JP4941840B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクを、トレイを使用せずして直接的に搬送するスロットイン方式のディスク駆動装置に係わり、特にディスクのイジェクト動作を中途で停止して前記ディスクを筐体内のチャッキング位置まで再搬入(リロード)する場合でもディスクのチャッキングを適切に行えるようにしたディスク駆動装置に関する。
従来、ディスク駆動装置におけるディスク搬送方式として、ディスクをトレイに載せて搬送するトレイ搬送方式のほか、トレイを使用せずしてディスクを直接的に搬送するスロットイン方式と呼ばれるものが知られる。
スロットイン方式では、例えばゴムローラをディスクの片面側に押し付け、そのゴムローラと、定位置に固定される合成樹脂板などでディスクを厚さ方向から挟み込んで搬送するようにしているが、筐体内の定位置(チャッキング位置)まで搬送されたディスクを回転させて記録情報の再生などを行う場合、ディスクにゴムローラが圧接したままの状態ではディスクを回転させることができないので、ディスク搬送用のゴムローラは、ディスクから離間する方向に移動可能にしてディスクに圧接する方向にバネ付勢され、ディスクがチャッキング位置に到達したとき前記ディスクからゴムローラが離間されるようになっている。
ここに、ゴムローラをディスクから離間させる機構として、筐体内にゴムローラによるディスクの搬送方向に移動可能なラックをもつスライド板を設け、ディスクがチャッキング位置の直前まで搬送された段階でゴムローラと同期回転されるピニオンにラックが噛み合い、これによってスライド板の移動が開始され、これに形成される斜面状のカム輪郭部でゴムローラ側から突出するカム従動子が押圧されることにより、ゴムローラがディスクから離間する方向に移動するという構成が公知である(例えば、特許文献1)。
特開平10−31855号公報
しかしながら、特許文献1に開示される装置では、ディスクをイジェクトする際に、その動作が完結されれば特段の問題を発生しないが、イジェクト動作が中断され、その後でローディング動作(リロード動作)が行われた場合、ディスクがチャッキング位置まで到達せぬうちにチャッキング動作が開始されてディスクを損傷してしまう虞がある。
つまり、ディスクをイジェクトするとき、ゴムローラと同期回転するピニオンとスライド板のラックとが切り離されるまでスライド板が移動されればよいが、ラックとピニオンの噛み合いによりスライド板の移動が開始されると、ディスクのチャッキングが解除されつつディスクの片面にゴムローラが接触し始め、ディスクも筐体の開口部側(イジェクト方向)にある程度移動されるようになるので、スライド板のラックがピニオンから切り離されぬうちにイジェクト動作が停止され、その後でリロード動作に移行された場合(イジェクト動作を中断してリロード動作に移行することは、ユーザの誤操作によっても発生するし、車載用ではフロントパネルの開閉やディスクの落下を防止するためにイジェクト動作を中断することはよくある)、スライド板がイジェクト時とは逆向きに直ちに移動され、これによってゴムローラがディスクをチャッキング位置まで充分に搬送する間もなくディスクから離間してしまうためにチャッキング不良を発生することになる。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的はディスクのイジェクト動作の途中でリロード動作に切り換えられた場合でもディスクを適切にチャッキングすることのできるスロットイン方式のディスク駆動装置を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するため、
ディスクDを出し入れするための開口部1Cを有する筐体1と、
開口部1Cに挿入されたディスクDにその片面側から圧接してディスクDを筐体1の内部と開口部1Cとの間で搬送する送りローラ8Bを備えたディスク搬送機構8と、
駆動源11を有して送りローラ8Bを正逆に回転させるローラ駆動部10と、
駆動源11から駆動力を得て回転するピニオン23Bを有する歯車伝動部20と、
ディスクの搬送方向に往復移動可能なスライドカム7と、
ピニオン23Bに噛み合うラック63を有してこのラック63がピニオン23Bと噛み合うことにより移動されつつ移動途中にスライドカム7の部位74と係合してスライドカム7を同方向に移動させるトリガスライダ6と、
を有して構成されるディスク駆動装置であり、
