JP4942849B2 - 通信制御方法、局側装置および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、PONシステムにおいてディスカバリ手順(Discovery processing)を実行する場合の通信制御方法に関する。
PON(Passive Optical Network)システムでは、加入者側装置であるONU(Optical Network Unit)を接続する際に、そのONUの個体番号を、局側装置であるOLT(Optical Line Terminal)に登録する。従来は、OLTがディスカバリ手順を任意のタイミングで行うことによりONUの個体番号(E−PON(Ethernet(登録商標) PON)ではMACアドレスに相当)を収集し、OLTのデータベースに登録していた(非特許文献1参照)。
また、ONUの個体番号を収集する際、OLTは、ONUからの登録要求信号の受信が予想される時間帯に、ユーザデータを割当てないようにしている。この時間帯を、ディスカバリウインドウと呼ぶ。ディスカバリウインドウは、設置されたONUとの間のラウンドトリップタイムをカバーする時間分だけ開ける必要がある。しかしながら、ラウンドトリップタイムをカバーするためにウインドウを拡大すると、使用可能なユーザ帯域が減少してしまう。
下記特許文献1では、ONUの新規設置時にONUに対して固定遅延を設定し、狭いディスカバリウインドウでONUを検出することで、ディスカバリウインドウにより消費される帯域を節約している。
一方で、PONシステムは、光ファイバーを多数の加入者で共有することで加入者に光アクセスを経済的に提供するシステムであって、光ファイバーを共有する加入者が多いほど経済効果が高くなるため、さらなる多分岐,長延化という方向で改良が進められている。
特開2001−326666号公報
IEEE802.3ah Clause 64 Multi−point MAC Control
しかしながら、従来技術において、たとえば、光ファイバーを共有する加入者を増大させるために多分岐化を実施した場合には、ディスカバリ手順の実行によるONUの個体番号取得に多大な時間を要する、という問題があった。たとえば、OLTは、宛先をマルチキャストアドレスとしてディスカバリ用の送信許可信号を送信する。その後、ONUからの登録要求信号を受信するためのディスカバリウインドウを設け、運用状態に入っているONUにユーザグラントを割当てないようにする。これに対し、ONUは、送信許可信号受信時に、OLTが指定したタイムスロット内のランダムなタイミングで登録要求信号を送信することにより、信号の衝突を避けている。一方で、登録要求信号をランダムなタイミングで送信することにより、ある程度ONUの送信信号同士の衝突を低減することはできるが、さらなる多分岐化によりONUの数が増加すると、衝突確率が上昇しディスカバリ試行回数が増加し、ONUがOLTに登録されるまでに要する時間が増大することとなる。また、その結果としてサービス開始が遅れることとなる。
なお、ランダム遅延のタイムスロットの拡張により衝突確率を減らすことが可能であるが、タイムスロットの拡張は、ユーザ帯域の減少および運用状態のONU送信信号に対する遅延ゆらぎ、の増加につながり、その結果として通信品質劣化を引き起こしてしまう。
また、従来技術において、光ファイバーを共有する加入者を増大させるために長延化を実施した場合には、近端のONUとの間のラウンドトリップタイムおよび遠端のONUとの間のラウンドトリップタイムをカバーするディスカバリウインドウを設ける必要があるため、より大きなディスカバリウインドウが必要となる。これにより、使用可能なユーザ帯域が減少してしまう、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、PONシステムにおいてさらなる多分岐化や長延化を実施した場合であっても、ディスカバリ手順の実行に伴うユーザ帯域の減少や遅延揺らぎの増加を回避可能な通信制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、局側装置が、応答を許可する加入者側装置の個体番号および当該個体番号の一致検出対象ビットを指定するためのマスク情報を含む、ディスカバリ用の送信許可信号を送信する送信許可信号送信ステップと、局側装置に登録前の加入者側装置が、受信した送信許可信号に基づいて、マスク情報で指定された個体番号の一致検出対象ビットと自身の個体番号とを比較し、一致する場合に局側装置に対して登録要求信号を送信する登録要求信号送信ステップと、を含む。
