JP4949368B2 - 機密情報管理システムおよび機密情報管理方法 - Google Patents
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Description
近年、企業において管理すべき機密情報の漏洩が数多く発生しており、知的財産保護や個人情報保護の観点で企業が責任を問われ、企業に損害を及ぼす事態となっている。情報漏洩の中には電子メールを漏洩原因とするものも多く、電子メールを介してやり取りされる情報についての管理が求められる。
神堀真也、相田仁、"電子メールを基にした情報共有システムに関する考察"、情報処理学会研究報告、Vol.2008,No.34,pp.61−67,2008 獅子堀正幹、藤井誠、安藤一秋、青江順一"各個人のプロファイルを用いたメイル文書のフィルタリング手法"、電子情報通信学会技術研究報告、Vol.98,No.486,pp.9−16,1998 獅子堀正幹、青江順一、藤井誠、安藤一秋"多属性項目の履歴情報に基づくメイル文書のフィルタリング手法"、情報処理学会論文誌、Vol.41,No.8,pp.2299−2308,2000
1.同一の話題について、電子メールの返信を繰り返す形でメッセージがやり取りされるケースが多いが、メールのやり取りの中で話題が変わっていき、結果的に機密情報が送受信されるといったケースをトレースすることが困難である。
2.電子メールでのやり取りが終わった後に、環境の変化等の理由によって過去に送受信された電子メールが機密情報として扱われなければならなくなるケースへの対応が困難である。逆に、あるタイミングで機密情報から公開情報となるケースも存在する。
また、本発明は、添付ファイルに付与されている取り扱い区分および配布範囲を参照し、これをスレッド等のメール群の取り扱い区分および配布範囲として自動的に付与することにより、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲に応じてスレッド等のメール群の取り扱い区分および配布範囲を動的に変更することが可能である。
さらに、本発明は、任意のタイミングにおいて、第三者(監視者)が監視可能な範囲において送受信されているメール群の状況を確認することが可能であり、スレッド等のメール群への取り扱い区分および配布範囲の付与、変更を行うことが可能である。
電子的な機密情報を営業秘密として客観的に認識できるようにするための手法の例として、以下が挙げられる。
1.「社外秘」、「部外秘」、「関係者限り」といった取り扱いの区分に関するメタ情報(以後「取り扱い区分」とする)
2.営業秘密を誰に対して配布することができるのかを明確にするためのポリシ(以後「配布範囲」とする)
本発明は、上記の「取り扱い区分」、「配布範囲」を電子メールの本文に対して付与することにより、電子メールの本文についても営業秘密として客観的に認織することを可能とするものである。
また、あるメールを転送したり、メールの本文を引用して新規のメールを作成する等、メールとメールとの間には同一の話題でメッセージをやり取りするための手段が存在する。
本発明は、スレッドおよび相関関係のあるメールの集合に着目し、取り扱い区分、配布範囲の付与については単独のメールだけでなく、スレッドや、相関関係のあるメール群に対して付与することを可能とするものである。ある電子メールにおいて機密情報が送受信された場合には、同一の話題でやり取りされる電子メール群すべてを機密情報として扱うといったことを可能とするものである。
(自動付与)
添付ファイル内に事前に記載された取り扱い区分、配布範囲を抽出し、これをスレッド等のメール群の取り扱い区分、配布範囲として自動的に付与する。
(手動付与)
メールの送受信者が取り扱い区分、配布範囲を手動でスレッド等のメール群に対して付与する。
第三者(例えば、従業員の上長やメールの管理者)が、監視対象(例えば、自身が管理する部署)において送受信されているメール一覧やスレッド一覧を監視し、必要に応じて取り扱い区分、配布範囲を手動でスレッド等のメール群に対して付与する。
クライアント端末であるメール作成装置11は、利用者が電子メールを作成するためのユーザインタフェースを有し、メール転送装置12との間でメールの送受信を行う機能を有する。例えば、MUA(Mail User Agent)と呼ばれるメール作成ソフトウェアを基本とする構成が考えられる。さらに、このソフトウェアのPlug−inソフトウェアという形で、メールのスレッド情報や、取り扱い区分、配布範囲等をメール情報管理装置13に問い合わせ、利用者に表示す情報を構成する機能を有する表示情報生成部111と、構成された情報を表示するメール情報表示部112を追加するといった実現形態が考えられる。
クライアント端末であるメール表示装置15は、メール転送装置16へアクセスし、メール等の表示情報を受信して表示する機能を有する。例えば、Webブラウザのようなソフトウエアによる実現が可能である。
