JP4938251B2 - 過電流保護回路及びdc/dcコンバータ - Google Patents

過電流保護回路及びdc/dcコンバータ Download PDF

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Description

本発明は、電気電子機器に出力される電流が設定値を超えた場合に当該電流を規制し保護をかける過電流保護回路、及び当該過電流保護回路を有するDC/DCコンバータに関する。
近年、半導体技術や電子技術の伸展を背景に、各種電気電子機器においては高機能化を図るために、多種にわたる制御回路が組み込まれるようになっている。こうした制御回路は通常、一定電圧で駆動させる必要がある。そこで、交流商用電源を整流後、所定の直流電圧に降圧、或いは昇圧するためのDC/DCコンバータを搭載する場合が多い。
従来、こうしたDC/DCコンバータには、通常、過電流保護回路が内蔵されている。即ち、DC/DCコンバータで発生させた出力が負荷先の回路に必要以上(例えば定格以上等)に出力されないように、負荷先の回路、或いはDC/DCコンバータ自体を保護するために組み込まれる回路であり、DC/DCコンバータの出力電流を監視して過電流を検出したらDC/DCコンバータをシャットダウンさせたり、電流制限を行う等の方式が従来より広く採用されている。
過電流保護回路において、DC/DCコンバータの出力電流を監視するための検出方法としては、DC/DCコンバータの出力回路に電流センス抵抗を設け、電流センス抵抗を流れる電流に応じて発生する電圧を監視することで間接的に電流を監視するのが最も簡単な方法としてよく用いられている。
この電圧値を予め設定された閾値と比較し、当該閾値に達した場合に、直ちに過電流規制したり、或いはタイマーラッチにより一定時間、閾値以上の状態で経過した場合に電流規制したりする制御が知られている。
又、具体的な電流規制の形態としては、コンバータ(及び電気電子機器)自体をシャットダウンしたり、或いはスイッチング素子をオンオフ制御して出力電流を閾値以下となるように絞り込む等、過電流を規制するような各種制御が行われる。
ところで、このような過電流保護回路を備えたDC/DCコンバータを搭載する電気電子機器として、例えばHD(ハードディスク)搭載電気電子機器がある。HDは大容量のデジタルデータを高速で記録、読み出しできることから、従来よりPCに搭載されている。又、近年では、HD搭載DVDレコーダがハードディスクに手軽に大容量、高画質の動画像をデジタル録画し、視聴できることなどから、価格の低下とも相まって、急速に普及しつつある。
このようなHD搭載電気電子機器においても、上述したような過電流保護回路を備えたDC/DCコンバータを搭載しており、機器内のHD、及び制御回路に対して適正な電源供給が行われるようになっている。
前述のようなHD搭載電気電子機器においてはHDが起動する場合と制御系のみが動作している場合とで大きく消費電流特性が異なり、機器として異なる2つの消費電流特性を併せ持つことになっていた。
即ち、図6の領域Pで示すように、HDが起動する場合、その消費電流特性は起動時に限って相対的に大きな電流が短時間で消費される傾向にある。一方、制御系のみが動作している場合には、HDの場合に比べて相対的に低い電流が継続的に消費される傾向にある。
こうしたHD搭載電気電子機器のような異なる2つの消費電流特性を有する電気電子機器において過電流保護を行う場合に設定する閾値には、以下の2通りの場合があった。
1つは、HDが起動する場合の、短時間で大電流が流れる消費電流特性に合わせて、閾値を高く設定する場合である。
もう1つは、制御系のみが動作している場合の、比較的低い電流が継続的に流れる消費電流特性に合わせて、閾値を低く設定する場合である。
しかしながら、閾値を前者のHDにおける消費電流特性に合わせた設定にする場合、DC/DCコンバータより出力し得る電流も大きくなるため、それに対応できるようにDC/DCコンバータの構成回路には高い電流能力が要求されることになっていた。その結果、DC/DCコンバータが大型化したり、コストアップに繋がっていた。
一方、閾値を後者の制御系における消費電流特性に合わせた設定にする場合、前者の場合のようなDC/DCコンバータの構成回路に高い電流能力が要求されるようなことはないが、その反面、短時間に大電流が流れるような場合に、出力電圧が低下してしまうという問題が生じていた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、異なる2つの消費電流特性を併せ持つ電気電子機器に出力されるDC/DCコンバータに過電流保護機能を持たせる場合に、DC/DCコンバータの構成回路に高い電流能力を要したり、短時間での大電流消費時における出力電圧低下を招くことなく、小型、低コストで消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路、及び当該過電流保護回路を搭載したDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために請求項1に記載の過電流保護回路は、電気電子機器に出力される電流が設定値を超えた場合に当該電流を規制し保護をかける過電流保護回路であって、当該過電流保護回路は、前記電気電子機器が瞬間的に消費する大電流を規制する第1の閾値と、前記電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流を規制する第2の閾値との2つの閾値を備え、電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、瞬時に過電流規制を図る一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した場合には、当該電流が予め定めた一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合にのみ、過電流規制を図り、前記過電流保護回路は、前記電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合に前記過電流規制を行う短時間過電流保護回路と、前記電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制を行う連続時間過電流保護回路とを有し、前記短時間過電流保護回路は、前記電気電子機器に出力される電流が流れるセンス抵抗の前段に接続され、前記第1の閾値の電流値に相応するように予め設定される第1の電圧発生手段と、前記センス抵抗の後段電圧と、前記第1の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも低いときは前記電気電子機器に出力する電流を所定値に調整するためにオンオフ制御されるスイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも高いときは前記スイッチング素子をオフにする第1の制御部と、を有して成る一方、前記連続時間過電流保護回路は、前記センス抵抗の前段に接続され、前記第2の閾値の電流値に相応するように予め設定される第2の電圧発生手段と、前記センス抵抗の後段電圧と、前記第2の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第2のコンパレータと、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったか否かを判別するための過電流時間計測回路と、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より低いときは前記過電流時間計測回路による時間計測を停止するとともに前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より高いときは前記過電流時間計測回路により時間計測を行い、一定時間継続して第2の閾値以上となったことを判別後、前記スイッチング