JP4941625B2 - フォトダイオードの作製方法 - Google Patents

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Description

この発明は亜鉛拡散によってp領域を作製するInP系フォトダイオードにおいてp型キャリヤ濃度が高くてしかも亜鉛の拡散プロフィルが急峻であるようにしたフォトダイオードの作製方法に関する。フォトダイオードはn型基板の上に受光層や窓層をエピタキシャル成長させ、マスクをして窓層や受光層の側から亜鉛を選択的に熱拡散して窓層と受光層の中にp領域を作製し、p領域にはp電極を、n型基板にはn電極を作製したものである。
受光層は基板や窓層よりもバンドギャップの小さい材料で作ってある。逆バイアスを印加した状態で光をp側(表面入射型)あるいはn側(裏面入射型)から入射させる。受光層のバンドギャップ波長より短い波長の光が受光層に到ると吸収されて電子正孔対を生じる。pn接合の近くに逆バイアスによって強い電界が発生しているから受光層のn型空乏層でできた正孔はpn接合に向かって進みpn接合を越える。正孔がpn接合を越えると光電流が流れる。
p型空乏層でできた電子が電界で加速されpn接合を越えるときにも光電流が流れる。しかし実際にはn型空乏層の方がp型空乏層よりもずっと広いので正孔による光電流が主流をなす。
図1によってInGaAs受光層をもつInGaAs/InP系のフォトダイオードの概略の構造を説明する。これは1素子分だけを描いているが実際には同じものが多数InPウエハの上に同時に作製される。n−InP基板2の上に、薄いn−InPバッファ層3、InGaAs受光層4、n−InP窓層5がエピタキシャル成長されている。InGaAs受光層4はアンドープか低ドープとする。アンドープでもn型になる。受光層をInGaAsPにしたInGaAsP/InP系のフォトダイオードは受光層が違うだけで同じような構造をしている。以後InGaAs受光層を持つフォトダイオードを例にして説明するがInGaAsP/InP系にも本発明は適用できる。表面をSiN膜などでマスクして、n−InP窓層5の中央部と周辺部に亜鉛を熱拡散してp型領域6、7を形成している。亜鉛はInGaAs受光層4の半ばまで到達し受光層4の半ばにpn接合を作っている。中央部の亜鉛拡散領域(p領域)6にp電極9がオーミック接合してある。pn接合の端はSiNなどのパッシベーション膜8で覆っている。
周辺部のp領域は不可欠というものではなく周辺部入射光を遮断するための拡散遮蔽層である。本発明には関係がない。
窓層のp領域6、7の上には反射防止膜20が形成される。この例では表面から光が入射する表面入射型のものを図示しているが本発明は裏面から入射する裏面入射型にも適用できる。本発明は、亜鉛拡散で形成されるp領域の亜鉛拡散プロフィルとキャリヤ(正孔)濃度を問題にする。
フォトダイオードは光通信や光計測に広く利用される。いずれにおいても高速応答性がフォトダイオードにとって強く要求される重要な性能の一つであることが多い。高速応答性を下げる原因として真っ先に思い浮かぶのは静電容量Cであろう。逆バイアスするとpn接合はコンデンサとして働くがその静電容量Cが大きいと時定数CRが大きくなって光電流信号が尾を引くようになる。静電容量Cは受光面積に比例する。静電容量を減らすにはpn接合の面積を減らすのがよい。そのためにp領域の直径を狭くする。高速のフォトダイオードの場合p領域の直径は100μm〜60μm程度に狭いものになっている。受光面積を減らすので感度が低下する恐れはあるが静電容量Cを減らすことができる。
ところがフォトダイオードの高速応答性を決める因子は静電容量だけではない。光信号を吸収することによって受光層でできた電子正孔対のうち正孔がpn接合に到達し、pn接合からp領域を通り抜けp電極に入り光電流となるまでの時間τが応答性に大きく影響するということが本発明者の実験によって明らかになってきた。n型空乏層にできた正孔がpn接合を越えてp電極に到るといっても、pn接合に到るまでは同じ一つの正孔であるが、pn接合を越えると正孔は多数キャリヤになるから互いに区別はない。一つの正孔がpn接合を越えると一つの正孔がp電極に入る。
だからここにおいて応答性を速めるには移動度μが高いということよりもp型キャリヤ濃度pが高いということが重要になる。窓層や受光層に拡散で生成されるp領域のキャリヤ濃度(正孔濃度)はフォトダイオードの応答速度に応じて高める必要がある。2.5GHz以上の高速応答性を実現するには、p=4×1018cm−3以上のキャリヤ濃度が要るということが本発明者の実験で分かった。
