JP4946381B2 - 放収音装置および放収音システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数台の放収音装置が配置された際に、自動で他の放収音装置の位置を把握し、放収音方位角を調整する放収音装置に関するものである。
従来、遠隔地間で会議を行う方法として、会議を行う地点毎に放収音装置を配置し、これら装置をネットワークで接続して、音声信号を通信する方法が多く用いられている。そして、このような会議に利用される放収音装置が各種考案されている。
特許文献1のマイクロフォン・スピーカ一体構成型・双方向通話装置は、中心部に全方位へ向けて放音するスピーカが配置され、中心から放射状に複数個の単一指向性のマイクが配置されており、少人数での利用が前提となっている。なお、自装置のスピーカからの放音をマイクが収音しないように、スピーカの振動を防ぐダンパーが取り付けられている。
また、1地点に大人数の参加があった場合は、特許文献1のマイクロフォン・スピーカ一体構成型・双方向通話装置1台では放収音できないので、複数台を接続して利用することが考えられる。
特開2004−343668公報
しかしながら、複数台を接続して利用すると、特許文献1のマイクロフォン・スピーカ一体構成型・双方向通話装置では、自装置の放音によるハウリングを回避できても、他の装置のスピーカからの放音によるハウリングが回避できないといった問題があった。
このようなハウリングを防止するためには、隣り合う放収音装置の放収音方位角範囲が重なり合わないように設定しなければならない。そして、このような放収音方位角範囲の設定には、隣り合う放収音装置の設置間隔が必要となり、従来では、複数の放収音装置の設置後に、設置者がメジャー等で測定しなければならず、設置者に対して初期設定時に大きな手間を与えることとなっていた。
したがって、この発明の目的は、隣り合って設置される放収音装置との間隔を自動で測定することができる放収音装置を提供することにある。
更に、この発明の目的は、自装置で測定した隣り合って設置される放収音装置との間隔に基づき、自装置の放収音範囲を定める放収音方位角を決定し、自装置で設定することができる放収音装置を提供することにある。
請求項1の発明は、同一空間内に複数接続されて放収音システムを形成する放収音装置であって、この放収音装置は、音声を放音する放音手段と、音声を収音する収音手段と、前記収音手段で収音した音声に基づく音声信号を同一空間内に設置された他の放収音装置に送信し、前記他の放収音装置から受信した音声信号を前記放音手段に出力する送受信手段と、前記放音手段から測定用音声を放音させ、前記放音手段の放音範囲および前記収音手段の収音範囲を設定する制御手段と、を備えてなり、前記制御手段は、前記放音手段から放音された前記測定用音声が前記他の放収音装置で収音され、当該他の放収音装置で収音された測定用音声に基づく測定用音声信号が前記送受信手段で受信されるまでの経過時間を測定し、当該測定した経過時間に応じて前記放音手段の放音範囲、および前記収音手段の収音範囲を設定することを特徴とする。
この構成では、自装置の放音手段から放音された測定用音声が他の放収音装置の収音手段で収音され、他の放収音装置で収音された測定用音声に基づく測定用音声信号が自装置の送受信手段で受信されるので、放音を開始した時間から自装置の測定用放音に基づく測定用音声信号を受信した時間までの経過時間を求めることにより、他の放収音装置との設置間隔を自動で算出できる。また、測定した経過時間に応じて放音手段の放音範囲、および収音手段の収音範囲を設定することができる。
の発明によれば、放収音装置は、接続された他の放収音装置との設置間隔を自装置で算出することができる。
また、放収音装置は、自装置で算出した設置間隔に基づき、自装置の放収音範囲を自動で設定することができる。
更に、他の放収音装置が複数台接続された場合、放収音装置は、自装置の放収音範囲に一番影響を及ぼす、隣接した放収音装置との設置間隔を算出することができる。
「第1実施形態」
本発明の第1実施形態に係る放収音装置について図1〜3を参照して説明する。
