JP4944737B2 - 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置 - Google Patents

画像処理コントローラ用のプログラム作成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4944737B2
JP4944737B2 JP2007294211A JP2007294211A JP4944737B2 JP 4944737 B2 JP4944737 B2 JP 4944737B2 JP 2007294211 A JP2007294211 A JP 2007294211A JP 2007294211 A JP2007294211 A JP 2007294211A JP 4944737 B2 JP4944737 B2 JP 4944737B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
image processing
camera
image
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007294211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009122821A (ja
Inventor
高志 平野
敏寛 小中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2007294211A priority Critical patent/JP4944737B2/ja
Publication of JP2009122821A publication Critical patent/JP2009122821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4944737B2 publication Critical patent/JP4944737B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

本発明は、画像処理コントローラ用のプログラム作成装置に係り、さらに詳しくは、検査対象物を撮影して得られるカメラ画像に基づいて判定信号を出力する画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置の改良に関する。
検査対象物を撮影して得られるカメラ画像を画像処理し、検査対象物の形状、位置、カメラ画像に基づく判定結果を示す判定信号などを処理結果として出力する画像処理コントローラには、一連の処理手順を変更可能なものが知られている(例えば、特許文献1)。通常、一連の処理手順をこの様な画像処理コントローラに実行させるための制御プログラムは、PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理端末上で動作するエディタ(ソフトウェア)を用いて作成される。ユーザは、作成した制御プログラムを画像処理コントローラに転送することにより、検査対象物に対して所望の検査を行うことができる。
従来の画像処理コントローラの場合、カメラから画像処理用の画像データを取得する際の取得条件や、カメラに撮影させる際の撮影条件は、制御プログラムとは別個の環境設定に関するデータとして定められる。例えば、上記取得条件として、トリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかを選択することができる。このトリガ同期モードは、外部機器から入力される撮像トリガ信号に撮影タイミングを同期させて得られたカメラ画像を画像処理用として取り込む撮影モードであり、トリガ非同期モードは、繰返し撮影させて得られるカメラ画像から撮像トリガ信号に基づいて画像処理用のカメラ画像を抽出する撮影モードである。しかしながら、この様な環境設定に関するデータが、制御プログラムとは別個のデータとして作成され、複数の制御プログラムに共通のデータとして画像処理コントローラ内に保持されるので、運転中に環境設定を自動的に切り替えながら計測を繰り返させるというようなことはできないという問題があった。特に、運転中に撮影モードをトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかに切り替えるには、運転を一旦停止させなければならなかった。
特開平9−288568号公報
上述した通り、従来の画像処理コントローラでは、運転中に撮影モードを自動的に切り替えながら計測を繰り返させることはできないという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、運転中に撮影モードを自動的に切り替えながら計測を繰り返させることができる画像処理コントローラ用のプログラム作成装置を提供することを目的とする。特に、運転を一旦停止させることなく、撮影モードをトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかに切り替えさせることができるプログラム作成装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像処理コントローラ用のプログラム作成装置は、検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラによって表示制御され、上記カメラ画像を表示するディスプレイとからなる画像処理装置に用いられる上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置であって、パラメータが変更可能な処理を示す処理ユニットとして、実行フローを2以上の枝フローに分岐させる分岐ユニット、撮像トリガ入力端子からの入力信号に基づいて画像処理用の上記カメラ画像を取得する撮像ユニット、並びに、上記撮像ユニットによって取得された上記カメラ画像から上記計測結果を抽出する計測ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャートを表示するフローチャート表示手段と、上記フローチャート上で選択された上記撮像ユニットの上記パラメータとして、画像処理用のカメラ画像を取得する際の取得条件を決定する撮像条件決定手段と、上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送する転送手段とを備え、上記撮像条件決定手段が、上記撮像トリガ入力端子からの入力信号に同期して撮影させたカメラ画像を画像処理用として取り込むトリガ同期モード、及び、繰返し撮影させて得られるカメラ画像から上記入力信号に基づいて画像処理用のカメラ画像を抽出するトリガ非同期モードのいずれかを上記取得条件として選択することができ、上記フローチャート上の上記分岐ユニットによって分岐された異なる2つの枝フロー上に、上記トリガ同期モード及び上記トリガ非同期モードのいずれかが選択された上記撮像ユニットをそれぞれ配置可能であるように構成される。
