JP4916710B2 - トランス−1,2−シクロヘキサンビス[尿素−ウレタン]化合物を含有する相変化インク - Google Patents

トランス−1,2−シクロヘキサンビス[尿素−ウレタン]化合物を含有する相変化インク Download PDF

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Description

本発明においては、トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物を含有するホットメルトまたは相変化インクを開示する。
トランス-1,2-シクロヘキサンビス-尿素有機ゲル化剤化合物は、高融点および高度の結晶化度のような、相変化固形インクビヒクル中で機能するのに幾つかの欠点を示す。さらに、これらの化合物は、一般に、トランス-1,2-ジアミノシクロヘキサンを2モル当量の一官能性イソシアネートと反応させることによって製造されており、その大規模商業生産は、多くの場合、安全衛生理由のために規制されている入手可能な一官能性イソシアネート原料の使用に限られている。
多くの現在使用されている相変化インクは、約140℃以上の高噴出温度を必要とし、さらにまた、プリンターにおける比較的長い起動時間も必要とする。さらに、多くの現在使用されている相変化インクは、比較的貧弱な引掻き抵抗性と比較的貧弱な像耐久性を有する像を発生させる。
公知の組成物および方法はその意図する目的には適しているけれども、改良された相変化インク組成物が求められている。さらに、110℃以下の低減された温度で噴出させ、それによってコストおよびエネルギー節減を可能にし得る相変化インクが求められている。さらに、短縮されたプリンター起動時間でのプリンティングを可能にする相変化インクが求められている。さらに、改良された引掻き抵抗性を有する像を発生させる相変化インクが求められている。また、改良された像耐久性を有する像を発生させる相変化インクが求められている。さらに、改良された像品質を有する像を発生させる相変化インクが求められている。さらに、インクを先ず中間転写部材上に噴出させ、続いて、該中間転写部材から普通紙もしくはコーテッド紙または透明体のような最終プリント基体に転写させるプリンティング法において使用するときに、上述の各利点を示す相変化インクも求められている。さらに、インクを普通紙もしくはコーテッド紙または透明体のような最終プリント基体に直接噴出させるプリンティング法において使用するときに、上述の各利点を示す相変化インクが求められている。また、比較的高速度のプリンティング法において使用するときに、上述の各利点を示す相変化インクが求められている。さらに、相変化インクにおいてさらなる利点を与えるゲル化剤化合物も含有する、望ましくは低融点を有する相変化インクが求められている。さらに、望ましい低度の結晶化度を有する、相変化インクおよび他の用途において使用するためのゲル化剤化合物が求められている。さらに、相変化インク担体中で可溶性であるゲル化剤化合物が求められている。また、固相と液相間で中間ゲル相を示す相変化インクが求められている。さらに、ゲル相転移が望ましく狭い中間ゲル相を示す相変化インクが求められている。さらに、望ましく狭いゲル相転移を可能にするゲル化剤化合物が求められている。さらに、ゲル相転移が10未満のタンデルタ(tan-delta)を伴う中間ゲル相を示す相変化インクが求められている。また、10未満のタンデルタを伴うゲル相転移を可能にするゲル化剤化合物が求められている。さらに、あまり高結晶性ではなく、より結晶性の物質がそうである程には分子ネットワーク内に緊密には充填せず、それによって溶融相変化インク中に可溶性し得るゲル化剤化合物が求められている。
本発明のトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物は、下記の式を有する:
Figure 0004916710
上記式中、R1およびR'1は、各々互いに独立に、下記の基である:
(i) 1つの実施態様においては少なくとも約2個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約4個の炭素原子有し、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様において約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキレン基(線状、枝分れ、環状、置換および非置換アルキレン基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキレン基内に存在していても存在していなくてもよい)。該アルキレン基としては、限定するものではないが、(1) ヘテロ原子を含有しない線状飽和非置換脂肪族基、(2) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和非置換脂肪族基、(3) ヘテロ原子を含有しない環状飽和非置換脂肪族基、(4) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(5) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(6) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(7) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(8) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(9) ヘテロ原子を含有しない線状飽和置換脂肪族基、(10) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和置換脂肪族基;(11) ヘテロ原子を含有しない環状飽和置換脂肪族基、(12) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(13) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(14) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(15) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(16) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(17) ヘテロ原子を含有する線状飽和非置換脂肪族基、(18) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和非置換脂肪族基、(19) ヘテロ原子を含有する環状飽和非置換脂肪族基、(20) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(21) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(22) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(23) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(24) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(25) ヘテロ原子を含有する線状飽和置換脂肪族基、(26) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和置換脂肪族基、(27) ヘテロ原子を含有する環状飽和置換脂肪族基、(28) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(29) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(30) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(31) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、および(32) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基がある。
(ii) 1つの実施態様においては少なくとも約5個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約6個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様において約18個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約12個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約6個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリーレン基(置換および非置換アリーレン基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリーレン基内に存在していても存在していなくてもよい)。
(iii) ベンジレン等のような、1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキレン基(置換および非置換アリールアルキレン基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリールアルキレン基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。該アリールアルキレン基としては、(a) アリールおよびアルキル部分の双方が、2個の-NH-基間に、下記:
Figure 0004916710
等のような結合を形成するアリールアルキレン基、および(b) アルキル基部分のみが、2個の-NH-基間に、下記:
Figure 0004916710
等のような結合を形成するアリールアルキレン基がある。
または、(iv) トリレン等のような、各実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリーレン基(置換および非置換アルキルアリーレン基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキルアリーレン基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。該アルキルアリーレン基としては、(a) アルキルおよびアリール部分の双方が、2個の-NH-基間に、下記:
Figure 0004916710
等のような結合を形成するアルキルアリーレン基、および(b) アリール基部分のみが、2個の-NH-基間に、下記:
Figure 0004916710
等のような結合を形成するアルキルアリーレン基がある。
R2およびR'2は、各々互いに独立に、下記の基である:
