JP4928882B2 - 半導体スイッチ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信機器や高周波機器における高周波信号の伝送経路の切り換えに用いられる半導体スイッチ回路に係り、特に、高出力化、低歪化等を図ったものに関する。
従来、この種の半導体スイッチ回路としては、例えば、図7に示されたような構成のものが良く知られている。
以下、図7を参照しつつ、この従来回路について説明する。
この従来回路は、デコーダ回路(図7においては「DEC」と表記)24Aを有してなるスイッチ回路21Aと、昇圧回路(図7においては「BOOST」と表記)22Aとを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
スイッチ回路21Aは、切替信号入力端子15Aを介して外部から入力される切替信号に応じてデコーダ回路24Aによって信号経路が切替られることで、送信回路(図示せず)が接続される送信回路接続端子11Aと、受信回路(図示せず)が接続される受信回路接続端子12Aが、選択的にアンテナ13Aに接続されるよう構成されたものとなっている。
この従来回路の場合、特に、送信時にスイッチ回路21Aから高周波や歪み成分が発生するため、その解決のために昇圧回路22Aが設けられている。
すなわち、このような高周波、歪み成分の発生を抑圧するには、電源電圧供給端子14Aを介してスイッチ回路21Aへ供給される電源電圧を高くし、スイッチ回路21A内部に用いられているスイッチFET(図示せず)の切替電圧を上げることが有効であることが従来から知られている。
かかる観点から、昇圧回路22Aは、スイッチ回路21Aの切替信号を流用して、送信時、すなわち、送信回路接続端子11Aとアンテナ13Aとが接続される場合にON(動作状態)とされる一方、受信回路接続端子12Aとアンテナ13Aとが接続される場合には、OFF(非動作状態)とされるようになっている。
昇圧回路22AがONとされた場合には、電源電圧供給端子14Aへ外部から印加される電圧よりも高い電圧が、昇圧回路22Aからダイオード37Aのカソード側に出力され、デコーダ回路24Aを介して、通過経路を形成するスイッチFET(図示せず)のゲートに供給されるようになっている。したがって、スイッチFETは、電源電圧よりも高い切替電圧で制御されることとなり、高出力、低歪みが実現される。
一方、昇圧回路22AがOFFとされた場合には、ダイオード37Aを介して外部からの電源電圧がスイッチ回路21AのスイッチFET(図示せず)に供給されることとなる。受信時には、高出力、低歪みは要求されないため、昇圧回路22AがOFFとされても、動作上、問題はない。
また、昇圧回路22Aは、上述のように受信時にOFF状態とされるため、消費電流を低減することができ、低消費電力化が実現できるという利点がある。
なお、このような従来回路としては、例えば、特許文献1などに開示されたものがある。
ところで、上述のような半導体スイッチ回路における歪み特性を評価する指標として、入力3次インターセプトポイント(以下「IIP3」と称する)と称されるものがある。
以下、かかるIIP3について説明すれば、まず、同レベルの2つの信号を同時に半導体スイッチ回路に入力した場合、この入力された周波数に隣接した周波数の信号が出力信号として発生する。この周波数の隣接した信号は、デバイスの歪みに起因するもので、3次相互変調歪み(以下「IM3」と称する)と称される。
IM3は、入力電力に対して3倍の傾きで増加するため、IM3と基本波の交点を求めた場合、その点は、3次インターセプトポイント(以下「IP3」と称する)と称される。そして、その時の出力電力は、OIP3と称され、そのときの入力電力が、IIP3と称されるものである。
したがって、IM3が小さく、IIP3の値が大きいほど、低歪みの回路となる。
例えば、送信時に、高度の低歪み特性が要求されるCelular-CDMAやPCS-CDMAなどの通信方式を適用した回路においては、IIP3=68dBm(typ.)という値が要求される。このような高IIP3を達成する方策として、従来回路では、先に述べたように昇圧回路を搭載し、送信時に昇圧回路をONとしてスイッチFETに高い切替電圧を供給することで低歪み特性を達成していた。
その一方、受信時には、昇圧回路をOFFとすることで、電源電圧をスイッチFETの切替電圧として供給するようにしている。
図7に示された従来回路においては、アンテナ13Aとグランドの間に、挿入損失改善のための抵抗器33Aが設けられているが、これによってアンテナ13Aの基部における端子電圧が下がり、スイッチFET(図示せず)の切替電圧は、さらに電源電圧よりも低くなるため、IIP3は、送信時と比較して極端に悪化するが、受信時においては問題とはならない。
