JP4938853B2 - 食品調理装置 - Google Patents

Description

本発明は、例えば巻き寿司や、他の類似形状の食品や生産物などのロール状食品の調理装置に関する。

本発明の装置をより良く説明するために、巻き寿司の調理のために用いる一例が記載されるが、この例が限定しているわけではなく、本発明による装置を用いて他の食品や生産物が完全に製造されてもよいのは言うまでもない。

既知のように巻き寿司は、主に米、生の魚およびまたは野菜からなり、この全てが１枚の海苔で巻かれ、略円筒形状をなす。

巻き寿司を調理するためには、それ故、米と他の材料を海苔の上に置き、それを巻くことが必要である。

海苔は非常に薄いので、海苔を破くことなくこの作業を実行することは難しい。同じく、きれいな円筒形状を有する巻き寿司を調理することも同様に難しい。

本発明の目的は、それ故、安価でかつ取り扱いが容易な簡素な装置を用いて、これらの課題を解決することにある。

本発明は、実施形態の説明と付加された図面の助けを借りて、より良く理解されるであろう。

本実施形態に係わる閉塞状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる開放状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる開放状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる開放状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる開放状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる閉塞状態の装置を示す斜視図である。 本実施形態に係わる閉塞状態の装置を示す断面図である。 調理された食品とともに本実施形態に係わる開放状態の装置を示す斜視図である。

図１は、本実施形態に係わる装置１を閉塞状態で示している。装置は、断面形状が（必須ではないが好ましくは）部分的に円形である２つのシェル２，３を備え、それらの部品は、好ましくは（必須ではないが）ヒンジ（不図示）を用いてお互いヒンジ結合されている。各シェル２，３は、それぞれ好ましくは略矩形状のプレート４，５または６，７により、その各端部が閉塞されるのが好ましい。別の形状が考えられるのはもちろんである。これらのプレートは不可欠なものではなく、それらは省略してもよく、あるいは他の等価な手段に置き換えてもよい。

図２では、装置１が開放状態にて示され、それによりくぼみ形状を有する２つのシェル２，３の内側の表面を示している。

図３では、食品を調理するために用いられる樹脂製のフィルム形状の柔軟性ある要素８が配置された開放状態にて、装置が示されている。フィルム８は、用途は後述するが、その一端部に膨出部９を備えるようにしてもよい。

巻き寿司を調理するために、図３の装置内に海苔１０が置かれる。図４に示すように、図４の右側の海苔の端はほぼシェル３の縁にそろい、一方、図の左側の海苔の端はシェル２を超えて広がっている。

図５に示すように、それから装置１には、海苔で包むつもりの例えば米、生の魚およびまたは野菜などの食品が詰め込まれ、これにより各シェル２，３に食品物１１を形成する。

所望の態様で詰め込みがされると、図６に示すように２つのシェル２，３が閉じられ、図６の矢印で示されるようにフィルム８が膨出部９により引っ張られる。図７は、その作用をより良く理解されるようにする図６の装置の断面図である。これよりフィルム８を引っ張ることにより、海苔１０と包まれた食品物１１とが摩擦によって回転駆動されて、海苔１０の内側でこれらを「回転させる」ことを可能にし、その結果として図８に示すように円筒形状を有する調理食品を得る。図７に明らかに見られるように、シェル２，３が閉じられたとき、シェル２，３の間に細長い穴を設け、フィルム８を通過させ、引き出させるようにすることが必要である。

もちろん、本発明は巻き寿司の調理に限定されず、それどころか他の包まれた食品や他の生産物でさえ、本発明による装置を用いて作られてよい。例えば海苔をパンケーキや、他の材料が置かれるシート形状を有する別の食料品に置き換えることも可能である。

２つのシェルはお互いにヒンジ結合されてもよく、されなくてもよい。ヒンジ結合されない場合、（例えば雄部が雌部に相互作用する方式によって連結することにより）一方が他方に固定されることを可能とする固定手段を設けることができる。例示の方法によるヒンジもしくは連結手段は、プレート４〜７に位置するようにしてもよい。

同様に、シェルの端部に配置されるプレートをなしとすることもできる。この場合、装置を使うとき、食料品を調理するためにそれを垂直に置くと、食料品が調理される面で一端部が閉塞されるのでより簡単であろう。加えて、プレート４〜７の不存在時には、ヒンジもしくは連結手段は、好ましくは、しかし制限的ではないが、シェル２，３に位置する。

柔軟性ある要素は、フィルム、布、もしくはあらゆる他の等価な手段により形成してもよい。

シェルの中空の内部は、略円筒形状や楕円形状、もしくはあらゆる他の適宜な形状であってもよい。

当然のことながら、本発明の装置は大変簡素であり、低コストで製造することができ、個人や専門家によって使用されてもよい。

装置はあらゆる適宜な材料で製造してもよく、例えば木、樹脂、金属、もしくは材料の組み合わせでさえあってもよい。装置は上述したように食品を調理するために使用されてもよく、あらゆる他の食品もしくは非食品生産物を調理するために使用されてもよい。

一方で、本発明は、具体例を形成するとして記載された実施形態に限定されるものではなく、等価な手段が考えられる。

Claims (11)

1. 食品を調理するための装置（１）において、
   内部が円筒形状である少なくとも２つのシェル（２，３）と、
   移動可能な柔軟性ある要素であり、前記シェルが組み立てられたときに、該組み立てられたシェルから当該柔軟性ある要素を引き出すことによって、前記シェル内にある食料品（１０，１１）を回転駆動するように設けられる要素（８）とを備える装置。
2. 請求項１に記載の装置において、
   前記移動可能な柔軟性ある要素（８）は、樹脂製のフィルムである装置。
3. 請求項１または２に記載の装置において、
   前記２つのシェル（２，３）は、互いにヒンジ結合されている装置。
4. 請求項１または２に記載の装置において、
   前記２つのシェルは、互いに連結されている装置。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置において、
   前記シェルは、各端部に閉塞プレート（４，５，６，７）を備える装置。
6. 請求項５に記載の装置において、
   前記閉塞プレート（４，５，６，７）によりヒンジ結合されている装置。
7. 請求項１〜６のいずれか１項に記載の装置において、
   木、または樹脂、または金属、またはこれらの材料の組合せによって構成されることを特徴とする装置。
8. 請求項１〜７のいずれか１項に記載の装置を用いた食品の調理方法において、
   前記２つのシェルを並べて配置する工程と、
   少なくとも前記柔軟性ある要素の一端部が前記シェルの１つから外側に突き出た状態で、前記移動可能な柔軟性ある要素を前記２つのシェル内に配置する工程と、
   前記食料品を各シェル内の前記柔軟性ある要素に置く工程と、
   前記２つのシェルを閉じる工程と、
   前記装置を閉塞状態に保ったまま、前記柔軟性ある要素の突き出た部分を引っ張って、前記シェル内に置かれた前記食料品を回転駆動させる工程と、
   前記食料品を取り出すべく前記装置を開放する工程とを含む方法。
9. 請求項８に記載の方法を実施するための装置。
10. 請求項１〜７のいずれか１項に記載の装置において、
    細長い穴であって、前記シェルが組み立てられたときに、前記移動可能な柔軟性ある要素（８）の両端部が当該細長い穴から外側に突き出る、細長い穴が前記２つのシェルの間に設けられる装置。
11. 請求項８に記載の方法において、
    前記食料品を各シェル内の前記柔軟性ある要素に置く工程の前に、シート形状を有する別の食料品を、その一端がシェルの縁にそろい且つ他端がシェルを超えて広がるように前記シェルに置く工程を更に含む方法。

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