JP4944117B2 - 総合無線アクセスネットワークのハンドオーバ特性を改善する手段および方法 - Google Patents

総合無線アクセスネットワークのハンドオーバ特性を改善する手段および方法 Download PDF

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Description

本発明は、全般的に無線アクセスネットワークの総合化に関し、およびより詳細には、このような総合ネットワークにおけるハンドオーバを支援する方法および手段に関する。
例えばサービス範囲、容量およびサービスに関するより柔軟な無線ネットワークの提供およびそれ故新しい/高度なビジネス機会の創造のため、例えばUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network、汎用地上無線アクセスネットワーク)とWLAN(Wireless Local Area Network、無線ローカル・エリア・ネットワーク)の総合化など異なる無線アクセスネットワークの総合化に現在大きな関心がある。
図1は、インターネット180および従来WLANに接続する従来UTRAN形式のセル無線ネットワークの基本構成を図示する。UTRANは無線ネットワークコントローラ(Rradio network controller、RNC)130に接続する基地局ノードB150を含む。SGSN(Serving GPRS Support Node、サービス提供GPRSサポートノード)120およびGGSN(Gateway GPRS Support Node、ゲートウェイGPRSサポートノード)110を通じて、従来様式でUTRANをインターネット180に接続する。図1のWLANはIEEE802規格による従来WLANであり、アクセス・ポイント・コントローラ(Access Point Contoroller、APC)162に通常接続する少なくとも1つの無線アクセスポイント(Access Point、AP)165を通常含む。次に、WLANのAPCを以後M−L2S(Multicast enabled Layer2 Switch、マルチキャストが可能なレイヤ2スイッチ)と称する。イーサネット(登録商標)(IEEE802.3)プロトコルを大部分のWLANレイヤ2プロトコルに使用して、固定ネットワークインフラストラクチャと通信するので、M−L2Sはイーサネットスイッチと同一である。UTRANおよびWLAN双方の能力を持つデュアルモードUT(User Terminal、ユーザ端末)140は、その第1のデータポート141を通じる基地局ノードB150とのUTRAN無線接続およびその第2のデータポート142を通じるWLANのAP165とのWLAN無線接続を確立することができる。図1に示すようにSGSN120、またはGGSN110を通じて、UTRANおよびWLANを従来様式で相互接続する。図1に示すようにWLAN、即ちAPC162は従来様式で直接、またはAR(Access Router、アクセスルータ)とIPネットワーク(図1に図示せず)との少なくともいずれかを介してGGSN110に接続することができる。
UT140とインターネット180に接続するホスト/サーバまたはピアなどの通信相手との間でデータ通信セッションを確立することができる。データ通信セッションは、例えばパケット無線データサービスのための3GPP規格に従いUTRAN経路を経るUT140とGGSN110との間のPDP(Packet Data Protocol、パケット・データ・プロトコル)コンテキストセッションにより従来様式で実現することができる。
UTRANルーティング経路からWLANルーティング経路へのPDPコンテキストセッションのハンドオーバの場合、対応するUTRANノード、即ちRNC130に送信し、蓄積したが、ユーザ端末140に未だ送信しておらず、APC162およびAP165を介しUT140にさらにルーティングすべきユーザデータ、即ちダウンリンクPDPパケットを、コアネットワークを経て、即ちGGSN110に逆に転送しなければならないので、多くの信号通知が必要であり、長い遅延が予測される。
別の問題は、図1に示すネットワーク構成におけるセル無線アクセスネットワーク、即ちRNC130がWLANのRRM(radio resource management、無線リソース管理)情報へのアクセスを持たず、WLANはセル無線ネットワークのRRM情報へのアクセスを持たず、UTRAN−WLAN全総合ネットワークの効率的マルチ無線リソース管理を妨げ、これが次いでUTRAN−WLAN全総合ネットワークの容量を低減することである。
より詳細には図1のWLANについて、WLANがUT140の認証を必要とし、その後WLAN経路を経てデータセッションを設定することができる場合、例えばIEEE802.1liセキュリティ規格に従う従来規格のEAP(Extensible Authentication Protocol、拡張可能認証プロトコル)認証を適用することによりUT140とAP165との間のセキュリティのアソシエーション(関連付け)を確立すると、引き起こす中断時間に関して重大な問題を提起する、即ち例えば図1のUTRAN経路からWLAN経路への通信/データセッションのハンドオーバの場合、音声とビデオとの少なくともいずれかなどの実時間アプリケーションに受容しがたいパケット遅延/損失を引き起こすことがある。
総合無線アクセスネットワークにおける、効率的、柔軟で、多様な通信セッションのハンドオーバを可能にする方法および手段が必要であり、この方法および手段は図1に示すように、例えばUTRAN3GPP規格によるセル無線ネットワークおよび例えばWLANIEEE802規格による無線データネットワークを含む総合ネットワークなどの、異なるタイプの無線アクセスネットワークを含み、これら無線アクセスネットワークは例えばセッション管理、移動性管理、無線リソース管理、セキュリティ管理などに関する種々の技術規格を利用する。無線アクセスネットワークの効率的ハンドオーバ方式に関する一般的問題は、例えばデータ損失の最少化、干渉抑制、パケット遅延の最短化に関係し、ネットワーク信号通知の最少化に関係する。
より詳細には、1つのRNCから他へ通信セッションをハンドオーバする場合など、種々のRNCを含む総合無線アクセスネットワークにおける効率的ハンドオーバを可能にする手段および方法を見つける必要がある。
本発明は、上記の問題を緩和/解決しようとする。
IEEE802WLANおよび3GPP UTRANを含む総合無線アクセスネットワークなどの、それぞれに関して異なるルーティングプロトコルを利用する、少なくとも2つの無線アクセスネットワークを含む総合無線アクセスネットワークのハンドオーバ特性を改善することが本発明の目的である。
このような無線アクセスネットワークにおける通信セッションのハンドオーバの過程における、データ損失を最少化することと、干渉とパケット遅延/損失とネットワーク信号通知の少なくともいずれかを軽減することとの、少なくともいずれかが本発明の目的である。
このような総合無線アクセスネットワークにおける第1の無線アクセスネットワークノードから第2の無線アクセスネットワークノードへのユーザ端末の通信セッションのハンドオーバの過程の認証手順が引き起こすパケット遅延問題を緩和することが本発明のさらなる目的であり、これは音声/ビデオなどの実時間アプリケーションに特に重要である。
IEEE802WLANおよび3GPPUTRANを含む総合無線アクセスネットワークなどの、お互いに対して異なるルーティングプロトコルを利用する、少なくとも2つの無線アクセスネットワークを含む無線アクセスネットワークの容量、従って収益の可能性を増加させることが本発明のなおさらなる目的である。
例えば1つのRNCから他へ通信セッションをハンドオーバする場合にハンドオーバが幾つかのRNCを含む場合、このような総合無線アクセスネットワークにおける効率的セッションハンドオーバを可能にする手段および方法を見つけることが本発明の特別な目的である。
第1の態様によれば、本発明は総合マルチRATネットワークにおけるユーザ端末UTに関する通信セッションのハンドオーバを支援する方法を提供することによってこれを達成し、前記方法を前記ネットワークに実装するRNC1が実行し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて、RNC1が前記セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワー・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて、RNC1が前記セッションをルーティングするようにし、本方法は以下のステップを含む。
−「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップであって、「ハンドオーバ候補」メッセージが前記メッセージを「ハンドオーバ候補」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素を含み、このメッセージが前記セッションを特定し、このメッセージがさらに前記ネットワークの候補RNCを特定し、前記候補RNCが前記セッションのRNCハンドオーバ候補を構成する「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップと、
−前記メッセージを調べることにより前記RNCのアイデンティティを確認するステップと、
−前ステップで特定した前記候補RNCと前記通信セッションを関連付けるステップ。
一実施形態では、前記「ハンドオーバ候補」メッセージは、
−前記UTを特定するユーザ端末識別子UTIDと、
−無線アクセスポイントAP2のアクセスポイント識別子AP2ID、またはノードBのノードB識別子ノードBID、前記UTが検出するノードBのビーコン信号を含み、前記代替無線アクセス・ネットワーク・プロトコル、または候補RNCと関連付けられたアクセスルータARのIPアドレスと共にUTの移動IPアドレス(mobile IP address)MIP、またはセキュアなMIPアドレス(secure MIP address)MIPSecにより前記AP2IDを定義し、
前記候補RNCのアイデンティティを確認するステップが、
−前記AP2ID/ノードBID/ARのIPアドレスを前記候補RNCのアイデンティティにリンクする蓄積情報を調べるステップを含み、
前記通信セッションを前記候補RNCと関連付けるステップが、
−前記セッションのルーティングテーブルを更新するステップであって、前記候補RNCを特定する識別子を前記ルーティングテーブルに蓄積することにより、前記セッション識別子にリンクする前記UTIDによりセッションを特定する、前記セッションのルーティングテーブルを更新するステップを含む。
一実施形態では、前記「ハンドオーバ候補」メッセージは、前記メッセージのソースアドレスとして候補RNCを特定する前記候補RNCのネットワークアドレスを含み、前記RNC1を前記候補RNCと接続するRNC間インタフェースを経て前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信する。
一実施形態では、前記「ハンドオーバ候補」メッセージは、候補RNCを特定する前記候補RNCのネットワークアドレスを含み、UTIDは前記UTの代替ネットワークアドレスであり、AP2IDは前記AP2の代替ネットワークアドレスであり、前記方法が、
−第1の無線アクセスネットワーク経路を経てまたは代替無線アクセスネットワーク経路を経て前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップをさらに含む。
一実施形態では、第1のネットワーク・ルーティング・プロトコルは3GPPプロトコルであり、代替アクセス・ネットワーク・プロトコルはIEEE802規格プロトコルであるか、または移動IPプロトコルMIP、またはセキュアな移動IPプロトコルMIPSecであり、
−第1の無線アクセスネットワーク経路を経て前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信する場合、前記「ハンドオーバ候補」メッセージは3GPP規格に準拠するRRCメッセージであり、
−代替無線アクセスネットワーク経路を経て前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信する場合、前記「ハンドオーバ候補」メッセージはIAPPプロトコルまたはLWAPプロトコルに準拠するUDP/IPメッセージである。
一実施形態では、本方法は、
−前記第2のポートを介し前記代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするステップ、および、
−前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより前記第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記UTへ/から前記セッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかの信号通知を行うステップ、または
−前記代替アクセス・ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより前記代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記UTへ/から前記セッションに関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかの信号通知を行うステップ
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記第1の無線ネットワークプロトコルにより実行する無線トラフィックチャネル割り当てを無効にするステップであって、前記割り当てが前記セッションと関連付けられた無線トラフィックチャネル割り当てを無効にするステップ
を含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記第2のポートを介し前記代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするステップ、および、
−前記代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記UTへ/から前記セッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかの信号通知を行うステップ
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記第1の無線ネットワークプロトコルにより実行する無線トラフィックチャネル割り当てを無効にするステップであって、前記割り当てが前記セッションと関連付けられた割り当てを無効にするステップと、
−UTの受信状態/モードを制御するチャネル割り当てを無効にするステップであって、無効化が例えば前記第1の無線ネットワークプロトコルにより実行する、専用制御チャネル(dedicated control channel、DCCH)割り当ての無効化であり、前記チャネル割り当てが前記セッションと関連付けられており、前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義するようなアイドルモード状態に前記UTを設定する、例えば制御チャネル(DCCH)割り当てである、UTの受信状態/モードを制御するチャネル割り当てを無効にするステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記候補RNCがRNC1でないことを確認するステップと、
−前記候補RNCを通じる前記通信セッションのルーティングを決定するステップと、
−RNC1を前記候補RNCと接続するRNC間インタフェースを経てRNC間トンネルベアラを設定するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−「無線リンク設定要求」メッセージを形成するステップであって、
−前記メッセージを「無線リンク設定要求」メッセージと特定するメッセージタイプ特定情報と、
−無線リンク設定要求情報要素と、
−UTの代替ネットワークアドレスと、
−前記RNC間トンネルベアラのトンネルポート番号と
を含む「無線リンク設定要求」メッセージを形成するステップ、および
−RNC1を候補RNCと接続するRNC間インタフェースを経て前記候補RNCに前記無線リンク設定要求メッセージを送信するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、前記無線リンク設定要求情報要素はセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子と、セッションと関連付けられた制御信号通知を特定する識別子と、セッションを特定する識別子との少なくともいずれかをさらに含み、前記識別子(単数または複数)は、
(1)AP1と関連付けられたWLAN経路からRNC2のノードBと関連付けられたUTRAN経路へのセッションハンドオーバおよび制御プレーンハンドオーバと、
(2)RNC1と関連付けられた無線アクセスノードBから候補RNCと関連付けられた候補無線アクセスノードBへの制御プレーン信号通知ハンドオーバであって、セッションと関連付けられ、前記ノードBを通じて信号通知する制御プレーン信号通知とRRM情報との少なくともいずれかのみを前記候補ノードBへハンドオーバすることを予定し、前記信通知を前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより実行する、制御プレーン信号通知ハンドオーバと、
(3)RNC1と関連付けられた無線アクセスポイントAP1から候補RNCと関連付けられた候補無線アクセスポイントAP2への前記セッションのユーザプレーンハンドオーバであって、RNC1および前記アクセスポイントAP1を通じて、セッションを現在ルーティングし、候補RNCおよび前記候補アクセスポイントAP2を通じて、セッションをルーティングすることを予定し、前記アクセスポイントAP1およびAP2を通じるセッションのルーティングを前記代替アクセス・ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより実行する、ユーザプレーンハンドオーバと、
(4)RNC1と関連付けられた無線アクセスポイントAP1から候補RNCと関連付けられた候補無線アクセスポイントAP2への前記セッションのユーザプレーンおよび制御プレーンハンドオーバであって、RNC1および前記アクセスポイントAP1を通じて、セッション自体と共にセッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかを現在ルーティングし、候補RNCおよび前記候補アクセスポイントAP2を通じて、セッション自体と共にセッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかをルーティングすることを予定し、前記アクセスポイントAP1およびAP2を通じるルーティングを前記代替アクセス・ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより実行する、ユーザプレーンおよび制御プレーンのハンドオーバと、
のいずれか1つのタイプを指定する。
一実施形態では、前記無線リンク設定要求メッセージは、
−要求無線リンク(単数または複数)の要求QoSレベルを指定する情報要素
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットからプロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−元の伝送フォーマットのダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットにLLCヘッダを加え、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルに従い、元の伝送フォーマットのダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをRNC1のLLCネットワーク・ソース・アドレスを持つLLCフォーマットに変形するステップと、
−RNC間トンネルベアラを特定するトンネル識別子に前記セッション識別子を結合し、候補RNCに前記LLCセッションパケットをトンネルさせるステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データからプロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−RNC間トンネルベアラを特定するトンネル識別子に前記セッション識別子を結合し、候補RNCに前記元の伝送フォーマットのセッション・ユーザ・データをトンネルさせるステップと
をさらに含む。
一実施形態では、「ハンドオーバ候補」メッセージのUTIDはUTの移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecであり、「ハンドオーバ候補」メッセージは候補RNCと関連付けられたアクセスルータARのIPアドレスを含み、本方法は、
−セッションとリンクするUTのMIP/MIPSecアドレスによりセッションを特定するステップと、
−ARのIPアドレスを持つセッションのルーティングテーブルを更新するステップと、
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−宛先アドレスとしてARのIPアドレスを持つ元の伝送フォーマットのIPセッションパケットをUDP/IPまたはTCP/IPによりカプセル化するステップと、
−このようにして取得するUDP/IPまたはTCP/IPセッションパケットを、トンネル化パケットを形成するUDP/IPによりカプセル化するステップであって、トンネル化パケットのUDPポート番号が、上記のごとく確立する候補RNCへのRNC間トンネルを特定する、トンネル化パケットを形成するUDP/IPによりカプセル化するステップ、および
−RNC間UDPトンネルポート番号に前記セッション識別子を結合し、カプセル化ダウンリンク・セッション・パケットを候補RNCにトンネルさせ、ARの代わりにAR2を通じてパケットをルーティングするステップと
をさらに含む。
一実施形態では、RNC1はRNC間トンネルを経て候補RNCに通信セッションをルーティングし、本方法は、
−RNC間トンネルを経る候補RNCへのセッションのルーティングと並列に第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするステップ
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−UTから「ハンドオーバ確認」メッセージを受信するステップであって、
このメッセージは、
−前記メッセージを「ハンドオーバ確認」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子と、
−非関連付け情報要素およびUTがもはや関連付けられていない、無線アクセスポイントAP1のネットワークアドレス、および、
−UTが現在関連付けられている無線アクセスポイントAP2のネットワークアドレスを伴うハンドオーバ確認情報要素と
を含み、
前記AP1およびAP2のネットワークアドレスを前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルに従い定義する、「ハンドオーバ確認」メッセージを受信するステップと、
−前記「ハンドオーバ確認」メッセージの受信応答として第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じるセッションのルーティングを防止するステップと、
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記候補RNCを通じる前記セッションのルーティングを決定するステップと、
−RNC1および候補RNCを通じて直列にセッションをルーティングすることができないことを確認するステップと、
−データ・パケット・サポート・ノードがRNC1および候補RNC双方と接続しており、データ・パケット・サポート・ノードを通じてセッションを現在ルーティングすることを特定するステップと、
−「RNC再配置要求」メッセージを形成するステップであって、「RNC再配置要求」メッセージが、
