JP4930242B2 - ローダ付き工作機械 - Google Patents

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この発明は、工作機械本体に対してワークを供給および排出するローダを備えたローダ付き工作機械に関する。
主軸に把持されて回転するワークに対して加工を行う工作機械、例えば旋盤において、ワークの供給および排出を自動で行うローダを設けたものがある(例えば特許文献1)。従来のローダ付き工作機械は、主軸側のチャックとローダ側のチャックとのワーク受け渡し時に主軸の回転を停止させなければならなかった。しかし、主軸の回転を停止させるのは、再起動後、主軸の回転数を安定させるまでに時間がかかるため、生産能率の低下を招く。
そこで、ローダ側のチャックを回転自在に設けて主軸側のチャックと共回りさせることで、主軸の回転を停止させずにワークを受け渡しさせようとする提案(例えば特許文献2)や、ローダにモータを設けてローダ側のチャックを主軸側のチャックと同じ速度で回転させながらワークの受け渡しを行う提案(例えば特許文献3,4)がなされている。
特許第2591367号 特開平6−746号公報 特公平6−61643号公報 特開平11−197905号公報
しかし、ローダ側のチャックを主軸側のチャックと共回りさせるものは、停止しているワークを回転している主軸側のチャックが把持することとなるため、ワークの表面に傷がつくことが予想される。また、ローダ側のチャックをモータで回転させるものは、主軸側のチャックの回転とローダ側のチャックの回転が完全に同期するように制御するのが難しい。制御誤差等により主軸側のチャックとローダ側のチャックとで回転数に差がある場合には、やはりワークの表面に傷がつくおそれがある。
この発明の目的は、主軸の回転を止めずにローダによりワークを供給および排出することができ、その際にワークの表面に傷をつけないローダ付き工作機械を提供することである。
この発明の他の目的は、主軸側のチャックの回転速度とローダ側のチャックの回転速度とを円滑に同期させられるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、ローダ側のチャックをコンパクトで、設置が容易なものとすることである。
この発明のローダ付き工作機械は、工作機械本体と、この工作機械本体に対してワークを供給および排出するローダとを備えたローダ付き工作機械であって、前記工作機械本体は、ワークの一端部を把持可能な主軸と、この主軸を回転させる主軸駆動源と、前記主軸に把持されて回転するワークに対して加工を行う加工部とを有し、かつ前記ローダは、ワークの前記主軸に把持される側と反対側の端部を把持可能で、前記主軸の軸心と平行な軸周りに回転自在なローダチャックと、このローダチャックを、ローダチャックに把持されたワークを主軸が把持するか、または主軸に把持されたワークをローダチャックが把持するワーク受渡し位置まで移動させるローダチャック移動機構とを有し、前記工作機械本体に、前記主軸の回転速度に比例する回転速度で回転する回転出力部を設けるとともに、前記ローダに、前記ローダチャックの回転速度に比例する回転速度で回転する回転入力部を設け、これら回転出力部および回転入力部は、前記ローダチャックが前記ワーク受渡し位置にあるときに、主軸の回転とローダチャックの回転とが同速になるように回転出力部から回転入力部へ回転を伝達する構成とした。
この構成によれば、ローダチャック移動機構によりローダチャックをワーク受渡し位置まで移動させると、回転出力部から回転入力部へ回転が伝達され、主軸とローダチャックとが同速で回転するようになる。そのため、主軸の回転を停止させずに、ローダチャックに把持されたワークを主軸が把持すること、または主軸に把持されたワークをローダチャックが把持することができる。その際に、主軸の回転とローダチャックの回転とが同速とすることで、ワークの受け渡しが円滑に行われ、ワークの表面に傷をつけない。
この発明において、前記回転出力部はテーパ状の回転伝達面を有し、かつ前記回転入力部は前記回転伝達面に対向するテーパ状の被回転伝達面を有し、回転伝達面に被回転伝達面を接触させることで回転出力部から回転入力部へ回転を伝達するものであり、回転伝達面と被回転伝達面との接触箇所を径方向にずらして回転伝達比を変更する回転伝達比変更機構を設けるとよい。
