JP4916169B2 - 水上設置用太陽光発電装置およびその連結体 - Google Patents

水上設置用太陽光発電装置およびその連結体 Download PDF

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Description

本発明は、湖沼、プール、ダム、川、海などの水面上に設置して太陽光発電を行い電力を発生させる水上設置用太陽光発電装置およびその連結体(以下、包括的に「太陽光発電装置」と称することもある)に関する。
近年、樹脂発泡体を利用した水上フロートに太陽電池モジュールを搭載してなる水上設置用太陽光発電装置の研究・開発が多くなされ、また、なかには大面積の水上フロートを構成するより小面積のフロート単位毎に太陽電池モジュールを搭載した太陽光発電装置も提案されている(例えば、特許文献1および2)。しかしながら、これら太陽光発電装置においては、比較的小面積のフロート単位を金属製の連結部材(特許文献1)あるいは樹脂製の鍔状の連結部材と紐やロープ等の係止部材との組合せ(特許文献2)により連結するものであって大面積のフロートを構成するには大量の連結部材が必要となり、連結作業も繁雑化して、大容量太陽光発電装置の経済的な構成が困難となる。
特開2003−209274号公報 特開2004−63497号公報
従って、本発明の主要な目的は、大面積であっても経済的に且つ簡易に構成可能な水上設置用太陽光発電装置(連結体)を提供することにある。
上述の目的で研究した結果、本発明者らは、太陽電池モジュールを設置する水上フロートを構成するフロート単位を形成するものとして従来より使用されている樹脂発泡体は、製造過程的にも、また構造強度および剛性の観点でもそれ自体を大面積化することは不適当であるが、熱可塑性樹脂シートは、幅にはある程度制約を受けるとしても長尺化して大面積化することには構造強度的にも、製造面からも制約が少ないことに着目した。
従って、これらを組合せることにより、より具体的には一対の熱可塑性樹脂シート間に、複数の樹脂発泡体を固定・挟持した構造が大面積の水上フロートを形成し、その上に太陽電池モジュールを搭載して太陽光発電装置を構成するのに最適であるとの結論に達した。本発明の水上設置用太陽光発電装置は、このような知見に基づくものであり、平面的に離間して配置された複数の樹脂発泡体を、熱可塑性樹脂からなる一対の表皮シート間に固定・挟持してなる水上フロートの、各樹脂発泡体に対応して形成されたフロート単位毎に1以上の太陽電池モジュールを係止してなることを特徴とするものである。
また、本発明は、上記のようにして形成された複数の発電装置を連結してより大面積の太陽光発電装置を形成するための発電装置連結体であって、強度的に改善した連結構造を有する発電装置連結体をも提供するものである。より詳しくは、本発明の発電装置連結体は、上記発電装置の複数の平面的に隣接した連結体からなり、隣接する一対の水上フロートの互いに隣接する縁部には、互いに噛合状態に配置した熱可塑性樹脂製の管状体を設け、これら管状体に挿通された延長連結部材により、該隣接水上フロートを連結してなることを特徴とするものである。
以下、本発明をその好ましい実施例について、より具体的に説明する。
図1は、本発明の太陽光発電装置連結体の一実施例の部分切欠き平面図であり;図2は図1のII部の部分拡大図;図3は、図2のIII−III線矢視方向断面図;図4は図2のIV−IV線矢視方向断面図である。
図1〜図4を参照して、該太陽光発電装置連結体100は、それぞれ本発明の太陽光発電装置に相当する縦長の発電装置10の複数(この例では5)を連結部Aで順次連結した構造を有している。また発電装置10の各々は、より狭幅の単位発電装置列11の複数(この例では3)からなり、単位発電装置列11の各々は、複数(この例では28)の単位発電装置1からなる。結果的に、この例では、太陽光発電装置連結体100は、計5×3×28=420の単位発電装置1を有し、総面積約600mを有する。
断面図3および4により良く示されるように、個々の単位発電装置1は、太陽電池モジュール1aを、係止手段1bを介してフロート単位1cに係止した構造を有する。またフロート単位1cは、樹脂発泡体2を一対の表皮シート3で挟持固定した構造を有する。換言すれば、発電装置10の各々を構成する水上フロートは、複数(この例では28×3=84)の樹脂発泡体2を一対の表皮シート3で挟持固定してなる。簡単な構成の大面積太陽光発電装置を与えるという本発明の目的に照らして、一般に太陽光発電装置10の各々を構成する水上フロートは、4個以上、特に10〜200個、の樹脂発泡体2からなることが好ましい。
