JP4946353B2 - オフセット・キャンセル回路及びオフセット・キャンセル方法 - Google Patents

オフセット・キャンセル回路及びオフセット・キャンセル方法 Download PDF

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Description

本発明は、オフセット・キャンセル回路及びオフセット・キャンセル方法に関し、特に高速応答が可能でかつ一般的な差動信号に適用可能なオフセット・キャンセル回路及びオフセット・キャンセル方法に関する。
まず始めに、「オフセット」について定義する。本発明における「オフセット」は、差動入力信号を構成する正相入力信号と逆相入力信号の、各々の直流成分の差を意味する。そして、「オフセット」が正の状態とは、正相入力信号の直流成分が逆相入力信号の直流成分よりも大きい状態をいう。逆に、「オフセットが負」の状態とは、正相入力信号の直流成分が逆相入力信号の直流成分よりも小さい状態をいう。「オフセットが0」の状態とは、正相入力信号の直流成分と逆相入力信号の直流成分が等しいよりも小さい状態をいう。「オフセット・キャンセル」とは、オフセットを小さくするために、正相入力信号と逆相入力信号の少なくとも一方に直流成分を加算又は減算し、正相入力信号の直流成分と逆相入力信号の直流成分を等しくすることをいう。
差動入力信号が大きなオフセットを含むと、ダイナミック・レンジが減少する、後段の増幅器が飽和し正しく信号を増幅できなくなる、等の問題が発生する。そのため、従来からオフセット・キャンセルが行われてきた。オフセット・キャンセルは、アクセス系光通信システムで用いられるバースト信号受信機等にも必要なため、オフセット・キャンセル回路には高速応答性が要求される。
従来のオフセット・キャンセル回路には、ピーク検出回路を用いるものがある。そのようなオフセット・キャンセル回路のピーク検出回路は、正相入力信号と逆相入力信号のピーク電圧を検出する。そして、正相入力信号のピーク電圧と逆相入力信号のピーク電圧を、それぞれ逆相入力信号、正相入力信号に加算することにより、オフセットをキャンセルしていた。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
また、信号にオフセット量検出時間が割り当てられている場合に、その検出時間を利用して検出したオフセットを保持し、それを用いてオフセットをキャンセルする回路もある。このオフセット・キャンセル回路は、信号にオフセット量検出時間が割り当てられていない場合には、オフセットを連続的に検出し、フィルタを用いてオフセットを識別し、オフセットをキャンセルする(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−32146号公報 (第3−4、5−7頁、図1、図2) 特開2002−164855号公報 (第2−5頁、図1、図7) 特開2003−229780号公報 (第7頁、図1)
上記の各公知技術にはそれぞれ高速応答に課題がある。
特許文献1及び特許文献2のオフセット・キャンセル回路では、ピーク検出回路を用いている。そのため、回路動作を高速化する場合、ピーク検出回路の高速化が必要となる。
一般に、ピーク検出回路には、オペアンプと整流用ダイオード、ピーク電圧を保持するためのコンデンサが用いられる。コンデンサはオペアンプによって充電される。ピーク検出回路を高速化し追従性を上げるためには、コンデンサを充電する時定数を短くする必要がある。
従って、ピーク検出回路を構成するオペアンプは、コンデンサの充電時の時定数より十分短い応答速度で動作し、さらにコンデンサを急速に充電しなければならない。このような要求に対応できる、いわゆる高速オペアンプは高価である。また、信号の周波数が高い場合は、オペアンプ自体が、要求される応答時間に対応できない可能性もある。このように、ピーク検出回路を用いたオフセット・キャンセル回路の高速化には困難な課題がある。
特許文献3のオフセット・キャンセル回路にも課題がある。まず、一般的な信号にはオフセット量検出時間のような特別な時間は割り当てられていない。仮に信号にオフセット量検出時間が割り当てた場合、通信レートが低下してしまう。そして、オフセット量検出時間を利用しオフセットの検出を行ったときは、次のオフセット量検出時間が来るまでオフセット検出を行うことはできないので、応答性の面で非常に不利である。
他方、特許文献3では、信号にオフセット量検出時間が割り当てられていない場合には、フィルタを用いてDC成分であるオフセットを識別している。そのため、フィルタの遮断周波数は低いほど望ましく、安易に高くすることはできない。従って、オフセットを識別するときの応答性は高くできない。
このように、従来のオフセット・キャンセル回路には、ピーク検出回路やフィルタ、オフセット検出用時間の割り当て等を用いているため、高速応答が要求される用途に対応できないという課題がある。あるいは、オフセット検出用時間の割り当てのように、特別な条件を満たす信号以外にはオフセット・キャンセルを行うことができないという課題がある。
(発明の目的)
本発明は上記のような技術的課題に鑑みて行われたもので、高速応答が可能で、バースト信号を含む一般の差動信号に適用することができるオフセット・キャンセル回路及びオフセット・キャンセル方法を提供することを目的とする。
本発明のオフセット・キャンセル回路は、差動入力信号を構成する正相入力信号及び逆相入力信号の瞬時電圧の高い方の電圧である最大値信号を出力する最大値回路と、正相入力信号又は逆相入力信号のいずれか一方を2値化し2値化入力信号を出力する入力2値化回路と、最大値信号を2値化し2値化最大値信号を出力する最大値2値化回路と、2値化入力信号と2値化最大値信号の位相を比較し極性判別信号を出力する極性判別回路と、極性判別信号に基づき補正用電圧を発生する補正用電圧発生回路と、正相入力信号又は逆相入力信号の少なくとも一方に補正用電圧を加算する加算回路を備える。
このオフセット・キャンセル回路は、入力2値化回路は正相入力信号を2値化して2値化入力信号を出力し、極性判別回路は2値化入力信号と2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているとき第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、位相が一致していないとき第2の論理レベルの極性判別信号を出力し、補正用電圧発生回路は、極性判別信号が第1の論理レベルのとき、正相入力信号への負の正相補正用電圧又は逆相入力信号へ正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、極性判別信号が第2の論理レベルのとき、正の正相補正用電圧又は負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生するようにしてもよい。あるいは、入力2値化回路は逆相入力信号を2値化して2値化入力信号を出力し、極性判別回路は2値化入力信号と2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているとき第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、位相が一致していないとき第2の論理レベルの極性判別信号を出力し、補正用電圧発生回路は、極性判別信号が第1の論理レベルのとき、正相入力信号への正の正相補正用電圧又は逆相入力信号へ負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、極性判別信号が第2の論理レベルのとき、負の正相補正用電圧又は正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生するようにしてもよい。