テーパ状の回転伝達面にテーパ状の被回転伝達面を接触させて回転出力部から回転入力部へ回転を伝達する構成であるため、回転伝達面と被回転伝達面との接触箇所を径方向にずらすことで、回転出力部から回転入力部への回転伝達比を無段階で変更することができる。そのため、回転伝達比変更機構により、回転伝達比が最適な値になるよう変更することによって、主軸の回転速度とローダチャックの回転速度とを円滑に同期させられる。
また、前記ローダチャックがワークを把持するチャック爪を有する場合、このチャック爪を作動させる電動式の作動装置をローダチャックに設けるのが好ましい。
ローダチャックのチャック爪を作動させる作動装置が電動であると、作動装置を駆動する機構を簡略にできる。また、電動式の作動装置をローダチャックに設けると、ローダチャックと外部とを繋ぐ部材がほとんど不要である。このことから、ローダチャックがコンパクトであり、かつローダチャックの設置が容易となる。
この発明のローダ付き工作機械は、工作機械本体と、この工作機械本体に対してワークを供給および排出するローダとを備えたローダ付き工作機械であって、前記工作機械本体は、ワークの一端部を把持可能な主軸と、この主軸を回転させる主軸駆動源と、前記主軸に把持されて回転するワークに対して加工を行う加工部とを有し、かつ前記ローダは、ワークの前記主軸に把持される側と反対側の端部を把持可能で、前記主軸の軸心と平行な軸周りに回転自在なローダチャックと、このローダチャックを、ローダチャックに把持されたワークを主軸が把持するか、または主軸に把持されたワークをローダチャックが把持するワーク受渡し位置まで移動させるローダチャック移動機構とを有し、前記工作機械本体に、前記主軸の回転速度に比例する回転速度で回転する回転出力部を設けるとともに、前記ローダに、前記ローダチャックの回転速度に比例する回転速度で回転する回転入力部を設け、これら回転出力部および回転入力部は、前記ローダチャックが前記ワーク受渡し位置にあるときに、主軸の回転とローダチャックの回転とが同速になるように回転出力部から回転入力部へ回転を伝達する構成としたため、主軸の回転を止めずにローダによりワークを供給および排出することができ、その際にワークの表面に傷をつけない。
前記回転出力部はテーパ状の回転伝達面を有し、かつ前記回転入力部は前記回転伝達面に対向するテーパ状の被回転伝達面を有し、回転伝達面に被回転伝達面を接触させることで回転出力部から回転入力部へ回転を伝達するものであり、回転伝達面と被回転伝達面との接触箇所を径方向にずらして回転伝達比を変更する回転伝達比変更機構を設けた場合は、主軸の回転速度とローダチャックの回転速度とを円滑に同期させられる。
前記ローダチャックはワークを把持するチャック爪を有し、このチャック爪を作動させる電動式の作動機構をローダチャックに設けた場合は、ローダチャックをコンパクトで、設置が容易なものとすることにできる。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1はこの実施形態のローダ付き工作機械を概略的に示す正面図、図2は同ローダ付き工作機械の主にローダを表す側面図である。ローダ付き工作機械は、工作機械本体1と、この工作機械本体1に対してワークWを供給および排出するローダ11とでなる。
工作機械本体1は旋盤であり、主軸2と加工部5とを備える。主軸2は、その先端にワークWの一端を把持する主軸チャック3を有し、ベッド7の上に設けられた主軸台4に主軸軸受(図示せず)を介して回転自在に支持されている。主軸チャック3は、チャック本体3aに、互いに連動して開閉する複数のチャック爪3bを設けたものであり、チャック爪3bによりワークWを把持する。加工部5は、前記主軸チャック3に支持されたワークWを加工する刃物台5aを有し、刃物台5aはタレットとされている。刃物台5aは、送り台6を介して主軸2の軸心に沿う方向(Z軸方向)と主軸2の軸心に直交する水平方向(X軸方向)とに移動可能とされる。前記主軸チャック3へはローダ11によってワークWの受け渡しが行われる。
