JP4936288B2 - 目標経路生成システム - Google Patents

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Description

本発明は、経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成する目標経路生成システムに関する。
従来、自律的に移動するロボットの現在位置と、ユーザにより指定された目的位置とを、当該ロボットの移動領域内における経由地候補として予め設定されている複数のノードを経由して連結することにより移動候補経路を作成する技術的手法が知られている(特許文献1参照)。かかる従来の手法では、ノードの連結線上に障害物がなく、かつ、隣り合うノードの間隔が所定閾値(5m)以内であるという要件を満たすように移動候補経路が生成される。そして、移動候補経路のうちロボットの現在位置から目的位置までの最短経路が、このロボットの目標経路として設定される。
特開2006−195969号公報
しかしながら、従来の手法にしたがって目標経路が設定されると、ロボットの状態に鑑みて、このロボットが経由すべきポイントを外れて移動せざるを得ない可能性がある。
その一方、ロボットが経由すべきポイントが固定されると、このロボットの状態に鑑みて必要性に乏しいポイントを強制的に移動させ、ときとして単なる遠回りを強いることになる。
そこで、本発明は、以上の点に鑑み、ロボットの状態に鑑みて必要性の高いポイントを経由するようにこのロボットを移動させることができるシステムを提供することを目的とする。
第1発明の目標経路生成システムは、目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要度が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの充電ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
前記状態認識手段が前記ロボットの前記移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量を前記ロボットの状態として認識し、
前記経路評価手段は、
(1)前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で前記バッテリを充電することなく前記ロボットを終点まで移動させたときの前記バッテリ予測残容量が閾値以上であるという第1充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第1充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第1充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価し、
(2)前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第1充電要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいて前記バッテリを充電した上で前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記バッテリ予測残量が前記閾値以上であるという第2充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第2充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第2充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価し、
(3)前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記充電ポイントにおける前記バッテリ予測残量が低いほど、前記第2充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする
第1発明の経路生成システムによれば、アクションポイントが含まれ、かつ、ロボットの状態に鑑みてこのロボットがこのアクションポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」が低く評価される。ここで「アクションポイント」とは、ロボットがその外部環境と直接的または間接的に相互作用するポイントを意味する。そして、コストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に移動する。したがって、ロボットをその状態に鑑みて必要性の高いアクションポイントを経由させ、このアクションポイントで外部環境と相互作用させた上で終点まで移動させることができる。
また、第1発明の目標経路生成システムによれば、ロボットの終点におけるバッテリ予測残容量に鑑みて、充電の必要のない移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、充電ポイントを必ずしも通過しなくてよいという点で目標経路設定の自由度が増し、ロボットの目的に応じたフレキシブルな移動態様を実現できる。
さらに、第1発明の目標経路生成システムによれば、充電の必要のない経路が存在しない場合に、充電ポイントが含まれ、かつ、ロボットの途中におけるバッテリ予測残容量に鑑みてこのロボットがこの充電ポイントを経由する必要のある移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、ロボットをその終点におけるバッテリ予測残容量に鑑みて必要性のある充電ポイントを経由させ、この充電ポイントにおいてバッテリを充電させた上で終点まで移動させることができる。
また、第1発明の目標経路生成システムによれば、充電ポイントが含まれ、かつ、ロボットの途中におけるバッテリ予測残容量に鑑みてこのロボットがこの充電ポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」がより低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、ロボットをその終点におけるバッテリ予測残容量に鑑みて必要性の高い充電ポイントを経由させ、この充電ポイントにおいてバッテリを充電させた上で終点まで移動させることができる。
発明の目標経路生成システムは、前記第発明のうちいずれか1つの目標経路生成システムにおいて、前記アクションポイント記憶手段に記憶されたアクションポイントには、少なくとも前記ロボットの位置または姿勢の補正ポイントが含まれ、前記状態認識手段が前記移動候補経路に沿った移動距離に応じた前記ロボットの位置または姿勢の、目標位置または目標姿勢に対する予測偏差を前記ロボットの状態として認識し、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で位置または姿勢を補正することなく前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記予測偏差が閾値以下であるという第1補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第1補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第1補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、ロボットの終点における予測偏差が閾値以下であり、位置または姿勢の補正の必要のない移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、補正ポイントを必ずしも通過しなくてよいという点で目標経路設定の自由度が増し、ロボットの目的に応じたフレキシブルな移動態様を実現できる。
発明の目標経路生成システムは、前記第発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第1補正要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上で前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記予測偏差が前記閾値以下であるという第2補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第2補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第2補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、補正の必要のない経路が存在しない場合に、補正ポイントが含まれ、かつ、ロボットの途中における予測偏差に鑑みてこのロボットがこの補正ポイントを経由する必要のある移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、ロボットをその終点における予測偏差に鑑みて必要性のある補正ポイントを経由させ、この補正ポイントにおいてロボットの位置または姿勢を補正させた上で終点まで移動させることができる。
発明の目標経路生成システムは、前記第発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記補正ポイントにおける前記予測偏差が大きいほど、前記第2補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、補正ポイントが含まれ、かつ、ロボットの途中における予測偏差に鑑みてこのロボットがこの補正ポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」がより低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、ロボットをその終点における予測偏差に鑑みて必要性の高い補正ポイントを経由させ、この補正ポイントにおいてロボットの位置または姿勢を補正させた上で終点まで移動させることができる。