また、本発明のオフセット・キャンセル回路は、差動入力信号を構成する正相入力信号又は逆相入力信号の少なくとも一方に補正用電圧を加算し、正相出力信号及び逆相出力信号を出力する加算回路と、正相出力信号及び逆相出力信号の瞬時電圧の高い方の電圧である最大値信号を出力する最大値回路と、正相出力信号又は逆相出力信号のいずれか一方を2値化し2値化出力信号を出力する出力2値化回路と、最大値信号を2値化し2値化最大値信号を出力する最大値2値化回路と、2値化出力信号と2値化最大値信号の位相を比較し極性判別信号を出力する極性判別回路と、極性判別信号に基づき補正用電圧を発生する補正用電圧発生回路を備える。
このオフセット・キャンセル回路は、出力2値化回路は正相出力信号を2値化して2値化出力信号を出力し、極性判別回路は2値化出力信号と2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているとき第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、位相が一致していないとき第2の論理レベルの極性判別信号を出力し、補正用電圧発生回路は、極性判別信号が第1の論理レベルのとき、正相出力信号への負の正相補正用電圧又は逆相出力信号へ正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、極性判別信号が第2の論理レベルのとき、正の正相補正用電圧又は負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生するようにしてもよい。あるいは、出力2値化回路は逆相出力信号を2値化して2値化出力信号を出力し、極性判別回路は2値化出力信号と2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているとき第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、位相が一致していないとき第2の論理レベルの極性判別信号を出力し、補正用電圧発生回路は、極性判別信号が第1の論理レベルのとき、正相出力信号への正の正相補正用電圧又は逆相出力信号へ負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、極性判別信号が第2の論理レベルのとき、負の正相補正用電圧又は正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生するようにしてもよい。
そして、補正用電圧発生回路は、第1の補正用電圧を加算回路が加算した後、極性判別信号に基づき、第1の補正用電圧を所定の補正用電圧変更値だけ変更した第2の補正用電圧を発生してもよい。さらに、補正用電圧発生回路は、第2の補正用電圧を加算回路が加算した後、補正用電圧変更値の絶対値を減少させてもよい。
本発明のオフセット・キャンセル回路において、振幅判別回路は最大値信号の最大値及び最小値の差に基づき、オフセット判別信号を出力し、補正用電圧発生回路はオフセット判別信号に基づき補正用電圧を発生してもよい。さらに、補正用電圧発生回路はオフセット判別信号に基づき補正用電圧の絶対値を決定し、極性判別信号に基づき補正用電圧の極性を決定してもよい。
また、本発明のオフセット・キャンセル回路において、振幅判別回路は最大値信号の最大値及び最小値の差が所定値以下のとき、オフセット判別信号を出力し、補正用電圧発生回路はオフセット判別信号に基づき補正用電圧を0に設定してもよい。
本発明のオフセット・キャンセル回路は、差動入力信号を構成する正相入力信号及び逆相入力信号の瞬時電圧の高い方の電圧である最大値信号を求めて2値化し、正相入力信号又は逆相入力信号を2値化した信号と位相を比較し、オフセットの極性を判別し、その結果に基づき補正用電圧を発生し、正相入力信号又は逆相入力信号に加算する。このように、必要な処理は大小比較、2値化、位相比較、加算のみであり、時定数を用いる処理は不要である。そのため、高速応答が可能であるという効果がある。
また、本発明は一般的な差動入力信号に適用することが可能であり、差動入力信号が特別なタイミングや情報を備える必要はないという効果もある。
本発明のオフセット・キャンセル回路は、差動入力信号のオフセットをキャンセルするために、入力信号のオフセットの極性を判別し、その判別結果に基づき入力信号にオフセット補正用電圧を加減算する。オフセットの極性を判別するために、まず、各時刻における、正相入力信号と逆相入力信号の高電位の方を結んだ最大値信号を出力する。そして、この最大値信号と正相入力信号の両方を2値化し、両信号の位相を比較することにより、オフセットの極性を判別する。
図1は、本発明の最良の実施形態のオフセット・キャンセル回路1の回路構成を示すブロック図である。オフセット・キャンセル回路1は、最大値回路2、振幅判別回路3、最大値2値化回路4、正相入力2値化回路5、極性判別回路6、補正用電圧発生回路7、第1の加算回路8、第2の加算回路9を備える。
差動入力信号11は、オフセット・キャンセル回路1に入力されオフセットがキャンセルされる入力信号で、正相入力信号12と逆相入力信号13からなる。正相入力信号12と逆相入力信号13は最大値回路2へ入力される。
最大値回路2は、正相入力信号12と逆相入力信号13を入力し、瞬時電圧の高い方である最大値信号14を、振幅判別回路3と最大値2値化回路4へ出力する。最大値信号14の振幅は、正相入力信号12と逆相入力信号13の瞬時電圧の差によって変化する。
振幅判別回路3は、最大値信号14の振幅が、オフセットが実質的に0であるとみなせる所定値(以降、「許容オフセット電圧」という。)以下であることを検出すると、オフセット判別信号15をハイ・レベルにする。
最大値2値化回路4は、最大値信号14を2値化し、2値化最大値信号16を極性判別回路6へ出力する。最大値信号14の振幅が非常に小さいとき、極端な場合ではオフセットが0で最大値信号14の振幅が0であるとき、最大値2値化回路4は最大値信号14を2値化することができない。このような場合でも、最大値2値化回路4は何らかの2値化最大値信号16を出力するが、このときの2値化最大値信号16は意味を持たない。そのため、極性判別回路6の出力である極性判別信号18も意味を持たない。そこで、後段の補正用電圧発生回路7では、オフセット判別信号15を用いて、最大値信号14の振幅が所定値以下のときを区別して処理を行う。
正相入力2値化回路5は、正相入力信号12を2値化し、2値化正相入力信号17を極性判別回路6へ出力する。
極性判別回路6は、2値化最大値信号16と2値化正相入力信号17を入力し、両信号の位相を比較し、極性判別信号18を補正用電圧発生回路7へ出力する。極性判別信号18は、2値化最大値信号16と2値化正相入力信号17の位相が一致している場合にはロウ・レベル、位相が一致していない場合にはハイ・レベルになる。
