JP4919350B2 - マイナーアクチノイドの分離方法および分離装置 - Google Patents

マイナーアクチノイドの分離方法および分離装置 Download PDF

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Description

本発明は、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する高レベル放射性廃棄物等からマイナーアクチノイドを分離するためのマイナーアクチノイドの分離方法および分離装置に関する。
使用済み核燃料の再処理によってウランとプルトニウムを分離回収した後のいわゆる高レベル放射性廃液中には様々な放射性核種が含まれている。この中で特に問題になるのは、半減期が非常に長いマイナーアクチノイドのアメリシウムなどの超ウラン元素である。マイナーアクチノイドを選択的に分離・除去できれば、高レベル放射性廃液の処理問題が大幅に低減されるため、以前よりマイナーアクチノイドの分離・除去の研究が長期間にわたり続けられてきた。
マイナーアクチノイドの分離において問題となるのは、アメリシウムなどの3価のマイナーアクチノイドと化学的性質が類似した3価の希土類元素の存在である。3価のマイナーアクチノイドをそのまま高レベル放射性廃液から直接分離できることが最も望ましいが、希土類元素の存在により、それは非常に困難になっている。そのため、まず、マイナーアクチノイドを希土類元素と共に高レベル放射性廃液から一括して分離した後、マイナーアクチノイドと希土類元素とを分離する方法が提案されている。
マイナーアクチノイドを希土類元素と共に高レベル放射性廃液から一括して分離する方法として、日本原子力研究所から、N,N,N’,N’−テトラオクチル−3−オキサペンタン−1,5−ジアミン(TODGA)を抽出剤として用いる方法が提案されている(非特許文献1参照)。しかし、この方法は、3価のマイナーアクチノイドと3価の希土類元素とを3モル程度の硝酸水溶液である高レベル放射性廃液から一括して抽出・分離し、希薄濃度の硝酸水溶液に逆抽出する方法であり、マイナーアクチノイドと希土類元素とを分離する方法ではない。
非特許文献2および特許文献1では、抽出剤(ジオクチルアンモニウムジチオカルバメイト)を形成ながら抽出を行なうin situ抽出剤形成抽出法が提案されている。
このin situ抽出剤形成抽出では、3価マイナーアクチノイドと3価希土類元素とを充分に分離できるが、溶媒抽出による二次的な放射性廃棄物が多量に生じるという問題を有していた。
非特許文献3では、高濃度の塩化物溶液中での陰イオン交換樹脂へのキュリウムの分配挙動が希土類元素のユウロピウムと異なっていることを利用して、キュリウムとユウロピウムとを分離する方法が提案されている。
しかし、このイオン交換樹脂を用いる方法も、溶媒抽出による二次的な放射性廃棄物を生み出す問題を有していた。また、イオン交換樹脂を用いる方法では、多量のイオン交換樹脂を使用しても処理量が少ないため、マイナーアクチノイドおよび希土類元素を含む溶液を多量に処理する場合には適していない。
非特許文献4では、極めて高いイオン強度の塩酸−アルコール混合溶媒溶液中で3級ピリジン樹脂を用いて、3価マイナーアクチノイドと3価希土類元素を分離する方法が提案されている。しかし、この方法でも、溶媒抽出による二次的な放射性廃棄物を生じる問題を有していた。
館盛勝一,日本原子力学会誌、42巻、2000年、p.1124−1129 宮下直ら,「ジャーナル・オブ・ニュークリアサイエンス・アンド・テクノロジ(Journal of Nuclear Science and Technology)」,44巻,2007年,p.233−237 有阪真ら,「ラジオケミカ・アクタ(Radiochimica Acta)」,90巻,2002年,p.193−197 鈴木達也ら,「ジャーナル・オブ・ラジオアナリティカル・アンド・ニュークリアケミストリ(Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry)」,263巻,2005年,p.605−611 特開2007−114195号公報
本発明は、有機溶媒を使用せず、二次放射性廃棄物が少なく、しかも多量に処理できるマイナーアクチノイドの分離方法および分離装置を提供するものである。