このプログラム作成装置では、処理ユニットを実行フロー上に配置することによって生成されたフローチャートが表示され、フローチャート上で選択された撮像ユニットのパラメータとして、画像処理用のカメラ画像の取得条件が決定される。その際、トリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかが取得条件として選択することができる。この様な構成によれば、フローチャート上に分岐ユニットが配置され、さらに、分岐ユニットによって分岐された異なる2つの枝フロー上にそれぞれ撮像ユニットが配置されている場合に、これらの撮像ユニットについて、枝フローごとにトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかを選択可能となる。このため、枝フロー上の撮像ユニットについて、枝フローごとに取得条件が選択できるので、枝フローごとに異なる取得条件が撮像ユニットのパラメータとして選択された制御プログラムを生成することができる。従って、制御プログラム内の枝フローに応じて画像処理用のカメラ画像の取得条件が切り替えさせることができるので、画像処理コントローラの運転中に撮影モードを自動的に切り替えながら計測を繰り返させることができる。特に、制御プログラムによって取得条件が切り替えられるので、運転を一旦停止させることなく、撮影モードをトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかに切り替えさせることができる。
第2の本発明による画像処理コントローラ用のプログラム作成装置は、上記構成に加え、上記トリガ非同期モードでは、一定周期で繰返し撮影された上記カメラ画像が上記ディスプレイ上に動画として表示されるように構成される。この様な構成によれば、カメラ画像が動画としてディスプレイ上に表示されるので、検査対象物の状態をディスプレイ上で確認しながら撮像トリガ信号を入力させることができる。
第3の本発明による画像処理コントローラ用のプログラム作成装置は、上記構成に加え、上記トリガ同期モードにおける上記入力信号の入力から上記カメラに撮影を開始させるまでの時間が、上記トリガ非同期モード時に上記カメラが繰返し撮影して上記カメラ画像を連続生成する際の撮像周期よりも短いように構成される。
第4の本発明による画像処理コントローラ用のプログラム作成装置は、上記構成に加え、上記撮像ユニットの編集時における操作入力に基づいて、異なる撮像ユニットのパラメータであって、上記撮像条件決定手段によって決定された取得条件を互いに関連付けるパラメータ関連付け手段を備え、上記パラメータ関連付け手段によって互いに関連付けられた複数のパラメータのうちの1つが変更されると、他のパラメータも同じように変更されるように構成される。
本発明による画像処理コントローラ用のプログラム作成装置によれば、枝フロー上の撮像ユニットについて、枝フローごとに取得条件が選択できるので、枝フローごとに異なる取得条件が撮像ユニットのパラメータとして選択された制御プログラムを生成することができる。従って、制御プログラム内の枝フローに応じて画像処理用のカメラ画像の取得条件が切り替えさせることができるので、画像処理コントローラの運転中に撮影モードを自動的に切り替えながら計測を繰り返させることができる。特に、制御プログラムによって取得条件が切り替えられるので、運転を一旦停止させることなく、撮影モードをトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかに切り替えさせることができる。
<検査支援システム>
図1は、本発明の実施の形態による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。この検査支援システムは、検査対象物の搬送ライン上に配置される画像処理装置1と、この画像処理装置1の制御プログラムを生成するPC(パーソナルコンピュータ)2とからなる。
画像処理装置1は、画像処理コントローラ11、カメラ12、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bからなり、検査対象物から得られたカメラ画像に基づいて判定信号を出力するセンサー装置である。この判定信号は、図示しないPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルコントローラ)などへ入力され、画像処理装置1は、FA(Factory Automation)センサーとして使用される。
カメラ12は、被写体を撮影して画像データを生成し、カメラ画像として出力する撮像装置であり、画像処理コントローラ11に着脱可能に接続される。カメラ12は、検査対象物が搬送される搬送ライン上に配置され、検査対象物を被写体として撮影が行われる。
ディスプレイ13aは、検査対象物を撮影して得られたカメラ画像やカメラ画像に基づく画像処理結果を表示するための出力装置である。このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11によって表示制御され、通常、画像処理コントローラ11の近傍に配置される。つまり、このディスプレイ13aは、画像処理コントローラ11が運転中である場合に、画像処理コントローラ11の動作状態をユーザに確認させるための表示装置となっている。操作ユニット13bは、ディスプレイ13a上でフォーカス位置を移動させたり、メニュー項目を選択するための入力装置である。
画像処理コントローラ11は、カメラ12からのカメラ画像を取り込んで処理し、カメラ画像に基づいて行った判定結果を示す判定信号を処理結果として出力する画像処理装置1の本体ユニットである。カメラ画像の取得動作は、例えば、PLCなどの外部機器から入力される制御信号であって、カメラ画像を取り込むタイミングを規定する撮像トリガ信号に基づいて行われる。
この画像処理コントローラ11には、最大で4台のカメラ12が接続され、これらのカメラ12から取得したカメラ画像に基づいて画像処理が行われる。画像処理コントローラ11から出力される判定信号は、製品の良否などの判定結果を示す信号として生成される。
また、画像処理コントローラ11には、ディスプレイ13a及び操作ユニット13bが接続されており、PC2を接続しなくても、操作ユニット13bを入力装置とし、ディスプレイ13aを出力装置として動作させることができる。
PC2は、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するプログラム作成装置であり、PC2上で動作するエディタ(ソフトウェア)によって制御プログラムが生成される。画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成する際、PC2上でシミュレーションして動作確認することができる。
PC2では、画像処理コントローラ11によるディスプレイ13a上の表示態様を規定するレイアウト情報が作成される。このレイアウト情報もエディタによってPC2における編集画面上で作成され、制御プログラム及びレイアウト情報からなる検査設定データが生成される。
PC2と画像処理装置1の画像処理コントローラ11とは、イーサネット(Ethernet:登録商標)などの通信ネットワークを介して接続される。PC2には、複数の画像処理コントローラ11が着脱可能に接続される。PC2上で作成した検査設定データを画像処理コントローラ11に転送することにより、画像処理コントローラ11内の検査設定データを書き換えることができる。また、画像処理コントローラ11内の検査設定データを取り込んでPC2上で編集することもできる。このPC2は、通常、画像処理装置1のメンテナンス時に画像処理コントローラ11が接続される。