拡散領域におけるキャリヤ濃度を増やしたいのであるから、亜鉛の拡散温度を上げるということが考えられよう。拡散温度を上げると亜鉛の拡散係数が高くなり拡散は旺盛におこりp領域のキャリヤ濃度は上がる。
しかし拡散温度を上げると拡散プロフィル(亜鉛の分布N)が急峻(微分dNA/dzの絶対値が大きい)でなくなる。pn接合の前後での亜鉛濃度の降下が遅れる。拡散プロフィルが急峻でないと次のような問題が生じる。
(1)受光層の適当な深さのところにpn接合ができなければならないが、拡散温度が高いと拡散の進行が速くてpn接合の位置制御が難しくなる。
(2)受光層の深い位置にpn接合ができることが多く、空乏層が狭くなって静電容量Cが増え応答速度を下げる。
そのような問題が新たに発生する。拡散プロフィル(亜鉛濃度の深さ依存性N(z))を急峻にする(dN/dzの絶対値が大きいこと)には、拡散温度は低い方が良い、ということを本発明者は実験によって確かめた。
つまりp領域の正孔濃度pを上げるために拡散温度Tを上げるとするとかえって応答速度が下がるということになる。つまり拡散プロフィルの急峻性と高キャリヤ濃度(正孔濃度が高いこと)とは互いに矛盾する関係にあった。その矛盾を解決するのは従来の拡散技術では難しい。
InP、InGaAsへの亜鉛拡散は閉管法という方法で行われてきた。石英管の中へ、亜鉛(Zn)と燐(P)あるいは、燐化亜鉛(Zn)と、InPエピタキシャル基板を入れ、石英管を酸水素炎で封じる。燐(P)あるいは燐化亜鉛(Zn)を用いるのは高温のため、燐PがInPウエハの表面から離脱するのを防ぐためである。拡散源であるZnまたはZnは常温で固体であるが加熱するとガス状になる。Zn、ZnはInP基板に付着し分解し亜鉛原子が表面につき高温であるため格子構造の内部へ入ってゆきInP窓層を越え、InGaAs受光層の半ばまで入り込む。亜鉛濃度は表面から遠ざかるにしたがって段々に下降する。InGaAs受光層は低濃度のn型不純物を含んでおり、一定の低いキャリヤ(電子)濃度nを持っている。表面側から亜鉛をドープしたので正孔濃度pも表面側から上昇してくる。zを表面からの距離としてp(z)は減少関数になる。これがp(z)=nとなったところがpn接合である。
閉管法(或いは封管法)は小さいInPウエハには好適であるが、ウエハが大きくなると大口径の石英管が必要になりそれは一回の拡散で破壊するので高コストになる。コストを下げるために、開管法というものが提案され一部に実施されている。これは太い口径の石英管にInPウエハをいれ拡散源ガス(DEZn:ディメチル亜鉛)とPの解離を防ぐホスフィンガス(PH)を流しウエハを加熱してInP結晶中へZnを拡散させてゆくものである。本発明は閉管法にも開管法にも適用できる。
特許文献1はInPではなくGaAsPの基板への亜鉛拡散を問題にする。材料が違うのであるが亜鉛拡散なのでここに上げた。700℃で拡散すると横方向拡散するので析出物が生じるという。そこで特許文献1は封管法(閉管法と同じ)でGaAs基板にGaAsP薄膜を付けた第1基板と拡散温度で分解されない第2のウエハを対向接触させ、ZnAs(亜鉛拡散源)とともに石英管に入れ密封して700℃で5時間亜鉛拡散するという方法を提案している。対向接触するウエハのために析出物が出現しないといっている。どうして対向接触ウエハがあると析出物がでないのか?ということについては明らかでない。材料も事情も異なるが、閉管法の例として上げた。
特許文献2は封管法が毎回石英管を破壊するので不経済であるとして、石英ベルジャのようなものの中にウエハと拡散源を入れて密封状態で加熱して拡散する方法を提案している。これはやはり閉管法であるが石英管を壊さず繰り返し使えるという利点がある。
非特許文献1は、InPに亜鉛を熱拡散した場合、亜鉛の濃度とキャリヤ(正孔)濃度pに大きい差があることを問題にしている。ドーパント濃度でキャリヤ濃度を割ったものを活性化率とよぶことがある。上の現象はZnの活性化率が低すぎるということである。非特許文献1は、亜鉛は格子間(interstitial)に入るものとGa格子点を置換(substitutional)するものがあるという。格子点にあるものはアクセプタとなり正孔を発生するが格子間にあるものはドナーとなり正孔を捕獲しキャリヤを補償してキャリヤ濃度が低くなるのであると述べている。拡散温度Tが高い程、全亜鉛量(Cs+Ci)、アクセプタ亜鉛量Cs、ドナー亜鉛量Ci、アクセプタ・ドナー差(Cs−Ci)の亜鉛量が増える。拡散温度がT=600℃〜480℃の範囲でそれはきれいなアレニウスプロットに乗るといっている。