ディスク搬送機構8は、スライドカム7の移動経路上に突出するカム従動子82を有すると共に送りローラ8BがディスクDに圧接する方向に弾性部材9で付勢され、
スライドカム7には、弾性部材9の弾力に抗してカム従動子82を押圧して送りローラ8BをディスクDから離間する方向に移動せしめるカム輪郭部71が設けられると共に、
カム輪郭部71は、筐体1内のディスクDを開口部1C側に搬送するとき、カム従動子82の接触圧によりスライドカム7を拘束してトリガスライダ6を移動させたままスライドカム7の移動を一時的に停止させるためにスライドカム7の移動方向に平行な平面部71Aを有していることを特徴とする。
加えて、スライドカム7には、ディスクDを回転させるターンテーブル3Bと協同してディスクDをチャッキングするクランプ盤5Bをターンテーブル3Bに対して離接する方向に案内せしめるチャッキング用カム部72が設けられることを特徴とする。
又、筐体1には、カム輪郭部71の平面部71Aにカム従動子82が位置したとき、カム従動子82と協同してスライドカム7を平面部71Aの直交方向から挟み込む受圧部1Baが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、送りローラをディスクから離間する方向に移動せしめるスライドカムのカム輪郭部に、スライドカムの移動方向に平行な平面部を設け、ディスクのイジェクト時に送りローラと同期回転するピニオンによりトリガスライダを移動させたまま、スライドカムを拘束してその移動を一時的に停止させ得るようにしていることから、ディスクのイジェクト動作の途中でディスクのリロード動作が行われた場合、スライドカムに先行してトリガスライダのみを移動させることが可能になる。このため、イジェクト動作によりある程度イジェクト方向に移動されたディスクについて、ピニオンと同期して回転される送りローラを、スライドカムの移動が開始されるまでディスクに接触させたまま、その送りローラでディスクをチャッキング動作の完了前にチャッキング位置まで搬送することができる。よって、ディスクの不適切な位置がチャッキングされるというチャッキング不良を防止できる。
加えて、スライドカムには、ターンテーブルと協同してディスクをチャッキングするクランプ盤をターンテーブルに対して離接する方向に案内せしめるチャッキング用カム部が設けられることから、不品点数の少ない簡易構造にして、送りローラの移動とディスクのチャッキング及びその解除動作のタイミング精度を上げることができる。
又、筐体には、カム従動子と協同してスライドカムを平面部の直交方向から挟み込む受圧部が設けられることから、カム輪郭部の平面部にカム従動子が位置したときのスライドカムの拘束力をより高めることができる。
以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。先ず、図1に本発明に係るディスク駆動装置の斜視外観図を示す。図1において、1は装置の筐体であり、この筐体1は凹字形の断面をもつボトムケース1Aとその上部に結合されるトッププレート1Bで構成され、ボトムケース1Aの一端前面部にはトッププレート1Bとの間に横長の開口部1Cが形成されている。開口部1Cは、情報記録媒体としてCD、DVD、又はカートリッジに収納されたMD(Mini Disc:商標)といったディスク(光ディスクや光磁気ディスク)を出し入れするためのもので、この開口部1Cを通じて筐体1内にディスクを搬入(ローディング)したり、筐体1内からディスクを搬出(イジェクト)したりすることが可能とされている。尚、2はボトムケース1Bの側面に固定した合成樹脂製の側板で、その内側面には後述する歯車伝動部が設けられている。
次に、図2は筐体の内部を示した平面概略図である。図2において、3は本装置の主要部を成すドライブユニットであり、このドライブユニット3は、板状のユニットベース3Aにディスクを回転させるためのターンテーブル3Bのほか、ターンテーブル3Bで支持されたディスクの盤面に沿ってその半径方向に移動する図示せぬピックアップなどを組み付けて構成される。尚、ユニットベース3Aはダンパ4を介してボトムケース1Aに弾性支持されており、これによりボトムケース1Aからドライブユニット3への振動伝播が抑制されるようにしてある。
