JP4949276B2 - コネクタハウジング - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタハウジングに関する。
従来、相手ハウジングを内嵌可能なフード部を有するハウジングに、相手ハウジングを嵌合状態に保持するためのロックアームを設けるようにしたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図50に示すように、フード部1の上部を切り欠いて確保した空間にロックアーム2が形成されるとともに、フード部1の上部からはロックアーム2の側方位置に配されてロックアーム2を保護するためのロック保護部3が立ち上がって形成されており、ロックアーム2の側面とロック保護部3の側面とがロック支持部4によって連結された構成とされる。
特開2002−329554公報
上記ハウジングでは、ロックアーム2によって左右に分割されたフード部1の上部には、架橋部5が架け渡されることである程度は補強が図られているものの、その強度が不足することが懸念される。フード部1の強度が不十分だと、例えば相手ハウジングを嵌合する際に相手ハウジングが傾いた姿勢とされると、フード部1に相手ハウジングが干渉したときにフード部1に変形が生じるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、筒状部の強度を向上させることを目的とする。
本発明は、相手ハウジングを嵌合可能な筒状部と、前記筒状部を部分的に切り欠いて確保した空間に形成され前記相手ハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームと、前記筒状部に設けられ前記ロックアームの側方位置に配されるロック保護部と、前記ロックアーム及び前記ロック保護部を連結するロック支持部と、前記筒状部と前記ロック保護部と前記ロック支持部とに囲まれた空間に形成され前記筒状部及び前記ロック保護部に連結される補強部とを備える。
このようにすれば、筒状部とロック保護部とロック支持部とに囲まれた空間に形成された補強部に筒状部及びロック保護部が連結されているから、ロックアームを形成する都合上、筒状部に切り欠きが生じても、筒状部の強度を十分に確保することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記ロック支持部には、前記ロックアームの長さ方向に沿って前記補強部側へ向けて延出する延出部が設けられ、この延出部が前記補強部に連結される構成とする。このようにすれば、筒状部のさらなる補強を図ることができる。
(2)前記延出部は、前記ロック支持部から前記補強部にかけて全長にわたって前記ロック保護部に対して連結される構成とする。このようにすれば、ロックアームの強度、つまり保持力をも向上させることができる。
(3)前記ロックアーム及び前記筒状部を連結する第2のロック支持部が設けられる構成とする。このようにすれば、ロックアームがロック保護部及び筒状部に対して両ロック支持部によって連結され、それらロック保護部及び筒状部が補強部によって連結されているので、ロックアーム及び筒状部の強度を共に向上させることができる。
(4)前記ロックアームは、前記ロック支持部が連結されるとともに弾性変形可能なアーム本体と、このアーム本体の先端部に設けられ前記相手ハウジングに対して係止可能とされ且つ前記筒状部を部分的に切り欠いて確保した空間に配されるロック係止部とからなり、前記ロック係止部は、前記アーム本体よりも幅狭に形成される構成とする。このようにすれば、仮にロック係止部をアーム本体と同一幅とした場合と比べて、筒状部が切り欠かれる範囲を小さくすることができるので、切り欠きを形成するのに伴う筒状部の強度低下を抑制することができる。
本発明によれば、筒状部の強度を向上させることができる。
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図49によって説明する。本実施形態では、自動車のボディ(図示せず)に固定されたブラケットBに取り付けられるコネクタ40と、このコネクタ40に嵌合可能な相手コネクタ10とを示す。なお以下では、両コネクタ10,40における嵌合面側を前方、その逆側(被覆電線Wの引き出し方向)を後方とし、また上下方向(高さ方向)については図1,図16及び図47などを基準とする。
<相手コネクタ>
先に相手コネクタ10について説明する。相手コネクタ10は、図13に示すように、相手コネクタハウジング11(以下、単に相手ハウジング11という)と、相手ハウジング11内に収容され同軸電線Wの端末に接続される複数本(本実施形態では3本)の相手端子金具12と、相手ハウジング11に取り付けられるフロントリテーナ13とから構成される。
<同軸電線>
相手端子金具12が接続される同軸電線Wは、軸心側から順に、内部導体(芯線)、内部絶縁層、外部導体(編組線)、外部被覆を同心状に備える既知の構造とされる。このうち、内部導体は、自動車の電気回路の信号線を構成し、外部導体は、同電気回路のアース線を構成する。
<相手端子金具>
相手端子金具12は、図10に示すように、同軸電線Wの内部導体に対して接続される内部導体用端子(図示せず)と、内部導体用端子の外側に配され同軸電線の外部導体に対して接続される外部導体用端子14と、内部導体用端子と外部導体用端子14との間に介在して両者を絶縁状態に保つための絶縁体(図示せず)とを備える。外部導体用端子14は、略円筒型をなすとともに内部導体用端子の外側を全周にわたって取り囲む本体部14aと、同軸電線Wの端末において露出した外部導体に圧着接続される電線接続部14bとを前後に繋げた構成とされる。この本体部14aには、コネクタ40と嵌合されたとき端子金具42側の外部導体用端子45が内嵌可能とされる。このとき、内部導体用端子は、端子金具42側の内部導体用端子(自動車の電気回路の信号線を構成する)に対して導通接触されるようになっている。また、電線接続部14bは、前後に一対ずつかしめ片を備えている。
本体部14aのうち電線接続部14bに連なる底板には、相手ハウジング11のランス20が進入可能なランス係止孔15が開口して設けられており、その前縁にランス20が係止可能とされる。またランス係止孔15の前縁は、外側に叩き出されている。ランス係止孔15の両側縁には、上下方向に沿ってスタビライザ16が一対、立ち上がって形成されている。本体部14aのうちランス係止孔15とは約90度の角度間隔を空けた位置には、内側へ突出する一対の突起17が対向状に設けられている。両突起17は、コネクタ40と嵌合されたとき、端子金具42側の外部導体用端子45の外面に対して接触可能とされる。
<相手ハウジング>
相手ハウジング11は、合成樹脂製とされ、図1ないし図3に示すように、全体として略ブロック状に形成されており、その上面にはコネクタ40側に設けられたロックアーム52が係止可能なロック部18が設けられている。ロック部18は、相手ハウジング11の上面における幅方向中央に、前後に開放する溝部18aを一対形成して残された部分によって構成される。ロック部18の前面は、ロックアーム52の乗り上げを案内すべくテーパ状に形成されている。ロック部18の後面は、高さ方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成され、ここがロックアーム52が係止される係止面となっている。
相手ハウジング11には、後方から相手端子金具12を挿入可能な相手端子収容室19が複数室設けられている。相手端子収容室19は、相手端子金具12の本体部14aの外形に合わせて円形状をなすとともに相手ハウジング11を前後に貫通する孔状に形成されており、後方から相手端子金具12が個別に挿入可能とされている。相手端子収容室19の内周壁面には、図10に示すように、挿入される相手端子金具12のランス係止部15に対して弾性的に係止することでこれを抜け止め保持可能なランス20が設けられている。ランス20は、高さ方向(相手端子金具12の挿抜方向と交差する方向)に沿って上下に弾性変形可能とされ、弾性変形時にはランス20と高さ方向に隣接する位置に形成された撓み空間21内に退避されるようになっている。
撓み空間21は、相手ハウジング11のうちランス20に対してその撓み方向(相手端子収容室19側とは反対側)に対向する壁を前方へ溝状に開口させることで形成されている。この撓み空間21は、ランス20から離間するに連れて次第に幅狭となるよう形成されており、ランス20の両側方に対向する壁面がそれぞれテーパ状に形成されている(図1)。さらには、相手ハウジング11のうちランス20に対して撓み空間21を空けて対向する位置には、ランス20が弾性限度を超えて過度に撓み変形する手前の段階でランス20に係合することで、ランス20の過度撓みを規制可能な過度撓み規制部22が設けられている。また、相手端子収容室19の内周壁面のうち、ランス20を挟んだ両側には、スタビライザ16を挿通可能なスタビライザ挿通溝23が一対前後に開口する形態で形成されている(図2)。
<相手端子収容室やランスなどの配置>
上記した相手端子収容室19は、相手ハウジング11において高さ方向に2段、計3室設けられており、それぞれに対応してランス20及び撓み空間21などが形成されている。なお、以下では相手端子収容室19、ランス20及び撓み空間21に関して上下段で区別する場合には、上段のものの符号に添え字Aを、下段のものの符号に添え字Bを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
詳しくは、相手端子収容室19は、図1に示すように、相手ハウジング11において上段側に2室幅方向に並んで設置された第1の相手端子収容室19Aと、下段側に1室設置された第2の相手端子収容室19Bとからなり、第1の相手端子収容室19Aと第2の相手端子収容室19Bとが互いに高さ方向について隣り合う位置関係とされる。そして、第2の相手端子収容室19Bは、幅方向について第1の相手端子収容室19Aに対してずれた位置であって、両第1の相手端子収容室19A間に位置して配置されている。さらに詳しくは、第2の相手端子収容室19Bは、幅方向について第1の両相手端子収容室19Aの中間位置に配されている。このように、各相手端子収容室19A,19Bは、千鳥状に配置されており、各相手端子収容室19A,19Bの中心位置が正三角形の頂点に位置する。従って、相手ハウジング11は、両第1の相手端子収容室19Aに対応した上部が一定幅であるのに対し、第2の相手端子収容室19Bに対応した下部が下端側に行くに連れて幅狭になっており、その外形(外周面、嵌合周面)が前方(正面、嵌合方向)から見て上下非対称形状となっている。
第1の相手端子収容室19A内に設置された第1のランス20Aは、下方、つまり第2の相手端子収容室19B側に向けて撓み変形されるのに対し、第2の相手端子収容室19B内に設置された第2のランス20Bは、上方、つまり第1の相手端子収容室19A側に向けて撓み変形されるようになっている。つまり、第1のランス20Aと第2のランス20Bとでは、それぞれの撓み方向が逆向きになっている。また、第1のランス20A及び第2のランス20Bは、高さ方向についてほぼ同じ位置に設置されており、幅方向にほぼ一直線に並んで配されている。
そして、第1のランス20Aを逃がすための第1の撓み空間21Aは、高さ方向について第2の相手端子収容室19Bと重なるものの幅方向について第2の相手端子収容室19Bの側方にずれて配されている。一方、第2のランス20Bを逃がすための第2の撓み空間21Bは、高さ方向について第1の相手端子収容室19Aと重なるものの幅方向について両第1の相手端子収容室19Aの側方にずれており且つ両第1の相手端子収容室19A間に挟まれて(中間位置に)配されている。また、ロック部18及び溝部18aについても、高さ方向について第1の相手端子収容室19Aと重なるものの幅方向について両第1の相手端子収容室19Aの側方にずれており且つ両第1の相手端子収容室19A間に挟まれて(中間位置に)配されている。これにより、相手端子収容室19、ランス20、撓み空間21及びロック部18(溝部18a)の配置効率が良好となり、相手ハウジング11の小型化に好適となっている。
<リテーナ装着凹部>
相手ハウジング11の前面には、前方からフロントリテーナ13を装着可能なリテーナ装着凹部24が設けられている。リテーナ装着凹部24は、相手ハウジング11の前面から両側面にわたる範囲に形成されている。詳しくは、リテーナ装着凹部24は、相手ハウジング11の前面において高さ方向について各ランス20及び各撓み空間21に対応した範囲に、それらの並び方向である幅方向に沿って帯状に形成され、相手ハウジング11の両側面においても前面側とほぼ同じ高さ範囲に、前方へ開放する溝状に形成されている。このリテーナ装着凹部24によって各相手端子収容室19の前壁のうちランス20側を向いた部分が切り欠かれている。
相手ハウジング11の両側面のうち、リテーナ装着凹部24によって凹まされた部分には、図1及び図7に示すように、フロントリテーナ13を取付状態に保持するための第1リテーナ保持部25及び第2リテーナ保持部26が設けられている。両リテーナ保持部25,26は、共にリテーナ装着凹部24の側面から外方へ突出するものの、その突出高さはリテーナ装着凹部24の深さ寸法よりも小さく設定されている。第1リテーナ保持部25は、リテーナ装着凹部24における前端位置に設置され、第2リテーナ保持部26は、第1リテーナ保持部25よりも後ろ寄りで且つ下側にずれた位置に配置されている。
<フロントリテーナ>
フロントリテーナ13は、合成樹脂製とされ、図4ないし図6に示すように、全体としてリテーナ装着凹部24に沿って門形をなしており、幅方向に沿って横長な主板27と、主板27の後面における両側端部から後方へ延出する一対の側板28と、主板27の後面における中間部分から後方へ突出する複数の撓み規制部29とから構成される。
撓み規制部29は、フロントリテーナ13が相手ハウジング11に装着されたときにランス20の撓み空間21内に進入することでランス20の撓み変形を規制可能とされる。撓み規制部29は、主板27において幅方向に離間した位置に3つ設けられており、中央の撓み規制部29が相手ハウジング11における第2の撓み空間21Bに対応して比較的高い位置に配されるのに対し、両側の撓み規制部29が相手ハウジング11における両第1の撓み空間21Aに対応して比較的低い位置に配されている。また、主板27のうち、装着状態において各ランス20に対して前方に対向する部分には、それぞれ切り欠きが27a設けられており、それにより装着状態で各ランス20が対応する各切り欠き27aを通して前方外部に露出するようになっている(図14)。そして、各切り欠き27aを通して前方外部から各ランス20を強制的に撓み変形させるための治具(図示せず)が挿入可能とされる。各切り欠き27aは、主板27における上縁及び下縁に形成されており、高さ方向について各撓み規制部29とは反対側に配されている。
両側板28は、相手ハウジング11の側面形状に合わせて、前方から見て途中で鈍角をなすよう屈曲した形状とされる。詳しくは、両側板28は、上部が高さ方向に沿って真っ直ぐなのに対して下部が高さ方向に対して傾斜している。両側板28における上部及び下部における内面(相手ハウジング11の側面との対向面)には、図7及び図8に示すように、相手ハウジング11側の第1リテーナ保持部25及び第2リテーナ保持部26に対して係止可能な第1係止部30及び第2係止部31がそれぞれ形成されている。両係止部30,31は、側板28の内面に前後に開放する溝部を一対形成して残された部分によって構成される。第1係止部30は、側板28の上部における比較的後ろ寄りの位置に設置されるのに対し、第2係止部31は、側板28の下部において比較的前寄りの位置に設置されている。また、両側板28の下部における後縁には、後方へ開放するとともにフロントリテーナ13を移動操作するための治具(図示せず)を引掛け可能な操作溝部32がそれぞれ形成されている。
フロントリテーナ13は、相手ハウジング11に対して前後に異なる2位置に選択的に保持されるようになっている。詳しくは、フロントリテーナ13が相手ハウジング11から前方に突き出した状態に取り付けられると、図9に示すように、第1係止部30の前面が第1リテーナ保持部25の後面に係止することで保持がなされる。このとき、各撓み規制部29は、図10に示すように、各撓み空間21の前方に退避しており、各ランス20の撓み変形、つまり相手端子金具12の挿抜が許容されている。この取付位置が仮係止位置とされる。一方、フロントリテーナ13が装着凹部24内に嵌り込み、フロントリテーナ13及び相手ハウジング11の外周面がほぼ面一となった状態に取り付けられると、図12に示すように、第2係止部31の前面が第2リテーナ保持部26の後面に係止することで保持がなされる。このとき、各撓み規制部29は、図13に示すように、各撓み空間21内に進入して各ランス20の撓み変形を規制する。この取付位置が本係止位置とされる。
<ブラケット>
次に、コネクタ40が取り付けられるブラケットBについて説明する。ブラケットBは、図18に示すように、導電性を有する金属製とされ、ボディとの固定箇所から片持ち状に延びる横長な板状をなしている。ブラケットBにおける先端部近くの幅方向中央位置には、厚さ方向に貫通するロック孔Baが設けられている。また、ブラケットBの先端部には、コネクタ40の取り付けをスムーズにするため全周にわたって面取りが施されている。
<コネクタ>
続いて、ブラケットBに取り付けられるコネクタ40について説明する。コネクタ40は、図29に示すように、コネクタハウジング41(以下、単にハウジング41という)と、ハウジング41に取り付けられ同軸電線Wの端末に接続された複数本(本実施形態では3本)の端子金具42と、ハウジング41に取り付けられるフロントリテーナ43と、ハウジング41に取り付けられ端子金具42の一部とブラケットBとを電気的に接続するための複数(本実施形態では2つ)の分割アース端子44とを備えている。このコネクタ40は、ブラケットBに取り付けられた状態で相手コネクタ10と嵌合接続されるようになっている。なお、端子金具42が接続される同軸電線Wの構成は、既述した相手コネクタ10側の同軸電線Wと同様であるため、その説明は割愛する。
<端子金具>
端子金具42は、図15及び図29に示すように、同軸電線Wの内部導体に対して接続される内部導体用端子(図示せず)と、内部導体用端子の外側に配され同軸電線の外部導体に対して接続される外部導体用端子45と、内部導体用端子と外部導体用端子45との間に介在して両者を絶縁状態に保つための絶縁体(図示せず)とを備える。外部導体用端子45は、円筒型をなすとともに内部導体用端子の外側を全周にわたって取り囲む本体部45aと、同軸電線Wの端末において露出した外部導体に圧着接続される電線接続部45bとを前後に繋げた構成とされる。
本体部45aの後端部には、本体部45a及び電線接続部45bに連なる底板側とは反対側に本体部45aを開放する形態でスタビライザ46が一対設けられている。スタビライザ46は、本体部45aの後端部における開放部分を挟んだ位置に一対対向状に配され、上下方向に沿って突出する板片状をなしている。本体部45aにおける上記開放部分の前縁には、ランス係止部47が設けられており、このランス係止部47は、本体部45aから径方向外側へ突出するよう叩き出されている。本体部45aのうちランス係止部47とは約90度の角度間隔を空けた位置には、一対の突起48が外側へ突出するようそれぞれ切り起こして形成されている。また、内部導体用端子は、コネクタ40に対して嵌合される相手コネクタ10側の相手端子金具12(自動車の電気回路の信号線を構成する)に対して導通接触されるようになっている。また、電線接続部45bは、前後に一対ずつかしめ片を備えている。
<ハウジング>
ハウジング41は、合成樹脂製とされ、図16ないし図18に示すように、大まかには、端子金具42及び分割アース端子44が収容される端子収容部49と、相手コネクタ10が嵌合されるフード部50と、ブラケットBが取り付けられるブラケット取付部51とを備える。
フード部50は、端子収容部49の前端部周縁から前方へ突出するとともに、前方へ開口する略角筒状に形成されており、その内部(端子収容部49との間)に前方から相手コネクタ10を嵌合可能な嵌合空間が確保されている。この嵌合空間を規定するフード部50の内周面(相手ハウジング11との嵌合周面)は、相手ハウジング11の外形に沿って前方(正面、嵌合方向)から見て上下非対称形状となっている。端子収容部49及びフード部50の上面側には、相手ハウジング11を嵌合状態に保持するためのロックアーム52と、ロックアーム52の両側方位置に対向して配されるとともにロックアーム52を保護する一対のロック保護部53とが設けられている。
<ロックアーム>
ロックアーム52は、図19,図20及び図29に示すように、前後方向に沿って延びるアーム本体54を有しており、その前端部にロック部18と係止される爪状のロック係止部55が、後端部に上方から押圧操作可能な操作部56が設けられている。アーム本体54は、ロック係止部55を備える前端部が中間部分よりも幅狭に形成されるのに対し、操作部56を備える後端部が中間部分よりも幅広に形成されている。詳しくは、アーム本体54は、一定幅の中間部分と、中間部分と幅狭な前端部とを繋ぐとともに前端部側にかけて次第に幅寸法が小さくなる部分とを有しており、後端部が中間部分に対して段付き状に拡幅されている。アーム本体54は、図16に示すように、ロック係止部55が設けられた前端部がフード部50の上部50aにおける幅方向略中央位置に形成された部分的な切り欠き50b内に進入しており、そのロック係止部55が嵌合空間内に突出して配されている。言い換えると、ロックアーム52の一部は、フード部50に切り欠き50bを形成して確保された空間を利用して形成されている。この切り欠き50bは、フード部50及び端子収容部49の上部を前後に貫通する形態で形成されている。
そして、ロックアーム52は、図19に示すように、その両側面が対向する両ロック保護部53の内側面に対してそれぞれ第1のロック支持部57によって連結されるとともに、図20に示すように、その下面が対向する端子収容部49及びフード部50の上面に対して一対の第2のロック支持部58によって連結され、各連結箇所を支点として高さ方向に沿って上下に弾性変形可能とされる。
詳しくは、第1のロック支持部57は、図16及び図19に示すように、ロックアーム52とロック保護部53との間に介在し、ロックアーム52に並行して前後に延出する形態とされ、その後端部がロックアーム52のうち幅広な後端部のうち側端位置の前面に連結されるとともに、その前端部における側縁がロック保護部53の内側面に対して連結されている。第1のロック支持部57の長さ寸法は、ロックアーム52よりも小さく、具体的には約半分程度とされており、ロック保護部53と連結される前端部がロックアーム52の中間部分の前端位置とほぼ同じ位置に設定されている。第1のロック支持部57のうちロックアーム52と連結された後端部と、ロック保護部53と連結された前端部との間の部分が、ロックアーム52及びロック保護部53から切り離されるとともに弾性変形可能とされ、それによりロックアーム52の上下の傾動変位が許容される。
第2のロック支持部58は、図16及び図20に示すように、その下端部がフード部50の後端部及び端子収容部49の前端部に跨る位置で、且つフード部50の上部50aにおける切り欠き50bの周縁を含む位置に連結されている。両第2のロック支持部58は、切り欠き50bを挟んだ位置で幅方向について互いに対向して配されている。第2のロック支持部58は、その上端部がロックアーム52のアーム本体54における中間部分の前端位置に連結されており、その位置が前後方向についてフード部50及び端子収容部49との連結位置と同一となっている。第2のロック支持部58におけるフード部50及び端子収容部49との連結位置は、第1のロック支持部57におけるロック保護部53との連結位置と前後方向についてほぼ同じ位置となっている。
<補強部>
ところで、ハウジング41を前方から見たとき、フード部50の上部50aとロック保護部53と両ロック支持部57,58とに囲まれた空間には、図16に示すように、フード部50を補強するための補強部59が設けられている。補強部59は、その下端部がフード部50の上部50aにおける前端部に連結されるとともに、側端部がロック保護部53における前端部に連結されている。補強部59は、その前端面がフード部50の前端面及びロック保護部53の前端面と面一状をなしている。そして、第1のロック支持部57には、図19ないし図21に示すように、ロックアーム52に並行してさらに前方へ延出する延出部60が設けられており、その延出部60の前端部が補強部59の上端部に連結されている。この延出部60は、その側縁が全長にわたって隣接するロック保護部53の内側面に対して連結されている。
<ブラケット取付部>
続いて、ブラケット取付部51について説明する。ブラケット取付部51は、図16ないし図18,及び図33に示すように、ハウジング41のうち、高さ方向に沿った側面に設置されており、そこに取り付けられるブラケットBは、その板面を上下方向と一致させた姿勢となる。
ブラケット取付部51は、後方へ開放する袋状に形成されており、その内部空間が後方からブラケットBを挿入可能なブラケット用収容室51aとなっている。詳しくは、ブラケット取付部51は、ハウジング41の側面から突出する一対の側壁51bと、両側壁51bの突出端から内向きに張り出すとともにハウジング41の側面と対向する張出壁51cと、両張出壁51cからさらに部分的に張り出して両張出壁51cを連結する架橋壁51dと、架橋壁51dから後方へ延出するブラケット用ロック片51eと、ハウジング41の側面から突出して側壁51b及び張出壁51cの前端部に連結される前止まり壁51fとからなる。ブラケット用収容室51aは、ブラケットBの幅寸法及び厚さ寸法に適合する大きさとされている。
ブラケット用ロック片51eは、前後方向に沿って延びる片持ち状をなすとともに、幅方向(ブラケットBの挿入方向と直交する方向)に沿って弾性変形可能とされている。ブラケット用ロック片51eの自由端部の内面には、ロック突部がブラケット用収容室51a内に突出して設けられており、このロック突部がブラケットBのロック孔Baの孔縁に係止されることで、ハウジング41がブラケットBに対して抜け止め状態に弾性的に保持されるようになっている(図34)。ブラケット用ロック片51eは、ブラケット取付部51における上下方向の中央位置に配置されている。ブラケット用ロック片51は、ブラケットBを挿入する過程では外側に変位される。
<端子収容部>
端子収容部49は、図16及び図17に示すように、略ブロック状に形成されている。端子収容部49には、端子金具42を収容可能な端子金具用収容室61と、フロントリテーナ43を装着可能なリテーナ装着凹部62と、分割アース端子44を収容可能な分割アース端子用収容室63とが設けられている。このうち、分割アース端子用収容室63については、分割アース端子44と共に後に詳しく説明するものとし、先に端子金具用収容室61及びリテーナ装着凹部62について順次説明する。
<端子金具用収容室>
端子金具用収容室61は、端子金具42の本体部45aの外形に合わせて円形状をなすとともに端子収容部49を前後に貫通する孔状に形成されており、後方から端子金具42が個別に挿入可能とされている。端子金具用収容室61の内周壁面には、図29に示すように、挿入される端子金具42のランス係止部47に対して弾性的に係止することでこれを抜け止め保持可能なランス64が設けられている。ランス64によって抜け止めされた端子金具42は、本体部45aの前部が嵌合空間内に突き出した状態で保持される(図30参照)。
ランス64は、高さ方向(端子金具42の挿抜方向と交差する方向)に沿って上下に弾性変形可能とされ、弾性変形時にはランス64と高さ方向に隣接する位置に形成された撓み空間65内に退避されるようになっている。撓み空間65は、ハウジング41のうちランス64に対してその撓み方向(端子金具用収容室61側とは反対側)に対向する壁を前方へ溝状に開口させることで形成されている。さらには、ハウジング41のうちランス64に対して撓み空間65を空けて対向する位置には、ランス64が弾性限度を超えて過度に撓み変形する手前の段階でランス64に係合することで、ランス64の過度撓みを規制可能な過度撓み規制部66が設けられている。
端子金具用収容室61の内周壁面のうち、ランス64を挟んだ両側には、図17に示すように、スタビライザ46を挿通可能なスタビライザ挿通溝67が一対前後に開口する形態で形成されている。また、端子金具用収容室の内周壁面のうち、ランス64とは約90度の角度間隔を空けた位置には、突起48を挿通可能な突起挿通溝68が一対後方に開口する形態で形成されている。この突起挿通溝68の前縁には、端子金具42が正規深さまで挿入されたときに突起48が係合可能とされ、これにより端子金具42の前止まりが図られるようになっている。
<端子金具用収容室やランスなどの配置>
上記した端子金具用収容室61は、端子収容部49において高さ方向に2段、計3室設けられており、それぞれに対応してランス64、撓み空間65及び過度撓み規制部66などが形成されている。なお、以下では端子金具用収容室61、ランス64、撓み空間65及び過度撓み規制部66に関して上下段で区別する場合には、上段のものの符号に添え字Aを、下段のものの符号に添え字Bを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
詳しくは、端子金具用収容室61は、図16及び図17に示すように、端子収容部49において上段側に2室幅方向に並んで設置された第1の端子金具用収容室61Aと、下段側に1室設置された第2の端子金具用収容室61Bとからなり、第1の端子金具用収容室61Aと第2の端子金具用収容室61Bとが互いに高さ方向について隣り合う位置関係とされる。そして、第2の端子金具用収容室61Bは、幅方向について第1の端子金具用収容室61Aに対してずれた位置であって、両第1の端子金具用収容室61A間に位置して配置されている。さらに詳しくは、第2の端子金具用収容室61Bは、幅方向について第1の両端子金具用収容室61Aの中間位置に配されている。このように、各端子金具用収容室61A,61Bは、千鳥状に配置されており、各端子金具用収容室61A,61Bの中心位置が正三角形の頂点に位置する。
第1の端子金具用収容室61A内に設置された第1のランス64Aは、下方、つまり第2の端子金具用収容室61B側に向けて撓み変形されるのに対し、第2の端子金具用収容室61B内に設置された第2のランス64Bは、上方、つまり第1の端子金具用収容室61A側に向けて撓み変形されるようになっている。つまり、第1のランス64Aと第2のランス64Bとでは、それぞれの撓み方向が逆向きになっている。また、第1のランス64A及び第2のランス64Bは、高さ方向についてほぼ同じ位置に設置されており、幅方向にほぼ一直線に並んで配されている。
そして、第1のランス64Aを逃がすための第1の撓み空間65A及び第1のランス64Aの過度撓みを規制するための第1の過度撓み規制部66Aは、高さ方向について第2の端子金具用収容室61Bと重なるものの幅方向について第2の端子金具用収容室61Bの側方にずれて配されている。一方、第2のランス64Bを逃がすための第2の撓み空間65B及び第2のランス64Bの過度撓みを規制するための第2の過度撓み規制部66Bは、高さ方向について第1の端子金具用収容室61Aと重なるものの幅方向について両第1の端子金具用収容室61Aの側方にずれており且つ両第1の端子金具用収容室61A間に挟まれて(中間位置に)配されている。また、ロックアーム52の前端部についても、高さ方向について第1の端子金具用収容室61Aと重なるものの幅方向について両第1の端子金具用収容室61Aの側方にずれており且つ両第1の端子金具用収容室61A間に挟まれて(中間位置に)配されている。これにより、端子金具用収容室61、ランス64、撓み空間65、過度撓み規制部66及びロックアーム52の配置効率が良好となり、ハウジング41の小型化に好適となっている。
<治具挿入溝部>
さらには、第2の過度撓み規制部66Bには、図16及び図29に示すように、フロントリテーナ43を移動操作するための治具を挿入可能な治具挿入溝部69が設けられている。治具挿入溝部69は、第2の過度撓み規制部66Bを部分的に切り欠いて形成されており、両第1の端子金具用収容室61A間に挟まれた位置(中間位置)に配されている。詳しくは、治具挿入溝部69は、幅方向について第2の過度撓み規制部66Bのほぼ中央位置に形成されるとともに、第2の過度撓み規制部66Bを幅方向左右に分断(分割)して形成されている。これにより、治具挿入溝部69の両側に一対の第2の過度撓み規制部66Bが残されることになり、両第2の過度撓み規制部66Bが第2のランス64Bにおける幅方向両側端部に対して係合可能とされる。治具挿入溝部69は、第2の過度撓み規制部66Bを切り欠くとともに、第2の撓み空間65Bに連通して形成されている。また、治具挿入溝部69は、両第1の端子金具用収容室61A間を仕切る仕切り壁をも切り欠いて形成されており、同仕切り壁を幅方向左右に分断して形成されている。治具挿入溝部69は、第2のランス64Bの根元位置(後端位置)よりは前寄りの位置となる深さに形成されている。
<リテーナ装着凹部>
端子収容部49の前面には、図16に示すように、前方からフロントリテーナ43を装着可能なリテーナ装着凹部62が設けられている。リテーナ装着凹部62は、端子収容部の前面における下側略半分の領域を凹ませてなる凹状部分62aと、凹状部分62aの両側端位置にて凹状部分62aよりも奥深く形成される溝状部分62bとから構成される。凹状部分62aは、端子収容部49における両第1の端子金具用収容室61Aよりも下側の領域のうち、各過度撓み規制部66Aを含むものの第2の端子金具用収容室61Bにおける前壁を除く範囲に形成されている。この凹状部分62aは、各撓み空間65に連通して形成されている。
リテーナ装着凹部62における溝状部分62bは、高さ方向について第1のランス64Aとほぼ同じ位置から第2の端子金具用収容室61Bとほぼ同じ位置までの範囲に形成され、前方から見てフード部50の内周面に沿って屈曲した形状とされる。詳しくは、溝状部分62bにおける上部は、幅方向について第1のランス64A及び第1の撓み空間65Aに対して高さ方向について重なるとともに、幅方向について側方位置に配される。溝状部分62bにおける下部は、第1の端子金具用収容室61Aと高さ方向について隣り合うとともに、第2の端子金具用収容室61Bに対して幅方向について側方位置に配される。
溝状部分62bの周縁には、図16及び図26に示すように、フロントリテーナ43を取付状態に保持するための第1リテーナ保持部70及び第2リテーナ保持部71が設けられている。第1リテーナ保持部70は、溝状部分における上縁の前端位置にて下方へ突出して設けられている。一方、第2リテーナ保持部71は、溝状部分62bにおける下縁のうち第1リテーナ保持部70よりも後ろ寄りの位置にて斜め上方へ突出して設けられている。以下、フロントリテーナ43について説明する。
<フロントリテーナ>
フロントリテーナ43は、合成樹脂製とされ、図22ないし図25に示すように、全体としてリテーナ装着凹部62に沿って門形をなしており、幅方向に沿って横長な主板72と、主板72の後面における両側端部から後方へ延出する一対の側板73と、主板72の後面における中間部分から後方へ突出する複数の撓み規制部74と、主板72の上縁から上方へ突出する操作部75とから構成される。このうち、主板72は、リテーナ装着凹部62における凹状部分62aに適合した形状とされ、第2の端子金具用収容室61Bの前壁を挿通可能な挿通孔72aが前後に貫通して形成されている。
撓み規制部74は、フロントリテーナ43がハウジング41に装着されたときにランス64の撓み空間65内に進入することでランス64の撓み変形を規制可能とされる。撓み規制部74は、主板72において幅方向に離間した位置に3つ設けられており、中央の撓み規制部74がハウジング41における第2の撓み空間65Bに対応して比較的高い位置に配されるのに対し、両側の撓み規制部74がハウジング41における両第1の撓み空間65Aに対応して比較的低い位置に配されている。各過度撓み規制部74における対応する各ランス64との対向面は、各ランス64の外面形状に沿った傾斜面とされている。この傾斜面は、主板72における各過度撓み規制部74に隣接した縁部に連続して形成されている。
両側板73は、リテーナ装着凹部62の溝状部分62bの形状に合わせて、前方から見て途中で鈍角をなすよう屈曲した形状とされる。詳しくは、両側板73は、上部が高さ方向に沿って真っ直ぐなのに対して下部が高さ方向に対して傾斜している。両側板73における上縁及び下縁には、図25及び図26に示すように、ハウジング41側の第1リテーナ保持部70及び第2リテーナ保持部71に対して係止可能な第1係止部76及び第2係止部77がそれぞれ形成されている。第1係止部76は、側板73の上縁における比較的前寄りの位置に設置されるのに対し、第2係止部77は、側板の下縁において比較的後ろ寄りの位置に設置されている。
操作部75は、図22及び図23に示すように、ハウジング41に装着された状態のフロントリテーナ43を治具(図示せず)によって移動操作するためのものであって、主板72における幅方向略中央位置から上方へ突出して形成されている。操作部75は、中央の第2のランス64Bに対応した撓み規制部74と高さ方向について隣接して配置されている。そして、操作部75は、ハウジング41における治具挿入溝部69内に嵌合可能とされる(図32)。操作部75の高さ寸法は、第1の端子金具用収容室61Aとほぼ同じ高さ寸法の治具挿入溝部69よりも低く設定されている。これにより、治具挿入溝部69のうち操作部75が嵌合される部分よりも上側部分に治具を前方から挿入できるようになっている。
フロントリテーナ43は、ハウジング41に対して前後に異なる2位置に選択的に保持されるようになっている。詳しくは、フロントリテーナ43が端子収容部49から前方に突き出した状態に取り付けられると、図28に示すように、第1係止部76の前面が第1リテーナ保持部70の後面に係止することで保持がなされる。このとき、各撓み規制部74は、図29に示すように、各撓み空間65の前方に退避しており、各ランス64の撓み変形、つまり端子金具42の挿抜が許容されている。この取付位置が仮係止位置とされる。この仮係止位置では、各撓み規制部74と対応する各ランス64との間には所定の隙間が確保されており、その隙間に前方からランス64を強制的に解除操作するための治具(図示せず)が挿入可能とされる(図30)。一方、フロントリテーナ43が装着凹部62内に嵌り込み、フロントリテーナ43及び端子収容部49の前端面がほぼ面一となった状態に取り付けられると、図31に示すように、第2係止部77の前面が第2リテーナ保持部71の後面に係止することで保持がなされる。このとき、各撓み規制部74は、図32に示すように、各撓み空間65内に進入して各ランス64の撓み変形を規制する。この取付位置が本係止位置とされる。
<分割アース端子及び分割アース端子用収容室>
次に、分割アース端子44及び分割アース端子用収容室63について詳しく説明する。分割アース端子44は、図35ないし図40に示すように、導電性を有する金属板をプレス成形などすることで所定形状に形成されている。分割アース端子44は、上段側の2本の端子金具42をブラケットBに接続する2極用のものと、下段側の1本の端子金具42をブラケットBに接続する1極用のものとの2種類があり、それぞれが端子収容部49に形成された各分割アース端子用収容室63内に個別に収容される。なお、以下では分割アース端子44及び分割アース端子用収容室63を区別する場合には、2極用のものの符号に添え字Aを、1極用のものの符号に添え字Bを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
<分割アース端子の共通構造>
先に、両分割アース端子44の共通構造について説明する。分割アース端子44は、幅方向及び前後方向に沿った本体板78と、本体板78を部分的に切り起こしてなる端子接触片79と、本体板78の側縁から屈曲されて上下方向に沿った側板80と、側板80から延出されるブラケット接触片81とから構成されている。このうち、端子接触片79が端子金具42の外部導体用端子45に、ブラケット接触片81がブラケットBにそれぞれ弾性接触可能とされる。
本体板78は、図36及び図39に示すように、前後の長さ寸法及び幅寸法が共に端子収容部49よりも短く、平面視矩形状をなしている。本体板79における両側縁には、抜け止め片82が一対切り起こして形成されており、これら抜け止め片82が分割アース端子用収容室63の内壁面に食い込むことで、分割アース端子44をハウジング41から抜け止め状態に保持できるようになっている。
端子接触片79は、図36,図37,図39及び図40に示すように、本体板78に前方へ開口する一対のスリットを入れるとともに、両スリット間の部分をさらに前方へ延出させてなる板片を折り曲げることで、片持ち状に形成されている。従って、本体板78には、端子接触片79を切り起こすのに伴って端子接触片79及び両スリットの幅寸法を足した大きさの幅の切り欠き83が形成されることになる。この切り欠き83は、本体板78を平面に見て前後方向に沿って細長い矩形状をなすとともに、前方へ開放する形態とされる。
端子接触片79は、本体板78から側板80と同方向(取付状態ではコネクタ40の径方向内側)に突出するよう斜めに立ち上げられて前方(切り欠き83の開口側)へ向けて延出してから、本体板78の前端位置で本体板78側へ折り返されており、その折返部79aが端子金具42との接点となっている。従って、端子接触片79は、前後方向について切り欠き83と重なる位置に配されている。言い換えると、端子接触片79は、切り欠き83が形成された本体部78と高さ方向についてずれた位置に配されるとともに、切り欠き83上のスペースを利用して配置されていることになる。端子接触片79は、基端部を支点として上下方向(端子金具42の挿入方向と直交する方向)に沿って弾性変形可能とされている。端子接触片79の自由端部における両側縁には、側方へ張り出す張出部84が一対設けられている。両張出部84は、端子接触片79の自由端部を部分的に拡幅しており、その張出寸法がスリットの幅寸法よりも大きくなっている。そして、両張出部84は、本体板78のうち切り欠き83の周縁部に対して当接されている。これにより、端子接触片79の弾発力が高められるとともに過度の撓み変形が規制されるようになっている。
また、本体板78のうち、上記した切り欠き83よりも後方位置には、図35,図36,図38及び図39に示すように、本体板78を部分的に切り起こすことで、がたつき規制部85が設けられている。がたつき規制部85は、幅方向について切り欠き83の両側に対応して一対設けられている。がたつき規制部85は、本体板78から端子接触片79と同方向に立ち上げられている。このがたつき規制部85により本体板78がハウジング41に対して上下方向(端子金具42に対して端子接触片79が接離する方向)についてがたつくのが規制可能とされる。
側板80は、図35及び図38に示すように、本体板78の側縁における後端部から突出する板片をほぼ直角に屈曲させることで、上下方向に沿って延びる形態に形成されており、前方または後方から見て本体板と側板80とがL字型をなしている。側板80は、上下方向に沿った細長い片状をなしており、その前縁からブラケット接触片81が前方へ延出して設けられている。
ブラケット接触片81は、図36及び図39に示すように、端子接触片79と同様に後端側が基端、前端側が自由端とされる片持ち状に形成されている。ブラケット接触片81は、側板80から本体板78側とは反対側(取付状態ではコネクタ40の径方向外側)に突出するよう立ち上げられて途中に頂点を有する、なだらかな略山形をなしており、その頂点部分が接点部とされる。このブラケット接触片81の自由端部は、端子接触片79とは異なって弾性変形時にも本体板78や側板80とは当接不能とされる。ブラケット接触片81は、基端部を支点に幅方向(ブラケットBの挿入方向と直交する方向、端子金具42の積み重なり方向と直交する方向)に沿って弾性変形可能とされている。ブラケット接触片81におけるブラケットBとの接触面である外面は、図35及び図38に示すように、両側部がテーパ状に形成されるとともに中央部が両側部よりも外側(取付状態ではブラケットB側)に突出している。また、ブラケット接触片81は、端子接触片79よりも幅広に形成されている。
<分割アース端子の個別構造>
続いて、両分割アース端子44A,44Bの個別構造について説明する。2極用の分割アース端子44Aでは、端子接触片79A及び切り欠き83Aが2つずつ設置されているのに対し(図36)、1極用の分割アース端子44Bでは、端子接触片79B及び切り欠き83Bが1つずつ設置されている(図39)。それに伴い、2極用の分割アース端子44Aの本体板78Aは、幅寸法が1極用の分割アース端子44Bの本体板78Bよりも大きく設定されている(図36及び図39)。2極用の分割アース端子44Aでは、2つずつの端子接触片79A及び切り欠き83Aが本体板78Aにおいて幅方向についてほぼ対称となる位置に設置されているのに対し(図36)、1極用の分割アース端子44Bでは、端子接触片79B及び切り欠き83Bが本体板78Bの中心から側板80B側とは反対側に偏った位置に設置されている(図39)。
<分割アース端子用収容室の共通構造>
次に、両分割アース端子用収容室63の共通構造について説明する。分割アース端子用収容室63は、図17に示すように、端子収容部49において後方へ開口する溝状に形成され、各端子金具用収容室61よりもコネクタ40の径方向外側で、且つブラケット用収容室51aよりもコネクタ40の径方向内側に配されている。分割アース端子用収容室63は、対応する分割アース端子44の外形に合わせて後方から見て略L字型をなしており、幅方向に沿って延びるとともに本体板78が収容される本体板収容部分86と、上下方向に沿って延びるとともに側板80が収容される側板収容部分87とを繋げた構成とされる。
端子収容部49のうち、分割アース端子用収容室63の本体板収容部分86と隣接する端子金具用収容室61との間には、両収容室61,63同士を連通させるとともに、端子接触片79の端子金具用収容室61内への進入を許容する端子接触片用連通溝部88がそれぞれ後方へ開口して設けられている。一方、端子収容部49のうち、分割アース端子用収容室63の側板収容部分87とブラケット用収容室51aとの間には、両収容室51a,63同士を連通させるとともに、ブラケット接触片81のブラケット用収容室51a内への進入を許容するブラケット接触片用連通溝部89がそれぞれ後方へ開口して設けられている。
<分割アース端子の位置決め構造>
そして、分割アース端子用収容室63における本体板収容部分86の周面のうち、端子接触片用連通溝部88に臨む(対向する)位置には、図17,図41及び図43に示すように、取り付けられる分割アース端子44を位置決めするための位置決め部90が設けられている。位置決め部90は、幅方向について端子接触片用連通溝部88とほぼ同じ位置に配されており、分割アース端子44における端子接触片79及び切り欠き83と対応した位置に配置されている。従って、分割アース端子44を装着すると、位置決め部90が切り欠き83内に嵌合されるようになっており、これにより分割アース端子44が分割アース端子用収容室63に対して幅方向について位置決めされるようになっている。そして、それにより、端子接触片79が端子接触片用連通溝部88及び端子金具42に対して幅方向について位置決めされる。位置決め部90は、本体板収容部分86における幅方向に沿った面から端子接触片用連通溝部88側に突出するとともに前後方向に沿って延びるリブ状をなしており、その前端部が本体板収容部分86の前縁に連結されている。位置決め部90の後端部は、ハウジング41の後端位置よりは前寄りに配されている。位置決め部90の長さ寸法は、本体板78における切り欠き83の長さ寸法より少し短く設定されている。
また、端子接触片用連通溝部88と本体板収容部分86との間には、図17に示すように、端子接触片79の張出部84の挿通を許容する張出部挿通溝部91が段付き状に形成されている。張出部挿通溝部91は、端子接触片用連通溝部88よりも一段幅広に形成されており、その幅寸法は端子接触片79のうち張出部84が形成された拡幅部分よりも少し大きく設定されている。この張出部挿通溝部91の周縁には、本体板78から立ち上がるがたつき規制部85が当接可能とされ、それにより高さ方向について本体板78及び端子接触片79のがたつきを規制可能とされる。さらには、各本体板収容部分86の周面のうち位置決め部90の設置面とは反対側の面には、一対のリブ92が設けられている。リブ92は、断面円弧状をなすとともに前後方向に沿って延出する形態とされる。リブ92は、本体板78が本体板収容部分86内に取り付けられたときに本体板78に対して当接(圧接)可能とされ、それにより本体板78をがたつき規制した状態に支持できるようになっている。
<分割アース端子用収容室の個別構造>
続いて、各分割アース端子用収容室63の個別構造について詳しく説明する。2極用の分割アース端子用収容室63Aは、端子収容部49のうち上端部と図17に示す右側(ブラケット取付部51側)の側端部の上部とにわたる範囲に形成されている。詳しくは、2極用の分割アース端子用収容室63Aは、本体板収容部分86Aが上段側の両端子金具用収容室61Aよりも上側、つまりコネクタ40の径方向外側に配され、側板収容部分87Aが上段の同図右側の端子金具用収容室61Aとブラケット用収容室51aとの間に配されている。端子接触片用連通溝部88Aは、上段側の両端子金具用収容室61Aに対応して一対形成されている。また、位置決め部90Aについても両端子接触片用連通溝部88Aに対応して一対形成されている。ブラケット接触片用連通溝部89Aは、端子収容部49の上部に配された側板収容部分87Aとブラケット用収容室51aの上部とを連通させている。また、リブ92Aは、本体板収容部分86Aにおける両端位置に設置されている。
一方、1極用の分割アース端子用収容室63Bは、端子収容部49のうち下端部と図17に示す右側(ブラケット取付部51側)の側端部の下部とにわたる範囲に形成されている。詳しくは、1極用の分割アース端子用収容室63Bは、本体板収容部分86Bが下段側の端子金具用収容室61Aよりも下側、つまりコネクタ40の径方向外側に配され、側板収容部分87Bが下段の端子金具用収容室61Bとブラケット用収容室51aとの間に配されている。端子接触片用連通溝部88Bは、下段側の端子金具用収容室61Bに対応して1つ形成されている。また、位置決め部90Bについても端子接触片用連通溝部88Bに対応して1つ形成されている。ブラケット接触片用連通溝部89Bは、端子収容部49の下部に配された側板収容部分87Bとブラケット用収容室51aの下部とを連通させている。また、リブ92Bは、本体板収容部分86Bのうち張出部挿通溝部91に隣接する位置に設置されている。さらには、同様のリブ92Bが側板収容部分87Bにも1つ設置されている。
<仕切り部>
ところで、両分割アース端子用収容室63とブラケット用収容室51aとの間には、既述したようにブラケット接触片用連通溝部89が形成されて互いが連通されているのであるが、その連通部分には、各収容室51a,63に取り付けられる分割アース端子44とブラケットBとを仕切るための仕切り部93が残されている。仕切り部93は、両分割アース端子用収容室63の側板収容部分87間を仕切る基部93aと、基部93aの先端から上下に張り出すとともに両側板収容部分87とブラケット用収容室51aとを仕切る一対の張出部93bとからなり、全体として後方から見て略T字型をなしている。
仕切り部93のうち、基部93aが両側板収容部分87の側壁を構成するのに対し、両張出部93bは、両側板収容部分87の天井壁及びブラケット用収容室51aの底壁を構成している。両張出部93bは、ブラケット接触片81の端部に近接する位置にまで張り出しており、ブラケット接触片81を避けた位置に配置されている(図46)。仕切り部93は、図17及び図18に示すように、分割アース端子用収容室63及びブラケット用収容室51aの開口方向である前後方向に沿って延出する突条状をなしており、その後端部がハウジング41の後端部(分割アース端子44やブラケットBの取付方向手前側端部)に配されるとともにそこで後方外部に露出している。
<作用の説明>
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。コネクタ40及び相手コネクタ10に関してそれぞれ組み付け作業を行った後、両コネクタ10,40の嵌合作業を行う。
<相手コネクタの組み付け作業>
先に相手コネクタ10の組み付け作業について説明する。まず、図10に示すように、相手ハウジング11に対してフロントリテーナ13を仮係止位置に装着する。相手ハウジング11の各相手端子収容室19内に、後方から同軸電線Wの端末に接続した各相手端子金具12を挿入すると、スタビライザ16がスタビライザ挿通溝23に挿通されることで、相手端子金具12が周方向について位置決めされる(回り止めされる)とともにその挿入動作(前進動作)が円滑なものとなる。
挿入過程では、相手端子金具12によってランス20が一旦弾性変形され、相手端子金具12が正規深さに達すると、図11に示すように、ランス20が復元してランス係止孔15に係止することで、相手端子金具12が相手ハウジング11から抜け止め状態に保持される。その後、フロントリテーナ13を本係止位置へ押し込むと、図13に示すように、各撓み規制部29が対応する各撓み空間21内に進入することで、各相手端子金具12に係止した状態の各ランス20が撓み変形するのが規制される。これにより、相手端子金具12に対する保持力を高めることができる。
<コネクタの組み付け作業(分割アース端子の取り付け作業)>
続いて、コネクタ40の組み付け作業について説明する。ハウジング41の両分割アース端子用収容室63に対応する分割アース端子44を個別に取り付ける作業を行う。ハウジング41の後方から分割アース端子44を分割アース端子用収容室63内に挿入する際には、ハウジング41の後端位置に配された仕切り部93の後端部によってガイド(位置決め)されることで、側板80がブラケット用収容室51a内に進入することなく確実に側板収容部分87内に進入する。
一方、挿入過程では分割アース端子44の本体板78については、図41及び図43に示す状態から、切り欠き83内に位置決め部90が嵌合され、切り欠き83の側縁に位置決め部90の両側面が摺接されることで、本体板78が本体板収容部分86に対して幅方向について位置決めされる。このとき、端子用接触片79が対応する端子接触片用連通溝部88に対して同様に位置決めされる。
取付状態では、図29及び図46に示すように、各端子接触片79が対応する各端子金具用収容室61内に進入して待ち受け状態とされるとともに、両ブラケット接触片81がブラケット用収容室51a内に進入し上下に並んだ状態で待ち受け状態とされる。各端子接触片79は、ランス64と対向する位置、つまり約180度の角度間隔を空けた位置に配されている。両ブラケット接触片81は、ブラケット用収容室51aにおいて上下にほぼ対称となる位置に配されており、中央に配されたブラケット用ロック片51eとは上下にほぼ同じ距離だけずれた位置に配されている。この取付状態では、本体板78の切り欠き83内に位置決め部90が嵌合されることで、端子用接触片79が対応する端子接触片用連通溝部88に対して幅方向についてがたつきなく保持されるとともに、位置決め部90が切り欠き83の周縁に当接されることで、本体板78の補強が図られる。また、この状態では各抜け止め片82が分割アース端子用収容室63の内壁面に食い込むことで、分割アース端子44がハウジング41から抜け止め状態に保持される。
<コネクタの組み付け作業(フロントリテーナ及び端子金具の取り付け作業)>
上記のように分割アース端子44の取り付け作業を行う一方で、図29に示すように、ハウジング41に対してフロントリテーナ43を仮係止位置に装着する作業を行う。なお、フロントリテーナ43の装着作業を分割アース端子44の取り付け作業よりも先に行っても構わない。その後、各同軸電線Wの端末に接続された各端子金具42を、各端子金具用収容室61内に挿入する作業を行う。図29に示す状態から、ハウジング41の後方から端子金具42を端子金具用収容室61内に挿入すると、スタビライザ46がスタビライザ挿通溝67に、突起48が突起挿通溝68にそれぞれ挿通されることで、端子金具42が周方向について位置決めされる(回り止めされる)とともにその挿入動作(前進動作)が円滑なものとなる(図46参照)。
挿入過程では、端子金具42によってランス64が一旦弾性変形されるとともに、端子接触片79も弾性変形される。そして、端子金具42が正規深さに達すると、図30に示すように、ランス64が復元してランス係止部47に係止することで、端子金具42がハウジング41から抜け止め状態に保持される。その後、フロントリテーナ43を本係止位置へ押し込むと、図32に示すように、各撓み規制部74が対応する各撓み空間65内に進入することで、各端子金具42に係止した状態の各ランス64が撓み変形するのが規制される。これにより、端子金具42に対する保持力を高めることができる。
この取付状態では、図30及び図46に示すように、コネクタ40の径方向外側(積み重なり方向の外側)から端子接触片79が端子金具42における外部導体用端子45の底板に対して弾性接触している。従って、端子金具42は、ランス64とその反対側に配された端子接触片79との間に挟まれ、両者64,79によって弾性的に受けられる。なお、端子接触片79は、既述したように位置決め部90によって端子金具42に対して幅方向について位置決めされているので、良好な接触状態を得ることができる。
<コネクタのブラケットへの取り付け作業>
続いて、ハウジング41をブラケットBに取り付ける作業を行う。図18及び図33に示す状態から、ハウジング41の後方からブラケットBをブラケット用収容室51a内に挿入する際には、ハウジング41の後端位置に配された仕切り部93の後端部によってガイド(位置決め)されることで、ブラケットBが側板収容部分87内に進入することなく確実にブラケット用収容室51a内に進入する。
ブラケットBが挿入される過程では、ブラケットBによってブラケット用ロック片51eが一旦外向きに弾性変形されるとともに、両ブラケット接触片81も内向きに弾性変形される。そして、ブラケットBが正規深さに達すると、図34に示すように、ロック突部がロック孔Ba内に進入するとともにブラケット用ロック片51eが復元し、ロック突部がロック孔Baの孔縁に対して係止することで、ブラケットBに対してハウジング41が抜け止め状態に保持される。この取付状態では、図46に示すように、上下(端子金具42の積み重なり方向)に並んだ両ブラケット接触片81がブラケットBのうちコネクタ40の径方向内側を向いた(ブラケット用ロック片51e側とは反対側の)同一板面に対して弾性接触されている。両ブラケット接触片81は、ブラケットBに対してほぼ上下対称となる位置で接触されている。
<両コネクタの嵌合作業>
次に、ブラケットBに取り付けたコネクタ40に対して相手コネクタ10を嵌合接続する作業を行う。図47に示す状態から、ハウジング41のフード部50内に相手ハウジング11を嵌合させる。このとき、仮に相手ハウジング11がハウジング41に対して嵌合面を傾けた姿勢で嵌合されようとした場合には、相手ハウジング11がフード部50の内周面に干渉することで、フード部50に変形が生じて上記斜め嵌合が許容される可能性がある。ところが、フード部50は、補強部59によってロック保護部53に連結されて補強が図られているから、フード部50に変形が生じ難くなっており、これにより斜め嵌合を規制することができる。また、ハウジング41に対して相手ハウジング11が正規とは上下逆向きの姿勢で嵌合されようとした場合には、フード部50の内周面と相手ハウジング11の外周面とが嵌合方向から見て上下非対称形状となっているから、相手ハウジング11がフード部50の前端部に干渉し、不正な姿勢での嵌合が規制される。
ハウジング41に対して正規の姿勢で嵌合された相手ハウジング11が所定深さに達すると、図48に示すように、ロックアーム52のロック係止部55がロック部18に乗り上げるとともに、アーム本体54が弾性変形する。そして、相手ハウジング11が正規深さまで嵌合されると、図49に示すように、ロック係止部55がロック部18を乗り越えて溝部18a内に進入するとともにアーム本体54が復元し、ロック係止部55の後面がロック部18の後面に係止される。これにより、両ハウジング11,41が正規の嵌合状態から離脱不能に保持される。
この正規嵌合時には、相手端子金具12の外部導体用端子14内に端子金具42の外部導体用端子45が嵌合されて両突起17が端子金具42の外部導体用端子45の外周面に接触されるとともに、端子金具42の内部導体用端子が相手端子金具12の内部導体用端子に対して接触される。これにより、両コネクタ10,40のアース線同士が導通接続されるとともに、信号線同士が導通接続される。この状態では、両分割アース端子44の各端子接触片79が各端子金具42の外部導体用端子45に、両ブラケット接触片81がブラケットBに、それぞれ接触しているので、両コネクタ10,40のアース線が分割アース端子44を介してブラケットBに対して電気的に接続され、もってアースをとることができる。
<両コネクタの分解作業>
ところで、メンテナンスなどの事情により、両コネクタ10,40を取り外し、各コネクタ10,40から各端子金具12,42を取り外す作業を行う場合がある。その場合には、ロックアーム52の操作部56を押圧操作してロック部18との係止状態を解除しつつ、相手ハウジング11をフード部50から引き離すようにする(図47)。両コネクタ10,40を取り外した後、相手コネクタ10においては、フロントリテーナ13の操作溝部32に治具を引っ掛け、フロントリテーナ13を前方へ移動させて仮係止位置とし(図11)、その状態で治具によってランス20を強制的に撓み変形させて相手端子金具12に対する係止状態を解除しつつ同軸電線Wを引っ張って相手端子金具12を引き抜く(図10)。一方、コネクタ40においては、ブラケットBから取り外した後、ハウジング41の治具挿入溝部69内に前方から治具を挿入し、その治具挿入溝部69に臨んで配されるフロントリテーナ43の操作部75に治具を引っ掛ける。そして、治具を前方へ操作することで、フロントリテーナ43を仮係止位置に移動させ(図30)、その状態で治具によってランス64を強制的に撓み変形させて端子金具42に対する係止状態を解除しつつ同軸電線Wを引っ張って端子金具42を引き抜く(図29)。
<分割アース端子の転用方法>
また、上記したコネクタ40とは別に、使用する同軸電線W及び端子金具42の数が異なるコネクタが必要な場合には、そのハウジングの構造を上記コネクタ40のハウジング41と部分的に共通させることで、上記コネクタ40に用いた分割アース端子44を共用することが可能となっている。このようにすれば、極数が異なる複数種類のコネクタにおいて分割アース端子44を共用化することができるので、仮にコネクタの種類毎に専用部品として分割アース端子を製造した場合と比較すると、低コスト化を図ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、相手ハウジング11を嵌合可能なフード部50と、フード部50を部分的に切り欠いて確保した空間に形成され相手ハウジング11を嵌合状態に保持可能なロックアーム52と、フード部50に設けられロックアーム52の側方位置に配されるロック保護部53と、ロックアーム52及びロック保護部53を連結する第1のロック支持部57と、フード部50とロック保護部53と第1のロック支持部57とに囲まれた空間に形成されフード部50及びロック保護部53に連結される補強部59とを備えているから、ロックアーム52を形成する都合上、フード部50に切り欠き50bが生じても、フード部50の強度を十分に確保することができる。これにより、フード部50の強度を向上させることができる。
また、第1のロック支持部57には、ロックアーム52の長さ方向に沿って補強部59側へ向けて延出する延出部60が設けられ、この延出部60が補強部59に連結されているから、フード部50のさらなる補強を図ることができる。
また、延出部60は、第1のロック支持部57から補強部59にかけて全長にわたってロック保護部53に対して連結されているから、ロックアーム52の強度、つまり保持力をも向上させることができる。
また、ロックアーム52及びフード部50を連結する第2のロック支持部58が設けられているから、ロックアーム52がロック保護部53及びフード部50に対して両ロック支持部57,58によって連結され、それらロック保護部53及びフード部50が補強部59によって連結されているので、ロックアーム52及びフード部50の強度を共に向上させることができる。
また、ロックアーム52は、第1のロック支持部57が連結されるとともに弾性変形可能なアーム本体54と、このアーム本体54の先端部に設けられ相手ハウジング11に対して係止可能とされ且つフード部50を部分的に切り欠いて確保した空間に配されるロック係止部55とからなり、ロック係止部55は、アーム本体54よりも幅狭に形成されているから、仮にロック係止部をアーム本体と同一幅とした場合と比べて、フード部50が切り欠かれる範囲を小さくすることができるので、切り欠き50bを形成するのに伴うフード部50の強度低下を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、第1のロック支持部から延出する延出部が全長にわたってロック保護部に連結された場合を示したが、延出部が前後方向について部分的にロック保護部に連結されるものも本発明に含まれる。また、延出部がロック保護部とは連結されず、補強部にのみ連結されるものも本発明に含まれる。
(2)上記(1)とは逆に、延出部が補強部に対して連結されず、ロック保護部に対して部分的または全長にわたって連結されるものも本発明に含まれる。また、延出部を省略したものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、第1のロック支持部のロック保護部に対する連結位置と、第2のロック支持部のフード部及び端子収容部に対する連結位置とが前後方向についてほぼ揃えられた場合を示したが、両連結位置を前後にずらしたものも本発明に含まれる。その場合、両連結位置の前後の位置関係は、任意に設定することができる。
(4)上記した実施形態では、第1のロック支持部のロックアームに対する連結位置(ロックアームの後端位置)と、第1のロック支持部のロック保護部に対する連結位置(ロックアームの中央位置)とが前後にずれたものを示したが、両連結位置を前後方向について揃えたものも本発明に含まれる。また、両連結位置の前後の位置関係は、上記実施形態とは逆にすることも可能である。
(5)上記した実施形態では、補強部の前端面がフード部やロック保護部の前端面と面一状をなすものを示したが、補強部がその前端面がフード部やロック保護部の前端面よりも後方へ引っ込むように配置したものも本発明に含まれる。
(6)上記した実施形態では、第2のロック支持部を設けた場合を示したが、第2のロック支持部を省略したものも本発明に含まれる。
(7)上記した実施形態では、ロック係止部がアーム本体よりも幅狭に形成された場合を示したが、アーム本体と同一幅であっても構わない。さらには、ロック係止部が必ずしもフード部の上部の切り欠きに配される必要はなく、ロック係止部がフード部の上部よりも上側にずれて配されるものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態では、端子金具用収容室が上段側に2室、下段側に1室、計3室設置されたものを示したが、端子金具用収容室が4室以上設置されるものにも本発明は適用可能である。その場合、第1,第2の端子金具用収容室の設置数が同じとなっても異なっても構わない。
(9)上記した実施形態では、端子金具用収容室が上下2段に積み重なるものを示したが、端子金具用収容室が上下3段以上に積み重なるものにも本発明は適用可能である。また、逆に端子金具用収容室が1段のものにも本発明は適用可能である。
(10)上記した実施形態では、コネクタ及び相手コネクタにおいてフロントリテーナを備えたものを示したが、フロントリテーナを省略したものも本発明に含まれる。
(11)上記した実施形態では、コネクタがブラケットに取り付けられる場合を示したが、ブラケットに取り付けられないタイプのコネクタにも本発明は適用可能である。
(12)上記した実施形態では、端子金具(相手端子金具)の外部導体用端子における本体部が円筒型とされる場合を示したが、例えば本体部が箱型であってもよい。
(13)上記した実施形態では、コネクタにおいて、2つの分割アース端子を装着するものを示したが、アース端子を1つだけ装着するものも本発明に含まれる。また、3つ以上の分割アース端子を装着するものも本発明に含まれる。また、電気回路にアース線が含まれない場合は、分割アース端子を省略してもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
本発明の一実施形態に係る相手ハウジングの正面図 相手ハウジングの背面図 相手ハウジングの平面図 相手コネクタ用のフロントリテーナの正面図 相手コネクタ用のフロントリテーナの背面図 相手コネクタ用のフロントリテーナの平面図 相手ハウジング及びフロントリテーナの側面図 相手ハウジング及びフロントリテーナの図14のA−A線断面図 相手ハウジングにフロントリテーナを仮係止位置に装着した状態を示す側面図 相手ハウジングにフロントリテーナを仮係止位置に装着した状態を示す図14のA−A線断面図 相手端子金具を挿入した状態を示す図14のA−A線断面図 相手ハウジングにフロントリテーナを本係止位置に装着した状態を示す側面図 相手ハウジングにフロントリテーナを本係止位置に装着した状態を示す図14のA−A線断面図 相手ハウジングにフロントリテーナを装着した状態を示す正面図 端子金具の平面図 ハウジングの正面図 ハウジングの背面図 ハウジング及びブラケットの平面図 ハウジングにおける図16のB−B線断面図 ハウジングにおける図19のC−C線断面図 ハウジングにおける図19のD−D線断面図 コネクタ用のフロントリテーナの正面図 コネクタ用のフロントリテーナの背面図 コネクタ用のフロントリテーナの平面図 コネクタ用のフロントリテーナの側面図 リテーナ装着凹部及びフロントリテーナの詳細を表す図16及び図23のE−E線断面図 ハウジング及びフロントリテーナにおける図45のF−F線断面図 ハウジングにフロントリテーナを仮係止位置に装着した状態を示す図16及び図23のE−E線断面図 ハウジングにフロントリテーナを仮係止位置に装着した状態を示す図45のF−F線断面図 端子金具を挿入した状態を示す図45のF−F線断面図 ハウジングにフロントリテーナを本係止位置に装着した状態を示す図16及び図23のE−E線断面図 ハウジングにフロントリテーナを本係止位置に装着した状態を示す図45のF−F線断面図 ハウジングにブラケットを挿入する前の状態を示す図45のG−G線断面図 ハウジングにブラケットを挿入した状態を示す図45のG−G線断面図 2極用の分割アース端子の背面図 2極用の分割アース端子の平面図 2極用の分割アース端子の側面図 1極用の分割アース端子の背面図 1極用の分割アース端子の平面図 1極用の分割アース端子の側面図 ハウジングに2極用の分割アース端子を装着する前の状態を示す図46のH−H線断面図 ハウジングに2極用の分割アース端子を装着した状態を示す図46のH−H線断面図 ハウジングに1極用の分割アース端子を装着する前の状態を示す図46のI−I線断面図 ハウジングに1極用の分割アース端子を装着した状態を示す図46のI−I線断面図 ハウジングにフロントリテーナを装着した状態を示す正面図 ハウジングに分割アース端子を装着した状態を示す背面図 両コネクタを嵌合する前の状態を示す側断面図 両コネクタを嵌合する途中の状態を示す側断面図 両コネクタを嵌合した状態を示す側断面図 従来例の斜視図
符号の説明
11…相手ハウジング
41…ハウジング(コネクタハウジング)
50…フード部(筒状部)
52…ロックアーム
53…ロック保護部
54…アーム本体
55…ロック係止部
57…第1のロック支持部(ロック支持部)
58…第2のロック支持部
59…補強部
60…延出部

Claims (5)

  1. 相手ハウジングを嵌合可能な筒状部と、前記筒状部を部分的に切り欠いて確保した空間に形成され前記相手ハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームと、前記筒状部に設けられ前記ロックアームの側方位置に配されるロック保護部と、前記ロックアーム及び前記ロック保護部を連結するロック支持部と、前記筒状部と前記ロック保護部と前記ロック支持部とに囲まれた空間に形成され前記筒状部及び前記ロック保護部に連結される補強部とを備えるコネクタハウジング。
  2. 前記ロック支持部には、前記ロックアームの長さ方向に沿って前記補強部側へ向けて延出する延出部が設けられ、この延出部が前記補強部に連結されている請求項1記載のコネクタハウジング。
  3. 前記延出部は、前記ロック支持部から前記補強部にかけて全長にわたって前記ロック保護部に対して連結されている請求項2記載のコネクタハウジング。
  4. 前記ロックアーム及び前記筒状部を連結する第2のロック支持部が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタハウジング。
  5. 前記ロックアームは、前記ロック支持部が連結されるとともに弾性変形可能なアーム本体と、このアーム本体の先端部に設けられ前記相手ハウジングに対して係止可能とされ且つ前記筒状部を部分的に切り欠いて確保した空間に配されるロック係止部とからなり、前記ロック係止部は、前記アーム本体よりも幅狭に形成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコネクタハウジング。
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