<システム構成>
図2は、図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。この検査支援システム100は、1台のPC2と、通信ネットワーク3を介してPC2に接続された複数の画像処理装置1により構成される。PC2上で作成された制御プログラムは、検査設定データ22としてメモリ21内に格納される。
PC2上で作成された検査設定データ22は、通信ネットワーク3を介して画像処理コントローラ11に転送される。このとき、転送先を指定して検査設定データ22を転送することにより、所望の画像処理コントローラ11について、メモリ14内の検査設定データ15を更新し、或いは、メモリ14内に新たな検査設定データを追加することができる。
この画像処理コントローラ11では、フラッシュメモリなどのメモリ14内に複数の検査設定データ15が保持されている。各検査設定データ15は、処理手順や検査内容が異なる制御プログラムからなり、ユーザ操作に基づいて実行対象とする検査設定データ15を変更することができる。
PC2では、通信ネットワーク3によって接続されている画像処理コントローラ11から検査設定データ15を取得して編集する動作が行われる。
<エディタ画面>
図3は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。エディタ画面40は、PC2上で検査設定データを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した検査設定データを編集するための編集画面であり、PC2上に表示される。
このエディタ画面40は、それぞれ表示位置や表示範囲が変更可能な複数のウィンドウ画面からなる。具体的には、システムビューウィンドウ41、パーツリストウィンドウ42、ユニットプロパティウィンドウ43、ビジョンビューウィンドウ44及びリザルトビューウィンドウ45からなる。
システムビューウィンドウ41は、システム構成や編集対象とする検査設定データを一覧表示するためのウィンドウ画面であり、コントローラ一覧画面41a及びワークスペース一覧画面41bからなる。
コントローラ一覧画面41aは、PC2に接続されている画像処理コントローラ11を一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11を示すアイコンや、画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を示すアイコンが表示されている。
画像処理コントローラ11や検査設定データ15を示す各アイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11を上階層とし、この画像処理コントローラ11内に保持されている検査設定データ15を下階層として、検査設定データ15がどの画像処理コントローラ11に保持されているのかが識別可能なように表示されている。
ワークスペース一覧画面41bは、編集対象とする検査設定データを一覧表示するための画面であり、画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域を示すアイコンや、検査設定データを示すアイコンが表示されている。画像処理コントローラ11ごとに設けられるメモリ21上の作業領域は、該当する画像処理コントローラ11に関連付けられており、ワークスペースとして表示されている。つまり、PC2上には、検査設定データが画像処理コントローラ11ごとに保持され、画像処理コントローラ11ごとのワークスペースにおいて編集が行われる。
この様な作業領域を示すアイコンや検査設定データを示すアイコンは、ツリー形式で表示されている。すなわち、画像処理コントローラ11に対応するワークスペースを上階層とし、このワークスペース内の検査設定データを下階層として、検査設定データがどのワークスペースに存在するのかが識別可能なように表示されている。
コントローラ一覧画面41aの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から新たに検査設定データが取得され、PC2上に保持されている検査設定データやシステム構成が最新のものに更新される。また、登録ボタンを操作すれば、PC2上で作成された検査設定データが画像処理コントローラ11に転送される。
ワークスペース一覧画面41bの見出し欄に配置されている更新ボタン(アイコン)を操作すれば、画像処理コントローラ11から取得された検査設定データによって、編集対象とする検査設定データが更新される。また、追加ボタンを操作すれば、新たな作業領域が設けられ、検査設定データを示すアイコンが追加される。
パーツリストウィンドウ42は、検査設定データを作成する際に選択可能な処理ユニットをユニット一覧として表示するためのウィンドウ画面である。処理ユニットは、パラメータが変更可能な処理を示すシンボルであり、画像処理を示す画像処理ユニット、撮像処理を示す撮像ユニット、フロー制御処理を示す制御ユニット、及び、出力処理を示す出力ユニットなどが処理ユニットとして設けられている。この様な処理ユニットを後述するフロービューウィンドウ内のフローチャート上に配置することによって、所望のフローシーケンスからなる制御プログラムが作成される。
パーツリストウィンドウ42内には、複数の処理ユニットが表示される。この例では、処理の種類によって処理ユニットが8つのカテゴリーに区分され、各カテゴリーを示すアイコンが表示されている。具体的には、「画像入力」、「計測」、「制御」、「演算」、「タイミング」、「表示」、「出力」及び「コマンド出力」のカテゴリーに区分されている。
「画像入力」は、撮像に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、カメラ画像を取り込む撮像ユニットが属している。撮像ユニットは、撮像トリガ信号に基づいて、画像処理用のカメラ画像を取得する処理ユニットである。撮像トリガ信号には、PLCなどの外部機器から撮像トリガ入力端子を介して入力される入力信号、及び、画像処理コントローラ11内で生成される内部トリガ信号を用いることができる。この様な撮像ユニットには、シャッタースピード、カメラ感度、フラッシュ遅延時間、フラッシュオン時間、撮像対象カメラ、フラッシュ端子及びトリガ端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
「計測」は、計測に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて検査対象物の良否を判定する計測ユニットが属している。この様な計測ユニットには、パターンサーチユニット、エッジ位置検出ユニット、ブロブ検出ユニット、色検査ユニットなどの画像処理ユニットがある。
パターンサーチは、カメラ画像上のサーチ領域内を走査して予め登録されたパターン画像と一致する位置を検出する処理である。エッジ位置検出は、カメラ画像上の計測領域について、検出方向に垂直な方向の平均濃度を求め、検出方向の濃度変化からエッジの位置を検出する処理である。
