JP4944751B2 - 画像処理コントローラ - Google Patents

画像処理コントローラ

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Description

本発明は、画像処理コントローラに係り、さらに詳しくは、検査対象物を撮影して得られるカメラ画像に基づいて判定信号を出力する画像処理コントローラの改良に関する。
検査対象物を撮影して得られるカメラ画像を画像処理し、検査対象物の形状、位置、カメラ画像に基づく判定結果を示す判定信号などを処理結果として出力する画像処理コントローラには、一連の処理手順を変更可能なものが知られている(例えば、特許文献1)。通常、一連の処理手順をこの様な画像処理コントローラに実行させるための制御プログラムは、PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理端末上で動作するエディタ(ソフトウェア)を用いて作成される。ユーザは、作成した制御プログラムを画像処理コントローラに転送することにより、検査対象物に対して所望の検査を行うことができる。
一般に、画像処理の結果として、検査対象物に異常や不具合があると判定された場合に、画像処理が正常に行われたか否かを検証するには、当該画像処理時のカメラ画像やカメラ画像から抽出された計測結果を確認する必要がある。上述した画像処理コントローラには、制御プログラムの実行時に取得したカメラ画像を履歴情報として保持する機能が設けられている。この様な履歴情報をディスプレイ上に表示させることにより、制御プログラム実行時のカメラ画像を確認することができる。
通常、画像処理コントローラでは、計測対象とするカメラ画像の取得サイクルを計測周期として制御プログラムが繰返し実行され、計測周期ごとに履歴情報が抽出される。この様な履歴情報の抽出は、例えば、検査対象物の良否の判定結果を参照して行われる。従来の画像処理コントローラでは、履歴情報を抽出する際の抽出条件が1つしか指定することができなかった。このため、複数の抽出条件で履歴情報を抽出して蓄積させることができないという問題があった。また、仮に、複数の抽出条件を指定して履歴情報を抽出蓄積できたとしても、複数の抽出条件にヒットした履歴情報を抽出条件ごとに保持させると、履歴情報をコピーする必要があり、処理に要する時間が長くなってしまうという問題があった。特に、多数のピクセルデータからなるカメラ画像を履歴情報として蓄積させる場合には、画像をコピーする時間だけ処理時間が増大することとなる。
特開平9−288568号公報
上述した通り、従来の画像処理コントローラでは、複数の抽出条件で履歴情報を抽出して蓄積させることができないという問題があった。また、複数の抽出条件を指定して履歴情報を抽出蓄積できたとしても、複数の抽出条件にヒットした履歴情報を抽出条件ごとに保持させると、処理時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、複数の抽出条件を指定して履歴情報を抽出蓄積させることができる画像処理コントローラを提供することを目的とする。特に、履歴情報の蓄積処理に要する時間を増大させることなく、複数の抽出条件で履歴情報を抽出蓄積させることができる画像処理コントローラを提供することを目的とする。
第1の本発明による画像処理コントローラは、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、上記プログラム作成装置が、画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられ、上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの検査履歴として抽出し、計測周期に関連付けて保持する検査履歴蓄積手段と、上記検査履歴蓄積手段が2以上の抽出条件に基づいて抽出した計測周期ごとの検査履歴を各抽出条件にそれぞれ関連付けるための履歴管理情報であって、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、上記同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける抽出条件ごとの履歴管理情報を生成し、保持する履歴管理手段とを備えて構成される。
この画像処理コントローラでは、フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、制御プログラムが繰返し実行され、制御プログラムの実行中に取得されたカメラ画像が計測周期ごとの検査履歴として抽出され、保持される。計測周期ごとの検査履歴は、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、その同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける履歴管理情報によって各抽出条件にそれぞれ関連付けされる。この様な構成によれば、複数の抽出条件を指定して検査履歴を抽出蓄積させることができる。また、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、その同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける履歴管理情報が保持されるので、同一の検査履歴を重複して保持することなく、計測周期ごとの検査履歴を管理することができる。従って、複数の抽出条件で履歴情報を抽出蓄積させる際に、履歴情報の蓄積処理に要する時間を増大させることなく、履歴情報を抽出蓄積させることができる。
第2の本発明による画像処理コントローラは、上記構成に加え、上記検査履歴の蓄積数の上限を上記各抽出条件についてそれぞれ決定する蓄積条件決定手段を備え、上記履歴管理情報が、上記検査履歴の格納先を示すアドレス情報からなるインデックステーブルであって、上記各抽出条件にそれぞれ関連付けられた複数のインデックステーブルによって構成され、上記履歴管理手段が、上記蓄積数の上限に基づいて、古くなった上記アドレス情報に新たなアドレス情報を上書きするように構成される。
第3の本発明による画像処理コントローラは、上記構成に加え、上記履歴管理情報が、上記抽出条件の成立した計測周期を含む連続する複数の上記計測周期について抽出された上記検査履歴をシリーズ履歴として当該抽出条件に関連付けるように構成される。
第4の本発明による画像処理コントローラは、上記構成に加え、上記検査履歴蓄積手段が、上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの検査履歴として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持するように構成される。
本発明による画像処理コントローラによれば、複数の抽出条件を指定して検査履歴を抽出蓄積させることができる。また、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、その同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける履歴管理情報が保持されるので、同一の検査履歴を重複して保持することなく、計測周期ごとの検査履歴を管理することができる。従って、複数の抽出条件で履歴情報を抽出蓄積させる際に、データの蓄積量を増大させることなく、履歴情報を抽出蓄積させることができる。
実施の形態1.
