JP4914823B2 - スタビライザブッシュ - Google Patents

スタビライザブッシュ Download PDF

Info

Publication number
JP4914823B2
JP4914823B2 JP2007338705A JP2007338705A JP4914823B2 JP 4914823 B2 JP4914823 B2 JP 4914823B2 JP 2007338705 A JP2007338705 A JP 2007338705A JP 2007338705 A JP2007338705 A JP 2007338705A JP 4914823 B2 JP4914823 B2 JP 4914823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stabilizer bush
lip
stabilizer
circumferential direction
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007338705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009154836A (ja
Inventor
靖也 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2007338705A priority Critical patent/JP4914823B2/ja
Publication of JP2009154836A publication Critical patent/JP2009154836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4914823B2 publication Critical patent/JP4914823B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

本発明は、筒状のゴム弾性体からなり、貫通孔にスタビライザバーを挿通保持し、締結部材により外側面を押圧されて車両ボディに固定されるスタビライザブッシュに関するものである。
スタビライザブッシュとして、内周面の開口端部からの異物侵入を防止するために、当該開口両端に、径方向内方に向かって突出するリップが形成されているものが、例えば、特開平10−184792号公報(特許文献1)、特開2007−50777号公報(特許文献2)および国際公開2006/112092号パンフレット(特許文献3)などがある。
しかし、特許文献1の図8に記載のスタビライザブッシュでは、リップが外周側のフランジ部に対して径方向内方部分に位置しているため、リップがスタビライザブッシュのばね特性に影響を与えることとなる。従って、ばね特性を設計する際に、リップの形状を考慮しなければならず、設計上容易とはいえない。さらに、この場合には、当該リップがない場合に比べて、スタビライザバーへ組み付けにくくなる。
特許文献2に記載のスタビライザブッシュは、リップをフランジ部に相当する部位より軸方向外方側に突出させている。従って、リップがばね特性に影響を及ぼすことなく、リップがない場合とほぼ同等の組み付け易さとなる。また、特許文献3に記載のスタビライザブッシュは、リップの径方向外方側のうち、軸方向端面に開口するすぐりを周方向全周に亘って形成している。この場合も、リップがばね特性に影響を及ぼすことなく、リップがない場合とほぼ同等の組み付け易さとなる。
ところで、スタビライザブッシュは、一般に、内周面から外周面に亘って且つ軸方向の全長に亘って切断された切割部を形成している。切割部を開いた状態として、この切割部部分からスタビライザバーに挿入して組み付けを行っている。従って、リップが形成している部分においても、切割部が存在することになる。
特許文献2に記載のスタビライザブッシュでは、リップの径方向外方に何も存在していない。また、特許文献3に記載のスタビライザブッシュでは、リップの径方向外方に周方向全周に亘ってすぐりが形成されており、実質的にリップの径方向外方に何も存在していない部分がある。
このようなスタビライザブッシュにおける問題について、図17〜図19を参照して説明する。図17は、スタビライザブッシュを軸方向から見た図である。図18は、図17のJ−J断面図であり、図19は、図17のK−K断面図である。これらの図に示すスタビライザブッシュは、特許文献3のスタビライザブッシュを簡易的な外形形状に変更したものに相当する。
図17〜図19に示すように、従来のスタビライザブッシュは、径方向内方に突出するリップを備え、リップの径方向外方において周方向全周に亘ってすぐりが形成されている。このようなスタビライザブッシュにおいては、リップの切割部付近のばね剛性が低くなる。そのため、図17および図19の「L」にて示すように、スタビライザバーに組み付けられた状態において、切割部により切断されたリップの周方向両端側が周方向に相互に離隔するように変形する。つまり、スタビライザブッシュがスタビライザバーに組み付けられた状態において、内周面の開口端部にリップが存在しない部分が形成される。このリップが存在しない部分から異物が侵入するおそれがある。
ところで、軸方向端面のすぐりが周方向に断続的に形成されているスタビライザブッシュが、実開昭62−19408号公報(特許文献4)に記載されている。ただし、このスタビライザブッシュは、リップを有しないため、上記のような問題は生じないが、そもそもリップを有しないため異物侵入の防止効果が小さい。
ここで、仮に、図17〜図19に示すスタビライザブッシュのすぐりを、この特許文献4に記載のスタビライザブッシュのように、周方向に断続的に形成した場合を考える。特許文献4に記載のスタビライザブッシュのすぐりは、周方向全周に亘って形成されていないものの、図17〜図19と同様に切割部の部分に形成されていることは共通する。従って、やはり、上記同様の問題が生じる。
