JP4919723B2 - 画像信号のノイズ削減方法及び装置 - Google Patents

画像信号のノイズ削減方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4919723B2
JP4919723B2 JP2006195604A JP2006195604A JP4919723B2 JP 4919723 B2 JP4919723 B2 JP 4919723B2 JP 2006195604 A JP2006195604 A JP 2006195604A JP 2006195604 A JP2006195604 A JP 2006195604A JP 4919723 B2 JP4919723 B2 JP 4919723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
value
pixels
peripheral
central
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006195604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008028447A (ja
Inventor
伸欣 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Winbond Electronics Corp
Original Assignee
Winbond Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Winbond Electronics Corp filed Critical Winbond Electronics Corp
Priority to JP2006195604A priority Critical patent/JP4919723B2/ja
Publication of JP2008028447A publication Critical patent/JP2008028447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919723B2 publication Critical patent/JP4919723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、画像信号処理に関し、特に、固体撮像素子からのカラー画像信号のノイズ削減方法及び装置に関する。
従来、ビデオカメラやデジタルカメラなどの撮像装置では、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサのような固体撮像素子が一般に用いられている。このような撮像装置において、カラー撮像を行うために、通常、固体撮像素子上にカラーフィルタを設け、信号処理によってカラー画像信号を得る方法が広く用いられている。
しかし、このように得られたカラー画像信号には、固体撮像素子の構造に起因する各種のノイズが多数含まれている。特に、画素毎にトランジスタを持つCMOSイメージセンサにおいては、トランジスタの特性にばらつきがあり、ノイズが多い。よって、固体撮像素子をイメージセンサとして用いる場合、ノイズを削減することが重要となる。
ノイズを大別すると、前述のような画素毎のトランジスタの特性のばらつきによる固定パターンノイズ(Fixed Pattern Noise:FPN)と、画像信号に含まれる不規則な揺らぎ成分によるランダムノイズ(Random Noise:RN)とがある。
これらノイズの一般的な対処法として、低域通過フィルタ(Low Pass Filter:LPF)に画像信号を通す方法が多く採用されている。これは、ノイズが最も多く含まれる画像信号の高域成分に対し、カットオフ周波数として設定した一定の周波数以上の成分を一律にカットする方法である。
しかし、LPFをそのまま用いた従来のノイズ削減方法では、当然ながら、ノイズのない画像信号の高域成分までも減少させてしまう。画像信号の高域成分は、画像のシャープネスに関係しているので、LPFでノイズを除去しようとすればするほど、画像のシャープネスが低下してしまうことになる。言い換えると、LPFは、画像の平坦部に生じた固定パターンノイズに対して有効であるが、画像のエッジ部に生じた固定パターンノイズに対しては、データとノイズを区別せず、一様にカットしてしまい、画像輪郭部を平滑化してしまう。そのため、画像のシャープネスが低下し、ぼやけた画像となってしまう。よって、LPFを一様に用いるノイズ削減方法は、画像の解像度を低下させる欠点がある。
固体撮像素子は固定パターンノイズの影響を受けやすいので、この固定パターンノイズの削減が大きな課題となる。従来のLPFを一様に用いた方法では、カットオフ周波数を調整するなどをして、ノイズ低減と解像度低下との妥協点でトレードオフを取っている。従って、低ノイズ化と高解像度化を両立できるより効果的なノイズ削減方法が望まれる。