高亜鉛濃度・低キャリヤ濃度の問題を解決するため非特許文献1は亜鉛拡散したInPエピタキシャルウエハとInP粉末を石英管に入れ真空に引いて密封し入れ亜鉛が存在しない雰囲気で表面を覆わずにTa=500℃〜470℃で熱処理するということを提案している。InP粉末を封管に入れるのは燐の抜けを防ぐためであろうと思われる。非特許文献1は500℃の場合は15分、470℃の場合は30分の熱処理をしたという。それによってZn濃度が減り、アクセプタ濃度、正孔濃度が増えていると述べている。
その理由は次のようである。非特許文献1によると、格子間にあるドナーである亜鉛は動き易くて逆方向に熱拡散して表面から抜けてしまう。それで不要なドナーが減少する。一方格子点にあるアクセプタ亜鉛は熱では動かないからそのまま留まりアクセプタ濃度は維持される。それによってCiが減り、Csは殆ど減らない。表面から格子間にあった亜鉛が抜けることによってドナーが減り、アクセプタが維持されるから正孔濃度が増える、というわけである。
表面をSiNで被覆して熱処理してもアクセプタ濃度は上昇しない、と述べている。Zn分圧を高くして熱処理してもアクセプタ濃度は増えないと説明している。だから実際に亜鉛が表面から逃げ出しておりそれは格子間亜鉛だと考えればドナーの減少、正孔キャリヤの増加ということが理解できる、と述べている。そして熱処理によって正孔濃度pと亜鉛濃度Nはほぼ等しくなったと述べている(p=N)。これがいちばん近い文献と思われるので詳しく述べた。
特開平6−151341号「化合物半導体への不純物拡散法」
特開平11−150075号「拡散装置とこれを用いた半導体結晶への不純物拡散法」
G.J.VanGurp,T.vanDongen、G.M.Fontijn,J.M.Jacobs,and D.L.A.Tjaden,"Interstitial and substitutional Zn in InP and InGaAsP",J.Appl.Phys.Vol.65(2),No.15、p553−560(1989)
フォトダイオードの応答速度を高めるためには、p型領域のキャリヤ(正孔)濃度が高いことと、Znの拡散曲線の勾配が大きい(急峻である)ことが必要である。
2.5GHz以上の応答速度を得るためにはp型領域にp=4×1018cm−3以上の正孔濃度が必要であるということを本発明者は見いだした。これはかなり高いp型キャリヤ濃度である。p型領域のキャリヤ濃度を上げるには拡散温度Tを上げればよいと思われよう。が、そうすると拡散速度が速くpn接合の位置の制御が難しくなる。pn接合の位置が低くなりがちでn側空乏層が薄くなり静電容量Cが増えることもある。それについては既に述べた。
それに本発明者の実験によってわかった新たな事実がある。それは拡散温度Tが大きいと亜鉛分布(拡散プロフィル)が弛緩する(勾配がゆるやかになること)ということである。Zn拡散プロフィルが急峻でなければ応答速度をあげることができないからそれは問題である。
まず拡散プロフィルの急峻度について次のような定義をする。図2に定義を示す。図2はキャリヤ濃度(p)の深さz依存性を例示するグラフである。横軸は表面から深さz、縦軸はキャリヤ濃度p(cm−3)である。Znを熱拡散したあとの正孔濃度の分布p(z)である。表面では高く、内部では次第に低下してゆくようなグラフになる。キャリヤ濃度がp=1018cm−3となる深さを第1深さdとする。キャリヤ濃度がp=1015cm−3となる深さを第2深さdとする。p型領域でのキャリヤ濃度は4×1018以上であることが望ましいと述べた。それに到達しない試料でもp型領域にp=1018cm−3以上の所は大抵存在する。キャリヤ濃度pが高いためには丁度pになる第1深さdは深い方がよい。
pn接合はp=nとなる面でありnは受光層の内在的な電子濃度である。受光層の電子濃度nは低くて1015cm−3程度である。だから第2深さdというのはだいたいpn接合の位置だと考えて良い。受光層の電子濃度nにはばらつきがあり実際のpn接合の位置もばらつく。それでは急峻度の定義には使えないから、p=1015cm−3となる深さdをとるようにした。拡散カーブが急峻というのは、dのあと濃度pが急激に低下することである。濃度pが急激に低下してdにいたるということである。つまりdとdの距離が短いことである。そこでd/dの比率を求めそれを急峻度の指標とすることにした。d/dが小さいということはdからdまでが長いのでカーブが弛緩しているということである。
