JP4934372B2 - 水処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽本体に被処理水に対する所定の水処理を行う水処理機構を収容する水処理装置に係り、詳しくは被処理水の消毒処理を行う消毒槽を槽本体に取付ける技術に関するものである。
従来、槽本体内に消毒槽を収容する浄化槽においては、消毒槽の落下防止及び浮上防止を図るべく、槽本体に対し消毒槽を取付ける構造が種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、槽本体の上槽に設けた突出片と消毒槽に設けた突出片とをリベット結合によって固定する構造が開示されている。
特開2000−584号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のように、槽本体に対し消毒槽を取付ける構造としてリベット結合やボルト結合を用いると、コストがかかるうえに組み付け工数が増えることとなる。また、この種の浄化槽にあっては、消毒槽の周辺に種々の配管部材が密集して配置される構成が一般的であり、このような箇所においてリベット結合やボルト結合を行う場合には作業性が悪いという問題を抱えている。
そこで、本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、槽本体に被処理水の消毒処理を行う消毒槽を収容する水処理装置において、槽本体に対し消毒槽を取付ける取付作業の合理化を図るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、一般家庭等から排出される生活排水をはじめ、各種の被処理水の処理を行う水処理機構を槽本体に収容する水処理装置に適用され得る技術である。
本発明に係る水処理装置は、槽本体、水処理機構、消毒槽、放流管、接続部材、消毒槽側延在部、第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部を少なくとも備える。
本発明の水処理機構は、槽本体に収容され、被処理水に対する所定の水処理を行う水処理機構として構成される。本発明の水処理装置は、槽本体に水処理機構が収容された後の装置、或いは処理機構が収容される前の槽本体自体として規定される。また、ここでいう「水処理機構」は、各種の被処理水に対し所定の水処理を行うための機構であり、典型的に夾雑物の除去処理を行う部位、被処理水中の有機汚濁物質を嫌気濾床により嫌気処理(還元)する部位、接触濾床により被処理水の好気処理及び濾過処理を行う部位、被処理水中の一時的な貯留や消毒処理を行う部位等を適宜組み合わせることによって構成される。
本発明の消毒槽は、槽本体内の水貯留領域に浸漬された状態で被処理水の消毒処理を行う機能を有する。この消毒槽は、水貯留領域に浸漬された通常運転時においては上向きの浮力を受けることとなる。本発明の放流管は、消毒槽にて消毒処理された後の水を槽本体外へと放流する機能を有する。本発明の接続部材は、槽本体を貫通する貫通開口を通じて消毒槽と放流管とを接続する機能を有する。この接続部材は、典型的にはネジ付きソケットを用いて構成される。本発明の消毒槽側延在部は、消毒槽において水平面に沿って長手状に延在する部位として構成される。この消毒槽側延在部は、消毒槽自体に設けられてもよいし、或いは消毒槽に取付けられた別部材に設けられてもよい。また、この消毒槽側延在部は、水平面に沿って長手状に延在する成分を有していればよく、当該消毒槽側延在部が全体にわたって面一に形成された構成であってもよいし、或いは当該消毒槽側延在部の一部に段差形状や曲面形状が形成され、水平面に沿って長手状に延在する部位同士がこれらの段差形状や曲面形状を経て互いに連接した構成であってもよい。本発明の第1の槽本体側延在部は、槽本体側に設けられ、消毒槽側延在部の下方にて当該消毒槽側延在部に沿って長手状に延在する部位として構成される。本発明の第2の槽本体側延在部は、槽本体側に設けられ、消毒槽側延在部の上方にて当該消毒槽側延在部に沿って長手状に延在する部位として構成される。なお、第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部は、槽本体自体に設けられてもよいし、或いは槽本体に取付けられた別部材に設けられてもよい。