本発明の目的は、画像信号のノイズを削減し、高解像度のカラー画像を生成することができる画像信号のノイズ削減方法及び装置を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、カラー画素配列を有する固体撮像素子における画像信号のノイズを削減する方法を提供する。この方法は、前記カラー画素配列の所定位置におけるノイズ削減対象画素を中心画素として選択し、当該中心画素の周にある複数の画素を周画素として選択する第一の工程と、前記中心画素の画素値と前記複数の周画素のそれぞれの画素値により、前記中心画素の補正画素値を計算する第二の工程と、前記中心画素のもとの画素値を前記補正画素値に置き換える第三の工程と、を含む。さらに、前記第二の工程において、前記複数の周辺画素は、中心画素のすぐ近傍の複数の画素を含む第一の周辺画素グループと、中心画素の周囲の複数の画素を含む第二の周辺画素グループと、を有し、前記中心画素の画素値に第一の係数を乗じた値と、前記第一の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第二の係数を乗じた値と、前記第二の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第三の係数を乗じた値と、を加算し、前記補正画素値を得る。
前記第二の工程より前に、前記第一の係数、前記第二の係数及び前記第三の係数は、前記中心画素の画素値と前記第一の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第一の精鋭度と、前記第二の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第二の精鋭度と、に基づいて、前記中心画素ごとに求められる。
また、前記第一の精鋭度と第二の精鋭度とを求める中心画素及び周辺画素は、緑画素であり、前記補正画素値に置き換えられる中心画素は、緑画素とは異なる色の画素である。
前記カラー画素配列は、ベイヤー配列である。前記固体撮像素子は、CMOSイメージセンサを含む。
また、本発明は、カラー画像信号のノイズ削減装置を提供する。この装置は、カラー画素配列を有する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からのカラー画像信号を処理する信号処理ユニットと、前記信号処理ユニットにより処理された前記カラー画像信号を出力し、前記カラー画像信号のノイズを削減可能な出力ユニットと、を備え、前記信号処理ユニットは、前記カラー画像信号のノイズを削減する際に、前記カラー画素配列の所定位置におけるノイズ削減対象画素を中心画素として選択し、当該中心画素の周にある複数の画素から、中心画素のすぐ近傍の複数の画素を含む第一の周辺画素グループと、中心画素の周囲の複数の画素を含む第二の周辺画素グループと、を周画素として選択し、前記中心画素の画素値に第一の係数を乗じた値と、前記第一の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第二の係数を乗じた値と、前記第二の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第三の係数を乗じた値とを加算し、前記補正画素値を得て、前記中心画素のもとの画素値を前記補正画素値に置き換える。
本発明は、ノイズを削除しながら、画像のエッジ情報は維持することにより、相反する低ノイズ化と高解像度化とを両立させ、高品質なカラー画像を生成することを可能とする。
次に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。
図1におけるGは緑画素、Rは赤画素、Bは青画素を表し、添字は、その画素の2次元的位置を示す。
図1に示すようなカラー画素配列では、総画素数Nに対して、緑の画素数は実質的にN/2、赤および青の画素数は実質的にN/4である。このようなカラー画素配列は、ベイヤーカラー画素配列と称される。
ここで、緑の画素を2倍設けるのは、人間の眼の分光感度が緑付近をピークとしており、緑の解像度が見かけ上の解像度を向上させるためである。各画素はそれぞれ画像データとしての値を有しており、これら値にノイズ成分が含まれているとする。
一般的なノイズ削減方法では、ノイズ成分を含んだ各画素のデータに対し、隣接する画素の平均値で置き換えるという処理が取られる。例えば、図1の5個の緑画素G10、G12、G16、G20及びG22において、ノイズを除去しようとしている中心画素G16に対しては、同じ緑の周辺画素である左上画素G10、右上画素G12、左下画素G20、右下画素G22の値から数式1のようにして得た値
[外1]
Figure 0004919723
でG16を置き換える。
Figure 0004919723
図2及び図3は、この平均値で置き換える方法を概念的に表したものである。
図2及び図3における横軸が画素の並びを示し、縦軸がその画素値(輝度)をそれぞれ表現している。図中の小さなジグザグ状の凹凸がノイズを表し、段差の部分がエッジを表している。
エッジとは、画の輪郭や縁に当たる部分であり、エッジの形成には、画像データの高周波成分が関係している。エッジ部分の高低差が大きくハッキリしているほど、画像は高解像度の状態にあり、シャープな画像となる。逆に、エッジ部分の高低差が小さくなだらかであると、低解像となり、画像のシャープネスは失われ、ぼやけた状態となる。いわゆる鈍った画の状態である。
図2のようにノイズの周囲にエッジがなければ、平均値で置き換える方法は有効であるが、ノイズはどの部分にも均一に発生するので、図3のように、エッジに近い部分にノイズがある場合、ノイズが除去されるのに伴いエッジも併せて平滑化されてしまう。その結果、画像のシャープネスは著しく低下し、鈍った画となる。
一般的なローパスフィルタのような単純な移動平均によるノイズ削減処理を行うと、画像の高周波成分は失われ、解像度は下がり、画像のシャープネスは失われてしまう。
そのため、本実施形態では、数式1の代わりに次の数式2を用いる。
Figure 0004919723
ここで、α、βは、0≦β≦α≦1及びα≠0の条件を満たす任意の係数である。係数α、βは、数式2を用いたノイズ削減において、周辺の画素値と中心の画素値のどちらに重み付けをして平滑化するかという加重平均の分配比率を表現している。例えば、ノイズ削減を全く行わない状態は、α=1、β=0である。周辺画素の平均値が中心画素の値を超えてしまうことがないように、β≦αとしてある。αとβの値を周辺画素の値により、適応的に変化させていくことで、画像のあらゆる部分においてエッジを保ちながらローパスフィルタ処理を施していく。なお、αとβの比β/αを平滑度として定義しておく。
また、中心画素値と周辺の画素値のうち、値が最大のものをGmax、最小のものをGminとし、その差ΔGを精鋭度として数式3のように定義しておく。
Figure 0004919723
ノイズ削減処理は、具体的には以下の通りである。
(1)注目5画素にエッジ情報が含まれない場合
通常のLPF処理を行う。すなわち、エッジ情報が含まれない(すなわち、精鋭度ΔGの値が低い)場合には、中心画素の値とその周辺画素の平均値を揃えてフラットにする(すなわち、α:β=1:1にする)ことによりノイズを除去する。
(2)注目5画素にエッジ情報が含まれる場合
エッジの状況により、LPF処理効果を弱めていく、若しくはLPF処理を行わない。すなわち、精鋭度ΔGが大きくなるにつれ、平滑度β/αを下げていく(すなわち、αに対するβの値を下げていく)。このとき、ノイズ除去効果は下がっていくが、その分エッジ保持効果が上がっていく。さらに、精鋭度ΔGが一定の値以上大きいとき、β=0として、ノイズ削減処理を施さない。
図4は、精鋭度ΔGと平滑度β/αとの関係を示した図である。
実験により、精鋭度ΔGと平滑度β/αの連続的変化は、図4のように直線的に変化させることが効果的であることが分かっている。さらに、β=0とする精鋭度ΔGの値を閾値Thとして設定し、閾値Thを超える場合はローパスフィルタ処理を行わない方が、ノイズ削減処理としてより良い効果をもたらすことも実験により分かっている。
この方法が有効である理由は、ノイズが画像情報の細密なエリアよりも均一なエリアでより目立つ傾向がある、という視覚特性が人間にあるからである。
図5は、精鋭度の輝度による正規化の必要性を示す概念図である。
固体撮像素子には、ノイズが画像の明るい部分より暗い部分で発生しやすい、という性質がある。これを考慮し、同じ精鋭度であっても、その精鋭度が全体の画素レベルからみて高い位置(明るい部分)にあるものなのか、低い位置(暗い部分)にあるものなのかを判断するために精鋭度の正規化を行う。精鋭度が画像の明るい部分にある場合は、ノイズ発生率が低くなるのでノイズ除去よりエッジ保持を優先し、暗い部分にある場合は、ノイズ発生率が高くなるのでエッジ保持よりノイズ除去を優先する。
この正規化の具体的なひとつの方法として、精鋭度ΔGに注目5画素の平均値を乗じたものを正規化した値として用いる。例えば、図1におけるG10、G12、G16、G20及びG22の5画素値のうち、最大値から最小値を引いた精鋭度ΔG16に、5画素の平均値Ga16を乗じた値ΔG16・Ga16を正規化した精鋭度の値として用いる。これにより、精鋭度に輝度が反映される。
図6は、平滑度β/αと輝度との関係を示した図である。
これは、輝度が高い部分ほど、ローパスフィルタ処理効果を低めてエッジ保持効果を高めた方が良いことを示している。その関係は、やはり直線的な変化とした方がより良い結果が得られることが実験から分かっている。
以上のようにして、数式2の演算を適時α、βの値を変えながら、画像データ全ての緑画素について繰り返し行うことによって、画像のエッジ情報が保持されたままノイズが削減された高品質なカラー画像信号が得られる。
さらに、固体撮像素子がCMOSセンサの場合、赤画素に隣接する緑画素と、青画素に隣接する緑画素との間に輝度差が発生してしまうという構造的な欠点があるので、数式2を元にした処理がこの欠点を自動的に補正できるという利点をも有する。そしてこの処理は、固定パターンノイズやランダムノイズといったノイズの種類によらず有効である。
本実施形態では、固体撮像素子上での3原色の画素(赤、緑、青)配列のうち、ノイズ削減効果とCMOSセンサにおける輝度差の補正効果の最も大きい緑画素について説明してきたが、同様の操作を赤画素と青画素についても施すことが可能である。
図7は、本発明の好適な実施形態に係る固体撮像素子上での他のカラー画素配列である。
図7におけるGは緑画素、Rは赤画素、Bは青画素を表し、添字は、その画素の2次元的位置を示す。図7において、赤画素に着目してR37を中心画素とした場合、周辺画素はR17、R35、R39、R57として式2に当てはめると数式4となる。
Figure 0004919723
同様に青画素に着目して、
Figure 0004919723
となる。以降、緑画素のときと同様の処理を行う。
従って、本実施形態に係る画像信号のノイズ削減方法は、具体的に以下のように実行される。
まず、全ての画素の画素値を取得して記憶する。次に、所定の画素Iの画素値GIとその周辺にある所定の複数の画素(例えば、図1に示されている中心画素G16とその周辺画素G10、G12、G20及びG22)の画素値により精鋭度ΔGを計算し、事前に決められた精鋭度閾値Thと比較する。ΔGはThより小さければ、ノイズ削減処理を行う。この場合、図4に示されている平滑度β/αと精鋭度ΔGとの関係、及び、図6に示されている平滑度β/αと画像全体の輝度との関係により、係数αとβの値を決定し、数式2に従って画素Iの補正画素値
[外2]
Figure 0004919723
を計算する。そして、画素Iの補正画素値
[外3]
Figure 0004919723
で画素Iの元の画素値GIを置き換える。また、このような操作を全ての画素に対して繰り返し行う。
図8は、本実施形態に係る撮像装置の構成図である。
図8に示すように、この撮像装置は、ベイヤー配列のようなカラー画素配列を有する撮像素子1と、AD変換器2と、画像データ前処理3を行う画像データ前処理部、ノイズ削減処理4を行うノイズ削減処理部、ベイヤー補間処理5を行うベイヤー補間処理部及び画像データ後処理6を行う画像データ後処理部からなる処理ユニット(図示せず)と、この処理ユニットにより処理された画像データを出力する出力ユニット(図示せず)とを有する。
撮像素子1は、受光した光を電気信号に変換し、アナログ光学画像データを得る。AD変換器2は、撮像素子により得られたアナログ光学画像データをデジタル画像データに変換する。AD変換器2により変換されたデジタル信号データに対して、黒レベル調整などの画像データ前処理3を実施した後、前述のノイズ削減方法によるノイズ削減処理4を行う。その後、ベイヤー補間処理5がノイズ削減処理の後で行われ、そして、各種の画像データ後処理6が行われる。最後に、処理ユニットにより処理された画像データは、出力ユニットにより出力される。
実施形態2
また、前述の数式2を用いて中心画素の補正画素値を計算する際に用いられる画素の数は、五つに限定せず、三つや七つなどの画素数でもよく、その配列も一様に限定されるものではない。また、画素配列は、エッジ検出とローパスフィルタ処理演算とで別々のものを用いることも可能であるし、3原色の画素(赤、緑、青)配列のうち、異なる色でエッジ検出を行い、異なる色でローパスフィルタ処理演算を行うことも可能である。
本実施形態は、エッジ検出に13画素(中心1画素+周12画素)の配列を用い、ローパスフィルタ処理に9画素(中心1画素+周8画素)の配列を用いる。さらに、R(赤)画素、B(青)画素のノイズ削減処理においては、検出にG(緑)画素の配列を用いる。
図9は、本実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。
図9におけるカラー画像配列は、G(緑)画素ノイズ削減時のエッジ検出用の画素配列である。検出画素を増やすと同時に、高周波(High Frequency:HF)のエッジを検出する部分HF(例えば、G16、G18、G22、G26、G28)と中周波(Midle Frequency:MF)のエッジを検出する部分MF(例えば、G10、G12、G14、G20、G24、G30、G32、G34)とに分けている。それに伴い、精鋭度も高周波部から導いた精鋭度ΔGHと中周波部から導いた精鋭度ΔGMとになり、以下のようになる。
Figure 0004919723
図10は、本実施形態に係る固体撮像素子の他のカラー画素配列である。
図10におけるカラー画像配列は、G(緑)画素のローパスフィルタ処理を行う画素配列である。図9と比べて明らかのように、エッジ検出を行う画素配列と配列が異なっている。
そして、この場合の数式2は、次の数式7のようになる。
Figure 0004919723
ここで、α、β、γは、0≦γ≦β≦α≦1及びα≠0の条件を満たす任意の係数である。精鋭度ΔGに対する閾値ThもTh1とTh2(ただし、Th1>Th2とする)を設定し、以下のようにノイズ削減処理を行う。
(1)ΔGH≧Th1の場合