(i) 1つの実施態様においては少なくとも1個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約4個の炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約10個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(線状、枝分れ、環状、置換および非置換アルキル基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキル基内に存在していても存在していなくてもよい)。該アルキルとしては、限定するものではないが、(1) ヘテロ原子を含有しない線状飽和非置換脂肪族基、(2) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和非置換脂肪族基、(3) ヘテロ原子を含有しない環状飽和非置換脂肪族基、(4) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(5) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(6) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(7) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(8) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(9) ヘテロ原子を含有しない線状飽和置換脂肪族基、(10) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和置換脂肪族基;(11) ヘテロ原子を含有しない環状飽和置換脂肪族基、(12) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(13) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(14) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(15) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(16) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(17) ヘテロ原子を含有する線状飽和非置換脂肪族基、(18) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和非置換脂肪族基、(19) ヘテロ原子を含有する環状飽和非置換脂肪族基、(20) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(21) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(22) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(23) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(24) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(25) ヘテロ原子を含有する線状飽和置換脂肪族基、(26) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和置換脂肪族基、(27) ヘテロ原子を含有する環状飽和置換脂肪族基、(28) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(29) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(30) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(31) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、および(32) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基がある。
(ii) 1つの実施態様においては少なくとも約5個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約18個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約12個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約6個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換および非置換アリール基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリール基内に存在していても存在していなくてもよい)。
(iii) ベンジル等のような、1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換および非置換アリールアルキル基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。
または、(iv) トリル等のような、1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換および非置換アルキルアリール基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。
R3およびR'3は、各々互いに独立に、水素原子、または1つの実施態様においては少なくとも1個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約3個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(線状、枝分れ、置換および非置換アルキルを含む)である。
R4およびR'4は、各々互いに独立に、水素原子;フッ素原子;1つの実施態様においては少なくとも1個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約6個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約3個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約2個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(線状、枝分れ、置換および非置換アルキルを含み、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキル基内に存在していても存在していなくてもよい);またはフェニル基である。上記アルキル基としては、限定するものではないが、(1) ヘテロ原子を含有しない線状飽和非置換脂肪族基、(2) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和非置換脂肪族基、(3) ヘテロ原子を含有しない環状飽和非置換脂肪族基、(4) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(5) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(6) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(7) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(8) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(9) ヘテロ原子を含有しない線状飽和置換脂肪族基、(10) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和置換脂肪族基;(11) ヘテロ原子を含有しない環状飽和置換脂肪族基、(12) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(13) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(14) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(15) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(16) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(17) ヘテロ原子を含有する線状飽和非置換脂肪族基、(18) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和非置換脂肪族基、(19) ヘテロ原子を含有する環状飽和非置換脂肪族基、(20) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(21) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(22) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(23) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(24) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(25) ヘテロ原子を含有する線状飽和置換脂肪族基、(26) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和置換脂肪族基、(27) ヘテロ原子を含有する環状飽和置換脂肪族基、(28) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(29) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(30) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(31) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、および(32) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基がある。
nは、0、1、2、3または4の整数である。
各R5は、互いに無関係に、下記の基である:
(i) 1つの実施態様において少なくとも1個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキル基(線状、枝分れ、環状、置換および非置換アルキル基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキル基内に存在していても存在していなくてもよい)。