素子をオフにする第2の制御部と、を有して成り、前記第1のコンパレータは、前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第1の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、前記第2のコンパレータは、前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第2の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、前記第1の制御部は、前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される第1のアンドゲートと、当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に発振器からの発振パルスがTポートに入力される第1のフリップフロップと、当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成る一方、前記第2の制御部は、前記第2のコンパレータの出力がDポートに入力されると共に、第2のアンドゲートの出力がTポートに入力される第2のフリップフロップと、当該第2のフリップフロップのQポートからの出力が入力される前記過電流時間計測回路と、当該過電流時間計測回路からの出力と前記発振器からの発振パルスとが入力される前記第2のアンドゲートと、前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される前記第1のアンドゲートと、当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に前記発振器からの発振パルスがTポートに入力される前記第1のフリップフロップと、当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成ることを特徴とする。
また、上記問題を解決するために請求項に記載のDC/DCコンバータは、電気電子機器に出力される電流が設定値を超えた場合に当該電流を規制し保護をかける過電流保護回路を内蔵するDC/DCコンバータであって、当該過電流保護回路は、電気電子機器に出力する電流が、電気電子機器が瞬間的に消費する大電流を規制する第1の閾値に達した場合に瞬時に過電流規制を図る短時間過電流保護回路と、電気電子機器に出力する電流が、電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流を規制する第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制を行う連続時間過電流保護回路とを有し、前記短時間過電流保護回路が行う、電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合の前記過電流規制は、電気電子機器に出力する電流を所定値に調整するためにオンオフ制御されるスイッチング素子を瞬時にオフにする制御である一方、前記連続時間過電流保護回路が行う、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制は、シャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れかであり、前記電気電子機器は、消費電流が相対的に低い通常駆動と、短時間、消費電流が相対的に高くなる大電流駆動との2通りの電流消費状態を有し、DC/DCコンバータから電気電子機器に出力される電流に基づき、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には前記連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には前記短時間過電流保護回路による過電流規制が行われることで、異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化し、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめ、前記短時間過電流保護回路は、前記電気電子機器に出力される電流が流れるセンス抵抗の前段に接続され、前記第1の閾値の電流値に相応するように予め設定される第1の電圧発生手段と、前記センス抵抗の後段電圧と、前記第1の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも低いときは前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも高いときは前記スイッチング素子をオフにする第1の制御部と、を有して成る一方、前記連続時間過電流保護回路は、前記センス抵抗の前段に接続され、前記第2の閾値の電流値に相応するように予め設定される第2の電圧発生手段と、前記センス抵抗の後段電圧と、前記第2の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第2のコンパレータと、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったか否かを判別するための過電流時間計測回路と、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より低いときは前記過電流時間計測回路による時間計測を停止するとともに前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より高いときは前記過電流時間計測回路により時間計測を行い、一定時間継続して第2の閾値以上となったことを判別後、前記スイッチング素子をオフにする第2の制御部と、を有して成り、前記第1のコンパレータは、前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第1の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、第2のコンパレータは、前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第2の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、前記第1の制御部は、前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される第1のアンドゲートと、当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に発振器からの発振パルスがTポートに入力される第1のフリップフロップと、当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートと、を有して成る一方、前記第2の制御部は、前記第2のコンパレータの出力がDポートに入力されると共に、第2のアンドゲートの出力がTポートに入力される第2のフリップフロップと、当該第2のフリップフロップのQポートからの出力が入力される前記過電流時間計測回路と、当該過電流時間計測回路からの出力と前記発振器からの発振パルスとが入力される前記第2のアンドゲートと、前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される前記第1のアンドゲートと、当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に前記発振器からの発振パルスがTポートに入力される前記第1のフリップフロップと、当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートと、を有して成ることを特徴とする