<検査支援システム>
図1は、本発明の実施の形態1による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。この検査支援システムは、検査対象物の搬送ライン上に配置される画像処理装置1と、この画像処理装置1の制御プログラムを生成するPC(パーソナルコンピュータ)2とからなる。
画像処理装置1は、画像処理コントローラ11、カメラ12、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bからなり、検査対象物から得られたカメラ画像に基づいて判定信号を出力するセンサー装置である。この判定信号は、図示しないPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルコントローラ)などへ入力され、画像処理装置1は、FA(Factory Automation)センサーとして使用される。
カメラ12は、被写体を撮影して画像データを生成し、カメラ画像として出力する撮像装置であり、画像処理コントローラ11に着脱可能に接続される。カメラ12は、検査対象物が搬送される搬送ライン上に配置され、検査対象物を被写体として撮影が行われる。
ディスプレイ13aは、検査対象物を撮影して得られたカメラ画像やカメラ画像に基づく画像処理結果を表示するための出力装置である。このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11によって表示制御され、通常、画像処理コントローラ11の近傍に配置される。つまり、このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11が運転中である場合に、画像処理コントローラ11の動作状態をユーザに確認させるための表示装置となっている。操作ユニット13bは、ディスプレイ13a上でフォーカス位置を移動させたり、メニュー項目を選択するための入力装置である。
画像処理コントローラ11は、カメラ12からのカメラ画像を取り込んで処理し、カメラ画像に基づいて行った判定結果を示す判定信号を処理結果として出力する画像処理装置1の本体ユニットである。カメラ画像の取得動作は、例えば、PLCなどの外部機器から入力される制御信号であって、カメラ画像を取り込むタイミングを規定する撮像トリガ信号に基づいて行われる。
この画像処理コントローラ11には、最大で4台のカメラ12が接続され、これらのカメラ12から取得したカメラ画像に基づいて画像処理が行われる。画像処理コントローラ11から出力される判定信号は、製品の良否などの判定結果を示す信号として生成される。
また、画像処理コントローラ11には、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bが接続されており、PC2を接続しなくても、操作ユニット13bを入力装置とし、ディスプレイ13aを出力装置として動作させることができる。
PC2は、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するプログラム作成装置であり、PC2上で動作するエディタ(ソフトウェア)によって制御プログラムが生成される。画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成する際、PC2上でシミュレーションして動作確認することができる。
PC2では、画像処理コントローラ11によるディスプレイ13a上の表示態様を規定するレイアウト情報が作成される。このレイアウト情報もエディタによってPC2における編集画面上で作成され、制御プログラム及びレイアウト情報からなる検査設定データが生成される。
PC2と画像処理装置1の画像処理コントローラ11とは、イーサネット(Ethernet:登録商標)などの通信ネットワークを介して接続される。PC2には、複数の画像処理コントローラ11が着脱可能に接続される。PC2上で作成した検査設定データを画像処理コントローラ11に転送することにより、画像処理コントローラ11内の検査設定データを書き換えることができる。また、画像処理コントローラ11内の検査設定データを取り込んでPC2上で編集することもできる。このPC2は、通常、画像処理装置1のメンテナンス時に画像処理コントローラ11が接続される。
この検査支援システムでは、画像処理コントローラ11の運転中にカメラ12から取得したカメラ画像や、カメラ画像から抽出した計測結果が履歴情報として蓄積され、必要に応じてディスプレイ13aやPC2上に表示させることができる。
<システム構成>
図2は、図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。この検査支援システム100は、1台のPC2と、通信ネットワーク3を介してPC2に接続された複数の画像処理装置1により構成される。PC2上で作成された制御プログラムは、検査設定データ22としてメモリ21内に格納される。
PC2上で作成された検査設定データ22は、通信ネットワーク3を介して画像処理コントローラ11に転送される。このとき、転送先を指定して検査設定データ22を転送することにより、所望の画像処理コントローラ11について、メモリ14内の検査設定データ15を更新し、或いは、メモリ14内に新たな検査設定データを追加することができる。
この画像処理コントローラ11では、フラッシュメモリなどのメモリ14内に複数の検査設定データ15が保持されている。各検査設定データ15は、処理手順や検査内容が異なる制御プログラムからなり、ユーザ操作に基づいて実行対象とする検査設定データ15を変更することができる。
PC2では、通信ネットワーク3によって接続されている画像処理コントローラ11から検査設定データ15を取得して編集する動作が行われる。
<エディタ画面>