該アルキルとしては、限定するものではないが、(1) ヘテロ原子を含有しない線状飽和非置換脂肪族基、(2) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和非置換脂肪族基、(3) ヘテロ原子を含有しない環状飽和非置換脂肪族基、(4) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(5) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(6) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(7) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(8) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(9) ヘテロ原子を含有しない線状飽和置換脂肪族基、(10) ヘテロ原子を含有しない枝分れ飽和置換脂肪族基;(11) ヘテロ原子を含有しない環状飽和置換脂肪族基、(12) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(13) ヘテロ原子を含有しない線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(14) ヘテロ原子を含有しない枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(15) ヘテロ原子を含有しない環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(16) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有しない脂肪族基、(17) ヘテロ原子を含有する線状飽和非置換脂肪族基、(18) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和非置換脂肪族基、(19) ヘテロ原子を含有する環状飽和非置換脂肪族基、(20) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(21) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(22) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和非置換脂肪族基、(23) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和非置換脂肪族基、(24) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で非置換の、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(25) ヘテロ原子を含有する線状飽和置換脂肪族基、(26) ヘテロ原子を含有する枝分れ飽和置換脂肪族基、(27) ヘテロ原子を含有する環状飽和置換脂肪族基、(28) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基、(29) ヘテロ原子を含有する線状エチレン系不飽和置換脂肪族基、(30) ヘテロ原子を含有する枝分れエチレン系不飽和置換脂肪族基、(31) ヘテロ原子を含有する環状エチレン系不飽和置換脂肪族基、および(32) 環式および非環式部分の双方を含有する脂肪族基であって、エチレン系不飽和で置換された、ヘテロ原子を含有する脂肪族基がある。
(ii) 1つの実施態様においては少なくとも約5個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約18個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約12個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約6個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリール基(置換および非置換アリール基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリール基内に存在していても存在していなくてもよい)。
(iii) ベンジル等のような、1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアリールアルキル基(置換および非置換アリールアルキル基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。
(iv) トリル等のような、1つの実施態様においては少なくとも約6個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約7個の炭素原子を有し、また、1つの実施態様においては約100個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約60個よりも多くない炭素原子を有し、さらにもう1つの実施態様においては約20個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよいアルキルアリール基(置換および非置換アルキルアリール基を含み;酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素等のようなヘテロ原子が該アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分のいずれか内に存在していても存在していなくてもよい)。
または、(v) アルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール基以外の置換基。
R1、R'1、R2、R'2、R3、R'3、R4、R'4およびR5における置換基アルキル、アルキレン、アリール、アリーレン、アリールアルキル、アリールアルキレン、アルキルアリールおよびアルキルアリーレン基上の置換基、並びにアルキル、アリール、アリールアルキルまたはアルキルアリール基以外の置換基は、限定するものではないが、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素原子のようなハロゲン原子;イミン基;アンモニウム基;シアノ基;ピリジニウム基;エーテル基;アルデヒド基;ケトン基;エステル基;カルボニル基;チオカルボニル基;スルフィド基;スルホキシド基;ホスフィン基;ニトリル基;メルカプト基;ニトロ基;ニトロソ基;スルホン基;アシル基;ウレタン基;尿素基;これらの混合物等であり得、2個以上の置換基を一緒に結合させて環を形成させ得る。
ヘテロ原子をR1およびR'1基中に含ませ得るので、R1およびR'1は、窒素原子の1つに直接結合する酸素原子がないことを条件として、アルキレンオキシ、アリーレンオキシ、アリールアルキレンオキシ、アルキルアリーレンオキシ、ポリアルキレンオキシ、アルコキシアルキレン、アルコキシアリーレン、ピロリジン、イミダゾール、ピリミジノン、オキサゾリン、チアゾリン等の基も含む。さらに、ヘテロ原子をR1およびR'1基中に含ませ得るので、R1およびR'1は、複素環基も含む。
ヘテロ原子をR2およびR'2基中に含ませ得るので、R2およびR'2は、窒素原子の1つに直接結合する酸素原子がないことを条件として、アルコキシ、アリーロキシ、アリールアルコキシ、アルキルアリーロキシ、ポリアルキレンオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、ピロリジン、イミダゾール、ピリミジノン、オキサゾリン、チアゾリン等の基も含み得る。さらに、ヘテロ原子をR2およびR'2基中に含ませ得るので、R2よびR'2は、複素環基も含む。
ヘテロ原子をR5基中に含ませ得るので、これらの基は、アルコキシ、アリーロキシ、アリールアルコキシ、アルキルアリーロキシ、ポリアルキレンオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアリール、ピロリジン、イミダゾール、ピリミジノン、オキサゾリン、チアゾリン等の基も含み得る。さらに、ヘテロ原子をR5基中に含ませ得るので、これらの基は、複素環基も含む。
1つの特定の局面においては、R1およびR'1の少なくとも1つは、1つの実施態様において少なくとも2個の炭素原子、もう1つの実施態様において少なくとも約4個の炭素原子、さらにもう1つの実施態様において少なくとも約6個の炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。もう1つの特定の局面においては、R1およびR'1は、各々、1つの実施態様において少なくとも2個の炭素原子、もう1つの実施態様において少なくとも約4個の炭素原子、さらにもう1つの実施態様において少なくとも約6個の炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。
1つの特定の局面においては、R1およびR'1は、各々、1つの実施態様において約50個よりも多くない炭素原子、もう1つの実施態様において約36個よりも多くない炭素原子、さらにもう1つの実施態様において約12個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。
1つの特定の局面においては、R1およびR'1の少なくとも1つは、1つの実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、もう1つの実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、さらにもう1つの実施態様において少なくとも約12個の炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。もう1つの特定の局面においては、R2よびR'2は、各々、1つの実施態様において少なくとも約6個の炭素原子、もう1つの実施態様において少なくとも約8個の炭素原子、さらにもう1つの実施態様において少なくとも約12個の炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。
1つの特定の局面においては、R2およびR'2は、各々、1つの実施態様において約50個よりも多くない炭素原子、もう1つの実施態様において約30個よりも多くない炭素原子、さらにもう1つの実施態様において約18個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数はこれらの範囲外であってもよい。
1つの特定の局面においては、R1、R'1、R2およびR'2は、エチレン系不飽和を有さない。もう1つの特定の局面においては、R1、R'1、R2、R'2、R3、R'3、R4、R'4およびR5は、エチレン系不飽和を有さない。
1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じである。もう1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じであり、R2およびR'2は同じである。さらにもう1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じであり、R2およびR'2は同じであり、R3およびR'3は同じであり、R4およびR'4は同じである。さらにもう1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じであり、R2およびR'2は同じであり、R3およびR'3は同じであり、R4およびR'4は同じであり、nは0である。もう1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じであり、R2およびR'2は同じであり、R3およびR'3は共に水素であり、R4およびR'4は共に水素であり、nは0である。さらにもう1つの特定の実施態様においては、R1およびR'1は同じであり、R2およびR'2は同じであり、R3およびR'3は共に水素であり、R4およびR'4は共にフッ素であり、nは0である。
本発明のビス[尿素-ウレタン]化合物は、任意の所望のまたは有効な方法によって調製し得る。例えば、式R2-OHのモノアルコールを、およそ等モル量の式OCN-R1-NCOのジイソシアネートと、必要に応じて触媒の存在下に、必要に応じて溶媒の存在下に昇温下に反応させ得る。その後、得られた生成物をおよそ室温に冷却し、所望通りに置換された1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り約2モルの生成物でもって、必要に応じて溶媒の存在下に室温で反応させ得る。反応は、下記のように進行する化学量論を示さずに下記に示している;星印は、キラル中心を示す):
Figure 0004916710