特開平10−184792号公報(図8) 特開2007−50777号公報 国際公開2006/112092号パンフレット 実開昭62−19408号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ばね特性に影響を与えることなく、リップがない場合とほぼ同等の組み付け易さとしつつ、切割部付近においてリップが異物侵入防止機能を確実に発揮できるスタビライザブッシュを提供することを目的とする。
本発明のスタビライザブッシュは、
筒状のゴム弾性体からなり、貫通孔にスタビライザバーを挿通保持し、且つ、締結部材により外周面を押圧されて車両ボディに固定されるスタビライザブッシュであって、
内周面の開口端部に径方向内方に向かって突出するリップと、
前記内周面から前記外周面に亘って且つ軸方向の全長に亘って切断された切割部と、
前記リップの径方向外方側であって軸方向端面側に開口するように形成されたすぐりと、
を備え、
前記すぐりは、周方向において前記切割部を跨ぐ範囲に形成しないことを特徴とする。
本発明によれば、周方向において切割部を跨ぐ範囲にすぐりが形成されていない。換言すると、すぐりは、周方向において切割部を跨ぐ(挟む)範囲を除く範囲に形成されている。つまり、切割部を周方向に跨ぐ(挟む)両側において、リップの径方向外方部分には、ゴム弾性体が存在している。従って、切割部付近のリップが高いばね剛性を有することになる。そのため、スタビライザブッシュをスタビライザバーに組み付けた状態において、切割部により切断されたリップの周方向両端側が、周方向に離隔するような変形を抑制できる。つまり、スタビライザブッシュをスタビライザバーに組み付けた状態において、内周面の開口端部に全周に亘ってリップを存在させることができる。従って、スタビライザブッシュの内周面に異物が侵入することを抑制できる。また、本発明によれば、周方向の一部分にすぐりが形成されている。従って、特許文献1のスタビライザブッシュに比べると、ばね特性に与える影響は小さく、組み付け性も良好となる。
また、本発明のスタビライザブッシュにおいて、
前記リップの径方向内方端から前記すぐりの径方向内方縁までの径方向距離を、リップ厚みと定義した場合に、
前記リップの径方向内方端は、全周に亘って同一径であり、
前記すぐりの周方向端部の前記リップ厚みは、前記切割部から周方向に遠ざかるほど小さく設定されているとよい。
これにより、すぐりを形成する部位において、切割部に近い側のばね剛性を高くすることができる。つまり、切割部付近のリップがより高いばね剛性を有するようにできる。その結果、スタビライザブッシュをスタビライザバーに組み付けた状態において、切割部により切断されたリップの周方向両端側が周方向に離隔するような変形を抑制できるため、内周面に異物が侵入することを抑制できる。
また、本発明のスタビライザブッシュにおいて、
前記リップの軸方向外方端から前記すぐりの底部までの軸方向距離を、すぐり深さと定義した場合に、
前記すぐりの周方向端部の前記すぐり深さは、前記切割部から周方向に遠ざかるほど深く設定されているとよい。
これにより、すぐりを形成する部位において、切割部に近い側のばね剛性を高くすることができる。特に、すぐりの周方向端部のリップ厚みを、切割部から周方向に遠ざかるほど小さくすると共に、すぐりの周方向端部のすぐり深さを、切割部から周方向に遠ざかるほど深くするとよい。この場合、すぐりを形成する部位において、切割部に近い側のばね剛性をより高くすることができる。つまり、切割部付近のリップがより高いばね剛性を有するようにできる。その結果、スタビライザブッシュをスタビライザバーに組み付けた状態において、切割部により切断されたリップの周方向両端側が周方向に離隔するような変形を抑制できるため、内周面に異物が侵入することを抑制できる。
ここで、本発明のスタビライザブッシュにおいて、前記すぐりは、周方向において前記スタビライザブッシュの中心軸に対して対称となる両側に離隔して形成されるようにしてもよい。これにより、これらのすぐりが離隔形成される方向に対しては、リップがスタビライザバーへの追従性が良好となる。従って、スタビライザバーがスタビライザブッシュに対して径方向に変位する方向に合わせて、すぐりを離隔形成することで、異物侵入防止効果を確実に発揮できる。
すぐりを離隔形成する場合において、すぐりの形成位置を次のようにするとよい。
すなわち、前記スタビライザバーは、ねじり変形すると共に前記スタビライザブッシュに挿通保持される軸部と、前記軸部の端部に屈曲形成されると共に前記スタビライザブッシュに当接するアーム部とを備え、
それぞれの前記すぐりは、前記軸部の中心軸と前記アーム部の中心軸とを通る平面上に形成されるとよい。
スタビライザバーは、スタビライザブッシュに対して、アーム部が屈曲する方向およびその反対方向に変位することが多い。そこで、上記のように、離隔形成されるそれぞれのすぐりが、軸部の中心軸とアーム部の中心軸とを通る平面上に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップをスタビライザバーの変位に確実に追従させることができる。
また、上記の場合の他に、次のようにしてもよい。すなわち、それぞれの前記すぐりは、前記スタビライザブッシュの中心軸に対して車両上下方向に形成されるようにしてもよい。車輪が車両ボディに対して車両上下方向に変位することから、スタビライザバーはスタビライザブッシュに対して車両上下方向に変位することが多い。そこで、それぞれのすぐりを、車両上下方向に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップをスタビライザバーの変位に確実に追従させることができる。
上記において、すぐりを周方向に離隔形成することとした。この他に、すぐりを周方向にC字形形状とすることもできる。
この場合の本発明のスタビライザブッシュは、