図3は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。エディタ画面40は、PC2上で検査設定データを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した検査設定データを編集するための編集画面であり、PC2上に表示される。
このエディタ画面40は、それぞれ表示位置や表示範囲が変更可能な複数のウィンドウ画面からなる。具体的には、システムビューウィンドウ41、パーツリストウィンドウ42、ユニットプロパティウィンドウ43、ビジョンビューウィンドウ44及びリザルトビューウィンドウ45からなる。
システムビューウィンドウ41は、システム構成や編集対象とする検査設定データを一覧表示するためのウィンドウ画面であり、コントローラ一覧画面41a及びワークスペース一覧画面41bからなる。
コントローラ一覧画面41aは、PC2に接続されている画像処理コントローラ11を一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11を示すアイコンや、画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を示すアイコンが表示されている。
画像処理コントローラ11や検査設定データ15を示す各アイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11を上階層とし、この画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を下階層として、検査設定データ15がどの画像処理コントローラ11に保持されているのかが識別可能なように表示されている。
ワークスペース一覧画面41bは、編集対象とする検査設定データを一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域を示すアイコンや、検査設定データを示すアイコンが表示されている。画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域は、該当する画像処理コントローラ11に関連付けられており、ワークスペースとして表示されている。つまり、PC2上には、検査設定データが画像処理コントローラ11ごとに保持され、画像処理コントローラ11ごとのワークスペースにおいて編集が行われる。
この様な作業領域を示すアイコンや検査設定データを示すアイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11に対応するワークスペースを上階層とし、このワークスペース内の検査設定データを下階層として、検査設定データがどのワークスペースに存在するのかが識別可能なように表示されている。
コントローラ一覧画面41aの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から新たに検査設定データが取得され、PC2上に保持されている検査設定データやシステム構成が最新のものに更新される。また、登録ボタンを操作すれば、PC2上で作成された検査設定データが画像処理コントローラ11に転送される。
ワークスペース一覧画面41bの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から取得された検査設定データによって、編集対象とする検査設定データが更新される。また、追加ボタンを操作すれば、新たな作業領域が設けられ、検査設定データを示すアイコンが追加される。
パーツリストウィンドウ42は、検査設定データを作成する際に選択可能な処理ユニットをユニット一覧として表示するためのウィンドウ画面である。処理ユニットは、パラメータが変更可能な処理を示すシンボルであり、画像処理を示す画像処理ユニット、撮像処理を示す撮像ユニット、フロー制御処理を示す制御ユニット、及び、出力処理を示す出力ユニットなどが処理ユニットとして設けられている。この様な処理ユニットを後述するフロービューウィンドウ内のフローチャート上に配置することによって、所望のフローシーケンスからなる制御プログラムが作成される。
パーツリストウィンドウ42内には、複数の処理ユニットが表示される。この例では、処理の種類によって処理ユニットが8つのカテゴリーに区分され、各カテゴリーを示すアイコンが表示されている。具体的には、「画像入力」、「計測」、「制御」、「演算」、「タイミング」、「表示」、「出力」及び「コマンド出力」のカテゴリーに区分されている。
「画像入力」は、撮像に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、カメラ画像を取り込む撮像ユニットが属している。撮像ユニットには、シャッタースピード、カメラ感度、フラッシュ遅延時間、フラッシュオン時間、撮像対象カメラ、フラッシュ端子及びトリガ端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
「計測」は、計測に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、パターンサーチユニット、エッジ位置検出ユニット、ブロブ検出ユニット、色検査ユニットなどの画像処理ユニットが属している。
パターンサーチは、カメラ画像上のサーチ領域内を走査して予め登録されたパターン画像と一致する位置を検出する処理である。エッジ位置検出は、カメラ画像上の計測領域について、検出方向に垂直な方向の平均濃度を求め、検出方向の濃度変化からエッジの位置を検出する処理である。
ブロブ検出は、カメラ画像を2値化し、同一濃度を有する画素の塊をブロブとして抽出して、計測領域内に存在するブロブの数、面積、重心位置を検出する処理である。色検査は、検査領域内の色を測定する処理であり、色に対応する数値が計測結果として抽出される。
この様な計測に関する画像処理では、検査対象物の形状、サイズ、カメラ画像内における位置などが検知され、その計測値が画像処理結果として出力される。また、計測値と、ユーザが予め指定したパラメータとを比較し、この比較結果に基づいて検査対象物の良否、例えば、不具合や異常の有無を判定し、その判定結果が画像処理結果として出力される。また、計測領域や、検知された検査対象物の位置などをグラフィカルに示すシンボルを埋め込んだカメラ画像が生成され、画像処理結果として出力される。
