JP4940918B2 - データ復元装置およびその方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

データ復元装置およびその方法並びにコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、機械読み取り可能な視覚コードの形態で記録されたデジタルデータを復元する技術に関する。
従来、例えばカラーバーコードのように、ビット列と色とを対応付けて印刷を行うことにより、印刷媒体上にデータを記録する技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開2000−67191
しかしながら、前記従来の技術では、インクジェットプリンタのように面積階調で複数の色を表現するプリンタを用いて印刷媒体上へのデータの記録を行う場合、印刷媒体上にデータの記録のための大きな領域が必要となるという問題があった。
また、複数の色を表現するために印刷媒体上にインクドットを重ねて形成した場合、にじみ等の影響によって色の判別が困難となり、印刷媒体上に記録されたデータを精度良く復元することが困難となる場合があるという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、データ記録に必要な印刷媒体上の領域をより小さくした場合に、印刷媒体上に記録されたデータの復元の精度を向上させることを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明のデータ復元装置は、
機械読み取り可能な視覚コードの形態で記録されたデジタルデータを復元するデータ復元装置であって、
少なくともドットサイズで特定されるドット種類のドットを単位として印刷媒体上に印刷された視覚コードを画像として読み取る画像読取手段と、
前記読み取った視覚コードの画像に基づいて、前記視覚コードを構成する複数のインクドットのそれぞれについての前記ドット種類を判別することにより、一連のドット種類を表すコードデータを生成するコードデータ生成手段と、
前記コードデータの表す一連のドット種類のそれぞれをビット列が取り得る値に対応付けることにより、前記コードデータを前記デジタルデータに変換する復号化手段と
を備え、
前記画像読取手段は、前記視覚コードの印刷解像度よりも細かい解像度で、前記視覚コードの読み取りを行う構成であり、
前記コードデータ生成手段は、
前記読み取った視覚コードの画像から、各印刷画素に対応する複数の読取画素の濃度値をそれぞれ求めて、該濃度値から前記印刷画素毎の総濃度値を算出する総濃度値算出手段と、
前記算出された印刷画素毎の総濃度値に基づいて、前記ドット種類を判別するドット種類判別手段と
を備える。
このデータ復元装置では、印刷媒体上に印刷された視覚コードを構成する複数のインクドットのそれぞれについて、少なくともドットサイズで特定されるドット種類を判別することにより、一連のドット種類を表すコードデータが生成される。また、コードデータの表す一連のドット種類のそれぞれをビット列が取り得る値に対応付けることにより、コードデータのデジタルデータへの変換が行われる。このように、このデータ復元装置では、ドット種類自体にビット列が取り得る値が対応付けられた視覚コードからデジタルデータを復元することができるため、印刷媒体上のより小さい領域に記録されたデジタルデータの復元を行うことができる。
また、このデータ復元装置では、ドット種類自体にビット列が取り得る値が対応付けられた視覚コードからデジタルデータを復元することができるため、視覚コードにおいて複数のインクドットが重なって形成されることによるにじみ等の影響によって色の判別が困難となることがなく、印刷媒体上に記録されたデータの復元の精度を向上させることができる。
さらに、このデータ復元装置では、読み取った視覚コードの画像から、各印刷画素に対応する複数の読取画素の濃度値をそれぞれ求めて、該濃度値から前記印刷画素毎の総濃度値を算出し、その算出された印刷画素毎の総濃度値に基づいて、ドット種類を判別していることから、各印刷画素の範囲内でインクドットを形成する位置がずれたとしても印刷画素毎の総濃度値に変化がなく、この結果、ドット種類を高精度に判別することができる。例えばインクジェットプリンタでは、インクドットの着弾位置に多少のずれがあるが、このインクジェットプリンタによる印刷の場合でも、ドット種類を高精度に判別することができる。したがって、印刷媒体上に記録されたデータの復元の精度をより向上させることができる。換言すれば、印刷装置を着弾位置の精度に劣る廉価なものとしても、本発明のデータ復元装置によれば、ドット種類を十分に判別することが可能となる。
前記データ復元装置において、前記ドット種類判別手段は、前記算出された印刷画素毎の総濃度値から、前記印刷画素毎の一読取画素当たりの平均濃度値を算出する平均濃度値算出手段を備え、該算出された平均濃度値に基づいて、前記ドット種類の判別を行う構成としてもよい。
この構成によれば、一読取画素当たりの平均濃度値からドットサイズを判別していることから、画像読取装置による読取画素をそのまま利用して上記算出を行うことができ、処理が容易である
上記平均濃度値を利用した構成のデータ復元装置において、前記印刷媒体には、前記画像読取手段による一読取画素当たりの平均濃度値と前記ドット種類との対応を定義する機械読み取り可能なドット種類対応情報が印刷されており、前記画像読取手段は、前記ドット種類対応情報を読み取り、前記ドット種類判別手段は、読み取られた前記ドット種類対応情報を用いて、前記ドット種類の判別を行う構成としてもよい。
この構成によれば、ドットサイズの判別に必要な情報をすべて印刷媒体上から収得することができる。なお、印刷された前記ドット種類対応情報は、表形式のテーブルデータを表す情報としてもよい。
あるいは、印刷された前記ドット種類対応情報は、前記視覚コード用として使用しうる全てのドット種類をテスト印刷したドットテストパターンであり、印刷された前記ドットテストパターンから、前記画像読取手段による一読取画素当たりの平均濃度値と前記ドット種類との対応関係を示すドット種類対応テーブルを生成するテーブル生成手段を備え、前記ドット種類判別手段は、前記ドット種類対応情テーブルを用いて、前記ドット種類の判別を行う構成としてもよい。
この構成によれば、視覚コードを印刷する印刷装置毎にいちいちドット種類と平均濃度値との関係を調べてドット種類対応情報を予め作成しておかなくても、ドットテストパターンからドット種類対応テーブルを容易に作成することができる。