上記モノアルコールとジイソシアネートは、任意の所望のまたは有効な相対量で、1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り少なくとも約0.4モルのモノアルコール、もう1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り少なくとも約0.6モルのモノアルコール、さらにもう1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り少なくとも約0.8モルのモノアルコール、また、1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り約1.4モルよりも多くないモノアルコール、もう1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り約1.2モルよりも多くないモノアルコール、さらにもう1つの実施態様においてはジイソシアネート1モル当り約1モルよりも多くないモノアルコールで存在するが、この相対量は、これらの範囲外であってもよい。
適切な触媒の例としては、限定するものではないが、ジブチル錫ジラウレート、ビスマストリス-ネオデカノエート、安息香酸コバルト、酢酸リチウム、オクタン酸第一錫、トリエチルアミン、塩化第二鉄、三塩化アルミニウム、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素、四塩化チタン、四塩化錫等のようなルイス酸触媒類がある。触媒は、存在する場合、ジイソシアネート量基準で、任意の所望のまたは有効な量、1つの実施態様においては少なくとも約0.2モル%、もう1つの実施態様においては少なくとも約0.5モル%、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約1モル%、1つの実施態様においては約10モル%よりも多くない量、もう1つの実施態様においては約7.5モル%よりも多くない量、さらにもう1つの実施態様においては約5モル%よりも多くない量で存在するが、この量は、これらの範囲外であってもよい。
反応の最初の部分における適切な溶媒の例としては、限定するものではないが、トルエン、ヘキサン、ヘプタン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、メチルエチルケトン等、並びにこれらの混合物がある。存在する場合、溶媒は、任意の所望量、1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り少なくとも約10ミリリットル、もう1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り少なくとも約20ミリリットル、もう1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り少なくとも約30ミリリットル、また、1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り約100ミリリットルよりも多くない量、もう1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り約80ミリリットルよりも多くない量、さらにもう1つの実施態様においてはジイソシアネートミリモル当り約50ミリリットルよりも多くない量で存在するが、この量は、これらの範囲外であってもよい。
上記ジイソシアネートとモノアルコールは、任意の所望のまたは有効な温度、1つの実施態様においては少なくとも約25℃、もう1つの実施態様においては少なくとも約40℃、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約50℃、また、1つの実施態様においては約125℃よりも高くない温度、もう1つの実施態様においては約100℃よりも高くない温度、さらにもう1つの実施態様においては約75℃よりも高くない温度に加熱するが、この温度は、これらの範囲外であってもよい。
上記ジイソシアネートとモノアルコールは、任意の所望のまたは有効な時間、1つの実施態様においては少なくとも約5分間、もう1つの実施態様においては少なくとも約10分間、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約15分間、また、1つの実施態様においては約80分よりも長くない時間、もう1つの実施態様においては約40分よりも長くない時間、さらにもう1つの実施態様においては約30分よりも長くない時間で加熱するが、この時間は、これらの範囲外であってもよい。
上記ジイソシアネートとモノアルコールとの反応の後、この第1の反応生成物を回収する必要はない;反応混合物を室温に冷却し、この反応混合物に、適切に置換された1,2-ジアミノシクロヘキサンを必要に応じてさらなる溶媒と一緒に添加して反応を完了させ得る。
上記第1反応生成物と1,2-ジアミノシクロヘキサンは、任意の所望のまたは有効な反応量、1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り少なくとも約1.75モルの第1反応生成物、もう1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り少なくとも約1.9モルの第1反応生成物、さらにもう1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り少なくとも約2モルの第1反応生成物、また、1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り約2.3モルよりも多くない第1反応生成物、もう1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り約2.1モルよりも多くない第1反応生成物、さらにもう1つの実施態様においては1,2-ジアミノシクロヘキサン1モル当り約2モルよりも多くない第1反応生成物で存在するが、この相対量は、これらの範囲外であってもよい。
上記第1反応生成物と1,2-ジアミノシクロヘキサンは、任意の所望のまたは有効な温度、1つの実施態様においては少なくとも約10℃、もう1つの実施態様においては少なくとも約20℃、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約30℃、また、1つの実施態様においては約75℃よりも高くない温度、もう1つの実施態様においては約50℃よりも高くない温度、さらにもう1つの実施態様においては約40℃よりも高くない温度で反応させるが、この温度は、これらの範囲外であってもよい。
上記第1反応生成物と1,2-ジアミノシクロヘキサンは、任意の所望のまたは有効な時間、1つの実施態様においては少なくとも約5分間、もう1つの実施態様においては少なくとも約10分間、さらにもう1つの実施態様においては少なくとも約20分間、また、1つの実施態様においては約3時間よりも長くない時間、もう1つの実施態様においては約1.5時間よりも長くない時間、さらにもう1つの実施態様においては約1時間よりも長くない時間で反応させるが、この時間は、これらの範囲外であってもよい。
その後、生成物を少量のヘキサンまたは塩化メチレンのような非溶媒の添加によって沈降させ、続いて良好に撹拌し得る。その後、生成物を濾過によって回収し得る。
何ら特定の理論によって限定するつもりはないが、本発明において開示するトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物は、可逆的な水素結合を形成して、共有結合の代りに非共有水素結合によって一緒に保持されたオリゴマーおよびオリゴマーネットワークの形成を生じるものと信じている。そのような結合形成の1つの例を下記のように例示する:
Figure 0004916710
何ら特定の理論によって限定するつもりはないが、これらのトランス1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物を含有するインクにおいては、これらの水素結合の少なくとも1部、おそらくは全てが、ホットメルトインクジェットプリンティングが生ずる温度(典型的には、必須ではないが、100℃よりも高い)において破壊され得るものと信じている。インクが中間転写部材または最終記録基体上にプリントされるとき、インクはプリントされるときに冷却し、それによって加熱によって破壊された幾分かの水素結合の再形成をもたらす。そのようにして形成されたポリマー様物質は、通常の共有結合ポリマーのように挙動して像の耐久性を増強する。像堅牢性は、トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]ゲル化剤化合物をインクに添加することによって増大させ得る。該ゲル化剤分子は、分子間水素結合およびファンデルワールス相互作用により、三次元繊維状ネットワークとして自己結集し得る。溶融インクは、これらのゲルネットワーク中に捕捉される状態となり半固体またはゲルを形成することが予測される。さらに、該ゲル化インクは、該インクが液状にあると想定される領域において弾性挙動を示す点で、通常のホットメルトまたは相変化インクと異なる粘弾性流動特性を示す。この挙動は、G' (貯蔵弾性率)とG” (損失弾性率)のクロスオーバーによって明らかにされており、G'はG”よりも高く、該物質が弾性であることを示唆している。該物質の弾性は、G”対G'の比、即ち、G”/G'として定義されるタンデルタを使用しても表し得る。1未満のタンデルタを有する物質は弾性であり、一方、非弾性物質はその融点よりも上では1未満のタンデルタを有さない。トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]ゲル化剤化合物は、相変化インク中に存在するとき、ゲル相転移が1つの実施態様においては約10未満、もう1つの実施態様においては約5未満、さらにもう1つの実施態様においては約1未満のタンデルタを伴う中間ゲル相を可能にし得るが、このタンデルタは、これらの範囲外であってもよい。この弾性は、上記トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物を含有するインクによって発生させた像の堅牢性をさらに増強させ得る。上記トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]ゲル化剤化合物は、インク中で、1つの実施態様においてはゲル相転移幅0.1〜40℃、もう1つの実施態様においてはゲル相転移幅0.1〜20℃幅、さらにもう1つの実施態様においてはゲル相転移幅0.1〜15℃の望ましく狭いゲル相転移も可能にし得るが、このゲル相転移は、これらの範囲外であってもよい。
本発明において開示するような相変化インクは、1つの特定の実施態様においてはインク融点よりも約1℃〜約40℃高いゲル相または状態を示し、もう1つの特定の実施態様においてはインク融点よりも約1℃〜約20℃高いゲル相または状態を示し、さらにもう1つの特定の実施態様においてはインク融点よりも約2℃〜約15℃高いゲル相または状態を示すが、このゲル相または状態は、これらの範囲外も示し得る。
特定のインク担体物質からの水素結合オリゴマーまたはポリマーの形成は、任意の所望の方法によって判定し得る。例えば、冷却時の樹脂特性および粘弾性特性の劇的な発生は、インク担体物質または物質の組合せからの水素結合オリゴマーまたはポリマーの形成を指標し得る。水素結合および水素結合オリゴマーまたはポリマーの形成は、IR分光法によっても検出し得る。NMR分光法も、水素結合オリゴマーまたはポリマーの存在を検出する助けとなる。インク担体物質が結晶性である状況においては、X線結晶学手法を使用してオリゴマーまたは高分子構造を特徴付けし得る。
ゲルに関するさらなる情報は、例えば、Gels Handbook, Vol. 1-4, Editors-in-Chief, Y. Osada and K. Kajiwara (翻訳、H. Ishida), 2001, Academic Pressに開示されており、該文献の開示は、全体的に参考として本明細書に合体させる。
本発明において開示するような相変化インクは、相変化担体系または組成物を含有する。相変化担体組成物は、直接プリンティング方式または間接即ちオフセットプリンティング転写システムのいずれかでの使用のために典型的に設計される。
