JP6133247B2 - Ge−ponシステム - Google Patents

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本発明は、GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)システムに関し、特に加入者側端末装置の復旧時間を短縮することが可能なGE−PONシステムに関するものである。
図8に示すようなStar型もしくはPDS(Passive Double Star)型のトポロジーを持つアクセス通信網として、GE−PONシステムが知られている(例えば、特許文献1、2)。GE−PONシステムは、1つの局舎側装置(OLT:Optical Line Terminal)91に、加入者側に設置される加入者側端末装置(ONU:Optical Network Unit)92(92(1)、92(2)、・・・、92(n))がスプリッタ93を介して複数接続された構成を有している。このようなGE−PONシステムは、例えばFTTHや、CATV、自動検針向け通信網等に適用されている。
図8に示すGE−PONシステムでは、OLT91から時分割多重化(TDM:Time Division Multiplexing)されたデータがすべてのONU92に送信される。各ONU92は、受信したデータから自分宛ての情報のみを抽出し、それ以外のデータは破棄する。一方、ONU92側からOLT91にデータを送信するときは、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)により、OLT91から割り振られたタイムスロットと帯域を使用してデータを送信する。これにより、データ間の衝突(Collision)を防止している。GE−PONシステムでは、OLT91とONU92との間のデータのやり取りは1:1で行われるため、データ伝送遅延を少なくすることが可能である。
GE−PONシステムにおいて、OLT91と新規に設置されたONU92との間でデータ通信を行えるようにするには、新規ONU92に対してPONリンクを確立させて認証登録する必要がある。PONリンクを確立させるために、IEEE Std 802.3ah−2004(Ethernet(登録商標))にて標準化されているMPCP(Multi−Point Control Protocol)処理が行われる。
MPCP処理の概要を、図9を用いて以下に説明する、図9は、OLT91とONU92との間でPONリンクを確立させるために行われるMPCP処理の手順を示しており、図面上から下の方向に時間が進むものとしている。同図において、ONU92の起動後、まずOLT91がONU92に向かって送信タイミングを通知するためのGATE信号51を送信する。GATE信号51を受け取ったONU92は、自身で算出したランダム遅延時間後に登録要求信号52をOLT91に返送する。OLT91は、ONU92からの信号を受信する時間帯としてディスカバリ窓10を設けており、登録要求信号52がディスカバリ窓10の時間帯内にOLT91に到達したONU92が、OLT91によって検出される。
OLT91は、受信した登録要求信号52の送信元であるONU92に対して、論理リンク識別子(Logical Link ID、以下ではLLIDと記す。)を設定する。そして、設定したLLIDを当該のONU92に通知するために、登録信号53をONU92に送信する。ONU92は、LLIDの情報が書き込まれた登録信号53をOLT91から受信し、その後OLT91から帯域と送信タイミングを通知するGATE信号51’を受信すると、登録信号53の受信に対する応答信号として登録ACK信号54をOLT91に送信する。これにより、ONU92の認証登録が完了してPONリンクが確立され、OLT91とONU92との間でデータ疎通が可能となる。1つのOLT91には通常複数のONU92が接続されていることから、上記のMPCP処理がONU92毎に行われる。
IEEE Std 802.3に準拠した上記従来のGE−PONシステムでは、ディスカバリ窓10の時間帯内に登録要求信号52がOLT91に到達したONU92のみがOLT91に認証登録される。そのため、ディスカバリ窓10の時間帯内に登録要求信号52が到達しなかったONU92は、OLT91に認証登録されるまで上記のMPCP処理を繰り返す必要がある。
各ONU92は、他のONU92からの信号と衝突するのを避けるために、内部でランダム遅延時間を算出して送信タイミングを他のONU92とずらすようにしているが、ランダム遅延時間がONU92毎に個々に算出されるために、送信タイミングが他のONU92と必ず異なっているとは限らない。そのため、他のONU92から送信された信号と衝突する可能性がある。また上記のランダム遅延時間は、ディスカバリ窓10の時間帯内に信号がOLT91に到達するように決定されるが、OLT91までの物理的な距離のためにディスカバリ窓10の時間帯内に信号がOLT91に到達できなくなる、といったおそれもある。
上記のような理由により、とくに複数のONU92が一度に登録要求を行うGE−PONシステムの起動時には、登録要求信号52がディスカバリ窓10の時間帯内にOLT91に到達しないONU92が存在することになり、すべてのONU92が認証登録されるまでに時間がかかることになる。
特開2011−130250号公報 特開2011−130251号公報