ローダ11は、工作機械本体1の上方に設置され、直交座標系で駆動されるガントリ式のものである。このローダ11は、架設レール12に沿って走行する走行体13に前後移動台14を介して昇降ロッド15を設け、その下端にローダヘッド16を設けたものである。前後移動台14は、走行体13に設けた前後移動ガイド14aに沿って移動自在である。
ローダヘッド16は、ワークWの前記主軸チャック3に把持される側と反対側の端部を把持するローダチャック17を有している。ローダチャック17は、主軸チャック3と同様、チャック本体17aに、互いに連動して開閉する複数のチャック爪17bを設けたものであり、チャック爪17bによりワークWを把持する。ローダチャック17は、そのチャック本体17aが主軸2と平行なローダチャック支持軸18に固定状態に取付けられ、ローダチャック支持軸18は、軸受19(図3、図4)を介してローダヘッド16に回転自在に支持されている。これにより、ローダチャック17は、ローダヘッド16に回転自在に支持されている。
ワーク受け渡し時、ローダチャック17は、図2に実線で示す主軸2の前方位置から同図に鎖線で示すワーク受渡し位置Pまで移動可能である。そのローダチャック移動機構は、前記前後移動台14および前後移動レール14aからなる。ワーク受渡し位置Pは、ローダチャック17に把持されたワークWを主軸2が把持するか、または主軸2に把持されたワークWをローダチャック17が把持する位置である。
図3および図4はそれぞれ異なる状態を示すローダ付き工作機械の要部の側面図である。各図において、主軸台4に回転自在に支持された主軸2は中空軸であり、主軸2の後部にはプーリ21が設けられている。このプーリ21に掛装された主軸ベルト22介して、主軸駆動源23の回転が主軸2に伝達される。主軸駆動源23は、例えば電動モータである。主軸2が回転することにより、主軸2の先端に設けられた主軸チャック3が回転する。
主軸チャック3の複数のチャック爪3bは、それぞれチャック中心に対して連動して半径方向に移動可能に主軸チャック3の前面に配置されている。主軸2内には、チャック爪作動軸9が、主軸2の軸心と同心で同軸心に沿う方向(Z軸方向)に進退自在に設けられている。このチャック爪作動軸9の先端は、主軸チャック3のチャック本体3a内に設けられたリンク機構(図示せず)を介して各チャック爪3bに連結され、チャック爪作動軸9の進退動作がリンク機構を介して各チャック爪3bに開閉動作として伝達される。主軸台4の後部には、前記チャック爪作動軸9を進退駆動する作動軸駆動装置10が設置されている。作動軸駆動装置10は、例えば油圧シリンダ等からなる。
ローダチャック17の複数のチャック爪17bは、主軸チャック3のチャック爪3bに対向して、チャック本体17aの正面に配置されている。ローダチャック17のチャック爪17bもリンク機構(図示せず)により開閉動作を行うが、このリンク機構およびその駆動源等からなる作動装置25がローダチャック17のチャック本体17a内に設けられている。駆動源は例えば電動モータであり、作動装置25は電動式とされている。作動装置25の駆動源には、ローダチャック支持軸18内に配した配線26、ローダチャック支持軸18の前端に対向して設けたスリップリング27等により、ローダチャック17の外部から電力が供給される。
ワーク受渡し時に主軸チャック3とローダチャック17の回転を同期させる同期機構として、主軸チャック3側に回転出力部31、ローダチャック17側に回転入力部35をそれぞれ備える。回転出力部31は、主軸2と平行な回転出力軸32の前端に設けられ、この回転出力軸32には、一対の歯車33,34を介して主軸2の回転が伝えられる。したがって、回転出力部31は、主軸チャック3の回転速度に比例する回転速度で回転する。また、回転入力部35は、ローダチャック支持軸18と平行な回転入力軸36の後端に設けられ、この回転入力軸36とローダチャック支持軸18間にベルト伝動装置37が設けられている。したがって、回転入力部35は、ローダチャック17の回転速度に比例する回転速度で回転する。