3価アクチノイドの5f軌道電子は6sと6p軌道電子の外側に一部が広がっており、3価ランタノイドの4f軌道電子は5sと5p軌道電子の内側のみに存在する。本発明者らは、この違いにより、3価マイナーアクチノイドと3価希土類元素との化学的挙動に差を生じさせることができると考えた。また、水に可溶でありイオウを配位部位として持つチオシアン酸イオンは、f軌道電子が結合に関与しうるfブロック元素イオンに対して選択性を示すと考えた。そして、本発明者らは、チオシアン酸イオン(SCN)とユウロピウムとで形成された3価のユウロピウム化学種[Eu(III)]が持つ正の平均電荷よりも、チオシアン酸イオンとアメリシウムとで形成された3価のアメリシウム化学種[Am(III)]が持つ正の平均電荷の方が低いことを見出した(図27参照)。また、ろ紙電気泳動法を用いてチオシアン酸イオンを含む水溶液中でのユウロピウムとアメリシウムの泳動速度を求めたところ、ユウロピウムとアメリシウムを分離可能な程度の泳動速度の差を生じることを見出した。
さらに、本発明者らは、その泳動速度の差を利用し、キャピラリー電気泳動法においてキャピラリー内で泳動媒質を流動させることにより、マイナーアクチノイドと希土類元素を互いに反対方向に泳動させることができると考えた。
これらのことに基づいて、以下のマイナーアクチノイドの分離方法および分離装置を発明した。
本発明は、以下の態様を含む。
[1] チオシアン酸イオンを含む水溶液を泳動媒質として用いるキャピラリー電気泳動法により、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物からマイナーアクチノイドを分離するマイナーアクチノイドの分離方法であって、
泳動媒質に前記混合物を添加し、キャピラリー内に陰極側から陽極側に向けて泳動媒質を流動させながら、マイナーアクチノイドおよび希土類元素を電気泳動させ、
泳動媒質の流動速度をv、マイナーアクチノイドの泳動速度をv、希土類元素の泳動速度をvとした際にv<v<0<vになるように流動速度vを調整することを特徴とするマイナーアクチノイドの分離方法。
[2] v<v<0<vになるように流動速度vを調整するために、陰極側の泳動媒質の液面を陽極側の泳動媒質の液面より高くし、それらの液面の高低差を調節することを特徴とする[1]に記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
[3] 前記マイナーアクチノイドがアメリシウム、キュリウム、バークリウムおよびカリホリウムからなる群から選ばれた1種以上であり、前記希土類元素がユウロピウムであることを特徴とする[1]または[2]に記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
[4] 前記泳動媒質がpH2.0以下であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
[5] 陰極を備えた陰極槽と、陽極を備えた陽極槽と、陰極槽および陽極槽を接続するキャピラリーと、陰極および陽極に電気的に接続された直流電源とを具備し、陰極槽と陽極槽とキャピラリーとに、チオシアン酸イオンを含む水溶液が泳動媒質として充填されるマイナーアクチノイドの分離装置であって、
陰極槽内の泳動媒質の液面が陽極槽内の泳動媒質の液面より高くなるように、陰極槽および陽極槽の一方または両方の高さが調節可能になっていることを特徴とするマイナーアクチノイドの分離装置。
[6] 陰極槽および陽極槽の一方または両方に、その内部に充填された液体を分取するための分取手段が取り付けられていることを特徴とする[5]に記載のマイナーアクチノイドの分離装置。
本発明によれば、有機溶媒を使用せず、二次放射性廃棄物が少なく、しかもマイナーアクチノイドを連続的に分離できる。
<マイナーアクチノイドの分離装置>
本発明のマイナーアクチノイドの分離装置(以下、分離装置と略す。)の一実施形態例について説明する。
図1に、本実施形態例の分離装置を示す。本実施形態例の分離装置10は、白金製の陰極11aを備えた陰極槽11と、白金製の陽極12aを備えた陽極槽12と、陰極槽11および陽極槽12を接続するキャピラリー13と、陰極11aおよび陽極12aに電気的に接続された直流電源14とを具備する。陰極槽11と陽極槽12とキャピラリー13とには、チオシアン酸イオンを含む水溶液が泳動媒質として充填される。
本実施形態例における陰極槽11には、その内部に充填された液体の一部を分取する分取手段15が取り付けられている。