本発明のデータ復元装置において、前記印刷媒体には、前記デジタルデータを構成するビット列が取り得る複数の値と前記ドット種類との対応を定義する機械読み取り可能な符号化情報が印刷されており、前記画像読取部は、前記符号化情報を読み取り、前記復号化手段は、読み取られた前記符号化情報を用いて、前記コードデータの前記デジタルデータへの変換を行う構成としてもよい。
この構成によれば、復号化手段に必要な情報をすべて印刷媒体上から収得してデジタルデータの復元を行うことができる。なお、印刷された前記符号化情報は、表形式のテーブルデータを表す情報としてもよい。
本発明のデータ復元装置において、前記ドット種類は、インク色と前記ドットサイズとの組み合わせで特定されるものとしてもよい。このようにすれば、1ドットに対してより多くの情報を含ませることができることから、より長いビット列への対応が可能となる。
本発明のデータ復元方法は、
機械読み取り可能な視覚コードの形態で記録されたデジタルデータを復元するデータ復元方法であって、
(a)少なくともドットサイズで特定されるドット種類のドットを単位として印刷媒体上に印刷された視覚コードを画像として読み取る工程と、
(b)前記読み取った視覚コードの画像に基づいて、前記視覚コードを構成する複数のインクドットのそれぞれについての前記ドット種類を判別することにより、一連のドット種類を表すコードデータを生成する工程と、
(c)前記コードデータの表す一連のドット種類のそれぞれをビット列が取り得る値に対応付けることにより、前記コードデータを前記デジタルデータに変換する工程と
を備え、
前記工程(a)は、前記視覚コードの印刷解像度よりも細かい解像度で、前記視覚コードの読み取りを行う構成であり、
前記工程(b)は、
(b−1)前記読み取った視覚コードの画像から、各印刷画素に対応する複数の読取画素の濃度値をそれぞれ求めて、該濃度値から前記印刷画素毎の総濃度値を算出する工程と、
(b−2)前記算出された印刷画素毎の総濃度値に基づいて、前記ドット種類を判別する工程と
を備える。
本発明のコンピュータプログラムは、
機械読み取り可能な視覚コードの形態で記録されたデジタルデータを復元するためのコンピュータプログラムであって、
(a)少なくともドットサイズで特定されるドット種類のドットを単位として印刷媒体上に印刷された視覚コードを画像として読み取る機能と、
(b)前記読み取った視覚コードの画像に基づいて、前記視覚コードを構成する複数のインクドットのそれぞれについての前記ドット種類を判別することにより、一連のドット種類を表すコードデータを生成する機能と、
(c)前記コードデータの表す一連のドット種類のそれぞれをビット列が取り得る値に対応付けることにより、前記コードデータを前記デジタルデータに変換する機能と
をコンピュータに実現させるとともに、
前記機能(a)は、前記視覚コードの印刷解像度よりも細かい解像度で、前記視覚コードの読み取りを行う構成であり、
前記機能(b)は、
(b−1)前記読み取った視覚コードの画像から、各印刷画素に対応する複数の読取画素の濃度値をそれぞれ求めて、該濃度値から前記印刷画素毎の総濃度値を算出する機能と、
(b−2)前記算出された印刷画素毎の総濃度値に基づいて、前記ドット種類を判別する機能と
を備える。
前記データ復元方法およびコンピュータプログラムは、本発明のデータ復元装置と同様な効果を奏する。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としてのデータ記録・復元システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例のデータ記録・復元システム10は、コンピュータ100と、コンピュータ100に接続されたプリンタ300およびスキャナ400と、を備えている。
コンピュータ100は、CPU110と、液晶モニタ等の表示部120と、キーボードやマウス等の操作部130と、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置140と、インターフェイス部(I/F部)150と、ROMやRAM等の内部記憶装置200と、を備えている。コンピュータ100の各構成要素は、バス160を介して互いに接続されている。
インターフェイス部150は、ケーブルを介してプリンタ300およびスキャナ400等の外部機器と接続され、外部機器との間で情報のやり取りを行う。例えば、インターフェイス部150は、プリンタ300に対し画像を印刷するための印刷データを供給する。また、インターフェイス部150は、スキャナ400により生成された画像データを取得する。なお、インターフェイス部150は、ネットワークと接続され、ネットワークを介した情報のやり取りを行うとしてもよい。
内部記憶装置200には、データ記録処理部210と、データ復元処理部220と、が格納されている。データ記録処理部210およびデータ復元処理部220は、所定のオペレーティングシステムの下で、後述のデータ記録処理およびデータ復元処理を実行するためのコンピュータプログラムである。CPU110は、内部記憶装置200からこれらのコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、後述のデータ記録処理およびデータ復元処理を実現する。
データ記録処理部210は、データの符号化を行う符号化処理部212と、プリンタ300を制御して印刷を実行させる印刷処理部214と、をモジュールとして含んでいる。また、データ復元処理部220は、スキャナ400を制御して画像等の読み取りを実行させる画像読取処理部222と、読みとった画像に基づいてコードデータを生成するコードデータ生成処理部224と、生成したコードデータをデジタルデータに変換する復号化処理部226と、をモジュールとして含んでいる。コードデータ生成処理部224は、平均濃度値算出処理部224aとドット種類判別処理部224bとを備える。これらの各部の機能の詳細については、後述のデータ記録処理およびデータ復元処理の説明において詳述する。なお、データ記録処理部210およびデータ復元処理部220に含まれる各モジュールは、データ記録処理部210およびデータ復元処理部220から独立した構成であるとしてもよい。
内部記憶装置200には、また、符号化テーブルCTおよびドット種類対応テーブルDTが格納されている。符号化テーブルCTは、デジタルデータを構成するビット列が取り得る複数の値と、プリンタ300による印刷に用いられるインク色とドットサイズとの組み合わせで特定される複数のドット種類と、の対応を定義する表形式のテーブルであり、データ記録処理部210の符号化処理部212により使用される。一方、ドット種類対応テーブルDTは、データ復元処理部220のドット種類判別処理部224bにより使用される表形式のテーブルである。符号化テーブルCTおよびドット種類対応テーブルDTの詳細については後述する。