/dが大きく1に近いということはカーブが急峻だということである。だからd/dによってZn拡散プロフィルの急峻度を表現できる。これが大きく1に近いほど急峻である。ここでは0.5以上ということを条件にする(d/d≧0.5)。
図3に閉管法で、ZnをInPウエハへ熱拡散したときの拡散温度Tと急峻度d/dの関係を実測した結果を示す。横軸は拡散温度T(℃)である。縦軸は急峻度である。3点しかしめしていないが、それぞれサンプル数はn=10でその平均値を示している。拡散温度がT=600℃のときは急峻度はd/d=0.46である。拡散温度がT=560℃のときは急峻度はd/d=0.50である。拡散温度がT=520℃のときは急峻度はd/d=0.57である。
急峻度が0.5以上であるということを要求するとすれば、拡散温度は560℃以下だということになる(T≦560℃)。520℃程度で急峻度が0.57になって好都合である。500℃程度でもよいが480℃より低温になると拡散に時間がかかるのでのぞましくない。だから急峻度を考慮した拡散温度の適当な範囲は480℃≦T≦560℃といったところである。
拡散温度をその範囲に決めてもなお問題があるということがわかってきた。
一つはp型領域でのキャリヤ濃度p(z)のばらつきが大きいということである。常に所望のキャリヤ濃度が得られるとは限らない。p型領域のキャリヤ濃度を1018cm−3以上になるように拡散させた筈であるのに、表面z=0でのキャリヤ濃度が1017cm−3ということもある。それに急峻度が大きいのであるが、キャリヤ濃度pが小さすぎるということもある。亜鉛は充分に内部へ入っているのであるが、一部しか活性化(正孔を出すアクセプタになっていること)されていないということである。
急峻度を上げるためには比較的低温で拡散しなければならないがそうするとp型領域のキャリヤ濃度が低くなる。急峻度d/dを高くしキャリヤ濃度を上げるという目的に対し拡散を改善するだけでは役に立たないということが分かってきた。拡散以外の何らかの手段が要求されている、ということである。
本発明は、480℃〜560℃でZn拡散したあとのInPウエハを、大気圧近傍の圧力(0.5気圧〜2気圧)で不活性雰囲気(Ar、N、He、N/H2)あるいは真空で、390℃〜425℃、5分〜40分、より好ましくは400℃〜420℃、10分〜30分の熱処理をし、Znプロフィルの急峻度を維持しつつ、p型領域のキャリヤ濃度pを上げるものである。
最適の熱処理温度Tは410℃付近である。420℃より高温にすると表面から燐Pが抜けて表面が粗面化する。加熱すると燐の解離圧が高くなり燐抜けが生じるというのはよく知られているが、420℃程度の比較的低温でも燐が抜けて燐空孔が表面近くに増える。そうなると表面近傍の一部が半導体でなく金属化するから望ましくないのである。400℃以下でも熱処理できるが時間がかかり過ぎるので好ましくない。そのようなわけで好ましい熱処理温度はT=400℃〜420℃とする。熱処理温度Tと先ほどの拡散温度T(480℃〜560℃)を混同してはならない。
好ましい熱処理時間τは温度にもよるが、τ=10〜30分程度である。35分より長いか430℃より高いと、表面から燐Pが抜け燐空孔ができるので良くない。5分より短いあるいは390℃より低いとキャリヤ濃度pを増加させる効果が不十分である。
本発明は、480℃〜560℃の比較的低温でInPエピウエハにZnを拡散しそのあと395℃〜425℃、5分〜25分、より好ましくは、400℃〜420℃、10分〜30分の熱処理をする。560℃以下の比較的低温でZn拡散するので、拡散プロフィルは急峻になる。つまりd/dが0.5以上になる(d/d≧0.5)。しかし比較的低温で拡散するからそのままではp型領域のキャリヤ濃度が低い。
ところがそれに続いて熱処理をするのでそれによってp型領域のキャリヤ濃度が増加する。熱処理条件を395℃〜425℃、5分〜35分好ましくは、400℃〜420℃、10分〜30分とすることによって、表面を鏡面に保ちながら、p型領域のキャリヤ濃度を4×1018cm−2以上に高めることができる。それによって、2.5GHz以上の高速応答性を持ったInGaAs系のフォトダイオードを作製することができる。
マスクしたInPエピタキシャルウエハに閉管法で、Zn(二燐化三亜鉛)を用いてZnを熱拡散した。熱拡散の条件は520℃、30分である。これは全ての試料に共通である。
