JP4930147B2 - 音響信号処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音響信号伝送用のバスにつながれた複数のノード間において音響信号をバスを介して授受するようにした音響信号処理装置に関する。
従来の、音響信号伝送用のバスにつながれた複数のノード間において音響信号をバスを介して授受するようにした楽音合成装置の一例を図17に示す。
図17に示す楽音合成装置において、MIDI・I/O(Input/Output)部202は、外部のMIDI機器との間でMIDI信号の入出力を行っており、例えばMIDI鍵盤、その他のMIDI演奏操作子からのMIDI演奏情報がMIDI・I/O部202を介して入力される。その他I/O(Input/Output)部204は、MIDI信号以外の各種の信号の入出力を行っており、パネルスイッチ部206は、ユーザによって操作される各種の音色設定操作子等とされている。音源部250は、音源LSI252,254を備え楽音信号を合成している。表示器208は、音源部250の設定状態等、ユーザに対して各種の情報を表示している。外部記憶装置210は、ハードディスク等から構成されている。CPU212は、制御プログラムを実行することにより、CPUバス218を介して楽音合成装置の各部を制御している。ROM214は、CPU212の制御プログラム等が記憶されている。RAM216は、CPU212のワークメモリとして用いられる。
また、音源部250を構成する音源LSI252,254は、CPUバス218を介して供給される演奏情報および発音パラメータ等に基づいて波形データを生成するとともに、同様に供給されるエフェクトパラメータ等に基づいて、当該波形データにエフェクト処理を施している。音源部250における増設ボード256,258,260は、増設ボードの種類に応じて波形データの合成処理、エフェクト処理、記録処理等、各種の処理を行うことができ、音源LSI252,254とともに音源部250に所定の機能を実現させている。波形データ転送用のバス(以下、「Aバス」という)262は、音源LSI252,254および増設ボード256,258,260間において波形データを伝送可能なバスとされている。Aバス262は、送信先アドレス等の情報が付与されていない波形データのみが伝送されるため、波形データの伝送帯域を広くすることができる。
なお、音源LSI252,254相互間においては転送される波形データ量が多いため、一部の波形データは相互に直結された直結ラインを介して伝送される。DAコンバータ264は、音源LSI252の出力チャンネルの2チャンネル分の波形データをアナログ信号に変換しており、変換された2チャンネル分のアナログ信号はサウンドシステム220から放音される。ワードクロック発生器251は、サンプリング周期毎に立ち上がるワードクロックWCKを生成する。このワードクロックWCKは、音源部250内の各部に供給される。ワードクロック外部入力端子268は、ワードクロック発生器251が発生するワードクロックWCKに代えて、外部からワードクロックWCKを受信するために設けられている端子であり、外部機器とサンプリング周期を同期させる場合に用いられる。また、増設ボード256,258,260は、音源部250に対して着脱自在に構成されている。
Aバス262を介して波形データを入出力する音源LSI252,254および増設ボード256,258,260等はノードを構成しており、構成されたノードをノードA、ノードB、ノードCとする。これらノードにおいては、Aバス262に対して、データ信号ADAT、方向信号ADIRおよびクロック信号ACLKが入出力される。これらの各信号の入出力端は、ワイアードオア形式でAバス262に接続されており、何れか一つのノードが信号をAバス262に出力しているタイミングにおいては、他のノードの入出力端はハイインピーダンス状態に設定され、必要に応じてノードはAバス262に伝送されている信号を受信している。データ信号ADATはノード間で受け渡しすべき波形データ等の信号であり、クロック信号ACLKはデータ信号ADATに同期するクロック信号である。
データ信号ADATおよびクロック信号ACLKを出力すべき期間は、CPU212により各ノード毎に重複しないように設定されており、この期間が「フレーム」とされている。方向信号ADIRは、このフレーム期間中“L”に設定され、これによって他のノードに対して信号出力を禁止する。また、各ノードにおいては、方向信号ADIRが“H”に立上がるよりもクロック信号ACLKの1クロック相当だけ早く立上がるフレーム信号AFRMも出力される。各ノードに割り当てられるフレームは、「ワードクロックWCKが立ち上がった後の何回目のフレームか」によって定義される。従って、各ノードにおいては、ワードクロックWCKが立ち上がった後、フレームが何回発生したかをカウントすることにより、自ノードのフレームの開始タイミングを検出することができる。
ここで、送信フレームとして、ノードAに3番目のフレームであるフレーム#2、ノードBに1番目のフレームであるフレーム#0、ノードCに2番目のフレームであるフレーム#1が割り当てられた場合におけるタイミング図を図18に示す。
図18に示す時刻t0においてワードクロックWCKが立上り、各ノードA,B,Cが立ち上がりを検知する。フレーム#0が割り当てられたノードBにおいては、時刻t0から所定時間経過した時刻t1に方向信号ADIRおよびフレーム信号AFRMを“L”に立下げて、クロック信号ACLKを出力すると共に、これに同期するデータ信号ADATを出力する。
また、時刻t2になってノードBからのデータ出力が終了すると、ノードBの方向信号ADIRが“H”に立上げられる。なお、時刻t2よりもクロック信号ACLKの1周期前にフレーム信号AFRMが“H”に立上げられ、ノードCは、次のフレームが自ノードに割り当てられたフレーム#1であることを検出する。そこで、方向信号ADIRが立上がった後、所定のマージン時間を経た時刻t3において、上述したノードBと同様にノードCが動作する。すなわち、ノードCの方向信号ADIRおよびフレーム信号AFRMを“L”に立下げて、クロック信号ACLKを出力すると共に、これに同期してデータ信号ADATを出力する。なお、フレーム間のマージン時間は、データの衝突を避けるために設けられている。次に、ノードCのフレーム信号AFRMが“H”に立上げられると、ノードAは次のフレームが自ノードに割り当てられたフレーム#2であることを検出する。そして、時刻t4においてノードCの方向信号ADIRが“H”に立上がった後、所定のマージン時間を経た時刻t5において、上述したのと同様の出力処理がノードAにおいて実行される。
特開2004−102131号公報
従来の楽音合成装置等の音響信号処理装置において、増設ボードを構成している部品の劣化、接点不良などにより何れかの増設ボードの動作に問題が生じた場合には、その増設ボードに関する信号処理ができなくなる。そこで、問題のある増設ボードを交換する必要があるが、増設ボードを交換するためにはシステムを一旦停止させてから交換しなければならず、音響信号が停止してしまうという問題点があった。
ところで、処理を実際に行う運用系の機器と、そのバックアップを行う待機系の機器を用意し、運用系の機器に問題が生じたら、待機系の機器がその動作を引き継ぐ冗長化されたシステムが知られているが、音響信号処理装置の場合、サンプリング周期で出力される音響信号を途切れさせずに対応することが望まれており、他の分野の技術をそのまま適用することができないという問題点があった。