前記リップの径方向内方端から前記すぐりの径方向内方縁までの径方向距離を、リップ厚みと定義した場合、
前記すぐりは、周方向においてC字形からなり、
前記スタビライザブッシュの中心軸に対して前記切割部に対称となる第一位置における前記リップ厚みは、前記第一位置から周方向両側にそれぞれ90°ずれた第二位置における前記リップ厚みに比べて厚く設定されているとよい。
ここで、リップ厚みが相対的に厚い部位はリップのばね剛性が高くなり、リップ厚みが相対的に薄い部位はリップのばね剛性が低くなる。そして、リップ厚みが相対的に薄い部位が、スタビライザブッシュの中心軸に対して対称となる両側に離隔して形成されることになる。これにより、リップ厚みが相対的に薄い部位が形成される方向に対しては、リップのスタビライザバーへの追従性が良好となる。従って、スタビライザバーがスタビライザブッシュに対して径方向に変位する方向に合わせて、リップ厚みが薄くなるようなすぐりを形成することで、異物侵入防止効果を確実に発揮できる。さらに、本発明においては、リップ厚みが厚い部位を、リップ厚みが薄い部位から周方向に90°ずれた位置としている。従って、当該部位に僅かであるにしてもすぐりが形成されていることにより、リップ厚みが薄い部位のリップの追従性をより良好にすることができる。さらに、全体として、すぐりの形成範囲が広くなるため、ばね特性に及ぼす影響を小さくでき、且つ、組み付け性を良好とできる。
また、すぐりを周方向にC字形形状とする場合には、次のようにしてもよい。
すなわち、本発明のスタビライザブッシュにおいて、
前記リップの軸方向外方端から前記すぐりの底部までの軸方向距離を、すぐり深さと定義した場合に、
前記すぐりは、周方向においてC字形からなり、
前記スタビライザブッシュの中心軸に対して前記切割部に対称となる第一位置における前記すぐり深さは、前記第一位置から周方向両側にそれぞれ90°ずれた第二位置における前記すぐり深さに比べて浅く設定されているとよい。
ここで、すぐり深さが相対的に浅い部位はリップのばね剛性が高くなり、すぐり深さが相対的に深い部位はリップのばね剛性が低くなる。そして、すぐり深さが相対的に深い部位が、スタビライザブッシュの中心軸に対して対称となる両側に離隔して形成されることになる。これにより、すぐり深さが相対的に深い部位が形成される方向に対しては、リップのスタビライザバーへの追従性が良好となる。従って、スタビライザバーがスタビライザブッシュに対して径方向に変位する方向に合わせて、すぐり深さが深くなるようなすぐりを形成することで、異物侵入防止効果を確実に発揮できる。さらに、本発明においては、すぐり深さが浅い部位を、すぐり深さが深い部位から周方向に90°ずれた位置としている。従って、当該部位に僅かであるにしてもすぐりが形成されていることにより、すぐり深さが深い部位のリップの追従性をより良好にすることができる。さらに、全体として、
すぐりの形成範囲が広くなるため、ばね特性に及ぼす影響を小さくでき、且つ、組み付け性を良好とできる。
すぐりを周方向においてC字形に形成する場合には、すぐりの形成位置を次のようにするとよい。
すなわち、前記スタビライザバーは、ねじり変形すると共に前記スタビライザブッシュに挿通保持される軸部と、前記軸部の端部に屈曲形成されると共に前記スタビライザブッシュに当接するアーム部とを備え、
前記第二位置は、前記軸部の中心軸と前記アーム部の中心軸とを通る平面上に位置するように設定されているとよい。
ここで、上述したように、スタビライザバーは、スタビライザブッシュに対して、アーム部が屈曲する方向およびその反対方向に変位することが多い。そこで、上記のように、第二位置に形成されるすぐりが、軸部の中心軸とアーム部の中心軸とを通る平面上に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップをスタビライザバーの変位に確実に追従させることができる。
また、上記の場合の他に次のようにしてもよい。すなわち、前記第二位置は、前記スタビライザブッシュの中心軸に対して車両上下方向に位置するように設定してもよい。上述したように、車輪が車両ボディに対して車両上下方向に変位することから、スタビライザバーはスタビライザブッシュに対して車両上下方向に変位することが多い。そこで、第二位置に形成されるすぐりを、車両上下方向に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップをスタビライザバーの変位に確実に追従させることができる。
<第一実施形態>
次に、第一実施形態のスタビライザブッシュ10について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10を車両に組み付けた状態の径方向から見た図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10単体の軸方向から見た図である。図4は、図3のB−B断面図である。図5は、図3のC−C断面図である。図6は、図3のD−D断面図である。
図1および図2に示すように、スタビライザブッシュ10は、筒状のゴム弾性体からなり、貫通孔にスタビライザバー20を挿通保持している。ここで、スタビライザバー20は、外径が同径の丸棒状の鋼材からなり、車両上方から見た場合にコの字型からなる。具体的には、スタビライザバー20は、ねじり変形すると共にスタビライザブッシュ10に挿通保持される軸部21と、軸部の両端部に屈曲形成されると共にスタビライザブッシュ10の端部に当接するアーム部22とを備える。そして、スタビライザバー20のコの字型の両端、すなわち、各アーム部22の端部が、それぞれ左右の車輪(図示せず)を支持するサスペンションアーム(図示せず)に連結されている。