しかしながら、従来のGE−PONシステムでは、起動時だけでなく障害等によってOLTとONUとの間のデータ疎通が完全に停止されたときにも、障害の要因が解消されたのちすべてのONUのデータ疎通が可能な状態になるまでに時間がかかる、といった問題があった。障害の要因として、例えば停電等によってONUの電源が落ちたり、あるいはPON区間線に何らかの障害(例えば光コネクタが抜ける等)が発生してデータ疎通が不可になる、等が考えられる。GE−PONシステムを復旧させる従来の方法では、図10に例示するように、すべてのONU92を再度認証登録するために、障害等除去後の最初のGATE信号51に対してすべてのONU92が登録要求信号52をOLT91に送信する。その際、例えば図10に示すONU92(3)とONU92(n)からの登録要求信号52のように衝突が発生したり、ONU92(4)からの登録要求信号52のようにディスカバリ窓の時間帯にOLT91に到達しない、といったことが生じる。そのため、すべてのONUの通信を復旧させるまでに時間がかかっていた。
上記のようなすべてのONUの認証登録に要する時間を短縮するために、例えばMPCP処理を行う周期を短くしてONUが登録される確率を高くする、といった方法が提案されている。しかしながら、MPCP処理の周期を短くするとMPCP処理に割り当てられた時間の割合が増加することになり、本来のデータ通信を行う時間が短縮されてしまう、といった問題が生じる。
また、特許文献1、2でも復旧に要する時間を短縮する方法が提案されているが、いずれも復旧時に従来と同様のディスカバリ処理を行う必要がある。そのため、衝突等の問題を解消することができず、ディスカバリ処理を繰り返す必要が生じる。そのため、すべてのONUを認証登録するまでに時間がかかる、といった問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、認証登録済みの加入者側端末装置に対して通信切断後の復旧処理を短時間で行うことが可能なGE−PONシステムを提供することを目的とする。
本発明のGE−PONシステムの第1の態様は、局舎側装置と複数の加入者側端末装置とが分岐部を介して光ファイバで接続されたGE−PONシステムであって、前記局舎側装置は、所定の時間幅を有する所定個数の識別スロットに区分けされた量子化窓とフリーディスカバリ窓とを有して前記加入者側端末装置を認証登録するのに用いるディスカバリ窓を管理するディスカバリ窓管理部と、前記加入者側端末装置を認証登録するためのMPCP処理を行って前記加入者側端末装置の識別番号を設定するMPCP処理部と、前記MPCP処理によって認証登録された前記加入者側端末装置に前記識別スロットのいずれか1つを割り付け、前記識別スロットのスロット番号に少なくとも前記識別番号を対応付けした識別スロット情報を作成するスロット情報設定部と、復旧後に前記識別スロットに登録要求信号が返送されているかを確認し、前記登録要求信号が返送されている前記識別スロットに対応する前記加入者側端末装置を再び認証登録する加入者側端末装置復旧部と、前記識別スロット情報を記憶する局舎側装置側記憶部と、を備え、前記加入者側端末装置は、前記MPCP処理部との間で前記MPCP処理を行って前記MPCP処理部から前記識別番号を受信するリンク処理部と、加入者側端末装置側記憶部と、前記局舎側装置から送信されたOAMフレームから前記スロット情報を読み出して前記加入者側端末装置側記憶部に記憶させるOAM処理部と、復旧処理を行うときに前記加入者側端末装置側記憶部から前記識別スロット情報を読み出して前記リンク処理部に復旧時遅延時間を出力する復旧処理部と、を備え、前記局舎側装置が新規に前記加入者側端末装置を認証登録するときは、前記MPCP処理部がGATE信号を送信して前記新規の加入者側端末装置の前記リンク処理部から前記フリーディスカバリ窓に返送された登録要求信号をもとにMPCP処理を行って前記識別番号を付与し、前記スロット情報設定部が別の前記加入者側端末装置に割り付けられていない前記識別スロットを前記新規の加入者側端末装置に割り付けて前記識別スロット情報を前記局舎側装置側記憶部に保存するとともに前記OAMフレームに前記スロット情報を設定して前記新規の加入者側端末装置に送信し、前記GE−PONシステムの復旧処理を行うときは、前記復旧処理部が復旧処理中に前記MPCP処理部から最初に送信される前記GATE信号を受信すると前記リンク処理部に前記復旧時遅延時間を出力し、前記リンク処理部が前記復旧時遅延時間に従って前記識別スロットに前記登録要求信号を返送し、前記加入者側端末装置復旧部が前記識別スロットに前記登録要求信号を返送した前記加入者側端末装置に対して前記識別スロット情報を用いて再び認証登録することを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記所定の時間幅は、前記GE−PONシステムで伝送される最小フレームを受信可能な時間幅にマージンを持たせた時間であることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記MPCP処理部は、前記加入者側端末装置に複数の識別番号を設定し、前記スロット情報設定部は、前記識別番号毎に前記識別スロットのスロット番号を対応付けることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記スロット情報設定部は、前記復旧時遅延時間を前記加入者側端末装置までの距離情報を用いて算出し、算出した前記復旧時遅延時間を前記識別スロット情報に含めていることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記最初のGATE信号を受信した前記加入者側端末装置が前記識別スロット情報を保存していないとき、前記リンク処理部は、前記登録要求信号を前記フリーディスカバリ窓に返送することを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記スロット番号は前記量子化窓の先頭の前記識別スロットから順に付されており、