JP4938874B2 - 板ガラスをミラー形状に切断する方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、この切断方法では、切断線と切り込み線とが接続しているため、切り込み線を入れたときに、製品端部に瑕が入る場合がある。
このように、板ガラスから曲線を有する形状の製品を、瑕の発生を抑えつつ、効率的に切り出すための有効な手段は未だ提案されていない。
従って、本発明の目的は、瑕の発生を抑えて、効率的にミラーの形状に板ガラスを切断する方法を提供することにある。
前記切断線を板ガラスの下面にまで進展させる第2工程、並びに、
前記ブレーキング線を進展させることにより、前記ミラー形状部より外側の不要部を切断して、前記ミラー形状部から分離し、除去する第3工程からなる板ガラスの切断方法であって、
前記第2工程において、前記形状部の中心を固定された板ガラスの下面側に、前記切断線を跨ぐようにヒーターを押し当てて、前記板ガラスの下面を100〜300℃に加熱し、前記切断線を前記板ガラスの下面まで進展させると供に、前記第3工程において、前記形状部の中心を固定された板ガラスの上方から、前記ブレーキング線の板ガラスの端部側に600〜700℃の熱気を吹き付けて急速加熱し、前記ブレーキング線を前記切断線及び板ガラスの端部まで進展させると供に、板ガラスの下面にまで進展させることを特徴とする板ガラスを切断する方法である。
本発明により切断される板ガラスは、加工が容易なソーダガラスであることが好ましい。本発明の方法は、平面ガラスばかりでなく、曲面ガラスの切断にも使用することができる。板ガラスの厚さは4mm以下であればよいが、本発明の方法は、特に厚さが2〜3mmの板ガラスの切断に効果的である。
また、曲面ガラスの場合には、特に曲率半径が1000〜2000mmの曲面ガラスの切断に効果的である。
特に、自動車のサイドミラー等を切り出す場合には、曲面ガラスを使用してもよい。
板ガラスの端部側の一端は、後述する第3工程の熱気の吹き付け部分になるように描かれる。また、第3工程によりブレーキング線が熱割して板ガラス端部まで達し、不要部が脱落する。
板ガラス1を80〜100℃に熱するにはヒーターを用いてもよいが、曲面ガラスを切断する場合、曲げ炉から取り出された曲面ガラスの温度は300℃に達しているので、これを80〜100℃まで冷却して切断することが、エネルギー効率及び作業効率の観点から好ましい。
また、板ガラス1を固定する手段(図示せず)としては、板ガラスに瑕を付けず、着脱が容易である真空吸引によるものを使用することが好ましい。
カッター10は、コンピュータ数値制御(以下「CNC」という。)により所望の形状の切断線及びブレーキング線を描くように制御される。
カッターヘッド12は、カッターチップ11近傍に冷却された空気を吹出す為の吹出口13を有していることが好ましい。
吹き付ける空気の温度は0〜10℃であることが好ましい。
そこで、第1工程の処理を受けた板ガラスを、真空パッドを用いて第2工程へ移送する。第2工程では、前記切断線及びブレーキング線が設けられた板ガラスの切断線の内側部分を固定し、前記板ガラスの下面側に、前記切断線を跨ぐようにヒーターを押し当てて100〜300℃に加熱して、前記切断線を前記板ガラスの下面まで進展させる。
製品となる板ガラスの切断線の内側部分を固定する手段20としては、第1工程と同様、裏面側を真空吸引することが好ましい。
ヒーター21としては公知のものを使用することができる。
ヒーター21を、板ガラスの切断線が設けられた面の下面から、前記切断線を跨ぐようにヒーターを押し当てて加熱することにより、図6に示すように、板ガラスの前記反対側の面が切断線部分を中心に矢印cの方向に膨張し、切断線2が更に進展して、前記下面まで達する(図6、2c)。
また、1枚の板ガラスに2以上の切断線が設けられている場合、図5に示すように、1個のヒーターが2本の切断線を跨いでいてもよい
図7に第3工程の概略を示す。
第3工程は、固定された前記板ガラス1の上方から、前記ブレーキング線の端部に600〜700℃の熱気を吹き付け(矢印d)、前記形状部より外側の不要部を切断し除去する工程である。
