JP4929613B2 - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ組成物 Download PDF

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Description

本発明は、低粘度で密着性に優れた活性エネルギー線硬化型インクジェットインキに関する。
従来、耐水性の良好なインクジェットインキとしては、油溶性染料を高沸点溶剤に分散ないし溶解したもの、油溶性染料を揮発性の溶剤に溶解したものがあるが、染料は耐光性等の諸耐性で顔料に劣るため、着色剤として顔料を用いたインキが望まれている。しかしながら、顔料を安定して有機溶剤に分散することは困難であり、安定な分散性および吐出性を確保することも難しい。一方、高沸点溶剤を用いたインキは、非吸収性の受像体においては、インキ中の溶剤が揮発せず、溶剤の蒸発による乾燥は困難なので、非吸収性の基材への印字は不可能である。
揮発性の有機溶剤を用いたインキにおいては、使用する樹脂の密着性および溶剤の揮発によって非吸収性の基材においても良好な印字を形成することができる。しかしながら、揮発性の溶剤がインキの主成分となるためヘッドのノズル面において溶剤の揮発による乾燥が非常に早く、頻繁なメンテナンスを必要とする。また、インキは本質的に溶剤に対する再溶解性が必要とされるため、溶剤に対する耐性が十分得られないことがある。
このような特性を満足させるため、揮発性のないモノマー類を使用して、ヘッドでの乾燥を防ぎ、その一方、活性エネルギー線を与えることで硬化させる型のインキの利用もおこなわれている。活性エネルギー線硬化型インクジェットインキとしては、特許文献1ないし特許文献5において記載されているが、何れのインキもポリ塩化ビニルに直接印刷すると密着性が低く、かつ高粘度であるため実用上適さないものばかりであった。
特開平5−214280号公報 特開平9−183929号公報 特開2002−167537号公報 特表2004−518787号公報 特許第3619778号公報
本発明は、吐出安定性が良好で、特にインク吸収性媒体上に形成された硬化皮膜の溶剤耐性や密着性が優れた活性エネルギー線硬化型インクジェットインキの提供を目的とする。
すなわち、本発明は、顔料、顔料分散剤、表面調整剤およびモノマーからなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにおいて、モノマーが、分子内に一つのウレタン結合とエチレン性二重結合とを有するウレタン結合含有モノマーを含み、該ウレタン結合含有モノマーは全モノマー中に5〜50重量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ。
に関する。
更に本発明は、ウレタン結合含有モノマーの数平均分子量が200以上1000以下である上記記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキに関する。
更に本発明は、ウレタン結合含有モノマーの25℃での粘度が1〜2000mPa・sである上記記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキに関する。
更に本発明は、ウレタン結合含有モノマーがイソシアナトアルキル(メタ)アクリレートと、水酸基一つとエチレン性二重結合とを有する化合物とから製造されることを特徴とする上記記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキに関する。
更に本発明は、基材上に、上記記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにより画像を形成した後、該インキを活性エネルギー線で硬化してなる印刷物に関する。
本発明により、低粘度で、かつ吐出安定性が良好で、硬化性に優れ、特にインク非吸収性媒体上に形成された硬化皮膜の溶剤耐性や密着性に優れた活性エネルギー線硬化型インクジェットインキを提供することができた。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキを構成するウレタン結合含有モノマーは、分子内に一つのウレタン結合とエチレン性二重結合とを有するモノマーである。このモノマーは、従来のウレタン結合含有アクリレートよりも低粘度であり、粘度の制約の大きい活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用のモノマーとして好適である。
本発明のウレタン結合含有モノマーは、イソシアナト基を一つ有する化合物(N)と水酸基を一つ有する化合物(H)から製造され、化合物(N)と化合物(H)とのうちどちらか一方もしくは両方にエチレン性二重結合を有するものを使用して製造される。両方にエチレン性二重結合を有するものを使用したエチレン性二重結合を二つ以上有するモノマーが、必要な活性エネルギー線の積算光量が低くなる場合や、活性エネルギー線で硬化後の印刷物の耐性が向上する場合があるという点で好ましい。
イソシアナト基を一つ有する化合物(N)としては、エチレン性二重結合を有さないものとしてイソシアン酸メチル、イソシアン酸エチル、イソシアン酸プロピル、イソシアン酸ブチル、イソシアン酸ヘキシル、イソシアン酸シクロヘキシル、イソシアン酸フェニルなどが挙げられ、エチレン性二重結合を有するものとしてイソシアン酸ビニル、イソシアン酸アリル、イソシアン酸(メタ)アクリロイル、イソシアナトアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのうちイソシアナトアルキル(メタ)アクリレートが使用されるのが好ましい。