プリンタ300は、インク滴を印刷媒体上に吹き付けてインクドットを形成することにより印刷を行うインクジェットプリンタである。本実施例のプリンタ300は、6色のインク(シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)、ブラック(K))による3つのドットサイズ(小さい順に「小」,「中」,「大」と表す。)のインクドットを用いて、印刷を行うことが可能である。
スキャナ400は、印刷用紙等の印刷媒体上に形成された画像や文字を読み取り、読み取った画像等を表すデータを生成するイメージスキャナである。本実施例のスキャナ400は、プリンタ300が後述のデータ記録コードDRCを印刷する際の印刷解像度よりも細かい解像度で画像等の読み取りを行うことが可能なスキャナである。どの程度の細かい解像度で読みとりがなされたかについては後述する。
図2は、本実施例のデータ記録・復元システム10によるデータ記録処理の流れを示すフローチャートである。本実施例のデータ記録処理は、デジタルデータを印刷媒体上に記録する処理である。
ステップS110では、データ記録処理部210(図1)が、対象データを取得する。対象データは、印刷媒体上への記録の対象となるデジタルデータである。対象データは、任意のデジタルデータであり、例えば画像(静止画像や動画像)を表す画像データであってもよく、音声を表す音声データであってもよく、テキストを表すテキストデータであってもよい。データ記録処理部210は、インターフェイス部150を介して外部から対象データを取得するとしてもよいし、外部記憶装置140や内部記憶装置200に格納された対象データを取得するとしてもよい。
ステップS120では、データ記録処理部210の符号化処理部212(図1)が、対象データの符号化を行う。対象データの符号化は、対象データを構成するビット列が取り得る複数の値のそれぞれを、プリンタ300における印刷に用いられるインク色とドットサイズとの組み合わせで特定されるドット種類に対応付けることにより、対象データを一連のドット種類を表すコードデータに変換する処理である。対象データの符号化は、ドット種類と対象データを構成するビット列が取り得る値との対応を定義する符号化テーブルCT(図1)を用いて行われる。
図3は、符号化テーブルCTの一例を示す説明図である。図3に示すように、符号化テーブルCTにおいて、6つのインク色(C,LC,M,LM,Y,K)と3つのドットサイズ(小、中、大)との組み合わせで特定されるドット種類のそれぞれは、固有の4ビットのビット列の値に対応付けられている。インク色は、C,LC,M,LM,Y,Kの順に、より大きなビット列の値が対応しており、それぞれのインク色においても、ドットサイズが大きいほどより大きなビット列の値が対応している。
例えば、図3に示すように、本実施例の符号化テーブルCTにおいては、インク色、ドットサイズともに「なし」のドット種類には「0000」という値のビット列が対応付けられ、シアン(C)の「小」のドット種類には「0001」という値のビット列が対応付けられ、シアンの「中」のドット種類には「0010」という値のビット列が対応付けられ、シアンの「大」のドット種類には「0011」という値のビット列が対応付けられている。そして、ライトシアン(LC)の「小」のドット種類には「0100」という値のビット列が対応付けられ、ライトシアンの「中」のドット種類には「0101」という値のビット列が対応付けられ、シアンの「大」のドット種類には「0110」という値のビット列が対応付けられている。
この結果、図3に示す符号化テーブルCTでは、印刷画素PXにドットを形成しない「なし」を含む16種類のドット種類のそれぞれに固有のビット列の値が対応付けられている。例えば、ライトシアン(LC)の「小」のドット種類や、ライトマゼンタ(LM)の「小」のドット種類や、イエロー(Y)の「小」のドット種類のように、使用されないドット種類を含んでいる。これは、データ復元処理中のドット判別(図6のステップS220)において判別エラーが発生する可能性の高いドット種類を使用しないことにより、ドット判別の精度を向上させるためである。判別エラーが発生する可能性の高いドット種類は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)といった比較的濃度の小さいインク色の小さいドットである。
なお、上記使用されないドット種類は、一例であり、シアン(C)やライトシアン(LC)といった比較的濃度の大きいインク色の「大」のドットについても判別エラーが発生する可能性が高いことから、上記使用されないドット種類を、これら比較的濃度の大きいインク色の大きいドットに換える構成としてもよい。
図4は、対象データの符号化方法の一例を示す説明図である。図4の最上段には、対象データを構成するビット列の一部を例示している。図4の例では、対象データは4ビットのビット列(以下「単位ビット列UBQ」と呼ぶ)毎に区切られ、各単位ビット列UBQは、符号化テーブルCT(図3)に従い複数のドット種類の内の1つを表すコードデータに変換される。例えば、「0110」という単位ビット列UBQは、ライトシアン(LC)の「大」のドット種類を表すコードデータに変換される。同様に、例えば「1001」という値の単位ビット列UBQは、ライトマゼンタ(LM)の「中」のドット種類を表すコードデータに変換され、「0011」という値の単位ビット列UBQは、シアン(C)の「大」のドット種類を表すコードデータに変換される。このような変換を対象データを構成するすべての単位ビット列UBQに対して行うことにより、対象データを一連のドット種類を表すコードデータに符号化することができる。
なお、符号化処理部212による対象データの符号化は、誤り訂正可能な符号を用いて行うことが好ましい。誤り訂正可能な符号としては、例えば、リードソロモン符号がある。
ステップS130(図2)では、印刷処理部214(図1)が、ステップS120における符号化により生成された一連のドット種類を表すコードデータに基づき、データ記録コードDRCの印刷を行う。図5は、データ記録コードDRCの一例を示す説明図である。図5には、印刷媒体PM上に印刷されたデータ記録コードDRCの一部を拡大して示している。図5に示すように、データ記録コードDRCは、印刷媒体PM上の1画素である印刷画素PX(図5において破線で囲んで示す)のそれぞれに形成された複数のドット種類のインクドットDによって構成された視覚コードである。印刷処理部214は、プリンタ300を制御して、一連のドット種類を表すコードデータに従いインクドットDを順番に印刷媒体PM上に形成させることにより、データ記録コードDRCの印刷を行う。