上の条件でZn拡散したあとのInPウエハを、電気炉に入れて窒素雰囲気(1気圧)とし、T=380℃〜430℃の温度範囲で、τ=5分〜60分の時間熱処理した。熱処理(アニール)時間τと熱処理(アニール)温度Tに組み合わせで14種類のサンプルS〜S14について実験しキャリヤ濃度(p)と表面状態を調べた。それぞれの種類のサンプル数は20(n=20)であり、キャリヤ濃度については平均値<p>で評価している。
(1)サンプルS=430℃ τ=5分
(2)サンプルS=420℃ τ=5分
(3)サンプルS=410℃ τ=5分
(4)サンプルS=420℃ τ=15分
(5)サンプルS=415℃ τ=15分
(6)サンプルS=410℃ τ=15分
(7)サンプルS=400℃ τ=15分
(8)サンプルS=420℃ τ=30分
(9)サンプルS=410℃ τ=30分
(10)サンプルS10=390℃ τ=30分
(11)サンプルS11=400℃ τ=35分
(12)サンプルS12=410℃ τ=40分
(13)サンプルS13=400℃ τ=60分
(14)サンプルS14=380℃ τ=60分
p型領域のキャリヤ(正孔)濃度をそれぞれのサンプルについて測定した。これはホール測定によっている。キャリヤ濃度は場所によってばらつきがあり同じ種類のサンプルでも試料によるばらつきがあるが、全て平均値<p>で表現することにする。深さ方向zのキャリヤ濃度分布はp(z)後に述べる。キャリヤ濃度pについては5段階(A濃度〜E濃度)に分けて評価した。
A濃度:5〜6×1018cm−3
B濃度:4〜5×1018cm−3
C濃度:3〜4×1018cm−3
D濃度:2〜3×1018cm−3
E濃度:1〜2×1018cm−3
2.5GHz以上の応答速度をもつフォトダイオードではp型領域のキャリヤ濃度pは4×1018cm−3以上であることが必要であると既に述べた。それは上に示すA濃度かB濃度でなければならないということである。C、D、E濃度では不十分である。
図4に測定結果を示す。横軸はアニール(熱処理)時間τである。これは5〜60分を5分刻みで表現している。アニール(熱処理)時間は5分を単位に変えているから5分より細かい時間の区別はない。たとえば数字10分の上に並ぶ格子はすべてアニール時間が10分であることを意味する。端数はない。縦軸はアニール温度Tである。これは5℃刻みで変化させている。たとえば410℃の右に並ぶ格子はすべて410℃で熱処理(アニール)しているという事である。
温度・時間で格子が形成されるがすべての格子に対して実験したサンプルが対応するのではない。一部の格子にサンプルが対応している。サンプルが対応する格子には濃度を表現するA〜Eを表記している。
サンプルS〜S14はアニール時間に関し短いものから温度に関して高いものから並べているので、左端の上からサンプルS、S…と対応する。格子の横に付してあるのはサンプル番号である。
アニール時間τが5分で文字表記のある3つの格子は、S〜Sに対応する。SはB濃度、SはC濃度、SはE濃度だということである。アニール時間は同じであるからアニール温度が低いほどキャリヤ濃度は低くなる。
アニール時間が15分で文字表記のある4つの格子はS〜Sに対応する。S、SはA濃度である。SはB濃度である。SはD濃度である。
アニール時間が30分で文字表記のある3つの格子は、S〜S10に対応する。S、SはA濃度である。S10はD濃度である。
アニール時間が35分でアニール温度が400℃であるS11はB濃度である。
アニール時間が40分でアニール温度が410℃であるS12はA濃度である。
アニール時間が60分で、400℃のS13はB濃度、380℃のS14はD濃度である。
14種のサンプルのキャリヤ濃度測定結果をみると、同じ熱処理時間τであると、熱処理温度Tが高い方がキャリヤ濃度pが高い。同じ熱処理温度Tであれば、熱処理時間τの長い方がキャリヤ濃度pが高くなる。熱処理が一体何をしているのか?ということが分からないとしてもその傾向はうなずくことができる。
先ほど述べたように、4×1018cm−3以上のキャリヤ濃度pということになると、A濃度、B濃度は合格であるが、C、D、E濃度は不合格である。するとB濃度とC濃度の間に合否を分ける曲線を引くことできる。
図4に実際に曲線を引いている。この曲線より上にあるのがA濃度、B濃度である。大体の式でいえば、
(T−380)τ≧500 (1)
というのが濃度の点で合格範囲である。アニール温度Tの条件として書くと、
≧380+500/τ (2)
というふうになる。
