JP2003141027A - 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム - Google Patents

要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム

Info

Publication number
JP2003141027A
JP2003141027A JP2001335532A JP2001335532A JP2003141027A JP 2003141027 A JP2003141027 A JP 2003141027A JP 2001335532 A JP2001335532 A JP 2001335532A JP 2001335532 A JP2001335532 A JP 2001335532A JP 2003141027 A JP2003141027 A JP 2003141027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial document
message
hierarchical structure
paragraph
messages
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001335532A
Other languages
English (en)
Inventor
Sougo Tsuboi
創吾 坪井
Miyoshi Fukui
美佳 福井
Hideo Umeki
秀雄 梅木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001335532A priority Critical patent/JP2003141027A/ja
Publication of JP2003141027A publication Critical patent/JP2003141027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メッセージ交換によりなされた議論の要約を容
易に作成することができる要約作成方法及び装置を提供
する。 【解決手段】ネットワークを介して交換された複数のメ
ッセージのそれぞれを少なくとも1つの文からなる部分
文書に分割し、前記複数のメッセージのそれぞれが前記
複数のメッセージのうちの他のメッセージに対し応答し
たことによりなる前記複数のメッセージ間の応答関係
と、前記部分文書間の引用関係とに基づき、各部分文書
を1つのノードとして接続してなる階層構造を生成し、
前記階層構造を表示するとともに、この表示された階層
構造から削除すべき部分文書が指定されると、該指定さ
れた部分文書を削除し、前記階層構造から、入力された
新たな部分文書で置き換えるべき部分文書が指定される
と、該指定された部分文書を前記新たな部分文書で置き
換える編集を行うことによって、前記複数のメッセージ
の内容の要約を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続された複数の端末装置の各ユーザが該ネットワークを
介して交換された複数のメッセージの内容の要約を作成
するための要約作成方法およびそれを用いた要約作成支
援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子メールなど、インターネット
やイントラネットを利用したコミュニケーションが一般
的になっている。特に、1対1の一過性のコミュニケー
ションだけでなく、メーリングリスト、電子ニュース、
WWWでの掲示板システム(BBS)など、複数のユー
ザーが継続的に情報(メッセージ)を交換する場を持
つ、ネットワーク上で活動が行われるコミュニティベー
スのコミュニケーションの数が増大している。
【0003】コミュニティ内で行われるコミュニケーシ
ョン、つまり議論は、上記のネットワークコミュニケー
ションツールを用いて行われる。この議論は、通常の議
論と同じく話題ごとに議論の流れ(スレッド)が形成さ
れる。スレッドは一人以上の参加者による発言(メッセ
ージ)の集合によって構成され、発言は主に発言内容、
投稿時間、著者名、発言題名、すでに発信された内容へ
の返信であることを表す応答関係で構成される。発言内
容は基本的に発言者名、あいさつ、意見、他の発言から
の引用、その引用に対する意見、署名等で構成されるこ
とが多い。
【0004】このようにスレッドは複数の発言で構成さ
れ、各発言は応答関係と発言内容に書き込まれた他の発
言への引用関係、そして発言が行われた時間、誰による
発信に誰が返信を行ったかという発言者の関係等の要素
で複雑に結びつけられているため、多数の発言が含まれ
ている議論は内容を把握することが非常に難しいことが
多い。それゆえ、議論の全体像が把握しにくくなること
はもちろん、以前に行われた議論の活用が難しく、いっ
たん中断した議論の再開が難しかったり、すでに議論さ
れた内容が重複して行われたり、解決されている問題が
再び質問されたりすることがある。
【0005】このような問題に対し、スレッド内のメッ
セージ群に記述されている内容を解析し、重要な部分の
みを含んだ要約文を作成し、スレッド内のすべてのメッ
セージの代わりに提示することは非常に価値のあるもの
である。
【0006】現状では、効果的な要約文を自動生成する
ような仕組みは存在せず、要約作成者がすべてのメッセ
ージを読み、吟味したあと要約文を書く、という方法が
一般的である。しかし、スレッドを構成するメッセージ
間は複雑に結びついており、内容を追跡する作業だけを
とっても、大変コストが高いものである。
【0007】本発明は、このような要約文作成作業を支
援する仕組みに関するものである。
【0008】公知の手法としては、電子メールに関し
て、スレッド内の各メッセージの要約を一覧表示するも
の(特開2001−125849号公報)が存在する。
しかし、電子メールを含めたコミュニケーションツール
を使った議論では複数の話題を同一メッセージ内に記述
する傾向が強いため、スレッドに含まれている内容を表
すものとはなりえず、かえってわかりにくくしてしまう
可能性が高い。
【0009】また、先行技術として、メッセージ群を応
答関係および引用関係で関連づけ、関連づけのされ方を
話題の展開のパターンと見なして部分メッセージ群に分
割し、それぞれの話題ごとに要約を作成していくという
手法(本願の発明者らによる特願2001−00435
8)が提案されている。この手法は議論内容をおおざっ
ぱに要約していく際には効果的だが、メッセージ単位で
話題を扱うため、1メッセージ中に含まれる複数の話題
レベルで要約を作成していきたい用途には向いていな
い。
【0010】そのため、より詳細なレベルで内容を見て
いきたい場合、内容解析はメッセージ単位ではなく、各
メッセージに含まれる複数の話題単位で行うのが望まし
い。各メッセージ中の1つの話題は、少なくとも1つの
文をなす。通常、複数の文からなる段落が1つの話題に
対応する。
【0011】1スレッドを構成するメッセージ群を段落
単位で分割し、話題を構成する段落間を関連づけ、ツリ
ー状にモデル化することで、話題を解析する手法として
は様々な研究がなされている。
【0012】・討議構造木[情報処理学会:自然言語処
理137−10, 音声言語情報処理31−5, P6
9]や ・ディスカッションマイニング[情報処理学会:言語処
理学会第6回年次大会発表論文集, pp.451−4
54] しかし、モデル化した話題群から要約文を作成する手段
を検討している例は少なく、階層構造を提示するか、何
らかのルールで段落を並べ替えたものを提示するかいず
れかである。
【0013】特願2001−145252号公報には、
1スレッドを構成するメッセージ群の各メッセージに対
し、コミュニケーション特有のシグニチャや挨拶文、引
用符等の明らかに重要ではない段落を排除し、整列した
ものを要約文として提示し、その文章を記憶する機能を
有する。しかし、シグニチャや挨拶文などが存在しない
ときは、この手法は有効でない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来から
ある、議論を構成するメッセージ群(スレッド)の内容
の要約文を作成する手法では、議論を構成するメッセー
ジ群(スレッド)を段落単位に分割し、お互いを関連づ
けることでツリー状に話題をモデル化することはできて
も、そこから重要な部分のみを抽出し、要約文の作成対
象を絞り込むことが難しかった。また、人の判断や修正
を受け入れる支援手段がなかった。さらに、要約文作成
後に新たに投稿されたメッセージを効率よく要約文に反
映させる手段がなかった。
【0015】そこで本発明は、上記問題点に鑑み、複数
のユーザ間で交換された複数のメッセージのそれぞれを
少なくとも1つの文からなる部分文書(例えば段落)に
分割し、該複数のメッセージ間における該部分文書間の
引用関係に基づき生成された部分文書の階層構造を編集
することにより、要約を容易に作成することができる要
約作成方法およびそれを用いた要約作成支援装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
に接続された複数の端末装置の各ユーザが該ネットワー
クを介して交換された複数のメッセージの内容の要約を
作成するためのものであって、前記複数のメッセージの
それぞれを少なくとも1つの文からなる部分文書に分割
し、少なくとも前記複数のメッセージのそれぞれが前記
複数のメッセージのうちの他のメッセージに対し応答し
たことによりなる前記複数のメッセージ間の応答関係
と、前記部分文書間の引用関係とに基づき、各部分文書
を1つのノードとして接続してなる階層構造を生成し、
前記階層構造を表示するとともに、この表示された階層
構造から削除すべき部分文書が指定されると、該指定さ
れた部分文書を削除し、前記階層構造から、入力された
新たな部分文書で置き換えるべき部分文書が指定される
と、該指定された部分文書を前記新たな部分文書で置き
換える編集を行うことによって、前記複数のメッセージ