また、スタビライザブッシュ10は、その外周面が締結部材30により押圧されて、車両ボディ40(サスペンションメンバ)に固定されている。ここで、図2に示すように、締結部材30は、金属製からなり、U字型形状部31と、フランジ部32とを備えている。U字型形状部31は、スタビライザブッシュ10の外周面を押圧するU字型形状からなる。このU字型形状部31の押圧面(U字型の内側面)の軸方向断面形状は、中心軸に平行な直線状をなしている。フランジ部32は、U字型形状部31の開口両端から外側へ向かって延びるようにそれぞれ設けられ、ボルト(図示せず)により車両ボディ40に取付けるための部分である。
以下に、スタビライザブッシュ10の詳細について説明する。スタビライザブッシュ10は、上述したように、筒状のゴム弾性体からなる。スタビライザブッシュ10のゴム材料としては、摺動性の良好な自己潤滑ゴム等が好適に用いられる。
このスタビライザブッシュ10の内周面には、同径内周部11と、リップ12、13とが形成されている。同径内周部11は、スタビライザブッシュ10の内周面のうち軸方向中央部に、内径が軸方向に亘って同径からなるように形成されている。この同径内周部11の内径φd1は、スタビライザバー20の軸部21の外径と同等もしくは当該外径より僅かに小さく形成されている。
リップ12、13は、同径内周部11の両端、すなわち、スタビライザブッシュ10の内周面の開口両端部に、同径内周部11より径方向内方に向かって突出形成されている。これらのリップ12、13は、開口側に向って、径方向内方への突出量が大きくなるように形成されている。つまり、リップ12、13の内径は、それぞれの開口側に向かって小さくなるように形成されている。従って、リップ12、13の内径は、スタビライザバー20の軸部21の外径より小さく形成されている。そして、このリップ12、13の径方向内方端は、全周に亘って同一径φd2とされている。
また、スタビライザブッシュ10の外周面には、外周平坦部14と、U字型凹状部15と、一対のU字型フランジ部16、17とが形成されている。外周平坦部14は、図1〜図6の下面であり、平坦面状に形成されている。この外周平坦部14は、車両ボディ40に当接する部位である。
U字型凹状部15は、軸方向中央部であって、径方向断面形状がU字型形状となるように形成されている。そして、U字型凹状部15は、U字型の開口側が外周平坦部14の部位となるように形成されている。このU字型凹状部15は、締結部材30に押圧される部位である。
一対のU字型フランジ部16、17は、U字型凹状部15の軸方向両端にU字型凹状部15よりも径方向外方に突出するように、且つ、径方向断面形状がU字型形状となるように形成されている。つまり、一対のU字型フランジ部16、17がU字型凹状部15に対して径方向外方に突出するように形成することで、U字型凹状部15が径方向に凹むように形成されることになる。そして、一方のU字型フランジ部16は、リップ12の径方向外方側に位置し、他方のU字型フランジ部17は、リップ13の径方向外方側に位置する。
スタビライザブッシュ10は、内周面から外周面に亘って、且つ、軸方向の全長に亘って切断された切割部18を有している。本実施形態においては、切割部18は、図1の内周面の下端部と、平坦外周面の周方向中央部との間を、図1の上下方向に直線状に位置している。
さらに、軸方向両端面には、それぞれ軸方向端面側に開口するようにすぐり19、20が形成されている。すぐり19、20は、リップ12、13の径方向外方側に位置している。このすぐり19、20は、周方向において、切割部18を跨ぐ範囲、すなわち、切割部18を挟む範囲には、形成されていない。そして、すぐり19、20は、切割部18付近を除く範囲全てに形成されている。つまり、第一実施形態におけるすぐり19、20は、周方向にC字形形状をなしている。
これらのすぐり19、20は、周方向において、径方向の幅および深さが異なる。ここで、すぐり19、20の径方向内方縁に関して、リップ厚みを用いて定義する。リップ厚みとは、リップ12、13の径方向内方端からすぐり19、20の径方向内方縁までの径方向距離である。また、すぐり深さを、リップ12、13の軸方向外方端からすぐり19、20底部までの軸方向距離と定義する。
図4に示すように、図3のB−B断面においては、中心軸よりも図4の上方側の部分のすぐり深さをD1とし、リップ厚みをW1とする。図5に示すように、図3のC−C断面においては、中心軸よりも図5の下方側の部分のすぐり深さD2は、すぐり深さD1よりも浅く設定されている。さらに、当該部位のリップ厚みW2は、リップ厚みW1よりも厚く設定されている。さらに、図6に示すように、図3のD−D断面においては、中心軸よりも図6の下方側の部分のすぐり深さD3は、すぐり深さD1と同一に設定されている。また、当該部位のリップ厚みW3は、リップ厚みW1と同一に設定されている。
より詳細には、すぐり19、20のC字形の周方向両端側において、リップ厚みは、すぐり19、20の端部から周方向中央部に向かって徐々に薄くなっており、すぐり深さは、すぐり19、20の端部から周方向中央部に向かって徐々に深くなっている。そして、すぐり19、20のC字形の周方向両端側を除き、他の大部分は、リップ厚みはW1と同一であり、すぐり深さはD1と同一である。つまり、リップ厚みは、切割部18から周方向に遠ざかるほど小さく、すぐり深さは、切割部18から周方向に遠ざかるほど深く設定されている。
スタビライザブッシュ10を上記構成とすることで、以下の効果を奏する。周方向において切割部18を跨ぐ範囲にすぐり19、20が形成されていない。つまり、切割部18を周方向に跨ぐ両側において、リップ12、13の径方向外方部分には、ゴム弾性体が何ら隙間を有することなく存在している。従って、切割部18付近のリップ12、13が高いばね剛性を有することになる。
特に、第一実施形態においては、リップ厚みは、切割部18から周方向に遠ざかるほど小さく、すぐり深さは、切割部18から周方向に遠ざかるほど深くされている。これにより、すぐり19、20を形成する部位において、切割部18に近い側のばね剛性を高くすることができる。つまり、切割部18付近のリップ12、13がより高いばね剛性を有するようにできる。
