JP4924408B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置によって取得された画像の処理技術に関する。
近年、CCD等の撮像素子を用いて被写体像に関する画像(撮影画像)を取得するデジタルカメラと称される撮像装置が広く普及している。デジタルカメラが備える撮像素子には、暗電流と呼ばれる電荷が発生するため、当該撮像素子によって取得される撮影画像には、暗電流によるノイズ(「暗電流ノイズ」とも称する)が含まれることになる。
撮影画像から暗電流ノイズを除去する手法として、例えば、撮像素子の露光(本露光)終了後に、撮像素子を遮光した状態で撮影(暗露光)を行い、本露光における撮像素子の出力から暗露光における撮像素子の出力を減算することで、撮影画像から暗電流ノイズを除去する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2000−209506号公報
しかしながら、撮像素子において発生する暗電流は、撮像素子の温度に応じて変化するため、撮像素子の駆動による発熱で、本露光において発生する暗電流ノイズのノイズ量と、暗露光において発生する暗電流ノイズのノイズ量とが変化すると、特許文献1に記載の技術では、本露光において取得された撮影画像から暗電流ノイズを精度良く除去できなくなる。
そこで、本発明は、本露光において取得された撮影画像からノイズ成分を精度良く除去することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、撮像装置であって、被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データとを記憶する記憶手段と、前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記第2の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、前記第1ノイズデータと前記第2ノイズデータとを用いて、前記露光期間において生じたノイズと前記非露光期間において生じたノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて前記第2画像データから、前記第1画像データに含まれるノイズ成分を推定するノイズ推定手段と、前記第1画像データから前記ノイズ成分を除去するノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の側面は、撮像装置であって、被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データとを記憶する記憶手段と、前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記第2の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、前記第2ノイズデータのデータ量を監視する監視手段と、前記第1画像データからノイズ成分を除去するノイズ補正手段とを備え、前記撮影制御手段は、前記第1の撮影動作終了後に前記第2の撮影動作を開始させるとともに、前記第2ノイズデータのデータ量が前記第1ノイズデータのデータ量と略同一になったときに、前記第2の撮影動作を終了させ、前記ノイズ補正手段は、前記第1画像データから前記第2画像データを減算することによって、前記ノイズ成分を除去することを特徴とする。
また、本発明の第3の側面は、撮像装置であって、被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データを記憶する第1記憶手段と、前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第2画素から取得されるノイズ画像データとを記憶する第2記憶手段と、前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記ノイズ画像データに基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、前記第1ノイズデータと前記第2ノイズデータとを用いて、前記露光期間において生じたノイズと前記非露光期間において生じたノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて前記第2画像データから、前記第1画像データに含まれるノイズ成分を推定するノイズ推定手段と、前記第1画像データから前記ノイズ成分を除去するノイズ補正手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、露光期間において生じたノイズと非露光期間において生じたノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて非露光期間において取得された第2画像データから、露光期間において取得された第1画像データに含まれるノイズ成分を推定するので、本露光において取得された撮影画像からノイズ成分を精度良く除去することが可能となる。
<1.第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
<1−1.構成>
図1、図2および図3は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの外観構成を示す図である。ここで、図1は、撮像装置1Aの正面外観図であり、図2は、撮像装置1Aの上面外観図であり、図3は、撮像装置1Aの背面外観図である。
撮像装置1Aは、デジタルカメラとして構成されており、その前面(図1参照)において撮影レンズ3を有している。