特に、本発明では、接続部材による消毒槽と放流管との接続の前に、消毒槽が第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部に沿って所定の取付位置へとスライドされることで、消毒槽の下降動作に関しては、当該消毒槽の消毒槽側延在部が第1の槽本体側延在部により係止される一方、消毒槽が水貯留領域に浸漬されたときの浮力による上昇動作に関しては、当該消毒槽の消毒槽側延在部が第2の槽本体側延在部により係止される取付状態が形成される。すなわち、本発明では、消毒槽は、その上下方向の動作が消毒槽側延在部と第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部との間の接触によって規制される。従って、消毒槽全体の自重によって当該消毒槽が落下するのが防止され、また水貯留領域に浸漬された消毒槽に作用する浮力によって当該消毒槽が浮上するのが阻止される。なお、消毒槽の前述の取付状態では、当該消毒槽の上下方向の動作が第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部によって完全に阻止された構成であってもよいし、或いは当該消毒槽の上下方向の動作がある程度許容された構成であってもよい。その後、最終的には、消毒槽は接続部材を用いて槽本体に対して固定されることとなる。
このような構成によれば、接続部材による消毒槽と放流管との接続の前に、リベットやネジ等の固定具を用いることなく、第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部による係止構造のみによって消毒槽を槽本体側に取付けることができるため、消毒槽の取付作業の合理化が図られる。具体的には、部品点数削減により製造上のコストを抑えることができ、また取り付け工数を抑えることができる。また、リベットやネジ等の固定具を用いる必要がないため、消毒槽の取付作業性が向上するという作用効果を奏する。消毒槽の周辺には種々の配管部材が密集して配置されるのが一般的であるため、このような場合に本構成が特に効果的とされる。なお、この作用効果は、消毒槽の修理の際の取り外しや、修理後の再装着を行う場合においても同様に得られることとなる。
また、本発明に係る更なる形態の水処理装置は、更に被挿入空間を備える。この被挿入空間は、第1の槽本体側延在部と第2の槽本体側延在部との間に形成され、消毒槽側延在部が挿入される空間領域として構成される。本構成においては、接続部材による消毒槽と放流管との接続の前に、被挿入空間に消毒槽側延在部が挿入された状態で、消毒槽が第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部に沿って所定の取付位置へとスライドされる。
このような構成によれば、消毒槽の消毒槽側延在部が被挿入空間に挿入された状態で、当該消毒槽側延在部が上下方向動作に関し第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部によって係止され、これによって消毒槽の上下方向の動作が規制される取付構造が提供されることとなる。
また、本発明に係る更なる形態の水処理装置では、消毒槽側延在部は、消毒槽の槽壁面から外方へと突出する突出片として構成される。また、第1の槽本体側延在部は、突出片を介して消毒槽が架設される架設面を有するとともに、この架設面上における突出片の摺動によって架設状態の消毒槽を所定の取付位置へとスライド可能とする構成とされる。また、第2の槽本体側延在部は、架設面の上方にてこの架設面に沿って延在する延在面を有するとともに、突出片を架設面上において摺動させ消毒槽を架設状態のまま所定の取付位置へとスライドさせたときに、架設面と延在面との間の被挿入空間に突出片が挿入される構成とされる。
このような構成によれば、消毒槽が一旦架設状態とされた後は、突出片を架設面上において摺動させることで消毒槽を所定の取付位置に設定することが可能であるため、消毒槽のスライド操作時に当該消毒槽を別の手段によって保持する必要がなく、従って消毒槽の取付作業に関する作業性を向上させるのに効果的である。
また、本発明に係る更なる形態の水処理装置では、槽本体は、いずれも椀状の上部槽及び下部槽の接合フランジ面同士を接合することによって形成されるとともに、上部槽の側壁面に貫通開口が形成され、また下部槽側に架設面が設けられた構成とされる。また、消毒槽は、下部槽の上部に上部槽が配設される前に、突出片を介して架設面に架設可能とされるとともに、下部槽の上部に上部槽が設置された後に、貫通開口から槽本体内へと挿入された作業者の手によって架設状態のまま所定の取付位置へとスライド操作が可能とされる。
このような構成によれば、上部槽のスライド操作、及び接続部材による消毒槽と放流管との接続操作は、いずれも上部槽の側方の貫通開口周辺にて行うことが可能であるため、高所作業等が必要なく作業性が良い。