そこで、本発明は運用系から待機系への切り替えを、音響信号が途切れることなく実行することが可能な音響信号処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響信号処理装置は、複数のノードには運用系のノードと待機系のノードとに二重化されたノードが含まれ、運用系と待機系のノードには相互に同じ音響信号が入力されるよう設定されていると共に、同じ制御信号が供給されて、それぞれ、入力された同じ音響信号に対し、同じ制御信号に応じた同じ信号処理を施しており、該信号処理された出力の所定フレームによるオーディオバスへの送出は運用系のノードのみ許可され、待機系のノードからの所定フレームの送出は禁止されるように設定され、切り替え指示が発生したときに、同じサンプリング周期内に、運用系のノードからの所定フレームのオーディオバスへの送出が停止されると共に、待機系のノードからの所定フレームのオーディオバスへの送出が開始されることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、複数のノードには運用系のノードと待機系のノードとに二重化されたノードが含まれ、運用系と待機系のノードには相互に同じ音響信号が入力されるよう設定されていると共に、同じ制御信号が供給されて、それぞれ、入力された同じ音響信号に対し、同じ制御信号に応じた同じ信号処理を施しており、該信号処理された出力の所定フレームによるオーディオバスへの送出は運用系のノードのみ許可され、待機系のノードからの所定フレームの送出は禁止されるように設定され、切り替え指示が発生したときに、同じサンプリング周期内に、運用系のノードからの所定フレームのオーディオバスへの送出が停止されると共に、待機系のノードからの所定フレームのオーディオバスへの送出が開始されることから、運用系のノードから待機系のノードへの切り替えを音響信号が途切れることなく実行することができるようになる。
本発明の実施例である音響信号処理装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明にかかる音響信号処理装置1において、CPU(Central Processing Unit)10は音響信号処理装置1の全体の動作を制御すると共に、音響信号処理部20が実行する音響信号処理の制御を行っている。フラッシュメモリ11には、CPU10の制御の基で音響信号処理部20が実行する音響信号処理に関連する動作ソフトウェア等が格納されている。フラッシュメモリ11は書き換え可能とされていることから、動作ソフトウェアを書き換え可能となり動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。RAM(Random Access Memory)12には、CPU10のワークエリアや各種データ等の記憶エリアが設定されている。外部記憶装置13は、ハードディスク記憶装置等の大容量の記憶装置であり、動作ソフトウェアやパラメータ等が格納されている。表示器14は液晶等の表示手段を備え、音響信号処理にかかる各種設定画面や設定内容を表示する画面を表示手段に表示している。
パネルスイッチ部(パネルSW)15は、音響信号処理装置1のパネルに設けられているユーザによって操作される各種操作子とされている。その他I/O(Input/Output)部16は、MIDI信号以外の各種の信号の入出力を行う入出力部である。また、MIDI I/O(Input/Output)部17は、外部のMIDI機器と音響信号処理装置1との間でMIDI信号の入出力を行う入出力部であり、例えばMIDI鍵盤、その他のMIDI演奏操作子からのMIDI演奏情報がMIDI I/O部17を介して入力される。マイク&サウンドシステム18は、音響信号処理装置1に入力される音響信号を拾うマイクと、音響信号処理装置1において処理された音響信号を放音するサウンドシステムとを備えている。CPUバス19は、音響信号処理装置1の各部が相互に各種データの授受を行うバスであり、CPU10は、制御プログラムを実行することにより、CPUバス19を介して音響信号処理装置1の各部を制御している。
音響信号処理部20は、サンプリング周期毎にマイク&サウンドシステム18や後述するアナログ入力カードから入力された音響信号に音響処理を施す音響信号処理部とされており、音響信号を伝送するAudio転送バス(以下、「Aバス」という)26を有している。Aバス26は送信先アドレス等の情報が付与されていない音響信号のみが伝送されるため、音響信号の伝送帯域を広くすることができ、例えば512チャンネルの音響信号を伝送可能とされている。音響信号処理部20は、音響信号を入力するノード、音響信号を処理するノードや処理された音響信号を出力するノードとされる「ノード0」〜「ノード7」の8つのノードを備えている。ただし、ノード数は設計の段階において任意の数のノード数に設計することができる。ワードクロック発生器28はPLL(Phase Locked Loop)等の発振器とされ、サンプリング周期毎に立ち上がるワードクロックWCKを生成する。このワードクロックWCKは、音響信号処理部20内の各部に供給されて、「ノード0」〜「ノード7」の8つのノードは、同一のサンプリング周波数の基で動作するようになる。この場合、音響信号処理部20のクロック端子CLにサンプリング周期を周期とするワードクロックWCKを外部から供給して、この外部のワードクロックWCKにワードクロック発生器28を同期させるようにしてもよい。このようにすると、外部機器と音響信号処理装置1とのサンプリング周期を同期させることができる。
「ノード0」はマイク&サウンドシステム18との間のアナログ入出力ノード21とされ、例えば24チャンネルの音響信号をマイク&サウンドシステム18から入力するアナログ入力と、処理された音響信号をマイク&サウンドシステム18へ出力する12チャンネルのアナログ出力とを有している。なお、「ノード0」は着脱可能なカードを備えておらず固定とされている。「ノード1」は着脱可能なアナログ入力カード22aと、該アナログ入力カード22aとAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられアナログ入力カード22aの入出力を制御するカードI/O(Input/Output)(1)とから構成されている。アナログ入力カード22aの音響信号を入力するアナログ入力のチャンネル数は、例えば32チャンネルとされている。「ノード2」は着脱可能なアナログ入力カード22bと、該アナログ入力カード22bとAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられアナログ入力カード22bの入出力を制御するカードI/O(2)とから構成されている。アナログ入力カード22bの音響信号を入力するアナログ入力のチャンネル数は、例えば32チャンネルとされている。
このように、「ノード1」と「ノード2」とは同じ構成を有して同じ機能のノードとされて、例えば「ノード1」が運用系に「ノード2」が待機系とされて二重化されている。運用系の「ノード1」と待機系の「ノード2」には、同じ制御信号がCPUバス19から供給され、各ノードにはそれぞれ同じ音響信号が同じ入力チャンネルに供給されて、同じ制御信号に応じた相互に同じ信号処理が施される。そして、運用系の「ノード1」からの信号処理された音響信号のAバス26への出力は許可されているが、待機系の「ノード2」からのAバス26への出力は禁止されている。また、運用系と待機系とを切り替える切り替え指示がユーザ等から指示されると運用系のノードが「ノード2」に切り替えられて、「ノード1」が待機系に切り替えられるようになる。この場合、切り替え指示が発生したときに、同じサンプリング周期内において、運用系のノードと待機系のノードの切り替えが行われるため、運用系のノードから待機系のノードへの切り替えを音響信号が途切れることなく実行することができるようになる。切り替え指示は、ユーザがパネルスイッチ部15において切り替えの操作をした際や、運用系のノードの動作に異常が検出された際に発生する。
また、運用系のノードと待機系のノードとに二重化されている場合は、そのノードを構成しているカードを活線挿抜(Hot Swap)することができる。これにより、音響信号処理装置1の動作中においても差し替えたいカードで構成されるノードを待機系に切り替えることができることから、動作に異常の兆候が見られるカードのノードを待機系に切り替えて事前にカードの交換を行うことができるようになる。この際においても、音響信号が途切れることなくノードの切り替えおよびカードの交換を行うことができるようになる。
