JP4942708B2 - 高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法、及び高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置 - Google Patents

高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法、及び高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法、及び高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置に関し、特に詳しくは、従来のような大量の廃液を処理する必要がなくなり、所望濃縮度にする時間を従来よりも短縮することのできる高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法、及び高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置に関する。
高温ガス炉は、高温ガス炉用燃料を投入する炉心構造を熱容量が大きく、高温健全性の良好な黒鉛で構成している。この高温ガス炉においては、冷却ガスとして高温下でも化学反応の起こらないヘリウムガス等の気体を用いることにより、安全性が高く、出口温度が高い場合でも冷却ガスを取り出すことが可能となっている。そのため、炉心において約900℃くらいまで上昇しても、発電はもちろん水素製造や化学プラント等、幅広い分野での安全な熱利用を可能にしている。
一方、この高温ガス炉に投入される高温ガス炉用燃料は、一般的に、燃料核と、この燃料核の周囲に被覆された被覆層とを備えて成る。燃料核は、例えば、二酸化ウランをセラミックス状に焼結してなる直径約350〜650μmの微小粒子である。
被覆層は、4層構造を有し、燃料核表面側より、第一層、第二層、第三層、及び第四層とを備えて成る。被覆層を構成する被覆粒子の直径は、例えば、約500〜1000μmである。
第一層は、密度が約1g/cmの低密度熱分解炭素からなり、ガス状の核分裂生成物(以下、「FP」と略す場合がある。)のガス溜めとしての機能及び燃料核のスウェリングを吸収するバッファとしての機能を有するものである。第二層は、密度が約1.8g/cmの高密度熱分解炭素からなり、ガス状FPを保持する機能を有するものである。
第三層は、密度が約3.2g/cmの炭素珪素(以下、「SiC」と略す場合がある。)からなり、固体FPを保持する機能を有するものであり、被覆層の主要な強度材である。第四層は、第二層と同様の密度が約1.8g/cmの高密度熱分解炭素からなり、ガス状FPを保持する機能を有するとともに、第三層の保護層としての機能を有するものである。
以上のような高温ガス炉用燃料は、一般的に言うと以下のような工程を経て製造される。先ず、濃縮度調整工程として、ウラン濃縮度が調整された硝酸ウラニル含有原液を調製する。この硝酸ウラニル含有原液を滴下原液とする。調製された滴下原液は、所定の温度に冷却され粘度を調製後、細径の滴下ノズルを用いてアンモニア水溶液に滴下される。
このアンモニア水溶液に滴下された液滴は、アンモニア水溶液表面に達するまでの間に、アンモニアガスを吹きかけられる。このアンモニアガスによって、液滴表面をゲル化させるため、アンモニア水溶液表面到達時における変形を防止することができる。アンモニア水溶液中における硝酸ウラニルは、アンモニアと十分に反応し、重ウラン酸アンモニウム粒子(以下、「ADU粒子」と略す場合がある。)となる。
この重ウラン酸アンモニウム粒子は、乾燥された後、大気中で焙焼され、三酸化ウラン粒子となる。さらに、三酸化ウラン粒子は、還元・焼結されることにより、高密度のセラミック状の二酸化ウラン粒子となる。この二酸化ウラン粒子をふるい分け、すなわち分級して、所定の粒子径を有する燃料核粒子を得る。