図1は、放収音装置1の平面図である。図2は、放収音装置1の機能を示すブロック図である。図3は、放収音装置1A,1B接続時の信号の流れを示すブロック図である。なお、図3の放収音装置1A,1Bブロック図は、機能を一部を省略している。
図1に示すように、本実施形態の放収音装置1は、操作部11、入出力コネクタ12、スピーカアレイ13(スピーカ13a〜13p)、マイクアレイ14(マイク14a〜14p),15(マイク15a〜15p)等を備える。
操作部11は、複数のボタンと表示画面から構成され、放収音装置1の起動、停止、ネットワークを介して接続する放収音装置の設定、放音音量等の各種設定の操作入力を受け付ける。また、操作部11は、通常モード、放収音範囲自動設定モード等の実行モードの操作入力を受け付ける。操作部11は、制御部24に接続されており、利用者からの操作入力を受けて、各種設定及び実行モード等を制御部24へ出力するとともに、操作内容や実行モードを表示画面へ表示する。
なお、通常モードは、接続された他の放収音装置に対して、音声通信を行う実行モードである。放収音範囲自動設定モードは、オーディオケーブルを介して接続された他の放収音装置との設置間隔を検出し、自装置の放収音範囲の自動設定を行う実行モードである。
入出力コネクタ12は、図2に示すように、LANインタフェース12e、アナログオーディオ入力端子(以下、オーディオ入力端子)12a,12b、アナログオーディオ出力端子(以下、オーディオ出力端子)12c,12d等から構成される。以下、オーディオ入力端子12a,12b、オーディオ出力端子12c,12dを総称してオーディオ端子とする。入出力コネクタ12は、通信制御部20に接続される。具体的には、LANインタフェース12eを利用して、放収音装置1はネットワーク3を介して遠隔地に設置された放収音装置と接続する。また、オーディオ端子を利用して、放収音装置1はオーディオケーブルを介して他の放収音装置等と接続する。
スピーカアレイ13は、放収音装置1の底面にある複数個の無指向性のスピーカ13a〜13pから構成され、放音制御部21から入力された放音用アナログ音声信号を音声変換して放音する。なお、スピーカアレイ13は、有指向性のスピーカから構成してもよい。
マイクアレイ14,15は、放収音装置1の両側面にある複数個のマイク14a〜14p,15a〜15pから構成され、マイクアレイ14,15で収音した音声を電気変換して収音用アナログ音声信号を生成し、収音制御部22へ出力する。
また、図2に示すように、放収音装置1は、機能的に、通信制御部20、放音制御部21、収音制御部22、エコーキャンセラ23、制御部24、ROM25から構成される。
ここで、放音制御部21は、前述したスピーカアレイ13(スピーカ13a〜13p)と共に放音手段を形成する。また、収音制御部22は、前述したマイクアレイ14(マイク14a〜14p)、15(マイク15a〜15p)と共に収音手段を形成する。また、入出力コネクタ12および通信制御部20は、送受信手段を形成する。また、制御部24およびROM25は、制御手段を形成する。
制御部24は、操作部11からの操作入力情報に基づき、通信制御部20、放音制御部21、収音制御部22の制御を行う。また、制御部24は、設置間隔調査音(so)を生成し、放音制御部21へ出力する。制御部24は、自装置が放音した設置間隔調査音(so)の発音時間と他の放収音装置から受信した設置間隔調査信号(ds)の受信時間とからオーディオ端子で接続された他の放収音装置との設置間隔を検出し、放収音方位角を決定する。
具体的には、放収音範囲自動設定モードの場合、図3に示すように、放収音装置1Aの制御部24は、通信制御部20に対してオーディオ入力端子12a,12bの有効/無効を指定する入力端子制御信号(is)を出力する。
また、制御部24は、設置間隔調査音(so)の発音時間と通信制御部20から最も早く入力された設置間隔調査信号(ds)の受信時間の差分から経過時間を算出する。制御部24は、経過時間とROM25に格納された経過時間に対する設置間隔算出情報とに基づいて、左右に接続された他の放収音装置との設置間隔を検出する。また、制御部24は、検出した設置間隔と設置間隔に対する放収音範囲情報とに基づいて、自装置の放収音範囲を決定し、放収音方位角信号(as)を生成する。制御部24は、放音制御部21、収音制御部22に対して放収音範囲(放音指向性及び収音指向性)を定める放収音方位角信号(as)を出力する。