発明の目標経路生成システムは、前記第1〜第発明のうちいずれか1つの目標経路生成システムにおいて、前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、前記状態認識手段が前記ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報を前記ロボットの状態として認識し、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記タスク実行ポイントが含まれるというタスク要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記タスク要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記タスク要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、タスク実行ポイントが含まれ、かつ、タスク情報に鑑みてこのロボットがこのタスク実行ポイントを経由する必要のある移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に終点まで移動する。したがって、ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクに鑑みて必要性のあるタスク実行ポイントを経由させ、終点まで移動させることができる。
発明の目標経路生成システムは、目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要度が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの充電ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
前記状態認識手段が前記ロボットの前記移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量と、該ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報とを前記ロボットの状態として認識し、
前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で前記バッテリを充電することなく前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記バッテリ予測残容量がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以上であるという第3充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第3充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、ロボットのタスク実行ポイントにおけるバッテリ予測残容量に鑑みて、充電の必要のない移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがってタスク実行ポイントを経由して自律的に終点まで移動する。したがって、充電ポイントを必ずしも通過しなくてよいという点で目標経路設定の自由度が増し、ロボットの目的に応じたフレキシブルな移動態様を実現できる。
発明の目標経路生成システムは、前記第発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第3充電要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいて前記バッテリを充電した上で前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記バッテリ予測残量が前記閾値以上であるという第4充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第4充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第4充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、第3充電要件を満たす前記移動候補経路が存在しない場合に、充電ポイントが含まれ、かつ、ロボットのタスク実行ポイントにおけるバッテリ予測残容量に鑑みてこのロボットがこの充電ポイントを経由する必要のある移動候補経路の「コスト」が低く評価される。したがって、タスクを実行するのに必要な電力を補充すべき充電ポイントを経由させることができる。
発明の目標経路生成システムは、前記第発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記充電ポイントにおける前記バッテリ予測残量が低いほど、前記第4充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする。
第8発明の目標経路生成システムによれば、充電ポイントが含まれ、かつ、ロボットのタスク実行ポイントにおけるバッテリ予測残容量に鑑みてこのロボットがこの充電ポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」がより低く評価される。したがって、タスクを実行するのに必要な電力を補充するとの観点から、必要性の高い充電ポイントを経由させることができる。
発明の目標経路生成システムは、目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要度が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの位置または姿勢の補正ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
前記状態認識手段が、前記移動候補経路に沿った移動距離に応じた前記ロボットの位置または姿勢の、目標位置または目標姿勢に対する予測偏差と、前記ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報とを前記ロボットの状態として認識し、
前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で位置または姿勢を補正することなく前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記予測偏差がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以下であるという第3補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第3補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
発明の目標経路生成システムによれば、ロボットのタスク実行ポイントにおける予測偏差に鑑みて、位置または姿勢の補正の必要のない移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、前記のようにコストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがってタスク実行ポイントを経由して自律的に終点まで移動する。したがって、補正ポイントを必ずしも通過しなくてよいという点で目標経路設定の自由度が増し、ロボットの目的に応じたフレキシブルな移動態様を実現できる。
10発明の目標経路生成システムは、前記第発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上で前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記予測偏差が前記閾値以下であるという第4補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第4補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする。
10発明の目標経路生成システムによれば、第3補正要件を満たす前記移動候補経路が存在しない場合に、補正ポイントが含まれ、かつ、ロボットのタスク実行ポイントにおける予測偏差に鑑みてこのロボットがこの補正ポイントを経由する必要のある移動候補経路の「コスト」が低く評価される。したがって、タスクを実行する際に要求される精度の偏差に応じて、ロボットの位置または補正しておくべき補正ポイントを経由させることができる。
11発明の目標経路生成システムは、前記第10発明の目標経路生成システムにおいて、前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記補正ポイントにおける前記予測偏差が大きいほど、前記第4補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする。
11発明の目標経路生成システムによれば、補正ポイントが含まれ、かつ、ロボットのタスク実行ポイントにおける予測偏差に鑑みてこのロボットがこの補正ポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」がより低く評価される。したがって、タスクを実行する際に要求される精度の偏差に応じて、ロボットの位置または補正しておく必要性の高い補正ポイントを経由させることができる。
12発明の目標経路生成システムは、第1〜第11発明のいずれかにおいて、
前記リンク記憶手段とアクションポイント記憶手段と終点認識手段と始点認識手段と状態認識手段と候補経路作成手段と経路評価手段との一部または全部が前記ロボットに搭載され、該ロボットとの通信を通じて該ロボットに情報を提供するサポートサーバに、該ロボットに搭載されるもの以外のものが搭載されることを特徴とする。
12発明の目標経路生成システムによれば、アクションポイントが含まれ、かつ、ロボットの状態に鑑みてこのロボットがこのアクションポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」が低く評価される。ここで「アクションポイント」とは、ロボットがその外部環境と直接的または間接的に相互作用するポイントを意味する。そして、コストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に移動する。したがって、ロボットをその状態に鑑みて必要性の高いアクションポイントを経由させ、このアクションポイントで外部環境と相互作用させた上で終点まで移動させることができる。
