JP4941805B2 - 防虫器具及びこの防虫器具が挿着された屋外設置型金属製構造物 - Google Patents

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この発明は、例えば送電線鉄塔等、屋外に設置される型式の金属製構造物の水抜き穴に挿着されて、虫等の当該水抜き穴への侵入を防止するための器具の構造に関する。
この種の送電線を架け渡すための送電鉄塔は、直接的に雨雪に晒されるので、主柱材の内部における防食、防錆を図る必要がある。このため、中空鋼管鉄塔では、主柱材の最下端部に円盤状の斜水盤を配し、この斜水盤に対し一端側が斜水盤の径方向外縁側に延びると共に反対側が前記主柱材内部と連通する水抜き穴を設けて、主柱材同士の継ぎ目等から内部に侵入した雨水等を水抜き穴から外部に排出する構成が一般に採られている(例えば、特許文献1の特に図4、図7を参照。)。尚、この水抜き穴は、斜水盤に対し径方向外側に開口した形状が例えば縦幅10mm×横幅20mmの略長方形状となっている。
そして、送電鉄塔は、おおよそ山中等に設置されているところ、中空鋼管鉄塔では、水抜き穴から主柱材内部に昆虫、特に地蜂(クロスズメバチ)等の地中や樹木の穴に営巣する性質を有する虫が侵入し主柱材の内壁面に営巣することで、この巣が朽ちて主柱材の内壁面から斜水盤上に剥離落下して堆積し、その結果、斜水盤の水抜き穴を塞いで主柱材内部が湿潤状態となり、主柱材の腐食環境が生ずるという不具合も知られており、この不具合を解消するために水抜き穴から虫が侵入するのを防止する防虫金具を水抜き穴に挿着することも既に開発されている(例えば、特許文献1の特に図1から図3を参照。)。
この特許文献1示す防虫金具では、複数の通水孔を有し、この通水孔の形状を扁平矩形状等の細長い形状とすることで、虫を通さない一方で主材内部の比較的大きな異物も通水孔から排除することが可能であるとされている。そして、防虫金具の組み付けは、挿込部の末広がり状に拡開された自由端側を指先で摘んで細めながら水抜き穴の入口に挿し込んで指を離すことで自由端が弾性によって拡開状態に戻り、これに伴い、挿込部の上面及び側面が水抜き穴の内壁面に圧接され、且つ挿込部の側面に形成された係止爪が内壁面に引っ掛かって抜止状態となり、確実な取付けがワンタッチでできるともされている。
実用新案登録第2601830号実用新案登録公報
しかしながら、特許文献1に示す防虫金具の構造では、水抜き穴の内壁面と実質的に気密性良く接触しているのは挿込部の挿入先端の自由端近傍部位に限定され、水抜き穴の内壁面への押し付け面積が相対的に狭く、係止爪が破損すれば防虫金具が水抜き穴から落下するおそれがあるという不具合を有する。また、このように係止爪を水抜き穴の内壁面に引き掛けて防虫金具の抜け防止を図る構造を取っているので、防虫金具の交換・メンテナンスのために当該防虫金具を水抜き穴から取外す作業が簡易でなく、無理に防虫金具を外そうとすると水抜き穴の内壁面に引き掛かった係止爪が破損し易いと言う不都合も有する。更に、地蜂(クロスズメバチ)の体幅は女王蜂等でも5ミリ程度に過ぎないところ、通水孔の形状を扁平矩形状等の細長い形状としても、地蜂(クロスズメバチ)の侵入を適宜防止することが可能であるかについては懸念がある。更にまた、防虫金具の外形状は水抜穴の内部形状が一定寸法の略長方形状にのみ対応しており、汎用性に欠けるおそれがある。
この点、図10に示されるように、防虫金具としてコイル体100を水抜き穴101の開口部に対し横方向に挿着することも考えられるが、このコイル体100でも当該コイル体100を外すにはその軸方向に圧縮させために外部から大きな力を加えることを要するので取外し作業が簡便であるとまでは言えない。また、コイル体100が圧縮した状態から復元した際に、コイル体100の軸方向で隣り合う略リング部102(例えば、リング102aとリング102bとの間)の間L1から虫が侵入するおそれもある。
そこで、本発明は、水抜き穴への挿着時において水抜き穴の内壁面への押し付け面積が相対的に大きく、小さな虫の侵入の防止をより確実に図ることができ、水抜き穴の内部形状の多様化にも柔軟に対応可能な防虫器具及びこの防虫器具が挿着された屋外設置型金属製構造物を提供することを目的とする。