以上のように、本発明によれば、槽本体に被処理水の消毒処理を行う消毒槽を収容する水処理装置において、特に消毒槽が第1の槽本体側延在部及び第2の槽本体側延在部によって槽本体側に係止され、当該消毒槽の上下方向の動作が規制される係止取付構造を採用することによって、槽本体に対し消毒槽を取付ける取付作業の合理化を図ることが可能となった。
以下に、本発明における一実施の形態の汚水処理装置の構成等を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、一般家庭等から排出された生活排水(汚水)の処理を行う装置について説明するものである。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態である水処理装置100の処理フローが図1に示される。この図1に示すように、本実施の形態の水処理装置100は、槽状に成形された槽本体101の内部に所定の浄化処理機構102を収容している。この浄化処理機構102は、夾雑物除去槽105、嫌気濾床槽106、接触濾床槽107、処理水槽108、消毒槽109に大別される。夾雑物除去槽105は、被処理水中に含まれる夾雑物を、流入バッフル(図示省略)などの固液分離手段を用いて被処理水から分離する処理を行う槽であり、被処理水の固液分離機能を果たす。嫌気濾床槽106は、被処理水中の有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する機能を果たす。接触濾床槽107は、被処理水の好気処理及び濾過処理を行う機能を果たす。処理水槽108は、消毒槽109へ移流する前の水を一時的に貯留する機能を果たす。消毒槽109は、処理水槽108から流入した水の消毒処理を行う機能を果たす。この消毒槽109が、本発明における「消毒槽」に相当し、この消毒槽109を含む浄化処理機構102によって、本発明における「被処理水に対する所定の水処理を行う水処理機構」が構成される。
槽本体101の内部に流入した汚水は、浄化処理機構102において上流(図1中の左側)から夾雑物除去槽105、嫌気濾床槽106、接触濾床槽107、処理水槽108、消毒槽109にて順次処理されたのち、槽本体101の外部へ放流される。なお、本実施の形態の水処理装置100は、生活排水(汚水)を浄化処理して放流する装置であり、「浄化槽」或いは「排水処理槽」とも称呼される。また、本実施の形態では、水処理装置100を構成する各槽において流れる水を「汚水」、「被処理水」ないし「水」と記載する。
槽本体101は、上部槽(「上槽」ともいう)110及び下部槽(「下槽」ともいう)120を備える。この槽本体101が、本発明における「槽本体」に相当する。上部槽110は、平面視が略長方形となる椀状の槽であり、下部槽120の上部に配置される槽である。一方、下部槽120は、平面視が略長方形となる椀状の槽であり、上部槽110の下部に配置される槽である。ここでいう上部槽110が、本発明における「上部槽」に相当し、下部槽120が、本発明における「下部槽」に相当する。上部槽110の接合フランジ110aの接合フランジ面と、下部槽120の接合フランジ120aの接合フランジ面とを互いに重ね合わせた状態で接合することによって、フランジ接合式の槽本体101が形成される。
上部槽110は、流入管103、放流管104、突出部111,112,113を少なくとも備える。流入管103は、汚水が槽本体101内へと流入する配管部分として構成される。放流管104は、浄化処理機構102において浄化処理された処理後の水、詳しくは消毒槽109にて消毒処理がなされた後の水を槽本体101外へと放流する配管部分として構成される。この放流管104が、本発明における「放流管」に相当する。突出部111,112,113は、いずれも上部槽110の上面から上方に突出する円筒状の部位とされ、上部槽110が長手状に延在する延在線上に各突出部が配置されている。各突出部にはマンホール開口が形成されており、このマンホール開口がマンホール蓋によって塞がれる。
上記構成の槽本体101の内部構造として、特に本実施の形態の特徴部分である消毒槽109まわりの構成に関しては、図2及び図3が参照される。ここで、図2には、本実施の形態の水処理装置100のうち消毒槽109周辺に関する断面構造が示され、図3には、図2中の消毒槽109を斜め上方からみた斜視図が示される。