なお、データ記録コードDRCは、後述のデータ復元処理の際の位置決めのための図示しない基準マークを含んでいる。基準マークは、例えば、対象データの記録に直接使用しないインク色やドットサイズのインクドットを用いて印刷される。また、ステップS130では、印刷媒体PM上に、ステップS120における符号化に用いた符号化テーブルCTを特定するための機械読み取り可能な符号化テーブル識別子CTI(図5参照)と、後述のデータ復元処理の際に必要となるドット種類対応テーブルDTを特定するための機械読み取り可能なドット種類対応テーブル識別子DTI(図5参照)とが印刷される。符号化テーブル識別子CTIおよびドット種類対応テーブル識別子DTIは、例えばQRコード等の2次元コードによって構成されている。
以上説明したデータ記録処理により、対象データが印刷媒体PM上にデータ記録コードDRCという形で記録される。
図6は、本実施例のデータ記録・復元システム10によるデータ復元処理の流れを示すフローチャートである。本実施例のデータ復元処理は、印刷媒体PM上に記録された対象データを復元する処理である。
ステップS210では、画像読取処理部222(図1)が、スキャナ400を制御して、印刷媒体PM上に印刷されたデータ記録コードDRC、符号化テーブル識別子CTIおよびドット種類対応テーブル識別子DTIを読み取る。本実施例では、画像読取処理部222によるデータ記録コードDRCの読み取りは、プリンタ300がデータ記録コードDRC(図5)を印刷する際の印刷解像度よりも細かい解像度で行われる。詳細には、画像読取処理部222によるデータ記録コードDRCの読み取りは、プリンタ300の上記印刷解像度の9倍(縦3倍×横3倍)の解像度で行われている。画像読取処理部222による読み取りにより生成された画像データは、内部記憶装置200内の所定の領域に格納される。
ステップS220では、コードデータ生成処理部224(図1)が、データ記録コードDRCの読み取りにより生成された画像データを用いてドット種類の判別を行い、一連の複数のドット種類を表すコードデータを生成するコードデータ生成処理を行う。
図7は、ステップS220のコードデータ生成処理の詳細を示すフローチャートである。図7に示すように、コードデータ生成処理部224は、まず、読み取りより生成された画像データからデータ記録コードDRCに含まれる基準マークを検出して、データ記録コードDRCの位置決めを行う(ステップS310)。次いで、コードデータ生成処理部224に含まれる平均濃度値算出処理部224aは、その位置決めのなされたデータ記録コードDRCの各印刷画素PXを特定して、印刷画素PX毎の一読取画素PY当たりの平均濃度値を算出する(ステップS320)。前述したように、画像読取処理部222によるデータ記録コードDRCの読み取りは、プリンタ300の印刷解像度の9倍(縦3倍×横3倍)の解像度で行われていることから、図8に示すように、各印刷画素PXは、画像読取処理部222により得られた読取画素PYの9つ分に対応する。ステップS320では、各印刷画素PXを前記基準マークから特定し、その特定された各印刷画素PXに対応した9つの読取画素PYについての各濃度値(階調値)をそれぞれ求めて、各濃度値の総和である総濃度値を読取画素PYの数である9で割ることにより、各印刷画素PXにおける一読取画素PY当たりの平均濃度値を求める。
なお、各読取画素PYの濃度値は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色毎の濃度値から構成されており、各色の濃度値は、スキャナ400の読取画素のR,G,B階調値として容易に取得することができる。平均濃度値は、R,G,Bの各色の平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbとして求める。各平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbは、0〜255の階調値によって表される。
次いで、ドット種類判別処理部224bは、ドット種類対応テーブル識別子DTIの読み取りにより生成された読み取りデータ(画像データ)に基づき、ドット種類対応テーブルDTの判別を行う(ステップS330)。ドット種類対応テーブルDTの判別は、ドット種類対応テーブル識別子DTIが例えばQRコードの場合、そのQRコードを解読することにより、ドット種類対応テーブルDTを特定する処理である。
図9は、ドット種類対応テーブルDTの一例を示す説明図である。図示するように、ドット種類対応テーブルDTにおいて、6つのインク色(C,LC,M,LM,Y,K)と3つのドットサイズ(小、中、大)との組み合わせで特定されるドット種類のそれぞれは、R,G,Bの各色の読取画素の階調値に対応付けられている。
例えば、図9に示すように、本実施例のドット種類対応テーブルDTにおいては、インク色、ドットサイズともに「なし」のドット種類には、Rの階調値としての211〜255の値と、Gの階調値としての211〜255の値と、Bの階調値としての211〜255の値とが対応付けられている。シアン(C)の「小」のドット種類には、Rの階調値としての141〜175の値と、Gの階調値としての211〜255の値と、Bの階調値としての211〜255の値とが対応付けられ、シアンの「中」のドット種類には、Rの階調値としての71〜105の値と、Gの階調値としての211〜255の値と、Bの階調値としての211〜255の値とが対応付けられ、シアンの「大」のドット種類には、Rの階調値としての0〜35の値と、Gの階調値としての211〜255の値と、Bの階調値としての211〜255の値とが対応付けられている。同様に、LC,M,LM,Y,Kの各ドットサイズについても、R,G,Bの各階調値の値が対応付けられている。
すなわち、ドット種類対応テーブルDTに含まれるドット種類、読取画素の階調値の各値が、QRコード等の二次元コードの形でドット種類対応テーブル識別子DTIとして記録されており、ステップS330では、ドット種類対応テーブル識別子DTIから上記ドット種類対応テーブルDTを得る処理を行う。
図7に戻り、ステップS330で、上述したドット種類対応テーブルDTが特定されると、次いで、ドット種類判別処理部224bは、ステップS320で求められた平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbを、ステップS330で得られたドット種類対応テーブルDTに照合する(図9中の右欄の「読取画素の階調値」に照合)ことにより、各平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbから定まるインク色およびドットサイズを判別する(ステップS340)。例えば、ステップS222で求められた平均濃度値DAVr=“80”,DAVg=“230”,DAVb=“240”である場合、図9中の上から3行目にマッチングすることから、シアン(C)の「中」のドット種類と判別される。例えば、ステップS222で求められた平均濃度値DAVr=“220”,DAVg=“220”,DAVb=“60”である場合、図9中の下から4行目にマッチングすることから、イエロー(Y)の「大」のドット種類と判別される。