の内容の要約を作成することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、ネットワークを介して交
換された複数のメッセージから生成される階層構造に対
し編集を行うことにより、議論内容の要約文を容易に作
成することができる。すなわち、メッセージ交換による
議論内容の要約文を容易に作成することができる。ネッ
トワーク環境において、メッセージ交換による議論の内
容を要約した要約文が容易に作成することができれば、
議論内容を把握しやすくなり、情報の再利用性が高ま
る。つまり、同じ質問や話題が繰り返されることを防止
できる。また、その議論に新規加入者が発言しやすくな
り、メッセージ交換の活性化が図れる。
【0018】好ましくは、前記階層構造から削除すべき
部分文書が指定されると、該指定された部分文書とそれ
以下に繋がる全ての部分文書を削除し、前記階層構造か
ら、入力された新たな部分文書で置き換えるべき部分文
書が指定されると、該指定された部分文書とそれ以下に
繋がる全ての部分文書を前記新たな部分文書で置き換え
る編集を行う。
【0019】好ましくは、前記部分文書に含まれる語や
記号に基づき各部分文書の重要度を計算して、この重要
度に基づき前記階層構造を表示する。
【0020】例えば、前記記重要度に基づき削除すべき
部分文書を判定し、この判定結果を前記階層構造ととも
に表示する。また、前記重要度に基づき前記要約中の文
として適した部分文書を判定し、この判定結果を前記階
層構造とともに表示する。
【0021】好ましくは、前記階層構造に対する、前記
部分文書の削除や前記新たな部分文書での置き換えとい
った編集操作の履歴を記憶し、この履歴を基に、過去に
行った前記階層構造に対する編集結果を再現する。
【0022】編集履歴を用いることにより、要約作成後
に新たに投稿されたメッセージを含めて再度要約を生成
することが容易に行え、要約の作成効率が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0024】図1は、以下の実施形態に係るシステム全
体の構成例を示したものである。以下の実施形態では、
図1に示したように、インターネット、もしくはイント
ラネットなどの通信ネットワーク3に接続されるパーソ
ナルコンピュータや専用端末、または携帯端末等の複数
の(例えば、ここでは、2つの)利用者端末2同士が、
通信ネットワーク3に接続されるコミュニケーションサ
ーバ1を介して情報交換、つまりコミュニケーションを
行うシステムを対象に説明を行う。
【0025】(第1の実施形態)図2は、第1の実施形
態に係るコミュニケーションサーバの機能構成例を示し
たものである。
【0026】メッセージ入力部11は、図1の利用者端
末2から発信されたメッセージ情報を受け取る。
【0027】メッセージ格納部12は、メッセージ入力
部11から受け取ったメッセージをメッセージDB(デ
ータベース)17に格納する。
【0028】メッセージ群指定部13は、メッセージ格
納部12に格納されたメッセージ群の中から、要約作成
対象となるメッセージ群(スレッド)が指定されたと
き、その指定されたスレッドを構成するメッセージをメ
ッセージDB17から取り出す。
【0029】メッセージ群階層構造化部14は、メッセ
ージ群指定部13で指定されたスレッドを構成するメッ
セージを、少なくとも1つの文からなる部分文書(例え
ば、ここでは、段落単位)に分割し、メッセージ間の応
答関係等を表したメッセージ中のヘッダ情報と、本文中
の引用関係を用いて、段落間を関連付けして段落の階層
構造を構築する。
【0030】メッセージ群階層構造提示部15は、段落
単位で階層構造化されたメッセージ群を提示する。ま
た、階層構造操作入力部16からの操作内容を反映し、
再提示を行う。
【0031】階層構造操作入力部16は、メッセージ群
階層構造提示部15で提示された階層構造中の各段落も
しくは複数の段落からなる段落群に対し、削除/入力さ
れた新たな段落での置き換え(書き換え)を行うための
ものである。
【0032】次に、図2に示した構成のコミュニケーシ
ョンサーバ1の処理動作について、説明する。
【0033】コミュニケーションサーバ1は、主に、次
のような機能を有する。
【0034】(a)ユーザ(発言者)からのメッセージ
を受け付け、格納する。
【0035】(b)ユーザにより処理対象のメッセージ
群(スレッド)が選択されたら、それらのメッセージ内
を解析し、お互いの段落間を関連付け、階層構造を構築
する。
【0036】(c)構築された階層構造に対し、ユーザ
から指示された段落もしくは段落群の削除もしくは新た
に作成(入力)した段落による置き換え(書き換え)を
行う。
【0037】まず、(a)について説明する。この機能
は、メッセージ入力部11とメッセージ格納部12、メ
ッセージDB17によって実現される。メッセージと
は、議論における一発言に相当するものである。
【0038】図5は、ユーザからその利用者端末2を介
してコミュニティサーバ1に送信(投稿)されるメッセ
ージの一具体例を示したものである。図5に示すよう
に、ヘッダ情報と本文とに分けることができる。ヘッダ
情報とは、当該メッセージを発信したユーザの名前(発
言者名)、発言日時、当該メッセージの識別子(「Me
ssage−ID」という項目に対応して記述されてい
る)、当該メッセージが応答する元のメッセージの識別
子(「Reference」という項目に対応して記述
されている)、発信元利用者端末2の情報(「Fro
m」という項目に対応して記述されている)などが含ま
れている。
【0039】図14は、メッセージ入力部11、メッセ
ージ格納部12の処理動作を説明するためのフローチャ
ートである。以下、図14を参照して説明する。
【0040】メッセージ入力部11は、利用者端末2、
通信ネットワーク3を介して投稿されたメッセージを受
け取る(ステップS1)。
【0041】メッセージ格納部12はメッセージ入力部
11から受け取ったメッセージをメッセージDB17に
格納する(ステップS2)。
【0042】メッセージ入力部12とメッセージ格納部
12は既存のメーリングリストや電子掲示板と同一のも
のであり、それらで置き換えたり、外部にあるものを使
用してもよい。
【0043】次に、(b)について説明する。この機能
は、メッセージ群指定部13とメッセージ階層構造化部
14により実現される。
【0044】図15は、メッセージ群指定部13、メッ
セージ階層構造化部14、メッセージ群階層構造提示部
15、階層構造操作入力部16の処理動作を説明するた
めのフローチャートである。以下、図15を参照して説
明する。
【0045】まず、ステップS11について説明する。
【0046】メッセージ群指定部13では、メッセージ
格納部12からメッセージDB17に格納されているメ
ッセージを受け取り、受け取った各メッセージのヘッダ
情報に、当該入力したメッセージ(入力メッセージ)が
応答するメッセージの識別子が含まれているときは、当
該入力メッセージをその応答先のメッセージに関連付け
る。このようにして関連付けられた複数のメッセージ
(メッセージ群)をスレッドと呼ぶ。各スレッドには、
適当なタイトルを対応付けておいてもよい。このタイト
ルはユーザが入力するようになっていてもよい。
【0047】また、メッセージ格納部12が、入力メッ
セージをメッセージDB17に格納する際に、各メッセ
ージのヘッダ情報に、当該入力したメッセージ(入力メ
ッセージ)が応答するメッセージの識別子が存在すると
きは、当該入力メッセージをその応答先のメッセージに
関連するように格納するようにしてもよい。例えば、応
答先のメッセージから当該入力メッセージをポインタで
指し示すようにしてもよい。
【0048】スレッドとは、メッセージ間の応答関係で
結びつけられたメッセージの集合(メッセージ群)であ
る。以下の処理で用いるメッセージの集合(メッセージ
群)とは、必ずしも上記のようなスレッドである必要は
ない。例えば、各メッセージに含まれる発信日時から日
付単位でまとめたメッセージの集合を用いてもよい。
【0049】メッセージ群指定部13は、利用者端末2
からの要求に応じて、メッセージ格納部12からメッセ
ージDB17に格納されているメッセージを受け取り、
上記のようにしてスレッドを作成する。そして、作成さ
れた複数のスレッドのうちの1つを選択可能にする、ス
レッドの一覧を含むスレッド選択画面を要求元の利用者
端末2に表示させる。当該要求元の利用者端末2のディ
スプレイには、例えば図3に示すようなスレッド選択画
面が表示される。
【0050】図3に示したように、スレッド選択画面
は、主に、複数のスレッドのそれぞれを識別するための
識別子としてのスレッド番号と、各スレッドのタイトル
とを表示するスレッド一覧の表示領域と、スレッド番号
を入力するための入力領域とからなる。
【0051】ユーザは、スレッドの一覧から所望のスレ
ッドを選択することができる。例えば、表示されたスレ
ッドの一覧にあるスレッドのうち、所望のスレッドの番
号を入力領域に入力して、スレッド選択画面上に設けら
れた「実行」ボタンを押すことにより、コミュニケーシ
ョンサーバ1のメッセージ群指定部13へ選択したスレ
ッド番号が通知される。
【0052】メッセージ群指定部13は、この通知され
たスレッド番号のスレッドを処理対象のスレッドとして
選択(指定)する。
【0053】なお、図3に示したようなスレッド選択画
面のような、スレッドを選択するユーザインタフェース
は必ずしも必要はなく、なんらかの基準で機械的に指定
を行っても良い。例えば、最新のメッセージが含まれる
スレッドや、最近一週間で最も投稿が多く行われたスレ
ッドがメッセージ群指定部13で選択されてもよい。
【0054】さて、例えば、ユーザが、スレッド番号
「2」を選択したとする。この選択されたスレッドは、
例えば、図4に示したような3つのメッセージが繋がっ
た構造であるとする。すなわち、スレッド番号「2」の
スレッドは、図4に示したように、メッセージM[1]
に対しメッセージM[2]が応答し、メッセージM
[2]に対しメッセージM[3]が応答した結果構成さ
れたスレッドである。なお、符号M[n](n=1、