回転出力部31および回転入力部35の互いに対向する面は、それぞれテーパ状の回転伝達面31a(図5)および被回転伝達面35a(図5)になっている。回転出力部31および回転入力部35は傘状の歯車であって、回転伝達面31aおよび被回転伝達面35aにはそれぞれ歯(図示せず)が形成されており、両面31a,35aの歯が互いに噛み合うことで回転出力部31から回転入力部35へ回転が伝達される。回転伝達比は、回転伝達面31aに対する被回転伝達面35aの接触箇所によって異なる。すなわち、回転伝達面31aの小径の箇所に被回転伝達面35aが接触しているときは回転伝達比が小さく(図5(A))、回転伝達面31aの大径の箇所に被回転伝達面35aが接触しているときは回転伝達比が大きい(図5(B))。
この実施形態の場合、回転伝達面31aおよび被回転伝達面35aはテーパ角度の小さい(45°以下、好ましくは30°以下)テーパ面であり、また被回転伝達面35aの軸方向長さは短くしてある。それにより、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとの接触部における被回転伝達面35aの軸方向両端間で、両面31a,35a間に生じる周速度差を極めて小さくすることができて、歯の噛み合いの遊びによって周速度差が吸収でき、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達が可能になっている。
回転入力軸36は、回転入力軸支持手段38により、上下に位置変更可能に支持されている。回転入力支持手段38は、回転入力軸36を支持する軸受38aをローダヘッド16に対して上下動自在に設置し、かつ上記軸受38aを、ベルト伝動装置37のベルト37aの張力と抗する方向に付勢するばね部材38bを設けたものである。また、ベルト伝動装置37は、ベルト37aの張力を調整するテンショナー37b付きであり、回転入力軸36の上下位置変更に伴うプーリ37c,37d間距離の変化に対応できるようになっている。
回転入力軸36の上下位置が変わると、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとの接触箇所が径方向にずれるため、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比が変更される。つまり、ベルト伝動装置37および回転入力軸支持手段38は、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとの接触箇所を径方向にずらして回転伝達比を変更する回転伝達比変更機構39を構成している。
なお、図3、図4では、回転入力軸36が上下(Y軸方向)に位置変更可能な構成とされているが、回転入力軸36を左右(X軸方向)または斜めに位置変更させる構成としても、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比を変更できる。
また、回転入力軸36は、回転入力軸支持手段38により、軸方向の移動が許容された状態で支持されている。回転入力軸36は外周の一部にスプライン歯36aが形成され、このスプライン歯36aに、プーリ37cの内周に形成された内歯(図示せず)が噛み合っていて、プーリ37cに対し回転入力軸36が軸方向に移動可能である。これにより、回転入力部35に所定以上の軸方向荷重がかかったときに回転入力部35を軸方向に逃がすようになっている。回転入力軸36を前方に突出させる方向に付勢するばね部材(図示せず)が設けられており、回転入力軸36に所定以上の軸方向荷重がかからないときは、回転入力軸36が中立位置に保持されるようになっている。
ローダ11による工作機械本体1へのワーク供給について説明する。未加工のワークWを把持したローダ11は、架設レール12に沿って走行する走行体13の左右移動(X軸方向)と、昇降ロッド15の昇降(Y軸方向)とにより、ワークWを主軸チャック3の前方まで搬送する(図2)。次いで、図3のように、前後移動台14を後方(Z軸方向)に移動させて、ローダチャック17を主軸チャック3に接近させる。それにより、回転出力部31の回転伝達面31aに回転入力部35の被回転伝達面35aが接触し、回転出力部31の回転が回転入力部35へ伝達されて、ローダチャック17が回転する。
