われる。
集荷依頼の連絡又は通知を受けた場合、その旨を管理サーバ1の配送情報ファイルに登録するとともに、荷主の所在地に近い発店のコンピュータ端末3に対して集荷指令を送信する。発店において荷主から集荷依頼を受けた場合は、その旨が発店のコンピュータ端末3から管理サーバ1へと送信され、配送情報ファイルに登録される。
国名の入力は、先ず操作キーから国名の頭文字のみの入力を受け付けるメニューを表示し(同図(B))、次いで入力された国名の頭文字と記憶部45の国名データファイル45aの国名の頭文字とを照合し、該当の国名の一覧を表示する(同図(C))。
本例では香港に荷物を送る場合を示し、香港の頭文字「H」を操作キーから入力して、国名データファイル45aに登録された頭文字が「H」の国名の表示例を示している。表示された国名欄から操作キーを操作して「香港 HongKong」を選択すると、選択した国名が反転表示して荷物の配送先である国の入力が確定する。
なお、荷物が書類であり、同図(D)の種類選択メニューで「1.書類」を選択しても、荷物のサイズが一定の重量(5kg)以上の場合は、同図(E)のサイズ選択メニューでその重量に対応した荷物のサイズ(例えば10kgまでの荷物に対応する100サイズ)の入力が行われる。
同メニューの内、「1.関税等お届け先払い」は荷物の受取主が関税等諸費用を支払う場合、「2.関税等、後日精算」は荷主が関税等諸費用の支払い手続きを後日行うことを希望する場合、「3.関税等、集荷時精算」は集荷と同時に荷主が費用の支払いを希望する場合であり、荷主の希望に応じて選択操作する。
本例では、集荷時に、送り先の国での関税費用等の料金を算出し、料金の支払い手続きを行う場合を示し、「3.関税等、集荷時精算」が選択される。
なお、荷物が書類の場合でも、前記一定の重量以上の場合は、関税等の諸費用が発生するとして、同メニューで費用の支払い方法を選択し、選択した方法で支払い処理が行われることとなる。
品目は、前記図3に示された関税率データファイル45bに対応して、衣料品、食品、書籍、雑貨に区分し、該当する荷物の品目の品代金を操作キーから入力することが可能となり、品目毎に入力した代金が表示される。この入力は、荷主が作成したインボイス62の記載に基づいて行う。
例えば香港では海外からの配送を禁ずる禁制品として「化粧品」を規定している。そのため、前述の操作で配送国として香港を指定し、品目別の品代金入力メニューで「雑貨」を選択操作すると、図6に示されるような荷物に禁制品が含まれる虞れのある旨の通知画面を表示し、荷主に対して配送荷物に禁制品が含まれているかの確認を促すことができるようになっている。
本例では、衣料品と書籍を送る場合を示し、衣料品の品代「100000円」、書籍の品代「10000円」を入力し、これら金額とともに合計金額「110000円」がメニューに表示される。
本例では、香港に衣料品と書籍を送る場合であるが、図3に示されるように、香港では衣料品に5%、書籍にも5%の関税率を規定している。従って、関税等小計は、衣料品と書籍の品代金「100000円」と「10000円」のそれぞれに関税率5%を積算した合計「5500円」となる。
また、配送荷物の品目にかかる関税は、荷物集荷時に配送業者が荷主から受け取り、荷主に代わって配送国に納めるが、その代行支払い費用として、演算部42で関税等小計に代行支払額(本例では「1500円」)を加えた金額を諸費用合計として算出する。
さらに、運賃表示処理プログラム46dにより、入力された荷物のサイズと記憶部45に記録された該当国の荷物サイズ別の運賃データ45cとを照合して、該当国及びサイズの運賃を算出する。
同画面には、伝票番号の識別コード、仕分けコード、品代金「110000円」、関税等小計「5500円」、諸費用合計「7000円」、運賃「2700円」の各項目が確認事項として表示される。このうち、諸費用合計と運賃を加算した金額「9700円」が集荷時に荷主が配送業者に対して支払う金額となる。
これと併せて発店のコンピュータ端末3に配送情報処理端末4を接続し、前記登録した配送情報をコンピュータ端末3に転送し、コンピュータ端末3からサーバ端末1へと送信し、サーバ端末1の配送情報ファイルに入力し、伝票識別コードに関連付けて登録する。