直接プリンティング方式においては、相変化担体組成物は、1つの実施態様において、相変化インクが(1)最終記録用基体(紙、透明材質等のような)上に、該記録用基体に直接プリンティングした後に周囲温度に冷却したとき、均一な厚さの薄フィルムの形で適用し、(2)適用した基体上の像が折り曲げた時に破壊しないように、十分な可撓性を保持しながら延性を有し、さらに(3)高度の明度、色度、透明度および熱安定性を有することを可能にする1種以上の物質を含有する。
オフセットプリンティング転写方式、即ち、間接プリンティング方式においては、相変化担体組成物は、1つの実施態様においては、直接プリンティング方式インクにおいて望まれ得る特性のみならず、例えば米国特許第5,389,958号に開示されているような、そのようなシステムにおける使用において望まれ得るある種の流動性および機械特性も示す。
任意の所望のまたは有効な担体組成物を使用し得る。適切なインク担体物質の例としては、モノアミド類、テトラアミド類、それらの混合物等のような脂肪族アミド類がある。適切な脂肪族アミドインク担体物質の特定の例としては、ステアリルステアルアミド;ダイマー酸、エチレンジアミンおよびステアリン酸の反応性生物であるダイマー酸系テトラアミド;ダイマー酸、エチレンジアミンおよび少なくとも36個の炭素原子を有するカルボン酸との反応生成物であるダイマー酸系テトラアミド等、並びにこれらの混合物がある。脂肪族アミドインク担体が、ダイマー酸、エチレンジアミンおよび少なくとも36個の炭素原子を有するカルボン酸との反応生成物であるダイマー酸系テトラアミドである場合、該カルボン酸は、下記の一般式を有する:
Figure 0004916710
(式中、Rは、線状、枝分れ、飽和、不飽和および環状アルキル基を含むアルキル基である)
上記アルキル基は、1つの実施態様においては少なくとも約36個の炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては少なくとも約40個の炭素原子を有し、また、上記アルキル基は1つの実施態様においては約200個よりも多くない炭素原子を有し、もう1つの実施態様においては約150個よりも多くない炭素原子を有し、またさらにもう1つの実施態様においては、約100個よりも多くない炭素原子を有するが、炭素原子数は、これらの範囲外であってもよい。上記式を有するカルボン酸は、例えば、オクラホマ州タルサのBaker Petrolite社から商業的に入手可能であり、また、米国特許第6,174,937号の実施例1に開示されているように調製し得る。脂肪族アミド担体物質のさらなる情報は、例えば、米国特許第4,889,560号、第4,889,761号、第5,194,638号、第4,830,671号、第6,174,937号、第5,372,852号、第5,597,856号および第6,174,937号、並びに英国特許GB2 238 792号に開示されている。
また、相変化インク担体物質としては、ウレタンイソシアネート誘導物質、尿素イソシアネート誘導物質、ウレタン/尿素イソシアネート誘導物質、これらの混合物等のようなイソシアネート誘導樹脂およびワックス類がある。イソシアネート誘導担体物質のさらなる情報は、例えば、米国特許第5,750,604号、第5,780,528号、第5,782,966号、第5,783,658号、第5,827,918号、第5,830,942号、第5,919,839号、第6,255,432号および第6,309453号;英国特許GB2 294 939号、GB2 305 928号、GB2 305 670号およびGB2 290 793号;PCT出願 WO94/14902号、WO/97/12003号、WO97/13816号、WO96/14364号、WO97/33943号およびWO95/04760号に開示されている。
また、脂肪族アミド物質とイソシアネート誘導物質の混合物もインク担体組成物としても使用し得る。
さらなる適切な相変化インク担体物質としては、パラフィン類、微結晶性ワックス類、ポリエチレンワックス類、エステルワックス類、アミドワックス類、脂肪酸類、Baker Petrolite社から入手し得るUNILINR製品のような脂肪族アルコール類、脂肪族アミドおよび他のワックス物質、スルホンアミド物質、種々の天然源(例えば、トール油ロジンおよびロジンエステル)から製造された樹脂状物質、並びにエチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/酢酸ビニル/アクリル酸コポリマー、アクリル酸とポリアミドとのコポリマー等のような多くの合成樹脂、オリゴマー、ポリマーおよびコポリマー類等、イオノマー類等、並びにこれらの混合物ある。また、これらの物質の1種以上を脂肪族アミド物質および/またはイソシアネート誘導物質との混合物の形で使用することもできる。
また、インク担体は、必要に応じて、酸化防止剤も含有し得る。該任意成分としての酸化防止剤は、像を酸化から保護すると共に、インクの各成分をインク製造工程の加熱過程中の酸化から保護する。適切な酸化防止剤の特定の例としては、NAUGUARDR445、NAUGUARDR524、NAUGUARDR76、NAUGUARDR512、IRGANOXR1010等がある。存在する場合、上記任意成分としての酸化防止剤は、インク中に、任意の所望のまたは有効な量、1つの実施態様においてはインク担体の少なくとも0.01質量%、もう1つの実施態様においてはインク担体の少なくとも0.1質量%、さらにもう1つの実施態様においてはインク担体の少なくとも1質量%、また、1つの実施態様においてはインク担体の20質量%よりも多くない量、もう1つの実施態様においてはインク担体の5質量%よりも多くない量、さらにもう1つの実施態様においてはインク担体の3質量%よりも多くない量で存在するが、この量はこれらの範囲外であってもよい。
相変化インクは、1R、2R形もしくは1S、2S形の立体異性体純粋形状として、またはこれら2種の立体異性体形の混合物(限定するものではないが、ラセミ混合物のような)として、トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物を含有し得る。トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物は、相変化インク中に、任意の所望のまたは有効な量、1つの実施態様においては相変化インクの少なくとも0.1質量%、もう1つの実施態様においては相変化インクの少なくとも1質量%、さらにもう1つの実施態様においては相変化インクの少なくとも5質量%、また、1つの実施態様においては相変化インクの30質量%よりも多くない量、もう1つの実施態様においては相変化インクの15質量%よりも多くない量、さらにもう1つの実施態様においては相変化インクの10質量%よりも多くない量で存在するが、この量はこれらの範囲外であってもよい。
上記インク担体は、相変化インク中に、任意の所望のまたは有効な量、1つの実施態様においてはインクの少なくとも約25質量%、もう1つの実施態様においてはインクの少なくとも約50質量%、さらにもう1つの実施態様においてはインクの少なくとも約90質量%、また、1つの実施態様においてはインクの約99質量%よりも多くない量、もう1つの実施態様においてはインクの約98質量%よりも多くない量、さらにもう1つの実施態様においてはインクの約95質量%よりも多くない量で存在するが、この量はこれらの範囲外であってもよい。
1つの特定の実施態様においては、インク担体は、約110℃よりも高い、もう1つの実施態様においては約100℃よりも高い融点を有するが、インク担体の融点はこれらの範囲外であってもよい。
また、相変化インク組成物は、着色剤も含有する。染料、顔料、これらの混合物等のような任意の所望のまたは有効な着色剤を、該着色剤がインクビヒクル中に溶解または分散し得ることを条件として使用し得る。相変化インク担体組成物は、カラーインデックス(C.I.)の油溶性染料、分散染料、変性酸および直接染料、塩基性染料、イオウ染料、バット染料等のような通常の相変化インク着色剤物質と組合せて使用し得る。
また、顔料も、相変化インクにおける適切な着色剤である。
また、米国特許第6,472,523号、第6,726,755号、第6,476,219号、第6,576,747号、第6,713,614号、第6,663,703号、第6,755,902号、第6,590,082号、第6,696,552号、第6,576,748号、第6,646,111号、第6,673,139号、“Colorant Compounds”と題する2002年9月27日に出願された同時係属米国出願第10/260,146号、および“Methods for Making Colorant Compounds”と題する2002年9月27日に出願された同時係属米国出願第10/260,379号に開示された着色剤も適している。
減法三原色以外の他のインクカラーも、相変化プリンティングを使用する郵便物マーキング、工業的マーキングおよびラベル作成のような用途においては望ましくあり得、本発明インクは、これらのニーズに応用可能である。さらに、赤外線(IR)または紫外線(UV)吸収性染料も、製品の“ぼかし”コード付けまたはマーキングのような用途に使用するインク中に混入させ得る。そのような赤外線および紫外線吸収性染料の例は、例えば、米国特許第5,378,574号、第5,146,087号、第5,145,518号、第5,543,177号、第5,225,900号、第5,301,044号、第5,286,286号、第5,275,647号、第5,208,630号、第5,202,265号、第5,271,764号、第5,256,193号、第5,385,803号および第5,554,480号に開示されている。
1つの特定の実施態様においては、着色剤は、例えば、米国特許第5,780,528号および第5,919,839号に開示されているようなイソシアネート誘導着色樹脂である。この実施態様においては、上記着色剤は、ヒドロキシル置換または第1級もしくは第2級アミノ置換発色団とイソシアネートとの反応性生物である。適切なイソシアネートの例としては、モノイソシアネート類、ジイソシアネート類、トリイソシアネート類、ジイソシアネートのコポリマー類、トリイソシアネートのコポリマー類、ポリイソシアネート類(3個よりも多いイソシアネート官能基を有する)等、並びにこれらの混合物がある。適切なイソシアネートの特定の例としては、ヒドロキシル置換またはアミノ置換酸化防止剤との反応において適切であると上記で列挙したイソシアネート類がある。適切なヒドロキシル置換および第1級または第2級アミノ置換発色団の例としては、例えば、米国特許第3,157,633号、第3,927,044号、第3,994,835号、第4,102,644号、第4,113,721号、第4,132,840号、第4,137,243号、第4,170,564号、第4,284,729号、第4,507,407号、第4,640,690号、第4,732,570号、第4,751,254号、第4,751,254号、第4,761,502号、第4,775,748号、第4,812,141号、第4,846,846号、第4,871,371号、第4,912,203号、第4,978,362号、第5,043,013号、第5,059,244号、第5,149,800号、第5,177,200号、第5,270,363号、第5,290,921号および第5,731,398号に開示された発色団がある。またカラーインデックス(C.I.)の油溶性染料、分散性染料、変性酸および直接染料、塩基性染料、イオウ染料、バット染料等の群からのヒドロキシル含有および第1級または第2級アミノ含有着色剤も使用し得る。また、これらの着色剤は、これらの着色剤を含有するインクの流動特性にも影響を与え得る。
着色剤は、相変化インク中に、所望のカラーまたは色調を得るための任意の所望のまたは有効な量、典型的にはインクの少なくとも0.1質量%、好ましくはインクの少なくとも0.2質量%、より好ましくはインクの少なくとも0.5質量%、また、典型的にはインクの50質量%よりも多くない量、好ましくはインクの20質量%よりも多くない量、より好ましくはインクの10質量%よりも多くない量で存在するが、この量はこれらの範囲外であってもよい。