樹脂発泡体2としては、ポリスチレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂の発泡体であり、見かけ比重が0.3以下、より好ましくは0.01〜0.1(発泡倍率として100倍〜10倍)で厚さが20〜200mm程度のものが好ましく用いられる。特に、ポリスチレンが好ましく、ビーズ発泡による発泡ポリスチレン発泡体も用いられるが、比較的大面積かつ高強度の発泡シート体が得られる押出法発泡ポリスチレンがより好ましく用いられる。
一対の表皮シート3を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアリーレンスルフィド系樹脂などが用いられるほか、耐候性に優れるポリフッ化ビニリデン系樹脂も好ましく用いられる。強度改善のためにポリエステル、ナイロン等の繊維あるいはそれからなる布で補強することが望ましい。表皮シート3は厚さが約0.3mm〜3mm程度、好ましくは0.5mm〜1.5mm程度が適当である。また表皮シート3を構成する熱可塑性樹脂製シートの長尺形成性を有利に利用して表皮シートの縦/横の長さ比は2以上、特に4〜20程度とすることが、本発明の効果の有利に享受するために好ましい。もう一方の表皮シート3に関しては、作業性を考慮して、より小面積あるいは短尺のものとして、これを複数用いることにより、それぞれ一の水上フロート全体を構成する(上記例では84)より少数の複数の樹脂発泡体2を覆って逆側の表皮シート3との間に挟持・固定する構造としてもよい。
一対の表皮シート3で複数の樹脂発泡体2を挟持固定するためには、離間配置した樹脂発泡体2の間に位置する表皮シート3同士を高周波加熱溶着、溶剤による部分溶解接着、接着剤による接着等の適当な手段により接着するか、これらを縫製によって互いに結合する方法が採られる。より好ましくは、接着剤の使用により、あるいは表皮シート/表皮シート界面および/または表皮シート/樹脂発泡体界面の熱溶融により、表皮シート上下面の50%以上、より好ましくは80%以上が接合することが望ましい。逆に言えば、表皮シート相互間あるいは表皮シート−樹脂発泡体間の接着強度が確保される範囲で、これら界面の接着は全面積にわたって行うことを要さない。また表皮シート相互の接着あるいは縫合による連結は容易であるので、発電装置10の各々を構成する水上フロートを、それぞれ一対の表皮シート間に平面的に離間して配置された複数の樹脂発泡体を固定した構造を、横方向に複数隣接してそれらの隣接縁部で接合することにより、構成することもできる(後述する製造実施例においては、それぞれ一対の表皮シート間に平面的に離間して配置された複数の樹脂発泡体を固定した構造を有する長尺体水上フロート(それぞれ発電装置列11に対応)の3本を、それらの側部で溶着することにより、発電装置10に対応する水上フロートを製造している。)。
この例における太陽電池モジュール1aのフロート単位1cへの係止手段1bのより詳細について述べると、太陽電池モジュール1aは、まずその枠部1aaを、リベットあるいはねじ等の固定手段1baにより、太陽電池モジュール1aと外周下方に配置した金属あるいは樹脂からなり、外側に開放された係止部材収容空間1bb1を有するフレーム1bbに固定される。そして、この空間1bb1には、表皮シート3に、例えば高周波加熱溶着等により接合された表皮シート3と同様な材質の熱可塑性樹脂製シート1bcの他端を捲返して接合することにより形成した管状体1bd(モジュール1aの4辺と対応した4辺に沿って設けるが不連続でよい)に、ロープ、ワイヤー、パイプ、棒等の係止部材1beを挿通し、その両端を結んで締め付けることにより、管状体1bdに、モジュール1aの面内でフレーム1bbの内側へと向かう張力を印加して、フレーム1bbと管状体1bdを係合させ、もってモジュール1aをフロート単位1cを係止する構造としている。このように本発明において、モジュール1aをフロート単位1cに係止するとは、固定する場合のみならず、モジュール1aをフロート単位1cとの若干の相対的移動を許容しつつ前者を後者に安定的に保持する構造を含む。この例のように両者の若干の相対的移動を許容することにより、金属と熱可塑性樹脂という材質の違う両者間に起る機械的あるいは熱機械的応力を緩和することができる。
図2に示すように、この例では、横に配列した単位発電装置1(より正確にはフロート単位1c)の2列毎に、連設部Bを構成する一対の表皮シート3に水抜き孔4を設け、フロート上に溜った雨水の水抜きならびに発電装置10の下に溜った空気抜きを行い、発電装置10が、水面上に安定保持されるようにしてある。