次に、「ノード3」はDSP(Digital Signal Processor)を搭載したDSPカード23aと、該DSPカード23aとAバス26との間に設けられDSPカード23aの入出力を制御するカードI/O(3)とから構成されている。また、「ノード4」はDSPを搭載したDSPカード23bと、該DSPカード23bとAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられDSPカード23bの入出力を制御するカードI/O(4)とから構成されている。「ノード3」と「ノード4」とはCPUバス19を介して同じプログラムがロードされていると共に同じ制御パラメータが供給され、同じ機能のノードとされており、例えば「ノード3」が運用系とされ「ノード4」が待機系とされて二重化されている。運用系の「ノード3」と待機系の「ノード4」の各ノードにはそれぞれ同じ音響信号が同じ入力チャンネルでAバス26を介して転送されて、同じプログラムおよび同じ制御パラメータに応じた相互に同じ信号処理が音響信号に施される。この信号処理は、例えばミキシング処理に関する処理とされる。「ノード3」および「ノード4」における音響信号が入力される入力チャンネル数は例えば48チャンネルとされ、処理された音響信号を出力する出力チャンネル数は24チャンネルとされる。そして、運用系の「ノード3」からの信号処理された音響信号のAバス26への出力は許可されているが、待機系の「ノード4」からのAバス26への出力は禁止される。運用系のノードと待機系のノードとの切り替えは、前述した「ノード1」と「ノード2」と同様に行われ、運用系のノードから待機系のノードへの切り替えを音響信号が途切れることなく実行することができるようになる。
「ノード5」はDSPを搭載したDSPカード23cと、該DSPカード23cとAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられDSPカード23cの入出力を制御するカードI/O(5)とから構成されている。「ノード5」には、CPUバス19を介してプログラムがロードされていると共に制御パラメータが供給されており、例えば48チャンネルのチャンネル数の音響信号がAバス26を介して転送されて、ロードされたプログラムおよび制御信号に応じた信号処理が音響信号に施される。この信号処理は、例えばミキシング処理に関する処理とされる。「ノード5」の処理された音響信号を出力する出力チャンネル数は、例えば24チャンネルとされる。「ノード7」は着脱可能なデジタル入出力カード24と、該デジタル入出力カード24とAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられデジタル入出力カード24の入出力を制御するカードI/O(7)とから構成されている。「ノード7」には、制御信号がCPUバス19から供給され、例えば24チャンネルのチャンネル数の音響信号がAバス26を介して転送されて、制御信号に応じた信号処理が施されてAバス26へ出力される。出力チャンネル数は、例えば64チャンネルとされる。
また、「ノード6」はカードが装着されていない空きノードとされており、装着可能なカードとAバス26との間およびCPUバス19との間に設けられカードの入出力を制御するカードI/O(6)のみを備えている。カードとしてDSPカードを装着して、「ノード5」にロードされているプログラムと同じプログラムと同じ制御パラメータをCPUバス19を介して「ノード6」に供給することで、「ノード6」は「ノード5」と同じ機能となって、一方のノードを運用系に他方のノードを待機系とする二重化を行うことができる。また、カードとしてデジタル入出力カードを装着して、「ノード7」と同じ制御信号をCPUバス19を介して「ノード6」に供給すると共に、同じチャンネルの音響信号をAバス26を介して転送することで、「ノード6」は「ノード7」と同じ機能となって、一方のノードを運用系に他方のノードを待機系とする二重化を行うことができる。
なお、各ノード間にはカードI/O間を破線で結んで示されているノード間通信路が設けられており、このノード間通信路により運用系のノードと待機系のノードとの間の切替要求指示や切替許可の通信を行うことができる。
次に、ノードの構成の詳細を図2に示す。図2においては1つのノードの構成だけが示されており、このノードはカード27とカードI/O25から構成されている。カード27は制御マイコン27aとAudio回路27bとから構成され、制御マイコン27aがカード27にロードされたプログラムを実行したり、供給された制御信号に応じてAudio回路27bを制御することにより、Audio回路27bにおいてカード27に供給された音響信号に音響処理が施される。制御マイコン27aには、Audio回路27bの制御パラメータを記憶した制御レジスタが含まれており、Audio回路27bは、音響信号処理部20におけるサンプリングクロックに同期して音響信号の処理を行っている。カードI/O25はカード27を装着するスロットを備え、CPUバス19と制御マイコン27aとの間に設けられる制御I/O25aと、Aバス26とAudio回路27bとの間に設けられるAudioI/O25bと、カード27をスロットに活線挿抜するためのホットスワップ回路(HotSwap)25cとから構成されている。制御I/O25aは、CPU10と制御マイコン27aとの間の通信用I/Oであり、AudioI/O25bの制御パラメータを記憶した制御レジスタを含んでいる。AudioI/O25bはAバス26からカード27への受信信号、カード27からAバス26への送信信号を一時記憶するバッファを備え、Aバス26とAudio回路27bとの間の音響信号の入出力を制御している。
カード27からは動作クロックがカードI/O25に供給され、この動作クロックに同期してカードI/Oは入出力制御を行っている。そして、カード27の動作クロックはAバス26への転送用クロックとなることから、カード27とカードI/O25との間の音響信号の受け渡し回路を簡易な構成とすることができる。なお、カード27がAバス26に直接接続されていないことから、カードI/O25のスロットへのカード27の装着の有無によりAバス26の特性が変化しないようになる。また、カード27とカードI/O25間の転送レートを、Aバス26の転送レートより低くすることができ、ホットスワップ回路25cを簡易な構成にすることができる。なお、ホットスワップ回路25cからカード27へ動作電力が供給されており、カード27をスロットに装着した際にはカード27へ電力を供給する電力線が先に接続されて、カードI/O25との間の信号の授受を行う伝送線が次いで接続されるようになる。
図1に示す音響信号処理装置1がミキシング処理装置に設定されている際のミキシング処理のアルゴリズムを図3に示す。
図3において、「ノード0」のアナログ入出力ノード21におけるアナログ入力部30に入力された複数のアナログ信号は、内蔵されているAD変換器によりデジタル信号に変換されて入力パッチ33に入力される。また、「ノード1」のアナログ入力カード22aに入力された複数のアナログ信号は、内蔵されているAD変換器によりデジタル信号に変換されて入力パッチ33に入力される。さらに、「ノード7」のデジタル入出力カード24におけるデジタル入力部32に入力された複数のディジタル信号は、そのまま入力パッチ33に入力される。なお、アナログ入力部30から入力パッチ33へは、例えば24チャンネル分のデジタルの音響信号が入力され、アナログ入力部31bから入力パッチ33へは、例えば32チャンネル分のデジタルの音響信号が入力され、デジタル入力部32から入力パッチ33へは、例えば64チャンネル分のデジタルの音響信号が入力される。また、アナログ入力部31bは、「ノード2」のアナログ入力カード22bのアナログ入力部とされてアナログ入力部31aと同じ入力が供給されて同じようにデジタル信号に変換しており、運用系とされているアナログ入力部31aに対する待機系のアナログ入力部31bとされて二重化されている。
入力パッチ33では、アナログ入力部30、アナログ入力部31a(31b)およびデジタル入力部32から入力された合計120チャンネルの音響信号を、例えば24チャンネルとされる入力チャンネル部34aの各入力チャンネル毎、および、例えば48チャンネルとされる入力チャンネル部35の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ33でパッチされた入力部からの音響信号が供給される。なお、入力チャンネル部34aは、「ノード3」のDSPカード23aにより実現されており、入力チャンネル部35は「ノード5」のDSPカード23cにより実現されている。また、入力チャンネル部34bは、「ノード4」のDSPカード23bにより実現されており、入力チャンネル部34aの各入力チャンネルにパッチされた音響信号と同じ音響信号がパッチされて供給されて同じように信号処理されて二重化されており、運用系とされている入力チャンネル部34aに対する待機系の入力チャンネル部34bとされている。