補正用電圧発生回路7は、オフセット判別信号15と極性判別信号18に基づき、正相補正用電圧19と逆相補正用電圧20を出力する。まず、オフセット判別信号15がハイ・レベルのとき、補正用電圧発生回路7は、極性判別信号18のレベルによらず、正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20ともに0Vを出力する。オフセット判別信号15がロウ・レベルのときは、極性判別信号18のレベルによって正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20の極性が変化する。極性判別信号18がロウ・レベルのときは、補正用電圧発生回路7は、正相補正用電圧19には負の電圧を、逆相補正用電圧20には正の電圧を出力する。極性判別信号18がハイ・レベルのときは、補正用電圧発生回路7は、正相補正用電圧19は正の電圧、逆相補正用電圧20は負の電圧を出力する。後述のように、極性判別信号18がロウ・レベルのときはオフセットが正、ハイ・レベルのときはオフセットが負であることを示す。
第1の加算回路8は、正相入力信号12に正相補正用電圧19を加算する。第2の加算回路9は、逆相入力信号13に逆相補正用電圧20を加算する。
以上のように、本発明のオフセット・キャンセル回路1では、最大値信号14の振幅と、2値化最大値信号16と2値化正相入力信号17の位相関係により、オフセットの有無と極性を判別している。
次に、このような判別が可能である原理について説明する。なお、正相入力信号と逆相入力信号は2値のデジタル信号であり、振幅は等しいものとする。ただし、正相入力信号、逆相入力信号共にアナログの直流成分の電圧を持っており、ハイ・レベル、ロウ・レベルを示す電圧は常に一定値とはならない。
図2(a)、(b)、(c)は、図1のオフセット・キャンセル回路1の内部の、各信号の波形を示すタイミング・チャートである。タイミング・チャート中の、直線の実線は0Vを示し、折れ線の太線は信号の波形を示す。直線の破線は正相入力信号12及び逆相入力13信号の直流成分を示す。
図2(a)は、オフセットが0の場合のタイミング・チャートである。オフセットが0の場合、正相入力信号12の直流成分と逆相入力信号13の直流成分は等しいので、これらの信号の最大値も等しい。従って、最大値信号14はこの最大値で一定となり、オフセット判別信号15はハイ・レベルとなる。
図2(b)は、オフセットが正の場合のタイミング・チャートである。オフセットが正の場合、正相入力信号12の直流成分は逆相入力信号13の直流成分よりも大きい。そのため、正相入力信号12の最大値は、逆相入力信号13の最大値よりも大きくなる。従って、最大値信号14は、正相入力信号12がハイ・レベル状態(2値の電圧のうちの高電位の状態)のときの方が、ロウ・レベル状態(2値の電圧のうちの低電位の状態)のとき、すなわち逆相入力電圧がハイ・レベルの状態のときよりも高くなる。そのため、2値化最大値信号16は正相入力信号12と同位相となり、極性判別信号18はロウ・レベルとなる。
図2(c)は、オフセットが負の場合のタイミング・チャートである。オフセットが負の場合、正相入力信号12の直流成分は逆相入力信号13の直流成分よりも小さい。そのため、正相入力信号12の最大値は、逆相入力信号13の最大値よりも小さくなる。従って、最大値信号14は、正相入力信号12がハイ・レベル状態のときの方が、ロウ・レベル状態のとき、すなわち逆相入力電圧13がハイ・レベルの状態のときよりも低くなる。そのため、2値化最大値信号16は2値化正相入力信号17を反転した信号となり、極性判別信号18はハイ・レベルとなる。
以上のように、最大値信号14が一定レベルのときは、オフセットは0であると判別できる。また、極性判別信号18がロウ・レベルのときはオフセットが正、ハイ・レベルのときはオフセットが負であると判別できる。
本発明におけるオフセットの極性判別の原理の、定性的な説明は以上である。オフセットの極性判別の原理について、説明をより厳密にするために、以下に数式を用いて定量的に説明する。
差動入力信号vi(t)を構成する正相入力電圧vip(t)、逆相入力電圧vin(t)は、
vip(t)= A・s(t)+Bp (1)
vin(t)=−A・s(t)+Bn (2)
と表すことができる。
ここで、tは時刻、Aはvip(t)、vin(t)の振幅、s(t)は−1と1の2値をとるデジタル・データ信号である。振幅Aは、
A>0 (3)
の一定値とする。
s(t)=−1となるときの任意のtをt0、s(t)=1となるときの任意のtをt1とする。すなわち、
s(t0)=−1、s(t1)=1 (4)
である。
Bp及びBnは、それぞれvip(t)、vin(t)が持つ直流成分である。従って、Bp−Bn=0のときがvi(t)のオフセットが0の状態、Bp−Bn>0のときがオフセットが正の状態、Bp−Bn<0のときがオフセットが負の状態である。
次に、t=t0のとき、t=t1のときに分けて各信号の電圧を計算し、最大値を求める。
1)t=t0のとき、(1)式、(2)式より、
vip(t)= vip(t0)=−A+Bp (5)
vin(t)= vin(t0)= A+Bn (6)
次に、vip(t)とvin(t)の大小比較を行う。vip(t)とvin(t)の大きい方をvmax(t)とする。(5)式、(6)式より、
vip(t0)−vin(t0)
=−2A+(Bp−Bn) (7)
であるから、
I)Bp−Bn>0のとき
i)Bp−Bn>2Aのとき
vip(t0)−vin(t0)>0 (8)
∴ vmax(t0)=vip(t0)=−A+Bp (9)
ii)Bp−Bn≦2Aのとき
vip(t0)−vin(t0)≦0 (10)
∴ vmax(t0)=vin(t0)=A+Bn (11)
II)Bp−Bn=0のとき
vip(t0)− vin(t0)=−2A<0 (12)
∴ vmax(t0)=vin(t0)=A+Bn=A+Bp (13)
III)Bp−Bn<0のとき
vip(t0)−vin(t0)<0 (14)
∴ vmax(t0)=vin(t0)=A+Bn (15)
2)t=t1のとき、(1)式、(2)式より、
vip(t)= vip(t1)= A+Bp (16)
vin(t)= vin(t1)=−A+Bn (17)
である。
次に、vip(t)、vin(t)の大小比較を行う。(16)式、(17)式より、
vip(t1)−vin(t1)
=2A+(Bp−Bn) (18)
であるから、
I)Bp−Bn>0のとき
vip(t1)−vin(t1)>0 (19)
∴ vmax(t1)=vip(t1)=A+Bp (20)
II)Bp−Bn=0のとき
vip(t1)−vin(t1)=2A>0 (21)
∴ vmax(t1)=vip(t1)=A+Bp (22)
III)Bp−Bn<0のとき
i)Bp−Bn≧−2Aのとき
vip(t1)−vin(t1)≧0 (23)
∴ vmax(t1)=vip(t1)=A+Bp (24)
ii)Bp−Bn<−2Aのとき
vip(t1)−vin(t1)<0 (25)
∴ vmax(t1)=vin(t1)=−A+Bn (26)
次に、vmax(t)を2値化した信号Vmax(t)について調べる。Vip(t)はvip(t)を2値化した2値化正相入力信号である。
I)Bp−Bn>0のとき
i)Bp−Bn≧2Aのとき
(9)式、(20)式より、
vmax(t0)−vmax(t1)=−2A<0 (27)
となるから、
vmax(t0)<vmax(t1) (28)
である。よって、vmax(t)を2値化すると、
Vmax(t0)=0、Vmax(t1)=1 (29)
となり、Vmax(t)はs(t)と同位相、すなわちVip(t)と同位相となる。
ii)Bp−Bn<2Aのとき
(11)式、(20)式より、
vmax(t0)−vmax(t1)
=−(Bp−Bn)<0 (30)
よって、
vmax(t0)<vmax(t1) (31)
となるから、
Vmax(t0)=0、Vmax(t1)=1 (32)
となり、Vmax(t)はVip(t)と同位相となる。