ブロブ検出は、カメラ画像を2値化し、同一濃度を有する画素の塊をブロブとして抽出して、計測領域内に存在するブロブの数、面積、重心位置を検出する処理である。色検査は、検査領域内の色を測定する処理であり、色に対応する数値が計測結果として抽出される。
この様な計測に関する画像処理では、検査対象物の形状、サイズ、カメラ画像内における位置などが検知され、その計測値が画像処理結果として出力される。また、計測値と、ユーザが予め指定したパラメータとを比較し、この比較結果に基づいて検査対象物の良否、例えば、不具合や異常の有無を判定し、その判定結果が画像処理結果として出力される。また、計測領域や、検知された検査対象物の位置などをグラフィカルに示すシンボルを埋め込んだカメラ画像が生成され、画像処理結果として出力される。
「制御」は、制御に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、繰返しユニット、バイパスユニット、エンドシンボルなどの制御ユニットが属している。繰返しユニットは、実行フローを繰り返す際の始点を示す繰返し開始ユニットと、終点を示す繰返し終了ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件が満たされるまで開始ユニット及び終了ユニット間の実行フローを繰り返させる処理を示す。
バイパスユニットは、実行フローを2以上の枝フローに分岐させる分岐ユニットと、この分岐ユニットによって分岐された枝フローを合流させる合流ユニットとからなる処理ユニットであり、所定の条件で実行フローを分岐させる処理を示す。エンドシンボルは、1回のフローシーケンスを終了させるための表示オブジェクトである。
「演算」は、演算に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、数値演算ユニット及び位置補正ユニットの画像処理ユニットが属している。「タイミング」は、フロー遷移の停止動作に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、ウェイトユニット、イベント待ちユニットなどの制御ユニットが属している。ウェイトユニットは、所定時間だけフロー遷移を停止させる処理を示す。イベント待ちユニットは、端子入力や変数値が所定の状態となるまでフロー遷移を停止させる処理を示す。
「表示」は、表示に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、グラフィック表示ユニットなどの画像処理ユニットが属している。グラフィック表示ユニットは、他の処理ユニットを参照し、当該処理ユニットの処理結果をグラフィカルに表示する処理を示す。
「出力」は、出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、端子出力ユニット、結果出力ユニット、画像出力ユニットなどの出力ユニットが属している。端子出力ユニットには、参照先ユニット、判定結果及び判定結果の出力先端子を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。結果出力ユニットには、参照先ユニット、処理結果を示す数値データ、数値データを出力する際のデータ形式(テキスト形式又はバイナリ形式)、及び、数値データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。画像出力ユニットには、参照先ユニット、カメラ画像、画像データを出力する際のデータ形式、及び、画像データの出力先を指定するためのパラメータがプロパティとして関連付けられている。
「コマンド出力」は、コマンド出力に関する処理ユニットが属するカテゴリーであり、コマンド発行ユニット、表示パターン切替ユニット及びダイアログ表示ユニットの出力ユニットが属している。コマンド発行ユニットは、画像登録、検査設定の切替え、リセットなどのコマンドを発行する処理を示す。
ユニットプロパティウィンドウ43は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのプロパティを表示するためのウィンドウ画面である。
ビジョンビューウィンドウ44は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットに関連付けられているカメラ画像を表示するためのウィンドウ画面である。
リザルトビューウィンドウ45は、コントローラ一覧画面41a、ワークスペース一覧画面41b又はフロービューウィンドウ上で選択された処理ユニットのパラメータと、シミュレーション結果とを表示するためのウィンドウ画面である。
このエディタ画面40では、システムビューウィンドウ41の下部に配置されているフロービューボタン41cを操作すれば、上述したシステムビューウィンドウ41に代えて、フロービューウィンドウを表示させることができる。フロービューウィンドウは、画像処理コントローラ11に実行させる処理手順をフローチャートとして表示するウィンドウ画面であり、ワークスペース一覧画面41b上で選択された検査設定データが表示される。
また、リザルトビューウィンドウ45の下部に配置されている抽出一覧ボタン45aを操作すれば、リザルトビューウィンドウ45に代えて、抽出一覧ウィンドウを表示させることができる。抽出一覧ウィンドウは、リザルトビューウィンドウ45上で選択されたパラメータ及び処理結果を抽出して処理ユニットごとの抽出結果を一覧表示するためのウィンドウ画面である。
<フロービューウィンドウ>
図4は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。フロービューウィンドウ46は、検査設定データの制御プログラムを新たに作成し、或いは、画像処理コントローラ11から取得した制御プログラムを編集するために、処理手順を示すフローチャート47を表示するウィンドウ画面である。
フロービューウィンドウ46には、複数の処理ユニット48を配列することによって構成されたフローチャート47が表示されている。フローチャート47には、スタートシンボル「S」において開始し、エンドシンボル「E」において終了する実行フロー上で時系列に実行される処理ユニットが表されている。ユーザは、この様な実行フロー上に処理ユニット48を配置することによって所望の制御プログラムを構成することができる。
つまり、画像処理コントローラ11に行わせる一連の画像処理は、処理ユニットとしてブロック化されており、ユーザは、処理ユニットをフロービューウィンドウ46内の実行フロー上に配置するだけで、当該処理ユニットが直前の処理ユニットの処理結果に基づいて所定の処理を行うフローシーケンスを作成することができる。
フロービューウィンドウ46の下部に配置されているシステムビューボタン46aを操作すれば、このフロービューウィンドウ46に代えて、システムビューウィンドウ41を表示させることができる。
フロービューウィンドウ46上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内にそのプロパティが表示される。ユニットプロパティウィンドウ43内には、編集ボタン43aが配置され、編集ボタン43aを操作すれば、処理ユニットのプロパティを編集するためのプロパティ編集画面が表示される。プロパティ編集画面は、ユーザ操作に基づいて処理ユニットのパラメータを指定し、或いは、既に指定されているパラメータを変更するための編集画面である。