メール転送装置16は、図1のメール転送装置12と同様、メールを転送する機能を有する。例えば、Webメールサーバの機能を有するソフトウェアを基本とする構成が考えられる。さらに、このソフトウエアのPlug−inソフトウェアという形で、本発明において利用されるスレッド情報を作成するために必要となるメールのID(例えば、メールのMessage−IDヘッダ)、メールの親子関係を示す情報(例えば、メールのIn−Reply−Toヘッダ)をメール情報管理装置13へ送信する機能を有するメール情報送信部161、さらには、メールのスレッド情報や、取り扱い区分、配布範囲等をメール情報管理装置18に問い合わせ、利用者に表示する情報を構成する機能を有する表示情報生成部162を追加するといった実現形態が考えられる。メール情報送信部161は、図1のメール情報送信部121と同等のものであり、表示情報生成部162は、図1の表示情報生成部111と同等のものである。
本実施例の機密情報管理システムは、メール作成装置20と、メール転送装置21と、メール情報管理装置22と、メール情報監視装置23を備える。
クライアント端末であるメール作成装置20は、利用者が電子メールを作成するためのユーザインタフェースを有し、メール転送装置21との間でメールの送受信を行う機能を有する。例えば、MUA(Mail User Agent)と呼ばれるメール作成ソフトウェアを基本とする構成が考えられる。さらに、このソフトウェアのPlug−inソフトウェアという形で、メールのスレッド情報や、取り扱い区分、配布範囲等を後述するスレッド情報管理部203に問い合わせ、利用者に表示す情報を構成する機能を有する表示情報生成部201と、構成された情報を表示するメール情報表示部202を追加するといった実現形態が考えられる。
さらに、メール作成装置20は、本発明において利用されるメールのスレッド情報を管理するとともに、メールの取り扱い区分および配布範囲を管理する機能を有する。具体的には、メール情報送信部211からスレッド情報分配部221を介して送られてくる情報を受信し、構造情報管理部204、ポリシ情報管理部205、メールID情報管理部206へ情報を格納する機能を有するスレッド情報管理部203を備える。スレッド情報管理部203は、表示情報生成部201からの要求に対し、要求されたメールのスレッド情報を送信するという機能をも有する。構造情報管理部204は、メールの親子関係を示す情報(例えば、メールのIn−Reply−Toヘッダ)を利用し、メールのスレッドに関する情報を保持しているデータベースである。ポリシ情報管理部205は、メールの取り扱い区分および配布範囲を保持しているデータベースである。また、メールID情報管理部206は、メールのID(例えば、メールのMessage−IDヘッダ)を元にメール転送装置21を介して送受信されるメールを一意に特定するためのIDを保持しているデータベースである。このIDをキーとして、構造情報管理部204やポリシ情報管理部205において管理されている情報群を抽出することを可能とする。スレッド情報管理部203、構造情報管理部204、ポリシ情報管理部205、メールID情報管理部206は、図1のスレッド情報管理部131、構造情報管理部132、ポリシ情報管理部133、メールID情報管理部134と同等のものである。
(メール転送処理)
図4は、本発明の機密情報管理システムの「メール転送処理」について説明するフローチャートである。
メール転送装置12は、メール作成装置11や他のメール転送装置12からメールを受信する(ステップS11)。メール転送装置12では、下記のような状況でメール転送装置12にメールが届いたことをトリガとし、ステップS12以降の処理が発生する。
1.メール作成装置11において利用者がメールを作成後、作成したメールがメール転送装置12に届く。
2.外部からメール転送装置12に対してメールが届く。
3.内部の別のメール転送装置12からメールが届く。
次に、メール情報送信部121は、処理対象のメールについて添付ファイルの有無を調べ(ステップS13)、添付ファイルが存在しない場合(Yesの場合)は、メールの宛先に従い、メール転送装置内でメールを保存する、もしくは次のメール転送先へメールを送信する(ステップS18)。ステップS13において添付ファイルが存在した場合(Noの場合)には、すべての添付ファイルの内容をスキャンし、テキストマッチングによってメールの取り扱い区分および配布範囲の情報を抽出する(ステップS14)。例えば、図10において枠内に記載された情報がこれに該当する。
ステップS15において取り扱い区分および配布範囲の抽出に失敗したファイルが存在した場合(Noの場合)、メール情報送信部121は、OCR(Optical Character Reader)等の機能を用いることにより、添付ファイルを画像として読み込み、文字情報を抽出することによってメール取り扱い区分および配布範囲の情報を抽出する(ステップS16)。
再び、メール情報送信部121は、取り扱い区分および配布範囲の抽出に成功したか否かを判定し(ステップS17)、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲の抽出に成功した場合(Yesの場合)には、「添付ファイルからのポリシ更新処理」へと移行する。添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲の抽出に失敗した場合(Noの場合)は、メールの宛先に従い、メール転送装置内でメールを保存する、もしくは次のメール転送先へメールを送信する(ステップS18)。