上記のように構成した請求項1、に記載の発明によれば、過電流保護回路は電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、瞬時に過電流規制を図り、保護を行う。一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した場合には、当該電流が予め定めた一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合にのみ、過電流規制を図り、保護を行う。
また、各回路構成により、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には短時間過電流保護回路による過電流規制が行われ、過電流保護回路において異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化する。
その結果、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめる。
請求項に記載の発明は、前記過電流保護回路は、前記短時間過電流保護回路が行う、前記電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合の前記過電流規制は、前記スイッチング素子を瞬時にオフにする制御である一方、前記連続時間過電流保護回路が行う、前記電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値を継続した場合の前記過電流規制は、シャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れかであることを特徴とする。
ここで、垂下の制御は、一定電流で過電流保護がかかり、出力が低下してもその電流値は変わらないようにする制御を指す。また、フの字の制御は、過電流保護がかかり、出力が低下すると出力電圧に依存して電流値が減少する制御を指す。
上記のように構成した発明によれば、過電流保護回路は電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、短時間過電流保護回路が瞬時に当該スイッチング素子をオフにし、過電流規制を行う。一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値を継続した場合には、連続時間過電流保護回路がDC/DCコンバータをシャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れかの過電流規制を行う。
請求項に記載の発明は、前記連続時間過電流保護回路が行う過電流規制である、前記垂下・フの字は、前記第1の閾値を前記第2の閾値の値に変更して成るか、前記連続時間過電流保護回路の出力に基づき、前記スイッチング素子をオフするかの何れかである構成としている。
上記のように構成した請求項に記載の発明によれば、連続時間過電流保護回路は、第1の閾値を前記第2の閾値の値に変更するか、或いは当該連続時間過電流保護回路の出力に基づき、スイッチング素子をオフするかの何れかで過電流規制を行う。
請求項に記載の発明は、前記過電流保護回路はDC/DCコンバータに内蔵されて成り、前記電気電子機器は、消費電流が相対的に低い通常駆動と、短時間、消費電流が相対的に高くなる大電流駆動との2通りの電流消費状態を有し、当該DC/DCコンバータから前記電気電子機器に出力される電流に基づき、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には前記連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、前記電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には前記短時間過電流保護回路による過電流規制が行われることで、異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化し、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめる構成としている。
上記のように構成した請求項に記載の発明によれば、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には短時間過電流保護回路による過電流規制が行われ、過電流保護回路において異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化する。
その結果、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめる。
請求項に記載の発明は、前記過電流時間計測回路は、前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合には+1を積算する一方、達していない場合には0にリセットするカウンタによって、一定時間に相当するように予め設定されたカウント数に達したか否かで計測するか、或いは、前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合にはコンデンサを充電させ、一定時間に相当するように予め定めた充電状態に達したか否かで計測するかの何れか一方から成る構成としている。
上記のように構成した請求項に記載の発明によれば、連続時間過電流保護回路に設けられたカウンタによるカウントが予め定めたカウント数に達した場合、或いはコンデンサによる充電が予め定めた充電状態に達した場合に、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったことを検出する。
請求項10に記載の発明は、前記過電流時間計測回路は、前記第2のアンドゲートの出力がTポートに入力されると共に、前記第2のフリッププロップのQポートからの出力がRポートに入力されるカウンタと、当該カウンタからの出力が入力されて、前記第1
のアンドゲートに入力すると共に、前記第2のアンドゲートに入力するノットゲートとから成る構成としている。
上記のように構成した請求項10に記載の発明によれば、過電流時間計測回路を構成するカウンタのカウントにより、出力電流が第2の閾値を超えてからの継続時間が測定される。
請求項11に記載の発明は、前記過電流時間計測回路が、前記第2のフリップフロップのQポートからの出力がゲート或いはベースに入力されるスイッチング素子と、コンデンサと、第3の電圧発生手段を介して前記GNDが+ポートに入力されると共に、電源電圧が−ポートに入力される第3のコンパレータとから成る構成としている。
上記のように構成した請求項11に記載の発明によれば、過電流時間計測回路を構成するコンデンサの充電状態により、出力電流が第2の閾値を超えてからの継続時間が測定される。
前記した発明によれば、過電流保護回路は電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、瞬時に過電流規制を図り、保護を行う。一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した場合には、当該電流が予め定めた一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合にのみ、過電流規制を図り、保護を行うことができる
よって、電気電子機器が異なる2つの電流消費状態を有するような場合であっても、共通の閾値の設定を不要化し、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめ、小型、低コストで消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路を提供し得る。
また、前記した発明によれば、過電流保護回路は電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、短時間過電流保護回路が瞬時に当該スイッチング素子をオフにし、過電流規制を行う。一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値を継続した場合には、連続時間過電流保護回路がDC/DCコンバータをシャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れか何れかの過電流規制を行うことができる
