JP4926884B2 - ランプ点灯制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、PWM制御によりランプの点灯制御を行うランプ点灯制御回路に関する。
従来より、PWM制御によりランプに供給される供給電流を制限することで、ランプの明るさ、消費電力を調整する技術が広く知られている(例えば、下記特許文献1)。
特開2002−87151公報
自動車の左右のヘッドライトのように、複数のライト(ランプ)をPWM制御する場合、ランプの点灯タイミングが重なると、点灯タイミングが重ならない場合に比べて、電源ラインに流れる電流が大きくなる。すると、電源ラインにおける電圧降下が大きくなるため、ランプに印加される電圧が低下し、ランプの光量が低下する結果、ランプのチラツキとして現れる。
また、電源ラインの開閉回数が多いと、その分、ノイズが発生し易くなるので、この点も考慮する必要があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ランプのチラツキを極力抑え、かつ電源ラインに発生するノイズを抑えることが可能なランプ点灯制御回路を提供することを目的とする。
本発明は、電源ラインに分岐接続された第一ランプ、第二ランプの両ランプを点灯制御するランプ点灯制御回路であって、第一ランプに電流を供給する第一分岐路を開閉する第一スイッチング素子と、規則的にオン、オフを繰り返すパルス列よりなり前記第一スイッチング素子をオン状態、オフ状態に切り替える基準PWM信号を生成する発振回路と、を半導体基板上に形成した第一の制御回路と、第二ランプに電流を供給する第二分岐路を開閉する第二スイッチング素子を少なくとも有する第二の制御回路と、前記発振回路により生成される基準PWM信号、或いは前記第一ランプの端子間電圧値に基づいて前記基準PWM信号と周波数及びパルス幅が同じであり、かつ信号の位相が前記基準PWM信号に対して前記基準PWM信号のパルス幅に相当する時間遅れた遅延PWM信号を生成する遅延PWM信号生成回路と、を備えてなるとともに、前記遅延PWM信号生成回路から出力される遅延PWM信号により前記第二スイッチング素子をオン状態、オフ状態に切り替える回路構成としてあるところに特徴を有する。
尚、ここでいう、基準PWM信号のパルス幅に相当する時間とは、基準PWM信号を構成するパルスの立ち上がり時点から立ち下がり時点までの時間の長さのことを言う。
本発明の実施態様として以下の構成とすることが好ましい。
前記遅延PWM信号生成回路に、前記発振回路により生成される基準PWM信号、或いは前記第一ランプの端子間電圧値を反転させて出力する反転器と、前記反転器を通じて入力された信号の立ち上がりを、クロック信号の立ち上がり、或いは立ち下がりで読み込んで、出力する記憶回路と、を少なくとも設け、前記記憶回路の出力に基づいて遅延PWM信号を構成するパルスの立ち上がりタイミングを定める回路構成とする。
このような構成としておけば、基準PWM信号のパルスオン期間と遅延PWM信号のパルスオン期間を確実にずらすことが出来る。また、基準PWM信号のパルスが立ち下がった後、遅延PWM信号のパルスが立ち上がるまでの時間を、ごく短い時間(クロック信号の1周期T)に設定出来る。
本発明では、基準PWM信号に対し遅延PWM信号の位相を、基準PWM信号のパルス幅に相当する時間遅らせており、基準PWM信号を構成する個々のパルスの立ち下がり直後に、遅延PWM信号を構成する個々のパルスが立ち上がる。
このような設定としてやれば、第一ランプに電流を供給する第一分岐路を開閉する第一スイッチング素子と、第二ランプに電流を供給する第二分岐路を開閉する第一スイッチング素子が同時にオンしない。よって、電源ラインに一時的に大きな電流が流れると言った事態が起きず、各ランプに印加される電圧の大きさが一定に保たれるので、ランプのチラツキを生じさせない。
また、上記構成であれば、第一分岐路と第二分岐路とで通電状態の切り替えが、時間を空けず連続して行われる。その結果、電源より回路全体に入力される入力電流の波形がほぼフラットな波形となるから、電源ラインに高周波成分(ノイズ)が発生し難くなる。
本発明の一実施形態を図1ないし図5を参照して説明する。
