JP4931281B2 - 非水電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電池に関し、さらに詳しくは、一次電池にも適用でき、かつ二次電池にも適用できる非水電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
市場における携帯式電子デバイスの急速拡大に伴い、その電源として使用される電池の高性能化への要求がますます高くなり、しかも、その一方で、より環境に優しい電池の開発が要求されている。そのような状況の中で、非水電池の正極活物質として低コストで環境負荷が小さく、しかも高容量であるイオウ(硫黄)やその誘導体に対する期待が高まっている。
【0003】
このイオウの二電子反応を電池に利用できるならば、理論的には元素イオウは1675mAh/gという大きなエネルギー密度を有する活物質となる。しかし、イオウは絶縁性の高い絶縁体であるため、アルカリ金属硫化物への還元反応を利用するアルカリ金属−イオウ電池では、イオウと反応性を持たない導電助剤を共存させる必要があり、そのため、実際には低い利用率しか得られないのが現状である。また、イオウは可逆性に乏しく、しかも、高温下のイオウやその誘導体は活性が高いため電池ケースなどが侵食されるという問題があり、民生用の小型電池への応用は困難であると言われている。
【0004】
また、1000〜1600mAh/gという高いエネルギー密度を有するポリカーボンサルファイド(CSw p (wは2.3〜約50、pは2以上)などの有機イオウ化合物が非水二次電池の正極活物質として注目され、スコタイム(Skotheim)らは室温下でも高い容量を示すイオウ系非水二次電池を開発したと発表している(特表平11−514128号公報、米国特許第5,441,831号明細書など)。このポリカーボンサルファイドは、硫化ナトリウムと元素イオウとを反応させ、さらに有機クロライド化合物と反応させる方法、あるいは金属ナトリウムのアンモニア溶液中でアセチレンと元素イオウとを反応させる方法、金属ナトリウムを触媒として二硫化炭素とジメチルスルホンとを反応させる方法などにより製造することができる。そして、このポリカーボンサルファイドの分子構造は、主として炭素を骨格とし、ポリサルファイドを側鎖とする共役構造を有することを特徴としている。
【0005】
また、有機溶媒に溶解可能な溶解型のイオウ化合物も電池の正極活物質として利用されている(米国特許第4410609号明細書、米国特許第3806369号明細書)。これらの溶解型のイオウ化合物を用いた電池では、正極として多孔質のカーボン電極が用いられていて、従来のイオウ電池より大電流での放電ができるが、電極を構成するカーボンが放電過程中に劣化しやすいため、主に一次電池として用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、高容量の非水電池を得るため、同じイオウ系であっても、上記従来技術とは異なる発想のもとに検討を重ね、ほぼカーボンおよびイオウの二元素のみからなり、構造が単一化した固体として存在する一般式(CSx n (xは0.5〜1.5で、nは4以上の数である)で表されるポリ硫化カーボンを合成し、それを正極活物質として用いた二次電池が、高容量で、しかも充放電が可能であることを確認し、それについて特許出願をしてきた(特願2000−031305)。
【0007】
しかしながら、上記ポリ硫化カーボンを用いた電池も、大電流充放電時のサイクル寿命に改良すべき課題を残していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、上記一般式(CSx n (xは0.5〜1.5で、nは4以上の数である)で表されるポリ硫化カーボンが、溶解型のイオウ化合物の一種であるポリサルファイドのリチウム塩に対して高い触媒活性を有し、かつポリサルファイドのリチウム塩の可逆性を高めることを見出し、正極活物質として上記ポリ硫化カーボンとポリサルファイドのリチウム塩を併用して、高容量でかつ大電流充放電でのサイクル特性が優れた非水電池を構成し、本発明を完成するにいたった。
【0009】