よって、消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路を提供し得る。
また、前記した発明によれば、連続時間過電流保護回路は、第1の閾値を前記第2の閾値の値に変更するか、或いは当該連続時間過電流保護回路の出力に基づき、スイッチング素子をオフするかの何れかで過電流規制を行うことができる
よって、低電流消費時において確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路を提供し得る。
また、前記した発明によれば、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめる。
よって、小型、低コストで消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路を提供し得る。
よって、小型、低コストで消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得る過電流保護回路を有するDC/DCコンバータを提供し得る。
また、前記した発明によれば、連続時間過電流保護回路に設けられたカウンタによるカウントが予め定めたカウント数に達した場合、或いはコンデンサによる充電が予め定めた充電状態に達した場合に、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったことを検出することができる
よって、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったことを低コストで正確に検出し得る。
また、前記した発明によれば、過電流時間計測回路を構成するカウンタのカウントにより、出力電流が第2の閾値を超えてからの継続時間測定することができる。
よって安価で確実に、電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流に対して、過電流規制を行い得る。
また、前記した発明によれば、過電流時間計測回路を構成するコンデンサの充電状態により、出力電流が第2の閾値を超えてからの継続時間測定することができる。
よって、上記同様、安価で確実に、電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流に対して、過電流規制を行い得る。
以下、本発明を具体化した実施例について説明する。
本実施例においては、電気電子機器として例えばHD(ハードディスク)を搭載した電気電子機器において実施した例で説明する。
図1のブロック図に示すように、HD搭載電気電子機器11にはDC/DCコンバータ12が搭載されており、交流商用電源を整流後、所定の直流電圧に降圧、或いは昇圧した後に、HD13、及び制御回路14に電源供給されるようになっている。
又、当該DC/DCコンバータ12には、各負荷13,14に電源供給のために出力される電流が必要以上に流れることで各負荷13,14、或いはDC/DCコンバータ12自体が損傷しないように保護するための過電流保護回路12aが内蔵されている。
ところで、HD搭載電気電子機器11は前述したように、異なる2つの消費電流特性を併せ持つこととなっていた。即ち、HDが起動する場合と、制御系のみが動作する場合とでは、消費電流特性が異なっており、図6の領域Pで示すように、HDが起動する場合、その消費電流特性は起動時に限って相対的に大きな電流が短時間で消費される傾向にある。一方、制御系のみが動作する場合には、HDの場合に比べて相対的に低い電流が継続的に消費される傾向にある。
そこで本実施例では、前記過電流保護回路12aを、HDが起動する場合のような相対的に大きな電流が短時間で消費される場合に対応するための短時間過電流保護回路12bと、制御系のみが動作する場合のような相対的に低い電流が継続的に消費される場合に対応するための連続時間過電流保護回路12cとで構成するようにしている。更に、当該連続時間過電流保護回路12cには、出力電流が後述する第2の閾値としてのOCL Lに達してから一定時間、継続してOCL L以上となっているか否かを判別するための一定時間を計測する過電流時間計測回路12dを有している。
前記短時間過電流保護回路12bでは第1の閾値としてのOCL S(Over Current Limit Short)を、前記連続時間過電流保護回路12cでは第2の閾値としてのOCL L(Over Current Limit Long)を各々設定している。即ち、本実施例における過電流保護回路12aでは、HD搭載電気電子機器11の異なる2つの消費電流特性に対応するために、従来のような共通の1つの閾値を設定するのではなく、各々の消費電流特性に応じた異なる2つの閾値を設定している。
図2に、前記短時間過電流保護回路12b及び前記連続時間過電流保護回路12cで各々成される過電流保護処理を説明するグラフを示す。
同図において、前記OCL Sは、HDが起動する場合のような相対的に大きな電流が短時間で消費される場合に対応するため、前記OCL Lよりも高く設定されている。このOCL Lの設定値は、後述する過電流保護処理により、DC/DCコンバータ12の構成回路に高コスト且つ大型化に繋がるような高い電流能力が要求されることなく、それでいて短時間に流れる大電流に対して確実に適正な過電流保護が成されるように適宜設定されている。
一方、OCL Lは、後述する過電流保護処理により、短時間に大電流が流れるような場合に、DC/DCコンバータ12の出力電圧が低下してしまうことが無く、それでいて継続的に流れる相対的に低い電流に対して確実に適正な過電流保護が成されるように適宜設定されている。
図2のグラフ中の線Aは、前記短時間過電流保護回路12bによって成される過電流保護処理を示し、線Bは前記連続時間過電流保護回路12cによって成される過電流保護処理を示す。
即ち、HD搭載電気電子機器11がHDを起動した場合、図の領域Pに示すような相対的に大きな電流が短時間で流れる。よって、線Aは急激に上昇していく。これに対し、前記短時間過電流保護回路12bは、出力電流がOCL Sに達していないか、常時監視しており、この際、過電流状態になった場合には、電流がOCL Sに到達したことを検出し、直ちに過電流規制を行うべく、OCL動作に移行する。
一方、HD搭載電気電子機器11が制御系のみを動作した場合、相対的に低い電流が継続的に流れる。よって、線Bは漸増していく。これに対し、前記連続時間過電流保護回路12cは、出力電流がOCL Lに達していないか、常時監視しており、この際、過電流状態になった場合には、電流がOCL Lに達したことを検出し、過電流時間計測回路12dによる時間計測を開始する。そして、予め設定された一定時間Tの間、継続して出力電流がOCL L以上となっている場合には、過電流規制を行うべく、OCL動作に移行する。即ち、連続時間過電流保護回路で行う過電流規制は、短時間過電流保護回路が行う過電流規制のような、出力電流が閾値に達した場合に直ちに行うのではなく、一定時間ディレイさせた後に行うようにしている。
又、前記一定時間Tは、出力電流がOCL L以上、OCL S未満の範囲にある状態で、DC/DCコンバータ12、及びHD搭載電気電子機器11の各負荷に支障の無い範囲で適宜設定される。
尚、前述した前記短時間過電流保護回路12bによって成される過電流保護処理、及び前記連続時間過電流保護回路12cによって成される過電流保護処理は、HD或いは制御系の何れの駆動であるかを問わず、常時、出力電流がOCL S、及びOCL Lの各々に達しているか否かを監視しているのは言うまでも無い。従って、例え制御系のみの駆動時であっても、出力電流がOCL Sを超えれば直ちに過電流規制を行うべく、OCL動作に移行する。同様に、HD駆動時であっても、出力電流がOCL S未満で且つOCL Lに達した場合には、過電流時間計測回路12dによる時間計測を開始し、予め設定された一定時間Tの間、継続して出力電流がOCL L以上となっている場合には、過電流規制を行うべく、DC/DCコンバータ12(及びHD搭載電気電子機器11)をシャットダウンする。