特開2005−354279号公報(第4−7頁、図1−図3)
しかしながら、通信方式によっては、上述の昇圧回路がOFFであっても、高いIIP3が要求される場合がある。例えば、国内用CDMA2000と称される通信方式にあっては、IIP3=60dBm(typ.)と高い値が要求され、上述した従来回路の構成では、この要求を満たすことはできない。
かかる要求値は、昇圧回路を備えない半導体スイッチ回路において、スイッチFETの切替電圧を電源電圧と同一とすることで可能であるが、昇圧回路を備えないため、最初に述べたように、送信の際におけるスイッチFETの切替電圧を高くすることができなくなる。
一方、IIP3は、先に説明した従来回路において昇圧回路をONとした場合には、オーバースペックとなり、昇圧回路をOFFさせた場合には、スイッチFETの切替電圧が電源電圧から極端に低下し、必要なIIP3の値を達成することができないという問題がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、昇圧回路がオフ状態であっても高い入力3次インターセプトポイント値(=60dBm)を実現することのできる半導体スイッチ回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係る半導体スイッチ回路は、
高周波信号の伝送経路を切り替えるスイッチ回路と、ON/OFF機能を有する昇圧回路と、外部からの制御に応じて前記スイッチ回路に接続されたアンテナ端子に所定電圧を供給するバイアス回路とを具備してなる半導体スイッチ回路であって、
前記昇圧回路及びバイアス回路は、外部から入力される昇圧ON/OFF切替信号に応じて動作するよう構成されてなり、前記昇圧ON/OFF切替信号が論理値Highに相当する状態である場合には、前記昇圧回路は動作状態とされて、電源電圧よりも高い電圧を前記スイッチ回路における経路切替の切替電圧として供給すると共に、前記バイアス回路は非動作状態とされる一方、前記昇圧ON/OFF切替信号が論理値Lowに相当する状態である場合には、前記昇圧回路は非動作状態とされると共に、前記バイアス回路は動作状態とされて、電源電圧に等しい電圧をバイアス抵抗器を介して前記スイッチ回路に接続されたアンテナ端子に供給するよう構成されてなり、
記バイアス回路は、デプレッション型電界効果トランジスタを有し、当該デプレッション型電界効果トランジスタは、一端がアンテナ端子に接続されたバイアス抵抗器と、電源端子との間に直列接続されると共に、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記バイアス抵抗器との接続点とグランドとの間には、バイパスキャパシタが設けられる一方、
前記電源端子と前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートとの間には抵抗器が接続され、当該抵抗器と前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートとの接続点には、インバータの出力端子が接続され、当該インバータには、昇圧ON/OFF切替信号が入力されるよう構成されてなるもである。
かかる構成において、前記アンテナ端子とグランドとの間に設けられた抵抗器とグランドとの間に、スイッチ素子を直列接続して設けても好適である。
さらに、前記昇圧ON/OFF切替信号と、前記スイッチ回路に外部から入力されて、当該スイッチ回路の動作を制御する信号とは、それぞれ別個に設けられた端子を介して入力されると共に、前記昇圧ON/OFF切替信号は、前記スイッチ回路へ入力される信号とは別個に前記昇圧回路の動作を制御するものであるとさらに好適である。
本発明によれば、昇圧回路がONとされる際には、電源電圧よりも高い電圧をスイッチの切替電圧として供給する一方、昇圧回路がOFFの際には、電源電圧と同じ電圧をスイッチの切替電圧として供給できるようにしたので、昇圧回路がONとされる送信の際には、低歪みで高い入力3次インターセプトポイント(=68dBm)を達成することができる一方、昇圧回路がOFFとされる受信の際にあっても、昇圧回路のOFFによる低消費電力化を図りつつ高い入力3次インターセプトポイント(=60dBm)を達成することができる。