また隣接する一対の発電装置10の互いに隣接する縁部3aに位置する連結部Aにおいては、互いに噛合状態に配置した熱可塑性樹脂製の管状体5(図2および3)が、例えばこの例においては、フロート単位1cを構成する表皮シート3の縁部3aを構成する熱可塑性樹脂製シートを巻返して接合することにより形成されている。但し、管状体5は、別途熱可塑性樹脂により形成したものを縁部3aに接合することで設けてもよい。そして、発電装置10の延長方向に配置された複数の管状体5に延長連結部材6を挿通することにより、隣接する一対の水上フロート10連結され、連結部Aが形成される。連結部材6は、ワイヤー、ロープ、棒、パイプ等の金属製延長部材が好ましく用いられる。このような連結部構造を採る理由は、特許文献2に採用される様な、隣接するフロート間に噛合関係で配置される熱可塑性樹脂シートからなるフロート舌縁部に連結孔を設け、これらにロープ、ワイヤー、チェーン等の紐状部材を挿通して舌縁部相互を係合する構造では、フロートに与えられる風波等のエネルギーが紐状部材を介して連結孔に集中応力を印加することとなり、フロート舌縁部の破断防止が困難となるとの知見が得られていたからである。
上記のようにして形成された発電装置連結体100の外周縁部C(図2および4)には、熱可塑性樹脂製の管状体7を配置し、これに水浮上性のパイプ又は/及び棒等からなる係合部材を挿通して、発電装置連結体100の外周縁部の沈み込みを防止しつつ、その外周形状を規定する。
管状体7は、連結部Aを構成する管状体5と同様に発電装置10を構成する表皮シート3の縁部3bを捲返して接合するか、あるいは別途熱可塑性樹脂により形成したものを縁部3bに接合することで設けてもよい。これら管状体7に挿通するパイプあるいは棒等からなる係合部材は、水浮上性であれば樹脂製、金属製のいずれも可能であり、且つ断面の形状は円形、矩形等の任意の形状でよい。特に両端を封じるか、両端を水上に立上らせることにより、水の侵入を防止するようにしたパイプ構造が発電装置連結体100の外周縁部Cに適当な浮力を与える上で好適である。また、必要に応じて、外周保護または/および容易作業性の観点から、その外周にさらに円形、矩形等の任意の断面形状の水浮上性のパイプ・棒等を接続してもよい。
また、必要に応じて、連結部Aの隣接する一対の発電装置の少なくとも一方に、該一対の発電装置間に延在する自由端縁部9、または発電装置の外周縁部に延在する自由端縁部(図示せず)を設けて、発電装置(連結体)と水面との間への風の侵入による発電装置(連結体)の浮上りを防止することも好ましい。これら自由端部は、表皮シート3と同様な熱可塑性樹脂製シートの縁部として形成し得る。
上記において、本発明の太陽光発電装置(連結体)をその好ましい態様について説明した。しかしながら、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、モジュール1aのフロート単位1cへの係止手段1bを図3で説明したようなものから、図5〜図7に示す構造に変えることができる。
図5を参照して、この係止手段1bによれば、モジュール1aの枠部1aaをフレーム1bbに固定し、その空間1bb1には、表皮シート3と接合された熱可塑性樹脂製シート1bcの他端を捲返して接合することにより形成した管状体1bdを収容するところまでは、図3の例と同じであるが、ロープ等の延長係止部材1beの代りに、エポキシ系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ブチラール系等の接着剤1bfを用いることにより、管状体1bdをフレーム1bbに接着することにより、モジュール1aのフロート単位1cへの係止を実現している。
また図6の例においては、モジュール1aの枠部1aにリベット等の固定手段1baにより固定されたフレーム1bbをエポキシ系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ブチラール系等の接着剤1bgにより直接フロート単位1cの表皮シート3に接着することにより、モジュール1aのフロート単位1cへの係止を実現している。
さらに図7の例においては、金属フレーム1bbを表皮シート3と同様な材質の熱可塑性樹脂シート1bcを巻き回して覆った上でモジュール1aの枠部1aaにリベット等の固定手段1baにより固定し、他方熱可塑性樹脂シート1bcを熱溶着あるいはエポキシ系、ウレタン系、酢酸ビニル系、ブチラール系等の接着手段1bhにより表皮シート3に接合することにより、モジュール1aのフロート単位1cへの係止を実現している。図6の例に比べて、図7の例では樹脂―金属間の接合部が除かれているので、長期使用における耐久性が改善される。