水酸基を一つ有する化合物(H)としては、エチレン性二重結合を有さないものとしてメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノール、3−メトキシブチルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、片末端メトキシ化ポリエチレングリコール、片末端メトキシ化ポリプロピレングリコール、片末端メトキシ化ポリブチレングリコールなどが挙げられ、エチレン性二重結合を有するものとして、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、(ポリエチレングリコール−block−ポリプロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール/テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール/テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコール−プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、脂肪酸変性グリシジル(メタ)アクリレート、オレイン酸変性グリシジル(メタ)アクリレート、大豆油脂肪酸変性グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、その他商品名では、大阪有機化学株式会社製のビスコート#2308、ビスコート#2323、東亞合成株式会社製のアロニックスM−215などが挙げられる。
化合物(N)と化合物(H)との組み合わせとしては、化合物(N)にイソシアナトアルキル(メタ)アクリレートを用い、化合物(H)にエチレン性二重結合を有するものを用いて製造されるエチレン性二重結合を二つ以上有するウレタン結合含有モノマーが、硬化感度が高くなる場合や、活性エネルギー線で硬化後の印刷物の耐性が向上する場合があるという点で好ましい。
さらにポリ塩化ビニル密着性と感度の点で好ましくは、化合物(N)にイソシアナトアルキル(メタ)アクリレートを、化合物(H)にシクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)2−ヒドロキシエチルアクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)2−ヒドロキシプロピルアクリレート、カプロラクトン変性(1〜10mol)4−ヒドロキシブチルアクリレート、ポリ(エチレングリコール/テトラメチレングリコール)モノアクリレートまたはポリ(プロピレングリコール/テトラメチレングリコール)モノアクリレート、ポリテトラメチレングリコール−プロピレングリコールモノアクリレート、を用いた場合であり、より好ましくは化合物(N)に2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレートを、化合物(H)にカプロラクトン変性(1〜10mol)2−ヒドロキシエチルアクリレートを用いた場合であり、最も好ましくは化合物(N)に2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレートを、化合物(H)にカプロラクトン変性(2〜4mol)2−ヒドロキシエチルアクリレートを用いた場合である。
化合物(N)と化合物(H)との反応は本発明の酸性基含有ウレタン樹脂の製造に用いられる触媒としては、公知の触媒を使用することができる。例えば3級アミン系化合物、有機金属系化合物等が挙げられる。
3級アミン系化合物としては、例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等が挙げられる。
有機金属系化合物としては錫系化合物、非錫系化合物を挙げることができる。錫系化合物としては、例えばジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジブロマイド、ジブチル錫ジマレエ−ト、ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫ジアセテ−ト、ジブチル錫スルファイド、トリブチル錫スルファイド、トリブチル錫オキサイド、トリブチル錫アセテ−ト、トリエチル錫エトキサイド、トリブチル錫エトキサイド、ジオクチル錫オキサイド、トリブチル錫クロライド、トリブチル錫トリクロロアセテ−ト、2−エチルヘキサン酸錫等が挙げられる。非錫系化合物としては、例えばジブチルチタニウムジクロライド、テトラブチルチタネ−ト、ブトキシチタニウムトリクロライドなどのチタン系、オレイン酸鉛、2−エチルヘキサン酸鉛、安息香酸鉛、ナフテン酸鉛などの鉛系、2−エチルヘキサン酸鉄、鉄アセチルアセトネ−トなどの鉄系、安息香酸コバルト、2−エチルヘキサン酸コバルトなどのコバルト系、ナフテン酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸亜鉛などの亜鉛系、ナフテン酸ジルコニウムなどが挙げられる。これらは単独使用、もしくは併用することもできる。
本発明のウレタン結合含有モノマーを製造する際には溶剤を用いない方が好ましいが、製造時の粘度調整のためにアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン、アセトニトリル等を用いても構わない。
本発明のウレタン結合含有モノマーを得る反応の温度は40〜150℃が好ましい。更に好ましくは50〜100℃である。
本発明のウレタン結合含有モノマーは数平均分子量が200以上1000以下であることが好ましい。数平均分子量が200未満であると、ポリ塩化ビニル密着性が不足し、1000を超えると硬化後の印刷物の耐性が不足する。さらに好ましくは300以上800以下の場合である。
また、本発明のウレタン結合含有モノマーは25℃での粘度が1〜2000mPa・sであることが好ましい。1未満のものは実際に作ることが難しく、2000mPa・sを超えるものは粘度の制約でインクジェットインキに配合できるウレタン結合含有モノマーの量が少なくなりウレタン結合含有モノマーに期待されるポリ塩化ビニル密着性を発現するに至らない可能性がある。また、25℃で結晶化するものはハンドリングの点で好ましくない。