本実施形態は、自動車に搭載されたヘッドライトの点灯制御を例示したものである。ヘッドライトを構成する1組のランプLP1、LP2は12Vの車載バッテリBより引き出された電源ラインYoに分岐接続され、ランプLP1は分岐路Y1を通じて電力の供給を受け、ランプLP2は分岐路Y2を通じて電力の供給を受ける回路構成となっている。
ランプ点灯制御回路10は、各ランプLP1、LP2に供給される電流量をPWM制御するものであり、ランプLP1に供給される電流量をPWM制御する第一の制御回路20と、ランプLP2に供給される電流量をPWM制御する第二の制御回路40と、遅延PWM信号生成回路50とから構成されている。
第一の制御回路20は第一スイッチSW1と、駆動回路21と、発振回路25とをシリコンなどの半導体基板上に組み込んだモノシリックICである。尚、このように第一の制御回路20をIC化することで、回路全体を小型化出来るというメリットがある。
また、上記メリット以下にも、以下のメリットがある。例えば、上記第一スイッチSW1をN-chのFET(電界効果トランジスタ)により構成する場合、駆動回路として昇圧回路(チャージポンプ回路)が必要となるため、ノイズ源となる。しかし、IC化することにより、ノイズ源をコンパクトにまとめられるため、ノイズを抑え易くなる。(ノイズ源を限定できるため、例えば、ICの電源-GND間にパスコンを挿入することにより、ノイズを周りの回路へ影響しないように低減できる。)
発振回路25は例えばCR充放電回路(不図示)からなり、規則的にオン、オフを繰り返すパルス列よりなる基準PWM信号Spを生成し、駆動回路21に出力する機能を担うものである。
駆動回路21は入力ポート21Aの電位に応じて動作するものであって、入力ポート21AがLレベル(ローレベル)の場合には、動作状態となって発振回路25により生成された基準PWM信号Spを昇圧させつつ通過させ制御信号としてスイッチSW1に伝え、これとは反対に入力ポート21AがHレベル(ハイレベル)の場合には、非動作状態となって発振回路25により生成された基準PWM信号Spの通過を阻止する。
第一スイッチSW1はFET(電界効果トランジスタ)などから構成され、駆動回路21を通じて入力される基準PWM信号Spに基づいて分岐路Y1を開閉操作するものである。具体的には、基準PWM信号Spのパルスオン期間はオン状態となって分岐路Y1を閉路し、基準PWM信号Spのパルスオフ期間はオフ状態となって分岐路Y1を開路する。
また、図1に示す符号100はECU(Electronic Control Unit)である。EUC100は自動車に搭載された電装部品を制御するものであって、内部にスイッチSWを設けている。スイッチSWの一端はアースに接続され、他端は駆動回路21の入力ポート21Aに接続されている。
以上のことから、ECU100にてスイッチSWがONすると、駆動回路21の入力ポート21AがLレベルとなり駆動回路21が動作状態となる。そのため、発振回路25により生成された基準PWM信号Spが駆動回路21を通過してスイッチSW1に与えられ、スイッチSW1を高速開閉する。
その結果、電源ラインYo、分岐路Y1を通じて電流が供給され、ランプLP1を点灯(高速点滅)させる構成になっている。
尚、本実施形態のものは、発振回路25により生成される基準PWM信号Spの周波数を約50HZに設定し、またデューティ比を25%に設定してある。このようにデューティ比を予め低めに設定してあるのは、昼間にヘッドライトを点けて走行する場合を想定しているためである。
次に、ランプLP2を制御する各回路(第二の制御回路40、バイポーラトランジスタTr、遅延PWM信号生成回路50)について説明を行う。
第二の制御回路40は第二スイッチSW2と、駆動回路41とをシリコンなどの半導体基板上に組み込んだモノシリックICである。
第二スイッチSW2は第一の制御回路20のスイッチSW1と同様にFET(電界効果トランジスタ)などから構成されている。第二スイッチSW2は分岐路Y2に介設されており、同分岐路Y2を開閉する機能を担っている。