この燃料核粒子を流動床に装荷し、被覆層を形成するためのガスを熱分解して、燃料核粒子表面に被覆層を形成する。被覆層の第一層の低密度熱分解炭素の場合は、約1300℃でアセチレンを熱分解する。また、被覆層の第二層、第四層の高密度熱分解炭素である場合は、約1400℃でプロピレンを熱分解する。さらに、被覆層の第三層がSiCである場合は、約1500℃でメチルトリクロロシランを熱分解する。
被覆層が形成され、被覆燃料粒子を形成した後、高温ガス炉用燃料は、一般的な燃料コンパクトとして成型される。この燃料コンパクトは、高温ガス炉用燃料を黒鉛粉末、粘結剤等からなる黒鉛マトリックス材とともに、中空円筒形等にプレス成型又はモールド成型したのち、焼成して得られる(非特許文献1〜5 参照)。
S.Kato "Fabrication of HTTR First Loading fuel",IAEA-TECDOC-1210,187 (2001) N.Kitamura "Present status of initial core fuel fabrication for the HTTR" IAEA−TECDOC−988,373(1997) 林 君夫、"高温工学試験研究炉の設計方針、製作性及び総合的健全性評価"JAERI−M 89−162(1989) 湊 和生、"高温ガス炉燃料製造の高度技術の開発"JAERI−Reseach 98−070(1998) 長谷川正義、三島良績 監修「原子炉材料ハンドブック」昭和52年10月31日発行 221−247頁、日刊工業新聞社
上記のように、燃料核を製造した後に、燃料核の周囲に被覆層を形成して被覆燃料粒子を得る。この被覆燃料粒子が燃料コンパクトに製造される。このような燃料核を製造する前に、濃縮度調整されて酸化ウランを製造する工程として、濃縮度調整工程がある。
従来の濃縮度調整工程において、所望のウラン濃縮度を有するU粉末を調製するには以下の方法がある。
その方法は、所望のウラン濃縮度を有するU粉末を準備し、秤量することにより達成されている。
しかしながら、高温ガス炉燃料の要請により多数の濃縮度のU粉末が必要となり、要求される全てのウラン濃縮度のU粉末を一々と調達するのは、コスト負担が大きいという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を解消し、廃液処理を必要とせず、処理時間の短縮化を図ることができる高温ガス炉用燃料のウラン濃縮度調整方法、及び高温ガス炉用燃料のウラン濃縮度調整装置を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、高温ガス炉用のU粉末のウラン濃縮度を所定濃度に調整する方法であって、互いに相違するウラン濃縮度であり、かつウランにつき4.8kgU以下である複数のU粉末集合体の少なくとも二つのU粉末集合体を選択し、選択された複数のU粉末集合体それぞれから、秤量合計がウランにつき4.8kgU以下となるように、かつ所望のウラン濃縮度になるように比例配分された量を秤量採取し、秤量された各U粉末集合体の計量値の合計値Xと秤量された各U粉末集合体それぞれを合一にして得られるU粉末合一物の重量値Yとの差が所定閾値の範囲内にあることを確認した後に、U粉末合一物を硝酸に溶解して硝酸ウラニルを形成することを特徴とする高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法であり、
請求項2は、複数のU粉末集合体それぞれにおけるウラン濃縮度がいずれも235U 10%以下である前記請求項1に記載の高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法であり、
請求項3は、ウランにつき4.8kgU以下である所定のウラン濃縮度を有するU粉末集合体から採取してこれを収容している容器の重量を測定する複数の計量器と、
前記複数の容器内に収容されていたU粉末集合体それぞれを移し変えることにより前記それぞれのU粉末集合体を収容している一つの収容容器の重量を測定する収容容器計量器と、