キャリヤ濃度の観点から、S、S、S、S10、S14は不合格である。これらはアニール時間τに対しアニール温度Tが低すぎるのである。あるいはそのアニール温度Tに対し時間が短すぎるのである。キャリヤ濃度の観点で基準を満足するのは、S、S、S、S、S、S、S11、S12,S13である。
しかしそれらが全部InP形フォトダイオードとしてふさわしいというわけではない。アニールはInPエピタキシャルウエハを加熱するのであるから高温で解離圧の高い燐Pが表面から解離する。それはInP結晶にはつきものの欠点である。熱処理において燐固体を電気炉内において燐分圧を調整するということをしていないので温度が高まるほどに燐の表面からの離脱が顕著におこる。燐が表面から抜けるとそのあとに穴ができるので表面が粗面化する。エピタキシャルウエハはミラー面であるが、燐抜けが生ずると粗面になる。粗面化したものは使えない。
14種類のサンプルについて表面状態を調べた。表面状態が鏡面であるものを合格とし、粗面であるものを不合格とする。それは先ほどのキャリヤ濃度pとは反対の傾向を持つようになる。
図5にそれぞれのサンプルの表面を観察し鏡面か粗面かを調べた結果を示す。横軸はアニール時間τ(分)で、縦軸はアニール温度T(℃)であり、それは図4と同じで14種類のサンプルに対応する。格子に「鏡」と記入してあるのが表面が鏡面のウエハということである。格子に「粗」と記入してあるのが表面が粗面のウエハということである。熱処理温度Tが高く熱処理時間τが長いほど粗面化しやすい傾向がある。それは当然のことであるが、430℃程度でも燐Pが抜けるということに注意すべきである。
、S、S12、S13は粗面化しており不合格である。S、S、S,S、S、S、S、S10、S11、S14は鏡面で合格である。
鏡面と粗面のサンプルの間に臨界的な曲線を引くことができる。それは近似式
≦405−30×tanh{(τ−35)/20} (3)
によって大体の値を表現することができる。これが鏡面条件である。
キャリヤ濃度条件と鏡面条件の両方を満足するのはS、S、S、S、S11の5種類ということである。これから熱処理条件として適当なのは
=390℃〜425℃、τ=5〜35分 (4)
であって、より好ましくは
=400℃〜420℃、τ=10〜30分 (5)
であるということがわかる。
それは熱処理の好ましい条件であるが温度が高いと時間は短くてよいし、温度が低いと時間は長く必要になる。390℃〜425℃の熱処理温度、5〜35分の時間といってもより詳しく言えば濃度条件と鏡面条件の両方を満たす紡錘型の領域である。
図6にそのような両方の条件を満足する領域を図示した。時間τを(5分〜35分の間で)はじめに決めて熱処理温度T(℃)を決めるとするならば上の近似式を用いて
380+500/τ≦T≦405−30×tanh{(τ−35)/20}(6)
というようになる。これは熱処理の条件であるが、実際にはその前段階のZn拡散の条件によって少し熱処理の好適な範囲も変わってくる。しかしそれでも、熱処理の最適の条件は上に示したような範囲である。
熱処理によって粗面化するのは温度が高すぎるとか時間が長すぎるとかであるがそれはもともと高温で揮発しやすい燐が抜けるからである。燐が抜けて空孔が増えるのでざらざらになる。
図7は、温度T=415度で、時間τ=15分で熱処理したZn拡散したInPウエハの表面の顕微鏡写真である。視野の大きさは200μm×200μmである。表面はむらなく均一で平坦なミラー面であることがわかる。これは熱処理温度、時間が適当で鏡面を維持できたということである。
図8は、温度T=475℃で、時間τ=60分の熱処理をしたZn拡散したInPウエハ表面の顕微鏡写真である。視野は200μm×200μmである。表面に不規則な模様が現れておりミラー面でなく粗面である事が分かる。これは温度が高すぎて表面から燐Pが抜けたということである。
先ほど述べた非特許文献1は、InP粉末と亜鉛拡散したInPウエハを石英管に封じ込め475℃〜500℃、30分〜8時間の熱処理をすると格子間にあったドナーとしての亜鉛が表面から抜けるので、キャリヤ濃度が増加するということを主張している。475℃というのは本発明者の立場から見れば高温過ぎる。そのような高温だと表面が粗面化して不良品となってしまう。それを立証するため475℃での熱処理をし顕微鏡観察したものである。予想通り粗面化していた。
本発明はもっと温度が低くて400℃〜420℃程度を最適温度として熱処理する。熱処理の時間も短い。それなら非特許文献1はどうして475℃〜500℃の高温が良いとするのか?はっきりしたことはわからないが、その理由は二つ考えられよう。