前記スロット情報設定部は、前記加入者側端末装置までの距離が短い順に前記識別スロットを割り付けることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記ディスカバリ窓管理部は、前記局舎側装置に接続可能な最大数の前記加入者側端末装置が認証登録されてそれぞれに前記識別スロットが割り付けられると、前記フリーディスカバリ窓を削除することを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記局舎側装置は、認証登録したすべての前記加入者側端末装置の少なくとも前記識別番号を記載した登録管理用テーブルを作成し、所定の条件が成立するときに前記登録管理用テーブルを全ての前記加入者端末装置に送信する登録管理用テーブル管理部をさらに備え、前記加入者端末装置は、前記登録管理用テーブルを受信すると保存する前記識別番号と前記登録管理用テーブルに記載された前記識別番号とを比較し、保存する前記識別番号が前記登録管理用テーブルに記載された前記識別番号のいずれかと一致するときは前記登録要求信号を前記割り付けられた識別スロットに返送し、保存する前記識別番号が前記登録管理用テーブルのいずれの前記識別番号とも一致しないときは前記登録要求信号を前記フリーディスカバリ窓に返送する登録管理用テーブルチェック部をさらに備えることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記所定の条件は、前記GE−PONシステムの復旧処理を行うときであることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記所定の条件は、所定の周期並びに前記局舎側装置に前記登録管理用テーブルの更新時に達したときであることを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記登録管理用テーブル管理部は、前記登録管理用テーブルを送信した後所定時間経過しても前記登録要求信号を返送しない前記加入者端末装置の前記識別番号を前記登録管理用テーブルから削除することを特徴とする。
本発明のGE−PONシステムの他の態様は、前記加入者側端末装置は、前記加入者側端末装置側記憶部に保存された前記識別スロット情報を削除するためのリセットスイッチをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、認証登録済みの加入者側端末装置に対して通信切断後の復旧処理を短時間で行うことが可能なGE−PONシステムを提供することができる。
本発明の第1実施形態のGE−PONシステムが有するディスカバリ窓を用いてOLTと複数のONUとの間で信号送受信を行う手順を示すプロセス説明図である。 第1実施形態のGE−PONシステムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態のGE−PONシステムにおける認証登録後の処理を示すプロセス説明図である。 第1実施形態のGE−PONシステムの復旧方法を示す復旧時プロセス説明図である。 第1実施形態のGE−PONシステムの復旧方法を示す別の復旧時プロセス説明図である。 本発明の第2実施形態のGE−PONシステムの復旧方法を示す復旧時プロセス説明図である。 本発明の第3実施形態のGE−PONシステムの構成を示すブロック図である。 従来のGE−PONシステムの構成を示すブロック図である。 従来のGE−PONシステムにおけるMPCP処理の手順を示すプロセス説明図である。 従来のGE−PONシステムで複数のONUを復旧させる手順を示すプロセス説明図である。 各ONUがLLIDを複数有するときの従来のGE−PONシステムの構成を示すブロック図である。 各ONUがLLIDを複数有するときの第1実施形態のGE−PONシステムにおけるプロセス説明図である。 各ONUがLLIDを複数有するときの第1実施形態のGE−PONシステムにおける復旧時プロセス説明図である。 各ONUがLLIDを複数有するときの従来のGE−PONシステムにおける復旧時プロセス説明図である。
本発明の好ましい実施の形態におけるGE−PONシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。なお、以下では「復旧」の定義として従来と同様に、障害等によってOLTとONUとの間のデータ疎通が完全に停止されたときにも、障害の要因が解消されたのちすべてのONUのデータ疎通が可能な状態になることをいう。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るGE−PONシステムを、図1、2を用いて説明する。図1は、本実施形態のディスカバリ窓を用いて複数のONUと信号送受信を行う手順を示すプロセス説明図である。また図2は、本実施形態のGE−PONシステム100の構成を示すブロック図である。GE−PONシステム100は、加入者側に設置される複数のONU120が、スプリッタ(分岐部)130を介して局舎側に設けられるOLT110に接続されて構成される。複数のONU120を区別するために、ここでは一例としてOLT110までの距離の短い順にそれぞれ120(1)、120(2)、・・・、120(n)と表すものとする。ここで、nはスプリッタ130に接続されたONU120の台数である。
本実施形態のGE−PONシステム100においても、新規にONU120をOLT110に認証登録させるときは、IEEE Std 802.3に準拠したMPCP処理を行ってPONリンクを確立させる。本実施形態のOLT110は、MPCP処理部111、スロット情報設定部112、加入者側端末装置復旧部(ONU復旧部)113、局舎側装置側記憶部(OLT側記憶部)114、及びディスカバリ窓管理部115を備えている。また本実施形態のONU120は、リンク処理部121、OAM処理部122、復旧処理部123、及び加入者側端末装置側記憶部(ONU側記憶部)124を備えている。