「制御」は、制御に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、繰返しユニット、バイパスユニット、エンドシンボルなどの制御ユニットが属している。繰返しユニットは、実行フローを繰り返す際の始点を示す繰返し開始ユニットと、終点を示す繰返し終了ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件が満たされるまで開始ユニット及び終了ユニット間の実行フローを繰り返させる処理を示す。
バイパスユニットは、実行フローを2つの枝フローに分岐させる分岐ユニットと、この分岐ユニットによって分岐された枝フローを合流させる合流ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件で実行フローを分岐させる処理を示す。エンドシンボルは、1回のフローシーケンスを終了させるための表示オブジェクトである。
「演算」は、演算に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、数値演算ユニット及び位置補正ユニットの画像処理ユニットが属している。「タイミング」は、フロー遷移の停止動作に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、ウェイトユニット、イベント待ちユニットなどの制御ユニットが属している。ウェイトユニットは、所定時間だけフロー遷移を停止させる処理を示す。イベント待ちユニットは、端子入力や変数値が所定の状態となるまでフロー遷移を停止させる処理を示す。
「表示」は、表示に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、グラフィック表示ユニットなどの画像処理ユニットが属している。グラフィック表示ユニットは、他の処理ユニットを参照し、当該処理ユニットの処理結果をグラフィカルに表示する処理を示す。
「出力」は、出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、端子出力ユニット、結果出力ユニット、画像出力ユニットなどの出力ユニットが属している。端子出力ユニットには、参照先ユニット、判定結果及び判定結果の出力先端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。結果出力ユニットには、参照先ユニット、処理結果を示す数値データ、数値データを出力する際のデータ形式(テキスト形式又はバイナリ形式)、及び、数値データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。画像出力ユニットには、参照先ユニット、カメラ画像、画像データを出力する際のデータ形式、及び、画像データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
「コマンド出力」は、コマンド出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、コマンド発行ユニット、表示パターン切替ユニット及びダイアログ表示ユニットの出力ユニットが属している。コマンド発行ユニットは、画像登録、検査設定の切替え、リセットなどのコマンドを発行する処理を示す。
ユニットプロパティウィンドウ43は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのプロパティを表示するためのウィンドウ画面である。
ビジョンビューウィンドウ44は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットに関連付けられているカメラ画像を表示するためのウィンドウ画面である。
リザルトビューウィンドウ45は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのパラメータと、シミュレーション結果とを表示するためのウィンドウ画面である。
このエディタ画面40では、システムビューウィンドウ41の下部に配置されているフロービューボタン41cを操作すれば、上述したシステムビューウィンドウ41に代えて、フロービューウィンドウを表示させることができる。フロービューウィンドウは、画像処理コントローラ11に実行させる処理手順をフローチャートとして表示するウィンドウ画面であり、ワークスペース一覧画面41b上で選択された検査設定データが表示される。
また、リザルトビューウィンドウ45の下部に配置されている抽出一覧ボタン45aを操作すれば、リザルトビューウィンドウ45に代えて、抽出一覧ウィンドウを表示させることができる。抽出一覧ウィンドウは、リザルトビューウィンドウ45上で選択されたパラメータ及び処理結果を抽出して処理ユニットごとの抽出結果を一覧表示するためのウィンドウ画面である。
<フロービューウィンドウ>
図4は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。フロービューウィンドウ46は、検査設定データの制御プログラムを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した制御プログラムを編集するために、処理手順を示すフローチャート47を表示するウィンドウ画面である。
フロービューウィンドウ46には、複数の処理ユニット48を配列することによって構成されたフローチャート47が表示されている。フローチャート47には、スタートシンボル「S」において開始し、エンドシンボル「E」において終了する実行フロー上で時系列に実行される処理ユニットが表されている。ユーザは、この様な実行フロー上に処理ユニット48を配置することによって所望の制御プログラムを構成することができる。