このため、本発明に係る半導体スイッチ回路は、IIP3=68dBm(typ.)という入力3次インターセプトポイントが要求される通信方式と、IIP3=60dBm(typ.)という入力3次インターセプトポイントが要求される通信方式のいずれにも用いることができ、部品の共用化が可能となり、より安価な装置の提供に寄与することができる。
さらに、昇圧ON/OFF切替信号を入力するための端子を新たに設けることで、従来と異なり、送受信経路の選択と関係なく昇圧回路の動作の選択が可能となるので、より汎用性の高い半導体スイッチ回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の基本構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路は、スイッチ回路21と、昇圧回路(図1においては「BOOST」と表記)22と、バイアス回路(図1においては「BIAS」と表記)23とを主たる構成要素として構成されてなるものである。
スイッチ回路21は、スイッチFET(図示せず)と、スイッチ経路切替信号入力端子15を介して印加されるスイッチ経路切替信号に応じてスイッチFETの動作を切り替えるデコーダ(図1においては「DEC」と表記)24とを主たる構成要素として構成されたものとなっている。
かかるスイッチ回路21は、例えば、SPDTスイッチが構成されてなるもので、高周波入出力端子11,12を、選択的にアンテナ端子13Bに接続できるよう動作するものとなっている。なお、アンテナ端子13Bには、アンテナ13が接続されるものとなっている。
また、スイッチ回路21は、アンテナ端子13Bとグランドとの間に、抵抗器33とスイッチ素子38が直列接続されて設けられており、スイッチ素子38は、デコーダ24によってオン・オフが制御されるようになっている。これによって、図示されないスイッチFETとしてデプレッション型電界効果トランジスタが用いられる場合において、その動作時に、スイッチ素子38を介してアンテナ端子13Bとグランドとの間に抵抗器33が接続されるようにすることによって、スイッチFETの動作点を調整し、良好な挿入損失を得ることができるようになっている。なお、この抵抗器33とスイッチ素子38は、必ずしも必要なものではなく、なくても動作上、問題を生ずることはない。
昇圧回路22は、昇圧ON/OFF切替端子16に外部から入力される昇圧ON/OFF切替信号によって、その動作状態と非動作状態が制御されるようになっており、動作状態とされた場合には、電源電圧供給端子14に印加される所定の電源電圧よりも高い電圧をスイッチ回路21へ出力するようになっている。
この昇圧回路22から出力された電圧は、デコーダ24を介してスイッチFETの切替電圧として印加されることとなる。
なお、電源電圧供給端子14とスイッチ回路21との間には、昇圧回路22から出力電圧が電源電圧供給端子14を介して図示されない外部の電源へ印加されないようにするために、アノードが電源電圧供給端子14に接続されたダイオード37が設けられている。
バイアス回路23は、昇圧回路22がオフ、すなわち、非動作状態の場合に、アンテナ端子13Bに電源電圧を印加するように構成されたものとなっている。
次に、より具体的な回路構成例について、図2を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
最初に、スイッチ回路21は、第1及び第2のスイッチ素子31,32を中心にSPDTスイッチが構成されたものとなっている。
この構成例においては、第1及び第2のスイッチ素子31,32は、デプレッション型電界効果トランジスタを用いたものとなっている。
以下、具体的に回路構成を説明すると、第1のスイッチ素子31のドレイン(又はソース)は、第1のDCカットキャパシタ34を介して高周波入出力端子11に接続される一方、第2のスイッチ素子32のドレイン(又はソース)は、第2のDCカットキャパシタ35を介して高周波入出力端子12に接続されている。
また、第1のスイッチ素子31のソース(又はドレイン)と第2のスイッチ素子32のソース(又はドレイン)は、相互に接続されて第3のDCカットキャパシタ36を介してアンテナ端子13Bに接続されている。
そして、第1及び第2のスイッチ素子31,32のソース(又はドレイン)と第3のDCカットキャパシタ36との接続点とグランドとの間には、抵抗器33と第3のスイッチ素子38が直列接続されて設けられている。
さらに、第1のスイッチ素子31のドレイン・ソース間には、第1のドレイン・ソース間抵抗器46が、第2のスイッチ素子32のドレイン・ソース間には、第2のドレイン・ソース間抵抗器47が、それぞれ接続されている。
そして、第1のスイッチ素子31のゲートは、第1のゲート抵抗器48を介してデコーダ24の第1の出力端子52に、また、第2のスイッチ素子32のゲートは、第2のゲート抵抗器49を介してデコーダ24の第2の出力端子53に、それぞれ接続されている。
デコーダ24には、先に説明したと同様に、電源電圧供給端子14に印加される所定の電源電圧が、ダイオード37を介して供給されると共に、スイッチ経路切替信号入力端子15を介して印加されるスイッチ経路切替信号が入力され、さらに、昇圧ON/OFF切替端子16に外部から入力される昇圧ON/OFF切替信号が入力されるようになっている。
バイアス回路23は、バイアス回路用半導体素子41と、インバータ43とを主たる構成要素として構成されたものとなっており、この構成例においては、バイアス回路用半導体素子41には、デプレション型電界効果トランジスタが用いられたものとなっている。
バイアス回路用半導体素子41のソースは、ダイオード37のアノードに接続されると共に、抵抗器42を介してゲート及びインバータ43の出力端子に接続されたものとなっている。
そして、インバータ43には、昇圧ON/OFF切替端子16を介して昇圧ON/OFF切替信号が入力されるようになっている。
一方、バイアス回路用半導体素子41のドレインは、バイアス抵抗器44を介してスイッチ回路21の第1及び第2のスイッチ素子31,32のソース(又はドレイン)と第3のDCカットキャパシタ36と抵抗器33の相互の接続点54に接続されると共に、ドレインとグランドとの間には、バイパスキャパシタ45が接続されている。このバイパスキャパシタ45は、アンテナ端子13Bから高周波信号がバイアス回路23へ混入し、バイアス回路23の誤動作を防止するために設けられている。
昇圧回路22は、昇圧ON/OFF切替端子16を介して外部から入力される昇圧ON/OFF切替信号に応じて動作状態(ON)と非動作状態(OFF)の切り替えが行われるようになっており、動作状態においては、電源電圧よりも高い所定の電圧が、ダイオード37のカソード側に出力されてデコーダ24に供給されるようになっている。そして、この電源電圧よりも高い所定の電圧は、後述するように、デコーダ24を介して第1のスイッチ素子31又は第2のスイッチ素子32のゲートに印加されるようになっている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
まず、高周波入出力端子11とアンテナ端子13Bが接続される一方、高周波入出力端子12とアンテナ端子13Bが遮断されるべく所定のスイッチ経路切替信号がスイッチ経路切替信号入力端子15に印加されると共に、昇圧ON/OFF切替端子16には、論理値Highに相当する信号が印加されたとする。
この場合、昇圧回路22は、動作状態となるため、ダイオード37のカソードに接続された昇圧回路22の出力端には、電源電圧供給端子14に印加される所定の電源電圧よりも高い電圧V1が出力されることとなる。
そして、上述のスイッチ経路切替信号により、デコーダ24の第1の出力端子52には、V(H)≒V1が、第2の出力端子53には、V(L)≒0が、それぞれ出力される。その結果、第1のスイッチ素子31が導通状態となり、高周波入出力端子11とアンテナ端子13Bが接続される一方、第2のスイッチ素子32は非導通状態となって、高周波入出力端子12とアンテナ端子13B間が遮断されることとなる。ここで、電源電圧供給端子14に印加される所定の電源電圧をVDDとすると、V1>VDDとなる。
一方、この場合、バイアス回路23において、バイアス回路用半導体素子41のソースには、電源電圧VDDが印加されるが、昇圧ON/OFF切替端子16の昇圧ON/OFF切替信号が論理値Highであるため、バイアス回路用半導体素子41のゲートには、インバータ43を介して論理値Lowに相当する信号が印加されることとなる。その結果、バイアス回路用半導体素子41は、非導通状態となり、そのドレインは論理値Lowとなるため、バイアス抵抗器44を介して、第1及び第2のスイッチ素子31,32のソース(又はドレイン)と第3のDCカットキャパシタ36と抵抗器33の相互の接続点54に、VDDは供給されない。
次に、高周波入出力端子11とアンテナ端子13Bが遮断される一方、高周波入出力端子12とアンテナ端子13Bが接続されるべく所定のスイッチ経路切替信号がスイッチ経路切替信号入力端子15に印加されると共に、昇圧ON/OFF切替端子16には、論理値Lowに相当する信号が印加された場合について説明する。
この場合、第1のスイッチ素子31のゲートには、上述の場合とは逆に、V(L)≒0が、第2のスイッチ素子32のゲートには、V(H)≒VDDが、それぞれ印加されて、高周波入出力端子11とアンテナ端子13B間が遮断される一方、高周波入出力端子12とアンテナ端子13Bが接続されることとなる。
一方、昇圧回路22は、OFF状態となるが、バイアス回路23においては、インバータ43から論理値Highに相当する信号が出力され、バイアス回路用半導体素子41のゲートに印加されるため、バイアス回路用半導体素子41は導通状態となる。
その結果、バイアス回路用半導体素子41のソース電位である電源電圧VDDがドレインに出力され、バイアス抵抗器44を介して接続点54に印加されることとなる。
かかる状態において、バイアス回路23とスイッチ回路21は、並列の関係であるため、第1及び第2のスイッチ素子31,32の切替電圧は、電源電圧と同じVDDとなる。
そして、昇圧回路22はOFF状態のため、その消費電流がON状態と比較して大幅に減少し、低消費電力化が実現されることとなる。
図3には、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路のスイッチ素子の切替電圧の変化を従来回路における切替電圧と共に説明する説明図が示されており、以下、同図について説明する。まず、図3において、横軸は、ゲート・ソース間電圧を、縦軸は、ドレイン・ソース間電流を、それぞれ示すものとなっている。
同図によれば、本発明の実施の形態におけるようなバイアス回路23を有さない従来回路(図7参照)においては、昇圧回路22AのOFF時にダイオード37Aを介して電源電圧が供給され、アンテナ13Aとグランドとの間に設けられた抵抗器33Aにより、スイッチFETと抵抗器33Aとアンテナ13Aとの接続点54Aの電圧は、電源電圧VDDよりも低くなるため、スイッチFETの切替電圧は電源電圧VDDよりも小さくなる(図3参照)。
これに対して、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路においては、昇圧回路22がOFFの場合、第1及び第2のスイッチ素子31,32の切替電圧は、ほぼ電源電圧VDDとなる。一方、昇圧回路22がONの場合には、第1及び第2のスイッチ素子31,32の切替電圧は、電源電圧VDDよりも高い昇圧回路22の出力電圧V1となることが、図3によって確認することができる。
次に、図4には、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路及び従来回路の、昇圧回路がONの場合におけるIM3、IIP3及び出力電力の特性例が、図5には、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路及び従来回路の、昇圧回路がOFFの場合におけるIM3、IIP3及び出力電力の特性例が、それぞれ示されており、以下、順次、各図について説明する。
まず、図4及び図5において、横軸は、いずれも入力電力を、縦軸は、基本波の出力電力及びIM3を、それぞれ示すものとなっている。また、図4及び図5において、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の特性は実線により、従来回路の特性は点線により、それぞれ示されている。
最初に、図4においては、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路と従来回路の各々のIM3と出力電力特性は同一であるため、従来回路の特性は、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の特性を示す実線の特性線に重なったものとなっている。
そして、いずれの回路も、IIP3は同一となっている。
これに対して、昇圧回路がOFFの場合には、図5に示されたように、従来回路のIIP3が50dBmであるのに対して、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路では、IIP3=60dBmとなっており、歪み特性が確実に改善されたものであることが確認できる。
図6は、アンテナ端子13Bとグランドとの間に、抵抗器33とスイッチ素子38が直列接続された場合の半導体スイッチ回路のスイッチ素子のゲート・ソース間電圧とドレイン・ソース間電流を示すもので、例えばバイアス抵抗器44と抵抗器33の値が挿入損失を優先させるために近い値に調整してあった場合、スイッチ素子38により抵抗器33とグランド間を切断しなければ昇圧回路22がOFFのときに接続点54の電位は分圧されて電源電圧VDD以下となる。この結果、半導体スイッチ回路のスイッチ素子31,32の切替電圧は小さくなりIIP3は低下する。しかし、スイッチ素子38をOFFとした場合、接続点54の電位はVDDとなり、IIP3を高くすることができる。また、スイッチ素子38をOFFすることでグランドへ流れ込む電流を削減することができ、消費電流が低減される。
また、本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路は、1つのアンテナ13に対して、送受信それぞれ可能な2経路のSPDTスイッチが構成されたスイッチ回路21としたが、このような構成に限定される必要はなく、複数のアンテナや送受信経路に接続された複数の経路を有するスイッチ回路とし、かかるスイッチ回路を複数のFETを用いて構成されたものとしても、同様に本発明を適用することができるものである。
本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路の基本構成例を示す構成図である。 図1に示された構成におけるスイッチ回路及びバイアス回路の具体回路構成例を示した回路図である。 本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路のスイッチ素子の切替電圧の変化を従来回路における切替電圧と共に説明する説明図である。 昇圧回路がONの場合における半導体スイッチ回路及び従来回路の挿入損失の特性例を示す特性線図である。 昇圧回路がOFFの場合における半導体スイッチ回路及び従来回路の挿入損失の特性例を示す特性線図である。 本発明の実施の形態における半導体スイッチ回路のスイッチ素子の切替電圧の変化を抵抗器用スイッチ素子のON−OFF時について説明する説明図である。 従来回路の構成例を示す構成図である。
符号の説明
11、12…高周波入出力端子
11A…送信回路接続端子
12A…受信回路接続端子
13…アンテナ
13B…アンテナ端子
14…電源電圧供給端子
15…スイッチ経路切替信号端子
16…昇圧ON/OFF切替端子
21…スイッチ回路
22…昇圧回路
23…バイアス回路
24…デコーダ

Claims (3)

  1. 高周波信号の伝送経路を切り替えるスイッチ回路と、ON/OFF機能を有する昇圧回路と、外部からの制御に応じて前記スイッチ回路に接続されたアンテナ端子に所定電圧を供給するバイアス回路とを具備してなる半導体スイッチ回路であって、
    前記昇圧回路及びバイアス回路は、外部から入力される昇圧ON/OFF切替信号に応じて動作するよう構成されてなり、前記昇圧ON/OFF切替信号が論理値Highに相当する状態である場合には、前記昇圧回路は動作状態とされて、電源電圧よりも高い電圧を前記スイッチ回路における経路切替の切替電圧として供給すると共に、前記バイアス回路は非動作状態とされる一方、前記昇圧ON/OFF切替信号が論理値Lowに相当する状態である場合には、前記昇圧回路は非動作状態とされると共に、前記バイアス回路は動作状態とされて、電源電圧に等しい電圧をバイアス抵抗器を介して前記スイッチ回路に接続されたアンテナ端子に供給するよう構成されてなり、
    前記バイアス回路は、デプレッション型電界効果トランジスタを有し、当該デプレッション型電界効果トランジスタは、一端がアンテナ端子に接続されたバイアス抵抗器と、電源端子との間に直列接続されると共に、前記デプレッション型電界効果トランジスタと前記バイアス抵抗器との接続点とグランドとの間には、バイパスキャパシタが設けられる一方、
    前記電源端子と前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートとの間には抵抗器が接続され、当該抵抗器と前記デプレッション型電界効果トランジスタのゲートとの接続点には、インバータの出力端子が接続され、当該インバータには、昇圧ON/OFF切替信号が入力されるよう構成されてなることを特徴とする半導体スイッチ回路。
  2. 前記アンテナ端子とグランドとの間に設けられた抵抗器とグランドとの間に、スイッチ素子が直列接続されて設けられてなることを特徴とする請求項記載の半導体スイッチ回路。
  3. 前記昇圧ON/OFF切替信号と、前記スイッチ回路に外部から入力されて、当該スイッチ回路の動作を制御する信号とは、それぞれ別個に設けられた端子を介して入力されると共に、前記昇圧ON/OFF切替信号は、前記スイッチ回路へ入力される信号とは別個に前記昇圧回路の動作を制御するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体スイッチ回路。
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