JP4942879B2 - 表示部を備えた流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、被検出流体の流量を検出する流量計に関するもので、より具体的には、検出した流量を表示するための表示手段を備えた流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の流量計の中に、被検出流体の流量を検出すると共に、検出した流量を表示するための表示手段を備えた流量計が知られている。この種の流量計は、取り付けるべき配管の中を流れる流体の流れ方向に応じた取付が求められる。すなわち、流量計の流路の中を通過する流体の流れ方向が予め規定されており、この規定された流れ方向となるように流量計を配管に取り付ける必要がある。
【0003】
また、検出した流量を表示する表示手段を流量計の取付状態に応じて向きを変えることのできる流量計が既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の流量計の機能に加えて、この流量計の中を通過する被検出流体の実際の流れ方向を表示可能にする流量計を提供することにある。
【0005】
ところで、流量計の中を通過する流体の流れ方向を表示する形態として、例えば、流量計の規定された流れ方向に流体が流れていることを意味する「+」と、逆方向に流れていることを意味する「−」のマークのいずれか一方を点灯又は点滅することにより、流体の流れ方向を視覚的に明らかにすることが考えられる。
【0006】
しかし、このような表示態様では、作業者がこの点灯しているマークを見ただけでは、配管内の流体の流れ方向を理解することができず、これを理解するには、作業者が配管内の流体の流れ方向を予め知っておく必要がある。
【0007】
そこで、本発明の主なる目的は、被検出流体の実際の流れ方向を作業者に対して直観的に知らしめることができる流量計を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、表示手段の向きが可変である流量計を前提として、表示手段の向きが変更されたとしても、被検出流体の実際の流れ方向を作業者に対して直観的に知らしめることのできる流量計を提供することにある。
【0009】
本発明の更なる目的は、被検出流体の実際の流れ方向の表示態様を、被検出流体の流速に大小に応じて、作業者に対して流速の大小が直観的に知らしめることのできる流量計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記の課題は、本発明によれば、
被検出流体が通過する流路を備え且つ該流路を流れる前記被検出流体の流れ方向が指定された本体部と、前記流路を通過する被検出流体の流量を表示する表示部とを備えた流量計であって、
前記表示部は、
前記被検出流体の流量を数値表示し且つ前記表示部に対して前記数値表示の上下が予め規定された数値表示部と、
該数値表示部と同一平面上に位置し且つ前記流路を通過する前記被検出流体の流れ方向を直観的に知ることのできる態様で表示するために前記流路と平行に一列に位置することのできる複数の表示素子からなる方向表示部とを有し、
前記数値表示部と前記方向表示部とを同一平面上に配置した前記表示部を前記本体に対して相対回転可能に連結する連結部と、
前記表示部の前記本体部に対する所定の相対的な回転位置を検出する回転位置検出手段と、
該回転位置検出手段からの回転位置信号を受け、前記表示部が所定の回転位置をとったときに、該回転位置に応じて前記方向表示部の表示態様が示す流れ方向を前記本体部の流路を通過する被検出流体の流れ方向と一致させる流れ方向表示制御手段とを更に有することを特徴とする流量計を提供することにより達成される。
【0011】
すなわち、本発明によれば、回転位置検出手段により検出された表示部の回転位置つまり被検出流体の流れ方向に基づいて、その流れ方向を示す方向表示を自動的に合致させることができ、また、この表示が直観的に流れ方向が分かる表示形態で行われるため、作業者は、方向表示手段を見るだけで、流体の実際の流れ方向を知ることができる。
本発明の他の目的及び作用効果は、以下に説明する本発明の好ましい実施例の説明から明らかになろう。
【0012】
【実施例】
第1実施例