本発明に使用するモノマーとしては、具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、2−n−ブチルー2−エチルー1,3−プロパンジオールジアクリレート、ジメチロールートリシクロデカンジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジメチロールジシクロペンタンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ヒドロキシピバリン酸トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化リン酸トリアクリレート、エトキシ化トリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレート、ステアリン酸変性ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テトラメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化イソシアヌール酸トリアクリレート、トリ(2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート)トリアクリレート、プロポキシレートグリセリルトリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ネオペンチルグリコールオリゴアクリレート、1,4−ブタンジオールオリゴアクリレート、1,6−ヘキサンジオールオリゴアクリレート、トリメチロールプロパンオリゴアクリレート、ペンタエリスリトールオリゴアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、ベンジルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メチルフェノキシエチルアクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート、β-カルボキシルエチルアクリレート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、N-ビニルホルムアミド、エチルジグリコールアクリレート、トリメチロールプロパンフォルマルモノアクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート、トリ(メタ)アリルイソシアヌレート、イミドアクリレート、イソアミルアクリレート、エトキシ化コハク酸アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリルアクリレート、トリブロモフェニルアクリレート、エトキシ化トリブロモフェニルアクリレート、トリフルオロエチルアクリレート、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレート等が挙げられる。これら化合物は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
本発明のインクジェットインキには、上記モノマー以外にオリゴマー、プレポリマーと呼ばれるものを使用できる。具体的には、ダイセルUCB社製「Ebecryl230、244、245、270、280/15IB、284、285、4830、4835、4858、4883、8402、8803、8800、254、264、265、294/35HD、1259、1264、4866、9260、8210、1290.1290K、5129、2000、2001、2002、2100、KRM7222、KRM7735、4842、210、215、4827、4849、6700、6700−20T、204、205、6602、220、4450、770、IRR567、81、84、83、80、657、800、805、808、810、812、1657、1810、IRR302、450、670、830、835、870、1830、1870、2870、IRR267、813、IRR483、811、436、438、446、505、524、525、554W、584、586、745、767、1701、1755、740/40TP、600、601、604、605、607、608、609、600/25TO、616、645、648、860、1606、1608、1629、1940、2958、2959、3200、3201、3404、3411、3412、3415、3500、3502、3600、3603、3604、3605、3608、3700、3700−20H、3700−20T、3700−25R、3701、3701−20T、3703、3702、RDX63182、6040、IRR419」、サートマー社製「CN104、CN120、CN124、CN136、CN151、CN2270、CN2271E、CN435、CN454、CN970、CN971、CN972、CN9782、CN981、CN9893、CN991」、BASF社製「Laromer EA81、LR8713、LR8765、LR8986、PE56F、PE44F、LR8800、PE46T、LR8907、PO43F、PO77F、PE55F、LR8967、LR8981、LR8982、LR8992、LR9004、LR8956、LR8985、LR8987、UP35D、UA19T、LR9005、PO83F、PO33F、PO84F、PO94F、LR8863、LR8869、LR8889、LR8997、LR8996、LR9013、LR9019、PO9026V、PE9027V」、コグニス社製「フォトマー3005、3015、3016、3072、3982、3215、5010、5429、5430、5432、5662、5806、5930、6008、6010、6019、6184、6210、6217、6230、6891、6892、6893−20R、6363、6572、3660」、根上工業社製「アートレジンUN−9000HP、9000PEP、9200A、7600、5200、1003、1255、3320HA、3320HB、3320HC、3320HS、901T、1200TPK、6060PTM、6060P」、日本合成化学社製「紫光 