入力チャンネル部34a(34b)および入力チャンネル部35における各入力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダ、MIXバス36への送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやMIXバス36へ送出されるレベルが制御される。入力チャンネル部35から出力される48チャンネルのデジタル信号がMIXバス36においてミキシングされた24チャンネルのミキシング結果と、入力チャンネル部34a(34b)からMIXバス36に送出された24チャンネルのデジタル信号とがミキシングされてMIXバス36から出力される。MIXバス36から出力される24チャンネルのミキシング出力は出力チャンネル部37aに出力される。これにより、24通りにミキシングされた24チャンネルのミキシング出力を得ることができる。
また、出力チャンネル部37aは、例えば24出力チャンネルとされており、各出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられて、各出力チャンネルにおいて、周波数バランスおよび出力パッチ38へ送出されるレベルが制御される。なお、出力チャンネル部37aは、「ノード3」のDSPカード23aにより実現されている。また、出力チャンネル部37bは、「ノード4」のDSPカード23bにより実現されており、MIXバス36から出力チャンネル部37aに出力された24チャンネルのミキシング結果が出力チャンネル部37bにも供給されて同じように信号処理されて二重化されており、運用系とされている出力チャンネル部37aに対する待機系の出力チャンネル部37bとされている。
出力パッチ38では、出力チャンネル部37a(37b)からの24チャンネルのミキシング信号の何れか1つのチャンネルを、アナログ出力部39やデジタル出力部40の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ38でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。なお、アナログ出力部39は、「ノード0」のアナログ入出力ノード21におけるアナログ出力部により実現されており、デジタル出力部40は「ノード7」のデジタル入出力カード24におけるデジタル出力部により実現されている。
なお、図3において破線Aで囲む部分と破線Fで囲む部分が「ノード0」の機能で実現されており、破線Bで囲む部分が「ノード1」の機能あるいは「ノード2」の機能で実現されている。また、破線Cで囲む部分と破線Gで囲む部分が「ノード7」の機能で実現されており、破線Dで囲む部分が「ノード3」の機能あるいは「ノード4」の機能で実現されている。さらに、破線Eで囲む部分が「ノード5」の機能で実現されている。
次に、RAM12中のカレントメモリには「ノード0」に含まれているカードI/O(0)とカードI/O(1)〜(7)のパラメータを格納する領域と、各ノードを構成するカード22a〜24の信号処理用パラメータを格納する領域とが作成されている。そこで、図4(a)(b)にカレントメモリのカードI/O分の領域の構成およびカード分の領域の構成を示す。カレントメモリのカードI/O分の領域としては、図4(a)に示すようにカードI/O(0)ないしカードI/O(7)の各領域が用意されている。この各領域には、カードI/Oの各パラメータが格納されており、各パラメータにはカード種別、カードID、二重化情報、送信制御情報(フレーム番号、チャンネル)、受信制御情報(フレーム番号、チャンネル)などが含まれる。なお、運用系と待機系に二重化されているノードにおけるカードI/Oにおいてはいずれか一つの出力のみが許可されている。また、カレントメモリのカード分の領域としては、図4(b)に示すように「ノード0」を構成しているアナログ入出力ノード21用の領域、「ノード1」を構成しているアナログ入力カード22a用と「ノード2」を構成しているアナログ入力カード22b用の共通とされる領域、「ノード3」を構成しているDSPカード23a用と「ノード4」を構成しているDSPカード23b用の共通とされる領域、「ノード5」を構成しているDSPカード23c用の領域、「ノード7」を構成しているデジタル入出力カード24用の領域とされている。これらの各領域には、信号処理を制御する共通の各信号処理用パラメータが格納されている。このように、運用系と待機系で二重化されているカードでは共通の同じパラメータを使用するため、カレントメモリの領域は共通の1つの領域とされている。
ところで、Aバス26は音響信号を伝送するデータ信号線と、クロック信号を伝送するクロック信号線と、方向信号線およびフレーム信号線とから構成されている。音響信号およびクロック信号を出力すべき期間は、CPU10により各ノード毎に重複しないように設定されている。この期間が「フレーム」であり、このフレーム期間中に当該ノードから“L”レベルの方向信号が方向信号線に出力され、これによって他のノードに対して信号出力を禁止している。また、方向信号が“L”から“H”に立上がるよりも1クロックだけ早く立上がるフレーム信号がフレーム信号線に出力される。各ノードに割り当てられるフレームは、「ワードクロックWCKが立ち上がった後の何回目のフレームか」によって定義される。従って、各ノードにおいては、ワードクロックWCKが立ち上がった後、フレーム信号の立上がり回数をカードI/Oがカウントすることにより、自ノードのフレームの開始タイミングを検出している。さらに、「ノード0」ないし「ノード7」のAバス26における各信号線に接続される入出力端はワイヤードオアで接続されている。これにより、何れかのノードから“L”信号が出力されていない信号線はハイインピーダンス状態(“H”)となり、何れかのノードから“L”信号が出力されている信号線のレベルは“L”となる。そこで、フレーム期間中においては、当該ノードから“L”レベルのフレーム信号をフレーム信号線に出力することで、他のノードに対して信号出力を禁止している。
また、各ノードにおいては受信すべき音響信号が出力されるフレームにおけるチャンネルのタイミングでデータ信号線上の音響信号を受信するよう制御することで、所望のチャンネルの音響信号を受信することができる。このように、データ信号線に出力するデータ信号はノード間で受け渡しすべき波形データ等の音響信号とされている。また、クロック信号線に出力するクロック信号はデータ信号に同期するクロック信号とされている。ここで、ワードクロックWCKの立上がり後に発生する順序によって、各フレームをフレーム#0、フレーム#1、フレーム#2、・・・・のように表記する。各ノードに対しては、1サンプリング周期内に一または複数の送信フレームを割り当てることができる。この場合、音響信号処理部20における「ノード0」ないし「ノード7」が送信するタイミング図は、図18に示すタイミング図が一例とされる。
そこで、「ノード0」ないし「ノード7」がフレームを出力するタイミングの一例を図5に示す。図5においては「ノード0」に1番目のフレームであるフレーム#0、「ノード1」に2番目のフレームであるフレーム#1、「ノード3」に3番目のフレームであるフレーム#2、「ノード5」に4番目のフレームであるフレーム#3、「ノード7」に5番目のフレームであるフレーム#4が割り当てられた場合のタイミングとされている。
図5に示すタイミング図において、時刻t0でワードクロックWCKが立ち上ると、ワードクロックWCKが立ち上がったことが「ノード0」ないし「ノード7」において検出される。そして、フレーム#0が割り当てられた「ノード0」においては、ワードクロックWCKが立ち上がってから所定時間経過したタイミングt1で方向信号およびフレーム信号AFRMを“L”に立ち下げる。そして、クロック信号線に図示しないクロック信号を出力すると共に、このクロック信号に同期するデータ信号のフレーム#0をデータ信号線Frameに出力する。フレーム#0では24チャンネル分のデジタル化された音響信号がAバス26へ出力される。