そのため、スタビライザブッシュ10をスタビライザバー20に組み付けた状態において、切割部18により切断されたリップ12、13の周方向両端側が、周方向に離隔するような変形を抑制できる。つまり、スタビライザブッシュ10をスタビライザバー20に組み付けた状態において、内周面の開口端部に全周に亘ってリップ12、13を存在させることができる。従って、スタビライザブッシュ10の内周面に異物が侵入することを抑制できる。さらに、周方向の一部分にすぐり19、20が形成されている。これにより、リップ12、13がばね特性に与える影響はそれほど大きくなく、組み付け性も良好となる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態のスタビライザブッシュ100について、図7を参照して説明する。図7は、第二実施形態のスタビライザブッシュ100単体の軸方向断面図であって、第一実施形態の図3のC−C断面図に相当する。なお、第二実施形態のスタビライザブッシュ100において、第一実施形態のスタビライザブッシュ10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第二実施形態のスタビライザブッシュ100は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10に対して、すぐり119、120のみ相違する。以下、すぐり119、120のみについて説明する。
これらのすぐり119、120は、第一実施形態のすぐり19、20に対して、周方向においてすぐり深さが同一である点で相違する。つまり、すぐり119、120は、周方向において、径方向の幅のみ異なる。具体的には、図7に示すように、図3のC−C断面に相当する部分においては、中心軸よりも図7の上方側の部分のすぐり深さD1と、中心軸よりも図7の下方側の部分のすぐり深さD4とは同一に設定されている。すぐり119、120のすぐり深さは周方向全体に亘って同一に設定されている。一方、図7の下方側の部分のリップ厚みW4は、上方側の部分のリップ厚みW1よりも厚く設定されている。このリップ厚みは、第一実施形態と同様に、周方向に変化させている。
この場合、第一実施形態におけるすぐり深さを変化させることによる効果を除く他の効果全てを奏する。ただし、すぐり深さを変化させていないため、第一実施形態に比べて、異物侵入防止効果は低くなる。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態のスタビライザブッシュ200について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、第三実施形態のスタビライザブッシュ200単体の軸方向から見た図である。図9は、図8のE−E断面図である。図10は、図8のF−F断面図である。なお、第三実施形態のスタビライザブッシュ200において、第一実施形態のスタビライザブッシュ10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第三実施形態のスタビライザブッシュ200は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10に対して、すぐり219、220のみ相違する。以下、すぐり219、220のみについて説明する。
これらのすぐり219、220は、第一実施形態のすぐり19、20に対して、周方向においてリップ厚みが同一である点で相違する。つまり、すぐり219、220は、周方向において、径方向の幅が同一に設定されており、すぐり深さのみ異なる。このすぐり深さは、第一実施形態と同様に、周方向に変化させている。
具体的には、図9に示すように、図8のE−E断面においては、中心軸よりも図9の上方側の部分のすぐり深さをD1とし、リップ厚みをW1とする。そして、中心軸よりも図9の下方側の部分のすぐり深さD5は、すぐり深さD1よりも浅く設定されている。さらに、当該部位のリップ厚みW5は、リップ厚みW1と同一に設定されている。さらに、図10に示すように、図8のF−F断面においては、中心軸よりも図10の下方側の部分のすぐり深さD6は、すぐり深さD1と同一であり、当該部位のリップ厚みW6もリップ厚みW1と同一に設定されている。
この場合、第一実施形態におけるリップ厚みを変化させることによる効果を除く他の効果全てを奏する。ただし、リップ厚みを変化させていないため、第一実施形態に比べて、異物侵入防止効果は低くなる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態のスタビライザブッシュ300について、図11を参照して説明する。図11は、第四実施形態のスタビライザブッシュ300単体の軸方向から見た図である。なお、第四実施形態のスタビライザブッシュ300において、第一実施形態のスタビライザブッシュ10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第四実施形態のスタビライザブッシュ300は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10に対して、すぐり319a、319b、および、切割部318が相違する。以下、切割部318、および、すぐり319a、319bについて説明する。
切割部318は、平坦外周面14に対して約45°傾斜する平面状に位置している。ここで、切割部318は、スタビライザバー20の軸部21の中心軸とアーム部22の中心軸とを通る平面Xに対して直交するようにしている。