撮影レンズ3は、主として、レンズ群及び絞り等によって構成される。レンズ群には、光軸方向に移動することによって焦点位置を変更するフォーカスレンズ等が含まれている。
また、撮像装置1Aは、その上面(図2参照)において露光開始を指示するためのレリーズボタン(シャッターボタン)11とフラッシュ4とモードダイアル5とを備えている。
レリーズボタン11は、半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)の2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。レリーズボタン11が半押しされ半押し状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、位相差による自動合焦(AF)制御動作および自動露出(AE)制御動作等)が行われる。また、レリーズボタン11がさらに押し込まれて全押し状態になると、本撮影画像の撮影動作(撮像素子(後述)を用いて被写体像に関する露光動作を行い、その露光動作によって得られた画像信号に所定の画像処理を施す一連の動作)が行われる。
モードダイアル5は、回転可能な円盤状の部材によって構成され、ユーザは、モードダイアル5を回転させることによって、所望の撮影モードを選択して有効化することができる。
例えば、モードダイアル5を回転させてマニュアルモード(Mモード)を選択すると、ユーザはシャッタースピードおよび絞り値の双方を手動で決定することが可能になる。また、マニュアルモードにおいて方向選択キー17(図3)等を操作することによって、バルブ(長時間露光)撮影を行う撮影モードを選択することができる。バルブ撮影では、レリーズボタン11を押し続けている(全押し状態を継続している)間、シャッターが開いたままになり、所望の時間露光された画像(長時間露光画像)を取得することが可能になる。
また、撮像装置1Aは、その背面(図3参照)において、モニタ12とファインダ窓10とメインスイッチ(電源スイッチ)15とメニューボタン16と方向選択キー17とを備えている。
より詳細には、撮像装置1Aの背面の略中央には、モニタ(「表示部」とも称する)12が設けられている。モニタ12は、例えばカラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成される。モニタ12には、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、メモリカード等の記録デバイス105(図4参照)に記録された撮影画像を再生表示したりすることができる。
モニタ12の上部には、ファインダ窓10が設けられている。ファインダ窓10には、被写体像が導かれ、撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって、被写体像を視認し、構図決めを行うことが可能である。
モニタ12の左上部にはメインスイッチ15が設けられている。メインスイッチ15は2点スライドスイッチからなり、接点を左方の「OFF」位置に設定すると、撮像装置1Aの電源がオフになり、接点を右方の「ON」位置に設定すると、撮像装置1Aの電源がオンになる。
モニタ12の右側には、方向選択キー(カーソルキー)17が設けられている。この方向選択キー17は、上下左右の4方向の押圧操作が検出されるようになっている。なお、方向選択キー17は、上記4方向の押圧操作とは別に、中央部のプッシュボタン(決定ボタン)17aの押圧操作も検出されるようになっている。
モニタ12の左側には、メニューボタン16が設けられている。メニューボタン16が押下されるとモニタ12には、メニュー画面(設定画面)が表示される。ユーザは、メニュー画面上において方向選択キー17等を用いた選択操作または設定操作(単に「メニュー操作」とも称する)を行うことによって、撮像装置1Aの詳細動作(例えば、AFモード)の設定、および撮影条件の登録等を行うことができる。
<1−2.機能>
次に、撮像装置1Aの機能の概要について説明する。図4は、撮像装置1Aの機能構成を示すブロック図である。図5は、撮像素子C10の受光面を示す図である。
図4に示すように、撮像装置1Aは、撮像部101、AFE(アナログフロントエンド)102、画像処理部103、画像メモリ104、着脱可能な記録デバイス105、操作部106、および全体制御部110等を備えている。
操作部105は、レリーズボタン11、モードダイアル5(図1参照)およびメニューボタン16(図3参照)を含む各種ボタンおよびスイッチ等を備えて構成される。操作部105に対するユーザの入力操作に応答して、全体制御部110等が各種動作を実現する。例えば、レリーズボタン11の全押し状態が検出されると、本撮影画像の撮影動作が実行される。
撮像部101は、撮像素子(CCDまたはCMOS)C10等の光学センサを備えて構成されている。撮像素子C10では、フォトダイオードを有して構成される複数の画素が水平方向および垂直方向にマトリクス状に2次元配置されている。そして、当該複数の画素には、被写体像を形成する光(「被写体光」とも称する)を受光可能な有効画素領域NRに含まれる画素(「有効画素」とも称する)UGと、被写体光を受光不可能なオプティカルブラック(OPB)領域BRに含まれる画素(「ブラック画素」とも称する)BGとがある。
例えば、図5に示される撮像素子C10では、撮像素子C10の中央部が有効画素領域NRとして設定(規定)され、撮像素子C10の周辺部のうち上部(上端部)がオプティカルブラック領域BRとして設定されている。なお、ここでは撮像素子C10の上端部をオプティカルブラック領域BRとして設定したがこれに限定されず、撮像素子C10の下端部、左端部または右端部をオプティカルブラック領域BRとして設定してもよい。