ステップS340では、データ記録コードDRCに含まれる全ての印刷画素PXのそれぞれについてのドット種類の判別を行っており、この判別された結果は、一連の複数のドット種類を表すコードデータとして内部記憶装置200に一旦記憶される。ステップS340の実行後、「リターン」に進み、コードデータ生成処理を抜けると、図6のステップS230に進む。
図6に示すように、ステップS230では、復号化処理部226(図1参照)が、符号化テーブル識別子CTIの読み取りにより生成された読み取りデータ(画像データ)に基づき、符号化テーブルCTの判別を行う。符号化テーブルCTの判別は、符号化テーブル識別子CTIが例えばQRコードの場合、そのQRコードを解読することにより、データ記録処理に使用された符号化テーブルCTを特定する処理である。
続くステップS240では、復号化処理部226(図1)が、ステップS220で生成されたコードデータの表す一連の複数のドット種類のそれぞれを、ステップS230で特定された符号化テーブルCTを用いてビット列が取り得る値に対応付けることにより、対象データの復元を行う。この処理は、データ記録処理における対象データの符号化(図2のステップS120)と逆の処理である。なお、データ記録処理における対象データの符号化が誤り訂正可能な符号を用いて行われている場合には、復号化処理部226による対象データの復元の際に誤り訂正が行われる。
以上説明したデータ復元処理により、印刷媒体PM上にデータ記録コードDRCという形態で記録された対象データを復元することができる。
以上説明したように、本実施例のデータ記録・復元システム10では、対象データを構成する単位ビット列UBQの取り得る値のそれぞれを符号化テーブルCTを用いてドット種類に対応付けることにより、対象データを一連のドット種類を表すコードデータに変換する符号化が行われる。そして、生成されたコードデータの表す一連のドット種類のインクドットDを印刷媒体PM上に形成してデータ記録コードDRCの印刷を行うことにより、対象データを印刷媒体PM上に記録することができる。このとき、インク色とドットサイズとの組み合わせで特定されるドット種類自体に所定のビット列の値が対応付けられるため、対象データの記録のために要する印刷媒体PM上の領域(データ記録コードDRCの面積)をより小さくすることができる。すなわち、本実施例のデータ記録・復元システム10では、高密度で対象データを印刷媒体PM上に記録することができると共に、高密度で印刷媒体PM上に記録された対象データを復元することができる。
また、図5に示すように、データ記録コードDRCにおいては、印刷画素PX毎に1つのインクドットDのみが形成されており、複数のインクドットDが重なって形成されることがない。そのため、データ復元処理の際に、にじみ等の影響によって色の判別が困難となることがなく、印刷媒体PM上に記録された対象データを精度良く復元することが可能である。
さらに、本実施例のデータ復元処理部220では、視覚コードの画像から、各印刷画素PXに対応する9つの読取画素の濃度値(階調値)をそれぞれ求めて、9つの読取画素の濃度値の総和を総濃度値として算出し、その算出された総濃度値から印刷画素PX毎の一読取画素PY当たりの平均濃度値を算出する。そして、その平均濃度値をドット種類対応テーブルDTに照合することによりドット種類の判別を行っている。このために、各印刷画素PXの範囲内でインクドットを形成する位置がずれたとしてもドット種類を高精度に判別することができる。
図10は、印刷画素PXの範囲内でインクドットを形成する位置がずれる様子を示す説明図である。図10中の(a)は「小」のドットサイズのインクドットが左上側にずれた例であり、(b)は「小」のドットサイズのインクドットが右下側にずれた例である。(c)は「中」のドットサイズのインクドットが左下側にずれた例であり、(d)は「中」のドットサイズのインクドットが中央近くに位置する例である。(e)は「大」のドットサイズのインクドットが左上側にずれた例であり、(f)は「大」のドットサイズのインクドットが右下側にずれた例である。なお、プリンタ300による印刷画素PXのサイズは、インクドットの着弾位置の上記ずれの量を考慮して定められている。換言すれば、インクドットの着弾位置は、図10の(a)〜(f)に例示するように大きなずれがあるが、一つの印刷画素PXの範囲内に収まる。
プリンタ300を構成するインクジェットプリンタにおいては、プリンタヘッドからのインクの吐出量の多少や、スキャナ400の読み取りのムラ等により、図10の(a)〜(f)に例示するようにインクドットの着弾位置にずれが生じる。これに対して、本実施例のデータ復元処理部220では、印刷画素PX毎の一読取画素PY当たりの平均濃度値に基づいてドット種類の判別を行っていることから、図10の(a)と(b)の間、あるいは(c)と(d)との間、あるいは(e)と(f)との間で、同じ平均濃度値としての演算結果を得て同一のドット種類との判別結果を得ることができる。
データ記録コードDRCの読み取りにより生成された画像データからドット種類(インク色およびドットサイズ)を判別する手法としては、画像データからインクドットを検出して(インクドットが存在する読取画素を検出して)、その検出された読取画素のそれぞれについてインク色およびドットサイズを求めることが考えられるが、インクドットの着弾位置のずれ量が大きいと、上記インクドットの検出を逃すことがあり、ドット種類を誤判定する虞があった。これに対して、本実施例では、上述したように、インクドットの着弾位置にずれが生じたとしても、ドット種類の判別結果は変化なく正確であることから、ドット種類を高精度に判別することができる。また、インクドットの着弾位置のずれ量は、構成の簡易な(すなわち廉価な)インクジェットプリンタにおいて大きいことから、廉価なインクジェットプリンタを用いてデジタルデータを印刷媒体上に記録することは困難であったが、本実施例のデータ復元処理部220では、上述したように、インクドットの着弾位置のずれ量に関係なくドット種類を高精度に判別することができることから、廉価なインクジェットプリンタを用いたデジタルデータの記録を容易に実現することができるという副次的な効果も奏する。