また、第12発明の目標経路生成システムによれば、ロボットとサポートサーバとの分散処理によって、ロボットにおける情報処理負担を低減することができる。
次に、本発明の目標経路生成システムの実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
まず、図1に示すように、目標経路生成システムは、自律移動ロボットR(以下、ロボットRという)およびサポートサーバ200により構成されている。
図2に示すように、ロボットRは基体10と、基体10の上部に設けられた頭部11と、基体10の上部左右両側から延設された左右の腕部12と、腕部12の先端部に設けられた手部14と、基体10の下部から下方に延設された左右の脚部13と、脚部13の先端部に取り付けられている足部15とを備えている。ロボットRは、再表03/090978号公報や、再表03/090979号公報に開示されているように、アクチュエータ1000(図3参照)から伝達される力によって、人間の肩関節、肘関節、手根関節、股関節、膝関節、足関節等の複数の関節に相当する複数の関節部分において腕部12や脚部13を屈伸運動させることができる。ロボットRは、左右の脚部13(または足部15)のそれぞれの離床および着床の繰り返しを伴う動きによって自律的に移動することができる。基体10の鉛直方向に対する傾斜角度が調節されることによって、頭部11の高さが調節されうる。なお、移動装置は複数の脚部13の動作によって自律的に移動するロボットRのほか、車輪式移動ロボット(自動車)等、移動機能を有するあらゆる装置であってもよい。
頭部11には、左右に並んでロボットRの前方に向けられた一対の頭カメラ(CCDカメラ)C1が搭載されている。基体10には、ロボットRの前側下部の検知領域A(C2)に赤外レーザ光線(電磁波)を出力し、その反射光の入力に応じた信号を出力する腰カメラC2が搭載されている。腰カメラC2はロボットRの前方下方にある物体の位置の測定、床面に付されているマークの形状および姿勢の認識に基づくロボットRの方位または姿勢の測定、および、台車等の運搬対象物に付されているマークの形状または姿勢の認識結果に基づくこの運搬対象物の位置または姿勢の測定等に用いられる。
ロボットRはハードウェアとしてのECUまたはコンピュータ(CPU,ROM,RAM,I/O等により構成されている。)により構成されているコントローラ100と、通信機器102(図3参照)とを備えている。コンピュータのメモリには制御プログラム(ソフトウェア)が格納されている。制御プログラムはCDやDVD等のソフトウェア記録媒体を通じてコンピュータにインストールされてもよいが、ロボットRからサーバに要求信号が送信されたことに応じて当該サーバによってネットワークや人工衛星を介して当該コンピュータにダウンロードされてもよい。
図3に示すように、コントローラ100は、内部状態センサ111および外部状態センサ112からの出力信号等に基づき、アクチュエータ1000の動作を制御することにより、腕部12や脚部13の動作を制御する。コントローラ100は、サポートサーバ200からロボットRに対して送信されたタスクの実行指令にしたがってタスクを実行するように、このロボットRの行動を制御する。
内部状態センサ111はロボットRの内部状態または挙動状態を測定するためのセンサである。ロボットRに搭載されたバッテリの端子電圧を検出する電圧センサ、基体10の加速度に応じた信号を出力するジャイロセンサ、各関節の関節角度に応じた信号を出力するロータリエンコーダ、脚部13に作用する床反力に応じた信号を出力する力センサ等、ロボットRに搭載されている種々のセンサが内部状態センサ111に該当する。これらのセンサの検出値に基づいて、コントローラ100は、ロボットRの内部状態または挙動状態を認識する。例えば、コントローラ100は、バッテリに接続された電圧センサの検出値に基づいて、バッテリの開路電圧を推定し、該推定値からバッテリの残容量(SOC)を認識する。また、ジャイロセンサ等の検出値からロボットRの最新の自己位置を推定して認識する。
外部状態センサ112は物体の挙動状態等、ロボットRの外部状態または環境を測定するためのセンサである。頭カメラC1、腰カメラC2等が外部状態センサ112に該当する。アクチュエータ1000は電動モータ等の駆動源のほか、駆動源の出力軸と腕部12や脚部13を構成するリンクとの間に設けられた減速機や、弾性部材等の柔軟要素により構成されている。
コントローラ100は、入力装置(ユーザ端末)300との間で通信可能に構成されている。入力装置300は、キーボードやタッチパネルなどの入力デバイスと、液晶ディスプレーなどのモニタを備えたパーソナルコンピュータからなる端末である。入力装置300は、ユーザがこれを操作することにより、ロボットRの目的位置や、ロボットRの出発位置が現在位置でない場合には出発位置をロボットRの移動領域内に設定可能となっている。このように、入力装置300は、ロボットRの起動・停止・原点復帰などをユーザが指示してロボットRを遠隔操作するためのユーザインターフェースとして用いられると共に、頭カメラC1等の映像の表示などロボット自体の作動状況の監視に用いることもできる。
コントローラ100は、入力装置300によるユーザの操作を認識する機能を有し、候補経路作成手段110と、ロボットRの状態を認識する状態認識手段としての残容量予測手段115と消費電量予測手段116と偏差予測手段117とタスク認識手段118と、経路評価手段120とを備える。
コントローラ100は、入力装置を介してユーザによって設定された目的位置を終点として認識し、ロボットRの現在位置(ユーザによって出発位置が指定された場合には出発位置)を始点として認識する。
候補経路作成手段110は、コントローラ100が認識した終点と始点とから、これらを結ぶ複数の移動候補経路の作成を、後述するサポートサーバ200のリンク情報記憶手段210から送信されたリンク情報を基に実行する。
残容量予測手段115は、バッテリに接続された電圧センサの検出値に基づいて認識されるバッテリ残容量を基に、候補経路作成手段によって作成された移動候補経路に沿ってロボットRを移動させた場合の種々の時点でのバッテリ残容量を算出する。バッテリ残容量の推定方法は、ロボットRの移動速度等に応じた消費電力から公知の手法を用いて算出される。
消費電量予測手段116は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクから、後述するサポートサーバ200のタスクデータベース201のタスク情報を適宜参照し、該タスクを実行するのに要する消費予測電量を算出する。
偏差予測手段117は、移動距離に応じたロボットRの位置または姿勢の、目的位置または目標姿勢に対する予測偏差を算出する。偏差予測手段117は、移動距離と予測位置偏差との関係、および移動距離と予測姿勢偏差との関係をそれぞれ規定したテーブルまたはマップを備え、該テーブルまたはマップを参照することにより、ロボットRの移動距離に応じた予測偏差(予測位置偏差と予測姿勢偏差)を算出する。
タスク認識手段118は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する。
経路評価手段120は、候補経路作成手段110によって作成された各移動候補経路に対して、ロボットの状態(ロボットRの内部状態および外部状態を測定するセンサの出力値に基づいて認識されるロボットRの状態およびロボットRの実行中または実行予定のタスク)に鑑みて経由地とすべきアクションポイントを通過しているか否かを評価する。
図3に示されているサポートサーバ(CPU,ROM,RAM,I/O等により構成されている。)200は基地局(図示略)および通信網を介してロボットRとの通信機能を有している。
サポートサーバ200は、タスクデータベース201と、地図データベース202と、リンク情報記憶手段210とを備えている。タスクデータベース201には複数のタスクのそれぞれの内容およびそれに関連する事項(例えばタスクの実行場所を示すタスク実行ポイント)を表わすタスク情報が格納される。地図データベース202には、ロボットRの移動領域において予め設定されたノード、固定物などの配置、あるいは、例えば変圧器の設置場所や発熱体の周辺など、ロボットの活動に不適な区域を記述した地図データが格納されると共に、ロボットRの移動領域内における経由地(出発位置や目的位置ともなり得る)として予め設定された複数のノードの位置が格納される。なお、ノードの位置は、ユーザが入力装置300を介して任意に設定可能なように構成してもよい。
リンク情報記憶手段210は、ロボットRへ送信するリンク情報を格納する手段であって、リンク記憶手段211とアクションポイント記憶手段212とを備えている。リンク記憶手段211は、地図データベース202にその位置が格納されている複数のノードのうち2点間を、以下の2つの条件を満たすように接続した通行可能リンクが記憶される。ここで、通行可能リンクを設定する際の2つの条件は、前記特許文献1に記載されているため詳細な説明は避けるが(特許文献1[0021]〜[0024]、図4参照)、第1の条件は、あるノードから、所定の閾値内の距離(5m)にあるノードのみに向けてリンクが設定されることであり、第2の条件は、ロボットRが通過するのに適していない領域或いは障害物を通過するようなエッジRは排除することである。
ここで、リンク情報記憶手段210は、通行可能なリンクを複数の座標点の集合体(座標列)として認識すると共に、その認識した座標列に識別子(リンク名)を付したものを記憶している。
アクションポイント記憶手段212には、リンク記憶手段211に記憶されたリンクに関連付けてロボットRのアクションポイントが記憶されている。アクションポイント記憶手段212には、アクションポイントの存在する座標が記憶されており、該座標を座標列に含むリンクと対応付けることにより、アクションポイントとこれが含まれるリンクとが関連付けられている。ここで、アクションポイントは、ロボットRが外部と直接的または間接的に何らかのコンタクトを持つ地点であって、少なくとも、ロボットRの充電システムの設置位置である充電ポイント、床面に付されているマーク等のようなロボットRの位置もしくは姿勢の補正ポイント、またはロボットRのタスク実行ポイントが含まれる。また、タスク実行ポイントは、台車やトレイを把持するためにロボットRの姿勢を変更する地点や実行中のタスクがある場合には該タスクの終点がタスク実行ポイントとなり得る。