また、すぐり319a、319bは、第一実施形態のすぐり19を、周方向に分離したものに相当する。具体的には、すぐり319a、319bは、周方向において、切割部318とスタビライザブッシュ300の中心軸に対して切割部318に対称となる位置とにより区分けされたそれぞれの範囲に形成されている。つまり、すぐり319aとすぐり319bとにより、切割部318を挟むように形成している。さらに、すぐり319aとすぐり319bは、平面X上を、それぞれの周方向中央部となるように形成されている。さらに、すぐり319a、319bの周方向両端部は、第一実施形態のすぐり19の周方向両端部と同様に形成されている。つまり、端部から周方向中央部に向かって、リップ厚みが薄くなるようにし、すぐり深さが深くなるように設定している。つまり、すぐり319a、319bにおいて、平面X上の部分のリップ厚みは最も薄く、すぐり深さは最も深く設定されている。
これにより、第四実施形態のスタビライザブッシュ300によれば、第一実施形態のスタビライザブッシュ10による効果全てを奏する。さらに、以下の効果を奏する。スタビライザバー20は、スタビライザブッシュ300に対して、アーム部22が屈曲する方向およびその反対方向に変位することが多い。そこで、上記のように、離隔形成されるそれぞれのすぐり319a、319bが、軸部21の中心軸とアーム部22の中心軸とを通る平面X上に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップ12、13をスタビライザバー20の変位に確実に追従させることができる。
<第五実施形態>
次に、第五実施形態のスタビライザブッシュ400について、図12〜図14を参照して説明する。図12は、第五実施形態のスタビライザブッシュ400単体の軸方向から見た図である。図13は、図12のG−G断面図であり、図14は、図12のH−H断面図である。なお、第五実施形態のスタビライザブッシュ400において、第一実施形態のスタビライザブッシュ10と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第五実施形態のスタビライザブッシュ400は、第一実施形態のスタビライザブッシュ10に対して、すぐり419、420および切割部418が相違する。以下、切割部418、および、すぐり419、420について説明する。
切割部418は、平坦外周面14に対して約45°傾斜する平面状に位置している。ここで、切割部418は、スタビライザバー20の軸部21の中心軸とアーム部22の中心軸とを通る平面Xに対して直交するようにしている。
また、すぐり419、420は、第一実施形態のすぐり19、20を、切割部418の位置の変更に合わせて周方向に回転させたことと、周方向中央部においてすぐり深さを浅くし、且つ、リップ厚みを厚く設定した。
具体的には、すぐり419(420)は、周方向において、切割部418の一方(図12の上方)側から順に、すぐり419a(420a)、419b(420b)、419c(420c)とからなる。すぐり419a(420a)、419c(420c)は、第四実施形態のすぐり319a、319bと実質的に同一である。すぐり419b(420b)は、すぐり419a(420a)と419c(420c)とを繋ぐように形成されている。つまり、すぐり419、420全体としては、C字形に形成されている。
つまり、すぐり419b(420b)は、スタビライザブッシュ400の中心軸に対して切割部418に対称となる第一位置に形成されている。一方、すぐり419a(420a)、419c(420c)は、第一位置から周方向両側にそれぞれ90°ずれた第二位置に少なくとも形成されている。ここで、本実施形態においては、第二位置は、平面X上に位置するように設定されている。
これにより、第五実施形態のスタビライザブッシュ400によれば、第一実施形態のスタビライザブッシュ10による効果全てを奏する。さらに、以下の効果を奏する。スタビライザバー20は、スタビライザブッシュ400に対して、アーム部22が屈曲する方向およびその反対方向に変位することが多い。そこで、上記のように、すぐり深さが深くリップ厚みが薄くなるすぐり419a(420a)、419c(420c)が、軸部21の中心軸とアーム部22の中心軸とを通る平面X上に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップ12、13をスタビライザバー20の変位に確実に追従させることができる。
さらに、すぐり深さが深くリップ厚みが厚くなるすぐり419b(420b)を、すぐり419a(420a)、419c(420c)につながれるように形成されている。従って、このすぐり419b(420b)が形成されていることにより、すぐり深さが深くリップ厚みが薄くなるすぐり419a(420a)、419c(420c)の部位のリップ12、13の追従性をより良好にすることができる。さらに、全体として、すぐり419、420の形成範囲が広くなるため、ばね特性に及ぼす影響を小さくでき、且つ、組み付け性を良好とできる。
なお、第五実施形態においては、すぐり419b(420b)において、すぐり深さおよびリップ厚みを、すぐり419a(420a)、419c(420c)とは異なるようにした。ただし、すぐり深さとリップ厚みのうち何れか一方を異ならせることなく、他方のみを異ならせるようにしてもよい。ただし、この場合には、第一実施形態と、第二実施形態または第三実施形態との関係と同様に、両者を異ならせる方がより効果的である。
<第六実施形態>
次に、第六実施形態のスタビライザブッシュ500について、図15を参照して説明する。図15は、第六実施形態のスタビライザブッシュ500単体の軸方向から見た図である。なお、第六実施形態のスタビライザブッシュ500において、第四実施形態のスタビライザブッシュ300と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第四実施形態のスタビライザブッシュ300は、平面X上にすぐり319a、319bを形成した。これに対して、第六実施形態のスタビライザブッシュ500におけるすぐり519a、519bは、それぞれ車両上下方向に位置するように設定している。これに伴って、切割部518を、車両水平面となるように内周面から、外周面のU字型凹状部15および一対のU字型フランジ部16、17までを切断するようにしている。