前記複数の計量器から出力される重量データ及び前記収容容器計量器から出力される重量データを入力し、前記複数の重量データから各容器内に収容されているU集合体及び前記収容容器内に収容されたU粉末合一物の重量を算出し、算出されたU粉末重合体及びU粉末合一物の重量のいずれもがウランにつき4.8kgU以下であることを確認し、秤量された各U粉末集合体の計量値の合計値Xと秤量された前記U粉末合一物の重量値Yとの差が所定閾値の範囲内にあることを確認する演算部と、
前記演算部による確認後に、前記収容容器内に収容されていた前記U粉末合一物を硝酸に溶解する溶解手段とを、
備えて成ることを特徴とする高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置である。
本発明に係る高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法によれば、複数の異なるウラン濃縮度を有するU粉末集合体から必要量のU粉末集合体を量り取り、量り取った複数のU粉末集合体を混合することなく合一にしてからその合一物を硝酸に溶解して硝酸ウラニル溶液とすることができる。そして、得られた硝酸ウラニル溶液は、アンモニア水溶液に滴下されて重ウラン酸アンモニウム粒子が形成される。重ウラン酸アンモニウム粒子を形成するためには、前記硝酸ウラニル溶液は必要量だけ調製されるので、前記硝酸ウラニル溶液は使い切られる。したがって、硝酸ウラニル溶液は余ることがない。
本発明に係る高温ガス炉用ウラン濃縮度調製方法によると、複数の異なるウラン濃縮度を有するU粉末集合体から量り取った必要量のU粉末集合体を混合することなく合一にするだけであるから、秤量操作だけで所望のウラン濃縮度に調整することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置の一例である、高温ガス炉用燃料のウラン濃縮度調整装置を説明する。なお、本発明に係る高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置は、図1に示される装置に限定されない。
図1に示されるように、ウラン濃縮度調整装置1は、第1秤量室2と、第2秤量室3と、第3秤量室4と、溶解槽5と、搬送手段6と、演算制御装置7を備える。なお、図1において、図中左側から、第1秤量室2、第3秤量室4、及び第2秤量室3が、この順番に配置されている。
第1秤量室2は、ウラン濃縮度UAを有するU粉末Aを収納する第1収納体21の重量を測定することができるように形成される。第1秤量室2は、第1秤量室本体2Aと、第1電子天秤2Bとを備えてなる。この第1電子天秤2Bは、この発明における計量器の一例である。
第1秤量室本体2Aは、前記第1収納体21を収容することのできる空間を備えて成る室であり、例えば箱状に形成された室であり、かつ密閉可能に形成されて成る。この第1秤量室本体2Aには、例えば第1秤量室本体2Aの正面部に設けられた一対の開口部(図示せず。)に、第1秤量室本体2A内で第1収納体21の移動、その内容物の取り出し等の操作を可能にする操作手段例えば操作者の手を挿入することのできる弾力性手袋例えばゴム手袋が、気密に装着されている。
第1電子天秤2Bは、第1秤量室本体2A内の底部に設置されている。また、図1における第1秤量室本体2Aの左側の側面部には、収納用ゲート2Cが形成されている。収納用ゲート2Cは、自動または手動で開閉可能に形成されている。
この第1秤量室本体2Aは、その内部が負圧に調整される。具体的には例えば排気装置(図示せず。)が設置されていてこの第1秤量室本体2A内が減圧処理される。この第1秤量室本体2Aの内部が負圧に調整されることにより、第1秤量室本体2Aの外部に放射性物質が漏出することが防止される。
第2秤量室3は、ウラン濃縮度UBを有するU粉末Bを収容する第2収納体31の重量を測定することができるように形成される。第2秤量室3は、第2秤量室本体3Aと、第2電子天秤3Bとを備えてなる。この第2電子天秤3Bは、この発明における計量器の一例である。