次に、図4〜13を参照して、前記構成の目標経路生成システムにおける処理を説明する。
[第1実施形態]
初めに、図4に示すフローチャートを参照して、アクションポイント記憶手段212には、少なくともロボットRの充電ポイントEPがアクションポイントとして記憶され、状態認識手段としての残容量予測手段115が、移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量をロボットRの状態として認識する場合について説明する。
まず、ユーザが、入力装置300に表示された地図上(ロボットRの移動領域内)において、ロボットRの目的位置(緯度、経度)を設定すると、そのタイミングでロボットRのコントローラ100は、入力された目的位置を終点TPとして認識する(図4/STEP100)。また、内部状態センサ111としてのGPS受信機(図示略)により人工衛星から受信されたGPS信号や、内部状態センサ111としてのジャイロセンサや加速度センサの出力信号に基づいて推定されるロボットRの現在位置(緯度、経度)である出発位置を始点PPとして認識する(図4/STEP100)。尚、ユーザがロボットRの出発位置を個別に入力した場合には、現在位置に代えて当該出発位置を始点PPとして用いるものとする。
STEP100の処理に続いて、コントローラ100の候補経路作成手段110は、サポートサーバ200のリンク記憶手段211に記憶された通行可能なリンクを適宜参照し、通行可能なリンクを接続することのより始点PPと終点TPとを結ぶ複数の移動候補経路を作成する(図4/STEP101)。
例えば、図5に示す場合には、始点PPと終点TPとを結ぶ移動候補経路として、3つの移動候補経路LC1〜LC3が作成される。
STEP101の処理に続いて、コントローラ100の残容量予測手段115は、ロボットRの移動距離に応じたバッテリ予測残容量を算出し、そのバッテリ予測残容量をロボットの状態として認識する(図4/STEP112)。
STEP112の処理に続いて、コントローラ100の経路評価手段120は、STEP101で作成された複数の移動候補経路のコストをアクションポイントを経由させる必要性に応じて以下のように評価する。なお、移動候補経路のイニシャルコストは、その経路の距離に関わらず同一に設定されている。
まず、経路評価手段120は、STEP112において認識された移動距離に応じたバッテリ予測残容量に基づいて、移動候補経路の途中でバッテリを充電することなくロボットRを始点PPから終点TPまで移動させたときのバッテリ予測残容量が閾値(例えばバッテリ残容量の所定の割合)以上であるという第1充電要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図4/STEP113)。
STEP113の判定の結果、経路評価手段120は、第1充電要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図4/STEP113でYES)、当該移動候補の経路を第1充電要件を満たさない他の移動候補経路のコストより低く設定する(図4/STEP114)。
例えば、図5に示す場合には、移動候補経路の距離が短く第1充電要件を満たす移動候補経路LC1が存在する場合には、該移動候補経路LC1のコストを他の第1充電条件を満たさない移動候補経路LC2,LC3のコストより低く評価する。
一方、STEP113の判定の結果、経路評価手段120は、第1充電要件を満たす移動候補経路が存在しない場合には(図4/STEP113でNO)、移動候補経路に充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいてバッテリを充電した上でロボットRを終点TPまで移動させたときのバッテリ予測残量が閾値以上であるという第2充電要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図4/STEP115)。
そして、STEP115の判定の結果、経路評価手段120は、第2充電要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図4/STEP115でYES)、その移動候補経路のコストを、充電ポイントにおけるバッテリ予測残量に応じて次のように低く評価する(図4/STEP116)。すなわち、経路評価手段120は、充電ポイントにおけるバッテリ予測残量が低いほど、第2充電要件を満たす移動候補経路のコストをより低く評価する。ここで、予測残容量と設定されるコストとの関係は、これらの間の関係が段階的に規定されたテーブルや連続的に規定されたマップ等を参照することにより決定される。
例えば、図5に示す場合に、移動候補経路LC1〜LC3が第1充電要件を満たさない場合には、第2充電要件を満たす移動候補経路LC2,LC3とのコストが、その充電ポイントEPにおけるバッテリ予測残容量が低いほど、低いコストに評価される。従って、この場合、始点PPから充電ポイントEPまでの移動距離が長く、充電ポイントEPにおける予測残容量がより低い移動候補経路LC2を、移動候補経路LC3より低いコストに評価する。
一方、STEP115の判定の結果、経路評価手段120は、第2充電要件を満たす移動候補が存在しない場合には(図4/STEP115でNO)、各移動候補経路のイニシャルコストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての一次的な評価が実行されると(図4/STEP114、116、115でNO)、経路評価手段120は、同一評価の経路が存在するか否かを判定する(図4/STEP117)。
そして、STEP117の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在する場合には(図4/STEP117でYES)、移動候補経路の距離に応じた評価を次のように行う(図4/STEP118)。すなわち、経路評価手段120は、始点PPと終点TPを結ぶ最短の移動候補経路が最小コストとなるように、移動候補経路の距離が短いほど、移動候補経路のコストを低く評価する。
一方、STEP117の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在しない場合には(図4/STEP117でNO)、各移動候補経路の(一次的な評価による)コストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての二次的な評価が実行されると(図4/STEP118、117でNO)、経路評価手段120は、移動候補経路の中で最小コストの移動候補経路をロボットRをこれに沿って自律的に移動させるための目標経路として生成する(図4/STEP119)。
以上のように、移動候補経路のコストを設定することにより、充電の必要のない移動候補経路が存在する場合には該移動候補経路を目標経路として生成することができる。また、充電の必要がない移動候補経路が存在しない場合には、充電ポイントを経由する移動候補経路を目標経路として生成することができ、さらに、充電ポイントにおける充電の必要性の高さを加味してより必要性が高いと判断される移動候補経路を目標経路として生成することができる。
[第2実施形態]
次に、図6に示すフローチャートを参照して、アクションポイント記憶手段212には、少なくともロボットRの位置または姿勢の補正ポイントCPがアクションポイントとして記憶され、状態認識手段としての偏差予測手段117が、移動距離に応じたロボットRの位置または姿勢の、目的位置または目標姿勢に対する予測偏差をロボットRの状態として認識する場合について説明する。
尚、本実施形態は、STEP100およびSTEP101は、第1実施形態と同一の処理であるため第1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
STEP101の処理に続いて、コントローラ100の偏差予測手段117は、ロボットRの移動距離に応じた予測偏差を算出し、算出した予測偏差をロボットの状態として認識する(図6/STEP122)。
STEP122の処理に続いて、コントローラ100の経路評価手段120は、STEP101で作成された複数の移動候補経路のコストをアクションポイントを経由させる必要性に応じて以下のように評価する。なお、移動候補経路のイニシャルコストは、その経路の距離に関わらず同一に設定されている。
まず、経路評価手段120は、STEP122において認識された移動距離に応じた予測偏差に基づいて、移動候補経路の途中で位置または姿勢を補正することなくロボットRを始点PPから終点TPまで移動させたときの予測偏差が閾値以下であるという第1補正要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図6/STEP123)。
STEP123の判定の結果、経路評価手段120は、第1補正要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図6/STEP123でYES)、当該移動候補の経路を第1補正要件を満たさない他の移動候補経路のコストより低く設定する(図6/STEP124)。
例えば、図7に示す場合には、移動候補経路の距離が短く第1補正要件を満たす移動候補経路LC1が存在する場合には、該移動候補経路LC1のコストを他の第1補正条件を満たさない移動候補経路LC2,LC3のコストより低く評価する。
一方、STEP123の判定の結果、経路評価手段120は、第1補正要件を満たす移動候補経路が存在しない場合には(図6/STEP123でNO)、移動候補経路に補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上でロボットRを終点TPまで移動させたときの予測偏差が閾値以下であるという第2補正要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図6/STEP125)。
