JP4932541B2 - 認証システム及び認証錠装置 - Google Patents

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Description

この発明は、キャビネット等の利用権限を認証する技術に関する。
キャビネット等の格納装置に、テンキー式の錠装置を組込み、そのテンキーに対する押込操作に応じて認証を行い、錠装置を解錠するようにしたものがある。
また、キャビネット等の格納装置に組込まれた錠装置と、各利用者に付与された認証キー装置との間で通信を行って認証を行い、錠装置を解錠するようにしたものがある。
なお、後者に関連する先行技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2006−257822号公報
しかしながら、テンキー式の錠装置では、格納装置を利用する度に、テンキーに対する押込操作を行う必要があり、面倒である。
また、錠装置と認証キー装置との間で通信を行って認証を行う構成では、認証キー装置を忘れた場合等に格納装置を利用できず不便である。
このように、錠装置の認証方式が1つに限定されていると、不便である。また、単に複数の認証方式を組合わせただけでは、所定の認証方式から他の認証方式への変更が面倒である。
そこで、本発明は、錠装置を解錠するための認証を、複数の認証方式で行えると共に、認証方式の変更を容易にできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る認証システムは、ロック対象物の認証を行う認証システムであって、前記ロック対象物に取付けられ、前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にするロック部と、利用者に関する認証情報を取得する認証情報取得部と、外部と通信可能な錠側通信部と、前記認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるように制御すると共に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信する認証制御部とを有する認証錠装置と、前記認証錠装置の錠側通信部と通信可能な端末側通信部と、利用許可情報を記憶する端末側記憶部と、前記端末側通信部を介して受信された利用許可情報を前記端末側記憶部に記憶させると共に、前記端末側記憶部に記憶された利用許可情報を前記端末側通信部を介して外部に送信する端末側制御部とを有する端末装置とを備え、前記認証錠装置の認証制御部は、前記端末装置から前記錠側通信部を介して受信される利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるものである。
また、第2の態様は、前記認証情報取得部は、複数のキーを通じて入力される固有の識別符号を認証情報として受付けるキー入力部、又は、生体に固有の情報を認証情報として取得する生体認証装置としたものである。
また、第3の態様は、前記錠側通信部及び前記端末側通信部は、無線通信を行うものである。
また、第4の態様は、前記認証錠装置とは別箇所に設けられ、前記端末装置に利用許可情報を書込み可能な利用許可情報書込装置をさらに備えたものである。
また、第5の態様は、前記ロック対象物は、収納本体部と、前記収納本体部に対して開閉自在とされた開閉部材とを有し、前記認証錠装置は、前記開閉部材に取付けられた錠装置本体部と、前記錠装置本体部に取付けられ、前記開閉部材のロック開動作を不能にする開不能位置と前記開閉部材のロック開動作を可能にする開可能位置との間で移動自在とされた可動部材とを有し、前記ロック部は、前記可動部材の移動を規制又は許容することで前記前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にするものである。
また、第6の態様は、前記端末装置が前記端末側通信部を介して利用許可情報を送信し、前記認証錠装置が前記錠側通信部を介して利用許可情報を受信して前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に前記ロック部をアンロック状態に切換える一連の動作が、所定の利用可能時間又は所定の利用回数の範囲内で成立するものである。
この場合、第7の態様のように、前記端末装置は、所定の利用可能時間終了時又は利用回数利用終了時に、前記端末側記憶部に記憶された利用許可情報を消去するとよい。
また、第8の態様は、前記認証錠装置は、複数の端末装置に対して、利用許可情報を送信可能にしたものである。
また、第9の態様は、前記認証錠装置を複数備え、そのうちの一の前記認証錠装置を通じて前記端末装置に登録された利用許可情報が、他の前記認証錠装置でも利用可否の判断材料として利用されるようにしたものである。
また、第10の態様に係る認証錠装置は、ロック対象物に取付けられ、そのロック対象物の認証を行う認証錠装置であって、前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にするロック部と、利用者に関する認証情報を取得する認証情報取得部と、外部と通信可能な錠側通信部と、前記認証情報取得部を通じて認証情報を取得すると、その認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるように制御すると共に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信し、この利用許可情報を受信した端末装置から前記錠側通信部を介して利用許可情報を取得すると、その利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換える認証制御部とを備えたものである。
第1の態様に係る認証システムによると、前記認証錠装置の認証制御部は、認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断すると共に、前記錠側通信部を介して受信される利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるため、錠装置を解錠するための認証を、複数の認証方式で行える。
また、認証錠装置で、前記認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信し、端末装置側で、前記端末側通信部を介して受信された利用許可情報を前記端末側記憶部に記憶させるため、他の認証方式への変更も容易である。
第2の態様によると、利用者は手ぶらで認証できるので便利である。
第3の態様によると、認証錠装置と端末装置とが離れたままで、利用許可情報を端末装置に登録することができる。
第4の態様によると、認証錠装置以外でも、端末装置に利用許可情報を登録することができる。
第5の態様によると、ロック対象物の開閉部材の開閉を制限できる。
第6の態様によると、利用可能時間外又は利用回数外では、ロック対象物を利用できないようにすることができ、悪用を有効に防止しうる。
第7の態様によると、例えば、端末装置紛失後、所定時間経過したり、また、利用可能回数を満たさなくなれば、ロック対象物を利用できないようになる。
第8の態様によると、複数の端末装置によって、1つの認証錠装置を利用できる。
第9の態様によると、一箇所で端末装置に利用許可情報を登録すると、当該端末装置を他の認証錠装置でも利用できる。
第10の態様に係る認証錠装置によると、前記認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断すると共に、前記錠側通信部を介して受信される利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断するため、錠装置を解錠するための認証を、複数の認証方式で行える。
また、認証錠装置で、前記認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信するため、他の認証方式への変更も容易である。
<1.全体構成>
以下、実施形態に係る認証システムについて説明する。図1は認証システムの全体構成を示す概略説明図である。
この認証システムは、ロック対象物の認証を行うものであり、認証錠装置20と、端末装置としてのリモコン60とを備えると共に、任意付加的な要素として利用許可情報書込装置80を備えている。
ロック対象物は、利用不能なロック状態と利用可能なアンロック状態とで切替えて管理される物である。このようなロック対象物としては、格納手段に取付けられた開閉部や、部屋の出入口扉等が想定される。ここでは、ロック対象物が、格納手段としての開閉部であるキャビネット12の扉16aや引出部18である場合(図2参照)について説明する。
認証錠装置20は、上記ロック対象物に取付けられ、後述する認証を行って前記ロック対象物を利用できないロック状態とロック対象物を利用できるロック状態とに切換える。ここでは、認証錠装置20は、上記キャビネット12の扉16aや引出部18を閉じた状態に維持して利用できないようにするロック状態と、それら扉16aや引出部18を開いて利用できるようにするアンロック状態とに切換える。また、ここでは、認証錠装置20は、パスワードの入力による認証と、リモコン60を用いた認証との2種類の認証を行えるようになっている。
リモコン60は、各利用者に付与される。このリモコン60と上記認証錠装置20とが通信を行うことで、認証錠装置20で認証が行われる。
利用許可情報書込装置80は、上記リモコン60又は認証錠装置20に利用許可情報等を書込む装置である。本利用許可情報書込装置80は、本システムの管理者によって管理されており、当該管理者の管理下リモコン60又は認証錠装置20に利用許可情報等を書込む。
本システムの概略的な使用方法を説明しておくと、本システムの利用者に対しては事前にパスワードが教えられると共に、リモコン60が付与されている。そして、利用者は当該リモコン60を所持して、上記認証錠装置20にパスワードを入力する。すると、認証錠装置20にパスワードを入力すると、認証錠装置20で利用の可否に関する認証が行われ、利用可と判断された場合には、アンロック状態に切換えられる。これにより、利用者はロック対象物を利用できる。
また、利用可と判断された場合には、認証錠装置20からリモコン60に利用許可情報としてパスワード情報が送信される。これにより、リモコン60は、当該パスワード情報を記憶する。利用者が次回ロック対象物を利用する場合には、リモコン60に記憶された利用許可情報を認証錠装置20に送信し、認証錠装置20は当該利用許可情報に基づいて利用の可否に関する認証を行う。利用可と判断された場合には、認証錠装置20はアンロック状態に切換えられ、利用者はロック対象物を利用できるようになる。つまり、2回目以降の利用にあたっては、パスワードを入力することなく、ロック対象物を利用できるようになる。
以下、各部構成についてより詳細に説明する。
<2−1.ロック対象物及び認証錠装置>
ロック対象物及び認証錠装置20について説明する。
まず、ロック対象物であるキャビネット12について説明する。図2はキャビネット及び認証錠装置を含む錠付格納装置を示す概略斜視図である。
錠付認証装置10は、キャビネット12と当該キャビネット12に取付けられた認証錠装置20とを有している。キャビネット12は、収納本体部14と、当該収納本体部14に対して開閉自在とされた開閉部材としての扉16a,16bと、引出部18とを備えている。より具体的には、収納本体部14の上半部に収納スペース14aが形成されると共に、収納本体部14の下半部に3つの収納スペース14b,14c,14dが形成されている。収納スペース14aの開口部には、両開きタイプの扉16a,16bが開閉自在に取付けられている。また、各収納スペース14b,14c,14dには、それぞれ引出部18が開閉自在、換言すれば、引出し及び押込自在に設けられている。
上記扉16a,16bを閉じた状態では、扉16a,16bの合せ目部分が重なり合って配設されるようになっており、一方(図2の右方)の扉16aを閉じた状態では、他方(図2の左方)の扉16bを開くことができない構成となっている。また、一方の扉16aには、操作部としての取っ手部17aと、ラッチ機構17bとが取付けられている。ラッチ機構17bは、扉16aに組込まれ、当該扉16aを閉状態に保つようにロックする機構である。このような機構としては、爪部を収納本体部14側に係脱自在に係合させるようにした周知機構を含む種々の構成を採用することができる。取っ手部17aは、扉16aの外面側に姿勢変更自在に取付けられている。この取っ手部17aの姿勢変更に連動して、上記ラッチ機構17bが扉16aを閉状態に保つようにロックし、或は、当該ロック状態を解除する。
そして、扉16a,16bを閉じることで、上記ラッチ機構17bがロック状態になって扉16a,16bが閉じた状態に保たれる。また、この状態で、取っ手部17aを引張るように解除操作することで、上記ラッチ機構17bのロック状態が解除され、扉16aを開くことができるようになる。また、扉16aを開くことで、扉16bも開くことができるようになる。つまり、取っ手部17aは、扉16a,16bのロック状態を解除させるための操作部として機能する。
また、引出部18は、上方に開口する筺状に形成されており、取っ手部19aと、操作レバー19bと、ラッチ機構19cとを有している。
ラッチ機構19cは、引出部18の前面側の部分に組込まれており、引出部18を閉じた状態に保つようにロックする機構である。このような機構としては、爪部を収納本体部14に係脱自在に係合させるようにした周知機構を含む種々の構成を採用することができる。
取っ手部19aは、引出部18を引出し容易にするために設けられた掴み用の部材であり、上記引出部18の前面に設けられている。この取っ手部19aの内側に、上記操作レバー19bが姿勢変更自在に取付けられている。そして、この操作レバー19bの姿勢変更に連動して、上記ラッチ機構19cが引出部18を閉状態に保つようにロックし、或は、当該ロック状態を解除する。つまり、本操作レバー19bは、引出部18のロック状態を解除させるための操作部として機能する。
そして、引出部18を閉じることで、上記ラッチ機構19cがロック状態になって該引出部18が閉じた状態に保たれる。また、この状態で、操作レバー19bを掴んで操作することで、ラッチ機構19cのロック状態が解除され、取っ手部19aを掴んで引出部18を引出せるようになる。
本認証錠装置20は、上記のようなキャビネット12における扉16a,引出部18の外面に取付けられる。より具体的には、図2の2点鎖線で示すように、認証錠装置20は、扉16aにおける取っ手部17aを覆う位置と、各引出部18における取っ手部19a及び操作レバー19bを覆う各位置に取付けられる。
認証錠装置20は、キャビネット12に後付けされる構成であっても、当初から取付けられた構成であってもよい。また、認証錠装置20は、キャビネット12に対して一体不可分に組込まれる構成であってもよい。
認証錠装置20について説明する。まず、認証錠装置20の全体構成について説明する。図3は可動部材が開可能位置に移動した状態における認証錠装置を示す概略斜視図であり、図4は可動部材が開不能位置に移動した状態における認証錠装置を示す概略斜視図である。
この認証錠装置20は、装置本体部22と、可動部材40とを備えている。
装置本体部22は、上記開閉部材としての扉16aや引出部18の前面に取付けられる部材であり、上記操作部としての取っ手部17a又は操作レバー19bを露出させる窓部25を有している。また、この装置本体部22は、上記可動部材40を開可能位置と開不能位置との間で移動自在に支持している。そして、可動部材40を開可能位置に移動させた状態では(図3参照)、窓部25から取っ手部17a又は操作レバー19bを露出させる一方、可動部材40を開不能位置に移動させた状態では(図4参照)、可動部材40で取っ手部17a又は操作レバー19bを操作不能に覆うようになっている。
より具体的には、装置本体部22は、板状部材24と、一対のガイドレール26とを有している。
板状部材24は、上記取っ手部17a及び操作レバー19bよりも大きな広がりを有する板状部材、ここでは、略方形板状部材に形成されている。また、この板状部材24には、取っ手部17a又は操作レバー19bを露出させる程度の大きさの窓部25、ここでは、板状部材24の一端部側部分に略方形状の窓部25が形成されている。本板状部材24は、当該窓部25を通じて、取っ手部17a又は操作レバー19bを露出させるようにして、扉16aや引出部18の前面に取付固定される。この板状部材24は、強力な接着剤や強力な粘着テープ、ネジ止、溶接等、容易に取外しできない態様で、扉16aや引出部18の前面に取付固定される。
一対のガイドレール26は、上記板状部材24上で、可動部材40を開不能位置と開可能位置との間で移動自在に支持するガイド溝28を有している。より具体的には、ガイドレール26は、棒状部材に形成されており、板状部材24の両側部に当該縁部に沿って、ネジ止等で固定されている。また、一対のガイドレール26のうち互いに対向する側の面に、その長尺方向に沿って延びるガイド溝28が形成されている。
可動部材40は、装置本体部22に取付けられた状態で、取っ手部17a又は操作レバー19bを開動作不能にする開不能位置(図4参照)と、取っ手部17a又は操作レバー19bを開動作可能にする開可能位置(図3参照)との間で移動自在とされている。
より具体的には、可動部材40は、上記一対のガイドレール26間に配設可能な、扁平な略筺状形状に形成されている。すなわち、一対のガイドレール26を結ぶ方向において、可動部材40は、一対のガイドレール26間寸法よりも僅かに小さい寸法を有している。また、一対のガイドレール26の延在方向において、可動部材40は、上記窓部25を露出及び閉塞可能な寸法、即ち、ガイドレール26の延在方向において、同方向における窓部25の寸法よりも大きく、かつ、同方向において板状部材24の寸法から窓部25の寸法を引いた寸法よりも小さくなっている。
また、可動部材40の両側外面の両端部に形成されたガイド突部(図示省略)をガイド溝28内に配設することで、可動部材40が板状部材24の一主面上であって一対のガイドレール26間で、開不能位置(図4参照)と開可能位置(図3参照)との間で移動自在に支持される。
なお、本実施形態では、可動部材40は、開不能位置で操作部としての取っ手部17aや操作レバー19bを操作不能に覆い、開可能位置で操作部としての取っ手部17aや操作レバー19bを操作可能に露出させる態様で説明したが、必ずしも当該構成に限られない。例えば、可動部材40は、開不能位置でラッチ機構17b,19cの構成要素に当接してラッチ解除不能に規制し、開可能位置で当該規制を解除するものであってもよい。要するに、開不能位置で開閉部材としての扉16a,16bや引出部18の開動作を不能にでき、開可能位置でそれらの開動作を可能にできればよい。
図5は認証錠装置の電気的構成を示すブロック図である。この認証錠装置20は、ロック部42と、テンキー44と、赤外線送受信装置46と、メモリ48と、認証制御部50と、表示器52とを有しており、これらは上記可動部材40に組込まれている。
ロック部42は、認証制御部50に接続されており、当該認証制御部50の制御下、上記可動部材を開不能位置にロックする状態と開可能位置に向けて移動可能にするアンロック状態とで切換え可能に制御される。このようなロック部42としては、例えば、上記装置本体部22に係脱自在な係合部材を、電磁プランジャー等のアクチュエータで動作させる等、種々の電子式の錠装置に適用されている周知技術を含む種々の構成によって実現可能であるので、ここではその説明を省略する。
テンキー44は、利用者に関する認証情報としてパスワードを取得する入力部である。すなわち、テンキー44は、それぞれに数字等の識別子が割りふられた複数のボタン44aを有しており、これらのボタン44aは可動部材40の表面側に押し操作可能に配設されている(図1参照)。そして、利用者が各ボタン44aを押すことで、利用者に関する認証情報として入力されたパスワードを受付け、これを認証制御部50に与える。もちろん、認証情報を入力する入力部としては、テンキー44に限らず、各種スイッチ等の入力インターフェースを適用した種々の入力装置を適用することができる。
赤外線送受信装置46は、外部、特に、リモコン60との間で通信可能な錠側通信部であり、ここでは赤外線発光ダイオードやフォトトランジスタ等の赤外線通信素子46a(図1参照)を有している。そして、本赤外線送受信装置46は、認証制御部50の指令に応じて当該赤外線通信素子46aを通じて外部に向けて赤外線通信光を発すると共に外部からの赤外線通信光を受光して認証制御部50に与える。なお、錠側通信部としては、上記のように赤外線通信を行う構成の他、電波による無線通信を行う構成、また、人体通信を行う構成であってもよい。なお、人体通信とは、人体を通信経路とした通信をいい、人体に電流信号を流して通信する構成の他、人体に電圧信号を印加して静電結合を利用して通信する構成等を含む。特に、リモコン60と認証錠装置20とが離れた位置で通信を行える通信部、例えば、光通信や電波通信等を含む無線通信を行う構成であることが好ましい。また、無線通信を行う場合、認証錠装置20や利用許可情報書込装置80の近傍に存在するリモコン60との間で通信が成立し得るように、所定の近傍エリア内で通信可能な範囲が設定されていることが好ましい。
認証制御部50は、CPU、ROM、RAM等を有しており、ROMに予め格納されたソフトウエアプログラムによって処理を実行する。即ち、この処理には、テンキー44を通じて取得されたパスワードに基づいてロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合にロック部42をアンロック状態にし、さらに、そのパスワードを利用許可情報として赤外線送受信装置46を介して外部に送信する処理と、赤外線通信により受信されるパスワードに基づいてロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、ロック部42をアンロック状態に切換える処理とをを含む。処理の詳細については後に詳述する。
メモリ48は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性記憶装置によって構成されており、利用可能な認証情報(ここではパスワード情報)を記憶している。この利用可能なパスワード情報は、本システムの管理者によって予め登録されている。ここで、認証情報として登録されるパスワードは、各利用者に応じて割り与えられた複数のパスワードであってもよいし、各利用者で共通して使用される1つのパスワードであってもよい。前者の場合には、認証錠装置20において各利用者を識別することができるので、当該利用者の利用履歴を記憶して管理できるというメリットがあり、後者の場合には、利用者が多くても、利用可能なパスワードの数を少なくできるというメリットがある。ここでは、後者の場合、つまり、複数の利用者に応じて割り与えられた固有のパスワードが複数登録されているという前提で説明する。なお、本メモリ48に対する利用可能なパスワードの登録は、上記テンキー44(つまり、本認証錠装置20自体に設けられた入力部)を通じて行われる構成であってもよいし、又は、別途コンピュータ等を通じて行われる構成であってもよい。前者の場合、例えば、所定のキーを操作することでパスワード登録指令を入力した後で所望のパスワードを入力して登録すればよい。後者の場合、例えば、赤外線送受信装置46を通じて外部コンピュータからパスワードを登録したり、直線認証錠装置20のシリアルインターフェース42aを介して登録したりすればよい。
表示器52は、発光ダイオード等の発光部52a(図1参照)及び発光部52aの駆動回路等を有しており、認証制御部50の指令に基づいて発光部52aを適宜発光させる。ここでは、表示器52は、利用可(認証合格)、可動部材40の開状態、何らかの処理エラーの各状態を表示する。
この認証錠装置20の動作について説明する。図6は本認証錠装置の動作を示すフローチャートである。
まず、初期状態では、可動部材40は開不能位置にあり、ロック部42は当該可動部材40を開不能位置に保つロック状態とされている。
そして、本認証錠装置20の動作開始後、ステップS1において、本認証錠装置20への入力操作があると、即ち、テンキー44による入力操作又は赤外線通信による通信入力があると次ステップS2に進む。
ステップS2では、テンキー44による入力操作か赤外線通信による通信入力かが判断される。テンキー44による入力操作であると判断されると、ステップS3に進む。
ステップS3では、入力されたパスワードをメモリ48に記憶された利用可能なパスワード情報と照合し、ロック対象物の利用可否を判断する。
ここで、入力されたパスワードが利用可能な各パスワードと一致しない場合には、利用不可と判断し、ステップS1に戻る。一方、入力されたパスワードが利用可能な各パスワードのうちの1つと一致する場合には、利用可と判断し、次ステップS4に進む。なお、この際、表示器52の所定の発光部52aを発光させることで、利用可(認証合格)状態を表示する。
ステップS4では、ロック部42をロック状態からアンロック状態に切換えてロック解除する。これにより、可動部材40を動かせるようになる。
なお、可動部材40には、開可能位置に存在するか開不能位置に存在するかを検出する位置検知センサ(図示省略)が組込まれており、この位置検知センサの検知結果が上記認証制御部50に与えられる。本認証制御部50は、可動部材40が開可能位置に移動すると、表示器52の所定の発光部52aを発光させることで、可動部材40が開可能位置に移動している状態を表示する。
ステップS4に続くステップS5では、赤外線送受信装置46を通じて、利用許可情報として入力されたパスワード及びその書込指令を送信する。なお、ステップS4とステップS5とが逆の順序で行われてもよい。そして、処理を終了する。
一方、ステップS2において、赤外線通信による通信入力であると判断されると、ステップS6に進む。ステップS6では、通信入力されたパスワードをメモリ48に記憶された利用可能なパスワード情報と照合し、ロック対象物の利用可否を判断する。
ここで、入力されたパスワードが利用可能な各パスワードと一致しない場合には、利用不可と判断し、ステップS1に戻る。一方、入力されたパスワードが利用可能な各パスワードのうちの1つと一致する場合には、利用可と判断し、次ステップS7に進む。なお、この際、表示器52の所定の発光部52aを発光させることで、利用可(認証合格)状態を表示する。
ステップS7では、ロック部42をロック状態からアンロック状態に切換えてロック解除する。これにより、可動部材40を動かせるようになる。そして、処理を終了する。
<2−2.リモコン>
図7はリモコンの電気的構成を示すブロック図である。このリモコン60は、赤外線送受信装置62と、メモリ64と、端末側制御部66と、送信スイッチ部68とを有している。
赤外線送受信装置62は、外部、特に、錠側通信部としての赤外線送受信装置46と通信可能な端末側通信部であり、ここでは赤外線発光ダイオードやフォトトランジスタ等の赤外線通信素子62a(図1参照)を有している。そして、本赤外線送受信装置62は、外部からの赤外線通信光を受光して端末側制御部66に与える。
なお、端末側通信部としては、上記錠側通信部の構成に応じて、電波による無線通信を行う構成、また、人体通信を行う構成であってもよい。
端末側制御部66は、CPU、ROM、RAM等を有しており、ROMに予め格納されたソフトウエアプログラムによって処理を実行する。この処理には、上記赤外線送受信装置62を介して受信されたパスワードをメモリ64に記憶させると共に、そのパスワードを赤外線送受信装置62を介して外部に送信する処理を含む。また、ここでは、本処理には、所定の利用可能時間終了時に、記憶されたパスワードを消去する処理も含まれる。処理の詳細については後に詳述する。
メモリ64は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性記憶装置によって構成されており、端末側制御部66からの指令に応じて利用許可情報としてのパスワードを記憶する。なお、メモリ64にパスワードが記憶される際には、そのパスワードの登録時間も合わせて記憶される。また、本メモリ64には、複数のパスワードが記憶されてもよい。
送信スイッチ部68は、プッシュスイッチ等により構成されており、その操作入力信号が上記端末側制御部66に与えられる。この送信スイッチ部68は、本リモコン60のケースに操作可能に設けられている。
なお、本リモコン60は、赤外線送受信装置62を通じて利用許可情報書込装置80とも通信可能であり、当該利用許可情報書込装置80から送信されたパスワードをもメモリ64に登録することができる。
このリモコン60の動作について説明する。図8は本リモコンの動作を示すフローチャートである。
初期状態では、メモリ64には、パスワードが記憶されていない。
そして、リモコン動作開始後、ステップS11において、利用許可情報としてのパスワードを含む信号が受信されたか否かが判断される。本信号が受信されるまで、ステップS11が繰返される。ステップS11で、利用許可情報としてのパスワードを含む信号が受信されたと判断されると、ステップS12に進む。
ステップS12では、メモリ64に利用許可情報としてのパスワードをメモリ64に記憶する。この際、パスワードと共にその登録時間(メモリ64に記憶した時間)をも当該パスワードに対応づけて記憶する。
次ステップS13では、送信操作の有無が判断される。送信操作が無いと判断されるとステップS15に進む。一方、利用者が送信スイッチ部68を操作し送信操作有りと判断されると、次ステップS14に進む。
ステップS14では、利用許可情報としてのパスワードを、赤外線送受信装置62を通じて外部に送信する。その後ステップS15に進む。
ステップS15では、利用可能時間経過したか否かが判断される。この利用可能時間は、リモコン60に予め登録された時間(例えば、24時間)であり、上記パスワードをメモリ64内に保持する時間である。そして、ステップS15で、上記登録時間と、内蔵された計時回路に基づく現在時間とを比較して、利用可能時間が経過したか否かを判断する。そして、利用可能時間経過前であると判断されると、ステップS13に戻る。一方、利用可能時間経過後であると判断されると、ステップS16に進む。
そして、ステップS16では、メモリ64に記憶された利用許可情報としてのパスワードを消去し、処理を終了する。従って、これ以降は、本リモコン60を利用した認証錠装置20の解錠を行えないようになる。
<2−3.利用許可情報書込装置>
利用許可情報書込装置80は、上記各認証錠装置20とは別箇所、例えば、本システムの管理者による管理場所に設けられており、上記リモコン60又は認証錠装置20に認証情報及び利用許可情報としてのパスワード等を書込む装置である。
図9は、本利用許可情報書込装置の電気的構成を示すブロック図である。この利用許可情報書込装置80は、コンピュータ装置とコンピュータ装置に所定のインターフェースを介して接続された赤外線送受信装置とで構成されており(図1参照)、制御部82と、記憶装置83と、入力部84と、表示装置86と、赤外線送受信装置88とを有している。
赤外線送受信装置88は、上記赤外線送受信装置46と同様構成にて、上記リモコン60との間で赤外線通信を行う。なお、本赤外線送受信装置88についても、上記リモコン60における端末側通信部の構成に応じて、電波による無線通信を行う構成、また、人体通信を行う構成であってもよい。
制御部82は、CPU、ROM、RAM等を有しており、ROMに予め格納されたソフトウエアプログラムによって処理を実行する。この処理には、所定の操作指令に応じて上記リモコン60に向けてパスワードを含む情報を送信する処理を含む。
記憶装置83は、ハードディスク装置等によって構成されており、登録したパスワードの管理等に供される。
表示装置86は、CRT、液晶表示装置等によって構成されており、本利用許可情報書込装置80の操作画面や指定されたパスワード等を表示する。
入力部84は、いわゆるキーボードやマウス等の入力装置であり、本入力部84を通じてパスワードの指定及びその送信指令等が入力される。
本利用許可情報書込装置80は、入力部84を通じてパスワードが入力されると共にその送信指令が入力されると、赤外線送受信装置88を通じて、パスワードを送信する。これにより、近傍のリモコン60において当該パスワードが登録される。また、本利用許可情報書込装置80は、認証錠装置20に対してもパスワードを登録できる。例えば、入力部84を通じて入力されたパスワードを、一旦USBメモリ装置等のインターフェース付の外部記憶装置に記憶し、これを認証錠装置20のシリアルインターフェース42aを介して当該認証錠装置20に登録でき、或は、入力部84を通じて入力されたパスワードを、ケーブル等を介して直接認証錠装置20のシリアルインターフェース42aを介して当該認証錠装置20に登録できる。
<3.全体動作>
本認証システムの全体動作について説明する。図10は本認証システムの一連の動作例を示すフローチャートである。
リモコン60を用いた運用の開始後、まず、ステップS21において、利用者により認証錠装置20のテンキー44に対する入力操作がなされる。
次ステップS22では、入力されたパスワードに基づいて、認証錠装置20で認証がなされる。認証結果が不合格、つまり、利用不可と判断されると一旦処理を終了する。一方、認証結果が合格、つまり、利用可と判断されると、ステップS23に進む。
ステップS23では、認証錠装置20のロック部42のロックを解除してアンロック状態にする。これにより、利用者がロック対象物としてのキャビネット12を利用できるようになる。なお、利用者は利用終了後ロック対象物を元の状態、即ち、扉16a等を閉じて可動部材40を元の開不能位置に移動させる。また、ロック部42をアンロック状態にする際、認証錠装置20からリモコン60に向けて利用許可情報としてのパスワードを送信する。これにより、当該リモコン60による認証が可能になる。
ステップS24では、リモコン60から認証錠装置20に向けて利用許可情報としてパスワードを送信する。つまり、キャビネット12を利用しようとする利用者は、パスワードを入力する代りに、リモコン60を操作してパスワードを送信する。
次ステップS25では、リモコン60から送信されたパスワードに基づいて認証が行われる。つまり、リモコン60にパスワードが登録された後は、当該リモコン60を用いた認証が可能になるので、本システムの利用者は、リモコン60を用いて認証を行うことができる。認証結果が不合格、つまり、利用不可と判断されると一旦処理を終了する。一方、ステップS25で、認証が合格、つまり、利用可と判断されると、認証錠装置20のロック部42のロックを解除してアンロック状態にする。これにより、利用者は上記と同様にロック対象物を利用できるようになる。
なお、ステップS27は、リモコン60にパスワードが登録された状態で、当該リモコン60に対して別のパスワードが代替的に又は追加的に登録可能であってもよいという旨を示している。
そして、次ステップS28では利用可能時間が経過していると判断されると、リモコン60で利用許可情報としてのパスワードが消去される。これにより、当該リモコン60を用いてロック解除できない状態となり、ステップS1に戻って上記と同様の動作を行うことで、再度認証用に利用できるようになる。
このように構成された認証システム及び認証錠装置20によると、認証錠装置20の認証制御部50は、テンキー44を通じて取得される認証情報としてのパスワードに基づいてロック対象物の利用可否を判断すると共に、赤外線送受信装置46を通じて受信される利用許可情報としてのパスワードに基づいて利用可否を判断し、利用可と判断されたときに、ロック部42をロック状態からアンロック状態に切換えるため、認証錠装置20を解錠するための認証を、複数の認証方式、ここでは、テンキー44によるパスワード入力及びリモコン60からのパスワード送信による入力方式で行える。
また、認証錠装置20にパスワードを入力し利用可と判断されると、所持しているリモコン60に自動的にパスワードが登録されるため、パスワードの手操作入力による認証からリモコン60を用いた認証方式への変更も容易である。
特に、テンキー44を介してパスワードを入力することで認証を行えるため、利用者はリモコン60等認証用の特別な装置を所持しないでもロック対象物としてのキャビネット12を利用できる。
また、リモコン60と認証錠装置20とは無線通信を行うため、リモコン60と認証錠装置20とが離れた位置にあっても、リモコン60を所持してテンキー44にパスワードを入力するだけで、リモコン60に対するパスワードの登録がなされ、利用者に対する操作負担が少ない。
また、テンキー44に入力する機会を減らすことができるため、パスワードが盗見等されてパスワードを不正に知得される危険性を少なくすることができ、よりセキュリティ性が向上する。
また、認証錠装置20とは別の利用許可情報書込装置80によっても、リモコン60にパスワードを登録することができるため、当初から利用者がパスワードを入力しないでも、リモコン60による利用が可能であり、便利である。
また、所定の利用可能時間経過後に、リモコン60からパスワードが消去されるため、利用可能時間経過後にはリモコン60を用いた認証を行えなくなる。このため、例えば、リモコン60を紛失したような場合にも、所定時間経過後に当該リモコン60を悪用して認証できなくすることができ、セキュリティ性を高めることができる。
<4.変形例>
上記実施形態では、認証情報取得部としてテンキー44を採用し、当該テンキー44を通じてパスワードを入力する構成としてが、当該構成に限られる必要はない。
例えば、認証情報取得部として、網膜、静脈、指紋等各人に固有の生体認証情報を取得する生体認証装置を適用してもよい。これらの生体認証装置を採用した場合であっても、利用者は手ぶらで認証でき、便利である。
また、認証情報取得部として、接触式或は不接触式のカードーリーダ等を採用し、それらが利用者に付与されたカードに登録された識別番号を認証情報として取得する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、認証情報及び利用許可情報として同一のパスワードを用いているが、これらは別々であってもよい。
例えば、認証情報としてパスワードを取得した後、これに対応づけられた別の認証用識別番号を利用許可情報としてリモコン60に書込み、この認証用識別番号を用いた認証を行うようにしてもよい。
特に、上記変形例に記載のように、認証情報として生体認証情報を取得した場合には、これに対応づけられた認証用識別番号を利用許可情報としてリモコン60に書込むとよい。
また、認証情報及び利用許可情報として、各利用者を識別するID番号とパスワードとを登録するようにしてもよい。この場合、認証錠装置20は、各ID番号にパスワードを対応づけて記憶しており、入力されたID番号とパスワードとを、記憶しているID番号とパスワードとの対応づけ情報と照合することで、認証を行う。これにより、よりセキュリティ性が高まる。また、この場合、後述するようにして、各利用者がパスワードだけを変更できるようにしてもよい。この場合、利用者をID番号で識別しつつパスワードだけを変更できるので、各利用者の利用履歴管理の利便性に貢献すると共に、パスワードを容易に変更してセキュリティ性を高めることができる。
また、上記実施形態では、リモコン60側で所定の利用可能時間経過後にパスワードを消去しているが、パスワードを消去せずに単にリモコン60からの送信が行われなくなるだけであってもよい。また、認証錠装置20側でパスワードの送信時間を記憶しおき、リモコン60からパスワードが送信されたときに、その送信時間と予め設定された利用可能時間とを比較し、利用可能時間経過の前後に応じて利用可又は利用不可と判断してもよい。
つまり、リモコン60から認証錠装置20に利用許可情報としてパスワードが送信され、認証錠装置20で受信されたパスワードに基づいてロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合にロック部42をアンロック状態に切換える一連の動作が、所定の利用可能時間の範囲内で成立するような構成であればよい。
また、上記実施形態では、利用可能時間経過後にリモコン60による認証ができない構成となっているが、利用可能時間に代えて又は追加して、利用回数を制限するようにしてもよい。例えば、リモコン60側でパスワードの送信回数をカウントし、その回数が所定の利用回数を超えたときにパスワードを消去等して、リモコン60による認証ができなくなる構成としてもよい。
また、上記認証錠装置20のメモリ48に記憶されたパスワードを任意に変更できるようにしてもよい。例えば、テンキー44を通じて所定のパスワードを入力した後、所定のキーを押してパスワードの変更指令を入力し、続けて、他の任意のパスワードを入力することで、メモリ48に登録された既存のパスワードが当該入力された任意のパスワードに置換されるようにするとよい。
また、上記実施形態では、1つの認証錠装置20と1つのリモコン60との関係について説明したが、図11に示すように、複数の認証錠装置20と1つのリモコン60とを備えたシステムについても同様に適用できる。この場合、複数の認証錠装置20に共通のパスワードが記憶されており、そのうちの1つの認証錠装置20によりリモコン60に登録されたパスワードが、他の認証錠装置20でも上記と同様に利用可否の判断材料として用いられるようにするとよい。これにより、1箇所の認証錠装置20でパスワードを入力すると、当該パスワードがリモコン60に登録される。そして、当該リモコン60を用いて他の認証錠装置20でも認証動作を行わせてロック対象物を利用できるようになる。このため、パスワードを各認証錠装置20毎に入力する必要が無く、利用者に対する操作負担が少なくなる。
もっとも、複数の認証錠装置20に別々のパスワードが登録され、それぞれの認証錠装置20とリモコン60との間で上記実施形態で説明した一連の処理がなされてもよい。
また、図12に示すように、1つの錠装置と複数のリモコン60とを備えたシステムについても同様の適用できる。この場合、認証錠装置20は複数のリモコン60に対してパスワードを送信して登録できるようにするとよい。この場合、認証錠装置20は、テンキー44によるパスワード入力時に、近傍に存在する複数のリモコン60に対して同時にパスワードを送信して登録できるようにしてもよい。あるいは、テンキー44によるパスワード入力時に1つのリモコン60に対してパスワードを送信して登録するという処理を繰返して、複数のリモコン60にパスワードを登録するようにしてもよい。これにより、複数のリモコン60で、1つの認証錠装置20を利用できる。
さらに、図11に示す例と図12に示す例とを組合わせた例、即ち、図13に示すように、複数の認証錠装置20と複数のリモコン60とを備えたシステムにおいても同様に適用できる。
また、複数の認証錠装置20を備えたシステムにおいては、利用許可情報としてのパスワードをコンピュータで管理し、当該コンピュータから各認証錠装置20にパスワードを登録可能にするとよい。この場合、例えば、複数の認証錠装置20をグループ分けし、特定のパスワードを特定のグループに属する認証錠装置20に登録できるようにするとよい。これにより、当該パスワードを知る特定の人又はグループが、特定のグループに属する複数の認証錠装置20を利用できるようになり、管理上便利である。
また、上記認証錠装置20に、利用許可情報としてのパスワードと利用履歴(アンロックした時間や可動部材40を開可能位置に移動させた時間等)とを記録するようにしてもよい。これにより、各認証錠装置20毎に、特定のパスワードを知る者の利用履歴を管理することができる。
実施形態に係る認証システムの全体構成を示す概略説明図である。 錠付格納装置を示す概略斜視図である。 可動部材が開可能位置に移動した状態における認証錠装置を示す概略斜視図である。 可動部材が開不能位置に移動した状態における認証錠装置を示す概略斜視図である。 認証錠装置の電気的構成を示すブロック図である。 認証錠装置の動作を示すフローチャートである。 リモコンの電気的構成を示すブロック図である。 リモコンの動作を示すフローチャートである。 利用許可情報書込装置の電気的構成を示すブロック図である。 認証システムの一連の動作例を示すフローチャートである。 複数の認証錠装置と1つのリモコン60とを備えたシステム例を示す説明図である。 1つの錠装置と複数のリモコンとを備えたシステム例を示す説明図である。 複数の認証錠装置と複数のリモコンとを備えたシステム例を示す説明図である。
符号の説明
12 キャビネット
16a 扉
17a 取っ手部
18 引出部
19b 操作レバー
20 認証錠装置
22 装置本体部
40 可動部材
42 ロック部
44 テンキー
46 赤外線送受信装置
48 メモリ
50 認証制御部
60 リモコン
62 赤外線送受信装置
64 メモリ
66 端末側制御部
68 送信スイッチ部
80 利用許可情報書込装置

Claims (10)

  1. ロック対象物の認証を行う認証システムであって、
    前記ロック対象物に取付けられ、前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にするロック部と、利用者に関する認証情報を取得する認証情報取得部と、外部と通信可能な錠側通信部と、前記認証情報取得部を通じて取得される認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるように制御すると共に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信する認証制御部とを有する認証錠装置と、
    前記認証錠装置の錠側通信部と通信可能な端末側通信部と、利用許可情報を記憶する端末側記憶部と、前記端末側通信部を介して受信された利用許可情報を前記端末側記憶部に記憶させると共に、前記端末側記憶部に記憶された利用許可情報を前記端末側通信部を介して外部に送信する端末側制御部とを有する端末装置と、
    を備え、
    前記認証錠装置の認証制御部は、前記端末装置から前記錠側通信部を介して受信される利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換える、認証システム。
  2. 請求項1記載の認証システムであって、
    前記認証情報取得部は、
    複数のキーを通じて入力される固有の識別符号を認証情報として受付けるキー入力部、又は、生体に固有の情報を認証情報として取得する生体認証装置である、認証システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の認証システムであって、
    前記錠側通信部及び前記端末側通信部は、無線通信を行う、認証システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の認証システムであって、
    前記認証錠装置とは別箇所に設けられ、前記端末装置に利用許可情報を書込み可能な利用許可情報書込装置をさらに備えた認証システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の認証システムであって、
    前記ロック対象物は、収納本体部と、前記収納本体部に対して開閉自在とされた開閉部材とを有し、
    前記認証錠装置は、前記開閉部材に取付けられた錠装置本体部と、前記錠装置本体部に取付けられ、前記開閉部材のロック開動作を不能にする開不能位置と前記開閉部材のロック開動作を可能にする開可能位置との間で移動自在とされた可動部材とを有し、前記ロック部は、前記可動部材の移動を規制又は許容することで前記前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にする、認証システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の認証システムであって、
    前記端末装置が前記端末側通信部を介して利用許可情報を送信し、前記認証錠装置が前記錠側通信部を介して利用許可情報を受信して前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に前記ロック部をアンロック状態に切換える一連の動作が、所定の利用可能時間又は所定の利用回数の範囲内で成立する、認証システム。
  7. 請求項6記載の認証システムであって、
    前記端末装置は、所定の利用可能時間終了時又は利用回数利用終了時に、前記端末側記憶部に記憶された利用許可情報を消去する、認証システム。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の認証システムであって、
    前記認証錠装置は、複数の端末装置に対して、利用許可情報を送信可能である、認証システム。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の認証システムであって、
    前記認証錠装置を複数備え、そのうちの一の前記認証錠装置を通じて前記端末装置に登録された利用許可情報が、他の前記認証錠装置でも利用可否の判断材料として利用される、認証システム。
  10. ロック対象物に取付けられ、そのロック対象物の認証を行う認証錠装置であって、
    前記ロック対象物をロック状態又はアンロック状態にするロック部と、
    利用者に関する認証情報を取得する認証情報取得部と、
    外部と通信可能な錠側通信部と、
    前記認証情報取得部を通じて認証情報を取得すると、その認証情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換えるように制御すると共に、その認証情報に基づいて決定される利用許可情報を前記錠側通信部を介して外部に送信し、この利用許可情報を受信した端末装置から前記錠側通信部を介して利用許可情報を取得すると、その利用許可情報に基づいて前記ロック対象物の利用可否を判断し、利用可と判断された場合に、前記ロック部をロック状態からアンロック状態に切換える認証制御部とを備えた認証錠装置。
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