本実施形態のGE−PONシステム100では、通信が切断された後の復旧処理を短時間で行えるようにするために、OLT110のディスカバリ窓に、量子化窓とフリーディスカバリ窓を設けている。本実施形態で用いるディスカバリ窓の構成を図1に示す。同図では、図面左から右方向に時間が進むものとしており、図面縦方向の最上段にOLT110を配置し、その下に複数のONU120を配置している。ここでは、以降の説明容易のために、OLT110までの距離の短い順にONU120を配置しているが、これに限定されるものではない。
図1では、量子化窓20を前半部分に設けフリーディスカバリ窓30を後半部分に設けたディスカバリ窓10の一例が示されている。量子化窓20及びフリーディスカバリ窓30の配置はこれに限定されず、両者を前後逆に配置することもできる。あるいは、ディスカバリ窓10を例えば3領域に分割し、それぞれをフリーディスカバリ窓、量子化窓、及びフリーディスカバリ窓とすることも可能である。
量子化窓20は、所定の時間幅を単位(量子化)として複数の識別スロット21に分割されている。各識別スロット21にはスロット番号が付されており、ここでは一例として図面左から右方向の順に1、2、・・・、m(mは識別スロット21の個数)のスロット番号を付している。各識別スロット21の時間幅(スロット幅)は、GE−PONシステム100で伝送される最小フレームを受信可能な時間幅にマージンをもたせた時間としている。一例として、最小フレーム長を64バイトとし1ビット当たりの信号送信周期を800psとするとき、最小フレームの信号を受信するのに要する時間は、
64バイト×8ビット/バイト×800ps=0.4096μs
となる。そこで、これにマージンを加算してスロット幅を例えば1μsとすることができるが、これに限定されるものではない。
量子化窓20に設けられる識別スロット21の所定個数mは、1つのOLT110に接続可能なONU120に対応する個数である。例えば、接続可能なONU120の最大台数分である。1つのOLT110に接続可能なONU120の最大台数は、例えば32台、64台、128台等のいずれかとすることができる。この場合、識別スロット21の個数mは32、64、128等のいずれかとなる。
フリーディスカバリ窓30は、例えばGE−PONシステム100に新たに追加される新規のONU120を認証登録するときに用いるものである。新規のONU120を認証登録するためのMPCP処理では、送信タイミングを通知するためのGATE信号51が各ONU120に送信されるが、このGATE信号51に応答して新規ONU120が登録要求信号52を返送するタイミングは、登録要求信号52がフリーディスカバリ窓30に到達するように量子化窓20の時間長だけ遅らせた(オフセットした)タイミングとする。
本実施形態のGE−PONシステム100では、ディスカバリ窓管理部115が上記説明のディスカバリ窓10を管理しており、ONU120からの信号の受信を制御している。また、新規ONU120を認証登録するためのMPCP処理は、OLT110のMPCP処理部111とONU120のリンク処理部121との間で以下のように行われる。ここでは、ONU120(1)を新規に認証登録する場合を例に、MPCP処理の手順を説明する。まず、OLT110のMPCP処理部111は、各ONU120に対して送信タイミングを通知するためのGATE信号51を送信する。ONU120(1)のリンク処理部121は、上記のGATE信号51を入力するとランダム遅延時間(図1に符号56で示す。)を算出し、該ランダム遅延時間後に登録要求信号52をOLT110に送信する。ランダム遅延時間は、登録要求信号52がフリーディスカバリ窓30に到達するように決定される。
OLT110のMPCP処理部111は、図9を用いて説明した従来の処理と同様に、ONU120(1)から登録要求信号52を受信すると、ONU120(1)に対してLLIDを設定し、設定したLLIDをONU120(1)に通知するために登録信号53をONU120(1)に送信する。その後MPCP処理部111は、各ONU120に対して送信タイミングを通知するためのGATE信号51を送信する。
ONU120(1)のリンク処理部121は、OLT110からLLIDを通知する登録信号53を受信すると、LLIDを例えばONU側記憶部124に保存する。その後OLT110からGATE信号51を受信すると、リンク処理部121は登録ACK信号54をフリーディスカバリ窓30に到達するようにランダム遅延時間を算出し、該ランダム遅延時間後に登録ACK信号54をOLT110に送信する。これにより、ONU120(1)の認証登録が完了してPONリンクが確立される。
ONU120(1)の認証登録が上記のようにして完了すると、本実施形態のGE−PONシステム100では、図3に示す処理が行われる。図3は、認証登録後の処理を示すプロセス説明図である。まず、OLT110のスロット情報設定部112が図3に示す処理61を実行する。スロット情報設定部112は、ONU120(1)に識別スロット21を割り付ける処理を行う。この処理では、スロット情報設定部112が他のONU120に割り付けられていない識別スロット21の中から1つを選択し、これをONU120(1)に割り付ける。図1では、ONU120(1)にスロット番号2の識別スロット21(図1に示す識別スロット21(1))を割り付けた例を示している。