第2秤量室本体3Aは、前記第2収納体31を収容することのできる空間を備えて成る室であり、例えば箱状に形成された室であり、かつ密閉可能に形成されてなる。この第2秤量室本体3Aには、例えば第2秤量室本体3Aの正面部に設けられた一対の開口部(図示せず。)に、第2秤量室本体3A内で第2収納体31の移動、その内容物の取り出し等の操作を可能にする操作手段例えば操作者の手を挿入することのできる弾力性手袋例えばゴム手袋が、気密に装着されている。
第2電子天秤3Bは、第2秤量室本体3A内の底部に設置されている。また、図1における第2秤量室本体3Aの右側の側面部には、収納用ゲート3Cが形成されている。収納用ゲート3Cは、自動または手動で開閉可能に形成されている。
この第2秤量室本体3Aは、その内部が負圧に調整される。具体的には例えば排気装置(図示せず。)が設置されていてこの第2秤量室本体3A内が減圧処理される。この第2秤量室本体3Aの内部が負圧に調整されることにより、第2秤量室本体3Aの外部に放射性物質が漏出することが防止される。
第3秤量室4は、前記第1秤量室2および第2秤量室3の間に挟まれて設けられている。第3秤量室4は、第3秤量室本体4Aと、第3電子天秤4Bとを備えてなる。第3秤量室本体4Aは、前記第1収納体21及び第2収納体31のいずれをも収容することのできる空間を備えて成る室であり、例えば箱状に形成された室であり、かつ密閉可能に箱状に、形成されてなる。第3電子天秤4Bは、第3秤量室本体4A内の底部に設置されている。この第3電子天秤4Bは、この発明における計量器の一例である。
また、第3秤量室4は、前記U粉末A及びU粉末Bを収容した第3収納体41を、前記第3電子天秤4Bで、重量測定することができるように、形成される。この第3収納体41は、この発明における「収容容器」の一例である。この第3収納体41は、撹拌装置を具備しないので、前記U粉末A及びU粉末Bを単に一つの容器に収容しているに過ぎない。この第3収納体41は一端を開口する有底筒状をなし、その底部には開閉弁42を備える。
この第3秤量室本体4Aには、例えば第3秤量室本体4Aの正面部に設けられた一対の開口部(図示せず。)に、第3秤量室本体4A内で第3収納体41の移動、その内容物の取り出し等の操作を可能にする操作手段例えば操作者の手を挿入することのできる弾力性手袋例えばゴム手袋が、気密に装着されている。
第3秤量室4はその底部43に排出管を備え、その排出管は前記溶解槽5に連結され、その排出管の途中に底部弁44が介装されている。
なお、第3秤量室4と前記第1秤量室2との間には、第1連通部8が気密に形成されている。第1連通部8は、U粉末Aが収納された第1収納体21を第1秤量室2から第3秤量室4内に移送し、第3収納体41内にU粉末Aを移すための通路となる。
第1連通部8は、外郭体8Aと、第1ゲート8Bと、第2ゲート8Cとを備えてなる。外郭体8Aは、管状に形成されている。なお、外郭体8Aの断面形状に関しては、特に制限はなく、円形状、楕円形状、多角形状等に形成されていればよい。また、外郭体8Aの大きさに関しては、第1収納体21を移す際に、支障のない大きさであればよい。
第1ゲート8Bは、第1秤量室2側に、自動または手動で開閉可能に形成されている。また、第2ゲート8Cは、第3秤量室4側に、自動または手動で開閉可能に形成されている。
なお、第3秤量室4と前記第2秤量室3との間には、第2連通部9が気密に形成されている。第2連通部9は、U粉末Bが収納された第2収納体31を搬送することにより、第3収納体41内にU粉末Bを移すための通路となる。
第2連通部9は、外郭体9Aと、第1ゲート9Bと、第2ゲート9Cとを備えてなる。外郭体9Aは、管状に形成されている。なお、外郭体9Aの断面形状に関しては、特に制限はなく、円形状、楕円形状、多角形状等に形成されていればよい。また、外郭体9Aの大きさに関しては、第2収納体31を移す際に、支障のない大きさであればよい。
第1ゲート9Bは、第2秤量室3側に、自動または手動で開閉可能に形成されている。また、第2ゲート9Cは、第3秤量室4側に、自動または手動で開閉可能に形成されている。