この発明に係る防虫器具は、外側周面に柔性を有する立状体を起毛した筒状体から成る防虫手段と、この筒状体の一方の開口端に設けられ、基部と可変部とから成る抜け防止手段と、この抜け防止手段の基部と連結すると共に前記筒状体内に挿通された作動棒を有する操作手段とより構成され、前記防虫手段の筒状体は被挿入体に設けられた穴内に位置し、前記抜け防止手段の基部及び可変部は、前記穴の奥側端より前記被挿入体の内部に突出しており、前記操作手段の作動棒を前記筒状体の軸方向に沿って動作させることにより、前記可変部が前記筒状体の径方向に拡縮して、前記穴の奥側端周縁面への係合とその解除を可能としたことを特徴とするものである(請求項1)。
前記操作手段の作動棒は、前記抜け防止手段の基部と反対側端に引き金具が設けられていると共に、この引き金具の近傍部位で曲折可能である(請求項2)。
尚、柔性を有する立状体は、例えば合成樹脂材や獣毛等から成るブラシである。また、被挿入体は例えば送電鉄塔等の屋外設置型金属製構造物であり、穴は例えば前記鉄塔等を構成する斜水盤に対しその径方向の外側面に開口した水抜き穴である。
そして、屋外設置型金属製構造物は、中空状の主柱材を複数継ぎ足すことで構成された主柱を有する屋外設置型金属製構造物において、前記主柱を構成する主柱材のうち最下端の主柱材の下端部に中央に通孔を有する盤状の台座を設け、基台の頭部に盤状のフランジ部を設けると共に、前記台座とフランジ部との間に盤状の斜水盤が介在され、この斜水盤には、前記台座の通孔と連通すると共にこの通径から当該斜水盤の径方向に沿って外周縁側に延びて開口部を有して成る水抜き穴が形成されており、この水抜き穴には前記開口部から請求項1から5のいずれかに記載の防虫器具が挿着されていることを特徴とするものである(請求項3)。尚、主柱材は例えば軸方向の両端が開口した中空鋼管である。
これらの請求項1から3に記載の発明によれば、水抜き穴の内壁面への防虫器具の押し付け面積が相対的に大きくなるので、防虫器具の水抜き穴への挿着性をより確実なものとすることができ、ひいては防虫器具が水抜き穴から脱落し難くなる。また、いずれの防虫器具も主柱材から排水できるようにその透水性を維持しつつ地蜂(クロスズメバチ)等の小さな虫の侵入も防止することができる。更に、防虫器具の取り外しも簡易で、且つ防虫器具の取り外しの際に当該防虫器具の一部が破損するおそれもない。更にまた、防虫器具の外形状を水抜き穴の形状に合わせて自由に変形させることも可能である。
特に、請求項1に記載の発明によれば、筒状体の外周面に対しブラシ等の立状体を密に起毛させることにより、防虫器具の水抜き穴の内壁面への押し付け面積を相対的に大きくするとの所期の目的を達成することができると同時に、主柱材内部からの水を排出する一方で虫の侵入については密集した立状体によってより効果的に防止することができる。また、作動棒を軸方向の手前側に引くことにより、抜け防止手段の可変部が径方向外側に水抜き穴の溝部の内径よりも拡がるので、溝部の奥側端に係合されて、当該可変部が抜け防止のための機構となり、防虫器具の固定を確実に図ることができ、設置後に防虫器具が外れるのを防止することができる。
一方、防虫器具に対する固定の解除は、作動棒を水抜き穴の奥側に押すことにより、抜け防止手段の可変部が水抜き穴の溝部の内径寸法よりも径方向内側に縮まることで行なわれ、これにより防虫器具を簡易に水抜き穴から簡易に抜き出すことができる。
そして、作動棒は、引き金具の近傍部位で曲折可能であるため、作動棒が斜水盤から大きく突出して、他の作業の妨げ等になるのを防止することもできる。更にまた、防虫器具の筒状体の立状体は水抜き穴の内壁面と当接すると筒状体側に撓むため、防虫器具の立状体をも含む外形状としては水抜き穴の形状が変わっても自由に変形させることができるので、特定の水抜き穴に限定されず、様々な形状の水抜き穴に用いることが可能である。
以下、この発明の実施形態の最良の形態について図面により説明する。
図1において、屋外設置型金属製建造物の一例として、送電線を架け渡すための送電鉄塔1の特に基部側近傍部位が図示されている。但し、屋外設置型金属製建造物は、テレビ塔、携帯電話の中継アンテナ塔、その他の電波塔等であって後述する水抜き穴15等の穴を有するものであれば良い。