<フローチャート>
図5は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。このフローチャート47は、スタートシンボル61aで開始し、エンドシンボル61bで終了する実行フロー上に複数の処理ユニットが配置されている。
フロービューウィンドウ46上でフローチャート47を作成編集する場合、パーツリストウィンドウ42を用いて作業が行われる。例えば、フローチャート47内に処理ユニットを挿入する際には、パーツリストウィンドウ42上で所望の処理ユニットを選択し、マウスポインタなどで実行フロー上の位置を指定することによって挿入される。
この例では、フローチャート47が、分岐ユニット62a、撮像ユニット、色検査ユニット、数値演算ユニット、合流ユニット62b、ブロブ検出ユニット、繰返し開始ユニット65a、エッジ位置検出ユニット、パターンサーチユニット、繰返し終了ユニット65b及びグラフィック表示ユニットをこの順序で実行フロー上に配置することによって構成されている。
分岐ユニット62a及び合流ユニット62bは、バイパスユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上にバイパスユニットを挿入する際には、常に分岐ユニット62a及び合流ユニット62bを対にして挿入される。分岐ユニット62aでは、直前の処理ユニットの計測結果や判定結果に基づいて、分岐後の枝フローを択一的に選択する処理が行われる。分岐後の枝フローのいずれを選択するかという条件は、分岐ユニット62aのパラメータとして、ユーザが指定する。
この例では、スタートシンボル61aからの実行フローが分岐ユニット62aにより2つの枝フロー63に分岐され、この分岐ユニット62aで分岐された枝フローが合流ユニット62bにおいて合流されている。その際、一方の枝フロー63は、撮像ユニット、色検査ユニット及び数値演算ユニットを経て合流ユニット62bに達しているのに対して、他方の枝フロー63は、撮像ユニットを経て合流ユニット62bに達するバイパス経路(迂回路)となっている。
繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bは、繰返しユニットを構成する制御ユニットであり、実行フロー上に繰返しユニットを挿入する際にも、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65bを対にして挿入される。
この例では、繰返し開始ユニット65a及び繰返し終了ユニット65b間にエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットが配置されており、実行時にはエッジ位置検出ユニット及びパターンサーチユニットの処理が繰り返される。
フローチャート47内の分岐ユニット62a及び繰返し開始ユニット65aには、折畳みアイコン64aが配置されている。この折畳みアイコン64aは、制御ユニット間の実行フローを省略してフローチャート47を表示させるためのアイコンであり、処理ユニットに隣接させて表示される。
また、フローチャート47上で選択されている処理ユニットは、フォーカス表示され、ユニットプロパティウィンドウ43内に当該処理ユニットのプロパティを表示させ、或いは、編集対象として当該処理ユニットのプロパティを変更することができる。
本実施の形態では、この様に、フローチャート47内の実行フロー上に分岐ユニット62aが配置され、さらに、異なる2つの枝フロー63上にそれぞれ撮像ユニットが配置されている場合に、これらの撮像ユニットについて、枝フローごとにカメラ画像の取得条件を編集することができる。
<撮像ユニットのプロパティ編集画面>
図6は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、撮像ユニットのプロパティを編集するためのプロパティ編集画面70の一例が示されている。プロパティ編集画面70は、カメラ画像の撮像に関するパラメータの入力画面であり、ユニットプロパティウィンドウ43内の編集ボタン43aを操作することによって、エディタ画面40上に表示される。
プロパティ編集画面70では、撮像に関する様々なパラメータを選択し、或いは、指定することができる。このプロパティ編集画面70には、編集可能なプロパティとして、撮像設定71、カメラ設定72、トリガ設定73、フラッシュ設定74などの項目が設けられている。
ここでは、撮像設定71の項目が選択されており、カメラ選択欄81、シャッタースピードの入力欄82、カメラ感度の入力欄83及びゲイン調整選択欄が配置されている。カメラ選択欄81は、撮像対象とするカメラ12を選択するための入力欄であり、「カメラ1」から「カメラ4」までのいずれかを指定することができる。
シャッタースピードの入力欄82は、カメラ12のシャッタースピードを入力するための入力欄であり、直接に数値を指定し、或いは、複数の既定値から選択することができる。カメラ感度の入力欄83は、カメラ12の感度レベルを入力するための入力欄である。ゲイン調整選択欄は、カメラ12から取得した画像データについて、ゲイン調整を行うか否かを選択するための入力欄である。
図7は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、カメラ設定72の項目が選択されたプロパティ編集画面70が示されている。カメラ設定72には、カメラ選択欄81、左右反転選択欄84及び画像取込範囲入力欄85が配置されている。左右反転選択欄84は、カメラ12から取得した画像データについて、左右反転処理を行うか否かを選択するための入力欄である。
画像取込範囲入力欄85は、カメラ12から取得した画像データについて、処理対象とする領域を指定するための入力欄であり、開始位置の入力欄、開始ライン及び終了ラインの入力欄が設けられている。
図8は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、トリガ設定73の項目が選択されたプロパティ編集画面70が示されている。トリガ設定73には、画像処理用のカメラ画像を取得する際の取得条件を選択するための入力欄86と、トリガ選択欄87とが配置されている。
入力欄86では、取得条件として、トリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかを選択することができる。トリガ同期モードは、撮像トリガ信号に同期して撮影させたカメラ画像を画像処理用として取り込む撮影モードである。一方、トリガ非同期モードは、繰返し撮影させて得られるカメラ画像から撮像トリガ信号に基づいて画像処理用のカメラ画像を抽出する撮影モードである。
ここでは、撮像トリガ信号の入力待ち中におけるカメラ画像の表示方法に関連付けて、トリガ同期モードをトリガ更新モードと呼び、トリガ非同期モードを連続更新モードと呼ぶことにする。すなわち、画像処理に使用されたカメラ画像を表示させる場合、トリガ同期モードでは、撮像トリガ信号に同期して撮影させたカメラ画像が画像処理用として取り込まれ、表示画像が更新されるのに対して、トリガ非同期モードでは、一定周期で繰返し撮影させて得られるカメラ画像によって表示画像が更新される。