また図1〜図4で説明した例においては、フロート単位1cの1個に、1個の太陽電池モジュール1aを係止した例を説明したが、フロート単位1cの1個に、2以上のモジュール1aを係止する構成とすることもできる。この際には、2以上のモジュール1aを共通の枠部材1aaに固定し、この枠部材1aaを利用して図3、図5または図6の係止手段1bを用いてフロート単位1への係止を行えばよい。
また、上記においては、発電装置10の各々が、縦に配列した単位発電装置1の列を、3列含む構成としてあるが、1列または2列含むこと、更には製造および搬送、敷設の作業性が許容される範囲で、3よりも多くの列の単位発電装置1を配列することも可能である。
また、上記においては、発電装置10の複数を連結して、より大面積の発電装置連結体100を構成する態様を説明したが、発電装置10は、単独でも使用可能であり、この際には、その発電装置10の外周縁部Cに熱可塑性樹脂製の管状体7を配置し、これに水浮上性のパイプ又は/及び棒等からなる係合部材を挿通して発電装置10の外周縁部の沈み込みを防止しつつ外周形状を規定することもできる。
逆に、発電装置連結体100を、必要に応じて外周縁部Cを除いて或いは除かずに、縦及び/又は横に隣接して複数配列し、隣接する発電装置連結体100を、連結部Aと同様な構成で連結することにより、或いは残る外周縁部を介してロープ等の連結部材を使用して連結することにより、更に大面積の発電装置連結体を形成することもできる。
また、上記したような太陽光発電装置(連結体)を、防水シートを介して、水面上に設置することも場合により好ましい。たとえば、ごみ集積場に形成される調整池においては、汚水あるいは有害廃液が蓄積されることがあるが、防水シートを調整池上に敷設し、その上に太陽光発電装置(連結体)を設置すれば、太陽光発電装置の汚水との接触による劣化が緩和されるだけでなく、防水シートの下には汚水が、また防水シートの上には、雨水を蓄え、雨水は、ポンプ等により排出し、防水シート下の汚水のみを選択的に処理することにより、雨水の混入による汚水処理能力の増大を防止することができる。
以下のようにして、図1〜図4で概容を説明した発電装置連結体100を製造した。
平面寸法が縦約30m×横2mである表皮シート3上に、平面寸法が約1200mm×約930mm、厚さが約100mmの押出法発泡ポリスチレン製樹脂発泡体2((株)JSP製「ミラフォーム」)を1列に28個、隣接樹脂発泡体間に約130mmの間隔を置くように配列して、両者を高周波加熱溶着により接着固定し、これらの上に更に表皮シート3を接着固定して、発電装置列11を係止する長尺フロート単位を形成した。隣接する樹脂発泡体2間においては一対の表皮シート3が直接接触するが、この部位においても該一対の表皮シート3を互いに高周波加熱溶着により接着固定して連結部Bを構成した。また、これら連結部Bには、横方向に形成された一本おきに水抜き孔4を穿設した。さらにこの長尺フロート単位を3列用意し、それらの側面同士を溶着することによって、発電装置10を構成する一体化した水上フロートを作製した。この場合の水上フロートは84(=28×3)個のフロート単位1cから構成されている。なお、表皮シート3としては、エチレン−プロピレン系ゴム成分で補強したポリプロピレンシートをポリエステル繊維で補強した厚さ約1mmの多層シート(筒中シート防水(株)製「SGシート」)を用いた。
上記のようにして形成した水上フロートの各フロート単位1c上に、縦1130mm、横930mm、厚さ約50mmの太陽電池モジュール1aの1個を、図3で説明した態様により係止手段1bを用いて係止して、単位発電装置1を形成し、この単位発電装置1の84個を架設した発電装置10を形成した。
かくして形成した、発電装置10の外周に沿って延長する表皮シート3の側縁部3aおよび上下縁部3bを切欠き、3aにおいては縦約600mm×横方向約70mmの凸部と凹部を交互に設け、3bにおいては縦約1300mm×横方向約220mmの凸部と凹部を交互に設け、且つ該凸部を折返して側縁部と高周波加熱溶着により接合することにより管状体5および7を形成した。このようにして左右両側縁部に管状体5を間欠的に設けた長尺発電装置10の5本を縦方向に平行に、且つ隣接する側縁部に設けた管状体5が噛合関係になるように配列し、これら管状体5に、SUS304製の径10mmの丸棒6を挿通して、隣接発電装置10間に連結部Aを形成して、発電装置連結体100の概形を形成し、更にその両側縁部に間欠的に残る管状体5および上下縁部に間欠的に形成した管状体7に、外径48.6mm、厚さ1.5mmのSUS304製パイプを挿通し、且つ該SUS製パイプの両端を封止することにより、浮上性の外周縁部Cを有する発電装置連結体100を形成した。更に、連結部Aの管状体5の下側;および外周縁部Cの管状体5および管状体7の下側には、表皮シート3を構成するものと同様な多層熱可塑性樹脂シートを、発電装置10が延長する形態で接合することにより、発電装置下面の水面との間に風が入り込んで、発電装置が浮上することのないように自由端9を形成した。