回転伝達面31aに被回転伝達面35aが接触する際、当初は、図5(A)のように回転伝達面31aの径方向中心付近に被回転伝達面35aが接触するため、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比が小さく、主軸チャック3に比較してローダチャック17の回転速度が遅い。さらに、ローダチャック17を主軸チャック3に接近させると、回転入力軸支持手段38により回転入力軸36の上下位置を変更しつつ、図5(B)のように回転伝達面31aと被回転伝達面35aとの接触箇所が回転伝達面31aの径方向外側へ移行する。これにより、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比が大きくなり、ローダチャック17の回転速度が速くなる。そして、図4のように、ワーク受渡し位置Pまでローダチャック17が移動して、主軸チャック3の回転速度とローダチャック17の回転速度が同じになると、主軸チャック3のチャック爪3bが閉じ、主軸チャック3によりワークWが把持される。主軸チャック3がワークWを把持すると、ローダチャック17のチャック爪17bが開いて、ローダチャック17がワークWを解放する。
回転入力軸36は前記回転入力軸支持手段38により支持されているため、回転伝達面31aに被回転伝達面35aが接触するときや、回転伝達面31aから被回転伝達面35aへの回転伝達時に、回転入力部35に所定以上の軸方向荷重がかかった場合、回転入力部35が軸方向に逃げることによって、主軸2およびローダヘッド16に無理な負荷がかからない。
テーパ状の回転伝達面31aにテーパ状の被回転伝達面35aを接触させて回転出力部31から回転入力部35へ回転を伝達する構成であるため、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとの接触箇所を径方向にずらすことで、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比を無段階で変更することができる。回転伝達比が最適な値、すなわち主軸チャック3の回転とローダチャック17の回転とが同期する回転伝達比とすることによって、ワークWの受け渡しが円滑に行える。そのため、ワークWの表面に傷をつけない。
上記ワーク受渡し時における主軸チャック3およびローダチャック17の同期回転数は、例えば500〜1000rpmである。この回転数は加工部5によって通常に切削加工を行うときの回転数である。したがって、主軸2の回転をほとんど落とすことなくワークWの受け渡しを行うことが可能である。
以上、ローダ11により未加工のワークWを工作機械本体1に供給する場合について説明したが、工作機械本体1で加工されたワークWをローダ11で排出する場合も同様である。すなわち、ワークWを把持した主軸チャック3に対してローダチャック17を接近させ、回転出力部31の回転伝達面31aに回転入力部35の被回転伝達面35aを接触させる。そして、ワーク受渡し位置Pまでローダチャック17が移動して、主軸チャック3の回転速度とローダチャック17の回転速度が同じになると、ローダチャック17によりワークWを把持し、かつ主軸チャック3がワークWを解放する。この場合も、ワークWの受け渡しが円滑に行えるため、ワークWの表面に傷をつけない。
この実施形態は、回転出力部31の回転伝達面31aに形成された歯と回転入力部35の被回転伝達面35aに形成された歯とを噛み合わせて、回転出力部31から回転入力部35へ回転を伝達する構成になっているが、回転出力部31の回転伝達面31aおよび回転入力部35の被回転伝達面35aを摩擦係数の大きいテーパ面とし、回転伝達面31aに被回転伝達面35aを押し当てることで両面31a,35a間に発生する摩擦力により、回転出力部31から回転入力部35へ回転を伝達する構成としてもよい。