上記送電鉄塔1は、例えばコンクリート製の台座2に中空鋼管製の主柱材4及び最下端の基礎材5から成ると共に当該送電鉄塔の頂部まで達する複数(通常は4本)の主柱3と、この主柱3、3間に支柱材6を適宜架設することでその骨組みが構成されている。
このうち、主柱材4と主柱材4との継ぎ足しは、各主柱材4の長手方向端部においてその径方向に突出形成されたフランジ部7同士を当接しボルト等の固定具8により固定すること等で行なわれる。従って、主柱材4の内部と主柱材4の内部とは連通した状態にある。
これに対し、主柱材4と基礎材5との接合は、図2に示されるように、主柱材4の長手方向下端部においてその径方向に突出形成されたフランジ部7と、基礎材5の長手方向上端部においてその径方向に突出形成されたフランジ部7との間に斜水盤10を介在させた後、各主柱材4のフランジ部7、斜水盤10、基礎材5のフランジ部7に形成された一連の貫通孔11、12、13にボルト等の固定具8を挿着・固定することで行なわれる。
斜水盤10は、図2に示されるように、主柱材4のフランジ部7及び基礎材5のフランジ部7の径寸法と略同じ径寸法を有する円盤状のもので、この実施形態では、斜水盤10の中心から十字状に延びる溝部14より成る有底の水抜き穴15を有しており、この水抜き穴15の一端は斜水盤10の径方向外縁まで達して略U字状の開口部16を形成している。水抜き穴15の開口部16における寸法は、例えば縦幅が10mmで横幅が20mmである。尚、水抜き穴15の各溝部14は、斜水盤10の中心から開口部16までの溝深度が暫時深くなるようにその底方の内壁面15Aが傾斜面となっていても良い。
しかるに、図3に示されるように、この斜水盤10を主柱材4のフランジ部7と基礎材5のフランジ部7とで挟持固定した場合には、水抜き穴15は、斜水盤10の中心近傍部位にて主柱材4の内部と連通し、且つこの斜水盤10の径方向側外縁の開口部16にて外部と連通する構成となるので、連結された主柱材4内を垂下してきた水等を斜水盤10の水抜き穴15のうち斜水盤10の中心近傍部位で受けて、開口部16から排することができる。
ところで、図4及び図5において、地蜂(クロスズメバチ)等の地中や樹木の穴に営巣する性質を有する虫が水抜き穴15の開口部16から主柱材4内部まで侵入するのを防止するためのものとして、第1の例としての防虫器具18が示されている。
この防虫器具18は、外側周面に柔性を有するブラシ等の立状体20を起毛した筒状体19と、この筒状体19の一方の開口端に設けられ、基部22と可変部23とから成る抜け防止機構21と、この抜止防止機構21の基部22と線状部材25を介して連結すると共に筒状体19内に挿通された作動棒24とより基本的に構成されている。
筒状体19の外径寸法は、水抜き穴15の径方向寸法よりも小さく、その軸方向寸法は、溝部14の長手方向寸法と同じか若干短くなっている。各立状体20の長さは、筒状体19の側面から水抜き穴15の内壁面15A乃至15C及び主柱材4の壁面までの隙間と同じか若干長くなるように設定されている。基部22の外径寸法も、溝部14を挿通可能なように水抜き穴15の径方向寸法よりも小さくなっている。可変部23は、この実施形態では、薄い板状のもので、一端が筒状体19の開口端部位に連結され、他端が基部22に連結されており、通常時では全体が直線状態であると共に、所定の箇所に切り込み27が形成されている。また、作動棒24は、その端部に引き金具28が形成されていると共に、作動棒24が後述するように筒状体19から引き出された際に当該筒状体19の端部の近傍となる部位に切り込み29が形成されている。
しかるに、図5(A)に示されるように、開口部16から水抜き穴15に防虫器具18を挿着した場合には、筒状体19と水抜き穴15の内壁面15A乃至15C及び主柱材4の壁面までの隙間とは立状体20で埋められ、立状体20の水抜き穴15への押し付け面積が相対的に拡大するので、虫が当該隙間から中に侵入することをより効果的に防止することができる。また、立状体20は水抜き穴15の内壁面と当接すると筒状体19側に撓むため、防虫器具18の立状体20をも含む外形状としては水抜き穴の内部形状が変わっても自由に変形させることができるので、特定の水抜き穴に限定されず、様々な形状の水抜き穴に用いることが可能である。尚、基部22及び可変部23は、水抜き穴15の溝部14のうち開口部16とは反対側となる奥側端から斜水盤10の中心部位に突出した状態にある。