又、ユニットベース3Aには、支点軸5Aを中心に揺動可能とされるフラップ板5が取り付けられている。フラップ板5には、ターンテーブル3Bと対向する位置で円盤状のクランプ盤5B(図2では省略)が取り付けられ、そのクランプ盤5Bと上記ターンテーブル3Bとによりディスクの中心部がチャッキングされる構成とされている。更に、フラップ板5には、後述するトリガスライダ6を押圧する作動板5Cが移動可能に取り付けられるほか、ドライブユニット3側の面に図3に示すような揺動レバー5Dが取り付けられている。
揺動レバー5Dは、一端がディスクDの搬送経路上に位置して他端が作動板5Cに係合されており、ディスクDがクランプ盤5Bによるチャッキング位置の直前まで搬送されたとき、ディスクDの端面により揺動レバー5Dの一端が押圧され、しかして作動板5Cが図3に示されるE方向(ディスクDのイジェクト方向と同じ開口部1C側)に移動しながらトリガスライダ6を同方向に押し込み、これによってチャッキング動作(クランプ盤がターンテーブルに向かう動作)が開始されるようになっている。尚、フラップ板5はクランプ盤がターンテーブル3Bに近接する閉じ方向に常時バネ付勢されているが、フラップ板5には図2のように後述するスライドカム7に対応する突片51が形成され、その突片51がスライド板7により押圧されている間はクランプ盤がターンテーブル3Bから離間し、その両者間を通じてディスクDの搬送が可能とされる。
図2において、8は筐体1の内部と開口部1Cとの間でディスクを搬送するためのディスク搬送機構であり、このディスク搬送機構8は、ローラ受け8Aで送りローラ8Bの両端部を回転自在に支持して構成される。ローラ受け8Aは開口部1Cの幅方向に沿って延びる板状であり、ローラ受け8Aはその両側に突出する支点軸81を介してボトムケース1Aに揺動自在に取り付けられている。一方、送りローラ8Bはドライブユニット3に隣接して開口部1Cの幅方向に平行する状態で配置されており、その形態は両端部から中央部に向かって直径が漸次小さくなる鼓形状とされている。このため、係る送りローラ8Bはディスクに対してその片面側から圧接するも、ディスクの片面全体でなく、送りローラ8Bの両端部がディスクの外周縁にのみ圧接するのであり、これにより搬送中のディスクに擦り傷が付くことが防止されている。
ここで、ボトムケース1Aには左右一対の弾性部材9(捩りコイルバネ)が取り付けられ、その各一端がローラ受け8Aに係止されており、これによりローラ受け8Aと一体の送りローラ8Bがディスクに圧接する方向(図2の観察者側)に付勢されている。
又、図2において、10は送りローラ8Bを正逆に回転させるためのローラ駆動部である。図2及び図4から明らかなように、係るローラ駆動部10は、ボトムケース1Aに固定される駆動源11(モータ)、その駆動軸に固着したウォーム12、ウォーム12に噛み合うウォームホイール部13Aをもつ歯車13、歯車13の小径部13Bと噛み合う歯車14、歯車14と噛み合う大径部15Aをもつ歯車15、歯車15の小径部15Bと噛み合う歯車16、歯車16と同軸に固定される歯車17、歯車17と噛み合う歯車18A、歯車18Aと噛み合う歯車18B、及び歯車18Bと噛み合う歯車18Cから構成される。このうち、歯車13〜17はボトムケース1Aの底面部に回転自在に取り付けられ、他の歯車18A〜18Cは図2のようにローラ受け8Aの一端に取り付けられている。
特に、歯車18Aはローラ受け8Aの揺動中心となる支点軸81に回転自在にして取り付けられ、歯車18Cは送りローラ8Bの軸端に固着されている。又、アイドラとしての歯車18Bの中心軸は、送りローラ8Bを弾性部材9の弾力に抗してディスクから離間する方向に移動させるべきカム従動子82として、ロータ受け8Aの一端からスライドカム7の移動経路上に突出されている。
尚、図2において、83はローラ受け8Aに形成した一対の爪であり、この爪83は送りローラ8Bがディスクから離間したとき(ディスクがターンテーブルとクランプ盤とでチャッキングされた状態にあるとき)、ボトムケース1Aの底面部に対し直立して開口部1Cを閉鎖する。
又、図4において、20はローラ駆動部10(駆動源11)の駆動力を上記トリガスライダ6に伝達するべく図1に示した側板2に組み付けられる歯車伝動部である。この歯車伝動部20は、ローラ駆動部10の歯車17に噛み合う大径部21Aを有する二段歯車21、二段歯車21の小径部21Bと噛み合う歯車22、及び歯車22と噛み合う大径部23Aをもつ二段歯車23からなり、二段歯車23にはその小径部をなすピニオン23Bが大径部23Aと一体として形成されている。