図5は、本発明の機密情報管理システムの「添付ファイルからのポリシ更新処理」について説明するフローチャートである。
スレッド情報管理部131は、添付ファイルから抽出された情報から、取り扱い区分および配布範囲の適用先がメールであるかスレッドであるかを判定する(ステップS21)。
ステップS21において、適用先がスレッドである場合は、スレッド情報管理部131は、当該メールが属するスレッドの取り扱い区分と添付ファイルから抽出された取り扱い区分とを比較する(ステップS22)。取り扱い区分は、機密の範囲に応じてランク付けがされており、例えば「社外秘」<「部外秘」<「関係者限り」の順序で、「関係者限り」が最もランクが高いとする。スレッドの取り扱い区分が添付ファイルの取り扱い区分よりランクが低い場合(Yesの場合)、すなわち、スレッドの取り扱い区分の機密の範囲が、添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より広い場合には、当該メールが属するスレッドの取り扱い区分および配布範囲を更新し、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にする(ステップS23)。
ステップS22において、スレッドの取り扱い区分が添付ファイルの取り扱い区分よりランクが高い場合(Noの場合)、すなわち、スレッドの取り扱い区分の機密の範囲が、添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より狭い場合には、当該メールが属するスレッドの取り扱い区分を変更する必要はないため、ステップS25へ移行する。その際に、当該メールの取り扱い区分は、当該メールが属するスレッドの取り扱い区分が適用される。
ステップS25では、ステップS18と同様、メールの宛先に従い、メール転送装置内でメールを保存する、もしくは次のメール転送先へメールを送信する。
図6は、本発明の機密情報管理システムの「メール受信処理」について説明するフローチャートである。
メール作成装置11において、メール転送装置12からメールを受信したことをトリガとし、本処理が発生する。まず、メール作成装置11の表示情報生成部111は、受信したメールのMessage−IDを用いてスレッド情報管理部131へ問い合わせ、当該Message−IDを有するメールのスレッド情報、取り扱い区分、配布範囲の情報が存在するかどうかを調べる(ステップS31)。
次に、表示情報生成部111は、受信したスレッド情報、取り扱い区分、配布範囲の情報を用いて利用者に対して表示するためのグラフィカルな情報を構成する(ステップS33)。例えば、図9に示すような表示形態が考えられる。
次に、表示情報生成部111は、図9に示すようなメール情報をメール情報表示部112に表示し(ステップS34)、その後、利用者がメールもしくはスレッドの取り扱い区分および/または配布範囲を追加、変更する操作を行ったかどうかを判定する(ステップS35)。操作が行われなかった場合(Noの場合)、表示情報生成部111は、処理を終了する。
ステップS35において追加、変更処理が行われた場合(Yesの場合)、表示情報生成部111は、追加、変更対象となったメールのMessage−ID、取り扱い区分、配布範囲の情報を作成してスレッド情報管理部131へ送信する(ステップS36)。この際に、メールの取り扱い区分、配布範囲を追加、変更する操作を行ったのか、スレッドの取り扱い区分、配布範囲を追加、変更する操作を行ったのかの情報、すなわち、追加、変更の適用対象が当該メールのみであるか、スレッドであるかの情報も併せて送信する。そして、スレッド情報管理部131への送信後「ポリシ更新処理」へと移行する。
図7は、本発明の機密情報管理システムの「ポリシ更新処理」について説明するフローチャートである。
スレッド情報管理部131は、取り扱い区分、配布範囲の追加、変更の適用対象がメールであるかスレッドであるかを判定する(ステップS41)。
ステップS41において、適用対象がスレッドである場合、追加、変更の適用対象となるメールが属するスレッドの全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用し、ポリシ情報管理部133に情報を保存する(ステップS42)。
ステップS41において、適用対象がメールである場合、追加、変更の適用対象となるメールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用し、ポリシ情報管理部133に情報を保存する(ステップS43)。
図8は、本発明の機密情報管理システムの「ポリシ監視処理」について説明するフローチャートである。
スレッド情報監視部141は、監視者に対し、監視範囲内でやり取りされるメールを監視できるようにするための機能を有しており、メール、スレッド、配布範囲の情報を監視者に対して表示する(ステップS51)。例えば、図9に示すような表示形態が考えられる。
スレッド情報監視部141は、監視者がメールもしくはスレッドの取り扱い区分および/または配布範囲を追加、変更する操作を行ったかどうかを判定する(ステップS52)。操作が行われなかった場合(Noの場合)、処理を終了する。