そして、STEP125の判定の結果、経路評価手段120は、第2補正要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図6/STEP125でYES)、その移動候補経路のコストを、補正ポイントにおける予測偏差に応じて次のように低く評価する(図6/STEP126)。すなわち、経路評価手段120は、補正ポイントにおける予測偏差が大きいほど、第2補正要件を満たす移動候補経路のコストをより低く評価する。ここで、予測偏差と設定されるコストとの関係は、これらの間の関係が段階的に規定されたテーブルや連続的に規定されたマップ等を参照することにより決定される。
例えば、図7に示す場合に、移動候補経路LC1〜LC3が第1補正要件を満たさない場合には、第2補正要件を満たす移動候補経路LC2,LC3とのコストが、その補正ポイントにおける予測偏差が大きいほど、低いコストに評価される。従って、この場合、始点PPから補正ポイントまでの移動距離が長く、補正ポイントにおける予測偏差がより大きい移動候補経路LC2を、移動候補経路LC3より低いコストに評価する。
一方、STEP125の判定の結果、経路評価手段120は、第2補正要件を満たす移動候補が存在しない場合には(図6/STEP125でNO)、各移動候補経路のイニシャルコストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての一次的な評価が実行されると(図6/STEP124、126、125でNO)、経路評価手段120は、同一評価の経路が存在するか否かを判定する(図6/STEP127)。
そして、STEP127の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在する場合には(図6/STEP127でYES)、移動候補経路の距離に応じた評価を次のように行う(図6/STEP128)。すなわち、経路評価手段120は、始点PPと終点TPを結ぶ最短の移動候補経路が最小コストとなるように、移動候補経路の距離が短いほど、移動候補経路のコストを低く評価する。
一方、STEP127の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在しない場合には(図6/STEP127でNO)、各移動候補経路の(一次的な評価による)コストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての二次的な評価が実行されると(図6/STEP128、127でNO)、経路評価手段120は、移動候補経路の中で最小コストの移動候補経路をロボットRをこれに沿って自律的に移動させるための目標経路として生成する(図6/STEP129)。
なお、前記第1および第2補正要件を判定する際に、予測偏差がロボットRの許容偏差範囲内であることを追加要件としてもよい。これにより、予測偏差が許容偏差範囲内を逸する状態を生ずるような移動候補経路が評価されることを防止することができる。
以上のように、移動候補経路のコストを設定することにより、補正の必要のない移動候補経路が存在する場合には該移動候補経路を目標経路として生成することができる。また、補正の必要がない移動候補経路が存在しない場合には、補正ポイントを経由する移動候補経路を目標経路として生成することができ、さらに、補正ポイントにおける補正の必要性の高さを加味してより必要性が高いと判断される移動候補経路を目標経路として生成することができる。
[第3実施形態]
次に、図8に示すフローチャートを参照して、アクションポイント記憶手段212には、少なくともロボットRのタスク実行ポイントがアクションポイントとして記憶され、状態認識手段としてのタスク認識手段118が、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する場合について説明する。
尚、本実施形態は、STEP100およびSTEP101は、第1実施形態と同一の処理であるため第1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
STEP101の処理に続いて、コントローラ100の偏差予測手段117は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する(図8/STEP132)。
STEP132の処理に続いて、コントローラ100の経路評価手段120は、STEP101で作成された複数の移動候補経路のコストをアクションポイントを経由させる必要性に応じて以下のように評価する。なお、移動候補経路のイニシャルコストは、その経路の距離に関わらず同一に設定されている。
まず、経路評価手段120は、STEP132において認識されたタスク情報に基づいて、移動候補経路にタスク実行ポイントが含まれるというタスク要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図8/STEP133)。
STEP133の判定の結果、経路評価手段120は、タスク要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図8/STEP133でYES)、当該移動候補の経路をタスク要件を満たさない他の移動候補経路のコストより低く設定する(図8/STEP144)。
例えば、図9に示す場合には、移動候補経路の距離に関わらず、タスク要件を満たす移動候補経路LC2,LC3が存在する場合には、該移動候補経路LC2,LC3のコストを他のタスク要件を満たさない移動候補経路LC1のコストより低く評価する。
一方、STEP133の判定の結果、経路評価手段120は、タスク要件を満たす移動候補経路が存在しない場合には(図8/STEP133でNO)、各移動候補経路のイニシャルコストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての一次的な評価が実行されると(図8/STEP134、133でNO)、経路評価手段120は、同一評価の経路が存在するか否かを判定する(図8/STEP137)。
そして、STEP137の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在する場合には(図8/STEP137でYES)、移動候補経路の距離に応じた評価を次のように行う(図8/STEP138)。すなわち、経路評価手段120は、始点PPと終点TPを結ぶ最短の移動候補経路が最小コストとなるように、移動候補経路の距離が短いほど、移動候補経路のコストを低く評価する。
例えば、図9に示す場合には、タスク要件を満たす移動候補経路LC2,LC3が同一のコストに評価されている。そのため、この場合、始点PPから終点TPまで移動距離が短いほうの移動候補経路LC2を移動候補経路LC3より低いコストに評価する。
一方、STEP137の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在しない場合には(図8/STEP137でNO)、各移動候補経路の(一次的な評価による)コストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての二次的な評価が実行されると(図8/STEP138、137でNO)、経路評価手段120は、移動候補経路の中で最小コストの移動候補経路をロボットRをこれに沿って自律的に移動させるための目標経路として生成する(図8/STEP139)。
以上のように、移動候補経路のコストを設定することにより、タスク情報に照らして必要なタスク実行ポイントを経由する移動候補経路を目標経路として生成することができる。
[第4実施形態]
次に、図10に示すフローチャートを参照して、アクションポイント記憶手段212には、少なくとも前記ロボットの充電ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、状態認識手段として、残容量予測手段115が、移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量を認識し、消費電量予測手段116がロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクを実行するのに要する消費予測電量を認識し、タスク認識手段118がロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する場合について説明する。
尚、本実施形態は、STEP100およびSTEP101は、第1実施形態と同一の処理であるため第1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
STEP101の処理に続いて、コントローラ100の残容量予測手段115は、ロボットRの移動距離に応じたバッテリ予測残容量を算出し、そのバッテリ予測残容量をロボットの状態として認識する(図10/STEP142)。また、消費電量予測手段116は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクを実行するのに要する消費予測電量をロボットの状態として認識する(図10/STEP142)。さらに、コントローラ100の偏差予測手段117は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する(図10/STEP142)。
STEP142の処理に続いて、コントローラ100の経路評価手段120は、STEP101で作成された複数の移動候補経路のコストをアクションポイントを経由させる必要性に応じて以下のように評価する。なお、移動候補経路のイニシャルコストは、その経路の距離に関わらず同一に設定されている。
まず、経路評価手段120は、STEP142において認識されたタスク情報に基づいて、移動候補経路にタスク実行ポイントが含まれるというタスク要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図10/STEP143)。
STEP143の判定の結果、経路評価手段120は、タスク要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図10/STEP143でYES)、STEP142において認識された移動距離に応じたバッテリ予測残容量に基づいて、ロボットRを、タスク実行ポイントまで移動させたときのバッテリ予測残容量がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以上であるという第3充電要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図10/STEP144)。