すなわち、本発明は、一般式(CS(xは0.5〜1.5で、nは4以上の数である)で表されるポリ硫化カーボンを正極活物質として含む正極と、負極と、非水系の電解液を有する非水電池であって上記ポリ硫化カーボンは、そのラマンスペクトルにおいて、ラマンシフトの400cm −1 〜525cm −1 の範囲内には、分子中の−C−S−S−C−セグメントのS−S結合に基づく490cm −1 付近のピークだけが存在しており、かつ、1444cm −1 付近に炭素のC=C不飽和結合に基づくピークを有しており、上記電解液中にポリサルファイドのリチウム塩を含有することを特徴とする非水電池である。
【0010】
本発明の非水電池においては、正極活物質として作用するポリサルファイドのリチウム塩が電解液中に溶解した状態で存在するので、電池内の正極活物質がこのポリサルファイドのリチウム塩と正極中の一般式(CSx n で表されるポリ硫化カーボンとで構成され、しかも、そのいずれもが可逆性よく充放電を行えるので、本発明の非水電池は、高容量の一次電池として適用可能であるとともに、高容量でかつサイクル特性が優れた二次電池としても適用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、電解液に含有させるポリサルファイドのリチウム塩としては、例えば、一般式Li2 m (式中、mは2以上の数)で表されるものが好適に用いられ、その具体例としては、例えば、Li2 4 、Li2 6 、Li2 8 、Li2 12、Li2 18などが挙げられる。そして、上記一般式Li2 m において、mは大きくなるほど電解液の粘度が上昇してイオン伝導度が低下したり、溶解度が低下する傾向があるため、mは50以下が好ましく、20以下が実用上最も好適に用いられる。
【0012】
このポリサルファイドのリチウム塩を含有させる電解液は、非水性溶媒にリチウム塩などの電解質塩を溶解させることによって調製される。
【0013】
この非水性溶媒は、通常、主溶媒と助溶媒とで構成される。主溶媒はポリサルファイドのリチウム塩に対する良好な溶解性が要求される。この主溶媒の具体例としては、例えば、トルエン、ベンセンなどの芳香族系溶媒、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、テトラメチルエチレンジアミン、ジオキソラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、テトラエチレングルコールジメチルエーテル(テトラグリム)などを代表とする分子内酸素または分子内窒素を含有する脂肪族系または脂環族系の低分子量溶媒、ジメチルスルホキシド、スルホランなどのイオウ原子を含有する溶媒などが挙げられ、これらの溶媒はそれぞれ単独でまたは2種以上の混合溶媒として用いることができる。また、これらの溶媒の中でも、特にジメチルスルホキシド、スルホラン、テトラヒドロフラン、テトラエチレングリコールジメチルエーテルのようなドナー性(電子供与性)の強い溶媒が好ましく、とりわけ、これらのドナー性の強い溶媒をテトラヒドロフラン、ジオキソランなどを代表とする低粘度エーテルと組み合わせで用いるのが好ましい。そして、この主溶媒だけで非水性溶媒を構成することもできる。
【0014】
助溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトンなどのエステルが用いられ、またエチレングリコールサルファイトなどのイオウ系エステルなども用いることができる。さらに、これら以外にも、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸メチルなどの鎖状エステル、リン酸トリメチルなどの鎖状リン酸トリエステルやジエチルエーテルなども用いることができる。これらの助溶媒の添加により系のイオン伝導度は高まるが、ポリサルファイドのリチウム塩の溶解度の低下を引き起こす傾向があるので、副溶媒の添加量としては、主溶媒の性質にもよるが、全構成溶媒中の20重量%以下が好ましい。
【0015】
また、添加剤としてC=C不飽和結合を有する化合物(芳香族系のものも含む)を電解液中に添加すると、高容量化を図るために負極合剤層を高密度に形成した場合でもサイクル特性の低下を抑制できるので好ましい。このようなC=C不飽和結合を有する化合物としては、特にフッ素化された化合物が好ましく、さらにエステル結合を有するものがより好ましく、その好適な具体例としては、例えば、H(CF2 4 CH2 OOCCH=CH2 、F(CF2 8 CH2 CH2 OOCCH=CH2 などのフッ素化されたエステルが挙げられる。