つまり、画像処理コントローラ11に行わせる一連の画像処理は、処理ユニットとしてブロック化されており、ユーザは、処理ユニットをフロービューウィンドウ46内の実行フロー上に配置するだけで、当該処理ユニットが直前の処理ユニットの処理結果に基づいて所定の処理を行うフローシーケンスを作成することができる。
フロービューウィンドウ46の下部に配置されているシステムビューボタン46aを操作すれば、このフロービューウィンドウ46に代えて、システムビューウィンドウ41を表示させることができる。
フロービューウィンドウ46上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内にそのプロパティが表示される。ユニットプロパティウィンドウ43内には、編集ボタン43aが配置され、編集ボタン43aを操作すれば、処理ユニットのプロパティを編集するためのプロパティ編集画面が表示される。プロパティ編集画面は、ユーザ操作に基づいて処理ユニットのパラメータを指定し、或いは、既に指定されているパラメータを変更するための編集画面である。
<フローチャート>
図5は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。このフローチャート47は、スタートシンボル61aで開始し、エンドシンボル61bで終了する実行フロー上に複数の処理ユニットが配置されている。
フロービューウィンドウ46上でフローチャート47を作成編集する場合、パーツリストウィンドウ42を用いて作業が行われる。例えば、フローチャート47内に処理ユニットを挿入する際には、パーツリストウィンドウ42上で所望の処理ユニットを選択し、マウスポインタなどで実行フロー上の位置を指定することによって挿入される。
この例では、フローチャート47が、分岐ユニット62a、撮像ユニット、色検査ユニット、数値演算ユニット、合流ユニット62b、ブロブ検出ユニット、繰返し開始ユニット65a、エッジ位置検出ユニット、パターンサーチユニット、繰返し終了ユニット65b及びグラフィック表示ユニットをこの順序で実行フロー上に配置することによって構成されている。
分岐ユニット62a及び合流ユニット62bは、バイパスユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上にバイパスユニットを挿入する際には、常に分岐ユニット62a及び合流ユニット62bを対にして挿入される。
この例では、スタートシンボル61aからの実行フローが分岐ユニット62aにより2つの枝フロー63に分岐され、この分岐ユニット62aで分岐された枝フローが合流ユニット62bにおいて合流されている。その際、一方の枝フロー63は、撮像ユニット、色検査ユニット及び数値演算ユニットを経て合流ユニット62bに達しているのに対して、他方の枝フロー63は、撮像ユニットを経て合流ユニット62bに達するバイパス経路(迂回路)となっている。
繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bは、繰返しユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上に繰返しユニットを挿入する際にも、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bを対にして挿入される。
この例では、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65b間にエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットが配置されており、実行時にはエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットの処理が繰り返される。
フローチャート47内の分岐ユニット62a及び繰返し開始ユニット65aには、折畳みアイコン64aが配置されている。この折畳みアイコン64aは、制御ユニット間の実行フローを省略してフローチャート47を表示させるためのアイコンであり、処理ユニットに隣接させて表示される。
また、フローチャート47上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内に当該処理ユニットのプロパティを表示させ、或いは、編集対象として当該処理ユニットのプロパティを変更することができる。
<履歴蓄積>
図6は、図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の構成例を示したブロック図であり、画像処理コントローラ11内の機能構成の一例が示されている。この画像処理コントローラ11は、メモリ14、プログラム実行部16、履歴蓄積制御部17、履歴バッファ17a、履歴管理情報生成部51、履歴管理情報記憶部52及び履歴情報出力部53により構成される。メモリ14は、PC2から転送された検査設定データ15を保持する制御プログラムの記憶手段である。
プログラム実行部16は、メモリ14内に検査設定データ15として保持されている制御プログラムを読み出して実行し、一連の画像処理を行う処理部である。このプログラム実行部16では、計測対象とするカメラ画像を撮像トリガ信号に基づいてカメラ12から取得する際の取得サイクルを計測周期として、制御プログラムが繰返し実行される。
制御プログラムを繰返し実行する際の周期(計測周期)は、当該制御プログラムに対応するフローチャート47によって規定されるものとする。すなわち、フローチャート47上のスタートシンボル(ユニット)からエンドシンボルまでのフローシーケンスを1周期分の画像処理として、計測周期が定められる。従って、フローチャート47上に1つの撮像ユニットが配置されている場合には、1つのカメラ画像を計測対象として取得するごとに、カメラ画像に基づいて1回の計測が行われ、当該カメラ画像から計測結果が抽出されることとなる。