一つは非特許文献はInPの粉末を封管内に同封するからInPの蒸気圧によってInPウエハの表面から燐Pが解離しないのかもしれない。本発明は窒素、Ar、などの気体を封入して減圧あるいは大気圧程度で熱処理するので、燐分圧が低く、430℃を越えると燐が解離してくるのかもしれない。
もうひとつはメカニズムの違いであろうと思われる。非特許文献1は格子間の亜鉛が逆拡散して表面に出てくるといっている。しかし本発明者はそうでないと思う。同じ亜鉛なのだから、格子間にあった亜鉛と格子内にあった亜鉛で拡散係数に違いがあるとは考えにくい。
そうでなくて、格子間にあった亜鉛が僅かに動いてInの位置へうまく収まったので深いドナーから浅いアクセプタに変換されそれが正孔を出すようになるからp型キャリヤ濃度が増えるのだと考える。亜鉛が表面まで拡散して抜けるには高温と長時間の処理が必要である。
しかし本発明はそれほどの高温も長時間も不要である。だから本発明の処理はZnが表面から抜けるということではなく、わずかな位置の変更によってドナー・アクセプタ変化をしたということだと思われる。そのようなことは実際にキャリヤ濃度の分布を見てもわかる。
実際に、熱処理をしたものと、熱処理をしなかった試料について、表面からの深さの関数としてキャリヤ濃度pを測定した。その結果を図9に示す。横軸は表面から深さ(μm)である。縦軸はp型キャリヤ濃度(cm−3)である。
厚さ0.5μmまでの深さしか測定していないがこれは窓層の半ば程度である、図2のdよりも左側の表面に近いフラットな部分にあたる。高速応答性を与えるためのp型キャリヤ濃度が問題になるのはこの付近である。
上の複数本の曲線は、熱処理した試料(サンプル数n=20)に関するものである。熱処理の条件は窒素雰囲気(1気圧:0.1MPa)415℃、15分である。表面で3〜4×1018cm−3のキャリヤ濃度であるがすぐに増加し始める。0.1μmの深さでキャリヤ濃度は4〜6×1018cm−3に上昇する。以後0.5μmの深さまで4〜6×1018cm−3を維持する。
先ほど2.5GHz以上の動作速度を実現するためには4×1018cm−3以上のキャリヤ濃度が必要であると述べた。これら熱処理を経た試料はすべてその条件を満足している。熱処理をした試料の数はn=20個である。キャリヤ濃度が高いということが一目で分かる。ばらつきが少ないということも容易に分かる。
熱処理した試料の(サンプル数n=20)平均のキャリヤ濃度はp=4.96×1018cm−3で、標準偏差はσ=4.15×1017cm−3であった。
これに対して熱処理をしていないものは、表面でのキャリヤ濃度が低くばらつきも大きい。表面でのキャリヤ濃度が3×1017cm−3から2×1018cm−3まで広くばらついている。0.3〜0.5μmの深さでもキャリヤ濃度は6×1017cm−3から2.6×1018cm−3までばらついている。
サンプル数nが20であるが、熱処理していない試料の平均キャリヤ濃度はp=1.63×1018cm−3であった。これは先ほどの4×1018cm−3以上であるべきだという要求を満足する事ができない。標準偏差はσ=6.64×1017cm−3であって、キャリヤ濃度ばらつきの大きい事が分かる。
本発明の方法によって熱処理したInP試料はキャリヤ濃度がほぼ3倍に増えている。標準偏差は逆に2/3程度に低下している。熱処理によってキャリヤ濃度が3倍に増えるのだから優れた発明である。
熱処理したもののキャリヤ濃度曲線が表面近く(0.1μm)でわずかに濃度が低下している。これは加熱による亜鉛の表面からの抜けを示すものであるが、キャリヤ濃度自体が表面(0〜0.1μm)で低下しているのでアクセプタのZnが抜けたということである。だから本発明の熱処理は非特許文献1とは違って内部から格子間のドナーZnが逆拡散して表面から抜けるというようなメカニズムではない。そうでなくてドナー亜鉛が僅かに動いてアクセプタ亜鉛に変換されたということである。
先の例で3倍に増えるのだから格子間のドナー亜鉛が、アクセプタ亜鉛より多かったということではない。はじめにドナー亜鉛が1つ、アクセプタ亜鉛が2つあったとすると正孔は1つできるわけで、熱処理によって一つのドナー亜鉛がアクセプタ亜鉛に変換されると3つのアクセプタ亜鉛ができドナー亜鉛はなくなるから、正孔は3つになり3倍となる。