図1乃至図6を用いて、本発明の第1実施例を説明する。図1は第1実施例の流量計のブロック図である。図2は、実施例の流量計を配管に取り付けた状態を示す斜視図であり、図2(a)と図2(b)とは、配管の中を流れる被検出流体の流れ方向が逆である場合を例示するものである。図1の流量計と図2の流量計とは実質的に同じであるので、以下の説明では、これを特に区別することなく同一の参照符号を用いて説明する。
【0013】
流量計1は、本体ケース101と、その一側面に配置された表示ケース102とを有し、本体ケース101と表示ケース102とは取付部103によって相対回転可能に連結されている。
【0014】
本体ケース101は、図2から理解できるように、立方体形状を有している。本体ケース101は、互いに対向する端面間を貫通して延びる流路104と、その流路104内に流れる被検出流体の流量を検出する流れ検出部105とを有している。
【0015】
図2で示す矢印Yは、流量計1で検出可能な流体の流れ方向を示す表示であり、この矢印表示Yは本体ケース101の表示ケース102が配置された側面に印刷されている。
【0016】
表示ケース102は直方体形状を有している。表示ケース102の正面パネルつまり表示パネルには、被検出流体の流れ方向を表示する方向表示部106と、被検出流体の流量を数値表示する数値表示部107が設けられている。この方向表示部106と数値表示部107とは、方向表示部106を上に、数値表示部107を下にした状態で、上下に配置されている。表示ケース102の正面パネルには、また、数値表示部107の表示モードなどを選択する設定部108を有する。
【0017】
流量計1は、表示ケース102の正面パネルつまり表示パネルが本体ケース101の側面(表示ケース102を取り付けるための側面)と平行となるように表示ケース102が配置されている。
【0018】
表示ケース102の内部には、CPUなどを備えた制御部109(図1)を有し、この制御部109によって方向表示部106および数値表示部107の表示が制御される。
【0019】
流量計1には、図1に示すように、本体ケース101と表示ケース102の互いに向かい合った対向面に、本体ケース101と表示ケース102との相対的な回転位置を検出するための位置検出センサ110が設けられている。なお、本体ケース101側に配置した位置検出センサ110には符号aを付記し、表示ケース102側に配置した位置検出センサ110には符号bを付記して、図面上これを識別してある。
【0020】
流路104は、本体ケース101の一端から他端まで同じ直径を備えた円形断面を有し、この流路104を被検出流体が一方向に流れる。流路104の両端部分つまり本体ケース101の両端開口部分には、この流量計1を設置する工場等の外部配管(図示せず)と接続可能なネジ部111が形成されている。外部配管と流路104との他の接続方法としては、本体ケース101の開口端面にボルトを植設し、他方、外部配管の端にフランジを設け、このフランジの挿通孔にボルトを通した後にナットを螺着させることによって本体ケース101と外部配管とを接続するようにしてもよい。
【0021】
流れ検出部105は、流路104を臨んで配置されており、この流れ検出部105は、従来から既知の電磁式流量検出原理を用いたセンサで構成されている。電磁式流量検出の原理とは、フレミング右手の法則を用いたものである。すなわち、流路104内を流れる流体を横断する方向に磁界を与え、この磁界の中を導電体である被検出流体が通過することで、流速に比例した磁界に直交する起電力が発生する。流れ検出部105は、その起電力を検出信号として出力するものである。なお、流れ検出部105を構成するセンサとしては、他の流量検出原理を用いたタービン式、カルマン渦式、ダイヤフラム式、パドル式、超音波式等の従来から既知の様々なセンサを採用することができる。
【0022】
制御部109は、流れ検出部105に対して電気的に接続されたマイコンからなり、後に詳述する方向表示部106及び数値表示部107の表示を制御するものである。また、制御部109は、数値表示部107の表示内容の変更等も制御するものである。制御部109は、流れ検出部105からの信号を受けて、検出された流速と時間と流路104の直径とから単位時間当たりに流れた被検出流体の体積すなわち流量(cm/sec)を演算する。
【0023】