メモリ14内に複数の検査設定データ15が保持されている場合には、ユーザが実行対象として選択指定した検査設定データに基づいて画像処理が行われる。
履歴蓄積制御部17は、制御プログラムの実行時に得られるカメラ画像及び計測結果を検査履歴として抽出し、履歴バッファ17a内に格納する検査履歴の蓄積手段である。具体的には、制御プログラムの実行中にプログラム実行部16によってカメラ12から取得されたカメラ画像と、プログラム実行部16によって実行された処理ユニットごとの計測結果とが計測周期ごとの検査履歴17bとして抽出され、履歴バッファ17a内に格納される。
履歴バッファ17aは、抽出された計測周期ごとの検査履歴17bを保持する履歴情報の記憶手段であり、バッファメモリからなる。この履歴バッファ17aには、例えば、計測結果データA11と、この計測結果データA11を処理ユニットに関連付けるためのユニット識別情報A12と、カメラ画像データA21とが履歴情報17bとして保持されている。つまり、履歴バッファ17a内には、計測結果データA11が処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持されるとともに、カメラ画像データA21が計測周期に関連付けて保持されている。
制御プログラムに基づく画像処理の結果から計測結果やカメラ画像を検査履歴17bとして抽出する際の抽出方法には、全抽出、判定抽出などがある。この全抽出は、処理ユニットごとに得られる計測結果や計測周期ごとのカメラ画像を全て検査履歴として抽出させる方法である。
一方、判定抽出は、ユーザによって予め指定された処理ユニットにおける検査対象物の判定結果に基づいて、検査履歴を抽出させる方法であり、当該処理ユニットの判定結果に応じて検査履歴として抽出するか否かが決定される。
ここで、処理ユニットの判定結果に基づいて検査履歴を抽出させる際に抽出対象とする処理ユニットは、当該処理ユニットを含む全ての処理ユニットであるものとする。つまり、処理ユニットの判定結果が所定値である場合には、当該処理ユニットを含む全ての処理ユニットの計測結果が検査履歴として抽出される。この様な検査履歴の抽出方法は、検査設定データ15ごとに指定することができる。
履歴蓄積制御部17が検査履歴17bを抽出する際の抽出条件は、検査設定データ15の作成編集時に、検査履歴に関するパラメータとしてPC2のエディタ画面40上で決定され、検査設定データ15として画像処理コントローラ11へ転送される。この様な抽出条件として、例えば、抽出方法(全抽出又は判定抽出)、判定結果の参照先の処理ユニット、抽出対象の処理ユニットが予め定められる。
具体的には、抽出方法や判定結果の参照先ユニットなどが異なる複数の抽出条件を同時に指定することができる。この様な複数の抽出条件には、同一の検査履歴を抽出させる場合が含まれる。
また、履歴蓄積制御部17が検査履歴17bを履歴バッファ17a内に蓄積する際の蓄積数の上限も、検査履歴に関するパラメータとしてPC2のエディタ画面40上で決定される。この蓄積数の上限として、例えば、計測周期ごとに検査履歴を蓄積させる際の最大蓄積数が予め定められる。複数の抽出条件が指定された場合には、蓄積数の上限を各抽出条件についてそれぞれ予め定められる。
履歴蓄積制御部17では、複数の抽出条件に従って検査履歴を抽出することが実行対象の検査設定データ15によって指示された場合、これらの抽出条件の論理和に基づいて、検査履歴17bを抽出する動作が行われる。すなわち、各抽出条件のいずれかに該当する検査履歴を重複させることなく抽出する動作が行われる。
ここでは、履歴バッファ17a上の検査履歴17bは、実行対象とする制御プログラムが変更されると、消去されるものとする。
履歴管理情報生成部51は、履歴蓄積制御部17が1又は2以上の抽出条件に基づいて抽出した計測周期ごとの検査履歴17bを各抽出条件にそれぞれ関連付けるためのインデックステーブル52aを生成し、履歴管理情報記憶部52内に格納する動作を行っている。履歴管理情報生成部51は、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、この同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける複数のインデックステーブル52aを生成し、履歴管理情報記憶部52内に格納する動作を行っている。
このインデックステーブル52aは、検査履歴17bの格納先を示すアドレス情報B1からなる抽出条件ごとの履歴管理情報であり、各抽出条件にそれぞれ関連付けられている。すなわち、各インデックステーブル52aは、共通の抽出条件によって抽出された計測周期ごとの検査履歴17bをそれぞれ示すアドレス情報B1によって構成される。ここでは、この様なアドレス情報B1として、履歴バッファ17a内のデータアドレスが保持されるものとする。
履歴管理情報生成部51では、蓄積条件決定部19によって蓄積数の上限が各抽出条件についてそれぞれ指定されている場合に、この蓄積数の上限に基づいて、古くなったアドレス情報B1に新たなアドレス情報を上書きする動作が行われる。すなわち、インデックステーブル52a内に保持されているアドレス情報B1の蓄積数が、蓄積条件決定部19によって定められた蓄積数の上限に達すると、新たに生成したアドレス情報を上書き保存させる動作が行われる。この場合、インデックステーブル52aは、リングバッファとして動作することとなる。
履歴バッファ17a上の検査履歴17bは、上述したインデックステーブル52aからのリンクが全て削除されると、上書き可能な状態となる。すなわち、履歴バッファ17aは、インデックステーブル52aによる関連付けがなくなった時点で検査履歴17bの上書きが許可されるバッファとなっている。
履歴情報出力部53は、履歴バッファ17a内に保持されている検査履歴17bと、履歴管理情報記憶部52内のインデックスステーブル52aとを履歴情報としてPC2などへ出力する動作を行っている。PC2では、この様な履歴情報をエディタ画面40上に表示させることにより、制御プログラム実行時のカメラ画像や計測結果を抽出条件ごとに確認することができる。