亜鉛拡散を比較的低温で(480℃〜560℃)で行うから拡散プロフィル(亜鉛の空間分布曲線)を急峻にできるが熱振動がよわくて亜鉛がかならずしも正規のIn格子の位置に入らず格子間に残留するということが起こるが、本発明はさらに表面荒れが起こらないような低温で熱処理するから格子間にある亜鉛原子がわずかに変位してIn格子位置に入る。そのため、キャリヤ濃度を4×1018cm−3以上にすることができるのである。
3倍にキャリヤ濃度を上げるというと不思議なようであるが、深いドナーが浅いアクセプタになるのだからその効果が2倍されるので、有効なキャリヤ濃度が3倍にもなるのである。
n−InP基板とInGaAs受光層、n−InP窓層を持ち亜鉛を選択拡散したInP系フォトダイオードの概略の断面図。
p領域におけるp型キャリヤ濃度の変化を、表面からの距離の関数として示し、p=1018cm−3となる深さdとp=1015cm−3となる深さdの比d/dによって拡散の急峻度を定義するグラフ。
亜鉛拡散温度Tの変化によって拡散急峻度d/dがどのように変化するかを示すグラフ。
熱処理時間を5分から60分まで5分刻みに設定し、熱処理温度を380℃から430℃まで5℃刻みに設定した14のサンプル群についてキャリヤ濃度を測定して、A濃度5〜6×1018cm−3、B濃度4〜5×1018cm−3、C濃度3〜4×1018cm−3、D濃度2〜3×1018cm−3、E濃度1〜2×1018cm−3に区分けしそれを対応する時間・温度格子に表記したもの。B濃度以上か、C濃度以下かによってサンプルの合否を分ける曲線を引いてある。
熱処理時間を5分から60分まで5分刻みに設定し、熱処理温度を380℃から430℃まで5℃刻みに設定した14のサンプル群について表面状態を観察し、鏡面であるか粗面であるかを、対応する時間・温度格子に表記したもの。鏡面を合格、粗面を不合格としてサンプルの合否を分ける曲線を引いてある。
熱処理によって鏡面を維持しながらキャリヤ濃度が4×1018cm−3以上になる熱処理時間τAと熱処理温度TAの図4、5の曲線の共通部分として示すグラフ。斜線を入れた部分が好適な範囲である。
亜鉛拡散後、415℃、15分の熱処理をしたInP試料の表面200μm×200μmの顕微鏡写真。きれいな鏡面であることがわかる。
亜鉛拡散後、475℃、60分の熱処理したInP試料の表面200μm×200μmの顕微鏡写真。凹凸のあるランダム模様のある粗面であることがわかる。
熱処理をしなかった試料(下側)と熱処理をした試料の表面から0.5μmまでの深さのキャリヤ濃度の測定値の変動を示すグラフ。
符号の説明
2 n−InP基板
3 n−InPバッファ層
4 InGaAs受光層
5 n−InP窓層
6 p型領域(Zn拡散領域)
7 p型領域(Zn拡散領域)
8 パッシベーション膜
9 p電極
20 反射防止膜

Claims (5)

  1. n−InP基板の上にバッファ層を介しあるいは直接にInGaAs受光層およびInP窓層を設け、閉管法あるいは開管法でInP窓層の側から亜鉛選択拡散をして受光層に到るp領域を作製するフォトダイオードの作製方法であって、亜鉛拡散を480℃〜560℃で行い、亜鉛拡散の後、窒素又は不活性気体雰囲気或いは真空中で395℃〜425℃、5分〜35分の熱処理を行い、InP窓層から受光層に到るp領域のキャリヤ濃度を上げることを特徴とするフォトダイオードの作製方法。
  2. 熱処理温度Tを400℃〜420℃、熱処理時間τを10分〜30分としたことを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードの作製方法。
  3. 10分〜30分の熱処理時間τAに対して、熱処理温度T
    380+500/τ≦T≦405−30×tanh{(τ−35)/20}の範囲の値とすることを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードの作製方法。
  4. p型キャリヤ濃度が1018cm−3となる部分の表面からの深さをdとし、p型キャリヤ濃度が1015cm−3となる部分の表面からの深さをdとし、d/d≧0.5とすることを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードの作製方法。
  5. 熱拡散温度を540℃以下で行うことを特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードの作製方法。
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