「ノード0」からのデータ信号の出力が終了すると、「ノード0」から出力されているフレーム信号AFRMが“H”に立上げられると共に、1クロック遅れて図示しない方向信号が“H”に立上げられる。これにより、「ノード1」においてAバス26上のフレーム信号AFRMの1回めの立上がりが検出され、次のフレームが自ノードに割り当てられたフレーム#1であると検出される。そこで、「ノード1」は時刻t2で図示しない方向信号およびフレーム信号AFRMを“L”に立ち下げる。そして、クロック信号線に図示しないクロック信号を出力すると共に、このクロック信号に同期するデータ信号のフレーム#1をデータ信号線Frameに出力する。フレーム#1では32チャンネル分のデジタル化された音響信号がAバス26へ出力される。なお、フレーム間のマージン時間は、データの衝突を避けるために設けられている。
そして、「ノード1」からのデータ信号の出力が終了すると、「ノード1」から出力されているフレーム信号AFRMが“H”に立上げられると共に、1クロック遅れて図示しない方向信号が“H”に立上げられる。これにより、「ノード3」においてAバス26上のフレーム信号AFRMの2回めの立上がりが検出され、次のフレームが自ノードに割り当てられたフレーム#2であると検出される。そこで、「ノード3」は時刻t3で図示しない方向信号およびフレーム信号AFRMを“L”に立ち下げる。そして、クロック信号線に図示しないクロック信号を出力すると共に、このクロック信号に同期するデータ信号のフレーム#2をデータ信号線Frameに出力する。フレーム#2では24チャンネル分の出力チャンネル部37a(37b)からの音響信号がAバス26へ出力される。「ノード5」「ノード7」においても同様の動作を行い、「ノード5」からはフレーム#3が時刻t4からデータ信号線Frameに出力され、「ノード7」からはフレーム#4が時刻t5からデータ信号線Frameに出力される。フレーム#3では24チャンネル分のミキシング結果とされる音響信号がAバス26へ出力され、フレーム#4では64チャンネル分のデジタル入力された音響信号がAバス26へ出力される。割り当てられた全てのフレームからのデータ信号の出力が終了すると、次にワードクロックWCKが立ち上がるまで、Aバス26の各信号線はハイインピーダンス状態に保たれる。
なお、図5に示す例では、各ノードに1フレームづつフレームが割り当てられているが、1サンプリング(DAC)周期内に複数の送信フレームを一つのノードに割り当てるようにしてもよい。
次に、「ノード0」ないし「ノード7」の入出力チャンネル数の一例を図6に示す。
図6に示す例では、「ノード0」はアナログの音響信号をマイク&サウンドシステム18から入力してデジタル信号に変換して入力パッチ33に相当するAバス26へフレーム#0により出力する24チャンネルのアナログ入力と、出力パッチ38に相当するAバス26からフレーム#2の24チャンネルのうちのパッチされた12チャンネル分受信したデジタルの音響信号をアナログ信号に変換してマイク&サウンドシステム18へ出力する12チャンネルのアナログ出力とを有している。「ノード1」は、アナログの音響信号をアナログ入力カード22aから入力してデジタル信号に変換して入力パッチ33に相当するAバス26へフレーム#1により出力する32チャンネルのアナログ入力を有している。「ノード2」は、アナログ入力カード22aに入力された音響信号と同じ音響信号をアナログ入力カード22bから入力してデジタル信号に変換して入力パッチ33に相当するAバス26へフレーム#1により出力する32チャンネルのアナログ入力を有している。ただし、「ノード2」は運用系に切り替えられた際にAバス26への出力が許可される。
「ノード3」は、入力パッチ33に相当するAバス26からフレーム#0、フレーム#1およびフレーム#4の合計120チャンネルのうちのパッチされた24チャンネルのデジタルの音響信号を受信する入力チャンネルと、「ノード5」からAバス26へフレーム#3により出力されたミキシング結果の24チャンネルの音響信号を受信する入力チャンネル(入力チャンネルは合計48チャンネル)と、48チャンネルの入力チャンネルから入力された音響信号をミキシングして出力パッチ38に相当するAバス26へフレーム#2により出力する24チャンネルの出力チャンネルを有している。「ノード4」は「ノード3」と同様の構成とされるが、「ノード4」は運用系に切り替えられた際にAバス26へフレーム#2の出力が許可される。「ノード5」は、入力パッチ33に相当するAバス26からフレーム#0、フレーム#1およびフレーム#4の合計120チャンネルのうちのパッチされた48チャンネルのデジタルの音響信号を受信してMIXバス36でミキシングした24チャンネルのミキシング結果をフレーム#3によりAバス26へ出力している。「ノード7」は、デジタルの音響信号をデジタル入出力カード24から入力して入力パッチ33に相当するAバス26へフレーム#4により出力する64チャンネルのデジタル入力と、出力パッチ38に相当するAバス26から受信したフレーム#2のパッチされた24チャンネルのデジタルの音響信号をデジタルレコーダ等に出力するデジタル出力とを有している。
次に、音響信号処理装置1においてCPU10が実行するシステム設定処理のフローチャートを図7に、その際に表示器14に表示されるシステム設定の表示画面を図8に示す。
音響信号処理装置1において電源が投入されたりシステムがリセットされた際にシステム設定処理が起動され、ステップS10にて今までの設定がクリアされると共に、図8に示すシステム設定の表示画面が表示器14に表示されて初期設定が行われる。初期設定ではノードと各ノードに装着されているカードの種類が自動検出されて、ノード欄にノード番号が表示されると共に、表示画面のカード欄に「アナログ入力」「DSP」「デジタル入出力」等のカード種類が表示される。なお、「ノード0」は着脱可能とされておらず固定とされて種類等が変更されないことから表示画面には表示されない。また、表示画面のグループ欄は運用系と待機系とに二重化するノードを同じグループに属させる二重化設定が行われる。このグループ化することによる二重化設定はユーザが設定し、図示する例では「ノード1」と「ノード2」とが「グループ0」に属するよう設定され、「ノード3」と「ノード4」とが「グループ1」に属するよう設定されている。この場合、カードが装着されていないノードであっても二重化設定は行うことができる。
また、表示画面のA欄はアクティブとされているノードに「*」マークが表示されている欄とされる。アクティブとされるノードは信号処理を行った音響信号のAバス26への出力が許可され、ノンアクティブとされるノードは信号処理は行うが、信号処理を行った音響信号のAバス26への出力は禁止される。なお、グループ化されているノードについてはグループ内の一つのノードがアクティブとされ、「グループ0」では「ノード1」が「グループ1」では「ノード3」がアクティブとされている。また、グループ化されていないノードについてはカードが装着されていないノードを除く「ノード5」および「ノード7」がアクティブとされる。このようなシステム設定処理がシステム設定処理のステップS11以降において行われる。
そこで、ステップS10の初期設定処理が終了すると、ステップS11において前記した運用系と待機系とに二重化するノードをユーザが同じグループに属させる二重化設定が行われる。この場合、図8に示す表示画面のように設定した場合では二重化数は「2」となる。次いで、ステップS12にて各ノードにおけるカードの処理内容に応じた信号処理用パラメータを格納したカレントメモリ(カード分)を準備する。この場合、二重化されているノードについては1グループに1つのメモリ領域が準備され、図8に示す表示画面のように設定されている場合は図4(b)に示す通りのカレントメモリ(カード分)が準備される。そして、ステップS13にてアナログ入力カード22aないしデジタル入出力カード24に処理内容に応じたプログラムや信号処理用パラメータがカレントメモリから読み出されてロードされ、「ノード0」ないし「ノード7」が動作可能な状態とされる。なお、二重化設定において運用系と待機系とするノードを音響信号処理装置1のメーカが予め決めておいても良い。例えば、第(i)ノードと第(i+1)ノード(ただし、iは奇数)とを二重化するノードとしてグループ化し、奇数ノードを運用系に偶数ノードを待機系に設定する等と決めておくことができる。
次に、カレントメモリに格納されているノードの信号処理用パラメータを変更する操作が行われた際にCPU10が実行するパラメータ値変更処理のフローチャートを図9に示す。
パネルSW15に用意されているフェーダやチャンネルのオン/オフスイッチ等の操作子が操作されて信号処理用パラメータの操作が行われると、パラメータ値変更処理が起動されステップS20にてカレントメモリ中の対応するパラメータの値が変更される。次いで、ステップS21にてパラメータの表示が更新される。さらに、ステップS22にて変更されたパラメータの制御対象のノードが特定される。この場合、二重化されている場合は二重化されている2つのノードが制御対象となる。さらに、ステップS23にて変更されたパラメータから制御対象がカードかカードI/Oかが特定される。そして、ステップS24にて特定された制御対象があるか否かが判断され、制御対象があると判断された場合はステップS25にて特定されたノードにおける特定された制御対象が変更後の新パラメータ値で制御されるよう新パラメータ値を当該制御対象にロードして、パラメータ値変更処理は終了する。この場合、二重化されている場合は二重化されている2つのノードに新パラメータ値をロードする。また、ステップS24にて制御対象がないと判断された場合はステップS26に分岐して制御対象がない等の表示を行うエラー処理が行われて、パラメータ値変更処理は終了する。
ところで、二重化設定されているノードがある場合は、二重化動作しているノードについてのみ運用系と待機系とを切り替えることのできる図10に示すスイッチ画面が表示器14に表示される。図10に示すスイッチ画面では、二重化動作している「ノード1」と「ノード2」の「グループ0」が「A入力(1)」と「A入力(2)」として、「ノード3」と「ノード4」の「グループ1」が「DSP(3)」と「DSP(4)」として表示されており、「A入力(1)」と「DSP(3)」との枠が太枠で示されて運用系とされていることが表示されている。このスイッチ画面において、表示されているノードにカーソルを合わせてクリックする等の操作を行うことでそのノードが属するグループの切替指示を行うことができ、この際に起動される切替処理(グループgの切替操作あり)のフローチャートを図11に示す。
スイッチ画面においてグループgの切替指示を行うと切替処理が起動され、ステップS30にて切替を行うグループgのフラグMsel(g)が反転されて、グループgにおいて待機系であったノードを運用系とするフラグ状態となる。次いで、フラグMsel(g)で運用系と指示されているノードにCPU10は運用系に切り替える切替指示を送出する。この切替指示を受けた切り替える側のノード(運用系となるノード)のカードI/Oでは、相手ノードに切替要求を送出(ステップS40)する。なお、若いノード番号のノードが運用系とされている場合にフラグMsel(g)が“0”となり、若いノード番号のノードが待機系とされている場合にフラグMsel(g)が“1”となるが、この逆とすることもできる。
相手ノードである切り替えられる側のノード(運用系であったノード)のカードI/Oでは、切替要求を受信(ステップS50)し、ステップS51にて切替可能時間に達するまで時間調整を行い、切替可能時間に達した際に切替要求を送出したノードにステップS52にて応答送信を送出する。次いで、ステップS52にて切り替えられる側のノードからAバス26へ送出していたフレームの送出を停止する。また、応答送信は切り替える側のノードのカードI/Oで受信(ステップS41)され、切替要求に対する応答があったか否かがステップS42にて判断される。ここで応答があったと判断された場合はステップS43に進みAバス26へのフレームの送出を開始する。この場合のフレームは切り換えられる側のノードに割り当てられていたフレームとされる。なお、ステップS52におけるフレームの送出停止処理と、ステップS43におけるフレームの送出開始処理とは同一のDACサイクルにおいて実行される。ステップS43においてフレームの送出開始処理が終了すると、ステップS44にて切り替えられる側のノードから運用系のノードに切り替えられた旨の結果を報告する。この報告を受けたCPU10は、ステップS32にてグループgのノードが切り替えられたことを確認して、ステップS33にて図10に示すスイッチ画面におけるグループgの表示を更新して表示し、切替処理は終了する。
切替処理におけるステップS51にて実行されるタイミング調整処理の例を図12に示す。図12に示す例では、「グループ1」において「ノード3」である「DSP(3)」から「ノード4」である「DSP(4)」に運用系を切り替える場合が示されている。図12において、各ノードがフレームを出力するタイミングは図5に示すタイミングと同様とされている。ここで、図10に示すスイッチ画面において「DSP(4)」にカーソルをおいてエンターキーを押すと図11に示す切替処理が起動されて、taのタイミングで切り替えられる側のノードである「ノード3」が切替要求が受信されたとする。この場合、図示するように時刻taは切替を禁止する禁止時間内であることから、例1として示す第1の例では禁止時間が終了するまでタイミング調整されて時刻tbにおいて応答送信とフレーム送出停止の処理が実行される。そして、応答送信を受けた切り替える側のノードである「ノード4」は直ちにフレーム送出開始の処理を実行する。これにより、時刻t0から開始される同一のDAC期間において「ノード3」におけるフレーム送出停止処理と、「ノード4」によるフレーム送出開始処理が実行される。これにより、時刻t10から開始される次のDAC周期においては「ノード4」からフレーム#2がAバス26へ音響信号が途切れることなく送出されるようになる。
また、図12に例2として示す第2の例では、taのタイミングで切り替えられる側のノードである「ノード3」が切替要求を受信した際に、図示するように時刻taは切替を禁止する禁止時間内であることから、DAC期間の終わりに設けられている所定時間に達するまでタイミング調整されて時刻tcにおいて応答送信とフレーム送出停止の処理が実行される。そして、応答送信を受けた切り替える側のノードである「ノード4」は直ちにフレーム送出開始の処理を実行する。これにより、時刻t0から開始される同一のDAC期間において「ノード3」におけるフレーム送出停止処理と、「ノード4」によるフレーム送出開始処理が実行される。これにより、時刻t10から開始される次のDAC周期においては「ノード4」からフレーム#2がAバス26へ音響信号が途切れることなく送出されるようになる。DAC期間の終わりに設けられている所定時間は、Aバス26における512チャンネル分の音響信号の伝送を安定動作させるために設けてある余裕の時間とされている。
次に、グループ化されているノードを構成するカードを活線挿抜する際に行われる第(i)ノードのカード切り離し指示処理のフローチャートを図13に示す。
第(i)ノードのカード切り離し指示処理は、カード切り離し指示が行われた際に起動され、ステップS60にて切り離し指示されたノードが属するグループgの検出処理が行われる。この検出処理においてグループgが検出され、かつ、そのグループgがイネーブルとなっているか(Men(g)=1)否かが判断される。イネーブルとなるのは、グループgを構成する2つのノードにカードが装着されている場合とされる。ここで、グループgがイネーブルと判断されてフラグMen(g)が“1”の場合は、ステップS62に進みカード切り離し指示された第(i)ノードがアクティブか否かが判断される。ここで、第(i)ノードがアクティブに設定されていると判断された場合は、ステップS63に進み運用系とされているノードの図11に示す切替処理が行われる。