ここで、タスクの内容に応じて高低が定まるバッテリ予測残容量の閾値は、STEP142において認識されたタスクを実行するのに要する消費予測電量に基づいて予め設定された値である。具体的には、消費予測電量に(ロボットRが一定距離移動可能な)一定の電量を上乗せした値をバッテリ予測残容量の閾値としている。
STEP144の判定の結果、経路評価手段120は、第3充電要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図10/STEP144でYES)、当該移動候補の経路を第3充電要件を満たさない他の移動候補経路のコストより低く設定する(図10/STEP145)。
例えば、図11に示す場合には、タスク要件を満たす3つの移動候補経路LC1〜LC3が存在する場合に、移動候補経路の距離が短く第3充電要件を満たす移動候補経路LC1が存在する場合には、該移動候補経路LC1のコストを他の第3充電条件を満たさない移動候補経路LC2,LC3のコストより低く評価する。
一方、STEP144の判定の結果、経路評価手段120は、第3充電要件を満たす移動候補経路が存在しない場合には(図10/STEP144でNO)、移動候補経路に充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいてバッテリを充電した上でロボットRをタスク実行ポイントまで移動させたときのバッテリ予測残量がタスクの内容に応じて高低が定まる前記閾値以上であるという第4充電要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図10/STEP146)。
そして、STEP146の判定の結果、経路評価手段120は、第4充電要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図10/STEP146でYES)、その移動候補経路のコストを、充電ポイントにおけるバッテリ予測残量に応じて次のように低く評価する(図10/STEP147)。すなわち、経路評価手段120は、充電ポイントにおけるバッテリ予測残量が低いほど、第4充電要件を満たす移動候補経路のコストをより低く評価する。ここで、予測残容量と設定されるコストとの関係は、これらの間の関係が段階的に規定されたテーブルや連続的に規定されたマップ等を参照することにより決定される。
例えば、図11に示す場合に、移動候補経路LC1〜LC3が第3充電要件を満たさない場合には、第4充電要件を満たす移動候補経路LC2,LC3とのコストが、その充電ポイントEPにおけるバッテリ予測残容量が低いほど、低いコストに評価される。従って、この場合、始点PPから充電ポイントEPまでの移動距離が長く、充電ポイントEPにおける予測残容量がより低い移動候補経路LC2を、移動候補経路LC3より低いコストに評価する。
一方、STEP143の判定の結果、そもそもタスク要件を満たす移動候補経路が存在しない場合(図10/STEP143でNO)や、STEP146の判定の結果、経路評価手段120は、第4充電要件を満たす移動候補が存在しない場合には(図10/STEP146でNO)、各移動候補経路のイニシャルコストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての一次的な評価が実行されると(図10/STEP145、147、143でNO)、経路評価手段120は、同一評価の経路が存在するか否かを判定する(図10/STEP148)。
そして、STEP148の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在する場合には(図10/STEP148でYES)、移動候補経路の距離に応じた評価を次のように行う(図10/STEP149)。すなわち、経路評価手段120は、始点PPと終点TPを結ぶ最短の移動候補経路が最小コストとなるように、移動候補経路の距離が短いほど、移動候補経路のコストを低く評価する。
一方、STEP148の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在しない場合には(図10/STEP148でNO)、各移動候補経路の(一次的な評価による)コストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての二次的な評価が実行されると(図10/STEP149、148でNO)、経路評価手段120は、移動候補経路の中で最小コストの移動候補経路をロボットRをこれに沿って自律的に移動させるための目標経路として生成する(図10/STEP150)。
以上のように、移動候補経路のコストを設定することにより、タスクの実行を考慮した際に、充電の必要のない移動候補経路が存在する場合には該移動候補経路を目標経路として生成することができる。また、充電の必要がない移動候補経路が存在しない場合には、充電ポイントを経由する移動候補経路を目標経路として生成することができ、さらに、充電ポイントにおける充電の必要性の高さを加味してより必要性が高いと判断される移動候補経路を目標経路として生成することができる。
[第5実施形態]
次に、図12に示すフローチャートを参照して、アクションポイント記憶手段212には、少なくとも前記ロボットの位置または姿勢の補正ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、状態認識手段として、偏差予測手段117が、移動距離に応じたロボットRの位置または姿勢の、目的位置または目標姿勢に対する予測偏差をロボットRの状態として認識し、タスク認識手段118が、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する場合について説明する。
尚、本実施形態は、STEP100およびSTEP101は、第1実施形態と同一の処理であるため第1実施形態と同一の参照符号を用いて説明を省略する。
STEP101の処理に続いて、コントローラ100の偏差予測手段117は、ロボットRの移動距離に応じた予測偏差を算出し、算出した予測偏差をロボットの状態として認識する(図12/STEP152)。また、コントローラ100の偏差予測手段117は、ロボットRが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報をロボットRの状態として認識する(図12/STEP152)。
STEP152の処理に続いて、コントローラ100の経路評価手段120は、STEP101で作成された複数の移動候補経路のコストをアクションポイントを経由させる必要性に応じて以下のように評価する。なお、移動候補経路のイニシャルコストは、その経路の距離に関わらず同一に設定されている。
まず、経路評価手段120は、STEP152において認識されたタスク情報に基づいて、移動候補経路にタスク実行ポイントが含まれるというタスク要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図12/STEP153)。
STEP153の判定の結果、経路評価手段120は、タスク要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図12/STEP153でYES)、STEP152において認識された移動距離に応じた予測偏差に基づいて、ロボットRをタスク実行ポイントまで移動させたときの予測偏差がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以下であるという第3補正要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図12/STEP154)。ここで、タスクの内容に応じて高低が定まる予測偏差の閾値は、実行タスクに応じて予め設定された誤差精度の基づいて定められる値である。
STEP154の判定の結果、経路評価手段120は、第3補正要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図12/STEP154でYES)、当該移動候補の経路を第3補正要件を満たさない他の移動候補経路のコストより低く設定する(図12/STEP155)。
例えば、図13に示す場合には、タスク要件を満たす3つの移動候補経路LC1〜LC3が存在する場合に、移動候補経路の距離が短く第3補正要件を満たす移動候補経路LC1が存在する場合には、該移動候補経路LC1のコストを他の第3補正条件を満たさない移動候補経路LC2,LC3のコストより低く評価する。
一方、STEP154の判定の結果、経路評価手段120は、第3補正要件を満たす移動候補経路が存在しない場合には(図12/STEP154でNO)、移動候補経路に補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上でロボットRをタスク実行ポイントまで移動させたときの予測偏差がタスクの内容に応じて高低が定まる前記閾値以下であるという第4補正要件を満たす移動候補経路が存在するか否かを判定する(図12/STEP156)。
そして、STEP156の判定の結果、経路評価手段120は、第4補正要件を満たす移動候補経路が存在する場合には(図12/STEP156でYES)、その移動候補経路のコストを、補正ポイントにおける予測偏差に応じて次のように低く評価する(図12/STEP157)。すなわち、経路評価手段120は、補正ポイントにおける予測偏差が大きいほど、第4補正要件を満たす移動候補経路のコストをより低く評価する。ここで、予測偏差と設定されるコストとの関係は、これらの間の関係が段階的に規定されたテーブルや連続的に規定されたマップ等を参照することにより決定される。
例えば、図13に示す場合に、移動候補経路LC1〜LC3が第3補正要件を満たさない場合には、第4補正要件を満たす移動候補経路LC2,LC3とのコストが、その補正ポイントEPにおける予測偏差が大きいほど、低いコストに評価される。従って、この場合、始点PPから補正ポイントEPまでの移動距離が長く、補正ポイントEPにおける予測偏差がより大きい移動候補経路LC2を、移動候補経路LC3より低いコストに評価する。