有効画素UGは、露光されて被写体光を受光し、被写体像に関する画像信号(画素信号)を生成する。具体的には、各有効画素UGの受光面RMには、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色透過フィルターが市松状にベイヤー配列され、各有効画素UGは、結像された被写体の光像をR(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のアナログの電気信号に変換し、画像信号を生成する。
一方、ブラック画素BGは、画素表面に被写体光を遮光する遮光部材を有し、暗電流によるノイズ成分の信号(「ノイズ信号」とも称する)を画素信号の基準信号として生成する。当該ノイズ信号は、後述のノイズ除去部31において、有効画素UGによって取得された画像信号に含まれるノイズ成分を除去するために利用される。
AFE102は、撮像素子C10に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与える。そして、撮像素子C10を構成する各画素から出力される信号に所定の信号処理を施して、デジタル信号(「デジタル画素信号」とも称する)に変換し、画像処理部103に出力する機能を有している。
画像処理部103へ出力されたデジタル信号は、撮像素子C10の読み出しに同期して画像メモリ104に一旦格納される。画像メモリ104への格納は、撮像素子C10の読み出しが終了するまで(露光が終了するまで)行われ、露光終了後には、画像メモリ104内において撮像データが形成されている。
画像処理部103は、画像メモリ104に格納された撮像データにアクセスして所定の信号処理を行うもので、ノイズ除去部31、ホワイトバランス(WB)制御部32およびガンマ補正部33等を備えて構成されている。
ノイズ除去部31は、例えば、バルブ撮影における長時間露光時において、撮像素子C10において発生するノイズを画像データから除去する。なお、ノイズ除去部31では、画像データが有するノイズのうち、特に、暗電流によるノイズ(「暗電流ノイズ」とも称する)を精度良く除去することができる。詳細は、後述する。
ホワイトバランス制御部32は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行う。具体的には、ホワイトバランス制御部32は、全体制御部110から与えられるWB調整データに基づき、輝度または彩度データ等から撮影被写体において本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれの色成分の平均と、G/R比およびG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正部33は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的には、ガンマ補正部33は、予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて、画像データのレベルを色成分毎に非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
画像メモリ104は、不揮発性メモリによって構成され、撮影モード時には、画像処理部103から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対し全体制御部110により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、記録デバイス105から読み出された画像データを一時的に記憶する。
全体制御部110は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU、RAM110AおよびROM110B等を備えている。全体制御部110は、ROM110B内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、各種機能を実現する。図4における、撮像データ形成部111および撮影制御部112は、全体制御部110においてプログラムを実行することによって実現される機能を機能ブロックとして表したものである。
撮像データ形成部111は、AFE102から順次に出力されるデジタル信号を画像処理部103を介して画像メモリ104へと転送するとともに、画像メモリ104内において共通する画素ごとに順次積算して撮像データを形成する機能を有している。なお、画像メモリ104において形成される撮像データには、有効画素UGから得られた画像信号に基づく画像データと、ブラック画素BGから得られたノイズ信号に基づくノイズ画像データとが含まれている。
撮影制御部112は、選択された撮影モードにおける各種撮影動作を制御する機能を有している。
例えば、バルブ撮影では、レリーズボタン11の全押し状態が検出されている間、撮像素子C10の露光(「本露光」とも称する)が継続して行われるように制御される。具体的には、全押し状態が検出されている間、シャッターが開いたままになり、撮像素子C10において長時間の電荷蓄積が行われ、本撮像データ(「本露光データ」とも称する)HEが取得される。そして、全押し状態の解除が検出されると、シャッターを閉じた状態(「暗露光」または「非露光」とも称する)での撮影が行われ、撮像素子C10において発生する暗電流または白キズ等のノイズ成分によって形成された撮像データ(「ダーク撮像データ」または「暗露光データ」とも称する)BEが取得される。当該暗露光データBEは、本露光データHEに含まれる画像データ(「本画像データ」とも称する)のノイズを除去する際に用いられ、暗露光データBEには、有効画素UGから得られる画像データ(「ダーク画像データ」とも称する)と、ブラック画素BGから得られるノイズ画像データ(「ダークノイズ画像データ」とも称する)とが含まれている。なお、本実施形態における暗露光は、本露光期間(詳細には、本撮影における電荷蓄積時間)と同じ期間、行われるものとする。