また、本実施例のデータ記録・復元システム10では、データ記録処理の際に、対象データの符号化に用いられる符号化テーブルCTを特定する符号化テーブル識別子CTIと、対象データの復元に用いられるドット種類対応テーブルDTを特定するドット種類対応テーブル識別子DTIとが印刷媒体PM上に印刷される。そして、データ復元処理の際に、印刷媒体PM上に印刷されたドット種類対応テーブル識別子DTIに基づき、対象データの復号化に用いられるドット種類対応テーブルDTが特定され、また符号化テーブル識別子CTIに基づき符号化テーブルCTが特定される。そのため、本実施例のデータ記録・復元システム10では、データ復元処理の際に、適切なドット種類対応テーブルDTおよび符号化テーブルCTを用いて正確に対象データを復元することができる。
また、本実施例のデータ記録・復元システム10において、データ記録処理の際に、誤り訂正可能な符号を用いて対象データの符号化が行われた場合には、データ復元処理の際に誤り訂正が行われる。この場合には、データ復元処理のドット判別(図6のステップS220)において判別エラーが発生した場合にも、当該エラーを訂正して対象データを正確に復元することが可能である。
なお、データ復元処理のドット判別(図6のステップS220)における判別エラーは、インク色の判別より、ドットサイズの判別において比較的発生しやすいと考えられる。本実施例に用いられる符号化テーブルCTは、図3に示すように、ドットサイズが1段階異なる2つのドットサイズのそれぞれが、互いに1ビットのみ相違するビット列の値に対応付けられるようなテーブルとなっている。そのため、仮にドットサイズの判別において、誤ってドットサイズを1段階異なるサイズであると判別してしまった場合でも、発生する誤りは1ビットのみである。従って、本実施例に用いられる符号化テーブルCTでは、誤り訂正の精度を向上させることができる。
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について次に説明する。第1実施例では、データ復元処理に用いられるドット種類対応テーブル識別子DTIは、ドット種類対応テーブルDT(図9参照)の内容を表す2次元コードによって構成されていたが、これに替えて、第2実施例では、視覚コード用として使用しうる全てのドット種類をテスト印刷したドットテストパターンをドット種類対応テーブル識別子とし、このドットテストパターンからドット種類対応テーブルDTを生成する構成とした。以下、詳細に説明する。
図11は、本発明の第2実施例におけるデータ復元処理に用いられるドット種類対応テーブル識別子DTI2の一例を示す説明図である。図示するように、ドット種類対応テーブル識別子DTI2は、横方向に3個、縦方向に6個の合計18個のインクドットにより構成されるドットテストパターンである。図中の1点鎖線および破線は、図示の便宜のために示したもので実際に印刷されるものではない。ドット種類対応テーブル識別子DTI2では、第1行目から第6行目までの各行に、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インク色で特定されるインクドットが表されており、第1列目から第6列目までの各列に、「小」、「中」、「大」の各ドットサイズで特定されるインクドットが表されている。
データ記録処理部は、データ記録コードを印刷する際に、上記構成のドット種類対応テーブル識別子DTI2を印刷する処理を行う。この結果、プリンタ300でドットテストパターンが印刷される。なお、図中、インクドットが印刷画素PXの中央に位置しないのは、前述してきたインクドットの位置ずれによるものである。
図12は、ドット種類対応テーブル特定処理を示すフローチャートである。このドット種類対応テーブル特定処理は、第1実施例におけるコードデータ生成処理(図7)のステップS330に換えて行われる処理である。図示するように、処理がドット種類対応テーブル特定処理に移行すると、まず、CPU110は、ドット種類対応テーブル識別子DTI2の位置決めを行い(ステップS510)、そのドット種類対応テーブル識別子DTI2の各印刷画素を特定して、印刷画素毎の一読取画素当たりの平均濃度値を算出する処理を行う(ステップS520)。このステップS510およびS520の処理は、第1実施例におけるステップS310およびS320の処理と同様なものであり、処理対象がデータ記録コードの読み取りにより生成された画像データであるか、ドット種類対応テーブル識別子DTI2の読み取りにより生成された画像データであるかが相違するだけである。すなわち、ステップS520では、CPU110は、ドット種類対応テーブル識別子DTI2の各印刷画素PXを特定し、その特定された各印刷画素PXに対応した9つの読取画素PYについての各濃度値(階調値)をそれぞれ求めて、各濃度値の総和である総濃度値を読取画素PYの数である9で割ることにより、各印刷画素PXにおける一読取画素PY当たりの平均濃度値を求める。平均濃度値は、R,G,Bの各色の平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbとして求める。
次いで、CPU110は、ステップS520で算出された印刷画素毎の各色の平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbに基づいて、印刷画素毎の一読取画素辺りの明るさを求めて、各印刷画素をその明るさでもって順位付けする(ステップS530)。印刷画素毎の明るさは、RGBの各色の階調値、すなわち各色の平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbから次式(1)の変換式を利用して求める。ここで、各色の平均濃度値をR.G.Bとした。
y=0.30DAVr+0.59DAVg+0.11DAVb …(1)
インク色がシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の間ではこの順に明るいが、同色系のシアン(C)とライトシアン(LC)との間およびマゼンタ(M)とライトマゼンタ(LM)との間では必ずしも前者の方が明るい訳ではない。シアン(C)とライトシアン(LC)との間では、明るい順に並べると、Cの「小」、LCの「小」、Cの「中」、LCの「中」、LCの「大」、LCの「大」の順となる。マゼンタ(M)とライトマゼンタ(LM)との間では、明るい順に並べると、Mの「小」、LMの「小」、Mの「中」、LMの「中」、LMの「大」、LMの「大」の順となる。
その後、CPU110は、ステップS530で得られた明るさの順位が隣接する2つの印刷画素間の中間階調値を順に算出し(ステップS540)、その算出された複数の中間階調値に基づいてドット種類対応テーブルを生成する処理を行う(ステップS550)。