なお、左右に接続された放収音装置との設置間隔は、設置間隔調査音(so)の発音と同時にタイマーを作動し、最も早く受信した設置間隔調査信号(ds)の受信までの経過時間であるタイマー値と設置間隔算出情報とに基づいて、算出してもよい。
ROM25には、放音範囲自動設定を行うためのコンピュータプログラム等の制御プログラムが記憶されており、放収音装置が起動すると制御プログラムが読み出され実行される。
また、ROM25には、設置間隔算出情報と放収音範囲情報とが格納される。
設置間隔算出情報は、設置間隔調査音(so)の発音から設置間隔調査信号(ds)の受信までの時間(経過時間)と、経過時間毎に対応する放収音装置の設置間隔とから構成される。放収音範囲情報は、放収音装置の設置間隔と、設置間隔毎に対応する放収音範囲(放収音方位角)とから構成される。
通信制御部20は、入出力コネクタ12がLANインタフェース12eの場合は、ネットワーク3から入力されるデータ及びネットワーク3へ出力するデータのプロトコル制御を行う。通信制御部20は、入出力コネクタ12がオーディオ端子12a〜12の場合は、オーディオ入力端子12a,12bから入力されるデータのA/D変換及びオーディオ出力端子12c,12dへ出力するデータのD/A変換を行う。
また、通信制御部20は、入力されるデータが自装置と他の装置との設置間隔を検出するために利用している信号(設置間隔調査音(so)及び設置間隔調査信号(ds))と音声データとを区別し、それぞれを適切な機能部に出力する。更に、通信制御部20は、制御部24からの入力端子制御信号(is)を受け、入出力コネクタ12の入出力制御を行う。
以下に、入出力コネクタをLANインタフェース12eとオーディオ端子12a〜12とに区別して、通信制御部20へ入力されたデータの制御処理について、データの入力先毎に説明する。
(1)LANインタフェース12eからデータが入力された場合
通信制御部20は、データをネットワーク3に対応するデータ形式(プロトコル)から、放音用デジタル音声データに変換し、エコーキャンセラ23を介して放音制御部21に出力する。
(2)オーディオ入力端子12a,12bからアナログ音声信号が入力された場合
通信制御部20は、アナログ音声信号を放音用デジタル音声データ(設置間隔調査信号(ds)を含む)に変換し、放音用デジタル音声データが設置間隔調査信号(ds)かどうか判断する。放音用デジタル音声データが設置間隔調査信号(ds)の場合は、放音用デジタル音声データを、制御部24に出力する。更に、通信制御部20は、放音用デジタル音声データをアナログ音声信号に変換して、オーディオ出力端子12c,12dへ出力する。
また、通信制御部20は、放音用デジタル音声データが設置間隔調査信号(ds)以外の場合は、エコーキャンセラ23を介して放音制御部21へ出力する。
(3)エコーキャンセラ23から収音デジタル音声データ(設置間隔調査音(so)を含む)が入力された場合
通信制御部20は、収音デジタル音声データが設置間隔調査音(so)であるか判断する。収音デジタル音声データが設置間隔調査音(so)の場合は、D/A変換してオーディオ出力端子12c,12dに出力する。
また、収音デジタル音声データが設置間隔調査音(so)以外の場合は、収音デジタル音声データをネットワーク3に対応するデータ形式(プロトコル)に変換してLANインタフェース12eに出力する。更に、通信制御部20は、収音デジタル音声データをアナログ音声信号に変換して、オーディオ出力端子12c,12dに出力する。
(4)制御部24から入力端子制御信号(is)が入力された場合
通信制御部20は、入出力コネクタ12に入力端子制御信号(is)を出力する。この入力端子制御信号(is)は、オーディオ入力端子12a,12bの機能を有効・無効に設定するものである。