以降、荷物が受取主に届くまでの配送情報が、伝票識別コードに関連付けられて同ファイルに逐次入力されて情報の管理がなされる。
Claims (3)
- データの入力部、記憶部、演算部、表示部及び通信部の各データ処理部を備えた携帯式の配送情報処理端末であって、
前記入力部はバーコードリーダと文字及び数字の操作キーからなり、
前記記憶部には荷物配送が可能な外国名からなる国名データ、各国の荷物品目別の関税率データ、各国の荷物サイズ別の運賃データ、各国への配送が禁じられている品目毎の禁制品データの各データが記録されているとともに、
バーコードリーダによる荷物配送伝票の識別コードの読み取り入力を受け付け、読み取った識別コードを表示部に表示するコード入力手段と、
操作キーから荷物を配送する国名の入力を受け付けるとともに、入力された国名と記憶部に記録された国名データとを照合し、該当の国名を表示部に表示する国名入力手段と、
操作キーから荷物サイズの入力を受け付けるとともに、入力された荷物サイズを表示部に表示するサイズ入力手段と、
前記入力されたサイズと記憶部に記録された該当国の荷物サイズ別の運賃データとを照合し、該当の運賃を表示部に表示する運賃表示手段と、
操作キーから荷物の品目とその品代金の入力を受け付け、入力された品目と品代金を表示部に表示する品代金入力手段と、
前記入力された荷物の品目が該当国の禁制品データの品目に該当する場合は禁制品である旨を表示部に表示する禁制品通知手段と、
前記入力された品代金に記憶部に記録された該当国の関税率データとを演算部で積算して関税を含む諸費用を算出し、算出された費用を表示部に表示する諸費用算出手段と、
前記入力された荷物配送先の国名、荷物サイズ、運賃、関税を含む諸費用の各データを伝票の識別コードに関連付けて記憶部に登録する配送情報登録手段と、
登録された配送情報を通信部からラベルプリンタに出力してラベル印字させる配送情報印字出力手段とを備えて構成されたことを特徴とする配送情報処理端末。 - バーコードリーダに代えて2次元コードリーダを入力部に備えた請求項1に記載の配送情報処理端末。
- データの入力部、記憶部、演算部、表示部及び通信部の各データ処理部を備え、
前記入力部はバーコードリーダと文字及び数字の操作キーからなり、
前記記憶部には荷物配送が可能な外国名からなる国名データ、各国の荷物品目別の関税率データ、各国の荷物サイズ別の運賃データ、各国への配送が禁じられている品目毎の禁制品データの各データが記録された携帯式の配送情報処理端末を、
バーコードリーダによる荷物配送伝票の識別コードの読み取り入力を受け付け、読み取った識別コードを表示部に表示するコード入力処理と、
操作キーから荷物を配送する国名の入力を受け付けるとともに、入力された国名と記憶部に記録された国名データとを照合し、該当の国名を表示部に表示する国名入力処理と、
操作キーから荷物サイズの入力を受け付けるとともに、入力された荷物サイズを表示部に表示するサイズ入力処理と、
前記入力されたサイズと記憶部に記録された該当国の荷物サイズ別の運賃データとを照合し、該当の運賃を表示部に表示する運賃表示処理と、
操作キーから荷物の品目とその品代金の入力を受け付け、入力された品目と品代金を表示部に表示する品代金入力処理と、
前記入力された荷物の品目が該当国の禁制品データの品目に該当する場合は禁制品である旨を表示部に表示する禁制品通知処理と、
前記入力された品代金に記憶部に記録された該当国の関税率データとを演算部で積算して関税を含む諸費用を算出し、算出された費用を表示部に表示する諸費用算出処理と、
前記入力された荷物配送先の国名、荷物サイズ、運賃、関税を含む諸費用の各データを伝票の識別コードに関連付けて記憶部に登録する配送情報登録処理と、
登録された配送情報を通信部からラベルプリンタに出力してラベル印字させる配送情報印字出力処理とを、実行させるための配送情報処理プログラム。
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