また、入力欄86には、異なる撮像ユニットのパラメータ(取得条件)を互いに関連付ける変数名を指定するための入力欄が設けられている。
トリガ選択欄87は、カメラ画像を取得する際に使用する撮像トリガ入力端子を選択するための入力欄であり、「カメラ1」から「カメラ4」のカメラごとに撮像トリガ入力端子を選択することができる。ここでは、4つの撮像トリガ入力端子が画像処理コントローラ11に設けられており、これらのうちの1つを各カメラについて選択できるものとする。
この他、プロパティ編集画面70において、フラッシュ設定74の項目を選択した場合、フラッシュ端子の選択、フラッシュ端子の出力遅延時間の設定、フラッシュ端子の出力オン時間の設定などが行えるようになっている。フラッシュ端子の選択では、検査対象物を撮影する際に使用するフラッシュライトなどの撮影用光源装置用の出力端子を選択することができる。ここでは、4つの出力端子がフラッシュ端子として画像処理コントローラ11に設けられており、これらのうちの1つを選択できるものとする。
フラッシュ端子の出力遅延時間の設定では、撮影用光源装置の点灯タイミングを調整することができる。この点灯タイミングの調整は、例えば、撮像トリガ信号の入力に対して、撮影用光源装置への出力遅延時間を指定することにより行われる。フラッシュ端子の出力オン時間の設定では、撮影用光源装置の点灯時間を調整することができる。
この様に、フローチャート47上で選択された撮像ユニットごとに、カメラ画像の取得条件を含む様々な撮像に関する設定を行うことができる。
<ゲイン設定画面>
図9は、図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、カメラ画像についてゲイン調整するためのゲイン設定画面90が示されている。このゲイン設定画面90は、画像処理に使用されるカメラ画像について、ゲイン調整を行うための入力画面であり、カメラ画像を構成する多数のピクセルデータについて、強度レベルをスケール変換し、或いは、オフセットさせることができる。
ゲイン設定画面90には、オフセット量の入力欄91と、スケール変換の際の倍率の入力欄92が設けられている。入力欄91は、各ピクセルデータについて、強度レベル(階調数)を一定量だけオフセットさせる際のオフセット量を入力するためのものである。
入力欄92は、各ピクセルデータについて、強度レベルをスケール変換する際の倍率を入力するためのものであり、入力レベルに対する出力レベルの比が指定される。ここでは、強度レベルが16個のブロックに均等に区分され、各ブロックについてスケール変換の倍率を指定することができる。
この例では、第5番目のブロックAについて、倍率4.4が選択され、入力レベルに対して出力レベルが4.4倍に増幅されている。その他のブロックについては、倍率1.0が選択されており、このスケール変換を示すグラフは、第5番目のブロックAで折れ曲がった線分となっている。
<エディタの機能構成>
図10は、図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、画像処理コントローラ11の制御プログラムを作成するエディタの機能構成の一例が示されている。このPC2は、メモリ21、処理ユニット記憶部23、フローチャート表示部24、プログラム生成部25、転送部26、操作入力部27、ユニットプロパティ編集部28及び撮像条件決定部29により構成される。
処理ユニット記憶部23には、分岐ユニット、撮像ユニット、計測ユニットなどの処理ユニットが保持されている。フローチャート表示部24は、スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャート47をエディタ画面40のフロービューウィンドウ46上に表示する動作を行っている。
プログラム生成部25は、ユーザがフロービューウィンドウ46上で作成したフローチャート47を実行形式に変換することにより、画像処理コントローラ11の制御プログラムを生成する動作を行っている。
メモリ21には、プログラム生成部25により生成された制御プログラムが検査設定データ22として保持される。転送部26は、メモリ21内の検査設定データ22を画像処理コントローラ11へ転送する動作を行っている。
ユニットプロパティ編集部28は、フローチャート47上で選択された処理ユニットのプロパティを編集する動作を行っている。具体的には、ユーザが選択した処理ユニットについて、プロパティ編集画面を表示し、当該処理ユニットのパラメータをユーザ操作に基づいて指定し、或いは、既に指定されているパラメータを変更する動作が行われる。
撮像条件決定部29は、フローチャート47上で選択された撮像ユニットのパラメータとして、画像処理用のカメラ画像を取得する際の取得条件を決定する動作を行っている。具体的には、トリガ同期モード及びトリガ非同期モードのいずれかをユーザ操作に基づいて選択し、取得条件とする動作が行われる。
この撮像条件決定部29では、フローチャート47上に分岐ユニットが配置され、さらに、分岐ユニットによって分岐された異なる2つの枝フロー上にそれぞれ撮像ユニットが配置されている場合に、これらの撮像ユニットについて、枝フローごとにトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかを選択することができる。
トリガ同期モード(トリガ更新モード)では、撮像トリガ入力端子からの入力信号に基づいて画像処理用のカメラ画像が取り込まれ、表示画像が更新される。これに対して、トリガ非同期モード(連続更新モード)では、一定周期で繰返し撮影して連続生成されるカメラ画像によって表示画像が更新され、ディスプレイ13a上にカメラ画像が動画として表示される。そして、この様にして得られるカメラ画像から上記入力信号(撮像トリガ信号)に基づいて画像処理用のカメラ画像が抽出される。
ここで、トリガ同期モードにおけるトリガ信号の入力からカメラ12に撮影を開始させるまでの時間が、トリガ非同期モード時にカメラ12が繰返し撮影してカメラ画像を連続生成する際の撮像周期よりも短いものとする。すなわち、トリガ同期モードでは、撮像トリガ信号に同期してカメラ12に撮影させる際に、トリガ信号の入力から撮像周期よりも短い時間で撮影を開始させることができるものとする。従って、トリガ非同期モードが、撮像トリガ信号の入力タイミングによっては、カメラ12に撮影を開始させるタイミングに最大で撮像周期分のずれが生じる撮影モードであるのに対して、トリガ同期モードは、撮像トリガ信号の入力に同期してカメラ12に撮影を開始させるので、ずれを撮像周期よりも小さな一定値以内に収めることができる。
また、ここでは、カメラ画像の取得条件が編集対象として選択された撮像ユニットごとに決定されるものとして説明したが、複数の撮像ユニットについて取得条件を同時に決定するものであっても良い。例えば、複数の撮像ユニットの取得条件に関するパラメータに共通の変数名を予め関連付けしておくことにより、これらの撮像ユニットのパラメータ間でその値が共有されるようにしても良い。この場合、いずれかの撮像ユニットの取得条件を変更すれば、他の撮像ユニットの取得条件も同じように変更される。ユニットプロパティ編集部28では、撮像ユニットの編集時における操作入力に基づいて、異なる撮像ユニットのパラメータであって、撮像条件決定部29によって決定された取得条件を互いに関連付ける処理が行われる。この様に、互いに関連付けられた複数のパラメータのうちの1つが変更されると、他のパラメータも同じように変更される。