ステップS52において追加、変更処理が行われた場合(Yesの場合)、ポリシ情報更新部142は、追加、変更対象となったメールのMessage−ID、取り扱い区分、配布範囲の情報を作成してスレッド情報管理部131へ送信する(ステップS53)。この際に、メールの取り扱い区分、配布範囲を追加、変更する操作を行ったのか、スレッドの取り扱い区分、配布範囲を追加、変更する操作を行ったのかの情報、すなわち、追加、変更の適用対象が当該メールのみであるか、スレッドであるかの情報も併せて送信する。
12,16,21 メール転送装置
13,18,22 メール情報管理装置
14,19,23 メール情報監視装置
15 メール表示装置
111,162,201 表示情報生成部
112,202 メール情報表示部
121,161,211 メール情報送信部
131,181,203,222 スレッド情報管理部
132,182,204,223 構造情報管理部
133,183,205,224 ポリシ情報管理部
134,184,206,225 メールID情報管理部
141,191,231 スレッド情報監視部
142,192,232 ポリシ情報更新部
221 スレッド情報分配部
Claims (7)
- メールを受信して、受信したメールまたは当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲について追加、変更があると判定した場合、追加、変更となった取り扱い区分、配布範囲の情報を作成する手段と、
追加、変更となった前記取り扱い区分、配布範囲の情報を受信し、追加、変更の適用対象がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存し、追加、変更の適用対象がメールである場合、前記メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存する手段と、
を備えることを特徴とする機密情報管理システム。 - メールを転送する機能を有するとともに、受信したメールについて添付ファイルの有無を調べ、添付ファイルが存在した場合に、添付ファイルからメールの取り扱い区分および配布範囲の情報を抽出するメール転送手段と、
前記メール転送手段によって抽出されたメールの取り扱い区分および配布範囲の情報から、取り扱い区分および配布範囲の適用先がメールであるか当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合であるかを判定し、適用先がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合は、当該スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲と前記添付ファイルから抽出された取り扱い区分の機密の範囲とを比較し、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より広い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を更新して、前記添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にし、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より狭い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を変更せず、適用先がメールである場合は、当該メールの取り扱い区分および配布範囲を、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にするメール情報管理手段と、
を備えることを特徴とする機密情報管理システム。 - メールの送受信状況を監視することを可能とし、メールおよび当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を追加、変更する機能を有するとともに、前記メールまたはスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲について追加、変更があると判定した場合、追加、変更となった取り扱い区分、配布範囲の情報を送信するメール情報監視手段と、
前記メール情報監視手段から追加、変更となった取り扱い区分、配布範囲の情報を受信し、追加、変更の適用対象がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存し、追加、変更の適用対象がメールである場合、前記メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存するメール情報管理手段と、
を備えることを特徴とする機密情報管理システム。 - 受信したメールについて添付ファイルの有無を調べ、添付ファイルが存在した場合に、添付ファイルからメールの取り扱い区分および配布範囲の情報を抽出するとともに、前記メールまたは当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲について追加、変更があると判定した場合、追加、変更となった取り扱い区分、配布範囲の情報を送信するメール転送手段と、