i)、ii)から、Bp−Bn>0のときは常に、Vmax(t)とVip(t)は同位相となる。
II)Bp−Bn=0のとき
(13)式、(22)式より、
vmax(t0)=vmax(t1) (33)
よって、vmax(t0)は一定レベルとなる。
III)Bp−Bn<0のとき
i)Bp−Bn≧−2Aのとき
(15)式、(24)式より、
vmax(t0)−vmax(t1)
=−(Bp−Bn)>0 (34)
よって、
vmax(t0)>vmax(t1) (35)
となるから、
Vmax(t0)=1、Vmax(t1)=0 (36)
となり、Vmax(t)はs(t)を反転した信号となる。すなわち、Vip(t)と逆位相となる。
ii)Bp−Bn<−2Aのとき
(15)式、(26)式より、
vmax(t0)−vmax(t1)=2A>0
よって、
vmax(t0)>vmax(t1) (37)
となるから、
Vmax(t0)=1、Vmax(t1)=0 (38)
となり、Vmax(t)はVip(t)と逆位相となる。
i)、ii)から、Bp−Bn<0のときは常に、Vmax(t)はVip(t)と逆位相となる。
以上から、オフセットの極性は以下のように判別することができる。
I)オフセットが正(Bp−Bn>0)のとき
2値化最大値信号Vmax(t)と正相入力信号Vip(t)は同位相となる。
従って、極性判別信号18はロウ・レベルとなる。
II)オフセットが0(Bp−Bn=0)のとき
最大値信号vmax(t)は一定レベルとなる。
従って、オフセット判別信号15はハイ・レベルとなる。
III)オフセットが負(Bp−Bn<0)のとき
2値化最大値信号Vmax(t)は、正相入力信号Vip(t)と逆相となる。
従って、極性判別信号18はハイ・レベルとなる。
以上のように、最大値信号vmax(t)の振幅、及び2値化正相入力信号Vip(t)と2値化最大値信号Vmax(t)の位相関係を用いて、オフセットの有無及び極性を判別することができることが確かめられた。
以上の説明において、オフセットの極性判別方法を適用するための、入力信号Vip(t)とVin(t)に関する条件は、いずれの振幅もAに等しいという点のみである。また、(1)式、(2)式に含まれるパラメータA、Bb、Bnに、(3)式以外の条件を設ける必要がないことから、BbとBnとの関係、Bb及びBnと振幅Aとの関係には制約がないことがわかる。
以上の方法によりオフセットの極性が判別できると、その判別結果に基づき、正相入力信号又は逆相入力信号の一方又は両方に補正用電圧を加減算することで、オフセットを減少させることができる。
図3に、補正用電圧発生回路7における処理のフローチャートを示す。まず、オフセット判別信号15を用いて、オフセットが0であることを確認する(ステップ1)。オフセットが0のとき、補正の必要はないので正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20ともに0Vとし(ステップ2)、処理を終了する。
オフセットが0でないとき、極性判別信号18を用いてオフセットの極性を判断する(ステップ3)。オフセットが正のときは、正相補正用電圧19には負の補正用電圧を発生し(ステップ4)、逆相補正用電圧20には正の補正用電圧を発生する(ステップ5)。ステップ5の処理を終えると、ステップ1へ戻る。
オフセットが負のときは、正相補正用電圧19には正の補正用電圧を発生し(ステップ6)、逆相補正用電圧20には負の補正用電圧を発生する(ステップ7)。ステップ7の処理を終えると、ステップ1へ戻る。
図3の処理では、オフセットが0でないとき、正相補正用電圧19と逆相補正用電圧20の両方に0でない補正用電圧を発生させた。しかし、正相補正用電圧19と逆相補正用電圧20は両方を用いる必要はなく、一方のみに補正用電圧を発生させてもよい。この場合の処理のフローチャートを図4に示す。図4は、図3におけるステップ5及びステップ7を削除したのみであるから説明は省略する。
図3又は図4のように、補正を行った後もオフセットが0とならない場合は、補正処理を繰り返すことにより、最終的にオフセットが完全にキャンセルされる。
図3のように、正相入力信号及び逆相入力信号の両方を補正するときは、正相入力信号及び逆相入力信号の直流成分電圧は、双方の直流成分電圧の平均値に収束していく。図4のように、正相入力信号のみを補正するときは、逆相入力信号の直流成分が大きくなると、他方の直流成分はそれに合うようにますます大きくなることに注意が必要となる。
以上のように、補正電圧の調整処理は、最大値の出力、2値化、位相の比較のように、オフセットの極性判別結果に基づく補正電圧の加減算のみであり、時定数やクロックを使用する処理は不要である。従って、差動入力信号のデータが変化するごとに行うことも可能であり、応答性、追従性が非常に高いことがわかる。
ここで、オフセットを0と判断するときの実際的な注意点について説明する。オフセットは厳密な意味では0Vにすることは不可能であり、たとえ極めて小さくても必ずオフセットは残る。そこで、許容オフセット電圧を定めておき、オフセットが許容オフセット電圧以下になるとオフセットが0であるとして、補正の処理を終了すればよい。
オフセットが0に近いとき、正相及び逆相入力信号の直流成分は−2A<Bp−Bn<2Aを満足する、すなわち、オフセットの絶対値は振幅の2倍よりも小さい、と考えてよいから、(30)式、(34)式より、
vmax(t0)−vmax(t1)=−(Bp−Bn) (39)
となる。それは、最大値信号14のピーク−ピーク間電圧(振幅の2倍)はオフセット電圧を表すことを意味する。
従って、振幅判別回路3には、最大値信号14のピーク−ピーク間電圧が許容オフセット電圧以下のときのみハイ・レベルと出力するような回路を用いればよい。このような回路の例としては、いわゆるウインドウ・コンパレータがある。具体的回路例については、実施例4で示す。
極性判別回路6における、2値化最大値信号16と2値化正相入力信号17の位相の比較方法としては、両信号の排他的論理和を用いる方法がある。
本最良の実施形態では、2値化最大値信号16は、2値化正相入力信号17と位相を比較し、オフセットの極性を判別している。ここで、2値化正相入力信号17の代わりに逆相入力信号13を2値化した信号2値化逆相入力信号(図示なし)を用いても極性を判別することができることは言うまでもない。この場合、極性判別信号18の極性は反転し、オフセットが正のときはハイ・レベルに、オフセットが負のときはロウ・レベルになる。その後の補正用電圧の加減算についてはまったく同様の処理を行えばよい。
なお、補正用電圧の大きさは任意であるが、当然ながら、許容オフセット電圧の2倍より大きな電圧を加減算すると、オフセットが0に収束しない可能性がある。そのため、例えば、補正用電圧を、許容オフセット電圧以下の段階で変化させると、オフセットを許容オフセット電圧以下に収束させることができ、確実にオフセットをキャンセルすることができる。補正前のオフセットと許容オフセット電圧の比によっては、収束までの補正の回数が多くなり、オフセット・キャンセルに長い時間を要する。補正回数を効率的に削減する方法については、実施例2で説明する。
以上の説明では、差動入力信号はNRZ(Non Return to Zero)信号であることを前提としている。しかし、差動入力信号がRZ(Return to Zero)信号の場合でも、信号の値を判別するタイミングを適切に選ぶことで本発明を適用できることは言うまでもない。
(最良の実施形態の効果)