なお、説明を簡単化するため、放収音装置1Aが放音した音声を設置間隔調査音(so)とし、設置間隔調査音(so)を収音した他の放収音装置1B,1Cから出力されるアナログ音声信号を設置間隔調査信号(ds)として記載しているが、実際には、通信制御部20は、設置間隔調査信号(ds)として、収音した設置間隔調査音(so)をそのままオーディオ出力端子12c,12dに出力している。
また、本実施形態に限らず、通信制御部20は、収音デジタル音声データが設置間隔調査音(so)であると判断した場合、設置間隔調査音(so)の収音方向と同一方向のオーディオ出力端子12c、12dから設置間隔調査信号(ds)を出力してもよい。例えば、放収音装置1の左側から設置間隔調査音(so)を収音した場合は、左(L)のオーディオ出力端子12cのみから設置間隔調査信号(ds)を出力してもよい。
放音制御部21は、放収音範囲自動設定モードの際に、制御部24から入力された設置間隔調査音(so)に対して、スピーカアレイ13の各スピーカ13a〜13pに応じた放音指向性制御、D/A変換、増幅等を行い、スピーカアレイ13に出力する。
また、放音制御部21は、通常モードの際に、エコーキャンセラ23を介して通信制御部20から入力された放音用デジタル音声データに対して、制御部24から入力された放収音方位角信号(as)に従ってスピーカアレイ13の各スピーカ13a〜13pに応じた放音指向性制御、D/A変換、増幅等を行い、生成した放音用アナログ音声信号をスピーカアレイ13に出力する。
収音制御部22は、実行モードに関係なく、マイクアレイ14,15から収音用アナログ音声信号が入力されると、この収音用アナログ音声信号に対して、増幅、A/D変換、制御部24から入力された放収音方位角信号(as)に従って収音指向性制御等を行い、生成した収音デジタル音声データをエコーキャンセラ23へ出力する。
エコーキャンセラ23は、収音制御部22から入力された収音デジタル音声データに対して、エコーを除去し、通信制御部20へ出力する。
次に、放収音装置1が自装置の放収音範囲を自動調整する場合の手順について図4,5を参照して説明する。
図4は、放収音装置1の放収音範囲の自動設定に関する説明図である。図5は、放収音装置1の動作の流れに関するフローチャートである。図5(A)は、放収音範囲自動設定モード時の放収音装置1Aの処理の手順を示す。図5(B)は、設置間隔調査音を受信した放収音装置1Bの処理の手順を示す。
以下に、図4のような配置の放収音装置1Aが放収音範囲自動設定モードを実行した場合について、図5を参照して説明する。
図4では、放収音範囲自動設定モードに設定された放収音装置1Aは、オーディオケーブルを介して、放収音装置1Bに接続され、放収音装置1Bは、オーディオケーブルを介して、放収音装置1A,1Cに接続される。
なお、本実施形態に限らず、放収音範囲自動設定モードに設定した放収音装置1Aの両側に放収音装置を接続してもよい。また、接続する台数についても、何台でもよい。
放収音装置1Aを放収音範囲自動設定モードに設定すると、S101にて、放収音装置1Aの左側のオーディオ端子を介して接続された放収音装置1B,1Cとの設置間隔の計測を開始する。
まず、左(L)のオーディオ入力端子12aのみ機能を有効にして、放収音装置1Aの左側に設置された他の放収音装置との設置間隔を調べる。放収音装置1Aは、入力端子制御信号(is)を設定し、右(R)のオーディオ入力端子12bの機能を無効にする。次に、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)をスピーカアレイ13より全方位に向けて放音するとともに、設置間隔調査音(so)の放音時刻を計測する(S102)。
S201にて、放収音装置1B,1Cは、マイクアレイ14,15にて設置間隔調査音(so)を収音する。放収音装置1B,1Cは、各々の左(L)右(R)のオーディオ出力端子12c,12dから設置間隔調査音(so)を設置間隔調査信号(ds1,ds2)として出力する(S202)。この時、放収音装置1Bは放収音装置1Aと放収音装置1Cへ設置間隔調査信号(ds1)を出力し、放収音装置1Cは放収音装置1Bへ設置間隔調査信号(ds2)を出力する。放収音装置1Cの設置間隔調査信号(ds2)は、放収音装置1Bを通り、放収音装置1Aへ入力される。