【0016】
電解液の調製にあたり、上記溶媒に溶解させる電解質塩としては、例えば、LiClO4 、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 、LiCF3 CO2 、Li2 2 4 (SO3 2 、LiN(RfSO2 )(Rf′SO2 )、LiN(RfOSO2 )(Rf′OSO2 )、LiC(RfSO2 3 、LiCp 2p+1SO3 (p≧2)、LiN(RfOSO2 2 〔ここでRfとRf′はフルオロアルキル基〕などが単独でまたは2種以上混合して用いられる。それらの中でもLiCF3 SO3 、LiN(CF3 SO2 2 などが特に好適に用いられる。この電解質塩の電解液中の濃度としては、あまり高くなりすぎると、電解液中へのポリサルファイドのリチウム塩の溶解度が低下し、その結果、容量が低下するので、0.5〜1.5mol/lが好ましい。
【0017】
上記電解液中におけるポリサルファイドのリチウム塩の含有量としては、電解液を構成する溶媒の性質にもよるが、イオウの濃度として2mol/l以上が好ましく、4mol/l以上がより好ましく、また、20mol/l以下が好ましく、16mol/l以下がより好ましい。ポリサルファイドのリチウム塩の電解液中の含有量を上記のように4mol/l以上にすることによって高容量化をより好適に実現でき、16mol/l以下にすることによって系のイオン伝導度と活物質の利用率を好適に保つことができる。
【0018】
上記電解液は、ポリサルファイドのリチウム塩を溶解させた後、電解液をゲル化剤でゲル化して、ゲル状にして用いてもよい。ゲル化に際しては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルニトリルなどの直鎖状ポリマーまたはそれらのコポリマー、紫外線や電子線などの活性光線の照射によりポリマー化する多官能モノマー(例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの四官能以上のアクリレートおよび上記アクリレートと同様の四官能以上のメタクリレートなど)やアミン化合物の活性水素とウレタンのイソシアネート基との反応を利用してポリマー化するモノマーなどが用いられる。ただし、モノマーの場合、該モノマーがそのままでゲル化剤になるのではなく、それらをポリマー化したポリマーがゲル化剤として作用する。
【0019】
本発明において、正極の作製にあたって用いるポリ硫化カーボンは、その合成条件により組成が多少異なるが、一般式(CSx n の形で組成を表したときに、xが0.5〜1.5で、nが4以上のものである。このポリ硫化カーボンを表す一般式(CSx n において、xを0.5〜1.5としているのは、xが0.5より小さい場合は、充放電に関与しないC−S−C結合が増加して容量が低下するからであり、xが1.5より大きい場合は、ポリサルファイドの混在量が増え、分子の安定性が低下して充放電時の可逆性が低下するからである。また、nを4以上としているのは、n≦3では、C−S−S−C結合を有する硫化カーボンの合成が困難であり、たとえ合成できたとしても活物質としての容量が低く有用性が低いと考えられるからである。そして、上記ポリ硫化カーボンを表す一般式(CSx n において、xは0.8〜1.3が好ましく、0.9〜1.1がより好ましい。また、nは大きくなるほどよい。
【0020】
上記一般式(CSで表されるポリ硫化カーボンは、CuKα線を用いてX線回折を行ったときに、回折角2θ=25°付近にブロードな回折ピークのみが存在するものが好ましい。また、上記一般式(CSで示されるポリ硫化カーボンは、ラマン分析を行ったときに、そのラマンスペクトルにおいて、ラマンシフトの400cm−1〜525cm−1の範囲内には実質的に490cm−1付近に一つのピークしかなく、1444cm−1付近に強度の大きいピークを有するものである
【0021】
上記一般式(CSx n で表されるポリ硫化カーボンは、理由は明確ではないものの、前記のポリサルファイドのリチウム塩に対して強い触媒活性を示し、かつその充放電可逆性を高める。したがって、本発明の非水電池では、正極活物質が一般式(CSx n で表されるポリ硫化カーボンと電解液に溶解させたポリサルファイドのリチウム塩とで構成されるので、電池の高容量化が可能となり、かつ大電流での充放電でも優れたサイクル特性が得られる。
【0022】
正極は、例えば、上記一般式(CSx n で表されるポリ硫化カーボンからなる正極活物質に、必要に応じて、例えば鱗片状黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラックなどの導電体やポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのバインダーを加え、混合して正極合剤を調製し、それを溶剤に分散させてペーストにし(バインダーはあらかじめ溶剤に溶解させてから正極活物質などと混合してもよい)、その正極合剤含有ペーストをニッケル箔やアルミニウム箔などの金属箔などからなる正極集電材に塗布し、乾燥して、正極集電材の少なくとも一部に正極合剤層を形成し、必要に応じて加圧成形して調厚する工程を経ることによって作製される。ただし、正極の作製方法は、上記例示の方法に限られることなく、他の方法によってもよい。また、導電体としては、上記例示のもの以外に、導電性ポリマーなどを用いることができるし、バインダーとしては、上記例示のもの以外に、無定形ポリエーテル、ポリアクリルアミド、有機溶媒に対する溶解性を有するポリアニリン、ポリピロール、それらのコポリマーなども用いることができる。
【0023】
負極に用いる材料は、リチウムを吸蔵・放出できるものであればよく、本発明においては、それを負極活物質と呼んでいるが、そのような負極活物質の具体例としては、例えば、黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の焼成体、メソカーボンマイクロビーズ、炭素繊維、活性炭などの炭素材料が挙げられる。また、Si、Sn、Inなどの合金あるいはLiに近い低電圧で充放電できる酸化物などの化合物なども負極活物質として用いることができる。
【0024】
負極活物質として炭素材料を用いる場合、該炭素材料としては下記の特性を持つものが好ましい。すなわち、その(002)面の面間距離(d002 )に関しては、0.35nm以下が好ましく、より好ましくは0.345nm以下、さらに好ましくは0.34nm以下である。また、c軸方向の結晶子の大きさ(Lc)は3.0nm以上が好ましく、より好ましくは8.0nm以上、さらに好ましくは25.0nm以上である。そして、上記炭素材料の平均粒径は8〜20μm、特に10〜15μmが好ましく、純度は99.9重量%以上が好ましい。
【0025】
負極は、例えば、上記負極活物質に、必要に応じ、正極の場合と同様の導電助剤やバインダーなどを加え、混合して負極合剤を調製し、それを溶剤に分散させてペーストにし(バインダーはあらかじめ溶剤に溶解させておいてから負極活物質などと混合してもよい)、その負極合剤含有ペーストを銅箔やニッケル箔などの金属箔とからなる負極集電材に塗布し、乾燥して負極集電材の少なくとも一部に負極合剤層を形成し、必要に応じて加圧成形して調厚する工程を経ることによって作製される。ただし、負極の作製方法は、上記例示の方法に限られることなく、他の方法によってもよい。
【0026】
前記正極や負極の集電材としては、例えば、アルミニウム箔、ニッケル箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔や、それらの金属を網状にしたものなどが用いられるが、正極の集電材としては特にニッケル箔やアルミニウム箔などが適しており、負極の集電材としては特に銅箔が適している。
【0027】
そして、負極に炭素材料を用いる場合は、その負極の負極合剤層の密度を1.45g/cm3 以上にすることが高容量化を図る上で好ましく、より好ましくは1.5g/cm3 以上である。通常、負極合剤層を高密度にすると、高容量は得られやすくなるが、電解液の浸透が遅くなり、また活物質の利用度も不均一になりやすいため、サイクル特性が低下しやすくなるが、そのような場合には、前記のようなC=C不飽和結合を有する化合物を電解液中に含有させておくと、負極合剤層を高密度にした場合にもサイクル特性の低下を抑制することができる。
【0028】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。また、以下の実施例において、溶液または分散液の濃度を示す%や組成、収率などを示す%も特にその基準を付記しないかぎり重量基準による%である。
【0029】
実施例1
まず、正極の作製にあたって正極活物質として用いるポリ硫化カーボンの合成について説明する。
【0030】
ポリ硫化カーボンの合成:
硫化ナトリウムの九水和物(Na2 S・9H2 O)100gを、体積比1:1で混合したエタノールと水との混合溶剤300mlに溶解させ、これに53.4gの元素イオウを添加して室温下で1時間反応させた。次いで、溶剤を真空中で除去した後、残留物をN−メチル−2−ピロリドン700mlに溶解させ、ヘキサクロロブタジエンを17.2g添加して、室温下で1時間反応させた。その後、純水、アセトン、エタノールの順で3回ずつ繰り返し洗浄し、真空中で40℃に保ちながら15時間乾燥して中間生成物としての茶色の固体化合物を得た。この茶色の固体化合物の収量は32gであった。
【0031】
得られた化合物について元素分析を行い、その平均組成を求めた。C、N、Hについては、全自動元素分析装置〔シーベルヘグナ社製、vario EL(商品名)〕により、試料分解炉温度:950℃、還元炉温度:500℃、ヘリウム流量:200ml/分、酸素流量:20〜25ml/分の条件下で分析をした。また、Sについては、フラスコ燃焼法−酢酸バリウム滴定で、指示薬としてトリンメチレンブルーを用いて分析を行った。その結果、C:7.0%、S:92.3%、N:0.2%以下、H:0.3%以下(NおよびHは定量下限値以下)であることが判明した。これに対応する一般式は(CS4.9 n であった。
【0032】
つぎに、上記茶色の固体化合物からなる中間生成物10gを船形のアルミナ(酸化アルミニウム)容器に入れ、その中間生成物を入れたアルミナ容器をアルミナ加熱炉の炉心部に置き、酸素濃度が100ppm以下になるまで純度99.999%のアルゴンガスで置換した後、アルゴンガスを流しながら、温度を変化させて380℃で加熱処理した。すなわち、室温から60℃まで0.5時間で昇温し、60℃で1時間保持し、次いで380℃まで2時間で昇温し、380℃で1時間保持して中間生成物中のイオウの一部を除去することによって、中間生成物をポリ硫化カーボンに変化させた。
【0033】
処理後に室温まで冷却してからアルミナ容器中から反応生成物を取り出し、約3gの黒い金属光沢を有するポリ硫化カーボンを得た。元素分析の結果、上記ポリ硫化カーボンに対応する一般式は(CS1.06n であった。上記ポリ硫化カーボンの合成にあたって反応成分として使用したヘキサクロロブタジエンが炭素数4の化合物であることから、上記(CS1.06n のn値は4以上であり、主として4の倍数の分子が合成されたものと考えられる。
【0034】
つぎに、このポリ硫化カーボンについてラマン分析を行った。ラマン分析の装置や条件は次の通りである。
Figure 0004931281
【0035】
ラマン分析の結果、上記ポリ硫化カーボンは、ラマンシフトにおいて、400cm-1〜525cm-1の間には490cm-1にピークを一つ有し、1444cm-1に強度の大きいピークを有していた。上記490cm-1のピークは分子中の−C−S−S−C−セグメント中のS−S結合に基づくものであり、また1444cm-1の強度の大きいピークは炭素の不飽和結合(C=C)に基づくものであり、400cm-1〜525cm-1の間にピークが実質的に一つしかないということは、ポリサルファイドセグメントに相当する結合に対応したピークが存在しないことを示している。
【0036】
また、上記ポリ硫化カーボンについて粉末X線回折装置〔リガク社製、RINT2000(商品名)〕により、CuKα線を用いてX線回折測定を行った。測定条件は、電圧:40kV、電流:150mA、スキャン速度:2°/分、サンプリング:0.02°、積算回数:5回で行った。このX線回折測定により得られたポリ硫化カーボンのX線回折パターンは25.5°にブロードな主ピークだけを有していた。
【0037】
正極の作製:
正極は以下のようにして作製した。すなわち、上記一般式(CS1.06n で示されるポリ硫化カーボン10gと、導電体としてのグラファイト〔KS−6(商品名)、ロンザ社製〕7.2gとアセチレンブラック0.8gを混合容器に入れ、乾式で10分間混合した後、N−メチル−2−ピロリドン50gを添加して30分間混合した。次いでポリフッ化ビニリデンを12%含有するN−メチル−2−ピロリドン溶液16.7gを加えてさらに1時間混合して正極合剤含有ペーストを調製した。
【0038】
得られた正極合剤含有ペーストを厚さ10μmのニッケル箔(サイズ:250mm×220mm)に塗布し、50℃のホットプレート上で10分間乾燥したのち、さらに真空中で120℃で10時間乾燥してN−メチル−2−ピロリドンを除去して正極合剤層を形成した後、常温で加圧成形して、正極合剤層の厚みを20μmに調整して正極とした。
【0039】
負極の作製:
負極は、アルゴンガス雰囲気中で厚さ200μmの金属リチウム箔をニッケル網(サイズ:250mm×220mm)上に載せてローラーで加圧することによって作製した。
【0040】
ポリサルファイドのリチウム塩の合成:
ポリサルファイドのリチウム塩としては、次に示すようにLi2 8 を合成するが、その合成は電解液中で行い、Li2 8 が電解液中に0.5mol/l含まれる状態に合成した。電解液としては、テトラエチレングリコールメチルエーテル(テトラグリム)と1,3−ジオキソランとの体積比1:1の混合溶媒にLiCF3 SO3 を1mol/lの濃度に溶解させたものを用いた。
【0041】
そして、湿気を遮断した雰囲気中で86.5gの上記電解液中に2.3gのLi2 Sと11.2gの元素イオウを添加して、80℃で5時間環流してLi2 8 を合成した。電解液中のLi2 8 の含有量は0.5mol/lであり、このLi2 8 の合成に伴って電解液中のLiCF3 SO3 の濃度は0.87mol/lに減少した。
【0042】
電池の組立:
上記正極と負極を、厚さ80μmのポリプロピレン不織布からなるセパレータを介してアルゴンガス雰囲気中で積層し、その積層電極体をナイロンフィルム−アルミニウム箔−変性ポリオレフィン樹脂フィルムの三層ラミネートフィルムからなる包装体に入れ、上記Li2 8 を含有する電解液を注入した後、密閉して非水二次電池を組み立てた。
【0043】
上記電池に、正極活物質〔ポリ硫化カーボンの(CS1.06n とLi2 8 とを合わせたもの〕1gあたり60mAに相当する電流値で1.5Vまで放電し、同じ電流値で定電流定電圧(電圧は2.5V)で充電を行い、この充放電を50サイクル繰り返し、1サイクル目の放電容量と50サイクル目の放電容量を測定し、正極活物質の単位重量あたりの放電容量の変化を調べた。その結果を後記の表1に示す。なお、表1に示す放電容量はいずれも正極活物質1gあたりの放電容量である。
【0044】
実施例2
電解液は実施例1と同様であるが、その電解液中のLi2 8 の含有量を1.0mol/lとした以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。
【0045】
実施例3
電解液の構成溶媒をジメチルスルホキシドと1,3−ジオキソランとの体積比1:1の混合溶媒に変え、その電解液中のLi2 8 の含有量を1.0mol/lとした以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。
【0046】
実施例4
正極の作製にあたり、正極活物質を一般式(CS1.06n で表されるポリ硫化カーボンから一般式(CS1.35n で表されるポリ硫化カーボンに変えた以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。
【0047】
これら実施例2〜4の電池についても実施例1と同様に充放電させ、その1サイクル目および50サイクル目の放電容量を調べた。その結果を表1に示す。
【0048】
比較例1
Li2 8 に代えてLi2 Sを電解液に溶解させた以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。この比較例1の電池を実施例1と同様に充放電させたところ、Li2 Sが充放電に寄与しなかったため、正極活物質〔ただし、ポリ硫化カーボンの(CS1.06n とLi2 2 とを合わせたもの〕1gあたりの放電容量は、1サイクル目に210mAh/gしか得られなかった。
【0049】
比較例2
正極の作製にあたって正極活物質として一般式(CS1.06n で表されるポリ硫化カーボンに代えて一般式(CS4.9 ) n で表されるポリ硫化カーボンを用い、かつ電解液の構成溶媒としてジメチルスルホキシドと1,3−ジオキソランとの体積比1:1の構成溶媒を用い、電解液中に含有させるLi2 8 の含有量を1.0mol/lに変えた以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。この比較例2の電池を実施例1と同様に充放電させたところ、2サイクル目で正極が崩壊したため、2サイクル目以後の充放電が困難になった。
【0050】
比較例3
正極をカーボン電極に変え、電解液の構成溶媒としてジメチルスルホキシドと1,3−ジオキソランとの体積比1:1の構成溶媒に変え、電解液中に含有させるLi2 8 の含有量を1.0mol/lに変えた以外は、実施例1と同様にして非水二次電池を作製した。この比較例3の電池におけるカーボン電極の組成は、グラファイト〔KS−6(商品名)〕、ロンザ社製〕82%、アセチレンブラック8%、ポリフッ化ビニリデン10%であった。この比較例3の電池を実施例1と同様に充放電させたところ、1サイクル目に正極活物質1gあたり167mAh/gの放電容量しか得られず、また、2サイクル目で正極(カーボン電極)が崩壊したため、2サイクル目以後の充放電が困難であった。
【0051】
表1に前記実施例1〜4の電池の1サイクル目の放電容量と50サイクル目の放電容量を示す。
【0052】
【表1】
Figure 0004931281
【0053】
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜4の電池は、1サイクル目の放電容量が大きく、高容量であり、かつ50サイクル目の放電容量も大きく、充放電を50サイクル繰り返しても劣化が少なく、サイクル特性が優れていた。これに対して、電解液中にLi2 8 に代えてLi2 Sを含有させた比較例1の電池は、前記のように、1サイクル目の放電容量が210mAh/gしか得られず、正極中の一般式(CS1.06n で表されるポリ硫化カーボンに基づく特性だけが出ていた。また、正極の作製にあたって正極活物質として一般式(CS4.9 ) n で示されるポリ硫化カーボンを用いた比較例2の電池や、正極にカーボン電極を用いた比較例3の電池は、充放電を繰り返すと、前記のように、2サイクル目で正極の崩壊が生じ、サイクル特性が悪かった。特に正極にカーボン電極を用いた比較例3の電池は、1サイクル目の容量も小さく、電解液中に含有させたLi2 8 の活性化が認められなかった。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、高容量でかつサイクル特性が優れた非水二次電池を提供することができた。また、本発明は、一次電池にも適用することができ、一次電池においても、二次電池の場合と同様に、高容量の非水電池を提供することができる。

Claims (2)

  1. 一般式(CS(xは0.5〜1.5で、nは4以上の数である)で表されるポリ硫化カーボンを正極活物質とする正極と、負極と、非水系の電解液を有する非水電池であって、
    前記ポリ硫化カーボンは、そのラマンスペクトルにおいて、ラマンシフトの400cm −1 〜525cm −1 の範囲内には、分子中の−C−S−S−C−セグメントのS−S結合に基づく490cm −1 付近のピークだけが存在しており、かつ、1444cm −1 付近に炭素のC=C不飽和結合に基づくピークを有しており、
    前記電解液中にポリサルファイドのリチウム塩を含有することを特徴とする非水電池。
  2. 前記ポリサルファイドのリチウム塩が、一般式Li2 m ((式中、mは2以上の数)で表されるポリサルファイドのリチウム塩である請求項1記載の非水電池。
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