駆動回路41は入力ポート41Aの電位に応じて第二スイッチSW2を開閉するものである。本駆動回路41はローアクティブとなっており、入力ポート41AがLレベル(ローレベル)の場合には、動作状態となってスイッチSW2をオン状態にさせ、これとは反対に入力ポート41AがHレベル(ハイレベル)の場合には、スイッチSW2をオフ状態にさせる。
バイポーラトランジスタTrは駆動回路41の入力ポート41Aの電位をHレベルとLレベルとに切り替える機能を担うものであって、エミッタが接地される一方、コレクタがコレクタ抵抗R1を介して車載バッテリBに接続されている。
そして、バイポーラトランジスタTrのベースには、遅延PWM信号生成回路50の出力信号Seが入力される回路構成となっている。
遅延PWM信号生成回路50は発振回路25と同じくPWM信号を出力する機能を担うものであって、図2に示すようにクロック発振回路60、直列的に接続された2つのフリップフロップIC70、90を主体に構成されている。
尚、以下の説明において、一段目のフリップフロップIC70を単にフリップフロップ70と呼び、また、二段目のフリップフロップIC90を単にフリップフロップ90と呼ぶものとする。
クロック発振回路60はロッジクIC(本例では、インバータ61)を用いたRC矩形波発振回路であり、クロック信号(例えば、数百HZの程度の方形波信号)CKを出力する機能を担っている
一段目のフリップフロップ70はデータ端子Dに入力されたデータを、クロック端子71に入力される信号の立ち下がりで読み込んで出力し、他の時にはデータを保持するもの(D型のフリップフロップ回路)であり、係るD型のフリップフロップ回路を6組備えている。
そして、クロック端子71にはクロック発振回路60の出力が引き込まれており、クロック端子71にクロック信号CKが入力される回路構成になっている。
また、フリップフロップ70の1組目のデータ端子1Dの入力段にはインバータ55が設けられており、ヘッドランプLP1の端子間電圧V1を抵抗対Ra、Rbにより分圧した電圧Vaが、ディジタル信号に変換されつつ反転されて、データ端子1Dに入力される回路構成となっている。
そして、データ端子1Dと組をなす出力端子1Qが二段目のフリップフロップ90のクロック端子91に接続され、出力端子1Qより出力される信号Sbが二段目のフリップフロップ90にクロックとして入力される回路構成とされている。
また、1組目のフリップフロップ回路の出力端子1Qは2組目のフリップフロップ回路のデータ端子2Dに電気的に接続され、更に、2組目のフリップフロップ回路の出力端子2Qが3組目のフリップフロップ回路のデータ端子3Dに電気的に接続されている。
このように、一段目のフリップフロップ70は出力を次の組のデータ端子Dに引き込みつつ、周回するように各組の出力端子Qとデータ端子Dとを結線してある。
二段目のフリップフロップ90はデータ端子92に入力されたデータを、クロック端子91に入力される信号Sbの立ち上がりで読み込んで出力端子Qより出力し、他の時にはデータを保持するものである。
また、二段目のフリップフロップ90は出力のダイレクトクリア機能(外部からの入力信号により出力を強制的にLレベルにさせる機能)、ダイレクトプリセット機能(外部からの入力信号により出力を強制的にHレベルにさせる機能)を備えており、クリア端子95がLレベルの状態になると、ダイレクトクリア機能が働き、またプリリセット端子96がLレベルの状態になると、ダイレクトプリリセット機能が働く。
そして、1段目のフリップフロップ70の5組目のフリップフロップ回路の出力端子5Qがインバータ75を介して二段目のフリップフロップ90のクリア端子95に接続されており、出力端子5Qより出力される信号Scを反転させた信号Sdがクリア端子95に入力される回路構成となっている。
尚、二段目のフリップフロップ90のデータ端子92、プリリセット端子96はいずれも、VCCに接続され、常にHレベルの状態にある。
次に、上記の如く回路構成された遅延PWM信号生成回路50の回路動作について、図3を参照して具体的に説明する。
まず、遅延PWM信号生成回路50に対する入力信号、すなわちヘッドランプLP1の端子間電圧V1の波形であるが、これはスイッチSW1が分岐路Y1を閉じている時にはバッテリBの電位となり、またスイッチSW1が分岐路Y1を開放しているには接地レベルとなるから、第一の制御回路20の発振回路25の出力する基準PWM信号Spと同期した波形となる。
そして、上記端子間電圧V1は分圧後、インバータ55により反転されるから、一段目のフリップフロップ70のデータ端子1Dに入力される入力信号Saの波形は図3中にて示すように、基準PWM信号Spの波形を反転させた波形となる。
さて、一段目のフリップフロップ70では、クロック信号CKが入力される毎に、信号の立ち下がりでデータ端子Dのデータを出力させるから、1組目の出力端子1Qより出力される信号Sbは、入力信号Saを極わずか遅らせた信号波形となる。
尚、信号Sbに対する入力信号Saの遅延量は図3中にてα寸法で示されており、最大でもクロック信号CKの1周期(約2ms)内に収まる。
そして、信号Sbは二段目のフリップフロップ90に対してクロックとして与えられ、しかも二段目のフリップフロップ90の入力端子DはVCCに対して接続され、常にHレベルの状態にある。
従って、信号SbがLレベルからHレベルに切り換わる立ち上がりで、図3にて示すように、二段目のフリップフロップ90の出力SeがLレベルからHレベルに切り替わる。
このように、本回路では、二段目のフリップフロップ90のクロック端子91に入力される信号Sb(言い換えれば、一段目のフリップフロップ70の出力端子1Qの出力信号)の立ち上がりがターンオンタイミング(出力信号Seを構成するパルスの立ち上がりタイミング)t1を定めている。
尚、上記構成により、本発明の「前記記憶回路(ここでは、フリップフロップ70)の出力に基づいて遅延PWM信号を構成するパルスの立ち上がりタイミングを定めている」が実現されている。
そして、二段目のフリップフロップ90が上記回路動作を行うのと並行して、一段目のフリップフロップ70では、1組目のフリップフロップ回路の出力端子1Qより出力された信号Sbが2組目のフリップフロップ回路のデータ端子2Dに入力される。すると、入力されたデータはターンオンタイミングを作ったクロックパルスCKoの、次のクロックパルスの立ち下がりで出力され、これが3組目のフリップフロップ回路のデータ端子3Dに入力される。
その後、入力されたデータは、更に次のクロックパルス(ターンオンタイミングを作ったクロックパルスから見て3つ目のパルス)の立ち下がりで出力される。
尚、このような処理が繰りされている間、二段目のフリップフロップ90のクロック信号となる信号SbはHレベルの状態を維持し続けるから、二段目のフリップフロップ90は必然的にHレベルの出力状態を維持する。
そして、最終的にはターンオンタイミングを作ったクロックパルスCKoから数えて5つのクロックパルスの立ち下がり時点で、5組目のフリップフロップ回路にて入力側から出力側にデータが読み出される結果、出力端子5Qの電位がLレベルからHレベルに切り替わる。
尚、図3中ではクロック信号CKのパルス幅をやや広めに図示してあり、3つの目のクロックパルスの立ち下がりで、出力信号ScがLレベルからHレベルに切り換わっている。
そして、出力信号Scはインバータ75で信号レベルが反転された後、二段目のフリップフロップ90のクリア端子95に入力されるから、この時点で、二段目のフリップフロップ90のクリア端子95の電圧レベルがHレベルからLレベルに切り替る。
すると、ダイレクトクリア機能が作動して、二段目のフリップフロップ90の出力は強制的にクリアされる。これにより、出力SeはHレベルからLレベルに切り替わる。
このように本回路では、二段目のフリップフロップ90のクリア端子95に入力される信号Sdが、ターンオフタイミング(出力信号Seを構成するパルスの立ち下がりタイミング)t2を定めている。
そして、本回路ではターンオンしてからターンオフするまでの時間Uが第一の制御回路20のPWM信号のパルス幅に等しく設定してある。
以上のことから、遅延PWM信号生成回路50より出力される出力信号Seは、第一の制御回路20の基準PWM信号Spと同じ周期、同じデューティ比のPWM信号となる。
しかも、出力されるPWM信号Seを構成する各パルスの立ち上がりタイミング(ターンオンタイミング)t1を定める信号Sbは、第一の制御回路20の基準PWM信号Spを反転させた信号Saを極わずか遅らせた信号である。
従って、PWM信号Seを構成する各パルスは、基準PWM信号Spを構成する各パルスの立ち下がり直後に立ち下がることとなり、PWM信号は基準PWM信号Spに対し、信号の位相をパルス幅dに相当する時間遅らせた信号(遅延PWM信号)となる。
そして、係る遅延PWM信号Seは、図1にて示すように、トランジスタTrのベースに引き込まれているから、遅延PWM信号Seのパルスオン期間はベース電位が閾値(例えば0.6V)を超え、トランジスタTrはON(導通状態)となる。
その結果、図1に示す経路で電流Icが流れコレクタの電位がほぼアースレベルに下がり、駆動回路41の入力ポート41Aの電位がLレベル(ローレベル)になる。
これにより、遅延PWM信号Seのパルスオン期間は、駆動回路41が動作状態となる。よって、遅延PWM信号Seのパルスオン期間は第二スイッチSW2がオン状態となり、分岐路Y2が閉路する。
一方、遅延PWM信号Seのパルスオフ期間はトランジスタTrの動作が逆になり、入力ポート41Aの電位がHレベル(ハイレベル)になるため、駆動回路41は非動作状態となる。その結果、遅延PWM信号Seのパルスオフ期間中は第二スイッチSW2はオフ状態となり、分岐路Y2が開路する。
以上のように、第二スイッチSW2は遅延PWM信号Seに同期して高速開閉する結果、電源ラインYo、分岐路Y2を通じて電流が供給され、ランプLP2を点灯(高速点滅)させる。
このように本実施形態ではECU100のスイッチSWを入れるとランプLP1、ランプLP2の双方のランプがPWM制御の下、共に点灯(高速点滅)する。
次に、本発明の効果を説明する。
本実施形態では、ランプLP2に供給される電流量を制御する遅延PWM信号Seの位相を、ランプLP1に供給される電流量を制御する基準PWM信号Spに対して遅らせてあり、基準PWM信号Spを構成する個々のパルスと、遅延PWM信号Seを構成する個々のパルスとが時間的に重ならない設定としてある。
このような設定としてやれば、ランプLP1に電流を供給する分岐路Y1を開閉する第一スイッチSW1と、ランプLP2に電流を供給する分岐路Y2を開閉する第二スイッチSW2とが同時にON(オン)しない。
ここで仮に、両スイッチSW1、SW2を同時にONさせてしまうと、同時ONした期間は、図5の(a)に示すように、回路全体の入力電流Ioが一時的に大きくなり、電源B、電源ラインYoにおける電圧降下が大きくなる。従って、ランプLPに印加される電圧が低下し、これが、ランプLPのチラツキを生じさせる。
この点、本実施形態のものは、両スイッチSW1、SW2が別べつのタイミングでONするから、入力電流Ioが一時的に大きくなることがなく、ランプのチラツキを生じさせない。
また、図5の(b)に示すように、第一スイッチSW1と第二スイッチSW2の開閉タイミングがばらばらである場合、回路全体の入力電流Ioの波形は凹凸の多い波形となるので、電源ラインYoに高周波成分(ノイズ)が発生し易く、回路動作を不安定にする要因となる。
この点、本実施形態のものは、基準PWM信号Spに対して遅延PWM信号Seを、基準PWM信号のパルス幅に相当する時間だけ信号の位相を遅らせてあり、基準PWM信号Spを構成する個々のパルスの立ち下がり直後に、出力信号Seを構成する個々のパルスを立ち上げている。
このような構成であれば、分岐路Y1側の第一スイッチSW1がONからOFFに切り替わるのとほぼ同時に、分岐路Y2側の第二スイッチSW2がOFFからONに切り替わる。よって、分岐路Y1と分岐路Y2とで通電状態の切り替えが、時間を空けず連続して行われる。
その結果、図4に示すように、電源Bより回路全体に入力される入力電流Ioの波形がほぼフラットな波形となるから、電源ラインYoに高周波成分が発生し難くなる。
尚、入力電流Ioの波形は、図4にもあるように完全なフラット波形にはならず、繋ぎ部分にはV字状のノッチが発生する。これは、基準PWM信号Spを構成する個々のパルスの立ち下がりタイミングに対して、遅延PWM信号Seを構成する個々のパルスの立ち上がりタイミングが、極わずか遅れることに起因するが、本実施形態では、係るタイミングのずれは最大でもクロック信号CKの1周期T(約2ms)に収まるので、回路動作にほとんど影響を及ぼさない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、PWM信号のデューティ比を25%としたが、50%未満であればよく、例えば、デューティ比を30%、或いは40%等で運転してもよい。
(2)本実施形態では、遅延PWM信号生成回路50に対する入力電圧を、ランプLP1の端子間電圧V1としたが、発振回路25の出力そのものの、すなわち基準PWM信号Spを入力させてもよい。
(3)本実施形態では、遅延PWM信号生成回路50を主として2つのフリップフロップIC70、90により構成したが、基準PWM信号Spに対してパルス幅に相当する時間、位相を遅らせたPWM信号Seを出力可能な回路であれば、他の回路であってもよい。
例えば、1段目のフリップフロップIC70のクリア端子78を用いてパルスのターンオフタイミングを定めるもの、すなわち、クリア端子78を一定間隔でLレベルに引き込んで強制的にリセットをかけてやれば、1段目のフリップフロップIC70のみでも、基準PWM信号Spに対してパルス幅に相当する時間、位相を遅らせたPWM信号Seを生成できる。
(4)本実施形態では、第一スイッチSW1、第二スイッチSW2をFET(電界効果トランジスタ)により構成したが、これらスイッチSW1、SW2をバイポーラトランジスタにより構成してもよい。
本実施形態に適用のランプ点灯制御回路の回路構成を示す図 遅延PWM信号生成回路の回路構成を示す図 各信号の信号波形を示す図 各部に流れる電流の波形を示す図 比較例を示す図
符号の説明
10…ランプ点灯制御回路
20…第一の制御回路
21…駆動回路
25…発振回路
40…第二の制御回路
41…駆動回路
50…遅延PWM信号生成回路
55…インバータ(本発明の「反転器」に相当)
70…フリップフロップIC(本発明の「記憶回路」に相当)
90…フリップフリップIC
LP1…ランプ(本発明の「第一ランプ」に相当)
LP2…ランプ(本発明の「第二ランプ」に相当)
Yo…電源ライン
Y1…分岐路(本発明の「第一分岐路」に相当)
Y2…分岐路(本発明の「第二分岐路」に相当)
S1…第一スイッチ(本発明の「第一スイッチング素子」に相当)
S2…第二スイッチ(本発明の「第二スイッチング素子」に相当)
Sp…基準PWM信号
Se…出力信号(本発明の「遅延PWM信号」に相当)

Claims (2)

  1. 電源ラインに分岐接続された第一ランプ、第二ランプの両ランプを点灯制御するランプ点灯制御回路であって、
    第一ランプに電流を供給する第一分岐路を開閉する第一スイッチング素子と、規則的にオン、オフを繰り返すパルス列よりなり前記第一スイッチング素子をオン状態、オフ状態に切り替える基準PWM信号を生成する発振回路と、を半導体基板上に形成した第一の制御回路と、
    第二ランプに電流を供給する第二分岐路を開閉する第二スイッチング素子を少なくとも有する第二の制御回路と、
    前記発振回路により生成される基準PWM信号、或いは前記第一ランプの端子間電圧値に基づいて前記基準PWM信号と周波数及びパルス幅が同じであり、かつ信号の位相が前記基準PWM信号に対して前記基準PWM信号のパルス幅に相当する時間遅れた遅延PWM信号を生成して出力する遅延PWM信号生成回路と、を備えてなるとともに、
    前記遅延PWM信号生成回路から出力される遅延PWM信号により前記第二スイッチング素子をオン状態、オフ状態に切り替える回路構成としたことを特徴とするランプ点灯制御回路。
  2. 前記遅延PWM信号生成回路は、
    前記発振回路により生成される基準PWM信号、或いは前記第一ランプの端子間電圧値を反転させて出力する反転器と、
    前記反転器を通じて入力された信号の立ち上がりを、クロック信号の立ち上がり、或いは立ち下がりで読み込んで、出力する記憶回路と、を少なくとも備え、
    前記記憶回路の出力に基づいて遅延PWM信号を構成するパルスの立ち上がりタイミングを定めていることを特徴とする請求項1に記載のランプ点灯制御回路。
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