こうすることにより、板ガラスのブレーキング線の部分が熱割れして、不要部がミラー形状部から分離され、所望のミラーの形状の板ガラスが得られる。
このとき、第2工程により切断線が下面まで達しているので、ブレーキング線の進展が該切断線に達した時点で終わり、切断線の内側の形状部分にまで及ぶことはない。
ブレーキング線端部に600〜700℃の熱気を吹き付ける手段31としては、安全面から、ノンフレームトーチを使用することが好ましい。
また、熱気吹き付け部は、板ガラスの端部の上方に、各ブレーキング線の板ガラス端部側の末端に吹き付けを行うように配置する。
1枚の板ガラスに2本以上の切断線が設けられている場合、1つづつ順に不要部の除去を行ってもよいが、切断線の個数分の吹き付け手段を用いて一度に全ての不要部を除去してもよい。
2 切断線
3 ブレーキング線
10 カッター
11 カッターチップ
12 カッターヘッド
13 吹出し口
14 カッターチップ回転軸
20 板ガラス固定手段
21 ヒーター
30 板ガラス固定手段
31 熱気吹き付け手段
Claims (9)
- ミラーの形状に板ガラスを切断する方法であって、80〜100℃に熱された板ガラスを固定し、該板ガラスの上面に、カッターで前記ミラー形状の切断線、及び、少なくとも異なる4方向に、一端が前記板ガラスの端部に向かい、他の一端が前記切断線に囲まれた形状部に向かうブレーキング線を設けると供に、該切断線及びブレーキング線上に冷却された空気を吹き付けて、前記切断線及びブレーキング線を前記板ガラスの内部に進展させる第1工程、
前記切断線を板ガラスの下面にまで進展させる第2工程、並びに、
前記ブレーキング線を進展させることにより、前記ミラー形状部より外側の不要部を切断して、前記ミラー形状部から分離し、除去する第3工程からなる板ガラスの切断方法であって、
前記第2工程において、前記形状部の中心を固定された板ガラスの下面側に、前記切断線を跨ぐようにヒーターを押し当てて、前記板ガラスの下面を100〜300℃に加熱し、前記切断線を前記板ガラスの下面まで進展させると供に、前記第3工程において、前記形状部の中心を固定された板ガラスの上方から、前記ブレーキング線の板ガラスの端部側に600〜700℃の熱気を吹き付けて急速加熱し、前記ブレーキング線を、前記切断線及び板ガラスの端部まで進展させると供に板ガラスの下面にまで進展させることを特徴とする、板ガラスを切断する方法。 - 前記形状が、四角形、円形又は楕円形である、請求項1に記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記板ガラスが、2以上の前記切断線を描くことが可能な四角形状の板ガラスである、請求項1又は2に記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記板ガラスの厚さが2〜3mmである、請求項1〜3の何れか記載された板ガラスを切断する方法。
- ブレーキング線の前記他の一端が、切断線から3〜5mm離れた箇所である、請求項1〜4の何れか記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記板ガラスが曲面ガラスであり、前記板ガラスの上面が曲面ガラスの凸面であり、前記80〜100℃に熱された板ガラスが、曲げ炉から取り出された後、80〜100℃まで冷却された曲面ガラスである、請求項1〜5の何れか記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記曲面ガラスの曲率半径が1000〜2000mmである請求項6に記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記ミラーが車両用のミラーである、請求項1〜7の何れか記載された板ガラスを切断する方法。
- 前記車両用のミラーが自動車用のサイドミラーである、請求項8に記載された板ガラスを切断する方法。
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