<蓄積データ管理>
図7は、図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の履歴蓄積時の動作の一例を示した図であり、複数の抽出条件に従って計測周期ごとに抽出された検査履歴17bを保持する履歴バッファ17a及びインデックステーブル52aが示されている。
履歴バッファ17aには、複数の抽出条件の論理和に基づいて抽出された検査履歴17bが計測周期ごとに順に格納される。つまり、各抽出条件のいずれかにヒットした検査履歴が抽出される。
インデックステーブル52aは、抽出条件ごとに作成され、共通の抽出条件によって抽出された計測周期ごとの検査履歴17bをそれぞれ示すアドレス情報B1によって構成される。同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合には、これらのインデックステーブル52aによって、この同一の検査履歴が当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付けされる。
この例では、検査履歴「計測4」が2つの抽出条件によって重複して抽出され、当該検査履歴の格納先を示すアドレス情報B1がインデックステーブル「抽出条件1」及び「抽出条件2」にそれぞれ保持されている。
この場合、検査履歴「計測4」の履歴データ自体は履歴バッファ17a内に重複させることなく保持される。
<エディタの機能構成>
図8は、図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するエディタの機能構成の一例が示されている。このPC2は、メモリ21、処理ユニット記憶部23、フローチャート表示部24、プログラム生成部25、プログラム転送部26、操作入力部27、履歴表示部28及び履歴情報記憶部29により構成される。
処理ユニット記憶部23には、撮像ユニットや計測ユニットなどの処理ユニットが保持されている。フローチャート表示部24は、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャート47をエディタ画面40のフロービューウィンドウ46上に表示する動作を行っている。
プログラム生成部25は、ユーザがフロービューウィンドウ46上で作成したフローチャート47を実行形式に変換することにより、画像処理コントローラ11の制御プログラムを生成する動作を行っている。
メモリ21には、プログラム生成部25により生成された制御プログラムが検査設定データ22として保持される。プログラム転送部26は、メモリ21内の検査設定データ22を画像処理コントローラ11へ転送する動作を行っている。
履歴情報記憶部29には、画像処理コントローラ11から転送された計測周期ごとの履歴情報29aが保持されている。この履歴情報29aは、メモリ21内の検査設定データ22に関連付けて保持される。
履歴表示部28は、履歴情報記憶部29内に保持されている履歴情報29aをエディタ画面40上に表示する動作を行っている。この履歴表示部28では、例えば、フローチャート47上でユーザが選択した処理ユニットについて、履歴情報29aを表示する動作が行われる。すなわち、ユーザが選択した処理ユニットに関連付けられている履歴情報を抽出し、抽出した履歴情報の計測結果がカメラ画像上に表示される。
計測結果をカメラ画像上に表示する際に、当該処理ユニットのパラメータを参照することによって、計測結果をグラフィカルに表示させることができる。つまり、画像処理コントローラ11の運転中にディスプレイ13a上に表示されるのと同じように、計測結果をPC2上に表示させることができる。
<蓄積条件設定画面>
図9は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査履歴を蓄積させる際の蓄積条件を定めるための蓄積条件設定画面70が示されている。この蓄積条件設定画面70は、画像処理コントローラ11が検査履歴を蓄積する際の蓄積条件をPC2上で設定するための入力画面であり、ユーザ操作に基づいてエディタ画面40上に表示される。
蓄積条件設定画面70には、蓄積方法として、蓄積単位を指定するための入力欄71と、シリーズ内世代数を指定するための入力欄72と、蓄積回数を指定するための入力欄73と、蓄積モードを指定するための入力欄74と、蓄積対象を指定するための入力欄75とが設けられている。
蓄積単位は、計測周期ごとに検査履歴を蓄積保存させる際の処理単位であり、1周期を単位とする「シングル履歴」と、連続する複数周期を単位とする「シリーズ履歴」とが選択可能となっている。シリーズ内世代数は、1周期を1世代とする世代数であり、シリーズ履歴として蓄積保存させる世代数を選択指定することができる。
蓄積回数は、検査履歴を蓄積保存させる際の蓄積数の上限である。蓄積モードは、検査履歴を蓄積保存させる際のメモリへの書込み方法であり、上書きモード又は非上書きモードのいずれかを選択することができる。
蓄積対象の入力欄75では、蓄積対象とするカメラ画像を選択指定し、或いは、計測結果を蓄積させるか否かを選択することができる。
蓄積条件設定画面70上で選択指定された入力情報を画像処理コントローラ11へ転送することによって、検査履歴を所望の蓄積条件で蓄積させることができる。
本実施の形態によれば、複数の抽出条件を指定して検査履歴17bを抽出蓄積させることができる。また、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、その同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付けるインデックステーブル52aが保持されるので、同一の検査履歴を重複して保持することなく、計測周期ごとの検査履歴を管理することができる。従って、複数の抽出条件で履歴情報を抽出蓄積させる際に、履歴情報の蓄積処理に要する時間を増大させることなく、履歴情報を抽出蓄積させることができる。
実施の形態2.