方向表示部106は、制御部109に対して電気的に接続されており、横並びに直線状に互いに隣接して連続的に配置された4つの区分された発光体の一例として例示するLEDからなる。この方向表示部106は、流路104内を通過する被検出流体の流れ方向を観察者に示すために、制御部109の制御によって、4つのLEDが一端側から他端側に向けて順に点灯する。なお、方向表示部106の各LEDの点灯周期は変更可能であり、例えば、流路104を通る被検出流体の流速の変化つまり流量の変化を各LEDの点灯周期を変更することにより表示するようにしてもよい。
【0024】
他の方向表示部106としては、複数桁が表示できるように7セグメントLEDを複数横並びで配置したり、7セグメントLEDに含まれる水平セグメントを用いて、この水平セグメントの点滅を変えたり、LEDに変えて液晶パネルを利用することも可能である。
【0025】
数値表示部107は、制御部109に対して電気的に接続されており、3桁の数値を表わすことのできる7セグメントLEDから構成されている。数値表示部107は、流れ検出部105から得られた流路104を通過している流体の流量を表示するものであり、この流量に変化があればリアルタイムに知ることができる。後述するように、設定部108の所定の操作により数値表示部107の表示内容を切り換えることができるようになっている。数値表示部107で表示可能な数値としては、流れ検出部105からの検出信号が所望流量に達しているかどうかを比較判断するための比較部(図示せず)で用いるしきい値や、所定時刻毎の瞬時流量表示もしくは所定時間毎の積算した合計流量を表示するを選択する表示等がある。
【0026】
なお、流量計1は、原理的には流路104を通過する双方向の流れを検出することができるが、作業者の使用に対する誤解を避けるために、矢印表示Yの方向に限定して使用するように意図している。したがって、外部配管に対して逆方向に取り付けて、矢印表示Yと逆方向の流れに適用したときには、数値表示部107にエラーを示す「E」表示を行なうようにして作業者に注意を促すのがよい。
【0027】
設定部108には、制御部109に対して電気的に接続されており、頂点が上向きになるように三角形を表記したアップキー108a、頂点が下向きになるように三角形を表記したダウンキー108b、および改行マークを表記したリターンキー108cとが設けられている。設定部108は、これらのキー108a〜108cを操作することによって、数値表示部107の表示内容の変更や、しきい値の調整及び再設定を行うことができる。例えば作業者がリターンキー108cを3秒以上の長押しをすることで設定画面に入り、さらにリターンキー108cを3秒以下の期間押し下げることで、前述のしきい値表示、流量の種類選択表示等を表示することができる。
【0028】
作業者は、上記キー操作により数値表示部107にしきい値が表示させて、アップキー108aもしくはダウンキー108bをプッシュすることで、表示されたしきい値を調整することができる。作業者はしきい値の調整が終了した後、再びリターンキー108cを3秒以上の長押しすることで、調整されたしきい値が設定されるとともに、数値表示部107の表示が流量表示に戻る。
【0029】
具体的な構成を詳細に図示していないが、取付部103は、本体ケース101の表示ケース102が取付けられている側面と平行な平面上で表示ケース102が回転可能であるように、本体ケース101と表示ケース102とを連結している。表示ケース102が、配管に固定された本体ケース101に対して回転できるため、作業者に対して数値表示部107に表示される値やキーに印刷された記号を所望の方向に向けることが可能となる。なお、許容回転角度は、本体ケース101と表示ケース102との間を電気的に接続するための電線が捻じ切れないようにするために、約270度と設定している。
【0030】
本体ケース101に対する表示ケース102の図2(a)で示す位置を回転角度0度とした場合、回転角度が0度および180度の位置(図2(b)の位置)で係止する機構を取付部103に設けることで、作業者が頻繁に使用されると思われる位置にて容易に位置決めができる。
【0031】
位置検出センサ110は、図1に図示の例では、2つの磁石と2つの磁気センサからなる例を例示するものであるが、1つの磁石110aと、1つの磁気センサ110bとから構成されていてもよい。位置検出センサ110を1つ磁石110aと1つの磁気センサ110bとで構成する場合には、本体ケース101と表示ケース102の互いに対向する面に、取付部103の回転軸を中心とした同一の円周上に180度離間可能な状態で配置される。磁気センサ110bは、近接する磁石110aを検出することで検出信号を出力する作用を有したものであり、検出信号を制御部109に出力するために、制御部109と電気的と接続されている。磁気センサ110bは、図2(b)で示す回転角度180度のときに、磁石110aと互いに対面し、図2(a)で示す回転角度0度のときに、磁気センサ110bが磁石110aと対面した状態となる。
【0032】
位置検出センサ110は、本体ケース101に対して表示ケース102を回転させると、表示ケース102の回転位置を検出することができる。なお、位置検出センサ110に代えて、光電センサ、超音波センサ等を採用してもよく、この場合には、位置検出センサ110を本体ケース101又は表示ケース102のいずれか一方にのみ設置すればよい。また、本体ケース101又は表示ケース102の一方にリミットスイッチを設け、他方のケースに、リミットスイッチと物理的に接触する打撃子を設け、これにより位置検出センサ110を構成することも可能である。
【0033】
工場等の配管に接続された流量計1の流路104は、配管から導かれる水等の被検出流体通過させる。流量計1は電磁式流量検出原理を用いているため、導電性を有する被検出流体であればこれを検出することができる。
【0034】
図2は、左右方向に延びる配管120に流量計1を取り付けた状態を示す。図2(a)において、流れ検出部105が、流路104を左から右に(矢印方向α)流れる被検出流体を検出した場合、その流れ方向の情報を有した第1の検出信号を制御部109へ出力する。なお、数値表示部107は、そのときの流量を表示する。この流量は、流れ検出部105の第1の検出信号と共に出力される流速情報を含んだ第3の検出信号を制御部109が受け取って、制御部109により演算して求められる。
【0035】
制御部109は、第1の検出信号を受けて、方向表示部106の4つの横並びのLEDの点滅を、被検出流体の流れ方向に従って順に行う。すなわち、図3(a)は方向表示部106を構成する4つの横並びのLEDを図示したものである。4つのLEDを識別するために、図面の左から右に向けて、順に、106A〜106Bを付してある。方向表示部106の横並びの各LEDを図3(b)で示すタイミングチャートのように点滅制御することにより、これを見た者は、方向表示部106の表示形態を見て、直観的に、左から右に移動している感じを受ける。
【0036】
図2(a)において被検出流体の流れ方向が逆転(右から左の方向に流れ)した場合、流れ検出部105は、その流れ方向の情報を有した第1の検出信号を制御部109へ出力し、制御部109は、これを受けて、数値表示部107を「E」表示させる。この「E」表示は、検出エラーつまり流量計1の設置不良を意味する。
【0037】
制御部109は、第1の検出信号を受けて、方向表示部106のLEDの点灯順を逆転させ、右から左に点滅させる。これにより、本体部101の流路104と実質的に平行に並んで連続的に配置された4つLED106A〜106Dが左から右に向けて順に点滅するため、これを見た者は、方向表示部106の表示形態を見て、直観的に、左から右に移動している感じを受ける。
【0038】
流量計1の流路104を流れる被検出流体の流速が大きくなるに従って発生起電力が大きくなる。この特性を用いて、方向表示部106の各LEDの点滅頻度及び/又は点灯時間を変更するようにしてもよい。上記で説明した被検出流体の右から左への(α方向)の流れよりも流速が大きい場合には流れ検出部105は比較的大きな起電力を検出する。
【0039】
流れ検出部105は、起電力のその大きさを第3の検出信号として第1の検出信号とともに、制御部109へ出力する。制御部109は、その第3および第1の検出信号を受けて、方向表示部106のLED106A〜106Dを、図3(c)に示すタイミングチャートのように順次点滅させることで被検出流体の流れ方向および流速の大小の程度を視覚的に表すことができる。すなわち、図3(b)と(c)を対比すれば理解できるように、各LEDの点滅頻度および点灯時間が異なっており、図3(c)の方が、頻繁に点滅し且つ点灯時間も短い。これを見た者は、方向表示部106のせわしなく点滅する4つのLEDから、被検出流体の流速が大きいことを直観的に知ることができる。換言すれば、被検出流体の流量が大きいことを知ることができる。したがって、方向表示部106の点滅具合を観察することで、被検出流体の流速ひいては流量の大小の傾向およびその変化を直観的に知ることができる。
【0040】
次に、図2を参照して、左右方向に延びる配管に対して、この中を流れる流体の流れ方向に対応した流量計1の取付及び表示ケース102の向きの設定(回転)を説明する。図2(a)は、工場等に敷設した左右方向に延びる配管120内を流体が右方向(α方向)に流れる場合を例に説明するものであり、図2(b)は、配管120内を流体が左方向(β方向)に流れる場合を例に説明するものである。
【0041】
流量計1は、本体ケース101に付された矢印表示Yを流体の流れ方向に合致させて配管120に取り付ける必要がある。流量計1の数値表示部107は、前述のようにY方向に流れる流体の流量の表示をするように設定されているため、例えば被検出流体の流れ方向がβ方向になった場合、数値表示部107の流量を示す数字および設定部108のキーの印刷された記号が上下逆さまとなり、作業者にとって見ずらいものとなる。このときには、表示ケース102を180度回転させて、数値表示部107の流量を示す数字の上下に合わせることができる。
【0042】
表示ケース102の180度回転は位置検出センサ110によって検出され、この位置検出センサ110から位置情報を含んだ第2の検出信号が制御部109に出力される。制御部109は、この信号を受けて、方向表示部106のLEDの点灯順を逆転し、順に、LED106D、LED106C、LED106B、LED106Aを点灯させる。この場合においても、流速の大きさに応じて、各LEDの点滅頻繁及び/又は点灯時間を変更するようにしてもよい。
【0043】
図4は、上述した流量計1の変形例を示すものであり、この図4の流量計1にあっては、表示ケース102の一側面に方向表示部106を設けた点を除いて上述した第1実施例の流量計1と同一の構成を有する。また、図4は、流量計1を上下に延びる配管120に取り付けた例を示すものである。
【0044】
図4の流量計1は、配管120内を下向きに流れている被検出流体の流量を検出する。この流量計1は、方向表示部106を横向きにすれば、作業者が横方向一方側S1から方向表示部106を視認することができ、また、表示ケース102を180度回転させて、方向表示部106を反対側に向ければ、作業者は横方向反対側S2から方向表示部106を視認することができる。例えば、上下に延びる配管120の一側に壁などの障害物が存在しているときには、表示ケース102を回転させて反対向きにして、方向表示部106を視認し易い向きに位置させることで、配管120内の被検出流体の流れ方向を容易に観察することができる。
【0045】
方向表示部106は、先に説明したような、その表示形態を見て直観的に流れ方向を知ることのできる横並びのLEDの点滅に限られず、他の直観的に流れ方向を表示する形態として、図5(a)で示す矢印形状の表示を用いてもよく、具体的には、図示のように左方向を指し示す矢印と右方向を指し示す矢印とを横並びに配置するのが好ましい。この一対の矢印表示は、制御部109の制御に基づいて配管120の中の流体の流れ方向と合致する方向を指し示す矢印だけを点滅または点灯するようにすればよい。
【0046】
方向表示部106は、図5(b)に示すように、2つのLED106L、106Rを横並びに配置してもよい。左側LED106Lと右側LED106Rを図5(c)で示すタイミングチャートのように点滅制御することで、これを見た者は、直観的に、流体が左から右へ流れている感じを受けるであろう。
【0047】
図6は、方向表示部106の他の変形例を示すものである。図6の方向表示部106は、5つのLED131〜135を十文字を描くように配置した構成を有する。この図6の方向表示部106によれば、表示ケース102の本体ケース101に対する回転角度が90度間隔であっても、配管120の延び方向やこの配管120内での被検出流体の流れ方向に対応した表示をすることが可能である。
【0048】
すなわち、左右方向に延びる配管120に適用したときには、図6(a)から理解できるように、図面を見て横並びの3つのLED134、132、135を図3(b)又は(c)に従って点滅させることで、配管120を流れる流体の左から右又はその逆の流れ方向を視覚的に示すことができる。
【0049】
上下方向に延びる配管120に適用したときには、図6(b)から理解できるように、図面を見て縦並びの3つのLED131、132、133を図3(b)又は(c)に従って点滅させることで、配管120を流れる流体の上から下又はその逆の流れ方向を視覚的に示すことができる。
【0050】
表示ケース102の90度間隔の回転位置を検出するには、位置検出センサ110を2つの磁石110aと2つの磁気センサ110bとで構成すればよい(図1)。2つの磁石110aは、本体ケース101の表示ケース102に対向する面における取付部103の回転軸を中心とした円周上に90度離れた状態で配設される。
【0051】
2つの磁気センサ110bは、近接する磁石110aを検出することで検出信号を出力する作用を有したものであり、検出信号を制御部109に出力するために、制御部109と電気的に接続されている。2つの磁気センサ110bは、表示ケース102の本体ケース101側に対向する面における取付部103の回転軸を中心とした前記円と同一半径の円周上に、90度離れた状態に配設するとともに、表示ケース102と本体ケース101の位置関係が図2(a)のときに2つの磁石110aに対してそれぞれ少なくとも90度離れた位置に配設される。2つの磁気センサ110bは、本体ケース101に対する表示ケース102の0度、90度、180度、および270度の回転に伴い、磁気センサ110bの検出信号出力の組み合わせが4通りできるため、表示ケース102の本体ケース101に対する4つの相対的な回転位置を検出することができる。なお、この場合、取付部103の係止機構を、回転角度0度、90度、180度および270度の4つ設けることで、作業者が頻繁に使用される位置にて容易に位置決めができる。
【0052】
参考例
図7は、参考例を説明するための図である。この参考例の流量計2の説明において、上述した第1実施例の流量計1と同一の要素には同一の参照符号を付すことによりその説明を省略し、以下に、この参考例の特徴部分について説明する。
【0053】
この参考例の流量計2にあっては、第1実施例の流量計1に設けられた位置検出センサ110を省いた構成となっており、また、制御部109の制御内容などが異なっているものの、その他、例えば、矢印表示Yを備え、この矢印表示Yに一致した流体流れ対してだけ適用できる等については第1実施例の流量計1と同一である。
【0054】
方向表示部106の表示の方向設定、例として図面に向かって「右から左」に被検出流体が流路104を流れるとしたときの設定について説明する。作業者は、設定部108のリターンキー108cを3秒以上の長押しをすることで、表示ケース101に対する被検出流体の流れ方向を設定するモードに入ることができる。このとき数値表示部107は、その表示内容が、流量値の表示から、流れ方向が「右から左への流れ」を意味する「R」もしくは「左から右への流れ」を意味する「L」のいずれかに変更される。
【0055】
作業者は被検出流体の流れ方向が「右から左」であることを予め確認したうえで、アップキー108aもしくはダウンキー108bにて数値表示部107の表示を「R」にする。作業者がリターンキー108cを押し下げることにより方向表示部106の表示モードが「右から左」への流れを直観的にイメージさせる点滅モードに決定される。なお、このキーによるマニュアル操作により決定された内容は、方向表示部106の表示を制御するために制御部109に記憶される。
【0056】
以上の手順で方向表示部106の設定を完了した後、制御部109は、流れ検出部105から被検出流体の流れを示す検出信号を受け取って、方向表示部106の横並びのLED106A〜106Dの点滅表示モードが決定され、被検出流体の流れ方向と同一となるように図3のとおりに、最も左のLED106Aから最も右のLED106Dに向けて、順に、点滅するように方向表示部106を制御する。
【0057】
例えば配管の近傍に障害物が存在するなどの理由により、表示ケース102を180度回転させたときには、方向表示部106のLED106A〜106Dの点滅順序を逆にする表示モードに切り替える必要がある。この場合には、上述した操作手順と同様の操作手順により、数値表示部107の表示内容を「L」に設定する。この設定により、方向表示部106のLED106A〜106Dの点滅順序は、流路104を流れる被検出流体の流れ方向と一致したものとなる。
【0058】
この参考例の流量計2にあっては、上述したように、方向表示部106の表示モードを、選択的に、「右から左(下から上)」を視覚的に表示する第1モードと、「左から右(上から下)」を視覚的に表示する第2モードとに切り替え可能であるため、例えば、被検出流体の流れ方向だけを知りたい目的で流量計2を用いることができる。
【0059】
すなわち、例えば、上述の例で、流体が「左から右」に流れる配管に対して、意図的に矢印表示Yを右に向けて流量計2を設置し、上述した操作手順と同じ操作手順により、数値表示部107の表示内容を「L」に選択してこれを設定すれば、数値表示部107はエラーを示す「E」が表示されるものの、方向表示部106の表示モード(LEDの点滅モード)は、配管内の流れる流体の流れ方向に一致した流れをイメージさせる表示となる。
【0060】
なお、この参考例にあっても、第1実施例及びその変形例で説明した内容を含めることができ、特に、その表示態様(例えば図3)についても適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の流量計のブロック図である。
【図2】 第1実施例に関して、配管内を流れる流体の流れ方向と流量計の取付との関係を説明するための図である。
【図3】 横並びの4つのLEDからなる方向表示手段を抽出した図であり、また、この4つのLEDの点滅制御の2つの具体例を例示するタイミングチャートである。
【図4】 図1の流量計に対する他の変形例を説明するための図である。
【図5】 方向表示手段の変形例として、直観的に流れ方向を示すことのできる2つの具体例を例示する図であり、また、その表示形態の具体的な制御を例示するタイミングチャートである。
【図6】 方向表示手段の他の変形例を説明するための図であり、また、これを利用した2つの表示態様を説明するための図である。
【図7】 参考例の流量計の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の流量計
101 流量計の本体ケース
102 表示ケース
103 本体ケースと表示ケースとを回転可能に連結する取付部
104 本体ケース内の被検出流体用流路
105 被検出流体の流量を検出する流れ検出部
106 方向表示部
107 流量を数値表示する数値表示部
108 数値表示部の表示モードなどを選択する設定部
109 制御部
110 本体ケースと表示ケースとの相対回転位置を検出するための位置検出センサ

Claims (3)

  1. 被検出流体が通過する流路を備え且つ該流路を流れる前記被検出流体の流れ方向が指定された本体部と、前記流路を通過する被検出流体の流量を表示する表示部とを備えた流量計であって、
    前記表示部は、
    前記被検出流体の流量を数値表示し且つ前記表示部に対して前記数値表示の上下が予め規定された数値表示部と、
    該数値表示部と同一平面上に位置し且つ前記流路を通過する前記被検出流体の流れ方向を直観的に知ることのできる態様で表示するために前記流路と平行に一列に位置することのできる複数の表示素子からなる方向表示部とを有し、
    前記数値表示部と前記方向表示部とを同一平面上に配置した前記表示部を前記本体に対して相対回転可能に連結する連結部と、
    前記表示部の前記本体部に対する所定の相対的な回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    該回転位置検出手段からの回転位置信号を受け、前記表示部が所定の回転位置をとったときに、該回転位置に応じて、前記方向表示部の表示態様が示す流れ方向を前記本体部の流路を通過する被検出流体の流れ方向と一致させる流れ方向表示制御手段とを更に有することを特徴とする流量計。
  2. 前記方向表示部を構成する複数の表示素子が、被検出流体の流れ方向に向けて順に点滅することを特徴とする請求項1に記載の流量計。
  3. 前記流路を流れる前記被検出流体の流速を検出して、該検出結果の情報を有した流速信号を前記流れ方向表示制御手段に向けて出力する流れ検出手段を更に有し、
    前記流れ方向表示制御手段は、前記流速信号に基づいて、前記方向表示部を構成する複数の表示素子を配置順に点滅させるタイミングを、前記流速の大小に対応するように制御することを特徴とする請求項2に記載の流量計。
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