UV−6630B、7000B、7510B、7461TE、3000B、3200B、3210EA、3310B、3500BA、3520TL、3700B、6100B、6640B、1400B、1700B、6300B、7550B、7605B、7610B、7620EA、7630B、7640B、2000B、2010B、2250EA、2750B」、日本化薬社製「カヤラッドR−280、R−146、R131、R−205、EX2320,R190、R130、R−300,C−0011、TCR−1234、ZFR−1122、UX−2201,UX−2301,UX3204、UX−3301、UX−4101,UX−6101、UX−7101、MAX−5101、MAX−5100,MAX−3510、UX−4101」等が挙げられる。
本発明のインクジェットインキに含まれる顔料は、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無彩色の顔料または有彩色の有機顔料が使用できる。有機顔料としては、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーンなどの建染染料からの誘導体、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系有機顔料、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系有機顔料、ペリレンレッド、ペリレンスカーレットなどのペリレン系有機顔料、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系有機顔料、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系有機顔料、チオインジゴ系有機顔料、縮合アゾ系有機顔料、ベンズイミダゾロン系有機顔料、キノフタロンエローなどのキノフタロン系有機顔料、イソインドリンエローなどのイソインドリン系有機顔料、その他の顔料として、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。
有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで例示すると、C.I.ピグメントエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86 93、109、110、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、185、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26等が挙げられる。
カーボンブラックの具体例としては、デグサ社製「Special Black350、250、100、550、5、4、4A、6」「PrintexU、V、140U、140V、95、90、85、80、75、55、45、40、P、60、L6、L、300、30、3、35、25、A、G」、キャボット社製「REGAL400R、660R、330R、250R」「MOGUL E、L」、三菱化学社製「MA7、8、11、77、100、100R、100S、220、230」「#2700、#2650、#2600、#200、#2350、#2300、#2200、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#900、#850、#750、#650、#52、#50、#47、#45、#45L、#44、#40、#33、#332、#30、#25、#20、#10、#5、CF9、#95、#260」等が挙げられる。
酸化チタンの具体例としては、石原産業社製「タイペークCR−50、50−2、57、80、90、93、95、953、97、60、60−2、63、67、58、58−2、85」「タイペークR−820,830、930、550、630、680、670、580、780、780−2、850、855」「タイペークA−100、220」「タイペークW−10」「タイペークPF−740、744」「TTO−55(A)、55(B)、55(C)、55(D)、55(S)、55(N)、51(A)、51(C)」「TTO−S−1、2」「TTO−M−1、2」、テイカ社製「チタニックスJR−301、403、405、600A、605、600E、603、805、806、701、800、808」「チタニックスJA−1、C、3、4、5」、デュポン社製「タイピュアR−900、902、960、706、931」等が挙げられる。
上記顔料の中で、キナクリドン系有機顔料、フタロシアニン系有機顔料、ベンズイミダゾロン系有機顔料、イソインドリノン系有機顔料、縮合アゾ系有機顔料、キノフタロン系有機顔料、イソインドリン系有機顔料等は耐光性が優れているため好ましい。 有機顔料は、レーザー散乱による測定値で平均粒径10〜150nmの微細顔料であることが好ましい。顔料の平均粒径が10nm未満の場合は、粒径が小さくなることによる耐光性の低下が生じ、150nmを越える場合は、分散の安定維持が困難になり、顔料の沈澱が生じやすくなる。
有機顔料の微細化は下記の方法で行うことができる。すなわち、有機顔料、有機顔料の3重量倍以上の水溶性の無機塩および水溶性の溶剤の少なくとも3つの成分からなる混合物を粘土状の混合物とし、ニーダー等で強く練りこんで微細化したのち水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌してスラリー状とする。次いで、スラリーの濾過と水洗を繰り返して、水溶性の無機塩および水溶性の溶剤を除去する。微細化工程において、樹脂、顔料分散剤等を添加してもよい。
水溶性の無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。これらの無機塩は、有機顔料の3重量倍以上、好ましくは20重量倍以下の範囲で用いる。無機塩の量が3重量倍よりも少ないと、所望の大きさの処理顔料が得られない。また、20重量倍よりも多いと、後の工程における洗浄処理が多大であり、有機顔料の実質的な処理量が少なくなる。
水溶性の溶剤は、有機顔料と破砕助剤として用いられる水溶性の無機塩との適度な粘土状態をつくり、充分な破砕を効率よく行うために用いられ、水に溶解する溶剤であれば特に限定されないが、混練時に温度が上昇して溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から沸点120〜250℃の高沸点の溶剤が好ましい。水溶性溶剤としては、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
本発明において顔料は、十分な濃度および十分な耐光性を得るため、インクジェットインキ中に3〜15重量%の範囲で含まれることが好ましい。
本発明では、顔料の分散性およびインキの保存安定性を向上させるために顔料分散剤を添加するのが好ましい。顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート等を用いることができる。
分散剤の具体例としては、BYK Chemie社製「Anti−Terra−U(ポリアミノアマイド燐酸塩)」、「Anti−Terra−203/204(高分子量ポリカルボン酸塩)」、「Disperbyk−101(ポリアミノアマイド燐酸塩と酸エステル)、107(水酸基含有カルボン酸エステル)、110、111(酸基を含む共重合物)、130(ポリアマイド)、161、162、163、164、165、166、170(高分子共重合物)」、「400」、「Bykumen」(高分子量不飽和酸エステル)、「BYK−P104、P105(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸)」、「P104S、240S(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン系)」、「Lactimon(長鎖アミンと不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン)」が挙げられる。
また、Efka CHEMICALS社製「エフカ44、46、47、48、49、54、63、64、65、66、71、701、764、766」、「エフカポリマー100(変性ポリアクリレート)、150(脂肪族系変性ポリマー)、400、401、402、403、450、451、452、453(変性ポリアクリレート)、745(銅フタロシアニン系)」、共栄社化学社製「フローレン TG−710(ウレタンオリゴマー)、「フローノンSH−290、SP−1000」、「ポリフローNo.50E、No.300(アクリル系共重合物)」、楠本化成社製「ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)」が挙げられる。
さらに、花王社製「デモールRN、N(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩)、MS、C、SN−B(芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩)、EP」、「ホモゲノールL−18(ポリカルボン酸型高分子)、「エマルゲン920、930、931、935、950、985(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、「アセタミン24(ココナッツアミンアセテート)、86(ステアリルアミンアセテート)」、アビシア社製「ソルスパーズ5000(フタロシアニンアンモニウム塩系)、13940(ポリエステルアミン系)、17000(脂肪酸アミン系)、24000GR、32000、33000、39000、41000、53000」、日光ケミカル社製「ニッコール T106(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、MYS−IEX(ポリオキシエチレンモノステアレート)、Hexagline 4−0(ヘキサグリセリルテトラオレート)」、味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821、822、824」等が挙げられる。
分散剤はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが好ましい。
本発明のインクジェットインキには、基材への濡れ性を向上させるために表面調整剤を加えることが好ましい。表面調整剤の具体例としては、ビックケミー社製「BYK−300、302、306、307、310、315、320、322、323、325、330、331、333、337、340、344、370、375、377、350、352、354、355、356、358N、361N、357、390、392、UV3500、UV3510、UV3570」テゴケミー社製「Tegorad−2100,2200、2250、2500、2700」等が挙げられる。これら表面調整剤は、一種または必要に応じて二種以上用いてもよい。
表面調整剤はインキ中に、0.001〜1重量%含まれることが好ましい。
本発明において活性エネルギー線として紫外線を使用するときは、光ラジカル重合開始剤をインキ中に配合する。光重合開始剤としては、分子開裂型または水素引き抜き型のものが本発明に好適である。具体例としては、ベンゾインイソブチルエーテル、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド等が好適に用いられ、さらにこれら以外の分子開裂型のものとして、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オンおよび2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン等を併用しても良いし、さらに水素引き抜き型光重合開始剤である、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチル−ジフェニルスルフィド等も併用できる。
また上記光ラジカル重合開始剤に対し、増感剤として例えば、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、N,N−ジメチルベンジルアミンおよび4,4'−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等の、前述重合性成分と付加反応を起こさないアミン類を併用することもできる。もちろん、上記光ラジカル重合開始剤や増感剤は、紫外線硬化性化合物への溶解性に優れ、紫外線透過性を阻害しないものを選択して用いることが好ましい。
光ラジカル重合開始剤と増感剤は紫外線硬化性組成物総量に対して0.1〜20質量%,好ましくは,4〜12質量%の範囲で用いる。
本発明のインクジェットインキには、インキの経時での安定性、記録装置内での機上の安定性を高めるため、ハイドロキノン、p-メトキシフェノール、t-ブチルカテコール、ピロガロール、ブチルヒドロキシトルエン等の重合禁止剤をインキ中0.01〜5重量%配合することが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキは可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定化剤、酸化防止剤等の種々の添加剤を使用することができる。
本発明のインクジェットインキは、モノマー、顔料分散剤と共に、顔料をサンドミル等の通常の分散機を用いてよく分散することにより製造される。予め顔料高濃度の濃縮液を作成しておいてモノマーで希釈することが好ましい。通常の分散機による分散においても充分な分散が可能であり、このため、過剰な分散エネルギーがかからず、多大な分散時間を必要としないため、インキ成分の分散時の変質を招きにくく、安定性に優れたインキが調製される。インキは、孔径3μm以下さらには、1μ以下のフィルターにて濾過することが好ましい。
本発明のインクジェットインキは、25℃での粘度が5〜50mPa・sと高めに調整することが好ましい。25℃での粘度が5〜50mPa・sのインキは、特に通常の4〜10KHzの周波数を有するヘッドから、10〜50KHzの高周波数のヘッドにおいても安定した吐出特性を示す。
粘度が5mPa・s未満の場合は、高周波数のヘッドにおいて、吐出の追随性の低下が認められ、50mPa・sを越える場合は、加熱による粘度の低下機構をヘッドに組み込んだとしても吐出そのものの低下を生じ、吐出の安定性が不良となり、全く吐出できなくなる。
また、本発明のインクジェットインキは、ピエゾヘッドにおいては、10μS/cm以下の電導度とし、ヘッド内部での電気的な腐食のないインキとすることが好ましい。また、コンティニュアスタイプにおいては、電解質による電導度の調整が必要であり、この場合には、0.5mS/cm以上の電導度に調整する必要がある。
本発明のインクジェットインキを使用するには、まずこのインクジェットインキをインクジェット記録方式用プリンタのプリンタヘッドに供給し、このプリンタヘッドから基材上に吐出し、その後紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を照射する。これにより印刷媒体上の組成物は速やかに硬化する。
なお、活性エネルギー線の光源としては、紫外線を照射する場合には、例えば高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、紫外線レーザー、および太陽光を使用することができる。電子線により硬化させる場合には、通常300eV以下のエネルギーの電子線で硬化させるが、1〜5Mradの照射量で瞬時に硬化させることも可能である。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。また、分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
(合成例1)
撹拌機、還流冷却管、ガス導入管、温度計、滴下ロ−トを備えた5口セパラブルフラスコに、水酸基にカプロラクトンを2mol付加させた2−ヒドロキシエチルアクリレート(ダイセル化学工業株式会社製:プラクセルFA2D)を105.0部、ジブチル錫ジラウレートを0.05部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.15部仕込み、乾燥空気を導入しながら80℃に昇温した。別途、滴下ロートに2−イソシアナトエチルメタクリレートを45.0部仕込み、攪拌下に2時間かけてセパラブルフラスコへ滴下した。滴下終了後、3時間80℃で攪拌を続けた後、赤外線吸収スペクトルにてイソシアナト基の吸収ピークがないことを確認し反応を終了した。25℃での生成物の粘度は340mPa・s、数平均分子量は514、重量平均分子量は657であった。
(合成例2)
撹拌機、還流冷却管、ガス導入管、温度計、滴下ロ−トを備えた5口セパラブルフラスコに、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート(日本化成株式会社製:CHDMMA)を86.0部、ジブチル錫ジラウレートを0.05部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.15部仕込み、乾燥空気を導入しながら80℃に昇温した。別途、滴下ロートに2−イソシアナトエチルメタクリレートを64.0部仕込み、攪拌下に2時間かけてセパラブルフラスコへ滴下した。滴下終了後、3時間80℃で攪拌を続けた後、赤外線吸収スペクトルにてイソシアナト基の吸収ピークがないことを確認し反応を終了した。25℃での生成物の粘度は1200mPa・s、数平均分子量は336、重量平均分子量は359であった。
(合成例3)
撹拌機、還流冷却管、ガス導入管、温度計、滴下ロ−トを備えた5口セパラブルフラスコに、アクリル酸にプロピレンオキサイド1mol、テトラヒドロフラン6mol付加させた化合物(日本油脂株式会社製:ブレンマー10APB−500B)を93.3部、ジブチル錫ジラウレートを0.05部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.15部仕込み、乾燥空気を導入しながら80℃に昇温した。別途、滴下ロートに2−イソシアナトエチルメタクリレートを56.7部仕込み、攪拌下に2時間かけてセパラブルフラスコへ滴下した。滴下終了後、3時間80℃で攪拌を続けた後、赤外線吸収スペクトルにてイソシアナト基の吸収ピークがないことを確認し反応を終了した。25℃での生成物の粘度は500mPa・s、数平均分子量は396、重量平均分子量は418であった。
(合成例4)
撹拌機、還流冷却管、ガス導入管、温度計、滴下ロ−トを備えた5口セパラブルフラスコに、4−ヒドロキシブチルアクリレートを73.0部、ジブチル錫ジラウレートを0.05部、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.15部仕込み、乾燥空気を導入しながら80℃に昇温した。別途、滴下ロートに2−イソシアナトエチルメタクリレートを77.0部仕込み、攪拌下に2時間かけてセパラブルフラスコへ滴下した。滴下終了後、3時間80℃で攪拌を続けた後、赤外線吸収スペクトルにてイソシアナト基の吸収ピークがないことを確認し反応を終了した。25℃での生成物の粘度は80mPa・s、数平均分子量は277、重量平均分子量は284であった。
下記のような配合で顔料分散体Aを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
・LIONOL BLUE FG−7400G(東洋インキ製造社製 フタロシアニン顔料) 30.0部
・ソルスパーズ32000(アビシア社製 顔料分散剤) 9.0部
・2−フェノキシエチルアクリレート 61.0部
更に、下記のような配合で顔料分散体Bを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1.5時間分散して作成した。
・Yellow Pigment E4GN(バイエル社製 ニッケル錯体アゾ顔料)
35.0部
・ソルスパーズ32000(アビシア社製 顔料分散剤) 7.0部
・2−フェノキシエチルアクリレート 58.0部
更に、下記のような配合で顔料分散体Cを作成した。この分散体は有機溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約2時間分散して作成した。
・Hostaperm Red E5B02(クラリアント社製 キナクリドン顔料) 20.0部
・ソルスパーズ32000(アビシア社製 顔料分散剤) 6.0部
・2−フェノキシエチルアクリレート 74.0部
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体A 11.4部
・2−フェノキシエチルアクリレート 40.0部
・BYK−331(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 15.7部
・エトキシ化トリメチロ−ルプロパントリアクリレート 20.0部
・合成例1で得られたウレタン結合含有モノマー 4.8部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 4.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 4.0部
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体B 8.6部
・2−フェノキシエチルアクリレート 11.8部
・プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート 28.0部
・BYK−361N(BYK Chemie社製 アクリル樹脂) 0.1部
・合成例2で得られたウレタン結合含有モノマー 43.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体C 16.5部
・イソボロニルアクリレート 2.5部
・ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート 28.4部
・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 23.0部
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・合成例3で得られたウレタン結合含有モノマー 21.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体C 16.5部
・2−フェノキシエチルアクリレート 2.5部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 18.0部
・LaromerPO94F(BASF社製 ポリエーテルアクリレート)
23.4部
・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 23.0部
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・合成例4で得られたウレタン結合含有モノマー 8.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
(比較例1)
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体C 16.5部
・イソボロニルアクリレート 2.5部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 18.0部
・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 23.0部
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・Ebecryl270(ダイセルUCB社製 ウレタンオリゴマー) 3.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
(比較例2)
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体B 8.5部
・2−フェノキシエチルアクリレート 2.5部
・N−ビニルカプロラクタム 40.0部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 18.0部
・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 23.0部
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・Ebecryl8800(ダイセルUCB社製 ウレタンオリゴマー)3.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
(比較例3)
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体A 11.4部
・2−フェノキシエチルアクリレート 40.0部
・BYK−331(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 17.7部
・エトキシ化トリメチロ−ルプロパントリアクリレート 20.0部
・合成例1で得られたウレタン結合含有モノマー 3.8部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 4.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 4.0部
(比較例4)
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体B 8.6部
・2−フェノキシエチルアクリレート 11.8部
・プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート 21.0部
・BYK−361N(BYK Chemie社製 アクリル樹脂) 0.1部
・合成例2で得られたウレタン結合含有モノマー 50.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
(比較例5)
上記顔料分散体を下記配合処方にてインキ化し、インクジェットインキを得た。
・顔料分散体C 16.5部
・イソボロニルアクリレート 2.5部
・トリプロピレングリコールジアクリレート 18.0部
・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 17.0部
・BYK−UV3510(BYK Chemie社製 シリコン樹脂) 0.1部
・Ebecryl270(ダイセルUCB社製 ウレタンオリゴマー) 9.5部
・イルガキュア907(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 3.0部
・イルガキュア819(チバスペシャルティケミカルズ社製 光ラジカル重合開始剤) 5.0部
実施例1〜4、比較例1〜5で得られたインクジェットインキをUVIJプリンターにてポリ塩化ビニルシートに印刷し、印刷面をクロスカットしセロハンテープで剥離試験を実施し密着性を評価。
その結果、実施例1〜4のインキはポリ塩化ビニルシートからインキが剥がれず、密着性が良好であったが、比較例1〜3のインキはポリ塩化ビニルからインキが剥がれ、比較例4のインキはUV硬化せず、比較例5のインキは粘度が高く印字が出来なかった。

Claims (3)

  1. 顔料、顔料分散剤、およびモノマーからなる活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにおいて、モノマーが、分子内に一つのウレタン結合とエチレン性二重結合とを有し、かつ数平均分子量が200以上1000以下であり、かつイソシアナトアルキル(メタ)アクリレートと、水酸基一つとエチレン性二重結合とを有する化合物とから製造されるウレタン結合含有モノマーを含み、該ウレタン結合含有モノマーは全モノマー中に5〜50重量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ。
  2. ウレタン結合含有モノマーの25℃での粘度が1〜2000mPa・sである請求項記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ。
  3. 基材上に、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインキにより画像を形成した後、該インキを活性エネルギー線で硬化してなる印刷物。
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