以上のように、最良の実施形態のオフセット・キャンセル回路では、正相入力信号及び逆相入力信号の瞬時電圧の高い方である最大値信号を生成し、最大値信号を2値化し、正相入力信号と位相を比較しオフセットの極性を判別する。これらの処理は、入力される信号の1ビットに相当する時間(データのビットレートの逆数)に比べて短い時間内に完了すればよい。従って、従来のピーク検出回路を用いたオフセット・キャンセル回路のように、動作速度が時定数に制約されることがない。シリアルに入力される信号の、1ビットごとにオフセットの調整を行うことも可能である。
そして、以上の処理を行う回路は、信号のビットレートに対応可能な応答速度を持ったものであれば実現可能であり、高速な差動入力信号への対応が容易である。また、コンデンサ等による時定数を用いた処理も不要である点からも、高速応答性に優れる効果が得られる。
さらに、本発明のオフセット・キャンセル回路を適用できる差動入力信号は、正相入力信号及び逆相入力信号の振幅が等しければよく、2つの信号の直流成分電圧や振幅に対する制約がない。このように、適用できる信号の範囲が広いという効果もある。
最良の実施形態では、始めにオフセットの極性を判別し、その判別結果に基づき補正を行い、補正後にさらに補正を繰り返し行う場合については、特に考慮はしなかった。実施例1では、最良の実施形態の構成を一部変更し、補正を繰り返し行う場合に適したオフセット・キャンセル回路の例を示す。
図5は、実施例1のオフセット・キャンセル回路10の構成を示すブロック図である。オフセット・キャンセル回路10では、オフセットの極性の判別を行う前に第1の加算回路8、第2の加算回路9で正相補正用電圧19及び逆相補正用電圧20を加算する点が図1と異なる。
オフセット・キャンセル回路10では、補正後のオフセットの状態を判別し、必要に応じて正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20を再度調整することができる。
なお、補正用電圧の調製方法は特に限定されない。補正用電圧の調整量は、想定されるオフセットの最大値と、許容オフセット電圧に基づき定めればよい。例えば、オフセットが最大1Vまで想定され、許容オフセット電圧の最大値が0.1Vならば、1Vから−1Vまで、0.1V刻みの電圧で調整すればよい。
(実施例1の効果)
実施例1のオフセット・キャンセル回路では、補正用電圧の加減算のための加算回路を前段に配置したので、補正後のオフセットの状態を確認し、必要に応じてその結果を補正用加算回路にフィードバックすることができる。そのため、一度の補正によりオフセットがキャンセルできなかった場合でも、容易に補正を繰り返し行うことができるという効果がある。
実施例1では、オフセット・キャンセルのための補正電圧の調整方法については特に規定しなかった。しかし、単純に、補正値を初期値から一定の変更量だけ順次変化させていく方法では、オフセットの収束に時間を要する可能性がある。実施例2では、補正値の変更量を順次変更しながら補正を繰り返し行い、オフセットが0の状態に効率よく収束させることができる、補正電圧の決定方法を示す。オフセットが0であることの判別、オフセットの極性の判別、補正電圧の加減算の動作は、最良の実施形態と同一なので、説明は省略する。
図6に、図5のオフセット・キャンセル回路10を用いて、補正を繰り返し行うときの動作を示すフローチャートに示す。ここでは、正相入力信号12及び逆相入力信号13の直流成分は±16mV以下であるものとする。
まず、初期設定として、正相補正用電圧19及び逆相補正用電圧20を0Vに設定し、補正用電圧変更値を8mVに設定する(ステップ0)。補正用電圧変更値は、正相補正用電圧19及び逆相補正用電圧20に加減算を行うことで、それらの絶対値を順次小さくしていくための値である。本例の場合、最大16mVの補正を行うので、補正用電圧変更値はその半分の8mVを初期値とする。
次に、オフセットが0であることを確認し(ステップ1)、オフセットが0のときは処理を終了する。なお、前述のように、最大値信号14の振幅により、オフセット量を知ることができるので、オフセットが0と判断する最大値信号14の振幅条件を振幅判別回路3に設定しておく。ここでは最大値信号14のピーク−ピーク間電圧が1mV以下のとき、オフセットが0と判断するものとする。
オフセットが0でないときは、オフセットの極性を判断する(ステップ3)。そして、オフセットが正のときは、正相補正用電圧19から補正用電圧を減算し(ステップ8)、逆相補正用電圧20には補正用電圧を加算する(ステップ9)。そして次に、補正用電圧変更値を0.5倍する(ステップ10)。ステップ11の処理を終えると、ステップ1に戻る。
オフセットが負のときは、正相補正用電圧19には補正用電圧を加算し(ステップ11)、逆相補正用電圧20からは補正用電圧を減算する(ステップ12)。そして次に、ステップ10へ移行し、ステップ10の処理を終えると、ステップ1に戻る。
図6の補正用電圧の制御により、オフセットが0に収束することを、具体例で説明する。図7は実施例2の補正用電圧の調整方法により、オフセットが0に収束することを示すタイミング・チャートである。初期状態(T0)では、正相入力信号12の直流成分は+12mV、逆相入力信号13の直流成分は−7mVであるものとする。
T0のとき、オフセットは+19mVで正なので、正相補正用電圧19は−8mV、逆相補正用電圧20は+8mVとなる。この補正後(T1)、正相入力信号12の直流成分は+4mV、逆相入力信号13の直流成分は+1mVとなる。
T1でもオフセットは+3mVで正なので、正相補正用電圧19は−4mV、逆相補正用電圧20は+4mVとなる。この補正後(T2)、正相入力信号12の直流成分は0mV、逆相入力信号13の直流成分は+5mVとなる。
T2ではオフセットは−5mVであり負なので、正相補正用電圧19は+2mV、逆相補正用電圧20は−2mVとなる。この補正後(T3)、正相入力信号12の直流成分は+2mV、逆相入力信号13の直流成分は+3mVとなる。T3ではオフセットは−1mVとなるので、オフセットが0とみなし、ここで終了する。
許容オフセット電圧が1mVより小さいときは、さらに補正を継続すればよい。すなわち、T3ではオフセットが負なので、正相補正用電圧19は+1mV、逆相補正用電圧20は−1mVとなる。この補正後(T4)、正相入力信号12の直流成分は+3mV、逆相入力信号13の直流成分は+2mVとなり、オフセットは+1mV以下となる。正相補正用電圧19及び逆相補正用電圧20の変化の仕方は、正相入力信号12及び逆相入力信号13の直流成分の初期状態に依存する。そのため、本実施例はT3とT4でオフセットの極性は変化するものの、絶対値は変化しない。さらに継続して補正すれば限りなくオフセットを0に近づけることができる。
ここで注意が必要なのは、図6では、最大16mVの直流成分(オフセットでは、32mV)を想定し、1mV段階で調整する場合でも、高々4回の補正で十分である点である。256段階でも8回の補正で収束させることができる。一般的には、n回の補正まで認めるならば、2のn乗段階の微調整が可能である。
上記の例では、正相補正用電圧19及び逆相補正用電圧20の両方を調整し、オフセットをキャンセルしたが、正相補正用電圧19のみを調整してもオフセットをキャンセルすることができる。図8に、正相補正用電圧19のみを調整するときのフローチャートを、図9に図8の調整を行ったときの正相補正用電圧19の変化のタイミング・チャートを示す。図9でも、正相入力信号12及び逆相入力信号13の直流成分は±16mV以下であるものとする。