本実施形態例における分取手段15は、泳動媒質を貯留するリザーバ15aと、リザーバ15aから泳動媒質を陰極槽11に供給するための送液ポンプ15bおよび耐薬品性材料製の送液チューブ15c,15dとを具備する。このような分取手段15が取り付けられていることにより、送液ポンプ15bによってリザーバ15aから陰極槽11に泳動媒質を供給し、供給した泳動媒質によって、陰極槽11内の液体を陰極槽11から外部の試験管20に押し出せるようになっている。
本実施形態例では、陽極槽12がジャッキ16の上に配置されて、陰極槽11の泳動媒質の液面が陽極槽12の泳動媒質の液面より高くなるように、高さの調節が可能になっている。
(作用効果)
一般に、キャピラリー13は内径が小さいため、ポンプ等によって液体を流動させることが困難である。しかし、本実施形態例では、ポンプを使用しなくてもキャピラリー13内に泳動媒質を流動させることができる。
すなわち、上述したように、分離装置10では、陰極槽11の泳動媒質の液面が陽極槽12の泳動媒質の液面より高くなるように陽極槽12の高さが調節可能になっている。そのため、陰極槽11内の泳動媒質の液面を陽極槽12内の泳動媒質の液面より高くして、サイフォンの原理によって、キャピラリー13内に陰極槽11から陽極槽12に向けて泳動媒質を流動させることができる。
ところで、チオシアン酸イオンおよびマイナーアクチノイドが形成する錯体と、チオシアン酸イオンおよび希土類元素とが形成する錯体とは電荷に差があるから、泳動媒質を流動させない状態においてマイナーアクチノイドの泳動速度と希土類元素の泳動速度には差がある。そのため、泳動に対して反対に泳動媒質を流動させ、かつ、その流動速度を適切な範囲にすることによって、マイナーアクチノイドと希土類元素とを互いに反対方向に泳動させることができる。具体的には、泳動媒質の流動速度をv、マイナーアクチノイドの泳動速度をv、希土類元素の泳動速度をvとした際にv<v<0<vになるように流動速度vを調整することによって、陰極槽11側に希土類元素のみを泳動させ、陽極槽12側にマイナーアクチノイドを泳動させることができる。したがって、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物から、マイナーアクチノイドを分離できる。
このような分離装置10では、有機溶媒やイオン交換膜を使用しないから、二次放射性廃棄物が少ない。
また、このような分離装置10において、キャピラリーの数を増やすことにより、処理量を増やすことができる。
しかも、この分離装置10では、陰極槽11または陽極槽12に、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物を連続的に供給しながら電気泳動させることで、マイナーアクチノイドを連続的に分離できる。したがって、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物を多量に処理できる。
通常、キャピラリー電気泳動装置では、泳動中の放射性核種をオンラインで分析することは困難である。しかし、上記分離装置10では、陰極槽11に分取手段15が取り付けられているため、陰極槽11内の液体を適時に外部に分取することができ、その放射能を測定することによって成分分析できる。
<マイナーアクチノイドの分離方法>
本発明のマイナーアクチノイドの分離方法の一実施形態例について説明する。
本実施形態例の分離方法は、分離装置10を用いたキャピラリー電気泳動法により、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物からマイナーアクチノイドを分離する方法である。
具体的には、まず、陰極槽11、陽極槽12およびキャピラリー13に泳動媒質を充填し、陰極槽11内または陽極槽12内の泳動媒質に前記混合物を添加する。
次いで、ジャッキ16を用いて、陰極槽11内の泳動媒質の液面が陽極槽12内の泳動媒質の液面より高くなるように、陽極槽12の高さを調節する。これにより、キャピラリー13内に陰極槽11側から陽極槽12側に向けて泳動媒質を流動させる。それと同時に、直流電源14により、陰極11aおよび陽極12aを介して泳動媒質を印加して、泳動媒質中のマイナーアクチノイドおよび希土類元素を電気泳動させる。