またスロット情報設定部112は、障害発生後の復旧時にONU120(1)からOLT110に応答させるタイミングとして、下記説明の復旧時遅延時間を算出する。復旧時遅延時間は、ONU120(1)が復旧後の最初のGATE信号51を受信してから登録要求信号52を返送するまでの遅延時間である。スロット情報設定部112は、ONU120(1)までの距離情報をもとに、ONU120(1)が復旧後の最初のGATE信号51を受信して復旧時遅延時間だけ経過したときに登録要求信号52を送信すると登録要求信号52がONU120(1)に割り付けられた識別スロット21に到達する、となるようにONU120(1)に対する復旧時遅延時間を決定する。
スロット情報設定部112は、ONU120(1)に対する復旧時遅延時間を算出すると、少なくともONU120(1)の識別番号と復旧時遅延時間とを、ONU120(1)に割り付けられた識別スロット21のスロット番号に対応付け、これを識別スロット情報としてOLT110のOLT側記憶部114に保存する。識別スロット情報として保存するONU120(1)の識別番号として、例えばLLIDを用いることができる。
スロット情報設定部112は、次に図3に示す処理62を実行する。処理62では、スロット情報設定部112がOLT側記憶部114に保存した識別スロット情報をOAM(Operations, Administration, Maintenance)フレームに書き込み、該OAMフレームをONU120(1)に送信する。上記のOAMフレームがONU120(1)に受信されると、ONU120(1)は図3に示す処理63を実行する。処理63では、ONU120(1)のOAM処理部122がOAMフレームに記載された識別スロット情報を読み出し、これをONU側記憶部124に保存する。これにより、ONU120(1)に関する識別スロット情報が、OLT110とONU120(1)の両方で共有されることになる。
上記では、ONU120(1)に対する認証登録及び識別スロット情報の作成・保存について説明したが、図1に例示するように、ONU120(1)以外にも新規登録のONU120がある場合には(図1では、ONU120(2),ONU120(3)、及びONU120(n)も新規登録している。)、ONU120(1)と並行して新規ONU120の認証登録、識別スロット21の割り付け(図1では、ONU120(2),ONU120(3)、ONU120(n)にそれぞれ識別スロット21(2)、21(3)、21(n)を割り付けている。)、及び識別スロット情報の作成・保存の処理が行われる。
本実施形態のGE−PONシステム100では、ディスカバリ窓10に量子化窓20とフリーディスカバリ窓30を設け、量子化窓20に量子化して設けた所定個数の識別スロット21のそれぞれに各ONU120を割り付けたことにより、通信切断等の障害発生前に認証登録されていた複数のONU120に対し、その復旧処理を以下のように一括して行うことが可能となる。その結果、GE−PONシステム100の復旧に要する時間を、従来より大幅に短縮することが可能となっている。例えば、従来の復旧処理ですべてのONUがデータ疎通可能になるのに、時間幅数百μs程度のディスカバリ窓を数回〜数十回用いていたが、本実施形態では1回のディスカバリ窓で全ONUを再登録することが可能となる。また、ディスカバリ窓に空き時間がある場合には、登録処理の時間をさらに短縮化することができる。ここで、本発明における「再登録」とは、一度登録されているスロット情報を使用してデータ疎通を行うことをいう。
GE−PONシステム100における通信切断後の復旧処理を、図4を用いて以下に説明する。図4は、本実施形態のGE−PONシステムの復旧方法を示す復旧時プロセス説明図である。障害が除去されて復旧が可能になると、まずOLT110のMPCP処理部111により最初のGATE信号51が各ONU120に送信される。
障害発生前に認証登録されていたONU120では、GATE信号51を受信すると復旧処理部123がONU側記憶部124から識別スロット情報を読み出し、識別スロット情報に含まれる復旧時遅延時間(一例として、ONU120(1)の復旧時遅延時間を図4に符号57で示す。)をリンク処理部121に出力する。リンク処理部121は、復旧処理部123から入力した復旧時遅延時間だけ遅延させて登録要求信号52をOLT110に返送する。これにより、各ONU120から送信された登録要求信号52は、各ONU120に割り付けられた量子化窓20のそれぞれの識別スロット21に到達する。
量子化窓20の各識別スロット21への登録要求信号52の返送が終了すると、OLT110のONU復旧部113は、復旧後の最初のGATE信号51に対して量子化窓20のそれぞれの識別スロット21に登録要求信号52が返送されているかを確認する。そして、登録要求信号52が返送されている識別スロット21に対応するONU120に対して、それぞれの識別スロット情報を用いて再び認証登録する。これにより、認証登録されたONU120は、再びPONリンクが確立されてデータ疎通を再開する。
上記説明のように本実施形態のGE−PONシステム100の復旧方法では、障害発生前に認証登録されていたONU120に対して、復旧後の最初のGATE信号51を受信するとそれぞれに割り付けられた識別スロット21に登録要求信号52を返送させるように構成しており、2以上のONU120からの登録要求信号52が衝突するおそれがない。これにより、OLT110のONU復旧部113は、復旧可能なONU120を一度にまとめて検出してデータ疎通を再開させることができる。その結果、復旧可能なONU120に対するMPCP処理を省略して復旧処理時間を従来より大幅に短縮することが可能となる。