これにより、切り離しされるノードが待機系に切り替えられ、切り替えられたか否かがステップS64にて判断される。ここで待機系への切替が完了していると判断された場合は、ステップS65に進み切り離し指示されたノードにおけるカードのデータ信号線が切り離される。次いで、ステップS66にてデータ信号線が切り離されたカードへの電源供給が停止される。さらに、イネーブル状態を解除するためにステップS67にてフラグMen(g)を“0”に反転させる。そして、ステップS68にて電源供給が停止されたカードについて「切替可」と表示更新し、第(i)ノードのカード切り離し指示処理は終了する。なお、ステップS61にてグループgがないか、グループgがイネーブルとなっていないと判断された場合はステップS69へ分岐し、音響信号処理装置1の電源をオフしてカードを抜くように指示するエラー処理を行い第(i)ノードのカード切り離し指示処理は終了する。また、ステップS62にて第(i)ノードがアクティブでないと判断された場合は、切替処理を行う必要がないことからステップS63およびステップS64の処理はスキップされる。さらに、ステップS64にて切替処理が完了しないと判断された場合はステップS69へ分岐して、上記したエラー処理を行い第(i)ノードのカード切り離し指示処理は終了する。上記の処理において、カードにおけるデータ信号線の切り離しおよび電源供給の停止はカードI/O(i)のホットスワップ回路25cにより行われる。
次に、カードを第(i)ノードのスロットに装着した際に行われる第(i)スロットカード装着処理のフローチャートを図14に示す。
第(i)ノードのスロットにカードが装着されると、第(i)スロットカード装着処理が起動されて、ステップS70にてカードI/O(i)のホットスワップ回路25cから装着されたカードに電源が供給されてカードが動作可能状態とされる。次いで、ステップS71にてホットスワップ回路25cによりデータ信号線が接続される。そして、ステップS72にてカードが装着された第(i)ノードが属するグループgの検出処理が行われる。この検出処理においてグループgが検出されたとステップS73にて判断された場合は、ステップS74に進み検出されたグループgのカード種別と一致するか否かが判断される。ここで、装着されたカードの種別が検出されたグループgのカード種別と一致すると判断された場合は、ステップS75に進みグループgのノードの処理種別に応じたプログラムと、そのグループgのノードに用意されているカレントメモリ(カード分)に格納されているカレントの信号処理用パラメータとが装着されたカードにロードされる。
次いで、グループgを構成する2つのノードにカードが装着されたことからステップS76にてフラグMen(g)が“1”に反転される。さらに、ステップS77にてグループgが二重化されたことから図10に示すスイッチ画面にグループgのスイッチ画面を表示する表示更新と、システム設定の表示画面において第(i)ノードにおけるカードの種別を表示する表示更新が行われて第(i)スロットカード装着処理は終了する。また、ステップS73にて装着されたカードが属するグループがないと判断された場合、および、ステップS74にて装着されたカードの種別が検出されたグループgのカード種別と一致しないと判断された場合は、ステップS77にてシステム設定の表示画面において第(i)ノードにおけるカードの種別を表示する表示更新のみが行われて第(i)スロットカード装着処理は終了する。
本発明の音響信号処理装置1において、運用系と待機系とに二重化されているノードにおいては、運用系のノードに障害が発生して割り当てられたフレームを送出できない場合は、待機系のノードが運用系のノードに替わって割り当てられたフレームで音響信号を送出することができるようにされている。このような処理を行うグループg待機系ノード各DAC処理のフローチャートを図15に示す。
グループg待機系ノード各DAC処理は、待機系のノードがフレームを送出するタイミングに達した際に起動し、ステップS80にて運用系ノードがフレームを送出したかの検出処理が行われる。この検出処理では、所定の検出時間内においてフレームの検出が行われ、検出処理においてフレームが検出されたか否かがステップS81にて判断される。
ここで、フレームが検出されたと判断された場合はステップS82に進み、検出されたフレームにおける一部のデータを取り込み、ステップS83にて待機系のノードにおける処理結果のデータとデータ内容が比較される。次いで、データ内容が一致しているか否かがステップS84にて判断されるが、運用系と待機系のノードにおける処理内容は同じであることから正常時においてはデータ内容は一致することになる。ここで、データ内容が一致していると判断された場合は、運用系のノードが正常に動作していることからグループg待機系ノード各DAC処理はそのまま終了する。また、ステップS84にてデータ内容が一致していないと判断された場合は、運用系のノードに異常がある可能性があることから「処理結果不一致」の警告を表示器14に表示してグループg待機系ノード各DAC処理を終了する。これにより、ユーザにグループgの各ノードの動作を確認させるようにする。
さらに、ステップS81にてフレームが検出されないと判断された場合は、グループgの運用系に障害が発生していると判断されることからステップS86へ分岐してグループgのイネーブル状態を解除するためにフラグMen(g)を“0”に反転させると共に、障害の発生したノードに替えて待機系のノードを運用系のノードにするためにフラグMsel(g)を反転させる。次いで、ステップS87にて障害の発生したノードの代わりに今まで待機系とされていたノードからグループgに割り当てられていたフレームを送出する。そして、ステップS88にて今まで運用系であったノードのカードを切り離し、今まで運用系であったノードのノード番号と異常ありを表示器14に表示して、グループg待機系ノード各DAC処理を終了する。これにより、ユーザが異常のあるカードの差し替えを行うことができるようになる。
ここで、ステップS80およびステップS81で実行されるフレーム検出処理の具体例を図16に示すフレーム信号のタイミング図を参照して説明する。
図16においては「グループ1」を例に挙げて「グループ1」に割り当てられているフレーム#2に着目して示している。正常時においては、フレーム#1の送出が終了するとフレーム#1のフレーム信号が時刻tsで立ち上がり、このことが「グループ1」の二重化されている「ノード3」「ノード4」において検出されて運用系の「ノード3」はフレーム#2を送出するようにフレーム#2のフレーム信号を立ち下げてフレーム#2の送出を開始する。そして、フレーム#2の送出が終了するとフレーム#2のフレーム信号を立ち上げる。すると、フレーム#2のフレーム信号の立ち上がりが次のフレーム#3を送出する「ノード5」において検出されて「ノード5」はフレーム#3を送出するようにフレーム#3のフレーム信号を立ち下げてフレーム#3の送出を開始する。
ところで、「グループ1」の運用系の「ノード3」に障害が発生している障害時には、フレーム#1の送出が終了するとフレーム#1のフレーム信号が時刻tsで立ち上がるが、「ノード3」はフレーム#2を送出するようにフレーム#2のフレーム信号を立ち下げず、フレーム#2の送出が行われないようになる。このように、障害時にはフレーム#2の送出が欠落し、フレーム#2以降のフレームは送出することができなくなってしまうことになる。そこで、「グループ1」の待機系の「ノード4」が余裕を見た検出期間ΔTの期間にフレーム#2のフレーム信号が立ち下がるかを検出し、検出期間ΔTの期間内にフレーム#2のフレーム信号が立ち下がらないことを確認した際に、待機系の「ノード4」はフレーム#2を送出するようにフレーム#2のフレーム信号を立ち下げてフレーム#2の送出を開始する。これにより、フレーム#2の送出が行われることから、フレーム#2および以降のフレームの送出も正常に行われるようになる。なお、フレーム#2において送出される音響信号は「ノード3」の信号処理と同じ信号処理が「ノード4」において同じ入力に施された音響信号であり、「ノード3」に障害が発生しても音響信号は途切れることなく送出されるようになる。また、検出期間ΔTは少なくともフレーム間のマージン時間よりは長く設定されている。