その際、泳動媒質の流動速度をv、マイナーアクチノイドの泳動速度をv、希土類元素の泳動速度をvとした際にv<v<0<vにするためにvを調整する。すなわち、v<v<0<vになるように陰極槽11内の泳動媒質の液面と陽極槽12内の泳動媒質の液面との高低差を適宜調節する。
なお、v,v,vにおいて、正の値は陰極槽11側に移動することを意味しており、負の値は陽極槽12側に移動することを意味している。
電気泳動中には、分取手段15を用い、送液ポンプ15bによってリザーバ15aから陰極槽11に泳動媒質を供給し、その泳動媒質によって、陰極槽11内の液体を陰極槽11から外部の試験管20に押し出して、陰極槽11から泳動媒質を適時分取する。そして、分取した泳動媒質中の放射能を高純度ゲルマニウム半導体検出器あるいはNaI(Tl)固体シンチレーションカウンタで測定して、マイナーアクチノイドと希土類元素とを成分分析する。
高純度ゲルマニウム半導体検出器としては、例えば、セイコー・イーアンドジー社製4MX20P4を用いることができ、NaI(Tl)固体シンチレーションカウンタとしては、例えば、アロカ社製ARC−2000を用いることができる。
(泳動媒質)
この分離方法で使用する泳動媒質としては、チオシアン酸イオンを含む水溶液を用いる。チオシアン酸イオンを含む水溶液は、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウムおよびチオシアン酸リチウム等のチオシアン酸塩を水溶液化することで得られる。
泳動媒質のpHは2.0以下であり、0〜1.0であることがより好ましい。泳動媒質のpHが2.0以下であれば、マイナーアクチノイドと希土類元素とをより分離できる。
泳動媒質をpH2.0以下にするためには、例えば、過塩素酸、塩酸、硝酸等の酸を添加する方法を採ることができる。
(マイナーアクチノイド、希土類元素)
マイナーアクチノイドとしては、ネプツニウム(Np)、アメリシウム(Am)、キュリウム(Cm)、バークリウム(Bk)、カリホルニウム(Cf)、アインスタイニウム(Es)、フェルミウム(Fm)、メンデレビウム(Md)、ノーベリウム(No)、ローレンシウム(Lr)が挙げられる。これらマイナーアクチノイドの中でも、水溶液中にて3価の化学状態が安定で、しかも長半減期放射性核種を含むアメリシウム、キュリウム、バークリウムおよびカリホルニウムが好適である。本発明は、アメリシウム、キュリウム、バークリウムおよびカリホルニウムの分離に対して特に効果を発揮するからである。
希土類元素としては、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)が挙げられる。
この分離方法は、マイナーアクチノイドがアメリシウムであり、希土類元素がユウロピウムである場合にとりわけ効果を発揮する。
また、この分離方法は、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物が放射性廃液である場合にとりわけ効果を発揮する。
(作用効果)
この分離方法によって、マイナーアクチノイドと希土類元素とを分離できる理由について、マイナーアクチノイドがアメリシウム(241Am)、希土類元素がユウロピウム(152,154Eu)の場合を例にとって説明する。
陰極槽11内の泳動媒質の液面と陽極槽12内の泳動媒質の液面とに高低差がない場合(図2(a)参照)に、泳動媒質中でアメリシウムとユウロピウムとを電気泳動させると、アメリシウムとユウロピウムは共に陽極槽12側から陰極槽11側に向けて移動する。このときのユウロピウムの泳動速度をveff,Eu、アメリシウムの泳動速度をveff,Amとする。
陰極槽11内の泳動媒質の液面が陽極槽12内の泳動媒質の液面より高低差(△h)で高くなっている(図2(b)参照)と、サイフォンの原理によって、陰極槽11側から陽極槽12側に向けて泳動媒質を流動させることができる。ここで、高低差が一定であれば、泳動速度の流動速度vh(vに該当)は一定である。
ユウロピウムの泳動速度veff,Euと、アメリシウムの泳動速度veff,Amとには差があることが判明している。したがって、陰極槽11側から陽極槽12側に向けて泳動媒質を流動させ、かつ、0<veff,Am<|vh|<veff,Eu になるように高低差を調節して流動速度vhを調整することで、vh <vAm<0<vEuとなって、図3の(a),(b)に示すように、ユウロピウムを陽極槽12側から陰極槽11側に、アメリシウムを陰極槽11側から陽極槽12側に向けて泳動させることができる。具体的には、陽極槽12中のユウロピウムを陰極槽11に泳動させ、陰極槽11中のアメリシウムを陽極槽12に泳動させることができる。これにより、アメリシウムとユウロピウムとを分離することができる。