上記のようにして、図1〜図4で説明したような構造を有する総面積が約600mの発電装置連結体100が形成された。かくして形成された発電装置連結体100は、それを構成する発電装置10を搭載するための水上フロートが、搬送や設置時の展開が可能な大面積(約120m)まで溶着等により予め製作工場において製作され、且つ軽量でその結合部および連結部も柔軟性を有するとともに、太陽電池モジュールとフロート単位の係止方法の工夫ともあいまって、フロート単位ごとに太陽電池モジュールを係止する作業が容易に行われ、装置本体の経済性および装置の設置ならびにメンテナンスの経済性の観点から優れた装置である。
上述したように本発明によれば、湖沼等の水面に浮かべて大容量発電の可能な大面積太陽光発電装置あるいはその連結体が、構造的に無理なく、且つ長尺熱可塑性樹脂シートの製造技術を効果的に利用して形成される。
本発明の発電装置連結体の実施例の部分切欠き平面図。 図1のII部の部分拡大図。 図2のIII−III線矢視方向断面図。 図2のIV−IV線矢視方向断面図。 図3に対応する別の太陽電池モジュール係止手段を示す断面図。 図3に対応する別の太陽電池モジュール係止手段を示す断面図。 図3に対応する別の太陽電池モジュール係止手段を示す断面図。
符号の説明
1 単位発電装置
1a 太陽電池モジュール(1aa その枠部材)
1b 係止手段(1ba 固定手段、1bb フレーム、1bc 熱可塑性樹脂シート、1bd 管状体、1be 係止部材、1bf,1bg 接着剤、1bh 接着剤および/または溶着、1bb1 係止部材収容空間)
2 樹脂発泡体
3 表皮シート
4 水抜き孔
5 管状体
6 連結部材
7 管状体
8 浮上性係合部材
9 熱可塑性樹脂製自由端縁部
10 発電装置
11 単位発電装置列
100 発電装置連結体
A 連結部
B 隣接する樹脂発泡体の表皮シートによる連設部
C 外周縁部

Claims (10)

  1. 平面的に離間して配置された複数の樹脂発泡体を、熱可塑性樹脂からなる一対の表皮シート間に固定・挟持してなる水上フロートの、各樹脂発泡体に対応して形成されたフロート単位毎に1以上の太陽電池モジュールを係止してなる水上設置用太陽光発電装置。
  2. 4個以上の樹脂発泡体を一対の表皮シート間に固定・挟持してなる請求項1に記載の発電装置。
  3. 太陽電池モジュールがフロート単位毎に、外側に開放された係止部材収容空間を有するフレームに固定され、該収容空間に挿通された係止部材を介してフロート単位に係止される請求項1または2に記載の発電装置。
  4. 太陽電池モジュールがフロート単位毎にフレームに接合され、該フレームがフロート単位に接合されることにより太陽電池モジュールがフロート単位に係止される請求項1または2に記載の発電装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の発電装置の複数の平面的に隣接した連結体からなり、隣接する一対の水上フロートの互いに隣接する縁部には、互いに噛合状態に配置した熱可塑性樹脂製の管状体を設け、これら管状体に挿通された延長連結部材により、該隣接水上フロートを連結してなる水上設置用太陽光発電装置連結体。
  6. 前記熱可塑性樹脂製の管状体が、熱可塑性樹脂シートの捲返しにより形成されている請求項5に記載の発電装置連結体。
  7. 隣接する一対の水上フロートの少なくとも一方に該一対の水上フロート間に延在する熱可塑性樹脂製自由端縁部および/または水上フロート連結体の外周縁部に延在する自由端縁部を設け、水上フロート連結体と水面との間への風の侵入による水上フロート連結体の浮上りを防止してなる請求項5または6のいずれかに記載の発電装置連結体。
  8. 水上フロート連結体の外周縁部に熱可塑性樹脂製の管状体を配置し、該管状体に水浮上性の係合部材を挿通して、外周形状を規定してなる請求項5〜7のいずれかに記載の発電装置連結体。
  9. 管状体が熱可塑性樹脂シートの捲返しにより形成されている請求項8に記載の発電装置連結体。
  10. 防水シートを介して水面上に設置される請求項5〜9のいずれかに記載の発電装置連結体。
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