図13は、ステップS540の処理の一例を示す説明図である。図中の例示は、明るさの順位が隣接する2つの印刷画素として、Cの「小」のインクドットを記録した印刷画素と、LCの「小」のインクドットを記録した印刷画素とが該当する場合についてのものである。なお、各印刷画素が、いずれのドット種類のインクドットを記録したものであるかは、ドット種類対応テーブル識別子DTI2を読み取ったときの読み取り位置から判定することができる。図11に示すように、例えば、上記読み取り位置が第1行目、第1列目であればCの「小」のインクドットを記録した印刷画素(以下、第1の印刷画素PX1と呼ぶ)であり、上記読み取り位置が第2行目、第1列目であればLCの「小」のインクドットを記録した印刷画素(以下、第2の印刷画素PX2と呼ぶ)である。
図13に示すように、第1の印刷画素PX1の平均濃度値DAVr=“158”、DAVg=“233”、DAVb=“233”であり、第2の印刷画素PX2の平均濃度値DAVr=“193”、DAVg=“233”、DAVb=“233”である場合、赤(R)についての平均濃度値DAVrの中間値(中間階調値)、すなわち“158”と“193”との中間値が、Rの中間階調値=“175”として求まる。このRの中間階調値=“175”が、Cの「小」のインクドットとLCの「小」のインクドットとの間の境界となる。このようにインク色がC、LCについては、2つの印刷画素のRの平均濃度値DAVrの中間値に基づいて、Rについての境界が求まる。なお、図示はしないが、M、LMについては、2つの印刷画素のGの平均濃度値DAVgの中間値に基づいて、Gについての境界が求まる。Yについては、2つの印刷画素のBの平均濃度値DAVbの中間値に基づいて、Bについての境界が求まる。Kについては、2つの印刷画素のR,G,Bの平均濃度値DAVr,DAVg,DAVbの中間値に基づいて、R,G,Bについての境界が求まる。
上記のように、境界を求めることで、図9に例示したドット種類対応テーブルDTが生成される。ドット種類対応テーブルDTの生成を終えると、「リターン」に抜けて、このドット種類対応テーブル特定処理のルーチンを一旦終える。このドット種類対応テーブルDTを用いて、第1実施例と同様に、データ記録コードDRCに記録された一連の複数のドット種類を表すコードデータを生成する。
以上のように構成された第2実施例によれば、視覚コードを印刷するプリンタ毎にいちいちドット種類と平均濃度値との関係を調べてドット種類対応テーブルを予め作成しておかなくても、ドットテストパターンからドット種類対応テーブルを容易に作成することができる。このために、種々のプリンタへの対応が可能となり、汎用性に優れている。種々のプリンタとしては、上記各実施例のようにRGBプリンタに限る必要もなく、入力データがLabであるLabプリンタ等としてもよい。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記各実施例におけるデータ記録・復元システム10(図1)の構成はあくまで一例であり、データ記録・復元システム10の構成を他の構成とすることも可能である。例えば、データ記録・復元システム10は、スキャナ400の代わりにデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを備えるとしてもよい。この場合には、データ復元処理のデータ記録コードDRCおよび符号化テーブル識別子CTIの読み取り(図6のステップS210)は、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラを用いて実行される。
また、上記各実施例では、データ記録処理およびデータ復元処理の両方がデータ記録・復元システム10により実行されるとしているが、データ記録処理およびデータ復元処理のそれぞれが別のシステムにより実行されるとしてもよい。すなわち、データ記録処理はデータ記録処理部210(図1)およびプリンタ300を備えるデータ記録システムにより実行され、データ復元処理はデータ復元処理部220およびスキャナ400を備えるデータ復元システムにより実行されるとしてもよい。
また、上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
C2.変形例2:
上記各実施例では、データ記録処理(図2)のステップS130において、印刷媒体PM上にデータ記録コードDRCと共に、符号化テーブル識別子CTIおよびドット種類対応テーブル識別子DTIを印刷する構成としているが(図5参照)、符号化テーブル識別子CTIの代わりに符号化テーブルCTの内容そのものを示す機械読み取り可能な情報を印刷媒体PM上に印刷するとしてもよいし、ドット種類対応テーブル識別子DTIの代わりにドット種類対応テーブルDTの内容そのものを示す機械読み取り可能な情報を印刷媒体PM上に印刷するとしてもよい。
また、符号化テーブルCTとドット種類対応テーブルDTを上記各実施例のように個別に設けるのではなく、両テーブルCT,DTの内容を合体して一のテーブルとする構成としてもよい。この構成の場合には、印刷媒体上に印刷されるテーブル識別子も一つとなる。
C3.変形例3:
上記各実施例におけるプリンタ300に用いるドット種類は、6つのインク色および3つのドットサイズとしているが、ドット種類はこれに限られるものではない。ドット種類は、インク色とドットサイズの組み合わせで特定されるものとして、インク色の数やドットサイズの数を上記各実施例と異なる構成としてもよい。
C4.変形例4:
また、上記各実施例では、視覚コードは、インク色とドットサイズで特定されるドット種類のドットを単位として印刷される構成としていたが、これに換えて、ドット種類をドットサイズだけで特定されるものとすることもできる。対象データを2ビットのビット列毎に区切って、そのビット列の値が「00」の時にはドットなしで、「01」の時には「小」のドットサイズで、「10」の時には「中」のドットサイズで、「11」の時には「大」のドットサイズで印刷される構成とすればよい。この構成の際にもデータ復元時に、上記各実施例と同様に、印刷画素毎の一読取画素当たりの平均濃度値に基づいてドット種類を判別する構成とすることができる。
上記変形例4におけるドット種類は、3つのドットサイズとしているが、ドットサイズの数を3以外の数とする構成としてもよい。さらには、ドット種類をドットサイズと他のドットを規定するパラメータ(例えば、形状)との組み合わせで特定されるものとしてもよい。
C5.変形例5:
また、プリンタ300の印刷に用いられるインクは、染料インクであってもよく、顔料インクであってもよい。