図8において、ステップ0では、補正用電圧変更値の初期値は16mVとする。なぜなら、オフセットは最大32mVを想定する必要があり、正相入力信号12の補正のみでオフセットをキャンセルする必要があるためである。図8と図6は、図6におけるステップ9及びステップ12が削除されている点のみが異なり、その他はまったく同じ動作のため、説明は省略する。
図9と図7は、図9の正相補正用電圧19の変化幅が図7の2倍になっている点のみが異なるのみなので、説明は省略する。
(実施例2の効果)
以上のように、実施例2の補正用電圧の調整方法では、オフセットの極性に基づき、大きな調整量から、順次調整量を小さくしていくことにより、効率よくオフセットを0に収束させることができる。調整を完了するまでに要する時間は、n回の補正まで認めるならば、2のn乗段階での調整が可能であり、精密に調整してもそれに要する時間は対数的にしか増加しないという効果がある
最良の実施形態、実施例1及び実施例2では、最大値信号vmax(t)はそのままでは使用せず、2値化したVmax(t)を使用した。ところで、vmax(t)は、ある条件の下では正相入力信号と逆相入力信号の直流成分電圧の差を表す。正相入力信号の直流成分電圧−逆相入力信号の直流成分電圧を、「オフセット量」という。
(30)式、(33)式、(34)式より、
0<Bp−Bn≦2Aのとき
vmax(t0)−vmax(t1)=−(Bp−Bn)
Bp−Bn=0のとき
vmax(t0)−vmax(t1)=0
−2A≦Bp−Bn<0のとき
vmax(t0)−vmax(t1)=−(Bp−Bn)
∴−2A≦Bp−Bn≦2Aのとき
vmax(t0)−vmax(t1)=−(Bp−Bn) (40)
すなわち、オフセット量が振幅の2倍以下のとき、vmax(t0)−vmax(t1)はオフセット量の符号を反転した値に等しく、vmax(t)の振幅はオフセット量の絶対値に等しいことがわかる。例えば、正相入力信号の直流成分Bpと逆相入力信号の直流成分Bnともにその絶対値が振幅A以下のとき、オフセット量が振幅の2倍以下という条件を満たす。
そこで、本発明を適用する差動入力信号に、「オフセット量が振幅の2倍以下の正相差動入力及び逆相入力信号からなる差動入力信号」という制限を設ければ、新たな効果を得ることができる。すなわち、vmax(t)の振幅(vmax(t0)とvmax(t1)の差)からオフセット量を求め、同時にオフセットの極性も判別し、それらを元に補正用電圧を発生し、一度の補正によりオフセットをキャンセルすることができる。
実施例3のオフセット・キャンセル回路は、図1のオフセット・キャンセル回路1又は図5のオフセット・キャンセル回路10のいずれも用いることができる。ただし、振幅判別回路3は、最大値信号14の振幅が所定値以上であることを検出するのではなく、最大値信号14の最大値から最小値を引いた電圧(以降、「ピーク−ピーク間電圧」という。)を測定し、オフセット判別信号15として出力する。
(40)式より、オフセット量はvmax(t0)−vmax(t1)に等しいが、振幅判別回路3によって測定されたピーク−ピーク間電圧ではオフセット量の極性は不明である。なぜなら、最大値信号14の最大値及び最小値がvmax(t0)又はvmax(t1)のいずれであるかの判断は、振幅判別回路3にはできないためである。そこで、補正用電圧発生回路7は、オフセット判別信号15と極性判別信号18に基づき、オフセット量の絶対値とオフセット量の極性を判断し、正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20を発生する。図10は、実施例3の動作を示すフローチャートである。始めに、オフセット判別信号15極性判別信号18に基づきオフセット量を測定し(ステップ13)、そのオフセット量に合わせて、補正用電圧を設定する。
すなわち、オフセットが正のときは、正相補正用電圧19からはオフセット量の0.5倍の電圧を減算し(ステップ14)、逆相補正用電圧20にはオフセット量の0.5倍の電圧を加算する(ステップ15)。
逆に、オフセットが負のときは、正相補正用電圧19にはオフセット量の0.5倍の電圧を加算し(ステップ16)、逆相補正用電圧20からはオフセット量の0.5倍の電圧を減算する(ステップ17)。
オフセットが0のときは補正の必要はないので、正相補正用電圧19、逆相補正用電圧20ともに0Vとする(ステップ2)。
なお、正相補正用電圧19又は逆相補正用電圧20の一方のみを補正するときは、正相補正用電圧19又は逆相補正用電圧20からオフセット量に等しい電圧を加減算すればよいことは容易に理解できる。
(実施例3の効果)
以上のように、実施例3のオフセット・キャンセル方法では、オフセット量が振幅の2倍以下の正相差動入力及び逆相入力信号からなる差動入力信号という条件を設定することにより、最大値信号からオフセット量を求めることができるので、一度の補正によりオフセットをキャンセルすることができるという効果がある。
図1、図5の構成において、本発明の特徴的な動作を行う、最大値回路2、振幅判定回路3、最大値2値化回路4、正相入力2値化回路5の具体的な回路構成の例を示す。
図11は、最大値回路2の具体例の、2個のダイオード32、33と抵抗34を用いた最大値回路31で、入力される正相入力信号12又は逆相入力信号13の瞬時値の高い方の電圧を出力する。正確には、瞬時値の高い方の電圧より、ダイオード32、33の順方向電圧分だけ低下した電圧を出力するが、最大値信号は2値化して用いるか、あるいは振幅を測定するのみなので、その影響はない。
図12は、振幅判別回路3の具体例の、ウインドウ・コンパレータ41の回路図である。最大値信号14はコンデンサ42で直流分が除去され、コンパレータ43の逆相入力及びコンパレータ44の正相入力に入力される。コンデンサ42のコンパレータ43、44側は、大きさの等しい2個の抵抗45、46(抵抗値R0)で電源電圧Eの1/2にバイアスされている。コンパレータ43の比較電圧とコンパレータ44の比較電圧は、電源電圧Eと抵抗47、48(抵抗値R1)と抵抗49(抵抗値R2)で定まる。コンパレータ43の比較電圧とコンパレータ44の比較電圧の差、すなわちウインドウ幅V0は、
V0=E・R2/(2・R1+R2)
である。
従って、V0が許容オフセット電圧以下になるように、R1とR2を定める。このとき、ANDゲート50の出力であるオフセット判別信号15は、最大値信号vmax(t)のピーク−ピーク間電圧dv(t)(vmax(t)の振幅の2倍)が、
0≦|dv(t)|≦V0
のときのみ、ハイ・レベルとなる。
なお、コンパレータを使用した回路では、入力信号がコンパレータの閾値付近にあるとき、入力信号や電源にノイズが乗るなどの原因により、比較結果が不安定になることがある。これを防ぐために、コンパレータにはヒステリシス特性を持たせてもよい。このような実際的な問題に対応するための改造は当業者には容易であるから、説明は省略する。
図13は、最大値2値化回路4の具体例の、2値化回路51の回路図で、抵抗52で帰還したインバータ53を用いている。コンデンサ54は最大値信号14の直流成分をカットするためものである。抵抗52、コンデンサ54の時定数は、入力信号の変化分がインバータに入力される程度の大きさでよい。そのため、ピークホールド回路のようにコンデンサの容量の大きさが問題になることはない。正相入力2値化回路5についてもまったく同等の構成の回路が使用できるので、説明は省略する。
なお、第1の加算回路8及び第2の加算回路9は、オペアンプ等を利用した通常のアナログ加算回路が使用できる。極性判別回路6には排他的論理和回路(XORゲート)を使用すればよく、構成は当業者には明らかなので説明は省略する。
(実施例4の効果)