S103にて、放収音装置1Aは、左(L)のオーディオ入力端子12aから設置間隔調査信号(ds1,ds2)が入力されるとS104へ進む。この際、設置間隔調査音(so)を放音してから、一定時刻経過しても設置間隔調査信号(ds)が入力されない場合は、左(L)のオーディオ端子12a,12cには放収音装置が接続されていないものとしてS106にて、放収音装置1Aはデフォルトの放収音方位角を設定する。
S104にて、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)の放音時刻と、設置間隔調査音(so)を放音してから最初に入力された設置間隔調査信号(ds1)の受信時刻の差分から経過時間を算出する。放収音装置1Aは、経過時間と設置間隔算出情報に基づき、左(L)のオーディオ端子12a,12cに接続された放収音装置との設置間隔を検出する。
S105にて、放収音装置1Aは、設置間隔と放収音範囲情報から放収音装置1Aの左側の放収音範囲を決定し、放収音方位角信号(as)を生成する。放収音装置1Aは、放収音方位角信号(as)に基づき、左側の放収音方位角を設定する。
放収音方位角信号(as)の生成は、具体的には次の手順で行われる。まず、放収音装置1Aが時刻t0に設置間隔調査音(so)を全方位に向けて放音する。放収音装置1B,1Cは設置間隔調査音(so)を収音し、各々の設置間隔調査信号(ds1,ds2)を左(L)右(R)のオーディオ出力端子12c,12dから出力する。放収音装置1Aは、設置間隔調査信号(ds1,ds2)を時刻t1,t2に受信する。放収音装置1Aは、自装置の一番近くに設置された放収音装置1Bからの設置間隔調査信号(ds1)を最初に受信するので、設置間隔調査信号(ds1)の受信時間(t1)と設置間隔調査音(so)の発音時間(t0)から経過時間(t1−t0)を求める。放収音装置1Aは、ROM25の設置間隔算出情報と経過時間(t1−t0)から、一番近くに設置された放収音装置1Bとの設置間隔を求め、ROM25の放収音範囲情報と設置間隔から、自装置の放収音範囲を決定し、放収音方位角信号(as)を生成する。放収音装置1Aは、放収音方位角信号(as)に基づいて、自装置の放収音方位角を設定する。
次に、放収音装置1Aは、右側の放収音方位角を決定するために、左(L)のオーディオ入力端子12aの機能を無効とし、右(R)のオーディオ入力端子12bの機能を有効とする。そして、放収音装置1Aは、右側の放収音方位角を左側の放収音方位角と同じ手順で求める(S107〜S112)。左右の放収音方位角が定まると、放収音装置1Aは、放収音範囲自動設定モードを解除し、音声通信を行う通常モードへと移行する。
なお、本実施形態では、放収音装置1Aは、他の放収音装置1Bとの設置間隔を自装置の左側、右側で別々に設置間隔調査音(so)を放音することで算出する。しかし、これに限らず、放収音装置1Aは、左(L)右(R)のオーディオ入力端子を有効にして設置間隔調査音(so)を放音する。放収音装置1Aは、設置間隔調査信号(ds)を入力したオーディオ入力端子の左(L)右(R)を判別することで、自装置の左側、右側に設置された他の放収音装置との設置間隔を算出してもよい。
以上より、本実施形態の放収音装置1Aでは、放収音範囲自動設定モードを選択すると、オーディオケーブルで接続された隣の放収音装置1Bとの設置間隔を算出し、自装置の放収音範囲を決定し、自装置の放収音方位角を設定することができる。また、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)の周波数を一定にできるので、人の話し声や周囲の騒音と設置間隔調査音(so)を区別して収音することができる。このため、話し声や周囲の騒音等に影響を受けず、正確な設置間隔を求めることができる。また、周波数毎に音の伝播時間が異なるため、設置間隔調査音(so)に特定の周波数を設定することで、伝播時間を正確に算出することができる。このため、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)の放音から設置間隔調査信号(ds)の受信までの経過時間を正確に算出できるので、設置間隔をより正確に求めることができる。この結果、利用者は、放収音装置を配置する際に、各放収音装置1A〜1Cの配置箇所や設置間隔を知る必要がない。また、各放収音装置1A〜1Cの放収音範囲は、他の放収音装置に影響を与えないように定まっている。このため、各放収音装置1A〜1Cは、他の放収音装置のスピーカからの放音を収音しないので、ハウリングが起きない。