<1−3.ノイズ除去>
次に、ノイズ除去部31において実行されるノイズ除去処理について詳述する。図6は、ノイズ除去処理に関するブロック図である。
図6に示されるように、ノイズ除去部31は、オプティカルブラック(OPB)検波部(「ノイズデータ取得部」とも称する)310、ノイズ推定部311およびノイズ補正部(「ノイズ減算部」とも称する)312を有し、バルブ撮影時において取得された画像データからノイズを除去する機能を有し、特に暗電流ノイズを精度良く除去する機能を有している。
具体的には、ノイズデータ取得部310には、本露光時において撮像部101およびAFE102によって生成されたデジタル画素信号(「本露光画素信号」とも称する)HSがAFE102のタイミングパルスに応じて順次に入力される。そして、ノイズデータ取得部310では、本露光画素信号HSのうちブラック画素BGにおいて取得されたデジタル信号(「本露光ノイズ信号」とも称する)BNSが順次に検出され、当該本露光ノイズ信号がノイズ積算値(「ノイズデータ」とも称する)HIとして蓄積(取得)される。なお、ノイズ積算値HIは、本露光において、各ブラック画素BGで生成されるデジタル信号を全て積算することによって取得される。
また、暗露光時には、撮像部101およびAFE102によって生成されたデジタル画素信号(「暗露光画素信号」または「ダーク画素信号」とも称する)DSがAFE102のタイミングパルスに応じて順次に入力され、ノイズデータ取得部310では、暗露光画素信号DSのうちブラック画素BGにおいて取得されたデジタル信号(「ダークノイズ信号」とも称する)DNSが順次に検出され、当該ダークノイズ信号がダークノイズ積算値(「ダークノイズデータ」とも称する)BIとして蓄積される。なお、ダークノイズ積算値BIは、暗露光において、各ブラック画素BGで生成されるデジタル信号を順次積算して取得される。
そして、暗露光が終了すると、ノイズ積算値HIとダークノイズ積算値BIとがノイズ推定部311にそれぞれ出力される(図6参照)。
また、本露光画素信号HSおよび暗露光画素信号DSは、ノイズデータ取得部310から画像メモリ104に転送される。画像メモリ104では、撮像データ形成部111によって、本露光画素信号HSに基づいて本露光データHEが形成され、暗露光画素信号DSに基づいて暗露光データBEが形成される。
ノイズ推定部311では、画像メモリ104に格納されている暗露光データBEが読み出され、当該暗露光データBEとノイズ積算値HIおよびダークノイズ積算値BIとを用いて、本露光において取得された本画像データの各画素PXの画素値に含まれる暗電流のノイズ成分CNが推定される。具体的には、本画像データにおける各画素PXの画素値に含まれる暗電流のノイズ成分CNは、ノイズ積算値HIとダークノイズ積算値BIとのノイズ比に、暗露光データBEに含まれるダーク画像データの各画素の画素値がそれぞれ乗算されることによって算出される。
ノイズ補正部312では、画像メモリ104に格納されている本露光データHEが読み出され、当該本露光データHEに含まれる本画像データの各画素PXの画素値から、暗電流のノイズ成分CNを除去する本画像データの補正処理が行われる。
ここで、本露光において有効画素領域NR内の或る有効画素UGj(ただし、jはi番目の画素を表している)によって取得された画素値から暗電流ノイズを除去する際のノイズ除去処理について図7を参照して説明する。図7は、ノイズ除去処理の概要図である。
図7では、本露光において有効画素UGjからノイズ成分CN(Qj)と画像成分(Pj)とを含む画素値(Uj)が取得されるとともに、ノイズデータ取得部310によってブラック画素BGからノイズ積算値HI(M)が取得されている。また、暗露光において有効画素UGjからノイズ成分の画素値(Rj)が取得されるとともに、ノイズデータ取得部310によってブラック画素BGからダークノイズ積算値BI(N)が取得されている。なお、本露光において有効画素UGjから取得された画素値(Uj)は、画像メモリ104に格納されている本画像データを構成する或る画素(詳細には、有効画素UGjに対応する対応画素PXj)の画素値であり、暗露光において有効画素UGjから取得された画素値(Rj)は、画像メモリ104に格納されているダーク画像データを構成する或る画素(詳細には、有効画素UGjに対応する対応画素DXj)の画素値である。
有効画素UGjによって取得された画素値(Uj)から暗電流ノイズを除去する場合、ノイズ推定部311によって、ノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とのノイズ比(M/N)が算出される。そして、当該ノイズ比(M/N)がダーク画像データの画素DXjの画素値(Rj)に乗算されて、本画像データの各画素PXjの画素値(Uj)に含まれるノイズ成分CN(Qj)の推定値(Rj・M/N)が取得される。
そして、ノイズ補正部312によって、本画像データの画素PXjの画素値(Uj)からノイズ成分の推定値(Rj・M/N)が減算され、ノイズ成分CN(Qj)が除去された画素値(Pj)が取得される。
このように、ノイズ除去部31において実行されるノイズ除去処理では、ノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とダーク画像データの各画素DXjの画素値(Rj)とを用いて、式(1)に示される演算を本画像データを構成する画素PXjごとに実行することによって、本画像データの各画素PXjの画素値(Uj)から暗電流のノイズ成分CN(Qj)を除去した画素値(Pj)が取得される。
Figure 0004924408
本実施形態では、上記ノイズ推定部311においてノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とのノイズ比(M/N)をダーク画像データの各画素値に乗じることによって本画像データのノイズ成分CNが推定されているが、これには、撮像素子C10の温度TCに応じた暗電流ノイズの変化率(変化割合)が、撮像素子C10内の各画素でほぼ等しいという関係が利用されている。以下では、本画像データのノイズ成分CNが推定される原理について詳述する。
図8は、撮像素子C10の温度TCに応じた暗電流の変化を示す図である。なお、図8において、破線グラフNR1は、有効画素領域NR内の或る有効画素UG1において生じる暗電流BC1の変化の様子を表し、実線グラフBR2は、オプティカルブラック領域BR内の或るブラック画素BG2において生じる暗電流BC2の変化の様子を表している。
撮像素子C10は、駆動されると発熱するため、撮影が長時間に及ぶと撮像素子C10の温度TCが上昇する。そして、図8に示されるように、撮像素子C10の温度TCが上昇すると、撮像素子C10において生じる暗電流BCが増加する。
撮像素子C10の温度上昇による暗電流BCの増加率は、撮像素子C10内の各画素においてほぼ等しくなる。具体的には、撮像素子C10の温度TCに応じた、有効画素領域NR内の有効画素UG1において生じる暗電流BC1の変化率は、撮像素子C10の温度TCに応じた、オプティカルブラック領域BR内のブラック画素BG2において生じる暗電流BC2の変化率とほぼ等しくなる。
例えば、図8では、撮像素子C10の温度TCが約35(℃)のときは、有効画素UG1の暗電流BC1(Ca)は、約1.3(mV)であり、ブラック画素BG2の暗電流BC2(Cm)は、約1.4(mV)であるが、撮像素子C10の温度TCが約50(℃)になると、有効画素UG1の暗電流BC1(Cb)は、約3.4(mV)となり、ブラック画素BG2の暗電流BC2(Cn)は、約4.0(mV)となっている。すなわち、有効画素UG1の暗電流BC1の変化率(Cb/Ca)は、約2.6となり、ブラック画素BG2の暗電流BC2の変化率(Cn/Cm)は、約2.9となっていることから、有効画素UG1およびブラック画素BG2それぞれにおける暗電流の変化率は、ほぼ等しく、式(2)の関係式が成り立つと言える。
Figure 0004924408
上式(2)を変形すると、式(3)となり、当該式(3)の右辺(Cm/Cn)は、本露光の際にブラック画素BG2で生じた暗電流と暗露光の際にブラック画素BG2で生じた暗電流との暗電流比(「ブラック暗電流比」とも称する)を表している。当該ブラック暗電流比(Cm/Cn)は、本露光と暗露光とにおいてブラック画素BG2で生じる暗電流ノイズの比と等価であり、式(1)に含まれるノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とのノイズ比(M/N)と等しくなる。
Figure 0004924408
一方、式(3)の左辺(Ca/Cb)は、本露光の際に有効画素UG1で生じた暗電流と暗露光の際に有効画素UG1で生じた暗電流との暗電流比を表し、当該暗電流比(Ca/Cb)は、本露光と暗露光とにおいて有効画素UG1で生じる暗電流ノイズの比と等価になる。
ここで、式(3)は等式であることから、ブラック暗電流比(Cm/Cn)に暗露光の際に有効画素UG1で生じた暗電流ノイズを掛けると、本露光の際に有効画素UG1で生じた暗電流ノイズが算出されることになる。すなわち、ノイズ比(M/N)に暗露光において有効画素UGjから得られたダーク画像データの各画素の画素値(Rj)を掛けると、本画像データの画素PXjに含まれるノイズ成分CNの推定値が算出されることになる。
<1−4.動作>
次に、撮像装置1Aにおいて、バルブ撮影を行う撮影モードが選択されたときの撮像装置1Aの動作について説明する。図9は、撮像装置1Aのバルブ撮影における動作フローチャートである。
図9に示されるように、まず、ステップSP1では、レリーズボタン11が全押し状態であるか否かが検出される。全押し状態が検出されない場合は、全押し状態が検出されるまで待ち状態となり、全押し状態が検出されると、ステップSP2に移行する。
ステップSP2では、本露光が開始される。具体的には、被写体光が撮像素子C10に照射され、撮像素子C10を構成する各画素において画素信号が生成される。
ステップSP3では、ノイズデータ取得部310によってノイズ積算値HIが蓄積されるとともに、撮像データ形成部111によって画像メモリ104内に本露光データHEが形成される。
ステップSP4では、レリーズボタン11の全押し状態が解除されたか否かが検出される。全押し状態の解除が検出されない場合は、ステップSP3へと戻り、本露光が継続して実行される。一方、全押し状態の解除が検出された場合は、ステップSP5へと移行し、本露光を終了させる処理が行われる。
ステップSP6では、暗露光が開始される。具体的には、シャッターを閉じた状態での撮影(暗露光)が開始され、撮像素子C10の各画素では、暗電流ノイズによる画素信号が生成される。
ステップSP7では、ノイズデータ取得部310によってダークノイズ積算値BIが蓄積されるとともに、撮像データ形成部111によって画像メモリ104内に暗露光データBEが形成される。
ステップSP8では、暗露光を終了させるか否かが判断される。撮像装置1Aでは、本露光期間と同じ期間、暗露光が行われたか否かが判断される。暗露光を終了させない場合は、ステップSP7へと戻り、暗露光が継続して実行される。一方、暗露光を終了させる場合は、ステップSP9へと移行し、暗露光を終了させる処理が行われる。
ステップSP10では、ノイズ推定部311によって、本画像データの各画素PXの画素値に含まれる暗電流のノイズ成分CNが推定される。
ステップSP11では、ノイズ補正部312によって、本画像データの各画素PXの画素値から、暗電流のノイズ成分CNが減算され、ノイズ成分CNが除去された本画像データが取得される。
以上のように、撮像装置1Aでは、本露光において生じた暗電流ノイズと暗露光において生じた暗電流ノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて暗露光において各有効画素UGで発生していた暗電流ノイズから、本露光において各有効画素UGで発生していたと推定される暗電流ノイズを取得する。
これによれば、長時間露光が行われ、撮像素子C10の発熱による温度上昇によって暗電流ノイズが増加し、本露光において取得された本画像データに含まれる暗電流ノイズと、暗露光において取得された画像データに含まれる暗電流ノイズとのノイズ量が変化した場合にも、本画像データに含まれる暗電流ノイズを精度の良く推定することができるので、本画像データに含まれる暗電流ノイズを精度良く取り除くことが可能になる。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る撮像装置1Bでは、長時間露光において、暗露光される期間(暗露光期間)が本露光期間よりも短く(短期間に)設定される。図10は、撮像装置1Bにおいて実行されるノイズ除去処理の概要図である。
なお、第2実施形態に係る撮像装置1Bは、長時間露光撮影における暗露光期間が本露光期間よりも短期間である点以外は、第1実施形態に係る撮像装置1Aと同様の構成および機能(図1〜図6参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図10に示されるように、暗露光期間が短く設定されたことにより、暗露光においてノイズデータ取得部310で取得されるダークノイズ積算値BI(N)、および画像メモリ104で形成されるダーク画像データの各画素DXjの画素値(Rj)は、ともに小さくなる。
しかし、撮像素子C10の温度に応じた、有効画素UG1において生じる暗電流BC1の変化率は、撮像素子C10の温度に応じた、ブラック画素BG2において生じる暗電流BC2の変化率とほぼ等しく、撮像装置1Aのノイズ推定部311では、ノイズ成分CNの推定が本露光と暗露光とにおいてブラック画素BG2で生じる暗電流ノイズの比に基づいて行われるので、撮像装置1Bでも、撮像装置1Aのノイズ除去部31において実行される処理をそのまま実行することによって本画像データに含まれる暗電流ノイズを精度良く取り除くことができる。
すなわち、撮像装置1Bでは、ノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とダーク画像データの各画素DXjの画素値(Rj)とを用いて、式(1)に示される演算を本画像データを構成する画素PXjごとに実行することによって、本画像データの各画素PXjの画素値(Uj)に含まれるノイズ成分CN(Qj)の除去が行われる。
このように、本露光において生じた暗電流ノイズと暗露光において生じた暗電流ノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いてダーク画像データから本画像データに含まれるノイズ成分を推定することによれば、暗露光を本露光と同じ時間実行しない場合にも、本画像データに含まれるノイズ成分を精度良く除去することができる。すなわち、撮像装置1Bでは、暗露光期間を本露光期間よりも短縮することができるので、長時間露光撮影に要する時間(総撮影時間)を短縮することが可能となる。
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る撮像装置1Cは、ノイズデータ取得部310において、暗露光において取得されるダークノイズ積算値BIを監視し、当該ダークノイズ積算値BIとノイズ積算値HIとのデータ量が略同一となったときに、暗露光を終了する。図11は、撮像装置1Cの機能構成を示すブロック図である。図12は、撮像装置1Cにおいて実行されるノイズ除去処理の概要図である。
なお、第3実施形態に係る撮像装置1Cは、ダークノイズ積算値BIを監視し、当該ダークノイズ積算値BIがノイズ積算値HIと略同一となったときに、暗露光を終了する点以外は、第1実施形態に係る撮像装置1Aと同様の構成および機能(図1〜図3、図5および図6参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示されるように、撮像装置1Cは、全体制御部110において実行される機能部として、ノイズ積算値監視部113をさらに備えている。
ノイズ積算値監視部113は、ノイズデータ取得部310において順次に蓄積されるダークノイズ積算値BIを監視し、ダークノイズ積算値BIがノイズ積算値HIと略同一となったときに、撮影制御部112に暗露光を終了させる制御を実行させる機能を有している。
具体的には、図12に示されるように、ノイズデータ取得部310において本露光時にノイズ積算値HI(M)が取得された後、暗露光時にダークノイズ積算値BI(N)がノイズ積算値監視部113によって監視(モニタ)されながら順次に取得される。そして、ダークノイズ信号DNSが順次に蓄積されて、ダークノイズ積算値BI(N)がノイズ積算値HI(M)と略同一となったときに撮影制御部112によって暗露光が終了される。
なお、略同一であるか否かは、例えば、ノイズ積算値HI(M)がダークノイズ積算値BI(N)以上であることが検出されると、ダークノイズ積算値BI(N)がノイズ積算値HI(M)と略同一になったと判断するようにすればよい。
そして、暗露光が終了すると、ノイズ推定部311およびノイズ補正部312において、ノイズ除去処理が行われる。ここで、ノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とのノイズ比(M/N)は「1」となり、上記式(1)は式(4)となるので、ノイズ推定部311およびノイズ補正部312によって、実質的には、式(4)に示される演算が実行されることになる。より詳細には、本画像データを構成する各画素PXjの画素値(Uj)からダーク画像データにおいて対応する各画素DXjの画素値(Rj)が減算されることによって、本画像データの各画素PXjの画素値(Uj)から暗電流のノイズ成分CN(Qj)が除去される。
Figure 0004924408
このように、撮像装置1Cでは、順次に蓄積されるダークノイズ積算値BIを監視し、ダークノイズ積算値BIがノイズ積算値HIと略同一となったときに、暗露光を終了するので、暗露光期間を短縮することが可能になる。具体的には、撮像素子C10の駆動が長時間になると撮像素子C10の温度が上昇し、暗電流ノイズが増加することから、本露光時よりも撮像素子C10の温度が高くなると予想される暗露光時には、本露光において生じる暗電流ノイズよりも多くの暗電流ノイズが発生すると予想される。このため、暗露光において取得されるダークノイズ積算値BIは、比較的短時間に本露光において取得されるノイズ積算値HIに等しくなると考えられる。すなわち、撮像装置1Cでは、本露光期間に比べて暗露光期間を短くすることができる。
また、撮像装置1Cでは、ノイズ除去を実行する際の演算を、本画像データとダーク画像データとの画素間の減算処理に単純化できるので、ノイズ除去に要する演算時間を短縮できる。
<4.第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る撮像装置1Dでは、暗露光によって取得される暗露光データBEが長時間露光前に予め取得されている。図13は、ノイズ除去処理に関するブロック図である。図14は、撮像装置1Dにおいて実行されるノイズ除去処理の概要図である。
なお、第4実施形態に係る撮像装置1Dは、暗露光データBEが長時間露光前に予め取得されている点以外は、第1実施形態に係る撮像装置1Aと同様の構成および機能(図1〜図6参照)を有しており、共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
上述のように、撮像装置1Dでは、長時間露光前に暗露光が行われ、暗露光データBE(詳細には、ダーク画像データおよびダークノイズ画像データ)が予め取得され、当該暗露光データBEが全体制御部110のROM110Bに格納されている。
そして、図13に示されるように、長時間露光撮影の際、ノイズデータ取得部310では、本露光においてノイズ積算値HIが取得されるとともに、ROM110Bから読み出された暗露光データBEからダークノイズ積算値BIが取得される。なお、撮像装置1Dでは、本露光後の暗露光は実行されない。
ノイズ推定部311では、ROM110Bに格納されている暗露光データBEが読み出され、当該暗露光データBEとノイズ積算値HIとを用いて、本露光において取得された本画像データの各画素PXに含まれる暗電流のノイズ成分CNが推定される。具体的には、図14に示されるように、ノイズ積算値HI(M)とダークノイズ積算値BI(N)とのノイズ比(M/N)が算出され、当該ノイズ比(M/N)がダーク画像データの画素DXjの画素値(Rj)に乗算されて、本画像データの画素PXjに含まれるノイズ成分CNの推定値(Rj・M/N)が取得される。
ノイズ補正部312では、画像メモリ104に格納されている本露光データHEが読み出され、当該本露光データHEに含まれる本画像データの画素PXjの画素値(Uj)からノイズ成分の推定値(Rj・M/N)が減算され、ノイズ成分CN(Qj)が除去された画素値(Pj)が取得される(図13、14参照)。
このように、撮像装置1Dでは、暗露光データBEが予め取得されているので、長時間露光撮影の際の暗露光を省略することが可能になり、総撮影時間を短縮することができる。
なお、暗露光データBEは、撮像装置1Dの出荷段階で取得してもよく、また長時間露光前にユーザの指示に基づいて暗露光を行い、当該暗露光において取得してもよい。
<5.変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態では、撮像部101およびAFE102によって生成されたデジタル画素信号(詳細には、本露光画素信号HSおよび暗露光画素信号DS)がAFE102のタイミングパルスに応じてノイズデータ取得部310に入力され、その後、画像メモリ104に転送されていたが、これに限定されない。図15は、変形例に係る撮像装置1Eのノイズ除去処理に関するブロック図である。
具体的には、図15に示されるように、デジタル画素信号を画像メモリ104に直接転送してもよい。これにより、画像メモリ104では、本露光画素信号HSに基づいて本露光データHEが形成され、暗露光画素信号DSに基づいて暗露光データBEが形成される。
そして、ノイズデータ取得部310では、本露光データHEが読み出され、ノイズ積算値HIが取得されるとともに、暗露光データBEが読み出され、ダークノイズ積算値BIが取得される。
撮像装置の外観構成を示す図である。 撮像装置の外観構成を示す図である。 撮像装置の外観構成を示す図である。 撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 撮像素子の受光面を示す図である。 ノイズ除去処理に関するブロック図である。 第1実施形態におけるノイズ除去処理の概要図である。 撮像素子の温度に応じた暗電流の変化を示す図である。 バルブ撮影における動作フローチャートである。 第2実施形態におけるノイズ除去処理の概要図である。 第3実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 第3実施形態におけるノイズ除去処理の概要図である。 ノイズ除去処理に関するブロック図である。 第4実施形態におけるノイズ除去処理の概要図である。 変形例に係る撮像装置のノイズ除去処理に関するブロック図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E 撮像装置
101 撮像部
C10 撮像素子
103 画像処理部
104 画像メモリ
110 全体制御部
111 撮像データ形成部
112 撮影制御部
113 ノイズ積算値監視部
31 ノイズ除去部
310 オプティカルブラック(OPB)検波部
311 ノイズ推定部
312 ノイズ補正部
NR 有効画素領域
BR オプティカルブラック領域
UG,UG1,UGj 有効画素
BG,BG2 ブラック画素
HE 本露光データ
BE 暗露光データ
HI ノイズ積算値
BI ダークノイズ積算値

Claims (6)

  1. 撮像装置であって、
    被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データとを記憶する記憶手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記第2の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、
    前記第1ノイズデータと前記第2ノイズデータとを用いて、前記露光期間において生じたノイズと前記非露光期間において生じたノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて前記第2画像データから、前記第1画像データに含まれるノイズ成分を推定するノイズ推定手段と、
    前記第1画像データから前記ノイズ成分を除去するノイズ補正手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮影制御手段は、前記第1の撮影動作終了後に、前記露光期間よりも短い前記非露光期間で前記第2の撮影動作を実行させることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第2ノイズデータのデータ量を監視する監視手段、
    をさらに備え、
    前記撮影制御手段は、前記第1の撮影動作終了後に前記第2の撮影動作を開始させるとともに、前記第2ノイズデータのデータ量が前記第1ノイズデータのデータ量と略同一になったときに、前記第2の撮影動作を終了させることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記第2画素は、前記被写体光を遮光するオプティカルブラック領域内の画素であることを特徴とする撮像装置。
  5. 撮像装置であって、
    被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データとを記憶する記憶手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記第2の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、
    前記第2ノイズデータのデータ量を監視する監視手段と、
    前記第1画像データからノイズ成分を除去するノイズ補正手段と、
    を備え、
    前記撮影制御手段は、前記第1の撮影動作終了後に前記第2の撮影動作を開始させるとともに、前記第2ノイズデータのデータ量が前記第1ノイズデータのデータ量と略同一になったときに、前記第2の撮影動作を終了させ、
    前記ノイズ補正手段は、前記第1画像データから前記第2画像データを減算することによって、前記ノイズ成分を除去することを特徴とする撮像装置。
  6. 撮像装置であって、
    被写体光を受光可能な第1画素および前記被写体光を受光不可能な第2画素を有する撮像素子と、
    前記撮像素子を露光した露光期間に第1の撮影動作を実行させ、前記撮像素子を露光しない非露光期間に第2の撮影動作を実行させる撮影制御手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第1画素から取得される第1画像データを記憶する第1記憶手段と、
    前記第2の撮影動作によって前記第1画素から取得される第2画像データと、前記第2の撮影動作によって前記第2画素から取得されるノイズ画像データとを記憶する第2記憶手段と、
    前記第1の撮影動作によって前記第2画素で生成される画素信号に基づいて第1ノイズデータを取得するとともに、前記ノイズ画像データに基づいて第2ノイズデータを取得するノイズデータ取得手段と、
    前記第1ノイズデータと前記第2ノイズデータとを用いて、前記露光期間において生じたノイズと前記非露光期間において生じたノイズとのノイズ比を算出し、当該ノイズ比を用いて前記第2画像データから、前記第1画像データに含まれるノイズ成分を推定するノイズ推定手段と、
    前記第1画像データから前記ノイズ成分を除去するノイズ補正手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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