本発明のインク組成物は、1つの実施態様においては40℃よりも低くない、もう1つの実施態様においては60℃よりも低くない、さらにもう1つの実施態様においては70℃よりも低くない融点を有し、また、1つの実施態様においては140℃よりも高くない、もう1つの実施態様においては120℃よりも高くない、さらにもう1つの実施態様においては100℃よりも高くない融点を有するが、この融点はこれらの範囲外であってもよい。
本発明のインク組成物は、噴出温度(1つの実施態様においては75℃よりも低くない、もう1つの実施態様においては100℃よりも低くない、さらにもう1つの実施態様においては120℃よりも低くない、また、1つの実施態様においては180℃より高くない、もう1つの実施態様においては150℃よりも高くない温度であるが、この噴出温度はこれらの範囲外であり得る)において、1つの実施態様においては30センチポイズよりも高くない、もう1つの実施態様においては20センチポイズよりも高くない、さらにもう1つの実施態様においては15センチポイズより高くない、また、1つの実施態様においては2センチポイズよりも低くない、もう1つの実施態様においては5センチポイズよりも低くない、さらにもう1つの実施態様においては7センチポイズよりも低くない溶融粘度を有するが、この溶融粘度はこれらの範囲外であってもよい。
本発明のインク組成物は、任意の所望のまたは最適な方法により調製し得る。例えば、各インク成分を一緒に混合し、次いで、1つの実施態様においては少なくとも100℃の、また、1つの実施態様においては140℃よりも高くない温度(この温度はこれらの範囲外であってもよい)に加熱し、均質なインク組成物が得られるまで撹拌またはミリングし、その後、このインクを周囲温度(典型的には20〜25℃)に冷却し得る。該インクは、周囲温度で固形である。1つの特定の実施態様においては、調製過程中に、溶融状態にあるインクを、モールド内に注入し、その後、冷却固化させて、インクスティックを調製する。
本発明のインクは、直接プリンティングインクジェット方法用の装置および間接(オフセット)プリンティングインクジェット用途において使用し得る。本発明において開示するもう1つの実施態様は、本発明において開示するようなインクをインクジェットプリンティング装置に組入れ、該インクを溶融させ、溶融インクの液滴を像形状パターンで記録用基体上に噴出させることを含む方法に関する。また、直接プリンティング方法は、例えば、米国特許第5,195,430号にも開示されている。本発明において開示するさらにもう1つの実施態様は、本発明において開示するようなインクをインクジェットプリンティング装置に組入れ、インクを溶融させ、溶融インクの液滴を中間転写部材上に像形状パターンで噴射させ、該像形状のインクを上記中間転写部材から最終記録用基体に転写することを含む方法に関する。1つの特定の実施態様においては、中間転写部材を、最終記録用シートの温度よりも高く且つプリンティング装置内の溶融インクの温度よりも低い温度に加熱する。1つの実施態様においては、中間転写部材をインク溶融温度よりも4℃高い温度乃至60℃低い温度に加熱し、もう1つの実施態様においては、中間転写部材をインク溶融温度よりも2℃高い温度乃至50℃低い温度に加熱するが、中間転写部材のこの温度はこれらの範囲外であってもよい。また、オフセット即ち間接プリンティング方法も、例えば、米国特許第5,389,958号に開示されている。1つの特定の実施態様においては、プリンティング装置は、インク液滴を圧電振動素子の振動により像形状パターンで噴出させる圧電プリンティング法を使用する。
また、本発明において開示するようなインクは、ホットメルトアコースティック(acoustic)インクジェットプリンティング、ホットメルト熱インクジェットプリンティング、ホットメルト連続流または偏向インクジェットプリンティング等のような他のホットメルトプリント方法においても使用し得る。また、本発明において開示するような相変化インクは、ホットメルトインクジェットプリンティング法以外のプリンティング方法においても使用し得る。
任意の適切な基体あるいは記録用シートを、例えば、XEROXR 4024紙、XEROXR Image Series紙、Courtland 4024 DP紙、標準ノートブック紙、ボンド紙のような普通紙;Sharp Company社シリカコーテッド紙、Jujo紙、HAMMERMILL LASERPRINTR紙等のようなシリカコーテッド紙;透明材料、織布、繊維製品、プラスチック、高分子フィルム、金属のような無機基体、および木材等を使用し得る。
室温で攪拌中の1,6-ジイソシアネートヘキサン(4.04グラム、24.0ミリモル;ウィスコンシン州ミルウォーキーのSigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および無水テトラヒドロフラン(100mL;ウィスコンシン州ミルウォーキーのSigma-Aldrich Fine Chemicals社)を含有する溶液に、2-エチルヘキサノール(3.13グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および触媒としてのジブチル錫ジラウレート(0.38グラム、0.6ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)を添加した。混合物を撹拌し、約70℃の内部温度に加熱した。反応の進行は、1H-NMR分光法により、-CH2OH多重項の消失(シグナルが3.35〜3.40ppmに位置する中間イソシアネート生成物のダウンフィールド末端でのショルダーピークとして3.5ppmで出現する)によって示される2-エチルヘキサノール出発物質の消費についてモニターした。混合物を約5℃の内部温度に冷却した;その後、この混合物に、無水テトラヒドロフラン(10mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(1.37グラム、12ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)と(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手)の溶液を滴下により添加した。混合物を約30分間室温に温めながら攪拌し、濃縮してゼラチン状スラリーを調製した。反応サンプルのFTIR分光分析は、極めて僅かな未反応イソシアネートを示した(2180cm-1でのピーク、KBrペレットとして調製したサンプル)。残留イソシアネートを5mLのメタノールの添加により失活させた。結晶性生成物を、スラリーから、先ず塩化メチレン(40mL)を添加し、次いでおよそ20分間攪拌してゲルスラリーの完全な沈降を確保することによって単離した。固形物を濾紙上で吸引により濾過し、塩化メチレン(約10mL)で洗浄し、次いで風乾させて7.36グラムの純白でない固形物を得た(収率86%)。生成物は、下記の式を有するものと信じられた:
Figure 0004916710
上記固形物の1H-NMR分光分析をDMSO-d6 (300 MHz)中で高温(60℃)にて実施したところ、以下に示すピークにより、上記構造を示唆していた:0.90 ppm (多重項、6個のH集積(integration)、-OCH2CH(CH2 CH 3 )CH2CH2CH2 CH 3 );1.0〜1.95 ppm (広い多重項、20個のH集積、2-エチルヘキサノール部分からの8個のメチレンプロトン、1,6-ジイソシアネートヘキサン部分からの8個のメチレンプロトン、およびシクロヘキサン環部分からの4個のメチレンプロトン);2.95 ppm (狭い多重項、4個のH集積、-NH(C=O)NHCH 2 (CH2)4 CH 2 NH(C=O)O);3.20 ppm (広い一重項、1個のH集積、シクロヘキサン環上の尿素基に隣接した第三級メチンプロトン);3.90 ppm (二重項、2個のH集積、OCH 2 CH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH3);5.65 ppmおよび5.75 ppm (各々広い一重項、1個のH集積、尿素NHプロトン);6.75 ppm (広い一重項、1個のH集積、ウレタンNHプロトン)。元素分析は、計算値でC:64.19%、H:10.49%、N:11.82%;分析値でC:61.70%、H:9.86%、N:14.91%であった。
室温で攪拌中の1,6-ジイソシアネートヘキサン(4.04グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および無水テトラヒドロフラン(100mL;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社)を含有する溶液に、1-オクタノール(3.13グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および触媒としてのジブチル錫ジラウレート(0.15グラム、0.24ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)を添加した。混合物を撹拌し、約65℃の内部温度に加熱した。反応の進行は、1H-NMR分光法により、-CH2OH多重項の消失(シグナルが3.35ppmに位置する中間イソシアネート生成物の3.6ppmダウンフィールドで出現する)によって示される1-オクタノール出発物質の消費についてモニターした。混合物を約15℃の内部温度に冷却した;その後、この混合物に、無水テトラヒドロフラン(10mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(1.37グラム、12ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)と(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手)の溶液を滴下により添加した。混合物を約60分間室温に温めながら攪拌し、濃縮してゼラチン状スラリーを調製した。反応サンプルのFTIR分光分析は、極めて僅かな未反応イソシアネートを示した(2180cm-1でのピーク、KBrペレットとして調製したサンプル)。残留イソシアネートを5mLのメタノールの添加により失活させた。結晶性生成物を、スラリーから、先ずジエチルエーテル(20mL)を添加し、次いでおよそ30分間攪拌してゲルスラリーの完全な沈降を確保することによって単離した。固形物を濾紙上で吸引により濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、次いで風乾させて6.20グラムの純白でない固形物を得た(収率77.5%)。生成物は、下記の式を有するものと信じられた:
Figure 0004916710
上記固形物の1H-NMR分光分析をDMSO-d6 (300 MHz)中で高温(60℃)にて実施したところ、以下に示すピークにより、上記構造を示唆していた:0.90 ppm (多重項、3個のH集積、-OCH2(CH2)6 CH 3 );1.05〜1.95 ppm (広い多重項、24個のH集積、2-エチルヘキサノール部分からの12個のメチレンプロトン、1,6-ジイソシアネートヘキサン部分からの8個のメチレンプロトン、およびシクロヘキサン環部分からの4個のメチレンプロトン);2.95 ppm (狭い多重項、4個のH集積、-NH(C=O)NHCH 2 (CH2)4 CH 2 NH(C=O)O);3.35 ppm (二重項、1個のH集積、シクロヘキサン環上の尿素基に隣接した第三級メチンプロトン);3.90 ppm (複数の二重項の二重項、2個のH集積、NH(C=O)OCH 2 (CH2)6CH3);5.70 ppmおよび5.85 ppm (各々広い一重項、1個のH集積、尿素NHプロトン);7.00 ppm (広い一重項、1個のH集積、ウレタンNHプロトン)。元素分析は、計算値でC:64.19%、H:10.49%、N:11.82%;分析値でC:64.46%、H:10.63%、N:10.69%であった。