次に、図5は、筐体1を構成するトッププレート1Bの一部を底面側からみた状態を示す。この図で明らかなように、トッププレート1Bの底面にはライナプレート30が固定される。ライナプレート30は上記送りローラ8Bと協同して搬送すべきディスクを挟み込むもので、これにはディスクの搬送方向に対して直交する2つの凸条31が平行して形成されている。それら凸条31は中央部よりも両端の突出量が大きくされており、これにより係る凸条31はディスクに対して送りローラ8Bとは反対の面側に圧接するも、凸条31もその両端部がディスクの外周縁にのみ圧接するのであり、これにより搬送中のディスクに擦り傷が付くことが防止されている。
図6は、送りローラ8Bとライナプレート30によりディスクDが挟まれて搬送されている状態を示す。尚、図6において、上述のクランプ盤5Bが示される。同図から明らかなように、ディスクDの搬送中において、係るクランプ盤5Bはターンテーブル3Bから離間してターンテーブル3Bとの間にディスクDの通過を許容するためのギャップを形成する。そして、ディスクDがチャッキング位置(ディスクDの中心がターンテーブル3Bの軸線上となる位置)に到達すると、クランプ盤5Bがターンテーブル3Bに近接する閉じ方向に移動し、クランプ盤5Bとターンテーブル3BとによりディスクDが中心部をチャッキングされる一方、ディスクDから送りローラ8Bが離間してチャッキング状態にあるディスクDの回転駆動が可能となる。
次に、図7は、送りローラ8Bとクランプ盤5Bを所定のタイミングで移動させるためのスライドカム7、及びトリガスライダ6を示す。ここに、スライドカム7は合成樹脂などからなる板材で、これには図2に示した弾性部材9の弾力を以ってカム従動子82が弾性接触するカム輪郭部71と、上記フラップ板の突片51に対応するチャッキング用カム部72が形成されるほか、カム輪郭部71とチャッキング用カム部72との間には上記のピニオン23Bに対応して横長の窓部73が開口されている。又、スライドカム7には、トリガスライダ6に係合する凸状の係合部74が形成されると共に、カム輪郭部71の逆側面にはトッププレート1Bに摺接するボス部75が形成される。尚、ボス部75が摺接するトッププレート1Bの部位は、スライドカム7に対してカム従動子82による押圧力の反力を及ぼす受圧部1Baとされるが、ボス部75を受圧部1Baとしてトッププレート1Bに形成してもよい。
又、スライドカム7は、図2に示したボトムケース1Aの内側面に宛がわれて送りローラ8Bによるディスクの搬送方向(図7において左右方向)に移動可能とされると共に、その一部がボトムケース1Aの部位にバネ76で繋がれて図7の左方(ディスクのローディング方向)に付勢されている。尚、具体的なスライドカム7の移動方向はディスクの移動方向とは逆向きとなる。
特に、上記カム輪郭部71は、スライドカム7の移動方向に平行な平面部71Aを有し、その平面部71Aを介してスライドカム7の移動方向に傾斜する斜面部71Bが連なる形態とされており、スライドカム7の移動中にカム従動子82が平面部71Aに位置したとき、その平面部71Aに対しカム従動子82の接触圧(押圧力)が直交方向から作用するようになっている。
一方、トリガスライダ6も合成樹脂などからなる板材であり、トリガスライダ6はスライドカム7の係合部74を挿入する長孔61を有してスライドカム7と同方向に移動可能とされている。尚、長孔61の両端は係合部74を押圧する加圧部62とされ、その加圧部62が係合部74を押圧することにより、スライドカム7とトリガスライダ6が同方向に同時に移動するようになっている。つまり、その両者6,7は長孔61の長さだけ相対的な移動が可能とされ、加圧部62が係合部74を押圧するまでの間はトリガスライダ6の単独移動が許容される。特に、トリガスライダ6には、その移動方向に沿って上記ピニオン23Bに噛み合うためのラック63が形成されており、このラック63がピニオン23Bに噛み合うことでトリガスライダ6を移動させ得るようになっている。尚、トリガスライダ6はスライドカム7にバネ64で繋がれて図7の左方に付勢され、そのスライドカム7もボトムケース1Aにバネ76で繋がれて図7の左方に付勢されており、ディスクを筐体内に搬送(ローディング)する前には、ラック63がピニオン23Bから外れた状態となっている。