なお、本発明の分離装置および分離方法は、上記実施形態例に限定されない。例えば、本発明では、陰極槽11のみの高さが調節可能になっていてもよいし、陰極槽11および陽極槽12の両方の高さが調節可能になっていてもよい。
また、陰極槽11および陽極槽12の両方に分取手段15が取り付けられていてもよいし、陽極槽12のみに分取手段15が取り付けられていてもよいし、陰極槽11および陽極槽12に分取手段15が取り付けられていなくてもよい。
(参考例1)
図1に示す分離装置10を用意した。キャピラリー13としては、内径75μm、外径360μmで、長さが80.5cmのフューズドシリカキャピラリーを用い、泳動媒質として、過塩素酸0.10Mとチオシアン酸ナトリウムとを含み、pHが1.0の水溶液を用いた。
泳動媒質は、陰極槽11と陽極槽12とキャピラリー13とに以下のようにして充填した。なお、泳動媒質は、チオシアン酸ナトリウムの濃度が0M,0.20M,0.40M,0.60M,0.80M,1.00Mの6種類を用意した。本明細書における濃度の単位「M」とは「mol/L」のことである。
まず、陰極槽11と陽極槽12の液面が同じ高さになるように、陽極槽12の高さを調節した。また、陰極槽11および陽極槽12内のキャピラリー13の端部が、底から1mmの高さに位置するように配置した。
次いで、シリンジを用いてキャピラリー13内に泳動媒質を充填した後、陽極槽12を、トレーサ量のユウロピウム(152,154Eu)とアメリシウム(241Am)を含む0.10M過塩素酸水溶液が充填された試料溶液槽17に取り替えた(図4参照)。
次いで、試料溶液槽17の液面が陰極槽11の液面よりも10cm高くなるように(△h=10cmになるように)試料溶液槽17の高さを調節した(図5参照)。これにより生じた圧力差によって、キャピラリー13内に試料溶液Aを導入し、15秒後に20nLの試料溶液をキャピラリー13内に導入した(図6参照)。
次いで、試料溶液槽17を陽極槽12に取り替え、陰極槽11と陽極槽12の液面の高さが同じになるように陽極槽12の高さを調節した(図7参照)。
次いで、送液ポンプ15bを用い、泳動媒質をリザーバ15aから陰極槽11に供給しながら、直流電源14を用いて陰極11aおよび陽極12aに一定電圧を印加して、電気泳動を行った。その際、一定時間毎に、分取手段15により試料を陰極槽11から試験管に分取し、その放射能を高純度ゲルマニウム半導体検出器(セイコー・イーアンドジー社製4MX20P4)で測定して、ユウロピウムとアメリシウムの成分分析を行った。
なお、電気泳動は、電流値が200マイクロアンペアで一定になるようにしたため、チオシアン酸ナトリウムの濃度が増加するにつれて電流が流れやすくなり、電圧が低下している。
チオシアン酸ナトリウムを含む水溶液を泳動媒質として用いて電気泳動を行うと、図8〜13に示すように、ユウロピウムのピークとアメリシウムのピークとが分離した。また、泳動媒質中のチオシアン酸ナトリウムの濃度が増加するにつれて分離能が向上していた。
このように、ユウロピウムのピークとアメリシウムのピークとが分離したのは、ユウロピウムおよびチオシアン酸イオンが形成する錯体と、アメリシウムおよびチオシアン酸イオンが形成する錯体とで電荷が異なるためと推測される。この図8〜13に示す結果から、チオシアン酸イオンを泳動媒質として用いた電気泳動により、ユウロピウムとアメリシウムとを分離できることが示唆された。
なお、この参考例1では、図7に示すように、陰極槽11の液面と陽極槽12の液面が同じ高さであるため、ユウロピウム、アメリシウムは共に陰極槽側に、錯体が持つ電荷の差のみによって泳動しているため、充分に分離できない。
図8〜13に示すユウロピウムとアメリシウムの各検出ピークの理論段数を式(1)により計算した。式(1)において、Nは理論段数(無次元数)、tRは検出時間(min)、W0.5は検出ピークの半値幅(min)である。
Figure 0004919350
また、各チオシアン酸イオン濃度におけるユウロピウムとアメリシウムの分離能を式(2)により計算した。式(2)において、Rs,Am/Euはユウロピウムとアメリシウムの分離能(無次元数)、 tR(Am)はアメリシウムの検出時間(min)、tR(Eu)はユウロピウムの検出時間(min)、W0.5(Am)はアメリシウムの検出ピークの半値幅(min)、W0.5(Eu)はユウロピウムの検出ピークの半値幅(min)である。