重要なエッジ情報が含まれていると判断し、エッジ保持を優先し、ローパスフィルタ処理は行わない。すなわち、α=1、β=0、γ=0とする。
(2)ΔGH<Th1かつΔGM≧Th2の場合
HF検出部(中心画素のすぐ近傍)にはエッジ情報がないが、MF検出部(中心画素の周囲)にはエッジ情報が存在していると判断し、弱いローパスフィルタ処理を行う。すなわち、γ=0とし、αとβの値は前述のように適応的に変えて処理を行う。
(3)ΔGH<Th1かつΔGM<Th2の場合
エッジ情報がなく、画像の平坦部(低周波部)であると判断し、強いLPF処理を行う。すなわち、α、β、γの3つの係数について、値を前述のように適応的に変えて処理を行う。
同様の操作を赤画素と青画素についても施すことが可能である。
図11は、本実施形態に係る固体撮像素子の他のカラー画素配列である。
図11は、図7における青画素に着目して施した操作に同様に当てはめた場合である。具体的には、R37を中心画素とし、周辺画素にR15、R17、R19、R35、R39、R55、R57、R59として、式2に次の式8のように当てはめる。
Figure 0004919723
ここで、エッジ検出用の画素配列として緑画素の配列を用いて、HF部にG27、G36、G38、G47を、MF部にG16、G18、G25、G29、G45、G49、G56、G58を設定する。検出用に緑画素を用いる理由は、エッジ検出は輝度の変化を見ており、一番輝度の大きな緑画素の変化を検出した方が、精度が向上するからである。
図12は、本実施形態に係る固体撮像素子の他のカラー画素配列である。
図12は、同様に青画素に着目した場合である。B42を中心画素とし、周辺画素にB20、B22、B24、B40、B44、B60、B62、B64として、式2に次の式9のように当てはめる。
Figure 0004919723
エッジ検出用の画素配列には、同様にして緑画素の配列を用いて、HF部にG32、G41、G43、G52を、MF部にG21、G23、G30、G34、G50、G54、G61、G63を設定する。以降、緑画素のときと同様の処理を行う。
本実施形態に係る方法は、エッジ検出エリアを広げ、LPF処理を2段階の強度に分けることで、エッジ保持処理とローパスフィルタ処理という相反する処理を、よりバランスよく、より効果的に同時に行うことを可能としている。
なお、本実施形態に係る撮像装置は、実施形態1に係る撮像装置と同じである。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の範囲に属する。
本発明の好適な実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。 精鋭度が低い状態にローパスフィルタをかけた状態を示す概念図である。縦軸方向が画素値(輝度)で、横軸方向が画素値の分布である。 精鋭度が高い状態にローパスフィルタをかけた状態を示す概念図である。縦軸方向が画素値(輝度)で、横軸方向が画素値の分布である。図中の段差部分が画像のエッジを表している。 精鋭度と平滑度との関係を示す図である。 精鋭度の輝度による正規化の必要性を示す概念図である。 画像全体の輝度と平滑度との関係を示す図である。 本発明の好適な実施形態に係る固体撮像素子の他のカラー画素配列である。 本発明の撮像装置の構成図である。 本発明の他の好適な実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。 本発明の他の好適な実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。 本発明の他の好適な実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。 本発明の他の好適な実施形態に係る固体撮像素子のカラー画素配列である。
符号の説明
G 緑画素
R 赤画素
B 青画素
β/α 平滑度
ΔG 精鋭度
Th 精鋭度の閾値
1 撮像素子
2 AD変換器
3 画像データ前処理
4 ノイズ削減処理
5 ベイヤー補間処理
6 画像データ後処理

Claims (8)

  1. カラー画素配列を有する固体撮像素子における画像信号のノイズを削減する方法であって、
    前記カラー画素配列の所定位置におけるノイズ削減対象画素を中心画素として選択し、当該中心画素の周にある複数の画素を周画素として選択する第一の工程と、
    前記中心画素の画素値と前記複数の周画素のそれぞれの画素値により、前記中心画素の補正画素値を計算する第二の工程と、
    前記中心画素のもとの画素値を前記補正画素値に置き換える第三の工程と、
    を含さらに、
    前記第二の工程において、
    前記複数の周辺画素は、中心画素のすぐ近傍の複数の画素を含む第一の周辺画素グループと、中心画素の周囲の複数の画素を含む第二の周辺画素グループと、を有し、
    前記中心画素の画素値に第一の係数を乗じた値と、前記第一の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第二の係数を乗じた値と、前記第二の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第三の係数を乗じた値と、を加算し、前記補正画素値を得る、
    カラー画像信号のノイズ削減方法。
  2. 前記第二の工程より前に、
    前記第一の係数、前記第二の係数及び前記第三の係数は、前記中心画素の画素値と前記第一の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第一の精鋭度と、前記第二の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第二の精鋭度と、に基づいて、前記中心画素ごとに求められる、
    請求項1記載のカラー画像信号のノイズ削減方法。
  3. 前記第一の精鋭度と第二の精鋭度とを求める中心画素及び周辺画素は、緑画素であり、
    前記補正画素値に置き換えられる中心画素は、緑画素とは異なる色の画素である、
    請求項2に記載のカラー画像信号のノイズ削減方法。
  4. 前記カラー画素配列は、ベイヤー配列である、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカラー画像信号のノイズ削減方法。
  5. 前記固体撮像素子は、CMOSイメージセンサを含む、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカラー画像信号のノイズ削減方法。
  6. カラー画素配列を有する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子からのカラー画像信号を処理する信号処理ユニットと、
    前記信号処理ユニットにより処理された前記カラー画像信号を出力し、前記カラー画像信号のノイズを削減可能な出力ユニットと、
    を備え、
    前記信号処理ユニットは、前記カラー画像信号のノイズを削減する際に、
    前記カラー画素配列の所定位置におけるノイズ削減対象画素を中心画素として選択し、当該中心画素の周辺にある複数の画素から、中心画素のすぐ近傍の複数の画素を含む第一の周辺画素グループと、中心画素の周囲の複数の画素を含む第二の周辺画素グループと、を周辺画素として選択し、
    前記中心画素の画素値に第一の係数を乗じた値と、前記第一の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第二の係数を乗じた値と、前記第二の周辺画素グループにおける画素の画素値の平均値に第三の係数を乗じた値とを加算し、前記補正画素値を得て、
    前記中心画素のもとの画素値を前記補正画素値に置き換える、
    カラー画像信号のノイズ削減装置
  7. 前記信号処理ユニットは、前記カラー画像信号のノイズを削減する際に、
    前記第一の係数、前記第二の係数及び前記第三の係数を、前記中心画素の画素値と前記第一の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第一の精鋭度と、前記第二の周辺画素グループの画素値のうち最大のものと最小のものの差である第二の精鋭度と、に基づいて、前記中心画素ごとに求める、
    請求項記載のカラー画像信号のノイズ削減装置
  8. 前記信号処理ユニットは、前記カラー画像信号のノイズを削減する際に、
    前記第一の精鋭度と第二の精鋭度とを求める中心画素及び周辺画素を、緑画素で行い、
    前記補正画素値に置き換えられる中心画素を、緑画素とは異なる色の画素で行う、
    請求項7記載のカラー画像信号のノイズ削減装置。
JP2006195604A 2006-07-18 2006-07-18 画像信号のノイズ削減方法及び装置 Active JP4919723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006195604A JP4919723B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 画像信号のノイズ削減方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006195604A JP4919723B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 画像信号のノイズ削減方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008028447A JP2008028447A (ja) 2008-02-07
JP4919723B2 true JP4919723B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=39118692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006195604A Active JP4919723B2 (ja) 2006-07-18 2006-07-18 画像信号のノイズ削減方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919723B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112012027306A2 (pt) 2011-02-28 2016-08-02 Fujifilm Corp aparelho de geração de imagem colorida
KR20210112042A (ko) * 2020-03-04 2021-09-14 에스케이하이닉스 주식회사 이미지 센싱 장치 및 그의 동작 방법
JP2022100908A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 ゼタテクノロジーズ株式会社 固体撮像装置、固体撮像装置の信号処理方法、および電子機器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0686104A (ja) * 1992-09-04 1994-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd ノイズリダクション装置
JP2004054884A (ja) * 2002-05-31 2004-02-19 Sanyo Electric Co Ltd 画像処理装置
JP2005149266A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Olympus Corp 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008028447A (ja) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8849055B2 (en) Image processing apparatus and method
US8565524B2 (en) Image processing apparatus, and image pickup apparatus using same
JP2004147333A (ja) 選択的空間フィルタを使用するディジタル画像の階調及び空間特性の向上方法
CN102984527A (zh) 图像处理装置、图像处理方法、信息记录介质和程序
WO2016143139A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP5541205B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JP2011086976A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5524133B2 (ja) 画像処理装置
JP2008147980A (ja) 画像処理装置及び撮像装置及び画像処理方法及びプログラム及び記憶媒体
JP2010268426A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JPH10214339A (ja) 画像の濾波方法
JP2004200971A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法および電子カメラ
WO2012008116A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP4919723B2 (ja) 画像信号のノイズ削減方法及び装置
KR100690171B1 (ko) 이미지 보정 회로 및 이미지 보정 방법
JPWO2016143134A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
TWI399079B (zh) Noise Suppression Method for Digital Image
JP7423033B2 (ja) 画像信号処理方法
JP2004007462A (ja) フレア光の影響に対しデジタル画像を補正する方法
JP2004133919A (ja) 擬似3次元画像生成装置および生成方法並びにそのためのプログラムおよび記録媒体
TWI398825B (zh) Method of suppressing noise by using multiple digital images
JP6957665B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6889336B2 (ja) 画像デモザイク処理システムおよび方法
JP2006237686A (ja) 撮像装置
JP6115410B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110907

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250