室温で攪拌中の1,6-ジイソシアネートヘキサン(2.35グラム、13.95ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および無水ヘキサン(100mL;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)を含有する溶液に、塩化カルシウム粒子上で前以って乾燥させたジエチレングリコールブチルエーテル(2.27グラム、14.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)および触媒としてのジブチル錫ジラウレート(0.095グラム、0.15ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)を添加した。混合物を撹拌し、約45℃の内部温度に加熱した。反応の進行は、1H-NMR分光法により、ジエチレングリコールブチルエーテル出発物質の消費についてモニターした。混合物を約15℃の内部温度に冷却した;その後、この混合物に、無水ヘキサン(20mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.80グラム、7.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)と(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手)の溶液を滴下により添加した。混合物を約30分間室温に温めながら攪拌した。反応サンプルのFTIR分光分析は、未反応イソシアネートを示さなかった(2180cm-1でのピーク、KBrペレットとして調製したサンプル)。結晶性生成物を、濾紙上で真空濾過により単離し、ヘキサンで洗浄し、次いで風乾させて4.82グラムの白色粉末を得た(収率88.8%)。生成物は、下記の式を有するものと信じられた:
Figure 0004916710
上記固形物の1H-NMR分光分析をDMSO-d6 (300 MHz)中で80℃にて実施したところ、以下に示すピークにより、上記構造を示唆していた:0.90 ppm (多重項、3個のH集積、-OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2CH2 CH 3 );1.05〜1.95 ppm (広い多重項、16個のH集積、ブチルエーテル末端からの4個のメチレンプロトン、1,6-ジイソシアネートヘキサン部分からの8個のメチレンプロトン、およびシクロヘキサン環部分からの4個のメチレンプロトン);3.0 ppm (狭い多重項、5個のH集積、-NH(C=O)NHCH 2 (CH2)4 CH 2 NH(C=O)O、さらにまたシクロヘキサン環上の尿素基に隣接した第三級メチンプロトン);3.40〜3.70 ppm (複数の多重項、8個のH集積、NH(C=O)OCH2 CH 2 OCH 2 CH 2 OCH 2 CH2CH2CH3);4.10 ppm (一重項、2個のH集積、NH(C=O)OCH 2 CH2OCH2CH2OCH2CH2CH2CH3);5.60 ppmおよび5.70 ppm (各々広い一重項、1個のH集積、尿素NHプロトン);6.75 ppm (広い一重項、1個のH集積、ウレタンNHプロトン)。元素分析は、計算値でC:58.83%、H:9.54%、N:10.83%;分析値でC:58.81%、H:9.58%、N:12.17%であった。
室温で攪拌中の1,6-ジイソシアネートヘキサン(1.86グラム、11.09ミリモル;Aldrich Fine Chemicals社から入手)およびヘキサン(250mL)を含有する溶液に、無水テトラヒドロフラン(50mL;Aldrich Fine Chemicals社から入手)中の1-オクタデカノール(3.0グラム、11.09ミリモル;Aldrich Fine Chemicals社から入手)の溶液および触媒としてのジブチル錫ジラウレート(0.07グラム、1モル%;Aldrich Fine Chemicals社から入手)を添加した。得られた溶液を60℃に1時間加熱し、その間に、白色沈殿が生成した。混合物を室温に冷却した(20〜25℃)。ヘキサン(50mL)中のトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.69グラム、6.09ミリモル;Aldrich Fine Chemicals社から入手)の溶液を反応混合物に滴下漏斗によりゆっくり添加した。混合物を室温で2時間激しく攪拌し、その間に、より粘稠な白色沈殿が生成した。IRスペクトルは、痕跡量のイソシアネートの存在を示した。さらなるトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサンを添加し(0.1グラム、0.87ミリモル)、さらに30分間攪拌し、その間に、イソシアネートの全てがIRによって示されたように消費された。生成物を、濾紙上で真空濾過により単離し、ヘキサンで洗浄し、60℃で真空下に2時間乾燥させて5グラムの純白でない粉末を得た(収率91%)。生成物は、下記の式を有するものと信じられた:
Figure 0004916710
上記生成物のIRおよび1H-NMR分光分析は、生成物が高純度を有することを示唆していた。IR (KBr):3318、2921、2849、1684、1634、1539、1276 cm-11H NMR (100℃でのDMSO-d6):0.89 ppm (三重項、6個のH集積、CH 3(CH2)16CH2CONH-)、1.01〜1.82 ppm (多重項、86H、シクロヘキシル環上の6個のメチレンプロトン、-NHCONHCH2(CH 2)4CH2NHCO2-,CH3(CH 2)16CH2CONH-)、1.83 ppm (広い二重項;0.4 H、NH尿素に結合した各炭素に隣接したシクロヘキシル環上のCH)、1.89 ppm (広い二重項、1.6 H、シクロヘキサン環上の尿素基に隣接した第三級メチンプロトン)、2.25 ppm (三重項の二重項、0.2 H、-NHCONHCH 2(CH2)4CH 2NHCO2-)、2.8 ppm (複数の二重項の二重項、0.3 H、NH尿素の次のシクロヘキシル環上のCH)、3.00 ppm (四重項、7.8 H、-NHCONHCH 2(CH2)4CH 2NHCO2-)、3.18 ppm (多重項、1.7 H、NH尿素の次のシクロヘキシル環上のCH)、4.02 ppm (三重項、4 H、-NHCO2CH 2(CH2)16CH3)、5.37 (広い三重項、0.7 H、-NHCONH-)、5.71 ppm (広い二重項、3.3 H、-NHCONH-)、6.48 ppm (広い一重項、2 H、-NHCO2-);DSCによる融点:119.5℃。
室温で攪拌中の1,6-ジイソシアネートヘキサン(2.07グラム、12.34ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)およびヘキサン(250mL)を含有する溶液に、無水テトラヒドロフラン(50mL;Aldrich Fine Chemicals社から入手)中の1-ドデカノール(2.30グラム、12.34ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)の溶液および触媒としてのジブチル錫ジラウレート(0.08グラム、1モル%;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手)を添加した。得られた溶液を45℃に1時間加熱し、その間に、白色沈殿が生成した。混合物を室温に冷却した(20〜25℃)。ヘキサン(50mL)中のトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(0.775グラム、6.79ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)および(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手)の溶液を反応混合物に滴下漏斗によりゆっくり添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、その間に、より粘稠な白色沈殿が生成した。IRスペクトルは、痕跡量のイソシアネートの存在を示した。さらなるトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサンを添加し(0.07グラム、0.6ミリモル)、さらに30分間攪拌し、その間に、イソシアネートの全てがIRによって示されたように消費された。生成物を、濾紙上で真空濾過により単離し、ヘキサンで洗浄し、60℃で真空下に2時間乾燥させて4.6グラムの生成物を純白でない粉末として得た(収率90%)。生成物は、下記の式を有するものと信じられた:
Figure 0004916710
上記生成物の1H-NMR分析は、生成物が高純度を有することを示唆していた。IR (KBr):3320、2919、2851、1684、1635、1538、1265 cm-11H NMR (80℃でのDMSO-d6):0.89 ppm (三重項、6 H、CH 3(CH2)16CH2CONH-)、1.01〜1.80 ppm (多重項、62 H、シクロヘキシル環上の6個のメチレンプロトン、-NHCONHCH2(CH 2)4CH2NHCO2-、CH3(CH 2)16CH2CONH-)、1.87 ppm (広い二重項、2 H、NH尿素に結合した各炭素に隣接したシクロヘキシル環上のCH2水素の1個)、2.98 ppm (四重項、8 H、-NHCONHCH 2(CH2)4CH 2NHCO2-)、3.24 ppm (多重項、2 H、NH尿素の次のシクロヘキシル環上にCH)、4.93 ppm (三重項、4 H、-NHCO2CH 2(CH2)16CH3)、5.56 ppm (広い一重項、2 H、-NHCONH-)、5.60 ppm (広い多重項、2 H、-NHCONH-)、6.60 ppm (広い一重項、2 H、-NHCO2-);DSCによる融点:111.7℃。
実施例1の方法を繰返すが、4-フェニルフェノールを2-エチルヘキサノールの代りに使用する。無水テトラヒドロフラン(100mL;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)中に溶解した4-フェニルフェノール(4.08グラム、24.0ミリモル;ウィスコンシン州ミルウォーキーのSigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)の溶液を、室温で攪拌中の無水テトラヒドロフラン(100mL)中に溶解した1,6-ジイソシアネートヘキサン(4.04グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を含有する第2溶液に添加する。ジブチル錫ジラウレート(0.38グラム、0.6ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を触媒として添加し、混合物を約80℃の内部温度に30〜60分間加熱する。次に、混合物を約20℃の内部温度に冷却し、その後、混合物に、無水テトラヒドロフラン(10mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(1.37グラム、12ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)および(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手可能)の溶液を滴下により添加する。混合物を室温に温めながら約60分間攪拌する。残留イソシアネートを5mLのメタノールの添加により失活させる。結晶性生成物は、混合物から、ヘキサン(40mL)を添加し次いでおよそ30分間攪拌することによって沈降させ得るものと信じている。固形物は、真空濾過し、ヘキサンおよびジエチルエーテル(各10mL)で洗浄し、次いで風乾させることによって回収し得る。下記の式を有する化合物が得られるものと信じている:
Figure 0004916710
実施例5の方法を繰返すが、3-ペンタデシルフェノールを4-フェニルフェノールの代りに使用する。無水テトラヒドロフラン(100mL;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)中に溶解した3-ペンタデシルフェノール(7.31グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)の溶液を、室温で攪拌中の無水テトラヒドロフラン(100mL)中に溶解した1,6-ジイソシアネートヘキサン(4.04グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を含有する第2溶液に添加する。ジブチル錫ジラウレート(0.38グラム、0.6ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を触媒として添加し、混合物を約80℃の内部温度に30〜60分間加熱する。次に、混合物を約20℃の内部温度に冷却し、その後、混合物に、無水テトラヒドロフラン(10mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(1.37グラム、12ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)および(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手可能)の溶液を滴下により添加する。混合物を室温に温めながら約60分間攪拌する。残留イソシアネートを5mLのメタノールの添加により失活させる。結晶性生成物は、混合物から、ヘキサン(40mL)を添加し次いでおよそ30分間攪拌することによって沈降させ得るものと信じている。固形物は、真空濾過し、ヘキサンおよびジエチルエーテル(各10mL)で洗浄し、次いで風乾させることによって回収し得る。下記の式を有する化合物が得られるものと信じている:
Figure 0004916710
実施例5の方法を繰返すが、4-フェニル-1-ブタノールを4-フェニルフェノールの代りに使用する。無水テトラヒドロフラン(100mL;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)中に溶解した4-フェニル-1-ブタノール(3.60グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)の溶液を、室温で攪拌中の無水テトラヒドロフラン(100mL)中に溶解した1,12-ジイソシアネートドデカン(6.06グラム、24.0ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を含有する第2溶液に添加する。ジブチル錫ジラウレート(0.38グラム、0.6ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から入手可能)を触媒として添加し、混合物を約80℃の内部温度に30〜60分間加熱する。次に、混合物を約20℃の内部温度に冷却し、その後、混合物に、無水テトラヒドロフラン(10mL)中に溶解したトランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(1.37グラム、12ミリモル;Sigma-Aldrich Fine Chemicals社から(1R、2R)および(1S、2S)立体異性体のラセミ混合物として入手可能)の溶液を滴下により添加する。混合物を室温に温めながら約60分間攪拌する。残留イソシアネートを5mLのメタノールの添加により失活させる。結晶性生成物は、混合物から、ヘキサン(40mL)を添加し次いでおよそ30分間攪拌することによって沈降させ得るものと信じている。固形物は、真空濾過し、ヘキサンおよびジエチルエーテル(各々約10mL)で洗浄し、次いで風乾させることによって回収し得る。下記の式を有する化合物が得られるものと信じている:
Figure 0004916710
[インク実施例1]
シアンインク組成物を、ビーカー内で、(1) 21.6グラム(61.03質量部)のポリエチレンワックス(オクラホマ州タルサのBaker Petrolite社から入手したPE 500;C-36の平均鎖長を有するポリエチレンホモポリマー)、(2) 9.76グラム(27.41質量部)の線状第一級長鎖アルコール(オクラホマ州タルサのBaker Petrolite社から入手したUNILINR 425;C-30の平均鎖長を有する)、(3) 1.27グラム(3.59質量部)の水素化(ロジン)酸のグリセリンエステル(日本国大阪のArakawa Chemistry Industries社から入手したKE-100)、(4) 0.91グラム(2.57質量部)の下記の式:
Figure 0004916710
を有するアルキルベンジルフタレート(ニュージャージー州ブリッジポートのFerro Corporation社から入手したSANTICIZERR 278)、(5) 0.03グラム(0.08質量部)のNAUGUARDR 445酸化防止剤(コネチカット州ミドルベリのUniroyal Chemical社から入手)、および(6) 1.04グラム(2.83質量部)の実施例4で調製したトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]を添加するによって調製した。各物質を、テレモデル 40CTにより制御する反応ブロック(ミュンヘンのH + P Labortechnik GmbH社から)内で、135℃の温度で一緒に溶融させ、500rpmで2時間攪拌した。その後、この混合物に、(7) 0.89グラム(2.49質量部)の米国特許第6,472,523号(該米国特許の開示は、その全体を参考として本明細書に合体させる)の実施例Vに開示されているシアン着色剤を添加した。インクをさらに2時間攪拌し、次いで室温に冷却した。このようにして調製したシアンインクは、110℃でRFS3 Rheometrics平行プレート粘度計により測定したとき、7.2センチポイズの粘度を示した。
[インク実施例2]
シアンインクをインク実施例1に記載したようにして調製したが、3.5質量部のトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]を使用した。このようにして調製したシアンインクは、120℃でRFS3 Rheometrics平行プレート粘度計により測定したとき、26センチポイズの粘度を示した。
[比較例A]
シアンインクをインク実施例1に記載したようにして調製したが、トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]は存在しなかった。このインクにおける各成分のインクの質量部で表す相対量は、下記の表に示している。

Figure 0004916710
各インクの流動性を、通常の平行プレート形状のRheometrics Scientific社から入手した制御型歪みレオメーターを使用して測定した。下記の表は、上記2種のインクの融点よりも高い領域(各インクの融点は、上記レオメーターにより測定したとき、90℃辺りである)におけるタンデルタ(損失弾性率即ち粘稠弾性率G”対貯蔵弾性率即ち弾性率G'の比)を示す。インク1およびインク2は、この領域において低めのタンデルタを有しており、G'(弾性率)の増大および95℃でのタンデルタよりも低いタンデルタを示し、G'がG”よりもはるかに高いことを示し、上記物質がその領域において弾性であることを示唆している。一方、比較インクAは、同じ領域において高いタンデルタを有しており、インク1および2に対比して極めて低い弾性を示唆している。これらのデータは、トランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]が、これを含有する固形インクの流動特性に有意に影響していることを実証している。上記インクのその融点よりも上での弾性の増大は、より堅牢な像に変換することが期待される。

Figure 0004916710
[インク実施例3]
インクをインク実施例1に記載したようにして調製するが、シアン染料を3質量部の米国特許第6,713,614号(該米国特許の開示は、その全体を参考として本明細書に合体させる)の実施例Iに開示されているイエロー着色剤と置換える。イエロー相変化インクは、このようにて調製する。
[インク実施例4]
インクをインク実施例1に記載したようにして調製するが、実施例4で調製したトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]を5質量部の実施例5で調製したトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]と置換える。

Claims (4)

  1. 相変化インク担体と下記の式を有するトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物またはその混合物とを含有する相変化インク組成物:
    Figure 0004916710
    (式中、R1およびR'1は、各々互いに独立に、アルキレン基、アリーレン基、アリールアルキレン基またはアルキルアリーレン基であり;R2およびR'2は、各々互いに独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり;R3およびR'3は、各々互いに独立に、水素原子またはアルキル基であり;R4およびR'4は、各々互いに独立に、水素原子、フッ素原子、アルキル基またはフェニル基であり;nは、0、1、2、3または4の整数であり;R5は、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、又はアルキルアリール基である)。
  2. (1) 相変化インク担体と下記の式を有するトランス-1,2-シクロヘキサンビス[尿素-ウレタン]化合物またはその混合物とを含有する相変化インク組成物をインクジェットプリンター装置に組入れる工程、
    (2) 該インクを溶融させる工程、および、
    (3) 該溶融インクの液滴を像形状パターンで基体上に噴出させる工程、
    を含むことを特徴とする方法:
    Figure 0004916710
    (式中、R1およびR'1は、各々互いに独立に、アルキレン基、アリーレン基、アリールアルキレン基またはアルキルアリーレン基であり;R2およびR'2は、各々互いに独立に、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基またはアルキルアリール基であり;R3およびR'3は、各々互いに独立に、水素原子またはアルキル基であり;R4およびR'4は、各々互いに独立に、水素原子、フッ素原子、アルキル基またはフェニル基であり;nは、0、1、2、3または4の整数であり;R5は、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、又はアルキルアリール基である)。
  3. 前記基体が最終記録用シートであり、前記溶融インクの液滴を、前記最終記録用シート上に像形状パターンで直接噴出させる、請求項2記載の方法。
  4. 前記基体が中間転写体部材であり、前記溶融インクの液滴を像形状パターンで該中間転写体部材上に噴出させ、その後、該中間転写体部材から前記像形状パターンを最終記録用シートに転写する、請求項2記載の方法。
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