<表示更新>
図11及び図12は、図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の動作の一例を示したフローチャートであり、運転中におけるカメラ画像の表示更新動作の一例が示されている。図11のステップS101〜S105には、トリガ更新モード時の処理手順が示されている。
撮像ユニットのプロパティとして、トリガ更新モードが選択されている場合、まず、撮像トリガ信号に基づいてオン状態に遷移するトリガ入力フラグを参照し、このトリガ入力フラグが撮像トリガ信号の入力によってオン状態となっているか否かを判別する(ステップS101,S102)。
このとき、トリガ入力フラグがオン状態となっていれば、カメラ12に対して撮影を指示し、カメラ画像の取り込みを行う(ステップS103,S104)。そして、取り込んだカメラ画像によってディスプレイ13a上のカメラ画像の表示を更新する(ステップS105)。
図12のステップS201〜S206には、連続更新モード時の処理手順が示されている。撮像ユニットのプロパティとして、連続更新モードが選択されている場合、まず、カメラ12に対して連続撮影を指示し、カメラ画像の取り込みを行う(ステップS201,S202)。そして、取り込んだカメラ画像によってディスプレイ13a上のカメラ画像の表示を更新する(ステップS203)。
次に、トリガ入力フラグを参照し、このトリガ入力フラグが撮像トリガ信号の入力によってオン状態となっているか否かを判別する(ステップS204,S205)。
このとき、トリガ入力フラグがオン状態となっていれば、連続撮影によって得られるカメラ画像の中から画像処理用のカメラ画像を抽出する(ステップS206)。この画像処理用として抽出するカメラ画像としては、例えば、撮像トリガ信号の入力直前に取得したカメラ画像、或いは、撮像トリガ信号の入力時に取得中のカメラ画像、或いは、撮像トリガ信号の入力直後に取得されるカメラ画像などが考えられる。
一方、トリガ入力フラグがオン状態となっていない場合には、ステップS201からステップS205までの処理手順が繰り返される。
本実施の形態によれば、枝フロー上の撮像ユニットについて、枝フローごとに取得条件が選択できるので、枝フローごとに異なる取得条件が撮像ユニットのパラメータとして選択された制御プログラムを生成することができる。従って、制御プログラム内の枝フローに応じて画像処理用のカメラ画像の取得条件が切り替えられるので、画像処理コントローラ11の運転中に撮影モードを自動的に切り替えながら計測を繰り返させることができる。特に、制御プログラムによって取得条件が切り替えられるので、運転を一旦停止させることなく、撮影モードをトリガ同期モード又はトリガ非同期モードのいずれかに切り替えさせることができる。
また、カメラ画像が動画としてディスプレイ13a上に表示されるので、検査対象物の状態をディスプレイ13a上で確認しながら撮像トリガ信号を入力させることができる。
本発明の実施の形態による検査支援システムの一構成例を示した斜視図である。 図1の検査支援システムのシステム構成の一例を示したブロック図である。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、検査設定データ22を作成するためのエディタ画面40が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46が表示されたエディタ画面40が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、フロービューウィンドウ46内のフローチャート47の一例が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、撮像ユニットのプロパティ編集画面70の一例が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、カメラ設定72の項目が選択されたプロパティ編集画面70が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、トリガ設定73の項目が選択されたプロパティ編集画面70が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の動作の一例を示した図であり、カメラ画像についてゲイン調整するためのゲイン設定画面90が示されている。 図2の検査支援システム100におけるPC2の構成例を示したブロック図であり、エディタの機能構成の一例が示されている。 図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の動作の一例を示したフローチャートであり、トリガ更新モード時の処理手順が示されている。 図2の検査支援システム100における画像処理コントローラ11の動作の一例を示したフローチャートであり、連続更新モード時の処理手順が示されている。
符号の説明
1 画像処理装置
2 PC
3 通信ネットワーク
11 画像処理コントローラ
12 カメラ
13a ディスプレイ
13b 操作ユニット
14,21 メモリ
15,22 検査設定データ
23 処理ユニット記憶部
24 フローチャート表示部
25 プログラム生成部
26 転送部
27 操作入力部
28 ユニットプロパティ編集部
29 撮像条件決定部
40 エディタ画面
46 フロービューウィンドウ
47 フローチャート
48 処理ユニット
100 検査支援システム

Claims (4)

  1. 検査対象物を撮影してカメラ画像を生成するカメラと、上記カメラから上記カメラ画像を取得して当該カメラ画像から計測結果を抽出し、この計測結果に基づいて上記検査対象物の良否を判定して判定信号を出力する画像処理コントローラと、上記画像処理コントローラによって表示制御され、上記カメラ画像を表示するディスプレイとからなる画像処理装置に用いられる上記画像処理コントローラの制御プログラムを作成するプログラム作成装置において、
    パラメータが変更可能な処理を示す処理ユニットとして、実行フローを2以上の枝フローに分岐させる分岐ユニット、撮像トリガ入力端子からの入力信号に基づいて画像処理用の上記カメラ画像を取得する撮像ユニット、並びに、上記撮像ユニットによって取得された上記カメラ画像から上記計測結果を抽出する計測ユニットを保持する処理ユニット記憶手段と、
    スタートシンボルにおいて開始し、エンドシンボルにおいて終了する実行フロー上に上記処理ユニットを配置することによって生成されたフローチャートを表示するフローチャート表示手段と、
    上記フローチャート上で選択された上記撮像ユニットの上記パラメータとして、画像処理用のカメラ画像を取得する際の取得条件を決定する撮像条件決定手段と、
    上記フローチャートに基づいて、上記画像処理コントローラの制御プログラムを生成するプログラム生成手段と、
    上記制御プログラムを上記画像処理コントローラへ転送する転送手段とを備え、
