JP4924735B2 - 半導体装置、インクカートリッジ及び電子機器 - Google Patents
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さらに、従来技術においては、インク情報を検出する検出電極とインク情報を記憶する記憶回路とがそれぞれ独立したシステムで本体機器を介してインク検出情報を記憶回路に記憶させるシステムとなっていることが多く、双方の情報を統合し、例えば本体機器にインクカートリッジをセットしない状態で機能させることができないなど簡便で詳細な情報管理は難しいものとなっていた。
この構成によれば、検出手段により検出されたインク情報を記憶回路に記憶することができるとともに、制御回路により記憶回路に記憶されているインク情報を随時更新することなどができるようになるので、インクカートリッジ内のインクの有無を確実に把握することができる。
この構成によれば、導電層上に形成されるパンプを検出電極とすることにより、能動素子形成面と検出電極との距離、つまり、相互間における半導体基板の厚さ方向における距離を稼ぐことができるので、能動素子形成面に対するインクの影響を防止することができる。
この構成によれば、インクに接触する検出電極を、例えば、耐薬品性に優れた金属によってメッキすることにより、検出電極の腐食が防止され、半導体基板(能動素子形成面)へのインクの浸入を防止することができ、例えば、記憶回路及び制御回路(能動素子)に対するインクの影響を防止することができる。また、インクは、強アルカリ性を有するものが殆どであるため、メッキ材料に耐薬品性の金属を用いることにより、インクの浸入を確実に阻止することができる。
この構成によれば、検出電極の下層側に絶縁体層を形成することによって、能動素子形成面からの検出電極の距離を稼ぐことができるので能動素子に対するインクによるダメージを防止することができる。
この構成によれば、接点電極の下層側に応力緩和層を形成することによって、例えば、電子機器本体とインクカートリッジを電気的に接続する場合、電気的接点による半導体基板への衝撃を抑えることができるとともに、確実な電気的接続が実現され、接点寿命及び長期信頼性を確保することができる。
この構成によれば、能動素子からなる集積回路、接点電極及び検出電極を一度に形成することができるので、製造が容易となる。
この構成によれば、仮に2つの検出電極間に気泡やごみが存在して、検出電極による検出精度が低下しても、それ以外の検出電極間で検出精度を補うことができ、正確なインクの有無情報を得ることができる。
これらのことから、インクの有無を確実に知ることができるので収容部内にインクを残すことなくインクカートリッジを交換することが可能となる。
この構成によれば、収容部の深さ方向に沿って複数の半導体装置を設けることにより、インクの液位を検出することができ、インク残量を正確に把握することができる。また、少なくとも一つの半導体装置の検出電極を収容部の底面に沿うようにして設けることにより、インクの有無を確実に検出することができる。このような構成をとることによっても、特にユーザー側で気になるインク残量小の領域で、タイムリーなインク残量情報を得ることができるから、ユーザー満足度は大いに向上する。
図1は本発明の電子機器の基本構成を示すブロック図、図2は本発明の半導体装置の第1実施形態を示す断面図であり、図3は本発明の半導体装置の第1実施形態を示す外観図であり、これらの図において符号1は、ウエハレベルCSP(W−CSP)構造の半導体装置である。この半導体装置1は、矩形状の半導体基板10上に、インクの残量を検出する接液電極9,9(検出電極)と、プリンタ本体23側のコンタクトピン群21との間で情報の授受を行う接点電極20と、インクの情報を記憶するEEPROM4(記憶回路)と、これら接液電極9,9、接点電極20及びEEPROM4を一括して制御するコントローラ5(制御回路)と、を有して構成されている。
この例では、検出電極は、一組2つの接液電極9,9で構成され、この間の抵抗や電流を測定することによって、インクの有無を検出することができる。また、図4には、図2の断面図で示される本発明の半導体装置1の外観図の別の一例を示す。この例では、接液電極9が、6つ形成されている。こうすれば、仮に一組の接液電極9,9間に気泡やごみが存在して、接液電極9,9による検出精度が低下しても、それ以外の組の接液電極9,9間で検出精度を補うことができ、正確なインクの有無情報を得ることができる。この場合、1組以上の接液電極9,9で精度低下を防止することができ、接液電極9が多いほど検出精度を向上させることができる。なお、接液電極9,9を3組以上設けても良く、これにより詳細なインク情報を得ることができる。
符号41は、本実施形態の半導体装置を示すもので、上記第1実施形態と異なる点は、能動素子形成面10a上に形成された保護層17の開口部17aから露出する再配置配線16の一部を接液電極12(検出電極)としたことである。本実施形態は、開口部17a内に浸入するインクが露出する再配置配線16の一部に接液することによってインク情報を検出するものである。そのため、開口部17aから露出する再配置配線16上には、上記したような耐薬品性に優れた金属によりメッキが施されている。本実施形態では、不図示のNi−p+Auメッキ膜が形成されている。このようなメッキ膜を形成しておくことによって開口部17aから半導体装置41内にインクが浸入することが防止される。これにより、半導体装置41の能動素子形成面10a上の能動素子(集積回路)にインクの影響が及ぶことを阻止することができる。
このように、再配置配線16の一部を接液電極12とすることによって簡易な構成で上記実施形態と同様の機能を奏することができる。
次に、本実施形態におけるインクカートリッジ7について、図1、図6及び図7を参照して説明する。ここで、図7は図6のA−A断面図である。
インクカートリッジ7は、上記した半導体装置1を内蔵しており、後述する、コンタクトピン群21,21(電気的接点)を備えたプリンタ本体23(電子機器本体)に装着されるものである。この半導体装置1は、インクカートリッジ7内のインク情報を管理及び検出する液センサの機能を果たす。
また、これらインクカートリッジ7のインクタンク6内には異なる種類のインクがそれぞれ収容されており、各インクカートリッジ7の所定箇所からインクを導出できるようになっている。
図6に示すように、プリンタ本体23は、上記インクカートリッジ7を着脱可能に複数備えるもので、図7に示すインクカートリッジ7に設けられている接点電極20,20に各々接続するコンタクトピン群21,21(電気的接点)を有して構成されている。このプリンタ本体23は、装着された各インクカートリッジ7からのインクの供給を受ける記録ヘッドと、記録用紙13を記録ヘッドに対して相対的に移送させる紙送り手段と、を備えており、印刷データに基づいて記録ヘッドを移動させながら記録用紙13にインクを吐出させることで記録を行うものである。
次に、本発明に係るインクジェット式プリンタ30(電子機器)の主要構成について、図1及び図6に示す実施の形態に基づいて説明する。このインクジェット式プリンタ30は、プリンタ本体23に複数のインクカートリッジ7を着脱可能に備えたインクジェット式プリンタ30である。図6において符号31はキャリッジであり、このキャリッジ31は、キャリッジモータ32により駆動されるタイミングベルト33を介し、ガイドロッド34に案内されてプラテン35の軸方向に往復移動されるように構成されている。
このようにして、接液電極9,9間の通電状態を検知することでインクタンク6内のインクの有無を確認し、インクカートリッジ7の使用可否を判定する。
以上のことから、インクカートリッジ7内のインク情報を簡易な構成で正確かつ確実に検出及び管理することができ、高信頼性、高品質の製品を提供することができる。
Claims (11)
- ウエハレベルCSP構造の半導体装置であって、
集積回路が形成された第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を有する半導体基板と、
前記第1面上に設けられた保護層と、
前記第1面上に設けられ且つ前記集積回路と電気的に接続されており、前記保護層内に位置する開口部を介して少なくとも一部が前記保護層から露出した状態に設けられた検出電極と、
前記第2面上に設けられており、外部との電気的接点となる接点電極と、
前記半導体基板を貫通しており、前記集積回路と前記接点電極とを電気的に接続している貫通電極と、
を備え、
前記検出電極は、インクに接液することで前記インクの残量を検出し、
前記集積回路は、前記インクの残量を記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに記憶された前記インクの残量の更新を行う制御回路と、を含むことを特徴とする半導体装置。 - 前記検出電極は、前記開口部から突出しているバンプと、前記バンプの表面に設けられたメッキ膜と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記半導体基板と前記検出電極との間に絶縁体層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
- 前記半導体基板と前記接点電極との間に応力緩和層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記接点電極及び前記検出電極は、前記集積回路に含まれる能動素子を構成する導電材料と同一の導電材料によって、前記第1面或いは前記第2面上に直接形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体基板の面方向における前記検出電極の断面積は、前記メッキ膜の厚みにより、前記開口部の開口面積よりも大きく、且つ、前記バンプの表面が露出することがないことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- インクを収容するインク収容部を有する筐体と、
前記筐体内に設けられたウエハレベルCSP構造の半導体装置と、を備え、
前記半導体装置は、
集積回路が形成された第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を有する半導体基板と、
前記第1面上に設けられた保護層と、
前記第1面上に設けられ且つ前記集積回路に電気的に接続されており、前記保護層内に位置する開口部を介して少なくとも一部が前記保護層から露出した状態に設けられた検出電極と、
前記第2面上に設けられており、外部との電気的接点となる接点電極と、
前記半導体基板を貫通しており、前記集積回路と前記接点電極とを電気的に接続している貫通電極と、
を備え、
前記検出電極の一部が前記インク収容部内へ露出しており、
前記検出電極は、前記インクに接液することで前記インクの残量を検出し、
前記集積回路は、前記インクの残量を記憶する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに記憶された前記インクの残量の更新を行う制御回路と、を含むことを特徴とするインクカートリッジ。 - 前記検出電極が前記インク収容部の深さ方向に沿って複数設けられ、前記検出電極が前記収容部の底面に沿うようにして配置されていることを特徴とする請求項7に記載のインクカートリッジ。
- 前記検出電極は、前記開口部から突出しているバンプと、前記バンプの表面に設けられたメッキ膜と、を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載のインクカートリッジ。
- 前記半導体基板の面方向における前記検出電極の断面積は、前記メッキ膜の厚みにより、前記開口部の開口面積よりも大きく、且つ、前記バンプの表面が露出することがないことを特徴とする請求項9に記載のインクカートリッジ。
- 請求項7乃至10のいずれか一項に記載のインクカートリッジと、
前記接点電極と電気的に接続される接点と、を備えることを特徴とする電子機器。
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