上記のように摩擦力で回転を伝達する場合、図6に示すように、回転入力部35を球面状の被回転伝達面35aを有する形状とすると、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達時に、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとが点接触するため、両面31a,35a間で周速度差のある接触箇所がなくなり、回転を円滑に伝えることができる。回転出力部31を、球面状の回転伝達面31aを有する形状としてもよい。
また、図7に示すように、回転出力部31および回転入力部35をいずれも平面状の回転伝達面31aおよび被回転伝達面35aを有する形状とし、回転出力軸32および回転入力軸36が常に同軸上に位置する構成とすると、回転出力部31から回転入力部35への回転伝達比を変更できないという不利な点はあるが、回転伝達面31aと被回転伝達面35aとが滑ることなく接触するので、回転出力部31から回転入力部35へ回転力を確実に伝達することができる。
図1ないし図5の実施形態では、ローダチャック17が1個だけ設けられているが、ローダヘッド16にローダチャック17を複数設けてもよい。ローダチャック17が複数有ると、1つのローダチャック17が加工されたワークWを主軸チャック3から受け取り、引き続きもう1つのローダチャック17が未加工のワークWを主軸チャック3に引き渡し、工作機械本体1でワークWを加工中に、ローダヘッド16が加工済みワークの搬出位置と未加工ワークの搬入位置まで移動することができるので、ワークWの供給および排出を効率良く行える。
この発明の実施形態にかかるローダ付き工作機械の概略構成を示す正面図である。 同ローダ付き工作機械の主にローダを表す側面図である。 同ローダ付き工作機械の要部の一部破断側面図である。 同ローダ付き工作機械の異なる状態を示す要部の一部破断側面図である。 (A),(B)は同ローダ付き工作機械の回転出力部および回転入力部のそれぞれ異なる接触状態を示す説明図である。 異なる回転出力部および回転入力部を示す説明図である。 さらに異なる回転出力部および回転入力部を示す説明図である。
符号の説明
1…工作機械本体
2…主軸
3…主軸チャック
5…加工部
11…ローダ
16…ローダヘッド
17…ローダチャック
17b…チャック爪
23…主軸駆動源
25…作動装置
31…回転出力部
31a…回転伝達面
35…回転入力部
35a…被回転伝達面
39…回転伝達比変更機構
P…ワーク受渡し位置
W…ワーク

Claims (3)

  1. 工作機械本体と、この工作機械本体に対してワークを供給および排出するローダとを備えたローダ付き工作機械であって、
    前記工作機械本体は、ワークの一端部を把持可能な主軸と、この主軸を回転させる主軸駆動源と、前記主軸に把持されて回転するワークに対して加工を行う加工部とを有し、かつ前記ローダは、ワークの前記主軸に把持される側と反対側の端部を把持可能で、前記主軸の軸心と平行な軸周りに回転自在なローダチャックと、このローダチャックを、ローダチャックに把持されたワークを主軸が把持するか、または主軸に把持されたワークをローダチャックが把持するワーク受渡し位置まで移動させるローダチャック移動機構とを有し、
    前記工作機械本体に、前記主軸の回転速度に比例する回転速度で回転する回転出力部を設けるとともに、前記ローダに、前記ローダチャックの回転速度に比例する回転速度で回転する回転入力部を設け、これら回転出力部および回転入力部は、前記ローダチャックが前記ワーク受渡し位置にあるときに、主軸の回転とローダチャックの回転とが同速になるように回転出力部から回転入力部へ回転を伝達する構成としたローダ付き工作機械。
  2. 前記回転出力部はテーパ状の回転伝達面を有し、かつ前記回転入力部は前記回転伝達面に対向するテーパ状の被回転伝達面を有し、回転伝達面に被回転伝達面を接触させることで回転出力部から回転入力部へ回転を伝達するものであり、回転伝達面と被回転伝達面との接触箇所を径方向にずらして回転伝達比を変更する回転伝達比変更機構を設けた請求項1記載のローダ付き工作機械。
  3. 前記ローダチャックはワークを把持するチャック爪を有し、このチャック爪を作動させる電動式の作動装置をローダチャックに設けた請求項1または請求項2記載のローダ付き工作機械。
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