    上記撮像条件決定手段は、上記撮像トリガ入力端子からの入力信号に同期して撮影させたカメラ画像を画像処理用として取り込むトリガ同期モード、及び、繰返し撮影させて得られるカメラ画像から上記入力信号に基づいて画像処理用のカメラ画像を抽出するトリガ非同期モードのいずれかを上記取得条件として選択することができ、上記フローチャート上の上記分岐ユニットによって分岐された異なる2つの枝フロー上に、上記トリガ同期モード及び上記トリガ非同期モードのいずれかが選択された上記撮像ユニットをそれぞれ配置可能であることを特徴とする画像処理コントローラ用のプログラム作成装置。
  2. 上記トリガ非同期モードでは、一定周期で繰返し撮影された上記カメラ画像が上記ディスプレイ上に動画として表示されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ用のプログラム作成装置。
  3. 上記トリガ同期モードにおける上記入力信号の入力から上記カメラに撮影を開始させるまでの時間が、上記トリガ非同期モード時に上記カメラが繰返し撮影して上記カメラ画像を連続生成する際の撮像周期よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ用のプログラム作成装置。
  4. 上記撮像ユニットの編集時における操作入力に基づいて、異なる撮像ユニットのパラメータであって、上記撮像条件決定手段によって決定された取得条件を互いに関連付けるパラメータ関連付け手段を備え、
    上記パラメータ関連付け手段によって互いに関連付けられた複数のパラメータのうちの1つが変更されると、他のパラメータも同じように変更されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理コントローラ用のプログラム作成装置。
JP2007294211A 2007-11-13 2007-11-13 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置 Expired - Fee Related JP4944737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294211A JP4944737B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294211A JP4944737B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009122821A JP2009122821A (ja) 2009-06-04
JP4944737B2 true JP4944737B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40814930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007294211A Expired - Fee Related JP4944737B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4944737B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102242916B1 (ko) * 2018-08-08 2021-04-21 (주)로닉스 동기 신호에 의한 영상 캡처의 동기화 방법, 그리고 이를 구현한 카메라 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5696194B2 (ja) * 2013-10-11 2015-04-08 株式会社キーエンス プログラム作成支援装置及び画像処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102242916B1 (ko) * 2018-08-08 2021-04-21 (주)로닉스 동기 신호에 의한 영상 캡처의 동기화 방법, 그리고 이를 구현한 카메라 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009122821A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009116377A (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置
JP5411049B2 (ja) 画像処理装置
JP5074896B2 (ja) 検査支援システム及び画像処理コントローラ
JP4944739B2 (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置
JP2011043928A (ja) 画像処理装置及びプログラム作成支援装置並びに画像処理方法
JP5060677B2 (ja) 画像処理コントローラ及び検査支援システム
US7929024B2 (en) Program creation apparatus for image processing controller
KR20100124653A (ko) 육안 검사장치와 육안 검사방법
JP2014109479A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム
JP4929133B2 (ja) 検査支援システム
JP4944737B2 (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置
JP5060674B2 (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置
JP7391571B2 (ja) 電子機器、その制御方法、プログラム、および記憶媒体
JP6608708B2 (ja) 外観検査装置、外観検査方法及び該外観検査装置に用いるコントローラで実行することが可能なコンピュータプログラム
JP2009116381A (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置
JP5696194B2 (ja) プログラム作成支援装置及び画像処理装置
JP4944751B2 (ja) 画像処理コントローラ
JP5060676B2 (ja) 画像処理コントローラ用のプログラム作成装置及び検査支援システム
JP5861743B2 (ja) 画像処理装置
JP2020166660A (ja) 配筋計測システム、配筋計測方法およびプログラム
JP6482266B2 (ja) 照明用制御電源及び照明制御方法
US20220413810A1 (en) Program executing device, program executing method, and non-transitory computer-readable storage medium
CN112534804B (zh) 图像处理系统、装置、方法以及其程序的记录媒体
JP2012150142A (ja) 顕微鏡制御装置、顕微鏡システム及び該制御方法
JP5747664B2 (ja) 画像センサのマーカ検出機能試験方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees