JP4920020B2 - 水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法 - Google Patents

水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法 Download PDF

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Description

本発明は、水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法に関する。
水との共沸性を有する成分を含む水溶液を蒸発濃縮する装置として、例えば特許文献1の構成が知られている。図2に示すように、この蒸発濃縮装置200は、一次蒸発器210、二次蒸発器220および水蒸発器230を備えており、水蒸発器230で加熱されて生成された熱媒蒸気がエゼクター240により圧縮されて、加熱源として一次蒸発器210の加熱器212に供給される。一次蒸発器210で加熱されて生成された水溶液の蒸気は、加熱源として二次蒸発器220の加熱器222に供給される。二次蒸発器220で加熱されて生成された水溶液の蒸気は、加熱源として水蒸発器230の熱交換器232に供給され、水蒸発器に貯留された熱媒液を加熱して熱媒蒸気を生成する。生成された熱媒蒸気はエゼクター240に導入されて再循環される。
この蒸発濃縮装置200は、一次蒸発器210における加熱、蒸発により濃縮された水溶液が移送管202を介して二次蒸発器220に供給され、二次蒸発器220における加熱、蒸発により更に濃縮されて、排出管204から排出される。こうして、水溶液と熱媒液とが混合することなく、水溶液を高濃度に濃縮することができる。
特開2000−24403号公報
ところが、水溶液が、共沸性成分と共に、アルミニウムイオンなどの金属イオンや無機塩類のように沸点上昇を大きくさせる成分を含んでいる場合には、蒸発濃縮により濃度が高くなるにつれて沸点上昇が大きくなるため、上記従来の蒸発濃縮装置においては、特に高濃度の濃縮を行う二次蒸発器で必要とされる加熱源の熱エネルギーが大きなものとなっており、省エネルギー化の観点から更に改良の余地があった。
そこで、本発明は、水溶液を低コストで効率良く高濃度に蒸発濃縮することができる水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、水溶液を加熱蒸発させる水溶液蒸発器と、前記水溶液蒸発器で生成された水溶液の蒸気を加熱源として熱媒液を加熱することにより、熱媒蒸気を生成する熱媒蒸発器と、前記熱媒蒸発器で生成された熱媒蒸気を圧縮し、前記水溶液蒸発器に加熱源として供給する圧縮装置とを備え、前記水溶液蒸発器は、供給された水溶液を蒸発濃縮する一次濃縮部と、前記一次濃縮部で濃縮された水溶液を更に蒸発濃縮する二次濃縮部とを備え、前記圧縮装置は、前記熱媒蒸発器から供給された熱媒蒸気を圧縮する一次圧縮機と、前記一次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を更に圧縮する二次圧縮機とを備えており、前記二次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を前記二次濃縮部に導入すると共に、前記一次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を分岐して前記一次濃縮部に導入するように構成された水溶液の蒸発濃縮装置により達成される。
この水溶液の蒸発濃縮装置において、前記熱媒蒸発器は、底部に貯留された熱媒液を汲み上げて上方から散布する熱媒液散布ノズルと、前記一次濃縮部で生成された水溶液の蒸気が通過する第1の伝熱管群と、前記二次濃縮部で生成された水溶液の蒸気が通過する第2の伝熱管群とを備えており、前記第1の伝熱管群および第2の伝熱管群の外表面に熱媒液が供給されるように構成されることが好ましい。更に、前記第1の伝熱管群および第2の伝熱管群を通過して生成された水溶液の凝縮液を分離して排出することが好ましい。
また、本発明の前記目的は、水との共沸性を有する成分を含む水溶液を蒸発濃縮する方法であって、水溶液蒸発器内での加熱により生成された水溶液の蒸気を加熱源として、熱媒蒸発器において熱媒液を加熱することにより、熱媒蒸気を生成する蒸発ステップと、前記熱媒蒸発器で生成された熱媒蒸気を圧縮装置において圧縮し、前記水溶液蒸発器に加熱源として供給する圧縮ステップとを備え、前記蒸発ステップは、供給された水溶液を蒸発濃縮する一次濃縮ステップと、前記一次濃縮ステップで濃縮された水溶液を更に蒸発濃縮する二次濃縮ステップとを備え、前記圧縮ステップは、前記熱媒蒸発器から供給された熱媒蒸気を圧縮する一次圧縮ステップと、前記一次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気を更に圧縮する二次圧縮ステップとを備えており、前記二次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気を前記二次濃縮ステップの加熱源として利用すると共に、前記一次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気の一部を前記一次濃縮ステップの加熱源として利用する水溶液の蒸発濃縮方法により達成される。
本発明の水溶液の蒸発濃縮装置および蒸発濃縮方法によれば、水溶液を低コストで効率良く高濃度に蒸発濃縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る蒸発濃縮装置の概略構成図である。図1に示すように、蒸発濃縮装置1は、水溶液を加熱蒸発させる水溶液蒸発器10と、熱媒液を加熱蒸発させる熱媒蒸発器40と、熱媒蒸発器40で生成された熱媒蒸気を圧縮して水溶液蒸発器10に供給する圧縮装置50とを備えている。
水溶液蒸発器10は、水溶液供給管路11を介して外部から供給される水溶液を蒸発濃縮する一次蒸発缶20と、一次蒸発缶20で蒸発濃縮された水溶液を更に蒸発濃縮する二次蒸発缶30とを備えており、それぞれ一次濃縮部および二次濃縮部を構成している。水溶液としては、アルコール水溶液や、塩酸廃水、アンモニア廃水などのように、水との共沸性を有する成分を含むものを例示することができ、更に、アルミニウムイオンなどの金属イオンや無機塩類のように沸点上昇を増大させる成分を含む場合に特に効果的である。但し、水溶液の種類は、ここで例示したものには限定されない。
一次蒸発缶20および二次蒸発缶30は、いずれも同様の構成からなり、水溶液散布装置21,31、間接式加熱器22,32、水溶液蒸気移送管路23,33および熱媒液移送管路24,34を備えている。間接式加熱器22,32は、1または複数の伝熱管からなる伝熱管群29,39を備えており、入口ヘッダ29a,39aに導入された熱媒蒸気が、伝熱管群29,39を通過する際に水溶液と熱交換され、出口ヘッダ29b,39bに熱媒液として貯留されるように構成されている。
水溶液散布装置21,31は、一次蒸発缶20および二次蒸発缶30の底部に貯留されている水溶液を、それぞれ伝熱管群29,39の外表面に向けて供給する供給装置であり、蒸発缶内の上部に配置され水溶液を散布する水溶液散布ノズル25,35と、水溶液散布ノズル25,35と蒸発缶底部とを接続する循環管路26,36とを備えている。一次蒸発缶20および二次蒸発缶30の底部に貯留された水溶液は、循環ポンプ26a,36aの作動により循環管路26,36を介して汲み上げられ、水溶液散布ノズル25,35から伝熱管群29,39に向けて散布される。
一次蒸発缶20の循環管路26には、一次濃縮された水溶液を二次蒸発缶30に導入する水溶液移送管12が分岐接続されている。また、二次蒸発缶30の循環管路36には、二次濃縮された濃縮液を外部に排出する水溶液排出管13が分岐接続されている。
熱媒蒸発器40は、蒸発缶44の内部に、蒸発缶熱媒液散布装置41、間接式加熱器42および熱媒蒸気移送管路43を備えている。間接式加熱器42は、いずれも1または複数の伝熱管からなる第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49を備えている。
第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49は、それぞれ一次蒸発缶20および二次蒸発缶30に対応して設けられており、内部を通過する水溶液の蒸気が混合しないように両者は分離されている。第1の伝熱管群48は、一次蒸発缶20から水溶液蒸気移送管路23を経て入口ヘッダ48aに導入された水溶液蒸気が、内部を通過する際に熱媒液と熱交換され、出口ヘッダ48bに低濃度の凝縮液として貯留されるように構成されている。また、第2の伝熱管群49は、二次蒸発缶30から水溶液蒸気移送管路33を経て入口ヘッダ49aに導入された水溶液蒸気が、内部を通過する際に熱媒液と熱交換され、出口ヘッダ49bに高濃度の凝縮液として貯留されるように構成されている。出口ヘッダ48b,49bにそれぞれ貯留された凝縮液は、回収ポンプ16a,17aの作動により、回収管路16,17を介して外部に排出される。
熱媒液散布装置41は、熱媒液供給管路14から供給されて蒸発缶44の底部に貯留された熱媒液を、第2の伝熱管群49の外表面に向けて供給する供給装置であり、蒸発缶44の上部に配置され熱媒液を散布する熱媒液散布ノズル45と、熱媒液散布ノズル45と蒸発缶44の底部とを接続する循環管路46とを備えている。蒸発缶44の底部に貯留された熱媒液は、循環ポンプ46aの作動により循環管路46を介して汲み上げられ、熱媒液散布ノズル45から間接式加熱器42に散布される。循環管路46には、熱媒液の一部を排出するブロー管15が接続されている。
第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49は、熱媒液散布ノズル45から双方の外表面に熱媒液を供給可能に配置されていればよく、本実施形態においては、第1の伝熱管群48の上方に第2の伝熱管群49が設けられているが、第1の伝熱管群48の下方に第2の伝熱管群49を設けた構成や、管内を左右に分割して第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49が一体化された構成にすることも可能である。
圧縮装置50は、熱媒蒸気移送管路43に介在された一次圧縮機51および二次圧縮機52を備えており、熱媒蒸気移送管路43を通過する熱媒蒸気を圧縮する。一次圧縮機51および二次圧縮機52は、ブロワやコンプレッサなど気体を機械的に圧縮する装置を使用することができ、制御が容易な電動式のものが好ましい。また、一次圧縮機51および二次圧縮機52は、所望の圧縮比が得られるように単段または多段のいずれであってもよい。本実施形態では、一次圧縮機51として2段式のブロワ(ヒートポンプ)を使用し、二次圧縮機52として単段式のブロワ(ヒートポンプ)を使用している。一次圧縮機51および二次圧縮機52は、必ずしも機械的な圧縮装置に限定されるものではなく、例えば、一次圧縮機51をエゼクタに置き換えて、このエゼクタに駆動蒸気を導入することにより、熱媒蒸気移送管路43に熱媒蒸気を吸引して圧縮することが可能である。
熱媒蒸気移送管路43は、一次圧縮機51と二次圧縮機52との間から分岐する分岐管路54を備えており、二次圧縮機52を通過せずに分岐管路54に供給される熱媒蒸気が、一次蒸発缶20の入口ヘッダ29aに供給される一方、二次圧縮機52を通過して熱媒蒸気移送管路43をそのまま流れる熱媒蒸気が、二次蒸発缶30の入口ヘッダ39aに供給される。
次に、上記の構成を備える蒸発濃縮装置1の作動を説明する。まず、一次蒸発缶20に、水溶液供給管路11から塩酸廃液などの水溶液を供給する。一次蒸発缶20の底部に貯留された水溶液は、循環ポンプ26aの作動により循環管路26を通過して水溶液散布ノズル25に供給され、伝熱管群29の外表面に散布される。
伝熱管群29の内部は、熱媒蒸発器40で生成されて一次圧縮機51で圧縮された後に、分岐管路54を経て供給される水蒸気などの高温の熱媒蒸気が通過する。こうして、伝熱管群29の内外における熱交換により水溶液の一部が蒸発する。こうして生成された水溶液の蒸気は、一次蒸発缶20の上部から排出され、水溶液蒸気移送管路23を経て熱媒蒸発器40の第1の伝熱管群48に供給される。
伝熱管群29の外表面において蒸発しなかった水溶液は、伝熱管群29の外表面に沿って流下して一次蒸発缶20の底部に貯留され、再び循環管路26を経て水溶液散布ノズル25から散布される。こうして、一次蒸発缶20で水溶液の蒸発濃縮が行われる。濃縮された水溶液は、循環管路26の途中から一部を水溶液移送管12に分流させることにより、二次蒸発缶30に供給される。
二次蒸発缶30の底部に貯留された水溶液は、循環ポンプ36aの作動により循環管路36を通過して水溶液散布ノズル35に供給され、伝熱管群39の外表面に散布される。
伝熱管群39の内部は、一次圧縮機51で圧縮後に二次圧縮機52で更に圧縮された熱媒蒸気が通過し、伝熱管群39の内外における熱交換により水溶液の一部が蒸発する。生成された水溶液の蒸気は、二次蒸発缶30の上部から排出され、水溶液蒸気移送管路33を経て熱媒蒸発器40の第2の伝熱管群49に供給される。
伝熱管群39の外表面において蒸発しなかった水溶液は、伝熱管群39の外表面に沿って流下して二次蒸発缶30の底部に貯留され、再び循環管路36を経て水溶液散布ノズル35から散布される。こうして、二次蒸発缶20で更に水溶液の蒸発濃縮が行われる。濃縮された水溶液は、循環管路36の途中から一部を水溶液排出管13に分流させることにより、外部に排出することができる。
熱媒蒸発器40においては、蒸発缶44の底部に貯留された熱媒液が、循環ポンプ46aの作動により熱媒液散布ノズル45から第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49の外表面に供給される。第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49の内部は、それぞれ一次蒸発缶20および二次蒸発缶30から供給された水溶液の蒸気が通過し、第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49の内外における熱交換により熱媒液の一部が蒸発する。生成された熱媒蒸気は、蒸発缶44の上部から熱媒蒸気移送管路43に排出され、一次圧縮機51により圧縮されて昇温された後、一部が分岐管路54を経て一次蒸発缶20の入口ヘッダ29aに導入される。残りの熱媒蒸気は、二次圧縮機52により更に圧縮されて昇温された後、二次蒸発缶30の入口ヘッダ39aに導入される。循環管路46を通過する熱媒液の一部は、ブロー管15を介して外部に排出することができる。
このように、熱媒蒸発器40は、水溶液蒸発器10の一次蒸発缶20および二次蒸発缶30で生成された水溶液の蒸気を加熱源として、熱媒液を加熱して熱媒蒸気を生成する。一方、一次圧縮機51および二次圧縮機52で圧縮された熱媒蒸気は、水溶液蒸発器10の一次蒸発缶20および二次蒸発缶30において水溶液を蒸発させるための加熱源として利用される。
第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49を通過した水溶液の蒸気は、それぞれ出口ヘッダ48b,49bで凝縮液となって貯留される。これらの出口ヘッダ48b,49bは、同一の真空ポンプ(図示せず)により吸引して減圧することが好ましく、これによって、第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49を通過する水蒸気を、同じ温度・圧力に維持することができる。
第2の伝熱管群49を通過する蒸気は、第1の伝熱管群48を通過する蒸気よりも高濃度の水溶液を蒸発させたものであるため、回収ポンプ16a,17aの作動により、回収管路16からは低濃度の凝縮液が排出され、回収管路17からは高濃度の凝縮液が排出される。
本実施形態に係る蒸発濃縮装置1によれば、二次圧縮機52で圧縮された熱媒蒸気を二次蒸発缶30に導入すると共に、一次圧縮機51で圧縮された熱媒蒸気を分岐して一次蒸発缶20に導入するように構成されているので、一次蒸発缶20および二次蒸発缶30で濃縮される水溶液の濃度に応じた伝熱温度差を確保することができる。
すなわち、二次蒸発缶30で加熱蒸発される水溶液は、一次蒸発缶20で加熱蒸発される水溶液よりも濃度が高く、このために沸点上昇が大きいことから、一次蒸発缶20の伝熱管群29に供給する熱媒蒸気の温度よりも、二次蒸発缶30の伝熱管群39に供給する熱媒蒸気の温度を高くする必要がある。そこで、二次蒸発缶30に供給される熱媒蒸気のみを二次圧縮機52により更に圧縮して昇温することにより、一次蒸発缶20および二次蒸発缶30の各水溶液濃度に応じた必要最小限の熱媒熱量で、それぞれ水溶液の蒸発濃縮を行うことができるので、省エネルギー化を図ることができ、水溶液を低コストで効率良く高濃度に蒸発濃縮することができる。
一次蒸発缶20および二次蒸発缶30のそれぞれに供給される熱媒蒸気の温度は、一次圧縮機51および二次圧縮機52の圧縮比や分岐管路54の分流割合等を調整することにより、沸点上昇の増大分に応じた所望の温度差を確保することが可能である。また、一次蒸発缶20および二次蒸発缶30における水溶液の濃度が略一定となるように、水溶液移送管12や水溶液排出管13を通過する水溶液の流量等を調整することで、大量の水溶液を連続的に処理することができる。
また、熱媒蒸発器40においては、一次蒸発缶20および二次蒸発缶30で生成された水溶液の蒸気を、第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49に通過させて一体的に凝縮することができるので、低コスト化を図りつつ、水溶液と熱媒液とを完全に分離することができる。
更に、水溶液の蒸気が第1の伝熱管群48および第2の伝熱管群49を通過して生成される凝縮液は、回収管路16,17を介して分離して排出されるので、例えば、水溶液が塩酸廃液の場合には、酸濃度が異なる2種類の凝縮液を得ることができ、高濃度の酸溶液のみを効率良く回収することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、水溶液蒸発器10の一次濃縮部および二次濃縮部を、それぞれ別個に設けられた一次蒸発缶20および二次蒸発缶30により構成しているが、一次濃縮部および二次濃縮部を1つの蒸発缶内に設けて一体化することも可能である。
また、水溶液蒸発器10は、一次濃縮部および二次濃縮部に加えて更に高次の濃縮部を備えていてもよく、濃縮部の数に合わせて圧縮機を配置して、高濃度の濃縮部ほど高圧縮された熱媒蒸気が導入されるように構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る蒸発濃縮装置の概略構成図である。 従来の蒸発濃縮装置の概略構成図である。
符号の説明
1 蒸発濃縮装置
10 水溶液蒸発器
20 一次蒸発缶(一次濃縮部)
30 二次蒸発缶(二次濃縮部)
40 熱媒蒸発器
45 熱媒液散布ノズル
48 第1の伝熱管群
49 第2の伝熱管群
50 圧縮装置
51 一次圧縮機
52 二次圧縮機
54 分岐管路

Claims (4)

  1. 水溶液を加熱蒸発させる水溶液蒸発器と、
    前記水溶液蒸発器で生成された水溶液の蒸気を加熱源として熱媒液を加熱することにより、熱媒蒸気を生成する熱媒蒸発器と、
    前記熱媒蒸発器で生成された熱媒蒸気を圧縮し、前記水溶液蒸発器に加熱源として供給する圧縮装置とを備え、
    前記水溶液蒸発器は、供給された水溶液を蒸発濃縮する一次濃縮部と、前記一次濃縮部で濃縮された水溶液を更に蒸発濃縮する二次濃縮部とを備え、
    前記圧縮装置は、前記熱媒蒸発器から供給された熱媒蒸気を圧縮する一次圧縮機と、前記一次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を更に圧縮する二次圧縮機とを備えており、
    前記二次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を前記二次濃縮部に導入すると共に、前記一次圧縮機で圧縮された熱媒蒸気を分岐して前記一次濃縮部に導入するように構成された水溶液の蒸発濃縮装置。
  2. 前記熱媒蒸発器は、底部に貯留された熱媒液を汲み上げて上方から散布する熱媒液散布ノズルと、前記一次濃縮部で生成された水溶液の蒸気が通過する第1の伝熱管群と、前記二次濃縮部で生成された水溶液の蒸気が通過する第2の伝熱管群とを備えており、
    前記第1の伝熱管群および第2の伝熱管群の外表面に熱媒液が供給されるように構成された請求項1に記載の水溶液の蒸発濃縮装置。
  3. 前記第1の伝熱管群および第2の伝熱管群を通過して生成された水溶液の凝縮液を分離して排出する請求項2に記載の水溶液の蒸発濃縮装置。
  4. 水との共沸性を有する成分を含む水溶液を蒸発濃縮する方法であって、
    水溶液蒸発器内での加熱により生成された水溶液の蒸気を加熱源として、熱媒蒸発器において熱媒液を加熱することにより、熱媒蒸気を生成する蒸発ステップと、
    前記熱媒蒸発器で生成された熱媒蒸気を圧縮装置において圧縮し、前記水溶液蒸発器に加熱源として供給する圧縮ステップとを備え、
    前記蒸発ステップは、供給された水溶液を蒸発濃縮する一次濃縮ステップと、前記一次濃縮ステップで濃縮された水溶液を更に蒸発濃縮する二次濃縮ステップとを備え、
    前記圧縮ステップは、前記熱媒蒸発器から供給された熱媒蒸気を圧縮する一次圧縮ステップと、前記一次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気を更に圧縮する二次圧縮ステップとを備えており、
    前記二次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気を前記二次濃縮ステップの加熱源として利用すると共に、前記一次圧縮ステップで圧縮された熱媒蒸気の一部を前記一次濃縮ステップの加熱源として利用する水溶液の蒸発濃縮方法。



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