ここで、本発明に係るディスク駆動装置の作用を説明する。図8はディスクローディング時のスライドカムとトリガスライダの動作を順に示した説明図である。図8(a)はディスクローディング前にスライドカム7とトリガスライダ6が初期位置にある状態で、ラック63はピニオン23Bから外れている。又、カム従動子82がカム輪郭部71から離れた位置にあって、図6に示されるライナプレート30に送りローラ8B(図8では(a)のみに示す)が近接されており、チャッキング用カム部72の上には突片51が乗っている状態で図6に示されるクランプ盤5Bがターンテーブル3Bから離間してディスクを待ち受けている。
このような状態で、開口部1Cにディスクが挿入されると、これを図示せぬセンサが検知して、送りローラ8Bがディスクを筐体内に引き込む方向(図8の反時計回り)に回転される。しかして、ディスクは送りローラ8Bと上記ライナプレート30との間に挟まれて筐体内に搬送されていき、その端面が図3に示した揺動レバー5Dの一端を押圧すると、作動板5Cを介してトリガスライダ6がローディング中のディスクとは逆向き(イジェクト方向)に押し込まれ、これにより図8(b)のようにラック63がピニオン23Bに噛み合わされる。尚、このとき、ピニオン23Bは送りローラ8Bと同期して図8の反時計回りに回転されているから、これにラック63が噛み合うと同時にトリガスライダ6が図8の右方に移動される。
そして、トリガスライダ6がピニオン23Bからの伝達駆動力を得て移動を始めると、図8(c)のようにトリガスライダ6の加圧部62がスライドカム7の係合部74を押圧することにより、スライドカム7もトリガスライダ6と同方向に移動される。これにより、チャッキング用カム部72から突片51が徐々に外れて図6に示されるクランプ盤5Bがターンテーブル3B側に移動することにより、ディスクのチャッキング動作が開始される一方、カム輪郭部71によるカム従動子82の押圧が始まって送りローラ8Bがディスクから離間する方向(図8の下方)に移動されていく。
図8(d)はチャッキング動作が完了した状態であり、このとき突片51はチャッキング用カム部72から完全に離脱しており、送りローラ8Bはカム従動子82がカム輪郭部71の端部位置で押圧されることによりディスクから離間した状態に維持される。
次に、ディスクイジェクト時の動作を図9に示して説明すれば、ディスクイジェクト時には、図9(a)に示される状態において、送りローラ8Bとピニオン23Bが図9の時計回りに同期回転されるのであり、このためトリガスライダ6はラック63がピニオン23Bに噛み合ったまま図9の左方に移動され始める。ここに、トリガスライダ6の移動開始直後には、加圧部62がスライドカム7の係合部74を加圧しないが、スライドカム7はバネ76にて図9の左方に付勢され、且つ斜面部71Bをカム従動子82で押圧されることにより、トリガスライダ6が図9の左方に移動し始めると、これに連れてスライドカム7も同方向に移動する。つまり、その両者6,7は相対移動せず、両者の相対位置関係は図9(a)のまま(係合部74が一方の加圧部62に接触した状態)となる。
ここに、スライドカム7の移動により、カム輪郭部の平面部71Aにカム従動子82が位置する段階では、ディスクのチャッキング解除が開始される一方、送りローラ8Bがディスクに接触して、ディスクをイジェクト方向に移動させるようになるが、カム従動子82が平面部71Aに接触すると、スライドカム7には、図10のようにカム従動子82から平面部71Aに直角な押圧力F1と、その反力としてボス部75が接触するトッププレート1B(受圧部1Ba)から押圧力F2が作用し、その押圧力F1,F2により生ずる摩擦力がバネ76の付勢力F3に抵抗してスライドカム7を拘束するクランプ力として作用するため、スライドカム7の移動は一時的に停止され、トリガスライダ6のみがピニオン23Bからの伝達駆動力を受けて移動を継続するために、スライドカム7とトリガスライダ6の相対位置関係は図9(b)のようになる。
従って、ピニオン23Bにラック63が噛み合った状態のまま、ディスクのイジェクト動作の途中でディスクのローディング動作(リロード動作)への切換が行われた場合でも、図9(b)に示される段階を経ることを条件に、スライドカム7が停止されたまま、トリガスライダ6が単独で図9の右方に移動し、その間にディスクと接触状態にあってピニオン23Bと同時に逆転される送りローラ8Bが、ある程度イジェクト方向に既に移動されているディスクを図9の左方(ローディング方向)に移動させ、その後にスライドカム7の移動が行われてディスクのチャッキングが完了するため、不適切な位置でディスクがチャッキングされることが防止される。尚、図9(c)はリロード動作に切り換えられることなくイジェクト動作が完了した状態を示している。