溶解槽5は、前記第3秤量室4の下方に設けられ、U粉末Cを溶解する硝酸水溶液を貯留する。溶解槽5は、底部弁44を有する排出管と接続され、第3収納体41内のU粉末Cを投入可能に形成されている。また、溶解槽5には、攪拌器5Aが設けられている。
搬送手段6は、前記第3秤量室4に設けられる。この搬送手段6は、前記第3収納体41の、開閉弁42が取り付けられた端面とは反対側の端面を把持して前記開閉弁42が取り付けられた端面を下に向けて保持し、次いで前記開閉弁42が排出管における開口部に結合することができるように第3収納体41を下降させるように、形成される。なお、この搬送手段6に前記第3収納体41を手動により保持させることができ、また例えばロボットアームを設置して自動により保持させるようにしても良い。
搬送手段6は、前記第3収納体41の端部を把持する把持部6Aと、アクチュエータ6Bとを備えてなる。把持部6Aは、第3収納体41を把持することにより固定する。アクチュエータ6Bは、把持部6Aと接続され、把持部6Aを前後進移動可能にする。アクチュエータ6Bとしては、例えば、エアシリンダ、油圧シリンダ等を挙げることができる。
演算制御装置7は、第1電子天秤2B、第2電子天秤3B、第3電子天秤4B、及び搬送手段6とデータ転送手段によってデータ転送可能に接続されている。なお、前記データ転送手段としては、有線及び無線を問わない。演算制御装置7は、第1電子天秤2B、第2電子天秤3B、及び第3電子天秤4Bから出力されるデータに基づいて、量り取られた前記U粉末Aの重量と、量り取られたU粉末Bの重量と、第3電子天秤4Bのデータに基づいて算出されたところの、前記U粉末AとU粉末Bとの合一物の重量が、4.8kgU以下であるか否かを判断し、また、前記U粉末Aの秤量値とU粉末Bの秤量値との合計値(秤量合計重量)と第3電子天秤4Bから出力されるデータに基づいて算出された前記U粉末AとU粉末Bとの合一物の重量値(合一重量値)との差が所定の閾値以下であるか否かを判断する。この閾値としては、例えば10を挙げることができる。合一重量値と秤量合計重量値との差が前記閾値以下であると、濃縮度の管理を適切に実施できるという点において有利である。そして、この演算制御装置7は、第1電子天秤2B、第2電子天秤3B、及び第3電子天秤4Bそれぞれで計量されたU粉末それぞれが4.8kgU以下であり、また前記所定の閾値以下であると、搬送手段6の動作を可能にする。
本発明に係るウラン濃縮度調整方法は、ウラン濃縮度UAを有するU粉末Aの秤量値WA1と、ウラン濃縮度UBを有するU粉末Bの秤量値WB1と、前記U粉末A及びU粉末Bを合一にしてなり、所定のウラン濃縮度UCを有するU粉末Cの秤量値WC1とが、いずれも4.8kgU以下であること、及び、秤量値WA1と秤量値WB1との和に対する秤量値WC1との差が、所定の閾値以下であることを満足するように合一にすることを基本とする。
本発明の一実施形態に係る一例としてのウラン濃縮度調整装置1を使用した高温ガス炉用燃料のウラン濃縮度調整方法を説明する。
図1に示されるように、まず、ウラン濃縮度UAを有するU粉末Aを第1収納体21に収納する。また、ウラン濃縮度UBを有するU粉末Bを第2収納体31に収納する。
図2に示されるように、収納用ゲート2Cを開け、第1収納体21を電子天秤2B上に配置する。第1収納体21を電子天秤2B上に配置した後、収納用ゲート2Cを閉じ、第1収納体21に収納されているU粉末Aの重さを秤量する。同様にして、収納用ゲート3Cを開け、第2収納体31を電子天秤3B上に配置する。第2収納体31を電子天秤3B上に配置した後、収納用ゲート3Cを閉じ、第2収納体31に収納されているU粉末Bの重さを秤量する。
粉末Aの秤量値WA1及びU粉末Bの秤量値WB1は、それぞれ、演算制御装置7に送信される。
一方、U粉末A及びU粉末Bの重さを測定後、第1収納体21及び第2収納体31は、それぞれ、第3秤量室4内に搬送される。この際、第1ゲート8B及び第2ゲート8Cを開け、第1連通部8を通って、第1収納体21は、第3秤量室4内に搬送される。また、第1ゲート9B及び第2ゲート9Cを開け、第2連通部9を通って、第2収納体31は、第3秤量室4内に搬送される。