「第2実施形態」
次に、本発明の第2実施形態について図4,6を参照して説明する。
本発明に第2実施形態は、第1実施形態と異なり、各放収音装置との設置間隔の計測に、音声ではなく音声パルスを用いる。
図6は、放収音装置1A,1B接続時の信号の流れを示すブロック図である。
放収音装置1Aは、制御部24の音声パルス発生回路241にて音声パルスである設置間隔調査音(so)を生成し、スピーカアレイ13から全方位に向けて発生する。他の放収音装置1Bは、設置間隔調査音(so)をマイクアレイ14,15から収音すると、音声パルスである各々の設置間隔調査信号(ds)を左(L)右(R)のオーディオ出力端子12c,12dから出力する。放収音装置1Aは、設置間隔調査信号(ds)を受信すると、設置間隔調査音(so)の発生から設置間隔調査信号(ds)の受信までの経過時間から、放収音装置1Bとの設置間隔を算出する。
なお、音声パルスは、音声や周囲の騒音と波形が異なるため、放収音装置1は、音声や周囲の騒音と設置間隔調査音(so)とを容易に区別することができる。このため、放収音装置1は、設置間隔調査音(so)を確実に認識して受信できる。
更に、音声パルスは、音声に比べて放音時間が非常に短くなるため、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)の放音時間を非常に短くすることができる。これに伴い、放収音装置1Aは、設置間隔調査信号(ds)の受信時間を非常に短くすることができる。この結果、放収音装置1A〜1Cが近くに配置されていた場合にも、放収音装置1Aは、放収音装置1Bからの設置間隔調査信号(ds1)の受信中に、放収音装置1Cの設置間隔調査信号(ds2)を受信しない。すなわち、放収音装置1Aは、放収音装置1B,1Cからの設置間隔調査信号(ds1,ds2)を重複せずに受信する。放収音装置1Aは、各々の設置間隔調査信号(ds1,ds2)の受信を確実に認識することができる。
また、音声パルスとして単パルスを用いることで、放収音装置1Aは、設置間隔調査音(so)の放音時間を更に短くすることができる。
更に、各放収音装置1B,1Cは、設置間隔調査信号(ds)を出力する際に、通信制御部20で各々遅延処理を行う。放収音装置1Bから出力される設置間隔調査信号(ds1)は、放収音装置1Bで遅延処理される。放収音装置1Cから出力される設置間隔調査信号(ds2)は、放収音装置1Bを通過して放収音装置1Aに到達するので、放収音装置1C,1Bにて遅延処理される。
これにより、放収音装置1Aは、放収音装置1B,1Cが出力する設置間隔調査信号(ds1,ds2)の受信時間に顕著に差がでる。このため、放収音装置1Aは、一番近くに配置された放収音装置1Bの設置間隔調査信号(ds1)を容易に認識することができる。
また、放収音装置1Aは、設置間隔調査信号(ds1,ds2)を受信した順番に、遅延時間の補正を行う。これにより、放収音装置1Aは、最も近くに隣接した放収音装置1Bだけでなく、放収音装置1Cと自装置との設置間隔についても測定することができる。
なお、第1,第2実施形態では、設置間隔を元に放収音方位角を決定しているが、設置間隔と放音音量に基づいて放収音方位角を決定してもよい。
次に、設置間隔と放音音量に基づいて放収音方位角を決定する場合について、図7を参照して説明する。図7は、放収音装置1の放収音方位角に関する説明図である。図7(A)は、放音音量が小音量の場合を示す。図7(B)は、放音音量が大音量の場合を示す。