以上のように、実施例4の最大値回路31、ウインドウ・コンパレータ41、2値化回路31は、オペアンプ、ダイオード、抵抗、インバータ等、簡単な部品を組み合わせることで構成することができるので、コスト面、信頼性面で非常に優れているという効果がある。また、コンデンサは直流分をカットするためだけに用いているため、容量を大きくすることによる応答性の悪化という問題が生じないという効果もある。
本発明の最良の実施形態の回路構成を示すブロック図である。 本発明の最良の実施形態の信号波形を示すタイミング・チャートである。 本発明の最良の形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の最良の形態の、動作の一部を変更したフローチャートである。 本発明の実施例1の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2の動作を示すタイミング・チャートである。 本発明の実施例2の動作を一部変更したフローチャートである。 本発明の実施例2の動作を一部変更したときの動作を示すタイミング・チャートである。 本発明の第3の実施例の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例の最大値回路を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例の、振幅判定回路を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例の2値化回路を示すブロック図である。
符号の説明
1 オフセット・キャンセル回路
2 最大値回路
3 振幅判定回路
4 最大値2値化回路
5 正相入力2値化回路
6 極性判別回路
7 補正用電圧発生回路
8 第1の加算回路
9 第2の加算回路
10 オフセット・キャンセル回路
10 最大値回路
32、33 ダイオード
34 抵抗
41 振幅判定回路
42 コンデンサ
43、44 コンパレータ
45、46、47、48、49 抵抗
50 ANDゲート
51 2値化回路
52 抵抗
53 インバータ
54 コンデンサ

Claims (22)

  1. 差動入力信号を構成する正相入力信号又は逆相入力信号の、瞬時電圧のいずれか高い方の電圧である最大値信号を出力する最大値回路と、
    前記正相入力信号又は前記逆相入力信号のいずれか一方を2値化して2値化入力信号を出力する入力2値化回路と、
    前記最大値信号を2値化して2値化最大値信号を出力する最大値2値化回路と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較して極性判別信号を出力する極性判別回路と、
    前記極性判別信号に基づき補正用電圧を発生する補正用電圧発生回路と、
    前記正相入力信号及び前記逆相入力信号の少なくとも一方に前記補正用電圧を加算する加算回路
    を備えることを特徴とするオフセット・キャンセル回路。
  2. 前記正相入力信号を2値化して前記2値化入力信号を出力する前記入力2値化回路と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する前記極性判別回路と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相入力信号への前記補正用電圧である負の正相補正用電圧及び前記逆相入力信号へ前記補正用電圧である正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには正の前記正相補正用電圧及び負の前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項1記載のオフセット・キャンセル回路。
  3. 前記逆相入力信号を2値化して前記2値化入力信号を出力する前記入力2値化回路と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する前記極性判別回路と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相入力信号への前記補正用電圧である正の正相補正用電圧及び前記逆相入力信号へ前記補正用電圧である負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには負の前記正相補正用電圧及び正の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項1記載のオフセット・キャンセル回路。
  4. 差動入力信号を構成する正相入力信号及び逆相入力信号の少なくとも一方に補正用電圧を加算し、正相出力信号及び逆相出力信号を出力する加算回路と、
    前記正相出力信号の瞬時電圧又は前記逆相出力信号の瞬時電圧のいずれか高い方の電圧である最大値信号を出力する最大値回路と、
    前記正相出力信号又は前記逆相出力信号のいずれか一方を2値化して2値化出力信号を出力する出力2値化回路と、
    前記最大値信号を2値化して2値化最大値信号を出力する最大値2値化回路と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較して極性判別信号を出力する極性判別回路と、
    前記極性判別信号に基づき前記補正用電圧を発生する補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とするオフセット・キャンセル回路。
  5. 前記正相出力信号を2値化して前記2値化出力信号を出力する前記出力2値化回路と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する前記極性判別回路と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相出力信号への前記補正用電圧である負の正相補正用電圧及び前記逆相出力信号へ前記補正用電圧である正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには正の前記正相補正用電圧及び負の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項4記載のオフセット・キャンセル回路。
  6. 前記逆相出力信号を2値化して前記2値化出力信号を出力する前記出力2値化回路と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する前記極性判別回路と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相出力信号への前記補正用電圧である正の正相補正用電圧及び前記逆相出力信号へ前記補正用電圧である負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには負の前記正相補正用電圧及び正の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項4記載のオフセット・キャンセル回路。
  7. 第1の前記補正用電圧を前記加算回路が加算した後、前記極性判別信号に基づき、前記第1の補正用電圧を所定の補正用電圧変更値だけ変更した第2の補正用電圧を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のオフセット・キャンセル回路。
  8. 前記第2の前記補正用電圧を前記加算回路が加算した後、前記補正用電圧変更値の絶対値を減少させる前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項7記載のオフセット・キャンセル回路。