一方、STEP153の判定の結果、そもそもタスク要件を満たす移動候補経路が存在しない場合(図12/STEP153でNO)や、STEP156の判定の結果、第4補正要件を満たす移動候補が存在しない場合には(図12/STEP156でNO)、経路評価手段120は、各移動候補経路のイニシャルコストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての一次的な評価が実行されると(図12/STEP155、157、153でNO)、経路評価手段120は、同一評価の経路が存在するか否かを判定する(図12/STEP158)。
そして、STEP158の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在する場合には(図12/STEP158でYES)、移動候補経路の距離に応じた評価を次のように行う(図12/STEP159)。すなわち、経路評価手段120は、始点PPと終点TPを結ぶ最短の移動候補経路が最小コストとなるように、移動候補経路の距離が短いほど、移動候補経路のコストを低く評価する。
一方、STEP158の判定の結果、経路評価手段120は、同一評価の移動候補経路が存在しない場合には(図12/STEP158でNO)、各移動候補経路の(一次的な評価による)コストを変更することはない。
次いで、移動候補経路についての二次的な評価が実行されると(図12/STEP159、158でNO)、経路評価手段120は、移動候補経路の中で最小コストの移動候補経路をロボットRをこれに沿って自律的に移動させるための目標経路として生成する(図12/STEP160)。
以上のように、移動候補経路のコストを設定することにより、タスクの実行を考慮した際に、補正の必要のない移動候補経路が存在する場合には該移動候補経路を目標経路として生成することができる。また、補正の必要がない移動候補経路が存在しない場合には、補正ポイントを経由する移動候補経路を目標経路として生成することができ、さらに、補正ポイントにおける補正の必要性の高さを加味してより必要性が高いと判断される移動候補経路を目標経路として生成することができる。
以上、詳しく説明してきたように、本実施形態の目標経路生成システムによれば、アクションポイントが含まれ、かつ、ロボットの状態に鑑みてこのロボットがこのアクションポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」が低く評価される。そして、コストが最低の移動候補経路が目標経路として生成され、ロボットはこの目標経路にしたがって自律的に移動する。したがって、ロボットをその状態に鑑みて必要性の高いアクションポイントを経由させ、このアクションポイントで外部環境と相互作用させた上で終点まで移動させることができる。
なお、前記第1〜5実施形態において、経路評価手段120は、アクションポイントを経由する必要度が高いほど移動候補経路の「コスト」を下げることにより、移動候補経路のコストに相対的な高低差を付けて評価しているが、これに限らず、必要度の低いまたは必要性が無いアクションポイントを経由する移動候補経路の「コスト」を上げることにより、移動候補経路のコストに相対的な高低差を付けて評価してもよい。例えば、アクションポイントが、ロボットRが接触を回避する必要がある物体が存在するポイントである場合、当該アクションポイントが含まれる移動候補経路のコストを上げることにより、移動候補経路のコストに相対的な高低差を付けて評価してもよい。
また、前記第1〜第5実施形態の説明図(図5,図7,図9,図11,図13)では、終点TPと始点PPとを結ぶ移動候補経路LC1〜LC3はそれぞれ別個独立の経路となっているが、これに限らず、移動候補経路LC1〜LC3はそれぞれの経路の一部が重複していてもよい。すなわち、移動候補経路は、その一部が他の移動候補経路と重複する共通部分を有し、残りの部分(非共通部分)が独立の経路となるような経路であってもよい。
さらに、前記第1実施形態において前記第1および第2充電要件を判定する際に、または、前記第4実施形態において前記第3および第4充電要件を判定する際に、バッテリ予測残容量がバッテリの使用許容範囲内であることを追加要件としてもよい。これにより、バッテリ予測残容量がバッテリの使用許容範囲内を逸する状態を生ずるような移動候補経路が評価されることを防止することができる。
また、前記前記第1〜第5実施形態において、候補経路作成手段110と、状態認識手段としての残容量予測手段115と消費電量予測手段116と偏差予測手段117とタスク認識手段118と、経路評価手段120とがロボットRのコントローラに備えられ、リンク記憶手段211とアクションポイント記憶手段212とがサポートサーバ200のリンク記憶手段210に備えられているが、これらの手段の一部または全部がロボットRのコントローラ100に備えられ、残りの手段がサポートサーバ200に備えられるよう、適宜その配置が変更されてもよい。
本実施形態の目標経路生成システムの構成説明図。 ロボットの構成説明図。 ロボットのコントローラおよびサポートサーバの構成説明図。 第1実施形態における処理を示すフローチャート。 第1実施形態における処理内容を示す説明図。 第2実施形態における処理を示すフローチャート。 第2実施形態における処理内容を示す説明図。 第3実施形態における処理を示すフローチャート。 第3実施形態における処理内容を示す説明図。 第4実施形態における処理を示すフローチャート。 第4実施形態における処理内容を示す説明図。 第5実施形態における処理を示すフローチャート。 第5実施形態における処理内容を示す説明図。
符号の説明
R‥ロボット、C1‥頭カメラ、C2‥腰カメラ、100‥コントローラ、110‥候補経路作成手段、115‥残容量予測手段(状態認識手段)、116‥消費電量予測手段(状態認識手段)、117‥偏差予測手段(状態認識手段)、118‥タスク認識手段(状態認識手段)、120‥経路評価手段、200‥サポートサーバ、201‥タスクデータベース、202‥地図データベース、210‥リンク情報記憶手段、211‥リンク記憶手段、212‥アクションポイント記憶手段、300‥入力装置、LC1,LC2,LC3‥移動候補経路、PP‥始点、TP‥終点。

Claims (12)

  1. 目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
    前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
    前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
    前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
    前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
    前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要度が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
    前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
    前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの充電ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
    前記状態認識手段が前記ロボットの前記移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量を前記ロボットの状態として認識し、
    前記経路評価手段は、
    (1)前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で前記バッテリを充電することなく前記ロボットを終点まで移動させたときの前記バッテリ予測残容量が閾値以上であるという第1充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第1充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第1充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価し、
    (2)前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第1充電要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいて前記バッテリを充電した上で前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記バッテリ予測残量が前記閾値以上であるという第2充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第2充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第2充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価し、
    (3)前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記充電ポイントにおける前記バッテリ予測残量が低いほど、前記第2充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  2. 請求項1記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記アクションポイント記憶手段に記憶されたアクションポイントには、少なくとも前記ロボットの位置または姿勢の補正ポイントが含まれ、