この発明によれば、同時応答する加入者側装置の数を制限することができるので、さらなる多分岐化や長延化を実施した場合であっても、ディスカバリウインドウを広げることなく登録要求信号同士が衝突する確率を減らすことができる、という効果を奏する。また、信号衝突確率の低減によりディスカバリ試行回数を低減させることができるため、サービス開始までの時間を短縮することも可能となる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる通信制御方法を実現可能なPONシステムの構成例を示す図である。 図2は、ディスカバリ用送信許可信号のフォーマットの一例を示す図である。 図3は、登録要求信号のフォーマットの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1の通信制御方法を示すフローチャートである。 図5は、ディスカバリ用送信許可信号の一例を示す図である。 図6は、実施の形態2におけるディスカバリの概要を示す図である。 図7は、OLT−ONU間の距離とONUのMACアドレスとの対応の一例を示す図である。 図8は、実施の形態2の通信制御方法を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態3におけるディスカバリの概要を示す図である。 図10は、実施の形態の3の通信制御方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる通信制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信制御方法を実現可能なPONシステムの構成例を示す図である。図1のPONシステムは、OLT1とONU10−1〜10−N(N=1,2,…)とスプリッタ50とを備え、各装置間は光ケーブルで接続されている。PONシステムは、波長分割多重(以下、WDM(Wavelength Division Multiplexing)という)を採用し、光ケーブルに複数の異なる波長の光信号を多重して伝送している。各ONUは、OLT1に対して波長λ1の上りバースト光信号を送信する。OLT1は、各ONUに対して波長λ2の下り光信号を送信する。
また、上記OLT1は、WDM部2と、TX部3と、RX部4と、MUX部5と、DeMUX部6と、PON制御部7と、ネットワークI/F部8と、データベース9とを備えている。WDM部2は、波長分割多重方式に対応したインタフェースであり、光信号を送受する。TX3部は、MUX部5から出力された電気信号を光信号にE/O(Electric/Optical)変換する。RX部4は、WMD部2から出力された光信号を電気信号にO/E(Optical/Electric)変換する。MUX部5は、下りのPON制御信号とユーザデータを多重する。DeMUX部6は、上りのPON制御信号とユーザデータを分離する。PON制御部7は、PON制御信号を生成してMUX部5に出力するとともに、DeMUX部6から出力されたPON制御信号を解析する。ネットワークI/F部8は、ユーザデータを送受する。データベース9は、ディスカバリ手順の実行によって得られた運用状態のONUに関する情報、およびディスカバリ手順の実行に必要となる情報等を格納している。運用状態とは、ONUがPONシステムに接続されかつ起動している状態をいう。
また、上記ONU10−1〜10−Nは、それぞれ、WDM部11と、RX部12と、TX部13と、DeMUX部14と、MUX部15と、PON制御部16と、ユーザI/F部17とを備えている。WDM部11は、波長分割多重方式に対応したインタフェースであり、光信号を送受する。RX部12は、WMD部11から出力された光信号を電気信号にO/E変換する。TX部13は、MUX部15から出力された電気信号を光信号にE/O変換する。DeMUX部14は、下りのPON制御信号とユーザデータを分離する。MUX部15は、上りのPON制御信号とユーザデータを多重する。PON制御部16は、PON制御信号を生成してMUX部15に出力するとともに、DeMUX部14から出力されたPON制御信号を解析する。ユーザI/F部17は、ユーザデータを送受する。
図2は、OLT1のPON制御部7により生成されるディスカバリ用送信許可信号のフォーマットの一例を示す図である。この例では、IEEE802.3ahで規定されるGATEメッセージにディスカバリ用送信許可信号を定義する。“Destination Address”(以後、デスティネーションアドレスと呼ぶ)301はONUの個体番号であり、IEEE802.3ahではONUのMACアドレスがセットされる。さらに、本実施の形態では、GATEメッセージに“Address Mask(以後、アドレスマスク)”302を定義する。OLT1のPON制御部7は、デスティネーションアドレス301とアドレスマスク302によって、登録要求信号の送信を許可するONUを指定する。
図3は、ONUのPON制御部16により生成される登録要求信号のフォーマットの一例を示す図である。この例では、IEEE802.3ahで規定されるRegisterRequestメッセージに登録要求信号を定義する。“Source Address”(以後、ソースアドレスと呼ぶ)401は自身の個体番号であり、上記同様ONUのMACアドレスをセットする。ONU10−1〜NのPON制御部16では、図2に示すディスカバリ用送信許可信号を受信し、条件が一致した場合に、図3に示す登録要求信号にて自個体番号をOLT1に通知する。OLT1では、登録要求信号を正常に受信すると、データベース9にONUの個体番号およびその他の情報を保持する。
つづいて、実施の形態1の通信制御方法を、図面を用いて詳細に説明する。図4は、ONUの動作を示すフローチャートである。まず、ONUは、ディスカバリ用送信許可信号の受信有無をチェックする(ステップS1)。ディスカバリ用送信許可信号を受信した場合(ステップS1:Yes)、PON制御部16では、デスティネーションアドレス301の値に基づいて、受信信号がユニキャスト送信か否かを判定する(ステップS2)。たとえば、ユニキャスト送信であった場合には(ステップS2:Yes)、デスティネーションアドレス301とアドレスマスク302を参照し、アドレスマスク302で指定されているビット位置の値を自身のMACアドレスと照合する(ステップS3)。
上記ステップS3の処理で、デスティネーションアドレス301における指定されたビットが自身のMACアドレスと一致した場合(ステップS3:Yes)、ONUのPON制御部16は、ソースアドレス401に自身のMACアドレスをセットしたメッセージを作成し、登録要求信号としてOLT1に送信する(ステップS4)。このとき、従来から行われているランダム遅延を付与して送信することとしてもよい。
なお、上記ステップS2の処理で、マルチキャスト送信であると判断した場合(ステップS2:No)、ONUのPON制御部16は、従来の手順通りに登録要求信号をOLT1に送信する(ステップS4)。また、上記ステップS3の処理で一致しなかった場合(ステップS3:Yes)、ONUのPON制御部16は、一致するまで、上記ステップS1〜S3の処理を繰り返し実行する。
一方、登録要求信号を受信したOLT1のPON制御部7では、ソースアドレス401にセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する。
図5は、MACアドレスの最下位ビットが“0”のONUに対して登録要求信号の送信を許可する場合の、ディスカバリ用送信許可信号の一例を示す図である。たとえば、MACアドレスの最下位ビットが“0”のONUのみに登録要求信号の送信を許可する場合、OLT1は、図5に示すように、アドレスマスク302の最下位ビットのみを“1”とし、最下位ビットのみの一致検索を指示したディスカバリ用送信許可信号をONUに送信する。そして、最下位ビットの一致が確認されたONUのみが、OLT1に登録要求信号を送信する。なお、図中xは0か1の任意の値とする。また、図5では、最下位ビットの一致検索を指示する場合について記載したが、これに限らず、より多くのビットの一致検索を指示することとしてもよい。これにより、さらに衝突回数を減らすことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態では、PONシステムにおいてディスカバリ用送信許可信号を送信する際に、ONUの個体番号の一部をマスクすることとした。これにより、同時応答するONUの数を制限することができるので、さらなる多分岐化や長延化を実施した場合であっても、ディスカバリウインドウを広げることなく登録要求信号同士が衝突する確率を減らすことができる。また、信号衝突確率の低減によりディスカバリ試行回数を低減させることができるため、サービス開始までの時間を短縮することも可能となる。
なお、本実施の形態では、ディスカバリ用送信許可信号中にONUの個体番号およびアドレスマスクを含ませることで、同時応答するONUを制限することとしたが、ONUの個体番号を指定せずに、アドレスマスクにおいて直接ビットの値を指定することとしてもよい。また、本実施の形態では、ONUの個体番号をMACアドレスとしたが、シリアル番号や製造番号等を利用することとしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、ONUの個体番号の一部をマスクし、同時に応答可能なONUの数を制限することで、ディスカバリウインドウを広げることなく登録要求信号同士の衝突を避けるとした。本実施の形態では、ONUの個体番号とOLT−ONU間の距離とを関連付けることで、さらなる長延化を実施した場合であっても、ディスカバリウインドウを広げることなくONUからの登録要求信号を受信可能とする。なお、本実施の形態のPONシステムは、前述した実施の形態1の図1と同様の構成である。
図6は、本実施の形態におけるディスカバリの概要を示す図である。ここでは、一例として、ONUa−OLT間の距離が近く(ディスカバリウインドウのオフセットなし)、ONUb−OLT間の距離が遠い(ディスカバリウインドウのオフセットあり)場合を想定する。OLTは、たとえば、新たに接続されるONUをサーチする際に、全てONUとの距離をカバーするディスカバリウインドウを設けることなく、狭いディスカバリウインドウを用いて近距離用のディスカバリと遠距離用のディスカバリを別々に実施する。近距離用ディスカバリを実施する場合は、遠距離にあるONUbが反応しないようにディスカバリウインドウを設定し、遠距離用ディスカバリを実施する場合には、近距離にあるONUaが反応しないようにディスカバリウインドウを設定する。
図7は、OLT−ONU間の距離とONUのMACアドレスとの対応の一例を示す図である。ここでは、第4オクテットのBIT7からBIT4の4ビットを、OLTからの距離に対応させている。すなわち、OLTからの距離が「0〜10km」の場合には、MACアドレスの第4オクテットのBIT7からBIT4の4ビットを「0000」とする。同様に、OLTからの距離が「10〜20km」,「20〜30km」,「30〜40km」の場合には、それぞれ、第4オクテットのBIT7からBIT4の4ビットを「0001」,「0010」,「0011」とする。また、ここでは、上記MACアドレスの第4オクテットのBIT7〜BIT4の4ビットに対応するアドレスマスクの4ビットを「1111」とし、登録要求信号の送信を許可するONUを指定する。なお、図中xは0か1の任意の値とする。また、対応関係についてはこれに限らず、他のビット範囲および他のビットを対応させることとしてもよい。
つづいて、実施の形態2の通信制御方法を、図面を用いて詳細に説明する。図8は、OLTの動作を示すフローチャートである。
まず、OLT1のPON制御部7は、自身との距離が0〜10kmの範囲に存在するONUをサーチする(ステップS11)。具体的には、デスティネーションアドレスに図7の0〜10kmに対応するMACアドレス(第4オクテットb7〜b4=0000)を設定し、ディスカバリウインドウのオフセットを0μsとし、ディスカバリウインドウ幅を100μsとして、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
その後、OLT1のPON制御部7は、ステップS11の処理に対する応答としてONU側から送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS12)。たとえば、登録要求信号を受信した場合(ステップS12:Yes)、OLT1のPON制御部7は、ソースアドレスにセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する(ステップS19)。
上記ステップS11およびS12の処理において、0〜10kmの範囲に存在するすべてのONUの登録が完了し、登録要求信号を受信できなくなった場合(ステップS12:No)、OLT1のPON制御部7は、つぎに、自身との距離が10〜20kmの範囲に存在するONUをサーチする(ステップS13)。具体的には、デスティネーションアドレスに図7の10〜20kmに対応するMACアドレス(第4オクテットb7〜b4=0001)を設定し、ディスカバリウインドウのオフセットを100μsとし、ディスカバリウインドウ幅を100μsとして、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
その後、OLT1のPON制御部7は、ステップS13の処理に対する応答としてONU側から送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS14)。たとえば、登録要求信号を受信した場合(ステップS14:Yes)、OLT1のPON制御部7は、ソースアドレスにセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する(ステップS19)。
上記ステップS11〜S14の処理において、0〜20kmの範囲に存在するすべてのONUの登録が完了し、登録要求信号を受信できなくなった場合(ステップS14:No)、OLT1のPON制御部7は、つぎに、自身との距離が20〜30kmの範囲に存在するONUをサーチする(ステップS15)。具体的には、デスティネーションアドレスに図7の20〜30kmに対応するMACアドレス(第4オクテットb7〜b4=0010)を設定し、ディスカバリウインドウのオフセットを200μsとし、ディスカバリウインドウ幅を100μsとして、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
その後、OLT1のPON制御部7は、ステップS15の処理に対する応答としてONU側から送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS16)。たとえば、登録要求信号を受信した場合(ステップS16:Yes)、OLT1のPON制御部7は、ソースアドレスにセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する(ステップS19)。
上記ステップS11〜S16の処理において、0〜30kmの範囲に存在するすべてのONUの登録が完了し、登録要求信号を受信できなくなった場合(ステップS16:No)、OLT1のPON制御部7は、つぎに、自身との距離が30〜40kmの範囲に存在するONUをサーチする(ステップS17)。具体的には、デスティネーションアドレスに図7の30〜40kmに対応するMACアドレス(第4オクテットb7〜b4=0011)を設定し、ディスカバリウインドウのオフセットを300μsとし、ディスカバリウインドウ幅を100μsとして、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
その後、OLT1のPON制御部7は、ステップS17の処理に対する応答としてONU側から送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS18)。たとえば、登録要求信号を受信した場合(ステップS18:Yes)、OLT1のPON制御部7は、ソースアドレスにセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する(ステップS19)。
以降、OLT1のPON制御部7では、上記ステップS11〜S18の処理において0〜40kmの範囲に存在するすべてのONUの登録が完了するまで動作(ステップS18,No)を、定期的に繰り返し実行する。
なお、上記の例では、OLT1からの距離が近い順にONUのサーチを行っているが、別の順番でサーチを行うこととしてもよい。また、ディスカバリウインドウの幅についてもこの限りではない。
以上説明したように、本実施の形態では、ONUの個体番号とOLT−ONU間の距離とを関連付けることとし、OLTは、1回のディスカバリで特定の距離範囲に存在するONUの登録を行い、ディスカバリウインドウの開始タイミングをシフトさせながら狭いディスカバリウインドウで全距離範囲をカバーすることとした。これにより、さらなる長延化を実施する場合であっても、ディスカバリウインドウの拡大を避けることができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、OLTがONUの登録を行う際に、応答可能なONUを制限する方法について説明した。本実施の形態では、ディスカバリが行われたONUのラウンドトリップタイムを保持し、一度ディスカバリが行われたONUについては保持された時間に基づいてディスカバリウインドウを設定する。なお、本実施の形態のPONシステムは、前述した実施の形態1の図1と同様の構成である。
本実施の形態では、たとえば、図9に示すように、OLT1が2種類のディスカバリを行う。1つは、1度も個体番号を登録していないONUを検出するための初回のディスカバリである。もう1つは、過去にディスカバリが行われ個体番号が登録されたが、電源を落とされる等、一度非運用状態となり、その後、電源の再投入等により再度運用状態になったONUを検出するための登録後のディスカバリである。
図9は、本実施の形態におけるディスカバリの概要を示す図である。上記初回のディスカバリでは、デスティネーションアドレスをマルチキャストとし、ディスカバリウインドウ幅を、最遠端のONU−xからの登録要求信号をカバーできる大きさであるWmaxとする。この初回のディスカバリにより登録要求信号を受信した場合、OLT1は、データベース9にONU−xの個体番号とラウンドトリップタイム(RTTx)を保持する。また、初回のディスカバリが行われた後に非運用状態となったONU−xに対して、OLT1は、図示の登録後のディスカバリを行う。ここでは、デスティネーションアドレスにONU−xのMACアドレスを設定したディスカバリ用送信許可信号を送信する。また、登録後のディスカバリを行う場合のディスカバリウインドウは、データベース9に保持されているラウンドトリップタイム(RTTx)の前後にマージンDを持たせた幅の狭いウインドウ幅とする。
つづいて、実施の形態の3の通信制御方法を、図面を用いて詳細に説明する。図10は、OLTの動作を示すフローチャートである。
まず、OLT1のPON制御部7は、初回のディスカバリを開始する(ステップS31)。具体的には、まず、デスティネーションアドレスをマルチキャストアドレスとし、ディスカバリウインドウのオフセットを0μsとし、ディスカバリウインドウ幅をWmax(μs)として、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
つぎに、OLT1のPON制御部7は、ステップS31の処理に対する応答としてONU側から送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS32)。たとえば、登録要求があった場合には(ステップS32:Yes)、ソースアドレスにセットされたMACアドレスを有するONUを、運用状態であると判断してデータベース9に登録する(ステップS33)。また、そのONUのラウンドトリップタイム(RTT)をデータベース9に登録する(ステップS33)。
ステップS33による登録処理完了後、または、ステップS32の処理で登録要求がなかった場合(ステップS32:No)、OLT1のPON制御部7は、つぎに、データベース9から登録済みかつ非運用状態となっているONUを検索する(ステップS34)。そして、該当するONUが検索された場合(ステップS34:Yes)、OLT1のPON制御部7では、上記検索されたONUに対して登録後のディスカバリを行う(ステップS35)。ここでは、デスティネーションアドレスを上記検索されたONU(指定ONU)のMACアドレスとし、ディスカバリウインドウの開始オフセットを「指定ONUのRTT−D(μs)」とし、ディスカバリウインドウ幅をRTTの前後に設けるマージンDの合計2D(μs)として、ディスカバリ用送信許可信号を送信する。
つぎに、OLT1のPON制御部7は、ステップS35の処理に対する応答として指定ONUから送られてくる登録要求信号の有無をチェックする(ステップS36)。たとえば、登録要求があった場合には(ステップS36:Yes)、再度運用状態になったと判断してデータベース9を更新する(ステップS37)。以降、OLT1のPON制御部7では、上記ステップS31〜S37の動作を、定期的に繰り返し実行する。
なお、ステップS34において該当するONUが検索されなかった場合(ステップS34:No)、または、ステップS36において登録要求がなかった場合(ステップS36:No)、OLT1のPON制御部7では、再度初回のディスカバリ処理に移行する。
以上説明したように、本実施の形態では、一度ディスカバリが行われたONUのラウンドトリップタイムを記憶することとした。また、一度ディスカバリが行われた後に非運用状態となったONUに対して、再度ディスカバリを行う場合は、過去に記憶しておいたラウンドトリップタイムに基づき必要最小限のディスカバリウインドウを開くこととした。これにより、ディスカバリウインドウに消費される帯域の大幅な削減が可能となる。
なお、本実施の形態では、初回のディスカバリと登録後のディスカバリを交互に行う場合について示したが、どちらかの頻度を高くすることとしてもよい。また、登録後のディスカバリを所定の回数に渡って失敗した場合には、ONUが停止したと判定して、データベースから削除することとしてもよい。
以上のように、本発明にかかる通信制御方法は、PONシステムに有用であり、特に、PONシステムにおいて多分岐化または長延化を実施する場合の通信制御方法として適している。
1 OLT
2 WDM部
3 TX部
4 RX部
5 MUX部
6 DeMUX部
7 PON制御部
8 ネットワークI/F部
9 データベース
10−1〜10−N ONU
11 WDM部
12 RX部
13 TX部
14 DeMUX部
15 MUX部
16 PON制御部
17 ユーザI/F部
50 スプリッタ

Claims (5)

  1. PONシステムにおいて、局側装置が新規に接続される加入者側装置を検出する手順で
    あるディスカバリ手順を実施する際の通信制御方法であって、
    前記局側装置が、すべての加入者側装置からの応答を許可するマルチキャストアドレス
    を含むディスカバリ用の送信許可信号を送信し、さらに、すべての加入者側装置からの登
    録要求信号を受信可能な時間帯にディスカバリウインドウを設定する第1のディスカバリ
    ステップと、
    前記局側装置に登録前の加入者側装置が、受信した送信許可信号に対する応答として登
    録要求信号を送信する登録要求信号送信ステップと、
    前記登録要求信号を受信した局側装置が、当該登録要求信号を送信した加入者側装置の
    個体番号とラウンドトリップタイムを保持する保持ステップと、
    前記局側装置が、一度ディスカバリが行われた後に非運用状態となった加入者側装置の
    個体番号を含む送信許可信号を送信し、さらに、過去のディスカバリで保持しておいたラ
    ウンドトリップタイムに基づき当該加入者側装置からの登録要求信号を受信可能な時間帯
    にディスカバリウインドウを設定する第2のディスカバリステップと、
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記第2のディスカバリステップを所定回数にわたって繰り返し実行し、前記非運用状
    態の加入者側装置から応答がない場合、保持している当該加入者側装置の個体番号とラウ
    ンドトリップタイムを削除することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. PONシステムにおいて、新規に接続される加入者側装置を検出する手順であるディス
    カバリ手順を実施する局側装置であって、
    ディスカバリ用の送信許可信号を生成および送信する局側PON制御手段と、
    送信許可信号を受信した登録前の加入者側装置から登録要求信号を受信した場合に、当
    該登録要求信号を送信した加入者側装置の個体番号とラウンドトリップタイムを保持する
    保持手段と、
    を備え、
    前記局側PON制御手段は、
    すべての加入者側装置からの応答を許可するマルチキャストアドレスを含むディスカバ
    リ用の送信許可信号を送信し、さらに、すべての加入者側装置からの登録要求信号を受信
    可能な時間帯にディスカバリウインドウを設定する第1のディスカバリ機能と、
    一度ディスカバリが行われた後に非運用状態となった加入者側装置の個体番号を含む送
    信許可信号を送信し、さらに、過去のディスカバリで保持しておいたラウンドトリップタ
    イムに基づき当該加入者側装置からの登録要求信号を受信可能な時間帯にディスカバリウ
    インドウを設定する第2のディスカバリ機能と、
    を有することを特徴とする局側装置。
  4. 前記第2のディスカバリ機能を所定回数にわたって繰り返し実行し、前記非運用状態の
    加入者側装置から応答がない場合、保持している当該加入者側装置の個体番号とラウンド
    トリップタイムを削除することを特徴とする請求項3に記載の局側装置。
  5. 請求項3または4に記載の局側装置と、
    前記局側装置に登録していない場合に、受信した送信許可信号に対する応答として登録
    要求信号を送信する加入者側装置と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
JP2011135415A 2011-06-17 2011-06-17 通信制御方法、局側装置および通信システム Active JP4942849B2 (ja)

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