ここで、車輪が車両ボディに対して車両上下方向に変位することから、スタビライザバー20はスタビライザブッシュ500に対して車両上下方向に変位することが多い。そこで、本実施形態のように、それぞれのすぐり519a、519bを、車両上下方向に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップ12、13をスタビライザバー20の変位に確実に追従させることができる。
<第七実施形態>
次に、第七実施形態のスタビライザブッシュ600について、図16を参照して説明する。図16は、第七実施形態のスタビライザブッシュ600単体の軸方向から見た図である。なお、第七実施形態のスタビライザブッシュ600において、第五実施形態のスタビライザブッシュ400と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
第五実施形態のスタビライザブッシュ400は、平面X上にすぐり419、420を形成した。これに対して、第七実施形態のスタビライザブッシュ600におけるすぐり619a(620a)、619c(620c)は、それぞれ車両上下方向に位置するように設定している。これに伴って、切割部618を、車両水平面となるように内周面から、外周面のU字型凹状部15および一対のU字型フランジ部16、17までを切断するようにしている。
ここで、車輪が車両ボディに対して車両上下方向に変位することから、スタビライザバー20はスタビライザブッシュ600に対して車両上下方向に変位することが多い。そこで、本実施形態のように、それぞれのすぐり619a(620a)、619c(620c)を、車両上下方向に形成することで、当該変位が生じた場合に、リップ12、13をスタビライザバー20の変位に確実に追従させることができる。
なお、本実施形態におけるすぐり619a、619b、619c、620a、620b、620cは、それぞれ、第五実施形態におけるすぐり419a、419b、419c、420a、420b、420cに相当する。
第一実施形態のスタビライザブッシュ10を車両に組み付けた状態の径方向から見た図である。 図1のA−A断面図である。 第一実施形態のスタビライザブッシュ10単体の軸方向から見た図である。 図3のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 図3のD−D断面図である。 第二実施形態のスタビライザブッシュ100単体の軸方向断面図であって、第一実施形態の図3のC−C断面図に相当する。 第三実施形態のスタビライザブッシュ200単体の軸方向から見た図である。 図8のE−E断面図である。 図8のF−F断面図である。 第四実施形態のスタビライザブッシュ300単体の軸方向から見た図である。 第五実施形態のスタビライザブッシュ400単体の軸方向から見た図である。 図12のG−G断面図である。 図12のH−H断面図である。 第六実施形態のスタビライザブッシュ500単体の軸方向から見た図である。 第七実施形態のスタビライザブッシュ600単体の軸方向から見た図である。 従来のスタビライザブッシュを軸方向から見た図である。 図17のJ−J断面図である。 図17のK−K断面図である。
符号の説明
10、100、200、300、400、500、600:スタビライザブッシュ
11:同径内周部、 12、13:リップ
14:外周平坦部、 15:U字型凹状部、 16、17:U字型フランジ部
18、318、418、518、618:切割部
19、20、119、120、219、220、319a、319b、419、420、519a、519b、619、620:すぐり
20:スタビライザバー、 21:軸部、 22:アーム部
30:締結部材、 31:U字型形状部、 32:フランジ部
40:車両ボディ

Claims (10)

  1. 筒状のゴム弾性体からなり、貫通孔にスタビライザバーを挿通保持し、且つ、締結部材により外周面を押圧されて車両ボディに固定されるスタビライザブッシュであって、
    内周面の開口端部に径方向内方に向かって突出するリップと、
    前記内周面から前記外周面に亘って且つ軸方向の全長に亘って切断された切割部と、
    前記リップの径方向外方側であって軸方向端面側に開口するように形成されたすぐりと、
    を備え、
    前記すぐりは、周方向において前記切割部を跨ぐ範囲に形成しないことを特徴とするスタビライザブッシュ。
  2. 前記リップの径方向内方端から前記すぐりの径方向内方縁までの径方向距離を、リップ厚みと定義した場合に、
    前記リップの径方向内方端は、全周に亘って同一径であり、
    前記すぐりの周方向端部の前記リップ厚みは、前記切割部から周方向に遠ざかるほど小さく設定されている請求項1に記載のスタビライザブッシュ。
  3. 前記リップの軸方向外方端から前記すぐりの底部までの軸方向距離を、すぐり深さと定義した場合に、
    前記すぐりの周方向端部の前記すぐり深さは、前記切割部から周方向に遠ざかるほど深く設定されている請求項1または2に記載のスタビライザブッシュ。
  4. 前記すぐりは、周方向において前記スタビライザブッシュの中心軸に対して対称となる両側に離隔して形成される請求項1〜3の何れか一項に記載のスタビライザブッシュ。
  5. 前記スタビライザバーは、ねじり変形すると共に前記スタビライザブッシュに挿通保持される軸部と、前記軸部の端部に屈曲形成されると共に前記スタビライザブッシュに当接するアーム部とを備え、
    それぞれの前記すぐりは、前記軸部の中心軸と前記アーム部の中心軸とを通る平面上に形成される請求項4に記載のスタビライザブッシュ。
  6. それぞれの前記すぐりは、前記スタビライザブッシュの中心軸に対して車両上下方向に形成される請求項4に記載のスタビライザブッシュ。
  7. 前記リップの径方向内方端から前記すぐりの径方向内方縁までの径方向距離を、リップ厚みと定義した場合、
