JP4920549B2 - 木材成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、木材を圧縮成形する際に使用する木材成形用金型に関する。
近年、自然素材である木材が注目されている。木材はさまざまな木目を有するため、原木から形取る箇所に応じて個体差が生じ、その個体差が製品ごとの個性となる。また、長期の使用によって生じる傷や色合いの変化自体も、独特の風合いとなって使用者に親しみを生じさせることがある。これらの理由により、合成樹脂や軽金属を用いた製品にはない、個性的で味わい深い製品を生み出すことのできる素材として木材が注目されており、その成形技術も飛躍的に進歩しつつある。
従来、木材の成形技術として、吸水軟化した1枚の木材を圧縮し、その木材を圧縮方向と略平行にスライスして板状の一次固定品を得た後、この一次固定品を加熱吸水させながら所定の3次元形状に成形する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、軟化処理した状態で圧縮した1枚の木材を仮固定し、この木材を型に入れて回復させることによって型成形する技術も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許第3078452号公報 特開平11−77619号公報
ところで、木材を圧縮成形する際には、その木材から樹液がしみ出す。このしみ出した樹液は、金型に付着したり、金型間の隙間に回り込む。このため、上述した従来技術では、圧縮した後に木材を乾燥させても木材が金型から離れず、また金型間も密着するため、金型を型開きすることが困難な場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、木材を圧縮成形した後、容易に型開きすることができる木材成形用金型を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る木材成形用金型は、成形対象の木材を挟持して該木材に圧縮力を加える一対の金型と、前記一対の金型のうち一方の金型に設けられ、他方の金型と係合することによって前記一対の金型を型締めする型締め部材とを備えた木材成形用金型において、前記型締め部材と前記他方の金型との係合を解除し、前記他方の金型に力を加えることによって前記一対の金型を型開きする係合解除型開き手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る木材成形用金型は、上記発明において、前記型締め部材は、型締めの際に前記一対の金型が互いに相対移動する方向と平行な一つの平面であって前記一方の金型を通過する一つの平面を対称面として略対称に配置され、前記対称面と直交する方向にそれぞれ進退可能であり、前記他方の金型とそれぞれ係合可能な一対の係合部材を複数対有するとともに、互いに異なる対に属し、かつ互いに隣接する2つの前記係合部材を連結する棒状の連結部材を有し、前記係合解除型開き手段は、前記連結部材の中心軸を回転中心として回動可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る木材成形用金型は、上記発明において、前記係合解除型開き手段は、棒状をなす本体部と、前記本体部の端部の側面から前記本体部の長手方向と交わる円周方向に延在した舌片状をなし、前記連結部材に掛止されるフック部と、前記本体部の端部から前記本体部の長手方向に沿って延在し、前記連結部材の中心軸を回転中心とした回動の際に前記一対の金型に当接する当接部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る木材成形用金型は、上記発明において、前記係合解除型開き手段は、前記連結部材の中心軸を回転中心として回動するとき、前記当接部の先端が前記一方の金型の側面に当接し、前記連結部材に対して前記一方の金型の側面から遠ざける向きの力を作用することによって前記型締め部材と前記一方の金型との係合を解除した後、前記当接部が前記他方の金型に当接し、前記他方の金型に対して前記一方の金型から離間する方向の力を作用することによって前記一対の金型を型開きすることを特徴とする。
また、本発明に係る木材成形用金型は、上記発明において、前記一対の係合部材は、少なくとも前記他方の金型と係合した状態で、各々が前記一方の金型と前記対称面に直交する平面で面接触し、前記型締め部材は、前記一対の係合部材を前記対称面と直交する方向に沿って連結し、この連結した前記一対の係合部材を互いに近づく向きに付勢する弾性部材をさらに有することを特徴とする。
また、本発明に係る木材成形用金型は、上記発明において、前記型締め部材は、前記係合部材を前記一方の金型に対して回動可能に支持し、前記連結部材の中心軸と平行な支軸と、前記一方の金型にそれぞれ固定され、前記支軸の長手方向のいずれか一方の端部をそれぞれ保持する一対の保持部材と、前記係合部材の長手方向の端部であって前記他方の金型と係合する端部を前記一方の金型へ近づく向きに付勢する付勢部材と、をさらに有することを特徴とする。