Figure 0004919350
式(1)で求めた理論段数と式(2)で求めた分離能を表1に示す。表1に示す結果は、高い理論段数(10以上)、かつ、高い分離能(1.5以上)であった。
Figure 0004919350
(参考例2)
図1に示す分離装置10を用意した。キャピラリー13としては、内径75μm、外径360μmで、長さが80.5cmのフューズドシリカキャピラリーを用い、泳動媒質として、過塩素酸0.10Mとチオシアン酸ナトリウム1.00Mとを含み、pHが1.0の水溶液を用いた。
泳動媒質は、陰極槽11と陽極槽12とキャピラリー13とに以下のようにして充填した。
まず、陰極槽11と陽極槽12の液面が同じ高さになるように、陽極槽12の高さを調節した。また、陰極槽11および陽極槽12内のキャピラリー13の端部が、底から1mmの高さに位置するように配置した。
次いで、シリンジを用いてキャピラリー13内に泳動媒質を充填した後、陰極槽11を、トレーサ量のユウロピウム(152,154Eu)とアメリシウム(241Am)を含む0.10M過塩素酸水溶液が充填された試料溶液槽17に取り替えた(図14参照)。
次いで、試料溶液槽17の液面が陽極槽12の液面よりも10cm高くなるように(△h=10cmになるように)陽極槽12の高さを調節した(図15参照)。これにより生じた圧力差によって、キャピラリー13内に試料溶液Aを導入し、15秒後には20nLの試料溶液Aをキャピラリー13内に導入した(図16参照)。
次いで、試料溶液槽17を、泳動媒質を充填した泳動媒質槽18に取り替えた(図17参照)。そして、圧力差によってキャピラリー13内に泳動媒質を導入し、それにより試料溶液Aを陽極槽12側に押し込んだ。180秒後にはキャピラリー13の陰極槽11側の端部から5.4cmの位置に(L=5.4cmの位置に)試料溶液Aが移動した(図18参照)。
次いで、泳動媒質槽18を陰極槽11に取り替え、陰極槽11内の泳動媒質の液面が陽極槽12内の泳動媒質の液面より0〜5cmの範囲で高くなるように(△h=0〜5cmになるように)陽極槽12の高さを調節した(図19参照)。
次いで、送液ポンプ15bを用い、泳動媒質をリザーバ15aから陰極槽11に供給しながら、直流電源14を用いて陰極11aおよび陽極12aに一定電圧を印加して、電気泳動を行った。その際、一定時間毎に、分取手段15により試料を陰極槽11から試験管に分取し、その放射能を高純度ゲルマニウム半導体検出器(セイコー・イーアンドジー社製4MX20P4)で測定した。
上記の電気泳動により作成したエレクトロフェログラムからユウロピウムとアメリシウムの泳動速度を計算した。
図20に、陰極槽11と陽極槽12の液面の高低差に対するユウロピウムとアメリシウムの泳動速度の変化を示す。図20より、高低差が大きくなるにつれて、ユウロピウムとアメリシウムの泳動速度は減少するが、泳動速度の差は変わらないことがわかる。
ところで、キャピラリー13内に導入された試料溶液の量は式(3)で表される。式(3)において、Qはキャピラリー13内に導入された試料溶液量(g)、ρは試料溶液の密度(g/cm)、gは重力加速度(9.80665m/s)であり、ηは試料溶液の粘度(m/s)、rはキャピラリー13の内半径(μm)、Lはキャピラリー13の全長(cm)、△hは高低差(cm)、tは導入時間(min)である。
Figure 0004919350
式(3)を変形すると式(4)が得られる。式(4)においてvhはキャピラリー13内の溶液の流動速度(cm/min)である。
Figure 0004919350
液面の高低差を一定にしたまま電気泳動を行った場合には、キャピラリー13内の試料溶液の流動速度は一定である。また、試料溶液の流動速度は液面の高低差に比例する。
陰極槽11の液面が陽極槽12の液面よりも高い位置にある場合の、ユウロピウムとアメリシウムの泳動速度は式(5)と式(6)であらわされる。
式(5)において、vAmは液面に高低差があるときのアメリシウムの泳動速度(cm/min)、veff,Amは液面に高低差がないときのアメリシウムの泳動速度(cm/min)である。式(6)において、vEuは液面に高低差があるときのユウロピウムの泳動速度(cm/min)、veff,Euは液面に高低差がないときのユウロピウムの泳動速度(cm/min)である。