一方、復旧時に新規に登録されるONU120(図4に示す一例ではONU120(i)がこれに相当する。)に対しては、フリーディスカバリ窓30を用いてOLT110のMPCP処理部111とONU120(i)のリンク処理部121との間で通常のMPCP処理が行われる。すなわち、復旧後の最初のGATE信号51に対して、ONU120(i)のリンク処理部121は、フリーディスカバリ窓30に到達するように決定されたランダム遅延時間後に登録要求信号52をOLT110に送信する。以下、上記説明のMPCP処理を行うことでOLT110とONU120(i)との間のPONリンクが確立され、ONU120(i)に未使用の識別スロット21が割り付けられる。さらに、スロット情報設定部112によりONU120(i)に関する識別スロット情報が作成され、この識別スロット情報がONU120(i)に送信されてOLT110と共有される。
新規のONU120(i)のMPCP処理は、登録済みのONU120の復旧処理に用いられる量子化窓20と区分けされたフリーディスカバリ窓30を用いて行われることから、新規のONU120(i)からの信号が登録済みのONU120からの信号と衝突するおそれがなく、新規のONU120(i)の認証登録を短時間に完了させることができる。
なお、認証登録されたONU120の台数がOLT110に接続可能なONU120の最大台数に達したときは、新規のONU120をさらに認証登録することはない。そのため、フリーディスカバリ窓30を使用する必要がなくなる。そこで、認証登録されたONU120の台数が最大台数に達したときは、フリーディスカバリ窓30を削除してディスカバリ窓10の時間幅を短くすることができ、これにより、復旧処理時間をさらに短くすることが可能となる。
また、図4に例示したディスカバリ窓10では、ONU120を割り付ける識別スロット21を、間隔を空けて(間に未使用の識別スロット21を残して)選択している。これに対し、図5に示すように、スロット番号の小さい方から順にONU120を割り付けるようにすることもできる。とくに、距離が著しく短いONU120をできるだけスロット番号の小さい識別スロット21に割り付け、距離が著しく遠いONU120をスロット番号の大きい識別スロット21に割り付けるのがよい。これにより、距離の短いONU120から順にスロット番号の小さい識別スロット21に登録要求信号52を返送するように遅延時間を短くすることができる。その結果、対象となるすべてのONU120から登録要求信号52が返送されるまでの時間を短くすることができ、GE−PONシステム100の復旧を早期に完了させることができる。
なお上記では、各ONUにLLIDが1つだけ設定されている場合について説明したが、各ONUに設定されるLLIDは1つに限定されず、例えば図11に例示するように、各ONUに2以上のLLID(以下では、マルチLLIDという。)が設定されていてもよい。この場合の本実施形態のプロセス説明図を図12、13に例示する。図12は、図1に示したプロセス説明図に対応するものであり、図13は、図4に示した復旧時プロセス説明図に対応するものである。また、図10に示した従来の復旧時プロセス説明図に対応するものを図14に示す。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るGE−PONシステムを、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態のGE−PONシステムの復旧方法を説明するための復旧時起動プロセス図である。本実施形態の復旧方法では、復旧後の最初のGATE信号51がOLT110から送信される前に、OLT110に設けられた登録管理用テーブル管理部がブロードキャストですべてのONU120に登録管理用テーブルを送信する。登録管理用テーブル管理部で作成される登録管理用テーブルは、認証登録されたONU120の少なくとも識別番号を有している。識別番号として、例えばLLIDあるいはMACアドレスを用いることができる。
各ONU120には登録管理用テーブルチェック部が設けられており、登録管理用テーブルチェック部は登録管理用テーブルを受信すると自身の識別番号が登録管理用テーブルに含まれているか否かを判定する。自身の識別番号が登録管理用テーブルに含まれている場合には、当該ONU120が登録済みであると判定する。登録済みと判定したONU120の登録管理用テーブルチェック部は、復旧後の最初のGATE信号51をOLT110から受信したときに、ONU側記憶部124から読み出した復旧時遅延時間だけ遅延させて登録要求信号52を返送する。これにより、登録要求信号52は当該のONU120に割り付けられた識別スロット21に返送される。登録済みと判定されたONU120から返送される登録要求信号52は、それぞれの識別スロット21に送信するように復旧時遅延時間が設定されていることから、別の登録要求信号52と衝突することはなく、復旧処理を高速に行うことができる。
なお、各ONU120が登録済みか否かを判定するのに用いる上記の登録管理用テーブルに、OLT110のOLT側記憶部114に保存されているすべてのONU120の識別スロット情報を登録情報として持たせ、各ONU120の登録管理用テーブルチェック部は、自身のONU側記憶部124に保存されている識別スロット情報と比較することで登録されているか否かを判断させるようにしてもよい。
一方、ONU120の識別番号が登録管理用テーブルに含まれていないと判定した場合には、当該ONU120の登録管理用テーブルチェック部は新規に認証登録が必要と判断し、フリーディスカバリ窓30に登録要求信号52を返送する。これにより、OLT110によるMPCP処理が行われ、MPCP処理の完了後に識別スロット21の割り付けと識別スロット情報の作成・保存の処理が行われる。新規のONU120のMPCP処理は、登録済みのONU120の復旧処理に用いられる量子化窓20と区分けされたフリーディスカバリ窓30を用いて行われることから、新規のONU120からの信号が登録済みのONU120からの信号と衝突するおそれがなく、新規のONU120の認証登録を短時間に完了させることができる。