図2に示すように、消毒槽109は、槽状に形成されており、槽本体101内において上部槽110の放流管104側に設置された処理水槽108に収容されている。また、この消毒槽109と放流管104とは、接続部材130を用いたうえで、上部槽110の側壁面を貫通する貫通開口110bを通じて接続される。この接続部材130は、典型的にはネジ付きソケットとして構成される。なお、放流管104と接続部材130とが一体状の部材として構成されてもよい。この接続部材130が、本発明における「接続部材」に相当し、上部槽110の側壁面を貫通する貫通開口110bが、本発明における「貫通開口」に相当する。これによって、消毒槽109の槽壁面の下流側に設けられた流出開口109bが放流管104と連通することとなる。この流出開口109bのまわりには、上部槽110の内壁面との間で水シールを行う円環状の止水パッキン114が被着されている。また、この消毒槽109は、通常運転時に処理水槽108の水貯留領域に浸漬された状態で被処理水の消毒処理を行う構成とされる。すなわち、この消毒槽109には、通常運転時においては上向きの浮力を受けることとなる。特に本実施の形態では、通常運転時において、消毒槽109内における水位が処理水槽108の水位よりも低くなるような水位差が形成される構成とされており、これによって消毒槽109に対し上向きの浮力が作用する。
図3に示すように、消毒槽109は、当該消毒槽109の上縁部分に形成される上縁部109aを備える。この上縁部109aは、消毒槽109の上縁面と、当該上縁面から外方へと突出するフランジ面の両部位を有し、水平面に沿って長手状に延在する両部位同士が段差形状を経て互いに連接した構成とされる。この上縁部109における上縁面及びフランジ面は、いずれも水平面に沿って長手状に延在する構成であり、この上縁部109が本発明における「消毒槽側延在部」を構成する。なお、この上縁部109の形状に関しては、上縁面及びフランジ面が面一に形成された構成や、上縁面及びフランジ面が曲面形状を経て互いに連接した構成を採用することもできる。一方、この消毒槽109を収容する処理水槽108は、左右に立設する立設壁108a,108aを有し、これら立設壁108a,108aの上端に上縁部109aのフランジ面を介して消毒槽109が架設されるようになっている。すなわち、消毒槽109の左右方向(図3中の矢印方向)に関し、上縁部109aのフランジ面の幅が、処理水槽108の左右の立設壁108a,108aの間隔よりも広くなるように構成されている。この立設壁108aの上端は、上縁部109aのフランジ面の下方にて当該フランジ面に沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第1の槽本体側延在部」を構成する。また、処理水槽108の各部位のうち消毒槽109の流出開口109bに相当する部位には、接続部材130による消毒槽109と放流管104との接続を可能とする切り欠き部108cが形成されている。
また、処理水槽108は、各立設壁108aの上方において、当該立設壁108aの上端に沿って延在する延在片108bを備える。この延在片108bの下面は、上縁部109aの上縁面の上方にて当該上縁面に沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第2の槽本体側延在部」を構成する。
消毒槽109のこの所定位置は、接続部材130による消毒槽109と放流管104との接続の前に、消毒槽109を処理水槽108に対しセットする所定の取付位置(「接続準備位置」ともいう)として規定される。この所定の取付位置では、消毒槽109全体の自重による下降動作に関しては、当該消毒槽109は、その上縁部109aのフランジ面の下面と立設壁108aの上端との面接触により係止される一方、消毒槽109が処理水槽108の水貯留領域に浸漬されたときの浮力による上昇動作に関しては、当該消毒槽109は、その上縁部109aの上縁面の上面と延在片108bの下面との面接触により係止される係止取付状態(「接続準備状態」ともいう)となる。これにより、消毒槽109の上下方向への移動が規制され、消毒槽109の落下防止及び浮上防止が図られる。
上記構成の消毒槽109を所定の取付位置に設定する過程に関しては、図4〜図6が参照される。ここで、図4には、本実施の形態の消毒槽109を所定の取付位置に設定する様子が断面図にて示される。図5及び図6には、本実施の形態の消毒槽109を所定の取付位置に設定する様子が斜視図にて示される。
本実施の形態において、消毒槽109を所定の取付位置に設定する操作に関しては、当該消毒槽109の架設操作及びスライド操作に大別される。
図4及び図5に示すように、消毒槽109の架設操作においては、当該消毒槽109を上方から処理水槽108内へと移動させ、上縁部109aのフランジ面を立設壁108a,108aの上端に載置する。これにより、消毒槽109は、上縁部109aが立設壁108a,108aによって支持された架設状態とされる。
また、図6に示すように、消毒槽109のスライド操作においては、架設操作がなされた消毒槽109を、架設状態のまま処理水槽108の切り欠き部108cに向けて所定の取付位置へとスライドさせる。これにより、消毒槽109は、所定の取付位置に設定され、接続部材130による消毒槽109と放流管104との接続に備える。なお、本実施の形態では、下部槽120の上部に上部槽110が設置された後に、上部槽110の貫通開口110bから槽本体101内へと挿入された作業者の手によって架設状態のまま所定の取付位置へとスライド操作することが可能となっている。
なお、この消毒槽109の架設操作は、下部槽120内に種々の内装部材(処理水槽108、仕切り板など)を設置した後であって、且つ下部槽120の上部に上部槽110が配設される前に行われ、またこの消毒槽109のスライド操作は、下部槽120の上部に上部槽110が配設された後(或いはフランジ接合後)に行われるのが好ましい。これにより、上部槽110を下部槽120の上方から取り付ける際に、消毒槽109の止水パッキン114が上部槽110に干渉して剥がれるのを防止することが可能となる。この場合には、架設操作がなされた消毒槽109を、下部槽120に対し取り付け状態とされた上部槽110の外部から貫通開口110bを通して作業者が手前に引き寄せることによってスライド操作が可能とされる。そして、スライド操作がなされた消毒槽109と放流管104とが接続部材130を介して接続される。
以上のように、本実施の形態によれば、接続部材130による消毒槽109と放流管104との接続の前に、リベットやネジ等の固定具を用いることなく、処理水槽108の立設壁108a及び延在片108bによる係止取付構造のみによって消毒槽109を処理水槽108に取付けることができるため、消毒槽109の取付作業の合理化が図られる。具体的には、部品点数削減により製造上のコストを抑えることができ、また取り付け工数を抑えることができる。また、リベットやネジ等の固定具を用いる必要がないため、消毒槽109の取付作業性が向上するという作用効果を奏する。消毒槽109の周辺には種々の配管部材が密集して配置されるのが一般的であるため、このような場合に本構成が特に効果的とされる。なお、この作用効果は、消毒槽109の修理の際の取り外しや、修理後の再装着を行う場合においても同様に得られることとなる。
また、本実施の形態によれば、消毒槽109が一旦架設状態とされた後は、上縁部109aのフランジ面を立設壁108a,108a上において摺動させることで消毒槽109を所定の取付位置に設定することが可能であるため、消毒槽109のスライド操作時に当該消毒槽109を別の手段によって保持する必要がなく、従って消毒槽109の取付作業に関する作業性を向上させるのに効果的である。
また、本実施の形態によれば、上部槽110のスライド操作、及び接続部材130による消毒槽109と放流管104との接続操作は、いずれも上部槽の側方の貫通開口周辺にて行うことが可能であるため、高所作業等が必要なく作業性が良い。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
本発明では、スライド操作を用いた消毒槽の係止取付構造に関しては上記実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の構成を採用することができる。別の形態に関しては、図7〜図10が参照される。なお、これらの図において、上記実施の形態の水処理装置100の各構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付している。
第2実施の形態の消毒槽209の係止取付構造が図7に示される。図7に示す形態の消毒槽209は、本発明における「消毒槽」として構成され、上記実施の形態の消毒槽109の上縁部109aに相当する上縁部209aを有する。この上縁部209が本発明における「消毒槽側延在部」及び「突出片」を構成する。一方、処理水槽108の各立設壁108aには、架設操作がなされた消毒槽209を、処理水槽108の切り欠き部108cに向けて所定の取付位置へとスライド操作した場合に、消毒槽209の上縁部209aのフランジ面が挿入されるスリット116が形成されている。このスリット116は、立設壁108aの上端と延在片108dとの間に形成される空間部分として構成され、上下方向に関するスリット高さは上縁部209aのフランジ部分の板厚と同様か或いは若干大きい構成とされる。このスリット116が、本発明における「被挿入空間」に相当する。また、スリット116を挟んで立設壁108aの上端の上方に延在片108dが形成されている。この延在片108dの下面は、上縁部209aのフランジ面の上方にて当該フランジ面に沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第2の槽本体側延在部」及び「延在面」を構成する。一方、立設壁108aの上端は、上縁部209aのフランジ面の下方にて当該フランジ面に沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第1の槽本体側延在部」及び「架設面」を構成する。
本構成において、上記消毒槽109の場合と同様に、消毒槽209の架設操作及びスライド操作がなされた後の所定の取付位置では、消毒槽209全体の自重による下降動作に関しては、当該消毒槽209は、その上縁部209aのフランジ面の下面と立設壁108aの上端との面接触により係止される一方、消毒槽209が処理水槽108の水貯留領域に浸漬されたときの浮力による上昇動作に関しては、当該消毒槽209は、その上縁部209aのフランジ面の上面と延在片108bの下面との面接触により係止される。これにより、消毒槽209の上下方向への移動が規制され、消毒槽209の落下防止及び浮上防止が図られる。
第3実施の形態の消毒槽309の係止取付構造が図8及び図9に示される。ここで、図8には、本実施の形態の消毒槽309周辺に関する断面構造が示され、図9には、図8中の消毒槽309を斜め上方からみた斜視図が示される。図8及び図9に示す形態の消毒槽309は、本発明における「消毒槽」として構成され、上記実施の形態の消毒槽109における上縁部109aにかえて凸部309a,309aを備える。凸部309a,309aは消毒槽309の左右の側壁から外方へと突出する構成とされる。この凸部309a,309aは、水平面に沿って長手状に延在する構成であり、この凸部309a,309aが、本発明における「消毒槽側延在部」に相当する。一方、処理水槽108の各立設壁108aには、消毒槽309の凸部309aがスライド操作によって嵌まり込む(挿入される)凹部108gが設けられている。この凹部108gが本発明における「被挿入空間」に相当する。
この凹部108gは、消毒槽309のスライド方向に沿って長手状に延在する空間部分として構成され、各立設壁108aにて上下二段に並行状に延在する下側延在部108e及び上側延在部108fによって形成されている。ここでいう下側延在部108eは、凸部309a,309aの下方にて凸部309a,309aに沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第1の槽本体側延在部」に相当する。一方、ここでいう上側延在部108fは、凸部309a,309aの上方にて凸部309a,309aに沿って長手状に延在する部位であり、当該部位が本発明における「第2の槽本体側延在部」に相当する。
また、本実施の形態では、この凹部108gの上下方向に関する凹み高さ、すなわち下側延在部108eと上側延在部108fとの距離は、凸部309aの板厚と同様か或いは若干大きい構成とされる。また、本実施の形態では、上部槽110の長手方向に関する凸部309a及び凹部108gの長さが概ね合致するように構成されている。本構成において、消毒槽309の凸部309aがスライド操作によって凹部108gによって嵌め込まれる(挿入される)ことで、消毒槽309が所定の取付位置に設定される。
なお、消毒槽309を所定の取付位置に設定するこのスライド操作に関しては、図10が参照される。図10には、第3実施の形態の消毒槽309を所定の取付位置に設定する様子が断面図にて示される。図10に示すように、消毒槽309のスライド操作においては、消毒槽309の凸部309aを図中左側から凹部108gに嵌め込んだのち、処理水槽108の切り欠き部108cに向けて所定の取付位置へと図中右側へスライドさせる。これにより、消毒槽309は、図8に示すような所定の取付位置に設定される。
本構成において、所定の取付位置では、消毒槽309全体の自重による下降動作に関しては、当該消毒槽309は、その凸部309aの下面と下側延在部108eの上面との面接触により係止される一方、消毒槽309が処理水槽108の水貯留領域に浸漬されたときの浮力による上昇動作に関しては、当該消毒槽309は、その凸部309aの上面と上側延在部108fの下面との面接触により係止される。これにより、消毒槽309の上下方向への移動が規制され、消毒槽309の落下防止及び浮上防止が図られる。
また、上記各実施の形態では、消毒槽の上下方向の移動を規制する規制手段を下部槽120に対し装着される処理水槽108に設ける場合について記載したが、本発明では、当該規制手段を上部槽側のみに装着し、或いは当該規制手段を上部槽側に装着した部材と下部槽側に装着した部材との組み合わせによって構成し、これによって下部槽120に対し上部槽110が被着されたときに規制作用が発生する構造等を適宜採用することもできる。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態である水処理装置100の処理フローを示す図である。 本実施の形態の水処理装置100のうち消毒槽109周辺に関する断面構造を示す図である。 図2中の消毒槽109を斜め上方からみた斜視図である。 本実施の形態の消毒槽109を所定の取付位置に設定する様子を示す断面図である。 本実施の形態の消毒槽109を所定の取付位置に設定する様子を示す斜視図である。 本実施の形態の消毒槽109を所定の取付位置に設定する様子を示す斜視図である。 第2実施の形態の消毒槽209の係止取付構造を示す図である。 第3実施の形態の消毒槽309の係止取付構造を示す図である。 第3実施の形態の消毒槽309の係止取付構造を示す図である。 第3実施の形態の消毒槽309を所定の取付位置に設定する様子を示す断面図である。
符号の説明
100…水処理装置
101…槽本体
102…浄化処理機構
103…流入管
104…放流管
105…夾雑物除去槽
106…嫌気濾床槽
107…接触濾床槽
108…処理水槽
108a…立設壁
108b…延在片
108c…切り欠き部
108d…延在片
108e…下側延在部
108f…上側延在部
108g…凹部(被挿入空間)
109,209,309…消毒槽
109a,209a…上縁部
109b…流出開口
110…上部槽
110a,120a…接合フランジ
111,112,113…突出部
114…止水パッキン
116…スリット(被挿入空間)
120…下部槽
309a…凸部

Claims (3)

  1. 槽本体と、
    前記槽本体に収容され、被処理水に対する所定の水処理を行う水処理機構と、
    前記処理機構のうち、槽本体内の水貯留領域に浸漬された状態で被処理水の消毒処理を行う消毒槽と、
    前記消毒槽にて消毒処理された後の水を槽本体外へと放流する放流管と、
    前記槽本体を貫通する貫通開口を通じて前記消毒槽と前記放流管とを接続する接続部材と、
    前記槽本体において互いに対向して立設する2つの立設壁と、
    前記消毒槽の上縁面から、前記立設壁の延在方向と交差する水平面に沿って当該消毒槽の外側へと延びる突出片と、
    前記槽本体において前記立設壁の上方に設けられ、前記水平面に沿って延在する延在片と、
    を備え、
    前記消毒槽は、前記突出片を介して各立設壁の上端に架設されることによって前記槽本体に支持されるとともに、この架設状態で、前記上縁面或いは前記突出片が係止される係止取付位置と当該係止が解除される係止解除位置との間でのスライド動作が可能とされ、
    前記接続部材による前記消毒槽と前記放流管との接続の前に、前記消毒槽が前記架設状態で前記係止解除位置から前記係止取付位置へとスライドされることで、前記消毒槽の前記突出片と前記槽本体の前記立設壁の上端との面接触により、前記消毒槽の下降動作が阻止される一方、前記消毒槽の前記上縁面或いは前記突出片と前記延在片との面接触により、前記消毒槽が前記水貯留領域に浸漬されたときの浮力による上昇動作が阻止されるように構成されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 請求項1に記載の水処理装置であって、
    前記槽本体は、前記立設壁の上端と前記延在片との間に、前記消毒槽の前記突出片の挿入のための被挿入空間を備え、
    前記接続部材による前記消毒槽と前記放流管との接続の前に、前記消毒槽は、前記記架設状態で前記突出片が前記被挿入空間に挿入されるようにスライド動作されることよって前記係止取付位置に設定されることを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の水処理装置であって、
    前記槽本体は、いずれも椀状の上部槽及び下部槽の接合フランジ面同士を接合することによって形成されるとともに、前記上部槽の側壁面に前記貫通開口が形成され、また前記下部槽に前記立設壁及び前記延在片が設けられ
    前記消毒槽は、前記下部槽の上部に前記上部槽が配設される前に、前記突出片を介して各立設壁の上端に架設されることによって前記下部槽に支持されるとともに、前記下部槽の上部に前記上部槽が設置された後に、前記貫通開口から槽本体内へと挿入された作業者の手によって架設状態のまま前記係止取付位置へとスライド操作が可能とされる構成であることを特徴とする水処理装置。
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