Figure 0004919350
図20から、vEu > vAmである。ここで、液面の高低差を調節して、vh <vAm< 0<vEu にすることにより、ユウロピウムを陰極槽11側に泳動させ、アメリシウムを陽極槽12側に泳動させることができる。図20によれば、液面の高低差を5.5cm程度にすることによって、ユウロピウムとアメリシウムを互いに反対方向に泳動させることができると予測される。
(実施例)
図1に示す分離装置10を用意した。キャピラリー13としては、内径75μm、外径360μmで、長さが80.5cmのフューズドシリカキャピラリーを用い、泳動媒質として、過塩素酸0.10Mとチオシアン酸ナトリウム1.00Mとを含み、pHが1.0の水溶液を用いた。
泳動媒質は、陰極槽11と陽極槽12とキャピラリー13とに以下のようにして充填した。
まず、陰極槽11と陽極槽12の液面が同じ高さになるように、陽極槽12の高さを調節した。また、陰極槽11および陽極槽12内のキャピラリー13の端部が、底から1mmの高さに位置するように配置した。
次いで、シリンジを用いてキャピラリー13内に泳動媒質を充填した後、陰極槽11を、トレーサ量のユウロピウム(152,154Eu)とアメリシウム(241Am)を含む0.10M過塩素酸水溶液が充填された試料溶液槽17に取り替えた(図21参照)。
次いで、試料溶液槽17の液面が陽極槽12の液面よりも10cm高くなるように(△h=10cmになるように)陽極槽12の高さを調節した(図22参照)。これにより生じた圧力差によって、陰極槽11側にてキャピラリー13内に試料溶液Aを導入し、120秒後には160nLの試料溶液Aをキャピラリー13内に導入した(図23参照)。
次いで、試料溶液槽17を陰極槽11に取り替え、陽極槽12を試料溶液槽17に取り替え、試料溶液槽17の液面が陰極槽11の液面よりも10cm高くなるように(△h=10cmになるように)陽極槽12の高さを調節した(図24参照)。これにより生じた圧力差によって、陽極槽12側にてキャピラリー13内に試料溶液Aを導入し、60秒後には80nLの試料溶液Aをキャピラリー13内に導入すると共に、陰極槽11側から80nLの試料溶液Aを排出させた(図25参照)。これにより、キャピラリー13の両端に同量の試料溶液Aを導入した。
次いで、試料溶液槽17を陽極槽12に取り替え、陰極槽11の液面が陽極槽12の液面より5.5cm高くなるように(△h=5.5cmになるように)陽極槽12の高さを調節した(図26参照)。
次いで、送液ポンプ15bを用い、泳動媒質をリザーバ15aから陰極槽11に供給しながら、直流電源14を用いて陰極11aおよび陽極12aに一定電圧(+3V)を印加して、電気泳動を行った。
液面の高低差を5.5cmとした本実施例では、式(4)により求めた泳動媒質の流動速度は、−1.04cm/minであった。また、液面の高低差が5.5cmの際のユウロピウムの泳動速度は、図20から、0.04cm/minであり、アメリシウムの泳動速度は−0.04cm/minであった。したがって、vh <vAm < 0<vEu (v<v<0<v)になっていた。
電気泳動開始から1時間後、陰極槽11および陽極槽12から各々試料を分取し、アメリシウムとユウロピウムの放射能量を高純度ゲルマニウム半導体検出器で測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 0004919350
表2に示すように、陽極槽12からはアメリシウムのみが検出され、陰極槽11からはユウロピウムのみが検出された。従って、アメリシウムは陽極槽側に泳動し、ユウロピウムは泳動したことがわかった。
以上のことから、上記の分離方法により、ユウロピウムとアメリシウムとが共存する溶液から、ユウロピウムとアメリシウムとを分離できることがわかった。