−前記メッセージを「RNC再配置要求」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素と、
−候補RNCを特定する識別子と、
−代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するようなUTのネットワークアドレスと、
−セッションを現在トンネルさせているRNCとデータ・パケット・サポート・ノードとの間のトンネルのトンネル識別子と
を含む「RNC再配置要求」メッセージを形成するステップ、および
−前記「RNC再配置要求」メッセージを前記データ・パケット・サポート・ノードに送信し、前記RNC1から前記候補RNCへのセッションに関するサービス提供RNCの再配置を要求するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、前記候補RNCを通じるセッションのルーティングを決定するステップが、
−UTから「ハンドオーバ確認」メッセージを受信するステップであって、メッセージが、
−前記メッセージを「ハンドオーバ確認」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素と、
−非関連付け情報要素およびUTがもはや関連付けられていない無線アクセスポイントAP1のネットワークアドレスと、
−UTが現在関連付けられている無線アクセスポイントAP2のネットワークアドレスを伴うハンドオーバ確認情報要素と
を含み、
前記AP1およびAP2のネットワークアドレスを前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルに従い定義する、「ハンドオーバ確認」メッセージを受信するステップを含み、
本方法は、
−代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子を無効にし、代替無線アクセスネットワーク経路を通じるセッションの伝送と関連付けられた無線チャネル割り当てを無効にし、前記「ハンドオーバ確認」メッセージの受信応答として代替無線アクセスネットワーク経路を通じるセッションのルーティングを防止するステップ
をさらに含む。
一実施形態では、前記候補RNCを通じるセッションのルーティングを決定するステップは、
−ビーコン信号をUTが現在検出する、少なくとも無線アクセスポイントAP1およびAP2に関するRRM情報を収集するステップであって、第1の無線アクセスネットワーク経路を経て、または代替無線アクセスネットワーク経路を経て前記RRM情報を信号通知する、RRM情報を収集するステップと、
−前記収集したRRM情報に基づき予備的ハンドオーバの決定を行うステップ、および
−ハンドオーバ指令識別子およびAP2の代替ネットワークアドレスを含む「物理チャネル再構成」メッセージをUTに送信し、メッセージがAP1に代わってAP2を通じてメッセージをルーティングすることをUTに指令する、「物理チャネル再構成」メッセージをUTに送信するステップ
を含む。
一実施形態では、ビーコン信号をUTが現在検出する、少なくとも無線アクセスポイントAP1およびAP2に関するRRM情報を収集するステップは、
−第1の無線アクセスネットワーク経路を経て、またはRNC間インタフェースを経て無線リソース制御(radio resource control、RRC)測定結果報告メッセージを受信するステップであって、メッセージが3GPP RRC規格フォーマットに準拠し、目標アクセスポイントとしてAP2を指示する「追加測定結果」情報要素を含む、RRC測定結果報告メッセージを受信するステップ、または、
−前記代替無線アクセスネットワークによるRRCメッセージフォーマットの規格フォーマットに準拠するRRC測定結果報告メッセージを受信するステップであって、前記RRCメッセージが目標アクセスポイントとしてAP2を指示する「追加測定結果」情報要素を含む、RRC測定結果報告メッセージを受信するステップ
をさらに含む。
一実施形態では、前記マルチRATネットワークが総合3GPP−UTRAN−IEEE802−WLANネットワークであり、前記通信セッションが3GPP PDPコンテキストセッションであり、前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルが3GPP UTRAN規格プロトコルであり、前記セッション識別子がRNC1とSGSNとの間のUDP/IPトンネルの3GPP UTRAN規格プロトコルによるGTP−Uトンネル終端ポイント識別子TEIDであり、前記第1のルーティングプロトコルによる前記無線ベアラが3GPP RBIDであり、前記代替ベアラ識別子がWLAN無線ベアラ識別子(WLAN radio bearer identifier、WLAN RBID)、または移動IP無線ベアラ識別子(mobile IP radio bearer identifier、MIP RBID)、またはセキュアな移動IP無線ベアラ識別子(secure mobile IP radio bearer identifier、MIP/ISec RBID)であり、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルがIEEE802WLANプロトコルまたはIP/MIP/IPSecプロトコル、または以上の組み合わせであり、前記UTIDがUTのWLAN
MACアドレス、またはUTのMIPアドレス、またはUTのMIPSecアドレスであり、前記AP2IDがAP2のWLAN MACアドレスであり、前記ノードBIDがノードBを特定する3GPP識別子であり、UTの前記第2のネットワークアドレスがMIPまたはMIPSecアドレスであり、前記候補RNCを特定する前記識別子が前記候補RNCのIPアドレスまたはUTRAN MACであり、前記RNC1を前記候補RNCと接続する前記第1のインタフェースが3GPPlurインタフェースであり、前記候補RNCの前記ネットワークアドレスが候補RNCのUTRAN MACアドレスまたはIPアドレスであり、前記無線リンク設定要求メッセージが3GPP無線リンク設定要求メッセージフォーマットに準拠し、無線アクセスポイントAP1、UTおよびAP2のネットワークアドレスがそれぞれAP1、UTおよびAP2のWLAN MACアドレスであり、前記データ・パケット・サポート・ノードが3GPP SGSNであり、「RNC再配置要求」メッセージフォーマットが3GPP「RNC再配置要求」メッセージフォーマットに準拠する。
第2の態様によれば、本発明はプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを提供し、マルチRATネットワークに実装し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルによる無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて通信セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにするRNC1の処理手段に、コンピュータプログラムをロードする場合、コンピュータプログラムは本発明の第1の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を処理手段に実行させる。
第3の態様によれば、本発明はコンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体を提供し、マルチRATネットワークに実装し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルによる無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにするRNC1の処理手段に蓄積プログラムコード手段をロードする場合、蓄積プログラムコード手段は本発明の第1の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させる。
第4の態様によれば、本発明は総合マルチRATネットワークにおけるユーザ端末UTに関する通信セッションのハンドオーバを支援する方法を提供し、前記ネットワークに実装し、セッションのハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子にセッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにする候補RNCが実行する前記方法は、
−UTと関連付けられたセッションを現在ルーティングする隣接RNC1から「無線リンク設定要求」メッセージを受信するステップと、
−「無線リンク設定要求」メッセージからRNC1と候補RNCとの間のRNC間トンネルのトンネルポート番号を抽出するステップと、
−「無線リンク設定要求」メッセージからUTを特定するUT識別子を抽出するステップと、
−前記トンネルポート番号を、UT、および、UTに関連付けられたセッションと関連付けるステップと、
−前記「無線リンク設定要求」メッセージのセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子を抽出するステップと、
−前記ハンドオーバタイプ識別子に従い前記UTのセッションをルーティングする無線トラフィックチャネルを設定するステップと
を含む。
一実施形態では、本方法は、
−「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップであって、「ハンドオーバ候補」メッセージが、
−前記メッセージを「ハンドオーバ候補」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素、および、
−無線アクセスポイントAP2のアクセスポイント識別子AP2ID、またはノードBのノードB識別子ノードBID、前記UTが検出するノードBのビーコン信号であって、前記代替無線アクセス・ネットワーク・プロトコル、または候補RNCと関連付けられたアクセスルータARのIPアドレスと共にUTの移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecにより前記AP2IDを定義し、「ハンドオーバ候補」メッセージがUTを特定する、無線アクセスポイントAP2のアクセスポイント識別子AP2ID、またはノードBのノードB識別子ノードBID、前記UTが検出するノードBのビーコン信号を含む、「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップと、
−前記UTが候補RNCを通じてルーティングする進行中のセッションを持たないことを確認するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、RNC間インタフェースを経てセッションを現在ルーティングするRNC1から前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信し、本方法は、
−前記「ハンドオーバ候補」メッセージのネットワーク・ソース・アドレスがRNC1のネットワークアドレスであることを認識し、セッションがRNC1を通じて現在ルーティングされていると結論付けるステップと、
−RNC1と候補RNCとの間のRNC間トンネルを確立するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−第1の無線アクセスネットワーク経路を経て、または代替無線アクセスネットワーク経路を経てUTから前記「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップと、
−前記「ハンドオーバ候補」メッセージをその隣接RNCに転送するステップと
をさらに含む。
一実施形態では、アクセスポイント識別子が前記代替無線アクセスネットワーク経路のアクセスノードAP2のセル識別子であり、前記セッション・ハンドオーバ・タイプ識別子要素が、前記セッションはAP2を通じてルーティングすべきであることを示し、UTに対する無線トラフィックチャネルを設定するステップが、
−AP2(266)を介し、ポートを通じて論理LLCのUTとの接続を設定するステップであって、LLC接続を代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより設定する、論理LLC接続を設定するステップと
−セッションをLLC接続と関連付けるステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記トンネルポート番号により特定するトンネルを通じてセッションのダウンリンクパケットを受信するステップと、
−受信ダウンリンクパケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによるフォーマットを持ち、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するようなRNC1のネットワーク・ソース・アドレスを持つセッションパケットをこのようにして取得するステップと、
−ポートを通じてこのようにして取得するセッションパケットを転送し、AP2を介してUTにパケットをこのようにしてルーティングするステップと
をさらに含む。
一実施形態では、本方法は、
−前記トンネルポート番号により特定するトンネルを通じてセッションのダウンリンクパケットを受信するステップと、
−受信パケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによるフォーマットを持ち、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するようなRNC1のネットワーク・ソース・アドレスを持つセッションパケットをこのようにして取得するステップと、
−このようにして取得するパケットから代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによりRNC1が加えたカプセル化ヘッダを除去し、ダウンリンクパケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−元の伝送フォーマットのダウンリンク・セッション・パケットにLLCヘッダを加え、元の伝送フォーマットのダウンリンク・セッション・パケットを前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによる候補RNCのLLCネットワーク・ソース・アドレスを持つLLCフォーマットに変形するステップと、
−ポートを通じてこのようにして形成するLLCセッションパケットを転送し、AP2を介してUTにパケットをこのようにしてルーティングするステップと
をさらに含む。
一実施形態では、「ハンドオーバ候補」メッセージが候補RNCと関連付けられたアクセスルータARのIPアドレスと共に、UTの移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecを含み、「無線リンク設定要求」メッセージのUT識別子がUTの対応するMIP/MIPSecアドレスであり、RNC間トンネルがUDP/IPトンネルであり、本方法は、
−前記「無線リンク設定要求」メッセージからUTのMIP/MIPSecを抽出するステップと、
−トンネルポート番号をUTのMIP/MIPSecおよびARのIPアドレスと関連付けるステップと、
−セッションとリンクするUTのMIP/MIPSecアドレスによりセッションを特定するものを受信するステップと、
−ARのIPアドレスによりセッションのルーティングテーブルを更新するステップと、
−RNC間UDP/IPトンネルを経てダウンリンクIPカプセル化IPセッションパケットを受信するステップと、
−IPカプセル化ダウンリンクIPセッションパケットからトンネル化UDP/IPヘッダを除去し、IPによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットを取得するステップであって、IPセッションパケットのカプセル化IPアドレスがAR2のIPアドレスである、IPによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットを取得するステップと、
−AR2のIPアドレスによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットをARと関連付けられたポートに転送し、ARおよびAP2を通じてUTにダウンリンクIPセッションパケットをルーティングするステップと
をさらに含む。
一実施形態では、前記マルチRATネットワークは総合3GPP−UTRAN−IEEE802−WLANネットワークであり、前記通信セッションは3GPP PDPコンテキストセッションであり、前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルは3GPP UTRAN規格プロトコルであり、前記セッション識別子はRNC1と候補RNCとの間のUDP/IPトンネルの3GPP UTRAN規格プロトコルによるGTP−Uトンネル終端ポイント識別子TEIDであり、前記第1のルーティングプロトコルによる前記無線ベアラは3GPP RBIDであり、前記代替ベアラ識別子はWLAN無線ベアラ識別子WLAN RBID、または移動IP無線ベアラ識別子MIP RBID、またはセキュアな移動IP無線ベアラ識別子MIP/ISec RBIDであり、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルはIEEE802WLANプロトコルまたはIP/MIP/IPSecプロトコル、または以上の組み合わせであり、前記UTIDはUTのWLAN MACアドレス、またはUTのMIPアドレス、またはUTのMIPSecアドレスであり、前記AP2IDはAP2のWLAN MACアドレスであり、前記ノードBIDはノードBを特定する3GPP識別子であり、UTの前記第2のネットワークアドレスはMIPまたはMIPSecアドレスであり、前記無線リンク設定要求メッセージは3GPP無線リンク設定要求メッセージフィーマットに準拠し、無線アクセスポイントAP1、UTおよびAP2のネットワークアドレスはそれぞれAP1、UTおよびAP2のWLAN MACアドレスである。
第5の態様によれば、本発明はプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを提供し、前記ネットワークに実装し、セッションに対するハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングすることができ、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子にセッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングすることができる候補RNCの処理手段に、コンピュータプログラムをロードする場合、プログラムコード手段を含むコンピュータプログラムは本発明の第4の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させる。
第6の態様によれば、本発明はコンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体を提供し、前記ネットワークに実装し、セッションに対するハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティン・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングすることができ、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子にセッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングすることができる候補RNCの処理手段に、蓄積プログラムコード手段をロードする場合、蓄積プログラムコード手段は本発明の第4の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させる。
第8の態様によれば、本発明は無線ネットワークコントローラRNC1を提供し、無線ネットワークコントローラRNC1は、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、前記RNCは本発明の第1の態様による方法を実現する手段を含む。
一実施形態では、前記手段は蓄積プログラムコード手段を持つデータメモリを含み、蓄積プログラムコード手段を前記RNC1の処理手段にロードする場合、蓄積プログラムコード手段は本発明の第1の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させる。
第9の態様によれば、本発明は無線ネットワークコントローラRNC2を提供し、無線ネットワークコントローラRNC2は、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポートを介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子にセッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポートを介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、前記RNC2は本発明の第4の態様による方法を実現する手段を含む。
一実施形態では、前記手段は蓄積プログラムコード手段を持つデータメモリを含み、蓄積プログラムコード手段を前記RNC1の処理手段にロードする場合、蓄積プログラムコード手段は本発明の第4の態様による方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させる。本発明を以上に開示したが、本発明は添付する請求項1乃至請求項40により規定する。
本発明の特徴および利点は、添付する図面を参照する以下の「発明を実施するための最良の形態」からさらに明らかになるであろう。
次に、図2乃至図8を参照して、本発明をさらに詳細に記述することにする。
記述のごとく、本発明は総合マルチRAT(Radio Access Technology、無線アクセス技術)ネットワークに関し、UTRAN−WLAN総合RATネットワークの特定の場合について下記の実施形態または動作モードの例により本発明をさらに十分に記述することにする。一方、本発明は任意のレイヤ2IEEE802無線アクセスネットワークと総合する任意のセル無線ネットワークに適用することができ、多くの修正および組み合わせのすくなくともいずれかが可能である。例えばWLAN、IEEE802.16の場合、その場合当業者が了解するようにAP265はIEEE802.3MACフレームを802.11MACフレームに代えて802.16MACフレームに変形するであろう。セル無線ネットワークは、任意のセル無線ネットワークでありえ、種々のルーティングプロトコルを使用して、種々のネットワーク伝送経路を通じてデータ(パケット)セッションを確立し、ルーティングすることができる無線ネットワークコントローラRNCを含み、セルネットワークは、例えばUTRAN−GPRSネットワーク、CDMA2000ネットワーク、IS−95ネットワーク、D−AMPSネットワークなどでありえよう。例えばCDMA2000ネットワークの場合、当業者が了解するように下記の本発明によるRNCの機能は、好ましくはCDMA2000のBSC(Base Station Controllers、基地局コントローラ)において実現するであろう。それ故本明細書では、用語RNCを3GPP UTRAN規格によるRNCのみを含むように厳密に解釈すべきではなく、データセッションをその種々のポートを通じて種々の伝送経路に対応付けることができ、種々の伝送経路が種々のルーティングプロトコルを使用するネットワーク制御ノードを含むと解釈すべきである。用語ルーティングプロトコルを、本明細書では特定の無線アクセスネットワーク伝送経路が使用する全伝送プロトコルを含むと解釈すべきであり、その経路には複数の伝送ノードを含むことができる。従って、RNCは任意のノードであり、第1のポートを通じて第1のノードへおよび第2のポートを通じて第2のノードへデータセッションをルーティングすることができ、第1のノードは第1のルーティングプロトコルを、第2のノードは第2の代替ルーティングを使用する。従って、用語「ルーティングプロトコル」を、単に従来様式で種々のネットワークノード間で到達可能情報を交換するために使用するプロトコルとしてではなく、代わって無線アクセスネットワーク経路に沿う特定のネットワーク技術によりデータをルーティングまたは伝送する機構として解釈すべきであり、その経路は複数のノードを通常含む。従って、ルーティングプロトコルは特定の技術によりデータパケットを伝送する手段であり、従って一伝送規格技術による1つのセットの伝送プロトコルを通常含み、そのプロトコルをネットワーク経路内のノードが使用する。例えば、3GPP UTRAN技術はデータ伝送に第1のセットのプロトコルを指定し、それにより第1のルーティングプロトコルを定義し、IEEE802WLAN技術はデータ伝送に第2のセットのプロトコルを指定し、それにより第2のルーティングプロトコルを定義する。本発明によるRNCはこのように任意のネットワークノードであり、RNCを(少なくとも)2つの異なるデータポートを介して異なる技術を使用する(少なくとも)2つの異なるネットワークに接続する場合、第1のデータポートと第2のデータポートとの少なくともいずれかを通じてデータセッションを対応付けることができ、データポートはユーザ端末と直接、または中間ネットワークノードを通じてユーザ端末と通信することができる。
図1乃至図8で、対応する要素に図のプレフィックス番号を伴う同一参照番号を付与しており、例えば図1におけるAP1、165は図2ではAP1、265として参照する、などである。
図2は、本発明によるUTRAN−WLAN総合RATネットワーク形式のマルチRATネットワーク構成の実例を示す。図2で、ノードB250およびノードB251を従来のlubインタフェースおよびそれぞれポート273並びにポート278を通じてRNC1230およびRNC2231にそれぞれ接続する。本発明によれば、WLAN部をRNC1230およびRNC2231にそれぞれ接続する。それぞれのWLAN部はアクセスポイントAP1265およびAP1266を含み、アクセスポイントAP1265およびAP1266を直接か、または図2に示すように従来のレイヤ2スイッチM−L2S1262およびレイヤ2スイッチM−L2S2263を介するかいずれかによりその各自のRNCに接続する。図2に示すように一実施形態では、アクセスルータAR255およびAR256をM−L2S1262とRNC1230との間およびM−L2S2263とRNC2231との間に実装し、別の実施形態ではAP1265とRNC1230との間およびAP2266とRNC2231との間のルーティング経路にアクセスルータを実装せず、APをその各自のRNCに直接か、選択可能にM−L2Sスイッチ(単数)/複数を介して接続する。多くの可能性が存在し、幾つかのAPは同じM−L2Sスイッチに接続することができ、幾つかのM−L2Sスイッチは同一RNCに直列または並列に接続することができ、ARは他のデータネットワーク(例えば、IPネットワーク)に接続することができ、IPネットワークはARとRNCとの間に実装することができ、図2は本発明を理解するための純粋な実例を示す。RNC1230およびRNC2231を、ポート270およびポート275を介し、従来のluインタフェースによりSGSN220に接続し、本発明の一態様によればRNC1230およびRNC2231を、ポート271およびポート276を介し従来のlurインタフェースにより相互に接続する。本発明の別の態様によれば、RNC1230とRNC2231との間にはインタフェースによる接続はない。図2に示すように、RNC1230とRNC2231はそれぞれポート272およびポート277を介して、さらにそのそれぞれのAR/M−L2S/AP(即ち、WLAN部)に接続する。UT240はそのポート241を通じてノードB250およびノードB251とおよびそのポート242を通じてAP265およびAP266との無線リンク接続/セッションを従来様式で確立するようにする、即ちUT240は2つの無線アクセスネットワーク技術(RAT)の能力を持つ。
図3は、RNC1230とAP1265との間にAR(またはIPネットワーク)を実装しない場合の図2に示すRNC1230、M−L2S1262、AP1265およびUT240の主要なユーザ・プレーン・プロトコル・スタックを図示する。図3は、本発明の一態様によるlurインタフェースによりRNCを相互に接続する場合を図示する。RNC2231、M−L2S2263、AP2266およびノードB251のユーザ・プレーン・プロトコル・スタックは類似する。図3で、RNC1330はそれぞれポート370およびポート371を通じるデータパケット通信のために従来の3GPP GTP−U(GPRS tunneling protocol−user plane、GPRSトンネル化プロトコル−ユーザプレーン)、従来のUDP(User Datagram Protocol、ユーザデータグラムプロトコル)、従来のIP(Internet protocol、インターネットプロトコル)、従来の3GPP L2(レイヤ2)およびL1(レイヤ1)を持ち、ポート373を通じるデータパケット通信のために従来の3GPP PDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケットデータ集中プロトコル)、RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)プロトコル、UTRAN MACレイヤ2およびレイヤ1を持つ。本発明によればRNC1330は、ポート372を通じるデータパケット通信のためにさらに従来のIEEE802.2LLC(Link Layer Control、リンクレイヤ制御)プロトコル、IEEE802.3MAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)レイヤおよびIEEE802物理レイヤ1(Ethernet(登録商標) physical layer、イーサネット物理レイヤ)を持つ。本発明によれば以下でさらに記述するように、RNC1330はポート372およびポート373を通じるセッションのルーティングのためにルーティングエンティティ、およびUTRANおよびWLAN無線リソースを総合して管理するマルチ無線リソース管理エンティティ(multi radio resource management、MRRMエンティティ)を持つ。M−L2S1362は従来のIEEE802.3MACプロトコルおよび物理レイヤ1を持つ。AP1265は従来のIEEE802.11MACプロトコル、IEEE802.11物理レイヤ、IEEE802.3MACプロトコルおよびIEEE802.11物理レイヤを持つ。ノードB350は従来の3GPPスタック(ユーザおよび制御プレーンの双方、図3に図示せず)を持つ。UT340はポート342を通じるデータパケット通信のために従来のIEEE802.11LLCプロトコル、IEEE802.11MACプロトコル、IEEE802.11物理レイヤを持ち、ポート341を通じるデータパケット通信のために従来のPDCP−、RLC−、UTRAN MAC−プロトコルおよびUTRAN物理レイヤを持つ。UT340は実装するUDP/TCPプロトコル(単数/複数)およびIPプロトコルを持つ。RNC1330の場合と類似するように、UT340330は以下でさらに記述するように、ポート341およびポート342を通じるセッションのルーティングのためのルーティングエンティティ並びにUTRANおよびWLAN無線リソースを総合して管理するためのマルチ無線リソース管理エンティティ(MRRMエンティティ)を持つ。
図4は、図3のネットワークノードの主要な制御プレーン・プロトコル・スタックを図示する。以上で図3を参照して記述した、IEEE802レイヤ1、2、3並びにUTRANレイヤ1およびレイヤ2並びに本発明により提供するかまたは可能にするUT440およびRNC1430のルーティング並びにMRRMエンティティとは別に図4に示すように、UT440は実装するRLC(無線リンク制御)プロトコル、RRC(無線リソース制御)プロトコルおよびSTAME(Station Management Entity、局管理エンティティ)を持ち、AP1465は実装するAPME(Access Point Management Entity、アクセスポイント管理エンティティ)、IAPP(Inter Access Point Protocol、according to IEEE802.11f standard、IEEE802.11f規格によるアクセスポイント間プロトコル)、UDP/TCP−およびIPプロトコルを持ち、RNC1430は実装するIAPP、UDP/TCP−およびIPプロトコル、RRC、RLC、RANAP(Radio Access Network Application Part、無線アクセス・ネットワーク・アプリケーション部)、SCCP(Signalling Connection Control Part、信号通知接続制御部)および3GPP信号ベアラプロトコルを持つ。
図5は、本発明の一実施形態による図2のUT240、AP1265、AR1255およびRNC1230の主要な制御/ユーザ・プレーン・プロトコル・スタックを図示し、図ではAR1/AR2をAP1/AP2とRNC1/RNC2との間に実装する(M−L2S1262は単に中継スイッチとして機能し、図5では除外した)。この実施形態では、ARとRNCとの間にIPネットワークがある。図5に示すように、RNC1530およびUT540はさらに実装するIPmプロトコル(移動IPであるMIP)およびまた選択可能なIPSecプロトコルを持ち、AR1555は中間IPネットワークを経てTCP/IPによりRNC530と通信し、WLANネットワークを経てIEEE802.2LLCによりUT540と通信する。IPmおよびIPSecプロトコルを統合することができる。図5に示すその他のプロトコルを図3および図4を参照して考察する。lurインタフェースのプロトコルスタックはluインタフェースのスタックと同じであり、図5には示さない。
通常、UT240は例えば802.1XEAP/TLS/TTLS/PEAP規格により実装するWLAN認証エンティティ(図示せず)をさらに持ち、例えばAP1265に接続するRADIUSまたはDIAMETERサーバ形式の対応するWLAN認証エンティティと認証のためにUT240が通信することを可能にする。RADIUSまたはDIAMETERサーバは、例えばAR1255またはRNC1230に統合することができるが、多くの可能性が存在する。当業者が了解するように、多くの他のプロトコルの選択肢が存在し、例えばLWAPP(Light Weight Access Point Protocol、軽量アクセス・ポイント・プロトコル)をIAPPの代わりに使用することができるか、またはUTRANなどの場合に、LLC/IAPPの代わりにRLC/RNCプロトコルを使用することができよう。例えば文献RFC3579(EAPのためのRADIUSのサポート)、RFC2865、RFC2869(RADIUSの拡張)、RFC3576(RADIUSに対する動的認証拡張)およびRFC3580(IEEE802.1XRADIUS使用指針)が指定するように、RADIUSサーバは従来のRADIUSプロトコルを通常使用し、例えばIETF(Internet Engineering Task Force、インターネット技術タスクフォース)標準化団体が発行する規格AAA(Authenticating、Authorization、Accounting、認証、認可、経理)プロトコルRFC2284−PPP EAP、RFC4017(WLANに対するEAP要求条件)またはRFC3748(EAP)またはRFC2716(PPP EAP TLS)またはEAP TTLS(EAP Tunneled TLS Authentication Protocol、EAPによりトンネル化するTLS認証プロトコル)が定義するような従来のEAP(拡張可能認証プロトコル)と共に、例えばRFC3588(DIAMETERベースプロトコル)が指定するような従来のDIAMETERプロトコルをDIAMETERサーバは通常使用し、さらにEAP−PEAP(Protected EAP Protocol、保護されたEAPプロトコル)を使用することができる。
RNC2231に対する対応するスタックと、それが関連付けられている図2のWLANルーティング経路は、図3、図4および図5のスタックと類似である。
次に図2乃至図7を参照して、本発明による方法を実施形態についてさらに詳細に記述することにするが、実施形態ではアクセスルータAR1255およびAR2256は図2に示すネットワークには実装しない、即ちネットワークはRNC1/RNC2230/232とAP1/AP2265/266との間の純粋なWLAN経路である。サービス提供エリアがそれ自体のものと重複する隣接APについての情報を含むそれ自体の最新のデータベースを、各APが維持することを仮定する。このようにして、各APはIEEE802.11k規格によるサイト報告を関連付けられたUTに提供することができ、サイト報告はUTがローミング(ハンドオフ)することができる近くの他のAPについての情報を含む。関係する全てのAPを同じ運用会社が制御するか、または特別な運用会社間協定が存在する場合にのみ、これを達成することができる。本明細書に記述する方法は本発明を理解するための純粋な実例であり、当業者が了解するように多くの修正が可能であり、例えば幾つかのステップ/動作を異なる/逆の順序で実施し、同じ結果を提示することができる。
図6のステップ6000で、ノードB250およびRNC1230を通じ、UTRANルーティング経路を経るUT240とインターネット280に接続する例えばピアまたはホストとの間に、マルチメディアセッションなどの進行中の従来のパケットデータセッションが存在する。セッションを搬送するために、UT240とSGSN220およびGGSN210との間で従来の3GPP PDP(パケット・データ・プロトコル)コンテキストセッションを使用する。従来様式で例えばUT240の主導で、PDPコンテキストセッションを設定することができ、UT240、SGSN220およびGGSN210間の従来の信号通知の後PDPコンテキスト要求作成メッセージ(Create_PDP_Context_Request message)を通じて、SGSN220はGGSN210へのGTP−Uトンネルの確立を開始する。トンネル終端ポイント識別子(tunnel endpoint identifier、TEID)、IPアドレス(即ち、受信ノードのIPアドレス)およびUDPポート番号によりGTPトンネルを特定する。TEIDは、曖昧さなくトンネル終端ポイントを特定するGTPトンネルの受信側がローカルに割り当てる。GTP−Cメッセージを使用してトンネル終端ポイント間で、TEID値を交換する。PDPコンテキストセッションをそのQoSプロファイルおよびIPアドレスにより特徴付け、各ノードのTEID(通常UDPポート番号)は、曖昧さなく従来様式でRNC1230、SGSN220およびGGSN210間をトンネルする特定のPDPコンテキストセッションを特定する。GTP−Uトンネルを通じてUDP/IPパケットとしてSGSN220へ/からルーティングするPDPパケットのルーティングのために、RNC1はPDPコンテキストのGTP−Uトンネルに関するTEIDを特定し、3GPP RBID(Radio Bearer Identifier、無線ベアラ識別子)に結合する前記TEIDを3GPP RABID(Radio Access Bearer Identifier、無線アクセスベアラ識別子)に結合することにより、UTRAN/RLC/MACを経て従来様式でPDCPパケットとしてこれらのパケットをUT240へ/からルーティングし、UT240は次いでUT240へ/からPDCPパケットを伝達するための「正しい」3GPPチャネル(単数/複数)(および設定)を曖昧さなく定義する。表1はPDPコンテキストセッションパケットを従来様式でルーティングするためにRNC1230のルーティングエンティティが使用するルーティングテーブルを示す。
Figure 0004944117
表1に見るように、1つのUTは複数の進行中のPDPセッションを持つことができる。以下の記述では、UT240は1つの進行中のPDPセッションのみ、即ち表1のセッション1を持つと仮定する。UT240とSGSN220との間のこのPDPコンテキストセッションを図7Aの通信ステップ1により示す。UT240を以下の表ではUT1として参照する。
次いで、方法はステップ6010に進み、本発明によりUT240は能力メッセージを形成し、UTRAN経路を経て(即ち、ノードBを介して)RNC1230に能力メッセージを送信するが、このメッセージはUT240が2つのRAT能力を持つ、即ちUTRAN経路およびWLAN経路両方を経て通信できることをRNC1230に通報する。図7Aの通信ステップ2によりこれを示す。本発明によれば、この能力メッセージは「UTマルチモード/マルチRAT能力」情報要素を含み、この情報要素は代替ネットワークがWLANの場合、UT240がUTRANおよびWLAN両方の能力を持つことをRNC1230に通報する。「UTマルチモード/マルチRAT能力」情報要素を定義する方法に多くの可能性が存在し、例えば代替ネットワークを曖昧さなく定義する「代替ネットワーク識別子」により情報要素を構成することができ、例えばこの代替ネットワーク識別子を第1の、特に定義するRRCメッセージにおける4ビットのデータフィールドにより定義することができ、第2の特に定義するデータフィールドにおけるUT240の代替ネットワークアドレスと共に、16の異なる代替ネットワーク、即ち代替ネットワークがRNC1230に直接接続する(即ち、AP1265とRNV1230との間に中間のAR255を実装しない)無線LANである場合のUT240のWLAN MACアドレスの定義を可能にする。図2に示すように例えばAR255とRNC1230(図2に図示せず)との間のIPネットワークを介してWLAN部をRNC1230に接続するAR255がある場合以下でさらに記述するように、UT240の代替ネットワークアドレスはUT240のIPアドレスでありうるが、多くの可能性が存在する。「代替ネットワーク識別子」を例えば0000に設定し代替ネットワークがWLANであることを示すことができ、「0001」に設定し代替ネットワークがIPネットワークであることを示すことができるなどである。能力メッセージを従って例えば前記「UTマルチモード/マルチRAT能力」情報要素と共にUTのWLAN MACアドレスを含むRRCメッセージとして実現し、能力メッセージを(DCCHを経て)RNC1のMRRMエンティティに送信することができ、以下でさらに記述するようにMRRMエンティティは基本的にWLAN RRM情報をまた統合するようにするRNC1の従来の3GPP RRMエンティティである。あるいは例えば、前記メッセージにおけるUT240の前記代替ネットワークアドレスと共に前記「代替ネットワーク識別子」を含むことにより、能力メッセージを従来の「PDPコンテキストアクティベート要求」修正メッセージとして実現することができる。従って、以上のデータフィールドを含む「PDPコンテキストアクティベート要求」メッセージをPDPコンテキストのアクティベート中にUT240がSGSN220に送信するが、能力メッセージの実現方法に多くの他の可能性が存在する。本発明に従い重要なことは、UT240の2つのRAT能力およびUT240の代替ネットワークアドレス(即ち、この実例ではWLAN MACアドレスであり、代替ネットワークはWLANである)についてRNC1230に通報すること、および以下でさらに記述するように、RNC1230がUT240の代替ネットワークアドレス(即ち、この実施例ではWLAN MACアドレスであり、代替ネットワークはWLANである)を正しいPDPコンテキストセッション(即ち、UT240のセッション)と関連付けるようにすることである。
ステップ6020で、次いでRNC1230のMRRMエンティティはUT240のこのWLAN MACアドレスをRNC1のルーティングエンティティに転送し、表2に示すように、このエンティティはそれに応じてそのルーティングテーブルを更新する。
Figure 0004944117
次いでステップ6020で、RNC1のルーティングエンティティはUT240のWLAN MACアドレスをその進行中のPDPセッションと関連付け、一方RABID1にTEID1を、およびRBID1にRABID1を結合することにより、ルーティングエンティティはUTRAN経路を経て(ノードB250を介して)PDPパケットのルーティングを続ける。
ステップ6030で、UT240はAP1265のサービス提供エリアにローミングし、従来様式でAP1265からのビーコンフレームを検出し、このフレームはAP1265のMACアドレスを含み、このMACアドレスをUT240のMRRMエンティティに転送する。図7Aの通信ステップ3がこれを示す。
ステップ6040で、UT240はUT240およびAP1265を曖昧さなく特定する「ハンドオーバ候補」メッセージを形成し、このメッセージをRNC1230に送信する。このメッセージを実現する方法に多くの可能性が存在するが、重要なことは、以降AP1(265)を通じてメッセージをルーティングすることができることをRNC1(230)が確認することを可能にする情報を「ハンドオーバ候補」メッセージが含む/搬送することであり、AP1265がRNC1230ではなく、別のRNCに接続する場合、RNC1230がそのRNCのアイデンティティを確認することを可能にする情報を「ハンドオーバ候補」メッセージが搬送しなければならないことである。さらにセッションを現在別のセッションを通じてルーティングしていれば、「ハンドオーバ候補」メッセージはRNC1230がそのRNCのアイデンティティを確認することを可能にしなければならない。通常「ハンドオーバ候補」メッセージはメッセージタイプ識別子の情報要素を含み、情報要素は前記メッセージが、幾つかのセッション識別子、通常UT(240)のWLAN MACアドレスを伴う「ハンドオーバ候補」メッセージであることをRNC1(230)に通報するが、それはAP1(265)を特定するアクセスポイント識別子を伴うこのアドレスがRNC1(230)におけるセッションを特定するからであり、通常アクセスポイント識別子はAP1(265)のWLAN MACアドレス(または別のセルid)である。例えばAP1(265)のWLAN MACネットワークアドレス(または別のセル識別子)を含む修正RRCメッセージとして、「ハンドオーバ候補」メッセージを実現し、「ハンドオーバ候補」メッセージを、ノードB250を介しBCCHを経てRNC1230に送信することができるが、多くの可能性が存在する。図7Aの通信ステップ4が、例を構成するこの「ハンドオーバ候補」メッセージの伝送を示す。例えば後段でSTATE/APME/IAPPプロトコルによりWLAN経路を経て、「ハンドオーバ候補」を送信することができる。
ステップ6050で、RNC1230はこの「ハンドオーバ候補」メッセージからAP1265の代替ネットワークセル識別子、即ち代替ネットワークがWLANであるこの実例におけるAP1265のWLAN MACアドレスを抽出し、このセル識別子をそのMRRMエンティティおよびルーティングエンティティに転送する。次いで例えば、UT240のUTRAN無線チャネル(単数/複数)をAP1265にハンドオーバできることを示すデータを種々のRRMアルゴリズムに供給することにより、RNC1230のMRRMエンティティはそれに応じて関係するMRRM情報を更新し、全体的な無線ネットワーク容量を最大にする。このような最適化のためのRNC1230のMRRMエンティティの正確なMRRMアルゴリズム、即ち正確な最適化基準などは本発明の主題ではなく、本発明の重要な利点は本発明が効率的なこのようなMRRM機能の可能性に道を開くことである。本発明によれば、次いで例えば全総合ネットワークのAPの全セルに関する識別子(例えば、WLANアドレス)、およびそのそれぞれ関連付けられたRNCのネットワークアドレス(例えば、それぞれUTRAN RNCのIPアドレス)を含むルックアップテーブルを調べることにより、RNC1230のMRRMエンティティは前記AP1265が関連付けられた(接続する)RNCを確認する。さらにステップ6050で、RNC1のMRRMエンティティは前記RNCネットワークアドレスをRNC1230のルーティングエンティティに転送し、UT240のPDPコンテキストセッション1を代替アクセスポイント、即ちAP1265と関連付けられたRNCのネットワークアドレス(例えば、IPアドレス)、即ちAP1265がRNC1230と接続する(RNC1230を通じて「到達する」)この実例におけるRNC1230のネットワークアドレス(例えば、IPアドレス)と関連付けることにより、RNC1230のルーティングエンティティはそれに応じて表3に示すようにそのルーティングテーブルを更新する。
Figure 0004944117
その後ステップ6060で、IEEE802規格に従いUT240は関連付け(アソシエーション)要求メッセージをAP1265に送信し、WLAN接続設定を開始し、これを図7Aの通信ステップ5が示す。このメッセージはUT240のWLAN MACアドレスを含む。AP1265はその関係するポートをUT240のWLAN MACアドレスと関連付けることによりそれに応じてその橋渡しテーブルを更新する。前記関連付け要求メッセージは、また関係するPDPセッションに対するPDPコンテキストセッション識別子、例えばPDPコンテキストセッションのRBIDまたはRABIDまたはIPアドレスまたはUT240のNSAPIを含むことができ、この理由をさらに以下で説明する。図7Aの通信ステップ6が示すように、AP1265は802.11メッセージとして関連付け応答メッセージをUT240に送信することにより応答する。UT240はこの関連付け応答メッセージを受信し、次いでその第2の(WLAN)ポート242を介してWLANとの無線接続を確立する。
ステップ6070で図7Aの通信ステップ7が示すように、WLAN配信システム(Distribution System、DS)に向けて、即ちRNC1230に向けてM−L2S1262へレイヤ2更新フレームをブロードキャスト(一斉送信)することにより、AP1265はIEEE802規格に従い動作を継続する。前記L2更新フレームは、またステップ6060でAP1265に送信したRNC1230に対するPDPコンテキストセッション識別子を含むことができる。
ステップ6080で図7Aの通信ステップ8が示すように、M−L2S1262はこのレイヤ2更新フレームをRNC1230に転送することにより応答する。このレイヤ2更新フレームはMACソースアドレスとしてUT240のWLAN MACアドレスを含む。このレイヤ2フレームの目的は、フレームを受信するレイヤ2デバイスにおける転送または橋渡しテーブルをUT240のMACアドレスにより対応して更新させること、即ちこのフレームを受信したポートをUT240のMACアドレスと関連付け、UT240宛ての全ての将来トラフィックを正しいポート、即ちこのフレームを受信したポートに転送することである。レイヤ2フレームが多数押し寄せ、従って運用会社のネットワークにおける過剰なトラフィックを回避するために、マルチキャストの可能なスイッチ(M−L2S)の使用を想定し、隣接AP、サービス提供RNC1230および対応するM−L2S1262が属すグループに、レイヤ2更新フレームを好ましくはマルチキャストする。この場合従って、例えば隣接APおよび関連付けられたM−L2SのMACアドレス蓄積テーブルを持つことにより、各APはレイヤ2ネットワークトポロジをある程度知る。レイヤ2更新フレームは、またステップ6060でUT240がAP1265に送信した関係するセッションに対する前記PDPコンテキストセッション識別子、例えばPDPコンテキストセッションのRBIDまたはRABIDまたはIPアドレスまたはNSAPIを含むことができる。
ステップ6090で、AP1265の事前構成の程度に応じてAP1265はIAPP−追加通知パケットの送信の是非を決定する。当業者が了解するように、IAPP−追加通知パケットの代わりに、別のプロトコルによる対応するメッセージ、例えばLWAPPによるメッセージを使用することができよう。このIAPP−追加通知パケットはAP1265にとり送信することは必須ではなく、ステップ6090を省略することができる、即ち本発明による方法はステップ6080の後直接ステップ6100に進むことができる。AP1265がIAPP−追加通知パケットを送信するように事前構成されている場合、IAPPプロトコルおよびIEEE802規格の移動機能に従いUDP/IPパケットとしてこのパケットを通常送信し、RNC1230に接続する他のAPにAP1265(新規目標)におけるUT240の新しい関連付けについて通知する。図7Bにおける通信ステップ9がこれを示す。IAPPパケットはUT240のWLAN MACアドレスおよびシーケンス番号を通常含み、これは従来様式でパケットの有効性を示す。送信AP1265に地理的に近いRNC1230およびその他のAPのみがIAPPパケットを受信するように、マルチキャストIPアドレスを好ましくは選択すべきである。これはWLAN領域内の信号通知を削減するためである。それ故、中間のM−L2S1262を好ましくは対応して事前構成する、即ち中間のM−L2S126は受信IAPP−追加通知パケットをマルチキャストするIPアドレス蓄積リストを持つ。ステップ6090はレイヤ2ネットワーク(即ち、WLAN)のAPに、UT240と通信するために実際に選択するAPを通報し、無線通信を正しく1つのAPから他へハンドオーバすることができるようにする主な目的を持つ。ステップ6090はL2−RNが持つ従来のRRM(無線リソース管理)の一部を構成する。本発明によれば、IAPP−追加通知パケットはまた例えばUT240とAP1265との間に確立するWLAN無線チャネルの現在のセル負荷、信号強度などの従来のWLAN無線リソース管理パラメータを含む。当業者が了解するように、前記WLAN RRMパラメータをIAPP−追加通知パケットの特定のコンテキストコンテナに加えることにより、これを実行することができる。従って、さらに効率的/多様なMRRM機能を全RATネットワークに提供することができる。本発明によれば、IAPP−追加通知パケットはまた前記PDPコンテキストセッション識別子、例えばステップ6060でUT240からAP1265へ送信した関係するセッションのRBIDまたはRABID含むことができる。従って一代替実施形態で、本方法はステップ6080からステップ6100へ直接進み、IAPP−追加通知パケットを送信しない。
ステップ6010でUT240が能力メッセージを送信しないように事前構成されている場合ステップ6100で、UT240のMRRMエンティティは能力メッセージを形成し、上記のようにUTRAN経路またはあるいはWLAN部のいずれかを経て能力メッセージを送信し、RNC1230のMRRMエンティティはこの能力メッセージを受信し、関係パラメータを抽出し、上記のように適切な関連付けを行う。この点で能力メッセージを送信しなかった場合のさらに別の可能性は、ステップ6060でUT240からAP1265へ送信した無線リンクメッセージが、またPDPコンテキストセッション識別子、例えば関係するセッションの3GPPR BID1または3GPP RABID1を含むことができ、以上のステップ6060、6070、6080および6090で記述したように、このセッション識別子をRNC1230へ、例えばレイヤ2更新フレームと共に、または前記IAPP−追加通知パケットと共にRNC1230へ転送し、よってRNC1230のMRRMエンティティはこの受信レイヤ2更新フレームまたはステップ6090で記述したIAPP−追加通知パケットを能力メッセージとして解釈することができる。さらに別の可能性は、UTの代替ネットワークアドレス(ネットワークアドレス)、即ちこの場合UT240のWLANアドレス、問題の特定のPDPコンテキストセッションのPDPコンテキストセッション識別子、即ち3GPP RABID1または3GPP RBID1またはPDPコンテキストセッションの、IPアドレスまたはそれが関連付けられているNSAPIを含む能力メッセージを、UT240のMRRMエンティティが形成し、例えばDCCHを使用してUTRAN経路を介し、または前記能力メッセージをLLC802.2フレームフォーマットに変形し、WLAN経路を介しAP1265へ前記LLC802.2フレームをマルチキャストすることにより、この能力メッセージをRNC1230へ送信することである。あるいはRNCのMACアドレスがUT240に既知である(例えば、UTRAN経路を経て信号通知した)場合には、前記能力メッセージ(LLCフレーム)を専用メッセージとしてRNC1230に送信する。次いで、RNC1230のMRRMエンティティはこの能力メッセージを受信し、以上のステップ6020におけるのと同じ様式で特定のUT240、特定のPDPコンテキストセッション識別子、即ち3GPP TEID1とUT240の代替ネットワークアドレス、即ちWLANアドレスを関連付ける。
さらにステップ6100で、RNC1230およびUT240は以下の表4に示すように本明細書ではWLAN RBID1と称する、特定のPDPコンテキストセッションを意図した特定のWLAN無線ベアラのアイデンティティ形式の代替ルーティング識別子をそれぞれ作成し、それに応じてそのルーティングテーブルを関連付ける。従って、RNC1230はこのWLAN RBID1をUT240の代替ネットワークアドレス、即ちWLAN MACアドレス(ポート372において受信するL2更新フレームに含む)と関連付け、またWLAN RBID1をポート372と関連付ける。同様に、UT240はそのWLAN RBID1をPDPコンテキストセッションおよびそのWLANポート242と関連付ける。従って表4に示すように、RNC1230のルーティングエンティティはそのルーティングテーブルを更新することにより、関係するPDPコンテキストセッション(即ち、セッション1)を前記代替ネットワークアドレス(UT240のWLAN MACアドレス)、前記代替ルーティング識別子、即ちWLAN RBID1およびポート372と関連付ける。従って前記代替アクセスネットワーク、即ちこの場合WLANの標準プロトコルルーティング方式により代替ルーティング識別子を定義する。あるいは、代替ルーティング識別子をUT240からRNC1230に信号通知することができる。例えば同じ「代替」ルーティングおよびセッション管理方式、即ちWLAN方式への入力値を形成するQoSパラメータに関して同じ基準により代替ルーティング識別子を作成するので、代替ルーティング識別子はRNC1230およびUT240において同一である。
Figure 0004944117
ステップ6100で、一方PDPコンテキストセッションのTEIDのUTRAN(3GPP)RABIDへの、および(3GPP)RABIDの(3GPP)RBIDへの結合を続けることにより、UTRAN経路を通じて、即ちポート273を介して、RNC1230はPDPコンテキストセッションのユーザデータのルーティングを継続する。従って、TEIDは3GPP RBIDに結合する。次いで、本方法はステップ6110へ進む。
ステップ6110で、UT240のMRRMエンティティが関連付けメッセージをRNC1230に送信するか、または送信しないかはその事前構成による。関連付けメッセージは、UT240がWLANとの無線接続を確立しており、次にUTRAN経路からWLAN経路へのPDPコンテキストセッションのハンドオーバが物理的に可能であることをRNC1230に通報する。例えば、ステップ6100でWLAN経路を経て能力メッセージを送信した場合の1つの可能性は、この能力メッセージがまた関連付けメッセージとして機能し、「さらなる」関連付けメッセージを送信せず、次いで本方法は直接ステップ6140に進むことである。あるいは例えばUT240をAP1265と物理的に関連付けた後に(即ち、AP1265から関連付け応答メッセージを受信した後に)、この「ハンドオーバ候補」メッセージを送信する場合、上記の「ハンドオーバ候補」はまた関連付けメッセージとして機能することができる。本発明により重要なことは、UT240がAP1265との無線接続を確立したことをRNC1230のMRRMエンティティに通報することである。当業者が了解するように、多くの可能性が存在し、「能力メッセージ」、「ハンドオーバ候補」および関連付けメッセージはある程度相互に交換可能である。この段階で関連付けメッセージを形成し、送信するようにUT240のMRRMエンティティを構成する場合、本方法はステップ6120に進む。
ステップ6120で、通常またUT240がWLANとの無線接続を確立したことを示すある情報、例えば「無線確立識別子」と共に、UT240の代替ネットワークアドレス、即ちこの場合WLANアドレス、および通常また特定のPDPコンテキストセッションのセッション識別子、即ちこの場合3GPP RABID1またはRBID1を含む関連付けメッセージを形成し、UTRAN経路を経てRNC1230に例えばDCCHを使用するRRCメッセージとして、またはWLANを経てマルチキャストフレームメッセージとしてこの関連付けメッセージを送信するか、またはUT240にRNCのMACアドレスが既知である、例えばRNCのMACアドレスをRNC1230からUTRAN経路を経てさらに早い段階で信号通知した場合、宛先アドレスとしてRNCのMACアドレスを持つ専用L2メッセージとしてWLANを経て、関連付けメッセージを送信することができる。関連付けメッセージを、WLAN経路を経て送信する場合、通常関連付けメッセージは前記「無線確立識別子」を含まない。能力メッセージ、ハンドオーバ候補メッセージおよび関連付けメッセージを形成し、組み合わせる方法には多くの可能性が存在する。例えば関連付けメッセージがまた特定のセッション識別子を含む場合、関連付けメッセージはまた能力メッセージとして機能することができ、UT240が特定の能力メッセージをRNC1230に送信することを、本発明による方法は必要としない。従って既述のように、これらのメッセージは本発明に従いある程度相互に交換可能である。さらに例えばステップ6060でAP1265から関連付け応答メッセージの受信後直ちに、UTRAN経路を経てUT240が関連付けメッセージを送信することができるが、多くの可能性が存在する。上述のように、関連付けメッセージは特定のPDPコンテキストセッションを唯一に特定する情報を通常含む。このように、UT240は進行中のPDPコンテキストセッション(単数/複数)セットの中でハンドオーバが望ましいであろうPDPコンテキストセッション(単数/複数)を制御することができる。
ステップ6130で、RNC1230は前記関連付けメッセージを受信し、UT240の代替ネットワークアドレスおよび恐らくまた「無線確立識別子」を、関連付けメッセージがこのような識別子を含む場合抽出し、セッション識別子、即ちTEID1が結合する実際のアクティブ結合候補となるように代替ルーティング識別子、即ちこの場合WLAN
RBID1を設定することにより、RNC1230はそれに応じてそのルーティングテーブルを更新する。PDPコンテキストセッションのセッション識別子、即ちTEIDを第1のルーティング識別子、即ちこの場合(3GPPの)RBIDに結合することにより、UTRAN無線インタフェースを通じて、即ちポート273を介して、RNC1230はこの点からPDPコンテキストセッションをルーティングすることができるか、またはPDPコンテキストセッションのセッション識別子、即ちこの場合TEID1を代替ルーティング識別子、即ちこの場合WLAN RBID1に結合することにより、WLAN無線インタフェースを通じて、即ちポート272を介して、RNC1230はPDPコンテキストセッションをルーティングすることができることをこれは意味する。関連付けメッセージがUT240のアクティブPDPセッションセットの中で特定セッションを唯一に特定する場合、RNC1230は特定の代替ルーティング識別子、即ちこの場合WLAN RBID1のみを更新し、セッション識別子が結合する実際のアクティブ結合候補となる。関連付けメッセージが特定セッションを特定しない場合、即ちUT240がWLANとの無線接続を確立したことを示すある情報要素と共に、関連付けメッセージがUT240の代替ネットワークアドレスのみを含む場合、その場合RNC1230は全ての代替ルーティング識別子を通常更新し、UT240と関連付けられた全てのPDPセッションは全てのセッションに対して実際にアクティブな結合候補となる。一実施形態で、例えばRNC1230が特定のPDPコンテキストセッションを唯一に特定する能力メッセージを受信した場合、「無線確立識別子」を関連付けメッセージにおいて省略することができ、RNC1230がUT240の代替ネットワークアドレスを受信するのは2回目であるので、RNC1230は関連付けメッセージを自動的に正確に解釈する。次いで、本法はステップ6140に進む。
従ってステップ6140で、PDPコンテキストセッションのセッション識別子、即ちTEIDを第1のルーティング識別子、即ちこの場合(3GPPの)RBIDに結合することにより、UTRAN経路を通じて、即ちポート273を介して、RNC1230はUT240のPDPコンテキストセッションをルーティングすることができるか、またはPDPコンテキストセッションのセッション識別子、即ちこの場合TEID1を代替ルーティング識別子、即ちこの場合WLAN RBID1に結合することにより、WLAN経路を通じて、即ちポート272を介して、RNC1230はPDPコンテキストセッションをルーティングすることができる。ステップ6140で、ノードB250およびポート273およびポート241を介する前記セル無線ネットワーク経路(UTRAN経路)からポート372およびポート242を介する前記代替データネットワーク経路(WLAN経路)に前記PDPコンテキストセッションのルーティングを切り替える決定を行う。本発明によれば、種々のRRM情報に基づきUT240のMRRMエンティティまたはRNC1230のMRRMエンティティがこの決定を行うことができる。この決定の正確な基準(単数/複数)は既述のように本発明の主題ではない。従来のWLAN無線リソース管理プロトコル、即ちIAPPプロトコルを使用することによりAP1265から、RNC1230のMRRMエンティティは例えばセル負荷、無線チャネル品質、BER,FERに関する情報を含むRRM(無線リソース管理)メッセージ(単数/複数)を例えば受信することができる。図4に示すように、実装する従来のAPMEアプリケーションおよびUT240に実装する協同する従来のSTAMEアプリケーションにより、AP1265はこのRRM情報を収集する。IEEE802.11k信号通知規格を使用して、IEEE802.11WLANに対するAP265の無線/セルRRM情報、例えばチャネル負荷、トラフィック負荷、伝送の成功統計、WLANチャネル品質などをRNC1230に報告することができる。以上で考察したようにステップ6090を参照して、IAPP−追加通知パケットはWLAN接続のセル負荷、信号強度、利用可能なデータ速度などの無線リソース管理パラメータを含むことができる。あるいは、UT240のUT−MRRMエンティティはUTRANリンクおよびWLANリンク双方の無線リンク品質に関する測定を実行し、例えば従来のUTRAN RLCプロトコルを使用することにより例えばアップリンクDCCHにおいて、またはRNC1のMACアドレスがUT240に既知であれば、即ちRNC1のMACアドレスを以前に信号通知をしたことがあれば、LLC/WLAN−MACプロトコルを使用することにより、またはUDP/IPによりWLAN経路を経てRNC1230のMRRMエンティティに測定結果報告(RRCメッセージ)を送信する。測定結果報告は、UTRAN無線リンク(単数/複数)とWLAN無線リンク(単数/複数)との少なくともいずれかに対する信号強度、QoS、BER、FER、干渉レベル、UT240の速度などに関するパラメータ値を含むことができる。ステップ6140で例えばWLANが現在UTRANよりより良好な/より高いQoSレベルを提供していれば、またはUTRANネットワークのトラフィック負荷レベルが特定閾値を超えれば、RNC1230のMRRMエンティティはUTRANルーティング経路からWLANルーティング経路へのハンドオーバを実行する決定を行うことができるか、または例えばUT240の速度が速すぎるので、UTRANルーティング経路の維持を決定することができるが、多くの可能性が存在する。あるいは、図4に示す協同するSTME−APMEアプリケーションを使用して信号通知し、例えば、AP1265から受信する前記測定MRRMパラメータ値と無線リソース管理情報との少なくともいずれかに基づいて、UT240のMRRMエンティティはPDPコンテキストセッションのルーティングをWLANルーティング経路へ切り替える決定を行う。次いで、UT240はRNC1230のMRRMエンティティにこのハンドオーバの決定を、例えばRRCメッセージとして信号通知する。一代替実施形態では計器計測パラメータ、即ち経費/分または伝送Kビットの故に、PDPコンテキストセッションのWLANルーティング経路が常に好ましい。このように、RNC1230とUT240との少なくともいずれかのMRRMエンティティがUTRANおよびWLAN RRM情報双方へのアクセスを持つので、UTRANおよびその他の統合L2−RN双方を考慮する、完全に新しく、より効率的なMRRM機能を開発する可能性を本発明は提供する。あるいは、本発明はAP1265におけるMRRM機能、即ち分散MRRM機能を提供する可能性をもたらす、即ち多様なMRRMタスクをRATネットワークの種々のノードにおいて実行する。通常、RNC1230のMRRMエンティティはハンドオーバの決定を行い、これは上記の特別な利点を付与する。
本発明の方法によれば、ネットワークにおける特定のMRRMエンティティ(通常RNC1230のMRRMエンティティ)がWLANルーティング経路へのPDPコンテキストセッションのハンドオーバを決定するまで、即ち前記MRRMエンティティのRATハンドオーバ基準を満たすまで、本方法はステップ6140に留まり、次いでステップ6145に進む。
ステップ6145で、ステップ6140でハンドオーバの決定を行ったMRRMエンティティは、例えばUTRANまたはWLAN経路を経て信号通知し、このハンドオーバの決定をRNC1230のMRRMエンティティに通報する。次いで、RNC1230のMRRMエンティティはこのハンドオーバの決定を受理し、図7Bの通信ステップ9Aが示す「物理的チャネル再構成」メッセージをUT240に送信し、「物理的チャネル再構成」メッセージはハンドオーバの決定について、およびUT240が以後またAP1265からのダウンリンク・セッション・パケットをアクティブに聴取することになることをUT240に通報する。このメッセージをRRC/RLCプロトコルにより通常実現し、ノードB250を介しBCCHを経てUT240に送信する。例えばAP1265のWLAN MACアドレスをここで次のような情報要素として使用できれば情報要素を加えることにより、3GPPの「物理チャネル再構成」メッセージを使用して、代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する無線アクセスノード(単数/複数)を特定することができよう。一方当業者が了解するように、このメッセージをまたこの段階でWLAN経路を経て送信することができよう。
ステップ6147で、ハンドオーバの決定をUT240が受理し、図7Bの通信ステップ9Bが示す「ハンドオーバ確認」メッセージを送信することにより、UT240がAP1265に関連付けられていることを、UT240はRNC1230に通報する。このメッセージは以下を含む。
−前記メッセージを「ハンドオーバ確認」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子と、
−UT(240)がセッションのルーティングに対してもはや関連付けられていない、非関連付け情報要素および無線アクセスポイント、この場合ノードB(250)のネットワークアドレス、および、
−UT(240)がセッションのルーティングに対して現在関連付けられている、目標無線アクセスポイント、この場合AP1(265)のネットワークアドレスを伴うハンドオーバ確認情報要素。「ハンドオーバ確認」メッセージを例えば3GPP RRCの「測定結果報告」メッセージにより実現することができ、新しいアクセスポイントとしてAP1(265)を示す情報を「追加測定結果」情報要素に含むことができる。この「ハンドオーバ確認」メッセージの目的は、ハンドオーバ目標アクセスノードを介してのみ、AP1(265)が以後ダウンリンクパケットをルーティングするであろうことをRNC1230に通報することであり、後段で例えば図7Bの通信ステップ12の後にこのメッセージを送信することは有利であり、「ソフトハンドオーバ」能力を提供することができる。次いで、本方法はステップ6150に進む。
ステップ6150で、PDPコンテキストセッション識別子TEID1を従来の3GPP RBIDに代わって代替無線ベアラアイデンティティ、即ちこの場合表4のWLAN RBID1に以後結合することをRNC1230のルーティングエンティティに指令することにより、次いでRNC1230のMRRMエンティティは前記セル無線ネットワーク経路(UTRAN)から前記WLANルーティング経路へPDPコンテキストセッションのハンドオーバを実行する、即ちUTRAN経路からWLAN経路へユーザプレーンの伝送を切り替え、ポート273を介しUTRAN経路を通じる代わりに、ポート272を介しWLANルーティング経路を通じてカプセル化IEEELLC802.2パケットとしてPDPセッションのダウンリンクIPパケットのルーティングを開始する。対応するGTP−Uトンネルを通じてSGSN220からRNC1230が受信するダウンリンクIPパケットにとり伝送切り替えは重大である。従来のユーザプレーン伝送では、RNCはGTP−U PDUからのIPパケットのカプセル化を解除し、UTRANチャネルを経る送信に先立ってPDCPによりIPパケットをカプセル化する。RNC1230のルーティングエンティティに以下のステップを実行させることにより、本発明はデータ損失のないシームレスな伝送切り替えを可能にする。
1.RAT(無線アクセス技術)間ハンドオーバを決定する前にPDCPパケットとして既にカプセル化し、キャッシュする全てのダウンリンクIPパケットを、UTRAN経路を使用してUT240に送信する。このようなIPパケットをRNC1230においてキャッシュできるのは、このようなIPパケットがその送信を待っているか、またはUT240に送信したが、未確認であるからである。RNC1230がそのUTRANルーティング経路を通じてUT240からアップリンクIPパケットを受信する限り、RNC230のRLCエンティティはUTRAN経路を使用するパケットの受信を確認する(RLC確認モードを使用する場合)。
2.ユーザプレーン伝送の確認モードRLCサービスをPDPコンテキストにおいて構成する場合、RNC1230のLLCエンティティとUT240との間でLLC接続設定を通常まず実行し、LLCタイプ2フレームの確認伝送を可能にする。RNC1230にUT240へLLC設定接続メッセージフレームを送信させることによりこれを通常行い、その後LLCタイプ2接続サービス(確認モード)を使用して最初の(ダウンリンク)PDP−IPパケットをイーサネット802.3フレームとして送信する。
3.ステップ6140でRAT間ハンドオーバを決定後、宛先アドレスとしてUT240のWLAN MACアドレスおよびソースアドレスとしてRNC1230のMACアドレスを持つLLC/イーサネットフレームとして、GTP−U PDUからカプセル化を解除した全てのダウンリンクIPパケットをカプセル化する。次いで、RNC1230(イーサネット)のポート372を通じて、通常は1つまたは幾つかのM−L2SおよびWLAN AP1265を通じてUT240に向けてこれらのフレームを送信する。
次いで図7Bの通信ステップ10が示すようにステップ6150で、RNC1230(のルーティングエンティティ)において作成したダウンリンクLLC/イーサネットフレームをRNC1230のポート372上でM−L2S1262に送信する。これらはダウンリンクPDP IPパケットを含むLLC/イーサネット802.3フレームである。M−L2S1262およびAP1265はこの点でその橋渡しテーブルを更新しているので、図7Bの通信ステップ11および12が示すようにステップ6150でWLANを通じてUT240に向けて、これらのダウンリンク・イーサネット・フレームを正確にルーティングする。RNC1230のルーティングエンティティは特定のセッションに対するセッション識別子、例えばこの場合WLAN RBID1または3GPP RBID1をLLCフレームに付加し、その後ダウンリンクパケットをLLC/イーサネットフレームとしてカプセル化することができる。ポート242を介しWLANルーティング経路により受信する場合、これはダウンリンクLLC PDP IPパケットが関係する特定のPDPセッションをUT240のルーティングエンティティが唯一に特定する可能性を提供する。
ステップ6160で、M−L2S1262は受信ダウンリンクLLC/イーサネット802.3フレームをUT240に向けて、即ちAP1265に転送する。AP1265はダウンリンクIEEE802.3フレームを従来のIEEE802.11フレームに変形し、これらをUT240に送信する。
ステップ6170で、RNC1230の代替ネットワーク・ソース・アドレスNSA、即ちこの場合RNC1230のWLAN MACアドレスを受信後、UTRANルーティング経路から代替WLANルーティング経路へ前記PDPコンテキストセッションのルーティング経路を切り替える。例えば前記LLC設定接続フレームまたはRNC1230から最初に受信するLLC802.2PDPダウンリンクIPパケットから、UT240は前記NSAを抽出することができる。あるいはより早い段階で、RNC1230のMACアドレスをUT240に信号通知している。次いでセッション識別子(単数/複数)をRNC1のNSA、即ちこの場合RNC1230のWLAN MACアドレスと関連付けることにより、UT240のルーティングエンティティはそのルーティングテーブルを更新する。最初のPDP−IPパケットを受信後UT240が前記ルーティング経路のハンドオーバを実行する場合、UT240はLLC/802.11フレームから受信するダウンリンクIP−PDPパケットのカプセル化を解除し、UT240がそのWLANインタフェースを介してPDPユーザデータを受信することができるので、UT240はWLAN伝送経路の設定が成功したことを確認する。次いでRNC1230に対して記述したのと同じ様式で、関係するPDPコンテキストセッション識別子、即ち3GPP RABID1をWLAN RBID1に結合することにより、UT240はそれに応じてそのルーティングテーブルを更新する。
Figure 0004944117
最初のPDP−IPパケットを受信後、UT240は前記ルーティング経路のハンドオーバを実行する。UT240はLLC/802.11フレームから受信するダウンリンクIP−PDPパケットのカプセル化を解除し、UT240がそのWLANインタフェースを介してPDPユーザデータを受信することができるので、WLAN伝送経路の設定が成功したことを確認する。次いで関係するPDPコンテキストセッション識別子、即ち3GPP RABID1をWLAN RBID1に結合することにより、UT240はそれに応じてそのルーティングテーブル、即ち表5を更新する。従って、UT240はそのUTRAN送信ポート241を通じるそのアップリンク送信を終了し、そのWLANポート242を通じてLLC/イーサネット802.11フレームとして後続のアップリンクPDP IPパケットをAP265へ送信することを開始する。より詳細には、UT240におけるユーザプレーンの送信切り替えはUT240のルーティング・アプリケーション・エンティティが実行する以下のステップを通常含む。
1.ダウンリンクIPパケットに対してRNC1230が類似して行うように、RAT間伝送切り替えの決定前に、UTRAN経路を使用して、即ち割り当てUTRAN無線ベアラ/チャネルを使用して、UT240においてカプセル化し、PDCPパケットとしてキャッシュした全てのアップリンクIPパケットをRNC1230に送信する。このようなIPパケットをキャッシュできたのは、このようなIPパケットがその送信を待っているか、またはRNC1に送信したが、未確認であるからである。UT240がそのUTRAN伝送経路を通じてRNC1230からダウンリンクIPパケットを受信する限り、UT240のRLCエンティティはUTRAN経路を使用するパケットの受信をまた確認する(RLC確認モードを使用する場合)。
2.WLANインタフェースを通じて受信するLLCフレームのDSAP(Destination Service Access Point、宛先サービス・アクセス・ポイント)フィールドにおいて示すように、抽出有料負荷、即ちダウンリンクPDP IPパケットをUT240の重畳IPレイヤに転送することになる。
3.WLANポート242を通じて最初のダウンリンクIPパケットを受信後、UT240のルーティングエンティティはデータセッション識別子、即ち3GPP RABID1を代替ルーティング識別子、即ちWLAN RBID1に結合するが、これはUT240がPDCPによるアップリンクPDP IPパケットのカプセル化を停止し、代わりにUT240のWLAN MACアドレスをソースアドレスとし、RNC1230のWLAN MACアドレスを宛先アドレスとして使用し、LLC/802.11フレームとしてアップリンクPDP IPパケットをカプセル化することを意味する。次いで図7Bの通信ステップ13が示すように、ポート242を通じWLANインタフェースを介してAP1265に、これらのフレームを送信する。
ステップ6180で、AP1265はUT240からのIEEE802.11アップリンクフレームをIEEE802.2フレームに変形し、M−L2S1262にこれらを送信する。次いで図7Bの通信ステップ14および15が示すこれらIEEE802.2フレームを、M−L2S1262はRNC1230に転送する。
ステップ6190で、RNC1230のルーティングエンティティは受信IEEE802.2LLC/イーサネットフレームからPDP IPパケットを抽出し、PDP IPパケットを従来のPDP IPパケットフレームに変形、カプセル化し、対応するGTP−Uのエンティティに転送し、さらにGTP−Uにカプセル化し、GTP−Uトンネルを通じてUMTS PS(Packet Switched、パケット交換)領域に向けて送信する。上記のように、問題のPDPコンテキストに対して確立する(アップリンク・イーサネット・フレームのソースアドレスとして示す)UTのWLAN MACアドレス、WLAN RBID1およびTEID1の間の1対1関係を使用して、特定のGTP−Uエンティティおよびトンネルの特定を行う。従って図7Bの通信ステップ16が示すようにこの点で次に、ノードB250を介するUTRANルーティング経路からAP1265を介するWLANルーティング経路へのアップおよびダウンリンクにおけるPDPコンテキストセッションのハンドオーバが完成する。
RNC1230とSGSN220との間、並びにSGSN220とGGSN210との間のGTP−UによるIPパケットのカプセル化は全RAT間ハンドオーバの間およびその後に変化なく留まることに注意すべきである。PDP IPパケットのIPアドレスにも変化はない。これは、遠隔インターネットホストまたはピアとのセッション連続性を提供するために有利であり、新規IPアドレスを割り当てるためにDHCP(Dynamic Host Protocol Configuration、動的ホストプロトコル構成)が原因となる遅延を削除する。
従ってこの段階で、3GPP UTRANプロトコルによる無線ベアラ(即ち3GPP
RBID)に前記セッションを曖昧さなく特定するセッション識別子、即ちこの場合TEID1を結合することにより、3GPP UTRANプロトコルに従いその第1のポート(273)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて、RNC1230が前記セッションをルーティングするようにし、さらにIEEE802.2規格により定義する代替ベアラ識別子(WLAN RBID1)に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路(即ちWLAN経路)を通じて、前記RNC1230が前記セッションをルーティングするようにする。
次いで、本方法はステップ6200に、またはあるいはUT240/RNC1230の事前構成および以下で説明するその他の考察に応じて直接ステップ6220に進む。
ステップ6200で、前記セッションと関連付けられたUTRAN無線トラフィックチャネルを無効にする。チャネル割り当てエンティティを起動して前記トラフィックチャネルを無効にするRNC1のMRRMエンティティがこれを行う。これはUTRANの負荷をなくし、AP1265より広いサービス提供エリアを通常持つノードB250を通じて制御プレーン情報を信号通知する有利な解決策を提供し、一方(ホットスポット)AP1265を経て、セッションのユーザプレーンデータを同時にルーティングし、これは全RATネットワークに対しより柔軟で、効率的な無線リソース割り当てに道を開く。次いで、本方法はステップ6210に進む。
ステップ6210で、UT240に割り当てる専用UTRAN制御チャネル(単数/複数)(DCCH)を無効にし、UT240は所謂アイドルモードに入り、UT240は新規着信呼を聴取するのみであり、UTRANは従来様式でUT240と関連付けられたローミング情報を更新するのみである。例えば、さらにUTRANの負荷をなくすために、および/または、(例えば、UT240のMRRMエンティティが調査し、確立する)WLAN経路を介して利用可能な多くの高品質無線リソースがある場合に、これは有利でありうる。これは全RATネットワークに対するさらに柔軟で、効率的な無線リソース割り当ての可能性を提供する。次いで、UT240およびAP1265におけるSTAMEおよびAPMEエンティティと共に上記のIAPPプロトコルにより、WLAN経路を経て他の(M)RRC情報(測定結果報告など)と共にPDPセッションと関連付けられた制御プレーンデータをルーティングする。上記のLWAPPをIAPPプロトコルの代わりに使用することができよう。
ステップ6220で、このようにWLAN経路を通じてセッションをルーティングし、例えばUT240とAP1265との間のIEEE802.11k規格による測定結果報告の信号通知およびAP1265とRNC1230との間のIAPP/LWAPPプロトコルにより、従来様式でUTRAN経路とWLAN経路との少なくともいずれかを通じて、セッションと関連付けられた制御プレーン信号通知とRRMメッセージとの少なくともいずれかを通知する。これはネットワークのさらに柔軟なマルチRRM機能を可能にする。
次に、RNC2231の「サービス提供エリア」へのUT240のローミングの結果として、種々のタイプのRNC間ハンドオーバシナリオを記述しよう。
一般に、RNC2231の「サービス提供エリア」にUT240がローミングする場合、RNC1(230)と関連付けられたAP1(265)およびノードB並びにRNC2(231)と関連付けられたAP2(266)およびノードB(251)のサービス提供エリアに応じて、4つの主なハンドオーバタイプが次に可能である。
1.セッションおよび制御プレーン情報双方をRNC1(230)と関連付けられたAP1(265)を通じて現在ルーティング/信号通知し、ある点でRNC2(231)と関連付けられたUTRANノードB(251)のビーコン信号がAP1(265)のビーコン信号より強くなり、AP1(265)と関連付けられたWLAN経路からRNC2(231)のノードB(251)と関連付けられたUTRAN経路へのセッションハンドオーバおよび制御プレーンハンドオーバが望ましくなることがあり、これを本明細書でハンドオーバタイプ1と称する。
2.セッションを、AP1(265)を通じて現在ルーティングし、セッションと関連付けられた制御プレーン情報をRNC1(230)と関連付けられたノードB(250)を通じて現在信号通知し、ある点でRNC2(231)と関連付けられたノードB(251)のビーコン信号がRNC1(230)と関連付けられたノードB(250)のビーコン信号より強くなり、RNC1(230)のノードB(250)と関連付けられたUTRAN経路からRNC2(231)のノードB(251)と関連付けられたUTRAN経路への制御プレーンハンドオーバが望ましくなることがあり、これをハンドオーバタイプ2と称する。
3.セッションを、AP1(265)を通じて現在ルーティングし、セッションと関連付けられた制御プレーン情報をRNC1(230)と関連付けられたノードB(250)を通じて現在信号通知し、ある点でRNC2(231)と関連付けられたAP2(266)のビーコン信号がRNC1(230)と関連付けられたAP1(265)のビーコン信号より強くなり、AP1(265)およびRNC1(230)と関連付けられたWLAN経路からAP2(266)およびRNC2(231)と関連付けられたWLAN経路へのセッションハンドオーバが望ましくなり、これをハンドオーバタイプ3と称する。通常、制御プレーンの信号通知はノードB250を通じてルーティングを継続するが、その他の可能性が存在する。
4.セッションおよび制御プレーン情報双方をRNC1(230)と関連付けられたAP1(265)を通じて現在ルーティング/信号通知し、ある点でRNC2(231)と関連付けられたAP2(266)のビーコン信号がRNC1(230)と関連付けられたAP1(265)のビーコン信号より強くなり、AP1(265)およびRNC1(230)と関連付けられたWLAN経路からAP2(266)およびRNC2(231)と関連付けられたWLAN経路へのセッションおよび制御プレーンハンドオーバが望ましくなることがあり、これを本明細書でハンドオーバタイプ4と称する。
次いで、本方法はステップ6220からステップ6230へ進む。ステップ6230で、UT240はAP2266のサービス提供エリアにローミングし、AP2266と関連付く(アソシエートする)。AP2(266)との関連付けはステップ6060における上記のAP1(265)との関連付けと類似であり、図7Cの通信ステップ17が図示する。本方法はステップ6240に進む。
ステップ6240で、上記のようにステップ6070、6080および6090でRNC230において登録したのと同じように、図7Cの通信ステップ18が示す、UT240のWLAN MACアドレスをRNC2において登録する。次いで、本方法はステップ6250に進む。
ステップ6250で、UT240は「ハンドオーバ候補」メッセージをRNC1230またはRNC2231に送信し、RNC2は「ハンドオーバ候補」メッセージをRNC1230に転送することができる。上記のように、このメッセージの主な目的は、着信RNC間セッションハンドオーバに対するRNC2231のアイデンティティについてRNC1230に通報することである。一方RNC2231に送信する場合、UT240には別のRNCを通じてルーティングするセッションがあること、恐らくこのRNCのアイデンティティをRNC2231に通報する目的がまたこのメッセージにはあり、RNC2230がハンドオーバを(例えば、種々のMRRM情報に基づきハンドオーバを要求し、後段でRNC1231とのRNC間lurトンネルを設定することにより)「起動する」ことを可能にする。これはネットワークのMRRM機能の柔軟性を提供する。RNC2231はこの「ハンドオーバ候補」メッセージをRNC1230に単に転送することができ、その場合RNC1230はlurインタフェースを経るRNC間トンネルを通常設定し、後段でセッションをルーティングするであろう、またはあるいは「ハンドオーバ候補」メッセージがRNC1230を特定する識別子を含む場合、記述のようにRNC2はlurインタフェースを経るこのようなRNCトンネルを設定することができる。この「ハンドオーバ候補」メッセージは有利には以下を含む。
−前記メッセージを「ハンドオーバ候補」であると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素と、
−前記UT(240)を特定するユーザ端末識別子UTIDと、
−ハンドオーバタイプ4の場合のハンドオーバ候補無線アクセスポイントAP2(266)のアクセスポイント識別子AP2ID、またはハンドオーバタイプ2の場合のハンドオーバ候補ノードB(251)のノードB識別子ノードBID、または候補RNC(231)と関連付けられたアクセスルータAR(256)のIPアドレスを伴うUT(240)の移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecであり、その理由を以下でさらに記述する、
−RNC2231からRNC1230へこのメッセージを送信する場合の前記メッセージのソースアドレスとして候補RNC(231)を特定する、前記候補RNCのネットワークアドレスRNC2231と、
−ノードB(250)を介しUTRAN経路を経るか、またはAP1265を介しWLANを経て、UT240がこのメッセージをRNC1230に送信する場合の候補RNC(231)を特定する前記候補(231)のネットワークアドレスであって、AP2265がUT240にRNC2231のネットワークアドレスを信号通知したであろう、前記候補(231)のネットワークアドレス、および、
−セッションを現在ルーティングするアクセスポイントまたはノードBを特定する、無線アクセスポイントAP1(265)のアクセスポイント識別子AP1ID、またはノードB(250)のノードB識別子ノードBID。
RNC間ハンドオーバタイプに応じて、「ハンドオーバ候補」メッセージを3GPP
RRCメッセージとして例えば実現し、ノードB250を介してUT240からRNC1230(のMRRMエンティティ)へ、またはIAPPメッセージとしてAP1265/AP2266を介してUT240からRNC1230/RNC2231(のMRRMエンティティ)へ、または高位レイヤUDP/IPメッセージとして「ハンドオーバ候補」メッセージを送信することができる。
次に図7Cの通信ステップ19が示す、「ハンドオーバ候補」メッセージをRNC1230のMRRMエンティティへ送信する場合、RNC1はAP2266を特定する識別子、通常AP2266のWLAN MACアドレス、またはRNC2231と接続するノードB251を特定する3GPPセル識別子を抽出する。次いで、RNC1230のMRRMエンティティはAP2266またはノードB251の識別子をRNC2231のアイデンティティとリンクするルックアップテーブルを調べ、次いでRNC2231のアイデンティティ、通常RNC2のIPアドレスまたはUTRAN MACアドレスを前記ルーティングテーブルに蓄積し、RNC2231のアイデンティをセッションと関連付けることにより、それに応じてそのルーティングテーブルを更新する。RNC1230のMRRMエンティティはRNC1230とRNC2231との間にlurインタフェースがあるかを、即ち前記ルックアップテーブルを調べることによらずにさらに確認する。
次に、例えばUT240からAP2266へIEEE802.11メッセージおよびIAPP/LWAPプロトコルにより、またはAP2266からRNC2230へUDP/IPとしてRNC2231のMRRMエンティティへ、即ちWLAN経路を経て「ハンドオーバ候補」メッセージを送信する場合、RNC2230はこのメッセージを適する3GPP RRCフォーマットに通常単に変形し、例えばRNSAP(Radio Network Subsystem Application Part、無線ネットワーク・サブシステム・アプリケーション部)プロトコルによりそのlurインタフェースを経て全てのその隣接RNCにこのメッセージを転送する。次いで(例えばUT240のWLAN MACアドレスを含むことにより、このメッセージがセッションを特定するので)、このセッションを、RNC1230を通じて現在ルーティングしていることをRNC1230は認識し、RNC1230はさらに下記のように「無線リンク設定要求」メッセージを送信することによりRNC2230に応答するであろう。あるいは、RNC2231はAP1265を特定する識別子、通常AP1265のWLAN MACアドレス、またはRNC1230と接続するノードB250を特定する3GPPセル識別子を抽出することができる。次いで、RNC2231のMRRMエンティティはAP1265またはノードB250の識別子をRNC1230のアイデンティティとリンクするルックアップテーブルを調べ、その結果、UT240にはRNC1230を通じてルーティングする進行中のセッションがあるとの結論を下す。この場合、RNC2230はハンドオーバ候補ノードのセル識別子、例えばAP2266のWLAN MACアドレスを含む「ハンドオーバ候補」メッセージをRNC1230に送信する。多くの可能性が存在する。次いで、本方法はステップ6260へ進む。
ステップ6260でハンドオーバタイプに応じて、ノードB251またはAP266を介してUT240とRNC2230との間に論理接続を設定する。ノードB251を介する論理接続の確立は従来のものであり、本明細書ではこれ以上記述しないことにする。図7Cの通信ステップ20が示す、AP2266を介してIEEEWLAN LLC論理接続を確立する場合、RNC2231はアクセスルータとして動作し、UT240とのこの接続を設定し、UT240のWLANアドレスはステップ6240で受信している。IEEEWLAN LLCの確立は上記のIEEE LLCの確立と類似であり、(通信ステップ7、8、および9を参照して以上に記述するように)AP266からRNC1230へのL2更新フレームの送信およびIAPP 追加通知パケットの送信を含む。次いで、AP2(266)を介してUT(240)と確立するLLC論理接続はその接続と関連付けられた特定ポート(277)を持つ。一実施形態では、RNC2231はこのWLAN LLC接続のソースアドレスとしてRNC1230のWLAN MACアドレスを使用し、従ってUT240はRNC2231を通じるアップリンクパケットの送信にまたRNC1230のこのWLAN MACアドレスを利用するであろう。別の実施形態では、RNC2231はこのWLAN LLC接続のソースアドレスとしてそれ自体のWLAN MACアドレスを使用し、従ってUT240はRNC2231を通じるアップリンクパケットの送信にRNC1231のこのWLAN MACアドレスを利用するであろう。次いで、本方法はステップ6270へ進む。
ステップ6270で、AP1265からAP2266またはノードB251へセッションをハンドオーバする決定を行う。決定はネットワークの分散MRRM機能により行いうるが、とはいえ通常RNC1(230)のMRRMエンティティがこの決定を行う。関係するMRRMネットワークエンティティは以上の信号通知経路/プロトコルによりMRRM情報を収集し、それに応じて適切なハンドオーバの決定、即ち上記のようにハンドオーバタイプ1、2、3または4を実行するハンドオーバの決定を行う。ネットワークにおいてMRRM機能を分散する場合、次いで上記の適するプロトコル/ネットワーク経路により、この決定をRNC1(230)のMRRMエンティティに信号通知する。この決定の基準は、通常RNC2(231)と関連付けられたAP2(266)/ノードB(251)がRNC1(230)と関連付けられたAP1(265)/ノードB(250)よりより良好なQoSを提供できる、例えばセッションのルーティングに高品質(改善されたSNR、削減したBER、またはより多いスループットなど)を持つトラフィックチャネル(単数/複数)を提供できることであるが、ハンドオーバ決定の正確な基準は本発明の主題ではない。RNC1(230)において直接決定を行わない、ネットワークにおいてMRRM機能を分散する場合、上記の適するプロトコル/ネットワーク経路により、次いでこの決定をRNC1(230)のMRRMエンティティに信号通知する。当業者が了解するように、これはマルチRATネットワークの柔軟で、効率的なMRRM機能に道を開く。次いで、RNC1230とRNC2231との間にlurインタフェースが存在する実施形態の場合、本方法はステップ6280に進み、(以上のステップ6250において記述したようにRNC1230が確立する)このようなlurインタフェースが存在しない実施形態の場合、本方法はステップ6293に進む。
ステップ6280で、RNC1230をRNC2231と接続するlurインタフェースを経るRNC間トンネルを確立する。通常、RNC1230のMRRMエンティティはこのような接続を確立するが(RNC1230のMRRMエンティティはハンドオーバの決定を行い、RNC2231のアイデンティティを知る)、上記のようにlurトンネルはRNC2231の主導において確立することができよう。従ってRNC1230のMRRMエンティティは、図7Cの通信ステップ22が示すセッションパケットをRNC2231にトンネルさせる従来の3GPPlurトンネル、即ちGTP−U/C UDP/IPトンネルを設定する。このRNC間トンネルを正しいセッションと関連付けるために、RNC1230はRNC2231に「無線リンク設定要求」メッセージを送信し、RNC間トンネル識別子(通常UDPポート番号)とUT240のアイデンティティ(通常UT240のWLAN MACアドレス)との間の関連付けの正しい結合についてRNC2231に通報する。この「無線リンク設定要求」メッセージは以下を含む。
−前記メッセージを「無線リンク設定要求」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子と、
−無線リンク設定要求情報要素と、
−RNC1(230)と候補RNC(231)との間で確立するRNC間トンネルのトンネルポート番号と、
−通常UT240のWLAN MACアドレスまたはUT240を特定する3GPP識別子である、UT(240)を特定するUT識別子と、
−上記の4つの異なるハンドオーバタイプの1つを指定するセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子。
結合ID(UDPポート番号)とUT(240)のWLAN MACアドレスとの間のこの関係を示す情報要素を含む3GPP RNSAPの「無線リンク設定要求」メッセージとして、この「無線リンク設定要求」メッセージを実現することができる。このように、セッションをRNC2231において曖昧さなく特定する。無線リンク設定要求情報要素は、ハンドオーバを実行するためにRNC2(231)、即ち候補RNCが設定すべき無線ベアラを正確に指定する要素である。通常、この情報要素はセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子と、セッションと関連付けられたハンドオーバタイプ識別子と、セッションを特定する識別子との少なくともいずれかを信号通知する制御のいずれかを含み、これらの識別子(単数/複数)は上記のハンドオーバタイプ1乃至4の1つを指定する。例えば、セッション・ハンドオーバ・タイプ識別子およびハンドオーバタイプ識別子を信号通知する制御は、3GPP RNSAPの「無線リンク設定要求」メッセージの適するデータフィールドの専用Nビットフィールドとして実現することができる。セッション識別子はUT240の代替ネットワークアドレス、即ちそのWLANまたはMIPアドレスであるが、その他の可能性が存在する。本発明に重要であることは、単独または組み合わせるこれらの識別子が上記の4つのハンドオーバタイプの1つをRNC2(231)に指定する(複数/単数)ことである。このように、RNC2231は必要な無線リソース、例えば3GPP無線トラフィックベアラと、(個別の)3GPP RRC制御無線ベアラとの少なくともいずれかを調べ、設定することができる。さらに下記のようにセッションを、AR256を通じてルーティングすべき場合、UT識別子はUT240のMIP/MIPSecアドレスでありうる。MIPアドレスは移動アプリケーションに使用する移動IPアドレスであり、MIPSecアドレスはIPSecプロトコルコンテキストに使用するMIPアドレス、即ちMIPSecは(IPSec)セキュリティ関連付け識別子と通常組み合わせるMIPアドレスである。この「無線リンク設定要求」メッセージは、また有利には必要な無線リンク(単数/複数)/ベアラに必要なQoSレベルを指定する情報要素を含む。これはRNC1230、RNC2231およびUT240間の動的QoSネゴーシエィション/最適化に道を開き、マルチRATネットワークのMRRM機能をさらに最適にする可能性を提供する。次いで、本方法はステップ6290に進む。
ステップ6290で、RNC2231は要求されたRNC間セッションハンドオーバを受理/拒否し、RNC2231が要求(即ち、必要な無線リンクの設定要求)を(RNC2231に空き無線リソースがないので)拒否する場合、本方法はステップ6290で停止し、RNC2231が無線リンク設定要求を受理する場合、RNC2231はRNC1230にこれを従来様式で確認し、次いで本方法はステップ6300に進む。
ステップ6293で、RNC1のMRRMエンティティは「RNC再配置要求」メッセージを形成し、図7Cの通信ステップ21が示すこのメッセージをSGSNに送信し、SGSNにセッションのルーティングをRNC1230からRNC2231へ、恐らく期間中RNC1230およびRNC2231双方への「二重ルーティング」により切り替えることを要求し、期間は事前に確立する固定期間であるか、またはRNC1230が動的に制御することができる。これは、マルチRATネットワークにソフトハンドオーバ能力をもたらす可能性を提供し、重要な利点である。本発明によれば、「RNC再配置要求」メッセージは以下を含む。
−前記メッセージを「RNC再配置要求」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素と、
−候補RNC(231)を特定する識別子と、
−代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するUT(240)のネットワークアドレスと、
−セッションを現在トンネルさせているRNC(230)とデータ・パケット・サポート・ノード(220)との間のトンネルのトンネル識別子。
SGSN220のアイデンティティはセッションと通常関連付けられており、例えばRNC1230におけるセッションルーティングテーブルに蓄積する。次いで、本方法はステップ6300に進む。
ステップ6300で、上記のようにステップ6145の場合と類似する様式でノードB250またはAP1265を介しUTRANまたはWLAN経路を経て、RNC1230はUT240に「物理チャネル再構成」メッセージを送信する。図7Cの通信ステップ23は、UTRAN経路を経て「物理チャネル再構成」メッセージを送信する場合を図示する。このメッセージによる目的は、AP2266/ノードB251からのダウンリンク・セッション・パケットの聴取を開始することをUT240に指令することである。既述のように、このメッセージをRRC/RLCプロトコルにより通常実現し、ノードB250を介しBCCHを経てUT240に送信する。例えばここで次のような(「ハンドオーバ候補」メッセージによりRNC1230に伝達する)情報要素として、AP2266のWLAN MACアドレスを使用できれば、代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するような無線アクセスノード(単数/複数)AP1265およびAP2266を特定する情報要素を加えることにより、例えば3GPP「物理チャネル再構成」メッセージを使用することができよう。このメッセージは、(RNC1に既知であり、AP2265を経るアップリンクパケットの送信にRNC1230のWLAN MACアドレスをUT240が再利用しないであろう場合)またRNC2230のWLAN MACアドレスを含む。一方、UT240とAP1265との間のSTAME/LWAPプロトコルおよびAP1265とRNC1230との間のIAPP/LWAPプロトコルにより、またはUT240とRNC1230との間の専用UDP/IPパケットとしてこの段階でWLAN経路を経て、この「物理チャネル再構成」メッセージをまた送信することができるが、多くの可能性が存在する。次いで、本方法はステップ6310に進む。
ステップ6310で、IEEE802.11iセキュリティ規格に従い従来の規格EAP(拡張可能認証プロトコル)認証を適用することにより、図7Cの通信ステップ24が示すセキュリティ関連付けをUT240とAP2266との間に確立する。次いで、RNC1230とRNC2231との間にlurインタフェースが存在する実施形態の場合、本方法はステップ6320に進み、そのようなインタフェースがない実施形態の場合、本方法はステップ6330に進む。
ステップ6320で、確立したRNC間トンネルを通じて、SRNCとして動作するRNC1230は、DRNCとして動作するRNC2231にダウンリンクパケットのルーティングを開始する。一実施形態で以下のステップを実行することにより、RNC1のルーティングエンティティはセッションパケットをRNC2231にルーティングする。
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットからプロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−元の伝送フォーマットのダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットにLLCヘッダを加え、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルに従い、元の伝送フォーマットのダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをRNC1(230)のLLCネットワーク・ソース・アドレスを持つLLCフォーマットに変形するステップと、
−RNC間GTP−Uトンネル、即ちUDPポート番号のトンネル識別子に前記セッション識別子TEID1を結合し、候補RNC(231)に前記LLCセッションパケットをトンネルさせるステップ。
一実施形態で以下のステップを実行することにより、RNC1のルーティングエンティティはセッションパケットをRNC2231にルーティングする。
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データからプロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−RNC間トンネルベアラを特定するUDPポート番号に前記セッション識別子TEID1を結合し、候補RNC(231)に前記元の伝送フォーマットのPセッション・ユーザ・データをトンネルさせるステップ。
IPネットワークおよびAR256をRNC2231とAP2265との間に実装し、「ハンドオーバ候補」メッセージが候補RNC(231)と関連付けられたアクセスルータAR(256)のIPアドレスと共に、UT(240)の移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecを含む、さらに下記の一実施形態で、以下のステップを実行することにより、RNC1のルーティングエンティティはセッションパケットをRNC2231にルーティングする。
−セッションとリンクする(即ち、セッションのルーティングテーブルに蓄積する)UT(240)のMIP/MIPSecアドレスによりセッションを特定するステップと、
−AR(256)のIPアドレスを持つセッションのルーティングテーブルを更新するステップと、
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−宛先アドレスとしてAR(256)のIPアドレスを持つ元の伝送フォーマットのIPセッションパケットをUDP/IPまたはTCP/IPによりカプセル化するステップと、
−このようにして取得するUDP/IPまたはTCP/IPセッションパケットを、トンネル化パケットを形成するUDP/IPによりカプセル化するステップであって、トンネル化パケットのUDPポート番号が、候補RNC(231)へのRNC間トンネルを特定する、トンネル化パケットを構成するUDP/IPによりカプセル化するステップと、
−RNC間トンネルのUDPポート番号に前記セッション識別子TEID1を結合し、カプセル化ダウンリンク・セッション・パケットを候補RNC(231)にトンネルさせるステップ。
有利には、RNC間トンネルを経る候補RNCへのセッションのルーティングと並列に第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて、セッションパケットをルーティングし、その結果ソフトハンドオーバ解決策の可能性を提供し、UT240と代替ネットワークとの間で認証手順に特に時間を消費する場合、これは有利である。図7Cの通信ステップ25、26および27がこれを示す。次いで、本方法はステップ6340に進む。
ステップ6330で、SGSN220はRNC2231とSGSN220との間のluインタフェースを経るセッションに対して新しいGTP−Uトンネルを確立し、このGTP−UトンネルのRABIDを設定し、RABIDをPDPコンテキストのRNC間ハンドオーバのためにRNC2231に従来様式で伝達する。次いで、そのそれぞれのTEIDにより識別するそのそれぞれのGTP−Uトンネルを通じて、図7Dの通信ステップ28および29が示す、それぞれRNC2231およびRNC1231に対し並列に、SGSNはセッションのルーティングを開始する。従って、またこの実施形態はソフトハンドオーバ解決策の可能性を提供し、UT240と代替ネットワークとの間で認証手順に特に時間を消費する場合、これは有利である。次いで、本方法はステップ6340に進む。
ステップ6340で、Iurインタフェーストンネルを経てRNC1230からRNC2231がセッションパケットを受信する場合、DRNCとして動作し、Iuインタフェーストンネルを経てSGSN220からRNC2231がセッションパケットを受信する場合、SRNCとして動作するRNC2231は、RNC1230(またはSGSN220)から受信する「無線リンク設定要求」メッセージのセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子が示すハンドオーバタイプに従い、AP2266またはノードB251を通じてこれらのダウンリンク・セッション・パケットをUT240に転送する。より詳細には、セッションパケットをAP2266を通じてルーティングすべき場合、RNC2231のルーティングエンティティは以下のステップを実行する。
−ステップ6260で確立した、即ちこのLLCポート(277)によるセッションのそのルーティングテーブルを更新することにより確立した論理LLC接続をセッションと関連付けるステップ。
一実施形態で、RNC2231のルーティングエンティティは以下のステップを実行する。
−前記トンネルポート番号により特定するトンネルを通じてセッションのダウンリンクパケットを受信するステップと、
−受信ダウンリンクパケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、その結果代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによるフォーマットを持ち、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するようなRNC1(230)のネットワーク・ソース・アドレスを持つセッションパケットを取得するステップと、
−このようにして取得するセッションパケットを、ポート(277)を通じて転送し、従ってAP2(266)を介してUT(249)にパケットをルーティングするステップ。
一実施形態で、RNC2231のルーティングエンティティは以下のステップを実行する。
−前記トンネルポート番号により特定するトンネルを通じてセッションのダウンリンクパケットを受信するステップと、
−受信パケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、その結果代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによるフォーマットを持ち、前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義するようなRNC1(230)のネットワーク・ソース・アドレスを持つセッションパケットを取得するステップと、
−このようにして取得するパケットから代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによりRNC1(230)が加えたカプセル化ヘッダを除去し、ダウンリンクパケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−元の伝送フォーマットのダウンリンク・セッション・パケットにLLCヘッダを加え、元の伝送フォーマットのダウンリンク・セッション・パケットを前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルによる、候補RNC(231)のLLCネットワーク・ソース・アドレスを持つLLCフォーマットに変形するステップと、
−ポート(277)を通じてこのようにして形成するLLCセッションパケットを転送し、AP2(266)を介してUT(240)にパケットをこのようにしてルーティングするステップ。
マルチRATネットワークがRNC2231とAP22266との間に実装するAR256およびIPネットワークを含み、「ハンドオーバ候補」メッセージが候補RNC(231)と関連付けられたアクセスルータAR(256)のIPアドレスと共に、UT(240)の移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecを含み、「無線リンク設定要求」メッセージのUT識別子がUT(240)の対応するMIP/MIPSecアドレスであり、RNC間トンネルがUDP/IPトンネルである、一実施形態では、RNC2231のルーティングエンティティは以下のステップを実行する。
−前記「無線リンク設定要求」メッセージからUT(240)のMIP/MIPSecを抽出するステップと、
−トンネルポート番号をUT(240)のMIP/MIPSecおよびAR(256)のIPアドレスと関連付けるステップと、
−セッションとリンクするUT(240)のMIP/MIPSecアドレスによりセッションを特定するものを受信するステップと、
−AR(256)のIPアドレスによりセッションのルーティングテーブルを更新するステップと、
−RNC間UDP/IPトンネルを経てダウンリンクIPカプセル化IPセッションパケットを受信するステップと、
−IPカプセル化ダウンリンクIPセッションパケットからトンネル化UDP/IPヘッダを除去し、IPによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットを取得するステップであって、IPセッションパケットのカプセル化IPアドレスがAR2(256)のIPアドレスである、IPによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットを取得するステップと、
−AR2(256)のIPアドレスによりカプセル化するダウンリンクIPセッションパケットをAR(256)と関連付けられたポート(277)に転送し、AR(256)およびAP2(266)を通じてUT(240)にダウンリンクIPセッションパケットをルーティングするステップ。
ステップ6350で、ハンドオーバタイプに応じてAP2266/ノードB251、そのポート242/241を通じてRNV2231から、UT240はこれらのダウンリンク・セッション・パケットを受信する。次いで、RNC2231からのこれらのダウンリンク・セッション・パケットの受信応答として、UT240のMRRMエンティティは「ハンドオーバ確認」メッセージをRNC1230に送信する。ハンドオーバタイプに応じてAP1265/ノードB250の代わりに、UT240は以後AP2266/ノードB251とアクティブに関連付けられることを、RNC1230に通報することが、このメッセージの目的である。既述のように、このメッセージは以下を含む。
−前記メッセージを「ハンドオーバ確認」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子と、
−UT(240)がセッションのルーティングに関して最早非関連付けとなる、非関連付け情報要素および無線アクセスポイントのネットワークアドレス、例えばハンドオーバタイプ4または3の場合のAP1265、および、
−UT(240)がセッションのルーティングに関して現在関連付けられている、目標無線アクセスポイントのネットワークアドレスを伴うハンドオーバ確認情報要素、例えばハンドオーバタイプ4または3の場合のAP2(266)。「ハンドオーバ確認」メッセージを例えば3GPP RRCの「測定結果報告」メッセージにより実現することができ、非関連付けアクセスポイントとしてAP1(265)を、新しく関連付けられるアクセスポイントとしてAP2(266)を示す情報を「追加測定結果」情報要素に含むことができ、例えばノードB250を介しUTRAN経路を経て(BCCHにおいて)RLC/RRCプロトコルにより送信することができる。この「ハンドオーバ確認」メッセージの目的は、AP2が以後RNC2231を介してのみダウンリンクパケットをルーティングするであろう、即ちソフトハンドオーバを継続する必要のないことをRNC1230に通報することである。この「ハンドオーバ確認」メッセージをまたこの段階でAP1265またはAP2266を介しWLAN経路を経て、UT240とAP1/AP2265/266との間のSTAME/APMEプロトコルおよびAP1/AP2265/266とRNC1230/RNV2231との間のIAPP/LWAPプロトコルにより、またはUT240とRNCとの間の専用UDP/IPパケットとして送信することができようが、多くの可能性が存在する。このメッセージをRNC2231に送信する場合、次いでRNC2231はこのメッセージをRNC1230に通常転送し、これは総体的無線干渉を最少にする有利な方法でありえ、従って総体的ネットワーク容量/スループットを増加させることができる。より詳細には、以上の情報を含むAP1265からRNC1に送信するIAPP−LEAVE通知パケットが有利にはこの「ハンドオーバ確認」メッセージとして機能することができよう。次いで、UT240がAP1265から非関連付けになると直ちに、AP1265はこのIAPP−LEAVE通知パケットをRNC1231に送信する。この「ハンドオーバ確認」メッセージを、WLAN経路を経てRNC1230に送信する場合を、図7Cの通信ステップ32が示す。このように、全体的ネットワーク信号通知/干渉を最少にし、容量を増加させる。本発明によれば、次いで前記「ハンドオーバ確認」メッセージの受信応答として、RNC1230はAP1265を通じるセッションのルーティングを防止する。次いで、本方法はステップ6360に進む。
ステップ6360で、ハンドオーバタイプ4または3の場合、UT240におけるセッション識別子、例えばセッションの3GPP RBIDをAP2266と関連付けられた確認されたWLAN RBIDと結合することにより、RNC2231からのこれらダウンリンクパケットの受信応答として、RNC2231と関連付けられたアクセスノード、即ちAP2/ノードB266/251を介して、UT240はアップリンク・セッション・パケットの送信を開始する。次いで、本方法はステップ6370に進む。
従ってステップ6370で、図7Cの通信ステップ33が示す、アップリンクおよびダウンリンク・セッション・パケット双方をRNC2231、例えばAP2266を介してルーティングし、RNC間ハンドオーバを完了する。
UTRANルーティング経路からWLANルーティング経路へのPDPコンテキストセッションのハンドオーバを以上に記述したが、本発明は当業者に明らかな小さな修正によりWLANルーティング経路からUTRANルーティング経路へのPDPコンテキストセッション、またはデータセッションのハンドオーバにも適用可能である。例えばWLANルーティング経路からUTRANルーティング経路へのハンドオーバの場合、例えばWLANルーティング経路を介してまずデータセッションを確立すれば、その場合WLANルーティング経路を経て能力メッセージを送信することができ、能力メッセージは、例えば前記データセッションを唯一に特定するWLAN RBIDを含み、さらにUT240のIMSIを含み、RNC1230がWLAN RBIDQoSの要求に対応する代替3GPP RABIDおよび3GPP RBIDを設定し、UTRAN経路を経るUT240による対応するデータセッションを定義するなどを可能にする。さらに、本発明を使用して、WLANルーティング経路およびUTRANルーティング経路双方を経てPDPパケット、またはセッションデータを同時にルーティングし、ソフトハンドオーバを形成するのみならず、いずれにせよスループット/トラフィックチャネル品質を向上させることができる。
RNC1230はハンドオーバを開始し、上記のように第1のPDPパケットを受信後、UT240はそのルーティング経路を切り替えるが、多くのその他の可能性が存在する。例えば、UT240またはネットワークの別のMRRMエンティティがハンドオーバを開始することができ、RNC1/RNC2230/231はUT240から第1のアップリンクPDPパケットを受信後、経路を切り替えることができる。UT/RNC240/230はRNC/UT230/240とは独立にハンドオーバの決定を行うことができ、ハンドオーバを独立に実行することができ、および/または、例えばRRCメッセージによりRNC/UT230/240にハンドオーバの決定を信号通知し、RNC1/RNC2/UT/230/231/240とのハンドオーバを「同期させる」ことができる。
次に戻って図2を参照し、ネットワークがAR256およびAR255を含む、図2に示す実施形態を図2、図5および図7を参照してさらに詳細に次に記述しよう。この実施形態では、AP1/AP2265/266およびM−L2S1/M−L2S2262/263を含むWLAN部をアクセスルータAR1/AR2255/256を介してIPネットワーク(図2に図示せず)に接続する、即ちRNC1/RNC2230/231とAR1/AR2/255/256との間に中間UDP/IPネットワークがある。アクセスルータをDHCP(動的ホスト構成プロトコル)サーバ(図示せず)に接続し、DHCPサーバは例えばRNC1230に統合する、または独立のサーバであることができる。3GPP UTRAN RNC1230およびRNC2231はそれら自体のIPアドレスを持ち、UDP/IPにより通信するので、AR2256はRNC1230に接続していると考えることができ、RNC2231は単にUDP/IP中継ノードとして動作する。
まず図7のステップ710乃至ステップ738を参照して、PDPセッションハンドオーバを記述することとするが、このハンドオーバではノードB250を介しUTRAN経路を経てRNC1230を通じてまずセッションをルーティングし、AR/WLAN部にハンドオーバし、AP1265を通じてルーティングする。
図7A乃至図7Cを参照すると、本発明による方法はステップ810で始まり、UT240とGGSN210との間にPDPコンテキスト・データ・セッションを設定し、UT240と例えばインターネット280に接続するインターネットホストまたはピアとの間のデータ通信セッションを可能にする。PDPコンテキストセッションを例えば上記のように従来様式で設定する。
ステップ811で、前記PDPコンテキスト・セッション・データを第1のルーティング経路、即ちノードB250を介するUTRANルーティング経路を経て上記のように従来様式でルーティングする。
ステップ812で、RNC1230のMRRMエンティティは、例えばダウンリンクUTRAN−DCCHを経てUT240のMRRMエンティティに代替ネットワーク・ソース・アドレスNSA、即ちRNC1230のIPアドレスを送信する。あるいはステップ812で、RNCはそのNSAを送信せず、それよりRNC1230のIPアドレスはDHCPサーバに既知であり(事前に蓄積)、RNC1230のIPアドレスを代わりに、例えば以下のステップ823で記述するDCCH確認メッセージに含める。
ステップ813で、PDPコンテキストセッション(単数/複数)を受信NSA、即ち表6に示すように、この場合RNC1230のIPアドレスと関連付けることにより、UT240のMRRMエンティティはUTのルーティングエンティティのルーティングテーブルを更新し、関係するデータセッションの代替ルーティング識別子、即ちIP RBIDを作成し、代替ルーティング識別子をポート242と関連付ける。IP RBIDはRNC1230のIPアドレスと関連付ける。
Figure 0004944117
ステップ820で、UT240のMRRMエンティティはAP665からのWLAN(ブロードキャスト)ビーコン信号を検出し、UT240は前記第2のポート(242)を介するWLANとの無線接続を確立する。WLANはアクセスルータAR1255に更新フレームを転送し、WLANおよびAR1255の橋渡しテーブルを対応して従来様式で更新する。
ステップ823で、UT240はその既に割り当てられたPDPコンテキストセッションのIPアドレスに加えて、DHCPサーバから第2のIPアドレスを取得する。これは、UT240に実装するDHCPクライアントがあることを必要とする。UT240への第2のIPアドレスの割り当ては以下の方法で通常実行する。
1.UT240はDHCP検出メッセージをDHCP/UDP/IPメッセージとしてブロードキャストする。
2.UT240の第2のIPアドレスをDHCP/UDP/IPメッセージとして含む、DHCP提供メッセージを送信することにより、DHCPサーバはUT240に応答する。ブロードキャスト検出メッセージが幾つかのDHCPサーバに届く場合、種々のDHCPサーバが送信する複数のDHCPによる提供が存在しうる。第2のIPアドレスは通常移動アプリケーションに専用のIPアドレス、即ちIPmアドレスである。
3.UT240はDHCP/UDP/IPメッセージとしてDHCP要求メッセージ(即ち、1つのDHCPサーバから提供するIPアドレスの1つの要求)をブロードキャストする。
4.DHCPサーバは(即ち、UT240に留保するIPアドレスおよび構成を確認する)DHCP確認メッセージをDHCP/UDP/IPメッセージとしてUT240に送信し、UT240はこの確認を観測し、留保された(第2の)IPアドレスを将来の使用のために蓄積する。この第2のIPアドレスをUT RRCアプリケーションに転送し、UT RRCアプリケーションはこの第2のIPアドレスを関係するPDPコンテキストセッション(単数/複数)と関連付ける。DHCPサーバに既知であれば、DHCP確認メッセージはまた選択可能にRNC1230のIPアドレスを含むことができる。
ステップ825で、UT240のMRRMエンティティは関連付けメッセージを形成し、RNC1230のMRRMエンティティに送信する。関連付けメッセージはUT240の代替ネットワークアドレス、即ちこの場合第2のIPアドレスを含み、また上記のように能力メッセージとして機能する。一実施形態では、関連付けメッセージはさらにデータセッションを唯一に特定するセッション識別子、例えばステップ810で確立した特定のPDPデータ・コンテキスト・セッションを唯一に特定する3GPP RBID1または3GPP
RABID1を含む。このように、UT240は進行中のPDPコンテキストセッション(単数/複数)セットの中でハンドオーバが望ましいであろうPDPコンテキストセッション(単数/複数)を制御することができる。前記3GPP RBIDまたは3GPP
RABIDを使用し、UTRAN経路を経て、UT240に前記関連付けメッセージを送信させ、特定のPDPコンテキストセッションを唯一に特定する前記3GPP RBIDまたは3GPP RABIDを、RNC1230が抽出することができるようにすることにより、これを達成することができる。あるいは、RNC1230のMRRMエンティティに宛てたTCP/IPパケットとしてWLAN−IPネットワーク経路を経て、関連付けメッセージを送信することができる。DHCPサーバはUT240のWLAN MACアドレスおよび第2のIPアドレスを含む関連付けメッセージをRNC1230に送信する。RNC1230のIPアドレスがDHCPサーバに既知(事前に蓄積する)であれば、このメッセージは専用メッセージでありうるか、またはこのメッセージをマルチキャストすることができる。
ステップ826で、RNC230はステップ825で送信した前記関連付けメッセージを受信し、この場合特定のPDPコンテキストセッションの特定のIPネットワーク無線ベアラアイデンティティ形式の代替ルーティング識別子、即ち以下の表7に示すようにIPN RBID1を作成し、このIPN RBID1をNA(ネットワークアドレス)、即ちUT240の第2のIPアドレスと関連付け、またIPN RBID1をポート272と関連付ける。例えば表7に示すようにそのルーティングテーブルを更新することにより、RNC1230は前記PDPコンテキストセッション(即ち、関係する問題のセッション)を前記NA(UT240の第2のIPアドレス)、前記代替ルーティング識別子、即ちIPN RBID1およびポート272と関連付ける。3GPP RBIDおよびWLAN RBIDの場合と類似する様式で、IPN RBIDはIPネットワーク−WLANネットワーク経路を経る接続を定義し、IPN RBIDは例えば対応する3GPP RBIDと同じQoS要求、即ち帯域幅要求、最長パケット遅延要求、BER、FERなどに関する要求を含み、低位レイヤがRNC1230とUT240のルーティングエンティティ間データ接続を実現する。
Figure 0004944117
PDPコンテキストセッションのTEIDに関するUTRAN(3GPP)RABIDおよびUTRAN(3GPP)RBIDとの結合を継続することにより、UTRAN無線インタフェースを通じて、即ちポート273を介して、RNC1230のルーティングエンティティはPDPコンテキストセッションのユーザデータに関するルーティングを継続する。一実施形態では、次いで本方法はステップ827に進む。別の実施形態では、本方法はステップ827を飛ばし、直接ステップ830に進む。
ステップ827で一実施形態によれば、RNC1230およびUT240は従来の双方向IPSec(IPセキュアな)接続を確立し、WLAN−IPネットワーク経路を経て通信するパケットのセキュアな暗号化および認証/完全性保護を可能にする。さらにRNC1230およびUT240にそれぞれ実装するIPSecアプリケーションがあることを、セキュアな暗号化および認証/完全性保護は必要とし、UT240とRNC1230との間で各方向に従来の所謂IPSecセキュリティ関連付け(Security Association、SA)を設定することにより、セキュアな暗号化および認証/完全性保護を通常実行する。その後、PDPコンテキストパケットはこれらのIPSec接続を経て安全に通信することができる。セキュアに(暗号化して)確立したUTRAN(WCDMA)接続を経てUT240とRNC1230との間で、セキュリティ関連付け信任状を交換することができる。次いで、本方法はステップ830に進む。
ステップ830で、ノードB650およびポート273並びにポート641を介する前記セル無線ネットワーク経路(UTRAN経路)からポート272およびポート642を介する前記代替データネットワーク経路(WLAN−IPネットワーク経路)への前記PDPコンテキストセッションのルーティングを切り替える決定を行う。本発明によれば、種々のRRM情報に基づきUT240またはRNC1230がこの決定を行うことができる。一実施形態では、RNC1230のMRRMエンティティはUT240のMRRMエンティティからRRMメッセージを受信し、RRMメッセージはUTRANネットワークとWLAN−IPネットワークとの少なくともいずれかに関する例えば信号強度、QoS、BER、FER、干渉レベル、UT240の速度、セル負荷、無線チャネルの品質などに関する情報を含む。UTRANルーティング経路、例えばDCCHにおいて、またはWLAN−IPネットワークを経てTCP/IPメッセージとして、このメッセージを送信することができる。このようなRRMメッセージ(単数/複数)または測定結果報告を形成するために、UT240のMRRMエンティティはUTRANリンクおよびWLANリンク双方に対する無線リンク品質に関する測定を実行する。あるいは、RRM情報をAP665またはアクセスルータ6010が収集することができ、APおよびAR並びにRNC1230の間にこの目的のための専用制御接続が存在する場合、RRM情報を専用メッセージとして(例えば、修正IAPPメッセージの形式で)RNC1230に送信することができる、あるいはAPがRRMメッセージを代替無線データネットワーク(例えば、802レイヤ2WLANネットワーク)に送信し、AR6010を介して代替無線データネットワークがRRMメッセージをIPネットワークに転送し、IPネットワークが次にRRMメッセージをRNC1230に転送する。ARはRRMメッセージを直接IPネットワークに送信することができる。RNC1230はRRMメッセージを絶えず聴取し(例えば、修正IAPP RRMメッセージの特定のIAPP配信アドレスを聴取する)、RNC1230に関連付けられた特定のセルに関係するRRMメッセージ(即ち、特定のWLANセルIDを含む)と、特定のユーザに関係するRRMメッセージ(例えば、UTのMACアドレスまたはUTのIPアドレスを含む)との少なくともいずれかを抽出し、抜き出す。ステップ830で、例えばWLAN−IPネットワークがUTRANより良好/高いQoSを現在提供すれば、またはUTRANネットワークのトラフィック負荷レベルが特定の閾値を超えれば、RNC1230のRNC−MRRMエンティティはUTRANルーティング経路からWLAN−IPネットワークルーティング経路へのハンドオーバを実行する決定を行うことができるか、または例えばUT240の速度が速すぎるので、UTRANルーティング経路の維持を決定することができるが、多くの可能性が存在する。代替実施形態では、例えば前記測定されたMRRMパラメータ値に基づき、UT240のUT MRRMエンティティはWLANルーティング経路へPDPコンテキストセッションのルーティングを切り替える決定を行う。重要なことは、本発明がRNC1230とUT240の少なくともいずれかにおけるMRRM機能を提供する可能性をもたらし、前記UTRANおよびWLAN−IPネットワーク双方の無線リソースの使用を考慮する、例えばハンドオーバの決定を可能にすることである。このように、RNC1230とUT240との少なくともいずれかにはUTRANおよびWLAN RRM情報双方へのアクセスがあるので、本発明は完全に新しく、より効率的なMRRM機能を開発する可能性を提供する。好ましい実施形態では、RNC1230のMRRMエンティティはハンドオーバの決定を行う。「正しい」ノード、即ち従来のUTRAN RRM機能を実現する無線ネットワーク制御ノードRNC1230において全てのMRRM情報を収集することができる利点を、本発明が付与することに注意すべきである。
本発明の方法によれば、PDPコンテキストセッションをWLAN−IPネットワークルーティング経路へハンドオーバする決定を行うまで、本方法はステップ830に留まり、次いでステップ831に進む。
一実施形態ではステップ831で、RNC1230は第1の、即ち前記セル無線ネットワーク経路から前記代替、即ちWLAN−IPネットワークルーティング経路へのPDPコンテキストセッションのハンドオーバを実行する、即ちUTRAN経路からWLAN−IPネットワーク経路へユーザプレーン伝送を切り替える。ハンドオーバをRNC1230のルーティングエンティティが実行し、RNC1230のルーティングエンティティはPDPコンテキストセッション識別子、即ちこの場合TEID1を表7の従来の3GPP RBIDの代わりに代替無線ベアラアイデンティティ、即ちこの場合IPN RBID1に結合し、ポート273を介するUTRAN経路を通じる代わりに、ポート272を介するWLAN−IPネットワークルーティング経路を通じてPDPセッションのダウンリンクIPパケットのルーティングを開始する。対応するGTP−Uトンネルを通じてSGSN220からRNC1230が受信するダウンリンクIPパケットにとり、伝送切り替えは重大である。従来のユーザプレーン伝送では、RNCはGTP−U PDUからのIPパケットのカプセル化を解除し、UTRANチャネルを経る送信に先立ってPDCPによりGTP−U PDUからのIPパケットをカプセル化する。RNC1230のルーティングエンティティに以下のステップを実行させることにより、本発明はデータ損失のないシームレスな伝送切り替えを可能にする。
1.RAT(無線アクセス技術)間ハンドオーバを決定する前にPDCPパケットとして既にカプセル化し、キャッシュした全てのダウンリンクIPパケットを、UTRAN経路を使用してUT240に送信する。このようなIPパケットをRNC1230においてキャッシュできるのは、このようなIPパケットがその送信を待っているか、またはUT240に送信したが、未確認であるからである。本発明によればRNC1230がそのUTRAN経路を通じてUT240からアップリンクIPパケットを受信する限り、RNC230のRLCエンティティはUTRAN経路を使用するパケットの受信を確認する(RLC確認モードを使用する場合)。
2.UTRAN経路を経るユーザプレーン伝送のPDPコンテキストにおいて確認モードRLCサービスを構成する場合、その場合従来の確認TCP/IPモード伝送をUT240およびRNC1230のルーティングエンティティ間で使用する。
3.ステップ530でRAT間ハンドオーバを決定後、宛先アドレスとしてUT240の第2のIPアドレスおよびソースアドレスとしてRNC1230のIPアドレスを持つルーティングエンティティのTCP/IPパケットとして、GTP−U PDUからのカプセル化を解除した全てのダウンリンクIPパケットをカプセル化する。次いで、RNC1230のポート272を通じてこれらのフレームを送信する。
作成したダウンリンクTCP/IPパケットを次いでRNC1230のポート272において送信する。これらはTCP/IPルーティングエンティティパケットである、即ちTCPヘッダが作成したダウンリンクTCP/IPパケットは、埋め込みダウンリンクPDP IPパケットを含む、UT240のルーティングエンティティ宛のルーティングエンティティパケットであることを定義する。
ステップ832で、その橋渡しテーブルを対応して更新し、これらのテーブルをUT240に送信するので、IPネットワークおよびWLANはこれらのダウンリンクIPパケットをUT240にルーティングする。
ステップ834で、RNC1230の代替ネットワーク・ソース・アドレスNSA,即ちこの場合RNC1230のIPアドレスを受信後、UTRANルーティング経路から代替WLAN−IPネットワークルーティング経路へ、UT240は前記PDPコンテキストセッションのルーティング経路を切り替える。以下の表8に示すように、セッション識別子(単数/複数)をRNCのNSA、即ちこの場合RNC1230のIPアドレスと関連付けることにより、UT240のルーティングエンティティはそのルーティングテーブルを更新する。
Figure 0004944117
UT240のルーティングエンティティはTCP/IPパケットから受信するダウンリンクIP−PDPパケットのカプセル化を解除する。次いで、関係するPDPコンテキストセッション識別子、即ちUTRAN RABID1をUTRANポート641に代わってポート642を介するアップリンクIPパケットの伝送のためのIPN RBID1に結合することにより、UT240はそのルーティングテーブル、即ち表8を対応して更新する。従って、UT240はそのUTRANポート641を通じるそのアップリンク伝送を終了し、TCP/IPフレームとしてのその後のアップリンクPDP−IPパケットのポート642を通じるRNC1230のルーティングエンティティへの伝送を開始する。より詳細には一実施形態で、UT240におけるユーザプレーン伝送の切り替えは、UT240のルーティングエンティティが実行する以下のステップを含む。
1.ダウンリンクIPパケットに対してRNC1230が類似して行うように、RAT間伝送切り替えの決定前に、UTRAN経路を使用して、即ち割り当てUTRAN無線ベアラ/チャネルを使用して、UT240においてPDCPパケットとしてカプセル化し、キャッシュした全てのアップリンクIPパケットをRNC1230に送信する。このようなIPパケットをキャッシュできたのは、このようなIPパケットがその送信を待っているか、またはRNCに送信したが、未確認であるからである。UT240がそのUTRAN伝送経路を通じてRNC1230からダウンリンクIPパケットを受信する限り、UT240のRLCエンティティはUTRAN経路を使用するパケットの受信をまた確認する(RLC確認モードを使用する場合)。
2.受信TCP/IPパケットのDSAP(宛先サービス・アクセス・ポイント)フィールドに示すように、抽出有料負荷、即ちダウンリンクPDP IPパケットをUTの重畳IPレイヤに転送することになる。
3.UT240のルーティングエンティティは、そのポート642を通じて最初のダウンリンクIPパケットを受信後、PDCPによるアップリンクPDP IPパケットのカプセル化を停止し、代わってソースアドレスとしてUT240の第2のIPアドレスおよび宛先アドレスとしてRNC1230のIPアドレスを使用してTCP/IPフレームとしてアップリンクPDP IPパケットをカプセル化する。次いでポート642を通じて、これらのフレームを送信する。
ステップ836で、WLAN−IPネットワークはこれらのパケットをRNC1230に転送する。
ステップ838で、RNC1230のルーティングエンティティは受信TCP/IPパケットからPDP IPパケットを抽出し、PDP IPパケットを従来のPDP IPパケットフレームに変形、カプセル化し、対応するGTP−Uエンティティに転送し、さらにGTP−Uカプセル化を行い、GTP−Uトンネルを通じてUMTS PS(パケット交換)領域へ向けて送信する。(TCP/IPパケットのソースアドレスとして示す)UTの第2のIPアドレスと、例えば表7に示すような問題のPDPコンテキストに対して確認するTEIDとの間の1対1の関係を使用して、特定GTP−Uエンティティおよびトンネルの特定を行う。このようにしてステップ838で、UTRANルーティング経路からWLANルーティング経路へのアップリンクおよびダウンリンクにおけるPDPコンテキストセッションのハンドオーバをRNC1230が完了させる。
従ってこの段階で、AR1255を通じてPDPセッションをルーティングし、ノードB250を介しUTRAN経路を経てUT240とRNC1230との間で、3GPP
RRC/RLCプロトコル/メッセージにより、および/またはAR1255を介しWLAN/IPネットワークを経てIAPPプロトコル/メッセージにより、またはUT240とAP1265との間のIEEE802.11プロトコルおよびAP1265とRNC1230との間のIAPPプロトコルにより、セッションと関連付けられた制御プレーンデータおよび/または(M)RRM情報を伝達する。
上記のようにテップ840で、AR2256およびRNC2231と関連付けられたAP2266のサービス提供エリアにUT240がローミングし、AP2266と関連付ける。上記のようにレイヤ2更新フレームとIAPP−追加通知パケットとの少なくともいずれかをAR2256に送信することにより、AP2266はAR2256においてUT240のWLAN MACアドレスを登録し、RNC2231においてUTのWLAN MACアドレスを登録する。次いで、例えばIEEE802.11iセキュリティ規格による従来規格EAP(拡張可能認証プロトコル)認証手順を適用することにより、AR256およびUT240は好ましくはセキュリティ関連付けを確立する。AR2256はこの手順中にUT240にそのIPアドレスを通常伝達する。次いで、UT240がAR2256と「関連付け」、UT240に新しいMIPSecアドレスを割り当てる場合、本方法はステップ850に進み、UT240がAR2256と「関連付け」、UT240に新しいMIPSecアドレスを割り当てない場合、本方法はステップ860に進む。これはネットワーク/UTの事前構成に依存し、本発明は「固定」および「動的」双方のMIPSec割り当てにより機能する有利で、柔軟な解決策を提供する。
ステップ850で、UT240は新しいDHCP割り当て手順をステップ823において上記のように実行し、その結果新しいMIPSecアドレス(またはMIPアドレス)を取得する。以前に伝達していなければこの手順の中で、AR2256はまたUT240にそのIPアドレスを伝達する。
ステップ860で以前に伝達していなければ、AR2256は例えばIAPPプロトコルによりUT240にそのIPアドレスを伝達する。次いで、UT240はRNC1230またはAR256に「ハンドオーバ候補」メッセージを送信する。本発明によれば、このメッセージは、AR2256のIPアドレスと共にUT240の(更新した)MIP/MIPSecアドレスを含み、UT240の(更新した)MIP/MIPSecアドレスはRNC1230におけるセッションを特定する。AP1265およびAR1255を介し確立したMIP/MIPSec接続を経てUT240からRNC1230へ、またはノードB250を介しUTRAN経路を経てRLCによりRRCメッセージとして、AR2256を介しAR2256とRNC1230との間のIAPPプロトコルおよびUDP/IPにより、このメッセージを送信することができる。このメッセージをAR2256に送信する場合、このメッセージはRNC1230のIPアドレスを通常また含む。次いで、AR2256は対応してその関連付けの結合を更新する。セッションをUT240の更新MIP/MIPSecアドレスおよびAR2256のIPアドレスと関連付けることにより、ルーティングエンティティはそれに応じてそのルーティングテーブルを更新する。
上記のようにステップ870で、MRRMエンティティはAR−RNC間セッションハンドオーバを実行することを決定し、上記のようにRNC2231に無線リンク設定要求メッセージを送信する。次いで上記のように、例えばノードB250を介しUTRAN経路を経て、RNC1230は「物理チャネル再構成」メッセージをUT240に送信する。AR256からハンドオーバ確認/受領を受信後、次いでRNC1230はAR2256と関連付けられたUDP/IPポートと関連付けられているIP RBIDにセッション識別子TEID1を結合し、AR1255の代わりにAR2256へのダウンリンク・セッション・パケットのルーティングを開始する。より詳細には、RNC1230は以下のステップを実行する。
−着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットからトンネル化プロトコルヘッダを除去し、着信ダウンリンクIPセッション・ユーザ・データ・パケットをその元の伝送フォーマットに変形するステップと、
−宛先アドレスとしてAR2(256)のIPアドレスを持つ元の伝送フォーマットのIPセッションパケットをUDP/IPまたはTCP/IPによりカプセル化するステップと、
−このようにして取得するUDP/IPまたはTCP/IPセッションパケットを、トンネル化パケットを構成するUDP/IPによりカプセル化するステップであって、トンネル化パケットのUDPポート番号が、上記のごとく確立した候補RNC(231)へのRNC間トンネルを特定する、UDP/IPまたはTCP/IPセッションパケットをカプセル化するステップ、および
−RNC間UDPトンネルポート番号に前記セッション識別子を結合し、カプセル化ダウンリンク・セッション・パケットを候補RNC(231)にトンネルさせ、AR255の代わりにAR2256を通じてパケットをルーティングするステップ。
ステップ880で、UT240はダウンリンク・セッション・パケットを受信し、AP1265に代わるAP2266へのアップリンクパケットの送信を開始する。次いで上記のように、UT240は例えばノードB250を介してRNC1230へ「ハンドオーバ確認」メッセージを通常送信する。
従って、動的MIPアドレス割り当ての場合、(S)RNC1230はホームエージェントとして動作し、一方UT240は外部エージェントとして動作するが、(即ち、全セッションに亘ってUTがそのMIPアドレスを保持する)固定MIPアドレス割り当ての場合、AR2256はホームエージェントとして動作し、UT240は外部エージェントとして動作する。
RNC1230とSGSN220との間、並びにSGSN220とGGSN210との間のGTP−UによるIPパケットのカプセル化は常に変化なく留まることに注意されたい。これは、遠隔インターネットホストまたはピアとのセッション連続性の提供には有利である。
従って、UTRAN経路を経てユーザプレーントラフィックを伝送していなくとも、UT240とRNC1230との間のUTRAN無線ベアラを必ずしも解放しなくてもよい。次いで、UTRANと代替アクセスネットワークとの少なくともいずれか、例えばWLANまたはWLAN−IPネットワークに関するMRRMメッセージの送信にデータセッションを通してUTRAN経路を使用することができるので、これは有利である。さらに、これは後段の代替ルーティング経路からUTRANルーティング経路に戻るシームレスなセッションハンドオーバを容易にし、例えばUTRANなどに対する位置エリアの更新の場合の効率的で、柔軟な移動性管理を可能にする。
勿論、上記のような類似の様式で、まずUT240またはRNC1230が独立に、または同期してハンドオーバを実行することができる。PDPパケットを、またとにかく同時に両ルーティング経路を経てルーティングすることができる。当業者が了解するように多くの可能性が存在する。
本発明による上記の方法および上記のプロトコルスタック(単数/複数)はソフトウェア、即ちUT(240)、RNC1(230)およびRNC2231などのメモリに蓄積するコンピュータプログラムが通常実現し、このソフトウェアは処理手段、例えばUT(240)およびRNC1(230)、RNC2231などのCPUにおいてロード/実行する場合、本方法/プロトコルを実現する。
本発明によるソフトウェア(コンピュータプログラム)は、例えばCD−ROM、フラッシュメモリなどの広範なコンピュータの読み出すことのできる媒体に蓄積することができるか、またはクライアントサーバにおいて蓄積することができ、効率的な配布および実装を可能にする。
本発明の原理を以上に実施例または動作モードにより、即ちL2−RNがWLANの場合において記述した。とはいえ既述のように、本発明は総合セル無線ネットワークおよび代替レイヤ2無線アクセスネットワークに適用できるが、多くの修正および/または組み合わせが可能である。例えばL2ネットワークがWMAN、IEEE802.16を含む場合、その場合AP1265はIEEE802.3フレームを802.11フレームに代えて802.16MACフレームに変形するであろう。セル無線ネットワークはデータセッション、例えばUTRAN、UMTSネットワーク、CDMA2000ネットワーク、IS−95ネットワーク、GPRSネットワーク、D−AMPSネットワークなどを確立することができる任意のセル無線ネットワークでありうる。多くの修正および/または組み合わせが可能である。上記の種々のステップは上記の順序で必ずしも実行する必要はない。それ故、本発明を以上で考察した特定の実施形態に限定すると考えるべきではなく、添付の特許請求の範囲が定義する本発明の範囲を逸脱することなく、当業者はこれらの実施形態において変形を行うことができることを認識すべきである。
インターネットに接続するUTRANおよびWLANを含む従来の総合無線アクセスネットワークのネットワーク構成を示す図である。 本発明の一実施形態による総合無線アクセスネットワーク構成の実施例を示す図である。 本発明の一実施形態により図2に示す幾つかのネットワークノードのユーザ・プレーン・プロトコル・スタックを示す図である。 本発明の一実施形態により図2に示す幾つかのネットワークノードの制御プレーン・プロトコル・スタックを示す図である。 本発明の一実施形態により図2に示す幾つかのネットワークノードの制御プレーン・プロトコル・スタックを示す図である。 図6に含まれ、一実施形態によるフローチャート形式の本発明による方法を示す図である。 図7に含まれ、一実施形態によるフローチャート形式の本発明による方法を示す図である。 図8に含まれ、一実施形態によるフローチャート形式の本発明による方法を示す図である。

Claims (10)

  1. 総合マルチRATネットワークにおけるユーザ端末UT(240)に関する通信セッションのハンドオーバを支援する方法であって、
    前記ネットワークに実装するRNC1(230)が前記方法を実行し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い前記RNC1の第1のポート(273)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて、前記RNC1(230)が前記セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、前記RNC1の第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて、前記RNC1(230)が前記セッションをルーティングするようにし、
    前記ユーザ端末UTからの「ハンドオーバ候補」メッセージを、候補RNCを介して受信するステップであって、前記「ハンドオーバ候補」メッセージが前記メッセージを「ハンドオーバ候補」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素を含み、前記メッセージが前記セッションを特定し、前記メッセージがさらに当該メッセージの送信元アドレスとして前記ネットワークの前記候補RNCを特定し、前記候補RNCが前記セッションのRNCハンドオーバ候補を構成する、「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップと、
    −前記メッセージを調べることにより前記候補RNCのアイデンティティを確認するステップと、
    −前記ステップで特定した前記候補RNCと前記通信セッションを関連付けるステップと、
    を有する方法。
  2. 前記「ハンドオーバ候補」メッセージが、
    −前記UT(240)を特定するユーザ端末識別子UTIDと、
    前記UT(240)が検出するビーコン信号における、無線アクセスポイントAP2(266)のアクセスポイント識別子AP2ID、またはノードB(251)のノードB識別子ノードBIDを含み
    前記代替無線アクセス・ネットワーク・プロトコル、または前記候補RNC(231)に関連付けられたアクセスルータAR(256)のIPアドレスと共にUT(240)の移動IPアドレス(mobile IP address)MIP、またはセキュアなMIPアドレス(secure MIP address)MIPSecにより前記AP2IDが定義され、
    前記候補RNCの前記アイデンティティを確認する前記ステップは、
    −前記AP2ID/ノードBID/AR(256)のIPアドレスを前記候補RNC(231)の前記アイデンティティにリンクする蓄積情報を調べるステップを有し、
    前記通信セッションを前記候補RNC(231)と関連付ける前記ステップは、
    −前記セッションのルーティングテーブルを更新するステップであって、前記候補RNCを特定する識別子を前記ルーティングテーブルに蓄積することにより、前記セッション識別子にリンクする前記UTIDにより前記セッションを特定する、前記セッションのルーティングテーブルを更新するステップを有する、請求項1に記載の方法。
  3. プログラムコード手段を含むコンピュータプログラムであって、マルチRATネットワークに実装し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルに従い無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(273)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて通信セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにするRNC1(230)の処理手段に、前記コンピュータプログラムをロードする場合、請求項1または2に記載の方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させるプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
  4. コンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体であって、マルチRATネットワークに実装し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルに従い無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(273)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにするRNC1(230)の処理手段に、前記蓄積プログラムコード手段をロードする場合、請求項1または2に記載の方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させるコンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体。
  5. 総合マルチRATネットワークにおけるユーザ端末UT(240)に関する通信セッションのハンドオーバを支援する方法であって、前記ネットワークに実装し、前記セッションのハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第1のルーティングプロトコルに従い候補RNCの第1のポート(278)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記候補RNCの第2のポート(277)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにする前記候補RNC(231)が実行する前記方法は、
    前記ユーザ端末UTから受信し、前記候補RNCを特定する送信元アドレスを含めた「ハンドオーバ候補」メッセージを、UT(240)と関連付けられた前記セッションを現在ルーティングする隣接するRNC1(230)へ転送するステップと、
    −前記RNC1(230)から「無線リンク設定要求」メッセージを受信するステップと、
    −前記「無線リンク設定要求」メッセージからRNC1(230)と前記候補RNC(231)との間のRNC間トンネルのトンネルポート番号を抽出するステップと、
    −前記「無線リンク設定要求」メッセージから前記UT(240)を特定するUT識別子を抽出するステップと、
    −前記トンネルポート番号を、前記UT(240)、および、前記UT(240)に関連付けられた前記セッションと関連付けるステップと、
    −前記「無線リンク設定要求」メッセージのセッション・ハンドオーバ・タイプ識別子を抽出するステップと、
    −前記ハンドオーバタイプ識別子に従い前記UT(240)の前記セッションをルーティングする無線トラフィックチャネルを設定するステップと、
    を有し、
    前記ハンドオーバタイプ識別子が、
    (1)AP1(265)と関連付けられたWLAN経路からRNC2(231)のノードB(251)と関連付けられたUTRAN経路へのセッションハンドオーバおよび制御プレーンハンドオーバと、
    (2)前記RNC1(230)と関連付けられたノードB(250)から前記候補RNC(231)と関連付けられた候補ノードB(251)への制御プレーン信号通知のハンドオーバであって、前記セッションと関連付けられ、前記ノードB(250)を通じて信号通知される、制御プレーン信号通知とRRM情報の少なくともいずれかのみを前記候補ノードB(251)へハンドオーバし、前記信号通知を前記第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより実行する、制御プレーン信号通知のハンドオーバと、
    (3)前記RNC1(230)と関連付けられたアクセスポイントAP1(265)から前記候補RNC(231)と関連付けられた候補アクセスポイントAP2(266)への前記セッションに関するユーザプレーンのハンドオーバであって、前記RNC1(230)および前記アクセスポイントAP1(265)を通じて、前記セッションを現在ルーティングし、前記候補RNC(231)および前記候補アクセスポイントAP2(266)を通じて、前記セッションをルーティングすることを予定し、前記アクセスポイントAP1(265)およびAP2(266)を通じる前記セッションの前記ルーティングを前記代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより実行する、ユーザプレーンハンドオーバと、
    (4)前記RNC1(230)と関連付けられた無線アクセスポイントAP1(265)から前記候補RNC(231)と関連付けられた候補無線アクセスポイントAP2(266)への前記セッションのユーザプレーンおよび制御プレーンハンドオーバであって、前記RNC1(230)および前記無線アクセスポイントAP1(265)を通じて、前記セッション自体と共に前記セッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかを現在ルーティングし、前記候補RNC(231)および前記候補アクセスポイントAP2(266)を通じて、前記セッション自体と共に前記セッションと関連付けられた、制御プレーンデータとRRM情報との少なくともいずれかをルーティングすることを予定し、前記アクセスポイントAP1(265)およびAP2(266)を通じる前記ルーティングを前記代替アクセス・ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより実行する、ユーザプレーンおよび制御プレーンハンドオーバと、
    のいずれか1つのハンドオーバタイプを指定する、ことを特徴とする方法。
  6. −「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップであって、前記「ハンドオーバ候補」メッセージが、
    −前記メッセージを「ハンドオーバ候補」メッセージであると特定するメッセージタイプ識別子の情報要素、および、
    前記UT(240)が検出するビーコン信号における、無線アクセスポイントAP2(266)のアクセスポイント識別子AP2ID、またはノードB(251)のノードB識別子ノードBIDを含み、前記代替無線アクセス・ネットワーク・プロトコル、または前記候補RNC(231)と関連付けられたアクセスルータAR(256)のIPアドレスと共にUT(240)の移動IPアドレスMIP、またはセキュアなMIPアドレスMIPSecにより前記AP2IDを定義し、
    前記「ハンドオーバ候補」メッセージが前記UT(240)を特定する、「ハンドオーバ候補」メッセージを受信するステップと、
    −前記UT(240)が前記候補RNC(231)を通じてルーティングする進行中のセッションを持たないことを確認するステップと、
    をさらに有する、請求項5に記載の方法。
  7. プログラムコード手段を含むコンピュータプログラムであって、前記ネットワークに実装し、前記セッションに対するハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(278)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングすることができ、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポート(277)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングすることができる候補RNC(231)の処理手段に、前記コンピュータプログラムをロードする場合、請求項5または6に記載の方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させるプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
  8. コンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体であって、前記ネットワークに実装し、前記セッションに対するハンドオーバ候補を構成し、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(278)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングすることができ、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポート(277)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングすることができる候補RNC(231)の処理手段に、前記蓄積プログラムコード手段をロードする場合、請求項5または6に記載の方法を実現する少なくとも1つの手順を前記処理手段に実行させるコンピュータが読み出すことのできる蓄積プログラムコード手段を持つ媒体。
  9. 無線ネットワークコントローラRNC1(230)であって、前記無線ネットワークコントローラRNC1(230)が、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(273)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッション識別子を結合することにより、第2のポート(272)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、前記RNCが請求項1または2に記載の方法を実現する手段を備える無線ネットワークコントローラRNC1。
  10. 無線ネットワークコントローラRNC2(231)であって、前記無線ネットワークコントローラRNC2(231)が、第1の無線ネットワーク・ルーティング・プロトコルにより定義する無線ベアラに前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、前記第1のルーティングプロトコルに従い第1のポート(278)を介し第1の無線アクセスネットワーク経路を通じてセッションをルーティングするようにし、さらに代替アクセス・ネットワーク・プロトコルにより定義する代替ベアラ識別子に前記セッションを特定するセッション識別子を結合することにより、第2のポート(277)を介し代替無線アクセスネットワーク経路を通じて前記セッションをルーティングするようにし、前記RNC2(231)が請求項5または6に記載の方法を実現する手段を備える無線ネットワークコントローラRNC2。
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