本実施形態のGE−PONシステムでは、復旧時に登録管理用テーブルを用いて認証登録済みのONU120か、あるいは新規に認証登録が必要なONU120かを判定することを上記で説明したが、GE−PONシステムの復旧時に限らず、認証登録の処理を行うときはすべてのONU120に対して登録管理用テーブルを送信し、各ONU120が登録済みか否かを確認するようにしてもよい。あるいは、所定の周期(例えばMACアドレス学習テーブルのエージングタイムである300sの周期)でOLT110からすべてのONU120に登録管理用テーブルを送信して登録済みONU120の確認を定期的に行わせるようにしてもよい。
さらに、各ONU120に登録管理用テーブルを送信して上記の判定を行わせたとき、割り付けられた識別スロット21に登録要求信号が返送されないONU120がある場合、あるいは一定期間(例えば数百秒オーダーの期間)応答の無いONU120がある場合には、登録管理用テーブルから当該のONU120の識別情報を削除するとともに、該ONU120に割り付けた識別スロット21を未使用に初期化する。登録管理用テーブルから識別情報が削除されONU120は、新規に認証登録の処理を行うことになる。
上記のように、登録管理用テーブルを用いて各ONU120に認証登録済みか否かを判定させるようにすることで、OLT110が保存する最新の認証登録情報(全ONU120の識別情報)と各ONU120が保存する識別情報とを一致させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るGE−PONシステムを、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態のGE−PONシステム300の構成を示すブロック図である。本実施形態のGE−PONシステム300では、ONU320のONU側記憶部324に保存されている識別スロット情報を削除(リセット)するためのリセットスイッチ301がONU320に設けられている。
運用中のGE−PONシステムに、別のGE−PONシステムに接続されていたONUが移設されることがある。別のGE−PONシステムに接続されていたONUは、電源断の状態でも別のシステムで設定された識別番号や識別スロット情報をONU側記憶部に保存している。そのため、移設先のGE−PONシステムに接続したとき、ONU側記憶部に保存されている識別番号や識別スロット情報がそのまま使用されてしまうおそれがある。とくに、識別スロット情報に書き込まれている識別スロットのスロット番号が、移設先のGE−PONシステムの別のONUにすでに割り付けられていると、このONUとの間で衝突が発生するといった問題が生じる。
上記の問題を解決するには、移設するONUに保存されている識別番号や識別スロット情報をクリアすることで、新規のONUと同様に新規登録のためのMPCP処理等を行えるようにする必要がある。そこで、本実施形態のGE−PONシステム300では、ONU320にリセットスイッチ301を設けている。ONU320を別のGE−PONシステム300に移設するときは、リセットスイッチ301を用いてONU側記憶部324に記憶されている識別番号および識別スロット情報をクリアする。これにより、移設されたONU320は、移設先のGE−PONシステム300で新規登録されることになり、他のONU320と衝突しない識別スロット21が割り付けられる。リセットスイッチ301は、ONU320に障害が発生してOLT310からコントロールできなくなった場合にも有用である。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係るGE−PONシステムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態におけるGE−PONシステムの細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 ディスカバリ窓
20 量子化窓
21 識別スロット
30 フリーディスカバリ窓
100、300 GE−PONシステム
110 局舎側装置(OLT)
111 MPCP処理部
112 スロット情報設定部
113 ONU復旧部
114 OLT側記憶部
120 加入者側端末装置(ONU)
121 リンク処理部
122 OAM処理部
123 復旧処理部
124 ONU側記憶部
130 スプリッタ
301 リセットスイッチ

Claims (12)

  1. 局舎側装置と複数の加入者側端末装置とが分岐部を介して光ファイバで接続されたGE−PONシステムであって、
    前記局舎側装置は、
    所定の時間幅を有する所定個数の識別スロットに区分けされた量子化窓とフリーディスカバリ窓とを有して前記加入者側端末装置を認証登録するのに用いるディスカバリ窓を管理するディスカバリ窓管理部と、
    前記加入者側端末装置を認証登録するためのMPCP処理を行って前記加入者側端末装置の識別番号を設定するMPCP処理部と、
    前記MPCP処理によって認証登録された前記加入者側端末装置に前記識別スロットのいずれか1つを割り付け、前記識別スロットのスロット番号に少なくとも前記識別番号を対応付けした識別スロット情報を作成するスロット情報設定部と、
    復旧後に前記識別スロットに登録要求信号が返送されているかを確認し、前記登録要求信号が返送されている前記識別スロットに対応する前記加入者側端末装置を再び認証登録する加入者側端末装置復旧部と、
    前記識別スロット情報を記憶する局舎側装置側記憶部と、を備え、
    前記加入者側端末装置は、
    前記MPCP処理部との間で前記MPCP処理を行って前記MPCP処理部から前記識別番号を受信するリンク処理部と、
    加入者側端末装置側記憶部と、
    前記局舎側装置から送信されたOAMフレームから前記スロット情報を読み出して前記加入者側端末装置側記憶部に記憶させるOAM処理部と、
    復旧処理を行うときに前記加入者側端末装置側記憶部から前記識別スロット情報を読み出して前記リンク処理部に復旧時遅延時間を出力する復旧処理部と、を備え、
    前記局舎側装置が新規に前記加入者側端末装置を認証登録するときは、
    前記MPCP処理部がGATE信号を送信して前記新規の加入者側端末装置の前記リンク処理部から前記フリーディスカバリ窓に返送された登録要求信号をもとにMPCP処理を行って前記識別番号を付与し、前記スロット情報設定部が別の前記加入者側端末装置に割り付けられていない前記識別スロットを前記新規の加入者側端末装置に割り付けて前記識別スロット情報を前記局舎側装置側記憶部に保存するとともに前記OAMフレームに前記スロット情報を設定して前記新規の加入者側端末装置に送信し、
    前記GE−PONシステムの復旧処理を行うときは、
    前記復旧処理部が復旧処理中に前記MPCP処理部から最初に送信される前記GATE信号を受信すると前記リンク処理部に前記復旧時遅延時間を出力し、前記リンク処理部が前記復旧時遅延時間に従って前記識別スロットに前記登録要求信号を返送し、前記加入者側端末装置復旧部が前記識別スロットに前記登録要求信号を返送した前記加入者側端末装置に対して前記識別スロット情報を用いて再び認証登録する
    ことを特徴とするGE−PONシステム。
  2. 前記所定の時間幅は、前記GE−PONシステムで伝送される最小フレームを受信可能な時間幅にマージンを持たせた時間であることを特徴とする請求項1に記載のGE−PONシステム。
  3. 前記MPCP処理部は、前記加入者側端末装置に複数の識別番号を設定し、
    前記スロット情報設定部は、前記識別番号毎に前記識別スロットのスロット番号を対応
    付ける
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のGE−PONシステム。
  4. 前記スロット情報設定部は、前記復旧時遅延時間を前記加入者側端末装置までの距離情報を用いて算出し、算出した前記復旧時遅延時間を前記識別スロット情報に含めている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  5. 前記最初のGATE信号を受信した前記加入者側端末装置が前記識別スロット情報を保存していないとき、
    前記リンク処理部は、前記登録要求信号を前記フリーディスカバリ窓に返送する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  6. 前記スロット番号は前記量子化窓の先頭の前記識別スロットから順に付されており、
    前記スロット情報設定部は、前記加入者側端末装置までの距離が短い順に前記識別スロットを割り付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  7. 前記ディスカバリ窓管理部は、前記局舎側装置に接続可能な最大数の前記加入者側端末装置が認証登録されてそれぞれに前記識別スロットが割り付けられると、前記フリーディスカバリ窓を削除する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  8. 前記局舎側装置は、
    認証登録したすべての前記加入者側端末装置の少なくとも前記識別番号を記載した登録管理用テーブルを作成し、所定の条件が成立するときに前記登録管理用テーブルを全ての前記加入者端末装置に送信する登録管理用テーブル管理部をさらに備え、
    前記加入者端末装置は、
    前記登録管理用テーブルを受信すると保存する前記識別番号と前記登録管理用テーブルに記載された前記識別番号とを比較し、保存する前記識別番号が前記登録管理用テーブルに記載された前記識別番号のいずれかと一致するときは前記登録要求信号を前記割り付けられた識別スロットに返送し、保存する前記識別番号が前記登録管理用テーブルのいずれの前記識別番号とも一致しないときは前記登録要求信号を前記フリーディスカバリ窓に返送する登録管理用テーブルチェック部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  9. 前記所定の条件は、前記GE−PONシステムの復旧処理を行うときである
    ことを特徴とする請求項に記載のGE−PONシステム。
  10. 前記所定の条件は、所定の周期並びに前記局舎側装置に前記登録管理用テーブルの更新時に達したときである
    ことを特徴とする請求項に記載のGE−PONシステム。
  11. 前記登録管理用テーブル管理部は、
    前記登録管理用テーブルを送信した後所定時間経過しても前記登録要求信号を返送しない前記加入者端末装置の前記識別番号を前記登録管理用テーブルから削除する
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
  12. 前記加入者側端末装置は、
    前記加入者側端末装置側記憶部に保存された前記識別スロット情報を削除するためのリセットスイッチをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のGE−PONシステム。
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