C6.変形例6:
前記実施例では、視覚コードの画像から、各印刷画素PXに対応する9つの読取画素の濃度値(階調値)をそれぞれ求めて、9つの読取画素の濃度値の総和を総濃度値として算出し、その算出された総濃度値から印刷画素PX毎の一読取画素PY当たりの平均濃度値を算出し、その平均濃度値をドット種類対応テーブルDTに照合することによりドット種類の判別を行っていた。これに換えて、前記算出された総濃度値をそのまま用いて、その総濃度値をドット種類対応テーブルDTに照合することによりドット種類の判別を行う構成としてもよい。この場合には、ドット種類対応テーブルは、「読取画素の階調値」ではなく、その値に一印刷画素当たりの読取画素の数(上記例では、「9」)を掛けた「総濃度値」として記憶しておく必要がある。この構成によっても、上記各実施例と同様に、ドット種類を高精度に判別することができる。
C7.変形例7:
前記実施例では、画像読取処理部222によるデータ記録コードDRCの読み取りは、プリンタ300の印刷解像度の9倍(縦3倍×横3倍)の解像度で行われていたが、これに換えて、16倍(縦4倍×横4倍)、25倍(縦5倍×横5倍)等としてもよい。視覚コートとしてのデータ記録コードDRCの印刷解像度よりも細かい解像度であれば、いずれの解像度とすることもできる。
本発明の第1実施例としてのデータ記録・復元システムの構成を概略的に示す説明図である。 データ記録・復元システム10によるデータ記録処理の流れを示すフローチャートである。 符号化テーブルCTの一例を示す説明図である。 対象データの符号化方法の一例を示す説明図である。 データ記録コードDRCの一例を示す説明図である。 データ記録・復元システム10によるデータ復元処理の流れを示すフローチャートである。 ステップS220のコードデータ生成処理の詳細を示すフローチャートである。 印刷画素PXと読取画素PYとの関係を示す説明図である。 ドット種類対応テーブルDTの一例を示す説明図である。 印刷画素PXの範囲内でインクドットを形成する位置がずれる様子を示す説明図である。 本発明の第2実施例におけるデータ復元処理に用いられるドット種類対応テーブル識別子DTI2の一例を示す説明図である。 ドット種類対応テーブル特定処理を示すフローチャートである。 ステップS540の処理の一例を示す説明図である。
符号の説明
10…データ記録・復元システム
100…コンピュータ
110…CPU
120…表示部
130…操作部
140…外部記憶装置
150…インターフェイス部
160…バス
200…内部記憶装置
210…データ記録処理部
212…符号化処理部
214…印刷処理部
220…データ復元処理部
222…画像読取処理部
224…コードデータ生成処理部
224a…平均濃度値算出処理部
224b…ドット種類判別処理部
226…復号化処理部
300…プリンタ
400…スキャナ
PM…印刷媒体
CT…符号化テーブル
CTI…符号化テーブル識別子
DT…ドット種類対応テーブル
DTI…ドット種類対応テーブル識別子
DRC…データ記録コード
PX…印刷画素
PY…読取画素

Claims (6)

  1. 機械読み取り可能な視覚コードの形態で記録されたデジタルデータを復元するデータ復元装置であって、
    少なくともドットサイズで特定されるドット種類のドットを単位として印刷媒体上に印刷された視覚コードを画像として読み取る画像読取手段と、
    前記読み取った視覚コードの画像に基づいて、前記視覚コードを構成する複数のインクドットのそれぞれについての前記ドット種類を判別することにより、一連のドット種類を表すコードデータを生成するコードデータ生成手段と、
    前記コードデータの表す一連のドット種類のそれぞれをビット列が取り得る値に対応付けることにより、前記コードデータを前記デジタルデータに変換する復号化手段と
    を備え、
    前記画像読取手段は、前記視覚コードの印刷解像度よりも細かい解像度で、前記視覚コードの読み取りを行う構成であり、
    前記コードデータ生成手段は、前記読み取った視覚コードの画像から、各印刷画素に対応する複数の読取画素の濃度値をそれぞれ求めて、該濃度値から前記印刷画素毎の総濃度値を算出する総濃度値算出手段と、
    前記算出された印刷画素毎の総濃度値に基づいて、前記ドット種類を判別するドット種類判別手段と
    を備える、データ復元装置。
  2. 請求項1に記載のデータ復元装置であって、
    前記ドット種類判別手段は、
    前記算出された印刷画素毎の総濃度値から、前記印刷画素毎の一読取画素当たりの平均濃度値を算出する平均濃度値算出手段を備え、該算出された平均濃度値に基づいて、前記ドット種類の判別を行う構成である、データ復元装置。
  3. 請求項2に記載のデータ復元装置であって、
    前記印刷媒体には、前記画像読取手段による一読取画素当たりの平均濃度値と前記ドット種類との対応を定義する機械読み取り可能なドット種類対応情報が印刷されており、
    前記画像読取手段は、前記ドット種類対応情報を読み取り、
    前記ドット種類判別手段は、読み取られた前記ドット種類対応情報を用いて、前記ドット種類の判別を行う、データ復元装置。
  4. 請求項3に記載のデータ復元装置であって、
    印刷された前記ドット種類対応情報は、前記視覚コード用として使用しうる全てのドット種類をテスト印刷したドットテストパターンであり、
    印刷された前記ドットテストパターンから、前記画像読取手段による一読取画素当たりの平均濃度値と前記ドット種類との対応関係を示すドット種類対応テーブルを生成するテーブル生成手段を備え、
    前記ドット種類判別手段は、前記ドット種類対応テーブルを用いて、前記ドット種類の判別を行う、データ復元装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のデータ復元装置であって、
    前記印刷媒体には、前記デジタルデータを構成するビット列が取り得る複数の値と前記ドット種類との対応を定義する機械読み取り可能な符号化情報が印刷されており、
    前記画像読取手段は、前記符号化情報を読み取り、
    前記復号化手段は、読み取られた前記符号化情報を用いて、前記コードデータの前記デジタルデータへの変換を行う構成である、データ復元装置。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載のデータ復元装置であって、
    前記ドット種類は、インク色と前記ドットサイズとの組み合わせで特定されるものである、データ復元装置。
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