  9. 前記最大値信号の最大値及び最小値の差に基づき、オフセット判別信号を出力する前記振幅判別回路と、
    前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧を発生する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のオフセット・キャンセル回路。
  10. 前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧の絶対値を決定し、前記極性判別信号に基づき前記補正用電圧の極性を決定する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項9記載のオフセット・キャンセル回路。
  11. 前記差が所定値以下のとき、前記オフセット判別信号を出力する前記振幅判別回路と、
    前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧を0に設定する前記補正用電圧発生回路
    を備えることを特徴とする請求項9記載のオフセット・キャンセル回路。
  12. 差動入力信号を構成する正相入力信号又は逆相入力信号の、瞬時電圧のいずれか高い方の電圧である最大値信号を出力する工程と、
    前記正相入力信号又は前記逆相入力信号のいずれか一方を2値化して2値化入力信号を出力する工程と、
    前記最大値信号を2値化して2値化最大値信号を出力する工程と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較して極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号に基づき補正用電圧を発生する工程と、
    前記正相入力信号及び前記逆相入力信号の少なくとも一方に前記補正用電圧を加算する工程
    を備えることを特徴とするオフセット・キャンセル方法。
  13. 前記正相入力信号を2値化して前記2値化入力信号を出力する工程と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相入力信号への前記補正用電圧である負の正相補正用電圧及び前記逆相入力信号へ前記補正用電圧である正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには正の前記正相補正用電圧及び負の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項12記載のオフセット・キャンセル方法。
  14. 前記逆相入力信号を2値化して前記2値化入力信号を出力する工程と、
    前記2値化入力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相入力信号への前記補正用電圧である正の正相補正用電圧及び前記逆相入力信号へ前記補正用電圧である負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには負の前記正相補正用電圧及び正の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項12記載のオフセット・キャンセル方法。
  15. 差動入力信号を構成する正相入力信号及び逆相入力信号の少なくとも一方に補正用電圧を加算し、正相出力信号及び逆相出力信号を出力する工程と、
    前記正相出力信号の瞬時電圧又は前記逆相出力信号の瞬時電圧のいずれか高い方の電圧である最大値信号を出力する工程と、
    前記正相出力信号又は前記逆相出力信号のいずれか一方を2値化して2値化出力信号を出力する工程と、
    前記最大値信号を2値化して2値化最大値信号を出力する工程と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較して極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号に基づき前記補正用電圧を発生する工程
    を備えることを特徴とするオフセット・キャンセル方法。
  16. 前記正相出力信号を2値化して前記2値化出力信号を出力する工程と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相出力信号への前記補正用電圧である負の正相補正用電圧及び前記逆相出力信号へ前記補正用電圧である正の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには正の前記正相補正用電圧及び負の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項15記載のオフセット・キャンセル方法。
  17. 前記逆相出力信号を2値化して前記2値化出力信号を出力する工程と、
    前記2値化出力信号と前記2値化最大値信号の位相を比較し、位相が一致しているときには第1の論理レベルの極性判別信号を出力し、前記位相が一致していないときには第2の論理レベルの極性判別信号を出力する工程と、
    前記極性判別信号が前記第1の論理レベルのときには前記正相出力信号への前記補正用電圧である正の正相補正用電圧及び前記逆相出力信号へ前記補正用電圧である負の逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生し、前記極性判別信号が前記第2の論理レベルのときには負の前記正相補正用電圧及び正の前記前記逆相補正用電圧の少なくともいずれか一方を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項15記載のオフセット・キャンセル方法。
  18. 第1の前記補正用電圧を前記加算回路が加算した後、前記極性判別信号に基づき、前記第1の補正用電圧を所定の補正用電圧変更値だけ変更した第2の補正用電圧を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載のオフセット・キャンセル方法。
  19. 前記第2の前記補正用電圧を前記加算回路が加算した後、前記補正用電圧変更値の絶対値を減少させる工程
    を備えることを特徴とする請求項18記載のオフセット・キャンセル方法。
  20. 前記最大値信号の最大値及び最小値の差に基づき、オフセット判別信号を出力する工程と、
    前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧を発生する工程
    を備えることを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載のオフセット・キャンセル方法。
  21. 前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧の絶対値を決定し、前記極性判別信号に基づき前記補正用電圧の極性を決定する工程
    を備えることを特徴とする請求項20記載のオフセット・キャンセル方法。
  22. 前記差が所定値以下のとき、前記オフセット判別信号を出力する工程と、
    前記オフセット判別信号に基づき前記補正用電圧を0に設定する工程
    を備えることを特徴とする請求項20記載のオフセット・キャンセル回路。
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