<シリーズ履歴>
実施の形態1では、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、抽出条件が成立した計測周期を含む連続する複数の計測周期について抽出された検査履歴がシリーズ履歴として当該抽出条件に関連付けされる場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態2による画像処理コントローラの構成例を示した図であり、複数のアドレス情報B1をシリーズ履歴として抽出条件に関連付けて保持するインデックステーブル52aが格納された履歴管理情報記憶部52が示されている。
このインデックステーブル52aは、抽出条件が成立した計測周期を含む複数世代の検査履歴17bについて、検査履歴17bの格納先を示すアドレス情報B1をシリーズ履歴として当該抽出条件に関連付けて保持する履歴管理情報となっている。具体的には、抽出条件が成立した計測周期を中心として前後の計測周期を含む一連の計測周期について、アドレス情報B1が抽出条件に関連付けて保持される。
図11は、図10の画像処理コントローラにおける履歴蓄積時の動作の一例を示した図であり、抽出条件の成立した計測周期を含む連続する複数の計測周期について抽出されたアドレス情報B1がシリーズ履歴として当該抽出条件に関連付けて保持される様子が示されている。
この例では、計測開始から第3周期目で抽出条件が成立し、この計測周期を含む第2周期から第4周期までの検査履歴17bについて、当該検査履歴17bの格納先を示すアドレス情報B1が「シリーズ履歴1」として関連付けられている。また、上記抽出条件と同じ条件で第5周期目に抽出条件が成立し、この計測周期を含む第4周期から第6周期までの検査履歴17bについて、当該検査履歴17bの格納先を示すアドレス情報B1が「シリーズ履歴2」として関連付けられている。
この様にシリーズ履歴では、抽出条件が成立した計測周期を含む一連の計測周期について、検査履歴17bが当該抽出条件に関連付けて保持される。上記例では、第4周期目の検査履歴17bが「シリーズ履歴1」と「シリーズ履歴2」とに重複して関連付けられているが、検査履歴「計測4」の履歴データ自体は履歴バッファ17a内に重複させることなく保持される。
本発明の実施の形態1による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。 図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。 図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の構成例を示したブロック図であり、コントローラ11内の機能構成の一例が示されている。 図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の履歴蓄積時の動作の一例を示した図である。 図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、エディタの機能構成の一例が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、蓄積条件を定めるための蓄積条件設定画面70が示されている。 本発明の実施の形態2による画像処理コントローラの構成例を示した図であり、インデックステーブル52aを保持する履歴管理情報記憶部52が示されている。 図10の画像処理コントローラにおける履歴蓄積時の動作の一例を示した図であり、アドレス情報B1がシリーズ履歴として関連付けされる様子が示されている。
符号の説明
1 画像処理装置
2 PC
3 通信ネットワーク
11 画像処理コントローラ
12 カメラ
13a ディスプレイ
13b 操作ユニット
14,21 メモリ
15,22 検査設定データ
16 プログラム実行部
17 履歴蓄積制御部
17a 履歴バッファ
17b 検査履歴
23 処理ユニット記憶部
24 フローチャート表示部
25 プログラム生成部
26 プログラム転送部
27 操作入力部
28 履歴表示部
29 履歴情報記憶部
40 エディタ画面
46 フロービューウィンドウ
47 フローチャート
48 処理ユニット
51 履歴管理情報生成部
52 履歴管理情報記憶部
52a インデックステーブル
53 履歴情報出力部
100 検査支援システム

Claims (4)

  1. 検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置とからなる検査支援システムであって、
    上記プログラム作成装置が、画像処理を示す2以上の処理ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって、フローチャートを生成するフローチャート生成手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送するプログラム転送手段とを有する検査支援システムに用いられる上記画像処理コントローラにおいて、
    上記制御プログラムを保持するプログラム記憶手段と、
    上記フローチャート上のスタートシンボルからエンドシンボルまでを計測周期として、上記制御プログラムを繰返し実行するプログラム実行手段と、
    上記制御プログラムの実行中に上記プログラム実行手段によって上記カメラから取得された上記カメラ画像を上記計測周期ごとの検査履歴として抽出し、計測周期に関連付けて保持する検査履歴蓄積手段と、
    上記検査履歴蓄積手段が2以上の抽出条件に基づいて抽出した計測周期ごとの検査履歴を各抽出条件にそれぞれ関連付けるための履歴管理情報であって、同一の検査履歴が複数の抽出条件によって重複して抽出される場合に、上記同一の検査履歴を当該複数の抽出条件にそれぞれ関連付ける抽出条件ごとの履歴管理情報を生成し、保持する履歴管理手段とを備えたことを特徴とする画像処理コントローラ。
  2. 上記検査履歴の蓄積数の上限を上記各抽出条件についてそれぞれ決定する蓄積条件決定手段を備え、
    上記履歴管理情報が、上記検査履歴の格納先を示すアドレス情報からなるインデックステーブルであって、上記各抽出条件にそれぞれ関連付けられた複数のインデックステーブルによって構成され、
    上記履歴管理手段が、上記蓄積数の上限に基づいて、古くなった上記アドレス情報に新たなアドレス情報を上書きすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
  3. 上記履歴管理情報が、上記抽出条件の成立した計測周期を含む連続する複数の計測周期について抽出された上記検査履歴をシリーズ履歴として当該抽出条件に関連付けることを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
  4. 上記検査履歴蓄積手段が、上記プログラム実行手段によって実行された上記処理ユニットごとの上記計測結果を上記計測周期ごとの検査履歴として抽出し、処理ユニット及び計測周期に関連付けて保持することを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ。
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