本発明の分離装置の一実施形態例を示す模式図である。 陰極槽の液面と陽極槽の液面との高低差によってユウロピウムおよびアメリシウムの泳動方向が異なることを説明する図である。 本発明の分離方法におけるユウロピウムまたはアメリシウムの泳動挙動を示す模式図である。 参考例1における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例1における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例1における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例1における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;0M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;0.2M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;0.4M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;0.6M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;0.8M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例1(チオシアン酸ナトリウム;1.0M)におけるエレクトロフェログラムである。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 参考例2における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 液面の高低差に対するユウロピウムの泳動速度およびアメリシウムの泳動速度の関係を示すグラフである。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 実施例における試料溶液の導入方法の一工程を示す模式図である。 チオシアン酸イオンに対するユウロピウムとアメリシウムの電荷を示すグラフである。
符号の説明
10 分離装置
11 陰極槽
11a 陰極
12 陽極槽
12a 陽極
13 キャピラリー
14 直流電源
15 分取手段
15a リザーバ
15b 送液ポンプ
15c,15d 送液チューブ
16 ジャッキ
17 試料溶液槽
18 泳動媒質槽

Claims (6)

  1. チオシアン酸イオンを含む水溶液を泳動媒質として用いるキャピラリー電気泳動法により、マイナーアクチノイドと希土類元素とが共存する混合物からマイナーアクチノイドを分離するマイナーアクチノイドの分離方法であって、
    泳動媒質に前記混合物を添加し、キャピラリー内に陰極側から陽極側に向けて泳動媒質を流動させながら、マイナーアクチノイドおよび希土類元素を電気泳動させ、
    泳動媒質の流動速度をv、マイナーアクチノイドの泳動速度をv、希土類元素の泳動速度をvとした際にv<v<0<vになるように流動速度vを調整することを特徴とするマイナーアクチノイドの分離方法。
  2. <v<0<vになるように流動速度vを調整するために、陰極側の泳動媒質の液面を陽極側の泳動媒質の液面より高くし、それらの液面の高低差を調節することを特徴とする請求項1に記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
  3. 前記マイナーアクチノイドがアメリシウム、キュリウム、バークリウムおよびカリホリウムからなる群から選ばれた1種以上であり、前記希土類元素がユウロピウムであることを特徴とする請求項1または2に記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
  4. 前記泳動媒質がpH2.0以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマイナーアクチノイドの分離方法。
  5. 陰極を備えた陰極槽と、陽極を備えた陽極槽と、陰極槽および陽極槽を接続するキャピラリーと、陰極および陽極に電気的に接続された直流電源とを具備し、陰極槽と陽極槽とキャピラリーとに、チオシアン酸イオンを含む水溶液が泳動媒質として充填されるマイナーアクチノイドの分離装置であって、
    陰極槽内の泳動媒質の液面が陽極槽内の泳動媒質の液面より高くなるように、陰極槽および陽極槽の一方または両方の高さが調節可能になっていることを特徴とするマイナーアクチノイドの分離装置。
  6. 陰極槽および陽極槽の一方または両方に、その内部に充填された液体を分取するための分取手段が取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載のマイナーアクチノイドの分離装置。
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