図7に示すように、利用者4は、利用者4と放収音装置1A,1Bとの距離によって、放音音量を変更する。オーディオケーブルで接続された放収音装置1A,1Bの設置間隔が同じでも、放収音装置1A,1Bの放音音量が異なれば、放収音装置1A,1Bの放収音範囲が異なる。そのため、放収音装置1A,1Bの放収音方位角W1,W2は、設置間隔と放音音量を元に決定するほうが好ましい。
なお、第1,第2実施形態では、オーディオ端子として、アナログオーディオ端子を用いたが、デジタルオーディオ端子でもよい。
なお、第1,第2実施形態では、説明の簡単化のためオーディオ端子を左右に2つ設けたが、図8に示すように、放収音装置100にステレオ入力可能なオーディオ端子を1つ設ける場合であっても、他の放収音装置との設置間隔の測定と、自装置の放収音範囲の設定方法とは同じである。この場合、放収音装置100に分配器5を接続する。この分配器5は、オーディオ端子から出力される音声信号等を左(L)右(R)に分けて出力する。また、分配器5は、分配器5の左(L)右(R)から入力される音声信号等を並行してオーディオ端子へ入力する。これにより、左(L)右(R)にオーディオ端子を設けた放収音装置と同様に、放収音装置100は、自装置のオーディオ端子を入出力する音声信号の入出力方向(左右)を判断することができる。
本発明の第1実施形態に係る放収音装置1の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る放収音装置1の機能を示すブロック図である。 放収音装置1A,1B接続時の信号の流れを示すブロック図である。 放収音装置1の放収音範囲の自動設定に関する説明図である。 本発明の第1実施形態に係る放収音装置1の動作の流れに関するフローチャートである。 第2実施形態に係る放収音装置1A,1B接続時の信号の流れを示すブロック図である。 放収音装置1の放収音方位角に関する説明図である。 オーディオ端子を1つ設けた放収音装置100の説明図である。
符号の説明
1,1A〜1C,100−放収音装置,3−ネットワーク,4−利用者,5−分配器,11−操作部,12−入出力コネクタ,12a−左オーディオ入力端子,12b−右オーディオ入力端子,12c−左オーディオ出力端子,12d−右オーディオ出力端子,12e−LANインタフェース,13−スピーカアレイ,13a〜13p−スピーカ,14,15−マイクアレイ,14a〜14p,15a〜15p−マイク,20−通信制御部,21−放音制御部,22−収音制御部,23−エコーキャンセラ,24−制御部,25−ROM,241−音声パルス発生回路,

Claims (3)

  1. 同一空間内に複数接続されて放収音システムを形成する放収音装置であって、
    この放収音装置は、
    音声を放音する放音手段と、
    音声を収音する収音手段と、
    前記収音手段で収音した音声に基づく音声信号を同一空間内に設置された他の放収音装置に送信し、前記他の放収音装置から受信した音声信号を前記放音手段に出力する送受信手段と、
    前記放音手段から測定用音声を放音させ、前記放音手段の放音範囲および前記収音手段の収音範囲を設定する制御手段と、
    を備えてなり、
    前記制御手段は、前記放音手段から放音された前記測定用音声が前記他の放収音装置で収音され、当該他の放収音装置で収音された測定用音声に基づく測定用音声信号が前記送受信手段で受信されるまでの経過時間を測定し、
    当該測定した経過時間に応じて前記放音手段の放音範囲、および前記収音手段の収音範囲を設定することを特徴とする放収音装置。
  2. 請求項1に記載の放収音装置を複数接続してなる放収音システムであって、
    各放収音装置は、長尺状の筐体を有し、かつ前記長尺方向に沿って並べて設置され、
    前記放音範囲は放音指向性であり、前記収音範囲は収音指向性であることを特徴とする放収音システム。
  3. 前記放音手段は、前記長尺方向に複数のスピーカユニットを配列してなるスピーカアレイからなり、
    前記収音手段は、前記長尺方向に複数のマイクユニットを配列してなるマイクアレイからなることを特徴とする請求項2に記載の放収音システム。
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