次に、図5(B)に示されるように、引き金具28を持って、作動棒24を水抜き穴15に対し軸方向外側に引き出す方向に動かすことにより、可変部23が切り込み27の部位にて折れ曲がって、筒状体19の径方向寸法よりも拡がり、水抜き穴15の当該防虫器具18が挿着された溝部14と交差する溝部14の内壁面と係合するので、この可変部23がストッパーの役割を果たし、防虫器具18が水抜き穴15から不用意に抜け落ちるのを防止することができる。尚、引き金具28を持って抜き穴15に対し軸方向奥側に押し込む方向に動かすことにより、可変部23が直線状態に戻って、筒状体19の径方向寸法よりも縮まるので、このストッパーの解除も簡易に行なうことができる。
そして、図5(C)に示されるように、作動棒24を切り込み29の部位にて曲折させて、作動棒24の引き金具28が地面側となるようにする。これにより、作動棒24が斜水盤10からその径方向に沿って大きく突出ししまい、他の作業の妨げ等になるのを防止することもできる。
図6及び図7において、地蜂(クロスズメバチ)等の地中や樹木の穴に営巣する性質を有する虫が水抜き穴15の開口部16から主柱材4内部まで侵入するのを防止するためのものとして、第2の例としての防虫器具30が示されている。
この防虫器具30は、枠体31及びこの枠体31内に配された網状部32と、枠体31の開口方向と対峙して開口する環状部材34、枠体31と環状部材34とを連結する複数の剛性の弾性線状部材35、弾性線状部材35間に架設された支持部材36より成る抜け防止機構33とより基本的に構成されている。尚、弾性線状部材35は、例えば鋼線バネである。
枠体31の外形状は、水抜き穴15の開口部16に嵌合可能な寸法(例えば縦幅が10mmで横幅が20mm)をなしている。また、網状部32はメッシュ状のもので、そのピッチは、地蜂(クロスズメバチ)等の虫が侵入することができないように、虫の体幅よりも小さな2mmから3mmである。弾性線状部材35は、一端が枠体31の四隅の角部に連結され、他端が環状部材34に連結されているもので、直線状ではなく、図6(C)に示されるように、水抜き穴15の径方向に緩やかに弧を描くように湾曲した形状となっている。支持部材36は、弾性線状部材35が上述のような湾曲した形状を保持するために弾性線状部材35、35間に張設されたものである。
しかるに、図7に示されるように、防虫器具30を開口部16から水抜き穴15に挿着することで、弾性線状部材35が水抜き穴15の内壁面15A乃至15C及び主柱材4の壁面に圧接するため、弾性線状部材35の水抜き穴15への押し付け面積が相対的に拡大するので、この弾性線状部材35がストッパーの役割を果たし、防虫器具30が水抜き穴15から不用意に抜け落ちるのを防止することができる。また、枠体31に配されたピッチの小さなメッシュ状の網状部32により虫などの侵入をより効果的に防止することができる。更に、弾性線状部材35は水抜き穴15の内壁面15A乃至15C等と当接すると溝部14の径方向中心側に曲折するため、防虫器具30の弾性線状部材35をも含む外形状としては水抜き穴15の内部形状が変わっても自由に変形させることができるので、特定の水抜き穴に限定されず、様々な形状の水抜き穴に用いることが可能である。
図8及び図9において、地蜂(クロスズメバチ)等の地中や樹木の穴に営巣する性質を有する虫が水抜き穴15の開口部16から主柱材4内部まで侵入するのを防止するためのものとして、第3の例としての防虫器具37が示されている。
この防虫器具37は、図8に示されるようなブロック体から構成されるもので、透水性を有する弾性素材から構成されている。そして、この防虫器具37の水抜き穴15への挿入方向から見た外形状は、水抜き穴15の開口部16の内形状よりも幾分大きくなっている。