更に、出力電流がOCL Lに達し、過電流時間計測回路12dによる時間計測を行っている間であっても、出力電流が更に増加してOCL Sに達した場合には、直ちに過電流規制を行うべく、出力電流を遮断する。
次に、以上に説明したDC/DCコンバータ12に内蔵された過電流保護回路12aについて、具体的な回路構成の一例を以下に説明する。
図3にDC/DCコンバータ12に内蔵された本実施形態における過電流保護回路12aの具体的回路構成の一例を示す。
過電流保護回路12aは、短時間過電流保護回路12bと連続時間過電流保護回路12cとを有して成る。
前記短時間過電流保護回路12bは、出力ラインに設けられたセンス抵抗12eの後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗12eの前段電圧が、例えば分圧回路により生起される、OCL Sの電流値に相応するように予め設定される第1の電圧発生手段12fを介して−ポートに入力される第1のコンパレータ12hと、当該第1のコンパレータ12hの出力と、PWMパルスと、前記過電流時間計測回路12dからの出力とが各々入力される第1のアンドゲート12jと、当該第1のアンドゲート12jの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に発振器12kからの発振パルスがTポートに入力される第1のフリップフロップ12lと、当該第1のフリップフロップ12lのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源12oからの出力ラインをスイッチング制御するスイッチング素子としてのMOS FET(以降、単にMOSと称す)12nのゲートに反転入力するノットゲート12mとを有して成る。
一方、前記連続時間過電流保護回路12cは、出力ラインに設けられたセンス抵抗12eの後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗12eの前段電圧が、例えば分圧回路により生起される、OCL Lの電流値に相応するように予め設定される第2の電圧発生手段12gを介して−ポートに入力される第2のコンパレータ12iと、当該第2のコンパレータ12iの出力がDポートに入力されると共に、後記第2のアンドゲート12pの出力がTポートに入力される第2のフリップフロップ12qと、当該第2のフリップフロップ12qのQポートからの出力がRポートに入力されると共に後述する第2のアンドゲート12pからの出力がTポートに入力される、前記過電流時間計測回路12dを構成するカウンタ12rと、当該カウンタ12rからの出力が入力されて、前記第1のアンドゲート12jに入力すると共に、前記第2のアンドゲート12pに入力する、前記過電流時間計測回路12dを構成するノットゲート12sと、当該ノットゲート12sからの出力と発振器12kからの発振パルスとが入力される第2のアンドゲート12pと、前記第1のコンパレータ12hの出力と、前記PWMパルスと、前記ノットゲート12sからの出力とが各々入力される前記第1のアンドゲート12jと、当該第1のアンドゲート12jの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に前記発振器12kからの発振パルスがTポートに入力される前記第1のフリップフロップ12lと、当該第1のフリップフロップ12lのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源12oからの出力ラインをスイッチング制御するスイッチング素子としての前記MOS12nのゲートに反転入力するノットゲート12mとを有して成る。
即ち、前記短時間過電流保護回路12bと前記連続時間過電流保護回路12cは、前記第1のアンドゲート12j、第1のフリップフロップ12l、及びノットゲート12mとを共有する。
又、電源12oからの出力ラインには、センス抵抗12eの前段側にコイル12tが設けられると共に、ショットキーダイオード12uを介してGND接続されている。更に、センス抵抗12eの後段側には、GNDとの間に出力コンデンサ12vが設けられており、当該出力コンデンサ12vからの放電により、出力を完補可能となっている。
次に、上述の通りに構成された過電流保護回路12aにおいて、実際の動作状態を図4に示すタイミングチャートを用いて以下に説明する。
DC/DCコンバータ12の出力電流がOCL Lに達していない連続時間過電流状態でない場合には、第2のコンパレータ12iの+ポートに入力される電圧「Vc(センス抵抗の前段の電圧)−Vx(センス抵抗による降下電圧)」は、当該第2のコンパレータ12iの−ポートに入力される「Vc−Vb(OCL_L設定電圧)」よりも大きくなる。即ち、前記Vbは、OCL Lの電流値に相応するように予め設定される電圧値であり、出力電流がOCL Lに達していない場合にはVx<Vbとなるからである。
この結果、第2のコンパレータ12iからの出力bはHiとなる。よって、第2のフリップフロップ12qのDポートにはHiが入力されるので、ポートQの出力gもHiが出力される。カウンタ12rでは、RポートでこのHiが入力されるため、カウントがリセットされる。従って、カウンタ12rによる過電流時間計測が行われることはない。その結果、カウンタ12rからの出力はLoとなるので、ノットゲート12sを介してHiとなった出力信号hが第2のアンドゲート12pに入力されると共に、第1のアンドゲート12jに入力される。よって、第2のアンドゲート12pからの出力fは、発振器12kからの発振パルスcと一致することになる。
又、第1のアンドゲート12jへ入力される3つの各入力信号の内、hは前述した通りHiである。第1のコンパレータ12hの出力aも同様にHiとなる。何故なら、出力電流はOCL Lに達していなければ当然に、それよりも高いOCL Sにも達していないことになり、OCL Sの電流値に相応するように予め定められているVa(OCL_S設定電圧)はVxよりも大きくなり、第2のコンパレータ12i同様に、Vc−Vb<Vc−Vxとなるからである。
従って、第1のアンドゲート12jからの出力信号dは、残る入力信号であるPWM信号eと一致することになる。その結果、発振パルスcの第1のフリップフロップ12lのTポートへのHiと共にHiに切り換わったMOS12nをスイッチング制御する信号iは、PWM信号eのLoへの切り換わりと共に、Loに切り換わる。即ち、MOS12nは通常のPWM信号eに対してのみ対応することとなり、過電流保護によるスイッチングは行われない。
次に、DC/DCコンバータ12の出力電流がOCL Lに達し、且つOCL Sには達していない場合には、Vx>Vbとなるので前記第2のコンパレータ12iからの出力bはLoに切り換わる。すると第2のフリップフロップ12qの出力gは、発振器12kからの発振パルスcと一致する第2のアンドゲート12p出力fのTポートへの入力に応じ、直後の次周期時にLoに切り換わる。
カウンタ12rは、この入力gのRポートへのLo入力に伴い、以降のカウントをリセットしなくなり、入力gがLoが継続している間、一周期毎に+1を積算していく。そして予め設定されているカウント数に達すると、連続時間過電流状態になったものとして、ノットゲート12sを介したカウンタの出力hは、HiからLoに切り換わる。その結果、第1のアンドゲート12jの出力dはHiからLoに切り換わり、それに応じて、発振パルスcの第1のフリップフロップ12lのTポートへのHiと共にHiに切り換わったMOS12nスイッチング信号iは、Loに切り換わる。即ち、MOS12nは連続時間過電流保護のためにスイッチング制御されることになる。
尚、タイミングチャートのiでは、hのHiからLoに切り換わる直前に、後述する短時間過電流保護を説明するため、第1のコンパレータ12h出力aのHiからLoへの切り換わりにより、既にLoに切り換わってしまっている状況を記載しているため、見かけ上、hのLoへの切り換わりに伴うiの切り換わりは無い。
一方、DC/DCコンバータ12の出力電流がOCL Sに達し、短時間過電流保護状態になった場合には、Vx>Vaとなるので前記第1のコンパレータ12hからの出力aはLoに切り換わる。尚、この場合、当然に出力電流もOCL Lを超えているが、短時間での電流急上昇のため、連続時間過電流保護が作動する時間経過はしていない状態である。
第1のアンドゲート12jはLoに切り換わった第1のコンパレータ12hの出力aが入力されるので、その出力dはHiからLoに切り換わり、それに応じて、発振パルスcの第1のフリップフロップ12lのTポートへのHiと共にHiに切り換わったMOS12nスイッチング信号iは、Loに切り換わる。即ち、MOS12nは短時間過電流保護のためにスイッチング制御されることになる。
以上に説明した通り、本実施例の発明によれば、電気電子機器としてのHD搭載電気電子機器が、HD起動時の短時間で相対的に大きな電流が消費される場合と、制御系のみの動作時の相対的に低い電流が消費される場合との異なる2つの電流消費状態を有するような場合であっても、従来の共通の閾値の設定を不要化し、OCL SとOCL Lとの個々に対応した閾値を設定して過電流保護を行うようにした。
即ち、短時間で相対的に大きな電流が流れる場合には、OCL Sに達した場合に直ちに電流規制を行う上、相対的に低い電流が消費される場合にはOCL Sより低いOCL Lを閾値として、一定時間継続した場合に電流規制を行うので、DC/DCコンバータには高い電流能力を要求されることがない。
更に、相対的に大きな電流が流れる場合には、OCL Lよりも高いOCL Sを閾値として用いるので、従来のような低い共通の閾値の場合のような出力電圧の低下を抑制できる。
よって、小型、低コストで消費電流特性の違いによらず、確実に過電流保護を成し得るDC/DCコンバータを提供し得る。
尚、本願発明は本実施例の構成に限定されるものではなく、以下に列記する構成について、適宜変更可能である。
1.本実施例で説明した過電流保護回路の具体的な回路構成はあくまで一例に過ぎず、電気電子機器が異なる2つの電流消費状態を有するような場合に、個々に対応した閾値を設定して同様の過電流保護を行い得れば、他の回路構成を適宜採用可能である。
2.連続時間過電流保護回路が行う過電流保護動作は、実施例で説明したようなスイッチング素子のオフ動作による出力電流の遮断に限定はされず、例えば電気電子機器自体をシャットダウンさせるようにしても良い。この場合、再起動することで復帰させる。更に、過電流保護動作を、出力電圧が低下しても出力電圧が変わらない所謂垂下、或いは出力電圧が低下するとそれに依存して出力電流も低下する所謂フの字の制御を行うようにしても良い。
3.連続時間過電流保護回路が有する過電流時間計測回路は、実施例のようなカウンタによる積算計測に限定はされず、出力電流がOCL L以上となった状態が、予め定めた一定時間維持されたか否かを計測可能であれば、他の回路構成によって行うようにしても良い。
例えば、図5に示すような回路構成により、コンデンサの充電時間を利用して一定時間を計測するようにする方法が挙げられる。当該過電流時間計測回路12dは、前記第2のフリップフロップ12qのQポートからの出力がゲートに入力されるスイッチング素子としてのMOS FET15bと、コンデンサ15cと、第3の電圧発生手段15dを介して前記GNDが+ポートに入力されると共に、電源電圧が−ポートに入力される第3のコンパレータ15eとから成る。
即ち、出力電流がOCL Lに達していない場合の第2のフリップフロップ12qの出力gは、前述の通りHiであるので、MOS15bはオンされている。よって、電源電圧はGNDに落とされるため、第3のコンパレータ15eの−ポート側は0電位となり、第3の電圧発生手段15dを介した+ポートよりも低くなる。従って、当該コンパレータ15eの出力信号hはHiとなる。
一方、出力電流がOCL Lに達した場合の第2のフリップフロップ12qの出力gは、前述の通りLoであるので、MOS15bはオフされる。よって、電源電圧とGND間は遮断されるため、コンデンサ15cは充電が開始される。そして、第3の電圧発生手段15dの電圧に応じ一定時間に相当するように予め定めた充電状態に達した時に−ポートの入力電圧がが+ポートの入力電圧よりも高くなり、当該コンパレータ15eの出力信号hはLoとなる。
このように、発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合にはコンデンサを充電させ、一定時間に相当するように予め定めた充電状態に達したか否かで計測する構成とすることもできる。
4.本実施例では、電気電子機器として例えばHD搭載電気電子機器において実施した例で説明したが、これはあくまでも一例に過ぎず、急激に相対的に大きい電流が消費される場合と、相対的に低い電流が継続的に消費される場合の2通りの電流消費状態を有する他の電気電子機器に適用することも可能である。
5.本実施例ではスイッチング素子としてMOS FETを適用する場合を例に説明したが、これに限定はされず、バイポーラトランジスタ等、他の各種素子が適用可能である。
6.連続時間過電流保護回路が行う過電流規制である、スイッチング素子をオフする制御は、本実施例のような当該連続時間過電流保護回路の出力に基づき、前記スイッチング素子(MOS)をオフする制御に限定はされず、例えば第1の閾値(OCL S)を第2の閾値の値(OCL L)に変更して行うようにしても良い。
即ち、この構成によれば、OCL Lが有していた値に変更されたOCL Sは、その値を以って、上述したOCL Sに基づくMOSのオフ制御を行い、連続時間過電流保護を行うことになる。
7.第1の閾値、及び第2の閾値に対する過電流保護をかける制御境界は、本実施形態のように両閾値以上の場合に限定はされず、例えば閾値を超えた場合としても良い。
本発明の実施例1を説明するブロック図である。 本発明の実施例1を説明するグラフである。 本発明の実施例1を説明する概略回路図である。 本発明の実施例1を説明するタイミングチャートである。 本発明の別の実施形態を説明する概略回路図である。 従来技術を説明するグラフである。
符号の説明
11…電気電子機器としてのHD搭載電気電子機器
12…DC/DCコンバータ
12a…過電流保護回路
12b…短時間過電流保護回路
12c…連続時間過電流保護回路
12d…過電流時間計測回路
12e…センス抵抗
12f…第1の電圧発生手段
12g…第2の電圧発生手段
12h…第1のコンパレータ
12i…第2のコンパレータ
12j…第1のアンドゲート
12k…発振器
12l…第1のフリップフロップ
12m…ノットゲート
12n,15b…スイッチング素子としてのMOS FET
12o,15a…直流電源
12p…第2のアンドゲート
12q…第2のフリップフロップ
12r…過電流時間計測回路を構成するカウンタ
12s…過電流時間計測回路を構成するノットゲート
15c…コンデンサ
15d…第3の電圧発生手段
15e…第3のコンパレータ
T…一定時間

Claims (11)

  1. 電気電子機器に出力される電流が設定値を超えた場合に当該電流を規制し保護をかける過電流保護回路であって、
    当該過電流保護回路は、前記電気電子機器が瞬間的に消費する大電流を規制する第1の閾値と、前記電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流を規制する第2の閾値との2つの閾値を備え、
    電気電子機器が消費する電流が第1の閾値に達した場合には、瞬時に過電流規制を図る一方、電気電子機器が消費する電流が第2の閾値に達した場合には、当該電流が予め定めた一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合にのみ、過電流規制を図り、
    前記過電流保護回路は、
    前記電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合に前記過電流規制を行う短時間過電流保護回路と、
    前記電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間、継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制を行う連続時間過電流保護回路とを有し、
    前記短時間過電流保護回路は、
    前記電気電子機器に出力される電流が流れるセンス抵抗の前段に接続され、前記第1の閾値の電流値に相応するように予め設定される第1の電圧発生手段と、
    前記センス抵抗の後段電圧と、前記第1の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第1のコンパレータと、
    前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも低いときは前記電気電子機器に出力する電流を所定値に調整するためにオンオフ制御されるスイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも高いときは前記スイッチング素子をオフにする第1の制御部と、を有して成る一方、
    前記連続時間過電流保護回路は、
    前記センス抵抗の前段に接続され、前記第2の閾値の電流値に相応するように予め設定される第2の電圧発生手段と、
    前記センス抵抗の後段電圧と、前記第2の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第2のコンパレータと、
    電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったか否かを判別するための過電流時間計測回路と、
    前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より低いときは前記過電流時間計測回路による時間計測を停止するとともに前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より高いときは前記過電流時間計測回路により時間計測を行い、一定時間継続して第2の閾値以上となったことを判別後、前記スイッチング素子をオフにする第2の制御部と、を有して成り、
    前記第1のコンパレータは、
    前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第1の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、
    前記第2のコンパレータは、
    前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第2の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、
    前記第1の制御部は、
    前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される第1のアンドゲートと、
    当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に発振器からの発振パルスがTポートに入力される第1のフリップフロップと、
    当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成る一方、
    前記第2の制御部は、
    前記第2のコンパレータの出力がDポートに入力されると共に、第2のアンドゲートの出力がTポートに入力される第2のフリップフロップと、
    当該第2のフリップフロップのQポートからの出力が入力される前記過電流時間計測回路と、
    当該過電流時間計測回路からの出力と前記発振器からの発振パルスとが入力される前記第2のアンドゲートと、
    前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される前記第1のアンドゲートと、
    当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に前記発振器からの発振パルスがTポートに入力される前記第1のフリップフロップと、
    当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成ることを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記過電流保護回路は、
    前記短時間過電流保護回路が行う、前記電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合の前記過電流規制は、前記スイッチング素子を瞬時にオフにする制御である一方、
    前記連続時間過電流保護回路が行う、前記電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値を継続した場合の前記過電流規制は、シャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れかであることを特徴とする、請求項1に記載の過電流保護回路。
  3. 前記連続時間過電流保護回路が行う過電流規制である、前記垂下・フの字は、
    前記第1の閾値を前記第2の閾値の値に変更して成るか、
    前記連続時間過電流保護回路の出力に基づき、前記スイッチング素子をオフするかの何れかであることを特徴とする、請求項2に記載の過電流保護回路。
  4. 前記過電流保護回路は、DC/DCコンバータに内蔵されて成り、
    前記電気電子機器は、消費電流が相対的に低い通常駆動と、短時間、消費電流が相対的に高くなる大電流駆動との2通りの電流消費状態を有し、
    当該DC/DCコンバータから前記電気電子機器に出力される電流に基づき、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には前記連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、前記電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には前記短時間過電流保護回路による過電流規制が行われることで、異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化し、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の過電流保護回路。
  5. 前記過電流時間計測回路は、
    前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合には+1を積算する一方、達していない場合には0にリセットするカウンタによって、一定時間に相当するように予め設定されたカウント数に達したか否かで計測するか、
    或いは、前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合にはコンデンサを充電させ、一定時間に相当するように予め定めた充電状態に達したか否かで計測するかの何れか一方から成ることを特徴とする、請求項1に記載の過電流保護回路。
  6. 前記過電流時間計測回路は、
    前記第2のアンドゲートの出力がTポートに入力されると共に、前記第2のフリッププロップのQポートからの出力がRポートに入力されるカウンタと、
    当該カウンタからの出力が入力されて、前記第1のアンドゲートに入力すると共に、前記第2のアンドゲートに入力するノットゲートとから成ることを特徴とする、請求項1または請求項5に記載の過電流保護回路。
  7. 前記過電流時間計測回路は、
    前記第2のフリップフロップのQポートからの出力がゲート或いはベースに入力されるスイッチング素子と、
    コンデンサと、
    第3の電圧発生手段を介して前記GNDが+ポートに入力されると共に、電源電圧が−ポートに入力される第3のコンパレータとから成ることを特徴とする、請求項1または請求項5に記載の過電流保護回路。
  8. 電気電子機器に出力される電流が設定値を超えた場合に当該電流を規制し保護をかける過電流保護回路を内蔵するDC/DCコンバータであって、
    当該過電流保護回路は、
    電気電子機器に出力する電流が、電気電子機器が瞬間的に消費する大電流を規制する第1の閾値に達した場合に瞬時に過電流規制を図る短時間過電流保護回路と、
    電気電子機器に出力する電流が、電気電子機器が一定時間継続的に消費するより小さい電流を規制する第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制を行う連続時間過電流保護回路とを有し、
    前記短時間過電流保護回路が行う、電気電子機器に出力する電流が前記第1の閾値に達した場合の前記過電流規制は、電気電子機器に出力する電流を所定値に調整するためにオンオフ制御されるスイッチング素子を瞬時にオフにする制御である一方、
    前記連続時間過電流保護回路が行う、電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となった場合の前記過電流規制は、シャットダウンするか、或いは垂下・フの字の何れかであり、
    前記電気電子機器は、消費電流が相対的に低い通常駆動と、短時間、消費電流が相対的に高くなる大電流駆動との2通りの電流消費状態を有し、
    DC/DCコンバータから電気電子機器に出力される電流に基づき、電気電子機器が低電流を消費する通常駆動時には前記連続時間過電流保護回路による過電流規制が行われる一方、電気電子機器が短時間に大電流を消費する大電流駆動時には前記短時間過電流保護回路による過電流規制が行われることで、異なる2つの電流消費状態に共通の閾値の設定を不要化し、高い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合にDC/DCコンバータの構成回路に要求される高い電流能力を低減せしめる一方、低い電流消費状態に対応する共通の閾値を設定した場合に生じる短時間での大電流消費時における出力電圧低下を抑制せしめ、
    前記短時間過電流保護回路は、
    前記電気電子機器に出力される電流が流れるセンス抵抗の前段に接続され、前記第1の閾値の電流値に相応するように予め設定される第1の電圧発生手段と、
    前記センス抵抗の後段電圧と、前記第1の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第1のコンパレータと、
    前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも低いときは前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第1の電圧発生手段の出力電圧よりも高いときは前記スイッチング素子をオフにする第1の制御部と、を有して成る一方、
    前記連続時間過電流保護回路は、
    前記センス抵抗の前段に接続され、前記第2の閾値の電流値に相応するように予め設定される第2の電圧発生手段と、
    前記センス抵抗の後段電圧と、前記第2の電圧発生手段の出力電圧とを比較する第2のコンパレータと、
    電気電子機器に出力する電流が前記第2の閾値に達した後に一定時間継続して第2の閾値以上となったか否かを判別するための過電流時間計測回路と、
    前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より低いときは前記過電流時間計測回路による時間計測を停止するとともに前記スイッチング素子にPWMパルスを供給し、前記センス抵抗の後段電圧が前記第2の電圧発生手段の出力電圧より高いときは前記過電流時間計測回路により時間計測を行い、一定時間継続して第2の閾値以上となったことを判別後、前記スイッチング素子をオフにする第2の制御部と、を有して成り、
    前記第1のコンパレータは、
    前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第1の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、
    第2のコンパレータは、
    前記センス抵抗の後段電圧が+ポートに入力されると共に当該センス抵抗の前段電圧が前記第2の電圧発生手段を介して−ポートに入力され、
    前記第1の制御部は、
    前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される第1のアンドゲートと、
    当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に発振器からの発振パルスがTポートに入力される第1のフリップフロップと、
    当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成る一方、
    前記第2の制御部は、
    前記第2のコンパレータの出力がDポートに入力されると共に、第2のアンドゲートの出力がTポートに入力される第2のフリップフロップと、
    当該第2のフリップフロップのQポートからの出力が入力される前記過電流時間計測回路と、
    当該過電流時間計測回路からの出力と前記発振器からの発振パルスとが入力される前記第2のアンドゲートと、
    前記第1のコンパレータの出力と、前記PWMパルスと、前記過電流時間計測回路からの出力とが各々入力される前記第1のアンドゲートと、
    当該第1のアンドゲートの出力がDポートに入力されると共に、当該出力がRポートに反転入力され、更に前記発振器からの発振パルスがTポートに入力される前記第1のフリップフロップと、
    当該第1のフリップフロップのQポートからの出力を入力すると共に、反転出力して、DC電源からの出力ラインをスイッチング制御する前記スイッチング素子のゲート(或いはベース)に反転入力するノットゲートとを有して成ることを特徴とする、DC/DCコンバータ
  9. 前記過電流時間計測回路は、
    前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合には+1を積算する一方、達していない場合には0にリセットするカウンタによって、一定時間に相当するように予め設定されたカウント数に達したか否かで計測するか、
    或いは、前記発振器により発生されるパルス電圧の1周期毎に第2の閾値に達しているか否かを逐次判別し、達している場合にはコンデンサを充電させ、一定時間に相当するように予め定めた充電状態に達したか否かで計測するかの何れか一方から成ることを特徴とする、請求項8に記載のDC/DCコンバータ。
  10. 前記過電流時間計測回路は、
    前記第2のアンドゲートの出力がTポートに入力されると共に、前記第2のフリッププロップのQポートからの出力がRポートに入力されるカウンタと、
    当該カウンタからの出力が入力されて、前記第1のアンドゲートに入力すると共に、前記第2のアンドゲートに入力するノットゲートとから成ることを特徴とする、請求項9に記載のDC/DCコンバータ。
  11. 前記過電流時間計測回路は、
    前記第2のフリップフロップのQポートからの出力がゲート或いはベースに入力されるスイッチング素子と、
    コンデンサと、
    第3の電圧発生手段を介して前記GNDが+ポートに入力されると共に、電源電圧が−ポートに入力される第3のコンパレータとから成ることを特徴とする、請求項8または請求項9に記載のDC/DCコンバータ。
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