前記添付ファイルから抽出されたメールの取り扱い区分および配布範囲の情報から、取り扱い区分および配布範囲の適用先がメールであるかスレッドおよび相関関係のあるメールの集合であるかを判定し、適用先がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合は、当該スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲と前記添付ファイルから抽出された取り扱い区分の機密の範囲とを比較し、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より広い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を更新して、前記添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にし、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より狭い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を変更せず、適用先がメールである場合は、当該メールの取り扱い区分および配布範囲を、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にするとともに、追加、変更となった前記取り扱い区分、配布範囲の情報を受信し、追加、変更の適用対象がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存し、追加、変更の適用対象がメールである場合、前記メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存するメール情報管理手段と、
を備えることを特徴とする機密情報管理システム。 - メールを受信して、受信したメールまたは当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更を判定するステップと、
スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更が行われた場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存し、メールの取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更が行われた場合には、前記メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存するステップと、
を含むことを特徴とする機密情報管理方法。 - 受信したメールについて添付ファイルの有無を調べ、添付ファイルが存在した場合に、添付ファイルからメールの取り扱い区分および配布範囲の情報を抽出するステップと、
前記添付ファイルから抽出されたメールの取り扱い区分および配布範囲の情報から、取り扱い区分および配布範囲の適用先がメールであるか当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合であるかを判定するステップと、
適用先がスレッドおよび相関関係のあるメールの集合である場合は、当該スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲と前記添付ファイルから抽出された取り扱い区分の機密の範囲とを比較し、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より広い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を更新して、前記添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にし、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分の機密の範囲が、前記添付ファイルの取り扱い区分の機密の範囲より狭い場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および配布範囲を変更せず、適用先がメールである場合は、当該メールの取り扱い区分および配布範囲を、添付ファイルの取り扱い区分および配布範囲と同一にするステップと、
を含むことを特徴とする機密情報管理方法。 - コンピュータに、
メールを受信して、受信したメールおよび当該メールが属するスレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更を判定するステップと、
スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更が行われた場合には、前記スレッドおよび相関関係のあるメールの集合の全メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存し、メールの取り扱い区分および/または配布範囲の追加、変更が行われた場合には、前記メールに対して新たな取り扱い区分、配布範囲を適用してデータベースに情報を保存するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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