    前記状態認識手段が前記移動候補経路に沿った移動距離に応じた前記ロボットの位置または姿勢の、目標位置または目標姿勢に対する予測偏差を前記ロボットの状態として認識し、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で位置または姿勢を補正することなく前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記予測偏差が閾値以下であるという第1補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第1補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第1補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  3. 請求項2記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第1補正要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上で前記ロボットを前記終点まで移動させたときの前記予測偏差が前記閾値以下であるという第2補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第2補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第2補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  4. 請求項3記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記補正ポイントにおける前記予測偏差が大きいほど、前記第2補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
    前記状態認識手段が前記ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報を前記ロボットの状態として認識し、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記タスク実行ポイントが含まれるというタスク要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記タスク要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記タスク要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  6. 目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
    前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
    前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
    前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
    前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
    前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
    前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
    前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの充電ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
    前記状態認識手段が前記ロボットの前記移動候補経路に沿った移動距離に応じたバッテリ予測残容量と、該ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報とを前記ロボットの状態として認識し、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で前記バッテリを充電することなく前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記バッテリ予測残容量がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以上であるという第3充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第3充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  7. 請求項6記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第3充電要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記充電ポイントが含まれ、かつ、当該充電ポイントにおいて前記バッテリを充電した上で前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記バッテリ予測残量が前記閾値以上であるという第4充電要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第4充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第4充電要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  8. 請求項7記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記充電ポイントにおける前記バッテリ予測残量が低いほど、前記第4充電要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  9. 目標経路にしたがって自律的に移動するロボットのための当該目標経路を生成するシステムであって、
    前記ロボットの移動領域内における通行可能なリンクが記憶されたリンク記憶手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されたリンクのいずれかにおける前記ロボットと外部環境とのアクションポイントを記憶したアクションポイント記憶手段と、
    前記移動領域における前記ロボットの現在位置または出発位置を始点として認識する始点認識手段と、
    前記移動領域内において前記ユーザが入力装置を介して指定した前記ロボットの目的位置を終点として認識する終点認識手段と、
    前記リンク記憶手段に記憶されているリンクを接続することによって、前記終点認識手段によって認識された終点と前記始点認識手段によって認識された始点とを結ぶ複数の移動候補経路を作成する候補経路作成手段と、
    前記ロボットの状態を認識する状態認識手段と、
    前記候補経路作成手段によって作成された各移動候補経路について、前記アクションポイント記憶手段により記憶されている前記アクションポイントが含まれ、かつ、前記状態認識手段により認識された前記ロボットの状態に鑑みて当該アクションポイントを経由する必要度が高いほどコストを低くまたは前記必要度が低いほどコストを高く評価する経路評価手段とを備え、
    前記経路評価手段によって評価された前記トータルコストが最も低い前記移動候補経路を前記目標経路として生成する目標経路生成システムにおいて、
    前記アクションポイント記憶手段には、少なくとも前記ロボットの位置または姿勢の補正ポイントと、該ロボットのタスク実行ポイントが前記アクションポイントとして記憶され、
    前記状態認識手段が、前記移動候補経路に沿った移動距離に応じた前記ロボットの位置または姿勢の、目標位置または目標姿勢に対する予測偏差と、前記ロボットが現在実行しているまたは実行を予定しているタスクの少なくとも実行ポイントを表すタスク情報とを前記ロボットの状態として認識し、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、途中で位置または姿勢を補正することなく前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記予測偏差がタスクの内容に応じて高低が定まる閾値以下であるという第3補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第3補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  10. 請求項9記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路が存在しない一方、前記補正ポイントが含まれ、かつ、当該補正ポイントにおいて位置または姿勢を補正した上で前記ロボットを前記タスク実行ポイントまで移動させたときの前記予測偏差が前記閾値以下であるという第4補正要件を満たす前記移動候補経路が存在する場合、前記第3補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを前記第4補正要件を満たさない前記移動候補経路の前記コストよりも低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  11. 請求項10記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記経路評価手段は、前記状態認識手段による認識結果に基づき、前記補正ポイントにおける前記予測偏差が大きいほど、前記第4補正要件を満たす前記移動候補経路の前記コストを低く評価することを特徴とする目標経路生成システム。
  12. 請求項1乃至11のうちいずれか1項記載の目標経路生成システムにおいて、
    前記リンク記憶手段とアクションポイント記憶手段と終点認識手段と始点認識手段と状態認識手段と候補経路作成手段と経路評価手段との一部または全部が前記ロボットに搭載され、該ロボットとの通信を通じて該ロボットに情報を提供するサポートサーバに、該ロボットに搭載されるもの以外のものが搭載されることを特徴とする目標経路生成システム。
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