    前記すぐりは、周方向においてC字形からなり、
    前記スタビライザブッシュの中心軸に対して前記切割部に対称となる第一位置における前記リップ厚みは、前記第一位置から周方向両側にそれぞれ90°ずれた第二位置における前記リップ厚みに比べて厚く設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載のスタビライザブッシュ。
  8. 前記リップの軸方向外方端から前記すぐりの底部までの軸方向距離を、すぐり深さと定義した場合に、
    前記すぐりは、周方向においてC字形からなり、
    前記スタビライザブッシュの中心軸に対して前記切割部に対称となる第一位置における前記すぐり深さは、前記第一位置から周方向両側にそれぞれ90°ずれた第二位置における前記すぐり深さに比べて浅く設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載のスタビライザブッシュ。
  9. 前記スタビライザバーは、ねじり変形すると共に前記スタビライザブッシュに挿通保持される軸部と、前記軸部の端部に屈曲形成されると共に前記スタビライザブッシュに当接するアーム部とを備え、
    前記第二位置は、前記軸部の中心軸と前記アーム部の中心軸とを通る平面上に位置するように設定されている請求項7または8に記載のスタビライザブッシュ。
  10. 前記第二位置は、前記スタビライザブッシュの中心軸に対して車両上下方向に位置するように設定されている請求項7または8に記載のスタビライザブッシュ。
JP2007338705A 2007-12-28 2007-12-28 スタビライザブッシュ Expired - Fee Related JP4914823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338705A JP4914823B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 スタビライザブッシュ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338705A JP4914823B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 スタビライザブッシュ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154836A JP2009154836A (ja) 2009-07-16
JP4914823B2 true JP4914823B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=40959299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007338705A Expired - Fee Related JP4914823B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 スタビライザブッシュ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4914823B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1185629B (it) * 1985-05-31 1987-11-12 Pirelli Cavi Spa Dispositivo granulatore
WO2006112092A1 (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha スタビライザブッシュ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009154836A (ja) 2009-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238005B1 (en) Wheel balance weight
JP6754311B2 (ja) スタビライザブッシュ
JP4780108B2 (ja) ガスケット
JP2009018696A (ja) スタビライザーの支持構造
JP4377434B2 (ja) スタビライザブッシュ
JPWO2004020879A1 (ja) ステアリングシャフト用ダストカバー
US20180156304A1 (en) Hydraulic bushing
JP4759399B2 (ja) スタビライザブッシュ
JP2007078137A (ja) 円すいころ軸受及び深溝玉軸受、並びに車両用ハブユニット
JP4914823B2 (ja) スタビライザブッシュ
JP4832589B2 (ja) スタビライザーの支持構造
JP4978840B2 (ja) ラバーブッシュ
JP4712672B2 (ja) クリップ
JPWO2019189281A1 (ja) コイルばね組立体
JP6034266B2 (ja) グロメット
JP5048410B2 (ja) スタビライザーの支持構造
JP5700486B2 (ja) スタビライザブッシュ
JP6368728B2 (ja) 接着タイプのスタビライザブッシュ
JP2007112318A (ja) スタビライザブッシュ
JP2008087515A (ja) スタビライザブッシュ
JP4279054B2 (ja) 伸縮自在シャフト
JP2008074121A (ja) スタビライザブッシュ
WO2017154856A1 (ja) 緩衝ストッパー
JP4004507B2 (ja) スタビライザブッシュ
JP2009073358A (ja) スタビライザブッシュ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees