JP4947930B2 - 燃料電池用燃料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、直接メタノール型燃料電池(以下、DMFC(Direct Methanol Fuel Cell)という)などの燃料電池に供給する液体燃料を収容し、この燃料を燃料電池に供給する燃料電池用燃料容器に関するものであって、特に液体燃料と液体燃料を押し出す押出手段とを隔てる隔壁部材に関するものである。
近年、ノートパソコン、PDA(Personal Data Assistant)等の小型の携帯端末の小型電源として燃料電池の使用が検討されつつある。そして、この燃料電池に燃料を供給するための手段として、燃料容器(例えば燃料カートリッジ)が提案されている。
燃料容器に充填される燃料としては、例えばメタノールと純水またはエタノールと純水が混合された液体燃料が検討されている。
一方、小型の携帯端末はその大きさの制約、発電効率の向上の点から、燃料供給用ポンプ、燃料残量検知機構等を搭載しないことが望まれており、また利用者側の利便性向上のため、安価、小型軽量な燃料容器の開発が期待されている。さらに環境保護の観点から、燃料容器は使い捨てではなく、繰り返し使用可能なものが望まれている。
しかしながら、液体燃料が充填された燃料容器によって液体燃料を供給するには、液体燃料を押出するためのピストン状の隔壁部材が確実に作動する必要があり、低い圧力であっても、隔壁部材が確実に移動するようにしなければならない。
そこで、一般には、ピストン状の隔壁部材が確実に移動するように、隔壁部材の周面に例えば、PTFE樹脂(Poly-Tetra Fluoro Ethylene)によって被覆層を形成し、隔壁部材の摺動性を高めている。
一方、特許文献1〜3には薬剤用容器の容器及び隔壁部材にポリパラキシレン系樹脂をコーティングする技術が開示されている。
特公平3−58742号公報 特開2002−177364号公報 特開2002−291888号公報
しかしながら、上記のように形成された被覆層は、一般的に隔壁部材の周面に噴きつけることによって形成されているので、塗斑が生じてしまい、隔壁部材が繰り返し使用されることによって、前記塗斑からしわが発生し、さらには被覆層が剥離してしまう虞がある。被覆層が全体的に剥離すると、隔壁部材の摺動性が低下して、作動しなくなり、被覆層が部分的に剥離すると、隔壁部材の作動時に傾きやがたつきを生じる。このような不良が発生すると、隔壁部材の作動不良のみではなく、漏れ等を発生させる可能性があり、隔壁部材の耐久性が減少し、燃料容器自体の繰り返し使用可能な回数が限られてしまう虞がある。なお前記漏れは、隔壁部材が摺動するのはバルブが開放して燃料貯蔵室が押出手段収容室(圧縮ガス室)に対して減圧された場合であるため、押出手段(圧縮ガス)が燃料貯蔵室に漏れる可能性が高く、これにより液体燃料の中に気体が混入する虞がある。また僅かな可能性ではあるが、液体燃料が押出手段収容室に漏れたとしても、容器本体が破損しなければ該燃料が外部に漏れ出すことはないので、危険性はない。
また、一般的に被覆層が厚いと、隔壁部材の材質の特性を生かすことができず、逆に薄すぎると、使用回数が上昇するにつれて、摩擦による剥離等の不良が発生する可能性が高くなることが知られているが、上記のように形成された被覆層の膜厚は、20μm程度であり、それ以上薄くすることは困難である。
また、隔壁部材の摺動性が悪いと、隔壁部材を確実に作動させるために、高い圧力を必要とするため、液体燃料を容器から押し出しきるための最低内圧(押出手段を収容する押出手段収容室の容積が最大になったときの該収容室内の圧力)を高くしなければならず、該最低内圧を高くすると、最高内圧(押出手段収容室の容積が最小になったときの該収容室内の圧力)も高くなるため、内圧差を極力低減するために押出手段収容室の容積を大きくしなければならない。
また、高い圧力に耐えられるように容器本体を厚肉化して、強度向上させると、液体燃料を収容する燃料貯蔵室の容積が減少してしまう。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、隔壁部材の確実な摺動性、十分な耐久性及びシール性を確保することによって、不良率を低下させるとともに、繰り返し使用回数および燃料の容積率を増加させた燃料電池用燃料容器を提供することを目的とするものである。
本発明の燃料電池用燃料容器は、燃料電池または調圧装置に接続するための接続口を有し、内部に前記燃料電池に供給する液体燃料と該液体燃料を押し出すための押出手段とを収容する容器本体と、
該容器本体内部に摺動自在に配設され、該容器本体内部を、前記液体燃料を収容する燃料貯蔵室と、前記押出手段が収容される押出手段収容室とに区画する隔壁部材と、
前記接続口に設けられ、前記液体燃料の流通を開放または遮断するバルブとを備えてなる燃料電池用燃料容器であって、
前記容器本体と前記隔壁部材とが摺接する面に生じる摩擦力が10N以下であることを特徴とするものである。
本発明の燃料電池用燃料容器は、前記容器本体内部に配設され、前記接続口と連通する円筒状の内容器をさらに備えたことものとすることができる。
本発明の燃料電池用燃料容器では、前記隔壁部材と前記燃料貯蔵室とが摺接する面の少なくとも一方は、前記液体燃料に対して非溶出性の被覆層が施されているものとすることができる。
本発明の燃料電池用燃料容器においては、前記被覆層がポリパラキシレン系樹脂であることが好ましい。
本発明の燃料電池用燃料容器においては、前記被覆層の膜厚が0.2〜3μmであることが好ましい。
本発明の燃料電池用燃料容器においては、前記ポリパラキシレン系樹脂が下記式(1)で示されるパリレンNであることがさらに好ましい。
Figure 0004947930
また、本発明の燃料電池用燃料容器では、前記隔壁部材は自己潤滑ゴムからなるものとすることができる。
本発明の燃料電池用燃料容器においては、前記押出手段は圧縮ガスであって、前記押出手段収容室は前記圧縮ガスが封入される圧縮ガス室であるとすることができる。
上記のような構成の本発明の燃料電池用燃料容器によれば、容器本体と隔壁部材とが摺接する面の摩擦力が10N以下なので、隔壁部材は滑らかに摺動することができる。このように隔壁部材の摺動性が向上すると、隔壁部材は小さい圧力であっても移動することが可能となるので、燃料貯蔵室に充填された液体燃料が少なくなったときに、該燃料を押し出しきるために必要な圧力、すなわち、押出手段収容室の容積が最大になったときの該収容室の内圧を小さく設定することができる。該内圧を低く設定できれば、燃料貯蔵室に充填された液体燃料が最大の状態、すなわち燃料貯蔵室の容積が最大であって押出手段収容室の容積が最小の場合の押出手段収容室の内圧も低く設定することができるので、押出手段収容室の容積が最小の場合の容積値を小さくすることができて、燃料容器本体に対する液体貯蔵室の容積率を大きくすることができる。また、圧力が高くなければ、燃料容器本体を強度向上のための肉厚化をする必要がないため、燃料容器本体の容積が減少しないので、燃料貯蔵室の容積も減少することがない。よって、より多くの液体燃料を収容することが可能となる。
また容器本体と隔壁部材とが摺接する面の少なくとも一方は、液体燃料に対して非溶出性の被覆層が施されており、該被覆層がポリパラキシレン系樹脂である場合には、被覆層を塗斑なく形成することができるので、被覆層が剥離する可能性を低減することができる。従って、隔壁部材は傾きやがたつきを生じることなく、確実に作動するので、隔壁部材の摺動性が向上し、隔壁部材の耐久性及び接着性を確保することによって不良率を低下させることができる。さらに不良率が低下することにより繰り返し使用回数を増加させることができる。
また、被覆層の膜厚が0.2〜3μmである場合には、被覆層が薄いので特に隔壁部材の材質の特性を生かすことができ、液体燃料の漏れ等の発生を防ぐことができる。
次に図面を参照し、本発明にかかる一実施形態の燃料電池用燃料容器について詳細に説明する。本実施形態の燃料電池用燃料容器は液体燃料を収容し、調圧装置を介してノートパソコン、PDA(Personal Data Assistant)等の小型の携帯端末に装着されることで、該携帯端末に内蔵されたDMFCに液体燃料を供給する燃料容器である。
図1は本実施形態における燃料電池用燃料容器の斜視図、図2は図1のII−II断面図、図3は後述する調圧装置と図1の燃料電池用燃料容器との接続を説明する要部拡大図である。本実施形態においては便宜上、調圧装置に接続するための接続口を有する側を上側(紙面上方)とする。
図1、図2に示す如く、燃料電池用燃料容器1は内部に液体燃料Fと液体燃料Fを押し出すための押出手段である圧縮ガスGとを収容し、上端に後述する調圧装置5に接続するための接続口23aを有する容器本体2と、容器本体2内部に摺動自在に配設され、液体燃料Fと圧縮ガスGとを区画する隔壁部材3と、接続口23aに設けられ、容器本体2に収容された液体燃料Fの流通を開放または遮断するバルブ4とから概略構成されている。
なお本実施形態において液体燃料FはDMFCに供給するものであるため、例えばエタノールと純水、メタノールと純水等の所定濃度のアルコールと純水の混合液である。ただし、本発明においてはこれに限られるものではなく、燃料電池の種類に応じて便宜変更可能である。
また、本実施形態において圧縮ガスGは、燃料電池での反応に悪影響を及ぼす酸素が液体燃料Fへ混入することを防ぐという観点から、さらには液体燃料Fが酸化することを防ぐという観点から、窒素、炭酸ガス、脱酸素空気等の酸素を含まないガスを用いることが好ましい。
容器本体2は、図1、図2に示す如く、両端部が開放した略円筒状の外容器21と、外容器21の下端に着脱自在に装着され、底部を密閉する蓋体22と、外容器21の上端に装着され、上端の略中央に前記接続口23aを有し、後述する調圧装置5(図3に図示する)と接続される供給接続具23と、外容器21の内部に二重構造に配設された内容器24とから構成されている。
容器本体2内部には、図2に示す如く、内容器24の内部に形成された液体燃料Fを収容する燃料貯蔵室11と、主に内容器24の外面と外容器21の内面との間に形成され、液体燃料Fを押し出すための応力を生じさせる圧縮ガスGを収容する圧縮ガス室12と、内容器24に上下に摺動可能に配設され、燃料貯蔵室11と圧縮ガス室12とを区画するピストン状の隔壁部材3と、隔壁部材3が下降移動した際に容器本体2の底部との間で圧縮される弾性体25とが備えられている。なお燃料貯蔵室11と圧縮ガス室12は、隔壁部材3の位置によって容積比率が変動するものであり、液体燃料Fが消費されて隔壁部材3が上昇すると、圧縮ガス室12の一部が内容器24の内部に位置することになる。
内容器24は下端が開放した略円筒状であり、下端部が蓋体22と接することなく配設されている。また、下端側周面には縦方向に延びる複数の切欠き241が形成されていて、隔壁部材3が弾性体25の圧縮によって下降移動した際に、内容器24の内部と外容器21の内部が連通可能になっている。(後に詳細に説明する。)内容器24の上端部には略中央に後述するバルブ4と連通する透孔242が開口され、バルブ4を介して燃料貯蔵室11内の液体燃料Fの供給が行えるようになっている。透孔242の外周には上方に向かって円筒部243が突設されており、円筒部243内部にはナット244が備えられている。
供給接続具23は、下端の略中央に後述するバルブ4が挿通するための挿通口231を有し、挿通口231の外周には上方に向かって接続筒部232が突設されていて、該接続筒部232の上端には調圧装置58に接続するための接続口23aが設けられている。また、図1に示す如く、接続筒部232の先端部外周面には後述する調圧装置5との接続ロックが可能な突起が外方に向かって突出されている。なお、供給接続具23と調圧装置5との接続については後述する。
バルブ4は、図3に拡大図示する如く、供給接続具23への固定部材及び後述する導入部材64への嵌着部材としてのハウジング41と、調圧装置5との接続に応じて移動するステム42と、ステム42を閉方向に付勢するスプリング43と、液体燃料Fの流通を開放または遮断する弁体44(Oリング)と、調圧装置5との接続時にシール部材として作用する接続シール部材45とから概略構成され、これらは好ましくは非金属材料で形成されてなる。
ハウジング41は略筒状に形成され、中間部で外側に向けて突出した環状段部41aと、該環状段部41aの下面から下方に向かって延長された装着筒部41bと、中間部で内方に突出する環状突起41cを備える。ハウジング41は上述した供給接続具23の挿通口231に挿通されて、環状段部41aの下面が挿通口231の上端縁と接するよう配置され、装着筒部41bの下端が内容器24の透孔242と連通し、外周が上述したナット244によって締結されて容器本体2に取り付けられている。またハウジング41の上端外周には前記接続シール部材45が嵌装されている。
ステム42は棒状に形成され、上端に外側に広がる大径部42aと、該大径部42aの下方に延びる軸部42bとを備えている。大径部42aは上面略中央に、後述する調圧装置5の導入部材64の連係突起644の先端が当接可能である凹部42cを備えている。そしてステム42はハウジング41内に軸方向に移動可能に挿入され、大径部42aの下面と環状突起41cの上面との間にはスプリング43が配設され、上方に付勢されている。ステム42の軸部42bの先端は、環状突起41cの内孔を挿通して突出し、軸部42bの先端外周部に装着されたOリングによる弁体44が環状突起41cの下端部に圧接することで、その内孔を閉塞して液体燃料Fの流通を遮断している。また、凹部42cが下方に押し込まれると、スプリング43が縮んでステム42が下方に移動し、弁体44が環状突起41cから離れることによって、内孔が開口し、燃料貯蔵室11内の液体燃料Fの流通が開放される。そして、液体燃料Fは軸部42bと環状突起41cとの隙間から大径部42aとハウジング41との間を通って調圧装置5に噴出供給される。
なお、バルブ4は弁体44をOリングによる弾性材で構成し、この弾性材を弁開閉方向(軸方向)に膨潤変形しないように、軸部42bの周溝によって規制して配置しているので、液体燃料Fに接する弁体44(弾性材)が膨潤等で体積膨張したとしても、その体積変化は弁開閉移動方向に垂直な方向に規制されているため、弁開閉動作および燃料流量の変化に影響を与えない。
隔壁部材3は、略円柱状で外周面に溝31aを有する本体部材31と、該溝31aに嵌合するゴム等の弾性を有する材料から形成された弾性シール部材32(Oリング)とで構成され、弾性シール部材32は、外周が内容器24の内面に気密に接触し、内容器24内部を上下に摺動可能となるように配設されている。隔壁部材3は、上面と接する空間を燃料貯蔵室11、底面と接する空間を圧縮ガス室12とにそれぞれ区画する移動隔壁として機能し、底面に作用する圧縮ガスGの圧力によって上面の液体燃料Fを加圧し、ステム42が開作動した際に、液体燃料Fを押し出すように作用する。
ここで本発明において特徴的なのは、容器本体2と隔壁部材3とが摺接する面の少なくとも一方に、液体燃料Fに対して非溶出性の被覆層が施されていることである。本実施形態においては、弾性シール部材32の外表面に非溶出性の被覆層を施すものとする。
被覆層が液体燃料Fに対して非溶出性の材料で形成されていることにより、被覆層が溶出し、液体燃料Fを汚すことがない。
被覆層を形成する材料としては、ポリパラキシレン系樹脂が挙げられ、特にパリレンNが好ましい。パリレンN被覆層は、例えば化学蒸着(CVD)によって形成され、従来の液状コーティングや粉状コーティングでは不可能な、分子レベルでのコーティングが可能となっているため、膜厚を高精度で制御可能であると共に、ピンホールのない均一な処理が可能である。よって被覆層を塗斑なく形成することができ、被覆層が剥離する可能性を低減することができる。従って、隔壁部材3は傾きやがたつきを生じることなく、確実に作動するので、弾性シール部材32の摺動性が向上し、弾性シール部材32の耐久性及び接着性を確保することによって不良率を低下させることができる。さらに不良率が低下することにより繰り返し使用回数を増加させることができる。
なお、被覆層の膜厚は0.2μm未満では十分な膜強度が得られず、3μmを超えると弾性力が無くなり、シール面の細かい凹凸に追従できずにシール不良が発生する等、弾性体の物性の利点が失われてしまうため、隔壁部材3すなわち弾性シール部材32の特性を十分に生かすために、0.2〜3μmとすることが好ましい。このような被覆層であれば、弾性シール部材32は弾性によって容器本体との気密性を保持することができ、液体燃料Fの漏れ等の発生を防ぐことができる。
上記のような被覆層を施すことによって、容器本体2と隔壁部材3すなわち内容器24と弾性シール部材32とが摺接する面に生じる摺動摩擦力が10N以下になる。
ここで摺動摩擦力が10N以下とは、外表面に前記被覆層を施した弾性シール部材32を本体部材31に嵌合した隔壁部材3を内容器24に配設した後、内容器24に液体燃料Fを充填し、上端を開放した状態で、隔壁部材3を5mm移動させるのに要した力の値の最大値が10N以下であるものとする。このとき内容器24はPP製成型品、液体燃料Fは純水70wt%とメタノール30wt%の混合液、弾性シール部材32はEPDM製サイズP−11を使用し、被覆層は膜厚1μmのパリレンNから形成されたものを用いて行った。
上記のように内容器24と弾性シール部材32とが摺接する面に生じる摺動摩擦力が10N以下であれば、隔壁部材3は滑らかに摺動することができるため、隔壁部材3は小さい圧力であっても移動することが可能になるので、燃料貯蔵室11に充填された液体燃料Fが少なくなったときに、該燃料Fを押し出しきるために必要な圧力、すなわち、圧縮ガス室12の容積が最大になったときの該ガス室12の内圧を小さく設定することができる。該内圧を低く設定できれば、燃料貯蔵室11に充填された液体燃料Fが最大の状態、すなわち燃料貯蔵室11の容積が最大であって圧縮ガス室12の容積が最小の場合の圧縮ガス室12の内圧も低く設定することができるので、圧縮ガス室12の容積が最小の場合の容積値を小さくすることができて、容器本体2に対する液体貯蔵室11の容積率を大きくすることができる。また、圧力が高くなければ、容器本体2を肉厚化する必要がないため、容器本体2の容積が減少しないので、燃料貯蔵室11の容積も減少することがない。よって、より多くの液体燃料Fを収容することが可能となる。
また、隔壁部材3が滑らかに摺動することによって、例えば、DMFC内部に液体燃料Fが無いといった初期状態の時等に、液体燃料Fを円滑に供給することが可能となる。
なお、本実施形態においては弾性シール部材32の外表面に被覆層を施したが、本発明においてはこれに限られるものではなく、容器本体2と隔壁部材3とが摺接する面に生じる摺動摩擦力が10N以下であるものであれば、例えば隔壁部材3を自己潤滑ゴムからなるものとしてもよい。
また、本実施形態においては弾性シール部材32の外表面に非溶出性の被覆層(例えばパリレンN被覆層)を施したが、材料の溶出を防ぐという点から、燃料電池用燃料容器1内の液体燃料Fと接触する部材全てに、前記被覆層を施すことが好ましく、特にゴム部材、例えばステム42の先端に装着された弁体44に前記被覆層を施すことが好ましい。これにより、直接ゴム部材表面に液体燃料Fが接触することを防ぐことができるので、従来一般的に使用されていたゴム部材の材料(EPDM)より安価な材料、例えばNBR、IR等を使用することが可能となり、コストを低減することができる。
さらに摺動性を向上させるという点から、バルブ4の上端外周に嵌装された接続シール部材45の外表面にも前記被覆層を施すことが好ましい。
また、本実施形態においては燃料電池用燃料容器1を2重容器構造としたが、本発明においてはこれに限られるものではなく、便宜に設計変更可能であり、例えば1重容器構造としてもよい。
次に圧縮ガス室12への圧縮ガスGの封入及び液体燃料Fの注入について説明する。なお、圧縮ガスGの封入は燃料貯蔵室12に流体Fを注入する前に行うものとする。
まず図示しない燃料充填装置のガス注入口を接続口23aに結合し、押し込み作動によりステム42を開作動させ、バルブ4を通して、圧縮ガスGを燃料貯蔵室11に注入する。これに応じて隔壁部材3が下降し、図2に示す如く弾性体25が自然長である位置から、さらに圧縮ガスGを注入することによって、隔壁部材3は、弾性体25を押圧変形させて容器本体2の底部に向かってさらに移動する。隔壁部材3が最下降した状態において、切欠き241の上端部が隔壁部材3の弾性シール部材32より上方となり、切欠き241を通して燃料貯蔵室11から圧縮ガス室12へ圧縮ガスGが注入される。そして、圧縮ガス室12内が所定圧力となったら、圧縮ガスGの注入を停止する。
次に、ステム42を再び開作動させて燃料貯蔵室11の圧縮ガスGを排出する。これに応じて隔壁部材3は弾性体25の反発力によって上昇し、図2に示す如く燃料貯蔵室11を密封する状態に戻る。そして、さらなる圧縮ガスGの排出で隔壁部材3は下面に圧縮ガス室12の圧縮ガスGの圧力が作用した状態で内容器24の上端にまで上昇移動し、燃料貯蔵室11内の圧縮ガスGを全て排出することで、圧縮ガス室12に圧縮ガスGが封入される。このとき、圧縮ガスGの圧力は、後述するようにして燃料貯蔵室11に充填された液体燃料Fを、隔壁部材3により押し出しながら全て排出することができる圧力であれば、特に制限はないが、上述した理由により、より小さい圧力が好ましく、100kPa以下の圧力であることが好ましい。
その後、注入手段を供給接続具23に接続し、バルブ4を介して燃料貯蔵室11へ液体燃料Fを注入することによって隔壁部材3を下降させ、燃料貯蔵室11に所定量の液体燃料Fを収容することによって燃料電池用燃料容器1が構成できる。
次に上述した燃料電池用燃料容器23と調圧装置5との接続及び作用について説明するために、先ず調圧装置5について説明する。なお便宜上、上述した燃料電池用燃料電池1と接続する側を下側として説明するものとする。
調圧装置5は、一端を上述した燃料電池用燃料容器1、他端をDMFC(図示しない)にそれぞれ接続することによって、燃料電池用燃料容器1から供給された液体燃料Fを、所定圧力に調整してDMFCに供給する装置であり、図3に示す如く、燃料電池用燃料容器1から供給された液体燃料Fの圧力(1次圧力)をDMFCに供給する液体燃料Fの圧力(2次圧力)に調整する調圧機構(ガバナ機構)を備えた調圧機構部6と、調圧機構部6に係合され、上述した燃料電池用燃料容器1の供給接続具23をロック状態に接続するための固縛機構(ラチェット機構)を備えたコネクタ7とから概略構成されている。図4に調圧機構部6の分解斜視図を示す。
調圧機構部6は、図4に示す如く、互いに対向配置され、内部にダイヤフラム62を収容したカバーケース61及び本体ケース63と、本体ケース63に接続され、上述した燃料電池用燃料容器1から1次圧力の液体燃料Fが導入される導入部材64と、ダイヤフラム62に連動して1次圧力を2次圧力へ減圧調整する調整弁65と、液体燃料の漏出を防止する第1逆流防止弁66(低圧用逆止弁)及び弾性板による第2逆流防止弁67(高圧用逆支弁)と、除塵用のフィルター68とから概略構成されている。
カバーケース61と本体ケース63はダイヤフラム62を介して上下に配置され、例えばネジ等によって係合されている。カバーケース61とダイヤフラム62及び本体ケース63とダイヤフラム62の間にはそれぞれ空間が形成され、カバーケース61側の空間は、カバーケース61の内面から下方に向かって突設された内壁61aによって、大気と連通する大気室610と、2次圧力の液体燃料Fが導入される燃料室611とに区画され、本体ケース63側の空間は、2次圧力に調整された液体燃料Fを収容する調圧室630となっている。なお調圧機構については後で詳細に説明する。
カバーケース61は、上面には上方に向かって筒状部612が突設され、燃料室611を形成する側壁外面には、筒状の排出部613が外方に向かって突設されている。排出部613の先端には、前記燃料室611から2次圧力の液体燃料FをDMFC(図示しない)に導くためにパイプ614が着脱自在に接続されている。
また、筒状部612の内部は、上端に調圧ネジ615が位置調節可能に螺合され、一端が該調圧ネジに当接し、他端が後述するサポータ621に当接した圧力設定用の調圧スプリング616が軸方向に略並行に配設されている。調圧ネジ615は略中央に上下方向(軸方向)に貫通開口した大気連通孔615aを有し、該大気連通孔615aによって大気室610が大気開放されている。また、調圧ネジ615の上下方向位置の調節に応じて、調圧スプリング616が伸縮し、サポータ621を介して、ダイヤフラム62への付勢力を調整することによって、所定の2次圧力が設定可能となっている。
ダイヤフラム62は、弾性を有するものであり、大径部と小径部を備えた略扁平状であって、該大径部の中央には後述するサポータ621が挿通するサポータ挿通孔62a、該小径部の中央には後述する筒部材632が挿通する筒部材挿通孔62bがそれぞれ設けられていて、サポータ挿通孔62aの外周には、上方に向かって変形突出された突出部62cが設けられている。また、ダイヤフラム62は上側(大気室610側)に後述するサポータ621、下側(調圧室630側)に後述するシャフト622がそれぞれ固着され、ダイヤフラム62の弾性偏位に応じて一体に上下方向(軸方向)に移動可能となっている。
サポータ621は、下面がダイヤフラム62の上面と固着され、上面が上記調圧スプリング616の他端に当接された略扁平な円形状である。上面中央には上方に向かって、上記調圧スプリング616の内孔に挿入可能な軸部621aが突設され、下面中央には下方に向かって、サポータ挿通孔61aに挿通し、後述するシャフト622に締結されるボルト軸部621bが突設されている。また、略中央には上下方向(軸方向)に貫通開口した貫通孔621cが設けられ、上端は大気室610と連通している。
シャフト622は、上面がダイヤフラム62の下面と固着された略円柱状の大径ボス部622aと、大径ボス部622aの下端中央に形成された略円柱状の小径ボス部622bと、小径ボス部622bの下端中央から下方に向かって延長されたボス軸部622cとを備えている。該ボス軸部622cの下端には上述した調整弁65が装着される周溝部622dが設けられ、上端周部には第1逆流防止弁66が装着されている。また、シャフト622の上面には小径ボス部622bの所定の位置まで、前記ボルト軸部621bを締結するための締結穴622eが設けられている。
なおダイヤフラム62は、下面に前記調圧室630に収容された液体燃料Fの2次圧力、上面に前記大気室610に収容された気体の大気圧をそれぞれ受けるものであり、前記2次圧力と前記大気圧との圧力差に応じて上下に弾性偏位可能となっていて、該圧力差によって生じる付勢力と前記調圧スプリング616によって生じる付勢力とが平衡した位置に保たれている。
本体ケース63は、上端開放した略箱状であり、内面に前記小径ボス部622bが挿通する開口部63aを有している。該開口部63aの外周には、上端が該開口部63aと連通する大軸筒部63bが、下方に向かって突設され、該大軸筒部63bの下面には、下端が開放した軸筒部63cが下方に向かって突設されている。軸筒部63cの上端外周には溝が形成され、該溝に後述する導入部材64の導入用Oリング631が装着されている。
また、大軸筒部63bと軸筒部63cの境界の内孔面には、内方に向かって仕切壁63dが突設されて、ボス軸部622cが摺動可能に挿通するようになっている。前記ダイヤフラム62の偏位に対応して、ボス軸部622cが上下方向(軸方向)に移動すると、仕切壁63dの上面が前記第1逆流防止弁66と、下面が前記調整弁65とそれぞれ当接又は離れることによって、液体燃料Fの流通を開放又は遮断している。(後で詳しく説明する。)
さらに本体ケース63の内面には、ダイヤフラム62の筒部材挿通孔61bと連通する位置に筒部材収容室632が設けられ、該筒部材収容室632に筒部材633が収容される。筒部材633は両端が開放し、下端は前記筒部材収容室632の内面に接しないように、上端は前記燃料室611に位置するように配設され、2次圧力に調整された液体燃料Fを、燃料室611に導入するものである。
導入部材64は、上面が本体ケース63の大軸筒部63bの下面に接合する部材であって、上端に前記導入用Oリング631が嵌合する溝を有する本体筒部641と、該本体筒部641の上端から所定位置の内面に設けられた隔壁部642と、隔壁部642の略中央下面に、下方に向かって突出し、上述した燃料電池用燃料容器1のステム42の凹部42cに当接可能な連係突起643と、該連係突起643の両側の隔壁部642を貫通する貫通孔644を備えている。
連係突起643は、上述した燃料電池用燃料容器1に接続する際に、その先端が前記凹部42cに当接してステム42を下方に押し込むことによって、ステム42を開作動させるものである。この連係突起643は隔壁部642に固着され、ダイヤフラム62と連動するボス軸部622cとは分離された構造となっていて、前記押し込み動作によってダイヤフラム62が力を受けないようになっている。つまり、連係突起643がステム42を最大限下方に押し込んだ状態(最大押し込み状態)に保持するときに、スプリング43が縮んだ状態に保持されるので、該連係突起643にはスプリング43による上方向の力が付勢される。この付勢力によってダイヤフラム62が偏位し、調圧機能が損なわれるのを防ぐためにダイヤフラム62と連動するボス軸部622cとは分離された構造とするものとする。
隔壁部642の上面には、貫通孔644の開口を閉塞可能にするために、ゴム板、サンドイッチ板等の弾性板によって形成された高圧閉止用の第2逆流防止弁67が配設されている。
第2逆流防止弁67は、調圧室630の2次圧力がある程度高い状態で、燃料電池用燃料容器1から液体燃料Fの供給が停止した際(燃料電池用燃料容器1が調圧装置5から分離された際)に、前記2次圧力によって貫通孔644を閉塞することによって液体燃料Fの逆流を防止する逆流防止弁として機能し、液体燃料Fが外部に漏れ出るのを防止する。このとき、前記2次圧力が低い状態であると、第2逆流防止弁67は弾性を有するものであるために貫通孔644を閉塞した際に、閉塞する力が不足し、液体燃料Fが外部に漏れ出てしまう虞がある。よって、前記2次圧力が低い状態であるときには、上述した第1逆流防止弁66が、その2次圧力によって仕切壁63dの上面に当接し、液体燃料Fの逆流を防止している。
また、隔壁部642の下面には、前記燃料電池用燃料容器1から供給される1次圧力の液体燃料F内の塵埃等の異物を除去するためのフィルター68が介装される。該フィルター68は略中央に内孔68aを有する円板状で、外径を隔壁部642の外径すなわち本体筒部641の内径より若干大きく、内径を連係突起643の上端すなわち根本部の外径より若干小さく形成することによって、導入部材64に下方より挿入装着した際に落ちないようになっている。
このフィルター68の材質は、例えば、空隙率85%、セル平均径30μm、厚み1mmのLDPE(低密度ポリエチレン)発泡体である。発泡体の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートまたはポリアクリロニトリルからなる群より少なくとも1つが選ばれる。
フィルター68を介装することにより、1次圧力の液体燃料Fに存在する細かなゴミが調圧機構部6内部への混入するのを防ぎ、調圧機構部6における作動部材の動作不良の発生を防止する。
なお本発明の調圧機構部は、該内部が長時間液体燃料Fにさらされることから、調圧機構部内部において液体燃料Fと接触する部材全てに、前記被覆層を施すことが好ましく、特にゴム部材に前記被覆層を施すことが好ましい。これにより、直接ゴム部材表面に液体燃料Fが接触することを防ぐことができるので、従来一般的に使用されていたゴム部材の材料(EPDM)より安価な材料、例えばNBR、IR等を使用することが可能となり、コストを低減することができる。
このようにして調圧機構部6は構成されている。次にコネクタ7について説明する。
コネクタ7は、略筒状であり、一端が調圧機構部6に固着され、他端が上述した燃料電池用燃料容器1の供給接続具23に着脱自在に装着されるものであって、連係突起643がステム42を前記最大押し込み状態に保持した位置において、供給接続具23の外周面に設けられた突起と係合し、ラチェット機構によって供給接続具23すなわち燃料電池用燃料容器1を接続ロックするようになっている。燃料電池用燃料容器1が前記押し込み状態を開放し、容易に調圧機構部6から分離可能な機構を有するものである。
なお、本実施形態のコネクタ7はラチェット機構によって接続ロックするものとしたが、本発明においては、これに限られるものではなく、燃料電池用燃料容器1が前記押し込み状態を保持することができて、且つ調圧機構部6と容易に分離可能な構造であればいずれを使用してもよいものとする。
ここで、コネクタ7は本出願人が先に出願した特願2004−266463に記載のコネクタと同様の構造であり、本発明において詳細な説明は省略する。
上記のようにして、調圧装置5は構成されている。次に燃料電池用燃料容器1と調圧装置5の接続及び、作用について詳細に説明する。
先ず、燃料電池用燃料容器1に調圧装置5を接続ロックする。上述のように構成された燃料電池用燃料容器1の上端の接続口23aに、調圧機構部6の下端の導入部材64を挿入する。このとき接続シール部材45の外表面が導入部材64の内面を圧接することによって、バルブ4と導入部材64とのシール状態が確保し、さらに連係突起643がステム42の凹部42cに当接し、ステム42を最大限下方に押し込んだ状態にすることによって、上述したように燃料電池用燃料容器1から調圧機構部6に1次圧力の液体燃料Fが供給される。燃料電池用燃料容器1は該状態において、コネクタ7によって調圧機構部6に固定される。
なお調圧機構部6は、燃料電池用燃料容器1が分離された状態においては、下方から(1次圧力側から)圧力が加わっていないので、図3に示す如く、調整弁65は仕切壁63dの下面から離れた状態すなわち開作動状態である。
燃料電池用燃料容器1から供給された1次圧力の液体燃料Fは、フィルター68を通過し、該液体燃料F内の塵埃等の異物を除去した後で貫通孔644を通過する。そして液体燃料Fは、上向きの1次圧力によって第2逆流防止弁67を押し上げて上昇し、調整弁65によって開放された仕切壁63dの内孔とボス軸部622cとの間を通過して調圧室630に収容される。
ここで、液体燃料Fを1次圧力から2次圧力へ調整する調圧機構について、詳細に説明する。
まず、上述した如く、調圧ネジ615の上下方向位置を調節することによって、所定の2次圧力を設定する。例えば設定圧力を上昇させる目的で、調圧ネジ615を下方に位置調節すると、これに応じて、調圧スプリング616が圧縮し、ダイヤフラム62へ下方向の力が付勢される。するとダイヤフラム62が下方へ偏位し、それに伴ってシャフト622も下方へ移動するので、該シャフト622のボス軸部622c下端に装着された調整弁65が、仕切壁63dの下面から離れて開作動し、調圧室630に1次圧力側の液体燃料Fが流れ込み、その上向きの圧力(2次圧力)がダイヤフラム62に加わる。
該2次圧力が高くなり、ダイヤフラム62下面に付勢される上向きの力が大きくなると、ダイヤフラム62は上方へ偏位し、サポータ621を介して、調圧スプリング616を圧縮する。ダイヤフラム62は該スプリング616によって生じる下向きの力(反力)とダイヤフラム62下面に付勢される上向きの力とが平均した位置に保たれる。このようにして任意の2次圧力が設定される。
また、調圧室630から液体燃料Fが排出されたり、1次圧力が変動したりして、2次圧力が低下すると、ダイヤフラム62下面に付勢される上向きの力が低下するため、調圧スプリング616の下向きの力によって、ダイヤフラム62は下方に変位する。すると、それに伴ってシャフト622も下方へ移動するので、該シャフト622のボス軸部622c下端に装着された調整弁65が開作動し、調圧室630に1次圧力側の液体燃料Fが流れ込むことによって、2次圧力は元の設定値に保たれる。
逆に、調圧室630から液体燃料Fの排出が停止したり、1次圧力が変動したりして、2次圧力が高くなると、ダイヤフラム62下面に付勢される上向きの力が大きくなるため、ダイヤフラム62は上方へ偏位し、それに伴ってシャフト622も上方へ移動するので、該シャフト622のボス軸部622c下端に装着された調整弁65が、仕切壁63dの下面に当接して閉作動し、調圧室630に1次圧力側の液体燃料Fが流通するのを遮断することによって、2次圧力は元の設定値に保たれる。
なお、上記の調圧時に、第1逆流防止弁66は、シャフト622の上下方向の変動に伴う調整弁65の開閉動作に対して、逆の開閉動作をする。つまり、シャフト622の下方移動に伴って、調整弁65が開作動する(仕切壁63d下面から離れる)のに対して、第1逆流防止弁66は閉作動する(仕切壁63d上面に近づく)。逆にシャフト622の上方移動に伴って、調整弁65が閉作動する(仕切壁63d下面に近づく)のに対して、第1逆流防止弁66は開作動する(仕切壁63d上面から離れる)。ようするに、1次圧力に対する調圧特性が、調整弁65と第1逆流防止弁66とでは逆特性となっている。
また、ダイヤフラム62(シャフト622)には、調整弁65の投影面積に1次圧力が作用した圧力損失が加わるため、1次圧力の変動に応じた圧力損失の変動によって生じる2次圧力の調圧誤差を、調整弁65と第1逆流防止弁66との調圧特性の組み合わせにより、補償して、2次圧力の一定化を得ることができる。
さらに、調整弁65および第1逆流防止弁66は、ダイヤフラム62の偏位に対して開閉動作が逆となってことによって、両者の取付位置誤差による調圧変動を解消し、作製精度の緩和による製造の容易化を図っている。
このような調圧機構によって精度よく2次圧力の液体燃料Fに調整された後、筒部材633を介して、燃料室611に導入され、さらに排出部613を通って、パイプ614を介してDMFCに供給される。
ここで、本実施形態においては、上記のような調圧装置5を使用したが、本発明においてはこれに限られるものではなく、DMFCに所定の2次圧力の液体燃料Fが供給できるものであれば何れを使用してもよい。
なお、上述した薬剤用容器の容器及び隔壁部材にポリパラキシレン系樹脂をコーティングする技術(特許文献1〜3)は、各部材からの溶出、容器の内容成分の吸着、摺動性の向上が目的として挙げられている。
しかしながら、摺動性に関しては、上記文献は人または機械によって短時間に隔壁部材を摺動させるものであるのに対して、本発明の燃料電池用燃料容器は、圧縮ガス、液化ガス、バネ力等によって数時間〜数日かけて隔壁部材を摺動させるものである。また本発明においては隔壁部材が常に移動しているものではなく、移動と停止を繰り返すものである。よって、摺動性が常に安定している必要があり、そのためには摺動摩擦力が低い値で安定していなければならない。
さらに、本発明の燃料電池用燃料容器はリサイクルによって繰り返し使用される点においても異なるものである。
本発明において摺動性を向上させる目的は、上述したように不良率を低下させるとともに、繰り返し使用回数および燃料の容積率を増加させることにあるので、上記文献に記載された技術からは容易に考えられるものではない。
次に本発明の燃料電池用燃料容器について、実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
上記実施形態で説明した内容器24、隔壁部材3(本体部材31、Oリング32)及びバルブ4を使用して繰り返し耐久試験を行った。内容器24及び本体部材31はPP製成型品とし、OリングはEPDM製成型品の外表面に膜厚1μmのパリレンN被覆層を形成したものを使用した。
1)先ず、隔壁部材3を内容器24の最上部に位置させた状態で、透孔242にバルブ4を装着して、バルブ4を介して内容器24内に純メタノールを2mL充填し、その後、隔壁部材3を下方から押圧しバルブを介して前記充填された純メタノールを排出した。内容器24内の気体を脱気するためにこの動作を2回繰り返し行った。
2)次に、バルブ4を介して内容器24内に、メタノール30重量%、純水70重量%の30重量%メタノール水溶液6mlを充填した。
3)充填後、バルブ4を外して、内容器24の上部を開放した状態で、隔壁部材3を下方から押圧し、隔壁部材3を上方に5mm移動させた。このとき隔壁部材3に加えた圧力を引張・圧縮型高精度荷重計(東京測器研究所製TCLZ−100NA)を用いて測定した。なお、該圧力が最大となったときの値を測定値とし、該値を内容器24と隔壁部材3とが摺接する面に生じる摺動摩擦力の値とした。
4)そして、測定後、内容器24内に残った30重量%メタノール水溶液を全て排出した。
上記(1)〜(4)までの動作を1リサイクル回数として、80回繰り返して同様の動作を行った。結果を図5に示す。
(比較例1)
上記実施例1の結果と比較するために、OリングはEPDM製成型品の外表面に膜厚20μmのPTFE被覆層を形成したものを使用して、それ以外は上記実施例と同様の繰り返し耐久試験を行った。結果を図6に示す。
図5はOリングの外表面にパリレンN被覆層を施した場合のリサイクル回数と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。これによれば、リサイクル回数が10回未満では摺動摩擦力は5N以下を保持していた。リサイクル回数が10回を過ぎてからの摺動摩擦力は5N付近で安定していた。
図6はOリングの外表面にPTFE被覆層を施した場合のリサイクル回数と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。これによれば、リサイクル回数が20回未満では摺動摩擦力は12N付近で安定していたが、20回を過ぎてからの摺動摩擦力はリサイクル回数が増えるに伴って、値が大きくなっていった。
図5及び図6から明らかなように、Oリングの外表面にPTFE被覆層を施した場合は、リサイクル回数が20回を過ぎてから摺動摩擦力の値が大きくなっており、これは前記PTFE被覆層が少なくとも一部剥離したものと考えられる。それに対してOリングの外表面にパリレンN被覆層を施した場合はリサイクル回数が増加しても摺動摩擦力は10N以下で安定しており、前記パリレンN被覆層が剥離していないものと考えられる。したがってOリングの外表面にパリレンN被覆層を施すことによって、リサイクル回数が増加しても内容器とOリングとが摺接する面に生じる摺動摩擦力が10N以下で安定し、隔壁部材は滑らかに摺動することができた。
(実施例2)
上記実施例1と同様の装置を使用して、経時劣化試験を行った。試験方法は上記実施例1の(1)〜(2)まで同様の動作を行い、その後、上記装置を65℃の環境下に放置し、所定時間が経過した後に(3)の動作を行った。
5)値を測定後、速やかにバルブ4を取り付け、内容器24内に、バルブ4を介して前記30重量%メタノール水溶液を充填し、上記実施例1の(2)の動作後の状態に戻してから、再び上記装置を65℃の環境下に放置し、所定時間が経過した後に(3)の動作を行った。その後、上記(5)の動作を繰り返し行い、放置時間が経過したときの摺動摩擦力の変化を測定した。なお、該試験において放置時間とは、65℃の環境下に放置した時間の累積をカウントするものとし、測定に要した時間は含まないものとする。結果を図7に示す。
(比較例2)
上記実施例2の結果と比較するために、OリングはEPDM製成型品の外表面に膜厚20μmのPTFE被覆層を形成したものを使用して、それ以外は上記実施例2と同様の経時劣化試験を行った。結果を図8に示す。
図7はOリングの外表面にパリレンN被覆層を施した場合の放置時間と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。これによれば、放置時間が経過しても摺動摩擦力は2.5〜3N付近で安定していた。
図8はOリングの外表面にPTFE被覆層を施した場合の放置時間と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。これによれば、放置時間が50hまでは、摺動摩擦力は15N付近で若干上昇していた。放置時間が50h〜165h付近では、摺動摩擦力は約5N減少したが、10N以下になることはなく、放置時間が165hを過ぎると摺動摩擦力は緩やかに上昇した。
図7及び図8から明らかなように、Oリングの外表面にPTFE被覆層を施した場合は、放置時間に関係なく、摺動摩擦力は常に10N以上の値であり、安定もしていなかった。これは前記PTFE被覆層自体の膨潤、又は前記30重量%メタノール水溶液が前記PTFE被覆層を透過、あるいは前記PTFE被覆層が剥離し、該剥離部分においてOリング(ゴム部材)と前記30重量%メタノール水溶液とが接触したことによる、Oリング自体の膨潤等の可能性が考えられる。
それに対してOリングの外表面にパリレンN被覆層を施した場合は、放置時間が経過しても摺動摩擦力は常に2.5〜3N付近で安定していた。したがって、外表面にパリレンN被覆層が施されたOリングは、長時間前記30重量%メタノール水溶液に接触していても、前記パリレンN被覆層が溶出や膨潤等の劣化をすることがないと考えられ、前記溶液に長時間接触していても、常に安定した摺動性を確保することができた。
(実施例3)
上記実施例1と同様の装置を使用して、Oリングのシール不良試験を行った。試験方法は上記実施例1の1〜2まで同様の動作を行い、その後、充填した30重量%メタノール水溶―液を、バルブ4を介して流出量6mL/60〜120minで容器内から30分間流出させた。その後、Oリングのシール不良によって気体が混入した容器の数をカウントした。
(比較例3)
上記実施例3の結果と比較するために、OリングはEPDM製成型品の外表面に膜厚20μmのPTFE被覆層を形成したものを使用して、それ以外は上記実施例3と同様のOリングのシール不良試験を行った。
実施例3と比較例3の結果を表1に示す。
Figure 0004947930
また、パリレンN被覆層を施したOリングとPTFE被覆層を施したOリングとにおいて、不良品の発生の確率に違いがあるか検定するために、m×n分割表によるχ検定を行った。表1に示した試験結果の値を2×2分割表に当嵌めたものを表2に示す。
Figure 0004947930
一般に2×2分割表については下記式(2)で示す式によってχが計算される。
Figure 0004947930
上記表2で示された値を、上記式1に代入して、χの値を求めると、
χ=15.789
となり、この値は一般的に使用されるχ分布表の自由度1、有意水準0.01の点すなわち
χ(1,0.01)=6.635
より大きいので、危険率1%で、パリレンN被覆層を施したOリングとPTFE被覆層を施したOリングとでは不良品の発生の確率に違いがあるといえた。
したがって、パリレンN被覆層を施したOリングはPTFE被覆層を施したOリングよりも不良品の発生率すなわち不良品率が低いといえた。
本発明にかかる一実施形態における燃料電池用燃料容器の斜視図である。 図1におけるII-II断面図である。 図1における燃料電池用燃料容器と、該燃料電池用燃料容器と接続する一実施形態の調圧装置の要部拡大断面図である。 図3の調圧装置における調圧機構部の分解斜視図である。 実施例1におけるリサイクル回数と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。 比較例1におけるリサイクル回数と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。 実施例2における放置時間と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。 比較例2における放置時間と摺動摩擦力との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 燃料電池用燃料容器
11 燃料貯蔵室
12 圧縮ガス室
2 容器本体
21 外容器
22 蓋体
23 供給接続具
23a 接続口
24 内容器
241 切欠き
25 弾性体
3 隔壁部材
31 本体部材
32 弾性シール部材
4 バルブ
41 ハウジング
42 ステム
43 スプリング
5 調圧装置
6 調圧機構部
61 カバーケース
62 ダイヤフラム
63 本体ケース
64 導入部材
65 調整弁
66 第1逆流防止弁
67 第2逆流防止弁
68 フィルター
7 コネクタ
F 液体燃料
G 圧縮ガス

Claims (8)

  1. 燃料電池または調圧装置に接続するための接続口を有し、内部に前記燃料電池に供給する液体燃料と該液体燃料を押し出すための押出手段とを収容する容器本体と、
    該容器本体内部に摺動自在に配設され、該容器本体内部を、前記液体燃料を収容する燃料貯蔵室と、前記押出手段が収容される押出手段収容室とに区画する隔壁部材と、
    前記接続口に設けられ、前記液体燃料の流通を開放または遮断するバルブとを備えてなる燃料電池用燃料容器であって、
    前記容器本体と前記隔壁部材とが摺接する面の少なくとも一方は、前記液体燃料に対して非溶出性の被覆層が施されていることを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  2. 前記容器本体内部に配設され、前記接続口と連通する円筒状の内容器をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用燃料容器。
  3. 前記容器本体と前記隔壁部材とが摺接する面に生じる摺動摩擦力が10N以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用燃料容器。
  4. 前記被覆層がポリパラキシレン系樹脂であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池用燃料容器。
  5. 前記被覆層の膜厚が0.2〜3μmであることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用燃料容器。
  6. 前記ポリパラキシレン系樹脂が下記式(1)で示されるパリレンNであることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用燃料容器。
    Figure 0004947930
  7. 前記隔壁部材は自己潤滑ゴムからなるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用燃料容器。
  8. 前記押出手段は圧縮ガスであって、前記押出手段収容室は前記圧縮ガスが封入される圧縮ガス室であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用燃料容器。
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