本発明に係る木材成形用金型によれば、成形対象の木材を挟持して該木材に圧縮力を加える一対の金型のうち一方の金型に設けられた型締め部材と他方の金型との係合を解除し、他方の金型に力を加えることによって一対の金型を型開きする係合解除型開き手段を備えたため、木材の樹液が一対の金型間に付着し、型締め部材と金型との係合を解除しただけでは金型同士を型開きするのが困難な場合であっても、容易に型開きすることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面はあくまでも模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型の構成を示す斜視図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図1および図2に示す木材成形用金型1は、成形対象の木材を挟持して圧縮力を加える一対のコア金型2およびキャビティ金型3と、コア金型2に設けられ、キャビティ金型3と係合することによってコア金型2とキャビティ金型3とを型締めする型締め部材4と、コア金型2に取り付けられ、コア金型2に対して下降してくるキャビティ金型3を上方へ付勢しながら支持するバネ部材5と、コア金型2および型締め部材4を載置する載置台6と、キャビティ金型3と型締め部材4との係合を解除し、キャビティ金型3に力を加えることによってコア金型2とキャビティ金型3とを型開きする係合解除型開き手段である型開き用治具7と、を備える。
コア金型2は、圧縮成形後の木材の形状の一部に対応して突起する凸部21と、凸部21の底面側を支持する略直方体状の台座部22と、台座部22の表面の四隅付近から凸部21が突起している方向へそれぞれ突出し、キャビティ金型3のコア金型2に対する進行方向を案内する4つの案内ピン23と、を有し、載置台6に固定されている。
台座部22は、載置台6と対向する底面に設けられ、載置台6との間で型締め部材4の一部を保持する溝部221と、案内ピン23が突出する方向と平行な方向に貫通され、バネ部材5をその貫通方向に沿って伸縮可能に保持する孔部222と、台座部22の側面であって溝部221の端部を有する側面の略中央部から台座部22の上面にかけて切り欠かれ、型開き用治具7の先端部の通路となる切り欠き部223と、を有する。図1および図2に示す場合、台座部22は、互いに平行な2つの溝部221を有する。また、台座部22は、4つの案内ピン23の各近傍にそれぞれ形成された4つの孔部222を有しており、4つのバネ部材5を保持している。
キャビティ金型3は、コア金型2の凸部21と対向し、圧縮成形後の木材の形状の一部に対応してくぼんだ凹部31と、凹部31の開口端と滑らかに連なり、凹部31の開口端から遠ざかるにつれて開口断面積が大きくなる斜面部32と、コア金型2が有する4つの案内ピン23のいずれかを各々挿通する4つのピン挿通孔33と、本体部分の外側面に形成され、型締め部材4と係合する溝部34と、を有する。
型締め部材4は、互いに同じ形状をなし、コア金型2の凸部21の中心部を通過する対称面S(図2を参照)に対して対称に配置され、各々がキャビティ金型3の溝部34と係合する一対の係合部材41と、一対の係合部材41を対称面Sと直交する方向に沿って連結し、各係合部材41を互いに近づく向きに付勢するバネ部材42(弾性部材)とを備えた組を2組有するとともに、互いに異なる組に属し、かつ互いに隣接する2つの係合部材41を連結する棒状の連結部材43を有する。
図3は、係合部材41の構成を示す斜視図である。同図に示す係合部材41は、キャビティ金型3の溝部34と係合可能な略鉤型をなす係合部411と、係合部411の略鉤型をなす側面から係合部411の長手方向と直交する方向(係合部材41がバネ部材42によって付勢される方向)に延在し、少なくともキャビティ金型3と係合した状態でコア金型2の台座部22が有する溝部221の底面と面接触する面接触部412と、面接触部412の端部に設けられ、バネ部材42を取り付けるバネ部材取付部413と、を有する。係合部材41は、厚さが均一な略L字状をなしている。なお、図2において、溝部221の底面は、面接触部412の上方に位置している。
係合部411は、略鉤型をなす側面の先端部が、係合部411の長手方向に対して傾斜した斜面411aを有する先細のテーパ形状をなす。係合部411の側面のうち斜面411aに連なる側面411bは、係合部411の長手方向と平行である。また、側面411bとの境界で段差を有し、側面411bよりも退避している側面411cも、係合部411の長手方向と平行である。斜面411a、および側面411b、411cは、木材の圧縮成形時にキャビティ金型3と接触可能であり、キャビティ金型3の溝部34と係合する係合面411eと、コア金型2の台座部22が有する溝部221の底面と面接触する面接触部412の上面412aとは対向する平行平面である。係合部411のうち、斜面411aおよび側面411bと直交する面の長手方向中央付近の適宜位置には、幅方向に貫通し、連結部材43の端部を取り付ける孔部411dが形成されている。