ここで、図11のようにカム輪郭部71を斜面部71Bのみで形成した場合、ディスクのイジェクト動作に際し、トリガスライダ6とスライドカム7との相対位置関係が上記理由によりイジェクト開始時と変わらぬままイジェクト動作が進行するので、図11の状態でリロードが行われると、トリガスライダ6とスライドカム7が図11の右方に同時に移動し始め、送りローラによるディスクの搬送(リロード)が行われる間もなくチャッキング動作が行われてしまうため、ディスクの不適切な位置がチャッキングされ、最悪の場合には図2に示した爪83がチャッキング位置に到達していないディスクに衝突してディスクを破壊してしまうことになる。
以上、本発明について説明したが、係るディスク駆動装置は上記例に限らず、例えばライナプレート30に代えて、トッププレート1Bに送りローラ8Bと同種のローラを取り付けるようにしてもよい。又、スライドカム7のチャッキング用カム部72を省略し、スライドカム7の位置をセンサで検知し、その検知信号によりスライドカム7とは別の部材を駆動してクランプ盤5Bの移動(開閉)を行うようにしてもよい。
本発明に係るディスク駆動装置を示す斜視概略図 同装置の内部構造を示す平面図 チャッキング直前のディスクの一部とその周辺を示す説明図 ローラ駆動部と歯車伝動部を示す平面図 筐体を構成するトッププレートの底面図 ディスクがチャッキングされる状態を示す説明図 トリガスライダとスライドカムを示す側面図 ディスクチャッキング動作を示す説明図 ディスクイジェクト動作を示す説明図 スライドカムが拘束された状態を示す部分拡大図 カム輪郭部に平面部のない例を示す参考図
符号の説明
1 筐体
1Ba 受圧部
1C 開口部
3B ターンテーブル
5B クランプ盤
6 トリガスライダ
63 ラック
7 スライドカム
71 カム輪郭部
71A 平面部
72 チャッキング用カム部
8 ディスク搬送機構
8B 送りローラ
82 カム従動子
9 弾性部材
10 ローラ駆動部
20 歯車伝動部
23B ピニオン

Claims (3)

  1. ディスクを出し入れするための開口部を有する筐体と、
    前記開口部に挿入されたディスクにその片面側から圧接して前記ディスクを前記筐体の内部と前記開口部との間で搬送する送りローラを備えたディスク搬送機構と、
    駆動源を有して前記送りローラを正逆に回転させるローラ駆動部と、
    前記駆動源から駆動力を得て回転するピニオンを有する歯車伝動部と、
    前記ディスクの搬送方向に往復移動可能なスライドカムと、
    前記ピニオンに噛み合うラックを有してこのラックが前記ピニオンと噛み合うことにより移動されつつ移動途中に前記スライドカムの部位と係合して前記スライドカムを同方向に移動させるトリガスライダと、
    を有して構成されるディスク駆動装置であり、
    前記ディスク搬送機構は、前記スライドカムの移動経路上に突出するカム従動子を有すると共に前記送りローラがディスクに圧接する方向に弾性部材で付勢され、
    前記スライドカムには、前記弾性部材の弾力に抗して前記カム従動子を押圧して前記送りローラをディスクから離間する方向に移動せしめるカム輪郭部が設けられると共に、
    前記カム輪郭部は、前記筐体内のディスクを前記開口部側に搬送するとき、前記カム従動子の接触圧により前記スライドカムを拘束して前記トリガスライダを移動させたまま前記スライドカムの移動を一時的に停止させるために前記スライドカムの移動方向に平行な平面部を有していることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 前記スライドカムには、ディスクを回転させるターンテーブルと協同してディスクをチャッキングするクランプ盤を前記ターンテーブルに対して離接する方向に案内せしめるチャッキング用カム部が設けられることを特徴とする請求項1記載のディスク駆動装置。
  3. 前記筐体には、前記カム輪郭部の平面部に前記カム従動子が位置したとき、前記カム従動子と協同して前記スライドカムを前記平面部の直交方向から挟み込む受圧部が設けられることを特徴とする請求項1、又は2記載のディスク駆動装置。
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