2、3…)は、説明の簡単のため、各メッセージを識別
するためのものである。
【0055】次に、ステップS12〜ステップS13に
ついて説明する。
【0056】メッセージ群階層構造化部14は、メッセ
ージ群指定部13によって指定されたスレッド(メッセ
ージ群)を受け取り、そのスレッドを構成する各メッセ
ージの本文を、少なくとも1つの文からなる複数の部分
文書に分割する(ステップS12)。ここでは、各メッ
セージの本文を段落、つまり同一の話題について述べて
いる少なくとも1つの文からなる部分文書に分割する。
そして、各メッセージの段落間をそれらの引用関係に基
づき結びつけることで、階層構造を構築する(ステップ
S13)。
【0057】まず、図5に示したメッセージM[1]を
例にとり、メッセージの分割方法について、図6を参照
して説明する。
【0058】図6に示したように、ここでは、行間が離
れているとき(少なくとも1行分)空いているとき、そ
れが段落間の区切りであるとして分割を行っている。し
かし、メッセージの本文の分割の際には、必ずしもこの
ような段落単位に分割する場合に限らず、例えば、行頭
に1文字の空白文字が存在するとき、それを段落間の区
切り目としたり、本文中の文の意味を解析して区切り目
を判定するようにしてもよい。さらに、1文毎に分割し
てもよい。すなわち、1つの文を1つの部分文書として
分割するようにしてもよい。
【0059】ここでは、図5に示したメッセージの本文
は、図6に示したように、6つの段落単位に分割され
る。ここでは、説明の簡単のため、各段落は、メッセー
ジM[1]の1番目から6番目の段落という意味で[1
−1]〜[1−6]という識別子が与えられれるものと
する。なお、以下の説明において、各段落を区別して示
す場合は、段落の識別子を符号として用いる。
【0060】同様にして、スレッド「2」を構成するメ
ッセージ群の1つであって、メッセージM[1]への応
答メッセージである、図7に示すようなメッセージM
[2]は、図8に示すように5つの段落[2−1]〜
[2−5]に分割される。ここでは、説明の簡単のた
め、各段落は、メッセージM[2]の1番目から5番目
の段落という意味で[2−1]〜[2−5]という識別
子が与えられている。なお、以下の説明において、各段
落を区別して示す場合は、段落の識別子を符号として用
いる。
【0061】また、スレッド「3」を構成するメッセー
ジ群の1つであって、メッセージM[2]への応答メッ
セージである、図9に示すようなメッセージM[3]
は、図10に示すように4つの段落[3−1]〜[3−
4]に分割される。ここでは、説明の簡単のため、各段
落は、メッセージM[3]の1番目から4番目の段落と
いう意味で[3−1]〜[3−4]という識別子が与え
られている。なお、以下の説明において、各段落を区別
して示す場合は、段落の識別子を符号として用いる。
【0062】次に、メッセージ群階層構造化部14、分
割された各段落間を関連付けて階層構造を生成する(図
15のステップS13)。すなわち、ここでは、スレッ
ドを構成する各メッセージ間の応答関係と、当該スレッ
ドを構成する各メッセージの段落間の引用関係を基に、
分割された段落間を関連付けて階層構造を生成する。
【0063】1つのメッセージに含まれる複数の段落
は、その並びに順番がある。これをここでは、段落順序
と呼ぶ。
【0064】また、本実施形態のように、コミュニケー
ションツールを利用して交換されるメッセージに特有な
引用関係を用いて、分割された段落間を関連付けること
ができる。
【0065】各メッセージの作成者は、他のメッセージ
の段落もしくは段落群にコメントする文(1または複数
の文)を書く際には、対象となる段落もしくは段落群を
引用符をつけて引用し、コメントとなる文の前に添付す
ることが一般的である。このとき、引用元の段落と当該
引用元の段落に対するコメントとなる段落は引用関係に
あるという。引用符とは、引用文であることを明記する
ために付与される識別子であり、各行頭に「>」や
「|」等の記号を引用符として付けることが多い。例え
ば、図8に示したメッセージM[2]の第1番目の段落
[2−1]では、メッセージM[1]の第2番目の段落
[1−2]を引用している。すなわち、行頭で引用符
「>」を用いて当該引用文を表している。
【0066】一方、メッセージ間の応答関係は、各メッ
セージのヘッダ情報に含まれている「Referenc
e」という項目に当該メッセージが応答した先のメッセ
ージの識別子(当該応答元のメッセージのヘッダ情報中
に「Message−ID」という項目に記述されてい
る識別子)が記述されているので、これを基に、どのメ
ッセージがどのメッセージに対し応答したかというスレ
ッドを構成する各メッセージ間の応答関係(すなわちス
レッド構造)がわかる。
【0067】このようなメッセージ間の応答関係と、同
じメッセージ内における段落の段落順序と、異なるメッ
セージ間における段落間の引用関係とを基に、階層構造
(木構造)を構築する。この木構造中の各ノード(ルー
トノード以外)は、1つの段落に対応する。
【0068】例えば、図5、図7、図9に示したメッセ
ージM[1]〜M[3]からなるスレッドの階層構造を
生成する場合、これらメッセージ間の応答関係と各メッ
セージの段落の段落順序と段落間の引用関係を図11に
示す。
【0069】図11では、メッセージ間の応答関係を点
線の矢印で示し、段落間の引用関係を実線の矢印で示し
ている。1つのメッセージ内では、段落を段落順序に従
って上から下に並べている。
【0070】図12は、図12で示したメッセージ間の
応答関係と各メッセージの段落の段落順序、段落間の引
用関係から生成した階層構造を模式的に示したものであ
る。
【0071】図12に示したような階層構造は、基本的
には以下に示す規則に従って生成される。すなわち、あ
る段落(説明の簡単のため、段落X1と呼ぶ)が、ある
段落(説明の簡単のため、段落X2と呼ぶ)により引用
されているときは、段落X1(に対応するノード)の1
段下流側に段落X2(に対応するノード)を接続する。
どの段落も引用していない段落(説明の簡単のため、段
落X3と呼ぶ)は、段落X3を含むメッセージ内におい
て段落順序が1つ前の段落(に対応するノード)が接続
されているノード(親ノード)に、段落X3(に対応す
るノード)を接続する。段落X3を含むメッセージ内に
おいて1つ前の段落(に対応するノード)が存在しなと
きは、同じメッセージ内の段落順序が1つ後ろの段落
(に対応するノード)が接続されているノード(親ノー
ド)に、段落X3(に対応するノード)を接続する。
【0072】図12では、第1階層にメッセージM
[1]の各段落が配置され、第2階層にはメッセージM
[2]の各段落が配置され、第3階層にM[3]の各段
落が配置された構造になっている。
【0073】より具体的には、ルートノードを始点と
し、このルートノードにメッセージM[1]の各段落に
対応するノードが接続されて、第1階層が構成されてい
る。そして、図11から、例えば、段落[2−1]は段
落[1−2]と引用関係にあり、段落[2−3]は段落
[1−4]と引用関係にあるので、図12に示すよう
に、段落[2−1]に対応するノードは、段落[1−
2]に対応するノードに接続されて、段落[2−3]に
対応するノードは、段落[1−4]に対応するノードに
接続されている。
【0074】一方、段落[2−4]や段落[2−5]
は、どの段落も引用していない。従って、段落[2−
4]に対応するノードは、段落[2−4]を含むメッセ
ージM[2]内において1つ前の段落[2−3](に対
応するノード)が接続されているノード(親ノード)、
すなわち、段落[1−4]に対応するノードに接続す
る。また、段落[2−5]に対応するノードは、段落
[2−5]を含むメッセージM[2]内において1つ前
の段落[2−4](に対応するノード)が接続されてい
るノード(親ノード)、すなわち、段落[1−4]に対
応するノードに接続する。
【0075】さらに、図11から、段落[3−1]は、
どの段落も引用していないし、段落[3−1]を含むメ
ッセージM[3]内において1つ前の段落が存在しな
い。従って、段落[3−1]に対応するノードは、図1
2に示すように、段落[3−1]を含むメッセージM
[3]内において1つ後ろの段落[3−2](に対応す
るノード)が接続されているノード(親ノード)、すな
わち、段落[2−4]に対応するノードに接続する。
【0076】なお、特殊な例として、あるメッセージ
(説明の簡単のため、メッセージM[Y1]と呼ぶ)に
対する応答メッセージ(説明の簡単のため、メッセージ
M[Y2]と呼ぶ)があり、メッセージM[Y2]に含
まれるどの段落もそのメッセージと同じスレッドにある
他のメッセージに含まれるどの段落をも引用していない
とき、メッセージM[Y2]に含まれる各段落に対応す
るノードは、メッセージM[Y1]の最後の段落が接続
されているノード(親ノード)に接続する。
【0077】ここで述べた階層構造化処理はシンプルな
ものであり、討議構造木(前述)等のより優れた階層構
造化の方法も提案されているため、それらで置き換える
ことも可能である。
【0078】次に、(c)について説明する。この機能
は、メッセージ群階層構造提示部15と階層構造操作入
力部16によって実現される。
【0079】まず、図15のステップS14について説
明する。
【0080】メッセージ群階層構造提示部15は、メッ
セージ群階層構造化部14によって生成された、図12
に示したような階層構造に従って、先に選択されたスレ
ッド内のメッセージ群を例えば、図13に示すように、
要求元の利用者端末2に提示する。
【0081】図13は、利用者端末2のディスプレイに
表示される要約表示/作成画面の一表示例である。この
画面上の表示内容は、メッセージ群階層構造提示部15
で作成される。
【0082】図13において、表示領域107には、図
12に示したような階層構造に従って、先に選択された
スレッド内のメッセージ群の各段落が直列に表示されて
いる。なお、この例では、各段落中の引用符が存在する
行は表示していない。
【0083】図13に示した画面上には、4つの指示入
力領域101〜104が設けられている。
【0084】指示入力領域(「引用関係を優先して順位
付け」と表されたチェックボックス)101は、メッセ
ージ群階層構造化部14で生成された図12に示したよ
うな階層構造に従って、スレッド内のメッセージ群を表
示するための指示(チェック記号)を入力するためのも
のである。
【0085】指示入力領域(「インデントして表示」と
表されたチェックボックス)102は、階層構造の各階
層をインデントを用いて表示するための指示(チェック
記号)を入力するためのものである。
【0086】指示入力領域(「段落の作者を表示」と表
されたチェックボックス)103は、各段落に、その段
落の作者であるユーザ名を表示するための指示(チェッ
ク記号)を入力するためのものである。
【0087】指示入力領域(「段落群に対して削除/置
換」と表されたチェックボックス)104は、階層構造
に対し編集(段落の削除/置き換え)を行う際に、段落
1つ毎に編集を行うのではなく、下流方向に複数の段落
がノードとして接続されているときは、それら複数の段
落(段落群)に対して一括して削除/置き換えを行える
ようにするための指示(チェック記号)を入力するため
のものである。
【0088】このような指示入力が可能であることによ
り、ユーザの意図を反映したメッセージ群の提示が可能
になるとともに、編集の際の効率が向上する。
【0089】図13の表示領域107には、指示入力領
域101、102にチェック記号を入力したときの表示
例である。
【0090】表示領域107には、図12に示した階層
構造において、下流方向に1つまたは複数の段落がノー
ドとして接続されている段落には、その直後に、これら
下流方向の段落を階層の深さに応じてインデントして、
配置されている。
【0091】さらに、図13に示した画面上には、表示
領域に表示された段落毎に、その段落を削除するための
指示を入力するための「削除」ボタン105と、当該段
落を書き換える(書き換えた文からなる新たな段落で置
き換えるので、以後、「置き換え」あるいは「置換」と
も呼ぶ)ための指示を入力するための「置換」ボタン1
06が設けられている。
【0092】図13に示した画面は、あくまで一例であ
り、図13に示したように、段落を直列化して表示する
必要は必ずしもない。各段落を図12に示したようにツ
リー状に提示してもよいし、階層構造上の段落間の接続
関係に関係なく、メッセージの時系列順および記述順に
段落を並べて提示してもよい。
【0093】次に、図15のステップS15について説
明する。
【0094】階層構造操作入力部16は、メッセージ群
階層構造提示部15によって提示された図13に示した
ような画面上からのユーザにより指示操作に基づき、階
層構造に対し、段落もしくは段落群の削除/置き換えな
どの操作を行う。
【0095】例えば、図13に示した画面上において、
ユーザが削除したい段落に対応する「削除」ボタン10
5をマウス等で選択(押下)することにより、階層構造
操作入力部16は、当該段落を削除する。すなわち、例
えば、図13において、段落[3−4]を削除したい場
合、当該段落の表示領域の左側に設けられている「削
除」ボタンを選択する。すると、図12に示すような階
層構造から当該段落が削除される。
【0096】例えば、図13に示した画面上において、
ユーザが内容を書き換えたい段落に対応する「置換」ボ
タン106をマウス等で選択(押下)して、当該画面上
に設けられた編集領域108に所望の文を入力すること
により、階層構造操作入力部16は、当該段落の内容を
編集領域108に入力された文に置き換える。あるい
は、編集領域108に所望の文を入力してから、ユーザ
が内容を書き換えたい段落に対応する「置換」ボタン1
06をマウス等で選択(押下)することにより、当該段
落の内容が、編集領域108に入力された文に置き換わ
るようになっていてもよい。なお、編集領域108は、
必ずしも設けておく必要はなく、「置換」ボタン06が
選択されたときに、当該段落の表示領域内に直接文を入
力できるようになっていてもよい(例えば、当該段落の
表示領域に重ねて入力フォームを表示する)。また、書
き換える文は、このようにユーザに入力させてもよい
し、定型文の中から選択させてもよい。
【0097】ところで、上記指示入力領域104にチェ
ック記号が入力されると、「削除」および「置換」ボタ
ンの効果は、該当段落だけではなく、その段落以下に接
続される全てのに段落に対し及ぶ。すなわち、指示入力
領域104にチェック記号を入力した後、例えば、図1
3に示した画面上において、段落[2−4]の表示領域
の左側に設けられている「削除」ボタンを選択する。す
ると、図12に示すような階層構造から当該段落と、そ
の段落以下に繋がる全ての段落[3−1][3−2]
[3−3][3−4]が削除される。また、図13に示
した画面上において、段落[2−4]の表示領域の左側
に設けられている「置換」ボタンを選択する。すると、
図12に示すような階層構造から当該段落と、その段落
以下に繋がる全ての段落[3−1][3−2][3−
3][3−4]の内容が、編集領域108内に入力した
文からなる1つの段落に置き換わる。
【0098】ステップS15の階層構造の編集操作を行
った結果が要約文である。すなわち、段落/段落群の削
除、段落/段落群の置換えを繰り返すことにより、スレ
ッド(メッセージ群)全体の文書量が削減でき、また、
内容がまとめられた要約文の作成が可能となる(図15
のステップS16)。
【0099】以上説明したように、上記第1の実施形態
によれば、少なくともスレッド内の複数のメッセージの
それぞれがスレッド内の他の1つ(複数の場合もある)
に対し応答したことによりなる複数のメッセージ間の応
答関係と、各メッセージの段落間の引用関係とに基づき
生成された、各段落を1つのノードとして接続してなる
階層構造を、段落の削除、段落の置き換えを行うことに
より編集することにより、無駄な文を含まない適切な文
書量の要約を手間なく効率よく容易に生成することがで
きる。
【0100】(第2の実施形態)図16は、第2の実施
形態に係るコミュニケーションサーバの機能構成例を示
したものである。なお、図16において、図2と同一部
分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明す
る。すなわち、図16において、さらに、重要度判定部
18がメッセージ群階層構造化部14とメッセージ群階
層構造提示部15の間に追加されている。
【0101】重要度判定部18は、メッセージ群階層構
造構造化部14によって生成された、階層構造化された
メッセージ群を受け取り、各段落の内容、段落間の引用
関係等を解析し、段落、段落群の重要度を計算する。
【0102】図17は、第2の実施形態に係るメッセー
ジ群指定部13、メッセージ階層構造化部14、メッセ
ージ群階層構造提示部15、階層構造操作入力部16、
および重要度判定部18の処理動作を説明するためのフ
ローチャートである。なお、図17において、図15と
同一部分には、同一符号を付し、異なる部分についての
み説明する。すなわち、図17において、ステップS1
3とステップS15の間に、ステップS17とステップ
S18が追加されてている。
【0103】ステップS18では、重要度判定部18に
おいて、段落の内容、段落間の引用関係等から段落、段
落群の重要度を計算する。
【0104】重要度判定部18における重要度の計算方
法について説明する。
【0105】メッセージを構成する段落のうち、明らか
に重要度が低いもので代表的なものとして、以下のもの
が挙げられる。
【0106】(1)挨拶文(メッセージ冒頭に存在する
「(人の名前)です。」「はじめまして……」「……様
へ」等) (2)シグニチャ(メッセージ末尾周辺に現れる投稿者
のサイン、署名などの記号) (3)全文引用(主にビジネスのコミュニケーションに
おいて、内容に関して勘違いを起こさないために挿入さ
れる引用した文の全体、あるいは、応答関係にあるメッ
セージの内容すべてを引用符でマーク付けして末尾もし
くはシグニチャの直前に添付されるもの) 以上のような段落は重要度を低く設定するか、あるい
は、メッセージ群階層構造提示部15で、要約表示/作
成画面を表示する際に、上記の段落の表示領域に対応し
て、それぞれ明示的に「挨拶文」「シグニチャ」「全文
引用」等のマークを表示するようにしてもよい。
【0107】以下、上記(1)〜(3)のそれぞれの判
定例について説明する。
【0108】挨拶文を判定する場合、重要度判定部18
は、挨拶文とみなすことのできる文に含まれるキーワー
ドを予め記憶していおく。そのようなキーワードとして
は、例えば、「です」「ですう」「と申します」「とも
うします」「ものです」「者です」「様」「様へ」「さ
ま」「さまへ」「こんにちは」「こんにちは」「おはよ
うございます」「お早うございます」「こんばんは」
「こんばんは」「ども」などが挙げられる。
【0109】重要度判定部18は、各メッセージの先頭
段落もしくはその周辺を解析し、例えば、上記のような
キーワードの中の1つにマッチすれば、そのようなキー
ワードを含む段落を挨拶文の段落と判定する。この他に
も人称名詞辞書などと組み合わせて判定したり、もしく
はメッセージ群もしくはメッセージDB17に格納され
た同一人物によるメッセージの先頭段落付近が同一もし
くはきわめて類似した内容であれば、それを挨拶文の段
落と判定してもよい。
【0110】シグニチャを判定する場合、メッセージの
末尾段落もしくはその周辺を解析し、例えば同一の記号
が多く含まれていればシグニチャとする手法がもっとも
シンプルで、かつ、ある程度はこの方法で判定可能であ
る。しかしシグニチャのタイプは多種多様であり、さま
ざまな手法の組み合わせであってもよい。
【0111】シグニチャの判定方法として、1つの手法
を挙げる。シグニチャ中には文章が入る可能性は極めて
少ないことが一般に知られており、そのため、ひらがな
が混入することは非常にまれである。また、逆にシグニ
チャでなく、通常の文章であれば、ひらがなは多く用い
られる。この点に着目してシグニチャの判定手法をここ
で簡単に説明する。
【0112】例えば、メッセージの本文中に次に示すよ
うなシグニチャ候補の記述があったとする。
【0113】「---- 研究開発センター 鈴木たろう」 「---- 以上で引用をおわります」 上記例の場合、ひらがなは同一文字として同一の記号
(文字)をカウントすると、前者の場合、数が多いもの
から順に、「-」は4個、「ひらがな」は3個、「研」
は1個、「研」は1個、…となり、後者の場合、数が多
いものから順に、「ひらがな」は6個、「-」は4個、
「以」は1個、「上」は1個、「引」は1個、「用」は
1個…、となる。ひらがなの数が最も多ければ、文章で
ある可能性が高く、そうでなければシグニチャである可
能性が高いと判断できるので、上記例の場合、前者がシ
グニチャであると判定することができる。
【0114】この手法により、「同一の記号が多く含ま
れている」かつ「文章が含まれる可能性は少ない」とい
う条件に基づき判定でき、かつ、自分の名前をひらがな
で記述するメッセージの投稿者(ユーザ)のシグニチャ
にも対応可能である。非常にシンプルなシグニチャに関
しては判定に失敗する可能性が残るが、挨拶文の判定と
同様、メッセージDB17に格納されているメッセージ
のうち、同一人物により作成されたメッセージの末尾段
落付近が同一もしくはきわめて類似した内容であれば、
それをシグニチャとする、という仕組みと組み合わせる
ことで、特に日本語のメッセージに関しては効果的な判
定が可能になる。
【0115】全文引用段落を判定する場合、メッセージ
の末尾段落もしくはその周辺を解析し、例えば各行の冒
頭が引用符で始まっており、かつ、それ以降の段落が存
在しないか、またはシグニチャと判定された段落である
場合に、全文引用段落と判定する。
【0116】その他に、重要度を高く(低く)すべき段
落としては、次に示すような基準をから判定する。すな
わち、メッセージ自体の特徴から、 ・スレッドを構成する起点となった最初のメッセージの
構成段落は重要度を高くする。
【0117】・応答してきたメッセージの数が多いメッ
セージの構成段落は重要度を高くする(そのメッセージ
が議論の中心にいると考えられるため)。
【0118】・スレッド(メッセージ群)中で多くメッ
セージを投稿している人物のメッセージの構成段落は重
要度を高くする(そのメッセージ群の中で中心的な役割
を果たしていると考えられるため)。
【0119】・あるメッセージが投稿されてから、その
メッセージに対し応答するメッセージが投稿されるまで
の時間が短いとき、その応答先のメッセージは重要度を
高くする(即時返答を書かせるだけの重要性を含んでい
る可能性がある)。
【0120】・スラングや悪口雑言が含まれているメッ
セージは重要度を低くする(論争の可能性があるた
め)。
【0121】また、段落の特徴から、 ・メッセージ冒頭の段落は重要度を高くする(最初にそ
のメッセージを書くに当たっての動機が書かれているこ
とが多いため)。
【0122】・引用された回数が多い段落、すなわち、
その段落を引用した段落が多くあるときは、その引用さ
れた段落は重要度を高くする(その段落が議論の中心に
あると考えられるため)。
【0123】・文章量の多い段落は重要度を高くする
(長い文章を書くだけの意味があると考えて投稿された
と考えられるため)。
【0124】・メッセージ冒頭、もしくは末尾の段落は
重要度を高くする(挨拶やシグニチャなどの可能性を除
去できれば、結論を述べている可能性が高いため)。
【0125】・5W1Hの情報が含まれる段落は重要度
を高くする(スケジュール等について述べている可能性
が高いため)。
【0126】・段落中の出現単語の重要度を計算し、結
果を段落の重要度として用いる。出現単語の重要度計算
アルゴリズムとしては、自然言語処理の分野では基本ア
ルゴリズムの1つであるTF・IDF法等を用いればよ
い(あまり一般的ではない単語を多く含んでいる段落は
重要である可能性があるため)。
【0127】また、メッセージ間や段落間の関係から、 ・重要度が高い段落を引用している段落は重要度を高く
する(その文脈が議論の主流である可能性が高いた
め)。
【0128】・メッセージ数が多いにも関わらず、特定
の2名が投稿したメッセージが応答関係を交互にもって
いるメッセージは重要度を低くする(論争になっている
可能性が低い)。
【0129】・否定文からなる段落を引用している段落
に否定文が含まれている場合、それらの段落は重要度を
低くする(論争である可能性があるため)。
【0130】以上のようなメッセージや段落自体の特
徴、メッセージ間・段落間の特徴を処理対象のスレッド
(メッセージ群)を構成する各メッセージの内容を解析
することいより抽出し、例えば、その抽出した特徴に応
じて予め定められた得点を各段落について加算してい
き、各段落の重要度を求める。
【0131】なお、コミュニケーションサーバに、メッ
セージDB17に格納されているメッセージを検索する
機能があれば、各メッセージについての検索ヒット回数
なども重要度に反映させるようにしてもよい。
【0132】以上のようにして、各段落について重要度
を求めたら、先に説明した階層構造において、1または
複数の段落の繋げられている段落が存在するときは、そ
の段落と当該段落に繋げられている段落(段落群)につ
いての重要度は、例えば、その段落群の各段落の重要度
の平均値として求めることができる。あるいは、各段落
から抽出された特徴に応じて予め定められた重み係数
を、その段落の重要度に乗じてから、それらの総和を求
めて、当該段落群の重要度としてもよい。
【0133】なお、上記した各種特徴の抽出方法は、全
て、公知であり、また、本発明の要旨ではないので、詳
細な説明は省略する。
【0134】図17のステップS18では、メッセージ
群階層構造提示部15は、重要度判定部18から、段落
/段落群についての重要度を受け取ると、その重要度を
基に、処理対象のスレッド(メッセージ群)の段落を表
示する。
【0135】すなわち、要約表示/作成画面上に、段落
の内容と共に、重要度も提示する。例えば、各段落の表
示領域に対応して、その段落の重要度の値そのものを表
示してもよいし、「高」「低」などで重要度を表示して
もよいし、重要度が所定の閾値よりも高い(あるいは閾
値以上である)ので、要約文として残しておくのに適し
ているという意味で「推薦」と表示してもよいし、重要
度が所定の閾値よりも低く(あるいは閾値以下である)
ので、要約文に適していないという意味で「不要」と表
示してもよい。
【0136】また、各段落の重要度に応じて、段落内容
の表示方法に変化を持たせるようにしてもよい。例え
ば、重要度が所定の閾値より低い(閾値以下である)と
きは、その段落は文字サイズを下げる、色をグレーにす
る、段落自体に網掛けを行う、一行しか表示しないなど
の表示を行うようにしてもよい。
【0137】また、各段落の重要度に応じて、その段落
と引用関係にある段落、あるいは、その段落を含むメッ
セージと応答関係にあるメッセージ内の段落の表示に変
化を持たせる。例えば、重要度が所定の閾値より小さい
(あるいは、閾値以下)の段落があるとき、その段落と
引用関係にある段落であって、より重要度の低い段落は
表示しない、表示しても1行のみを表示するようにす
る。
【0138】さらに、重要度が所定の閾値より大きい
(閾値以上)の段落は削除、置き換えを禁止するように
してもよい。つまり、要約表示・作成画面上の当該段落
の表示領域に対応する「削除」ボタンや「置換」ボタン
を出さないようにしてもよい。
【0139】これにより、要約を作成しようとしている
ユーザ、要約表示・作成画面を閲覧しているユーザは、
すべての段落を一様に見て内容を判断することが容易に
なる。
【0140】図18は、要約表示/作成画面の他の表示
例を示したものであり、図13と異なる部分についての
み説明する。
【0141】すなわち、図18では、重要度判定部18
で計算された各段落の重要度に応じて、各段落の文字サ
イズを変更したり(重要度に閾値を段階的に予め定めて
おき、重要度が大きいものほど文字サイズを大きくす
る)、各段落の表示領域に対応して、重要度が非常に高
いもの(所定の閾値より大きい(あるいは、閾値以上で
ある))ときには「推薦」という文字マーク204を表
示し、低いもの(所定の閾値より小さい(あるいは、閾
値以下である))ときには「不要」という文字マーク2
03を表示するというものである。
【0142】さらに、図18に示した要約表示/作成画
面上には、上記「推薦」という文字マークの表示されて
いる段落のみを表示するよう指示するための指示ボタン
201と、上記「不要」という文字マークの表示されて
いる段落を一括削除を指示するための指示ボタン202
が設けられている。
【0143】階層構造操作入力部16は、図18に示し
たような画面上からのユーザの指示操作に基づき、階層
構造に対し、段落もしくは段落群の削除/置き換えなど
の操作を行う。
【0144】例えば、図18に示した画面上において、
指示ボタン202をマウス等で選択(押下)することに
より、階層構造操作入力部16は、「不要」という文字
マークの表示されている段落は全て削除する。
【0145】さらに、前述の第1の実施形態の場合に加
え、重要度を利用することで、例えば以下のことを行う
ようにしてもよい。
【0146】すなわち、重要度が所定の閾値より小さい
(あるいは、閾値以下の)段落、「挨拶文」「シグニチ
ャ」「全文引用」等の重要度の低い段落であることを表
すマークが付された段落は、ユーザが削除しなくとも自
動的に削除する。その際の重要度の閾値は、ユーザによ
り指定可能なようにしてもよい。また、重要度の閾値と
して指定するのではなく、重要度の低いものから順に全
体の何割を削除する、という形で指定できるようにして
もよい。
【0147】さらに、階層構造において、ある段落に繋
げられた複数の段落のうち、あるいは、ある段落と引用
関係にある複数の段落のうち、最も重要度の高い段落以
外を、自動的に削除するようにしてもよい。
【0148】これにより、要約を作成しようとするユー
ザ、要約表示・作成画面を閲覧しているユーザは、重要
度の高くない段落をいちいち削除する必要がなくなり、
作業効率が向上する。
【0149】(第3の実施形態)図19は、第3の実施
形態に係るコミュニケーションサーバの機能構成例を示
したものである。なお、図19において、図16と同一
部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明
する。すなわち、図19において、さらに、操作履歴格
納部19と、操作履歴データベース(DB)20が追加
されている。
【0150】操作履歴格納部19は、階層構造操作入力
部16において、ユーザの指示操作に基づき階層構造に
対し、段落、段落群の削除/置き換えなどの操作を行っ
た際の操作履歴を操作履歴DB20に格納する。
【0151】図20は、操作履歴DB20における操作
履歴情報の格納例を示したものである。図20に示すよ
うに、操作履歴情報には、操作対象のスレッドの識別子
(対象スレッド番号)、履歴番号(この例では最も古い
ものから順に「1」、「2」、…とする)、操作内容
(段落、段落群の削除/置換)、操作を行った段落の識
別子、操作内容が置換の場合は置換文が含まれていて、
これらテーブル形式で操作履歴DB20に格納されてい
る。
【0152】操作履歴DB20には、上記操作履歴情報
のテーブルの他に、要約の作成されたスレッド毎に、そ
の要約が作成されたときに、当該スレッドを構成するメ
ッセージの数を図21に示すようにテーブル形式で格納
されている。
【0153】あるスレッドの要約を作成した後であって
も、当該スレッドには、メッセージが次々に投稿されて
くる。そのような新たなメッセージが投稿されてくれ
ば、その新たなメッセージを含めて再び要約を作成する
必要がある。この、2度目以降の要約作成の場合、重要
度判定部18は、操作履歴情報を用いることにより、当
該スレッドに対して、過去に行われた操作内容を重要度
の計算に反映することが可能になり、各段落に対し、よ
り内容に適した重要度を求めることができる。
【0154】以下、既に要約を作成したことのあるスレ
ッドに、新たなメッセージが投稿された後、再び要約を
作成する際の各構成部の動作について、図23に示すフ
ローチャートを参照して説明する。なお、図23におい
て、図17と同一部分には、同一符号を付し、異なる部
分についてのみ説明する。すなわち、図23において、
図17のステップS17、ステップS18をステップS
19、ステップS20にそれぞれ置き換えている。な
お、初めて要約を作成するスレッドの場合、操作履歴は
存在しないので、この場合には、図17と同様の動作と
なることは明らかである。
【0155】重要度判定部18は、操作履歴情報から
は、例えば、各メッセージの作者であるユーザ毎に、そ
のユーザの作成したメッセージのうち、どの段落が削除
される傾向が強いか、段落が削除されることがほとんど
ないメッセージがあれば、そのようなメッセージを作成
する頻度が高いユーザはだれか、などが統計計算などに
より求めることができる。
【0156】図23のステップS19において、重要度
判定部18で、例えば、ある特定のユーザの作成したメ
ッセージの最初の段落(第1段落)はほぼ確実に削除さ
れるということがわかれば、そのユーザが投稿した他の
メッセージにおいても、第1段落の重要度を下げるよう
にする。また、ある特定のユーザのメッセージは削除さ
れにくいということがわかれば、そのユーザからの新規
メッセージについて重要度を上げるようになる。
【0157】図23のステップS20では、メッセージ
群階層構造提示部15は、操作履歴情報により、過去に
当該スレッドに対して行われた操作内容を自動的に適用
することにより、いつでも要約作成の最終状態を再現す
る。また、操作履歴DB20に格納されている図21に
示した情報から、要約を作成した後に新たに投稿された
メッセージを識別することができるので、この新たなメ
ッセージの各段落を要約表示/作成画面に表示する際に
は、それらの表示領域に対応して、例えば「NEW」等
のマークを表示するようにしてもよい。
【0158】例えば、図3に示したスレッド選択画面か
らスレッド番号「2」が選択され(図23のステップS
11)、ステップS12〜ステップS13、ステップS
19を経て、図16に示した要約表示/作成画面が表示
されたとする。この状態で、図20の操作履歴情報に示
したような操作を行ったとする(ステップS15)。す
なわち、段落[1−1][1−6][2−5][3−
1][3−4]といった「不要」と表示された段落を一
括削除し、段落[3−3]を個別に削除した後、段落
[2−4][3−2]を「初期不良を考えて日程には余
裕をみるべし」という文からなる段落に置き換えたとす
る。
【0159】上記操作の結果として、図22に示すよう
な内容と階層構造の要約が得られたとする(ステップS
16)。
【0160】その後、再び、図3に示したスレッド選択
画面からスレッド番号「2」が選択されたとき(ステッ
プS11)、ステップS12〜ステップS13、ステッ
プS19を経て、ステップS20において、メッセージ
群階層構造提示部15は、図20に示した操作履歴情報
を基に、図22に示したような内容と階層構造の要約表
示/作成画面を再現することができる。
【0161】このとき、当該スレッドには、前回要約を
作成した際には、存在しなかった新たなメッセージが投
稿されているとする。この場合、操作履歴情報を適用す
る際に、新たなメッセージ中の段落にて引用している段
落に対し、削除や置換が行われていた場合、この新たな
メッセージの段落も削除や置換が行われたものとして扱
ってもよい。
【0162】このように、操作履歴情報を、段落の重要
度を計算する際に用いたり、過去に作成された要約を再
現する際に用いることにより、要約作成後に新たに投稿
されたメッセージを含めて再度要約を生成することが容
易に行え、要約の作成効率が向上する。
【0163】また、あるスレッドの要約を作成した際の
操作履歴情報は、他のスレッドの要約作成の際の重要度
の計算にも反映することができる。すなわち、前述した
ように、重要度判定部18は、あるスレッドの操作履歴
情報からは、例えば、各メッセージの作者であるユーザ
毎に、そのユーザの作成したメッセージのうち、どの段
落が削除される傾向が強いか、段落が削除されることが
ほとんどないメッセージがあれば、そのようなメッセー
ジを作成する頻度が高いユーザはだれか、などが統計計
算などにより予め求めることができる。従って、他のス
レッドの要約作成の際に、そのスレッドを構成するメッ
セージの投稿者(ユーザ)に対し、例えば、その投稿者
の作成したメッセージの最初の段落(第1段落)はほぼ
確実に削除されるということが予めわかっていれば、そ
の投稿者が投稿したメッセージの第1段落の重要度を下
げるようにしたり、その投稿者のメッセージは削除され
にくいということが予めわかっていれば、その投稿者か
らのメッセージについて重要度を上げるようにする。
【0164】本発明の実施の形態に記載した本発明の手
法(特に、メッセージ入力部11,メッセージ格納部1
2、メッセージ指定部13、メッセージ群寄贈構造化部
14、メッセージ群階層構造提示部15、階層構造操作
入力部16、重要度判定部、操作履歴格納部の各機能)
は、コンピュータに実行させることのできるプログラム
として、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−RO
M、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納
して頒布することもできる。
【0165】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実
施形態には種々の段階の発明は含まれており、開示され
る複数の構成用件における適宜な組み合わせにより、種
々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される
全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明
が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくと
も1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている
効果(のなくとも1つ)が得られる場合には、この構成
要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0166】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メッセージ交換によりなされた議論の要約を容易に作成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム全体の構成例
を示した図。
【図2】第1の実施形態に係るコミュニケーションサー
バの機能構成例を示した図。
【図3】スレッド選択画面の表示例を示した図。
【図4】スレッドの構造を説明するための図。
【図5】メッセージの一具体例を示した図。
【図6】図5に示したメッセージの本文の分割例を示し
た図。
【図7】メッセージの他の具体例を示した図。
【図8】図7に示したメッセージの本文の分割例を示し
た図。
【図9】メッセージのさらに他の具体例を示した図。
【図10】図9に示したメッセージの本文の分割例を示
した図。
【図11】図5、図7、図9に示したメッセージM
[1]〜M[3]からなるスレッドの階層構造を生成す
る場合、これらメッセージ間の応答関係と各メッセージ
の段落の段落順序と段落間の引用関係を示した図。
【図12】図12で示したメッセージ間の応答関係と各
メッセージの段落の段落順序、段落間の引用関係から生
成した階層構造を模式的に示した図。
【図13】要約表示/作成画面の一表示例を示した図。
【図14】コミュニケーションサーバのメッセージ入力
部、メッセージ格納部の処理動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図15】コミュニケーションサーバのメッセージ群指
定部、メッセージ階層構造化部、メッセージ群階層構造
提示部、階層構造操作入力部の処理動作を説明するため
のフローチャート。
【図16】第2の実施形態に係るコミュニケーションサ
ーバの機能構成例を示した図。
【図17】第2の実施形態に係るコメニュケーションサ
ーバのメッセージ群指定部、メッセージ階層構造化部、
メッセージ群階層構造提示部、階層構造操作入力部、お
よび重要度判定部の処理動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図18】要約表示/作成画面の他の表示例を示した
図。
【図19】第3の実施形態に係るコミュニケーションサ
ーバの機能構成例を示した図。
【図20】操作履歴情報の格納例を示した図。
【図21】操作履歴DBに格納されている、要約の作成
されたスレッド毎に、その要約が作成されたときに当該
スレッドを構成するメッセージの数を格納するためのテ
ーブルの一例を示した図。
【図22】段落の削除/置き換えを行った結果として求
められた要約を表示した要約表示/作成画面の表示例を
示した図。
【図23】第3の実施形態に係るコミュニケーションサ
ーバの処理動作について説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…コミュニケーションサーバ 2…利用者端末 3…通信ネットワーク 11…メッセージ入力部 12…メッセージ格納部 13…メッセージ群指定部 14…メッセージ群階層構造化部 15…メッセージ群階層構造提示部 16…階層構造操作入力部 17…メッセージデータベース(メッセージDB) 18…重要度判定部 19…操作履歴格納部 20…操作履歴データベース(操作履歴DB)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅木 秀雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5B009 NA05 NA07 NA11 5B075 NS01 UU24 5B091 BA19 CA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークに接続された複数の端末装置
    の各ユーザが該ネットワークを介して交換された複数の
    メッセージの内容の要約を作成するための要約作成方法
    において、 前記複数のメッセージのそれぞれを少なくとも1つの文
    からなる部分文書に分割し、少なくとも前記複数のメッ
    セージのそれぞれが前記複数のメッセージのうちの他の
    メッセージに対し応答したことによりなる前記複数のメ
    ッセージ間の応答関係と、前記部分文書間の引用関係と
    に基づき、各部分文書を1つのノードとして接続してな
    る階層構造を生成し、 前記階層構造を表示するとともに、この表示された階層
    構造から削除すべき部分文書が指定されると、該指定さ
    れた部分文書を削除し、前記階層構造から、入力された
    新たな部分文書で置き換えるべき部分文書が指定される
    と、該指定された部分文書を前記新たな部分文書で置き
    換える編集を行うことによって、前記複数のメッセージ
    の内容の要約を作成することを特徴とする要約作成方
    法。
  2. 【請求項2】前記階層構造から削除すべき部分文書が指
    定されると、該指定された部分文書とそれ以下に繋がる
    全ての部分文書を削除し、前記階層構造から、入力され
    た新たな部分文書で置き換えるべき部分文書が指定され
    ると、該指定された部分文書とそれ以下に繋がる全ての
    部分文書を前記新たな部分文書で置き換える編集を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の要約作成方法。
  3. 【請求項3】前記部分文書に含まれる語や記号に基づき
    各部分文書の重要度を計算して、この重要度に基づき前
    記階層構造を表示することを特徴とする請求項1記載の
    要約作成方法。
  4. 【請求項4】前記階層構造に対する、前記部分文書の削
    除や前記新たな部分文書での置き換えといった編集操作
    の履歴を記憶し、 この履歴を基に、過去に行った前記階層構造に対する編
    集結果を再現することを特徴とする請求項1記載の要約
    作成方法。
  5. 【請求項5】ネットワークに接続された複数の端末装置
    の各ユーザが該ネットワークを介して交換された複数の
    メッセージの内容の要約を作成するための要約作成支援
    装置において、 前記複数のメッセージのそれぞれを少なくとも1つの文
    からなる部分文書に分割し、少なくとも前記複数のメッ
    セージのそれぞれが前記複数のメッセージのうちの他の
    メッセージに対し応答したことによりなる前記複数のメ
    ッセージ間の応答関係と、前記部分文書間の引用関係と
    に基づき、各部分文書を1つのノードとして接続してな
    る階層構造を生成する生成手段と、 前記階層構造を表示する表示手段と、 前記表示された階層構造から削除すべき部分文書が指定
    されると、該指定された部分文書を削除し、前記階層構
    造から、入力された新たな部分文書で置き換えるべき部
    分文書が指定されると、該指定された部分文書を前記新
    たな部分文書で置き換える、前記階層構造の編集手段
    と、 を具備したことを特徴とする要約作成支援装置。
  6. 【請求項6】前記編集手段は、さらに、前記階層構造か
    ら削除すべき部分文書が指定されると、該指定された部
    分文書とそれ以下に繋がる全ての部分文書を削除し、前
    記階層構造から、入力された新たな部分文書で置き換え
    るべき部分文書が指定されると、該指定された部分文書
    とそれ以下に繋がる全ての部分文書を前記新たな部分文
    書で置き換える編集を行うことを特徴とする請求項5記
    載の要約作成支援装置。
  7. 【請求項7】前記部分文書に含まれる語や記号に基づき
    各部分文書の重要度を計算する重要度県産手段をさらに
    具備し、 前記表示手段は、前記重要度に基づき前記階層構造を表
    示することを特徴とする請求項5記載の要約作成支援装
    置。
  8. 【請求項8】前記階層構造に対する、前記部分文書の削
    除や前記新たな部分文書での置き換えといった編集操作
    の履歴を記憶する記憶手段をさらに具備し、 前記履歴を基に、過去に行った前記階層構造に対する編
    集結果を再現することを特徴とする請求項5記載の要約
    作成支援装置。
  9. 【請求項9】ネットワークに接続された複数の端末装置
    の各ユーザが該ネットワークを介して交換された複数の
    メッセージの内容の要約を作成するためのプログラムで
    あって、 前記複数のメッセージのそれぞれを少なくとも1つの文
    からなる部分文書に分割し、少なくとも前記複数のメッ
    セージのそれぞれが前記複数のメッセージのうちの他の
    メッセージに対し応答したことによりなる前記複数のメ
    ッセージ間の応答関係と、前記部分文書間の引用関係と
    に基づき、各部分文書を1つのノードとして接続してな
    る階層構造を生成するステップと、 前記階層構造を表示するステップと、 前記表示された階層構造から削除すべき部分文書が指定
    されると、該指定された部分文書を削除し、前記階層構
    造から、入力された新たな部分文書で置き換えるべき部
    分文書が指定されると、該指定された部分文書を前記新
    たな部分文書で置き換えるステップと、 をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2001335532A 2001-10-31 2001-10-31 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム Pending JP2003141027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335532A JP2003141027A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335532A JP2003141027A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003141027A true JP2003141027A (ja) 2003-05-16

Family

ID=19150510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001335532A Pending JP2003141027A (ja) 2001-10-31 2001-10-31 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003141027A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258676A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Seiko Epson Corp 文書出力装置及びその制御方法
JP2007094853A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 編集装置、携帯電話、編集方法および編集プログラム
JP2007328685A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Toshiba Tec Corp コミュニティサーバ及びコミュニティプログラム
JP2009223365A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Corp 機械翻訳装置、方法及びプログラム
JP2009262331A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及びセキュリティ管理方法並びにセキュリティ処理プログラム
JP2010067243A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Yahoo Japan Corp 引用判定方法及びそれを用いた評判抽出方法
WO2010047286A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 検索システム、検索方法およびプログラム
JP2010152537A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 機密情報管理システムおよび機密情報管理方法
JP2012198720A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Fujitsu Ltd 引用回数管理プログラム、引用回数管理装置および引用回数管理方法
JP2013210880A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Hitachi Solutions Ltd コンテンツ推薦プログラム、コンテンツ推薦装置
JPWO2012111226A1 (ja) * 2011-02-15 2014-07-03 日本電気株式会社 時系列文書要約装置、時系列文書要約方法および時系列文書要約プログラム
JP2015064780A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 シャープ株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、メッセージ共有システム、および、制御プログラム
JP2015141546A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 日本電気株式会社 コメント管理システム、コメント管理方法、及び、そのプログラム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4572321B2 (ja) * 2004-03-10 2010-11-04 セイコーエプソン株式会社 文書出力装置及びその制御方法
JP2005258676A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Seiko Epson Corp 文書出力装置及びその制御方法
JP2007094853A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Seiko Epson Corp 編集装置、携帯電話、編集方法および編集プログラム
JP2007328685A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Toshiba Tec Corp コミュニティサーバ及びコミュニティプログラム
JP2009223365A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Corp 機械翻訳装置、方法及びプログラム
JP4729063B2 (ja) * 2008-03-13 2011-07-20 株式会社東芝 機械翻訳装置、方法及びプログラム
JP2009262331A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及びセキュリティ管理方法並びにセキュリティ処理プログラム
JP2010067243A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Yahoo Japan Corp 引用判定方法及びそれを用いた評判抽出方法
WO2010047286A1 (ja) * 2008-10-20 2010-04-29 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 検索システム、検索方法およびプログラム
US9031935B2 (en) 2008-10-20 2015-05-12 International Business Machines Corporation Search system, search method, and program
JP2010152537A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 機密情報管理システムおよび機密情報管理方法
JPWO2012111226A1 (ja) * 2011-02-15 2014-07-03 日本電気株式会社 時系列文書要約装置、時系列文書要約方法および時系列文書要約プログラム
JP5884740B2 (ja) * 2011-02-15 2016-03-15 日本電気株式会社 時系列文書要約装置、時系列文書要約方法および時系列文書要約プログラム
JP2012198720A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Fujitsu Ltd 引用回数管理プログラム、引用回数管理装置および引用回数管理方法
JP2013210880A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Hitachi Solutions Ltd コンテンツ推薦プログラム、コンテンツ推薦装置
JP2015064780A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 シャープ株式会社 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、メッセージ共有システム、および、制御プログラム
JP2015141546A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 日本電気株式会社 コメント管理システム、コメント管理方法、及び、そのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107026787B (zh) 确定电子通信回复中包括的非文本回复内容的方法和装置
US7992085B2 (en) Lightweight reference user interface
US6632251B1 (en) Document producing support system
US8868670B2 (en) Method and apparatus for summarizing one or more text messages using indicative summaries
US7421660B2 (en) Method and apparatus to visually present discussions for data mining purposes
US20150278195A1 (en) Text data sentiment analysis method
US9092428B1 (en) System, methods and user interface for discovering and presenting information in text content
US20080262827A1 (en) Real-Time Translation Of Text, Voice And Ideograms
CN108647244B (zh) 思维导图形式的主题教学资源集成方法、网络存储系统
US20070073652A1 (en) Lightweight reference user interface
AU2015101061A4 (en) Method and System for Processing or Notating a Document or Design
US20040225640A1 (en) Context searchable communications
JP5229226B2 (ja) 情報共有システム、情報共有方法、および情報共有プログラム
JP2003141027A (ja) 要約作成方法および要約作成支援装置およびプログラム
TW200422874A (en) Graphical feedback for semantic interpretation of text and images
US8074176B2 (en) Electronic communications dialog using sequenced digital images stored in an image dictionary
JPH1145284A (ja) プロファイルの作成方法およびその方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003030216A (ja) 知識蓄積支援システムおよび同システムにおけるメッセージ階層表示設定方法
Sallis et al. Computer-mediated communication: experiments with e-mail readability
JP2002222185A (ja) 構造化文書共有装置、構造化文書共有方法及び構造化文書のファイル共有システム
JP2007140639A (ja) データ表示装置、データ表示方法およびデータ表示プログラム
JP3465615B2 (ja) 検索方法ならびに装置及び同方法がプログラムされ記録された記録媒体
JP3849356B2 (ja) 文字変換装置及びその方法と文字変換のためのプログラムを記録した記録媒体
JP4408605B2 (ja) 知識データ処理装置
JP2002049632A (ja) 要約システムとその要約方法、及び要約プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070523

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070530

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070907