バネ部材取付部413は、バネ部材42の端部を取り付ける孔部413aを有する。
連結部材43は、コア金型2の凸部21を挟んで両側に設けられている。この2つの連結部材43には、型開き用治具7がそれぞれ掛止される。
以上の構成を有する係合部材41は、バネ部材42による弾性力を受けながら、対称面Sと直交する方向(図1および図2のx軸方向)に沿って進退可能である。
ところで、型締め部材4を用いてコア金型2とキャビティ金型3との型締めを行うことができるようにするためには、キャビティ金型3の寸法とコア金型2に組み付けた型締め部材4の寸法との間で少なくとも満たすべき条件がある。具体的には、キャビティ金型3の下端部のうち一対の係合部材41とそれぞれ接触する下端部の幅wは、一対の係合部材41の係合部411がそれぞれ有する斜面411aの最先端同士の距離の最小値d1以下でなければならない。また、幅wは、一対の係合部材41の係合部411がそれぞれ有する側面411b間の距離の最小値d2よりも大きくなければならない(d2<w≦d1)。これらの最小値d1、d2は、キャビティ金型3と型締め部材4とが接触していない状態で取り得る値である(図2を参照)。なお、図2では、d2<w<d1の場合を示している。
なお、コア金型2に対して一対の係合部材41とバネ部材42とからなる組を3組以上設けることも可能である。この場合には、コア金型2の溝部221の数やキャビティ金型3の溝部34の数も変更する必要がある。また、コア金型2に取り付けるバネ部材5の個数は4個に限られるわけではない。これらの具体的な数は、コア金型2およびキャビティ金型3の各々の大きさや重量などの諸条件に応じて適宜定められる。
図4は、型開き用治具7を連結部材43に掛止した状態を模式的に示す部分断面図である。型開き用治具7は、棒状をなす本体部71と、本体部71の端部の側面から本体部71の長手方向と交わる円周方向に延在した舌片状をなし、連結部材43に掛止されるフック部72と、本体部71の端部から本体部71の長手方向に沿って延在し、フック部72を連結部材43の中心軸を回転中心とした回動の途中でコア金型2の切り欠き部223の底面とキャビティ金型3の底面に順次当接する当接部73と、を有する。
型開き用治具7を連結部材43に掛止した状態で、連結部材43の中心軸から当接部73の先端までの長手方向に沿った長さaは、連結部材43の中心と載置台6の上面との距離hよりも小さい(a<h)。これにより、型開き用治具7は、連結部材43の中心軸を回転中心として回動する際に載置台6と接触しない。
また、上述した長さaは、連結部材43の中心と切り欠き部223の開口面の下端との距離rよりも小さい(a<r)。これにより、型開き用治具7は、連結部材43の中心軸を回転中心として回動する際に当接部73が切り欠き部223の内部に進入することができる。
さらに、上述した長さaは、連結部材43の中心軸とコア金型2の切り欠き部223の底面との距離であって切り欠き部223の深さ方向(図4のx軸方向)に沿った距離wよりも大きくなければならない(a>w)。型開き用治具7は、この条件に加えて、長さaと距離wとの差a−wが、係合部411の側面411bの側面411cに対する突出量f(図3を参照)よりも大きい(a−w>f)という条件を満たすことにより、係合部材41とキャビティ金型3との係合を解除することが可能となる。
ところで、図4に示す平面Pは、台座部22の上面とキャビティ金型3の底面とが当接する平面である。図4において、連結部材43の最下点は平面P上に位置しているが、より一般に、連結部材43の最下点は、平面Pの近傍に位置していればよい。
型開き用治具7は、フック部72を連結部材43に掛止した状態で回動する。このため、フック部72の内側面は連結部材43の側面との間で良好な摺動性を有している方が好ましい。そこで、フック部72の材質と連結部材43の材質との組み合わせを摺動性のよい組み合わせとしてもよいし、フック部72の内側面と連結部材43の側面との少なくとも一方にフッ素樹脂をコーティングしてもよい。
次に、以上の構成を有する木材成形用金型1を用いた木材の圧縮成形方法について説明する。まず、成形対象の木材を、無圧縮状態にある無垢材から切削などを行うことによって形取る。図5は、形取った木材(ブランク材)の形状を示す平面図である。図6は、図5のB−B線断面図である。図7は、図5のC−C線断面図である。図5〜図7に示す木材10は船形形状をなし、後述する圧縮工程によって減少する分の容積を予め加えた容積を有する。なお、図5に示す木材10の表面の木目模様はあくまでも一例に過ぎない。
木材10は、ヒノキ、ヒバ、桐、杉、松、桜、欅、黒檀、紫檀、竹、チーク、マホガニー、ローズウッドなどの中から、圧縮成形後の用途を含む各種条件に応じて最適な素材を適用することができる。
図8は、上記の如く形取った木材10をコア金型2の凸部21に載置した状態を示す図である。図9は、図8の断面図であり、図2と同じ断面(図1のA−A線断面)で見た図である。図9において、木材10の曲率は凸部21の曲率よりも大きいため、圧縮前の木材10と凸部21との間には隙間が生じている。
続いて、図8等に示す状態からキャビティ金型3を下降させてコア金型2の案内ピン23の先端をキャビティ金型3のピン挿通孔33の開口底面へ位置合わせした後、キャビティ金型3をコア金型2へ向けて下降させる。キャビティ金型3が下降していくと、やがてキャビティ金型3の下端部が係合部材41の斜面411aと接触し始め、その下端部が斜面411aを摺動しながら徐々に下降していく。この際、係合部材41はキャビティ金型3からの力を受けて、バネ部材42の付勢力に抗し、対称面Sから遠ざかる方向へ徐々に移動しながら開いていく。キャビティ金型3がさらに下降すると、キャビティ金型3の外側面が係合部411の側面411bに接触し始め、その側面411bを摺動しながら下降していく。
図10は、キャビティ金型3が下降してコア金型2との間で木材10を挟持した状態を示す図である。図11は、図10の断面図であり、図2と同じ断面(図1のA−A線断面)で見た図である。キャビティ金型3は、斜面部32が木材10に当接する位置まで下降して停止する。この状態で、キャビティ金型3の底面はバネ部材5と接触し、バネ部材5によって上方に付勢されて支持される。図10および図11に示す状態において、係合部材41は凸部21に対して最も遠ざかっている。
図10および図11に示す状態に達した後、木材10を大気より高温高圧の水蒸気雰囲気中で所定時間放置し、水分を過剰に吸収させることによって十分に軟化させる。ここでいう高温とは、温度が100〜230℃、より好ましくは180〜230℃、さらに好ましくは180〜200℃のことである。また、高圧とは、圧力が0.1〜3.0MPa(メガパスカル)、より好ましくは0.45〜2.5MPa、さらに好ましくは1.0〜1.6MPaのことである。なお、上述した水蒸気雰囲気中で木材10を放置して軟化させる代わりに、マイクロウェーブのような高周波の電磁波によって木材10を加熱して軟化させてもよい。
その後、十分に軟化した木材10を上述した水蒸気雰囲気中で圧縮する。この圧縮を行う際には、例えば油圧プレス機を用いることによってキャビティ金型3をさらに下降させる。これにより、木材10には、コア金型2とキャビティ金型3から圧縮力が加わり始め、木材10は徐々に変形し薄肉化する。キャビティ金型3の外側面が係合部材41の係合部411の側面411bを摺動しながら下降していくと、キャビティ金型3の底面がコア金型2の台座部22の上面に達する以前に係合部411(の係合面411e)と溝部34が係合する。係合部411と溝部34が係合するとき、係合部材41は凸部21に対して近づく方向へ移動する。この結果、バネ部材42の長さは、キャビティ金型3をコア金型2にセットする前の長さまで収縮する。
図12は、係合部411が溝部34と係合することによってコア金型2とキャビティ金型3とを型締めした状態を示す図である。図13は、図12に示す状態の断面図であり、図2と同じ断面(図1のA−A線断面)で見た図である。図12および図13に示す状態で、木材10は、コア金型2の凸部21とキャビティ金型3の凹部31との隙間に相当する3次元形状に圧縮および変形している。コア金型2とキャビティ金型3とは、係合部411と溝部34との係合状態を解除しない限り型開きすることはない。
図12および図13に示す状態で所定の時間(1〜数十分、より好ましくは5〜10分程度)経過させた後、上記水蒸気雰囲気を解いて木材10を乾燥させる。
この後、型開き用治具7を、連結部材43を中心軸として回動させることにより、係合部411と溝部34との係合状態を解除し、コア金型2とキャビティ金型3とを型開きして圧縮成形された木材10を取り出す。図14は、コア金型2とキャビティ金型3とを型開きするにあたって2つの型開き用治具7のフック部72を2つの連結部材43にそれぞれ掛止した状態を示す斜視図である。図15は、図14の矢視D方向の平面図である。図16は、図15のE−E線断面図である。なお、図13は、図15のF−F線断面図に相当している。
図17は、図14〜図16に示す状態から型開き用治具7が回動し、当接部73がコア金型2の切り欠き部223に当接し始めた状態を示す図である。なお、型開き用治具7を回動させる場合には、対をなす型開き用治具7が常に対称面Sに対して対称な位置関係にあるように回動させるのが好ましい。
図17に示す状態から型開き用治具7をさらに回動させると、当接部73の先端は切り欠き部223の底面を摺動しながら上昇していく。この際、型開き用治具7は、連結部材43に対して台座部22から遠ざかる向きへの力を及ぼす。換言すると、連結部材43は、台座部22から遠ざかる向きの力を型開き用治具7から受ける。この結果、連結部材43と連結部材43が連結する係合部材41は、台座部22から遠ざかる向きに移動する。
図18は、図17に示す状態(1点鎖線)から型開き用治具7がさらに回動し、当接部73がキャビティ金型3の底面に当接した状態を示す図である。図18において、当接部73は、その先端が切り欠き部223の底面に当接している一方、その側面がキャビティ金型3の底面に当接している。この状態で、連結部材43は台座部22から最も遠ざかっている。
型開き用治具7が図18に示す状態からさらに回動すると、当接部73は切り欠き部223から離間し、キャビティ金型3の底面に上向き成分を有する力を加え始める。型開き用治具7から上向き成分を有する力を受けたキャビティ金型3は、コア金型2および木材10に対して離間する。図19は、キャビティ金型3がコア金型2および木材10に対して離間した状態を示す図である。図19において、キャビティ金型3は、型開き用治具7から上向き成分の力を受けることにより、その底面がコア金型2から離間するとともに、凹部31が木材10から離間する。キャビティ金型3は、バネ部材5の上方への弾性力を受けているため、木材10から離間した直後、キャビティ金型3は自動的に上昇し、バネ部材5による弾性力とキャビティ金型3の重力とがつりあう位置で静止する。
このように、型開き用治具7は、キャビティ金型3と型締め部材4の係合を解除した後、キャビティ金型3に対してコア金型2から離間して上昇する力を加える。したがって、木材10の樹液がコア金型2の凸部21、キャビティ金型3の凹部31、コア金型2とキャビティ金型3との隙間などに付着し、キャビティ金型3と型締め部材4との係合を解除しただけではコア金型2とキャビティ金型3とを型開きするのが困難な場合であっても、コア金型2とキャビティ金型3とを確実に型開きすることができる。
図20は、木材10を上記の如く圧縮成形することによって得られた圧縮木材の形状を示す平面図である。図21は、図20のG−G線断面図である。図22は、図20のH−H線断面図である。図20〜図22に示す圧縮木材11は、木材10よりも小ぶりであり、かつ底面付近が木材10よりも平板に近い船形形状をなしている。圧縮木材11の肉厚は、圧縮前の木材10の肉厚の30〜50%程度であれば好ましい。換言すると、圧縮工程における木材10の肉厚方向の圧縮率(圧縮による木材の肉厚の減少分ΔRとその木材の圧縮前の肉厚Rの比の値ΔR/R)の平均値は、0.50〜0.70程度であれば好ましい。
以上説明した圧縮工程により、圧縮木材11の密度は、木材10の密度よりも顕著に大きくなる。この圧密化の結果、圧縮木材11の強度は、木材10の強度と比較して飛躍的に向上する。
図23および図24は、圧縮木材11の一適用例であるデジタルカメラの構成を示す図であり、図23がデジタルカメラの前面側(被写体側)の構成を示す一方、図24がデジタルカメラの背面側(撮影者側)の構成を示している。これらの図に示すデジタルカメラ100は、圧縮木材11に対して開口や切り欠きなどを形成したものを外装体として具備しており、外装体の内部には、デジタルカメラ100の機能を実現するための様々な電子的部材や光学的部材が設けられている。
デジタルカメラ100の前面側は、圧縮木材11から形成されたカバー部材101によって外装され、光を集光して結像する撮影レンズを有する撮像部102と、ストロボ発光を行うフラッシュ103と、カバー部材101の長手方向と略平行な方向にスライド可能であり、撮像部102を被覆するレンズバリア104とを有する。デジタルカメラ100の背面側は、圧縮木材11から形成されたカバー部材105によって外装され、操作信号や撮影に関する情報を入力する操作ボタン群106と、液晶、プラズマまたは有機EL等を用いて実現される表示部107とを有する。デジタルカメラ100の側面のうち図23で上方に位置する側面には、シャッターボタン108が設けられている。
このように、圧縮木材11をデジタルカメラ100の外装体として適用する場合、圧縮木材11の肉厚が1.6〜2.0mm程度であればより好ましい。
なお、圧縮木材11は、携帯電話、PHS、PDA、携帯型オーディオ装置、ICレコーダ、携帯型テレビ、携帯型ラジオ、各種家電製品のリモコン、デジタルビデオなどの電子機器用の外装体としても適用可能である。
以上説明した本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型によれば、成形対象の木材を挟持して該木材に圧縮力を加える一対の金型のうち一方の金型(コア金型)に設けられた型締め部材と他方の金型(キャビティ金型)との係合を解除し、他方の金型に力を加えることによって一対の金型を型開きする係合解除型開き手段を備えたため、木材の樹液が一対の金型間に付着し、型締め部材と金型との係合を解除しただけでは金型同士を型開きするのが困難な場合であっても、容易に型開きすることが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、型締め部材が、型締めの際に一対の金型が互いに相対移動する方向と平行な一つの平面であって一方の金型を通過する一つの平面を対称面として略対称に配置され、対称面と直交する方向にそれぞれ進退可能であり、他方の金型と係合した状態で、各々が一方の金型と対称面に直交する平面で面接触する一対の係合部材と、この一対の係合部材を対称面と直交する方向に沿って連結し、この連結した一対の係合部材を互いに近づく方向に付勢する弾性部材と、を有するため、金型や型締め部材に傷や磨耗が発生しにくくなる。したがって、耐久性に優れ、高精度の成形が可能な木材成形用金型を提供することができる。
また、本実施の形態1によれば、型締め部材は、係合部材の面接触部およびバネ部材がコア金型の溝部と載置台との間に位置するように配置されているだけであるため、型締め部材のコア金型への取り付けおよびコア金型からの取り外しが容易であり、部品点数も少なくて済む。したがって、成形時に金型に付着した木材の樹液を容易に取り除くことができ、メインテナンス性にも優れている。
(実施の形態2)
図25は、本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型の構成を示す断面図である。同図に示す木材成形用金型8は、成形対象の木材を挟持して圧縮力を加える一対のコア金型2およびキャビティ金型3と、コア金型2に設けられ、キャビティ金型3と係合することによってコア金型2とキャビティ金型3とを型締めする型締め部材14と、コア金型2および型締め部材14を載置する載置台16と、キャビティ金型3と型締め部材14との係合を解除しキャビティ金型3に力を加えることによってコア金型2とキャビティ金型3とを型開きする係合解除型開き手段である型開き用治具7と、を備える。木材成形用金型8は、上記実施の形態1に係る木材成形用金型1と同様、コア金型2に取り付けられ、コア金型2に対して下降してくるキャビティ金型3を上方へ付勢しながら支持するバネ部材5も備える。なお、木材成形用金型1と同じ構成要素に対しては、図1等で用いたのと同じ符号を付してある。
型締め部材14は、互いに同じ形状をなし、コア金型2の凸部21の中心部を通過する対称面S'に対して対称に配置され、各々がキャビティ金型3の溝部34と係合する一対の係合部材141と、係合部材141をコア金型2に対して回動可能に支持する支軸142と、コア金型2の台座部22の側面にネジ止め等によってそれぞれ固定され、支軸142の長手方向のいずれか一方の端部をそれぞれ保持する一対の保持部材143と、係合部材141の下端部に取り付けられ、載置台16の側面に当接し、係合部材141のキャビティ金型3と係合する先端部をコア金型2へ近づく向きに付勢する付勢部材としてのバネ部材144と、を備えた組を2組有する。また、型締め部材14は、互いに異なる組に属し、かつ互いに隣接する2つの係合部材141を連結する棒状の連結部材145を有する。連結部材145の長手方向は、支軸142の長手方向と平行である。
係合部材141の先端部は、実施の形態1で説明した係合部材41の形状と同じ先細のテーパ形状をなしており、キャビティ金型3の溝部34に係合可能である。
以上の構成を有する木材成形用金型8を用いた木材の圧縮成形方法について説明する。まず、無垢材から形取った木材10をコア金型2とキャビティ金型3との間に設置した後、木材10を上記実施の形態1で説明したのと同様の水蒸気雰囲気中で所定時間放置して軟化させる。その後、キャビティ金型3をコア金型2へ向けてさらに下降させ、型締め部材14をキャビティ金型3に係合させることによって木材10に圧縮力を加える。この際、型締め部材14は、係合部材141が支軸142を回転中心として回動することによってキャビティ金型3の溝部34と係合する。コア金型2とキャビティ金型3とを型締めした状態で所定時間経過させた後、上記水蒸気雰囲気を解いて木材10を乾燥させる。
以下、木材10を乾燥させた後にコア金型2とキャビティ金型3との係合を解除して型開きする処理について説明する。図26は、図25に示す状態から型開き用治具7が回動し、当接部73がコア金型2の切り欠き部223に当接し始めた状態を示す。本実施の形態2においても、型開き用治具7を回動させる場合には、対をなす型開き用治具7が常に対称面S'に対して対称な位置関係にあるように回動させるのが好ましい。
図26に示す状態から型開き用治具7をさらに回動させると、当接部73の先端は切り欠き部223の底面を摺動しながら上昇していく。この際、型開き用治具7は、連結部材145に対して台座部22から遠ざかる向きへの力を及ぼす。換言すると、連結部材145は、台座部22から遠ざかる向きの力を型開き用治具7から受ける。この結果、係合部材141は支軸142を回転中心として回動し、連結部材145が台座部22から遠ざかる。
図27は、図26に示す状態(1点鎖線)から型開き用治具7がさらに回動し、当接部73がキャビティ金型3の底面に当接した状態を示す図である。図27において、当接部73は、切り欠き部223の底面に当接するとともに、キャビティ金型3の底面に当接する。この状態で、連結部材145は、その上端付近が図27で左右に開いた状態となっている。
型開き用治具7が図27に示す状態からさらに回動すると、当接部73は切り欠き部223から離間し、キャビティ金型3の底面に上向き成分を有する力を加え始める。型開き用治具7から上向き成分を有する力を受けたキャビティ金型3は、コア金型2および木材10に対して離間する。図28は、キャビティ金型3がコア金型2および木材10に対して離間した状態を示す図である。図28において、キャビティ金型3は、型開き用治具7から上向き成分の力を受けることにより、その底面がコア金型2から離間するとともに、凹部31が木材10から離間する。キャビティ金型3は、バネ部材5の上方への弾性力を受けているため、木材10から離間した直後、キャビティ金型3は自動的に上昇し、バネ部材5による弾性力とキャビティ金型3の重力とがつりあう位置で静止する。
このように、型開き用治具7は、キャビティ金型3と型締め部材14の係合を解除した後、キャビティ金型3に対してコア金型2から離間して上昇する力を加える。したがって、本実施の形態2においても、圧縮成形時にしみ出す木材10の樹液の影響を受けることなく、コア金型2とキャビティ金型3とを確実に型開きすることができる。
木材10を圧縮成形することによって得られる圧縮木材は、上記実施の形態1の圧縮木材11と同様の構成を有する。
以上説明した本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型によれば、成形対象の木材を挟持して該木材に圧縮力を加える一対の金型のうち一方の金型(コア金型)に設けられた型締め部材と他方の金型(キャビティ金型)との係合を解除し、他方の金型に力を加えることによって一対の金型を型開きする係合解除型開き手段を備えたため、木材の樹液が一対の金型間に付着し、型締め部材と金型との係合を解除しただけでは金型同士を型開きするのが困難な場合であっても、容易に型開きすることが可能となる。
ここまで、本発明を実施するための最良の形態を説明してきたが、本発明は上述した2つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、本発明では、型開き用治具の本体部を駆動する駆動手段を設けることにより、型開き用治具を自動的に回動させるようにしてもよい。
また、本発明において、型開き用治具と連結部材を一体化したものを適用してもよい。この場合には、連結部材が係合部材に対して回動する構成となる。
また、本発明において、コア金型とキャビティ金型との上下関係を逆にすることもできる。
また、本発明において、型開き用治具は金属以外の材料を用いて実現してもよく、例えば高い強度を有する合成樹脂を用いて実現することも可能である。
さらに、本発明において、一対の係合部材は全く同一形状である必要はなく、対称面に関して完全に対称な位置に配置されている必要もない。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型の構成を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える係合部材の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える型開き用治具を連結部材に掛止した状態を模式的に示す部分断面図である。 成形対象の木材の形状を示す平面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 コア金型の凸部に木材を載置した状態を示す図である。 図8と同じ状態を示す断面図である。 キャビティ金型をコア金型にセットした状態を示す図である。 図10と同じ状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える係合部材の係合部がキャビティ金型の溝部と係合した状態を示す図である。 図12と同じ状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える型開き用治具のフック部を連結部材に掛止した状態を示す斜視図である。 図14の矢視D方向の平面図である。 図15のE−E線断面図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える型開き用治具の当接部がコア金型の凹部に当接し始めた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型が備える型開き用治具の当接部がキャビティ金型の底面に当接した状態を示す図である。 コア金型とキャビティ金型とが型開きした状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る木材成形用金型を用いて成形された圧縮木材の形状を示す平面図である。 図20のG−G線断面図である。 図20のH−H線断面図である。 圧縮木材によって外装されるデジタルカメラの前面側の構成を示す図である。 圧縮木材によって外装されるデジタルカメラの背面側の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型が備える型開き用治具の当接部がコア金型の凹部に当接し始めた状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型が備える型開き用治具の当接部がキャビティ金型の底面に当接した状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る木材成形用金型が備えるキャビティ金型がコア金型に対して型開きした状態を示す図である。
符号の説明
1、8 木材成形用金型
2 コア金型
3 キャビティ金型
4、14 型締め部材
5、42、144 バネ部材
6、16 載置台
7 型開き用治具
10 木材
11 圧縮木材
21 凸部
22 台座部
23 案内ピン
31 凹部
32 斜面部
33 ピン挿通孔
34、221 溝部
41、141 係合部材
43、145 連結部材
71 本体部
72 フック部
73 当接部
100 デジタルカメラ
101、105 カバー部材
102 撮像部
103 フラッシュ
104 レンズバリア
106 操作ボタン群
107 表示部
108 シャッターボタン
142 支軸
143 保持部材
222、411d、413a 孔部
223 切り欠き部
411 係合部
411a 斜面
411b、411c 側面
411e 係合面
412 面接触部
412a 上面
413 バネ部材取付部

Claims (5)

  1. 成形対象の木材を挟持して該木材に圧縮力を加える一対の金型と、前記一対の金型のうち一方の金型に設けられ、他方の金型と係合することによって前記一対の金型を型締めする型締め部材とを備えた木材成形用金型において、
    前記型締め部材と前記他方の金型との係合を解除し、前記他方の金型に力を加えることによって前記一対の金型を型開きする係合解除型開き手段を備え
    前記型締め部材は、
    型締めの際に前記一対の金型が互いに相対移動する方向と平行な一つの平面であって前記一方の金型を通過する一つの平面を対称面として略対称に配置され、前記対称面と直交する方向にそれぞれ進退可能であり、前記他方の金型とそれぞれ係合可能な一対の係合部材を複数対有するとともに、互いに異なる対に属し、かつ互いに隣接する2つの前記係合部材を連結する棒状の連結部材を有し、
    前記係合解除型開き手段は、
    前記連結部材の中心軸を回転中心として回動可能であることを特徴とする木材成形用金型。
  2. 前記係合解除型開き手段は、
    棒状をなす本体部と、
    前記本体部の端部の側面から前記本体部の長手方向と交わる円周方向に延在した舌片状をなし、前記連結部材に掛止されるフック部と、
    前記本体部の端部から前記本体部の長手方向に沿って延在し、前記連結部材の中心軸を回転中心とした回動の際に前記一対の金型に当接する当接部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の木材成形用金型。
  3. 前記係合解除型開き手段は、
    前記連結部材の中心軸を回転中心として回動するとき、
    前記当接部の先端が前記一方の金型の側面に当接し、前記連結部材に対して前記一方の金型の側面から遠ざける向きの力を作用することによって前記型締め部材と前記一方の金型との係合を解除した後、
    前記当接部が前記他方の金型に当接し、前記他方の金型に対して前記一方の金型から離間する方向の力を作用することによって前記一対の金型を型開きすること
    を特徴とする請求項2記載の木材成形用金型。
  4. 前記一対の係合部材は、
    少なくとも前記他方の金型と係合した状態で、各々が前記一方の金型と前記対称面に直交する平面で面接触し、
    前記型締め部材は、
    前記一対の係合部材を前記対称面と直交する方向に沿って連結し、この連結した前記一対の係合部材を互いに近づく向きに付勢する弾性部材をさらに有すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の木材成形用金型。
  5. 前記型締め部材は、
    前記係合部材を前記一方の金型に対して回動可能に支持し、前記連結部材の中心軸と平行な支軸と、
    前記一方の金型にそれぞれ固定され、前記支軸の長手方向のいずれか一方の端部をそれぞれ保持する一対の保持部材と、
    前記係合部材の長手方向の端部であって前記他方の金型と係合する端部を前記一方の金型へ近づく向きに付勢する付勢部材と、
    をさらに有することを特徴とする請求項のいずれか一項記載の木材成形用金型。
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