以上説明した本発明にかかる音響信号処理装置1は、カードを備えるノードを運用系と待機系とに二重化することができる。二重化した運用系と待機系との2つのノードにおいては、同じ入力と同じ信号処理パラメータが供給されると共に、プログラムがロードされる場合は同じプログラムがロードされて同じ信号処理が行われるが、運用系のノードのみ出力が許可される。また、二重化した運用系と待機系との2つのノードにおいては、運用系と待機系の切替とをユーザが任意に行うことができる。この場合、運用系のノードと待機系のノードとの切り替えは、同一のサンプリング(DAC)周期において行うようにして音響信号が途切れることを防止している。さらに、二重化した運用系と待機系との2つのノードにおけるカードは活線挿抜が可能とされており、取り外したいカードの切り離し指示を行うことでスロットから当該カードを抜くことができるようになる。この場合、取り外したいカードが運用系とされている場合は、切り離し指示をした際に実行される処理により自動的に待機系が運用系に切り替えられるようになる。さらにまた、二重化した運用系のノードにおいて障害が発生した際には、運用系のノードに替えて待機系のノードが信号処理した音響信号のフレームを音響信号を途切れさすことなくAバス26へ送出することができる。
なお、音響信号処理装置1においてはノード数は8ノードとしたが、これに限ることはなく16ノードや24ノードとしてもよい。また、Aバス26で伝送するチャンネル数を最大512チャンネルとしたが、これに限ることはなく1024チャンネルや2048チャンネルとするようにしても良い。
本発明の実施例である音響信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置におけるノードの構成の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置がミキシング処理装置とされている際のミキシング処理のアルゴリズムを示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置におけるカレントメモリのデータ構成を示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置において各ノードがフレームを出力するタイミングを示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置における「ノード0」ないし「ノード7」の入出力チャンネル数の一例を示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置においてCPUが実行するシステム設定処理のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置において表示されるシステム設定の表示画面を示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置においてCPUが実行するパラメータ値変更処理のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置において表示されるスイッチ画面を示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置において実行される切替処理(グループgの切替操作あり)のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置におけるDSP(1),(2)(フレーム#2)の切替タイミングを示す図である。 本発明の実施例である音響信号処理装置において実行される第(i)ノードのカード切り離し指示処理のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置において実行される第(i)スロットカード装着処理のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置において実行されるグループg待機系ノード各DAC処理のフローチャートである。 本発明の実施例である音響信号処理装置におけるフレーム検出処理の具体例を示すタイミング図である。 従来の音響信号を音響信号をバスを介して授受するようにした楽音合成装置の一例の構成を示すブロック図である。 図17に示す従来の楽音合成装置におけるフレーム送出のタイミング図である。
符号の説明
1 音響信号処理装置、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 外部記憶装置、14 表示器、15 パネルスイッチ部、16 その他I/O部、17 MIDI I/O部、18 サウンドシステム、19 CPUバス、20 音響信号処理部、21 アナログ入出力ノード、22a アナログ入力カード、22b アナログ入力カード、23a DSPカード、23b DSPカード、23c DSPカード、24 デジタル入出力カード、25 カードI/O、25a 制御I/O、25b Audio I/O、25c ホットスワップ回路、26 Aバス、27 カード、27a 制御マイコン、27b Audio回路、28 ワードクロック発生器、30 アナログ入力部、31a アナログ入力部、31b アナログ入力部、32 デジタル入力部、33 入力パッチ、34a 入力チャンネル部、34b 入力チャンネル部、35 入力チャンネル部、36 MIXバス、37a 出力チャンネル部、37b 出力チャンネル部、38 出力パッチ、39 アナログ出力部、40 デジタル出力部、202 MIDI I/O、204 その他I/O、206 パネルスイッチ部、208 表示器、210 外部記憶装置、212 CPU、214 フラッシュメモリ、216 RAM、218 CPUバス、220 サウンドシステム、250 音源部、251 ワードクロック発生器、252,254 音源LSI、256,258,260 増設ボード、262 Aバス、264 DAC、268 ワードクロック外部入力端子

Claims (4)

  1. サンプリング周期毎に音響信号を処理する音響信号処理装置であって、
    オーディオバスと、
    サンプリング周期毎にそれぞれ前記オーディオバスにそれぞれ割り当てられた所定のフレームを出力する複数のノードとを備え、
    前記複数のノードには運用系のノードと待機系のノードとに二重化されたノードが含まれ、前記運用系のノードと前記待機系のノードには相互に同じ音響信号が入力されるよう設定されていると共に、前記運用系のノードと前記待機系のノードには同じ制御信号が供給されて、前記運用系のノードと前記待機系のノードは、それぞれ、入力された同じ前記音響信号に対し、同じ前記制御信号に応じた同じ信号処理を施しており、該信号処理された出力の所定フレームによる前記オーディオバスへの送出は前記運用系のノードのみ許可され、前記待機系のノードからの所定フレームの前記オーディオバスへの送出は禁止されるように設定され、
    切り替え指示が発生したときに、同じサンプリング周期内に、前記運用系のノードからの前記所定フレームの前記オーディオバスへの送出が停止されると共に、前記待機系のノードからの前記所定フレームの前記オーディオバスへの送出が開始されることを特徴とする音響信号処理装置。
  2. 少なくとも1つの前記ノードが、入力された前記音響信号に対して前記制御信号に応じた信号処理を行う機能を有する着脱可能なカードと、該カードと前記オーディオバスの間のI/O(Input/Output)部とで構成され、前記カードと前記I/O(Input/Output)部との間のデータ転送レートが、前記オーディオバスのデータ転送レートより低速とされていると共に、前記オーディオバスにおいてフレームの転送動作が行われている最中に、前記運用系のノードあるいは前記待機系のノードを構成している前記カードの着脱を行うことが可能とされていることを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
  3. 前記カードは前記I/O(Input/Output)部に対して動作クロックを供給し
    前記I/O(Input/Output)部は、前記カードにおいて信号処理された音響信号の前記オーディオバスへの出力と、前記オーディオバスからフレームを取り込むことにより受信した音響信号の前記カードへの転送を、前記動作クロックに同期して行うようにされていることを特徴とする請求項2記載の音響信号処理装置。
  4. 前記待機系のノードは、前記運用系のノードの動作に異常が検出された際に、当該運用系のノードからの前記所定のフレームの送出を停止して、自ノードから前記所定のフレームを前記オーディオバスへ送出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の音響信号処理装置。
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