その後、第3秤量室4内に搬送された第1収納体21及び第2収納体31は、電子天秤4B上に配置された第3収納体41の上方に搬送される。そして、第1収納体21及び第2収納体31それぞれの内部に収納されているU粉末A及びU粉末Bを第3収納体41内に収納する。
粉末A及びU粉末Bを第3収納体41内に収納後、第1ゲート8B及び第2ゲート8Cと、第1ゲート9B及び第2ゲート9Cとをそれぞれ閉じ、その後、U粉末Cの重さを電子天秤4Bによって、秤量する。U粉末Cの秤量値WC1は、演算制御装置7に送信される。なお、第3収容体41内に投入されたU粉末A及びU粉末Bは、撹拌混合操作をすることなくそのままに留めおかれる。
ここで、演算制御装置7は、(1)秤量値WA1、秤量値WB1、及び秤量値WC1が、U粉末Cの所定の合一重量以下であること、及び、(2)秤量値WA1と秤量値WB1との和に対する秤量値WC1との差が、所定の閾値以下であることを判断するプログラムを有する。
上記プログラムにおいて前記(1)における所定の合一重量として4.8kgUを閾値とすることができる。閾値を4.8kgUにするのは、濃縮度10%以下のウラン粉末を取り扱う際に臨界状態の発生を防止することができるという理由に基づく。また、上記プログラムにおいて前記(2)における所定の閾値以下とするのは、濃縮度の管理を適切に実施するためという理由に基づく。
上記したような細かい設定条件を満足するためには、以下の表1に記載の条件を挙げることができる。
Figure 0004942708
秤量値WA1、秤量値WB1、及び秤量値WC1が、前記(1)及び前記(2)の条件を満足すると、演算制御装置7から搬送手段6に信号が送信される。その後、図3に示されるように、搬送手段6の把持部6Aが、第3収納体41を把持することにより固定する。そして、アクチュエータ6Bが移動することによって、第3収納体41の開閉弁42側が第3秤量室4の底部弁44側に向くように、搬送手段6が、U粉末Cが収納された第3収納体41を搬送する。
第3収納体41の開閉弁42が、第3秤量室4の底部弁44の上方に位置したら、アクチュエータ6Bが作動することによって、第3収納体41が下降し、開閉弁42と底部弁44とが接続される。この際、アクチュエータ6Bの下降距離が予め設定された距離になったことを確認してから底部弁44が開放可能となる。
開閉弁42及び底部弁44が開けられ、第3収納体41内のU粉末Cが、自重により、溶解槽5内に投入される。U粉末Cが投入された溶解槽5においては、攪拌器5Aが作動することによって、U粉末Cが投入された硝酸溶液が混合される。
均一に混合された硝酸溶液を使用して、所定の方法により、重ウラン酸アンモニウム粒子が製造される。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例に限定されるものでは無い。
(実施例)
前記実施形態において、以下の具体的条件によって、ウラン濃縮度調整を実施した。まず、U粉末Aのウラン濃縮度UAは、3.4%とし、U粉末Bのウラン濃縮度UBは、4.8%とした。なお、U粉末A及びU粉末Bのウラン含有率は、84.7%として計算した。
粉末AとU粉末Bとの合一時のバッチ単位は、4.3kgUとした。演算制御装置7に入力した条件(1)は、秤量値WA1、秤量値WB1、及び秤量値WC1が、U粉末Cの所定の合一重量以下、すなわち、5.667kg(4.8kgU)以下である。
また、演算制御装置7に入力した条件(2)は、秤量値WA1と秤量値WB1との和に対する秤量値WC1との差が、ウラン濃縮度規格公差に相当するウラン量の範囲内であること、すなわち、362g(307gU)以下である。
分取したU粉末Aの秤量値WA1は、3.263kg(2.764kgU)であった。また、分取したU粉末Bの秤量値WB1は、1.813kg(1.536kgU)であった。これら分取したU粉末A及びU粉末Bを第3収納体41内に収納した。
第3収納体41内に収納した合一粉末の秤量値WC1は、5.075kg(4.299kgU)であった。上記条件(2)として設定した362g(307gU)以下に対して、実際の秤量差は、1gであった。以上のウラン濃縮度UA、UB、秤量値WA1、秤量値WB1から算出された計算上のウラン濃縮度UC1は、3.900%であった。
演算制御装置7が、秤量判定を行い、合格の表示がディスプレイに表示された。その後、第3収納体41内のU粉末は、溶解槽5内に投入され、数分程度で、投入完了した。溶解槽5内に投入されたU粉末と硝酸溶液を混合し、均質混合がなされた。均質混合された硝酸溶液を使用して、所定の方法により、重ウラン酸アンモニウム粒子が製造された。製造された重ウラン酸アンモニウム粒子の中間製品のウラン濃縮度検査結果は、3.900%に対して、上下0.002%の範囲内であった。
図1は、本発明に係るウラン濃縮度調整装置を示す概略図である。 図2は、本発明に係るウラン濃縮度調整装置の使用状態を示す概略図である。 図3は、本発明に係るウラン濃縮度調整装置の使用状態を示す概略図である。
符号の説明
1 ウラン濃縮度調整装置
2 第1秤量室
2A 第1秤量室本体
2B 電子天秤
2C 収納用ゲート
3 第2秤量室
3A 第2秤量室本体
3B 電子天秤
3C 収納用ゲート
4 第3秤量室
4A 第3秤量室本体
4B 電子天秤
5 溶解槽
5A 攪拌器
6 搬送手段
6A 把持部
6B アクチュエータ
7 演算制御装置
8 第1連通部
8A 外郭体
8B 第1ゲート
8C 第2ゲート
9 第2連通部
9A 外郭体
9B 第1ゲート
9C 第2ゲート
21 第1収納体
31 第2収納体
41 第3収納体
42 開閉弁
43 底部
44 底部弁

Claims (3)

  1. 高温ガス炉用のU粉末のウラン濃縮度を所定濃度に調整する方法であって、互いに相違するウラン濃縮度であり、かつウランにつき4.8kgU以下である複数のU粉末集合体の少なくとも二つのU粉末集合体を選択し、選択された複数のU粉末集合体それぞれから、秤量合計がウランにつき4.8kgU以下となるように、かつ所望のウラン濃縮度になるように比例配分された量を秤量採取し、秤量された各U粉末集合体の計量値の合計値Xと秤量された各U粉末集合体それぞれを合一にして得られるU粉末合一物の重量値Yとの差が所定閾値の範囲内にあることを確認した後に、U粉末合一物を硝酸に溶解して硝酸ウラニルを形成することを特徴とする高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法。
  2. 複数のU粉末集合体それぞれにおけるウラン濃縮度がいずれも235U 10%以下である前記請求項1に記載の高温ガス炉用ウラン濃縮度調整方法。
  3. ウランにつき4.8kgU以下である所定のウラン濃縮度を有するU粉末集合体から採取してこれを収容している容器の重量を測定する複数の計量器と、
    前記複数の容器内に収容されていたU粉末集合体それぞれを移し変えることにより前記それぞれのU粉末集合体を収容している一つの収容容器の重量を測定する収容容器計量器と、
    前記複数の計量器から出力される重量データ及び前記収容容器計量器から出力される重量データを入力し、前記複数の重量データから各容器内に収容されているU集合体及び前記収容容器内に収容されたU粉末合一物の重量を算出し、算出されたU粉末重合体及びU粉末合一物の重量のいずれもがウランにつき4.8kgU以下であることを確認し、秤量された各U粉末集合体の計量値の合計値Xと秤量された前記U粉末合一物の重量値Yとの差が所定閾値の範囲内にあることを確認する演算部と、
    前記演算部による確認後に、前記収容容器内に収容されていた前記U粉末合一物を硝酸に溶解する溶解手段とを、
    備えて成ることを特徴とする高温ガス炉用ウラン濃縮度調整装置。
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