JP4931669B2 - 眼鏡レンズ受発注システム - Google Patents

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Description

本発明は、眼鏡装用者に適した眼鏡レンズを設計することのできる眼鏡レンズ受発注システムに関するものである。
眼鏡装用者の処方データなどのパラメータを入力し、該パラメータに基づいて、眼鏡装用者に適した眼鏡レンズを設計するように構成された眼鏡レンズ受発注システムが開発されている(たとえば、特許文献1)。
国際公開WO2004/034131号
しかし、眼鏡レンズの光学性能とレンズ形状とを眼鏡装用者に表示して、眼鏡装用者の好みを取り入れながら、眼鏡装用者ごとに設計方法を変えながら、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計するように構成された眼鏡レンズ受発注システムは開発されていなかった。
したがって、眼鏡レンズの光学性能とレンズ形状とを眼鏡装用者に表示して、眼鏡装用者の好みを取り入れて、眼鏡装用者ごとに設計方法を変えながら、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計するように構成された眼鏡レンズ受発注システムに対するニーズがある。
本発明による眼鏡レンズ受発注システムは、眼鏡装用者の処方データを含むパラメータを入力する入力部と、前記入力部と通信回線で接続され、前記入力部へ入力された前記パラメータに基づいて眼鏡レンズの形状および光学性能を求める処理部と、前記処理部と通信回線で接続され、前記処理部の求めた眼鏡レンズの形状および光学性能を、前記眼鏡装用者が評価し、修正指示できるように表示する表示部と、を備え、前記パラメータは、前記眼鏡装用者の視紋値を含み、前記処理部は、眼鏡装用者による眼鏡の使用頻度が高い第1領域の範囲の上限の回旋角と、眼鏡装用者による眼鏡の使用頻度が第1領域の範囲よりも低い第2領域の範囲の上限の回旋角とを、前記入力部から受け取った前記視紋値及び視紋値と対応させた回旋角のデータに基づいて定め、第1領域の範囲において、前記処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現するように屈折面の形状を定め、第2領域の範囲において、前記眼鏡レンズの耳側の縁厚を小さくするように、屈折力が、前記処方データに基づいて定めたレンズの屈折力よりも周縁部に向かって徐々に小さくなるように屈折面の形状を定めるように構成され、前記表示部は、前記処理部によって定められた屈折面の形状を表す前記眼鏡レンズの断面図を表示するように構成されたことを特徴とする。
本発明による眼鏡レンズ受発注システムによれば、表示部によって、表示される眼鏡レンズの形状および光学性能にもとづいて、パラメータを修正し、修正された眼鏡レンズの形状および光学性能を求めることにより、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計することができる。
本発明による眼鏡レンズ受発注システムによれば、視紋値を使用することにより、眼鏡装用者の特性を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。本発明による眼鏡レンズ受発注システムによれば、眼鏡装用者は、表示された眼鏡レンズの断面形状を評価し、その評価を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
本発明の一実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記入力部から入力されたパラメータにしたがって、前記処理部が前記第1領域及び前記第2領域の範囲を変更するように構成されたことを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、第1領域の範囲および第2領域の範囲を変更することにより、眼鏡装用者の、眼鏡レンズの使用状況に関する特性を考慮して眼鏡装用者による眼鏡の使いやすさに影響を与えないようにしながら、縁厚(眼鏡レンズの形状)と屈折力が低下する範囲(眼鏡レンズの光学性能)とを調整することができる。
本発明の他の実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記表示部が、少なくとも、収差量、最小縁厚寸法および最大縁厚寸法を表示することを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、眼鏡装用者は、収差量、最小縁厚寸法および最大縁厚寸法を評価し、その評価を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
本発明の他の実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、非点収差分布図を表示することを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、眼鏡装用者は、表示された非点収差分布図を評価し、その評価を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
本発明の他の実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、等加入線図を表示することを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、眼鏡装用者は、表示された等加入線図を評価し、その評価を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
本発明の他の実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、前記眼鏡レンズを通した見え方のイメージを表示することを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、眼鏡装用者は、表示された、眼鏡レンズを通した見え方のイメージを評価し、その評価を眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
本発明の他の実施形態による眼鏡レンズ受発注システムは、前記第1領域および前記第2領域の範囲を回旋角で表した場合に、前記第1領域の上限の回旋角を20度から30度の範囲とし、前記第2領域の上限の回旋角を40度から60度の範囲とすることを特徴とする。
本実施形態による眼鏡レンズ受発注システムによれば、第1領域の上限の回旋角を20度から30度の範囲で変化させ、第2領域の上限の回旋角を40度から60度の範囲で変化させることにより、眼鏡装用者の、眼鏡レンズの使用状況に関する特性を考慮しながら、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計することができる。
本発明によれば、眼鏡レンズの光学性能とレンズ形状とを眼鏡装用者に表示して、眼鏡装用者の好みを取り入れて、眼鏡装用者ごとに設計方法を変えながら、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計することができる眼鏡レンズ受発注システムが得られる。
図1は、本発明の一実施形態による、眼鏡レンズ受発注システムの構成を示す図である。眼鏡レンズ受発注システムは、入力部101と、処理部103と、表示部105とを備える。入力部101と処理部103および処理部103と表示部105は、通信回線によって接続されている。さらに、入力部101と表示部105とを接続してもよい。
入力部101は、眼鏡装用者の処方データ、レンズデータおよびフレームデータを含むパラメータを入力することができるように構成される。
処理部103は、入力部101へ入力されたパラメータに基づいて眼鏡レンズの形状および光学性能を求めることができるように構成される。眼鏡レンズの形状および光学性能を求める方法については後で説明する。
表示部105は、処理部103が求めた眼鏡レンズの形状および光学性能を、たとえば、図表により表示することができるように構成される。
入力部101および表示部105は、一例として、販売店などに設置される発注用コンピュータによって実現してもよい。発注用コンピュータは、一例としてパーソナルコンピュータであってもよい。
処理部103は、一例として、レンズメーカに設置される設計用コンピュータによって実現してもよい。発注用コンピュータと設計用コンピュータとは、インターネットおよびイントラネットを含むネットワークによって接続してもよい。設計用コンピュータを、眼鏡レンズ製造ラインを管理する製造用コンピュータにさらに接続し、眼鏡レンズの設計が確定した後に、設計用コンピュータが、製造用コンピュータに設計データを送り、製造用コンピュータが該設計データに基づいて製造を開始するように構成してもよい。
他の実施形態において、処理部103は、販売店に設置したパーソナル・コンピュータによって実現してもよい。あるいは、眼鏡を生産する工場に設置したコンピュータによって実現してもよい。
この他に、入力部101、処理部103および表示部105を実現するコンピュータ・システムの形態は、種々のものが考えられるがいずれの形態であってもよい。
いずれの形態であっても、入力部101から入力された眼鏡装用者のパラメータに基づいて、処理部103が眼鏡レンズの形状および光学性能を求め、眼鏡装用者にわかりやすいフォーマットで表示部105に表示する。眼鏡装用者は、表示された眼鏡レンズの形状および光学性能に基づいて、修正したパラメータを入力部101に入力することもできる。このように、眼鏡装用者は、たとえば、販売店において、わかりやすいフォーマットで表示部105に表示された、眼鏡レンズの形状および光学性能を評価し、必要に応じて入力部101でパラメータを修正することによって、自らの評価、すなわち眼鏡装用者の好みを眼鏡レンズの設計に反映させることができる。
図2は、本発明の一実施形態による、眼鏡レンズ受発注システムの処理を示す流れ図である。
図2のステップS2010において、入力部101が、入力されたパラメータを受け取る。パラメータは、上述のように、眼鏡装用者の処方データ、レンズデータおよびフレームデータを含む。眼鏡装用者の処方データは、度数、加入度、乱視度、プリズム量および瞳孔間距離などを含んでもよい。レンズデータは、レンズの形状種類(球面、非球面など)や屈折率などを含んでもよい。フレームデータは、品種、玉型形状および全体形状などを含んでもよい。また、パラメータは、前傾角、ボウアングルおよび角膜頂点からレンズ後面までの距離などの装用データを含んでもよい。ここで、ボウアングルとは、左右のレンズが顔に沿うようにフレームを構成したときに、左右のレンズがなす角度である。
図2のステップS2020において、処理部103は、入力部101から入力されたパラメータを受け取り、該パラメータに基づいて眼鏡レンズの形状および光学性能を求める。眼鏡レンズの形状には、レンズ面形状および縁厚が含まれる。眼鏡レンズの光学性能には、収差量分布や歪曲量分布が含まれる。
図3は、図2のステップS2020の詳細を示す流れ図である。
図3のステップS3010において、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現するように、眼鏡レンズの物体側の屈折面の形状と眼側の屈折面の形状とを定める。
図3のステップS3020において、眼鏡装用者ごとに、眼側の屈折面において第1領域および第2領域を定める。第1領域は、回旋角が第1の所定値以下であり、装用者による眼鏡レンズの使用頻度が高い領域である。第2領域は、回旋角が第1の所定値より大きく、第2の所定値以下であり、装用者による眼鏡レンズの使用頻度が低い領域である。回旋角が第2の所定値より大きい領域は、装用者が眼鏡レンズを使用しない領域であり、第3領域と呼称する。ここで、回旋角とは、眼球が前後軸から回転した角度のことである。
第1および第2領域は、眼鏡装用者の特性によって変化する。そこで、眼鏡装用者の特性を表すのに、視紋値を使用してもよい。また、視紋値を、入力部101へ入力するパラメータに加え、処理部103が、入力部101へ入力された視紋値に基づいて第1および第2領域の初期範囲を定めるように構成してもよい。視紋値については、以下に説明する。
図4は、視紋値を説明するための図である。眼鏡装用者の当初における正面の方向を一点鎖線で示す。観察対象物が眼鏡装用者の当初における正面の方向から外れた位置にある場合に、眼鏡装用者は、眼球を回転させるか、顔全体(頭)を回転させるかまたは両方を回転させる。図4に示すように、当初における正面の方向を基準とした対象物の角度を目標角度と呼称する。また、当初における正面の方向を基準とした頭の角度をヘッド角度と呼称する。ここで、目標角度に対するヘッド角度の比率を視紋値と定義する。経験的に、視紋値は眼鏡装用者によってほぼ一定である。そこで、眼鏡装用者の、顔全体の動きおよび眼球の動きを測定することによって眼鏡装用者の視紋値を測定する。目標角度とヘッド角度との差は、眼球の回旋角である。したがって、視紋値が大きな眼鏡装用者は、眼球回旋角が小さい範囲に収まるが、視紋値が小さな眼鏡装用者は、眼球回旋角が大きくなる。
視紋値が0である(すなわち、頭を回転させることがない)眼鏡装用者に対して、第1領域の上限の回旋角を30度以上とし、第2領域の上限の回旋角を50度以上とするのが好ましい。
他方、視紋値が一定値以上である眼鏡装用者に対しては、第1および第2領域の上限の回旋角を小さくすることができる。たとえば、視紋値が所定値0.8以上である眼鏡装用者は、眼球の回旋角が小さいので、第1領域の上限の回旋角を20度とし、第2領域の上限の回旋角を40度としてもよい。
一般的に、第1領域の上限の回旋角は、眼鏡装用者に視紋値にしたがって、20度から30度の範囲の値から選択するのが好ましい。視紋値の上記所定値から0までを20度から40度に対応させて、第1領域の上限の回旋角を定めてもよい。また、第2領域の上限の回旋角は、眼鏡装用者に視紋値にしたがって、40度から60度の範囲の値から選択するのが好ましい。視紋値の上記所定値から0までを40度から60度に対応させて、第2領域の上限の回旋角を定めてもよい。眼鏡装用者の視紋値が大きなほど、第1または第2領域の上限の回旋角を狭くすることができる。このように、視紋値と対応させて、第1および第2領域の上限の回旋角を定めることができる。
図3のステップS3030において、第2領域内で、所定の条件の下に眼側の屈折面の形状を修正する。以下において、眼側の屈折面の形状の修正の方法を、本発明の第1の実施例による眼鏡レンズを例として説明する。以下の実施例において、レンズは単一の屈折度数に基づいて設計された負の屈折力を有するレンズである。また、レンズの屈折率は、1.67である。
図5は、本発明の第1の実施例による眼鏡レンズの、眼球の回旋中心点C2と眼鏡レンズの光学中心C1とを結ぶ直線を含む断面の図である。図5において、眼鏡レンズの外側(耳側)を「Out」で示し、内側(鼻側)を「In」で示す。本実施例による眼鏡レンズの中心度数は、−4ジオプトリーであり、光学中心から外側(耳側)および内側(鼻側)の端部までの距離は、それぞれ29ミリメータおよび23ミリメータである。また、本実施例による眼鏡レンズの中心厚は1.1ミリメータである。上記直線が眼側の屈折面と交わる点を基準点Oとし、眼側の屈折面を表す曲線の基準点Oにおける接線を基準線とし、基準点Oを原点とし、基準線をX軸とするXY直交座標を定める。本実施例においては、第1領域を回旋角が30度以下の領域とし、第2領域を回旋角が30度より大きく50度以下の領域とし、第3領域を回旋角が50度より大きい領域とした。図5において、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現するレンズ形状を点線で示し、本実施例によるレンズ形状を実線で示す。以下において、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現するレンズ形状を有するレンズを比較例と呼称する。
第1領域においては、点線で示したレンズ形状は修正しない。すなわち、本実施例による眼鏡レンズの眼側の屈折面を表す曲線の第1領域における曲率は、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現する曲率である。
第2領域においては、縁厚を薄くするように点線で示したレンズ形状を修正する。具体的には、第1および第2領域において、眼側の屈折面を表す曲線に頂点以外の変曲点が存在しないようにしながら、第2領域において眼側の屈折面を表す曲線の曲率が、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現する曲率よりも大きくなるようにする。好ましくは、第2領域において、眼側の屈折面を表す曲線の曲率と、眼鏡装用者の処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現する曲率との差が、徐々に大きくなるようにする。
より具体的に、第1および第2領域の境界のX座標を
Figure 0004931669
とし、第2領域の任意の点のX座標を
Figure 0004931669
とし、
Figure 0004931669
における眼側の屈折面を表す曲線のY軸方向の修正量を
Figure 0004931669
とし、
Figure 0004931669
を定数とした場合に、
Figure 0004931669
としてもよい。ここで、5次の多項式を使用したが、その他の次数の多項式であってもよい。その場合に、第2および第3領域の境界のX座標を
Figure 0004931669
とした場合に、当該境界における修正量は、
Figure 0004931669
の範囲であるのが好ましい。
第3領域においては、眼側の屈折面を表す曲線が変曲点を備えてもよい。
第1、第2および第3の領域における曲線を、高次の多項式またはスプライン関数で接続して、修正後の曲線を得る。
図5に示すように、本実施例による眼鏡レンズの外側(耳側)の縁厚は3.3ミリメータである。比較例のレンズの縁厚(3.4ミリメータ)に比較して、0.1ミリメータ薄くなっている。また、本実施例による眼鏡レンズの内側(鼻側)の縁厚は2.6ミリメータであり、外側との縁厚差は0.7ミリメータである。
本実施例において、眼側の屈折面を表す曲線の座標が、0、
Figure 0004931669
および
Figure 0004931669
の位置における曲率半径をR1,R2およびR3とすると
R1= 115.823
R2= 114.291
R3=1244.397
である。
図6は、本実施例による眼鏡レンズの各点における度数を、中心度数からの差で示した図である。図4の横軸は中心度数(−4ジオプトリー)からの差を示し、縦軸は回旋角を示す。実線はメリジオナル面のデータ(M)を表し、点線はサジタル面のデータ(S)を表す。メリジオナル面のデータの回旋角は左側の目盛により、サジタル面のデータ回旋角は右側の目盛による。
図2のステップS2030において、表示部105は、処理部103が求めた、眼鏡レンズの形状および光学性能を図表により表示する。
図7は、表示部105による、眼鏡レンズの形状および光学性能の図表による表示の一例を示す図である。表示は、眼鏡レンズの形状を示す部分と眼鏡レンズの光学性能を示す部分とからなる。本例では、眼球の回旋中心点と光学中心とを結ぶ直線を含み、眼鏡装用時の水平方向および鉛直方向の直線を含む断面によって眼鏡レンズの形状を示す。また、等アス線図、等加入線図および見え方のイメージによって眼鏡レンズの光学性能を示す。ここで、等アス線図(非点収差分布図)は、眼鏡レンズにおいて非点収差の等しい複数の線によって、非点収差の分布を示し、等加入線図は、眼鏡レンズにおいて加入度の等しい複数の線によって加入度の分布を示す。さらに、見え方のイメージは、眼鏡レンズによる遠方視および近方視を含む見え方のイメージを示す。
さらに、表示部105による表示は、レンズの重量や、歪曲収差の分布や、図5に示した比較例と実施例との対比を示す図や、図6に示した眼鏡レンズの各点における度数を示す図を含んでもよい。
本実施形態によれば、眼鏡レンズの形状および眼鏡レンズの光学性能が図表により表示されるので、眼鏡装用者は、眼鏡レンズの形状および眼鏡レンズの光学性能を具体的に評価することができる。さらに、眼鏡装用者は、評価に基づいて、眼鏡レンズの形状または眼鏡レンズの光学性能を変える必要があるかどうかを判断する。眼鏡装用者が、眼鏡レンズの形状または眼鏡レンズの光学性能を変える必要があると判断した場合には、パラメータの修正を行う。
図2のステップS2040において、入力部101は、パラメータの修正があるかどうか判断する。パラメータの修正がなければ処理を終了し、パラメータの修正があれば、ステップS2020に戻り、処理部103が、修正されたパラメータに基づいて、眼鏡レンズの形状および光学性能を再び求める。
具体的にパラメータの修正は、レンズの形状種類(球面、非球面など)や屈折率、フレームの品種、玉型形状および全体形状の変更などであってもよい。
以下において、パラメータとして、図5に関して説明した第1領域および第2領域の範囲を変更する場合について説明する。
第1領域の上限の回旋角(第1の所定値)を小さくすれば、眼側の屈折面の形状(眼側の屈折面を表す曲線の曲率)を修正できる第2領域が広がるので、縁厚をより薄くすることができる。また、第1領域の上限の回旋角(第1の所定値)を固定して第2領域の上限の回旋角(第2の所定値)を小さくすれば、眼側の屈折面を表す曲線の変曲点を定めることができる第3領域が広がるので、縁厚をより薄くすることができる。ただし、縁厚を薄くするように眼側の屈折面の形状を修正した範囲は、曲率半径が大きくなるので、眼鏡レンズの屈折力が低下する。そこで、縁厚(眼鏡レンズの形状)と屈折力が低下する範囲(眼鏡レンズの光学性能)とのバランスをとりながら、第1および第2領域の範囲を修正する。
図8は、本発明の第2の実施例による眼鏡レンズの、眼球の回旋中心点C2と光学中心C1とを結ぶ直線を含む断面の図である。本実施例においては、他の条件を第1の実施例と同じとし、第1および第2の所定値を第1の実施例に比較して減少させた。すなわち、第1の所定値を30度から26度とし、第2の所定値を50度から42度とした。図8において、比較例のレンズ形状を点線で示し、本実施例によるレンズ形状を実線で示す。
図8に示すように、本実施例による眼鏡レンズの外側(耳側)の縁厚は2.5ミリメータであり、第1の実施例に比較して0.8ミリメータ薄くなっている。また、本実施例による眼鏡レンズの内側および外側の縁厚差はなく、第1の実施例(内側および外側の縁厚差0.7ミリメータ)に比較して大幅に改善されている。
第2の実施例において、
R1= 115.823
R2= 115.255
R3= 397.337
である。
図9は、本実施例による眼鏡レンズの各点における度数の、中心度数からの差で示した図である。図6の横軸は中心度数(−4ジオプトリー)からの差を示し、縦軸は回旋角を示す。実線はメリジオナル面のデータ(M)を表し、点線はサジタル面のデータ(S)を表す。メリジオナル面のデータの回旋角は左側の目盛により、サジタル面のデータ回旋角は右側の目盛による。
つぎに、図2のステップS2020において処理部103が修正されたパラメータに基づいて求めた眼鏡レンズの形状および光学性能を、ステップS2030において表示部105が図表により表示する。したがって、眼鏡装用者は、修正された眼鏡レンズの形状および光学性能を、具体的に評価することができる。
上記の負の屈折力を有するレンズの実施例においては、光学中心の厚さ(中心厚)を変えずに設計を行っている。正の屈折力を有するレンズにおいては、中心厚を変化させて同様の設計を行ってもよい。
また、上記の実施例においては、単一の屈折度数に基づいて設計された眼鏡レンズについて説明したが、本発明は、累進屈折力レンズや乱視屈折力レンズなどにも適用することができる。
このように、本発明によれば、眼鏡装用者の好みに合致した眼鏡レンズを設計することができる。
本発明の一実施形態による、眼鏡レンズ受発注システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態による、眼鏡レンズ受発注システムの処理を示す流れ図である。 図2のステップS2020の詳細を示す流れ図である。 視紋値を説明するための図である。 本発明の第1の実施例による眼鏡レンズの、眼球の回旋中心点C2と眼鏡レンズの光学中心C1とを結ぶ直線を含む断面の図である。 本発明の第1の実施例による眼鏡レンズの各点における度数を、中心度数からの差で示した図である。 表示部105による図表による表示の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例による眼鏡レンズの、眼球の回旋中心点C2と光学中心C1とを結ぶ直線を含む断面の図である。 本発明の第2の実施例による眼鏡レンズの各点における度数の、中心度数からの差で示した図である。
符号の説明
101…入力部、103…処理部、105…表示部

Claims (7)

  1. 眼鏡装用者の処方データを含むパラメータを入力する入力部と、
    前記入力部と通信回線で接続され、前記入力部へ入力された前記パラメータに基づいて眼鏡レンズの形状および光学性能を求める処理部と、
    前記処理部と通信回線で接続され、前記処理部の求めた眼鏡レンズの形状および光学性能を、前記眼鏡装用者が評価し、修正指示できるように表示する表示部と、を備え
    前記パラメータは、前記眼鏡装用者の視紋値を含み、前記処理部は、眼鏡装用者による眼鏡の使用頻度が高い第1領域の範囲の上限の回旋角と、眼鏡装用者による眼鏡の使用頻度が第1領域の範囲よりも低い第2領域の範囲の上限の回旋角とを、前記入力部から受け取った前記視紋値及び視紋値と対応させた回旋角のデータに基づいて定め、第1領域の範囲において、前記処方データに基づいて定めたレンズの屈折力を実現するように屈折面の形状を定め、第2領域の範囲において、前記眼鏡レンズの耳側の縁厚を小さくするように、屈折力が、前記処方データに基づいて定めたレンズの屈折力よりも周縁部に向かって徐々に小さくなるように屈折面の形状を定めるように構成され、前記表示部は、前記処理部によって定められた屈折面の形状を表す前記眼鏡レンズの断面図を表示するように構成されたことを特徴とする眼鏡レンズ受発注システム。
  2. 前記入力部から入力されたパラメータにしたがって、前記処理部が前記第1領域及び前記第2領域の範囲を変更するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
  3. 前記表示部が、少なくとも、収差量、最小縁厚寸法および最大縁厚寸法を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
  4. 前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、非点収差分布図を表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
  5. 前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、等加入線図を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
  6. 前記表示部が、前記眼鏡レンズの光学性能として、前記眼鏡レンズを通した見え方のイメージを表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
  7. 記第1領域の上限の回旋角を20度から30度の範囲とし、前記第2領域の上限の回旋角を40度から60度の範囲とすることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の眼鏡レンズ受発注システム。
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