これにより、防虫器具37を圧縮して相対的に細くした状態で水抜き穴15に挿着した場合には、図9に示されるように、防虫器具37の復元力により防虫器具37の各面が水抜き穴15の内壁面15A乃至15C及び主柱材4の壁面に圧接するため、防虫器具37の水抜き穴15への押し付け面積が相対的に拡大するので、この防虫器具37全体がストッパーの役割を果たし、防虫器具37が水抜き穴15から不用意に抜け落ちるのを防止することができる。また、防虫器具37は虫が通過する穴を有しないので、虫などの侵入をより効果的に防止することができる。更に、防虫器具37は水抜き穴15の内壁面15A乃至15C等と当接すると溝部14の径方向中心側に圧縮されるため、防虫器具37の外形状を水抜き穴の内部形状が変わっても自由に変形させることができるので、特定の水抜き穴に囚われず、様々な形状の水抜き穴に用いることが可能である。
図1は、この発明が用いられる中空鋼管鉄塔たる送電鉄塔の基部側近傍部位の構成を示す概略図である。 図2は、主柱材の下端側フランジ部近傍部位、斜水盤、基礎材の上端側フランジ部近傍部位の各構成を示す斜視図である。 図3は、主柱材の下端側フランジ部近傍部位、斜水盤、基礎材の上端側フランジ部近傍部位を組み付けた状態を示す斜視図である。 図4は、この発明に係る防虫器具の第1の例を示す一部断面図である。 図5(A)は同上の防虫器具を水抜き穴に挿着した状態を示す説明図で、図5(B)は、同上の防虫器具の作動棒を軸方向に動かして固定した状態を示す説明図で、図5(C)は、同上の防虫器具の作動棒を折り曲げた状態を示す説明図である。 図6(A)は、この発明に係る防虫器具の第2の例を示す斜視図であり、図6(B)は、同上の防虫器具の正面図であり、図6(C)は、同上の防虫器具の側面図である。 図7は、図6に示す防虫器具を水抜き穴に挿着した状態を示す断面図である。 図8は、この発明に係る防虫器具の第3の例を示す斜視図であある。 図9は、図8に示す防虫器具を水抜き穴に挿着した状態を示す断面図である。 図10は、本願出願人がこの発明に先立って調査した防虫器具の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 送電鉄塔(屋外設置型金属製構造物)
3 主柱
4 主柱材
5 基礎材
7 フランジ部
8 固定具
10 斜水盤
14 溝部
15 水抜き穴
16 開口部
18 防虫器具
19 筒状体
20 立状体
21 抜け防止機構
22 基部
23 可変部
24 作動棒
28 引き金具
30 防虫器具
31 枠体
32 網状部
33 抜け防止機構
34 環状部材
35 弾性線状部材
37 防虫器具

Claims (3)

  1. 外側周面に柔性を有する立状体を起毛した筒状体から成る防虫手段と、この筒状体の一方の開口端に設けられ、基部と可変部とから成る抜け防止手段と、この抜け防止手段の基部と連結すると共に前記筒状体内に挿通された作動棒を有する操作手段とより構成され、
    前記防虫手段の筒状体は被挿入体に設けられた穴内に位置し、前記抜け防止手段の基部及び可変部は、前記穴の奥側端より前記被挿入体の内部に突出しており、前記操作手段の作動棒を前記筒状体の軸方向に沿って動作させることにより、前記可変部が前記筒状体の径方向に拡縮して、前記穴の奥側端周縁面への係合とその解除を可能としたことを特徴とする防虫器具。
  2. 前記操作手段の作動棒は、前記抜け防止手段の基部と反対側端に引き金具が設けられていると共に、この引き金具の近傍部位で曲折可能であることを特徴とする請求項1に記載の防虫器具。
  3. 中空状の主柱材を複数継ぎ足すことで構成された主柱を有する屋外設置型金属製構造物において、
    前記主柱を構成する主柱材のうち最下端の主柱材の下端部に中央に通孔を有する盤状の台座を設け、基台の頭部に盤状のフランジ部を設けると共に、前記台座とフランジ部との間に盤状の斜水盤が介在され、
    この斜水盤には、前記台座の通孔と連通すると共にこの通径から当該斜水盤の径方向に沿って外周縁側に延びて開口部を有して成る水抜き穴が形成されており、この水抜き穴には前記開口部から請求項1又は2に記載の防虫器具が挿着されていることを特徴とする屋外設置型金属製構造物。
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